JP2000183447A - 半導体レーザ駆動回路 - Google Patents
半導体レーザ駆動回路Info
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Abstract
半導体レーザを、安定かつ高精度に駆動できる半導体レ
ーザ駆動回路を提供する。 【解決手段】 トランジスタQ101,Q102と抵抗
R101は第1の電流源を構成し、トランジスタQ10
5,Q106と抵抗R103は第2の電流源を構成す
る。第1の電流源とトランジスタQ103は第1のカレ
ントミラー回路を構成し、第2の電流源とトランジスタ
Q104は第2のカレントミラー回路を構成する。トラ
ンジスタQ103のコレクタに半導体レーザを接続し、
トランジスタQ104のコレクタに抵抗を接続し、変調
入力Pin1,Nin1を交互にハイレベルとして半導
体レーザを駆動する。
Description
ンタや複写機に用いて好適な、半導体レーザを駆動制御
する半導体レーザ駆動回路に関するものである。
にまず、半導体レーザ駆動回路を使用するレーザビーム
プリンタ(以下LBPと記す)について説明する。
うLBPは一例として図7のような構成となっている。
ザ光源としての半導体レーザ702が出力するレーザ光
のモニタリングを行う。半導体レーザ702はレーザド
ライバ回路703によって駆動される。レーザドライバ
回路703中に構成されている光量制御部はモニタされ
た光量にもとづいて半導体レーザ702への供給電流を
制御し、フォトダイオード701からの出力が所定値と
なるようにレーザドライバ回路703を制御する。
02から照射されたレーザビームIを偏光するためのも
のであり、モータ軸に固定されて図7中矢印方向への回
転を行い、感光ドラム705上にビームIを走査する。
f−θレンズ706は偏光されたレーザビームIを感光
ドラム705上に集光するものである。
707は、レーザビームIにより感光ドラム705上の
情報書込み開始位置を検出し、水平同期信号発生回路7
08はビームディテクタ707の出力にもとづいて水平
同期信号Hsync(以下HDと記す)を発生する。
にもとづいて、次にビームディテクタがレーザビームI
を検出すべきタイミングで半導体レーザ702をオンさ
せるアンブランキング信号UNBLを発生し、これをオ
ア回路710に供給する。
信号HDに同期して画素クロックSCKを発生し、更
に、この画素クロックSCKに同期して例えば8ビット
で画素階調を表す画素変調データDVを出力する。
生源711より発生する画素変調データにもとづいて、
水平同期信号HDに同期して発生された画素クロックに
同期してパルス幅変調された信号を発生する。
ら供給されるパルス幅変調された画信号も入力される。
オア回路710からの出力がレーザドライバ回路703
に与えられ、これにより前記光量制御部によって設定さ
れた電流が半導体レーザ702に供給される。
ことで、高精細な画像出力を得ることができる。
ザドライバ回路は、通常半導体集積回路内で構成され、
図3のような回路になっている。図3において、アノー
ドコモンタイプの半導体レーザを駆動するときには、図
5(a)のようにレーザLDのアノードを電源に接続
し、カソードを図3中トランジスタQ304のコレクタ
に接続する。
02=Q303、抵抗R301=R302である。トラ
ンジスタQ301〜Q303、抵抗R301,R302
はウイルソン型のカレントミラー回路を構成し、その入
力電流Is1にもとづいた電流をトランジスタQ304
および抵抗R303からなる電流源に発生させる。ここ
でトランジスタQ301〜Q303とQ304のサイズ
比を1:N(Nは正の整数)とし、抵抗R301および
R302とR303の抵抗比を1:1/N(Nは正の整
数)とすれば抵抗R303およびトランジスタQ304
を流れる電流IxにはN*Is1という電流が発生し、
これが半導体レーザLDへの供給電流Io1となる。こ
れによりトランジスタQ304および抵抗R303から
なるレーザ供給電流出力部以外は小電流で動作させるこ
とができ、回路の低消費電力化につながる。
号に応じて、半導体レーザLDの発光がオン/オフする
ように、電流制御信号Isc1により制御される。この
ようにして得られる電流Io1は、通常レーザLDと対
