JP2012112422A - ステアリング装置の伸縮軸機構 - Google Patents

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和博 牧
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Abstract

【課題】インナシャフトとアウタシャフトのスプライン部の加工精度を特に高精度とすることなく、両者間のガタを確実に抑え得るステアリング装置の伸縮軸機構を提供する。
【解決手段】インナシャフト1が、その中心軸に対して直交する面でスプライン部を二分割して成る第1のスプライン部10及び第2のスプライン部20を有する。第1及び第2のスプライン部の夫々が対向する端面に開口する第1及び第2の凹部を、第1及び第2のスプライン部の夫々に形成し、トーションバー30の一端側を第1の凹部内に収容し底部近傍で固定すると共に、他端側を第2の凹部内に収容し底部近傍で固定する。そして、トーションバーに対し捩り力を付与して、第1及び第2のスプライン部の雄スプラインが相互に位相差を有する状態で、夫々アウタシャフト内の雌スプラインと係合させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリング装置に供される伸縮軸機構に関し、特に、スプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構に係る。
車両に搭載されるステアリング装置においては、スプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構が用いられている。例えば下記の特許文献1には、「がたつきを抑制できスムーズに伸縮できて、しかも安価な伸縮自在シャフトを提供すること」を目的とし(特許文献1の段落〔0003〕)、「第1の発明の伸縮自在シャフトは、外軸部の嵌合孔に内軸部を挿入して両軸部をスプライン嵌合させてなる伸縮自在シャフトにおいて、上記外軸部は、第1部分と、第1部分の先端に固定されたガタ殺し用の第2部分とを含み、外軸部の第2部分と内軸部の対応する部分とのスプライン嵌合は、外軸部の第1部分と内軸部の対応する部分とのスプライン嵌合よりもがたつきの少ない嵌合とされている」伸縮自在シャフトが提案されている(特許文献1の段落〔0004〕)。
同様に、ステアリング装置用伸縮軸に関し、下記の特許文献2では、「少なくとも先端部外周面に雄スプライン部を設けたインナーシャフトと、内周面にこの雄スプライン部を挿入自在な雌スプライン部を形成した円管状のアウターシャフトと、このアウターシャフトの内周面と上記インナーシャフトの外周面との間で円周方向に関して一部に、これら両周面同士の間で弾性的に圧縮された状態で設けられた板ばねとを備え、上記雄スプライン部と雌スプライン部とのうちの一方のスプライン部に関して、この一方のスプライン部を構成する複数の第一スプライン歯のうちの一部の第一スプライン歯のピッチを残部の第一スプライン歯のピッチよりも大きくして、当該部分に円周方向空間部を形成すると共に、上記雄スプライン部と雌スプライン部とのうちの他方のスプライン部を構成する複数の第二スプライン歯のうちの一部の第二スプライン歯を上記円周方向空間部の円周方向中間部に位置させ、上記板ばねの円周方向中間部をこの一部の第二スプライン歯に、この一部の第二スプライン歯を跨ぐ状態で係止すると共に、この板ばねの円周方向両端部を上記円周方向空間部の円周方向両側に位置する1対の第一スプライン歯の円周方向側面に弾性的に当接させたステアリング装置用伸縮軸」が提案されている(特許文献2の請求項1)。
特開2004−353785号公報 特開2009−190423号公報
上記のようにスプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構においては、一般的に、インナシャフトとアウタシャフトとの間のガタを抑えるため両者のスプライン部の加工精度が高精度とされ、あるいは、スプライン部に対しコーティング等の表面処理が行われており、高価なものとなっている。例えば、特許文献1に記載の装置においては、一部ではあるが、スプライン部の加工精度を高精度とする必要があり、更に、インナシャフトへの別部材の嵌合工程も必要とされている。また、特許文献2に記載の装置においては、両者間に介装される板ばねが必須とされており、一定の荷重でインナシャフトをアウタシャフトに組み付けることが困難である。
そこで、本発明は、車両のステアリング装置に供される伸縮軸機構において、インナシャフトとアウタシャフトのスプライン部の加工精度を特に高精度とすることなく、安価な構成で、両者間のガタを確実に抑え得るステアリング装置の伸縮軸機構を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、一端部の外周面に雄スプラインを形成したスプライン部と、該スプライン部に連続して他端に至る本体部を有するインナシャフトと、該インナシャフトを収容し内周面に前記スプライン部の雄スプラインと係合する雌スプラインを形成した中空のアウタシャフトとを備え、該アウタシャフトと前記インナシャフトを軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結するステアリング装置の伸縮軸機構において、前記インナシャフトが、前記インナシャフトの中心軸に対して直交する面で前記スプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び前記本体部側の第2のスプライン部を有し、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の夫々が対向する端面に開口し、前記インナシャフトの中心軸を中心とする第1の凹部と第2の凹部を、夫々前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部に形成して成り、前記第1の凹部内に一端側を収容し前記第1の凹部の底部近傍で固定すると共に、前記第2の凹部内に他端側を収容し前記第2の凹部の底部近傍で固定するトーションバーを備えたものとし、該トーションバーに対し捩り力を付与して、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する状態で、夫々前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させることとしたものである。尚、トーションバーの断面は円形でも多角形でもよい。
