JPH10232552A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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Publication number
JPH10232552A
JPH10232552A JP3751097A JP3751097A JPH10232552A JP H10232552 A JPH10232552 A JP H10232552A JP 3751097 A JP3751097 A JP 3751097A JP 3751097 A JP3751097 A JP 3751097A JP H10232552 A JPH10232552 A JP H10232552A
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JP
Japan
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toner
carrier
toner layer
charging
developing device
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Withdrawn
Application number
JP3751097A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kuramoto
新一 倉本
Noriaki Yamazaki
憲明 山崎
Akihiko Noda
明彦 野田
Jun Abe
純 安部
Shota Oba
正太 大場
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な画質が得られる現像装置を提供する。 【解決手段】 表面粗さRaが0.1≦Ra≦1.7
(μm)であるトナー担持体12と、そのトナー担持体
12に供給されたトナーを所定厚さのトナー層に成形す
るトナー層形成部材13と、トナー層形成部材13と現
像領域Dとの間においてトナー層を担持したトナー担持
体12に対向して配置された、そのトナー層を帯電する
帯電器14とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の電子写真式の画像形成装置において用いられ、像
担持体上に形成された静電潜像をトナーの付着によって
可視化する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いて用いられる、像担持体上に形成された静電潜像にト
ナーを付着させることにより静電潜像を可視化して現像
像を形成する現像装置として、トナーのみの一成分現像
剤を用いる一成分現像方式と、トナーとキャリアとから
なる二成分現像剤を用いる二成分現像方式とが知られて
いる。これらの現像装置には像担持体と対向する位置に
回転可能な現像剤担持体が備えられており、現像剤は現
像剤担持体表面に担持され現像剤担持体の回転により現
像剤担持体と像担持体とが互いに対向する現像領域に搬
送される。現像領域では、現像剤担持体と像担持体との
間に印加された現像バイアス電圧により電界が形成され
ており、この電界によりトナーは像担持体上の静電潜像
に転移し、像担持体上にトナーによる現像像が形成され
る。
【0003】このような現像装置では、現像領域におい
てトナーを像担持体上の静電潜像に確実に転移させるた
めに、トナーに所定の帯電量の電荷を付与する必要があ
る。二成分現像方式の現像装置では、摩擦帯電序列上で
互いに隔たったトナーと磁性キャリアとを混合、撹拌す
ることによりトナーに電荷が付与されるが、混合、撹拌
中にトナーに外添された帯電制御剤が遊離してキャリア
表面を汚染することがある。従って、キャリアを長期間
使用すると帯電制御剤の影響でトナーの帯電能力が次第
に低下してくるため、現像剤の交換が必要になるという
欠点がある。また、トナーとキャリアとの混合比を一定
に保つためのトナー濃度制御装置や現像剤撹拌装置を必
要とし、また、現像剤担持体の内部に磁性キャリアを担
持するためのマグネットを配設する必要があり、装置の
