JP2000180586A - キャスク貯蔵施設 - Google Patents
キャスク貯蔵施設Info
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Abstract
塔18を高くしてキャスク3を十分に冷却可能にする。 【解決手段】 空気を自然循環させるように吸気口9a
および排気口9bを一方端側および他方端側にそれぞれ
有し、キャスク3を保管するキャスク保管室8と、排気
口9bに設けられ、キャスク保管室8内の空気を高い位
置に排気する排気塔18と、キャスク保管室8の上方に
おいて排気塔18を避けて移動可能に設けられ、キャス
ク保管室8の任意の保管場所に対してキャスク3の搬入
出を行う搬送クレーン20とを有している。
Description
納したキャスクを貯蔵するキャスク貯蔵施設に関するも
のである。
燃料は、再処理によりプルトニウムやウラン等の有用物
質を抽出して再利用することができるため、通常、キャ
スクに収納された後、取り出し可能な状態でキャスク貯
蔵施設に貯蔵される。この際、キャスクが使用済核燃料
の崩壊熱により加熱されて高温になると、キャスク自体
や貯蔵施設が早期に劣化するため、再処理されるまでの
長期間の貯蔵が困難になる。従って、キャスク貯蔵施設
は、貯蔵時においてキャスクに対して冷却可能な構造で
あることが要望されている。
に示すように、キャスク51および搬送クレーン55を
収容する建屋52の側面壁52aおよび上面壁52bに
空気流入路54および空気排出路56をそれぞれ形成し
た構成にされている(特開平9−26497号公報
等)。そして、この構成によれば、図9に示すように、
キャスク51との熱交換で昇温した空気が上昇して空気
排出路56から排出されたときに、低温の外部の空気が
空気流入路54を介して導入されるため、貯蔵空間53
に空気の自然循環が生じてキャスク51の冷却を常時行
うことが可能になる。
は、図10に示すように、建屋62の上面壁62bにブ
リッジ型の搬送クレーン65を設けると共に、上面壁6
2bの中央部に排気塔66を設け、側面壁62aから外
気を取り込んで排気塔66から排気することにより自然
循環を生じさせてキャスク51を冷却する構成のキャス
ク貯蔵施設が開示されている。
来のように、搬送クレーン55を建屋52内に備えた図
8の構成では、搬送クレーン55を収容するために建屋
52を大型化する必要があるため、建屋52自体の重量
と大型化により強度が低下し易いものになる。これによ
り、従来は、所定の耐震性を得るため、建屋52の基礎
部分を大規模なものとし、建屋52に特殊な補強部材を
設ける等の対策が必要となって施工のコストアップおよ
び遅延を招来し易いものになる。
2の上面壁62bに搬送クレーン65を設けた構成であ
れば、搬送クレーン65が建屋52の外部に存在するた
め、建屋62を小型化して強度を高めることができる。
ところが、この構成の場合には、排気塔66の高さが搬
送クレーン65により制限されるため、排気塔66の高
さに応じて決定される空気の循環量によってはキャスク
51を十分に冷却することが困難であるという問題があ
る。
ができると共に、排気塔66を高くしてキャスク51を
十分に冷却することができるキャスク貯蔵施設を提供し
ようとするものである。
に、請求項1の発明は、空気を自然循環させるように吸
気口および排気口を一方端側および他方端側にそれぞれ
有し、キャスクを保管するキャスク保管室と、前記排気
口に設けられ、前記キャスク保管室内の空気を高い位置
に排気する排気塔と、前記キャスク保管室の上方におい
て前記排気塔を避けて移動可能に設けられ、前記キャス
ク保管室の任意の保管場所に対して前記キャスクの搬入
出を行う搬送クレーンとを有することを特徴としてい
る。
スク保管室から上方の外部に設けられているため、従来
のように搬送クレーンがキャスク保管室の内部に設けら
れた場合よりも、キャスク保管室の容積をキャスクの保
管にとって必要最小限の容積にまで減少させることがで
きる。従って、キャスク保管室を形成する建屋を小型化
することができるため、建屋の強度(耐震性)を比較的
容易に高めることが可能になり、結果として施工コスト
の低減化および施工期間の短縮化を実現することができ
る。
た排気塔は、キャスク保管室内の空気を高い位置に排気
することによって、空気の自然循環を良好にするという
煙突効果を発揮しており、この煙突効果は、空気の排気
位置が高くなるほど顕著になるという性質を有してい
