JP2000179732A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000179732A
JP2000179732A JP10362305A JP36230598A JP2000179732A JP 2000179732 A JP2000179732 A JP 2000179732A JP 10362305 A JP10362305 A JP 10362305A JP 36230598 A JP36230598 A JP 36230598A JP 2000179732 A JP2000179732 A JP 2000179732A
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valve
spring
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housing
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JP10362305A
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Inventor
Takaomi Shirase
隆臣 白勢
Naoki Masuda
直己 増田
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁性金属製の弁ハウジングに連設される非磁性
材料製のガイド筒を囲繞するボビンにコイルが巻装さ
れ、ボビンの一端および弁ハウジングの一端に両端を当
接させてコイルを囲繞する磁路枠と、前記ボビンの他端
との間にコイル状のばねが設けられる電磁弁において、
磁気効率の向上を図るとともに、ばねの傾きを確実に防
止する。 【解決手段】磁路枠131に設けられて弁ハウジング1
11に当接する第2当接板部140の内周に、弁ハウジ
ング111と一体の固定コア126を嵌合せしめる嵌合
筒部141が一体に連設され、ボビン129および第2
当接板部140間に設けられるばね132に嵌合筒部1
41が嵌合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性金属製の弁ハ
ウジングに連設される非磁性材料製のガイド筒を囲繞す
るボビンにコイルが巻装され、ボビンの一端および弁ハ
ウジングの一端に両端を当接させてコイルを囲繞する磁
路枠と、前記ボビンの他端との間にコイル状のばねが設
けられる電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電磁弁は、たとえば特開平
9−119552号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、磁路枠の他端側に設けられる第2当接板部
は、常開型電磁弁の場合には弁ハウジングに一体に連設
された円筒状の固定コアを囲繞する単純なリング板状に
形成され、常閉型電磁弁の場合には弁ハウジングに一体
に連設された円筒状の連結筒部を囲繞する単純なリング
板状に形成されている。したがって常開型電磁弁の場合
には磁路枠の他端側で第2当接板部の内周面が固定コア
の外周面に近接、対向し、常閉型電磁弁の場合には磁路
枠の他端側で第2当接板部の内周面が連結筒部の外周面
に近接、対向するだけであり、固定コアもしくは連結筒
部と磁路枠との間の直接的な磁路面積は小さく、固定コ
アもしくは連結筒部と磁路枠との間の磁路の大部分は弁
ハウジングを経由することになり、磁気効率に優れてい
るとは言い難い。
【0004】しかも上記従来の電磁弁では、第2当接板
部が単純なリング板状であるので、一端をボビンに当接
せしめるとともに他端を第2当接板部に当接せしめたば
ねの他端側の位置決めが確実に行われておらず、ばねが
ガイド筒の軸線に対して傾いてしまい、傾いたばねによ
る偏荷重がボビンに作用してコイルの端子接続部に負担
がかかってしまう可能性がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、磁気効率の向上を図るとともに、ばねの傾き
を確実に防止し得るようにした電磁弁を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、磁性金属から成る弁ハウジ
ングと、円筒状に形成されて前記弁ハウジングの一端中
央部に一体に連設される固定コアと、一端側が閉じられ
るとともに他端には前記固定コアの先端部が嵌合、固着
される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒の一端側
にばね付勢されつつガイド筒内に軸方向移動可能に収納
される可動コアと、前記ガイド筒を挿通せしめる中心孔
を有するボビンと、該ボビンに巻装されるコイルと、前
記ボビンの一端に当接する第1当接板部が一端側に設け
られるとともに前記固定コアの周囲で弁ハウジングの一
端に当接するリング板状の第2当接板部が他端側に設け
られて前記コイルを囲繞する磁路枠と、前記ボビンの他
端に一端を当接させるとともに前記第2当接板部に他端
を当接させるコイル状のばねとを備え、常開型に構成さ
れる電磁弁において、前記第2当接板部の内周に、前記
固定コアを嵌合せしめるとともに前記ばねの他端側に嵌
合される嵌合筒部が一体に連設されることを特徴とす
る。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、磁路枠が備える嵌合筒部の内面が固定コアの外面
に接触することになり、固定コアおよび磁路枠間の直接
的な磁路面積を大きく設定することができ、磁気効率を
向上することができる。また嵌合筒部がばねの他端側に
嵌合することにより、ばねの位置決めが嵌合筒部によっ
て確実になされることになり、ばねの傾きが生じること
