JP2000181194A - コロナ転写帯電装置 - Google Patents

コロナ転写帯電装置

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JP2000181194A
JP2000181194A JP10360344A JP36034498A JP2000181194A JP 2000181194 A JP2000181194 A JP 2000181194A JP 10360344 A JP10360344 A JP 10360344A JP 36034498 A JP36034498 A JP 36034498A JP 2000181194 A JP2000181194 A JP 2000181194A
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corona
corona transfer
humidity
discharge
charging device
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JP10360344A
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Erika Sawada
えり華 澤田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境湿度が高くても低くても像担持体に形成さ
れた現像像を記録媒体へ良好に転写できるコロナ転写帯
電装置を提供する。 【解決手段】湿度検出器66が検出した湿度に基づいて
切替え器68によりスイッチ62を切り替え、シールド
板56がコロナ転写ワイヤ54を囲む領域内に配置した
放電調整部材60の抵抗値を変える。これによりコロナ
放電の量が調整されて、良好な転写画像を形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式複写
機、静電記録装置等の各種画像形成装置における、像担
持体に形成された現像像を記録媒体に転写するコロナ転
写帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真方式の画像形成装置
が広く使われている。この従来の画像形成装置の一例
を、図6を参照して説明する。
【0003】画像形成装置10では、ドラム状の像担持
体(感光ドラム)12を所定のプロセススピードで矢印
A方向に回転させながら一次帯電器14によって一様に
帯電し、画像の情報を担持する光16を感光ドラム12
に照射して静電潜像を形成し、現像器18から現像剤
(トナー)を静電潜像に供給して現像像を形成する。
【0004】一方、記録用紙などの記録媒体20が積載
されたカセット22から送り出された記録媒体20がレ
ジストローラ24に挟持されて待機している。現像像が
転写領域26に到達するタイミングに合わせて記録媒体
20が転写ガイド28を通して転写領域26に搬送され
る。この転写領域26とは、コロナ転写帯電装置30の
コロナ転写ワイヤ32と感光ドラム12とに挟まれた領
域及びその近傍の領域をいう。記録媒体20がこの転写
領域26を通過する際には、現像像とは逆極性の電荷が
コロナ転写ワイヤ32からの放電によって記録媒体20
に与えられて記録媒体20が帯電する。この帯電によっ
て記録媒体20が静電的に感光ドラム12に吸着すると
ともに現像像が記録媒体20に転写される。
【0005】転写領域26よりも感光ドラム12の回転
方向下流側には、現像像と同一極性の電荷を記録媒体2
0に与える除電針34が配置されている。除電針34
は、放電を起こし易くするために先端が鋭利になってい
る。除電針34に高電圧が印加されると、先端から放電
が起こり、記録媒体20の裏面が除電される。この除電
針34からの放電によって記録媒体20を除電して、記
録媒体20を感光ドラム12から分離し易くしている。
【0006】感光ドラム12から分離された記録媒体2
0は搬送ベルト36によって搬送され、定着器38及び
排紙ローラ40を経て排紙トレー42に排出される。ま
た、転写後に感光ドラム12上に残留したトナーは、ク
