JPH10232550A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH10232550A
JPH10232550A JP3624297A JP3624297A JPH10232550A JP H10232550 A JPH10232550 A JP H10232550A JP 3624297 A JP3624297 A JP 3624297A JP 3624297 A JP3624297 A JP 3624297A JP H10232550 A JPH10232550 A JP H10232550A
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JP
Japan
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toner
carrier
electrode
charging
voltage
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Withdrawn
Application number
JP3624297A
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English (en)
Inventor
Jun Abe
純 安部
Noriaki Yamazaki
憲明 山崎
Akihiko Noda
明彦 野田
Shinichi Kuramoto
新一 倉本
Shota Oba
正太 大場
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トナー担持体上のトナー層上下間の帯電量の
ばらつきに起因する画像むらの発生が防止された現像装
置を提供する。 【解決手段】 帯電電極15aと制御電極15bに印加
された電圧によりトナー担持体12上のトナー層を帯電
する帯電器15を備えた現像装置10において、トナー
担持体12には−200Vの直流電圧を印加し、制御電
極15bには−500Vの直流成分に振幅400Vの交
番成分が重畳された電圧を印加し、帯電電極15aには
−2000Vの直流成分に振幅400Vの交番成分が重
畳された電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、複写機、
プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に用いられ
る現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置にお
いて用いられる、像担持体上に形成された静電潜像にト
ナーを付着させることにより静電潜像を可視化して現像
像を形成する現像装置として、トナーのみの一成分現像
剤を用いる一成分現像方式と、トナーとキャリアとから
なる二成分現像剤を用いる二成分現像方式とが知られて
いる。これらの現像装置には像担持体と対向する位置に
回転可能な現像剤担持体が備えられており、現像剤は現
像剤担持体表面に担持され現像剤担持体の回転により現
像剤担持体と像担持体とが互いに対向する現像領域に搬
送される。現像領域では、現像剤担持体と像担持体との
間に印加された現像バイアス電圧により電界が形成され
ており、この電界によりトナーは像担持体上の静電潜像
に転移し、像担持体上にトナーによる現像像が形成され
る。
【0003】このような現像装置では、現像領域におい
てトナーを像担持体上の静電潜像に確実に転移させるた
めに、トナーに所定の帯電量の電荷を付与する必要があ
る。二成分現像方式の現像装置では、摩擦帯電序列上で
互いに隔たったトナーと磁性キャリアとを混合、撹拌す
ることによりトナーに電荷が付与されるが、混合、撹拌
中にトナーに外添された帯電制御剤が遊離してキャリア
表面を汚染することがある。従って、キャリアを長期間
使用すると帯電制御剤の影響でトナーの帯電能力が次第
に低下してくるため、現像剤の交換が必要になるという
欠点がある。また、トナーとキャリアとの混合比を一定
に保つためのトナー濃度制御装置や現像剤撹拌装置を必
要とし、また、現像剤担持体の内部に磁性キャリアを担
持するためのマグネットを配設する必要があり、装置の
複雑化を招くという問題がある。
【0004】一方、一成分現像方式の現像装置には上記
