JP2000177559A - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置

Info

Publication number
JP2000177559A
JP2000177559A JP10356130A JP35613098A JP2000177559A JP 2000177559 A JP2000177559 A JP 2000177559A JP 10356130 A JP10356130 A JP 10356130A JP 35613098 A JP35613098 A JP 35613098A JP 2000177559 A JP2000177559 A JP 2000177559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
damper
brake
plug
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10356130A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Shimizu
睦 清水
Yutaka Tsuboyama
豊 坪山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Kogyo Co Ltd filed Critical Nissin Kogyo Co Ltd
Priority to JP10356130A priority Critical patent/JP2000177559A/ja
Publication of JP2000177559A publication Critical patent/JP2000177559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車輪ブレーキから解放されてリザーバに貯溜さ
れたブレーキ液を汲上げてマスタシリンダ側に戻すポン
プの吐出側に、該ポンプの吐出脈動を吸収するためのダ
ンパが接続される車両用ブレーキ液圧制御装置におい
て、大型化を回避しつつダンパの容量を大きく設定する
ことを可能とする。 【解決手段】プラグ35が、外端を閉じる有底円筒状に
形成されるとともに外端閉塞部をハウジング20の一面
20aから突出せしめて該ハウジング20に装着され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車両や自動二
輪車等の車両のブレーキ液圧制御装置に関し、特に、車
輪ブレーキから解放されてリザーバに貯溜されたブレー
キ液を汲上げてマスタシリンダ側に戻すポンプの吐出側
に、該ポンプの吐出脈動を吸収するためのダンパが接続
されるものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるブレーキ液圧制御装置は、
たとえば特開平8−261201号公報等で既に知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のブレーキ液
圧制御装置のダンパは、ハウジングに設けられた有底の
ダンパ穴の開口端が、外端面をハウジングの一面とほぼ
面一としたプラグで液密に閉じられて成るものであり、
ダンパ穴の閉塞端およびプラグ間に形成されるダンパ室
の容量が一定に定まってしまう。このため、ポンプの吐
出脈動を効果的に吸収すべくダンパ容量を大きくするた
めにはダンパ室の容積を大きく設定せねばならず、ダン
パすなわちハウジングの大型化を招いてしまう。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、大型化を回避しつつダンパの容量を大きく設
定することを可能とした車両用ブレーキ液圧制御装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、マスタシリンダに連なる出力液圧路およ
び車輪ブレーキ間に介装される常開型電磁弁、ならびに
前記車輪ブレーキおよびリザーバ間に介装される常閉型
電磁弁が、それらの電磁弁のソレノイド部をハウジング
の一面から突出せしめてハウジングに設けられ、前記ハ
ウジングの一面に開口して該ハウジングに設けられる有
底のダンパ穴の開口端がプラグで液密に閉塞されて成る
ダンパが、前記リザーバからブレーキ液を汲上げて前記
出力液圧路に戻すポンプの吐出側に接続される車両用ブ
レーキ制御装置において、前記プラグが、外端を閉じる
有底円筒状に形成されるとともに外端閉塞部を前記ハウ
ジングの一面から突出せしめて該ハウジングに装着され
ることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、ダンパ穴の閉塞
端とプラグとの間に形成されるダンパ室を、プラグがハ
ウジングの一面から突出した有底円筒状のものであるこ
とにより、ダンパ穴の径および長さを大きくしなくても
大容積とすることが可能であり、したがってハウジング
の大型化を招くことなくダンパ室の容積を大きくし、ダ
