JP2000177937A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000177937A
JP2000177937A JP10354378A JP35437898A JP2000177937A JP 2000177937 A JP2000177937 A JP 2000177937A JP 10354378 A JP10354378 A JP 10354378A JP 35437898 A JP35437898 A JP 35437898A JP 2000177937 A JP2000177937 A JP 2000177937A
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Akira Otsu
大津  朗
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両面複写が可能な画像形成装置における両面複
写時の装置の稼動時間である利用者の待ち時間が低減す
る。 【解決手段】この発明の画像形成装置2は、両面複写の
際に、片面に画像が形成された用紙の表裏を反転する時
間を利用して、用紙の背面に複写されるべき原稿Dの画
像を画像ファイル(画像データ)としてRAM104お
よびHDD132に記憶させ、用紙の搬送を、あたかも
片面複写のように主制御部100により処理すること
で、周知の両面複写装置における両面複写で必要であっ
た用紙の表裏の反転に要求される時間を低減できる。こ
れにより、全ての原稿Dの画像を複写するために必要な
総複写時間が低減される。従って、利用者が複写動作の
ために拘束される時間が低減され、人件費も低減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、静電写真プロセ
スを用いて、複写対象物の画像を被転写材に複写する画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電写真プロセスが利用されている画像
形成装置は、シート状の原稿あるいは書籍等の読取対象
物を照明して得られる読取対象物からの反射光の明暗パ
ターンを画像信号として取り込む画像読取部と、画像読
取部で得られた画像信号に対応する画像を形成する画像
形成部等を有している。
【0003】この種の画像形成装置においては、複写作
業の効率を向上させるため、シート状の原稿を、画像読
取部の照明部により照明される原稿テーブルに1枚給送
するとともに画像の読み取りが終了した時点で排出する
自動原稿送り装置が広く利用されている。また、同様の
目的から、画像形成部には、1枚の用紙(転写材)の背
面にも画像を形成することのできる自動両面装置が設け
られている装置も普及している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動原
稿送り装置と自動両面装置を用いて転写材の両面に画像
を形成(両面複写)する場合、通常、1枚めの原稿に対
応する画像が形成された転写材の表裏を反転し、その後
2枚めの原稿に対応する画像が形成される。このため、
自動両面装置を用いて両面複写する場合には、通常(片
面)の複写に比較して、複写開始指示(プリントキーオ
ン)から複写終了(複写済用紙排出)までに必要な時間
が、増大することが知られている。
【0005】これとは別に、両面複写が選択された場合
には、複写すべき原稿が両面原稿であるか否か、および
原稿が片面のみ画像を有する片面原稿である場合に、原
稿の総数が偶数であるか否かを特定するために、自動原
稿送り装置にセットされた全原稿は、画像形成動作に拘
わりなく、プリントキーオンにより、一旦、自動原稿送
り装置により搬送され、枚数(両面の有無)が検知され
る。このため、利用者は、一旦排出された全原稿をもう
一度自動原稿送り装置にセットしなければならない。な
お、上述した枚数(両面の有無)の検知の際に、画像形
成部による画像形成動作は、待機状態であり、プリント
キーオンから複写済用紙排出までに求められる時間は、
結果的に増大することになる。
【0006】すなわち、自動両面複写が可能な多くの画
像形成装置において、自動両面装置により両面複写する
場合、複写終了までの画像形成装置の稼動時間である利
用者の待ち時間が増大される問題がある。
【0007】この発明の目的は、自動両面複写が可能な
画像形成装置における両面複写時の装置の稼動時間であ
る利用者の待ち時間が低減することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、原稿を保持する保持手段と、
この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給送手段
と、この原稿給送手段により前記保持手段に搬送された
原稿の画像情報を画像信号に変換し、記憶する画像処理
手段と、この画像処理手段に記憶された画像信号に基づ
いて静電像を形成し、現像剤により現像して現像剤像を
得る画像形成手段と、この画像形成手段により形成され
た現像剤像を支持した被転写材の表裏を反転させて一時
的に保持する一時集積手段と、この一時集積手段に被転
写材が案内される間もしくは前記画像形成手段により現
像剤像を得る間に、前記原稿給送手段により前記保持手
段に向けて次の原稿を搬送して前記画像処理手段により
画像信号として記憶させ、前記原稿給送手段により前記
保持手段に向けて次の次の原稿を搬送して前記画像処理
手段により画像信号として記憶された画像信号に基づい
て前記画像形成手段により第2の現像剤像を形成し、前
記一時集積手段に保持されている被転写材とは異なる被
転写材に支持させて前記一時集積手段に一時的に先に保
持されている被転写材に積層して保持させ、前記一時集
積手段に先に保持されている被転写材の背面に、前記画
像形成手段により、前記画像処理手段に記憶されている
所定の順の画像信号に対応する現像剤像を形成するよ
う、前記画像形成手段および前記画像処理手段を所定の
タイミングで制御する制御手段と、を有することを特徴
とする画像形成装置を提供するものである。
【0009】また、この発明は、原稿を保持する保持手
段と、この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給送
手段と、この原稿給送手段により前記保持手段に搬送さ
れた原稿の画像情報を画像信号に変換し、原稿の画像面
を単位として順序づけて記憶する画像処理手段と、この
画像処理手段に記憶された画像信号に基づいて静電像を
形成し、現像剤により現像して現像剤像を得る画像形成
手段と、前記画像処理手段に記憶された画像信号を1画
像面おきに前記画像形成手段により現像剤像を形成さ
せ、それぞれの現像剤像を被転写材の一方の面に順次支
持させ、前記原稿給送手段による原稿の搬送が終了した
時点で、前記画像形成手段により前記画像処理手段に記
憶されている画像信号のうちの既に現像剤像が形成され
た画像面に対応する画像信号相互間の順序づけで記憶さ
れている画像信号に対応する現像剤像を順に形成し、既
に一方の面に現像剤像を支持した被転写材を、表裏を反
転させながら前記画像形成手段に案内して、被転写材の
両面に現像剤像を形成するよう制御する制御手段と、を
有することを特徴とする画像形成装置を提供するもので
ある。
【0010】さらに、この発明は、原稿を保持する保持
手段と、この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給
送手段と、この原稿給送手段により前記保持手段に搬送
された原稿の画像情報を画像信号に変換し、原稿の画像
面を単位として、かつ画像面の順序関係を関連づけなが
ら記憶する画像処理手段と、この画像処理手段に記憶さ
れた画像信号に基づいて静電像を形成し、現像剤により
現像して現像剤像を得る画像形成手段と、前記画像処理
手段に記憶された画像信号を順序関係が所定の関係にあ
る1画像面おきに前記画像形成手段により現像剤像を形
成させ、それぞれの現像剤像を被転写材の一方の面に順
次支持させ、前記原稿給送手段による原稿の搬送が終了
した時点で、前記画像形成手段により前記画像処理手段
に記憶されている画像信号のうちの既に現像剤像が形成
された画像面に対応する画像信号の間の順序関係が関連
づけられて記憶されている画像信号に対応する現像剤像
を形成し、既に一方の面に現像剤像を支持した被転写材
を、表裏を反転させながら前記画像形成手段に案内し
て、被転写材の両面に現像剤像を形成するよう制御する
制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を
提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態である画像記録装置について詳細に説明する。
【0012】図1に示されるように、画像形成装置すな
わちデジタル複写装置2は、原稿Dの画像に対応する画
像情報を読み取るスキャナ部(画像読取部)4、画像読
取部4で読み取られた画像データに対応する画像を形成
し、被転写材(記録用紙)に出力するプリンタ部(画像
形成部)6および画像読取部4に対して複写対象物であ
