JP2000177606A - ラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造 - Google Patents
ラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造Info
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Abstract
のラック歯とピニオンとの歯打ち音の発生を防止するこ
とができるラックアンドピニオン式操向装置のラック軸
支持構造を提供する。 【解決手段】ラック軸1の両端を支持する両ラックブッ
シュの隆起部54,55,64の配置を、ラック軸1の
周面に対して、互いに異なる位相位置にて配置し、ラッ
ク軸1のほぼ全周方向から支持する。ラック軸1のピニ
オン側端部のラックブッシュ5の隆起部54,55は、
ラック歯1a側に位置しないように配置する。
Description
ンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造に関するも
のである。
操向装置のラック軸支持構造を図13に示す。図におい
て、ラック軸31は断面円形状に設けられるとともに、
図示しない側の端部側にラック歯が設けられ、図示しな
いステアリングギヤハウジング内において、ステアリン
グシャフトに連結されたピニオンが噛合されている。図
13に示されているラック軸31の端部側にはボールソ
ケット32が固定されている。ボールソケット32には
ステアリングロッド33のボール部が揺動自在に嵌合さ
れている。ラックチューブ34は前記ラック軸31が貫
通されており、端部に止着されたラックブッシュ35を
介して前記ラック軸31を支持している。ラックブーツ
36は、その一端がステアリングロッド33の一端に外
嵌固定され、他端が前記ラックチューブ34の端部に外
嵌固定されている。
れている。そして、ラックブッシュ35の内周面には周
方向に複数の支持突部35aが互いに離間して突設さ
れ、同支持突部35aにて前記ラック軸31を軸心方向
に摺動可能に支持している。
構造として、一対のラックブッシュ35でラック軸31
の両端を支持する構造と、1個のラックブッシュ35で
ラック軸31の一端側(ラック軸31のラックが設けら
れていない側)にのみ支持する構造とが提案されてい
る。
ック軸31の両端に設けられている場合の、ラック軸3
1の支持構造の模式図であり、白色の□、及びハッチン
グ入りの□はそれぞれ一対のラックブッシュ35の各支
持突部の配置位相(配置位置)を示している。すなわ
ち、ラック軸31のラックが設けられていない側の端部
(以下、ラックエンド側端部という)を支持するラック
ブッシュ35は、その支持突部35aが、3個設けられ
て、ラック軸31の軸心Oを中心として互いに所定角度
離間して配置されている。又、ラック軸31のラック歯
31aが設けられている側の端部(以下、ピニオン側端
部という)を支持するラックブッシュ35は、その支持
突部35bが、180°位相がずれて2個設けられてお
り、そのうち1個の支持突部35bは、前記一方のラッ
クブッシュ35の支持突部35aと同位相になるように
配置されている。一方のラックブッシュ35の支持突部
35bをこのように配置しているのは、ラック軸31の
ピニオン側端部は、ラック歯31a側は支持できないた
め、ラック歯31aが設けられていない、周面を支持す
るようにしている。
がラック軸31のラックエンド側端部を支持する場合
の、ラック軸31の支持構造の模式図であり、白色の□
はラックブッシュ35の各支持突部の配置位置を示して
いる。すなわち、ラックエンド側端部を支持するラック
ブッシュ35は、その支持突部35aが、3個設けられ
て、ラック軸31の軸心Oを中心として互いに所定角度
離間して配置されている。
ック軸31のラックエンド側端部を支持する場合の、ラ
ック軸31の支持構造の模式図であり、白色の□はラッ
クブッシュ35の各支持突部の配置位置を示している。
すなわち、ラックエンド側端部を支持するラックブッシ
ュ35は、その支持突部35aが、4個設けられて、ラ
ック軸31の軸心Oを中心として互いに90°離間して
配置されている。
ッシュ35をラックエンド側にのみ設けているのは、ラ
