JP2000187165A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置

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JP2000187165A
JP2000187165A JP10364785A JP36478598A JP2000187165A JP 2000187165 A JP2000187165 A JP 2000187165A JP 10364785 A JP10364785 A JP 10364785A JP 36478598 A JP36478598 A JP 36478598A JP 2000187165 A JP2000187165 A JP 2000187165A
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JP
Japan
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image
subject
circuit
composite image
ccd
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JP10364785A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamashita
紀之 山下
Susumu Murakami
進 村上
Shinichi Kato
伸一 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕微鏡アダプタのレンズ群の設計をやり直す
ことなく、より小さい寸法のCCD撮像素子を用いても
画素数の多い画像の得られる。 【解決手段】 被写体1がレンズ群2を介してCCD撮
像素子3へ供給される。CCD撮像素子3は、CCD支
持台5に固定される。CCD支持台5は、モータ6X お
よび6Y によってX方向(横方向)およびY方向(縦方
向)に駆動される。CCD撮像素子3からの信号は、圧
縮回路10に供給され、一旦画像メモリ11に記憶され
圧縮が施される。サブデータが付加された圧縮画像信号
は、記録媒体13に供給される。記録媒体13からの圧
縮画像信号は、伸張回路14を介して一旦画像メモリ1
1へ記憶され、伸張回路14によって、順次伸張処理が
施される。画像メモリ16では、画像合成回路20によ
って、画像処理が行われ、生成された1枚の合成画は、
表示回路17へ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CCDカメラ付
きの顕微鏡の解像度を良くする顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、CCD(Charge Coupled Device
)カメラ付きの顕微鏡アダプタに用いられているCC
D撮像素子は、2/3インチのサイズのものが世の中に
普及している。一方、CCD撮像素子の世界では、1/
4インチのサイズのCCD撮像素子が主流となってい
る。この1/4インチのサイズと2/3インチのサイズ
のCCD撮像素子の面積比は、約5.94倍にもなる。
すなわち、2/3インチのCCD撮像素子の代わりに1
/4インチのCCD撮像素子を配置すると、中央部の1
/6の面積しか撮像できないことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、画素数の多いC
CD撮像素子も急速に発展しているが、コストの点でサ
イズが小さいのが普通である。さらにまた、CCD撮像
素子に合わせて顕微鏡アダプタのレンズ群を再設計すれ
ば良いのだが少量生産のため自由に再設計ができない問
題があった。
【0004】従って、この発明の目的は、顕微鏡アダプ
タのレンズ群の設計をやり直すことなく、より小さい寸
法のCCD撮像素子を用いても画素数の多い画像が得ら
れる顕微鏡装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被写体を固定するステージと、被写体を撮影するた
めのレンズ群と、レンズ群を介した被写体の画像を取り
込む撮像素子と、撮像素子を配置する支持部と、支持部
をX方向に移動させるためのX方向駆動手段と、支持部
をY方向に移動させるためのY方向駆動手段とを備え、
X方向およびY方向を制御することによって、被写体の
画像を複数の部分画に分割し、部分画のそれぞれを撮像
素子によって取り込み、複数の部分画を合成して高解像
度の合成画を生成するようにしたことを特徴とする顕微