複雑化を招くという問題がある。
【0004】一方、一成分現像方式の現像装置には上記
のような二成分現像方式の欠点がないため一成分現像方
式の現像装置も広く用いられている。一成分現像方式の
現像装置では、現像剤(トナー)担持体にブレードと呼
ばれる弾性材料からなるトナー層形成部材を圧接させ、
トナー担持体上に薄いトナー層を形成するとともに、ト
ナー層とトナー層形成ブレードとの摩擦帯電によりトナ
ーに電荷を付与する方式が広く採用されている。しか
し、一般にブレードによるトナー帯電能力は低いためト
ナーを十分に帯電することが難しく、所望の極性とは逆
の極性に帯電した所謂逆極性トナーが発生しやすく、そ
の逆極性トナーにより画像背景部に地カブリを発生する
ことが多いという欠点がある。すなわち、ブレードによ
る摩擦帯電においては、ブレードと接触するトナー粒子
の比率が低く、特に微小トナーは摩擦帯電されずにトナ
ー層形成ブレードを通過してしまうことがある。そこで
摩擦帯電を促進するために、トナー層に対するトナー層
形成ブレードの圧接力を増加させることが考えられる
が、圧接力を増加させると摩擦熱の増大によりトナーの
バインダー樹脂が溶融し、凝集したトナーがブレードに
詰まり、画像に白筋を発生させるという問題を生じるこ
とがある。
【0005】上記のような、摩擦帯電装置の問題点を解
消するために、トナーに直接電荷を付与する方式の現像
装置が提案されている。この方式の現像装置として、例
えば、実開昭63−138560号公報には、トナー担
持体と対向する位置にコロナ放電器を配設し、コロナ放
電器からトナー層へ所望の極性のイオンを照射すること
によりトナーに電荷を付与する方式の現像装置が開示さ
れている。しかし、コロナ放電器を用いるとコロトロン
ワイヤーに汚れが付着し均一な放電が得られなくなると
いう問題が発生することがある。また、コロトロンワイ
ヤー近傍の空気層を電離させるために高電圧の印加が必
要であり、放電の軸方向の安定性などを考慮すると5k
V以上の高電圧が必要となる。さらに、放電時にオゾン
の発生が多いなどの欠点もある。
【0006】そこで、コロナ放電を利用せずにトナーに
電荷を付与する現像装置が、例えば、特開昭54−17
030号公報、特開昭62−291678号公報、特開
昭64−62675号公報などに開示されている。これ
らの現像装置について、図6および図7を参照して説明
する。図6は、従来の現像装置の一例を示す概略構成図
である。
【0007】図6に示す現像装置30には、像担持体1
に近接して配置された、矢印A方向に回転するトナー担
持体32と、現像装置30内のトナーを撹拌しトナー担
持体32表面にトナーを供給する撹拌供給部材33と、
トナー担持体32に圧接し、撹拌供給部材33により供
給されたトナーを所定の厚さのトナー層に形成するトナ
ー層形成ブレード34と、トナー担持体32と接触し
て、あるいは微小間隔を隔てて配設された円筒状の帯電
電極35と、トナー担持体32に現像バイアス電圧を供
給するバイアス電源36と、帯電電極35にトナー帯電
用の電圧を供給するトナー帯電用電源37と、これら各
構成要素のうち電源以外の各部を収納するハウジング3
8とが備えられている。このように構成した現像装置3
0を用い、トナー帯電用電源37により帯電電極35に
帯電用電圧を印加し帯電電極35とトナー担持体32と
の間隙に放電電界を形成し、放電により発生したイオン
または電子をトナーに付着させることによりトナーを帯
電させる。
【0008】図7は、従来の現像装置の他の例を示す概
略構成図である。図7に示す現像装置40には、図6に
示す現像装置30における帯電電極35に相当するもの
は備えられておらず、その代わりに、トナー担持体32
に圧接するトナー層形成ブレード44にトナー帯電用電
源37からのトナー帯電用電圧が印加される。トナー層
形成ブレード44は、トナー担持体32上にトナー層を
形成するとともに、トナー層形成ブレード44とトナー
担持体32との間隙に放電電界を形成し放電により発生
したイオンまたは電子をトナーに付着させることにより
トナーを帯電させる。
【0009】図6または図7に示す方式の現像装置は、
コロナ放電器ほどの高電圧を必要とせず、さらに印加電
