JP2000179804A - ボイラドラムの水位制御装置 - Google Patents
ボイラドラムの水位制御装置Info
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Abstract
くす水位制御器12と蒸気流量5に給水流量2を追従さ
せる給水流量制御器14を有する三要素式水位制御器A
1と、水位偏差をなくす水位制御器12を有する単要素
式水位制御A2と頻繁な切り替えを避けるためのヒステ
リシスコンパレータ17により切り替えられるA1,A
2の切替器16を設け、蒸気流量5が小さい場合は切替
器16をA2側にして単要素式水位制御で給水調節3を
行い、蒸気流量5が大きい場合は切替器16をA1側に
して三要素式水位制御する。蒸気流量が多い通常時は三
要素水位制御となり、蒸気流量が少ない場合は蒸気流量
計5及び給水流量計2を用いない単要素式水位制御とな
るので、制御性能が向上する。
Description
水位制御装置に関するものである。
発量と給水量のバランスが僅かに崩れても水位は大きく
変動する。このため水位のみを検出して水位制御器によ
り給水量を調節して水位を一定に保つ単要素式水位制御
では負荷が変化しても水位が変化しないと給水量が調節
されず、広範囲の負荷変動に対して水位を一定に保つこ
とは困難である。
量に給水流量を追従させボイラ内の物質収支を一定に保
つ機能を制御器に付加することで対策が図られ、二要素
式水位制御、三要素式水位制御といった方法が採用され
る。
る水位応答の他に、ボイラ圧力や熱量の変動によりボイ
ラ内の保有水が泡立ち、蒸気流量が増大した場合に水位
が増大する、逆応答現象が現れ、水位の制御性能を悪化
させる。
イラドラム1の水位制御は、水位設定値と水位計4から
の水位検出値との偏差を偏差検出51で検出し、その偏
差を水位制御器52で演算増幅し、その出力に蒸気流量
計5からの蒸気流量値を加算器54で加算し給水調節弁
3の制御指令とすることでボイラドラムの水位を制御し
ている。
す。このボイラドラムの水位制御は、偏差検出器51で
検出した水位偏差を水位制御器52で演算増幅し、その
出力に蒸気流量計5からの蒸気流量値と給水流量計2で
検出した給水流量値とを加算器55で図示の極性で加算
し、その加算器の出力を給水流量機器56で演算増幅し
給水調節弁3の制御指令することでボイラドラムの水位
を制御している。
式水位制御は、給水流量の補正機能がないため給水調節
弁の流量特性の非線形性により蒸気流量と給水流量が等
しくなることは補償されない。そのため下記のような課
題がある。
ないので、ボイラ内の物質収支を一定に保つことが補償
されず、水位の時定数が小さい場合には十分な制御性能
を得られない。 (2)水位逆応答により負荷変動や熱量の変動により水
位の制御性能が悪化する。
給水調節弁3の非線形特性に係わらず、給水流量が蒸気
流量に追従するため、より水位の時定数が小さい水管ボ
イラに対して用いられるが、下記のような課題がある。
量計の異常などにより正確な給水流量が検出不可能とな
った場合に制御不能となる。 (2)プラントの立ち上げ時など蒸気流量及び給水流量
が共に少ない場合には、流量計は正確な検出が困難であ
り制御性能が悪化する。
の変動により水位の制御性能が悪化する。
のであり、その目的とするところは、制御性能がよいボ
イラドラムの水位制御装置を提供することにある。
の水位制御装置は、水位検出値を一定に保つ水位制御器
の内側に、蒸気流量検出値に給水流量検出値を追従させ
るように制御する三要素式水位制御器と、水位計による
検水値を一定に保つように給水調節弁を制御する水位制
御器からなる単要素式水位制御器と、蒸気流量検出値が
大きい場合前記三要素式水位制御器による制御とし、蒸
気流量検水値が小さい場合前記単要素式水位制御器によ
る制御に切り替える切替手段とを有するものである。
PID演算し給水調節指令を出力するPID制御器と、
給水流量検出値をゲイン倍して蒸気流量検出値から引
き、前記PID制御器の出力に加算する回路と、蒸気流
量検出値が入力しその値が小さい場合前記PID制御器
の出力に加算する信号のゲインを小さくする関数回路
と、蒸気流量検出値が入力しその値が小さい場合前記P
ID制御器に入力する水位偏差のゲインを大きくする関
数回路とを有するものである。
PID演算し、給水調節指令を出力するPID制御器
と、給水流量検出値をゲイン倍して蒸気流量検出値から
引き前記PID制御器の特性の逆の特性を有する逆特性
回路で等価変換を行いリミッタを介して前記PID制御
器に入力する水位偏差に加算する回路と、蒸気流量検出