リーニング装置44によって除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した画
像形成装置10は、通常、様々な環境に置かれて使用さ
れる。
【0008】画像形成装置10の置かれた環境の湿度が
高い場合は、一般に、記録媒体20が吸湿してその抵抗
値が下がる。このような場合には、コロナ転写ワイヤ3
2からの放電によって記録媒体20に与えられた電荷
が、この記録媒体20を通じて周辺の低抵抗部材に流出
することがある。この結果、記録媒体20の帯電量が少
なくなるので、良好な転写が行われにくくなることがあ
る。
【0009】このようなトラブルを防止するために、従
来の画像形成装置では、記録媒体20が通過する近傍の
すべての部材を高抵抗化し、電荷の流出が起こりにくく
したものがある。しかし、このようにした場合、環境の
湿度が低くなると、記録媒体20と高抵抗化した部材と
の摺動による摩擦帯電電荷がこれらの部材に溜まり、給
紙不良や搬送不良等の不都合が発生したり、記録媒体2
0が過電荷をもつことによって転写時又は搬送時にトナ
ー像が乱れたりするという不具合が生じることがある。
【0010】また、高湿環境に合わせて、コロナ転写ワ
イヤ32に供給する電圧を高めに設定することがある。
この場合、低湿環境での文字散り、記録媒体20の分離
不良等を誘発するおそれがある。さらに、コロナ転写帯
電装置30の発生するオゾンの量が増え、感光ドラム1
2の劣化を早めるおそれがある。
【0011】このような不都合を防止するために、高湿
環境と低湿環境で、転写出力(コロナ転写ワイヤ32に
印加する電圧値)を切り替えるという方法が考えられ
る。しかし、例えばコストダウンのために帯電用のトラ
ンスを1つにして転写出力を一次帯電器14から分圧す
るような回路を採用している機械では、転写出力だけを
切り替えることができない。一方、コロナ転写ワイヤ3
2にだけ使用するトランスを配置すると、その分、コス
トアップになる。
【0012】本発明は、上述の事情に鑑み、環境湿度が
高くても低くても良好な転写画像を形成できるコロナ転
写帯電装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1のコロナ転写帯電装置は、所定方向に延
びるコロナ転写ワイヤに所定の電圧を印加してコロナ放
電を発生させることにより、像担持体に形成された現像
像を記録媒体に転写するコロナ転写帯電装置において、 (1)前記コロナ転写ワイヤを取り囲んでコロナ放電を
安定させるシールド板 (2)該シールド板のうち、前記コロナ転写ワイヤに向
き合う内面に固定された絶縁性部材 (3)前記コロナ転写ワイヤによる放電の量を調整す
る、前記絶縁性部材に取り付けられた放電調整部材 (4)該放電調整部材の電位を高電位もしくは低電位の
いずれかに切り替えるスイッチ (5)湿度を検出する湿度検出器 (6)該湿度検出器によって検出された湿度に基づいて
前記イッチを切り替える切替え手段 を備えたことを特徴とするものである。
【0014】ここで、 (7)前記スイッチは接地されてものであり、該スイッ
チの接地側に接続された、抵抗値が電圧によって変化す
る自己電圧保持素子を備えた構成のものであってもよ
い。
【0015】また、 (8)前記絶縁性部材は、前記コロナ転写ワイヤによる
コロナ放電の領域を規制し、且つ、前記記録媒体を前記
像担持体へ案内するものであり、前記放電調整部材は、
前記絶縁性部材の先端側で前記コロナ転写ワイヤと対向
するように取り付けられたものであってもよい。
【0016】上記目的を達成するための本発明の第2の
コロナ転写帯電装置は、所定方向に延びるコロナ転写ワ
イヤに所定の電圧を印加してコロナ放電を発生させるこ
とにより、像担持体に形成された現像像を記録媒体に転
写するコロナ転写帯電装置において、 (9)前記コロナ転写ワイヤを取り囲んでコロナ放電を
安定させるシールド板 (10)該シールド板のうち、前記コロナ転写ワイヤに
向き合う内面に固定された絶縁性部材 (11)湿度に応じて抵抗値が変化することにより前記
コロナ転写ワイヤによるコロナ放電を調整する、前記絶