で構成される図示していないフォトダイオードPDの出
力を用いて、図示していない光量制御回路により一定期
間毎に所望の発光量が得られる電流となるように制御さ
れる。
ライバ回路の構成を示すものである。この回路において
アノードコモンタイプの半導体レーザを使用する場合は
図5(b)のように構成されたレーザLDおよび抵抗R
1を、図4のトランジスタQ404のコレクタおよびQ
406のコレクタに夫々接続する。図4中、Pin,N
inは半導体レーザ変調信号であり、互いに極性の反転
した差動信号である。トランジスタQ404,Q406
は半導体レーザLDへ電流の供給、非供給を切り替える
スイッチ回路を構成する。トランジスタQ401,Q4
03,Q405,Q408および抵抗R401,R40
2,R403,R404はカレントミラー回路を構成
し、その入力電流Is2にもとづいた電流をトランジス
タQ403,Q405,Q408のコレクタに発生させ
る。トランジスタQ405のコレクタ電流Ixは、Pi
n,Ninにより制御されるスイッチ回路のトランジス
タQ404またはQ405の出力電流となりレーザLD
への供給電流Io1または抵抗R1を流れる電流Io2
となる。また素子Q402,Q403,R402および
Q407,Q408,R404からなる回路はレーザ変
調信号Pin,Ninをバッファリングするバッファ回
路である。
れる電流Io2は、前述と同様にトランジスタQ401
とQ405のサイズ比を1:N(Nは正の整数)、抵抗
R401とR403の抵抗比を1:1/N(Nは正の整
数)とすることでトランジスタQ405のコレクタ電流
IxにはN*Is2という電流を発生させることができ
る。これにより回路の省電力化が可能である。またトラ
ンジスタQ403およびQ408とQ405のサイズ比
を1:M(Mは正の整数)、抵抗R402およびR40
4とR403の抵抗比を1:1/M(Mは正の整数)と
してバッファ回路のバッファリング能力を決定できる。
はトランジスタQ404がオン、Q406がオフしてQ
405のコレクタ電流Ixが、電流Io1として、レー
ザLDに流れることでレーザは発光する。このときの発
光量は入力電流Is2の電流値で決まり、このIs2は
図示しない光量制御回路により所望のレーザ光量が得ら
れる電流となるように電流制御信号Isc2によって、
一定期間毎に制御される。Pinがローレベルのときは
トランジスタQ406がオン、Q404がオフしトラン
ジスタQ405のコレクタ電流Ixが、電流Io2とし
て、抵抗R1に流れるためにレーザLDは発光を停止す
る。このように回路を差動構成とすることでノイズによ
る影響は低減される。
アノードコモンタイプの半導体レーザが主に使用されて
きたが、近年の高速化に伴い半導体レーザは出力パワー
の大きいものが望まれてきている。
ワーが大きくなければそれだけ発熱量も大きくなる。従
って発熱によるドループ現象をできるだけ抑制するため
には放熱が必要となる。このとき、半導体レーザのケー
スを筐体に接地するのが良く、そのためにはカソードコ
モンの半導体レーザを使用することになる。
体レーザを使用する場合には、図5(c)のように構成
した回路をトランジスタQ404およびQ406のコレ
クタに接続する。アノードコモン使用時との違いは、信
号Vm、トランジスタQ501および抵抗R2が追加さ
れていることである。素子Q501,R2からなる電流
源の電流値を信号Vmで制御してこれをレーザLDの最
大発光量を規定する電流Imとする。従ってレーザLD
が最大発光するのはトランジスタQ404がオフのと
き、すなわちレーザ変調信号Pinがローレベルのとき
である。このときにはトランジスタQ406がオンする
ことでトランジスタQ405のコレクタ電流Ixが、電
流Io2として、抵抗R1に流れる。Pinがハイレベ
ルのときにはトランジスタQ404がオンして電流Is
2にもとづいた電流Ix=N*Is2が、電流Io1と
して、トランジスタQ501のコレクタ電流Imより引
かれる。従って電流Is2を適正な値に設定することに
より半導体レーザLDのオン/オフ制御が可能となる。
なおこの場合には最大発光量を決定する電圧Vmを光量
制御回路により制御する。電流IxはレーザLDの発光
を停止させるための電流を得ることができれば良く、こ