ンパ容量を大きくすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図8は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1は乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液圧
回路図、図2はブレーキ液圧制御装置の側面図、図3は
図2の3矢視図、図4は図2の4矢視図、図5は図4の
5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7は
図6の7−7線断面図、図8はダンパの拡大断面図であ
る。
【0009】先ず図1において、タンデム型のマスタシ
リンダMは、車両運転者がブレーキペダルPに加える踏
力に応じたブレーキ液圧を発生する第1および第2出力
ポート11 ,12 を備えており、左前輪用車輪ブレーキ
1 、右後輪用車輪ブレーキB2 、右前輪用車輪ブレー
キB3 および左後輪用車輪ブレーキB4 と、前記第1お
よび第2出力ポート11 ,12 に個別に接続された第1
および第2出力液圧路21 ,22 との間にブレーキ液圧
制御装置3が設けられ、該ブレーキ液圧制御装置3およ
び右、左後輪用車輪ブレーキB2 ,B4 間に、第1およ
び第2比例減圧弁41 ,42 がそれぞれ介設される。
【0010】ブレーキ液圧制御装置3は、左前輪用車輪
ブレーキB1 、右後輪用車輪ブレーキB2 、右前輪用車
輪ブレーキB3 および左後輪用車輪ブレーキB4 に個別
に対応した第1、第2、第3および第4常開型電磁弁5
1 〜54 と、各常開型電磁弁51 〜54 にそれぞれ並列
に接続される第1、第2、第3および第4チェック弁7
1 〜74 と、前記各車輪ブレーキB1 〜B4 に個別に対
応した第1、第2、第3および第4常閉型電磁弁61
4 と、第1および第2出力液圧路21 ,22にそれぞ
れ個別に対応した第1および第2リザーバ81 ,8
2 と、第1および第2リザーバ81 ,82 に吸入弁10
1 ,102 をそれぞれ介して接続されるプランジャ型の
第1および第2ポンプ111 ,112 と、両ポンプ11
1 ,112 を駆動する共通1個の電動モータ12と、第
1および第2ポンプ111 ,112 に吐出弁131 ,1
2 をそれぞれ介して接続される第1および第2ダンパ
141,142 と、前記第1および第2出力液圧路
1 ,22 と第1および第2ダンパ141 ,142 との
間にそれぞれ介裝される第1および第2オリフィス15
1 ,152 と、各常開型電磁弁51 〜54 、各常閉型電
磁弁61 〜64 および電動モータ12の作動を制御する
電子制御ユニット16とを備える。
【0011】第1常開型電磁弁51 は、第1出力液圧路
1 および左前輪用車輪ブレーキB 1 間に設けられ、第
2常開型電磁弁52 は、第1出力液圧路21 および第1
比例減圧弁41 間に設けられ、第3常開型電磁弁5
3 は、第2出力液圧路22 および右前輪用車輪ブレーキ
3 間に設けられ、第4常開型電磁弁54 は、第2出力
液圧路22 および第2比例減圧弁42 間に設けられる。
【0012】また第1〜第4チェック弁71 〜74 は、
対応する車輪ブレーキB1 〜B4 からマスタシリンダM
へのブレーキ液の流れを許容するようにして、各常開型
電磁弁51 〜54 に並列に接続される。
【0013】第1常閉型電磁弁61 は、左前輪用車輪ブ
レーキB1 および第1リザーバ81間に設けられ、第2
常閉型電磁弁62 は、第1比例減圧弁41 および第1リ
ザーバ81 間に設けられ、第3常閉型電磁弁63 は、右
前輪用車輪ブレーキB3 および第2リザーバ82 間に設
けられ、第4常閉型電磁弁64 は、第2比例減圧弁4 2
および第2リザーバ82 間に設けられる。
【0014】ところで、第1常開型電磁弁51 および第
1常閉型電磁弁61 は共働して第1制御弁手段V1 を構
成し、第2常開型電磁弁52 および第2常閉型電磁弁6
2 は共働して第2制御弁手段V2 を構成し、第3常開型
電磁弁53 および第3常閉型電磁弁63 は共働して第3
制御弁手段V3 を構成し、第4常開型電磁弁54 および
第4常閉型電磁弁64 は共働して第4制御弁手段V4
構成する。
【0015】このような制御弁手段V1 〜V4 は、各車
輪がロックを生じる可能性のない通常ブレーキ時には、
電子制御ユニット16により、マスタシリンダMおよび
車輪ブレーキB1 〜B4 間を連通するとともに車輪ブレ
ーキB1 〜B4 およびリザーバ81 ,82 間を遮断する
状態に制御される。すなわち各常開型電磁弁51 〜5 4
が消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁61
〜64 が消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第
1出力ポート11 から出力されるブレーキ液圧は、第1
