JP2000184406A - アナログ加入者回路 - Google Patents

アナログ加入者回路

Info

Publication number
JP2000184406A
JP2000184406A JP10360405A JP36040598A JP2000184406A JP 2000184406 A JP2000184406 A JP 2000184406A JP 10360405 A JP10360405 A JP 10360405A JP 36040598 A JP36040598 A JP 36040598A JP 2000184406 A JP2000184406 A JP 2000184406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
timer
subscriber
ringer
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10360405A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Taguchi
清 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP10360405A priority Critical patent/JP2000184406A/ja
Priority to US09/338,141 priority patent/US6590977B1/en
Priority to CN99117797.5A priority patent/CN1258157A/zh
Publication of JP2000184406A publication Critical patent/JP2000184406A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M19/00Current supply arrangements for telephone systems
    • H04M19/02Current supply arrangements for telephone systems providing ringing current or supervisory tones, e.g. dialling tone or busy tone
    • H04M19/04Current supply arrangements for telephone systems providing ringing current or supervisory tones, e.g. dialling tone or busy tone the ringing-current being generated at the substations
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M19/00Current supply arrangements for telephone systems
    • H04M19/001Current supply source at the exchanger providing current to substations
    • H04M19/005Feeding arrangements without the use of line transformers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/57Arrangements for indicating or recording the number of the calling subscriber at the called subscriber's set
    • H04M1/573Line monitoring circuits for detecting caller identification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Devices For Supply Of Signal Current (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】旧型の交換機においてクリップサービス実現を
可能とする加入者回路を提供する。 【解決手段】A線B線に接続され、上位装置からのリン
ガー送出要求信号によりリンガー信号を送出するリンガ
ー送出回路と、A線B線に通話電流を給電する給電回路
と、前記上位装置からのリンガー送出要求信号レベルの
変化により、前記リンガー信号の送出されるリンガ信号
の送出終了を検知し、タイマー動作を開始し、所定時間
経過後に、該タイマー動作を終了するタイマーを有し、
タイマーの動作期間中に、前記給電回路からA線B線に
通話電流が給電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子交換機のオン
フックトランスミッション機能を備えたアナログ加入者
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子交換機において、アナログ加入者を
対象にしたサービスとして、オンフックトランスミッシ
ョン機能による発加入者電番表示[クリップ:CLIP
CallingLine Identification Presentation)]サー
ビスの要求がある。
【0003】クリップサービスは、電子交換機からオン
フックトランスミッション対応の加入者端末に、加入者
呼び出し処理中のリンギングとリンギングの間の無鳴動
状態(サイレント状態)の加入者回路の無給電状態にお
いて、加入者端末のディスプレイに表示する、発加入者
電番等の情報データを送る機能である。
【0004】かかるクリップサービスは従来よりデジタ
ル回線で提供されていたサービスである。近年、アナロ
グ回線でも同様のサービスを行うようになってきた。
【0005】特に、電話サービスの料金体系は、地域
(国)によって異なり、発信者のみ料金を徴収する地域
と、発信者と受信者の両方から料金を徴収する地域があ
り、クリップサービスは後者の料金体系の地域からのニ
ーズが高い。
【0006】なぜならば、クリップサービスにより、携
帯電話等の通話料金の高い着信や余計と思われる着信を
確認することができるからである。これにより必要な着
信のみを選択して受信することにより、通信費を節約を
することが可能である。
【0007】したがって、クリップサービスは近年一般
的になり、最近の交換機の機能として標準的に備わって
いる。しかし、このクリップ機能の実現において、一般
的なアナログ加入者の機能の他に以下の機能が必要とな
る。
【0008】第1にオンフックトランスミッション機能
