JP2000180509A - 電子回路実装基板の故障解析方法および装置、記録媒体 - Google Patents

電子回路実装基板の故障解析方法および装置、記録媒体

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JP2000180509A
JP2000180509A JP10357824A JP35782498A JP2000180509A JP 2000180509 A JP2000180509 A JP 2000180509A JP 10357824 A JP10357824 A JP 10357824A JP 35782498 A JP35782498 A JP 35782498A JP 2000180509 A JP2000180509 A JP 2000180509A
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Hiroshi Sumitomo
洋志 住友
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子回路実装基板の故障個所を簡易かつ高速
に検出する。 【解決手段】 検査対象となる電子回路実装基板の電源
線及び接地線にそれぞれ所定のパルス電圧を印加しまた
信号線に所定の定電圧を印加して、前記電子回路実装基
板の各配線接続で取得した波形データから異常波形を抽
出し故障個所を検出する故障解析方法であって、前記電
子回路実装基板の各配線接続をグループ化した単位につ
いて故障解析をする工程と、前記工程で故障個所在りと
判断されたグループ内について更に故障解析をする工程
から成ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路実装基板
のテストに関し、特に配線接続故障の解析方法及び装
置、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子回路実装基板の検査について
説明する。特開平1−263571号公報、特開平6−
308204号公報に記載の従来技術のうち、特開平1
−263571号公報に記載の技術について説明をす
る。
【0003】図6は電子回路実装基板の故障個所を検出
するための従来装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【0004】従来の基板検査は、図6に示すように、電
位プローブを各配線接続(検査個所)に移動させるオート
ハンドラ132を稼動して、ファンクションボードテス
タ133を用いて電子回路実装基板134の各配線接続
毎に機能検証を行なうか、入力信号電位を固定した静的
な状態で各配線接続の断線検査をコンピュータ135に
よって実施していた。その際、シグネチャアナライザ1
33は、ハンドラ132の電位プローブが検出した電位
変化に基づいて電子回路実装基板134の波形データを
取得し、コンピュータ135に送出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は以下のようないくつかの問題がある。
【0006】第1の問題点は、ファンクションボードテ
スタを用いて各配線接続毎に機能検査を行なう方法は、
故障個所検出のためのデータ取得に長い時間を要するこ
とである。
【0007】その理由は、測定可能な全ての配線接続に
対して機能検査を実施するためにテスト信号を入力し、
機能検証のために比較参照に適した一部のテストパタン
が伝播した結果を膨大な量の波形データとして取得する
からである。
【0008】第2の問題点は、ファンクションボードテ
スタを用いて各配線接続毎に機能検査を行なう方法は、
故障個所を検出するためのコンピュータ部がシステムの
コスト引上げることである。
【0009】その理由は、ファンクションボードテスタ
を用いて各配線接続毎に機能検査を行なう方法は、良品
にテストパターンを伝播させたときの各配線接続の波形
データもしくはそれに準ずる良品状態のシミュレーショ
ンデータを故障個所検出のために使用する必要があり、
また配線接続毎に取得する波形データが大容量であり、
そこから故障個所特有の波形を抽出するにはデータ検索
及びデータの整合性チェックについて高度な機能を有す
るコンピュータを用意する必要があるからである。 第
3の問題点は、静的な状態での各配線接続の導通検査