の値をどのような環境条件下でも完全に発光が停止する
ように充分大きくしておけば、電流Is2は制御しなく
ても問題はない。
素子Q501,R2からなる部分を用いて、前述のよう
に半導体レーザLDに流し込む電流を発生、制御するこ
とでカソードコモンタイプの半導体レーザを駆動するこ
とが可能である。
ドコモンタイプの半導体レーザにおいて、そのオン電圧
は、供給電流によっても変化するが、最小で2v以下で
ある。図4の回路において、カソードコモンタイプのレ
ーザを使用する場合、その動作を確実にするためにはト
ランジスタQ404およびQ406のベース入力信号の
ハイレベルはレーザLDのオン電圧以下にする必要があ
り、このオン電圧の変動およびバラツキ等を考慮すると
ベース入力信号のハイレベルは1.5v程度とするのが
望ましい。
圧Vbeはおよそ−2mV/℃という温度特性を持って
おり、室温(25℃)でVbe=0.75vと考える
と、−25℃の低温時にはVbe=0.85vとなる。
従ってこのときには、図4において、トランジスタQ4
04およびQ406のベース入力信号のハイレベルを
1.5vとすると、トランジスタQ405のコレクタ電
圧は0.65vとなる。更に大パワー出力が可能である
カソードコモンタイプの半導体レーザでは、レーザへ供
給する電流は、アノードコモンタイプのレーザに比べ
て、大きな電流が必要となる。このためレーザ消灯時に
Imから差し引く電流Io1も大きな電流が必要であ
る。従って図4の回路でアノードコモン,カソードコモ
ン両タイプの半導体レーザを使用する場合、電流Io1
のダイナミックレンジを考慮すると抵抗R403の端子
間電圧はIo1が最大のときで最低でも0.5vは確保
する必要がある。しかしトランジスタQ405のコレク
タ電圧は0.65vであるので、低温(−25℃)で出
力電流Io1が最大のときには、トランジスタQ405
のコレクタ・エミッタ間電圧Vceは0.15vとなっ
てしまい、このトランジスタは飽和して制御不能となっ
てしまう。
が最大となったときのトランジスタQ304のベース電
圧を1.5vとすると、低温時(−25℃)にトランジ
スタのVbeが0.85vとなったとしても抵抗R30
3の端子間電圧は0.65v確保できるのでバイアス的
にはカソードコモンタイプの半導体レーザを使用するこ
とができる。しかし、出力電流Io1は非常に大きな電
流であるため、トランジスタQ304のサイズは大きな
ものである必要がある。このためこのトランジスタのコ
レクタ容量は大きなものとなってしまう。従って、トラ
ンジスタQ304がオフするときのレーザLD供給電流
Io1の波形は、そのコレクタ容量の影響により、立ち
下がりエッジが非常になまったものとなる。この電流で
半導体レーザLDを駆動しても光波形がなまってしまう
ため、LBPおよびデジタル複写機等で使用できるよう
な高精度の光パルスは得ることができない。更にこの回
路の出力部はシングルエンド構成となっているため、差
動構成の回路に比べ、ノイズの影響を受け易い。
2の回路構成ではカソードコモンタイプの半導体レーザ
を安定かつ高精度に駆動させることはできないという問
題がある。
たもので、カソードコモン,アノードコモン両タイプの
半導体レーザを安定かつ高精度に駆動できる半導体レー
ザ駆動回路を提供することを目的とするものである。
め、本発明では、半導体レーザ駆動回路を次の(1)〜
(6)のとおりに構成する。
1の電流源および第2の電流源と、前記第1の電流源を
有する第1のカレントミラー回路と、前記第2の電流源
を有する第2のカレントミラー回路とを備え、前記第1
のカレントミラー回路の出力電流または前記第2のカレ
ントミラー回路の出力電流により半導体レーザを駆動す
る半導体レーザ駆動回路。
回路において、前記第1のカレントミラー回路および前
記第2のカレントミラー回路は、夫々縦続接続された複
数のカレントミラー回路を有する半導体レーザ駆動回
路。
体レーザ駆動回路において、前記第1のカレントミラー
回路,前記第2のカレントミラー回路の一方の出力電流
をアノードコモンの半導体レーザに供給し、他方の出力
電流を抵抗に供給する半導体レーザ駆動回路。
体レーザ回路において、前記第1のカレントミラー回
路,前記第2のカレントミラー回路の一方の出力電流
を、電流源に接続されたカソードコモン半導体レーザの