(OHT機能:ON-HOOK Transmission機能)が必要であ
る。
【0009】OHT機能とは、加入者端末がオンフック
(ON-HOOK)状態(受話器を置いた状態)の、通話電流
が流れていない無給電状態で、加入者回路から端末への
一方通行の通話を実現する機能である。
【0010】電子化されたアナログ加入者回路の給電回
路につながる加入者端末がオンフック状態では、B線側
給電回路の出力は接地電位に、A線側給電回路の出力は
VBBに張りついている。したがって、その状態で音声信
号を通そうとするとクランプしてしまうため、B線側給
電回路とA線側給電回路それぞれにバイアスを与え、そ
のクランプを防止する機能である。
【0011】第2にクリップ要求時のパワーアップ機能
が必要である。通常のアナログ加入者回路は、加入者端
末がオンフック状態か、オフフック状態(受話器を持ち
上げた状態)かを監視している。加入者端末がオンフッ
ク状態の時は、アナログ加入者回路の消費電流を抑える
目的で符号化・復号化回路(コーデック)をパワーダウ
ンしている。
【0012】しかし、システムからクリップ状態要求時
には、コーデックを利用して音声信号を送出するため、
加入者端末がオンフック状態でもコーデックをパワーア
ップしなくてはならない。
【0013】したがって、アナログ加入者回路とシステ
ム間に、クリップ要求のインタフェースを設け、システ
ムからクリップ要求がおくられてくると、アナログ加入
者回路は給電回路をOHTモードにし、コーデック等を
パワーアップする。しかし、旧型の交換機(発加入者電
番表示サービスが無かった時期に設計された交換機)で
はクリップサービスを提供するには問題が多い。顧客の
要求により旧型の交換機にクリップサービス提供を目的
として、アナログ加入者回路を増設・置換えしようとす
ると以下の問題がある。
【0014】クリップサービス提供を前提とした交換機
用に設計されたクリップ機能付きの加入者回路を増設し
ようとすると、加入者回路の上位装置との間に新たなク
リップ機能制御用のハードウェアによるインタフェース
を設けなくてはならない。このため、既に納入したシス
テムに大きな改造が必要となってしまう。
【0015】しかも、上位装置との間にハード的なイン
タフェースを設けたとしても、上位装置がクリップサー
ビスを想定した処理を考慮していないため、アナログ加
入者回路のクリップ制御を行う処理スピードが不足して
いる。
【0016】したがって、上位装置の制御無しでもクリ
ップサービスが提供できるように、クリップサービス提
供を前提とした交換機用に設計されたクリップ機能付き
の加入者回路を基に、常時OHTモード(常時給電回路
をOHTモード、常時コーデックをパワーアップ)の加
入者回路を設計して対応していた。しかし、以下の問題
があった。
【0017】常時コーデックをパワーアップにしている
ため、加入者回路の消費電流が増加する。常時給電回路
がOHTモードとなっているため、加入者端末のオンフ
ック時の加入者回路のAB線間のオープンループ電圧が
減少し、加入者線の電圧を監視している加入者端末が誤
動作をする。
【0018】常時給電回路がOHTモードとなっている
ため、加入者端末のオフフック時の給電電流の減少によ
り遠距離加入者端末に十分な電流を供給できない。よっ
て、いままで収容できた遠距離加入者を収容できなくな
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような問題を解決して、従来の交換機においてクリッ
プサービス実現を可能とする加入者回路を提供すること
にある。
【0020】特に、本発明の目的は、上記問題の解決の
ため、自律でリンギングとリンギングの間のサイレント
状態を検出し、そのサイレント状態中に、給電回路をO
HTモードにし、かつ、コーデックをパワーアップする
制御回路を備えた、新しいクリップ機能付きのアナログ
加入者回路を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明に従うアナログ加入者回路は、リンガーリレーを通し
て加入者線路に、加入者端末がオフフック状態の時に、
通話電流を給電する給電回路を有する交換機のアナログ
加入者回路であって、リンガーリレーの復旧を検出する
とタイマー動作を開始し、所定時間で該タイマー動作を
終わるタイマーを有し、このタイマーの動作期間中は、
前記給電回路のバイアス電圧をオン状態に制御する回路
を有することを特徴とする。
【0022】一の態様として、前記において、さらに電
話端末がオフフックであることを検出するループ検出回
路を有し、前記タイマーは、ループ検出回路により、前
記電話端末がオフフックであることの検出によりリセッ
トされることを特徴とする。
【0023】さらに一の態様として、前記において、前
記タイマーは、タイマー時間が任意に設定可能であるこ
とを特徴とする。
【0024】具体的一構成として、A線B線に接続さ
れ、上位装置からのリンガー送出要求信号によりリンガ
ー信号を送出するリンガー送出回路と、A線B線に通話
電流を給電する給電回路と、前記上位装置からのリンガ
ー送出要求信号レベルの変化により、前記リンガー信号
の送出されるリンガ信号の送出終了を検知し、タイマー
動作を開始し、所定時間経過後に、該タイマー動作を終
了するタイマーを有し、前記タイマーの動作期間中に、
前記給電回路から該A線B線に通話電流が給電されるよ
うに構成されたことを特徴とする。
【0025】また、前記具体的構成において、さらに、
前記上位装置からの加入者情報データをアナログ信号に
変換するコーデックを有し、このコーデックは、前記タ
イマーの動作期間中にパワーアップされることを特徴と
する。
【0026】さらなる本発明の特徴は、以下の図面に従
い説明される発明の実施の形態から明らかとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお、図において、同一又は、類似
のものには同一の参照数字又は、参照記号を付して説明
する。
【0028】ここで、本発明の正しい理解のために、本
発明の実施例を説明する前に、従来の加入者回路の構成
例と、その問題について、検討する。
【0029】図10は、クリップ機能を持たない一般的
なアナログ加入者回路の構成である。クリップ機能を持
たないアナログ加入者回路は、リンガー送出回路1、給
電回路2、ループ検出回路3、コーデック4、アンドゲ
ート(AND1)5、リンガーリレー駆動部6及び、ハ
イブリッド回路7を備えて構成される。
【0030】以下にアナログ加入者回路の上記各構成部
について説明する。給電回路2:給電回路2には、加入
者線のA線とB線のそれぞれに対応する給電回路20、
21が設けられる。それぞれの給電回路20、21は給
電トランジスタ200a,200b、給電抵抗201
a,201b、演算増幅器(オペアンプ)202a,2