る原稿Dを1枚ずつ給送するとともに、複写が終わった
原稿Dをストックする自動原稿送り装置(ADF)8を
有している。
【0013】原稿読取部4は、矢印の方向に移動可能に
形成された第1キャリッジ11、第1キャリッジ11に
従動して移動される第2キャリッジ12、第1および第
2のキャリッジ11,12により伝達される原稿Dの画
像に対応する光(画像光)に所定の結像特性を与えるレ
ンズ13、レンズ13により所定の結像特性が与えられ
た画像光を光電変換して原稿Dの画像に対応する画像信
号を出力する光電変換素子(CCDセンサ)14、およ
びADF(自動原稿送り装置)8に対向され、原稿Dを
保持する原稿テーブル15等を有している。なお、AD
F8は、周知の原稿押さえとしても機能する。
【0014】原稿テーブル15に載置された原稿Dは、
例えば第1キャリッジ11に一体的に設けられている光
源16によって照明され、原稿Dの画像に対応する光の
明暗が分布する反射光(画像光)を反射する。この画像
光は、第1キャリッジ11のミラー11a、第2キャリ
ッジ12の第2および第3のミラー12a,12bによ
り、レンズ13に案内される。
【0015】レンズ13に案内された画像光は、レンズ
13により、光電変換素子(CCDセンサ)14の受光
面に集光される。
【0016】以下、図示しないキャリッジ駆動用モータ
の駆動により第1キャリッジ11と第2キャリッジ12
が相対速度2対1で原稿テーブル15に沿って移動され
ることで、原稿Dの画像情報すなわち画像光がミラー1
1aが延出される方向に沿った所定の幅で、ミラー11
aが延出される方向と直交する方向に、順次、取り出さ
れ、原稿Dの全ての画像情報がCCDセンサ14に案内
される。
【0017】以上のようにして、原稿テーブル15上に
載置された原稿Dの画像は、CCDセンサ14により、
ミラー11aが延出されている第1の方向に沿った1ラ
インごとに図2を用いて後段に説明する画像処理回路に
おいて、画像信号(デジタル信号)に変換される。
【0018】画像形成部6は、画像信号に対応する記録
用のレーザビームを放射するレーザ露光装置21、レー
ザ露光装置21から放射されるレーザビームに基づいて
画像信号に対応する画像(潜像と引き続いて可視像)を
形成し、以下に説明する用紙搬送機構から供給される被
転写材(用紙)に転写して出力する画像形成ユニット2
2、用紙に転写された可視像を用紙に定着する定着装置
23、および上述したように用紙を供給するとともに、
必要に応じて画像が転写された用紙をもう一度画像形成
ユニット22に向けて搬送する用紙搬送機構24を有し
ている。
【0019】画像形成ユニット22は、静電潜像を保持
する感光体ドラム22a、露光装置21から感光体ドラ
ム22aの外周面の露光位置Xにレーザビームが照射さ
れることで感光体ドラム22aに形成された潜像に可視
化材であるトナーを選択的に供給して潜像を可視化(現
像)する現像装置22b、現像装置22bにより可視化
された画像すなわちトナー像を、用紙搬送機構24から
供給される用紙に転写する転写装置22cを含み、静電
写真プロセスで形成されたトナー像を、用紙に転写す
る。
【0020】トナー像が転写され、トナー(トナー像)
が用紙上に静電的に付着した状態の用紙は、用紙搬送機
構24により定着装置23に案内され、定着装置23に
よりトナーと熱定着される。すなわち、トナー(トナー
像)が用紙に定着される。
【0021】用紙搬送機構24は、感光体ドラム22a
が回転される方向であって、現像装置22bにより供給
されたトナー(トナー像)が感光体ドラム22aの回転
によって搬送される方向の上流側に対応するように、所
定のサイズの用紙を収容可能に形成されるとともに自身
が収容している記録用紙のサイズを表示する図示しない
サイズ表示機構を有する用紙カセットCn・・・が挿入
される第1,第2,第3のスロット25a,25bおよ
び25cが形成されている。なお、通常は、各スロット
には、カセットCnが満たされている。
【0022】また、第1のスロット25aの上方右側に
は、定型以外の記録材料を給送可能とする手差通路26
が、各スロット25a,25bおよび25cと手差通路
26との間の空間には、利用頻度の高いサイズの用紙、
例えばA4サイズの用紙を3000枚程度収容可能な大
容量フィーダ27が、それぞれ設けられている。
【0023】第1のスロット25aと感光体ドラム22
a(画像形成ユニット22)の間の空間には、定着装置
23によりトナー像が定着された用紙の表裏を反転し、
背面に再び画像を形成(両面複写)可能に感光体ドラム
22aに向けて給送するための反転機構28が設けられ
ている。
【0024】反転機構28は、トナー像が定着された用
紙を一時的に集積する一時集積部28a、定着装置23
からの用紙を一時集積部28aに導く搬送ガイド28
b、一時集積部28aに集積された用紙を一枚づつ用紙
の後端側から取り出すピックアップローラ28c、一時
集積部28aに収容され、後端側から取り出された用紙
の表裏を反転しながら感光体ドラム22aの回転方向の
上流側に案内する反転通路28d、反転通路28dによ
り案内され、各スロット25a,25bおよび25cに
セットされているカセットCnから画像形成ユニット2
2に向けて用紙を案内する用紙搬送機構24の通路24
aに合流させる反転給紙部28e、および搬送ガイド2
8bの途中に設けられ、一時集積部28aに向けて案内
された用紙を複写装置2の外部のフィニッシャに向けて
逆向きに給送する反転排出ローラ28f等を有し、両面
複写が指示された場合に、所定のタイミングで、既に一
方の面に画像が形成された用紙の表裏および先端と後端
とを反転して画像形成ユニット22に給送する。なお、
一時集積部28aは、例えば60枚の用紙を収容可能に
形成されている。
【0025】感光体ドラム22aと各スロット25a,
25bおよび25c、手差通路26、大容量フィーダ2
7および反転機構28と感光体ドラム22a(画像形成
ユニット22)との間には、感光体ドラム22aに向け
て搬送される用紙を一時的に停止することにより用紙が
搬送される方向に対する用紙の傾きを補正するとともに
感光体ドラム22aに形成されたトナー像の先端と用紙
の先端とのタイミングを整合させて用紙を送り出すアラ
イニングローラ29が配置されている。
【0026】感光体ドラム22aの回転方向下流に対応
する位置であって、定着装置23によりトナーが定着さ
れた用紙が案内される方向には、トナー像が定着された
用紙を、複写装置2の外部(フィニッシャ)と反転機構
28のいづれか一方に選択的に案内する振り分け部30
が設けられている。
【0027】自動原稿送り装置(ADF)8は、所定枚
数の原稿Dが載置可能な原稿トレイ201と、原稿トレ
イ201に原稿Dがセットされたか否か(原稿Dの有
無)を検出するエンプティセンサ202、原稿トレイ2
01から原稿Dを一枚づつ取り出すピックアップローラ
203、ピックアップローラ203により取り出された
原稿Dを搬送する給紙ローラ204、給紙ローラ204
により搬送された原稿Dの先端を整位するアライニング
ローラ205、アライニングローラ205の上流(原稿
トレイ201)側に設けられ、原稿Dが荒隠忍グローら
205に到達したことを検出するアライニングセンサ2
06および原稿テーブル15のほぼ全体を覆うように配
設され、原稿トレイ201から給送された原稿を原稿テ
ーブル15の所定の位置に搬送するとともに画像が読み
とられた原稿を排出する搬送ベルト207等からなる。
【0028】また、ADF8には、搬送ベルト207に
より搬送される原稿Dの表裏を反転させる反転ローラ2
10、反転ローラ210に向けて搬送された原稿Dを、
搬送ベルト207へ戻すか、後述する本体カバー上の排
出位置に排出させるかを切り換えるフラッパ211、フ
ラッパ211が排出側に切り換えられている場合に、反
転ローラ210により搬送された原稿Dを排出させる排
紙ローラ212および反転ローラ210の近傍での原稿
のジャムを検知するジャムセンサ213などが配置され
ている。なお、ADF8の回転部分等の多くの機構要素
は、排出された原稿の原稿受けを兼ねる本体カバー20
9により、(利用者が)不用意に触れることのないよう
覆われている。
【0029】図2に示されるように複写装置2は、主制
御装置であるシステム(SYS−)CPU101を含む
主制御部100と、主制御部100に接続され、画像読
取部4と画像形成部6の各部の動作を制御する機構制御
部110を有している。
【0030】システムCPU101には、操作パネル9
0、(画像読取部の)CCDセンサ14により光電変換
された画像信号を、露光装置21により感光体ドラム2
2aに潜像を形成するために適した印字信号に変換する
とともに後述する記憶装置により記憶可能なファイル形
式に整える画像処理回路102、SYS−CPU101
を動作させるプログラム等が記憶されているROM10
3、画像処理回路102により処理され、ファイル化さ
れた(ファイル形式に整えられた)画像信号を画像ファ
イルとして記憶するとともに入力された数値データ等の
一時的な保持に利用されるRAM104、電源が遮断さ