は、全配線接続の導通検査だけでは不可能なことであ
る。
【0010】その理由は、入力線から印加する電圧を静
的な状態にしても、全ての配線接続が特定の電位状態を
保持するわけではなく、浮遊電位状態もしくは動的な電
位状態にある配線接続も存在し、そのため接続が正常か
異常かを電位から判別できない配線接続が存在するから
である。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
電子回路実装基板の故障個所を簡易かつ高速に検出する
ことができる電子回路実装基板の故障検出装置、方法、
及びその制御プログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電子回路実装基板の故障解析方法は、検査
対象となる電子回路実装基板の電源線及び接地線にそれ
ぞれ所定のパルス電圧を印加し、また信号線に所定の定
電圧を印加して、前記電子回路実装基板の各配線接続で
取得した波形データから異常波形を抽出し故障個所を検
出する故障解析方法であって、前記電子回路実装基板の
各配線接続をグループ化した単位について故障解析をす
る工程と、前記工程で故障個所在りと判断されたグルー
プ内の故障解析をする工程から成ることを特徴とする。
さらに、2つの工程はそれぞれ、検査対象となる電子回
路実装基板の電源線及び接地線にそれぞれ所定のパルス
電圧を印加しまた信号線に所定の定電圧を印加して、前
記電子回路実装基板の各配線接続での波形データを取得
するステップと、取得した波形データから異常な波形デ
ータを抽出し前記電子回路実装基板に故障が生じている
個所を判別するステップとを実行することを特徴とす
る。
【0013】また、電子回路実装基板の故障解析装置
は、検査対象となる電子回路実装基板の電源線及び接地
線にそれぞれ所定のパルス状電圧を印加するパルス電圧
印加手段と、前記電子回路実装基板の信号線に所定の定
電圧を印加する定電圧印加手段と、前記電子回路実装基
板の各配線接続の電圧波形データを取得するためX−Y
−Z方向に動作するオートハンドラと、取得した波形デ
ータから異常波形を抽出し断線個所を特定する検査装置
とを有することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、検査対象となる電子回路
実装基板の電源線及び接地線にそれぞれ所定のパルス状
電圧を印加し、信号線に所定の定電圧を印加すると、内
部配線は電源線もしくは接地線と電気的に接続している
ので、電源線もしくは接地線からのパルス状電圧が内部
配線に伝播する。その電圧変化をオートハンドラが備え
ている電位プローブで測定する。内部配線に断線が存在
した場合、断線個所の下流では電位波形が歪んだり、位
相がずれたり、信号の振幅雑音レベルに落ちるので測定
によって断線が上流側に存在すると判断できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の実施形態である故障解析
装置の構成を示すブロック図、図2は本実施形態におい
て電子回路実装基板の内部配線に電位変化を伝播させる
ため印加する電圧波形の模式図である。
【0017】図1に示するように、この電子回路実装基
板検査装置は、パルスジェネレータ101と、定電圧電
源102と、オートハンドラ103と、シグネチャアナ
ライザ104と、コンピュータ105とを備える。
【0018】パルスジェネレータ101は、後述するパ
ルス電圧を、電子回路実装基板100の外面に備え付け
られた電源線端子または接地線端子(いずれも不図示)を
介して検査対象となる電子回路実装基板100の電源線
と接地線(いずれも不図示)とにそれぞれ印加する。定電
圧電源102は、パルスジェネレータ101からのパル
ス電圧と後述するような関係にある定電圧を、電子回路
実装基板100の信号線端子(不図示)を介して信号線
(不図示)に印加する。
【0019】オートハンドラ103は、検査対象となる
電子回路実装基板100を載置する台(図示せず)と、
電子回路実装基板100の各配線接続(検査個所)に移動
してその配線電位を検出する電位プローブ(図示せず)
とを備える。
【0020】シグネチャアナライザ104は、電位プロ
ーブが検出した電位変化に基づいて、電子回路実装基板
100の波形データを取得する。この波形データの作成
のため、コンピュータ105は、パルスジェネレータ1
03からのパルス電圧の供給とオートハンドラによる信