圧が低いためオゾンの発生も少ないという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方式
の現像装置では、上記のように電圧を印加することによ
りトナーに直接電荷を付与するものであるため、トナー
層とトナー層形成ブレードとの摩擦帯電によりトナーに
電荷を付与する方式の現像装置とは異なり、トナー帯電
に必要な電荷が、例えば帯電電極から過剰に送られてく
るため、現像剤担持体上のトナー層が厚い場合はトナー
層の上層部と下層部での帯電分布に差が生じ、トナー単
体での帯電量が不均一になってしまうという問題があ
る。この問題について図8を参照して説明する。
【0011】図8は、電圧を印加することによりトナー
に直接電荷を付与する現像装置において、現像剤担持体
上のトナー層が厚い場合の問題を説明するための図であ
る。図8(a)に示すように、帯電電極51への電圧の
印加により現像剤担持体52上に付着したトナー53の
層が薄い場合はトナー密度が小さく、このためトナー5
3どうしのすき間から現像剤担持体52を経由して不要
な電荷54がリークするが、図8(b)に示すように、
トナー53の層が厚い場合はトナー53の密度が高く、
このためトナー53どうしのすき間がなく、過剰な電荷
54が現像担持体52にリークせずに不均一に各トナー
53に付着する。従って、トナー53単体の帯電量が増
加するとともに、トナー層の上層部のトナー帯電量と、
トナー層の下層部のトナー帯電量に差が生じてしまう。
このような状態で現像を実施すると現像剤担持体52へ
の不均一な飛翔がおこり現像像がムラになってしまう可
能性がある。
【0012】一方、現像剤担持体52上に付着したトナ
ー53の層が薄い場合は、良好な画像濃度を得ることが
困難であるという問題がある。本発明は、上記事情に鑑
み、良好な画質が得られる現像装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の現像装置は、所定の現像領域において、静電
潜像を担持して所定の方向に移動する像担持体上の静電
潜像にトナーを付着させることにより、その像担持体上
の静電潜像を可視化する現像装置において、上記現像領
域において上記像担持体に近接もしくは接触するように
配置され、表面にトナー層を担持して循環移動するトナ
ー担持体と、そのトナー担持体に供給されたトナーを所
定厚さのトナー層に成形するトナー層形成部材と、上記
トナー層形成部材と上記現像領域との間においてトナー
層を担持したトナー担持体に対向して配置された、その
トナー層を帯電する帯電器とを備え、上記トナー担持体
が、 0.1≦Ra≦1.7(μm) の表面粗さRaを有するものであることを特徴とする。
【0014】尚、表面粗さRaとは十点平均粗さ(JI
S B 0601−1982)をいう。本発明の第1の
現像装置では、トナー担持体の表面粗さRaが0.1≦
Ra≦1.7(μm)に設定されているため、現像に適
したトナー層厚を有するトナー層が形成され、その現像
に適したトナー層厚のトナー層が均一に帯電される。従
って、帯電器からの過剰な電荷をトナー担持体側へリー
クさせることができ、トナーに不均一に過剰な電荷が付
着することはなく現像像のムラが低減される。また、ト
ナーの層厚が薄くなることもなく良好な画像濃度を得る
ことができる。
【0015】また、上記目的を達成する本発明の第2の
現像装置は、所定の現像領域において、静電潜像を担持
して所定の方向に移動する像担持体上の静電潜像にトナ
ーを付着させることにより、その像担持体上の静電潜像
を可視化する現像装置において、上記現像領域において
上記像担持体に近接もしくは接触するように配置され、
表面にトナー層を担持して循環移動するトナー担持体
と、そのトナー担持体に供給されたトナーを所定厚さの
トナー層に成形するトナー層形成部材と、上記トナー層
形成部材と上記現像領域との間においてトナー層を担持
したトナ担持体に対向して配置された、そのトナー層を
帯電する帯電器とを備え、上記トナー層形成部材が、上
記トナー担持体表面に、単位面積あたり 0.1≦TM≦1.6(mg/cm2 ) のトナー付着量TMであるトナー層を形成するものであ
ることを特徴とする。
【0016】本発明の第2の現像装置は、トナー層形成