を防止することができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、磁性金属から
成るとともに円筒状の連結筒部が一端中央部に一体に連
設される弁ハウジングと、前記連結筒部の先端から離隔
した位置に配置される固定コアと、該固定コアが一端に
固着されるとともに他端には前記連結筒部の先端部が嵌
合、固着される非磁性材料製のガイド筒と、該ガイド筒
の一端側にばね付勢されつつガイド筒内に軸方向移動可
能に収納される可動コアと、前記ガイド筒を挿通せしめ
る中心孔を有するボビンと、該ボビンに巻装されるコイ
ルと、前記ボビンの一端に当接する第1当接板部が一端
側に設けられるとともに前記連結筒部の周囲で弁ハウジ
ングの一端に当接するリング板状の第2当接板部が他端
側に設けられて前記コイルを囲繞する磁路枠と、前記ボ
ビンの他端に一端を当接させるとともに前記第2当接板
部に他端を当接させるコイル状のばねとを備え、常閉型
に構成される電磁弁において、前記第2当接板部の内周
に、前記連結筒部を嵌合せしめるとともに前記ばねの他
端側に嵌合される嵌合筒部が一体に連設されることを特
徴とする。
【0009】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、磁路枠が備える嵌合筒部の内面が連結筒部の外面
に接触することになり、連結筒部および磁路枠間の直接
的な磁路面積を大きく設定することができ、磁気効率を
向上することができる。また嵌合筒部がばねの他端側に
嵌合することにより、ばねの位置決めが嵌合筒部によっ
て確実になされることになり、ばねの傾きが生じること
を防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液
圧回路図、図2はブレーキ液圧制御装置の側面図、図3
は図2の3矢視図、図4は図2の4矢視図、図5は図4
の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7
は図6の7−7線断面図、図8は常開型電磁弁の拡大縦
断面図、図9は磁路枠の斜視図、図10は常閉型電磁弁
の拡大縦断面図である。
【0012】先ず図1において、タンデム型のマスタシ
リンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏
力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力
ポート11 ,12 を備えており、左前輪用車輪ブレーキ
1 、右後輪用車輪ブレーキB2 、右前輪用車輪ブレー
キB3 および左後輪用車輪ブレーキB4 と、前記第1お
よび第2出力ポート11 ,12 に個別に接続された第1
および第2出力液圧路21 ,22 との間にブレーキ液圧
制御装置3が設けられ、該ブレーキ液圧制御装置3およ
び右、左後輪用車輪ブレーキB2 ,B4 間に、第1およ
び第2比例減圧弁41 ,42 がそれぞれ介設される。
【0013】ブレーキ液圧制御装置3は、左前輪用車輪
ブレーキB1 、右後輪用車輪ブレーキB2 、右前輪用車
輪ブレーキB3 および左後輪用車輪ブレーキB4 に個別
に対応した第1、第2、第3および第4常開型電磁弁5
1 〜54 と、各常開型電磁弁51 〜54 にそれぞれ並列
に接続される第1、第2、第3および第4チェック弁7
1 〜74 と、前記各車輪ブレーキB1 〜B4 に個別に対
応した第1、第2、第3および第4常閉型電磁弁61
4 と、第1および第2出力液圧路21 ,22にそれぞ
れ個別に対応した第1および第2リザーバ81 ,8
2 と、第1および第2リザーバ81 ,82 に吸入弁10
1 ,102 をそれぞれ介して接続されるプランジャ型の
第1および第2ポンプ111 ,112 と、両ポンプ11
1 ,112 を駆動する共通1個の電動モータ12と、第
1および第2ポンプ111 ,112 に吐出弁131 ,1
2 をそれぞれ介して接続される第1および第2ダンパ
141,142 と、前記第1および第2出力液圧路
1 ,22 と第1および第2ダンパ141 ,142 との
間にそれぞれ介裝される第1および第2オリフィス15
1 ,152 と、各常開型電磁弁51 〜54 、各常閉型電
磁弁61 〜64 および電動モータ12の作動を制御する
電子制御ユニット16とを備える。
【0014】第1常開型電磁弁51 は、第1出力液圧路
1 および左前輪用車輪ブレーキB 1 間に設けられ、第
2常開型電磁弁52 は、第1出力液圧路21 および第1
比例減圧弁41 間に設けられ、第3常開型電磁弁5
3 は、第2出力液圧路22 および右前輪用車輪ブレーキ
3 間に設けられ、第4常開型電磁弁54 は、第2出力
液圧路22 および第2比例減圧弁42 間に設けられる。
【0015】また第1〜第4チェック弁71 〜74 は、
対応する車輪ブレーキB1 〜B4 からマスタシリンダM
へのブレーキ液の流れを許容するようにして、各常開型
電磁弁51 〜54 に並列に接続される。
【0016】第1常閉型電磁弁61 は、左前輪用車輪ブ
レーキB1 および第1リザーバ81間に設けられ、第2
常閉型電磁弁62 は、第1比例減圧弁41 および第1リ
ザーバ81 間に設けられ、第3常閉型電磁弁63 は、右
前輪用車輪ブレーキB3 および第2リザーバ82 間に設
けられ、第4常閉型電磁弁64 は、第2比例減圧弁4 2
および第2リザーバ82 間に設けられる。
【0017】ところで、第1常開型電磁弁51 および第
1常閉型電磁弁61 は共働して第1制御弁手段V1 を構
成し、第2常開型電磁弁52 および第2常閉型電磁弁6
2 は共働して第2制御弁手段V2 を構成し、第3常開型
電磁弁53 および第3常閉型電磁弁63 は共働して第3
制御弁手段V3 を構成し、第4常開型電磁弁54 および
第4常閉型電磁弁64 は共働して第4制御弁手段V4
構成する。
【0018】このような制御弁手段V1 〜V4 は、各車
輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、
電子制御ユニット16により、マスタシリンダMおよび
車輪ブレーキB1 〜B4 間を連通するとともに車輪ブレ
ーキB1 〜B4 およびリザーバ81 ,82 間を遮断する
状態に制御される。すなわち各常開型電磁弁51 〜5 4
が消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁61
〜64 が消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第
1出力ポート11 から出力されるブレーキ液圧は、第1
常開型電磁弁51 を介して左前輪用車輪ブレーキB1
作用するとともに、第2常開型電磁弁52 および第1比
例減圧弁41 を介して右後輪用車輪ブレーキB2 に作用
する。またマスタシリンダMの第2出力ポート12 から
出力されるブレーキ液圧は、第3常開型電磁弁53 を介
して右前輪用車輪ブレーキB3 に作用するとともに、第
4常開型電磁弁54 および第2比例減圧弁42 を介して
左後輪用車輪ブレーキB4 に作用する。
【0019】上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入り
そうになったときに、各制御弁手段V1 〜V4 のうちロ
ック状態に入りそうになった車輪に対応する制御弁手段
は、電子制御ユニット16により、マスタシリンダMお
よび車輪ブレーキB1 〜B4間を遮断するとともに車輪
ブレーキB1 〜B4 およびリザーバ81 ,82 間を連通
する状態に制御される。すなわち第1〜第4常開型電磁
弁51 〜54 のうちロック状態に入りそうになった車輪
に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、
第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 のうち上記車輪に対
応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これにより、
ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一
部が第1リザーバ81 または第2リザーバ82 に吸収さ
れ、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧
が減圧されることになる。
【0020】またブレーキ液圧を一定に保持する際に
は、各制御弁手段V1 〜V4 は、電子制御ユニット16
により、車輪ブレーキB1 〜B4 をマスタシリンダMお
よびリザーバ81 ,82 から遮断する状態に制御され
る。すなわち常開型電磁弁51 〜54 が励磁、閉弁され
るとともに、常閉型電磁弁61 〜64 が消磁、閉弁され
ることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、
常開型電磁弁51 〜54 が消磁、開弁状態とされるとも
に、常閉型電磁弁61 〜64 が消磁、閉弁状態とされれ
ばよい。
【0021】このように各制御弁手段V1 〜V4 を電子
制御ユニット16で制御することにより、車輪をロック
させることなく、効率良く制動することができる。
【0022】ところで、上述のようなアンチロックブレ
ーキ制御中に、電動モータ12は電子制御ユニット16
により作動せしめられる。この電動モータ12の作動に
伴って第1および第2ポンプ111 ,112 が駆動され
るので、第1および第2リザーバ81 ,82 に吸収され
たブレーキ液は、第1および第2ポンプ111 ,11 2
に吸入され、次いで第1および第2ダンパ141 ,14
2 側へ吐出され、第1および第2オリフィス151 ,1
2 を経て第1および第2出力液圧路21 ,2 2 に還流
される。このようなブレーキ液の還流によって、第1お
よび第2リザーバ81 ,82 のブレーキ液の吸収による
ブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができ
る。しかも第1および第2ポンプ111 ,112 の吐出
圧の脈動は第1および第2ダンパ141 ,142 、なら
びに第1および第2オリフィス151 ,152 の協働作
用により吸収されるため、上記還流によってブレーキペ
ダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0023】図2〜図4において、ブレーキ液圧制御装
置3は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状
に形成されるハウジング20を備えるものであり、この
ハウジング20に、第1〜第4常開型電磁弁51
4 、それらの常開型電磁弁51〜54 と制御弁手段V
1 〜V4 を構成する第1〜第4常閉型電磁弁61
4 、、第1〜第4チェック弁71 〜74 、第1および
第2リザーバ81 ,82 、第1および第2ダンパ1
1 ,142 、第1および第2オリフィス151 ,15
2 、ならびに第1および第2ポンプ111 ,112 が設
けられる。またハウジング20の一面20aには合成樹
脂製のカバー21が取付けられ、該カバー21とは反対
側でハウジング20の他面20bに電動モータ12のモ
ータケース22が取付けられる。
【0024】図5〜図7を併せて参照して、第1〜第4
常開型電磁弁51 〜54 はハウジング20の上部に横方
向に並んで配設され、第1〜第4常閉型電磁弁61 〜6
4 は、各常開型電磁弁51 〜54 の下方で横方向に並ん
でハウジング20に配設されており、第1〜第4常開型
電磁弁51 〜54 および第1〜第4常閉型電磁弁61
4 は上下に並列してハウジング20に配設されること
になる。
【0025】第1リザーバ81 は、制御弁手段V1 ,V