02b及び、バイアス回路203a,203b、さらに
ハイブリッド回路7を有して構成される。
【0031】バイアス回路203a,203bは、加入
者線を監視し、送出抵抗の両端電圧を制御し、定抵抗給
電としている。給電回路2の等価抵抗はA線側とB線側
とも250Ω程度の設定である。
【0032】図11に加入者端末がオンフック/オフフ
ック時の給電回路2の出力波形を示す。加入者端末がオ
ンフック(ON-HOOK)時は、通話電流が流れていないた
め、また、給電回路2等価的に250Ωのため、B線の
電位は接地電位(Ground)、A線の電位はVBBの電源が
それぞれ見える。
【0033】加入者端末がオフフック時は通話電流が流
れるため、A線とB線の電位は接地電位とVBBの中点に
近くなる。
【0034】例えば、加入者端末と線路のインピーダン
スを1900Ωとすると、通話電流は20mA[48V
÷(1900Ω+250Ω×2)]で、A線側給電回路の
電位は−43V[−48V−250Ω×20mA]、A線
側給電回路の電位は−5V[0V−250Ω×20mA]
となる。
【0035】ループ(LOOP)検出回路3:通常時
(リンガー送出時以外)に加入者線の電圧を監視する。
加入者線間の電圧(VAB)と、予め設定された閾値(スレッシ
ョルト゛)電圧(Vth)とを比較器(OPc)30により比較す
る。これにより加入者端末のオンフック/オフフックを
検出する。
【0036】比較器(OPc)30の出力LPが、LP="L"
でオフフック、LP="H"でオンフック状態が検出され
る。すなわち、図11cに示されるように、接地電位と
B線の電位差とVBBとA線の電位差の和(VAB)を和回路
31で求める。この和(VAB)の値を予め設定した閾値電
圧(Vth)と比較し、加入者端末がオンフック/オフフッ
クであるかを検出する(図11のd)。
【0037】リンガー送出回路1:加入者回路の上位装
置(システム)の要求により、リンガー信号源(通常シス
テム共通)10により作成された、VBB重畳で90Vrm
sのリンガー信号を送出抵抗(RR1)を通して、リンガー
リレー11より送出する回路である。
【0038】リンガー送出中に送出抵抗(RR1)の両端
を監視し、加入者端末がオフフックしたかを監視するリ
ングトリップ回路12を有する。送出抵抗(RR1)の両
端電位RTが、RT="L"でオフフック、RT="H"でオ
ンフックとなる。
【0039】図12にリンガー送出のタイミング、ま
た、図13にリングトリップ回路12の動作タイミング
を示す。
【0040】図12のgにおいて、LOOP="Hi"状態時
に、図12のaに示すように、リンガー送出要求時、RI
NG="Low"とされ、リンガー信号が、加入者端末へ供給さ
れる(図12のd)。
【0041】図13において、リンガー送出中(図13
のd)に、加入者端末がオフフック(図13のb)にな
った場合、その状態をリングトリップ回路12が検出し
(リングトリップ回路12の出力RT="Low")、しば
らくの後にリンガーリレー11が復旧し(図13の
f)、通話電流が供給できるようになる(図13の
b)。
【0042】リンガーリレー駆動部6:システムからの
要求(RING)により、リンガーリレー11の接点を駆動す
る。LOOP="Hi"状態時に,RING="Low"でリンガーリレー
11が駆動され、信号源10からのリンガー信号が加入
者回路より、加入者端末へ供給される(図12,図13
のa)。
【0043】アンドゲート(AND1)5:リンガー送
出中の加入者端末のオンフック/オフフックの検出結果
(RT)と、リンガー送出以外の状態での加入者端末のオン
フック/オフフックの検出結果(LP)の論理積(AND)
を取り、総合的な加入者端末のオンフック/オフフック
の検出結果(LOOP)とし、システムに通知する。LOOP="L"
でオフフック、 L00P="H"でオンフックである(図13
のg)。
【0044】ハイブリッド回路7:加入者線のA、B線
と、コーデック4側の4線の相互変換(2線/4線変
換)を行う。
【0045】コーデック(CODEC)4:アナログ信
号とデジタル信号を変換する符号化/復号化回路であ
る。
【0046】一方、クリップ機能を有するアナログ加入
者回路における環境の説明が図14、図15に示され
る。図14に示されるクリップ用アナログ加入者回路の
環境は、顧客からのクリップサービス要求を考慮し、シ
ステム設計時に、加入者回路とシステム間に、クリップ
サービス(CLIP)に対応したインタフェースを設け
ている。後述する図16に示す第1の従来例のアナログ
加入者回路がこの環境下にある。
【0047】図15のクリップ用アナログ加入者回路の
環境は、クリップサービスが無かった時代の既設計のシ
ステムのために、加入者回路の上位装置との間にクリッ
プ要求インタフェースが無い場合である。
【0048】後述する図19のクリップ機能付アナログ
加入者回路(第2の従来例)と図21のクリップ機能付ア
ナログ加入者回路(第3の従来例)がこの環境下にある。
【0049】図16は、第1の従来例としてのクリップ
機能付アナログ加入者回路のブロック図である。先の図
10のクリップ機能無の一般的なアナログ加入者回路と
の差異は、システムインタフェースにクリップ制御が設
けられ、それにより以下の機能が追加されている点にあ
る。
【0050】すなわち、CLIP="Low"で給電回路2をOH
Tモードにし、かつ、コーデック4をパワーアップす
る。図17に、図16のアナログ加入者回路のOHT機
能のタイミングを示す。
【0051】図17aにおいて、CLIP="Hi"の時は、前
出の図11に示す加入者端末がオンフック時の給電回路
の出力波形と変わりはない。CLIP="Low"で、A線側給電
回路20のバイアスはVBBレベルから+4V程度(図1
7d中)、B線側給電回路21のバイアスは接地レベ
ルから−4V程度(図17d中)に、徐々に移行する
(図17c中、給電回路の状態において、"過渡"と記
す)。
【0052】ここで、バイアス電圧は、音声信号が電子
化された給電回路でクランプされない電圧という理由で
4Vとしている。したがって、加入者端末がオンフック
時のオープンループ電圧は、給電回路が通常状態(Norma
l)で48Vであり、OHTモードでは40V (VBB−4
V×2)となる。
【0053】CLIP="Low"(クリップ要求がある時)で、
コーデック4をパワーアップする。このために、後述す
るように第2のアンドゲート(AND2)8が備えられ
る。CLIP="Low"でループ検出回路3内の閾値電圧(Vth)
をOHTモード用にする。CLIP="Low"時は、VABの電位
が低くなるため、誤検出を防ぐため、給電回路2がOH
Tモード時に、Vthを変化させる。
【0054】第1の従来例としての図16に示すクリッ
プ機能付アナログ加入者回路の動作タイムチャートを、
図18に示す。電子交換機において、端末の着信が発生