バイパス電流とし、他方の出力電流を抵抗に供給する半
導体レーザ駆動回路。
ースに変調信号を入力し、該第1および第2のトランジ
スタのエミッタをダイオード接続された第3および第4
のトランジスタのコレクタ・ベース接続点に接続し、前
記第1および第2のトランジスタのコレクタを電源に接
続し、前記第3および第4のトランジスタのコレクタ・
ベース接続点を第5および第6のトランジスタのベース
に接続し、該第5および第6のトランジスタのエミッタ
を互いに接続し、該エミッタ接続点を第1の抵抗を介し
て接地し、前記第3および第4のトランジスタのエミッ
タを第2および第3の抵抗を介して接地し、前記第5ま
たは第6のトランジスタのコレクタを出力端とした半導
体レーザ駆動回路。
回路の構成に加え、第7および第8のトランジスタのベ
ースに前記変調信号を入力し、該第7および第8のトラ
ンジスタのコレクタを電源に接続し、前記第7および第
8のトランジスタのエミッタをダイオード接続された第
9および第10のトランジスタのコレクタ・ベース接続
点に接続し、該第9および第10のトランジスタのエミ
ッタをダイオード接続された第11および第12のトラ
ンジスタのコレクタ・ベース接続点に接続し、該第11
および第12のトランジスタのエミッタを第4および第
5の抵抗を介して接地し、前記第9および第10のトラ
ンジスタのコレクタ・ベース接続点を前記第1および第
2のトランジスタのベースに接続しこのベースに変調信
号を入力しない半導体レーザ駆動回路。
レーザ駆動回路の実施例により詳しく説明する。
体レーザ駆動回路”の回路構成図を示す。本実施例にお
いては、入力されたレーザ変調信号Pin1,Nin1
をバッファリングするバッファ回路と半導体レーザLD
への電流の供給,非供給を切り替えるスイッチ回路とで
カレントミラー回路を構成し、レーザ変調信号Pin
1,Nin1のハイレベル電圧でレーザLDへの供給電
流値を決定する。
のレーザを使用する場合には図5(c)の回路をトラン
ジスタQ103およびQ104のコレクタに接続すれば
良い。
Nin1は夫々トランジスタQ101,Q105のベー
スに入力され、それら両トランジスタのエミッタはダイ
オード接続されたトランジスタQ102,Q106のコ
レクタ・ベース接続点に入力される。トランジスタQ1
02,Q106のエミッタは抵抗R101,R103を
介して接地される。トランジスタQ102およびQ10
6のコレクタ・ベース接続点は夫々トランジスタQ10
3およびQ104のベースに接続される。トランジスタ
Q103,Q104のエミッタは互いに接続され、抵抗
R102を介して接地される。トランジスタQ103の
コレクタは、図5(c)に示したように半導体レーザL
DのアノードおよびトランジスタQ501のコレクタに
接続される。トランジスタQ104のコレクタは抵抗R
1を介して電源に接続される。トランジスタQ501の
エミッタは抵抗R2を介して電源に接続され、そのベー
スには光量制御回路の出力信号Vmが入力されて、この
信号VmによりトランジスタQ501のコレクタ電流I
mが制御される。トランジスタQ102,Q103およ
びQ104,Q106は夫々カレントミラー回路を構成
する。またこの回路においてQ101=Q105、Q1
02=Q106、Q103=Q104、R101=R1
03である。
れる電流Ibは、変調信号Pin1,Nin1のハイレ
ベルをVs、抵抗R101およびR103の抵抗値を
R、トランジスタのベース・エミッタ間電圧をVbeと
すると、 Ib=(Vs−2*Vbe)/R で決定される。また抵抗R101およびR102の抵抗
比を1:1/N(Nは正の整数)、トランジスタQ10
2およびQ106とQ103およびQ104のサイズ比
を1:N(Nは正の整数)とすることで抵抗R102を
流れる電流Ixは Ix=N*(Vs−2*Vbe)/R となる。Pin1,Nin1は互いに極性の反転した差
動信号なので、トランジスタQ103,Q104からな
るスイッチはこの電流IxをIo1またはIo2として
出力し、半導体レーザLDは電流Io1をトランジスタ
Q501のコレクタ電流Imから引く(バイパスする)
ことでオン/オン制御される。
して図6のような回路で実現できる。図6中、Pin,
