JP2000181080A - 感光性樹脂層積層方法 - Google Patents

感光性樹脂層積層方法

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JP2000181080A
JP2000181080A JP36296598A JP36296598A JP2000181080A JP 2000181080 A JP2000181080 A JP 2000181080A JP 36296598 A JP36296598 A JP 36296598A JP 36296598 A JP36296598 A JP 36296598A JP 2000181080 A JP2000181080 A JP 2000181080A
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photosensitive resin
resin layer
sheet substrate
heating plate
substrate
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JP36296598A
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English (en)
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Hiroshi Nagate
弘 長手
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート基板の感光性樹脂層圧着面及びその感
光性樹脂層を傷付けたりゴミが付着することなく搬送加
熱することができ、しかも、加熱したシート基板が温度
低下することなく感光性樹脂層の圧着処理をすることが
可能となる感光性樹脂層積層方法を得る。 【解決手段】 エアフローパネル18及び加熱プレート
24にはエア吐出孔20、26が設けられており、これ
らから吐出するエアによってシート基板Kを感光性樹脂
層圧着面が下方に向いた非接触状態のままで加熱搬送で
きる。したがって、加熱の後にシート基板Kを表裏反転
する必要がなく、シート基板Kの下面を傷付けたりゴミ
の付着を防止できるのみならず、加熱したシート基板K
が温度低下することなく圧着処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカラー液晶
表示素子やプラズマディスプレイ等に用いるカラーフィ
ルタ基板を製造するための感光性樹脂層積層方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタ基板の一つとして液晶カ
ラーフィルタ基板があるが、この液晶カラーフィルタ基
板には、R、G、Bの各画素を作る工程で、シート基板
(所謂、ガラス基板)の表面に感光性樹脂層(感光層付
き帯状支持体、所謂感光性ラミネートシート)を加熱圧
着させる工程が行われる。この感光性樹脂層の加熱圧着
処理を実施するために好適な感光層積層方法を既に本出
願人が提案している(一例として、特開平6−3497
27号)。
【0003】前記感光層積層方法では、シート基板を予
め加熱(予熱)しておき、その後にシート基板を表裏反
転させて熱圧着部へ搬送し、熱圧着ローラによってシー
ト基板に所定の感光性樹脂層(感光層付き帯状支持体)
を重ね合わせた状態で圧着させる構成となっている。こ
れにより、異物の挟み込みや付着がなくしかも感光層の
膜質の変化が防止でき、良質の感光層積層基板(例え
ば、液晶カラーフィルタ基板)を得ることができる。
【0004】ところで、前述の如き感光層積層方法で
は、シート基板を予め加熱しておき加熱後に表裏反転さ
せて感光性樹脂層(感光層付き帯状支持体)を重ね合わ
せる構成であったため、シート基板を例えば真空吸着し
て表裏反転させる際に、シート基板が熱膨張等による僅
かな変形を生じていると、シート基板を確実に真空吸着
することが困難となる場合があった。また、加熱後に表
裏反転させる構成であるため、表裏反転中にシート基板
の温度が低下することになり、このため、シート基板の
加熱温度を予め約20度程度高めに設定する必要があっ
た。また、加熱したシート基板の熱分布が悪化すること
にもなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、シート基板の感光性樹脂層(感光層付き帯状支持