縁性部材に固定された感湿放電調整部材とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0017】ここで、 (12)前記感湿放電調整部材は接地されたものであ
り、該感湿放電調整部材の接地側に接続された、抵抗値
が電圧によって変化する自己電圧保持素子を備えた構成
のものであってもよい。
【0018】また、 (13)前記絶縁性部材は、前記コロナ転写ワイヤによ
るコロナ放電の領域を規制し、且つ、記録媒体を前記像
担持体へ案内するものであり、前記感湿放電調整部材
は、前記絶縁性部材の先端側で前記コロナ転写ワイヤと
対向するように取り付けられたものであってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明のコ
ロナ転写帯電装置の実施形態を説明する。
【0020】図1を参照して、コロナ転写帯電装置の第
1実施形態を説明する。
【0021】図1は、第1実施形態のコロナ転写帯電装
置50を概略的に示す模式図であり、この図では、図6
の構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されて
いる。
【0022】コロナ転写帯電装置50が組み込まれた画
像形成装置の概略構成は、図6に示す従来の画像形成装
置10と同様である。
【0023】コロナ転写帯電装置50は、円筒状の感光
ドラム(本発明にいう像担持体の一例である)12の下
方に、感光ドラム12の長手方向(本発明にいう所定方
向の一例であり、図1の紙面に直交する方向)に略並行
に配置されている。
【0024】コロナ転写帯電装置50は、上方が開放さ
れたハウジング52を有している。ハウジング52の長
手方向両端部には、絶縁耐圧性をもつ樹脂からなる前ブ
ロックと後ブロック(何れも図示せず)が設けられてい
る。これら前ブロックと後ブロックとの間には所定の張
力でコロナ転写ワイヤ54が張られている。
【0025】コロナ転写ワイヤ54は、タングステンも
しくは、金や白金で被覆(コーティング)されたタング
ステンからなる細いワイヤ状のものである。このコロナ
転写ワイヤ54に高電圧が印加されるとコロナ放電が発
生する。
【0026】ハウジング52の内壁面には、そのほぼ全
体に亙ってシールド板56が張り付けられている。シー
ルド板56は、コロナ放電を助長させるとともに、コロ
ナ流に方向性を与えてコロナ放電を安定させるためのも
のであり、導電性の板状のものから構成される。このシ
ールド板56は接地されている。
【0027】シールド板56の側壁のうち、感光ドラム
12の回転方向の上流側に位置する側壁56aの上端部
付近(コロナ転写ワイヤに向き合う内面)には、この上
端部付近を覆うようにL字状断面の絶縁性部材58が固
定されている。絶縁性部材58は前ブロックと後ブロッ
クとの間にわたって設けられており、コロナ転写ワイヤ
54に向き合っている。また、この絶縁性部材58は絶
縁性のモールド部材や絶縁性のフィルム等から作られて
いる。
【0028】絶縁性部材58には、コロナ転写ワイヤ5
4に向き合うように板状の放電調整部材60が固定され
ている。放電調整部材60は、絶縁性部材58のほぼ全
長にわたって設けられている。放電調整部材60は導電
性を有するものであり、例えば、SUS板やアルミ板等
の金属板、又は、カーボンを含有させた抵抗率の低いモ
ールド部材によって形成されている。放電調整部材60
は、スイッチ62を介して接地されており、上述したよ
うに、絶縁性部材58を介してシールド板56に固定さ
れているので、シールド板56との間には絶縁状態が保
たれている。
【0029】スイッチ62は、湿度検出器66の検出し
た湿度が所定値以上のときにONとなり、所定値未満の
ときはOFFとなるものである。このスイッチ62の開
閉(ON、OFF)動作は切替え器(本発明にいう切替
え手段の一例である)68が行う。切替え器68は、C
PU、RAM、湿度検出器66が検出した湿度を処理す
る処理プログラムを格納したROM等を備えたものであ
る。
【0030】ハウジング52の両側壁のうち側壁52a
に対向する側壁52bのシールド板56よりも感光ドラ