れた場合であってもデータが消失しないよう、図示しな
いバッテリにバックアップされ、複写装置2の工場出荷
時やユーザサイドで設定あるいは記憶された調整データ
や画像形成回数等を保持する不揮発性のNVRAM10
5、および機構制御部110との間で信号をやり取りす
る通信ハードウエア131等が接続されている。なお、
システムCPU101には、画像処理回路102により
ファイル化された画像信号の量が所定量を越える場合あ
るいはCPU101による指示に応じてRAM104に
一時的に記憶された画像信号を半永久的に記憶可能なハ
ードディスクタイプメモリ(HDD)132が接続され
ている。これにより、例えばA4サイズの原稿の画像情
報は、最大で10000ページ分程度収納されることが
できる。
【0031】機構制御部110は、機構制御部110を
制御するメカニカル(M−)CPU111、画像形成部
6の感光体ドラム22aを回転する図示しないメインモ
ータや現像装置22bの図示しない図示しない現像モー
タ等の画像形成ユニット22を構成する多くの駆動要素
を制御する駆動制御部112、画像形成ユニット22の
図示しない帯電装置や転写装置および除電装置等に所定
の電圧を印加する高圧プロセス系制御部113、M−C
PU111に直接出力信号を入力可能で、複写装置2内
部の用紙の詰まり等を検知するセンサ群114、露光装
置21の半導体レーザ素子が発光するレーザビームの光
強度を、印字信号に合わせて変化させるレーザドライブ
回路115、画像読取部4のCCDセンサ14を駆動す
るCCDドライブ回路116、画像形成部4の第1およ
び第2のキャリッジを所定の速度で往復動させる図示し
ないモータを駆動するスキャナ駆動部117、用紙搬送
ユニット24の大容量フィーダ(LCF)27や反転機
構28の制御に利用される信号のやり取りに用いられる
入出力回路(I/O)118、M−CPU111を動作
させるためのプログラムが記憶されているROM119
aおよび画像形成に要求される多くの数値データ等を一
時的に保持するRAM119bと相互に接続され、通信
ハードウエア131を経由して、SYS−CPU101
と接続されている。なお、I/O118とLCF27お
よび反転機構28との間には、両者の動作を制御する用
紙搬送制御部(PFC)133が接続されている。ま
た、通信ハードウエア131には、ADF8およびフィ
ニッシャ29が接続されている。
【0032】次に、図1および図2に説明した複写装置
の動作を説明する。
【0033】利用者により、自動原稿送り装置(AD
F)8の原稿トレイ201に任意枚数(ここでは6枚と
する)の原稿Dが、最終ページ番号の用紙(片面原稿の
場合)または最終ページ番号の面(両面原稿の場合)が
原稿トレイ201と接するように重ねた状態でセットさ
れると、ADF8のエンプティセンサ202により原稿
Dがセットされたことが検知され、図示しないADFC
PUからSYS−CPU101に、入力待ちであること
が報知される。
【0034】以下、メインCPU101により、操作パ
ネル90の図示しないプリントキーが利用者により押さ
れたことが検知されることで入力待ちが解除され、複写
装置2の動作が開始される。すなわち、プリントキー
に、利用者により所定の圧力が提供されることで、プリ
ントキーから複写開始が入力され、引き続く、各工程が
開始される。
【0035】第1に、主制御装置100は、操作パネル
90から入力される複写開始信号に応じて、SYS−C
PU101に、画像形成部6および画像読取部4のそれ
ぞれを動作させるためのコマンドを出力するとともに、
SYS−CPU101からの制御信号に基づいて、操作
パネル90の図示しないタッチパネルつきの表示装置に
所定の表示を表示させ、さらに次の入力を一時的に禁止
する。
【0036】一方、M−CPU111は、CCDドライ
ブ回路116により(画像読取部4の)CCDセンサ1
4をウォームアップし、スキャナ駆動部117によりモ
ータを回転させるためにモータを励磁する。なお、各回
路および駆動部から返されたステータスは、機構制御部
110すなわち画像読取部4および画像形成部6の各部
の動作状態として、SYS−CPU101に返される。
以下、SYS−CPU101からADF8の図示しない
ADFCPUに、第1の原稿(ADF8の原稿トレイ2
01に接している原稿のうちの最下部原稿)Dの給送が
許可される。
【0037】以下、ADF8の原稿トレイ201の最下
部にセットされている原稿Dが、表裏が反転された状態
で、原稿テーブル15の所定位置に給送される。
【0038】続いて、図示しないランプレギュレータか
ら供給される電圧により光源16が所定の光量の光を提
供可能に付勢され、第1キャリッジ11の移動とともに
原稿テーブル15に沿って移動されることで、原稿テー
ブル15にセットされている原稿Dの全域が順に照明さ
れる。
【0039】光源16からの光により照明された原稿D
からの反射光(画像光)は、ミラー11a、ミラー12
aおよび12bにより順に反射され、レンズ13を通っ
て、CCDセンサ14の受光面に集光される。
【0040】CCDセンサ14により光電変換され、画
像処理回路102により画像信号として一旦ファイル化
されたのち、ファイル化された画像信号に基づいて画像
形成部6のレーザ露光装置21により原稿Dの画像に対
応して強度変調されたレーザビームに変換され、画像形
成ユニット22の感光体ドラム22aに照射される。こ
のようにして、感光体ドラム22aの外周面に、原稿D
の画像に対応する潜像が形成される。
【0041】感光体ドラム22aに形成された潜像は、
現像装置22bによりトナーが選択的に供給されること
により現像されてトナー像に変換され、用紙搬送機構2
4の任意のカセットCnまたはLCF27から供給され
る用紙に、転写装置22cにより転写されて、定着装置
23で用紙に定着される。
【0042】定着装置23により一方の面にトナー像が
定着された用紙は、振り分け部30により、反転機構2
8の一時集積部28aに、トナー像が定着された(既に
画像が形成された)面と背面(まだ画像が形成されてい
ない面)とが反転された状態で、次の給送指示が入力さ
れるまで、一時的に保持される。
【0043】一方、露光装置21による感光体ドラム2
2aへの潜像の形成と並列に、または原稿テーブル15
上の原稿Dの全ての領域が照明されたことが図示しない
原稿センサにより検知されて図示しないモータが逆回転
されることで、もしくは第1キャリッジ11が原稿テー
ブル15に沿って移動可能な最大移動可能領域に移動し
たことが図示しないセンサにより検出されることで、機
構制御部111のM−CPU111の制御により、AD
F8が再び付勢され、現在原稿テーブル15にセットさ
れている原稿D(原稿番号1とする)が排出されるとと
もに原稿トレイ201に保持されている残りの原稿のう
ちの最下部に位置する次の原稿D(奇数番め、原稿番号
2とする)が原稿テーブル15に給送される。
【0044】以下、原稿番号2の原稿Dの画像は、光源
16から照明光により照明されて、先に説明した原稿番
号1の原稿と同様にCCDセンサ14により光電変換さ
れ、画像処理回路102により画像信号に変換されて、
RAM104の所定の領域に記憶(ファイル化)され
る。なお、ファイル化は、CCDセンサ14により光電
変換され、画像信号に変換される前のアナログ信号ある
いは画像処理回路により所定の画像処理をする前の画像
信号(デジタル信号)が利用されてもよい。
【0045】原稿番号2の原稿Dは、続いて、そのま
ま、ADF8により本体カバーの排出位置に排出され
る。すなわち、原稿番号2の原稿(奇数番め)の原稿D
については、画像信号に変換された画像を用紙に形成せ
ずに、ファイル化のみとなる。
【0046】次に、原稿番号2の原稿の排出と同時にA
DF8により搬送された原稿番号3(偶数番め)の原稿
Dが原稿テーブル15の所定の位置にセットされる。
【0047】ここで、原稿番号3の原稿Dについては、
先に説明した原稿番号1の原稿Dに対応する画像形成動
作および定着動作の終了および一時集積部28aへの搬
送と平行して、既に説明した原稿番号1の原稿Dと同様
に、CCDセンサ14により画像情報が読み取られ(画
像信号のファイル化)、露光装置21により印字信号
(画像信号)に対応する潜像が感光体ドラム22aに形
成されて現像される。
【0048】現像によって得られたトナー像は、転写装
置22cにより2枚めの用紙に転写されて、定着装置2
3により用紙に定着される。
【0049】このようにして、原稿番号3に対応する画
像が一方の面に形成された2枚めの用紙は、振り分け部
30により、反転機構28の一時集積部28aに、トナ
ー像が定着された(既に画像が形成された)面と背面
(まだ画像が形成されていない面)とが反転された状態
で、先に原稿番号1の原稿の画像が形成されて一時集積
部28aに保持されている1枚めの用紙に重ねられて、
次の給送指示が入力されるまで、一時的に保持される。
すなわち、原稿番号3の原稿Dの画像に対応する画像が
形成された2枚めの用紙は、一時集積部28aにおい
て、1枚めの用紙の背面と画像が形成された面とが接触
