JP2000180883A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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JP2000180883A JP10362340A JP36234098A JP2000180883A JP 2000180883 A JP2000180883 A JP 2000180883A JP 10362340 A JP10362340 A JP 10362340A JP 36234098 A JP36234098 A JP 36234098A JP 2000180883 A JP2000180883 A JP 2000180883A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子電極が細密化、高密度化しても、異方性
導電膜を用いて良好な接続状態を得ることができる液晶
表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 液晶表示パネル1を構成するガラス基板
の表面に配された画素電極から引き出されたITOから
なる端子電極2と、端子電極2に対応するように設計お
よび製作された端子電極4を有するTCP3とを、導電
性粒子5と樹脂6とからなる異方性導電膜を介して加熱
加圧し、端子電極2と端子電極4とを接続する。このと
きの加熱加圧の方法は、第1の加圧は高い圧力で短時間
保持し、第2の加圧は第1の加圧よりも低い圧力で第1
の加圧よりも長時間保持するか、第1の加熱は高い温度
で短時間保持し、第2の加熱は第1の加熱よりも低い温
度で第1の加熱よりも長時間保持するか、またはこの両
方を同時に行うことによって熱圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネルに
配された端子電極と、駆動用ICを装着した基板に配さ
れたる端子電極とを確実に接続することができる液晶表
示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄型平面表示装置の中で、液晶を用いた
平面表示装置は近年産業機器の多様化に伴い、超小型の
マイクロサイズから超大型のハイビジョン対応まで幅広
い用途に対しての展開が求められ、幅広い範囲での適用
検討がなされている。
【0003】また、これらの平面表示装置は、テレビ受
像機、OA機器、伝送機器の表示または映像機器の表示
デバイスとして用いられている。特に映像機器の表示デ
バイスとして用いるためには、高解像度の液晶表示デバ
イスを実現しなくてはならない。
【0004】高解像度の液晶表示デバイスを構成するた
めには、液晶表示デバイス内の信号線を増やし、また画
素数も増加させることによって高解像度の液晶表示デバ
イスが実現されるものである。このように画素数が増加
し、さらに信号線が増加すると、それに伴って液晶表示
パネルに配置される端子電極数の増加と、配置ピッチの
高密度化、さらには端子電極の細密化も余儀なくされる
ものである。
【0005】しかし、端子電極数の増加、配置ピッチの
高密度化、端子電極の細密化が進むと、液晶表示パネル
の端子電極と対応するように製造された駆動用ICを装
着した基板の端子電極と、液晶表示パネルの端子電極と
の接続部において、互いに接続すべき端子電極同士の位
置ずれによる短絡が発生し易くなり、大きな課題とな
る。また、駆動用信号電流のリ−クによる表示画質の低
下も課題としてクローズアップされてくる。
【0006】従来の液晶表示パネルの端子電極と、駆動
用ICを装着した基板の端子電極との接続方法は、液晶
表示パネルを構成するガラス基板に形成された端子電極
に対応するように製造される駆動用ICを装着したフレ
キシブル基板の端子電極を、樹脂中に導電性粒子を混入
した異方性導電膜を介してガラス基板に熱圧着せしめ、
異方性導電膜に含有されたるところの導電性粒子によっ
て導通を確保している。
【0007】このような方法により、駆動用ICからの
出力信号は、フレキシブル基板の配線から端子電極を経
て、導電性粒子、液晶表示パネルを構成するガラス基板
に配された端子電極を通り、液晶表示パネルに達するも
のである。
【0008】また、熱圧着は、一定温度に加熱されたツ
−ルを一定時間所定の圧力によってフレキシブル基板の
上部より押圧することにより行なわれるものである。
【0009】また、特開平5−173160号公報に、
低い圧力で短時間加圧する第1の加圧と高い圧力で長時
間加圧する第2の加圧とを行う、または低い温度で短時