ム12の回転方向下流側部分(シールド板56よりも外
側の部分)には、記録媒体20(図6参照)を除電する
ための除電針64が感光ドラム12に向けて取り付けら
れている。除電針64は、ハウジング52のほぼ全長に
亙る長さを有し、放電を起こしやすくするために上端が
鋭利に形成されている。なお、除電針64に代えて、コ
ロナワイヤに交流を印加するコロナ分離帯電器等(図示
せず)を用いてもよい。
【0031】コロナ転写帯電装置50の作用を説明す
る。
【0032】コロナ転写帯電装置50が組み込まれた画
像形成装置の置かれた環境の湿度が、予め設定した所定
値(例えば、湿度70パーセント)を超え、湿度検出器
66がその湿度を検出すると、切替え器68がスイッチ
62をONにする。これにより、放電調整部材60が接
地され、コロナ転写ワイヤ54に対する放電調整部材6
0の抵抗値(インピーダンス)が低下する。このため、
コロナ転写ワイヤ54に流れる電流(転写電流)が増え
てコロナ放電の量が増加し、同時に、感光ドラム12に
向かう電荷も増える。従って、記録媒体20が吸湿して
その抵抗値が低くなり記録媒体20に帯電した電荷の一
部が周辺の低抵抗の部材へ流出しても、感光ドラム12
の現像像を記録媒体20へ転写するための十分な電荷が
記録媒体20に残留するので、良好な転写画像を得るこ
とができる。
【0033】一方、湿度検出器の検出した湿度が70パ
ーセント未満のときは、切替え器68によってスイッチ
62がOFFにされる。この場合、放電調整部材60が
絶縁状態となるので、スイッチ62がONのときよりも
コロナ転写ワイヤ54に対する放電調整部材60の抵抗
値が高くなる。従って、転写電流は高湿度のときよりも
減少するので、コロナ転写ワイヤ54によるコロナ放電
の量が減少し、同時に、感光ドラム12に向かう電荷も
減る。しかし、湿度が例えば70パーセント未満で高く
ない場合には記録媒体20が高抵抗の状態にあり、記録
媒体20から流出する電荷量も少ないので、コロナ放電
の量が少なくても良好な転写画像を得るだけの電荷が記
録媒体20に残留する。
【0034】このようにして、本実施形態は、放電調整
部材60を接地するか否かによって、高湿度環境下では
コロナ放電の量を増加させて良好な転写画像を得ること
ができ、一方、低湿度環境下ではコロナ放電の量を減少
させて記録媒体の帯電過多を防止して良好な転写画像を
得ることができるとともに記録媒体の搬送不良の発生を
防止できる。
【0035】なお、本実施形態においては、湿度が70
パーセント以上であるか70パーセント未満であるかに
基づいてスイッチ62を切り替えたが、この湿度の値は
一つの例示である。従って、スイッチ62の切り替えを
行うための基準となる湿度は、本発明のコロナ転写帯電
装置30が組み込まれた画像形成装置の諸条件に合わせ
て設定すればよい。また、コロナ転写ワイヤ54に印加
する電圧を変化させなくても放電量を調整できるので、
一次帯電器14(図6参照)の電源とコロナ転写帯電装
置30の電源を兼用にすることができ、その分、コスト
ダウンを図れる。
【0036】次に、図2を参照して、コロナ転写帯電装
置の第2実施形態を説明する。
【0037】図2は、第2実施形態のコロナ転写帯電装
置70を概略的に示す模式図であり、この図では、図1
に示す第1実施形態の構成要素と同一の構成要素には同
一の符号が付されている。
【0038】図2に示すように、コロナ転写帯電装置7
0は、第1実施形態のスイッチ62と同様のスイッチ6
2に自己電圧保持素子72を接続して接地したものであ
る。自己電圧保持素子72は、バリスタのように抵抗値
が電圧によって変化するものである。
【0039】自己電圧保持素子72は、例えば、小径の
感光ドラムを用いる小型のコロナ転写帯電装置に用いら
れる。また、転写の設定電圧が高い場合にも、自己電圧
保持素子72が設けられる。小型のコロナ転写帯電装置
では、コロナ転写ワイヤ54の放電空間が狭いため、装
置の近傍にGND電位の部材(接地された部材)がある
と電荷のリークが発生する恐れがある。また、転写の設
定電圧を高くした場合においても、同様に電荷のリーク
が発生する恐れがある。
【0040】しかし、本実施形態では、自己電圧保持素