ック軸31のピニオン側端部は、ラック歯31a側は支
持できないため、ラック歯31aが設けられていない、
周面を支持するように、ラックエンド側のみを支持する
ようにしたものである。
軸、縦方向をY軸にて示している。従来のラックブッシ
ュ35は、合成樹脂にて構成されており、タイヤ側から
の外乱入力があった場合、ラック軸31の揺動を抑制す
るようにし、ラック軸31のラック歯31aとピニオン
との歯打ち音の発生を防止するようにしている。
ク軸31のラックブッシュ35の支持構造によると、外
乱の入力があった場合、図14の支持構造では、X軸方
向をまったく支持していないため、外乱の入力方向によ
っては、ラック軸の揺動が発生し、異音の発生、すなわ
ち、ラック歯31aピニオンとの衝突による歯打ち音が
発生する場合があった。
オン側端部はラックブッシュでは支持していないため、
ラック歯31aピニオンとの歯打ち音が依然として発生
する問題があった。
においても、ラック軸のラック歯とピニオンとの歯打ち
音の発生を防止することができるラックアンドピニオン
式操向装置のラック軸支持構造を提供することにある。
ク軸をラック支持体の貫通孔に対して貫通するととも
に、ラックブッシュを介してラック支持体に対して軸心
方向に移動可能に支持するラックアンドピニオン式操向
装置のラック軸支持構造において、前記ラックブッシュ
は、前記ラック軸の両端部のうち、ピニオンと噛合する
ラック歯が設けられた一方の端部を支持する第1ブッシ
ュと、他方の端部を支持する第2ブッシュを含み、前記
第1ブッシュ及び第2ブッシュの各内周面には、前記ラ
ック軸を支持する少なくとも3つの支持部を設け、前記
ラック軸周面の周方向における任意位置を位相の基準位
置としたとき、第1ブッシュの支持部の位相位置と、第
2ブッシュの支持部の位相位置とは一致しないように互
いにずらして配置したことを特徴とするラックアンドピ
ニオン式操向装置のラック軸支持構造を要旨とするもの
である。
記第1ブッシュの支持部は、ラック軸のラック歯が設け
られた側の周面とは非対応位置に設けられたラックアン
ドピニオン式操向装置のラック軸支持構造を要旨とする
ものである。
において、各ブッシュの支持部は、3個であるラックア
ンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造を要旨とす
るものである。
のうちいずれか1項において、各ブッシュは、樹脂製で
あるラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構
造を要旨とするものである。
のうちいずれか1項において、第2ブッシュの支持部
は、第2ブッシュの軸心を中心として互いに120°離
間して配置されているラックアンドピニオン式操向装置
のラック軸支持構造を要旨とするものである。
のうちいずれか1項において、第1ブッシュの支持部
は、ラック軸の背面を支持する箇所と、同箇所から互い
に反対方向にそれぞれ90°離間した一対の箇所に設け
たものであるラックアンドピニオン式操向装置のラック
軸支持構造を要旨とするものである。なお、背面とは、
ラック軸において、反ピニオン側の面をいう。
第1ブッシュの支持部の配置位相と、第2ブッシュの支
持部の配置位相とは一致しないように、各ブッシュの支
持部は互いにずらして配置される。この結果、ラック軸
の全周に亘って、各ブッシュの支持部が配置されて、ラ
ック軸を支持することになり、外乱によってラック軸の
揺動が発生した場合、ラック軸のラック歯とピニオンの
歯との衝突による歯打ち音の発生防止を図ることができ
る。
シュの支持部は、ラック軸のラック歯が設けられた側の
周面とは非対応位置に設けられる。すなわち、ラック軸
のラック歯が設けられている箇所では、支持できないた
め、ラック歯と相対していない箇所にて第1ブッシュの
支持部は支持する。
ュの支持部を3個とすることにより、ラック軸の両端を
それぞれ3点支持することになり、最も安定して支持す
ることができる。その結果、外乱によるラック軸の揺動
を抑制することができる。
ブッシュとすることにより、ラック軸の摺動抵抗を少な
くできるとともに、金属製のラックブッシュに比較して
ラック歯と、ピニオンとの歯打ち音を効果的に低減でき
る。なお、合成樹脂は弾性を備えていてもよい。