部材が、上述の範囲でトナー付着量TMであるトナー層
を形成するものであり、このトナー付着量TMの範囲で
形成されたトナー層は、現像しやすい厚さのトナー層を
形成するトナーが均一に帯電される範囲である。従っ
て、トナーに不均一に過剰な電荷が付着することはなく
現像像のムラが低減され、また良好な画像濃度を得るこ
とができる。尚、トナー担持体にトナー層形成部材を配
設するにあたり、そのトナー層形成部材がブレードの場
合は線圧により規定することができ、またトナー層形成
部材がトリマーの場合はトナー担持体とのギャップによ
り規定することができる。
【0017】ここで、上記帯電器が、上記トナー担持体
に対向して配置された帯電電極と、その帯電電極に所定
の極性の帯電用電圧を印加して上記トナー担持体との間
に電界を形成する第1の電源と、上記帯電電極と上記ト
ナー担持体とに挟まれた位置に配備され、上記電界内に
発生する放電の電離領域を上記帯電電極との間に規制す
る、多数の開口を有する制御電極と、その制御電極に、
上記帯電電極の電位と上記トナー担持体の電位との中間
の電位を形成する電圧を印加する第2の電源とを備えた
ものであることが効果的である。
【0018】帯電電極と制御電極との間に放電開始電圧
以上の電圧を印加するとともに、帯電電極とトナー担持
体との間に放電を生じないように電圧を印加し、トナー
担持体付近で所望の極性のイオンまたは電子がトナー担
持体側へ移動するような電界を形成する。すると、帯電
電極と制御電極との間に印加された電圧により、強い電
界が形成され、それら帯電電極,制御電極間で放電が発
生する。この放電により電離現象が発生し、電子なだれ
現象によりプラスイオンと、電子およびマイナスイオン
が発生するが、電離域は帯電電極と制御電極との間に限
定され、制御電極とトナー担持体との間、すなわちトナ
ー担持体上のトナー層の存在している領域では電離は生
じない。このため、トナー層の厚さの範囲内での電離は
発生せず、従って、プラスイオンと、マイナスイオンお
よび電子が生成されることはない。一方、制御電極とト
ナー担持体との間には放電を開始するよりも小さい電界
が形成されており、これらの間の電界作用によって、帯
電電極と制御電極との間に発生したプラスイオン、また
はマイナスイオンおよび電子のいずれか一方がトナー担
持体側に引き付けられ、トナー担持体上に形成されたト
ナー層に付与される。これにより、トナーを所望の極性
に帯電することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の現像装置の一実施形態を示
す概略構成図である。図1に示す現像装置10には、所
定の現像領域Dにおいて、静電潜像を担持して所定の方
向に移動する像担持体1に近接もしくは接触するように
配置され、表面にトナー層を担持して循環移動するトナ
ー担持体12が備えられている。
【0020】また現像装置10には、トナー担持体12
に供給されたトナーを所定厚さのトナー層に成形するト
ナー層形成部材13が備えられている。さらに現像装置
10には、トナー層形成部材13と現像領域Dとの間に
おいてトナー層を担持したトナ担持体12に対向して配
置された、トナー層を帯電する帯電器14が備えられて
いる。この帯電器14には、トナー担持体12に対向し
て配置された帯電電極14aと、帯電電極14aとトナ
ー担持体12とに挟まれた位置に配備され、電界内に発
生する放電の電離領域を帯電電極14aとの間に規制す
る、多数の開口を有する制御電極14bと、帯電電極1
4aに所定の極性の帯電用電圧を印加してトナー担持体
12との間に電界を形成するトナー帯電用電源14c
(本発明にいう第1の電源)と、制御電極14bに、帯
電電極14aの電位とトナー担持体12の電位との中間
の電位を形成する電圧を印加する帯電制御用電源14d
(本発明にいう第2の電源)とが備えられている。
【0021】また現像装置10には、この現像装置10
内のトナーを撹拌しトナー担持体12表面にトナーを供
給するトナー供給部材15と、トナー担持体12に現像
バイアス電圧を供給する現像バイアス電源16と、これ
ら各構成要素のうち電源以外の各部を収納するハウジン
グ17とが備えられている。トナー担持体12には、現