間加熱する第1の加熱と高い温度で長時間加熱する第2
の加熱とを行う接続方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
接続方法では、異方性導電膜を介して単一な加熱加圧に
よって接続しているため、以下のような問題点が生じ
る。
【0011】まず、端子電極が細密化して高密度化する
とツール幅を狭くしなければならず、ツールの熱容量が
低くなって異方性導電膜の硬化に必要な熱が伝わり難く
なり、異方性導電膜を完全に硬化することができないと
いう問題点がある。
【0012】また、圧力が一定にかかり続けるため、異
方性導電膜に含まれる導電性粒子が潰れ過ぎたり、硬化
する前に異方性導電膜の樹脂が流れ出したりということ
が起こり、接続部の信頼性が低くなるという問題点があ
る。
【0013】一方、特開平5−173160号公報に開
示されている方法では、ツールの熱容量の問題点は解決
されるが、高い温度で長時間加熱する、または高い圧力
で長時間加圧するため、異方性導電膜に含まれる導電性
粒子が潰れ過ぎたり、硬化する前に異方性導電膜の樹脂
が流れ出したりという問題点が助長され、また異方性導
電膜の樹脂内部に歪みを残したまま樹脂の硬化が行われ
てしまうという問題点がある。
【0014】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、端子電極が細密化、高密度化
しても、異方性導電膜を用いて良好な接続状態を得るこ
とができる液晶表示装置の製造方法を提供することを目
的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の液晶表示装置の製造方
法は、液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶表示パネ
ルを駆動するための駆動用ICを装着した基板の端子電
極とを、異方性導電膜を介して加熱加圧することで接続
する液晶表示装置の製造方法において、加熱加圧時の加
圧を、高い圧力で短時間加圧する第1の加圧と、第1の
加圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも長時間加圧する
第2の加圧と、からなる2段階で行うことを特徴として
いる。
【0016】請求項2記載の液晶表示装置の製造方法
は、液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶表示パネル
を駆動するための駆動用ICを装着した基板の端子電極
とを、異方性導電膜を介して加熱加圧することで接続す
る液晶表示装置の製造方法において、加熱加圧時の加熱
を、高い温度で短時間加熱する第1の加熱と、第1の加
熱よりも低い温度で第1の加熱よりも長時間加熱する第
2の加熱と、からなる2段階で行うことを特徴としてい
る。
【0017】請求項3記載の液晶表示装置の製造方法
は、液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶表示パネル
を駆動するための駆動用ICを装着した基板の端子電極
とを、異方性導電膜を介して加熱加圧することで接続す
る液晶表示装置の製造方法において、加熱加圧時の加圧
を、高い圧力で短時間加圧する第1の加圧と、第1の加
圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも長時間加圧する第
2の加圧と、からなる2段階で行うとともに、加熱加圧
時の加熱を、高い温度で短時間加熱する第1の加熱と、
第1の加熱よりも低い温度で第1の加熱よりも長時間加
熱する第2の加熱と、からなる2段階で行うことを特徴
としている。
【0018】本発明の液晶表示装置の製造方法によれ
ば、加熱加圧時の加圧を、高い圧力で短時間加圧する第
1の加圧と、第1の加圧よりも低い圧力で第1の加圧よ
りも長時間加圧する第2の加圧と、からなる2段階で行
うことにより、第1の加圧で異方性導電膜を所定の厚さ
に制御し、第2の加圧で異方性導電膜を硬化させるた
め、異方性導電膜に含まれる導電性粒子が潰れ過ぎるこ
とがなく、異方性導電膜の樹脂が流れ出すことがないと
ともに、異方性導電膜の樹脂内部に歪みを残したまま樹
脂の硬化が行われてしまうということもない。したがっ
て、導電性粒子による良好な電気的接続と、樹脂による
良好な密着力とを確保することができる。
【0019】また、加熱加圧時の加熱を、高い温度で短
時間加熱する第1の加熱と、第1の加熱よりも低い温度
で第1の加熱よりも長時間加熱する第2の加熱と、から