値が入力しその値が小さい場合前記水位偏差に加える信
号のゲインを小さくする関数回路と、蒸気流量検出値が
入力しその値が小さい場合前記PID制御器に入力信号
のゲインを大きくする関数回路とを有するものである。
をするボイラドラム水位制御装置において、蒸気流量検
出値から水位変動までの動特性を打ち消す伝達関数が設
定された関数回路と、この関数回路に接続されたデッド
バンド回路と、このデッドバンド回路の出力を滑らかに
するフィルタと、このフィルタに接続されたリミッタ
と、このリミッタの出力を給水制御弁を制御する給水流
量指令から減算する回路とからなるフィードフォワード
回路を設けたものである。
面を用いて説明する。
ロック図を示す。図中、1はボイラドラム、2は給水流
量計、3は給水調節弁、4はボイラドラムの水位計、5
は蒸気流量計、A1(11〜14)は三要素式水位制御
器、A2(11,15)は単要素式水位制御器、16は
三要素式水位制御出力と単要素式水位出力を切り替えて
給水調節弁3に出力する切替器、17は蒸気流量計5の
出力により動作し切替器16を制御するヒステリシスコ
ンパレータを示す。
位設定値と水位計4からの水位検出値との偏差を検出す
る水位偏差検出器11と、この水位偏差を演算増幅する
第1の水位制御器12と、この制御器の出力に給水流量
計2からの給水流量値と蒸気流量計5からの蒸気流量値
を図示の極性で加算する加算器13及びこの加算出力演
算増幅して給水調節弁3を制御するための給水流量制御
器14で構成されている。
位偏差検出器11と、この水位偏差を演算増幅して給水
調節弁3を制御するための第2の水位制御器15で構成
されている。
計5の出力が所定のレベルQを越えると切替器16を三
要素式水位制御器A1側に切り替え、蒸気流量計5の出
力が(Q−ΔQ)以下になると切替器16を単要素式水
位制御器A2側に切り替えるようにヒステリシス特性で
動作し切替器16を制御する。
の急激な操作量の変化をなくすため、単要素式水位制御
を行っている場合には、制御器A1の水位制御器12の
演算値をゼロにホールドし、給水流量制御器14の演算
値を制御器A1の水位制御器15の出力と等しくなるよ
うにする。また切替器16により三要素式水位制御を行
っているときは、水位制御器15の演算値を給水流量制
御器14の出力と等しくなるようにする。
流量が多い場合には三要素式水位制御器A1で制御し、
蒸気流量及び給水流量が少ない場合には蒸気流量計5及
び給水流量計2を用いない単要素式水位制御器A2で制
御するように切り替えられるので、制御性能の向上が可
能となる。
するコンパレータ17で切り替えるので、蒸気流量の変
動による頻繁な制御器A1,A2の切り替えを避けるこ
とができる。
ック図を示す。図2において、21はボイラドラム水位
設定値と水位計4からの水位検出値との偏差を検出する
水位偏差検出器、22は蒸気流量計5からの蒸気流量の
高調波成分を除去するフィルタ、23,24は単要素式
水位制御と三要素式水位制御の切り換えをするための折
れ線関数器である。
縦軸の値を所定の値Kとし、蒸気流量が定常状態の値以
上で1となるように構成され、折れ線関数器24は蒸気
流量が0の場合に縦軸の値を零とし、蒸気流量が定常状
態の値以上で1となるように構成されている。
れ線関数器23の出力を掛ける乗算器、26はこの乗算
器の出力をPID演算するPID制御器である。
値をゲインK1倍するゲイン回路、28は蒸気流量計5
からの蒸気流量値からゲイン回路27でゲインK1倍さ
れた蒸気流量値との差をとる減算器、29は折れ線関数
器24の出力と加算器28の出力とを掛ける乗算器、3
0はPID制御器26の出力に乗算器29の出力を加え
て給水調整弁3の制御指令を出力する加算器である。
水位制御において給水流量計の異常等により正確な給水
流量検出が不可能となった場合に制御不能となる問題点
は解決されない。また、ボイラの水位制御に対して制御
器が3台(12,14,15)存在することにより操作
員に判りづらい構成となっている。また、蒸気流量が設
定したヒステリシス特性の範囲を頻繁に越えて変動する
場合には、制御器の切り替えが頻繁となり、給水調節弁
に対する操作量の急変が頻繁に起こることになる。
の給水流量制御回路14の部分をゲイン回路27を用い
たゲインフィードバックの制御構成としたので、図1の
流量制御器14が不要となる。ゲイン回路27のゲイン
を、加算器30から出力される給水調節弁3の開度指令
値から給水流量までの定常ゲインが1倍となるように設
定すると、回路27,28は流量補償回路として機能