のような二成分現像方式の欠点がないため一成分現像方
式の現像装置も広く用いられている。一成分現像方式の
現像装置では、現像剤(トナー)担持体にブレードと呼
ばれる弾性材料からなるトナー層形成部材を圧接させ、
トナー担持体上に薄いトナー層を形成するとともに、ト
ナー層とトナー層形成ブレードとの摩擦帯電によりトナ
ーに電荷を付与する方式が広く採用されている。しか
し、一般にブレードによるトナー帯電能力は低いためト
ナーを十分に帯電することが難しく、所望の極性とは逆
の極性に帯電した所謂逆極性トナーが発生しやすく、そ
の逆極性トナーにより画像背景部に地カブリを発生する
ことが多いという欠点がある。すなわち、ブレードによ
る摩擦帯電においては、トナー粒子がブレードと接触す
る確率が低く、特に微小トナーは摩擦帯電されずにトナ
ー層形成ブレードを通過してしまうことがある。そこで
摩擦帯電を促進するために、トナー層に対するトナー層
形成ブレードの圧接力を増加させることが考えられる
が、圧接力を増加させると摩擦熱の増大によりトナーの
バインダー樹脂が溶融し、凝集したトナーがブレードに
詰まり、画像に白筋を発生させるという問題を生じるこ
とがある。
【0005】上記のような、摩擦帯電装置の問題点を解
消するために、トナーに直接電荷を付与する方式の現像
装置が提案されている。この方式の現像装置として、例
えば、実開昭63−138560号公報には、トナー担
持体と対向する位置にコロナ放電器を配設し、コロナ放
電器からトナー層へ所望の極性のイオンを照射すること
によりトナーに電荷を付与する方式の現像装置が開示さ
れている。しかし、コロナ放電器を用いるとコロトロン
ワイヤーに汚れが付着し均一な放電が得られなくなると
いう問題が発生することがある。また、コロトロンワイ
ヤー近傍の空気層を電離させるために高電圧の印加が必
要であり、放電の軸方向の安定性などを考慮すると5k
V以上の高電圧が必要となる。さらに、放電時にオゾン
の発生が多いなどの欠点もある。
【0006】そこで、コロナ放電を利用せずにトナーに
電荷を付与する現像装置が、例えば、特開昭54−17
030号公報、特開昭62−291678号公報、特開
昭64−62675号公報などに開示されている。これ
らの現像装置について、図5および図6を参照して説明
する。図5は、従来の現像装置の一例を示す概略構成図
である。
【0007】図5に示す現像装置20には、像担持体1
に近接して配設された、矢印A方向に回転するトナー担
持体22と、現像装置20内のトナーを撹拌しトナー担
持体22表面にトナーを供給する撹拌供給部材24と、
トナー担持体22に圧接し、撹拌供給部材24により供
給されたトナーを所定の厚さのトナー層に形成するトナ
ー層形成ブレード23と、トナー担持体22と接触し
て、あるいは微小間隔を隔てて配設された円筒状の帯電
電極25と、トナー担持体22に現像バイアス電圧を供
給するバイアス電源27と、帯電電極25にトナー帯電
用の電圧を供給するトナー帯電用電源28と、これら各
構成要素のうち電源以外の各部を収納するハウジング2
1とが備えられている。このように構成した現像装置2
0を用い、トナー帯電用電源28により帯電電極25に
帯電用電圧を印加し帯電電極25とトナー担持体22と
の間隙に放電電界を形成し、放電により発生したイオン
または電子をトナーに付着させることによりトナーを帯
電させる。
【0008】図6は、従来の現像装置の他の例を示す概
略構成図である。図6に示す現像装置30には、図5に
示す現像装置20における帯電電極25に相当するもの
は備えられておらず、その代わりに、トナー担持体32
に圧接するトナー層形成ブレード33にトナー帯電用電
源38からのトナー帯電用電圧が印加される。トナー層
形成ブレード33は、トナー担持体32上にトナー層を
形成するとともに、トナー層形成ブレード33とトナー
担持体32との間隙に放電電界を形成し放電により発生
したイオンまたは電子をトナーに付着させることにより
トナーを帯電させる。
【0009】図5または図6に示す方式の現像装置は、
コロナ放電器ほどの高電圧を必要とせず、さらに印加電
圧が低いためオゾンの発生も少ないという利点がある
が、その反面、以下に示すような問題点がある。すなわ
ち、これらの方式の現像装置では、体積抵抗率の高いト
ナーを使用しているため、図5の現像装置20において