体)の重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けたりゴ
ミが付着したり、基板反転不良によりシート基板を破損
することなく搬送加熱することができ、しかも、加熱し
たシート基板が温度低下することなく所定の感光性樹脂
層を圧着させることが可能となる感光性樹脂層積層方法
を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る感
光性樹脂層積層方法は、シート基板を予熱し、前記予熱
後のシート基板の一面に感光性樹脂層を重ね合わせて圧
着する感光性樹脂層積層方法において、前記シート基板
を加熱すると共に気体を吐出することで前記シート基板
を非接触状態で保持可能な加熱プレートを設け、前記シ
ート基板を、前記感光性樹脂層が重ね合わされる前記一
面が下方に向く状態で前記加熱プレート上に載置し、前
記シート基板を前記加熱プレートと非接触状態で保持し
ながら加熱し、そのまま前記感光性樹脂層圧着部へ搬送
する、ことを特徴としている。
【0007】請求項1記載の感光性樹脂層積層方法で
は、シート基板を加熱すると共に気体を吐出することで
シート基板を非接触状態で保持可能な加熱プレートが設
けられる。シート基板は、感光性樹脂層が重ね合わされ
る一面が下方に向く状態で加熱プレート上に載置され
る。この状態では、シート基板は加熱プレートに対し非
接触状態で保持されながら所定温度まで加熱される。さ
らに、加熱が終了すると、シート基板はそのまま感光性
樹脂層圧着部へ搬送され、一面に感光性樹脂層が重ね合
わせて圧着される。
【0008】このように、請求項1記載の感光性樹脂層
積層方法では、シート基板を非接触状態で加熱搬送(エ
アフロー加熱搬送)するため、シート基板の感光性樹脂
層の重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けたりゴミ
が付着したりすることがない。しかも、加熱が終了した
後はシート基板はそのまま感光性樹脂層圧着部へ搬送さ
れるため、加熱したシート基板が温度低下することがな
く、感光性樹脂層を好適に圧着させることが可能とな
る。
【0009】なお、シート基板の大きさとしては、「3
00(W)mm×400(リットル)mm×0.3
(t)mm」〜「1500(W)mm×1000(リッ
トル)mm×2.5(t)mm」の範囲のものが適用で
きる。
【0010】また、加熱プレートとしては、アルミ鋳込
みヒーター(所謂、ホットプレート)が適用できる。
【0011】さらに、シート基板を80℃〜150℃の
範囲で加熱することが好ましく、特には、100℃まで
加熱すると良い。
【0012】また、気体を吐出することでシート基板を
非接触状態で保持するために、加熱プレートに複数のエ
ア吐出孔を設け、このエア吐出孔から空気等の気体を吐
出することで実現できる。この場合、エア吐出孔の大き
さや個数は加熱搬送するシート基板の大きさ等によって
最適な条件が変わるが、φ0.3mm〜φ2.5mmの
大きさのものが好ましく、その個数としては10個/m
2 〜300個/m2 の範囲が良い。また吐出する気体の
流量や流速は、0.2リットル/吐出孔〜10リットル
/吐出孔の範囲が良く、特に好ましくは2リットル/吐
出孔である。
【0013】請求項2の発明に係る感光性樹脂層積層方
法は、請求項1記載の感光性樹脂層積層方法において、
前記加熱プレート上で保持された前記シート基板の幅方
向端縁に対応する搬送ローラを設け、前記搬送ローラに
よって前記シート基板の幅方向端縁のみをエッジ接触し
て前記シート基板を搬送する、ことを特徴としている。
【0014】請求項2記載の感光性樹脂層積層方法で
は、加熱プレート上で保持されたシート基板の幅方向端
縁に対応して搬送ローラが設けられる。この搬送ローラ
にシート基板の幅方向端縁のみがエッジ接触して、シー
ト基板が搬送される。
【0015】したがって、シート基板の感光性樹脂層の
重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けることがな
く、しかも加熱プレートによる非接触状態の保持が確実
になり、安定して搬送することができる。
【0016】なお、搬送ローラがエッジ接触するシート
基板の幅方向端縁の範囲としては、幅方向端縁から5m
m〜10mmの範囲であれば問題ない。
【0017】請求項3の発明に係る感光性樹脂層積層方
法は、請求項1または請求項2記載の感光性樹脂層積層
方法において、前記加熱プレートの上面を、上方へ向き
かつ前記シート基板の搬送方向に倣う凸状に形成した、
ことを特徴としている。