上記ステアリング装置の伸縮軸機構において、前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に圧入して固定することとするとよい。
また、前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に嵌合又は螺合し、当該両端を係止部材によって夫々前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部に固定することとしてもよい。この場合において、前記係止部材としては、イモネジやピン等を用いることができ、これらの先端部で前記トーションバーの外側面を押圧するように前記インナシャフトに固定してもよいし、これらを前記トーションバーの径方向に貫通させて前記インナシャフトに固定してもよい。
あるいは、前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に対し、前記第1及び第2のスプライン部の雄スプライン及び前記アウタシャフト内の雌スプラインのモジュールより小さいモジュールのスプライン結合によって固定することとしてもよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のステアリング装置の伸縮軸機構においては、インナシャフトが、インナシャフトの中心軸に対して直交する面でスプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び本体部側の第2のスプライン部を有し、第1のスプライン部と第2のスプライン部の夫々が対向する端面に開口し、インナシャフトの中心軸を中心とする第1の凹部と第2の凹部を、夫々第1のスプライン部と第2のスプライン部に形成して成り、第1の凹部内に一端側を収容し第1の凹部の底部近傍で固定すると共に、第2の凹部内に他端側を収容し第2の凹部の底部近傍で固定するトーションバーを備えたものとし、トーションバーに対し捩り力を付与して、第1のスプライン部の雄スプラインと第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する状態で、夫々アウタシャフト内の雌スプラインと係合させるように構成されており、インナシャフトのアウタシャフト内への組み付け後はトーションバーの捩り力によって第1及び第2のスプライン部がアウタシャフトに押接された状態となり、インナシャフトはアウタシャフトに対し適切な押接荷重で嵌合された状態となるので、スプライン部の加工精度を特に高精度とする必要なく両者間のガタを確実に抑えることができる。また、スプライン部に対しコーティング等の特段の表面処理を必要とすることなく、トーションバーによる捩り力を調整することにより両者間の摺動抵抗を容易且つ適切に調整することができる。従って、安価な構成で、ステアリングホイールにガタが生ずることなく、アウタシャフトに対しインナシャフトが適切に保持される。
上記の伸縮軸機構において、第1及び第2のスプライン部の雄スプラインをアウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、第1のスプライン部の雄スプラインと第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、トーションバーの両端を、夫々第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に圧入する構成とすれば、容易に固定することができ、安価な装置となる。
例えば、トーションバーの両端を、夫々第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に嵌合又は螺合し、当該両端を係止部材によって夫々第1のスプライン部と第2のスプライン部に固定する構成とすれば、係止部材としてイモネジやピン等を用い、必要に応じて種々の態様を設定することができる。あるいは、トーションバーの両端を、夫々第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に対し、第1及び第2のスプライン部の雄スプライン及びアウタシャフト内の雌スプラインのモジュールより小さいモジュールのスプライン結合によって固定する構成とすれば、調整及び組み付けが容易である。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の一部を示す横断面図である。 本発明の一実施形態におけるインナシャフトとアウタシャフトの係合状態を示す縦断面図である。 図2におけるインナシャフトとアウタシャフトの係合状態を拡大して示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態におけるインナシャフトの一部断面図である。 本発明の更に他の実施形態におけるインナシャフトの一部断面図である。 本発明の別の実施形態におけるインナシャフトの一部断面図である。 本発明の別の実施形態におけるインナシャフトとアウタシャフトの係合状態を示す縦断面図である。 本発明の更に別の実施形態におけるインナシャフトの一部断面図である。 