子72の保持電圧を適切に設定することにより、高湿度
時に放電調整部材60の電位が低電位に切り替わったと
きでもその電位はGND電位とならない。この結果、電
荷のリークを防止することができる。自己電圧保持素子
72の保持電圧の設定を変えることにより、設置条件が
様々に異なる画像形成装置に対しても、各々の装置毎に
放電調整部材60の電位を適切に設定することができ
る。
【0041】本実施形態においても、第1実施形態の場
合と同様に、湿度検出器66の検出した湿度が所定値
(例えば湿度70パーセント)未満であるときは、切替
え器68によってスイッチ62がOFFの状態に保持さ
れる。従って、コロナ転写ワイヤ54に対する放電調整
部材60の抵抗値が高くなり、転写電流が減少し、コロ
ナ転写ワイヤ54によるコロナ放電の量が減少する。こ
の結果、記録媒体20には余分な電荷が残留せず、転写
に必要なだけの電荷が残留して良好な転写画像を得るこ
とができる。
【0042】一方、湿度検出器66の検出した湿度が所
定値の70パーセント以上となった場合は、切替え器6
8によってスイッチ62がONにされる。しかし、上述
のように放電調整部材60は自己電圧保持素子72を介
して接地されているのでGND電位となることはなく、
電荷のリーク恐れのない適切に設定された値になる。こ
のようにして、本実施形態によれば、小型のコロナ転写
帯電装置であっても高湿度環境とそれ以外の湿度環境に
おける転写のためのコロナ放電の量が適切に調整され、
現像像を良好に転写できることとなる。
【0043】次に、図3を参照して、コロナ転写帯電装
置の第3実施形態を説明する。
【0044】図3は、第3実施形態のコロナ転写帯電装
置80を概略的に示す模式図であり、この図では、図1
に示す第1実施形態の構成要素と同一の構成要素には同
一の符号が付されている。
【0045】図3に示すように、コロナ転写帯電装置8
0は、上述した第1及び第2実施形態が構成要素とした
湿度検出器66、スイッチ62及び切替え器68を備え
ていない。また、放電調整部材60に代えて感湿放電調
整部材82を用いている。
【0046】感湿放電調整部材82は、湿度が高くなる
にしたがって吸湿量が増加してその抵抗値が小さくなる
特性を有する素材からなり、例えば、素材として紙が用
いられる。紙は、湿度の低い環境下においてはほとんど
絶縁物であるが、湿度の上昇とともに吸湿して抵抗値が
徐々に下がる。例えば、湿度が約80パーセントの環境
下では、吸湿した紙の抵抗値は、およそ107 Ω・cm
となり導電性を有するようになる。このように湿度の上
昇とともに抵抗値が小さくなる特性を有する素材には、
紙のほかにもセラミック、セロファン、合成繊維、高分
子物質等があり、それらを感湿放電調整部材82として
用いてもよい。
【0047】感湿放電調整部材82も上述した実施形態
の放電調整部材60と同様に、絶縁性部材58を介して
シールド板56に取り付けられている。
【0048】コロナ転写帯電装置80の周辺の湿度が高
くなると、感湿放電調整部材82が吸湿してその抵抗値
が小さくなる。即ち、コロナ転写ワイヤ54に対する感
湿放電調整部材82の抵抗値が小さくなる。このため、
感湿放電調整部材82を通じて電流が流れ易くなり、転
写電流が増す。この結果、コロナ転写ワイヤ54による
コロナ放電の量が増加して感光ドラム12に向かう電荷
の量が増加する。従って、コロナ放電により記録媒体2
0に帯電した電荷の一部が周辺の低抵抗の部材へ流出し
ても、感光ドラム12の現像像を記録媒体20へ転写す
るのに十分な電荷が記録媒体20に残留し、良好な転写
画像を得ることができる。
【0049】一方、コロナ転写帯電装置80の周辺の湿
度が低くなると、感湿放電調整部材82の吸湿量が少な
くなり、その抵抗値が大きくなる。このため、コロナ転
写ワイヤ54に対する感湿放電調整部材82の抵抗値が
大きくなる。それによって、感湿放電調整部材82を通
じて流れる電流が小さくなり、コロナ転写ワイヤ54に
よるコロナ放電の量が減少して感光ドラム12に向かう
電荷の量が減少する。一方、湿度が低くなると記録媒体
20は高抵抗の状態になるので、記録媒体20から周辺