る。また、排気塔を避けて移動可能に設けられた搬送ク
レーンは、排気塔の上方に障害物として存在することは
ない。これにより、排気塔を高くして大きな煙突効果に
より空気の循環量を増大させることができるため、キャ
スクを十分に冷却することができる。
ク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天井高さ
が、キャスクの高さの1.5〜2倍の範囲に設定されて
いることを特徴としている。上記の構成によれば、キャ
スクを冷却して温度上昇した空気がキャスク保管室の天
井に接触することによって、天井を加熱することになる
が、天井高さがキャスクの高さの1.5〜2倍に設定さ
れているため、天井の温度上昇が急激な劣化を招来する
程度にまで進行することはない。これにより、キャスク
貯蔵施設は、所定の大きな強度を長期間にわたって維持
することができる。
のキャスク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天
井面が、吸気口側から排気口側にかけて高くなるように
傾斜されていることを特徴としている。上記の構成によ
れば、キャスクを冷却して高温化した軽い空気が天井面
に沿って排気口側に積極的に流動するため、一層自然循
環を容易に生じさせて高い冷却能力でキャスクを冷却す
ることができる。
ずれか1項に記載のキャスク貯蔵施設であって、前記キ
ャスク保管室の吸気口高さが、前記キャスクの高さの5
0〜100%の範囲に設定されていることを特徴として
いる。上記の構成によれば、キャスクに対する自然循環
による冷却能力を一層高くすることができる。
図7に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係るキ
ャスク貯蔵施設は、図2に示すように、キャスク3を保
管する保管部1と、保管前の準備作業を行う保管準備部
2とを有している。保管準備部2は、保管前のキャスク
3が搬入される搬入室4と、キャスク3を一時的に保管
する仮置室5と、キャスク3の損傷の有無を検査する検
査室6とを有している。搬入室4には、キャスク3を載
置して搬送可能なトレーラ7が設けられており、トレー
ラ7は、搬入室4と図示しない原子炉建屋との間を移動
し、キャスク3を原子炉建屋から搬入室4に搬送するよ
うになっている。尚、キャスク3とは、放射性廃棄物や
使用済燃料集合体等の放射性物質を密封状態に収納した
例えばステンレス製の容器のことである。
が配置されている。保管部1には、キャスク3を縦方向
および横方向に並列配置可能なキャスク保管室8が設け
られている。キャスク保管室8は、キャスク3を介して
放出される放射線を遮蔽するコンクリート製の隔壁9に
より形成されている。そして、この隔壁9の厚みは、放
射線の外部への漏洩を十分に低減する程度に設定されて
いる。
蔵施設の強度(耐震性)を高めるように複数の柱部材1
1が設けられている。柱部材11は、並列配置されたキ
ャスク3間に位置するように等間隔に配置されている。
これらの各柱部材11は、図1に示すように、キャスク
保管室8の天井となる上面隔壁12を水平方向に支持し
ている。上面隔壁12は、キャスク3の配置場所に対応
する位置に蓋部材13を備えている。図3に示すよう
に、隣接する蓋部材13・13間には、蓋部材13の上
方に位置するように梁31が設けられている。梁31の
側面には、蓋部材13の端面を支持するように段部31
aが形成されている。一方、梁31の上面には、雨や雪
等による水を保管部1の側方に流動させて排出するよう
に、凹形状の排水溝31bが形成されている。
の側面には、ステンレス板等の金属板で形成されたカバ
ー部材32の一方の端部が接合されている。また、カバ
ー部材32の他方の端部は、排水溝31bの他方の端部
に接合されている。そして、カバー部材32は、梁31
側の両端部から中心部にかけて高くなるように傾斜した
形状に形成されており、雨等の水が蓋部材13に接触す
ることを防止するようになっていると共に、水を排水溝
31b側に流動させるようになっている。尚、カバー部
材32は、柱部材11が四隅にのみ位置するように形成
されることによって、各蓋部材13ごとに設けられてい
ても良いし、複数の柱部材11が両端部に位置するよう
に形成されることによって、複数の蓋部材13ごとに設
けられていても良い。
よるキャスク保管室8の天井高さは、キャスク3の高さ
の1.5倍〜2倍に設定されている。この理由は、天井