は、帯電電極25に印加される電圧が放電電圧以下であ
ると電荷誘導が十分に行われず、トナーを所望の極性に
帯電させることができない。そこで、帯電電極25への
印加電圧を放電電圧以上に高めて帯電電極25からの放
電現象によりトナーを帯電させることが考えられるが、
そのようにした場合は、次に説明するように、所望の極
性(この場合はマイナス)とは逆極性(この場合はプラ
ス)に帯電したトナーが生じてしまう。
【0010】図7は、図5に示す現像装置におけるトナ
ー担持体上のトナーの帯電状態を示す図であり、図8
は、図6に示す現像装置におけるトナー担持体上のトナ
ーの帯電状態を示す図である。図7に示すように、図5
に示す現像装置20において、帯電電極25への印加電
圧を高めて放電が起こるようにした場合は、帯電電極2
5とトナー担持体22との間に、放電に伴う電離により
電子なだれ現象が発生し、その結果、放電領域にプラス
イオン4という正の極性を持つ電荷担体および電子また
はマイナスイオン3という負の極性を持つ電荷担体とが
発生する。その結果、帯電後のトナーは、所望の極性
(マイナス)に帯電したトナー2aと逆極性(プラス)
に帯電したトナー2bとが混在した状態となる。
【0011】また、図8に示すように、図5に示す現像
装置30においてもトナー層形成ブレード33とトナー
担持体32との間に電子なだれ現象が発生し、その結
果、正または負の極性を持つ電荷担体が発生する。従っ
て、このような状態でトナー2を所望の極性(例えばマ
イナス)に帯電させようとしても、放電領域は電離によ
り発生した正の極性を持つプラスイオン4と、負の極性
を持つ電子またはマイナスイオン3とで満たされている
ため、トナー2は、正の極性あるいは負の極性のいずれ
かの極性に帯電され、その結果、帯電後のトナーには、
所望のマイナス極性に帯電したトナー2aと逆極性のプ
ラスに帯電したトナー2bとが混在することとなる。な
お、逆極性とは、本例のようにトナーをマイナスに帯電
させたい場合はプラス極性をさすが、トナーをプラスに
帯電させたい場合はマイナス極性をさす。
【0012】ここで、上記のような放電領域においてど
の程度プラスイオンが発生するかについて検証した結果
について説明する。文献「放電現象」(東京電機大学出
版、本多侃士著、64ページ)の記載に基づき、平行に
配置された2つの電極間に発生する電子およびプラスイ
オンの相対密度を計算してみると次に示す結果が得られ
た。
【0013】図9は、従来の現像装置の放電領域に発生
する電子およびプラスイオンの電荷密度を示す図であ
る。なお、図9(a)は、横軸に帯電電極からトナー担
持体までの距離(μm)、縦軸に電荷密度をとり、プラ
スイオン密度と電子密度とをそれぞれ相対値で示したも
のであり、図9(b)は、図9(a)のうちのトナー担
持体寄りのA部の拡大図である。
【0014】図9(a)および図9(b)に示すよう
に、帯電電極からトナー担持体までの距離を100μm
とした時、陽極(この例ではトナー担持体)の極く近傍
にもプラスイオンが存在していることが示されている。
トナーの大きさ(7μm〜10μm)と同程度の距離内
に電子の数千倍のプラスイオンがあることがわかる。従
って、トナーをマイナスに帯電させようとした場合に
も、かなりの量のプラスに帯電したトナーが発生する。
【0015】また、「最近の電子写真現像システムとト
ナー材料の開発・実用化」(日本科学情報株式会社出版
部、竹内学。303ページ)の記載に基づき、トナー粒
子1個1個の極性と帯電量を分布として計測する方法に
より上記の現像装置における逆極性トナーの発生量を求
めた結果、逆極性トナーはトナー全体の20wt%であ
った。このような逆極性トナーがトナー担持体により現
像領域に搬送されると、現像後のトナー像に地かぶりな
どの画質劣化が発生し良好な画像を得ることはできな
い。また、逆極性トナーがトナー担持体上のトナー層か
ら飛散し機内のトナー汚染を招くという問題がある。
【0016】そこで、この逆極性トナーの問題を解決す
るために、帯電電極を用いてトナーを帯電させる方式の
現像装置(図5参照)の改良型として、図10に示すよ
うに、帯電電極とトナー担持体との間に、帯電電極とト
ナー担持体との間に生じる電界の電離領域を制限する制
御電極を設けて逆極性トナーの発生を防止するようにし
た現像装置が考えられる。
【0017】図10は、帯電電極とトナー担持体との間