像バイアス電源16により約−200Vの直流電圧が印
加される。なお、現像バイアス電源16からトナー担持
体12に印加される電圧は、良好な現像性能を確保する
ため直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧としてもよ
い。トナー担持体12には、アルミニウムまたはステン
レスの丸棒またはパイプを切削加工した後、サンドブラ
スト、液体ホーニング、エメリー研磨などの機械加工を
施すか、あるいは化学腐食を施すことにより外周面に表
面粗さRa=0.1〜1.7μm、好ましくは表面粗さ
Ra=0.1〜1.1μm程度の凹凸を形成したものを
用いることができる。また、アルミニウムまたはステン
レスの丸棒またはパイプを切削加工した後に、導電粉を
分散させた樹脂層を形成したものでもよい。本実施形態
のトナー担持体12は直径20mmのアルミニウムパイ
プを切削加工した後、外周面にサンドブラスト陽極酸化
処理を施し、表面粗さRa=0.5μm程度にしたもの
が用いられている。
【0022】トナー層形成部材13は、イオン導電体を
含んだ体積抵抗値が104 〜1010Ω・cm程度のシリ
コーンゴムからなる圧接部材を、厚さ0.1mmのステ
ンレスの板バネに導電性接着剤を介してドクター方式に
設置したものである。また、層形成時の耐摩耗性を向上
させるために表面に硬化処理を施している。トナー層形
成部材13ではトナー担持体12上のトナー付着量(こ
の場合は非磁性トナーを一例として用いている)が0.
1〜0.8mg/cm2 以内になるように線圧値を15
〜17mg/cm2 に設定している。この時のトナー付
着量は0.4mg/cm2 であった。また、ゴムの硬度
は20〜80度のものが使用可能であり、好ましくは3
0〜60度が適している。
【0023】図2は、図1に示す現像装置のトナー担持
体の表面粗さRaとトナー搬送量の関係を示す図であ
る。図2に示すように、トナー担持体12の表面粗さR
a=0.1〜1.1μm間ではトナー搬送量は0.1〜
0.8mg/cm2 であり、トナー担持体12の表面粗
さRa=0.5μmではトナー搬送量は0.4mg/c
2 である。
【0024】帯電電極14aは、円筒状に形成され、軸
線回りに回転可能に支持されている。帯電電極14aの
材質は、イオン導電体を含んだもの、もしくはゴムに導
電性微粒子を配合したものであり、体積抵抗率は105
〜1010Ω・cm程度のものである。この体積抵抗率
は、107 〜108 Ω・cmの範囲内であることが好ま
しい。また帯電電極14aとして、シリコーンゴム中に
導電性粉を混合した半導電性ロールを用いてもよい。
【0025】制御電極14bは、線径50μm、ピッチ
127μmのステンレスのメッシュ状部材からなり、帯
電電極14aより大径の円筒状に形成されている。制御
電極14bは、帯電電極14aに外挿され、帯電電極1
4aとトナー担持体12とに挟まれていて、トナー担持
体12との対向位置で制御電極14b内周面の一部が帯
電電極14aと接触して従動回転する。また、帯電電極
14a上に絶縁層を介して制御電極14bを積層しても
よい。このように構成して、帯電電極14aからの電荷
の、トナー担持体12へのリークを調整してもよい。
【0026】また、トナー担持体12上のトナーを負極
性に帯電するために、帯電電極14aと制御電極14b
との間に放電を開始するように電界を形成し、制御電極
14bとトナー担持体12との間に放電を生じない程度
に勾配の小さい電界であって、負電荷をトナー担持体1
2側に引き付ける方向の電界を形成する。このため、制
御電極14bとトナー担持体12との電位の関係は、例
えば以下の関係に保たれている。
【0027】(トナー担持体12の電位)−(制御電極
14bの電位)=100V また、帯電電極14aと制御電極14bとの電位の関係
は、以下の関係に保たれている。 (制御電極14bの電位)−(帯電電極14aの電位)
=1000V 尚、これらの電極の電位は、帯電電極14aとトナー担
持体12との間隔、制御電極14bの構造・厚さ等によ
って適宜決定されるものである。また、帯電電極14
a、制御電極14b、およびトナー担持体12が、それ
ぞれ間隙をおいて設けられた場合、これらの間隙の大き