シュの支持部は、第2ブッシュの軸心を中心として互い
に120°離間して配置されていることにより、少なく
ともラック軸を3点支持することができる。
シュの支持部は、ラック軸の背面の中央位置を支持する
箇所と、同箇所から互いに反対方向に90°離間した一
対の箇所に位置することにより、少なくともラック軸を
3点支持することができる。
アンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造の一実施
形態を図1〜図12を参照して説明する。
ックアンドピニオン式操向装置の断面図を示している。
図1において、ラック軸1はピニオン側端部側にラック
歯1aが設けられ、ステアリングギヤハウジング2内に
おいて、図示しないステアリングシャフトに連結された
ピニオン3が噛合されている。図1に示すようにラック
軸1のピニオン側端部は、ステアリングギヤハウジング
2の挿通孔2aに貫通され、同挿通孔2aの内周面に嵌
合された第1ブッシュとしてのラックブッシュ5を介し
てラック軸1の軸心方向に沿って摺動可能に支持されて
いる。
については後述する。ラック軸1のピニオン側端部に
は、ボールソケット6が固定されている。ボールソケッ
ト6にはステアリングロッド7のボール部が揺動自在に
嵌合されている。ラックブーツ9は、その一端がステア
リングロッド7の一端に外嵌固定され、他端が前記ステ
アリングギヤハウジング2の一端部に外嵌固定されてい
る。
前記ラック軸1が貫通されており、その一端がステアリ
ングギヤハウジング2の他端部に対して内嵌固定されて
いる。ラックチューブ8の他端には、筒状の端末部材1
0が外嵌固定されている。端末部材10内に透設された
挿通孔10a内には、第2ブッシュとしてのラックブッ
シュ11が内嵌固定され、同ラックブッシュ11は、ラ
ック軸1をその軸心方向に摺動可能に支持している。
クチューブ8、端末部材10とにより本発明のラック支
持体を構成している。又、挿通孔2a,8a,10aは
貫通孔を構成している。
は、後述する。前記ラック軸1のラックエンド側端部に
は、ボールソケット12が固定されている。ボールソケ
ット12にはステアリングロッド13のボール部が揺動
自在に嵌合されている。ラックブーツ14は、その一端
がステアリングロッド13の一端に外嵌固定され、他端
が前記端末部材10の一端部に外嵌固定されている。
〜図11を参照して説明する。図10に示すようにラッ
クブッシュ5は、合成樹脂にて略筒状に形成され、弾性
を備えている。ラックブッシュ5の周壁には、その軸心
方向に沿って斜状にスリット51が形成されている。同
スリット51は、両端が開口されており、同スリット5
1により、ラックブッシュ5は縮径可能とされている。
止フランジ52が突設されるとともに、同係止フランジ
52からは位置決め突起53が外方に突設されている。
図2に示すようにラックブッシュ5は、ステアリングハ
ウジング2の内周面の挿通孔2aに対して、前記スリッ
ト51が許容する範囲でその弾性に抗して圧入嵌合され
ている。さらに、ラックブッシュ5の係止フランジ52
は、ステアリングハウジング2の挿通孔2a内周面に設
けられた周溝2bに嵌入されている。前記周溝2bは挿
通孔2aの内径よりも若干内径が大きくされている。
又、図9に示すように位置決め突起53は周溝2b内周
面に設けられた位置決め凹部2cに嵌合されている。前
記位置決め突起53と位置決め凹部2cの嵌合により、
ラックブッシュ5は、ラックブッシュ5自身の軸心の回
りでのステアリングギヤハウジング2に対する相対回動
が阻止され、後記する隆起部54,55のラック軸1に
対する位相位置を決定する。
に示すように、Y軸心方向にはラックブッシュ5の軸心
O1を中心として、互いに180°反対位置に位置する
ように一対の隆起部54が内方に突設されている。又、
反ピニオン方向側のラックブッシュ5の内周面には隆起
部55が内方に突設されている。前記隆起部55は、前
記隆起部54に対して、90°離間して配置されてい
る。各隆起部54,55の内面は、ラック軸1の周面に
対して面接触するように断面円弧状をなす摺接面54
a,55aとされ、同摺接面54a,55aにて、ラッ
ク軸1のピニオン側端部の軸心方向に沿って移動自在に
支持する。
ュ5がステアリングギヤハウジング2の挿通孔2aに嵌