2 に対応する位置でハウジング20の下部に配設され、
第2リザーバ82 は、制御弁手段V3 ,V4 に対応する
位置でハウジング20の下部に配設される。而して両リ
ザーバ81 ,82 は、図5で示すように、ハウジング2
0の一面20aに開口するようにして該ハウジング20
に設けられる有底のリザーバ穴26と、該リザーバ穴2
6の閉塞端との間にリザーバ室27を形成してリザーバ
穴26に摺動可能に嵌合される有底円筒状のピストン2
8と、リザーバ穴26の開口端部に嵌合される受け部材
29と、該受け部材29のリザーバ穴26からの抜け出
しを阻止するようにしてリザーバ穴26の開口端縁に装
着される止め輪30と、受け部材29およびピストン2
8間に縮設されるリザーバばね31とでそれぞれ構成さ
れるものであり、両リザーバ81,82 のリザーバ室2
7…が第1および第2ポンプ111 ,112 に接続され
る。
【0026】第1ダンパ141 は、制御弁手段V1 ,V
2 および第1リザーバ81 間に対応する位置でハウジン
グ20に配設され、第2ダンパ142 は、制御弁手段V
3 ,V4 および第2リザーバ82 間に対応する位置でハ
ウジング20に配設される。
【0027】両ダンパ141 ,142 は、ハウジング2
0の一面20aに開口するようにして該ハウジング20
に設けられる有底のダンパ穴33に摺動可能に嵌合され
てダンパ穴33の閉塞端との間にダンパ室34を形成す
るピストン35と、ダンパ穴33の開口端部に嵌合され
る受け部材36と、該受け部材36のダンパ穴33から
の抜け出しを阻止するようにしてダンパ穴33の開口端
縁に装着される止め輪37と、受け部材36およびピス
トン35間に設けられる1もしくは複数枚の皿ばね38
とでそれぞれ構成されるものであり、両ダンパ141
142 のダンパ室34…が第1および第2ポンプ1
1 ,112 に接続される。
【0028】第1および第2ポンプ111 ,112 は、
第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64と、第1および第2
リザーバ81 ,82 との間で、第1〜第4常閉型電磁弁
1〜64 の配列方向に沿う同軸の作動軸線を有してハ
ウジング20に配設されるものであり、両ポンプ1
1 ,112 がそれぞれ備えるプランジャ40…は、相
互間に間隔をあけた位置に配置される。また両ポンプ1
1 ,112 には、吸入弁101 ,102 および吐出弁
131 ,132 がそれぞれ内蔵されている。
【0029】一方、電動モータ12のモータケース22
は、有底円筒状のケース本体22aと、該ケース本体2
2aの開放端を閉じるように配置される蓋体22bとか
ら成るものであり、ケース本体22aおよび蓋体22b
がともに複数のねじ部材41…によりハウジング20の
他面20bに締結される。該電動モータ12の出力軸4
2は、蓋体22bを回転自在に貫通し、ハウジング20
に設けられた凹部43内まで延出されており、蓋体22
bに保持されたボールベアリング44と、凹部43の内
端部に保持されたボールベアリング45とによって支承
される。しかも前記両ベアリング44,45間に位置す
る中間部で出力軸42には偏心軸部42aが設けられて
おり、該偏心軸部42aの外周に装着されるボールベア
リング46が、第1および第2ポンプ111 ,112
おける各プランジャ40…の先端に当接される。したが
って、電動モータ12の作動によって出力軸42が回転
すれば、偏心軸部42aを介してボールベアリング46
に偏心運動が与えられ、これにより各プランジャ40…
にポンプ動作が与えられることになる。
【0030】図8において、常開型電磁弁51 は、弁部
5aにソレノイド部5bが連設されて成るものであり、
ハウジング20の一面20aに開口するようにして該ハ
ウジング20の上部に設けられる装着孔23に弁部5a
が収容され、ソレノイド部5bはハウジング20の一面
20aから突出する。
【0031】弁部5aは、磁性金属により段付きの円筒
状に形成される弁ハウジング111を備えるものであ
り、この弁ハウジング111は、ハウジング20に設け
られた装着孔23に嵌合される。装着孔23の開口端寄
り内面には弁ハウジング111に係合して該弁ハウジン
グ111の装着孔23からの離脱を阻止する止め輪11
2が嵌着される。また弁ハウジング111の外面の軸方
向に間隔をあけた2個所には環状のシール部材113,
114が装着されており、それらのシール部材113,
114間でハウジング20および弁ハウジング111間
には環状室115が形成される。
【0032】弁ハウジング111には円筒状の弁座部材
116が圧入、固着される。また弁ハウジング111に
は、一端を弁ハウジング111の一端側に臨ませた非磁
性材料製の弁軸117が摺動可能に嵌合されており、前
記弁座部材116に着座可能な球状の弁体118が弁軸
117の他端に固着される。しかも弁軸117の他端お
よび弁座部材116間に形成される弁室119には、弁
軸117すなわち弁体118を弁座部材116から離反
する方向に付勢する戻しばね120が収納される。
【0033】弁ハウジング111には、出力液圧路21
に連なってハウジング20に設けられた液圧路121
と、弁座部材116との間に介在するようにしてフィル
タ122が装着される。また環状室115に臨む部分で
弁ハウジング111の外周にはフィルタ123が装着さ
れており、該フィルタ123を介して弁室119を環状
室115に通じさせるための通路124が弁ハウジング
111に設けられる。前記環状室115は車輪ブレーキ
1 〜B4 に通じるものであり、ハウジング20には環
状室115を車輪ブレーキB1 に通じさせる通路125
が設けられる。さらに弁ハウジング111の弁座部材1
16およびフィルタ122間には、液圧路121の圧力
が環状室115よりも低下したときに開弁して環状室1
15のブレーキ液を液圧路121側に還流させるチェッ
