JP2000177794A - タンクの防振構造 - Google Patents

タンクの防振構造

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JP2000177794A
JP2000177794A JP10358803A JP35880398A JP2000177794A JP 2000177794 A JP2000177794 A JP 2000177794A JP 10358803 A JP10358803 A JP 10358803A JP 35880398 A JP35880398 A JP 35880398A JP 2000177794 A JP2000177794 A JP 2000177794A
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JP
Japan
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vibration
tank
connecting member
panels
opposite
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JP10358803A
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Hideichiro Tamai
秀一郎 玉井
Akira Taguchi
朗 田口
Tetsuo Okada
哲男 岡田
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】逆相の振動モード自体の発生を抑制することに
より、防撓材や壁面パネルそのものの剛性を向上させる
ことなく高い耐振性を得ることができ、重量や製造コス
トの増大を招来することのないタンクの防振構造を提供
する。 【解決手段】タンク10の幅方向の対向する両側壁パネ
ル11,12にそれぞれ防撓材20が配設され、両側壁
パネル11,12の水平方向中央に位置する防撓材20
の上下方向中央が、結合材30によって結合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンカーやその他
船舶に設置されるタンク等、振動の作用するタンクの防
振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】液化天然ガスや原油を輸送するタンカー
やその他船舶に設置されるタンク等、振動の作用するタ
ンクでは、内部に収容した液体の振動による作用を考慮
し、図4にタンク1′の概念的な透視斜視図を示すよう
に、側壁パネル11′,12′の内面に防撓材20′が
配設されて構成される。
【0003】図示構成では、防撓材20′は、腹板の上
縁にフランジを備えた断面形状T字状であって、側壁パ
ネル11′,12′の内面にその長手方向を上下方向と
して左右方向に所定間隔で多数配設されている。
【0004】ところで、特に幅の狭いタンクでは、対向
する内壁に影響された内部液体によって両側壁パネル1
1′,12′が平面図である図5(A)に想像線で示す
ように互いに逆方向に振動する逆相モードで振動するこ
とがある。
【0005】このような逆相モードの振動が発生する
と、付加水質量が増大して固有振動数が低下することが
知られており、これが不具合の発生の要因となる。この
対策として、図6に断面図を示すように固有振動数を上
げることが行われている。
【0006】即ち、図6(A)に示す構成は防撓材2
0′を深く(背を高く)したもの、図6(B)に示す構
成は防撓材20′の天壁パネル13′及び底壁パネル1
4′との接合部に配設されたブラケット15′を大きく
(背を高く)して防撓材20′のスパンを短くしたも
の、図6(C)に示す構成は高さ方向中央に水平な補強
材16を入れて防撓材20′のスパンを短くするもので
ある。また、側壁パネル11′,12′の板厚を厚くす
ることも行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき各対策は、逆相の振動モード自体を解消するもの
ではなく、防撓材20′や側壁パネル11,12′その
ものの剛性を向上させてこれに抗しようとするものであ
って、その結果、補強のために部材の使用量が増加し、
重量及び製造コストが増大するという問題があった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、逆相の振動モード自体の発生を抑制すること
により、防撓材や壁面パネルそのものの剛性を向上させ
ることなく高い耐振性を得ることができ、重量や製造コ
ストの増大を招来することのないタンクの防振構造を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
のタンクの防振構造は、タンク内部に、対向する壁面パ
ネル部材同士を結合して前記壁面パネルの逆相での振動
を規制する結合部材が設けられて構成されていることを
特徴とする。
【0010】また、上記結合部材は、上記対向壁面パネ
ル部材に各々設置された防撓材間に架設され、前記防撓
材を介して前記壁面パネル部材同士を結合するよう構成
されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本願発
明の実施の形態について説明する。
【0012】図1は本願発明に係るタンクの防振構造の
一構成例を適用したタンクの概念構成を示す透視斜視図
であり、図2はそのA−A断面図である。