【0018】請求項3記載の感光性樹脂層積層方法で
は、加熱プレート上で保持されたシート基板が単品(一
枚)である場合に、搬送の最初から最後まで(シート基
板が通過する間の何れの時点でも)、加熱プレートにシ
ート基板が接触することがない。
【0019】すなわち、単品(一枚)のシート基板を、
加熱プレート上で気体を吐出することにより非接触状態
で保持しながら搬送する場合に、シート基板の先端側が
加熱プレートから抜け出し、加熱プレート上の全面にシ
ート基板が位置しない状態となると(シート基板の後端
側の加熱プレート上が開放され、気体が無負荷で吐出す
ると)必然的に気体吐出による非接触状態保持力が低下
する。このため、例えばシート基板の後端側が不要に垂
れ下がって加熱プレートに接触する可能性が生じる。
【0020】この点、請求項3記載の感光性樹脂層積層
方法では、加熱プレートの上面が上方へ向きかつシート
基板の搬送方向に倣う凸状に形成されているため、加熱
プレート上で保持されたシート基板が単品(一枚)であ
る場合であっても(換言すれば、シート基板の先端側が
加熱プレートから抜け出しシート基板の後端側の加熱プ
レート上が開放された状態となっても)、シート基板の
後端側が不要に加熱プレートに接触することがない。
【0021】このように、請求項3記載の感光性樹脂層
積層方法では、加熱プレートによる非接触状態の保持が
確実になる。
【0022】なお、前記加熱プレートの凸形状の程度と
しては、シート基板の搬送方向に沿った長さ1000m
mに対し、0.5mm〜3mmの程度が好ましく、特に
好ましくは1mmである。
【0023】請求項4の発明に係る感光性樹脂層積層方
法は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の感光性樹
脂層積層方法において、前記加熱プレート上で保持され
た前記シート基板の直上に位置する上面加熱手段を設
け、前記上面加熱手段によって前記シート基板の他面も
同時に加熱する、ことを特徴としている。
【0024】請求項4記載の感光性樹脂層積層方法で
は、加熱プレートのみならず上面加熱手段によっても加
熱されるため、シート基板の全域を効率よく加熱するこ
とができる。
【0025】また、上面加熱手段としては、遠赤外線セ
ラミックヒーターが適用できる。
【0026】請求項5の発明に係る感光性樹脂層積層方
法は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の感光性樹
脂層積層方法において、前記加熱プレートを隣接して複
数段設け、複数の前記シート基板を連続して加熱搬送す
る、ことを特徴としている。
【0027】請求項5記載の感光性樹脂層積層方法で
は、シート基板の加熱搬送処理するに必要な時間(所
謂、タクト時間)を短縮することができ、効率的にな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る感光性樹
脂層積層方法を実施するために使用する感光性樹脂層積
層装置10の全体構成が概略的に示されている。
【0029】この感光性樹脂層積層装置10は、投入部
12、加熱部14、及び圧着部16によって構成されて
いる。
【0030】投入部12にはエアフローパネル18が設
けられている。このエアフローパネル18には、図2に
示す如く、その上面に複数のエア吐出孔20が形成され
ており、エアを吐出することができる。また、このエア
フローパネル18の上面は、上方へ向きかつ処理するシ
ート基板Kの搬送方向に倣う凸状に形成されている。さ
らに、投入部12には、処理するシート基板Kの幅方向
端縁に対応して、搬送ローラ22が設けられている。こ
の搬送ローラ22は、駆動ローラとされており、シート
基板Kの幅方向端縁のみにエッジ接触する。
【0031】これにより、エアフローパネル18上に載
置されたシート基板Kを、エア吐出孔20からのエアの
吐出によってエアフローパネル18と非接触状態で保持
すると共に、搬送ローラ22の駆動力によって搬送でき
る構成である。
【0032】なおここで、シート基板Kの大きさとして
は、「300(W)mm×400(リットル)mm×
0.3(t)mm」〜「1500(W)mm×1000
(リットル)mm×2.5(t)mm」の範囲のものが
適用できる。
【0033】また、エア吐出孔20の大きさや個数は加
熱搬送するシート基板Kの大きさ等によって最適な条件
が変わるが、φ0.3mm〜φ2.5mmの大きさのも
のが好ましく、その個数としては10個/m2 〜300