図8におけるトーションバーとインナシャフトの係合状態を拡大して示す部分断面図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るステアリング装置の一部を示すもので、本実施形態のステアリングシャフトは、金属製のインナシャフト1及びアウタシャフト2によって伸縮軸機構が構成されている。インナシャフト1はロアシャフトとも呼ばれ、その一端部の外周面には雄スプラインのスプライン部1sが形成されており、このスプライン部1sに連続して本体部1bが形成されている。アウタシャフト2はアッパシャフトとも呼ばれ、中空の筒状部材で、その内周面に雌スプラインが形成されており、スプライン部1sの雄スプラインと係合するように配置され、その後端部(図1の右側)にステアリングホイール(図示せず)が接続される。即ち、スプライン結合によってインナシャフト1とアウタシャフト2とが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結され、インナシャフト1の前端部(図1の左側)が操舵機構(図示せず)に接続される。
インナシャフト1及びアウタシャフト2は、金属製のインナチューブ3内に収容され、このインナチューブ3内に収容されたアウタシャフト2が、インナチューブ3の後端部に軸受を介して回転可能に支持される。但し、アウタシャフト2とインナチューブ3との間の軸方向相対移動は規制されており、アウタシャフト2とインナチューブ3は一体となって軸方向移動し得るように構成されている。更に、インナチューブ3は金属製のアウタチューブ4に収容され、アウタシャフト2に対し所定値以上の荷重が印加されたときには、アウタチューブ4に対するインナチューブ3の軸方向相対移動(ひいてはアウタシャフト2の軸方向移動)を許容するように構成されており、インナチューブ3及びアウタチューブ4がエネルギー吸収手段として機能する。尚、アウタチューブ4は軸受を介してコラムハウジング5に支持されており、このコラムハウジング5は車体(図示せず)に固定される。
上記のインナシャフト1は、その中心軸に対して直交する面でスプライン部1sが二分割され、第1のスプライン部10及び本体部1b側の第2のスプライン部20となっている。本実施形態では、第1のスプライン部10と第2のスプライン部20の夫々が対向する端面に開口し、インナシャフト1の中心軸を中心とする第1の凹部11と第2の凹部21が、夫々第1のスプライン部10と第2のスプライン部20に形成されている。更に、トーションバー30の一端31側が第1の凹部11内に収容され、その底部近傍で固定されると共に、トーションバー30の他端32側が第2の凹部内21に収容され、その底部近傍で固定されている。
そして、トーションバー30に対し捩り力が付与され、第1のスプライン部10の雄スプラインと第2のスプライン部20の雄スプラインとが相互に位相差を有する状態とされ、その状態で夫々の雄スプラインをアウタシャフト2内の雌スプラインと係合させるように構成されている。
本実施形態においては、第1及び第2のスプライン部10及び20の雄スプラインをアウタシャフト2内の雌スプラインと係合させたときに、第1のスプライン部10の雄スプラインと第2のスプライン部20の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、トーションバー30の両端31,32が、夫々第1の凹部11と第2の凹部21の底部近傍に圧入される。而して、第1及び第2のスプライン部10及び20はインナシャフト1の軸を中心に回転する方向に相対移動し、第1のスプライン部10が第2のスプライン部20に対し位相差が存在するインナシャフト1のサブアッセンブリが構成される。
上記のインナシャフト1のサブアッセンブリは、アウタシャフト2内に収容される。この場合において、第1のスプライン部10がアウタシャフト2内に挿入された後、第2のスプライン部20が挿入されると、第1及び第2のスプライン部10及び20はインナシャフト1の軸を中心に回転する方向に相対移動し乍らアウタシャフト2に組み付けられる。而して、例えばインナシャフト1の第1のスプライン部10側は図2に示す状態となり、この状態を拡大すると図3に示すようになる。即ち、トーションバー30の捩り力によって、インナシャフト1の雄スプラインがアウタシャフト2の雌スプラインに押接された状態となり、適切な押接荷重で嵌合された状態となる。従って、ステアリングホイール(図示せず)にガタが生ずることなく、アウタシャフト2に対しインナシャフト1が適切に保持される。尚、図2及び図3においては断面のハッチングを省略して示している。
図4乃至図9は、上記の実施形態とはトーションバー30の固定構造が異なる実施形態を示すもので、その他の構成は上記の実施形態と実質的に同じであるので、図1と同じ符号を付して説明は省略する。先ず、図4は、トーションバー30の両側の端部33及び34にローレット加工を施して、夫々第1及び第2のスプライン部10及び20の第1及び第2の凹部11及び21の底部近傍に固定することとしたものである。
次に、図5は、トーションバー30の両側の端部35及び36に螺子加工を施し、夫々第1及び第2のスプライン部10及び20の第1及び第2の凹部11及び21の底部近傍に螺合した後、イモネジ41及び42によって端部35及び36をかしめて固定することとしたものである。尚、このときの係止部材としては、イモネジ41及び42に代えてピン(図示せず)を用いることとしてもよい。