する状態で、1枚めの用紙に積層される。
【0050】一方、既に説明したセンサ出力のチェック
により原稿番号3の原稿Dに関する露光動作(画像情報
の読み取り)が終了したことが検知されると、上述した
2枚めの用紙への画像形成動作とは独立に、ADF8が
再び付勢され、現在原稿テーブル15にセットされてい
る原稿番号3の原稿が排出されるとともに原稿トレイ2
01に保持されている残りの原稿のうちの最下部に位置
する次の原稿D(奇数番め、原稿番号4とする)が原稿
テーブル15に給送される。
【0051】以下、原稿番号4の原稿Dの画像は、光源
16から照明光により照明されて、先に説明した原稿番
号1の原稿と同様にCCDセンサ14により光電変換さ
れ、画像処理回路102により印字信号に変換されて、
RAM104の所定の領域に記憶(ファイル化)され
る。
【0052】原稿番号4の原稿Dは、続いて、そのま
ま、ADF8により本体カバーの排出位置に排出され
る。すなわち、原稿番号4の原稿Dは、奇数番めである
から先に説明した原稿番号2の原稿Dと同様に、ファイ
ル化のみとなる。
【0053】次に、原稿番号4の原稿の排出と同時にA
DF8により搬送された原稿番号5(偶数番め)の原稿
Dが原稿テーブル15の所定の位置にセットされる。
【0054】以下、原稿番号5の原稿Dの画像が先に説
明した原稿番号1および原稿番号3の原稿Dに対応する
画像形成動作および定着動作の終了および一時集積部2
8aへの搬送と平行して、既に説明した原稿番号1およ
び原稿番号3の原稿Dと同様にCCDセンサ14により
画像情報が読み取られ(ファイル化)、露光装置21に
より印字信号に対応する潜像が感光体ドラム22aに形
成されて現像される。この現像された画像(トナー)
は、転写装置22cにより用紙に転写されて定着装置2
3により定着される。また、原稿番号1および原稿番号
3の原稿Dと同様に、トナー像が定着された用紙は、反
転機構28の一時集積部28aに、画像が形成された面
が既に収容されている2枚めの用紙(原稿番号3の画像
が複写された用紙)の背面に接するよう、積層される。
【0055】一方、既に説明したセンサ出力のチェック
により原稿番号5の原稿Dに関する露光動作(画像情報
の読み取り)が終了したことが検知されると、上述した
2枚めの用紙への画像形成動作とは独立に、ADF8が
再び付勢され、現在原稿テーブル15にセットされてい
る原稿番号5の原稿が排出されるとともに原稿トレイ2
01に保持されている残りの原稿のうちの最下部に位置
する次の原稿D(奇数番め、原稿番号6とする)が原稿
テーブル15に給送される。
【0056】以下、原稿番号6の原稿Dの画像は、先に
説明した原稿番号2および原稿番号4の原稿Dと同様
に、ファイル化される。
【0057】このようにして、ADF8の原稿トレイ2
01にセットされた全ての原稿Dに関し、(ADF8に
よる搬送順が)奇数枚めである原稿Dについては、原稿
Dの画像を用紙の一方の面に複写し、(同搬送順が)偶
数枚めである原稿Dについては、原稿Dの画像をメモり
にファイルして、全ての原稿Dが原稿トレイ201上に
存在しなくなったことが、エンプティセンサ202によ
り検知されると、今度は、反転機構28のピックアップ
ローラ28cにより、一時集積部28aに積層されてい
る3枚の用紙のうちの最も下に位置している用紙であっ
て、原稿番号1の原稿Dの画像が複写され、画像面がカ
セットCn側に面した状態で保持されている用紙が、後
端側から1枚引き出される。なお、原稿トレイ201上
に原稿Dが存在しなくなったことがエンプティセンサ2
02により検知された時点で、例えばシステムCPU1
01のファームウエアである図示しない原稿枚数カウン
タのカウント値、あるいは反転機構28の一時集積部2
8aに収容されている用紙の枚数を計数する図示しない
両面カウンタのカウント値とRAM104内に格納され
たファイルの数の総数のいづれかまたは双方のカウント
値に基づいて、原稿Dの枚数が偶数であることが検知さ
れる。これにより、以下に説明する両面複写時における
用紙の排出時の反転および順送りが定義される。
【0058】ピックアップローラ28cにより、後端側
から引き出された用紙は、反転通路28dを通過される
ことにより画像面が反転されて(画像面がカセットCn
と逆側に面するよう表裏が入れ替えられて)、反転給紙
部28eに案内される。
【0059】一方、一時集積部28aから1枚めの用紙
が引き出されている間に、もしくは所定のタイミング
で、RAM104にファイル化されている原稿番号2
(ADF8の原稿トレイ201上で奇数枚めに位置す
る)の原稿Dの画像が露光装置21から感光体ドラム2
2aに潜像として形成され、現像装置22bにより現像
されて、感光体ドラム22aの回転にともなって転写装
置22cと対向する転写位置の近傍に搬送される。
【0060】以下、反転給紙部28eに案内された原稿
番号1の原稿Dの画像が既に片面に複写されている用紙
の先端と感光体ドラム22aに形成された原稿番号2の
原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニングローラ
29により整合されて、原稿番号2の原稿Dの画像が、
原稿番号1の原稿Dの画像が形成されている1枚めの用
紙の背面(非画像面)に転写される。この原稿番号2の
原稿Dの画像が背面に形成された1枚めの用紙は、定着
装置23により、原稿番号2の原稿Dのトナー像が定着
される。
【0061】このようにして、両面に、原稿番号1およ
び原稿番号2のそれぞれの原稿Dの画像(トナー像)が
定着された1枚めの用紙は、先に説明したカウンタ値に
より原稿枚数が偶数と判定されているので、振り分け部
30をそのまま通過されて、複写装置2の外部のフィニ
ッシャの所定の位置に排出される。なお、このとき、フ
ィニッシャに排出された1枚めの用紙の表裏と原稿番号
との関係は、ADF8の原稿トレイ201上で最下部に
位置されていた原稿番号1の原稿Dの画像が背面に、原
稿番号2の原稿Dの画像が表面にそれぞれ向けられてい
る。従って、2枚めの用紙が同様の順で搬送された場
合、2枚めの用紙の既に形成されている原稿番号3の原
稿Dの画像は、2枚めの用紙の背面に存在することか
ら、1枚めの用紙の原稿番号2の原稿Dの画像と2枚め
の用紙の原稿番号3の原稿Dの画像とは、相互に密着す
ることになる。また、1枚めの用紙の背面の画像は、原
稿トレイ201にセットされた複数枚の原稿Dのうちの
最終ページの原稿の画像であるから、フィニッシャ上に
は、以降、ページ番号が次第に小さくなるよう、順に複
写済の用紙が積層されることになる。
【0062】一方、一時集積部28aに集積されている
1枚めの用紙にRAM104に記憶(ファイル化)され
ている原稿番号2の原稿Dの画像が形成されている間、
あるいは1枚めの用紙が引き出されてから所定のタイミ
ングで、一時集積部28aに集積されている2枚めの用
紙(既に最下部(1枚め)の用紙が取り出されているの
で、最下部には、原稿番号3の原稿Dの画像が形成され
ている2枚めの用紙が位置している)が、ピックアップ
ローラ28cにより引き出され、反転通路28dを通っ
て、1枚めの用紙と同様に反転給送部28eに位置され
る。この間に、RAM104にファイル化されている原
稿番号4の原稿Dの画像が露光装置21から感光体ドラ
ム22aに潜像として形成され、現像装置22bにより
現像されて、感光体ドラム22aの回転にともなって転
写装置22cと対向する転写位置の近傍に搬送される。
【0063】以下、反転給紙部28eに案内された原稿
番号3の原稿Dの画像が既に片面に複写されている2枚
めの用紙の先端と感光体ドラム22aに形成された原稿
番号4の原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニン
グローラ29により整合されて、原稿番号4の原稿Dの
画像が、原稿番号3の原稿Dの画像が形成されている2
枚めの用紙の背面に転写される。この原稿番号4の原稿
Dの画像が背面に形成された用紙は、定着装置23によ
りトナー像が定着されたのち、そのままの状態で、フィ
ニッシャに排出される。
【0064】このようにして、原稿番号4(奇数枚めの
原稿)の原稿Dの画像が、既に偶数枚めの原稿(原稿番
号3)の原稿Dの画像が形成されている(2枚めの)用
紙の背面に形成される。
【0065】引き続き、原稿番号5の原稿Dの画像が既
に形成され、一時集積部28aに保持されている3枚め
の用紙(一時集積部28a内の最終紙)の背面に、原稿
番号6の原稿Dの画像が形成される。この結果、フィニ
ッシャ上では、原稿番号6の原稿Dの画像に対応する複
写画像が目視可能に表面に向けられた状態で、原稿番号
6の画像→3枚めの用紙の表面、原稿番号5の画像→3
枚めの用紙の背面、原稿番号4の画像→2枚めの用紙の
表面、原稿番号3の画像→2枚めの用紙の背面、原稿画
像2の画像→1枚めの用紙の表面、および原稿番号1の
画像→1枚めの用紙の背面の順に積層されることにな
る。従って、ページ順がずれたり、原稿トレイ201に
セットされた原稿Dの積層順と異なる積層順となること
が防止される。また、上述したように、1ページ目(偶