に制御電極を設けて逆極性トナーの発生を防止するよう
にした現像装置の概略構成図である。図10に示す現像
装置40では、帯電電極45aとトナー担持体42との
間にメッシュ状の制御電極45bを設け、帯電電極45
aと制御電極45bとの間に放電開始電圧以上の高電圧
を印加するとともに、制御電極45bとトナー担持体4
2との間に放電を生じない低電圧を印加し、トナー担持
体42付近に所望の極性のイオンまたは電子がトナー担
持体42側へ移動するような電界を形成する。帯電電極
45aと制御電極45bとの間には強い電界が形成され
放電が発生し、放電による電離による電子なだれ現象に
よりプラスイオン、マイナスイオンおよび電子などの電
荷担体が発生する。一方、制御電極45bとトナー担持
体42との間には弱い電界が形成されるため電離は起こ
らず電荷担体は発生しない。制御電極45bとトナー担
持体42との間に形成された弱い電界の作用により帯電
電極45aと制御電極45bとの間の電離領域に発生し
たプラスまたはマイナスの電荷担体のうちのいずれか一
方の所望極性の電荷担体がトナー担持体42側に引き付
けられる。こうして、トナー担持体42上のトナーを所
望の極性のみに帯電させることができ、逆極性トナーの
問題を解決することができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式の現
像装置にも次のような問題がある。すなわち、この方式
の現像装置において、トナー担持体42(図10参照)
上のトナー層を帯電する際に、制御電極45bとトナー
担持体42とが形成する電界中で放電により発生した電
荷担体が電界の影響でトナー層の下層に誘導されてしま
い、下層のトナーの帯電量が多くなり上層のトナーの帯
電量が少なくなるという現象が起きやすい。この現象
は、制御電極45bとトナー担持体42の形成する電界
が強い場合に特に顕著である。
【0019】図11は、帯電電極と制御電極に直流電圧
を印加してトナー層を帯電した場合の帯電状態を示す模
式図である。図11に示すように、帯電電極15aと制
御電極15bを備えた帯電器において、トナー担持体1
2にバイアス電源17からトナーと同極性の約−200
Vの直流電圧を印加し、制御電極15bに第2のトナー
帯電用電源18bから−1200Vの直流電圧を印加
し、帯電電極15aに第1のトナー帯電用電源18aか
ら−2200Vの直流電圧を印加した場合、電荷担体
(この場合は、負の電荷を持つ電子またはマイナスイオ
ン3)は電界の影響で矢印で示す軌跡線のようにトナー
層下部に誘導されトナー層の下層のトナーを強く帯電さ
せ、下層のトナー2Bの帯電量が上層のトナー2Tの帯
電量より相対的に多くなる。その結果、下層のトナーと
トナー担持体42との静電的付着力が強くなり過ぎて、
現像段階において下層のトナーは現像に寄与しなくなり
画像むらを発生させる原因となることがある。
【0020】本発明は、上記の事情に鑑み、トナー担持
体上のトナー層上下間の帯電量のばらつきに起因する画
像むらの発生が防止された現像装置を提供することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の現像装置は、静電潜像を担持して所定の方向に移
動する像担持体に所定の現像領域において近接もしくは
接触するように配置され、供給されたトナーを表面に担
持して上記現像領域に向けて搬送するトナー担持体、ト
ナー担持体に供給されたトナーを所定の厚さのトナー層
に形成するトナー層形成部材、および、上記トナー層形
成部材により形成されたトナー層を担持したトナー担持
体に対向して配置された帯電電極と、帯電電極に所定の
極性の帯電用電圧を印加して上記トナー担持体との間に
電界を形成する第1の電源と、上記帯電電極と上記トナ
ー担持体とに挟まれた位置に配備され、上記電界内に発
生する放電の電離領域を上記帯電電極との間に規制す
る、多数の開口を有する制御電極と、制御電極に、上記
帯電電極の電位と上記トナー担持体の電位との中間の電
位を形成する電圧を印加する第2の電源とを有する帯電
器を備え、上記電離領域で発生した電荷を上記制御電極
の開口を通して上記トナー層に供給して該トナー層を帯
電し帯電したトナー層を上記現像領域に搬送し現像領域
においてトナー層から上記像担持体にトナーを選択的に
転移させることにより上記像担持体上の静電潜像を可視