高さがキャスク3の高さの1.5倍未満であると、天井
(上面隔壁12)が高温となって劣化が促進されるから
である。一方、天井高さがキャスク3の高さの2倍を越
えると、温度の低下よりも保管部1の容積の拡大による
弊害の方が大きくなるからである。
気流入路14が設けられている。空気流入路14は、隔
壁9の側面上部を切り欠いて形成した吸気口9aと、吸
気口9aの外側面を覆うように隔壁9に取り付けられ、
下面が開口されたカバー部材15と、吸気口9aの内側
面を覆うように設けられた遮蔽部材16とで形成されて
いる。そして、遮蔽部材16は、外部の空気をキャスク
3の側面下部に向けて流動させるようになっていると共
に、吸気口9aを介して放射線が外部に漏洩することを
防止するようになっている。また、吸気口9aは、キャ
スク3に対する冷却能力が高くなるように、床面8bか
らの高さがキャスク3の高さの50〜100%の範囲に
設定されている。
気排出路17が設けられている。空気排出路17は、隔
壁9の排気口9bと、排気口9bの外側面に接合された
排気塔18とで形成されている。排気塔18は、空気を
高い位置に排気するように上端が開口された中空状に形
成されており、上端部には、雨等の進入を防ぐ傘部材1
9が設けられている。そして、この排気塔18は、塔高
さに応じた能力の煙突効果によりキャスク保管室8内の
高温の空気を外部に排出し、空気流入路14から外部の
空気をキャスク保管室8内に流入させることによって、
空気を自然循環させるようになっている。
送クレーン20が設けられている。搬送クレーン20
は、キャスク3を懸吊可能な垂直吊具21と、垂直吊具
21を空気流入路14側から空気排出路17側にかけて
移動可能に支持した横設部材22と、横設部材22の両
端を支持し、隔壁9の両側面壁の上端に移動可能に設け
られた縦設部材23とを有している。
動作について説明する。図示しない原子炉建屋内におい
て使用済燃料集合体等の放射性物質がキャスク3に収納
されると、図2に示すように、このキャスク3がトレー
ラ7に載置されて搬入室4に搬入される。この後、キャ
スク3が検査室6に搬送され、キャスク3の外観検査が
行われる。そして、キャスク3に汚れや破損等が生じて
いなければ、仮置室5において一時保管される。
0が作動され、垂直吊具21が仮置室5のキャスク3の
上方に移動された後、垂直吊具21が下降されてキャス
ク3に係合される。この後、キャスク3が垂直吊具21
により上方に持ち上げられ、蓋部材13を開口させた所
定の保管場所の上方に搬送クレーン20の移動により搬
送される。キャスク3が保管場所の上方に到達すると、
キャスク3が下降され、保管場所に載置および固定され
た後、垂直吊具21がキャスク3から解除されて上昇さ
れる。また、蓋部材13が閉口されることによって、キ
ャスク3からの放射線の漏洩が防止されると共に空気の
漏洩が防止される。さらに、図3のカバー部材32が蓋
部材13の上方に設けられることによって、雨や雪等が
蓋部材13に接触することによる蓋部材13の劣化が防
止される。そして、このような一連の動作によりキャス
ク3の保管作業が完了する。
て、一部または全部の保管場所にキャスク3が保管され
た状態で放置されると、キャスク3は、収納した放射性
物質の崩壊熱により加熱される。そして、図4に示すよ
うに、キャスク保管室8内の空気とキャスク3との熱交
換によって、キャスク3を冷却した空気が昇温して高温
化すると、この高温化した空気は、キャスク3の側壁面
に沿って上昇し、キャスク3の上面と上面隔壁12(キ
ャスク保管室8の天井面8a)との間の空間部で混合状
態となって均一の温度になる。
とになるが、上面隔壁12による天井高さがキャスク3
の高さの1.5倍〜2倍の範囲に設定されているため、
この空気の加熱よる温度上昇では上面隔壁12の劣化が
急激に進行することはない。これにより、キャスク貯蔵
施設は、所定の大きな強度を長期間にわたって維持する
ことができる。
8a)に沿って排気塔18方向に流動すると、排気塔1
8の中空部を上昇して外部に排気される。これにより、
排気塔18の下部が負圧になることによって、キャスク
保管室8内の空気が連続的に排気塔18方向に流動し、
この流動に伴って空気流入路14から外部の空気がキャ
スク保管室8内に流入する。そして、流入した空気がキ
ャスク3を冷却することにより昇温し、高温化して排気
塔18から排出されるという一連の自然循環が発生する
ことによって、キャスク3が連続的に空気により冷却さ