数ページ)の画像を複写して用紙を反転する間に、2ペ
ージ目(奇数ページ)の画像の画像情報をメモリ(RA
M104)に記憶(ファイル化)し、全ての原稿Dの画
像に関する1枚(ページ)置きの画像形成とファイル化
を終了したのち、ファイル化された画像情報に基づい
て、残りのページを、一方の面に画像が形成された用紙
に順に出力(画像形成)することにより、従来から広く
利用されている用紙1枚毎に、両面に画像を形成し、原
稿Dを順次入れ替える方法に比較して、画像形成に要求
される時間を低減できる。特に、両面複写時において
は、一方の面に画像が形成された用紙の表裏を反転機構
28により反転する時間が、ADF8による原稿Dの入
れ替えに要求される時間に比較して2倍以上であること
から、片面原稿から両面複写する場合に限れば、全ての
画像形成に要求される時間は、概ね1/2に低減され
る。
【0066】なお、図3に示した例は、偶数枚の片面原
稿から両面複写する動作を説明したが、両面原稿から両
面複写する場合においても実質的に同様であり、その場
合、両面原稿のうちの一方の面(偶数ページ面)の画像
が用紙の片面に複写されて、原稿の残りの画像(奇数ペ
ージ面)はファイル化される。以下、用紙の背面に、フ
ァイル化された画像を順に形成することで、一連の複写
工程が終了する。
【0067】次に、図4を用いて、奇数枚(5枚)の片
面原稿から両面複写する動作を説明する。
【0068】図3を用いて説明したと同様に、ADF8
の原稿トレイ201にセットされた原稿Dの最下部の原
稿D(原稿番号1、奇数番め)が、画像面が反転されな
がら、原稿テーブル15の所定の位置に搬送される。
【0069】以下、原稿番号1の原稿Dの画像は、CC
Dセンサ14による光電変換と画像処理回路102によ
る印字信号への変換および印字信号に対応する露光装置
21からのレーザビームの露光により、感光体ドラム2
2a上で潜像に変換される。この潜像は、現像装置22
bにより現像され、転写装置22cにより、1枚めの用
紙の一方の面に転写され、定着装置23により定着され
る。
【0070】このようにして、原稿番号1の原稿Dの画
像が形成された1枚めの用紙は、振り分け部30によ
り、反転機構28の一時集積部28aに、トナー像が定
着された(画像が形成された)面がカセットCn側に面
するように表裏が反転されて、一時集積部28aに、一
時的に保持される。
【0071】一方、露光装置21による感光体ドラム2
2aへの潜像の形成と並列に、または原稿テーブル15
上の原稿Dの全ての領域が照明されたことが図示しない
原稿センサにより検知されて図示しないモータが逆回転
されることで、もしくは第1キャリッジ11が原稿テー
ブル15に沿って移動可能な最大移動可能領域に移動し
たことが図示しないセンサにより検出されることで、機
構制御部111のM−CPU111の制御により、AD
F8が再び付勢され、現在原稿テーブル15にセットさ
れている原稿D(原稿番号1とする)が排出されるとと
もに原稿トレイ201に保持されている残りの原稿のう
ちの最下部に位置する次の原稿D(偶数番め、原稿番号
2とする)が原稿テーブル15に給送される。
【0072】以下、原稿番号2の原稿Dの画像は、光源
16から照明光により照明されて、先に説明した原稿番
号1の原稿と同様にCCDセンサ14により光電変換さ
れ、画像処理回路102により印字信号に変換されてフ
ァイル化され、RAM104の所定の領域に記憶(格
納)される。
【0073】原稿番号2の原稿Dは、続いて、そのま
ま、ADF8により本体カバーの排出位置に排出され
る。すなわち、原稿番号2の原稿(偶数番め)の原稿D
については、画像信号に変換された画像を用紙に形成せ
ずに、ファイル化のみとなる。
【0074】次に、原稿番号2の原稿の排出と同時にA
DF8により搬送された原稿番号3(奇数番め)の原稿
Dが原稿テーブル15の所定の位置にセットされる。
【0075】ここで、原稿番号3の原稿Dについては、
先に説明した原稿番号1の原稿Dに対応する画像形成動
作および定着動作の終了および一時集積部28aへの搬
送と平行して、既に説明した原稿番号1の原稿Dと同様
に、CCDセンサ14による光電変換と画像処理回路1
02による印字信号への変換および印字信号に対応する
露光装置21からのレーザビームの露光により、感光体
ドラム22a上で潜像に変換される。この潜像は、現像
装置22bにより現像され、転写装置22cにより、1
枚めの用紙の一方の面に転写され、定着装置23により
定着される。
【0076】このようにして、原稿番号3の原稿Dの画
像が形成された3枚めの用紙は、振り分け部30によ
り、反転機構28の一時集積部28aに、トナー像が定
着された(画像が形成された)面がカセットCn側に面
するように表裏が反転され、既に一時集積部28aに収
容されている1枚めの用紙の背面(非画像面)と画像が
形成された面とが接するように、一時的に保持される。
【0077】一方、既に説明したセンサ出力のチェック
により原稿番号3の原稿Dに関する露光動作が終了した
ことが検知されると、上述した2枚めの用紙への画像形
成動作とは独立に、ADF8が再び付勢され、現在原稿
テーブル15にセットされている原稿番号3の原稿が排
出されるとともに原稿トレイ201に保持されている残
りの原稿のうちの最下部に位置する原稿番号4の原稿D
(偶数番め)が原稿テーブル15に給送される。
【0078】以下、原稿番号4の原稿Dの画像は、光源
16から照明光により照明されて、先に説明した原稿番
号1の原稿と同様にCCDセンサ14により光電変換さ
れ、画像処理回路102により印字信号に変換されて、
RAM104の所定の領域に記憶(ファイル化)され
る。
【0079】原稿番号4の原稿Dは、続いて、そのま
ま、ADF8により本体カバーの排出位置に排出され
る。すなわち、原稿番号4の原稿Dは、奇数番めである
から先に説明した原稿番号2の原稿Dと同様に、ファイ
ル化のみとなる。
【0080】以下、原稿番号5の原稿Dの画像が3枚め
の用紙に形成され、一時集積部28aに保持される。
【0081】このようにして、ADF8の原稿トレイ2
01にセットされた全ての原稿Dに関し、(ADF8に
よる搬送順が)奇数枚めである原稿Dについては、原稿
Dの画像を用紙の一方の面に複写し、(同搬送順が)偶
数枚めである原稿Dについては、原稿Dの画像をメモり
にファイルして、全ての原稿Dが原稿トレイ201上に
存在しなくなったことが、エンプティセンサ202によ
り検知されると、図3を用いて既に説明したと同様に、
例えばシステムCPU101のファームウエアである図
示しない原稿枚数カウンタのカウント値、あるいは反転
機構28の一時集積部28aに収容されている用紙の枚
数を計数する図示しない両面カウンタのカウント値とR
AM104内に格納されたファイルの数の総数のいづれ
かまたは双方のカウント値に基づいて、原稿Dの枚数が
奇数であることが検知される。これにより、以下に説明
する両面複写時における用紙の排出時の反転および順送
りが定義される。
【0082】以下、反転機構28のピックアップローラ
28cにより、一時集積部28aに積層されている3枚
の用紙のうちの最も下に位置している用紙であって、原
稿番号1の原稿Dの画像が複写され、画像面がカセット
Cn側に面した状態で保持されている用紙(1枚め)
が、後端側から1枚引き出される。なお、この1枚めの
用紙は、背面に形成すべき画像(対応する片面原稿)が
存在しない用紙である。
【0083】ピックアップローラ28cにより、後端側
から引き出された1枚めの用紙は、反転通路28dを通
過されることにより画像面が反転されて(画像面がカセ
ットCnと逆側に面するよう表裏が入れ替えられて)、
反転給紙部28eに案内される。この1枚めの用紙は、
アライニングローラ29、感光体ドラム22aと転写装
置22cが対向されている転写領域および定着装置23
をそのまま通過され、上述したカウンタ値から原稿Dの
枚数が奇数であることが検知されているので、今度は、
振り分け部30により再び一時集積部28aに向けて搬
送される。このとき、用紙は、搬送ガイド28bの途中
に設けられている反転排出ローラ28fにより、用紙の
後端が一時集積部28aに完全に収容されない所定のタ
イミングで、フィニッシャに向けて後端から逆向きに搬
送される。従って、用紙は、非画像面(背面)の面がカ
セットCn側に向けられた状態で、フィニッシャの所定
の位置に排出される。
【0084】すなわち、奇数枚の片面原稿のうちの原稿
番号1である最終ページに位置してADF8の原稿トレ
イ201にセットされた原稿Dの画像は、用紙の一方の
面に単独で複写された状態で、フィニッシャに排出され
る。
【0085】一方、1枚めの用紙がフィニッシャに向け
て搬送されている間に、または所定のタイミングで、R
AM104にファイル化されている原稿番号2(ADF
8の原稿トレイ201上で偶数番めに位置する)の原稿
Dの画像が露光装置21から感光体ドラム22aに潜像
として形成され、現像装置22bにより現像されて、感
光体ドラム22aの回転とともに転写装置22cと対向
する転写位置の近傍に搬送される。
【0086】以下、反転給紙部28eに案内された原稿