化して現像像を生成する現像装置において、上記第2の
電源が、上記制御電極に、直流成分に交番成分が重畳さ
れた、上記帯電電極の電位と上記トナー担持体の電位と
の中間の電位の電圧を印加するものであることを特徴と
する。
【0022】ここで、上記第1の電源が、上記制御電極
が上記帯電電極の電位と上記トナー担持体の電位との中
間の電位に常に保たれるように、上記帯電電極に、直流
電圧に、上記第2の電源が上記制御電極に印加する交番
成分と同期した交番成分が重畳されてなる電圧を印加す
るものであることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の現像装置を画像形成装置に
用いた場合の第一の実施形態を示す概略構成図である。
図1には、静電潜像を担持して矢印A方向に移動する像
担持体1、および現像領域Dにおいて像担持体1にトナ
ーを選択的に転移させることにより像担持体1上の静電
潜像を可視化して現像像を生成する現像装置10を備え
た画像形成装置が示されている。
【0024】現像装置10は、トナー担持体12と、ト
ナー層形成ブレード13と、撹拌供給部材14と、帯電
器15と、バイアス電源17と、トナー帯電用電源18
とを備えている。なお、帯電器15は帯電電極15aと
制御電極15bとからなり、トナー帯電用電源18は、
第1、第2のトナー帯電用電源18a,18bからな
る。なお、この第1、第2のトナー帯電用電源18a,
18bは、本発明にいう第1、第2の電源に相当する。
【0025】トナー担持体12は、現像領域Dにおいて
像担持体1に近接もしくは接触するように配置されてお
り、供給されたトナーを表面に担持してB方向に循環移
動する。トナー担持体12には、バイアス電源17によ
り−200Vの直流電圧が印加される。なお、この直流
電圧の代わりに、直流電圧と交流電圧とを重畳した電圧
を用いることにより良好な現像性能を確保するようにし
てもよい。トナー担持体12には、アルミニウムまたは
ステンレスの丸棒またはパイプを切削加工した後、サン
ドブラスト、液体ホーニング、エメリー研磨などの機械
加工を施すか、あるいは化学腐食を施すことにより外周
面に表面あらさRa=0.1〜5.0μm程度の凹凸を
形成したものを用いることができる。また、アルミニウ
ムまたはステンレスの丸棒またはパイプを切削加工した
後に、導電粉を分散させた樹脂層を形成したものでもよ
い。あるいは、表面にゴム層を被覆した金属ロールを用
いてもよい。本実施形態のトナー担持体12は直径20
mmのアルミニウムパイプを切削加工した後、外周面に
サンドブラスト陽極酸化処理を施したものが用いられて
いる。
【0026】撹拌供給部材14は、トナーを撹拌すると
ともにトナー担持体12表面にトナーを供給するもので
あり、直径10mmの半導電性スポンジ材料からなるロ
ール状の部材が用いられる。トナー層形成ブレード13
は、本発明にいうトナー層形成部材に相当するものであ
り、トナー担持体12に供給されたトナーをトナー担持
体12表面を覆う所定の厚さのトナー層に形成する。本
実施形態に用いられるトナー層形成ブレード13として
は、厚さ0.03〜0.3mm程度の18−8ステンレ
ス(SUS303)の板バネに導電性粉を分散させたシ
リコーンゴムまたはEPDMゴムからなる圧接部材を加
硫接着したものが用いられる。トナー層形成ブレード1
3のトナー担持体12への接触圧力は5〜100g/c
m程度に設定される。シリコーンゴムの硬度は20〜8
0度のものが使用可能であるが、特に30〜60度とす
ることが好ましい。トナー担持体12上のトナーはトナ
ー層形成ブレード13で圧接され、トナー担持体12上
には層厚5〜30μmのトナー層が形成される。トナー
層形成ブレード13により形成されたトナー層は図示し
ないトナー担持体駆動手段によるトナー担持体12の循
環移動に伴われて矢印B方向に搬送される。
【0027】帯電器15は、トナー層形成ブレード13
により形成されたトナー層を担持したトナー担持体12
に対向する位置に配置されている。帯電器15には、円
筒状の帯電電極15aと、帯電電極15aとトナー担持
体12に挟まれる位置に配置されたメッシュ状の制御電
極15bとが備えられている。帯電電極15aにはトナ
ー担持体12上のトナー層を帯電させるための電圧を印
加する第1のトナー帯電用電源18aが接続されてお
り、制御電極15bには、帯電電極15aによって生じ