すると、加入者回路から加入者線を介して加入者端末に
加入者呼び出し処理が発生する。加入者呼び出し処理
は、ある一定周期におけるリンガー送出状態RING="Lo
w")Iとサイレント状態IIの繰り返しで構成される。
【0055】オンフックトランスミッションによるクリ
ップは、加入者呼び出し処理中のサイレント状態IIにお
いて、電子交換機のシステム(アナログ加入者回路の上
位装置)よりクリップ要求(CLIP="Low")され、アナログ
加入者回路は給電回路2をOHTモード、コーデック4
をパワーアップ状態にする。このために、第2のアンド
ゲート(AND2)8を備えている。
【0056】CLIP="Low"であって、ループ検出が行われ
る時、第2のアンドゲート(AND2)8の出力によ
り、コーデック4がパワーアップ状態にされる。この状
態中に、システムからダウンハイウェイ(DSHW)に
より加入者端末へ送出されるPCM信号の情報データ
(インフォメーションテ゛ータ)が入力され(図18のc)、コーデ
ック4により音声信号(アナログ信号)に変換され、ハイ
ブリット回路7を通して、加入者線上に音声信号の情報
データが送出される。
【0057】この時、加入者端末はオンフック状態であ
り、アナログ加入者回路より送られてくる情報データは
クリップ対応の加入者端末にて受信され、そのクリップ
対応の加入者端末のディスプレイ上に発加入者の電番等
の情報が表示される。
【0058】かかる図16の構成では、上位装置との間
にあるクリップ制御用のインタフェースが必要となり、
既に開発し、出荷してしまったシステムにクリップ機能
を実現させようとすると、ハードに大きな改造が必要と
なってしまう。
【0059】図19は第2の従来例としてのクリップ機
能付アナログ加入者回路の構成例ブロック図である。先
の図16のクリップ機能付アナログ加入者回路(第1の
従来例)との差異は、システムインタフェースのクリッ
プが無く、常に給電回路がOHTモード、コーデックが
パワーアップの状態となっていることである。
【0060】図19のクリップ機能付アナログ加入者回
路の動作タイミング図を、図20に示す。図20のオン
フックトランスミッションの動作タイミングにおいて、
前出の図18との違いを説明する。図19のクリップ用
加入者回路は、常時給電回路2のそれぞれのバイアス回
路203a,203bにバイアスがかかった状態となっ
ている(図20のb)。
【0061】したがって、給電回路2は常にOHTモー
ドとなるために、リンガー送出状態以外のいかなる場合
でも、情報データの送出が可能となっている。
【0062】上記差分(図20のeと図18のfとの
差)を除くと、図20と、図18のタイミングは同じで
ある。したがって、クリップ用加入者端末への着信時の
サイレント状態IIに、システムからコーデックにDSH
Wを通じてPCM信号が送られ、コーデック4により音
声信号(アナログ信号)に変換され、ハイブリット回路7
を通して、A線B線に出力される(図20のb)。
【0063】この第2の従来例では、常時バイアスを与
えているための不具合として、以下の問題がある。
【0064】加入者端末がオンフック時では、A線B線
間のオープンループ電圧が低くなる。第1の従来例での
加入者端末がオンフック状態時の、オープンループ電圧
は48Vであったが、第2の従来例2では、給電回路2
のバイアスのため、オープンループ電圧は40Vとなっ
て、従来より8V程度減少している。
【0065】したがって、加入者端末がオフフック時で
は、通話電流が少なくなるという不具合がある。
【0066】給電回路2にバイアスが無く、加入者端末
と線路のインピーダンスを1900Ωでの通話電流は2
0mA[48V÷(1900Ω+250Ω×2)]となる。
【0067】OHTモード時は、A線、B線側の給電回
路203a,203bにそれぞれ4Vのバイアスがあ
り、加入者端末と線路のインピーダンスが1900Ωで
の通話電流は、16.67mA[(48V−4V×2)÷
(1900Ω+250Ω×2)]となる。
【0068】また、コーデック4が常時パワーアップし
ているため消費電流が増えるという不具合がある。
【0069】図21は、先に本出願人により提案された
第3の従来例としてのクリップ機能付アナログ加入者回
路であって、公開特許平8−198650号公報に記載
されたクリップ機能付アナログ加入者回路の例である。
【0070】先の図16に示す第1の従来例のクリップ
機能付アナログ加入者回路との差異は、システムインタ
フェースのクリップが無く、常にコーデック4がパワー
アップの状態となる。これにより、加入者端末がオンフ
ック状態で給電回路4がOHTモードとなることであ
る。
【0071】図22は、この図21の第3の従来例のク
リップ機能付アナログ加入者回路の動作タイムチャート
を示す図である。図22のオンフックトランスミッショ
ンの動作タイミングにおいて、前出の図18との違いは
次の様である。
【0072】図22のクリップ用加入者回路は、加入者
端末がオンフック時に給電回路2にバイアスが与えられ
るように、ループ検出回路3の出力結果(LP)をローパ
スフィルタ(LPF)9を通して、給電回路2に与えてい
る。これによりOHTモードを制御している。但し、図
21において、ループ検出回路3の出力結果(LP)の極
性はローパスフィルタ9内で反転されている。
【0073】図21中のローパスフィルタ9の働きは、
図23に示すように、ループ検出結果(図23のb)
で、給電回路2のオンフックトランスミッション動作を
制御する上で、ダイアルパルスのブレークパルス時に給
電回路2がOHTモードにならないようにするものであ
る。
【0074】給電回路2のバイアス変化(図23のe)
によるA線B線の過渡的な電圧変化は、インパルスノイ
ズ対策のために10msから200msという非常にゆ
っくりしたもので、ダイアルパルスの変化よりも時間が
かかる。
【0075】したがって、図23に示されるように、ダ
イアルパルス受信時に給電回路2のバイアスがばたつく
と、ループ検出結果が不安定になる。このため、ダイア
ルパルス受信時に給電回路2がローパスフィルタ9によ
りバイアス無し状態(Normal通話状態)とされる(図2
3のc)。
【0076】これにより、給電回路2は加入者端末がオ
ンフック状態時にはOHTモードのため、リンガー送出
状態以外のいかなる場合でも、情報データの送出が可能
となっている。
【0077】上記差分を除くと、図22は、図18とタ
イミングは同じである。図18の例と同様に、クリップ
用加入者端末への着信時のサイレント状態IIおいて、シ
ステムからコーデック4にDSHWを通じて、PCM信
号が送られる(図22のb)。コーデック4は、これを
音声信号(アナログ信号)に変換し、ハイブリット回路7
を通してA線B線に出力する。
【0078】上記第3の従来例では、第2の従来例に対