ク弁71 が配設される。
【0034】ソレノイド部5bは、固定コア126と、
前記弁部5aにおける弁軸117の一端に連動、連結さ
れる可動コア127と、固定コア126に対する可動コ
ア127の近接・離反移動を案内するガイド筒128
と、ガイド筒128を囲繞するボビン129と、該ボビ
ン129に巻装されるコイル130と、コイル130を
囲繞する磁路枠131と、磁路枠131およびボビン1
29間に介装されるコイル状のばね132とを備える。
【0035】固定コア126は円筒状に形成されてお
り、前記弁ハウジング111の一端中央部に同軸にかつ
一体に連設される。ガイド筒128は、非磁性材料たと
えばステンレス鋼により一端を半球状の閉塞端とした薄
肉の有底円筒状に形成されるものであり、該ガイド筒1
28の他端に前記固定コア126の先端部が嵌合され、
たとえば溶接によりガイド筒128の他端が固定コア1
26に固着される。しかも弁ハウジング111の装着孔
23への装着状態でガイド筒128はハウジング20の
一面20aから突出されている。
【0036】ガイド筒128内には、固定コア126に
対して近接・離反することが可能な可動コア127が収
納されており、固定コア126を移動自在に貫通する前
記弁軸117の一端が可動コア127に当接される。と
ころで、弁軸117は、戻しばね120のばね力により
弁体118を弁座部材116から離反する方向に付勢さ
れており、弁軸117の一端は可動コア127に常時当
接されており、可動コア127の軸方向移動に応じて弁
軸117すなわち弁体118も軸方向に移動することに
なる。
【0037】すなわち可動コア127に固定コア126
側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動コア
127は戻しばね120のばね力によりガイド筒128
の一端閉塞部で受けられるまで後退した位置に在り、こ
の際、弁体118は弁座部材116から離反しており、
常開型電磁弁51 は開弁状態にある。また固定コア12
6側に可動コア127を磁気吸引させると、弁体118
は戻しばね120のばね力に抗して弁座部材116に着
座し、常開型電磁弁51 が閉弁状態となる。
【0038】固定コア126および可動コア127間、
ならびに可動コア127および弁座部材116間の弁室
119にブレーキ液が閉じ込められて可動コア127の
円滑な作動が阻害されることを回避するために、可動コ
ア127の外面にはその軸方向両端間にわたって1ある
いは複数の流通溝134…が設けられ、弁軸117にお
いて弁ハウジング111に摺動可能に嵌合している部分
の外面にも1あるいは複数の流通溝135が設けられ
る。
【0039】ボビン129は、ガイド筒128を挿通さ
せる中心孔129aを有して合成樹脂により形成される
ものであり、該ボビン129にコイル130が巻装され
る。
【0040】図9を併せて参照して、磁路枠131は、
コイル130において弁ハウジング111側の半部を囲
繞する磁路筒136を備える。この磁路筒136の一端
には、その一直径線上に位置する一対の連結腕部13
7,137が一体に連設されており、ボビン129の一
端に当接する第1当接板部138が両連結腕部137,
137の一端に連設される。すなわち第1当接板部13
8は、連結腕部137,137の一端に両端部を当接せ
しめた矩形の磁性金属板の両端部が、連結腕部137,
137の一端部両側に一対ずつ設けられたかしめ部13
7a,137a…をかしめて結合することにより構成さ
れるものであり、第1当接板部138の中央部にはガイ
ド筒128を挿通せしめる挿通孔139が設けられる。
すなわち第1当接板部138はガイド筒128を挿通せ
しめてボビン129の一端に当接される。
【0041】一方、磁路筒136の他端には、固定コア
126の周囲で弁ハウジング111の一端に当接するリ
ング板状の第2当接板部140が一体に連設されてお
り、この第2当接板部140の内周には、固定コア12
6を嵌合せしめる嵌合筒部141が一体に連設される。
【0042】また一端をボビン129の他端に当接せし
めたコイル状のばね132の他端は、磁路枠131にお
ける第2当接板部140に当接されるものであり、嵌合
筒部141は前記ばね132の他端部に嵌合される。
【0043】他の常開型電磁弁52 〜54 も、上記常開
型電磁弁51 と同様に構成される。
【0044】図10において、常閉型電磁弁61 は、弁
部6aにソレノイド部6bが連設されて成るものであ
り、ハウジング20の一面20aに開口するようにして
該ハウジング20の上部に設けられる装着孔24に弁部
6aが収容され、ソレノイド部6bはハウジング20の
一面20aから突出する。
【0045】弁部6aは、磁性金属により段付きの円筒
状に形成される弁ハウジング143を備えるものであ
り、この弁ハウジング143は、ハウジング20に設け
られた装着孔24に嵌合される。装着孔24の開口端寄
り内面には弁ハウジング143に係合して該弁ハウジン
グ143の装着孔24からの離脱を阻止する止め輪14
4が嵌着される。また弁ハウジング143の外面の軸方
向に間隔をあけた2個所には環状のシール部材145,
146が装着されており、それらのシール部材145,
146間でハウジング20および弁ハウジング143間
には環状室147が形成される。
【0046】弁ハウジング143には、リザーバ81
連なってハウジング20に設けられた液圧路153に通
じるようにして円筒状の弁座部材148が圧入、固着さ
れる。また弁ハウジング143には、非磁性材料により
円筒状に形成されるガイド部材149が圧入されてお
り、一端を弁ハウジング143の一端側に臨ませた磁性
金属製の弁軸150が前記ガイド部材149に摺動可能
に嵌合される。すなわちガイド部材149は、磁性金属
製の弁ハウジング143の内面に磁性金属から成る弁軸
150が磁気吸着してしまうことによって弁軸150の