個/m2 の範囲が良い。また吐出する気体の流量や流速
は、0.2リットル/吐出孔〜10リットル/吐出孔の
範囲が良く、特に好ましくは2リットル/吐出孔であ
る。
【0034】さらに、前記エアフローパネル18の凸形
状の程度としては、シート基板Kの搬送方向に沿った長
さ1000mmに対し、0.5mm〜3mmの程度が好
ましく、特に好ましくは1mmである。
【0035】またさらに、搬送ローラ22がエッジ接触
するシート基板Kの幅方向端縁の範囲としては、幅方向
端縁から5mm〜10mmの範囲であれば問題ない。
【0036】一方、投入部12の側方にはこの投入部1
2に連続して加熱部14が設けられている。加熱部14
には、加熱プレート24が設けられている。この加熱プ
レート24には、前記エアフローパネル18と同様に、
その上面に複数のエア吐出孔26が形成されており、エ
アを吐出することができる。また、図3に詳細に示す如
く、この加熱プレート24の上面も、前記エアフローパ
ネル18の上面と同様に、上方へ向きかつ処理するシー
ト基板Kの搬送方向に倣う凸状に形成されている。
【0037】また、加熱プレート24には、アルミ鋳込
みヒーター28が設けられており、加熱プレート24上
のシート基板Kを加熱できると共に、エア吐出孔26か
ら吐出されるエアも昇温することができる。
【0038】さらに、加熱部14には、前記投入部12
と同様に、処理するシート基板Kの幅方向端縁に対応し
て搬送ローラ30が設けられている。この搬送ローラ3
0も駆動ローラとされており、シート基板Kの幅方向端
縁のみにエッジ接触する。
【0039】これにより、エアフローパネル18から送
り込まれたシート基板Kを、エア吐出孔26からのエア
の吐出によってこの加熱プレート24と非接触状態で保
持すると共に、搬送ローラ30の駆動力によってさらに
搬送できる構成である。
【0040】なおここで、エア吐出孔26の大きさや個
数、あるいは加熱プレート24の凸形状の程度として
は、前記投入部12と同様の条件に設定することができ
る。また、シート基板Kを80℃〜150℃の範囲で加
熱することが好ましく、特には、100℃まで加熱する
と良い。
【0041】加熱プレート24の上方には、上面加熱手
段としての遠赤外線セラミックヒーター32が設けられ
ている。これにより、加熱プレート24上で保持された
シート基板Kの他面(上面)も同時に加熱することがで
きるようになっている。
【0042】加熱部14の側方には、圧着部16が設け
られている。圧着部16には、一対のラミネートローラ
34が対向配置されている、これら一対のラミネートロ
ーラ34も例えば130℃に昇温されており、加熱部1
4から送り込まれたシート基板Kと所定の感光性樹脂層
M(感光層付き帯状支持体)を重ね合わせた状態で熱圧
着させることができる。
【0043】上記構成の感光性樹脂層積層装置10によ
って実施される感光性樹脂層積層方法では、シート基板
Kは、感光性樹脂層Mが重ね合わされる一面が下方に向
く状態で、投入部12のエアフローパネル18上に載置
される。載置されたシート基板Kは、エア吐出孔20か
らのエアの吐出によってエアフローパネル18と非接触
状態で保持されながら、搬送ローラ22の駆動力によっ
て加熱部14へ送り込まれる。
【0044】加熱部14に送り込まれたシート基板K
は、同様に、加熱プレート24上でエア吐出孔26から
のエアの吐出によってこの加熱プレート24と非接触状
態で保持される。さらにここで、シート基板Kは、加熱
プレート24に対し非接触状態で保持されながら、アル
ミ鋳込みヒーター28及び遠赤外線セラミックヒーター
32によって所定温度まで加熱される。
【0045】加熱が終了すると、シート基板Kはそのま
ま(感光性樹脂層圧着面が下向きの状態のままで)、搬
送ローラ30の駆動力によって圧着部16へ送り込ま
れ、一面(下面)に感光性樹脂層Mが重ね合わせて圧着
される。
【0046】このように、本実施の形態に係る感光性樹
脂層積層方法(感光性樹脂層積層装置10)によれば、
シート基板Kをエアフローパネル18や加熱プレート2
4と非接触状態で加熱搬送(エアフロー加熱搬送)する
ため、シート基板Kの感光性樹脂層Mの重ね合わせ面や
その感光性樹脂層Mを傷付けたりゴミが付着したりする
ことがない。しかも、加熱が終了した後はシート基板K
はそのまま圧着部16へ搬送されるため、加熱したシー
ト基板Kが温度低下することがなく、感光性樹脂層Mを
好適に圧着させることが可能となる。
【0047】さらにこの場合、加熱プレート24上で保
持されたシート基板Kの他面(上面)も遠赤外線セラミ