合取着された状態では、ラックブッシュ5の隆起部5
4,55の配置関係は、図12に示す通りとされてい
る。又、ラックブッシュ5がステアリングギヤハウジン
グ2の挿通孔2aに嵌合取着された状態では、ラックブ
ッシュ5の隆起部54,55にて形成される内径は、ラ
ック軸1の外径よりも若干大きい値から若干小さい値の
範囲に収まるようにされている。
いる。次に、前記ラックブッシュ11の構成を図3〜図
8を参照して説明する。図8に示すようにラックブッシ
ュ11は、合成樹脂にて略筒状に形成され、弾性を備え
ている。ラックブッシュ11の周壁には、その軸心方向
に沿って線状に3本のスリット61が互いに等間隔をお
いて、すなわち、ラックブッシュ11の軸心を中心とし
た所定角度θ2(この実施形態では120°)間隔で切
込み形成されている。同スリット61は、一端が開口さ
れており、同スリット61により、ラックブッシュ11
はスリット61の切込み口側において縮径可能とされて
いる。
リット61の切込み口側の端部)外周面には、前記スリ
ット61に対向するように等間隔に3個の抜け止め突部
62が突設されるとともに、位置決め突起63が外方に
突設されている。図1及び図3に示すようにラックブッ
シュ11は、端末部材10の内周面の挿通孔10aに対
して、前記スリット61が許容する範囲でその弾性に抗
して圧入嵌合されている。又、抜け止め突部62は、端
末部材10の挿通孔10a内周面に設けられた周溝10
bに嵌入されている。同周溝10bは前記挿通孔10a
の内径よりもその内径が大きくされている。図3に示す
ように位置決め突起63は周溝10b内周面に設けられ
るとともに、反ピニオン方向側に配置され位置決め凹部
10cに嵌合されている。
cの嵌合により、ラックブッシュ11は、ラックブッシ
ュ11自身の軸心の回りでの端末部材10に対する相対
回動が阻止され、後記する隆起部64の、ラック軸1に
対する位相位置を決定する。
4に示すように、前記抜け止め突部62に対応して、そ
の軸心方向に沿って3個の隆起部64が互いに等間隔を
おいて、すなわち、ラックブッシュ11の軸心を中心と
した所定角度θ1(この実施形態では120°)間隔で
形成されている。各隆起部64の内面は、ラック軸1の
周面に対して線接触するように平面をなす摺接面64a
とされ、同摺接面64aにて、ラック軸1のラックエン
ド側端部を軸心方向に沿って移動自在に支持する。又、
ラックブッシュ11の外周面には、軸心O2方向に沿っ
てひだ部66が複数個形成され、端末部材10の挿通孔
10a内周面と密接されている。
そして、上記のようにして、ラックブッシュ11が端末
部材10の挿通孔10aに嵌合取着された状態では、ラ
ックブッシュ11の隆起部64の配置は、図4に示すよ
うに、ピニオン方向側に1つの隆起部64が配置されて
いる。又、ラックブッシュ11が端末部材10の挿通孔
10aに嵌合取着された状態では、ラックブッシュ11
の隆起部64にて形成される内径は、ラック軸1の外径
よりも若干大きい値から若干小さい値の範囲に収まるよ
うにされている。
シュ5,11がそれぞれステアリングギヤハウジング
2、端末部材10の挿通孔2a,10aに嵌合取着され
た状態では、各ラックブッシュ5,11の隆起部54,
55,64の配置関係は、図12に示す通りとされてい
る。すなわち、各ラックブッシュ5,11の隆起部5
4,55,64は、ラック軸1の周面に対して、互いに
異なる位相位置にて配置され、すなわち、ずらして配置
され、ラック軸1のほぼ全周方向から支持されている。
又、ラック軸1のピニオン側端部のラックブッシュ5の
隆起部54,55は、ラック歯1a側に位置しないよう
に配置されている。
ドピニオン式操向装置のラック軸支持構造の作用を説明
する。ラックブッシュ5の隆起部54,55のラック軸
1に対する位相位置と、ラックブッシュ11の隆起部6
4のラック軸1に対する位相位置とは一致しないよう
に、各ラックブッシュ5,11の隆起部54,55,6
4は互いにずらして配置し、ラック軸1のほぼ全周方向
から支持するようにした。この結果、ラック軸1の全周
に亘って、各ラックブッシュ5,11の隆起部54,5
5,64が配置されて、ラック軸1を支持することにな
る。このため、外乱の入力があっても、ラック軸1に揺
動の発生する方向がないため、ラック軸1のラック歯1