して、加入者端末がオフフック時の通話電流の問題をほ
ぼ解決している。しかし、以下の問題を有している。
【0079】すなわち、加入者端末がオンフック時で
は、A線B線間のオープンループ電圧が低くなるという
不具合がある。
【0080】図16に示した第1の従来例では、加入者
端末がオンフック状態時の、オープンループ電圧は48
Vであった。しかし、第2の従来例では、給電回路のバ
イアスのため、オープンループ電圧は40Vとなってお
り、第1の従来例より8V程度減少している。
【0081】さらに、コーデック4が常時パワーアップ
しているため消費電流が増えるという不具合もある。
【0082】第1の従来例においては、システムインタ
フェースにクリップ制御用のインタフェースが必要であ
る。新機能実現のため、アナログ加入者回路のクリップ
対応版への置換え・増設はいたしかたないにしろ、顧客
納入済の上位装置全てに新たにこのようなインタフェー
スを用意することはコスト・工数的に不可能である。
【0083】第2の従来例では、クリップ時以外で給電
回路2がオンフックトランスミッション状態になる。こ
のために、加入者端末がオンフック時のオープンループ
電圧の減少による端末の誤動作や、加入者端末がオフフ
ック時の給電電流の減少による加入者線路長が短くな
る。
【0084】すなわち、今まで収容していた遠距離端末
を接続できない。また、常時コーデック4がパワーオン
状態による消費電流の増加する等の問題がある。
【0085】第3の従来例では、第2の従来例を改良
し、加入者端末がオフフック時の給電電流の減少は解決
されている。しかし、加入者端末がオンフック状態でク
リップサービス以外でも給電回路がオンフックトランス
ミッション状態となる。
【0086】これにより、加入者端末のオンフック時の
オープンループ電圧の減少による端末の誤動作や、コー
デック4の常時パワーオン状態による消費電流の増加等
の問題が未だ残っている。
【0087】したがって、本発明は、これら従来のアナ
ログ加入者回路における問題を解決するものである。す
なわち、上位装置とアナログ加入者回路間の新たなイン
タフェースが必要でない。
【0088】また、アナログ加入者回路の、加入者端末
がオンフック時のオープンループ電圧の減少、オフフッ
ク時の給電電流の減少、常時コーデック4がパワーオン
状態による消費電流の増加の不具合を解決するものであ
る。
【0089】以下に本発明の実施例を説明する。
【0090】図1は、本発明の基本構成ブロック図であ
る。図1において、本発明のクリップ用アナログ加入者
回路は、先に説明した従来例の構成と同様に、リンガー
を送出するリンガー送出回路1と、端末に通話電流を供
給する給電回路2と、加入者端末のオンフック/オフフ
ックを検出するループ検出回路3、アナログ信号とデジ
タル信号を変換するコーデック4、加入者線の2線とコ
ーデック側の4線の相互変換を行うハイブリッド回路7
を有する。
【0091】さらに、本発明の特徴として、タイマー6
0を有する。このタイマー60の目的は、呼処理中のク
リップサービス実現におけるオンフックトランスミッシ
ョン移行区間を検出するためのものである。
【0092】すなわち、加入者呼び出し処理中のリンギ
ングとリンギングの間のサイレント状態を検出するため
のものである。
【0093】このタイマー60は、リンガー送出終了を
示すRING信号の立ち上がりエッジより動作開始する。そ
して、所定時間を経過するとタイマー動作を終了する。
【0094】この所定時間は、リンガー送出後にオンフ
ックトランスミッション状態に移行した後、着信側端末
のオンフック/オフフックに限らずいかなる状態でも、
自律でオンフックトランスミッション状態より復旧させ
るためのものである。
【0095】したがって、<<オンフックトランスミッシ
ョン状態の開始の契機>>は、リンガー送出終了後、すな
わち、リンガーリレー復旧後であり、<<オンフックトラ
ンスミッション状態の終了の契機>>は、リンガー送出
後、所定時間経過後である。
【0096】ここでいう所定時間とは、リンガーリレー
復旧からリンガーリレー動作(サイレント状態)までの、
顧客との間で定められた一定時間である。もしくは、情
報データ送出にかかる時間である。この情報データ送出
にかかる時間は、サイレント状態よりも短い。
【0097】図1のクリップ用加入者回路は、本発明の
特徴であるタイマー60の検出結果により、給電回路2
にバイアスを与え、かつ、コーデック4をパワーアップ
させる。同時期に、システムからコーデック4にDSH
Wを通じてPCM信号が送られ、コーデック4により音
声信号(アナログ信号)に変換され、ハイブリット回路7
を通して、A線B線に出力される。
【0098】このように、図1のタイマー60の働きに
より、給電回路のバイアス状態とコーデック4のパワー
アップ/パワーダウンのコントロールが的確となり、従
来の問題が解決される。
【0099】図2は、本発明の第1の実施例のブロック
構成図である。図2のクリップ機能付アナログ加入者回
路の実施例動作タイムチャートを図3に示す。また、図
2中のタイマー60の回路例とタイムチャートを図4に
示す。
【0100】図4Aに示すタイマー60の実施例構成
は、図2では図示省略されているが、タイマー60内の
ロジックを動かすためのクロック(図4Bのクロック
a)と、タイマー60内のアップカウンタ605の動作
速度を決めるイネーブル信号(図4Bのイネーブル信号
c,f)が付与される。
【0101】さらに、タイマー60の入力はRING信
号(図4Bのb)が上位システムから与えられる。タイ
マー60の出力は、給電回路2のCLIP端子と第2の
アンドゲート(AND2)8の一の入力端に供給され
る。
【0102】以下に、図4に示すタイマー60の詳細動
作を説明する。2段のフリップフロップ回路(D−FF
1)600、(D−FF2)601は、上位システムか
らのリンガー信号送出要求であるRING="L"の状態よ
り、リンガー送出終了によりサイレント状態であるRING
="H"への変化点を検出する。
【0103】アップカウンタ605は、D−FF1(6
00)及び、D−FF2(601)及び、アンドゲート
(&1)602のロジックで作成された信号によりリセ
ットされる。そして、イネーブル信号(図4Bのf)に
より動作スピードが制御される。
【0104】アップカウンター605によりサイレント
状態を検出する。アップカウンター605は RING信号
の立ち上がりの任意の時間を示す目的で、ワンショット
の動作しかしないように、その出力全てが“H”になっ
た状態をアンドゲート(&3)604で検知する。そし
て、その検知信号をアンドゲート(&2)603の否定
入力端にフィードバックして動作を停止する。
【0105】図4のタイマー60を用いた、図2に示す
第1の実施例の動作を以下に説明する。図2のクリップ
用加入者回路では、クリップ用加入者端末への着信時の