る放電の電離領域を制限する制御電圧を印加する第2の
トナー帯電用電源18bが接続されている。
【0028】帯電電極15aは、直径10mmの円筒状
に形成され回転自在に支持されている。帯電電極15a
の材質は、シリコーンゴムにイオン導電性微粒子を配合
したものもしくはシリコーンゴムに導電性微粒子を配合
して体積抵抗率を105 〜1010Ω・cm程度に調整し
たものが用いられる。この体積抵抗率は、特に107
108 Ω・cmの範囲内であることが好ましい。
【0029】制御電極15bは、線径50μm、ピッチ
127μmのステンレスのメッシュ状部材からなり、帯
電電極15aより大径の円筒状に形成されている。制御
電極15bは、帯電電極15aに外挿され、帯電電極1
5aとトナー担持体12とに挟まれており、トナー担持
体12との対向位置で制御電極15b内周面の一部が帯
電電極15aと接触して従動回転する。制御電極15b
は、この例に限らず、例えば厚さ100μmの導電性材
料からなる円筒状フィルムに直径80μmの微小開口を
開口率80%で形成したものを用いてもよい。また、制
御電極15bの形状も円筒状に限らず板状であってもよ
い。また、制御電極は必ずしも帯電電極に従動させる必
要はない。
【0030】この現像装置10には非磁性のトナーから
なる一成分系の現像剤が用いられる。トナーとしては、
スチレン樹脂、アクリル樹脂もしくはポリエステル樹脂
などの各種熱可塑性樹脂中に顔料や含金属アゾ染料など
の極性制御剤を分散させ、粉砕し、分級して3〜20μ
m(平均粒径7μm)の大きさに揃えたものが用いられ
る。このトナーに、さらに電荷制御剤を添加してもよ
い。電荷制御剤としては、疎水化処理したシリカ、アル
ミナ、チタンなどの0.1μm以下の微粒子を用いるこ
とができるが、疎水性シリカを用いるのが好ましい。ま
た、トナーの流動性助剤を外添することも現像性能を安
定させる上で有効である。
【0031】なお、画像形成装置の像担持体1として
は、セレン系感光体や有機感光体が用いられる。像担持
体1とトナー担持体12とは接触させて配置してもよい
し、あるいは100μm〜600μm程度の間隙をおい
てトナー担持体12と対向させて配置してもよい。この
ように構成された現像装置10において、撹拌供給部材
14の回転により現像装置10内のトナーが撹拌され、
トナー担持体12表面に供給される。トナー担持体12
の表面に供給されたトナーはトナー担持体12の回転に
よりトナー層形成ブレード13との対向位置へ搬送さ
れ、トナー層形成ブレード13の押圧力によりトナー担
持体12上に所定層厚のトナー層が形成される。形成さ
れたトナー層は帯電電極15aと制御電極15bとの対
向位置に搬送される。
【0032】本実施形態では、トナー担持体12上のト
ナーは帯電器15により負極性に帯電される。帯電電極
15aと制御電極15bとの間には第1のトナー帯電用
電源18aにより、放電開始電圧以上の高電圧が印加さ
れ、帯電電極15aと制御電極15bとの間に放電電界
が形成される。一方、制御電極15bとトナー担持体1
2との間には第2のトナー帯電用電源18bにより、放
電を生じない程度の低電圧が印加され、弱い電界が形成
される。その結果、放電電界で発生した電荷担体のうち
マイナスの電荷担体のみが制御電極15bのメッシュの
網目を通ってトナー担持体12にて引き寄せられトナー
層を帯電する。帯電されたトナー層は現像領域Dに搬送
される。像担持体1とトナー担持体12との間にはバイ
アス電源17によりバイアス電圧が印加されており、現
像領域Dに搬送されてきたトナー層から像担持体1にト
ナーが選択的に転移されることにより像担持体1上の静
電潜像が可視化されて現像像が生成される。
【0033】ところで、帯電電極15aと制御電極15
bに直流電圧を印加してトナー層を帯電した場合、先に
図11を参照して説明したように、下層のトナー2Bが
強く帯電され過ぎてトナー担持体42に静電的に強く付
着し、現像段階において静電潜像に転移しなくなるた
め、画像むらを引き起こすことがある。そこで、本実施
形態の現像装置では、次の帯電方式により帯電電極15
aおよび制御電極15bへの電圧印加を行う。
【0034】図2は、第一の実施形態における帯電方式
を示す図である。図2に示すように、この帯電方式で
は、トナー担持体12には−200Vの直流電圧、帯電