Ninはそのレベルが変換される前のレーザ変調信号で
あり、VsはレーザLD供給電流Ixを決定するための
基準電圧である。レーザ変調信号Pin,Ninは互い
にエミッタの接続されたトランジスタQ601,Q60
2のベースに入力され、それらのコレクタは抵抗R60
1,R602を介して基準電圧Vsに接続される。なお
トランジスタQ601,Q602のエミッタ接続点は電
流源I1に接続される。
NinはそのハイレベルがVsに変換されPin1,N
in1となって出力される。またその振幅は、抵抗R6
01,R602の抵抗値をRaとすると、Ra*I1と
なる。なお入力レーザ変調信号Pin,Ninは、基準
電圧Vsの変動に対しても回路が動作するように、その
ハイレベルをVsの最低電圧よりも小さくして入力す
る。
ことで、環境変化に対して安定に、カソードコモンタイ
プの半導体レーザを駆動できる。
ときには、図5(b)に示すレーザLDおよび抵抗R1
をトランジスタQ103およびQ104のコレクタに夫
々接続する。この場合には光量制御回路の出力を図6の
基準電圧Vsに入力してレーザLDの発光量に応じてこ
の電圧を制御する。また図1のトランジスタQ103が
オンのときにレーザLDは発光するのでPin,Nin
の極性は、カソードコモンタイプのレーザを使用する場
合に対して、反転させる。従って図1の回路でアノード
コモンタイプの半導体レーザを駆動することも可能であ
る。
アノードコモン,カソードコモンどちらのタイプの半導
体レーザを使用した場合でも安定に所望の光量を得るこ
とができる。
体レーザ駆動回路”の回路構成図を示す。本実施例にお
いては、レーザ変調信号をバッファリングするバッファ
回路を2段用いて構成する(2段縦続接続する)ことで
出力電流の波形特性を改善する。また1段目のバッファ
と2段目のバッファおよび2段目のバッファとレーザ変
調電流切り替えスイッチ夫々においてカレントミラー回
路を構成する。
Ninがレベル変換された信号Pin1,Nin1は、
図2中のトランジスタQ201,Q210のベースに夫
々入力される。Q201,Q210のエミッタはダイオ
ード接続されたトランジスタQ202およびQ211の
コレクタ・ベース接続点に接続される。Q202,Q2
11のエミッタはダイオード接続されたトランジスタQ
203,Q212のコレクタ・ベース接続点に接続さ
れ、Q203,Q212のエミッタは抵抗R201,R
205を介して接地される。ダイオード接続されたトラ
ンジスタQ202,Q211のコレクタ・ベース接続点
はトランジスタQ204,Q208のベースにも接続さ
れる。トランジスタQ204〜Q209および抵抗R2
02〜R204は図1で示した回路と同様の構成であ
る。従ってこの回路は、図1の回路の前段に、素子Q2
01,Q202,Q203,R201およびQ210,
Q211,Q212,R205からなるバッファ回路を
追加したものである。またトランジスタQ202,Q2
04およびQ208,Q211は夫々カレントミラー回
路を構成している。この回路においてトランジスタQ2
01=Q210、Q202=Q211、Q203=Q2
12、Q204=Q208、Q205=Q209、Q2
06=Q207、R201=R205、R202=R2
04である。
R205の抵抗値をR、トランジスタQ201〜Q20
5、Q208〜Q212を同一サイズとして、抵抗Rを
流れる電流をIbとする。実施例1と同様に変調信号P
in1,Nin1のハイレベルをVs、トランジスタの
ベース・エミッタ間電圧をVbeとすると、電流Ibは Ib=(Vs−3*Vbe)/R で決定され、抵抗R201,R202,R204および
R205とR203の抵抗比を1:1/N(Nは正の整
数)、トランジスタQ201〜Q205およびQ208
〜Q212とQ206およびQ207のサイズ比を1:
N(Nは正の整数)とすることで抵抗R203を流れる
電流Ixは Ix=N*(Vs−3*Vbe)/R となり、この電流が出力電流Io1またはIo2とな
る。
することで、この部分でのゲインが大きくなり、出力電
流Io1の立ち上がりおよび立ち下がり波形特性が改善
される。従ってこの電流でレーザを発光させることで、
より高精度なレーザ発光波形を得ることができる。なお
本実施例における光量制御回路の出力電圧レベルは、実