番号3の原稿Dの画像が既に片面に複写されている用紙
の先端と感光体ドラム22aに形成された原稿番号2の
原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニングローラ
29により整合されて、原稿番号2の原稿Dの画像が、
原稿番号3の原稿Dの画像が形成されている2枚めの用
紙の背面(非画像面)に転写される。この原稿番号2の
原稿Dの画像が背面に形成された2枚めの用紙は、定着
装置23により、原稿番号2の原稿Dの画像のトナー像
が定着される。
【0087】このようにして、両面に、原稿番号3およ
び原稿番号2のそれぞれの原稿Dの画像が定着された2
枚めの用紙は、上述した1枚めの用紙と同様に、搬送ガ
イド28b、一時集積部28a、搬送ガイド28bの途
中に設けられている反転排出ローラ28fにより、用紙
の表裏が反転されるとともに用紙の後端端からフィニッ
シャに向けて逆向きに搬送される。従って、2枚めの用
紙は、背面(原稿番号2の画像が形成された側)の面が
カセットCn側に向けられた状態で、既に排出されてい
る1枚めの用紙の上に、排出される。
【0088】一方、2枚めの用紙にRAM104に記憶
(ファイル化)されている原稿番号2の原稿Dの画像が
形成されている間、あるいは2枚めの用紙が引き出され
てから所定のタイミングで、一時集積部28aに集積さ
れている3枚めの用紙(原稿番号5の原稿Dの画像が形
成されている)が、ピックアップローラ28cにより引
き出され、反転通路28dを通って、反転給送部28e
に位置される。この間に、RAM104にファイル化さ
れている原稿番号4の原稿Dの画像が露光装置21から
感光体ドラム22aに潜像として形成され、現像装置2
2bにより現像されて、感光体ドラム22aの回転にと
もなって転写装置22cと対向する転写位置の近傍に搬
送される。
【0089】以下、反転給紙部28eに案内された原稿
番号5の原稿Dの画像が既に片面に複写されている3枚
めの用紙の先端と感光体ドラム22aに形成された原稿
番号4の原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニン
グローラ29により整合されて、原稿番号4の原稿Dの
画像が、原稿番号3の原稿Dの画像が形成されている3
枚めの用紙の背面に転写される。この原稿番号4の原稿
Dの画像が背面に形成された3枚めの用紙は、定着装置
23により、原稿番号4の原稿Dの画像のトナー像と定
着される。
【0090】このようにして、原稿番号4(偶数番めの
原稿)の原稿Dの画像が、既に奇数番めの原稿(原稿番
号5)の原稿Dの画像が形成されている(3枚めの)用
紙の背面に形成された用紙と静電的に付着している状態
のトナーは、定着装置23により、相互に熱定着され
る。
【0091】以下、原稿番号5の原稿Dの画像が原稿テ
ーブル15側に、原稿番号4の原稿Dの画像がカセット
Cn側に向けられた状態でフィニッシャに向けて搬送さ
れている3枚めの用紙は、反転機構28と振り分け部3
0により、さらに表裏が反転されて、既に原稿番号3の
原稿Dの画像が原稿テーブル15側に向けられた状態で
フィニッシャの所定の位置に排出されている2枚めの用
紙に積層される。
【0092】従って、フィニッシャ上では、原稿番号5
の原稿Dの画像に対応する複写画像が目視可能に表面に
向けられた状態で、原稿番号5の画像→3枚めの用紙の
表面、原稿番号4の画像→2枚めの用紙の背面、原稿画
像3の画像→2枚めの用紙の表面、原稿番号2の画像→
2枚めの用紙の背面、原稿番号1の画像→1枚めの用紙
の表面および白紙(非画像面)→1枚めの用紙の背面の
順で、積層されることになる。
【0093】従って、ページ順がずれたり、原稿トレイ
201にセットされた原稿Dの積層順と異なる積層順と
なることが防止される。また、奇数枚の片面原稿からの
両面複写において、奇数ページとそのページに1を加算
した偶数ページとがセットになった(ページ配置のエラ
ーのない)両面複写が可能となる。さらに、上述したよ
うに、1ページ目(奇数ページ)の画像を複写して用紙
を反転する間に、2ページ目(偶数ページ)の画像の画
像情報をメモリ(RAM104)に記憶(ファイル化)
し、全ての原稿Dの画像に関する1枚(ページ)置きの
画像形成とファイル化を終了したのち、ファイル化され
た画像情報に基づいて、残りのページを、一方の面に画
像が形成された用紙に順に出力(画像形成)することに
より、従来から広く利用されている用紙1枚毎に、両面
に画像を形成し、原稿Dを順次入れ替える方法に比較し
て、画像形成に要求される時間を低減できる。特に、両
面複写時においては、一方の面に画像が形成された用紙
の表裏を反転機構28により反転する時間が、ADF8
による原稿Dの入れ替えに要求される時間に比較して2
倍以上であることから、片面原稿から両面複写する場合
に限れば、全ての画像形成に要求される時間は、概ね1
/2に低減される。
【0094】なお、図4に示した例は、奇数枚の片面原
稿から両面複写する動作を説明したが、両面原稿から両
面複写する場合においても実質的に同様であり、その場
合、両面原稿のうちの最終ページに相当する面(偶数ペ
ージ面)の画像形成をせずに、奇数ページ面の画像を用
紙に順に形成し、残りの偶数ページ面の原稿の画像につ
いてはファイル化することにより、以下、用紙の背面に
ファイル化された画像を順に形成することで、一連の複
写工程が可能となる。
【0095】図5および図6は、図3および図4に示し
た両面複写動作に関連した複写動作の別の例を説明する
概略図である。なお、図6は、図5に示した動作に引き
続く動作を示す。また、図5および図6においては、以
下に説明する121枚め以降の原稿Dに対する動作を説
明するものとし、図3または図4で説明した偶数原稿お
よび奇数原稿の処理に引き続く処理を説明する。
【0096】ADF8の原稿トレイ201に、任意枚数
(反転ユニット28の一時集積部28aの収容枚数であ
る60枚よりも多い枚数)の原稿Dがセットされ、両面
複写モードが選択されたのち、操作パネル90の図示し
ないプリントキーが押されることにより、原稿トレイ2
01にセットされた原稿Dのうちの最下部の原稿Dが原
稿テーブル15の所定位置に搬送される。
【0097】以下、図3および図4を用いて説明したと
同様に、1番めの原稿Dの画像は、CCDセンサ14に
よる光電変換と画像処理回路102による印字信号への
変換および印字信号に対応する露光装置21からのレー
ザビームの露光により、感光体ドラム22a上で潜像に
変換される。この潜像は、現像装置22bにより現像さ
れ、転写装置22cにより、1枚めの用紙の一方の面に
転写され、定着装置23により定着される。
【0098】このようにして、1番めの原稿Dの画像が
形成された1枚めの用紙は、振り分け部30により、ト
ナー像が定着された(画像が形成された)面がカセット
Cn側に面するように表裏が反転されて、一時集積部2
8aに、案内される。
【0099】一方、露光装置21による感光体ドラム2
2aへの潜像の形成と並列に、または原稿テーブル15
上の原稿Dの全ての領域が照明されたことが図示しない
原稿センサにより検知されて図示しないモータが逆回転
されることで、もしくは第1キャリッジ11が原稿テー
ブル15に沿って移動可能な最大移動可能領域に移動し
たことが図示しないセンサにより検出されることで、機
構制御部111のM−CPU111の制御により、AD
F8が再び付勢され、現在原稿テーブル15にセットさ
れている原稿D(1番め)が排出されるとともに原稿ト
レイ201に保持されている残りの原稿のうちの最下部
に位置する次の原稿D(2番め)が原稿テーブル15に
給送される。
【0100】以下、2番めの原稿Dの画像は、光源16
から照明光により照明されて、先に説明した1番めの原
稿と同様にCCDセンサ14により光電変換され、画像
処理回路102により印字信号に変換されてファイル化
され、RAM104の所定の領域に記憶(格納)され
る。
【0101】2番めの原稿Dは、続いて、そのまま、A
DF8により本体カバーの排出位置に排出される。すな
わち、2番めの原稿Dについては、画像信号に変換され
た画像を用紙に形成せずに、ファイル化のみとなる。
【0102】以下、残りの原稿Dのそれぞれについて、
1枚おきに、原稿Dの画像の複写と原稿Dの画像のファ
イル化が繰り返される。
【0103】ところで、図1を用いて説明したように、
反転機構28の一時集積部28aの収容可能枚数は60
枚であるから、ADF8の原稿トレイ201にセットさ
れた原稿Dの総数が121枚以上である場合には、一方
の面に画像が形成された用紙を収容しきれなくなる。
【0104】このため、121枚め以降の原稿Dが存在
する場合には、引き続いてADF8により原稿テーブル
15に搬送される原稿Dの画像は、読み取りおよびファ
イル化のみ実行される。なお、読み取られた画像すなわ
ち画像処理回路102により所定の規則に従って変換さ
れた画像信号は、RAM104に順に記憶されるが、R
AM104の容量を越える場合には、HDD132にも
収容される。
【0105】以下、全ての原稿Dが原稿トレイ201上