れる。
18内を上昇する空気の温度と外気温との差が大きくな
るため、空気の自然循環による冷却能力(循環量)が増
大する。また、搬送クレーン20は、排気塔18の側方
に設けられており、排気塔18の上方には、障害物がな
い。従って、排気塔18を十分に高くすることができる
ため、大きな冷却能力によりキャスク3を十分に冷却す
ることができる。
5倍〜2倍に設定することの妥当性を確認するため、キ
ャスク3の周囲における温度分布を調査した。この結
果、図5に示すように、キャスク3の底部から上端部に
かけて温度が上昇した後、キャスク3の上端から上方位
置にかけて温度が急減し、キャスク3の1.5倍以上の
上方位置では一定の温度に収束することが確認された。
これにより、天井高さがキャスク3の高さの1.5倍以
上であれば、十分に温度が低下した状態となり、キャス
ク3の2倍以上では、温度を低下させるという効果より
もキャスク保管室8の容積を不必要に増大させるという
弊害の方が大きくなることが確認された。
ャスク保管室8の天井(上面隔壁12)の温度との関係
を三次元熱流動解析コードSREAMで解析した。尚、
解析は、天井高さがキャスク3の高さの1.5倍の場合
と、2倍の場合と、図8の従来のように天井高さがキャ
スク3よりも十分に高い場合とについてそれぞれ行っ
た。この結果、図6に示すように、1.5倍の場合に
は、キャスク保管室8の天井(上面隔壁12)の温度上
昇が従来よりも顕著であるのに対し、2倍の場合には、
従来の温度上昇とほぼ同等であることが確認された。
の距離である吸気口高さを変化させながら、キャスク3
の高さに対する吸気口高さの比と、キャスク3周囲の温
度と、キャスク保管室8の天井(上面隔壁12)の温度
との関係を調査した。
がキャスク3の高さの50〜100%の範囲であれば、
十分にキャスク3の温度を低減できることが確認され
た。
施設は、図1に示すように、空気を自然循環させるよう
に吸気口9aおよび排気口9bを一方端側および他方端
側にそれぞれ有し、キャスク3を保管するキャスク保管
室8と、排気口9bに設けられ、キャスク保管室8内の
空気を高い位置に排気する排気塔18と、キャスク保管
室8の上方において排気塔18を避けて移動可能に設け
られ、キャスク保管室8の任意の保管場所に対してキャ
スク3の搬入出を行う搬送クレーン20とを有した構成
にされている。
キャスク保管室8の外部に設けられているため、従来の
ように搬送クレーン20がキャスク保管室8の内部に設
けられた場合よりも、キャスク保管室8の容積をキャス
ク3の保管にとって必要最小限の容積にまで減少させる
ことができる。従って、キャスク保管室8を形成する建
屋を小型化することができるため、建屋の強度(耐震
性)を比較的容易に高めることが可能になり、結果とし
て施工コストの低減化および施工期間の短縮化を実現す
ることができる。
けられた排気塔18は、キャスク保管室8内の空気を高
い位置に排気することによって、空気の自然循環を良好
にするという煙突効果を発揮しており、この煙突効果
は、空気の排気位置が高くなるほど顕著になるという性
質を有している。また、排気塔18を避けて移動可能に
設けられた搬送クレーン20は、排気塔18の上方に障
害物として存在することはない。これにより、排気塔1
8を高くして大きな煙突効果により空気の循環量を増大
させることができるため、キャスク3を十分に冷却する
ことができる。
が水平方向に配設されているが、これに限定されるもの
ではない。即ち、図7に示すように、上面隔壁12によ
る天井面8aが吸気口9a側から排気口9b側にかけて
高くなるように傾斜(例えば1/50の傾斜角度)され
ていても良い。そして、この場合には、高温化した軽い
空気が天井面8aに沿って空気排出路17方向に積極的
に流動するため、一層自然循環を容易に生じさせて高い
冷却能力でキャスク3を冷却することができる。
るように吸気口および排気口を一方端側および他方端側
にそれぞれ有し、キャスクを保管するキャスク保管室
と、前記排気口に設けられ、前記キャスク保管室内の空
気を高い位置に排気する排気塔と、前記キャスク保管室
の上方において前記排気塔を避けて移動可能に設けら
れ、前記キャスク保管室の任意の保管場所に対して前記
キャスクの搬入出を行う搬送クレーンとを有する構成で
ある。
成する建屋を小型化することができるため、建屋の強度
(耐震性)を比較的容易に高めることが可能になり、結
果として施工コストの低減化および施工期間の短縮化を