更に、図6及び図7は、トーションバー30の両端に径方向の貫通孔(符号省略)を形成すると共に、これらの貫通孔に連通する径方向の孔12及び22を夫々第1及び第2のスプライン部10及び20に形成し、トーションバー30の両端を夫々第1及び第2の凹部11及び21内に挿入した後、係止部材のピン51及び52を夫々孔12及び22から上記貫通孔内に圧入してトーションバー30を固定することとしたものである。この場合において、第1及び第2のスプライン部10及び20の雄スプラインがアウタシャフト2内の雌スプラインと係合させたときに、第1のスプライン部10の雄スプラインと第2のスプライン部20の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、トーションバー30の両端がピン51及び52によって夫々第1及び第2のスプライン部10及び20に固定される。本実施形態では、図7に示すように、トーションバー30の断面は矩形とされているが、円形としてもよい。尚、図7における他の部材の断面についてはハッチングを省略している。
そして、図8及び図9は、トーションバー30の両端に雄スプラインのスプライン部37及び38を形成すると共に、第1及び第2のスプライン部10及び20の第1及び第2の凹部11及び21内の底部近傍に雌プラインのスプライン部13及び23を形成し、トーションバー30の両端(スプライン部37及び38)と第1及び第2の凹部11及び21内の底部近傍(スプライン部13及び23)とを夫々スプライン結合することとしたものである。この場合において、スプライン部37及び38の雄スプラインとスプライン部13及び23の雌プラインのモジュールは、第1及び第2のスプライン部10及び20の雄スプラインとアウタシャフト2内の雌スプラインのモジュールより小さく設定されている。而して、第1及び第2のスプライン部10及び20の雄スプラインをアウタシャフト2内の雌スプラインと係合させたときに、第1のスプライン部10の雄スプラインと第2のスプライン部20の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、トーションバー30の両端が第1及び第2の凹部11及び21内の底部近傍にスプライン結合される。この結果、例えば第1のスプライン部10側を図9に拡大して示すように、トーションバー30の捩り力によって、トーションバー30のスプライン部37がインナシャフト1のスプライン部13に対して一方の回転側に押接された状態となり、適切な押接荷重で嵌合された状態となる。従って、ステアリングホイール(図示せず)にガタが生ずることなく、インナシャフト1に対しトーションバー30が適切に保持される。
尚、上記の実施形態におけるトーションバー30の断面は図2に示す円形や図7に示す矩形に限るものではなく、所望の捩り力が生ずるように種々の形状とするとよい。また、上記の伸縮軸機構は、特許文献1と同様、車両前方のインターミディエイトシャフト(図示せず)に適用することも可能である。
1 インナシャフト
1b 本体部
1s スプライン部
2 アウタシャフト
3 インナチューブ
4 アウタチューブ
10 第1のスプライン部
20 第2のスプライン部
30 トーションバー

Claims (4)

  1. 一端部の外周面に雄スプラインを形成したスプライン部と、該スプライン部に連続して他端に至る本体部を有するインナシャフトと、該インナシャフトを収容し内周面に前記スプライン部の雄スプラインと係合する雌スプラインを形成した中空のアウタシャフトとを備え、該アウタシャフトと前記インナシャフトを軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結するステアリング装置の伸縮軸機構において、前記インナシャフトが、前記インナシャフトの中心軸に対して直交する面で前記スプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び前記本体部側の第2のスプライン部を有し、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の夫々が対向する端面に開口し、前記インナシャフトの中心軸を中心とする第1の凹部と第2の凹部を、夫々前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部に形成して成り、前記第1の凹部内に一端側を収容し前記第1の凹部の底部近傍で固定すると共に、前記第2の凹部内に他端側を収容し前記第2の凹部の底部近傍で固定するトーションバーを備え、該トーションバーに対し捩り力を付与して、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する状態で、夫々前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させて成ることを特徴とするステアリング装置の伸縮軸機構。
  2. 前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に圧入して固定して成ることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  3. 前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に嵌合又は螺合し、当該両端を係止部材によって夫々前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部に固定して成ることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  4. 前記第1及び第2のスプライン部の雄スプラインを前記アウタシャフト内の雌スプラインと係合させたときに、前記第1のスプライン部の雄スプラインと前記第2のスプライン部の雄スプラインとが相互に位相差を有する位置で、前記トーションバーの両端を、夫々前記第1の凹部と第2の凹部の底部近傍に対し、前記第1及び第2のスプライン部の雄スプライン及び前記アウタシャフト内の雌スプラインのモジュールより小さいモジュールのスプライン結合によって固定して成ることを特徴とする請求項1記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
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