円滑な作動が阻害されるのを防止する働きをする。また
弁軸150の他端および弁座部材149間で弁ハウジン
グ143内には弁室151が形成されており、弁軸15
0の他端には、前記弁座部材148に着座可能な球状の
弁体152が固着される。
【0047】環状室147に臨む部分で弁ハウジング1
43の外周にはフィルタ154が装着されており、該フ
ィルタ154を介して環状室147を弁室151に通じ
させるための通路155が弁ハウジング143に設けら
れる。前記環状室147は車輪ブレーキB1 に通じるも
のであり、ハウジング20には環状室147を車輪ブレ
ーキB1 に通じさせる通路156が設けられる。
【0048】ソレノイド部6bは、固定コア157と、
前記弁部6aにおける弁軸150の一端に一体に連設さ
れる可動コア158と、固定コア157に対する可動コ
ア158の近接・離反移動を案内するガイド筒159
と、ガイド筒159を囲繞するボビン129と、該ボビ
ン129に巻装されるコイル130と、コイル130を
囲繞する磁路枠131と、磁路枠131およびボビン1
29間に介装されるコイル状のばね132とを備える。
【0049】ガイド筒159は、非磁性材料たとえばス
テンレス鋼により両端を開放した薄肉の円筒状に形成さ
れるものであり、該ガイド筒159の一端には、該ガイ
ド筒159の一端開口部を塞ぐようにして円柱状の固定
コア157が固着される。また弁ハウジング143の一
端中央部には連結筒部160が一体に連設されており、
前記ガイド筒159の他端に前記連結筒部160の先端
部が嵌合され、たとえば溶接によりガイド筒159の他
端が連結筒部160に固着される。しかも弁ハウジング
143の装着孔24への装着状態でガイド筒159はハ
ウジング20の一面20aから突出されている。
【0050】ガイド筒159内には、固定コア157に
対して近接・離反することが可能な可動コア158が収
納されており、可動コア158および固定コア157間
に、弁軸150を介して弁体150を弁座部材148に
着座せしめる方向のばね力を発揮する戻しばね161が
設けられる。
【0051】すなわち可動コア158に固定コア157
側への磁気吸引力が作用していない状態で、該可動コア
158は戻しばね161のばね力により弁体150を弁
座部材148に着座せしめるまで前進した位置にあり、
常閉型電磁弁61 は閉弁状態にある。また固定コア15
7側に可動コア158を磁気吸引させると、弁体150
は戻しばね161のばね力に抗して弁座部材148から
離反し、常閉型電磁弁61 が開弁状態となる。
【0052】ところで、固定コア157側に可動コア1
58を磁気吸引させたときに可動コア158を固定コア
157に直接接触させると、磁気吸引力を解除したとき
の残留磁気により可動コア158の固定コア157から
の離反動作が遅れることがあり、そのような状態が生じ
ることを防止するために、固定コア157および可動コ
ア158間には、非磁性材料製のスペーサ162が介装
される。また固定コア157および可動コア158間、
ならびに可動コア158および弁座部材148間の弁室
151にブレーキ液が閉じ込められて可動コア158の
円滑な作動が阻害されることを回避するために、一体に
連結されている可動コア158および弁軸150の外面
に1あるいは複数の流通溝163…が設けられる。
【0053】磁路枠131が一端側に備える第1当接板
部138はボビン29の一端に当接れており、第1当接
板部138の中央部に設けられる挿通孔139には固定
コア157が挿通される。また磁路枠131が他端側に
備える第2当接板部140は連結筒部160の周囲で弁
ハウジング143に当接されており、第2当接板部14
0の内周に一体に連設される嵌合筒部141には連結筒
部160が嵌合され、一端をボビン129に当接せしめ
たばね132の他端部に嵌合筒部141が嵌合される。
【0054】他の常閉型電磁弁62 〜64 も、上記常閉
型電磁弁61 と同様に構成される。
【0055】再び図5〜図7において、カバー21は、
前記第1〜第4常開型電磁弁51 〜54 におけるソレノ
イド部5a…、前記第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64
におけるソレノイド部6b…を収納するとともに、第1
および第2リザーバ81 ,8 2 における受け部材29…
ならびに第1および第2ダンパ141 ,142 における
受け部材36…を臨ませる収納室48をハウジング20
との間に形成するようにして、複数のねじ部材49…に
よりハウジング20の一面20aに締結される。而して
カバー21のハウジング20側端縁には、該ハウジング
20の一面20aに弾発的に接触する無端状のシール部
材59が装着される。
【0056】カバー21内の中間部には、第1〜第4常
開型電磁弁51 〜54 の各ソレノイド部5b…および第
1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 の各ソレノイド部6b
…を嵌合、支持する支持部50が設けられ、該支持部5
0には、該支持部50で収納室48を区画することがな
いように複数の開口部52…が形成される。
【0057】電子制御ユニット16は、電気回路がプリ
ントされる基板53に半導体チップ54等が搭載されて
成るものであり、カバー21内のハウジング20とは反
対側で基板53が前記支持部50に締結される。しかも
前記支持部50には複数の導電性金属製のバスバー51
…が埋設されており、これらのバスバー51…により、
第1〜第4常開型電磁弁51 〜54 の各ソレノイド部5
b…および第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 の各ソレ
ノイド部6b…が、電子制御ユニット16に接続され
る。
【0058】すなわち各常開型電磁弁51 〜54 および