aとピニオン3の歯との衝突による歯打ち音の発生防止
が図られる。
る。 (1) 本実施形態においては、ラックブッシュ5の隆
起部54,55は、ラック軸1のラック歯1aが設けら
れた側の周面とは非対応位置に設けた。すなわち、ラッ
ク歯1aが設けられていないラック軸1の反ピニオン方
向側の箇所の隆起部55、及び反ピニオン側の周面とは
90°離間した箇所の隆起部54により支持した。従っ
て、この隆起部54,55において、ラック軸1を支持
しているため、外乱によってラック軸1の揺動が発生し
ようとした場合にあっても、ラック軸1のラック歯1a
とピニオン3の歯との衝突による歯打ち音の発生防止が
できる。
ュ5,11の隆起部54,55,64を3個とすること
により、ラック軸1の両端をそれぞれ3点支持すること
になり、最も安定して支持することができる。その結
果、外乱によるラックの揺動を抑制することができる。
ックブッシュ5,11とした。この結果、ラック軸1の
摺動抵抗を少なくできる。又、本実施形態では、弾性を
有する合成樹脂としたため、各挿通孔2a,10aに対
して圧入嵌合できる。
11の隆起部64は、ラックブッシュ11の軸心を中心
として互いに120°離間して配置されていることによ
り、ラック軸を3点支持することができる。
5の隆起部54,55は、ラック軸1の背面(反ピニオ
ン方向側の面)を支持する箇所と、同箇所から互いに反
対方向に90°離間した一対の箇所に配置した。この結
果、ラック軸1を好適な位置にて3点支持することがで
きる。
限定されるものではなく、以下のように変更してもよ
い。 (1) 前記実施形態では、各ラックブッシュ5,11
は、ラック軸1に対して3点支持するように設けたが、
4点或いは5点支持であってもよい、この場合、ラック
ブッシュ5においては、ラック軸1のピニオン方向側に
は、隆起部を設けないようにし、又、他のラックブッシ
ュ1の隆起部64とは、互いに位相をずらして配置し、
ラック軸1の全周に亘って支持するものとする。
ュ5に設けた隆起部54,55は、互いに90°間隔で
設けたが、90°に限定されるものではない。他の角度
であってもよい。
ュ11に設けた隆起部64は互いに120°間隔で設け
たが、120°に限定されるものではなく、他の角度で
あってもよい。
ラックブッシュ5,11としたが、金属製(例えば、焼
結金属)のラックブッシュとしても、上記実施形態のよ
うに、隆起部の位相を互いにずらして配置することによ
り、外乱によるラック歯1aとピニオン3との歯打ち音
の発生を防止することができる。
テアリングギヤのラックアンドピニオン式操向装置に具
体化したが、パワーステアリングのラックアンドピニオ
ン式操向装置に具体化してもよい。
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に以下に記載する。 (1) ラックブッシュと貫通孔内面とには、凹凸の関
係でラックブッシュの貫通孔内面に対して位置決めする
ようにした請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載
のラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構
造。こうすることにより、ラックブッシュは、ラック支
持体の貫通孔に取着されるときに、位置決めされ、ラッ
クブッシュに設けられた支持部の配置位置を的確にする
ことができる。
て、凹凸の関係は、ラックブッシュに設けられた位置決
め突起、貫通孔内面に設けられ、前記位置決め突起に係
合する位置決め凹部であるラックアンドピニオン式操向
装置のラック軸支持構造。こうすることにより、ラック
ブッシュは、ラック支持体の貫通孔に取着されるとき
に、位置決めされ、ラックブッシュに設けられた支持部
の配置位置を的確にすることができる。
項6によれば、ラック軸のラック歯とピニオンとの歯打
ち音の発生を防止することができる。
支持部はラック軸のラック歯が設けられた側の周面とは
非対応位置に設けられることにより、同支持部におい
て、ラック軸を支持できるため、外乱によってラック軸
の揺動が発生しようとした場合にあっても、ラック軸の
ラック歯とピニオンの歯との衝突による歯打ち音の発生
防止ができる。
第2ブッシュの支持部を3個とすることにより、ラック