実現することができる。また、排気塔を高くして大きな
煙突効果により空気の循環量を増大させることができる
ため、キャスクを十分に冷却することができるという効
果を奏する。
ク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天井高さ
が、キャスクの高さの1.5〜2倍の範囲に設定されて
いる構成である。上記の構成によれば、キャスクを冷却
して温度上昇した空気がキャスク保管室の天井に接触す
ることによって、天井を加熱することになるが、天井高
さがキャスクの高さの1.5〜2倍に設定されているた
め、天井の温度上昇が急激な劣化を招来する程度にまで
進行することはない。これにより、キャスク貯蔵施設
は、所定の大きな強度を長期間にわたって維持すること
ができるという効果を奏する。
のキャスク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天
井面が、吸気口側から排気口側にかけて高くなるように
傾斜されている構成である。上記の構成によれば、キャ
スクを冷却して高温化した軽い空気が天井面に沿って排
気口側に積極的に流動するため、一層自然循環を容易に
生じさせて高い冷却能力でキャスクを冷却することがで
きるという効果を奏する。
ずれか1項に記載のキャスク貯蔵施設であって、前記キ
ャスク保管室の吸気口高さが、前記キャスクの高さの5
0〜100%の範囲に設定されている構成である。上記
の構成によれば、キャスクに対する自然循環による冷却
能力を一層高くすることができるという効果を奏する。
る。
る。
る。
す説明図である。
す説明図である。
る。
正面視した概略構成図である。
環の状態を示す説明図である。
を正面視した概略構成図である。
8)
に、請求項1の発明は、空気を自然循環させるように吸
気口および排気口を一方端側および他方端側にそれぞれ
有し、放射性物質を収納したキャスクを保管するキャス
ク保管室と、前記排気口に設けられ、前記キャスク保管
室内の空気を高い位置に排気する排気塔と、前記キャス
ク保管室の上方において前記排気塔を避けて移動可能に
設けられ、前記キャスク保管室の任意の保管場所に対し
て前記キャスクの搬入出を行う搬送クレーンとを有し、
前記キャスク保管室の天井高さが、キャスクの高さの
1.5〜2倍の範囲に設定されていることを特徴として
いる。
冷却して温度上昇した空気がキャスク保管室の天井に接
触することによって、天井を加熱することになるが、天
井高さがキャスクの高さの1.5〜2倍に設定されてい
るため、天井の温度上昇が急激な劣化を招来する程度に
まで進行することはない。これにより、キャスク貯蔵施
設は、所定の大きな強度を長期間にわたって維持するこ
とができる。
ク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天井面が、
吸気口側から排気口側にかけて高くなるように傾斜され
ていることを特徴としている。上記の構成によれば、キ
ャスクを冷却して高温化した軽い空気が天井面に沿って
排気口側に積極的に流動するため、一層自然循環を容易
に生じさせて高い冷却能力でキャスクを冷却することが
できる。
載のキャスク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の
吸気口高さが、前記キャスクの高さの50〜100%の
範囲に設定されていることを特徴としている。上記の構
成によれば、キャスクに対する自然循環による冷却能力
を一層高くすることができる。
るように吸気口および排気口を一方端側および他方端側
にそれぞれ有し、放射性物質を収納したキャスクを保管
するキャスク保管室と、前記排気口に設けられ、前記キ
ャスク保管室内の空気を高い位置に排気する排気塔と、
前記キャスク保管室の上方において前記排気塔を避けて
移動可能に設けられ、前記キャスク保管室の任意の保管
場所に対して前記キャスクの搬入出を行う搬送クレーン
とを有し、前記キャスク保管室の天井高さが、キャスク
の高さの1.5〜2倍の範囲に設定されている構成であ
る。
冷却して温度上昇した空気がキャスク保管室の天井に接
触することによって、天井を加熱することになるが、天
井高さがキャスクの高さの1.5〜2倍に設定されてい
るため、天井の温度上昇が急激な劣化を招来する程度に
まで進行することはない。これにより、キャスク貯蔵施
設は、所定の大きな強度を長期間にわたって維持するこ
とができるという効果を奏する。