電極15aには−2000Vの直流電圧が印加され、制
御電極15bには−500Vの直流成分に振幅400V
の交番成分が重畳された、−300Vから−700Vの
電圧が印加される。以下に、このような帯電方式により
帯電されたトナー層内部の帯電状態について図3を参照
して説明する。
【0035】図3は、第一の実施形態の帯電方式により
帯電されたトナー層内部の帯電状態を示す模式図であ
る。本実施形態の帯電方式では、制御電極15bとトナ
ー担持体12の間には交番成分が重畳された電圧が印加
されるので、制御電極15bとトナー担持体12の間に
形成される電界の強さは交番成分が上下するのに応じて
増減を繰り返す。電界が強くなった時には電荷担体は強
い電界の作用を受けてトナー層下層まで誘導され、トナ
ー担持体12の下層のトナー2Bの帯電量を上昇させ
る。この時同時に上層のトナー2Tの帯電量も同時に上
昇するが、平均帯電量としては上層のトナー2Tよりも
下層のトナー2Bの方が帯電量が高くなる。
【0036】一方、電界が弱くなった時には電荷担体の
受ける力も弱くなるため電荷担体は比較的上層のトナー
に誘導され上層のトナー2Tの帯電量を上昇させる。こ
の時同時に下層のトナー2Bの帯電量も上昇はするが、
平均帯電量としては下層トナー2Bよりも上層のトナー
2Tの方が帯電量が高くなる。このような電界の交番が
繰り返されることによりトナー担持体12のトナー層の
上下間の帯電量は平均化され、画像むらの発生原因であ
るトナー層の帯電量のばらつきを解消することができ
る。
【0037】
【実施例】本実施形態の現像装置のトナー帯電性能を確
認するために、図1に示した現像装置と同じ構成の現像
装置を用い上記の帯電方式で長時間のプリントテストを
行った。テスト条件は次の通りである。 像担持体 :負帯電有機感光体 プロセススピード :200mm/sec 制御電極 :厚さ100μmの導電性材料か
らなる円筒状のフィルムに直径80μmの微小開口を開
口率80%で開口させたもの 帯電電極 :直径10mmのロール状部材、
ロール周面を形成する材料はシリコーンゴムに導電性微
粒子を配合したもの、シリコーンゴムの硬度は60度、
体積抵抗率は108 Ω・cm トナー担持体 :直径20mm、表面にゴム層を
有するロール、ロールの体積抵抗率は106 Ω・cm 撹拌供給部材 :直径10mmの半導電性スポン
ジ材料からなるロール トナー層形成ブレード:厚さ0.12mmのSUS30
3ステンレスの板バネに1mm厚のEPDMゴムを接着
したもの、接着圧力は約30gf/cm、体積抵抗率は
105 Ω・cm、ゴム硬度は50度 潜像電位 :−100V 背景部電位 :−350V 上記条件にてプリントテストを行った結果、従来問題で
あったトナー層の上下間の帯電量のばらつきが減少する
ことが確認された。
【0038】次に、本発明の現像装置の第二の実施形態
における帯電方式について説明する。図4は、第二の実
施形態における帯電方式を示す図である。図4に示すよ
うに、この帯電方式では、トナー担持体12には−20
0Vの直流電圧が印加され、制御電極15bには−50
0Vの直流成分に振幅400Vの交番成分が重畳され
た、−300V〜−700Vの電圧が印加され、帯電電
極15aには−2000Vの直流成分に振幅400Vの
交番成分が重畳された、−1800V〜−2200Vの
電圧が印加される。
【0039】このように、第二の実施形態における帯電
方式では、帯電電極15aおよび制御電極15bには直
流成分に交番成分が重畳された電圧が印加され、かつ、
帯電電極15aおよび制御電極15bに印加される電圧
は互いに同期して交番しているため、帯電電極15aと
制御電極15bとの間の電位差は一定である。そのた
め、帯電電極15aと制御電極15bの間に形成される
電界は、厳密にいえば制御電極15bとトナー担持体1
2の間の交番電界の影響を多少は受けるもののほぼ一定
の強さに保たれ、安定した状態で放電が持続するので、
トナー担持体上のトナーをより一層均一に帯電させるこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、帯電電極および制御電極に、直流成分に交番
成分を重畳させた電圧を印加することにより、トナー担
持体上のトナー層上下間の帯電量のばらつきが低減され
画像むらの発生が防止された現像装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を画像形成装置に用いた場合