サイレント状態IIにおいて給電回路2にバイアスを与え
る。かつ、アント゛ゲート8を通して、コーデック4をパワ
ーアップさせている。
【0106】クリップ用加入者端末への着信時のサイレ
ント状態IIに、システムからコーデック4にDSHWを
通じて,PCM信号が送られ、コーデック4により音声
信号(アナログ信号)に変換され、ハイブリット回路7を
通して、A線B線に出力される。
【0107】但し、図3において、リングトリップ後の
しばらくの間(図3のgのIIIの期間)は、加入者端末
がオフフックにもかかわらず給電回路がOHTモードの
ために通話電流が低い状態である。
【0108】第1の実施例の特徴は、第1の従来例で示
したシステムとアナログ加入者回路間のインタフェース
が必要でない。また、第2、第3の従来例の問題点であ
ったアナログ加入者回路における、加入者端末がオンフ
ック時のオープンループ電圧の減少を防ぎ、極力オフフ
ック時の通話電流の減少を防いでいる。これにより、常
時コーデックがパワーオン状態による消費電流の増加の
不都合が解決される。
【0109】図5は、本発明の第2の実施例構成のブロ
ック図である。図6は、図5の実施例のクリップ機能付
アナログ加入者回路の動作タイムチャートである。ま
た、図7に、図5の実施例におけるタイマー60の回路
例とその動作タイムチャートを示す。
【0110】図7Aに示すタイマー60の構成は、図5
に図示されているタイマー60には図示省略されている
が、タイマー内のロジックを動かすためのクロック(図
7のa)と、タイマー内のアップカウンタ605の動作
速度を決めているイネーブル信号(図7のd,g)が付
与される。
【0111】図7Aのタイマー60の動作を説明する
と、リンガー信号送出要求であるRING="L"の状態より、
サイレント状態であるRING="H"への変化点を検出するフ
リップフロップ(D−FF1、D−FF2)600,6
01、アンドゲート(&1,&2,&3)602,60
3、604と、これたロジック回路で作成されたリセッ
ト信号(図7のe)によりリセットされ、イネーブル信
号(図7のd)により動作速度を制御されるアップカウ
ンター(UP-CNT)605を有して構成される。
【0112】アップカウンター605は、RING信号(図
7のb)の立上がりの任意の時間を示すために、ワンシ
ョットの動作のみを行うようにアップカウンター605
の出力が全て“H”になったら動作停止するように、ア
ンドゲート(&2)603にフィードバック信号が与え
られる。
【0113】また、第1の実施例中のタイマー60の動
作との差異として、LOOP信号をフリップフロップ(D−
FF1、D−FF2)600,601、アンドゲート
(&1,&2,&3)602,603、604と、アッ
プカウンタ605のプリセットとしている。
【0114】この働きは、加入者端末がオンフック時の
タイマー60の動作を抑制し、第1の実施例の動作にお
けるリングトリップ後のオフフック中の通話電流が低い
状態(図3のIIIの期間)を無くすためのものである。
【0115】図7のタイマーを用いた、図5に示す第2
の実施例の動作を説明する。図5に示すクリップ用加入
者回路は、クリップ用加入者端末への着信時のサイレン
ト状態IIに給電回路2にバイアスを与える(図6の
g)。さらに、コーデック4をパワーアップさせてい
る。
【0116】クリップ用加入者端末への着信時のサイレ
ント状態IIに、システムからコーデック4にDSHWを
通じて、PCM信号が送られ、コーデック4により音声
信号(アナログ信号)に変換され、ハイブリット回路7を
通して、A線B線に出力される。
【0117】かかる第2の実施例の特徴は、第1の実施
例の動作タイムチャート(図3)中のリングトリップ後
のしばらくの間の通話電流の減少を防いでいる(図3
と、図6の期間IIIの比較)。
【0118】図8は、本発明の第3の実施例構成のブロ
ック図である。その動作タイムチャートは、第2の実施
例の同様であり、図6に示される。また、図8中のタイ
マー60の回路例とタイムチャートを図9に示す。
【0119】図8の実施例におけるタイマー60は、図
9Aに示される。先の第1、第2の実施例説明と同様
に、図8中に図示されているタイマー60の端子には図
示省略されているが、図9に示すように、タイマー60
内のロジックを動かすためのクロックと、タイマー60
内のアップカウンタ605の動作速度を決めているイネ
ーブル信号(図9のd,i)が供給される。
【0120】図9Aのタイマー60の動作を説明する
と、リンガー信号送出要求であるRING="L"の状態(図9
のb)より、サイレント状態であるRING="H"への変化点
を検出する構成は、フリップフロップ(D−FF1,D−
FF2)600,601及び、アンドゲート(&1,&
2)602,603で構成されるロジックを有する。
【0121】さらに、アップカウンター605を有し、
このロジックで作成された信号によりリセットされ、イ
ネーブル信号により動作スピードを制御され、サイレン
ト状態を検出する。
【0122】アップカウンター605は、 RING信号の
立ち上がりの任意の時間を示すために、ワンショットの
動作しかしないようにアップカウンター605の出力全
てが“H”になった状態をアンドゲート604が検知し
た時点で、その動作が停止するようにフィードバックが
かけられる。
【0123】また、第1、第2の実施例のタイマー60
の動作と比較して、第3の実施例では、タイマー60の
出力パルス幅を制御するようにパルス幅制御部61を設
けている。
【0124】アップカウンター605において、アンド
ゲート(&1)602の出力がロード信号として入力さ
れ、D0〜D3の端子にロードデータが入力されるよう
に構成されている。例えば、図9B、Cに比較されるよ
うに、アンドゲート(&3)604の出力パルス幅(図
9のj)が、アップカウンタ605に入力するロードデ
ータ(図9のg)によって異なっていることが理解でき
る。
【0125】上記したように、第3の実施例は、先の第
2の実施例の動作タイミングと同じであるが、サイレン
ト状態を示すタイマー出力幅を可変とする。これによ
り、各国毎に異なる加入者呼び出し処理中のリンギング
とリンギングの間のサイレント状態の時間関係を最適に
調整できることに特徴がある。
【0126】
【発明の効果】運用期間の長い局用交換機にとって、サ
ービス運用開始後の加入者ニーズの動向に従って、絶え
ず提供できるサービスを拡大していく為に、既設の交換
機に新サービス装置を追加整備する必要がある。
【0127】本発明のアナログ加入者回路を用いること
により、既設の多くの交換機においても、本発明の対象
であるクリップ機能を実現する『発信者番号通知サービ
ス』を提供することが可能である。
【0128】さらに具体的には、既設システムに本機能
を実現する一般的な方法では、クリップ機能を制御する