部材に流出する電荷量も少なくなる。その結果、コロナ
放電による記録媒体20上の帯電量が少なくても、記録
媒体20からの電荷の流出量も少ないので記録媒体20
には適切な量の電荷が残留して、良好な転写画像を得る
ことができる。
【0050】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。
【0051】図4は、第4実施形態のコロナ転写帯電装
置90を概略的に示す模式図であり、この図では、図3
に示す第3実施形態の構成要素と同一の構成要素には同
一の符号が付されている。
【0052】図4に示すように、コロナ転写帯電装置9
0は第3実施形態の感湿放電調整部材82を自己電圧保
持素子92を介して接地したものである。自己電圧保持
素子92は第2実施形態で説明したものと同様のもの
で、例えばバリスタ等である。本実施形態においても、
基本的には上記第3実施形態のコロナ転写帯電装置80
と同様に、コロナ転写帯電装置80の周辺環境の湿度の
変化にしたがって感湿放電調整部材82の抵抗値が変化
する。即ち、コロナ転写ワイヤ54に対する感湿放電調
整部材82のインピーダンスが変化する。これにより、
コロナ転写ワイヤ54によるコロナ放電の量が変化し、
記録媒体20に与えられる電荷量が湿度の変化に応じて
調整される。
【0053】湿度が高くなると、感湿放電調整部材82
は吸湿して抵抗値が小さくなり電位が低くなる。しか
し、感湿放電調整部材82の接地側に自己電圧保持素子
92が接続されているので、感湿放電調整部材82の電
圧がGND電位まで下がることはない。従って、コロナ
転写ワイヤ54の放電空間が狭く、装置の近傍にGND
電位の部材が配置されて電荷のリークの恐れがあるよう
な小型のコロナ転写帯電装置であっても、自己電圧保持
素子92の保持電圧を適切に設定することにより電荷の
リークの恐れがなく、かつ、湿度の変化に応じて良好な
転写画像を得ることができるようにコロナ放電の量を調
整することができる。
【0054】このように、上述した第3実施形態及び第
4実施形態では、湿度検出器66、スイッチ62及び切
替え器68を設ける必要がないので、製造コストの面で
有利である。また、湿度の変化に応じて抵抗値が変化す
る感湿放電調整部材82を用いているので、コロナ放電
の量を連続的に調整することができる。
【0055】次に、本発明の第5実施形態について説明
する。
【0056】図5は、第5実施形態のコロナ転写帯電装
置100を概略的に示す模式図であり、この図では、上
述した各実施形態の構成要素と同一の構成要素には同一
の符号が付されている。
【0057】図5に示すように、コロナ転写帯電装置1
00の絶縁性部材120は、コロナ転写ワイヤ54によ
るコロナ放電の領域を規制するように、ハウジング52
の内部で感光ドラム12に向かってほぼコロナ転写ワイ
ヤ54の上方に至る位置まで延びている。この絶縁性部
材120はコロナ転写ワイヤ54によるコロナ放電の領
域を規制しているので、記録媒体20は不必要に電荷を
受けることがない。従って、転写前にチリ等が記録媒体
20に静電的に吸着することに起因して発生する画像欠
陥が減少する。
【0058】絶縁性部材120の先端側には、コロナ転
写ワイヤ54と対向するように感湿放電調整部材110
が設けられている。感湿放電調整部材110は、上述し
た第3実施形態及び第4実施形態で説明したものと同様
のものであり、上述した第2実施形態及び第4実施形態
の自己電圧保持素子と同様の自己電圧保持素子130を
介して接地されている。
【0059】上述した各実施形態に比べて、コロナ転写
帯電装置100では絶縁性部材120が感光ドラム12
に向かって延びているので、感湿放電調整部材110と
コロナ転写ワイヤ54との距離を短くでき、コロナ放電
の量を一層効果的に増加させることができる。
【0060】本実施例においては、第4実施形態のコロ
ナ転写帯電装置90について説明したと同様に、湿度の
高い場合から湿度の低い場合まで、常に良好な転写画像
が得られるようにコロナ放電の量が調整される。
【0061】なお、本実施例においては、感湿放電調整
部材110は自己電圧保持素子130を介して接地され