ックヒーター32によって同時に加熱されるため、シー
ト基板Kの全域を効率よく加熱することができ、一層効
果的である。
【0048】また、エアフローパネル18や加熱プレー
ト24上で保持されたシート基板Kの幅方向端縁に対応
して設けられた搬送ローラ22、30が、シート基板K
の幅方向端縁のみにエッジ接触して、シート基板Kが搬
送されるため、これによっても、シート基板Kの感光性
樹脂層Mの重ね合わせ面やその感光性樹脂層Mを傷付け
ることがなく、しかもエアフローパネル18や加熱プレ
ート24による非接触状態の保持が確実になり、安定し
て搬送することができる。
【0049】さらに、本実施の形態に係る感光性樹脂層
積層方法(感光性樹脂層積層装置10)によれば、エア
フローパネル18や加熱プレート24の上面を、上方へ
向きかつ処理するシート基板Kの搬送方向に倣う凸状に
形成しているため、エアフローパネル18や加熱プレー
ト24上で保持されたシート基板Kが単品(一枚)であ
る場合に、搬送の最初から最後まで(シート基板Kが通
過する間の何れの時点でも)、エアフローパネル18や
加熱プレート24にシート基板Kが接触することがな
い。
【0050】すなわち、単品(一枚)のシート基板K
を、エアフローパネル18や加熱プレート24上で気体
を吐出することにより非接触状態で保持しながら搬送す
る場合に、シート基板Kの先端側がエアフローパネル1
8や加熱プレート24から抜け出し、エアフローパネル
18や加熱プレート24上の全面にシート基板Kが位置
しない状態となると(シート基板Kの後端側のエアフロ
ーパネル18や加熱プレート24上が開放され、エアが
無負荷で吐出すると)必然的にエア吐出による非接触状
態保持力が低下する。このため、例えばシート基板Kの
後端側が不要に垂れ下がってエアフローパネル18や加
熱プレート24に接触する可能性が生じる。
【0051】この点、本実施の形態に係る感光性樹脂層
積層方法(感光性樹脂層積層装置10)では、エアフロ
ーパネル18や加熱プレート24の上面を、上方へ向き
かつ処理するシート基板Kの搬送方向に倣う凸状に形成
しているため、エアフローパネル18や加熱プレート2
4上で保持されたシート基板Kが単品(一枚)である場
合であっても(換言すれば、シート基板Kの先端側がエ
アフローパネル18や加熱プレート24から抜け出しシ
ート基板Kの後端側のエアフローパネル18や加熱プレ
ート24上が開放された状態となっても)、シート基板
Kの後端側が不要にエアフローパネル18や加熱プレー
ト24に接触することがない。
【0052】このように、本実施の形態に係る感光性樹
脂層積層方法(感光性樹脂層積層装置10)によれば、
エアフローパネル18や加熱プレート24による非接触
状態の保持が確実になる。
【0053】なお、本発明に係る感光性樹脂層積層方法
を適用して処理できるシート基板としては、液晶カラー
フィルタ基板を挙げることができるが、もちろんこれに
限定されるわけではない。本発明に係る感光性樹脂層積
層方法を適用して処理できるシート基板は、略平板状の
カラーフィルタ基板であって、シート基板(所謂、ガラ
ス基板)の表面に感光性樹脂層(感光層付き帯状支持
体、所謂感光性ラミネートシート)を加熱圧着させる処
理が必要なものであればよく、例えば、3色のカラーフ
ィルタ基板を内蔵するディスプレイ用CRTや同じくカ
ラーフィルタを内蔵するカラープラズマディスプレイ
(カラーPDP)の製造に用いることができる。
【0054】
【実施例】前述した如き感光性樹脂層積層方法及びこれ
を実施するために使用する感光性樹脂層積層装置、並び
に処理するシート基板の具体例を説明する。[実施例
1]図4には、処理を実施するために使用する感光性樹
脂層積層装置40の一部破断した平面図が示されてお
り、また、図5にはこの感光性樹脂層積層装置40の正
面図が示されている。
【0055】処理するためのシート基板Kとしては、図
4に示す如く、幅1100mm、長さ800mm、厚さ
1.1mmの液晶カラーフィルタ基板である。
【0056】この感光性樹脂層積層装置40は、投入部
42及び加熱部44によって構成されている。
【0057】投入部42にはエアフローパネル46が設
けられている。このエアフローパネル46には、複数の
エア吐出孔48が形成されている。エア吐出孔48の大
きさはφ1mmであり、その個数は50である。また、
吐出する気体の流量は、100リットル/分に設定され
ている。これにより、シート基板Kを1mm以下の隙間
で非接触状態で保持できる。