の一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第一の実施形態の現像装置における帯電方式を
示す図である。
【図3】第一の実施形態の帯電方式により帯電されたト
ナー層内部の帯電状態を示す模式図である。
【図4】第二の実施形態の現像装置における帯電方式を
示す図である。
【図5】従来の現像装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図6】従来の現像装置の他の例を示す概略構成図であ
る。
【図7】図5に示す現像装置におけるトナー担持体上の
トナーの帯電状態を示す図である。
【図8】図6に示す現像装置におけるトナー担持体上の
トナーの帯電状態を示す図である。
【図9】従来の現像装置の放電領域に発生する電子およ
びプラスイオンの電荷密度を示す図である。
【図10】帯電電極とトナー担持体との間に制御電極を
設けて逆極性トナーの発生を防止するようにした現像装
置の概略構成図である。
【図11】帯電電極と制御電極に直流電圧を印加してト
ナー層を帯電した場合の帯電状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 像担持体 2,2a,2b,2B,2T トナー 3 電子またはマイナスイオン 4 プラスイオン 10,20,30,40 現像装置 12,22,32,42 トナー担持体 13,23,33,43 トナー層形成ブレード 14,24,34 撹拌供給部材 15 帯電器 15a,25,45a 帯電電極 15b,45b 制御電極 17,27,37 バイアス電源 18,28,38 トナー帯電用電源 18a,18b 電源
フロントページの続き (72)発明者 倉本 新一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 大場 正太 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を担持して所定の方向に移動す
    る像担持体に所定の現像領域において近接もしくは接触
    するように配置され、供給されたトナーを表面に担持し
    て前記現像領域に向けて搬送するトナー担持体、該トナ
    ー担持体に供給されたトナーを所定の厚さのトナー層に
    形成するトナー層形成部材、および、前記トナー層形成
    部材により形成されたトナー層を担持したトナー担持体
    に対向して配置された帯電電極と、該帯電電極に所定の
    極性の帯電用電圧を印加して前記トナー担持体との間に
    電界を形成する第1の電源と、前記帯電電極と前記トナ
    ー担持体とに挟まれた位置に配備され、前記電界内に発
    生する放電の電離領域を前記帯電電極との間に規制す
    る、多数の開口を有する制御電極と、該制御電極に、前
    記帯電電極の電位と前記トナー担持体の電位との中間の
    電位を形成する電圧を印加する第2の電源とを有する帯
    電器を備え、前記電離領域で発生した電荷を前記制御電
    極の開口を通して前記トナー層に供給して該トナー層を
    帯電し該帯電したトナー層を前記現像領域に搬送し該現
    像領域においてトナー層から前記像担持体にトナーを選
    択的に転移させることにより前記像担持体上の静電潜像
    を可視化して現像像を生成する現像装置において、 前記第2の電源が、前記制御電極に、直流成分に交番成
    分が重畳された、前記帯電電極の電位と前記トナー担持
    体の電位との中間の電位の電圧を印加するものであるこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電源が、前記制御電極が前記
    帯電電極の電位と前記トナー担持体の電位との中間の電
    位に常に保たれるように、前記帯電電極に、直流電圧
    に、前記第2の電源が前記制御電極に印加する交番成分
    と同期した交番成分が重畳されてなる電圧を印加するも
    のであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
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