常開型電磁弁51 を介して左前輪用車輪ブレーキB1
作用するとともに、第2常開型電磁弁52 および第1比
例減圧弁41 を介して右後輪用車輪ブレーキB2 に作用
する。またマスタシリンダMの第2出力ポート12 から
出力されるブレーキ液圧は、第3常開型電磁弁53 を介
して右前輪用車輪ブレーキB3 に作用するとともに、第
4常開型電磁弁54 および第2比例減圧弁42 を介して
左後輪用車輪ブレーキB4 に作用する。
【0016】上記ブレーキ中に車輪がロック状態に入り
そうになったときに、各制御弁手段V1 〜V4 のうちロ
ック状態に入りそうになった車輪に対応する制御弁手段
は、電子制御ユニット16により、マスタシリンダMお
よび車輪ブレーキB1 〜B4間を遮断するとともに車輪
ブレーキB1 〜B4 およびリザーバ81 ,82 間を連通
する状態に制御される。すなわち第1〜第4常開型電磁
弁51 〜54 のうちロック状態に入りそうになった車輪
に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、
第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 のうち上記車輪に対
応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これにより、
ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一
部が第1リザーバ81 または第2リザーバ82 に吸収さ
れ、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧
が減圧されることになる。
【0017】またブレーキ液圧を一定に保持する際に
は、各制御弁手段V1 〜V4 は、電子制御ユニット16
により、車輪ブレーキB1 〜B4 をマスタシリンダMお
よびリザーバ81 ,82 から遮断する状態に制御され
る。すなわち常開型電磁弁51 〜54 が励磁、閉弁され
るとともに、常閉型電磁弁61 〜64 が消磁、閉弁され
ることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、
常開型電磁弁51 〜54 が消磁、開弁状態とされるとも
に、常閉型電磁弁61 〜64 が消磁、閉弁状態とされれ
ばよい。
【0018】このように各制御弁手段V1 〜V4 を電子
制御ユニット16で制御することにより、車輪をロック
させることなく、効率良く制動することができる。
【0019】ところで、上述のようなアンチロックブレ
ーキ制御中に、電動モータ12は電子制御ユニット16
により作動せしめられる。この電動モータ12の作動に
伴って第1および第2ポンプ111 ,112 が駆動され
るので、第1および第2リザーバ81 ,82 に吸収され
たブレーキ液は、第1および第2ポンプ111 ,11 2
に吸入され、次いで第1および第2ダンパ141 ,14
2 側へ吐出され、第1および第2オリフィス151 ,1
2 を経て第1および第2出力液圧路21 ,2 2 に還流
される。このようなブレーキ液の還流によって、第1お
よび第2リザーバ81 ,82 のブレーキ液の吸収による
ブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができ
る。しかも第1および第2ポンプ111 ,112 の吐出
圧の脈動は第1および第2ダンパ141 ,142 、なら
びに第1および第2オリフィス151 ,152 の協働作
用により吸収されるため、上記還流によってブレーキペ
ダルPの操作フィーリングが阻害されることはない。
【0020】図2〜図4において、ブレーキ液圧制御装
置3は、たとえばアルミニウム合金等によりブロック状
に形成されるハウジング20を備えるものであり、この
ハウジング20に、第1〜第4常開型電磁弁51
4 、それらの常開型電磁弁51〜54 と制御弁手段V
1 〜V4 を構成する第1〜第4常閉型電磁弁61
4 、、第1〜第4チェック弁71 〜74 、第1および
第2リザーバ81 ,82 、第1および第2ダンパ1
1 ,142 、第1および第2オリフィス151 ,15
2 、ならびに第1および第2ポンプ111 ,112 が設
けられる。またハウジング20の一面20aには合成樹
脂製のカバー21が取付けられ、該カバー21とは反対
側でハウジング20の他面20bに電動モータ12のモ
ータケース22が取付けられる。
【0021】図5〜図7を併せて参照して、第1〜第4
常開型電磁弁51 〜54 は、弁部5aにソレノイド部5
bがそれぞれ連設されて成るものであり、ハウジング2
0の一面20aに開口するようにして該ハウジング20
の上部に設けられる4つの装着孔23…に各弁部5a…
が収容され、各ソレノイド部5b…はハウジング20の
一面20aから突出する。また第1〜第4常閉型電磁弁
1 〜64 は、弁部6aにソレノイド部6bがそれぞれ
連設されて成るものであり、ハウジング20の一面20