鏡装置である。
【0006】請求項2に記載の発明は、被写体を固定す
るステージと、被写体を撮影するためのレンズ群と、レ
ンズ群を介して入射される光軸の方向を変える光軸可変
手段と、光軸可変手段を介して被写体の画像を取り込む
撮像素子とを備え、光軸可変素子をX方向およびY方向
に動作させることによって、被写体の画像を複数の部分
画に分割し、部分画のそれぞれを撮像素子によって取り
込み、複数の部分画を合成して高解像度の合成画を生成
するようにしたことを特徴とする顕微鏡装置である。
【0007】面積の小さいCCD撮像素子を縦横に動か
し、複数の部分画を撮影し、撮影した複数の部分画から
1枚の合成画を生成することによって、同じ面積で高解
像度の画像を獲得することができる。また、CCD撮像
素子を動かす代わりに、顕微鏡アダプタに2軸アクティ
ブミラーを用いて光軸の方向を動かすことも可能であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用さ
れた第1の実施形態の全体的構成を示す。1で示す被写
体がレンズ群2を介して入射され、その被写体1の像の
1部がCCD撮像素子3へ供給される。レンズ群2は、
シスコン(システムコントローラ)19によって、ズー
ム制御およびフォーカス制御が行われる。一例として、
このレンズ群は、2/3インチCCD用に設計されたも
のであり、一方CCD撮像素子3は、1/4インチCC
Dである。
【0009】CCD撮像素子3は、後述するようにCC
D支持台5に固定される。CCD支持台5は、モータ6
X およびモータ6Y によってX方向(横方向)およびY
方向(縦方向)に駆動される。モータ6X は、モータ制
御回路7X によって制御され、モータ6Y は、モータ制
御回路7Y によって制御される。このモータ制御回路7
X および7Y は、シスコン19によって制御される。
【0010】CCD撮像素子3では、被写体1からの入
射光が電荷として蓄積される。CCD撮像素子3は、シ
スコン19によって、電子シャッタのオン/オフが制御
される。これによって、CCD撮像素子3の電子シャッ
タが駆動され、供給された被写体1の像(部分画)が取
り込まれる。取り込まれた被写体1の像は、A/D変換
器(図示せず)によりディジタル化され、ディジタル撮
像信号(以下、画像信号と称する)として、スイッチ回
路9を介して圧縮回路10へ供給される。圧縮回路10
へ供給された画像信号は、一旦画像メモリ11に記憶さ
れる。
【0011】画像メモリ11は、数フィールドまたは数
フレームの画像を記憶する容量を有する。この画像メモ
リ11に記憶された画像信号は、圧縮回路10によって
順次圧縮処理が施される。一例として、部分画として取
り込まれた画像に対してJPEG(Joint Photographic
Experts Group)が施され、動画として取り込まれた画
像に対してMPEG(Moving Picture Experts Group)
が施される。生成された圧縮画像信号に対して、サブデ
ータ付加回路12からのサブデータが付加される。サブ
データが付加された圧縮画像信号は、記録媒体13に供
給される。
【0012】サブデータ付加回路12から供給されるサ
ブデータは、例えば日付、時刻、フォーカス状態、シャ
ッタ速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、光軸の方向、
・・・等の画像信号が撮影されたときの情報である。記
録媒体13に供給された圧縮画像信号とサブデータは、
シスコン19の制御に従って記録される。この記録媒体
13の一例として、磁気テープ、磁気ディスク、光磁気
ディスクまたは半導体メモリなどの中から適宜選択され
た記録媒体が用いられる。
【0013】各種操作キー22からの指定に応じたシス
コン19の制御によって、記録媒体13から圧縮画像信
号が読み出される。読み出された圧縮画像信号は、伸張
回路8を介して一旦画像メモリ11へ記憶され、伸張回
路14によって、順次伸張処理が施される。すなわち、
この伸張回路14では、JPEGまたはMPEGの復号
がなされる。さらに、圧縮画像信号から分離されたサブ
データが伸張回路14からサブデータ読み取り回路15
へ供給される。サブデータ読み取り回路15では、供給
されたサブデータから日付、時刻、フォーカス状態、シ
ャッタ速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、光軸の方
向、・・・等の情報が読み取られ、その情報は、シスコ
ン14へ供給される。
【0014】伸張された画像信号は、伸張回路14から