なる2段階で行うことにより、ツール幅の狭いものを用
いても第1の加熱で十分な熱容量を確保し、第2の加熱
で異方性導電膜を硬化させるため、異方性導電膜の樹脂
内部に歪みを残すことなく樹脂の硬化を行うことができ
る。したがって、導電性粒子による良好な電気的接続
と、樹脂による良好な密着力とを確保することができ
る。
【0020】また、加熱加圧時の加圧を、高い圧力で短
時間加圧する第1の加圧と、第1の加圧よりも低い圧力
で第1の加圧よりも長時間加圧する第2の加圧と、から
なる2段階で行うとともに、加熱加圧時の加熱を、高い
温度で短時間加熱する第1の加熱と、第1の加熱よりも
低い温度で第1の加熱よりも長時間加熱する第2の加熱
と、からなる2段階で行うことにより、第1の加圧で異
方性導電膜を所定の厚さに制御するとともに、ツール幅
の狭いものを用いても第1の加熱で十分な熱容量を確保
し、第2の加圧および第2の加熱で異方性導電膜を硬化
させるため、異方性導電膜に含まれる導電性粒子が潰れ
過ぎることがなく、異方性導電膜の樹脂が流れ出すこと
がないとともに、異方性導電膜の樹脂内部に歪みを残し
たまま樹脂の硬化が行われてしまうということもない。
したがって、この2段階の加熱加圧の相乗効果により、
さらに導電性粒子による良好な電気的接続と、樹脂によ
る良好な密着力とを確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を用いて、本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形
態を示す主要構成図、図2は加圧状態を示す説明図、図
3は加熱状態を示す説明図である。
【0022】図1において、1は液晶表示パネル、2は
液晶表示パネル1に配された端子電極、3は駆動用IC
を搭載した基板(以下、TCPと表記する)、4はTC
P3に配された端子電極、5は異方性導電膜の導電性粒
子、6は異方性導電膜の樹脂、7はツールを示してい
る。
【0023】(実施の形態1)図1に示すように、液晶
表示パネル1を構成するガラス基板の表面に配された画
素電極から引き出されたITOからなる端子電極2と、
端子電極2に対応するように設計および製作された端子
電極4を有するTCP3とを、導電性粒子5と樹脂6と
からなる異方性導電膜を介して加熱加圧し、端子電極2
と端子電極4とを接続する。
【0024】また、加圧の方法は、図2に示すように、
第1の加圧は高い圧力で短時間保持し、第2の加圧は第
1の加圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも長時間保持
することによって熱圧着する。
【0025】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、端子電極2
の順に伝わり、液晶表示パネル1の表示が行なわれるも
のである。
【0026】以下に、実施の形態1をさらに詳しく説明
する。ガラス基板に、フォトパターニング技術を用いて
ITOによる画素電極と端子電極2とをパタ−ニング形
成する。このとき、端子電極2は71μmピッチの設定
とする。そして、このガラス基板を素子基板として、他
により制作した対向基板を用いて、パネル組立の工程に
より液晶表示パネル1をつくりあげる。端子電極2は5
0〜200μm程度のピッチとすればよい。
【0027】また、ポリイミドを基材としたフレキシブ
ル基板上に、端子電極2と対応するように設計されたパ
タ−ンを形成して端子電極4とし、このフレキシブル基
板に駆動用ICを実装してTCP3とする。
【0028】また、プラスチック球にニッケルめっきを
施した後、さらに金めっきを施した導電性粒子5を、エ
ポキシ樹脂からなる樹脂6に混入したものを異方性導電
膜とする。
【0029】この液晶表示パネル1の端子電極2に、導
電性粒子5と樹脂6とからなる異方性導電膜を仮圧着し
た後、TCP3の端子電極4と位置合わせを行い、熱圧
着して接続する。
【0030】この熱圧着条件としては、まず第1の加圧
として、30kgf/cm2で5秒間加圧し、次いで圧
力を速やかに下降させ、第2の加圧として、15kgf
/cm2で15秒間加圧する。このときの加熱温度は、
ツ−ル7の保持温度とし、270℃で一定にする。圧力
変更は、エア圧の切り替えで行えば一瞬にして行うこと
ができる。
【0031】本願でいう高い圧力、低い圧力、短時間お
よび長時間は、第1の加圧条件と第2の加圧条件とを比
較したときの相対的な高低または長短であり、絶対値の
高低または長短を示しているものではない。したがっ
て、第1の加圧は導電性粒子5を所定の量だけ潰すこと