aに開口するようにして該ハウジング20の上部に設け
られる4つの装着孔24…に各弁部6a…が収容され、
各ソレノイド部6b…はハウジング20の一面20aか
ら突出する。しかも装着孔23…が横方向に並んでハウ
ジング20に設けられるのに対し、装着孔24…は、そ
れらの装着孔23…の下方で横方向に並んでハウジング
20に設けられており、第1〜第4常開型電磁弁51
4 および第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 は上下に
並列してハウジング20に装着されることになる。
【0022】第1リザーバ81 は、制御弁手段V1 ,V
2 に対応する位置でハウジング20の下部に配設され、
第2リザーバ82 は、制御弁手段V3 ,V4 に対応する
位置でハウジング20の下部に配設される。而して両リ
ザーバ81 ,82 は、図5で示すように、ハウジング2
0の一面20aに開口するようにして該ハウジング20
に設けられる有底のリザーバ穴26と、該リザーバ穴2
6の閉塞端との間にリザーバ室27を形成してリザーバ
穴26に摺動可能に嵌合される有底円筒状のピストン2
8と、リザーバ穴26の開口端部に嵌合される受け部材
29と、該受け部材29のリザーバ穴26からの抜け出
しを阻止するようにしてリザーバ穴26の開口端縁に装
着される止め輪30と、受け部材29およびピストン2
8間に縮設されるリザーバばね31とでそれぞれ構成さ
れるものであり、両リザーバ81,82 のリザーバ室2
7…が第1および第2ポンプ111 ,112 に接続され
る。
【0023】第1ダンパ141 は、制御弁手段V1 ,V
2 および第1リザーバ81 間に対応する位置でハウジン
グ20に配設され、第2ダンパ142 は、制御弁手段V
3 ,V4 および第2リザーバ82 間に対応する位置でハ
ウジング20に配設される。
【0024】図8において、両ダンパ141 ,14
2 は、ハウジング20の一面20aに開口するようにし
て該ハウジング20に設けられる有底のダンパ穴33の
開口端がプラグ35で液密に閉塞されて成るものであ
る。
【0025】プラグ35は、外端を閉じる有底円筒状に
形成されるものであり、その開口端側がダンパ穴33の
開口端部に嵌合され、プラグ35の開口端側外面にはダ
ンパ穴33の内面に弾発的に接触する環状のシール部材
37が装着される。またプラグ35の開口端側外面にお
いてシール部材37よりも外方側には環状の規制段部3
5aが外方に臨むようにして形成されており、該規制段
部35aに当接してプラグ35のダンパ穴33からの離
脱を阻止する止め輪37がダンパ穴33の開口端部内面
に装着される。
【0026】このようにしてプラグ35は、その外端閉
塞部をハウジング20の一面20aから突出せしめてハ
ウジング20に装着されることになり、ダンパ穴33の
閉塞端およびプラグ35間にダンパ室34が形成され
る。而して第1および第2ダンパ141 ,142 のダン
パ室34…は、第1および第2ポンプ111 ,112
接続される。
【0027】第1および第2ポンプ111 ,112 は、
第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64と、第1および第2
リザーバ81 ,82 との間で、第1〜第4常閉型電磁弁
1〜64 の配列方向に沿う同軸の作動軸線を有してハ
ウジング20に配設されるものであり、両ポンプ1
1 ,112 がそれぞれ備えるプランジャ40…は、相
互間に間隔をあけた位置に配置される。また両ポンプ1
1 ,112 には、吸入弁101 ,102 および吐出弁
131 ,132 がそれぞれ内蔵されている。
【0028】一方、電動モータ12のモータケース22
は、有底円筒状のケース本体22aと、該ケース本体2
2aの開放端を閉じるように配置される蓋体22bとか
ら成るものであり、ケース本体22aおよび蓋体22b
がともに複数のねじ部材41…によりハウジング20の
他面20bに締結される。該電動モータ12の出力軸4
2は、蓋体22bを回転自在に貫通し、ハウジング20
に設けられた凹部43内まで延出されており、蓋体22
bに保持されたボールベアリング44と、凹部43の内
端部に保持されたボールベアリング45とによって支承
される。しかも前記両ベアリング44,45間に位置す
る中間部で出力軸42には偏心軸部42aが設けられて
おり、該偏心軸部42aの外周に装着されるボールベア
リング46が、第1および第2ポンプ111 ,112
おける各プランジャ40…の先端に当接される。したが
って、電動モータ12の作動によって出力軸42が回転
すれば、偏心軸部42aを介してボールベアリング46
に偏心運動が与えられ、これにより各プランジャ40…
にポンプ動作が与えられることになる。
【0029】カバー21は、前記第1〜第4常開型電磁
弁51 〜54 におけるソレノイド部5a…、前記第1〜
第4常閉型電磁弁61 〜64 におけるソレノイド部6b
…を収納するとともに、第1および第2リザーバ81
2 における受け部材29…ならびに第1および第2ダ