施例1のときよりも、トランジスタのベース・エミッタ
間電圧Vbe1つ分だけ上昇させておけば良い。
203、抵抗R201およびトランジスタQ210〜Q
212、抵抗R205からなる1段目バッファと、トラ
ンジスタQ204,Q205、抵抗R202およびトラ
ンジスタQ208,Q209、抵抗R204からなる2
段目バッファの電流値は同一のものとしたが、これらの
トランジスタサイズ比および抵抗比を変えて1段目,2
段目のバッファのドライブ能力を変えて更にゲインを大
きくするように回路を構成しても良い。またバッファの
段数は2段によるものだけでなくそれ以上の段数を用い
て回路を構成しても良い。
カソードコモン,アノードコモン両タイプの半導体レー
ザを、環境条件に対して安定に駆動できる半導体レーザ
駆動回路を提供することができる。
な発光波形を得ることができる半導体レーザ駆動回路を
提供することができる。
図
Claims (6)
- 【請求項1】 入力信号に応じた電流を発生する第1の
電流源および第2の電流源と、前記第1の電流源を有す
る第1のカレントミラー回路と、前記第2の電流源を有
する第2のカレントミラー回路とを備え、前記第1のカ
レントミラー回路の出力電流または前記第2のカレント
ミラー回路の出力電流により半導体レーザを駆動するこ
とを特徴とする半導体レーザ駆動回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体レーザ駆動回路に
おいて、前記第1のカレントミラー回路および前記第2
のカレントミラー回路は、夫々縦続接続された複数のカ
レントミラー回路を有することを特徴とする半導体レー
ザ駆動回路。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の半導体レ
ーザ駆動回路において、前記第1のカレントミラー回
路,前記第2のカレントミラー回路の一方の出力電流を
アノードコモンの半導体レーザに供給し、他方の出力電
流を抵抗に供給することを特徴とする半導体レーザ駆動
回路。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の半導体レ
ーザ回路において、前記第1のカレントミラー回路,前
記第2のカレントミラー回路の一方の出力電流を、電流
源に接続されたカソードコモン半導体レーザのバイパス
電流とし、他方の出力電流を抵抗に供給することを特徴
とする半導体レーザ駆動回路。 - 【請求項5】 第1および第2のトランジスタのベース
に変調信号を入力し、該第1および第2のトランジスタ
のエミッタをダイオード接続された第3および第4のト
ランジスタのコレクタ・ベース接続点に接続し、前記第
1および第2のトランジスタのコレクタを電源に接続
し、前記第3および第4のトランジスタのコレクタ・ベ
ース接続点を第5および第6のトランジスタのベースに
接続し、該第5および第6のトランジスタのエミッタを
互いに接続し、該エミッタ接続点を第1の抵抗を介して
接地し、前記第3および第4のトランジスタのエミッタ
を第2および第3の抵抗を介して接地し、前記第5また
は第6のトランジスタのコレクタを出力端としたことを
特徴とする半導体レーザ駆動回路。 - 【請求項6】 請求項5記載の半導体レーザ駆動回路の
構成に加え、第7および第8のトランジスタのベースに
前記変調信号を入力し、該第7および第8のトランジス
タのコレクタを電源に接続し、前記第7および第8のト
ランジスタのエミッタをダイオード接続された第9およ
び第10のトランジスタのコレクタ・ベース接続点に接
続し、該第9および第10のトランジスタのエミッタを
ダイオード接続された第11および第12のトランジス
タのコレクタ・ベース接続点に接続し、該第11および
第12のトランジスタのエミッタを第4および第5の抵
抗を介して接地し、前記第9および第10のトランジス
タのコレクタ・ベース接続点を前記第1および第2のト
ランジスタのベースに接続しこのベースに変調信号を入
力しないことを特徴とする半導体レーザ駆動回路。
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1998
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