に存在しなくなったことが、エンプティセンサ202に
より検知されると、既に説明したと同様に、例えばシス
テムCPU101のファームウエアである図示しない原
稿枚数カウンタのカウント値あるいは反転機構28の一
時集積部28aに収容されている用紙の枚数を計数する
図示しない両面カウンタのカウント値とRAM104内
に格納されたファイルの数の総数のいづれかまたは双方
のカウント値に基づいて、原稿Dの枚数が奇数であるか
偶数であるかが検知される。これにより、以下に説明す
る両面複写時における用紙の排出時の反転および順送り
が定義される。
【0106】次に、反転機構28のピックアップローラ
28cにより、一時集積部28aに積層されている60
枚の用紙のうちの最も下に位置している用紙であって、
原稿トレイ201にセットされた際に最下部に位置して
いた原稿Dの画像が複写され、画像面がカセットCn側
に面した状態で保持されている用紙(1枚め)が、後端
側から1枚引き出される。
【0107】ピックアップローラ28cにより、後端側
から引き出された1枚めの用紙は、反転通路28dを通
過されることにより画像面が反転されて(画像面がカセ
ットCnと逆側に面するよう表裏が入れ替えられて)、
反転給紙部28eに案内される。この1枚めの用紙は、
アライニングローラ29、感光体ドラム22aと転写装
置22cが対向されている転写領域および定着装置23
をそのまま通過され、上述したカウンタ値から判定され
た原稿Dの枚数すなわち原稿Dの枚数が奇数であるか偶
数であるかに応じて、振り分け部30からそのままフィ
ニッシャに送出され、もしくは一時集積部28aに向け
て搬送される。すなわち、原稿Dの枚数が偶数である場
合には、振り分け部30を通じてそのままフィニッシャ
に向けて排出される。また、原稿Dの枚数が奇数である
場合には、振り分け部30、搬送ガイド28b、一時集
積部28aおよび反転排出ローラ28fにより、用紙の
後端が一時集積部28aに完全に収容されない所定のタ
イミングで、フィニッシャに向けて後端から逆向きに搬
送される。従って、用紙は、非画像面(背面)の面がカ
セットCn側に向けられた状態でフィニッシャの所定の
位置に排出される。すなわち、原稿Dの枚数が奇数であ
った場合には、最終ページに位置してADF8の原稿ト
レイ201にセットされた原稿Dの画像は、用紙の一方
の面に単独で複写された状態で、フィニッシャに排出さ
れる。
【0108】一方、1枚めの用紙がフィニッシャに向け
て搬送されている間に、または所定のタイミングで、R
AM104にファイル化されている2番め(ADF8の
原稿トレイ201上で偶数番めに位置する)の原稿Dの
画像が露光装置21から感光体ドラム22aに潜像とし
て形成され、現像装置22bにより現像されて、感光体
ドラム22aの回転とともに転写装置22cと対向する
転写位置の近傍に搬送される。
【0109】以下、反転給紙部28eに案内された3番
めの原稿Dの画像が既に片面に複写されている用紙(一
時集積部28aに収容されている用紙の内の2枚めの用
紙)の先端と、感光体ドラム22aに形成された2番め
の原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニングロー
ラ29により整合されて、2番めの原稿Dの画像が、2
枚めの用紙の背面(非画像面)に転写される。
【0110】このようにして、両面に3番めおよび2番
めのそれぞれの原稿Dの画像が形成された2枚めの用紙
は、上述した1枚めの用紙と同様に原稿Dの総数に基づ
いて特定された排出時の表裏の向きが特定されて、既に
排出されている1枚めの用紙の上に、排出される。
【0111】一方、2枚めの用紙にRAM104に記憶
(ファイル化)されている2番めの原稿Dの画像が形成
されている間、あるいは2枚めの用紙が引き出されてか
ら所定のタイミングで、一時集積部28aに集積されて
いる3枚めの用紙(5番めの原稿Dの画像が形成されて
いる)が、ピックアップローラ28cにより引き出さ
れ、反転通路28dを通って、反転給送部28eに位置
される。この間に、RAM104にファイル化されてい
る4番目の原稿Dの画像が露光装置21から感光体ドラ
ム22aに潜像として形成され、現像装置22bにより
現像されて、感光体ドラム22aの回転にともなって転
写装置22cと対向する転写位置の近傍に搬送される。
【0112】以下、反転給紙部28eに案内された5番
めの原稿Dの画像が既に片面に複写されている3枚めの
用紙の先端と感光体ドラム22aに形成された4番めの
原稿Dの画像のトナー像の先端とがアライニングローラ
29により整合されて、4番めの原稿Dの画像が、3枚
めの用紙の背面に転写される。
【0113】このようにして、既に片面に任意の順番の
原稿Dの画像が形成されている用紙に、それぞれの用紙
に対して間のページ(1枚おき)となる順番の原稿Dの
画像であって、既に画像情報がファイルされている画像
信号に基づいて、順次、画像が形成される。すなわち、
反転機構28の一時集積部28aに集積されている全て
の用紙(60枚)に対して、対応する間のページの画像
が形成される。
【0114】続いて、121枚め以降の原稿Dの画像に
対応して、先に説明したように既にファイル化されてR
AM104またはHDD132に格納されている画像デ
ータに対応する画像が、新たに供給される用紙に、順に
形成される。このとき、それぞれの画像データに関し、
ファイル化されている画像データの順に、1ページ分の
画像データに対応する画像形成と次のページ分の画像デ
ータに対応する画像データのスキップ(画像形成をせず
にそのまま画像データを保持する)が、交互に繰り返さ
れる。すなわち、原稿Dの画像の読み取り(ファイル
化)が伴わないだけで、先に説明した1枚おきの原稿D
の画像の複写と、一方の面に画像が形成された用紙の一
時集積部28aへのストックが繰り返される。なお、以
下に、図5および図6用いて説明する工程においては、
ADF8に最初にセットされた原稿Dの枚数が奇数また
は偶数のいづれであっても、上述したように最終ページ
から120枚めまでの原稿に関して先に一時集積部28
aに集積された用紙の背面への画像形成および排出動作
において、奇数または偶数の判別および排出時の反転処
理の有無が特定されているから、ADF8にセットされ
た状態で最上部に位置されている最終原稿Dの直前の6
枚を想定して、それぞれの原稿番号をAからFとして説
明する。
【0115】図5に示されるように、任意の順番(12
1番め以降であって、AないしFで示される原稿Dのう
ちのF番め)の原稿Dに関し、既にファイル化されてH
DD132もしくはRAM104に記憶されている画像
データに対応する画像が形成され、その画像を保持した
用紙が反転機構28の一時集積部28aに向けて搬送さ
れて収納される時間に、次の次のページ(1枚おきであ
り、ここではD番め)に対応する画像データに対応する
画像が次の用紙の一方の面に形成される。d以下、RA
M104またはHDD132に記憶された全ての画像デ
ータ(画像ファイル)に関して、同様の方法で画像が形
成される。
【0116】このようにして、1枚おきの原稿Dのそれ
ぞれのページに対応する画像データに基づく画像形成が
終了すると、今度は、残りの画像データ(画像ファイ
ル)に関する画像が形成されて、既に片面に画像が形成
され、一時集積部28aに収容されている用紙の背面
(非画像面)に転写される。
【0117】すなわち、任意の順番(122番め以降で
あって、ここでは、E番め)の原稿Dに関し、一時集積
部28aに保持されている用紙が一時集積部28aの側
(最下部であり、ここではF番めの原稿Dの画像を保持
している)から引き出された用紙の背面に形成される。
【0118】このようにして、両面に画像が形成された
用紙は、上述したカウンタ値から判定された原稿Dの枚
数すなわち原稿Dの枚数が奇数であるか偶数であるかに
応じて、振り分け部30からそのままフィニッシャに送
出される。
【0119】なお、RAM104またはHDD132に
記憶されている画像ファイルの総数が121を越える場
合(一時集積部28aがもう一度満杯になる場合、すな
わち最初にADF8にセットされた原稿Dの枚数が24
1枚を越える場合)には、上述した1枚おきの画像デー
タに対応する画像形成および用紙の一時保留と、一時保
留された用紙の背面に対する残りの画像データの画像形
成が繰り替えされる。
【0120】このようにして、両面複写の際に、片面に
画像が形成された用紙の表裏を反転する時間を利用し
て、用紙の背面に複写されるべき原稿Dの画像を画像フ
ァイル(画像データ)としてメモりに記憶させ、用紙
(被転写材)の搬送を、あたかも片面複写のように処理
することで、周知の両面複写装置における両面複写で必
要であった用紙の表裏の反転に要求される時間を低減で
きる。これにより、全ての原稿Dの画像を複写するため
に必要な総複写時間が低減される。従って、利用者が複
写動作のために拘束される時間が低減され、人件費も低
減される。
【0121】なお、原稿Dの枚数が、反転機構により保
持可能な用紙の枚数よりも多い場合であっても、残りの
原稿Dのそれぞれの画像を画像ファイルとしてメモリに