画像メモリ16へ供給される。画像メモリ16では、シ
スコン19に含まれる画像合成回路20によって、後述
するような画像処理が行われ、1枚の合成画が生成され
る。または、シスコン19から導出される出力端子21
を介して合成画または複数の部分画が、例えば外部のパ
ソコン(パーソナルコンピュータ)へ供給される。複数
の部分画が供給されたパソコンでは、画像処理が行わ
れ、1枚の合成画が生成される。画像処理が行われ、生
成された1枚の合成画は、表示回路17へ供給される。
表示回路17から導出されるビデオ出力端子18から合
成画または動画が出力され、例えばTVモニタに表示さ
れる。また、画像メモリ16から生成された1枚の合成
画は、スイッチ回路9および圧縮回路10を介して記録
媒体13に記録される。
【0015】上述した画像メモリ11は、画像信号に対
して圧縮を施す場合、および圧縮画像信号を伸張する場
合に用いられる。このとき、圧縮時に用いられる領域
と、伸張時に用いられる領域とをアドレスによって分け
るようにしても良いし、記憶された信号に圧縮用のフラ
グまたは伸張用のフラグを付けるようにしても良い。ま
た、圧縮用のメモリおよび伸張用のメモリを別々に設け
るようにしても良い。
【0016】また、この実施形態では、圧縮画像信号を
記録媒体13に記録しているが、圧縮を施さない生の画
像信号を記録媒体13に記録することも可能である。
【0017】この記録媒体13には、CCD撮像素子3
から供給される部分画と、画像合成回路20において、
複数の部分画を1枚に合成した合成画とが、同じ記録媒
体に記録されているが、部分画に用いられる領域と、合
成画に用いられる領域とをアドレスによって分けるよう
にしても良いし、記録された画像信号に部分画用のフラ
グまたは合成画用のフラグを付けるようにしても良い。
また、部分画用の記録媒体および合成画用の記録媒体を
別々に設けるようにしても良い。
【0018】ここで、上述したCCD支持台5の一例を
図2を参照して説明する。CCD撮像素子3は、固定さ
れ、モータ6X によって、X方向に摺動可能とされる。
このモータ6X は、ステージ31に固定される。ステー
ジ31は、モータ6Y によって、Y方向に摺動可能とさ
れる。このモータ6Y は、ステージ32に固定される。
【0019】モータ6X およびモータ6Y は、一例とし
てステッピングモータである。このモータ6X およびモ
ータ6Y は、CCD撮像素子3のフレームパルスに同期
して一定の順序でステージ31および/または32を移
動させる。ステージ31および/または32が移動する
と、1フレームの間静止して部分画が撮影される。1フ
レームの撮影が終わったら直ちに次の部分画を撮影する
のでステージ31および/または32が移動される。こ
の動作が所定の枚数分繰り返される。例えば、X方向お
よびY方向の各方向の枚数を3×3とし、9枚の画像を
撮影すれば各部分画を互いに重複しながら記録すること
ができる。
【0020】この実施形態に用いられる、CCD撮像素
子は、1/4インチのサイズのものであり、CCD撮像
素子自体を縦横に動かし、例えば9枚の画像を撮影し、
繋ぎ合わせることによって6倍の面積の画像を得るもの
である。すなわち、2/3インチCCDのサイズのCC
D撮像素子により得られた画像とほぼ等しい面積の画像
が得られる。しかも画素数が6倍となり、高解像度の画
像が得られる。
【0021】この発明が適用された第2の実施形態の全
体的構成を図3に示す。1で示す被写体がレンズ群2を
介して入射される。入射された被写体1の像は、2軸ア
クティブミラー42により光軸の方向を90度変えて、
その一部がCCD撮像素子3へ供給される。レンズ群2
は、シスコン19によって、ズーム制御およびフォーカ
ス制御が行われる。2軸アクティブミラー42は、ミラ
ーサーボ41によって光軸の方向が制御される。このミ
ラーサーボ41は、シスコン19によって制御される。
一例として、このレンズ群は、2/3インチCCD用に
設計されたものであり、一方CCD撮像素子3は、1/
4インチCCDである。
【0022】CCD撮像素子3では、被写体1からの入
射光が電荷として蓄積される。CCD撮像素子3は、シ
スコン19によって、電子シャッタのオン/オフが制御
される。これによって、CCD撮像素子3の電子シャッ
タが駆動され、供給された被写体1の像(部分画)が取
り込まれる。取り込まれた被写体1の像は、A/D変換
器(図示せず)によりディジタル化され、ディジタル撮
像信号(以下、画像信号と称する)として、圧縮回路1
0へ供給されると共に、スイッチ回路43を介して画像
合成回路44へ供給される。