ができる圧力および時間に設定し、第2の加圧はツール
7の下にある樹脂6が流れ出さない圧力および樹脂6が
十分に硬化する時間に設定すればよい。
【0032】このようにして、異方性導電膜に含まれる
導電性粒子5は、熱と圧力とによって押し潰されて端子
電極2および4間で導通を保持する。また、端子電極2
および4間の接続保持は、異方性導電膜の樹脂6が硬化
することにより保たれている。
【0033】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、液晶表示パ
ネル1の端子電極2へと確実に伝わり、液晶表示パネル
1の表示が行なわれる。このとき、導電性粒子5が潰れ
過ぎることがないため、信号電流は隣接する端子電極2
または4間でリ−クすることがなく、高解像度の表示を
実現できる。
【0034】(実施の形態2)図1に示すように、液晶
表示パネル1を構成するガラス基板の表面に配された画
素電極から引き出されたITOからなる端子電極2と、
端子電極2に対応するように設計および製作された端子
電極4を有するTCP3とを、導電性粒子5と樹脂6と
からなる異方性導電膜を介して加熱加圧し、端子電極2
と端子電極4とを接続する。
【0035】また、加熱の方法は、図3に示すように、
第1の加熱は高い温度で短時間保持し、第2の加熱は第
1の加熱よりも低い温度で第1の加熱よりも長時間保持
することによって熱圧着する。
【0036】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、端子電極2
の順に伝わり、液晶表示パネル1の表示が行なわれるも
のである。
【0037】以下に、実施の形態2をさらに詳しく説明
する。ガラス基板に、フォトパターニング技術を用いて
ITOによる画素電極と端子電極2とをパタ−ニング形
成する。このとき、端子電極2は71μmピッチの設定
とする。そして、このガラス基板を素子基板として、他
により制作した対向基板を用いて、パネル組立の工程に
より液晶表示パネル1をつくりあげる。端子電極2は5
0〜200μm程度のピッチとすればよい。
【0038】また、ポリイミドを基材としたフレキシブ
ル基板上に、端子電極2と対応するように設計されたパ
タ−ンを形成して端子電極4とし、このフレキシブル基
板に駆動用ICを実装してTCP3とする。
【0039】また、プラスチック球にニッケルめっきを
施した後、さらに金めっきを施した導電性粒子5を、エ
ポキシ樹脂からなる樹脂6に混入したものを異方性導電
膜とする。
【0040】この液晶表示パネル1の端子電極2に、導
電性粒子5と樹脂6とからなる異方性導電膜を仮圧着し
た後、TCP3の端子電極4と位置合わせを行い、熱圧
着して接続する。
【0041】この熱圧着条件としては、まず第1の加熱
として、330℃で5秒間加熱し、次いで温度を速やか
に下降させ、第2の加熱として、240℃で15秒間加
熱する。このときの加圧圧力は、30kgf/cm2
一定にする。このときの加熱温度は、ツ−ル7の保持温
度とし、ツール7の温度変更にパルスヒート方式を用い
れば、電流量でツール7の温度が変更されるので、一瞬
にして温度変更を行うことができる。
【0042】本願でいう高い温度、低い温度、短時間お
よび長時間は、第1の加熱条件と第2の加熱条件とを比
較したときの相対的な高低または長短であり、絶対値の
高低または長短を示しているものではない。したがっ
て、第1の加熱は異方性導電膜を急速に加熱して樹脂6
の硬化を促進させることができる温度および時間に設定
し、第2の加熱は樹脂6を十分に硬化させることができ
る時間および樹脂6が流れ出さず樹脂6を十分に硬化さ
せることができる温度に設定すればよい。
【0043】このようにして、異方性導電膜に含まれる
導電性粒子5は、熱と圧力とによって押し潰されて端子
電極2および4間で導通を保持する。また、端子電極2
および4間の接続保持は、異方性導電膜の樹脂6が硬化
することにより保たれている。
【0044】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、液晶表示パ
ネル1の端子電極2へと確実に伝わり、液晶表示パネル
1の表示が行なわれる。このとき、高解像度の表示を実
現するため、ツール7の幅が狭いものを用いて熱圧着し
ても、第1の加熱によって樹脂6が流れやすく、また濡
れ性が向上されるので、樹脂6の内部に歪みを残すこと
なく硬化させることができるため、樹脂6による良好な
密着力を確保して、高解像度の表示を実現できる。
【0045】(実施の形態3)図1に示すように、液晶