ンパ141 ,142 における受け部材36…を臨ませる
収納室48をハウジング20との間に形成するようにし
て、複数のねじ部材49…によりハウジング20の一面
20aに締結される。而してカバー21のハウジング2
0側端縁には、該ハウジング20の一面20aに弾発的
に接触する無端状のシール部材71が装着される。
【0030】カバー21内の中間部には、第1〜第4常
開型電磁弁51 〜54 の各ソレノイド部5b…および第
1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 の各ソレノイド部6b
…を嵌合、支持する支持部50が設けられ、該支持部5
0には、該支持部50で収納室48を区画することがな
いように複数の開口部52…が形成される。
【0031】電子制御ユニット16は、電気回路がプリ
ントされる基板53に半導体チップ54等が搭載されて
成るものであり、カバー21内のハウジング20とは反
対側で基板53が前記支持部50に締結される。しかも
前記支持部50には複数の導電性金属製のバスバー51
…が埋設されており、これらのバスバー51…により、
第1〜第4常開型電磁弁51 〜54 の各ソレノイド部5
b…および第1〜第4常閉型電磁弁61 〜64 の各ソレ
ノイド部6b…が、電子制御ユニット16に接続され
る。
【0032】カバー21には、ハウジング20から側方
にはみだす突出部21aが一体に形成されており、該突
出部21aには、雄型であるカバー側コネクタ55が設
けられる。
【0033】このカバー側コネクタ55は、カバー21
の前記突出部21aと一体にして箱形に形成されるコネ
クタハウジング56と、コネクタハウジング56の内部
に収容、支持される複数本のコネクタ端子57…とで構
成されるものであり、コネクタ端子57…は電子制御ユ
ニット16およびバスバー51…を介して各ソレノイド
部5b…,6b…に接続され、また電子制御ユニット1
6および図示しない導電体を介して電動モータ12に接
続される。
【0034】カバー21に連設されたカバー側コネクタ
55には、複数の外部導線75,75…の端部に共通に
設けられる外部導線側コネクタ76のコネクタハウジン
グ77が着脱可能に接続され、外部導線75,75…に
個別に連なってコネクタハウジング77内に設けられる
コネクタ端子(図示せず)が前記カバー側コネクタ55
のコネクタ端子57…に嵌合、接続される。
【0035】図2および図3に注目して、車体フレーム
88には、ハウジング20の下面に対向する支持板部8
9aと、該支持板部89aの両端に直角に連設されてハ
ウジング20の両側面に対向する一対の支持板部89
b,89bとを備えるブラケット89が固定される。
【0036】一方、ハウジング20の上部両側には取付
け突部102,102が一体に突設されており、両取付
け突部102,102が、ブラケット89における支持
板部89b,89bの上部にマウント手段91,91を
介して取付けられる。
【0037】マウント手段91は、ほぼ水平に延びる軸
線を有して支持板部89b上に支持されるマウントボル
ト103と、該マウントボルト103の一部を嵌入せし
める円筒状のマウントラバー104とを備えるものであ
り、取付け突部102には、前記マウントラバー104
を嵌合せしめる有底の取付け穴105が設けられる。
【0038】マウントボルト103は、ねじ軸部103
aと、該ねじ軸部103aに同軸にかつ一体に連設され
る嵌入軸部103bと、ねじ軸部103aおよび嵌入軸
部103bの連設部から半径方向外方に張出す鍔部10
3cとを一体に備えるものである。一方、支持板部89
bの上部には、上方に開口したスリット106が設けら
れており、ねじ軸部103aの鍔部103c寄りの部分
が該スリット106に上方から差し込まれる。而してね
じ軸部103aにはナット107が螺合され、このナッ
ト107と前記鍔部103cとの間に支持板部89bが
挟まれることにより、マウントボルト103が支持板部
89bに固定的に支持されることになる。
【0039】またハウジング20の下部は、ブラケット
89における支持板部89aにマウント手段90を介し
て取付けられるものであり、このマウント手段90は、
ハウジング20の下部に嵌合されるマウントラバー(図
示せず)が、支持板部89aに固定されて成るものであ
る。
【0040】次にこの実施例の作用について説明する
と、第1および第2ポンプ111 ,112 の吐出圧の脈
動を第1および第2オリフィス151 ,152 との共働
作用により吸収してブレーキペダルPの操作フィーリン
グを向上する機能を果す第1および第2ダンパ141
142 は、ハウジング20の一面20aに開口してハウ
ジング20に設けられる有底のダンパ穴33の開口端が
プラグ35で液密に閉塞されて成るものであり、プラグ
35は、外端を閉じる有底円筒状に形成されるとともに
外端閉塞部をハウジング20の一面20aから突出せし
めてハウジング20に装着されている。したがって、ダ
ンパ穴33の閉塞端とプラグ35との間に形成されるダ