【0023】圧縮回路10へ供給された画像信号は、一
旦画像メモリ11に記憶される。画像メモリ11は、数
フィールドまたは数フレームの画像を記憶する容量を有
する。この画像メモリ11に記憶された画像信号は、圧
縮回路10によって順次圧縮処理が施される。一例とし
て、部分画として取り込まれた画像に対してJPEG
(Joint Photographic Experts Group)が施され、動画
として取り込まれた画像に対してMPEG(Moving Pic
ture Experts Group)が施される。生成された圧縮画像
信号に対して、シスコン19からサブデータが付加され
る。サブデータは、例えば日付、時刻、フォーカス状
態、シャッタ速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、光軸
の方向、・・・等の画像信号が撮影されたときの情報で
ある。
【0024】サブデータが付加された圧縮画像信号は、
記録媒体13に供給される。記録媒体13に供給された
圧縮画像信号とサブデータは、シスコン19の制御に従
って記録される。この記録媒体13の一例として、磁気
テープ、磁気ディスク、光磁気ディスクまたは半導体メ
モリなどの中から適宜選択された記録媒体が用いられ
る。
【0025】各種操作キー22からの指定に応じたシス
コン19の制御によって、記録媒体13から圧縮画像信
号が読み出される。読み出された圧縮画像信号は、伸張
回路14を介して一旦画像メモリ11へ記憶されると共
に、データ変換回路48へ供給される。伸張回路14で
は、順次伸張処理が施される。すなわち、この伸張回路
14では、JPEGまたはMPEGの復号がなされる。
さらに、圧縮画像信号から分離されたサブデータが伸張
回路14からシスコン19へ供給される。シスコン19
では、供給されたサブデータから日付、時刻、フォーカ
ス状態、シャッタ速度、絞りの状態、総枚数、何枚目、
光軸の方向、・・・等の情報が読み取られる。復号され
た画像信号は、部分画ビデオ出力端子47から出力され
ると共に、スイッチ回路43を介して画像合成回路44
へ供給される。
【0026】CCD撮像素子3からの画像信号または伸
張回路14からの画像信号は、画像合成回路44を介し
て一旦画像メモリ11へ記憶され、画像合成回路44に
よって順次合成される。画像合成回路では、後述するよ
うに複数の部分画が合成処理される。画像処理が行わ
れ、生成された1枚の合成画は、表示回路45へ供給さ
れる。表示回路45から導出される合成画ビデオ出力端
子46から合成画または動画が出力され、例えばTVモ
ニタに表示される。
【0027】データ変換回路48では、記録媒体13か
ら読み出された圧縮画像信号に対してデータ変換が行わ
れる。データ変換された信号は、データ変換回路48か
ら導出されている出力端子49を介して、例えば外部の
パソコン(パーソナルコンピュータ)へ供給される。
【0028】また、この実施形態では、圧縮画像信号を
記録媒体13に記録しているが、圧縮を施さない生の画
像信号を記録媒体13に記録することも可能である。
【0029】このときの、外観図の一例を図4に示す。
図4Aは、従来のものであり、光源52からの光によっ
て、テーブル51に配置された被写体1が照らされる。
照らされた被写体1の像は、レンズ群2を介してアダプ
タ53に含まれるCCD撮像素子3へ投射される。図4
Bに示すこの発明では、照らされた被写体1の像は、レ
ンズ群2を介してアダプタ53に入射される。入射され
た被写体1の像は、2軸アクティブミラー42によっ
て、光軸の方向が変えられCCD撮像素子3へ投射され
る。
【0030】このように、レンズ群2とCCD撮像素子
3との間の光軸の方向を約90度に変えるミラーを置
き、これを縦横に回転させる構造にしてCCDを固定し
たまま約6倍の画素数を得るようにしたものである。
【0031】ここで、2軸アクティブミラー42の一例
を図5に示す。図5Aは、この2軸アクティブミラーを
正面から見た概略図であり、図5Bは、図5A中のA−
A’の断面図であり、図5Cは、可動フレームに設けら
れる磁気回路の概略図であり、図5Dは、軸に設けられ
た磁気センサの概略図である。
【0032】図5Aに示すように、楕円形のミラー81
の長径に沿って軸82が設けられる。軸82は、可動フ
レーム83と結合され、その可動フレーム83の一面に
は、ミラー81が取り付けられる。ミラー81の短径に
沿ってミラー81の外側にコイル84が固定される。軸
82は、可動フレーム85に結合された軸受け86に支
えられる。
【0033】図5Bに示すように、コイル84の中心