表示パネル1を構成するガラス基板の表面に配された画
素電極から引き出されたITOからなる端子電極2と、
端子電極2に対応するように設計および製作された端子
電極4を有するTCP3とを、導電性粒子5と樹脂6と
からなる異方性導電膜を介して加熱加圧し、端子電極2
と端子電極4とを接続する。
【0046】また、加熱加圧の方法は、図2に示すよう
に、第1の加圧は高い圧力で短時間保持し、第2の加圧
は第1の加圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも長時間
保持して、図3に示すように、第1の加熱は高い温度で
短時間保持し、第2の加熱は第1の加熱よりも低い温度
で第1の加熱よりも長時間保持することによって熱圧着
する。
【0047】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、端子電極2
の順に伝わり、液晶表示パネル1の表示が行なわれるも
のである。
【0048】以下に、実施の形態3をさらに詳しく説明
する。ガラス基板に、フォトパターニング技術を用いて
ITOによる画素電極と端子電極2とをパタ−ニング形
成する。このとき、端子電極2は71μmピッチの設定
とする。そして、このガラス基板を素子基板として、他
により制作した対向基板を用いて、パネル組立の工程に
より液晶表示パネル1をつくりあげる。端子電極2は5
0〜200μm程度のピッチとすればよい。
【0049】また、ポリイミドを基材としたフレキシブ
ル基板上に、端子電極2と対応するように設計されたパ
タ−ンを形成して端子電極4とし、このフレキシブル基
板に駆動用ICを実装してTCP3とする。
【0050】また、プラスチック球にニッケルめっきを
施した後、さらに金めっきを施した導電性粒子5を、エ
ポキシ樹脂からなる樹脂6に混入したものを異方性導電
膜とする。
【0051】この液晶表示パネル1の端子電極2に、導
電性粒子5と樹脂6とからなる異方性導電膜を仮圧着し
た後、TCP3の端子電極4と位置合わせを行い、熱圧
着して接続する。
【0052】この熱圧着条件としては、まず第1の加圧
および第1の加熱として、30kgf/cm2および3
30℃で2.5秒間加熱加圧し、次いで圧力および温度
を速やかに下降させ、第2の加圧および第2の加熱とし
て、15kgf/cm2および240℃で15秒間加熱
加圧する。このときの加熱温度は、ツ−ル7の保持温度
とし、ツール7の温度変更にパルスヒート方式を用いれ
ば、電流量でツール7の温度が変更されるので、一瞬に
して温度変更を行うことができる。圧力変更は、エア圧
の切り替えで行えば一瞬にして行うことができる。
【0053】本願でいう高い圧力、低い圧力、高い温
度、低い温度、短時間および長時間は、第1の加圧条件
と第2の加圧条件または第1の加熱条件と第2の加熱条
件とを比較したときの相対的な高低または長短であり、
絶対値の高低または長短を示しているものではない。
【0054】したがって、第1の加圧は導電性粒子5を
所定の量だけ潰すことができる圧力および時間に設定
し、第2の加圧はツール7の下にある樹脂6が流れ出さ
ない圧力および樹脂6が十分に硬化する時間に設定すれ
ばよい。また、第1の加熱は異方性導電膜を急速に加熱
して樹脂6の硬化を促進させることができる温度および
時間に設定し、第2の加熱は樹脂6を十分に硬化させる
ことができる時間および樹脂6が流れ出さず樹脂6を十
分に硬化させることができる温度に設定すればよい。
【0055】このようにして、異方性導電膜に含まれる
導電性粒子5は、熱と圧力とによって押し潰されて端子
電極2および4間で導通を保持する。また、端子電極2
および4間の接続保持は、異方性導電膜の樹脂6が硬化
することにより保たれている。
【0056】このように構成することにより、TCP3
からの信号は、端子電極4、導電性粒子5、液晶表示パ
ネル1の端子電極2へと確実に伝わり、液晶表示パネル
1の表示が行なわれる。
【0057】このとき、導電性粒子5が潰れ過ぎること
がないため、信号電流は隣接する端子電極2または4間
でリ−クすることがなく、高解像度の表示を実現でき
る。また、高解像度の表示を実現するため、ツール7の
幅が狭いものを用いて熱圧着しても、第1の加熱によっ
て樹脂6が流れやすく、また濡れ性が向上されるので、
樹脂6の内部に歪みを残すことなく硬化させることがで
きるため、樹脂6による良好な密着力を確保して、高解
像度の表示を実現するできる。
【0058】さらに、第1の加熱と第1の加圧との相乗
効果により、熱伝導性が向上し、より短時間で導電性粒
子5を所定の量だけ潰すことができるとともに樹脂6の