各常閉型電磁弁61 〜64 におけるコイル130…の両
端はボビン129…に一部を埋設せしめた平板状の端子
165…にそれぞれ接続されており、前記支持部50を
貫通した各端子165…にバスバー51…が電気的に接
続される。
【0059】カバー21には、ハウジング20から側方
にはみだす突出部21aが一体に形成されており、該突
出部21aには、雄型であるカバー側コネクタ55が設
けられる。
【0060】このカバー側コネクタ55は、カバー21
の前記突出部21aと一体にして箱形に形成されるコネ
クタハウジング56と、コネクタハウジング56の内部
に収容、支持される複数本のコネクタ端子57…とで構
成されるものであり、コネクタ端子57…は電子制御ユ
ニット16およびバスバー51…を介して各ソレノイド
部5b…,6b…に接続され、また電子制御ユニット1
6および図示しない導電体を介して電動モータ12に接
続される。
【0061】カバー21に連設されたカバー側コネクタ
55には、複数の外部導線75,75…の端部に共通に
設けられる外部導線側コネクタ76のコネクタハウジン
グ77が着脱可能に接続され、外部導線75,75…に
個別に連なってコネクタハウジング77内に設けられる
コネクタ端子(図示せず)が前記カバー側コネクタ55
のコネクタ端子57…に嵌合、接続される。
【0062】図2および図3に注目して、車体フレーム
88には、ハウジング20の下面に対向する支持板部8
9aと、該支持板部89aの両端に直角に連設されてハ
ウジング20の両側面に対向する一対の支持板部89
b,89bとを備えるブラケット89が固定される。
【0063】一方、ハウジング20の上部両側には取付
け突部102,102が一体に突設されており、両取付
け突部102,102が、ブラケット89における支持
板部89b,89bの上部にマウント手段91,91を
介して取付けられる。
【0064】マウント手段91は、ほぼ水平に延びる軸
線を有して支持板部89b上に支持されるマウントボル
ト103と、該マウントボルト103の一部を嵌入せし
める円筒状のマウントラバー104とを備えるものであ
り、取付け突部102には、前記マウントラバー104
を嵌合せしめる有底の取付け穴105が設けられる。
【0065】マウントボルト103は、ねじ軸部103
aと、該ねじ軸部103aに同軸にかつ一体に連設され
る嵌入軸部103bと、ねじ軸部103aおよび嵌入軸
部103bの連設部から半径方向外方に張出す鍔部10
3cとを一体に備えるものである。一方、支持板部89
bの上部には、上方に開口したスリット106が設けら
れており、ねじ軸部103aの鍔部103c寄りの部分
が該スリット106に上方から差し込まれる。而してね
じ軸部103aにはナット107が螺合され、このナッ
ト107と前記鍔部103cとの間に支持板部89bが
挟まれることにより、マウントボルト103が支持板部
89bに固定的に支持されることになる。
【0066】またハウジング20の下部は、ブラケット
89における支持板部89aにマウント手段90を介し
て取付けられるものであり、このマウント手段90は、
ハウジング20の下部に嵌合されるマウントラバー(図
示せず)が、支持板部89aに固定されて成るものであ
る。
【0067】次にこの実施例の作用について説明する
と、各常開型電磁弁51 〜54 において、可動コア12
7を収納した非磁性材料製のガイド筒128は、弁ハウ
ジング111の一端中央部に一体に連設された固定コア
126に固着されており、ガイド筒128を挿通せしめ
る中心孔129aを有するボビン129に巻装されるコ
イル130を囲繞する磁路枠131の一端側には、ボビ
ン129の一端に当接する第1当接板部138が設けら
れ、前記磁路枠131の他端側には、固定コア126の
周囲で弁ハウジング111に当接する第2当接板部14
0と、第2当接板部140の内周に一体に連設されると
ともに固定コア126を嵌合せしめる嵌合筒部141と
が設けられている。したがって、磁路枠131が備える
嵌合筒部141の内面が固定コア126の外面に接触す
ることになり、固定コア126および磁路枠131間の
直接的な磁路面積を大きく設定することができ、常開型
電磁弁51 〜54 の磁気効率を向上することができる。
【0068】また一端をボビン129に当接させるとと
もに他端を前記第2当接板部140に当接せしめたコイ
ル状のばね132の他端部に前記嵌合筒部141が嵌合
されるので、ばね132の位置決めが嵌合筒部141に
よって確実になされることになり、ばね132の傾きが
生じることを防止することができる。これにより偏荷重
がボビン129に作用してコイル130の両端の端子1
65への接続部に負担がかかってしまうことはなく、コ
イル130の両端の端子165への接続部の劣化を確実
に防止することができる。
【0069】各常閉型電磁弁61 〜64 において、可動
コア158を収納した非磁性材料製のガイド筒159
は、弁ハウジング143の一端中央部に一体に連設され
た連結筒部160に固着されており、ガイド筒159を
挿通せしめる中心孔129aを有するボビン129に巻
装されるコイル130を囲繞する磁路枠131の一端側
には、ボビン129の一端に当接する第1当接板部13
8が設けられ、前記磁路枠131の他端側には、連結筒
部160の周囲で弁ハウジング143に当接する第2当
接板部140と、第2当接板部140の内周に一体に連
設されるとともに連結筒部160を嵌合せしめる嵌合筒
部141とが設けられている。したがって、磁路枠13
1が備える嵌合筒部141の内面が連結筒部160の外
面に接触することになり、連結筒部160および磁路枠
131間の直接的な磁路面積を大きく設定することがで
き、常閉型電磁弁61 〜64 の磁気効率を向上すること
ができる。
【0070】さらに常閉型電磁弁61 〜64 において、
ボビン129および磁路枠131間に設けられるばね1