は、ミラー81の表示面の延長上にある。このようにす
ることによって、ミラー81が軸87を中心に回転した
ときに、回転の中心とミラー81の反射面とのギャップ
が最も小さいギャップで済む。コイル84の輪の中に軟
鉄の円柱89が設けられ、コイル84の外側にマグネッ
ト90が固定される。マグネット90と円柱89がヨー
ク91で接続され、磁気回路92が構成される。この円
柱89の代わりに角柱を用いても良い。
【0034】図5Cに示すように、軸受け86付近の可
動フレーム85にコイル93が固定される。このコイル
93が磁気回路94のギャップに入る。磁気回路94
は、スピーカと同様のもので良い。コイル93および磁
気回路94は、ミラー81が軸87を中心に回転したと
きに、円弧状の運動をするだけなので、コイル93およ
び磁気回路94のギャップを狭くすることが可能であ
る。すなわち、ミラー81が軸82を中心に回転しても
コイル93および磁気回路94が干渉するなどの影響は
ない。
【0035】図5Dに示すように、軸82の周りに円弧
状の強磁性体に細かいSNのパターンを着磁した磁気ス
トライプ95が固定される。磁気ストライプ95の外側
にMRセンサなどの磁気センサ96が可動フレーム85
上に近接して設けられ、これを角度センサとする。図示
しないが、軸87にも、磁気ストライプ95と同様のも
のが設けられ、さらに固定フレーム97にも、磁気セン
サ96と同様のものが設けられる。
【0036】このように、磁気回路92および94から
なるアナログの角度センサと、磁気ストライプ95およ
び磁気センサ96からなるディジタルの角度センサとを
用いることによって、より光軸の方向が安定する。ま
た、重いマグネットが可動部に設けられていないので、
高速動作が可能となる。
【0037】この2軸アクティブミラーでは、光軸の方
向を変えたときフォーカス誤差が出るので、これを軽減
するために絞りをしぼり、その分CCD撮像素子の露光
時間を長くする。これにより、ミラーの寸法も小さくな
る。
【0038】ここで、画像合成のための画歪補正の一例
を図6を用いて説明する。上述した2軸アクティブミラ
ーを動かして作った部分画は、中央部を除いて歪を伴っ
ている。この歪は、ミラー81の緯度と経度に強く依存
している。図6Aは、被写体の(x,y)平面を示し、
その(x,y)平面上で歪んだ範囲Fは、図6Bに示す
ように、CCD撮像素子3の(i,j)平面に正しい長
方形として投影される。CCD撮像素子3の任意の画素
P(i,j)は、(x,y)平面上では、式(1)およ
び式(2)に示す2本の直線の交点として与えられる。
【0039】 y=a1x+b1 (1) y=a2x+b2 (2) ただし、a1およびb1は、iに依存しないjの関数で
あり、a2およびb2は、jに依存しないiの関数であ
る。
【0040】図7において、被写体を示す(x,y)平
面の任意の画素のデータQ(x,y)をCCD撮像素子
3上の画素データP(i,j)から求める方法の一例を
示す。まず、式(1)および式(2)の直線の中から点
(x,y)を最も小さく囲む4本の直線を選択する。こ
の4本の直線の交点の画素値をP(i,j)、P(i+
1,j)、P(i,j+1)、P(i+1,j+1)と
する。これらの画素値から比例配分でQ(x,y)を求
めることができる。この方法は、高い周波数成分のゲイ
ンが低いきらいがあるが、歪成分は、充分に補正され
る。この比例配分で求める一例として2次元補間フィル
タを使用しても良い。
【0041】境界処理の一例を図8を用いて説明する。
画歪処理の終わった複数の部分画は、互いの位置関係が
不明瞭である。これは、角度センサの分解能が画素精度
に比して少ないことによる。そこで、互いの位置関係を
正確に決める必要がある。この一例では、説明を容易と
するため2つの部分画のみの場合について考える。図8
に示すP1およびP2の部分画は、画歪補正が終わって
いるので、縦横の位置関係がずれているだけである。大
きさは、同一であり、傾きもない。図8Aに示すよう
に、部分画P1の原点を(h,v)平面の(h1,v
1)に固定し、部分画P2の原点を仮に(h2,v2)
に置く。h2およびv2は、ミラーの経度および緯度の
情報に基づいて決定する。
【0042】部分画P1およびP2の共通部分の画素に
ついて、式(3)を用いて計算する。
【0043】
【数1】
【0044】sの値は、部分画P1およびP2が一致し
ていると大きな正の数になる性質を持っている。h2お
よびv2を考え得る範囲で動かし、最もsが大きくなる
ときのh2およびv2が部分画P2の置かれるべき位置
である。h2およびv2の範囲が広いときは、sの極大