号取得を制御する。ディスプレイ(図示せず)は、作成
した電子回路実装基板100の配線接続の電圧波形を表
示する。コンピュータ105に付属する記憶媒体106
は、電子回路実装基板の故障解析のためのコンピュータ
の制御プログラムを記憶するROMなどによって構成さ
れている。
【0021】次に、パルスジェネレータ及び定電圧電源
からの電子回路実装基板への電気信号の供給と、電子回
路実装基板の各配線接続での波形データ取得方法につい
て説明する。
【0022】図2は、パルスジェネレータ101及び定
電圧電源102から電子回路実装基板100に印加する
電圧を示す。パルスジェネレータ101は、電子回路実
装基板100の電源線に図2に実線で示す矩形波のパル
ス電圧(以下、電源線電圧という)を印加し、また電子
回路実装基板の接地線に図2に破線で示す矩形波のパル
ス電圧(以下、接地線電圧という)を印加する。定電圧
電源102は、電子回路実装基板100の信号線に図2
に一点鎖線で示す定電圧(以下、信号線電圧という)を
印加する。
【0023】ここで、図2に示すように、電源線と接地
線に印加するパルス電圧121,123の周波数は同一
だが、電源線電圧の立ち上がりタイミングと接地線電圧
の立ち下がりタイミング、電源線電圧の立ち下がりタイ
ミングと接地線電圧の立ち上がりタイミングは、それぞ
れ図示では90度ずれているが、実際には可変式になっ
ている。また、電源線電圧の高い方の電位と接地線電圧
の低い方の電位との差は、電子回路実装基板100に関
して定められている最大定格電圧に設定されている。電
源線電圧の低い方の電圧は、接地線電圧の高い方の電圧
よりも低くなるように設定されており、信号線電圧は、
これらの間の値に設定されている。
【0024】電子回路実装基板100の配線接続の電圧
信号の取得に関して述べると、コンピュータ105は、
オートハンドラ103に付属している電位測定用プロー
ブを電子回路実装基板100内の測定する配線接続の直
上に移動し、保護膜を介して非破壊で配線接続の電位を
測定する。
【0025】コンピュータ105は、電源線もしくは接
地線から供給したパルス電圧が配線接続にて伝播してい
ることをプローブによって検出した電位変化を時系列デ
ータとして取り込んだ波形データと、電源線もしくは接
地線から供給したパルス電圧波形との、歪み・位相ずれ
・信号振幅の減衰度等の比較から配線接続が故障状態に
あるか正常状態にあるかを判定する。もっとも、ここで
いう正常状態とは必ずしも断線してないだけをいうので
はなく断線以外の故障をしてないこと、また、故障状態
とは必ずしも断線だけでなく断線以外の故障をも含むも
のでよい。
【0026】以下、この実施の形態における故障個所の
判定処理について説明する。
【0027】図3は、この実施の形態において、電子回
路実装基板の故障個所の検出のための処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0028】ここで、図3に示すフローチャートは、グ
ループ化した単位で故障検出をするステップ200〜ス
テップ211と、さらに故障在りとされたグループ内で
の故障検出をするステップ210〜ステップ216とに
大きく分けられる。
【0029】最初に、ステップ200〜ステップ211
までのグループ化した単位での故障検出について説明す
る。
【0030】コンピュータ105は、パルスジェネレー
タ100及び定電圧電源102を制御し、電源線端子、
接地線端子、信号線端子(いずれも不図示)をそれぞれ介
して電子回路実装基板100の電源線、接地線、信号線
にそれぞれ図2に示す電源線電圧、接地線電圧、信号線
電圧を印加させる(ステップ200)。これらの電圧の
印加は、少なくとも後述する信号波形の取得が終了する
まで続けられる。
【0031】コンピュータ105は、また、電源線電圧
もしくは接地線電圧のパルスを故障配線を判定するため
の参照用データとして取得する(ステップ201)。ま
た、コンピュータ105は、このデータに基づいて正常
状態と故障状態の配線接続を区別する基準波形を設定す
る。
【0032】次に、コンピュータ105は、オペレータ
による入力装置(コンピュータ105が備える)からの
指示に従って、オートハンドラ103に戴置された電子
回路実装基板100の位置を相対移動し、測定の対象と
なるグループの配線接続直上に電位測定プローブが位置