【0013】図示タンク10は、断面形状が縦長の矩形
の直方体状であって、幅方向の対向する壁面パネル部材
としての側壁パネル11,12にそれぞれ防撓材20が
配設されている。
【0014】防撓材20は、端縁にフランジを備えた断
面形状T字状であって、その長手方向を上下方向として
側壁パネル11,12の内面に水平方向に所定間隔で複
数配置されている。
【0015】防撓材20の天壁パネル13及び底壁パネ
ル14との結合部位には、それぞれブラケット15が設
けられている。
【0016】ここで、両側壁パネル11,12の水平方
向中央に位置する防撓材20の上下方向中央(即ち両側
壁パネル11,12の中央部位)が、結合部材としての
結合材30によって結合されている。
【0017】結合材30は、所定板厚で所定幅の板状で
あって、その幅広とされた端部で防撓材20のフランジ
に溶接で固定され、対向する防撓材20同士(即ち側壁
パネル11,12)を連結しているものである。
【0018】而して、上記のごとく結合材30によって
側壁パネル11,12が連結されて成るタンク10で
は、左右両壁面パネル11,12の相対移動に自由度が
結合材30によって規制され、平面図である図5(B)
中想像線で示す同相モードの振動のみが許容されること
となる。
【0019】従って、タンク10に振動が作用した際
に、内部液体が対向壁面の影響によって両側壁パネル1
1,12を逆相モードで振動させようとしても、結合材
30がこれを規制して同相モードの振動のみ許容する。
これにより、逆相モードで振動して付加水質量が増大し
て固有振動数が低下することがなく、これに起因する不
具合の発生を回避できる。
【0020】即ち、防撓材20やブラケット15を大型
化したり、側壁パネル11,12の板厚を厚くしたり、
更には新たな補強材を追加する等して、防撓材20や側
壁パネル11,12そのものの剛性を向上させることな
く、高い耐振性を得ることができる。つまり、製造コス
トの低減や重量の増大を防いで耐振性の高いタンクを構
成できるものである。
【0021】尚、結合材30の配設構造は、上記構成例
に限るものではなく、図3に示すように防撓材20を断
面形状L字状としてその腹板に溶接固定しても良いもの
である。また、上記構成例は結合材30を壁面パネル1
1,12の中央に一カ所配設したものであるが、配設位
置及び数は壁面パネル11,12の間隔等の要素に対応
して必要に応じて適宜変更可能なものである。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るタンク
の防振構造によれば、タンク内部に、対向する壁面パネ
ル部材同士を結合して壁面パネルの逆相での振動を規制
する結合部材が設けられて構成されていることにより、
防撓材やブラケットを大型化したり、壁面パネルの板厚
を厚くしたり、更には新たな補強材を追加する等して、
防撓材や壁面パネルそのものの剛性を向上させることな
く、高い耐振性を得ることができる。つまり、製造コス
トの低減や重量の増大を防いで耐振性の高いタンクを構
成できるものである。
【0023】また、結合部材は、対向壁面パネル部材に
各々設置された防撓材間に架設され、防撓材を介して壁
面パネル部材同士を結合するよう構成されていることに
より、結合部材の配設が極めて容易に行え、低コストに
構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るタンクの防振構造の一構成例を
適用したタンクの概念構成を示す透視斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】結合材の他の構成例の断面図である。
【図4】従来例としてのタンクの概念構成を示す透視斜
視図である。
【図5】振動モードの説明図であり、(A)は逆相,
(B)は同相である。
【図6】従来例としての補強構造の説明図である。
【符号の説明】
10 タンク 11,12 側壁パネル(壁面パネル部材) 20 防撓材 30 結合材(結合部材)
フロントページの続き (72)発明者 岡田 哲男 広島県呉市昭和町2番1号 石川島播磨重 工業株式会社呉事業所第一工場内 Fターム(参考) 3E070 AA05 AA09 AB03 AB32 DA01 SA01 SA03 SA05 VA22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内部に、対向する壁面パネル部材同
    士を結合して前記壁面パネルの逆相での振動を規制する
    結合部材が設けられて構成されていることを特徴とする
    タンクの防振構造。
  2. 【請求項2】上記結合部材は、上記対向壁面パネル部材
    に各々設置された防撓材間に架設され、前記防撓材を介
    して前記壁面パネル部材同士を結合するよう構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のタンク防止構
    造。
JP10358803A 1998-12-17 1998-12-17 タンクの防振構造 Pending JP2000177794A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524611A (ja) * 2003-04-25 2006-11-02 マウザー−ヴェルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト パレットコンテナ

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