値が複数存在してしまうので、これを防ぐためsの計算
の前にローパスフィルタで部分画P1およびP2の高域
成分を除いておく。このようにして求めた原点(h2
´,v2´)に部分画P2の画像を置くと図8Bに示す
ように、ほぼ画像が一致する。
【0045】しかしながら、部分画P1およびP2の画
像は、同一でないため、図8Bに示す斜線部分を水平方
向に数画素に恒って、図8Cに示すように、加重平均に
よって、重畳された部分画を作る。このようにすること
で、DCレベルがずれていても部分画がスムーズにつな
がる。
【0046】 Q(h3+i)=(1−a)×P1(h3+i)+a×P2(h3+i) (4) ただし、a=i/nであり、i=0〜nとなる。
【0047】この発明が適用された第3の実施形態の全
体的構成を図9に示す。上述した第2の実施形態と同様
なブロックには同じ符号を付し、その説明を省略する。
CCD撮像素子3に取り込まれた被写体1の像は、A/
D変換器(図示せず)によりディジタル化され、ディジ
タル撮像信号(以下、画像信号と称する)として、スイ
ッチ回路51を介して圧縮回路10へ供給されると共
に、スイッチ回路43を介して画像合成回路44へ供給
される。
【0048】画像合成回路44では、画像の合成処理が
行われ、生成された1枚の静止画は、表示回路45へ供
給されると共に、スイッチ回路51を介して圧縮回路1
0へ供給される。
【0049】よって、記録媒体13には、CCD撮像素
子3からの部分画が圧縮された圧縮画像信号および/ま
たは画像合成回路44からの合成画が圧縮された圧縮画
像信号が記憶される。記憶された圧縮画像信号は、伸張
回路14において、復号され、部分画/合成画ビデオ出
力端子47から出力されると共に、データ変換回路48
において、出力端子49からパソコンへ出力される。
【0050】この実施形態では、表示回路に合成画また
は部分画を表示できるようにしているが、表示される合
成画または部分画を拡大スクロールして表示することも
可能である。
【0051】この実施形態では、合成画または部分画を
パソコンへ転送できるようにしているが、このとき例え
ばIEEE1394などの通信手段によって、合成画ま
たは部分画を画像ファイルとして出力し、またはプリン
タに写真を出力するようにしても良い。
【0052】この実施形態では、2/3インチCCD用
に設計されたレンズ群に対して、1/4インチCCDを
用いているが、異なるサイズのCCD撮像素子を用いて
も良い。
【0053】
【発明の効果】この発明に依れば、第1のサイズ、例え
ば2/3インチCCDで設計された顕微鏡アダプタのレ
ンズ群の設計をやり直すことなく、第2のサイズ、例え
ば1/4インチCCDを使用し、CCD撮像素子を縦横
に移動させ、レンズ群を介して撮影された被写体、また
は縦横に光軸の方向を変えることのできるミラーを用い
て被写体を互いに重複する複数の部分画に分けて順次撮
影し、繋ぎ合わせることによって、例えば約6倍の画素
数を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できる第1の実施形態のブロッ
ク図である。
【図2】この発明に適用されるCCD支持台の一例の略
線図である。
【図3】この発明が適用できる第2の実施形態のブロッ
ク図である。
【図4】この発明に適用されるアダプタを説明するため
の略線図である。
【図5】この発明に適用される2軸アクティブミラーの
一例の概略図である。
【図6】この発明に適用される画歪補正を説明するため
の略線図である。
【図7】この発明に適用される画歪補正を説明するため
の略線図である。
【図8】この発明に適用される画像合成を説明するため
の略線図である。
【図9】この発明が適用できる第3の実施形態のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1・・・被写体、2・・・レンズ群、3・・・CCD撮
像素子、5・・・CCD支持台、6X 、6Y ・・・モー
タ、7X 、7Y ・・・モータ制御回路、9・・・スイッ
チ回路、10・・・圧縮回路、11、16・・・画像メ
モリ、12・・・サブデータ付加回路、13・・・記録
媒体、14・・・伸張回路、15・・・サブデータ読み
取り回路、17・・・表示回路、19・・・シスコン、
20・・・画像合成回路、22・・・各種操作キー