記憶し、用紙の一方の面に1枚おきの画像データに対応
する順に出力し、間のページの画像データに対応する画
像を、既に片面に画像が形成された用紙の背面に順に出
力することで、同様に複写に要求される総複写時間を短
縮し、さらに人件費を低減できる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、両面複写の際に、片面に画像が形成された用
紙の表裏を反転する時間を利用して、用紙の背面に複写
されるべき原稿Dの画像を画像ファイル(画像データ)
としてメモりに記憶させ、用紙(被転写材)の搬送を、
あたかも片面複写のように処理することで、周知の両面
複写装置における両面複写で必要であった用紙の表裏の
反転に要求される時間を低減できる。これにより、全て
の原稿Dの画像を複写するために必要な総複写時間が低
減される。従って、利用者が複写動作のために拘束され
る時間が低減され、人件費も低減される。
【0123】なお、原稿Dの枚数が、反転機構により保
持可能な用紙の枚数よりも多い場合であっても、残りの
原稿Dのそれぞれの画像を画像ファイルとしてメモリに
記憶し、用紙の一方の面に1枚おきの画像データに対応
する順に出力し、間のページの画像データに対応する画
像を、既に片面に画像が形成された用紙の背面に順に出
力することで、同様に複写に要求される総複写時間を短
縮し、さらに人件費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される画像形成装
置の概略図。
【図2】図1に示したデジタル複写装置の電気的接続お
よび制御のための信号の流れを説明する概略ブロック
図。
【図3】図1および図2に示したデジタル複写装置の動
作の一例を説明する概略図。
【図4】図1および図2に示したデジタル複写装置の動
作の一例を説明する概略図。
【図5】図1および図2に示したデジタル複写装置の動
作の一例を説明する概略図。
【図6】図1および図2に示したデジタル複写装置の動
作であって、図五に示した動作に引き続く動作の一例を
説明する概略図。
【符号の説明】
2 ・・・画像形成装置、 4 ・・・画像読取部、 6 ・・・画像形成部、 8 ・・・自動原稿送り装置(ADF)、 11 ・・・第一キャリッジ、 12 ・・・第二キャリッジ、 13 ・・・結像レンズ、 14 ・・・CCDセンサ、 15 ・・・原稿テーブル、 21 ・・・レーザ露光装置、 22 ・・・画像形成ユニット、 22a・・・感光体ドラム、 22c・・・転写装置、 23 ・・・定着装置、 24 ・・・用紙搬送ユニット、 28 ・・・反転装置、 28a・・・一時集積部、 28b・・・搬送ガイド、 28c・・・ピックアップローラ、 28d・・・反転搬送路、 28e・・・反転給送部、 28f・・・反転排出ローラ、 29 ・・・アライニングローラ、 90 ・・・操作パネル、 100 ・・・主制御部、 101 ・・・システムCPU、 110 ・・・機構制御部、 111 ・・・M−CPU。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を保持する保持手段と、 この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給送手段
    と、 この原稿給送手段により前記保持手段に搬送された原稿
    の画像情報を画像信号に変換し、記憶する画像処理手段
    と、 この画像処理手段に記憶された画像信号に基づいて静電
    像を形成し、現像剤により現像して現像剤像を得る画像
    形成手段と、 この画像形成手段により形成された現像剤像を支持した
    被転写材の表裏を反転させて一時的に保持する一時集積
    手段と、 この一時集積手段に被転写材が案内される間もしくは前
    記画像形成手段により現像剤像を得る間に、前記原稿給
    送手段により前記保持手段に向けて次の原稿を搬送して
    前記画像処理手段により画像信号として記憶させ、前記
    原稿給送手段により前記保持手段に向けて次の次の原稿
    を搬送して前記画像処理手段により画像信号として記憶
    された画像信号に基づいて前記画像形成手段により第2
    の現像剤像を形成し、前記一時集積手段に保持されてい
    る被転写材とは異なる被転写材に支持させて前記一時集
    積手段に一時的に先に保持されている被転写材に積層し
    て保持させ、前記一時集積手段に先に保持されている被
    転写材の背面に、前記画像形成手段により、前記画像処
    理手段に記憶されている所定の順の画像信号に対応する
    現像剤像を形成するよう、前記画像形成手段および前記
    画像処理手段を所定のタイミングで制御する制御手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】原稿を保持する保持手段と、 この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給送手段
    と、 この原稿給送手段により前記保持手段に搬送された原稿
    の画像情報を画像信号に変換し、原稿の画像面を単位と
    して順序づけて記憶する画像処理手段と、 この画像処理手段に記憶された画像信号に基づいて静電
    像を形成し、現像剤により現像して現像剤像を得る画像
    形成手段と、 前記画像処理手段に記憶された画像信号を1画像面おき
    に前記画像形成手段により現像剤像を形成させ、それぞ
    れの現像剤像を被転写材の一方の面に順次支持させ、前
    記原稿給送手段による原稿の搬送が終了した時点で、前
    記画像形成手段により前記画像処理手段に記憶されてい
    る画像信号のうちの既に現像剤像が形成された画像面に
    対応する画像信号相互間の順序づけで記憶されている画
    像信号に対応する現像剤像を順に形成し、既に一方の面
    に現像剤像を支持した被転写材を、表裏を反転させなが
    ら前記画像形成手段に案内して、被転写材の両面に現像
    剤像を形成するよう制御する制御手段と、を有すること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿を保持する保持手段と、 この保持手段に1枚ずつ原稿を搬送する原稿給送手段
    と、 この原稿給送手段により前記保持手段に搬送された原稿
    の画像情報を画像信号に変換し、原稿の画像面を単位と
    して、かつ画像面の順序関係を関連づけながら記憶する
    画像処理手段と、 この画像処理手段に記憶された画像信号に基づいて静電
    像を形成し、現像剤により現像して現像剤像を得る画像
    形成手段と、 前記画像処理手段に記憶された画像信号を順序関係が所
    定の関係にある1画像面おきに前記画像形成手段により
    現像剤像を形成させ、それぞれの現像剤像を被転写材の
    一方の面に順次支持させ、前記原稿給送手段による原稿
    の搬送が終了した時点で、前記画像形成手段により前記
    画像処理手段に記憶されている画像信号のうちの既に現
    像剤像が形成された画像面に対応する画像信号の間の順
    序関係が関連づけられて記憶されている画像信号に対応
    する現像剤像を形成し、既に一方の面に現像剤像を支持
    した被転写材を、表裏を反転させながら前記画像形成手
    段に案内して、被転写材の両面に現像剤像を形成するよ
    う制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】前記原稿給送手段が最初に保持した原稿の
    枚数が奇数である場合に、前記画像形成手段により両面
    に現像剤像が形成された被転写材の表裏をさらに反転さ
    せる反転機構を含むことを特徴とする請求項1ないし3
    のいづれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記一時集積手段が被転
    写材により満杯となった場合、前記原稿給送手段に載置
    された全ての原稿の画像情報を前記画像処理手段による
    画像信号に変換して記憶させ、前記画像形成手段によ
    り、前記画像処理手段に一方の面に現像剤像が支持され
    ている被転写材の背面に支持させるべき先に記憶されて
    いる所定の順の画像信号に対応する現像剤像を形成させ
    て、前記一時集積手段に一時的に保持されている被転写
    材を積層された順に取り出して、取り出された被転写材
    の両面に現像剤像を支持させ、前記一時集積手段に保持
    されている全ての被転写材に対する両面への現像剤像の
    形成が終了した時点で、前記画像形成手段により、前記
    画像処理手段に記憶されている残りの原稿に対応する画
    像信号から所定の順で現像剤像を形成させることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
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