32の傾きも、常開型電磁弁51 〜54 と同様に防止さ
れる。
【0071】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0072】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、磁路枠が備える嵌合筒部の内面を固定コアの外面に
接触せしめることにより、固定コアおよび磁路枠間の直
接的な磁路面積を大きく設定して常開型電磁弁の磁気効
率を向上することができ、またばねを嵌合筒部によって
確実に位置決めしてばねの傾きが生じることを防止する
ことができる。
【0073】また請求項2記載の発明によれば、磁路枠
が備える嵌合筒部の内面が連結筒部の外面に接触せしめ
ることにより、連結筒部および磁路枠間の直接的な磁路
面積を大きく設定して常閉型電磁弁の磁気効率を向上す
ることができ、またばねを嵌合筒部によって確実に位置
決めしてばねの傾きが生じることを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液圧回路図
である。
【図2】ブレーキ液圧制御装置の側面図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】図2の4矢視図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】常開型電磁弁の拡大縦断面図である。
【図9】磁路枠の斜視図である。
【図10】常閉型電磁弁の拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 〜54 ・・・常開型電磁弁 61 〜64 ・・・常閉型電磁弁 111,143・・・弁ハウジング 126,157・・・固定コア 127,158・・・可動コア 128,159・・・ガイド筒 129・・・ボビン 129a・・・中心孔 130・・・コイル 131・・・磁路枠 132・・・ばね 138・・・第1当接板部 140・・・第2当接板部 141・・・嵌合筒部 160・・・連結筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H106 DA07 DA12 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC04 DC17 DD09 EE29 EE48 GA10 GA13 GA23 GA26 GA30 GB05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性金属から成る弁ハウジング(11
    1)と、円筒状に形成されて前記弁ハウジング(11
    1)の一端中央部に一体に連設される固定コア(12
    6)と、一端側が閉じられるとともに他端には前記固定
    コア(126)の先端部が嵌合、固着される非磁性材料
    製のガイド筒(128)と、該ガイド筒(128)の一
    端側にばね付勢されつつガイド筒(128)内に軸方向
    移動可能に収納される可動コア(127)と、前記ガイ
    ド筒(128)を挿通せしめる中心孔(129a)を有
    するボビン(129)と、該ボビン(129)に巻装さ
    れるコイル(130)と、前記ボビン(129)の一端
    に当接する第1当接板部(138)が一端側に設けられ
    るとともに前記固定コア(126)の周囲で弁ハウジン
    グ(111)の一端に当接するリング板状の第2当接板
    部(140)が他端側に設けられて前記コイル(13
    0)を囲繞する磁路枠(131)と、前記ボビン(12
    9)の他端に一端を当接させるとともに前記第2当接板
    部(140)に他端を当接させるコイル状のばね(13
    2)とを備え、常開型に構成される電磁弁において、前
    記第2当接板部(140)の内周に、前記固定コア(1
    26)を嵌合せしめるとともに前記ばね(132)の他
    端側に嵌合される嵌合筒部(141)が一体に連設され
    ることを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 磁性金属から成るとともに円筒状の連結
    筒部(160)が一端中央部に一体に連設される弁ハウ
    ジング(143)と、前記連結筒部(160)の先端か
    ら離隔した位置に配置される固定コア(157)と、該
    固定コア(157)が一端に固着されるとともに他端に
    は前記連結筒部(160)の先端部が嵌合、固着される
    非磁性材料製のガイド筒(159)と、該ガイド筒(1
    59)の一端側にばね付勢されつつガイド筒(159)
    内に軸方向移動可能に収納される可動コア(158)
    と、前記ガイド筒(159)を挿通せしめる中心孔(1
    29a)を有するボビン(129)と、該ボビン(12
    9)に巻装されるコイル(130)と、前記ボビン(1
    29)の一端に当接する第1当接板部(138)が一端
    側に設けられるとともに前記連結筒部(160)の周囲
    で弁ハウジング(143)の一端に当接するリング板状
    の第2当接板部(140)が他端側に設けられて前記コ
    イル(130)を囲繞する磁路枠(131)と、前記ボ
    ビン(129)の他端に一端を当接させるとともに前記
    第2当接板部(140)に他端を当接させるコイル状の
    ばね(132)とを備え、常閉型に構成される電磁弁に
    おいて、前記第2当接板部(140)の内周に、前記連
    結筒部(160)を嵌合せしめるとともに前記ばね(1
    32)の他端側に嵌合される嵌合筒部(141)が一体
    に連設されることを特徴とする電磁弁。
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