ンパ室34を、ダンパ穴33の径および長さを大きくし
なくても大容積とすることが可能であり、ハウジング2
0の大型化を招くことなくダンパ室34の容積を大きく
し、ダンパ容量を大きくすることができる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】たとえば本発明を自動二輪車のブレーキ液
圧制御装置に適用することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、プラグを
ハウジングの一面から突出した有底円筒状のものとする
ことにより、ダンパ穴の径および長さを大きくしなくて
もダンパ室を大容積とすることが可能であり、ハウジン
グの大型化を招くことなくダンパ室の容積を大きくし、
ダンパ容量を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用車両のブレーキ装置のブレーキ液圧回路図
である。
【図2】ブレーキ液圧制御装置の側面図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】図2の4矢視図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】ダンパの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ,22 ・・・出力液圧路 51 ,52 ,53 ,54 ・・・常開型電磁弁 5b,6b・・・ソレノイド部 61 ,62 ,63 ,64 ・・・常閉型電磁弁 81 ,82 ・・・リザーバ 111 ,112 ・・・ポンプ 141 ,142 ・・・ダンパ 20・・・ハウジング 20a・・・ハウジングの一面 33・・・ダンパ穴 35・・・プラグ B1 ,B2 ,B3 ,B4 ・・・車輪ブレーキ M・・・マスタシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(M)に連なる出力液圧
    路(21 ,22 )および車輪ブレーキ(B1 ,B2 ,B
    3 ,B4 )間に介装される常開型電磁弁(5 1 ,52
    3 ,54 )、ならびに前記車輪ブレーキ(B1
    4 )およびリザーバ(81 ,82 )間に介装される常
    閉型電磁弁(61 ,62 ,63 ,64 )が、それらの電
    磁弁(51 〜54 ,61 〜64 )のソレノイド部(5
    b,6b)をハウジングの一面(20a)から突出せし
    めてハウジング(20)に設けられ、前記ハウジング
    (20)の一面(20a)に開口して該ハウジング(2
    0)に設けられる有底のダンパ穴(33)の開口端がプ
    ラグ(35)で液密に閉塞されて成るダンパ(141
    142 )が、前記リザーバ(81 ,82 )からブレーキ
    液を汲上げて前記出力液圧路(21 ,22 )に戻すポン
    プ(111 ,112 )の吐出側に接続される車両用ブレ
    ーキ制御装置において、前記プラグ(35)が、外端を
    閉じる有底円筒状に形成されるとともに外端閉塞部を前
    記ハウジング(20)の一面(20a)から突出せしめ
    て該ハウジング(20)に装着されることを特徴とする
    車両用ブレーキ液圧制御装置。
JP10356130A 1998-12-15 1998-12-15 車両用ブレーキ液圧制御装置 Pending JP2000177559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10356130A JP2000177559A (ja) 1998-12-15 1998-12-15 車両用ブレーキ液圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10356130A JP2000177559A (ja) 1998-12-15 1998-12-15 車両用ブレーキ液圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000177559A true JP2000177559A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18447490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10356130A Pending JP2000177559A (ja) 1998-12-15 1998-12-15 車両用ブレーキ液圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000177559A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005022547A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Advics:Kk ブレーキ液圧制御ユニット