さも考慮して定められる。本実施形態では、トナー担持
体12には現像用バイアス電源16から−200Vの電
圧が印加され、制御電極14bには帯電制御用電源14
dから−300Vの電圧が印加され、帯電電極14aの
シャフトにはトナー帯電用電源14cから−1300V
の電圧が印加されている。
【0028】尚、本実施形態の現像装置10で用いられ
る現像剤は一成分系のトナーであり、スチレン樹脂、ア
クリル樹脂もしくはポリエステル樹脂などの各種熱可塑
性樹脂中に顔料や含金属アゾ染料などの極性制御剤を分
散させ、粉砕し、分級して3〜20μm(平均粒径7μ
m)の大きさに揃えたものが用いられる。また電荷制御
剤が添加され、負極性の電荷が付与されている。電荷制
御剤としては、疎水化処理したシリカ、アルミナ、チタ
ンなどの0.1μm以下の微粒子を用いることができる
が、疎水性シリカが最も好ましい。また、トナーの流動
性助剤が外添されており、これにより現像性能の安定化
が図られている。
【0029】尚、像担持体1としては、セレン系感光体
や有機感光体が用いられ、像担持体1とトナー担持体1
2とは接触させて配置してもよいし、あるいは100μ
m〜400μm程度の間隙をおいてトナー担持体12と
対向させて配置してもよい。このように構成された現像
装置10において、トナー供給部材15の回転により現
像装置10内のトナーが撹拌され、トナー担持体12表
面に供給される。トナー担持体12の表面に供給された
トナーは、トナー担持体12の回転により帯電電極14
aおよび制御電極14bとの対向位置へ搬送され、トナ
ー層形成ブレード13の押圧力によりトナー担持体12
上にトナー層が形成される。形成されたトナー層は帯電
電極14aと制御電極14bとの対向位置に搬送され
る。このとき、帯電電極14aと制御電極14bとの
間、および制御電極14bとトナー担持体12との間に
は前述のような電圧が印加されており、これらが対向す
る領域に電界が形成される。このような電界内では、帯
電電極14aの、放電開始電界よりも大きい側のみが放
電可能であり、帯電電極14aの、トナー担持体12の
側の電界は、放電開始電界よりも小さいため電離しな
い。
【0030】図3は、図1に示す現像装置における電離
領域分離のメカニズムを示す図である。図3に示すよう
に、帯電電極14aの付近では放電に伴う電離によりマ
イナスイオンおよび電子21の他にプラスイオン22が
発生するが、トナー担持体12の近傍では電離が発生せ
ず、制御電極14bとトナー担持体12との間の電界作
用によりマイナスイオンおよび電子21がトナー担持体
12に引き付けられる。引き付けられたマイナスイオン
および電子21はトナー担持体12上のトナー23に付
着し、このトナー23が帯電される。従って、電離に伴
って発生するプラスイオン22は帯電電極14aの側で
のみ存在し、帯電電極14aへ吸着されるが、トナー担
持体12上のトナー23に付着することはない。このた
め、逆極性トナーの発生が抑制される。この際、トナー
担持体12上のトナー層厚が所定の範囲内に収まってい
るため、帯電電極14aからの過剰な電荷がトナー担持
体12へリークしてトナー層内に過帯電することはなく
均一な帯電分布が維持される。
【0031】図4は、帯電電極とトナー担持体との間に
制御電極が設けられていない場合の電離領域分離のメカ
ニズムを示す図である。図4に示すように、帯電電極1
4aとトナー担持体12との間に制御電極14bが設け
られていないと仮定した場合、帯電電極14aとトナー
担持体12との間で放電が発生すると、両者間の微小間
隙に電離現象が発生する。すると、電子なだれの影響に
より異なる極性のマイナスイオンおよび電子21とプラ
スイオン22とが発生する。この電離現象による電子な
だれは微小間隙のいずれの箇所でも発生するため、トナ
ー担持体12上のトナー23層内部の空気層でも電離が
発生し、その結果、帯電後のトナーは、所望の極性に帯
電したトナー23とは別に逆極性に帯電した、いわゆる
逆極性のトナー23が発生してしまう。本実施形態の現
像装置10では、帯電電極14aとトナー担持体12と
の間に制御電極14bが設けられているため、このよう
な逆極性のトナーの発生を低減することができ、トナー
どうしの静電凝集を防止できる。さらに、トナー担持体