ための新たな信号(SD)が加入者回路と制御部の間で
必要となる。しかし、交換機コストの大部分を占める加
入者回路と制御部では最適コスト設計が実施されてお
り、冗長的な予備の信号は無い。通常は、SD信号は一
回線当り4ビットが一般的であり、起動/呼出信号/極
性リバース/試験で使用している。
【0129】そのため、クリップ付加入者回路とのイン
タフェースに信号を1bit追加した新しい制御部が必
要となる。また、新規ケーブル工事や新しい制御系をシ
ステムに組み込むための複雑な処理が必要となる等、加
入者端末との接続経路を既設の加入者回路から全く別に
設備された新加入者回路に接続替えする必要もある。
【0130】しかし、本発明の加入者回路を用いると、
既存の制御装置がそのまま使用できるコスト的な利点と
共に、加入者回路のパッケージを取り替えるだけで可能
となり、一切の工事が不要になる利点もある。
【0131】また、既設の交換機にクリップサービスの
新制御装置を追加/変更しないで実現する際に、本発明
の加入者回路は非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例のブロック構成図であ
る。
【図3】図2のクリップ機能付アナログ加入者回路の実
施例動作タイムチャートヲ示す図である。
【図4】図2中のタイマー60の回路例とタイムチャー
トを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例構成のブロック図であ
る。
【図6】図5の実施例のクリップ機能付アナログ加入者
回路の動作タイムチャートである。
【図7】図5の実施例におけるタイマー60の回路例と
その動作タイムチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例構成のブロック図であ
る。
【図9】図8中のタイマー60の回路例とタイムチャー
トを示す図である。
【図10】クリップ機能を持たない一般的なアナログ加
入者回路の構成を示す図である。
【図11】加入者端末がオンフック/オフフック時の給
電回路2の出力波形を示す図である。
【図12】リンガー送出のタイミングを示す図である。
【図13】リングトリップ回路12の動作タイミングを
示す図である。
【図14】クリップ機能を有するアナログ加入者回路に
おける第1の環境を説明する図である。
【図15】クリップ機能を有するアナログ加入者回路に
おける第2の環境を説明する図である。
【図16】第1の従来例としてのクリップ機能付アナロ
グ加入者回路のブロック図である。
【図17】図16のアナログ加入者回路のOHT機能の
タイミングを示す図である。
【図18】第1の従来例としての図16に示すクリップ
機能付アナログ加入者回路の動作タイムチャートを示す
図である。
【図19】第2の従来例としてのクリップ機能付アナロ
グ加入者回路の構成例ブロック図である。
【図20】図19のクリップ機能付アナログ加入者回路
の動作タイミング図である。
【図21】先に本出願人により提案された第3の従来例
としてのクリップ機能付アナログ加入者回路を示す図で
ある。
【図22】図21の第3の従来例のクリップ機能付アナ
ログ加入者回路の動作タイムチャートを示す図である。
【図23】図21中のローパスフィルタ9の働きを示す
図である。
【符号の説明】
1 リンガー送出回路 10 リンガー信号源 11 リンガーリレー 12 リングトリップ回路 2 給電回路 3 ループ検出回路 4 コーデック 5、8 アンドゲート 6 リンガーリレー制御部(リンガーリレー駆動部) 7 ハイブリッド回路 60 タイマー
フロントページの続き Fターム(参考) 5K037 AA13 AD01 AD05 BA01 BA06 CA01 CB09 DA01 DA08 5K050 AA01 AA13 BB01 BB06 BB11 DD21 DD30 EE01 EE23 FF09 FF13 FF14 FF17 FF19 FF22 GG02 GG10 GG19 GG22 5K051 AA02 BB01 CC01 DD07 DD12 EE04 EE06 EE07 EE08 FF02 HH17 HH19 HH26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リンガーリレーを通して加入者線路に、加
    入者端末がオフフック状態の時に、通話電流を給電する
    給電回路を有する交換機のアナログ加入者回路におい
    て、 該リンガーリレーの復旧を検出するとタイマー動作を開
    始し、所定時間で該タイマー動作を終わるタイマーを有
    し、 該タイマーの動作期間中は、前記給電回路のバイアス電
    圧をオン状態に制御する回路を有することを特徴とする
    アナログ加入者回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、 さらに電話端末がオフフックであることを検出するルー
    プ検出回路を有し、 前記タイマーは、該ループ検出回路により、前記電話端
    末がオフフックであることの検出によりリセットされる
    ことを特徴とするアナログ加入者回路。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記タイマーは、タイマー時間が任意に設定可能である
    ことを特徴とするアナログ加入者回路。
  4. 【請求項4】A線B線に接続され、上位装置からのリン
    ガー送出要求信号によりリンガー信号を送出するリンガ
    ー送出回路と、 該A線B線に通話電流を給電する給電回路と、 前記上位装置からのリンガー送出要求信号レベルの変化
    により、前記リンガー信号の送出されるリンガ信号の送
    出終了を検知し、タイマー動作を開始し、所定時間経過
    後に、該タイマー動作を終了するタイマーを有し、 該タイマーの動作期間中に、前記給電回路から該A線B
    線に通話電流が給電されるように構成されたことを特徴
    とするアナログ加入者回路。
  5. 【請求項5】請求項4において、 さらに、前記上位装置からの加入者情報データをアナロ
    グ信号に変換するコーデックを有し、該コーデックは、
    前記タイマーの動作期間中にパワーアップされることを
    特徴とするアナログ加入者回路。
  6. 【請求項6】請求項4において、 前記タイマー時間が任意に設定可能であることを特徴と
    するアナログ加入者回路。
JP10360405A 1998-12-18 1998-12-18 アナログ加入者回路 Withdrawn JP2000184406A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10360405A JP2000184406A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 アナログ加入者回路