US6869152B2 (en) * 2003-01-24 2005-03-22 Robert Bosch Gmbh Hydraulic unit
JP2008056205A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
JP2012206682A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Advics Co Ltd 液圧ブースタ及びそれを用いた液圧ブレーキ装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6869152B2 (en) * 2003-01-24 2005-03-22 Robert Bosch Gmbh Hydraulic unit
JP2005022547A (ja) * 2003-07-03 2005-01-27 Advics:Kk ブレーキ液圧制御ユニット
US7237851B2 (en) 2003-07-03 2007-07-03 Advics Co., Ltd. Brake hydraulic pressure control unit
DE102004032198B4 (de) * 2003-07-03 2009-06-18 Advics Co., Ltd., Kariya Bremshydrauliksteuereinheit
JP4507519B2 (ja) * 2003-07-03 2010-07-21 株式会社アドヴィックス ブレーキ液圧制御ユニット
JP2008056205A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ液圧制御ユニット
JP2012206682A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Advics Co Ltd 液圧ブースタ及びそれを用いた液圧ブレーキ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7997665B2 (en) Brake control apparatus
JP3777262B2 (ja) 樹脂製部品
JPH02231253A (ja) 自動乗物におけるアンチロック装置又はアンチスキッド装置用の圧力制御装置
JP2000177014A5 (ja)
WO2014115809A1 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP3480044B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ
JP3913915B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
US20020053830A1 (en) Automotive anti-lock brake control system
JP2000177559A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP2000177564A (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP3819619B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
US6971858B2 (en) Anti-lock brake system pump housing
JP3663639B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ
JP5342331B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
EP1396403B1 (en) Braking apparatus for vehicle
JP3660146B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
KR100405709B1 (ko) 차량거리제어시스템용 감속장치
JP3724965B2 (ja) 液圧ポンプ
JP2005294481A (ja) プリント配線基板の接続構造
JP2000179732A (ja) 電磁弁
JP3845348B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP3365055B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御アクチュエータ
JP6817843B2 (ja) 電気部品組立体及び車両用ブレーキ制御装置
JP2000177558A (ja) ブレーキ液圧制御装置のマウント構造
JP3660344B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051214