フロントページの続き (72)発明者 加藤 伸一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2H052 AB25 AD32 AD37 AF14 AF25 5C022 AA01 AB15 AB31 AB46 AC00 AC13 AC54 AC74 5C024 CA11 EA01 FA07 FA14 GA11 HA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を固定するステージと、 上記被写体を撮影するためのレンズ群と、 上記レンズ群を介した上記被写体の画像を取り込む撮像
    素子と、 上記撮像素子を配置する支持部と、 上記支持部をX方向に移動させるためのX方向駆動手段
    と、 上記支持部をY方向に移動させるためのY方向駆動手段
    とを備え、 上記X方向およびY方向を制御することによって、上記
    被写体の画像を複数の部分画に分割し、上記部分画のそ
    れぞれを上記撮像素子によって取り込み、上記複数の部
    分画を合成して高解像度の合成画を生成するようにした
    ことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 被写体を固定するステージと、 上記被写体を撮影するためのレンズ群と、 上記レンズ群を介して入射される光軸の方向を変える光
    軸可変手段と、 上記光軸可変手段を介して上記被写体の画像を取り込む
    撮像素子とを備え、 上記光軸可変素子をX方向およびY方向に動作させるこ
    とによって、上記被写体の画像を複数の部分画に分割
    し、上記部分画のそれぞれを上記撮像素子によって取り
    込み、上記複数の部分画を合成して高解像度の合成画を
    生成するようにしたことを特徴とする顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記光軸可変手段によって、光軸の方向を変えて撮影さ
    れた上記部分画には、フォーカス誤差が生じるため、絞
    りをしぼり、上記撮像素子の露光時間を長くするように
    したことを特徴とする顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、 さらに、撮影された上記複数の部分画および上記合成画
    を記録媒体の異なる領域に記録するようにしたことを特
    徴とする顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2において、 上記レンズ群は、第1のサイズの撮像素子と組み合わせ
    て使用されるように設計され、 上記撮像素子は、上記第1のサイズより小なる第2のサ
    イズを有することを特徴とする顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記合成画の面積が上記第1のサイズにほぼ対応してい
    るようにしたことを特徴とする顕微鏡装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において、 撮影された上記複数の部分画をパーソナルコンピュータ
    に転送するようにしたことを特徴とする顕微鏡装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 パーソナルコンピュータにおいて、転送された上記複数
    の部分画を合成して高解像度の合成画を生成するように
    したことを特徴とする顕微鏡装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または2において、 さらに、上記合成画を表示する表示手段と、 上記合成画を映像信号として出力する出力手段とを備え
    たことを特徴とする顕微鏡装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記合成画を表示するときに、拡大スクロールを可能と
    したことを特徴とする顕微鏡装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 上記出力手段は、 所定の通信手段によって、上記合成画を画像ファイルと
    して出力し、またはプリンタに写真を出力するようにし
    たことを特徴とする顕微鏡装置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10において、 上記合成画の表示、上記合成画を映像信号として出力お
    よび上記合成画の拡大スクロールを内蔵されたマイクロ
    コンピュータおよび所定のアルゴリズムで行うようにし
    たことを特徴とする顕微鏡装置。
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