硬化を促進させることができるため、液晶表示パネル1
とTCP3との接続に要する時間を短縮することができ
る。
【0059】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の液晶表示
装置の製造方法によれば、加熱加圧時の加圧を、高い圧
力で短時間加圧する第1の加圧と、第1の加圧よりも低
い圧力で第1の加圧よりも長時間加圧する第2の加圧
と、からなる2段階で行うことにより、異方性導電膜に
含まれる導電性粒子が潰れ過ぎることがなく、異方性導
電膜の樹脂が流れ出すことがないとともに、異方性導電
膜の樹脂内部に歪みを残したまま樹脂の硬化が行われて
しまうということもない。したがって、導電性粒子によ
る良好な電気的接続と、樹脂による良好な密着力とを確
保することができる。
【0060】また、加熱加圧時の加熱を、高い温度で短
時間加熱する第1の加熱と、第1の加熱よりも低い温度
で第1の加熱よりも長時間加熱する第2の加熱と、から
なる2段階で行うことにより、異方性導電膜の樹脂内部
に歪みを残すことなく樹脂の硬化を行うことができる。
したがって、導電性粒子による良好な電気的接続と、樹
脂による良好な密着力とを確保することができる。
【0061】また、加熱加圧時の加圧を、高い圧力で短
時間加圧する第1の加圧と、第1の加圧よりも低い圧力
で第1の加圧よりも長時間加圧する第2の加圧と、から
なる2段階で行うとともに、加熱加圧時の加熱を、高い
温度で短時間加熱する第1の加熱と、第1の加熱よりも
低い温度で第1の加熱よりも長時間加熱する第2の加熱
と、からなる2段階で行うことにより、異方性導電膜に
含まれる導電性粒子が潰れ過ぎることがなく、異方性導
電膜の樹脂が流れ出すことがないとともに、異方性導電
膜の樹脂内部に歪みを残したまま樹脂の硬化が行われて
しまうということもない。したがって、この2段階の加
熱加圧の相乗効果により、さらに導電性粒子による良好
な電気的接続と、樹脂による良好な密着力とを確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す主要構成図である。
【図2】加圧状態を示す説明図である。
【図3】加熱状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示パネル 2 液晶表示パネルの端子電極 3 TCP 4 TCPの端子電極 5 導電性粒子 6 樹脂 7 ツ−ル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶
    表示パネルを駆動するための駆動用ICを装着した基板
    の端子電極とを、異方性導電膜を介して加熱加圧するこ
    とで接続する液晶表示装置の製造方法において、 加熱加圧時の加圧を、高い圧力で短時間加圧する第1の
    加圧と、第1の加圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも
    長時間加圧する第2の加圧と、からなる2段階で行うこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶
    表示パネルを駆動するための駆動用ICを装着した基板
    の端子電極とを、異方性導電膜を介して加熱加圧するこ
    とで接続する液晶表示装置の製造方法において、 加熱加圧時の加熱を、高い温度で短時間加熱する第1の
    加熱と、第1の加熱よりも低い温度で第1の加熱よりも
    長時間加熱する第2の加熱と、からなる2段階で行うこ
    とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 液晶表示パネルの端子電極と、前記液晶
    表示パネルを駆動するための駆動用ICを装着した基板
    の端子電極とを、異方性導電膜を介して加熱加圧するこ
    とで接続する液晶表示装置の製造方法において、 加熱加圧時の加圧を、高い圧力で短時間加圧する第1の
    加圧と、第1の加圧よりも低い圧力で第1の加圧よりも
    長時間加圧する第2の加圧と、からなる2段階で行うと
    ともに、加熱加圧時の加熱を、高い温度で短時間加熱す
    る第1の加熱と、第1の加熱よりも低い温度で第1の加
    熱よりも長時間加熱する第2の加熱と、からなる2段階
    で行うことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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