ク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の天井面が、
吸気口側から排気口側にかけて高くなるように傾斜され
ている構成である。上記の構成によれば、キャスクを冷
却して高温化した軽い空気が天井面に沿って排気口側に
積極的に流動するため、一層自然循環を容易に生じさせ
て高い冷却能力でキャスクを冷却することができるとい
う効果を奏する。
載のキャスク貯蔵施設であって、前記キャスク保管室の
吸気口高さが、前記キャスクの高さの50〜100%の
範囲に設定されている構成である。上記の構成によれ
ば、キャスクに対する自然循環による冷却能力を一層高
くすることができるという効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項1】 空気を自然循環させるように吸気口およ
び排気口を一方端側および他方端側にそれぞれ有し、キ
ャスクを保管するキャスク保管室と、 前記排気口に設けられ、前記キャスク保管室内の空気を
高い位置に排気する排気塔と、 前記キャスク保管室の上方において前記排気塔を避けて
移動可能に設けられ、前記キャスク保管室の任意の保管
場所に対して前記キャスクの搬入出を行う搬送クレーン
とを有することを特徴とするキャスク貯蔵施設。 - 【請求項2】 前記キャスク保管室の天井高さが、キャ
スクの高さの1.5〜2倍の範囲に設定されていること
を特徴とする請求項1記載のキャスク貯蔵施設。 - 【請求項3】 前記キャスク保管室の天井面が、吸気口
側から排気口側にかけて高くなるように傾斜されている
ことを特徴とする請求項1または2記載のキャスク貯蔵
施設。 - 【請求項4】 前記キャスク保管室の吸気口高さが、前
記キャスクの高さの50〜100%の範囲に設定されて
いることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
に記載のキャスク貯蔵施設。
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---|---|---|---|
JP35401998A JP3168189B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | キャスク貯蔵施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35401998A JP3168189B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | キャスク貯蔵施設 |
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JP2000180586A true JP2000180586A (ja) | 2000-06-30 |
JP3168189B2 JP3168189B2 (ja) | 2001-05-21 |
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JP35401998A Expired - Fee Related JP3168189B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | キャスク貯蔵施設 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003167095A (ja) * | 2001-11-30 | 2003-06-13 | Hitachi Ltd | キャスク貯蔵施設 |
JP2004151050A (ja) * | 2002-11-01 | 2004-05-27 | Hitachi Ltd | 放射性物質の貯蔵施設 |
JP2007071771A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | Kobe Steel Ltd | 放射性物質貯蔵施設 |
JP2007127500A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Kobe Steel Ltd | キャスク貯蔵施設 |
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1998
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