軸の両端をそれぞれ3点支持することになり、最も安定
して支持することができ、外乱によるラックの揺動を抑
制することができる。
は、合成樹脂製の第1ブッシュ、第2ブッシュとしたた
め、ラック軸の摺動抵抗を少なくできる。請求項5の発
明によれば、第2ブッシュの支持部は、その軸心を中心
として互いに120°離間して配置されてしたため、ラ
ック軸を安定して3点支持することができる。
支持は、ラック軸の背面(反ピニオン方向側の面)を支
持する箇所と、同箇所から互いに反対方向に90°離間
した一対の箇所に配置した結果、ラック軸を好適な位置
にて3点支持することができる。
オン式操向装置の断面図。
部断面図。
図。
図。
…挿通孔、2b…周溝、2c…位置決め凹部、5…ラッ
クブッシュ(第1ブッシュを構成する。)、8…ラック
チューブ、8a…挿通孔(挿通孔2a,8aとともに貫
通孔を構成する。)、10…端末部材(ステアリングギ
ヤハウジング2、ラックチューブ8とともにラック支持
体を構成する。)、10a…挿通孔、10b…周溝、1
0c…位置決め凹部、11…ラックブッシュ(第2ブッ
シュを構成する。)、52…係止フランジ、 53…位
置決め突起、53,54…隆起部(支持部を構成す
る。)、54a,55a…摺接面、61…スリット、6
2…抜け止め突部、63…位置決め突起、64…隆起部
(支持部を構成する。)。
Claims (6)
- 【請求項1】 ラック軸をラック支持体の貫通孔に対し
て貫通するとともに、ラックブッシュを介してラック支
持体に対して軸心方向に移動可能に支持するラックアン
ドピニオン式操向装置のラック軸支持構造において、 前記ラックブッシュは、前記ラック軸の両端部のうち、
ピニオンと噛合するラック歯が設けられた一方の端部を
支持する第1ブッシュと、他方の端部を支持する第2ブ
ッシュを含み、 前記第1ブッシュ及び第2ブッシュの各内周面には、前
記ラック軸を支持する少なくとも3つの支持部を設け、 前記ラック軸周面の周方向における任意位置を位相の基
準位置としたとき、 第1ブッシュの支持部の位相位置と、第2ブッシュの支
持部の位相位置とは一致しないように互いにずらして配
置したことを特徴とするラックアンドピニオン式操向装
置のラック軸支持構造。 - 【請求項2】 前記第1ブッシュの支持部は、ラック軸
のラック歯が設けられた側の周面とは非対応位置に設け
られたものである請求項1に記載のラックアンドピニオ
ン式操向装置のラック軸支持構造。 - 【請求項3】 各ブッシュの支持部は、3個である請求
項1又は請求項2に記載のラックアンドピニオン式操向
装置のラック軸支持構造。 - 【請求項4】 各ブッシュは、樹脂製である請求項1乃
至請求項3のうちいずれか1項に記載のラックアンドピ
ニオン式操向装置のラック軸支持構造。 - 【請求項5】 第2ブッシュの支持部は、第2ブッシュ
の軸心を中心として互いに120°離間して配置されて
いる請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の
ラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造。 - 【請求項6】 第1ブッシュの支持部は、ラック軸の背
面を支持する箇所と、同箇所から互いに反対方向にそれ
ぞれ90°離間した一対の箇所に設けたものである請求
項1乃至請求項5のうちいずれか1項に記載のラックア
ンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35311598A JP3543652B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | ラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35311598A JP3543652B2 (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | ラックアンドピニオン式操向装置のラック軸支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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