し、図2の回路は三要素式水位制御に相当する制御構成
となる。またゲイン回路27のゲインを0にすると、一
要素少なくなり二要素式水位制御に相当する制御構成と
なる。
高調波成分のノイズを除去した後、折れ線関数器23,
24の横軸を与える。折れ線関数24では、蒸気流量が
ゼロの場合に縦軸の値を0とし、蒸気流量が定常状態の
値以上で1とするので、折れ線関数24の出力を加算器
28から出力される補償量に乗算器6で掛け合わせるこ
とにより、蒸気流量が少ない場合には蒸気流量及び給水
流量による補償のない単要素式水位制御が実現し、蒸気
流量が多い場合には蒸気流量及び給水流量に補償のある
三要素式水位制御を実現する。
器26の偏差入力に乗算器25により掛け合わせること
により、蒸気量が少ない場合には単要素式水位制御の制
御ゲインが高くなり水位への追従速度が速くなり、蒸気
流量が多い場合には三要素式水位制御における水位制御
の制御ゲインが低くなり水位への追従速度が遅くなり、
主に給水流量を蒸発流量に追従させる制御となる。
実施の形態1の単要素式水位制御と三要素式水位制御か
らなる制御器の機能を実現し、また、単要素式水位と三
要素式水位制御の切り替えを折れ線関数で行うことによ
り、給水調節弁に対する操作量の急変は起こらなくな
る。
いたことにより、給水流量計または蒸気流量計に異常が
生じ、正確な流量の計測が不可能となった場合でも制御
不可能となることはない。
ック図を示す。
4からの水位検出値との偏差を検出する偏差検出器、3
2は給水流量計2からの給水流量をゲイン倍するゲイン
回路、33は蒸気流量計5からの蒸気流量とゲイン回路
の出力とを図示の極性で加算する加算器、34は水位制
御器42の逆特性を有する逆特性回路、35は逆特性回
路34の出力を制限するリミッタである。
の高調波成分を除去するフィルタ、37,38はフィル
タ22からの蒸気流量を図示の特性で出力させる折れ線
関数器、39は上記リミッタ35の出力と折れ線関数器
37の出力とを掛ける乗算器、40は偏差検出器31か
らの水位偏差に乗算器39の出力を加算する加算器であ
る。
数器38の出力を掛ける乗算器、42は乗算器41から
の出力をPID演算し給水調節弁3の制御指令を出力す
るPID制御器である。
2または蒸気流量計5に異常が生じた場合、制御の安定
性は確保されるが、流量計の指示値が0%または100
%にホールドされた場合に、これがそのまま給水調節弁
3に対する操作量となり急激な流量変化を生じることと
なる。このような現象を避けるため補償量に対してリミ
ッタを設定することを目的とする制御性能を達すること
ができないことから不可能となる。
量の加え合わせ点を水位の設定とするための等価変換を
行い制御器41の逆特性を有する逆特性回路34を挿入
し、これにより補償量に対してリミッタ35を設けても
目的とする制御性能を大幅に損なうことなく流量計2,
5の異常による検出値のホールドが生じても水位の変動
を抑えることが可能となる。なお、折れ線関数による制
御器の切り替えは、上記実施の形態2と同様の方法で行
う。
物質収支とは逆の応答が存在し、三要素式水位制御によ
り物質収支を補償しても水位の変動を生じることとな
る。特にごみ焼却炉のように燃焼状態が不安定でボイラ
に対して供給される熱量の変動が激しい場合には、蒸気
流量の変動が大きくなり、よって水位の変動も大きくな
る。同様に負荷変動が大きく蒸気流量が変動する場合も
同様な現象が起こる。
消すようにフィード補償を行う。
水位制御ブロック図を示す。43は三要素式水位制御
器、(44〜48)はフィードフォワード補償回路であ
る。水位制御器43はボイラドラム水位設定値と水位計
4からの水位検出値との偏差を演算増幅し、その出力に
蒸気流量計5からの蒸気流量値を加え、給水流量計2か
らの給水流量値を引いて給水調節弁6の開度指令値であ
る操作量を出力するように構成されている。
8)は、蒸気流量計5からの蒸気流量が入力する、蒸気
流量からボイラドラムの水位変動までの動特性を打ち消
す伝達関数が設定された補償関数回路44と、この回路
からの補償量を蒸気流量の変化率が大きく水位の変動が
大きい場合に限り通すデッドバンド回路45と、このデ
ッドバンドの回路から補償量がデッドバンドを越えた場
合に急激に補償量が出力しないようにするフィルタ46
と、このフィルタの出力を制限するリミッタ47と、上
記水位制御器43からの給水調節弁3の開度指令値であ
る操作量からリミッタ47からの補償量を引き操作量に
フィードフォワード補償を加える加算器48で構成され
ている。
流量から水位変動までの動特性を打ち消す伝達関数が設