12とトナー層とが静電的に強く付着するのを防止で
き、トナーの搬送量の増加が防止できる。
【0032】このようにして均一な電荷が付与されたト
ナー層は、トナー担持体12の回転により像担持体1と
対向する現像領域Dに搬送される。そして、トナー担持
体12と像担持体1との間に形成される現像電界によ
り、トナーが像担持体1の潜像に転移して現像が行なわ
れる。図5は、図1に示す現像装置において、トナー搬
送量とトナー帯電分布の関係を示す図である。
【0033】トナー担持体12上のトナーの電位を測定
したところ、トナー搬送量が0.2,0.8,1.2
(mg/cm2 )において、現像に適した7μC/gか
ら20μC/gに帯電されることが確認された(尚、図
に示す丸印,四角印,三角印は、それぞれ、帯電量が多
いトナー,帯電量が平均的なトナー,帯電量が少ないト
ナーを表す)。このとき、逆極性のトナーは0.1wt
%以下であり、トナーの極性も均一で良好な帯電性が得
られその帯電分布もシャープであった。
【0034】また、この現像装置においては、帯電電極
14aおよび制御電極14bに代わる電荷付与機構とし
て、スコロトロンを用いることもできるが、多量のオゾ
ンを発生させるために環境上あまり好ましくない。尚、
本実施形態の現像装置では、上述のような効果のほか
に、局所的な放電などによりトナー担持体12に過大な
放電電流が流れるのを防止することができ、トナーが現
像に寄与できない程度にまで帯電量が上昇することはな
い。このため、トナー搬送量が上昇するなどの問題を回
避できる。
【0035】また、本実施形態の現像装置10では、ト
ナー層形成部材13としてトナー担持体12に圧接され
るブレードが用いられているが、この他、ローラ状部
材、トリマーなどを用いることもできる。
【0036】
【実施例】本実施形態の現像装置10のトナーの帯電性
能を確認するために、下記の条件にて長時間のプリント
テストを行った結果について説明する。 像担持体 :負帯電有機感光体 プロセススピード :200mm/sec 制御電極 :厚さ100μmの導電性材料からなる円筒状フィルム にΦ80μmの微小開口穴が開口率80%で存在する もの 帯電電極 :Φ10mmのロール状部材 周面を形成する材料:シリコーンゴムにイオン導電体 を配合したもの ゴム硬度:60度 体積抵抗率:108 Ω・cm トナー担持体 :Φ20mm 表面粗さRa:0.1〜1.1 トナー付着量:0.3〜0.5(mg/cm2 ) 表面ゴム層を有するロール(106 Ω・cm) トナー供給部材 :Φ10mm 半導電性スポンジ材料からなるロール トナー層形成部材 :SUS303,厚さ0.12mmの板バネに、1m m厚のイオン導電体を含んだシリコーンゴムを導電 性接着剤で接合したもの 接着圧力は約15〜120gf/cm 体積抵抗率:104 〜1010Ω・cm ゴム硬度:60度、表面を硬化処理したもの 潜像電位 :−100V 背景部電位 :−350V 上記条件にてプリントテストを行ったところ、均一なト
ナーの電荷量を実現することができ、従来問題であっ
た、現像ゴースト、地かぶり、及び逆極性トナーによる
機内へのトナー飛散の発生を極めて少なくすることがで
きた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、トナー担持体上のトナー付着量が帯電器から
の過剰な電荷をトナー担持体へリークさせる範囲に設定
されているため、トナー層の上層部と下層部での帯電分
布が不均一にならず均一な状態のまま現像される。従っ
て、画質のムラが低減される。
【0038】また、帯電器を構成する帯電電極と制御電
極との間に放電開始電圧以上の電圧を印加して放電を発
生させ、制御電極とトナー担持体との間では、所望の極
性のイオンまたは電子がトナー担持体側へ移動するよう
な電界を形成し、放電を生じないようにすると、トナー
の帯電時に逆極性のトナーの発生が低減され、トナーを
ほぼ均一に帯電することができる。従って、トナーどう
しの静電凝集が防止できるとともに、トナーがトナー担
持体に静電的に強く付着するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】図1に示す現像装置のトナー担持体の表面粗さ