するように調整する(ステップ202)。
【0033】コンピュータ105は、また、電子回路実
装基板100内の配線接続の電位波形データを取得する
(ステップ203)。このとき取得された電位波形デー
タは、測定する配線接続の存在する層によって振幅強度
が異なるので、コンピュータ105はディスプレイに表
示される信号波形の振幅を最適化する。
【0034】また、コンピュータ105は、ステップ2
01で生成した正常状態の電位波形とステップ203で
生成した配線接続の電位波形との差異を比較し、この波
形の位相ずれ、振幅強度の強弱、波形の歪みを測定し
(ステップ204)、それらが所定の閾値よりも大きい
か小さい(同一含む)かを判別する(ステップ20
5)。ステップ205で差異が所定の閾値より小さいと
判別した場合は、誤差範囲内なので、再び、次のグルー
プの測定位置へ移動(ステップ202)するためのステッ
プ211の処理に進む。
【0035】一方、ステップ205で差異が所定の閾値
よりも大きいと判別した場合は、コンピュータ105
は、測定した配線接続の信号の流れとしてはそのグルー
プ内の上流に故障個所が存在すると判断して上流の配線
を探索する(ステップ210)。
【0036】ステップ210〜ステップ216までのグ
ループ内での故障検出について説明する。
【0037】ステップ212では、コンピュータ105
は、上流の配線をさらに探索するため、グループの内に
故障個所在りと判断された配線接続からグループ内で最
も近い上流側の配線接続か、最も遠い上流側の配線接続
或いはその交互にプローブを移動させる。次に、その配
線接続の電位波形を取得し(ステップ213)、ステッ
プ201で取得した電位波形との差異を計測し(ステッ
プ214)、それらが所定の閾値よりも大きいか小さい
(同一含む)かを判別する(ステップ215)。
【0038】ステップ215で差異が所定の閾値より小
さいと判別した場合は、そのまま同じグループ内の次の
測定位置へ移動(ステップ212)するためのステップ2
17の処理に進む。一方、ステップ215で差異が所定
の閾値よりも大きいと判別した場合は、コンピュータ1
05は、測定した配線接続に故障個所が存在すると判断
する(ステップ216)。
【0039】これまでの説明および図3では、故障在り
と判断された1つのグループについてだけで完了してい
るが、ステップ200〜ステップ211で故障在りと判
断された他のグループについても、同じように、ステッ
プ210〜ステップ216までの故障検出が行われるこ
とは言うまでもない。
【0040】以下、この実施の形態における故障個所の
判定処理について、具体的な例を挙げて詳しく説明す
る。
【0041】図4は本実施形態における具体的な検出電
子回路実装基板の等価回路図、図5は図4に指示した配
線接続において電位プローブで取得した電位波形図であ
る。
【0042】ここで、図1に示すパルスジェネレータ1
01から電子回路実装基板100の電源線に印加する電
源線電圧を5Vと2.5Vの間に振幅する様に設定し、
電子回路実装基板の接地線に印加する接地線電圧を2.
6Vと0.0Vとの間に振幅する様に設定した。また、
電源線電圧と接地線電圧とのパルス周波数は2000H
zに、電源線電圧と接地線電圧とのパルスの位相差は1
80度に設定した。これらの電圧の印加は、少なくとも
後述する信号波形の取得が終了するまで、続けられる
(ステップ200)。
【0043】次にコンピュータ105は、電源線電圧も
しくは接地線電圧のパルスを故障配線を判定するための
参照用データとして取得する。電源線電圧もしくは接地
線電圧のパルスをプローブ401及び402に印加し
て、実際に得た電源線の電位波形が図5の波形401で
あり、接地線の電位波形が図5の波形402である。コ
ンピュータ105は、これらのデータに基づいて正常状
態と故障状態の配線接続を区別する基準波形を決める
(ステップ201)。
【0044】コンピュータ105は、また、オペレータ
による入力装置(コンピュータ105が備える)からの
指示に従って、オートハンドラ103に戴置された電子
回路実装基板100の位置を、測定の対象となる配線接
続直上に電位測定プローブが位置するように調整した
(ステップ202)。
【0045】次に、コンピュータ105は、電子回路実
装基板100内の配線接続の電位波形データを取得し
た。このとき取得された電位波形データは、測定する配