ているが、第3実施形態のように自己電圧保持素子13
0を介さずに接地してもよい。
【0062】また、感湿放電調整部材110に代えて放
電調整部材60を用い、第1実施形態のように放電調整
部材60にスイッチ62を接続して接地してもよいし、
それに加えて、第2実施形態のようにスイッチ62の接
地側に自己電圧保持素子72を接続してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1のコ
ロナ転写帯電装置では、湿度検出器によって検出された
湿度に基づいてスイッチを切り替えて放電調整部材の電
位を切り替えることにより、コロナ転写ワイヤによる放
電量を調整するので、コロナ転写ワイヤに印加する電圧
を変化させなくても、高湿環境あるいは低湿環境のいず
れの場合においても転写に必要十分な電荷を記録媒体に
与えることができる。この結果、湿度の高低にかかわら
ず良好な転写画像の形成ができる。
【0064】ここで、スイッチは接地されたものであ
り、スイッチの接地側に接続された、抵抗値が電圧によ
って変化する自己電圧保持素子を備えたものである場合
は、放電調整部材を低電位に切り替えた際の電位が自己
電圧保持素子の保持電圧となる。この結果、構造上、コ
ロナ放電の量を大きくできないような小形のコロナ転写
帯電装置でも、湿度の高低にかかわらず良好な転写画像
の形成ができる。
【0065】さらに、絶縁性部材は、前記コロナ転写ワ
イヤによるコロナ放電の領域を規制し、且つ、記録媒体
を前記像担持体へ案内するものであり、放電調整部材
は、絶縁性部材の先端側でコロナ転写ワイヤと対向する
ように取り付けられたものである場合は、記録媒体が感
光ドラムと密着する前に不必要な電荷を受けることがな
いように絶縁性部材によりコロナ放電の領域を規制でき
るので、転写前の記録媒体に不必要な電荷によってチリ
等が吸着して発生する画像欠陥を防止できる。この結
果、湿度の高低にかかわらずいっそう良好な転写画像の
形成ができる。
【0066】また、本発明の第2のコロナ転写帯電装置
によれば、感湿放電調整部材の抵抗値が湿度に応じて変
化してコロナ転写ワイヤによる放電を調整するので、湿
度の高低にかかわらず最適な放電がなされ、よりいっそ
う良好な転写画像の形成ができる。
【0067】さらに、感湿放電調整部材は接地されたも
のであり、該感湿放電調整部材の接地側に接続された、
抵抗値が電圧によって変化する自己電圧保持素子を備え
たものである場合は、感湿放電調整部材の抵抗値が小さ
くなっていくと自己保持素子の保持電圧となる。この結
果、構造上、コロナ放電の量を大きくできないような小
型のコロナ転写帯電装置でも、湿度の高低にかかわらず
良好な転写画像の形成ができる。
【0068】さらにまた、絶縁性部材は、コロナ転写ワ
イヤによるコロナ放電の領域を規制し、且つ、記録媒体
を像担持体へ案内するものであり、感湿放電調整部材
は、絶縁性部材の先端側でコロナ転写ワイヤと対向する
ように取り付けられたものである場合は、記録媒体が感
光ドラムと密着する前に不必要な電荷を受けることがな
いように絶縁性部材によりコロナ放電の領域を規制でき
るので、転写前の記録媒体に不必要な電荷によってチリ
等が吸着して発生する画像欠陥を防止できる。この結
果、湿度の高低にかかわらずいっそう良好な転写画像の
形成ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置に組み込まれたコロナ転写帯電装
置の第1実施形態を示す模式図である。
【図2】第2実施形態のコロナ転写帯電装置を示す模式
図である。
【図3】第3実施形態のコロナ転写帯電装置を示す模式
図である。
【図4】第4実施形態のコロナ転写帯電装置を示す模式
図である。
【図5】第5実施形態のコロナ転写帯電装置を示す模式
図である。
【図6】コロナ転写帯電装置を組み込んだ、従来の一般
的な画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
【符号の説明】