US09/338,141 US6590977B1 (en) 1998-12-18 1999-06-22 Analog subscriber circuit
CN99117797.5A CN1258157A (zh) 1998-12-18 1999-08-17 模拟用户电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10360405A JP2000184406A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 アナログ加入者回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000184406A true JP2000184406A (ja) 2000-06-30

Family

ID=18469270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10360405A Withdrawn JP2000184406A (ja) 1998-12-18 1998-12-18 アナログ加入者回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6590977B1 (ja)
JP (1) JP2000184406A (ja)
CN (1) CN1258157A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174496A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Nec Infrontia Corp 構内交換システム及びこれを用いた発信者番号通知方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10240810B3 (de) * 2002-08-30 2004-04-08 Infineon Technologies Ag Verfahren und Schaltungsanordnung zum Steuern einer Teilnehmerleitungs-Schnittstellenschaltung
CN101867662B (zh) * 2010-05-24 2015-01-28 中兴通讯股份有限公司 用户通话的高阻监听装置和方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5163090A (en) * 1990-10-18 1992-11-10 Ag Communication Systems Corporation Over-current verifier circuit for an enhanced subscriber line interface
US5566239A (en) * 1994-06-07 1996-10-15 Teltrend, Inc. Floating digital loop carrier telephone interface
US5926544A (en) * 1997-06-06 1999-07-20 Advanced Micro Devices, Inc. Direct current feed with line status change adaptation in a communication system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174496A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Nec Infrontia Corp 構内交換システム及びこれを用いた発信者番号通知方法
JP4512033B2 (ja) * 2005-12-26 2010-07-28 Necインフロンティア株式会社 構内交換システム及びこれを用いた発信者番号通知方法
US7970113B2 (en) 2005-12-26 2011-06-28 Nec Infrontia Corporation Caller number notification

Also Published As

Publication number Publication date
US6590977B1 (en) 2003-07-08
CN1258157A (zh) 2000-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2892535B2 (ja) 総合情報通信網用電話機接続装置
US20060009266A1 (en) Method and apparatus for communication, and computer product
JP2833513B2 (ja) 通信端末装置
JP2000184406A (ja) アナログ加入者回路
JP2847841B2 (ja) 極性反転回路
US6088599A (en) Fixed subscriber unit
US5960358A (en) Telephone system providing a talking operation after main power supply failure
JP2009171287A (ja) 通信装置
WO2022269812A1 (ja) 加入者収容装置、加入者収容方法、および、加入者収容プログラム
JP3451974B2 (ja) 電話線の端末に接続するインタフェース装置と端末への給電方法
JP3761459B2 (ja) 局内装置
JP3005438B2 (ja) スピーチネットワーク回路
JP3313173B2 (ja) 回線切換機能付き通信端末装置および回線切換方法
JP3678635B2 (ja) 電話機制御回路および電話機制御方法ならびにターミナルアダプタ
JPH0194745A (ja) 電話機
JP3664905B2 (ja) 電源用デバイス
JP3027055B2 (ja) 公衆電話機用加入者回路
KR970005226Y1 (ko) 전원 제어회로 및 임피던스 매칭 회로가 내장된 isdn 전화기
JPH11234420A (ja) 端末網制御装置
JP3133703B2 (ja) モデムシステム
KR19980073728A (ko) 선로단선 체크기능을 갖는 교환기 시스템
JP2002084369A (ja) 電話アダプタ
JPH07121139B2 (ja) 加入者回路
KR20050036594A (ko) 절전 기능을 제공하는 음성 가입자 정합 보드
JPH0723141A (ja) 給電回路

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040227