線接続の存在する層によって振幅強度が異なるので、コ
ンピュータ105はディスプレイに表示される信号波形
の振幅を最適化した(ステップ203)。図5の波形4
06と波形408は原データでは同程度の振幅を持つ信
号波形であるが、波形408では絶縁膜による振幅強度
の減衰を予測し、計算値と同程度の振幅を持つ様に信号
波形を構成する各数値データを定数倍した。
【0046】また、コンピュータ105は、ステップ2
01で生成した正常状態の電位波形とステップ203で
生成した配線接続の電位波形との差異を比較し、この波
形の位相ずれ、振幅強度の強弱、波形の歪みを測定し
(ステップ204)、それらが所定の閾値よりも大きい
か小さい(同一含む)かを判別した(ステップ20
5)。 ステップ205で差異が所定の閾値より小さい
と判別した場合は、そのまま次の測定位置へ移動するス
テップ211の処理に進む。一方、ステップ205で差
異が所定の閾値よりも大きいと判別した場合は、コンピ
ュータ105は、測定した配線接続の上流に故障個所が
存在すると判断して上流の配線を探索した(ステップ2
10)。本実施例ではプローブ8で測定した信号波形4
08において正常状態の波形との差異がパルスの電位が
高い期間と低い期間の割合のずれとして検出できたの
で、この回路の上流に故障個所が存在すると判断した。
【0047】ステップ212では、コンピュータ105
は、上流の配線を探索するため、本例では、グループ内
に故障個所在りと判断された配線接続からグループ内で
最も近い上流側の配線接続と最も遠い上流側の配線接続
とを交互に移動することにし、先ず最も遠い上流側の配
線接続であるプローブ3(波形403)に移動した。次に
配線接続の電位波形を取得し(ステップ213)、ステ
ップ201で取得した電位波形との差異を計測し(ステ
ップ214)、それらが所定の閾値よりも大きいか小さ
い(同一含む)かを判別した(ステップ215)。ステ
ップ215で差異が所定の閾値より小さいと判別した場
合は、そのまま次の測定位置へ移動するステップ217
の処理に進む。一方、ステップ215で差異が所定の閾
値よりも大きいと判別した場合は、コンピュータ105
は、測定した配線接続に故障個所が存在すると判断した
(ステップ216)。
【0048】本実施例ではプローブ3(波形403)から
4(波形404)へと回路上の上流から下流へ下っていっ
て、プローブ6で初めてプローブ8(波形408)と同じ
異常を持つ信号波形406を取得したので、プローブ6
の一つ上流のインバータもしくはそのビアホールにて故
障が生じていると判断した。
【0049】
【発明の効果】これまで説明したように、本発明の電子
回路実装基板の故障解析によれば、検査対象となる電子
回路実装基板に故障個所があれば、その故障個所を上流
に含む電子回路実装基板の配線に伝播している電圧変化
を測定するだけで、故障信号が現れる信号波形と、故障
信号が現れない正常な信号波形とが表示手段に表示さ
れ、故障個所の判別が可能となる。このため、簡易かつ
高速に電子回路実装基板の故障個所を検出することがで
きる。
【0050】また、本発明の電子回路実装基板の故障解
析によれば、ファンクションボードテスタを用いたテス
トパターン入力や、電子回路実装基板の各配線接続毎の
全パタンの波形取得といった処理も必要なく、簡易かつ
高速に電子回路実装基板の故障個所を検出することがで
きる。
【0051】本発明の電子回路実装基板の故障解析によ
れば、検査対象となる電子回路実装基板に故障個所があ
れば、その故障個所を含む電子回路実装基板に伝播して
いる電圧変化を測定し比較するだけで、故障個所を含む
配線の信号波形のみが他の個所と異なる状態で表示手段
に表示され、故障個所の判別が可能となる。このため、
簡易かつ高速に電子回路実装基板の故障個所を検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である故障解析装置の構成を
示すブロック図
【図2】本実施形態において電子回路実装基板の内部配
線に電位変化を伝播させるため印加する電圧波形の模式
【図3】本発明において故障個所を検出するための処理
手順を示すフローチャート
【図4】本実施形態における具体的な検出電子回路実装
基板の等価回路図
【図5】図4上の指示した地点での電位プローブで測定
した電位波形図
【図6】電子回路実装基板の故障個所を検出するための
従来装置の一構成例を示すブロック図
【符号の説明】