12 感光ドラム 20 記録媒体 50、70、80、90、100 コロナ転写帯電装置 52 ハウジング 54 コロナ転写ワイヤ 58、120 絶縁性部材 60 放電調整部材 62 スイッチ 72、92、110 自己電圧保持素子 82 感湿放電調整部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に延びるコロナ転写ワイヤに所
    定の電圧を印加してコロナ放電を発生させることによ
    り、像担持体に形成された現像像を記録媒体に転写する
    コロナ転写帯電装置において、 前記コロナ転写ワイヤを取り囲んでコロナ放電を安定さ
    せるシールド板と、 該シールド板のうち、前記コロナ転写ワイヤに向き合う
    内面に固定された絶縁性部材と、 前記コロナ転写ワイヤによるコロナ放電の量を調整す
    る、前記絶縁性部材に取り付けられた放電調整部材と、 該放電調整部材の電位を高電位若しくは低電位のいずれ
    かに切り替えるスイッチと、 湿度を検出する湿度検出器と、 該湿度検出器によって検出された湿度に基づいて前記ス
    イッチを切り替える切替え手段とを備えたことを特徴と
    するコロナ転写帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチは接地されたものであり、 該スイッチの接地側に接続された、抵抗値が電圧によっ
    て変化する自己電圧保持素子を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のコロナ転写帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁性部材は、 前記コロナ転写ワイヤによるコロナ放電の領域を規制
    し、且つ、記録媒体を前記像担持体へ案内するものであ
    り、 前記放電調整部材は、 前記絶縁性部材の先端側で前記コロナ転写ワイヤと対向
    するように取り付けられたものであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のコロナ転写帯電装置。
  4. 【請求項4】 所定方向に延びるコロナ転写ワイヤに所
    定の電圧を印加してコロナ放電を発生させることによ
    り、像担持体に形成された現像像を記録媒体に転写する
    コロナ転写帯電装置において、 前記コロナ転写ワイヤを取り囲んでコロナ放電を安定さ
    せるシールド板と、 該シールド板のうち、前記コロナ転写ワイヤに向き合う
    内面に固定された絶縁性部材と、 湿度に応じて抵抗値が変化することにより前記コロナ転
    写ワイヤによるコロナ放電を調整する、前記絶縁性部材
    に固定された感湿放電調整部材とを備えたことを特徴と
    するコロナ転写帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記感湿放電調整部材は接地されたもの
    であり、 該感湿放電調整部材の接地側に接続された、抵抗値が電
    圧によって変化する自己電圧保持素子を備えたことを特
    徴とする請求項4に記載のコロナ転写帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記絶縁性部材は、 前記コロナ転写ワイヤによるコロナ放電の領域を規制
    し、且つ、記録媒体を前記像担持体へ案内するものであ
    り、 前記感湿放電調整部材は、 前記絶縁性部材の先端側で前記コロナ転写ワイヤと対向
    するように取り付けられたものであることを特徴とする
    請求項4又は5に記載のコロナ転写帯電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012173607A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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JP2012173607A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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