定されているので、水位変動が抑制される。そしてデッ
ドバンド回路45により蒸気流量の変化率が大きく水位
の変動が大きい場合に限りフィードフォワード補償回路
が作動することになるので、蒸気流量が安定している場
合の給水調節弁3の操作量の動作頻度を抑制可能とな
る。
ドを越える急激な補償量はフィルタ46により滑らかに
されるので、応答が滑らかとなる。また蒸気流量計5の
検出異常が生じた場合、リミッタ47により補償量に制
限が加えられる。
逆応答を原因とした水位変動を抑制し制御性能が向上す
る。
ィードフォワード補償回路を設けたものとなっている
が、このフィードフォワード補償回路は実施の形態1〜
3の水位制御装置や従来の三要素式,二要素式,単要素
式の水位制御装置などにも適用可能である。
るので、以下に記載する効果を奏する。
水流量が少なく流量計により正確な流量の検水ができな
い状態では単要素式水位制御を行い、蒸気流量及び給水
流量が増加した場合は三要素式水位制御を行うので、プ
ラントの立ち上げ時においても水位を安定に制御するこ
とが可能である。
数が1台で三要素式制御と二要素式制御の長所を生かし
た制御ができると共に、制御の切り替えを折れ線関数に
より連続に切り替えることができるので、操作量の急変
を抑えることができる。
流量に追従させる補償量を水位の設定値に加え合わせる
ことにより上記(2)の効果を保持したままリミッタに
より給水流量計や蒸気流量計の異常による操作量の急変
を抑制することができるので、安全性がより高い制御が
可能となる。
3の水位制御又は三要素式,二要素式,単要素式などの
水位制御に適用可能であり、蒸気流量の変動を起因とし
た物質収支とは逆の水位変動を抑制し制御性能を向上さ
せることができる。
ブロック図。
ブロック図。
ブロック図。
ブロック図。
償関数回路。 45…デッドバンド回路。
Claims (4)
- 【請求項1】 水位検出値を一定に保つ水位制御器の内
側に、蒸気流量検出値に給水流量検出値を追従させるよ
うに制御する給水流量制御器を置き給水調節弁を操作す
る三要素式水位制御器と、 水位検水値を一定に保つように給水調節弁を制御する水
位制御器からなる単要素式水位制御器と、 蒸気流量検出値が大きい場合前記三要素式水位制御器に
よる制御とし、蒸気流量検水値が小さい場合前記単要素
式水位制御器による制御に切り替える切替手段と、を有
することを特徴とするボイラドラムの水位制御装置。 - 【請求項2】 水位の設定値と検出値との偏差をPID
演算し給水調節指令を出力するPID制御器と、 給水流量検出値をゲイン倍して蒸気流量検出値から引
き、前記PID制御器の出力に加算する回路と、 蒸気流量検出値が入力しその値が小さい場合前記PID
制御器の出力に加算する信号のゲインを小さくする関数
回路と、 蒸気流量検出値が入力しその値が小さい場合前記PID
制御器に入力する水位偏差のゲインを大きくする関数回
路と、を有することを特徴とするボイラドラムの水位制
御装置。 - 【請求項3】 水位の設定値と検出値との偏差をPID
演算し、給水調節指令を出力するPID制御器と、 給水流量検出値をゲイン倍して蒸気流量検出値から引き
前記PID制御器の特性の逆の特性を有する逆特性回路
で等価変換を行い、リミッタを介して前記PID制御器
に入力する水位偏差に加算する回路と、 蒸気流量検出値が入力しその値が小さい場合前記水位偏
差に加える信号のゲインを小さくする関数回路と、 蒸気流量検出値が入力しその値が小さい場合前記PID
制御器に入力する信号のゲインを大きくする関数回路
と、を有することを特徴とするボイラドラムの水位制御
装置。 - 【請求項4】 給水調節弁を制御して水位制御をするボ
イラドラム水位制御装置において、 蒸気流量検出値から水位変動までの動特性を打ち消す伝
達関数が設定された関数回路と、この関数回路に接続さ
れたデッドバンド回路と、 このデッドバンド回路の出力を滑らかにするフィルタ
と、 このフィルタに接続されたリミッタと、 このリミッタの出力を給水調節弁を制御する給水流量指
令から減算する回路と、からなるフィードフォワード回
路を設けたことを特徴とするボイラドラムの水位制御装
置。
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- 1998-12-11 JP JP35235398A patent/JP3972495B2/ja not_active Expired - Fee Related
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