Raとトナー搬送量の関係を示す図である。
【図3】図1に示す現像装置における電離領域分離のメ
カニズムを示す図である。
【図4】帯電電極とトナー担持体との間に制御電極が設
けられていない場合の電離領域分離のメカニズムを示す
図である。
【図5】図1に示す現像装置において、トナー搬送量と
トナー帯電分布の関係を示す図である。
【図6】従来の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図7】従来の現像装置の他の例を示す概略構成図であ
る。
【図8】電圧を印加することによりトナーに直接電荷を
付与する現像装置において、現像剤担持体上のトナー層
が厚い場合の問題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 像担持体 10 現像装置 12 トナー担持体12 13 トナー層形成部材 14 帯電器 14a 帯電電極 14b 制御電極 14c トナー帯電用電源 14d 帯電制御用電源 15 トナー供給部材 16 現像バイアス電源 17 ハウジング 21 電子 22 プラスイオン 23 トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 純 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 大場 正太 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の現像領域において、静電潜像を担
    持して所定の方向に移動する像担持体上の静電潜像にト
    ナーを付着させることにより、該像担持体上の静電潜像
    を可視化する現像装置において、 前記現像領域において前記像担持体に近接もしくは接触
    するように配置され、表面にトナー層を担持して循環移
    動するトナー担持体と、該トナー担持体に供給されたト
    ナーを所定厚さのトナー層に成形するトナー層形成部材
    と、前記トナー層形成部材と前記現像領域との間におい
    てトナー層を担持したトナー担持体に対向して配置され
    た、該トナー層を帯電する帯電器とを備え、 前記トナー担持体が、 0.1≦Ra≦1.7(μm) の表面粗さRaを有するものであることを特徴とする現
    像装置。
  2. 【請求項2】 所定の現像領域において、静電潜像を担
    持して所定の方向に移動する像担持体上の静電潜像にト
    ナーを付着させることにより、該像担持体上の静電潜像
    を可視化する現像装置において、 前記現像領域において前記像担持体に近接もしくは接触
    するように配置され、表面にトナー層を担持して循環移
    動するトナー担持体と、該トナー担持体に供給されたト
    ナーを所定厚さのトナー層に成形するトナー層形成部材
    と、前記トナー層形成部材と前記現像領域との間におい
    てトナー層を担持したトナー担持体に対向して配置され
    た、該トナー層を帯電する帯電器とを備え、 前記トナー層形成部材が、前記トナー担持体表面に、単
    位面積あたり 0.1≦TM≦1.6(mg/cm2 ) のトナー付着量TMであるトナー層を形成するものであ
    ることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電器が、前記トナー担持体に対向
    して配置された帯電電極と、該帯電電極に所定の極性の
    帯電用電圧を印加して前記トナー担持体との間に電界を
    形成する第1の電源と、前記帯電電極と前記トナー担持
    体とに挟まれた位置に配備され、前記電界内に発生する
    放電の電離領域を前記帯電電極との間に規制する、多数
    の開口を有する制御電極と、該制御電極に、前記帯電電
    極の電位と前記トナー担持体の電位との中間の電位を形
    成する電圧を印加する第2の電源とを備えたものである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
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