【0058】また、このエアフローパネル46の上面の
凸形状の程度は、シート基板Kの搬送方向に沿った長さ
800mmに対し1mmに設定されている。
【0059】一方、加熱部44には、加熱プレート50
が設けられている。この加熱プレート50には、複数の
エア吐出孔52が形成されている。このエア吐出孔52
の大きさや個数、あるいは加熱プレート50の凸形状の
程度は、前記投入部42と同様の条件に設定している。
また、加熱プレート50は130℃±5℃に設定されて
おり、シート基板Kを100℃に加熱する。
【0060】さらに、加熱プレート50の上方には、遠
赤外線セラミックヒーター54が設けられている。
【0061】上記構成の感光性樹脂層積層装置40によ
って実施される感光性樹脂層積層方法では、シート基板
Kは、感光性樹脂層が重ね合わされる一面が下方に向く
状態で、投入部42上に載置される。載置されたシート
基板Kは、エア吐出孔48からのエアの吐出によってエ
アフローパネル46と非接触状態で保持されながら、搬
送ローラ56の駆動力によって加熱部44へ送り込まれ
る。
【0062】加熱部44に送り込まれたシート基板K
は、同様に、加熱プレート50上でエア吐出孔52から
のエアの吐出によってこの加熱プレート50と非接触状
態で保持されながら、所定温度まで加熱される。
【0063】加熱が終了すると、シート基板Kはそのま
ま(感光性樹脂層圧着面が下向きの状態のままで)、搬
送ローラ58の駆動力によって2m/分のスピードで次
の圧着工程へ送り込まれ、一面(下面)に感光性樹脂層
が重ね合わせて圧着される。
【0064】このように、本実施例1に係る感光性樹脂
層積層装置40によれば、シート基板Kをエアフローパ
ネル46や加熱プレート50と非接触状態で加熱搬送
(エアフロー加熱搬送)するため、シート基板Kの感光
性樹脂層の重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けた
りゴミが付着したりすることがない。しかも、加熱が終
了した後はシート基板Kはそのまま次の圧着工程へ搬送
されるため、加熱したシート基板Kが温度低下すること
がなく、基板反転不良によるシート基板Kの破損もな
く、感光性樹脂層を好適に圧着させることが可能とな
る。
【0065】また、エアフローパネル46や加熱プレー
ト50上で保持されたシート基板Kの幅方向端縁に対応
して設けられた搬送ローラ56、58が、シート基板K
の幅方向端縁のみにエッジ接触して、シート基板Kが搬
送されるため、これによっても、シート基板Kの感光性
樹脂層の重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けるこ
とがなく、しかもエアフローパネル46や加熱プレート
50による非接触状態の保持が確実になり、安定して搬
送することができる。
【0066】さらに、本実施例1に係る感光性樹脂層積
層装置40によれば、エアフローパネル46や加熱プレ
ート50の上面を、上方へ向きかつ処理するシート基板
Kの搬送方向に倣う凸状に形成しているため、エアフロ
ーパネル46や加熱プレート50上で保持されたシート
基板Kが単品(一枚)である場合に、搬送の最初から最
後まで(シート基板Kが通過する間の何れの時点で
も)、エアフローパネル46や加熱プレート50にシー
ト基板Kが接触することがない。
【0067】なお、加熱プレート50のエア吐出孔52
から吐出するエアを、インラインヒータによって予熱す
る構成としてもよい。
【0068】また、熱風の消費を抑えるために、シート
基板Kが浮上(非接触状態で保持)させた際に両端の隙
間から流出したホットエアをリサイクルし、再度加熱プ
レート50のエア吐出孔52から吐出する構成としても
よい。[実施例2]前述した実施例1においては、感光
性樹脂層積層装置40が単一の加熱部44を備えて構成
した例を説明したが、これに限らず、図6及び図7に示
す感光性樹脂層積層装置60の如く、複数の加熱部62
を隣接して設け、これら複数の加熱部62によって複数
のシート基板Kを連続して加熱搬送するように構成する
こともできる。
【0069】また、この感光性樹脂層積層装置60にお
いては、投入部64には反転ロボット等から成る反転機
構(図示省略)が装備されており、シート基板Kは、感
光性樹脂層Mが重ね合わされる一面が上方に向く状態
で、投入部64上に載置される。載置されたシート基板
Kは、前記反転機構によって表裏反転されて、順次加熱
部62へ送り込まれ、前記実施の形態と同様に加熱搬送
される。
【0070】上記感光性樹脂層積層装置60によれば、