100 電子回路実装基板 101 パルスジェネレータ 102 定電圧電源 103 オートハンドラ部 104 シグネチャアナライザ 105 コンピュータ部 106 記録媒体 120 最大定格電圧 121 電源線印加電圧 122 信号線印加電圧 123 接地線印加電圧 124 印加するパルス電圧の位相設定 125 印加するパルス電圧の周波数設定 131 ファンクションボードテスタ 132 ハンドラ部 133 シグネチャアナライザ部 134 電子回路実装基板 135 コンピュータ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象となる電子回路実装基板の電源
    線及び接地線にそれぞれ所定のパルス電圧を印加し、ま
    た信号線に所定の定電圧を印加して、前記電子回路実装
    基板の各配線接続で取得した波形データから異常波形を
    抽出し故障個所を検出する故障解析方法であって、前記
    電子回路実装基板の各配線接続をグループ化した単位に
    ついて故障解析をする工程と、前記工程で故障個所在り
    と判断されたグループ内の故障解析をする工程から成る
    ことを特徴とする電子回路実装基板の故障解析方法。
  2. 【請求項2】 前記2つの工程はそれぞれ、検査対象と
    なる電子回路実装基板の電源線及び接地線にそれぞれ所
    定のパルス電圧を印加しまた信号線に所定の定電圧を印
    加して、前記電子回路実装基板の各配線接続での波形デ
    ータを取得するステップと、取得した波形データから異
    常な波形データを抽出し前記電子回路実装基板に故障が
    生じている個所を判別するステップとを実行することを
    特徴とする請求項1記載の電子回路実装基板の故障解析
    方法。
  3. 【請求項3】 検査対象となる電子回路実装基板の電源
    線及び接地線にそれぞれ所定のパルス状電圧を印加する
    パルス電圧印加手段と、前記電子回路実装基板の信号線
    に所定の定電圧を印加する定電圧印加手段と、前記電子
    回路実装基板の各配線接続の電圧波形データを取得する
    ためX−Y−Z方向に動作するオートハンドラと、取得
    した波形データから異常波形を抽出し断線個所を特定す
    る検査装置とを有することを特徴とする電子回路実装基
    板の故障解析装置。
  4. 【請求項4】 検査対象となる電子回路実装基板の電源
    線及び接地線にそれぞれ所定のパルス状電圧を印加する
    パルス電圧印加手段において、パルス周波数、パルス位
    相または電圧を選択することを特徴とする請求項3記載
    の電子回路実装基板の故障解析装置。
  5. 【請求項5】 検査対象となる電子回路実装基板の電源
    線及び接地線にそれぞれ所定のパルス電圧を印加し、信
    号線に所定の定電圧を印加して、前記電子回路実装基板
    の各配線接続で取得した波形データから異常波形を抽出
    し故障個所を検出するためのプログラムを記録した記録
    媒体であって、前記電子回路実装基板の各配線接続をグ
    ループ化した単位について故障解析をする工程と、前記
    工程で故障個所在りと判断されたグループ内の故障解析
    をする工程とを実行するプログラムを記録することを特
    徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記2つの工程はそれぞれ、検査対象と
    なる電子回路実装基板の電源線及び接地線にそれぞれ所
    定のパルス電圧を印加しまた信号線に所定の定電圧を印
    加して、前記電子回路実装基板の各配線接続での波形デ
    ータを取得するステップと、取得した波形データから異
    常な波形データを抽出し前記電子回路実装基板に故障が
    生じている個所を判別するステップとを実行するプログ
    ラムを記録することを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020092535A (ja) * 2018-12-06 2020-06-11 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置
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