複数のシート基板Kを連続して処理することができるた
め、シート基板Kの加熱搬送処理するに必要な時間(所
謂、タクト時間)を短縮することができ、効率的にな
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光性樹
脂層積層方法は、基板反転不良によるシート基板の破損
がなく、シート基板の感光性樹脂層(感光層付き帯状支
持体)の重ね合わせ面やその感光性樹脂層を傷付けたり
ゴミが付着したりすることなく搬送加熱することがで
き、しかも、加熱したシート基板が温度低下や温度分布
をもつことなく所定の感光性樹脂層を均一に圧着させる
ことが可能になるという優れた効果を有している。さら
に、圧着前の基板反転装置が不要となるため、感光性樹
脂層積層装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光性樹脂層積層方法を実施する
ために使用する感光性樹脂層積層装置の概略全体構成図
である。
【図2】本発明に係る感光性樹脂層積層方法を実施する
ために使用する感光性樹脂層積層装置のエアフローパネ
ルあるいは加熱プレートの概略的な平面図である。
【図3】本発明に係る感光性樹脂層積層方法を実施する
ために使用する感光性樹脂層積層装置の加熱プレートの
概略的な断面図である。
【図4】実施例1に係る感光性樹脂層積層装置の一部破
断した平面図である。
【図5】実施例1に係る感光性樹脂層積層装置の正面図
である。
【図6】実施例2に係る感光性樹脂層積層装置の一部破
断した平面図である。
【図7】実施例2に係る感光性樹脂層積層装置の正面図
である。
【符号の説明】 10 感光性樹脂層積層装置 12 投入部 14 加熱部 16 圧着部 18 エアフローパネル 20 エア吐出孔 22 搬送ローラ 24 加熱プレート 26 エア吐出孔 28 アルミ鋳込みヒーター 30 搬送ローラ 32 遠赤外線セラミックヒーター(上面加熱手段) K シート基板 M 感光性樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 9:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート基板を予熱し、前記予熱後のシー
    ト基板の一面に感光性樹脂層を重ね合わせて圧着する感
    光性樹脂層積層方法において、 前記シート基板を加熱すると共に気体を吐出することで
    前記シート基板を非接触状態で保持可能な加熱プレート
    を設け、 前記シート基板を、前記感光性樹脂層が重ね合わされる
    前記一面が下方に向く状態で前記加熱プレート上に載置
    し、 前記シート基板を前記加熱プレートと非接触状態で保持
    しながら加熱し、そのまま前記感光性樹脂層圧着部へ搬
    送する、 ことを特徴とする感光性樹脂層積層方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱プレート上で保持された前記シ
    ート基板の幅方向端縁に対応する搬送ローラを設け、前
    記搬送ローラによって前記シート基板の幅方向端縁のみ
    をエッジ接触して前記シート基板を搬送する、ことを特
    徴とする請求項1記載の感光性樹脂層積層方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱プレートの上面を、上方へ向き
    かつ前記シート基板の搬送方向に倣う凸状に形成した、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の感光性
    樹脂層積層方法。
  4. 【請求項4】 前記加熱プレート上で保持された前記シ
    ート基板の直上に位置する上面加熱手段を設け、前記上
    面加熱手段によって前記シート基板の他面も同時に加熱
    する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
    に記載の感光性樹脂層積層方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱プレートを隣接して複数段設
    け、複数の前記シート基板を連続して加熱搬送する、こ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    感光性樹脂層積層方法。
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