JP2012087836A - ステアリング装置の伸縮軸機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】インナシャフトとアウタシャフトのスプライン部の加工精度を特に高精度とすることなく、両者間のガタを確実に抑え得るステアリング装置の伸縮軸機構を提供する。
【解決手段】インナシャフト1が、その中心軸に対して傾斜した傾斜面1dでスプライン部を二分割して成る第1のスプライン部10及び本体部1d側の第2のスプライン部20を有する。そして、第1及び第2のスプライン部の一方が他方に対しインナシャフトの中心軸に対して直交する方向に移動可能に支持機構30によって支持されると共に、付勢手段40によって軸方向に付勢され、その付勢力によって、第1及び第2のスプライン部が傾斜面に沿って相対移動してアウタシャフト2に押接される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリング装置に供される伸縮軸機構に関し、特に、スプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構に係る。
車両に搭載されるステアリング装置においては、スプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構が用いられている。例えば下記の特許文献1には、「がたつきを抑制できスムーズに伸縮できて、しかも安価な伸縮自在シャフトを提供すること」を目的とし(特許文献1の段落〔0003〕)、「第1の発明の伸縮自在シャフトは、外軸部の嵌合孔に内軸部を挿入して両軸部をスプライン嵌合させてなる伸縮自在シャフトにおいて、上記外軸部は、第1部分と、第1部分の先端に固定されたガタ殺し用の第2部分とを含み、外軸部の第2部分と内軸部の対応する部分とのスプライン嵌合は、外軸部の第1部分と内軸部の対応する部分とのスプライン嵌合よりもがたつきの少ない嵌合とされている」伸縮自在シャフトが提案されている(特許文献1の段落〔0004〕)。
同様に、ステアリング装置用伸縮軸に関し、下記の特許文献2では、「少なくとも先端部外周面に雄スプライン部を設けたインナーシャフトと、内周面にこの雄スプライン部を挿入自在な雌スプライン部を形成した円管状のアウターシャフトと、このアウターシャフトの内周面と上記インナーシャフトの外周面との間で円周方向に関して一部に、これら両周面同士の間で弾性的に圧縮された状態で設けられた板ばねとを備え、上記雄スプライン部と雌スプライン部とのうちの一方のスプライン部に関して、この一方のスプライン部を構成する複数の第一スプライン歯のうちの一部の第一スプライン歯のピッチを残部の第一スプライン歯のピッチよりも大きくして、当該部分に円周方向空間部を形成すると共に、上記雄スプライン部と雌スプライン部とのうちの他方のスプライン部を構成する複数の第二スプライン歯のうちの一部の第二スプライン歯を上記円周方向空間部の円周方向中間部に位置させ、上記板ばねの円周方向中間部をこの一部の第二スプライン歯に、この一部の第二スプライン歯を跨ぐ状態で係止すると共に、この板ばねの円周方向両端部を上記円周方向空間部の円周方向両側に位置する1対の第一スプライン歯の円周方向側面に弾性的に当接させたステアリング装置用伸縮軸」が提案されている(特許文献2の請求項1)。
特開2004−353785号公報 特開2009−190423号公報
上記のようにスプライン結合によってインナシャフトとアウタシャフトとが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結される伸縮軸機構においては、一般的に、インナシャフトとアウタシャフトとの間のガタを抑えるため両者のスプライン部の加工精度が高精度とされ、あるいは、スプライン部に対しコーティング等の表面処理が行われており、高価なものとなっている。例えば、特許文献1に記載の装置においては、一部ではあるが、スプライン部の加工精度を高精度とする必要があり、更に、インナシャフトへの別部材の嵌合工程も必要とされている。また、特許文献2に記載の装置においては、両者間に介装される板ばねが必須とされており、一定の荷重でインナシャフトをアウタシャフトに組み付けることが困難である。
そこで、本発明は、車両のステアリング装置に供される伸縮軸機構において、インナシャフトとアウタシャフトのスプライン部の加工精度を特に高精度とすることなく、安価な構成で、両者間のガタを確実に抑え得るステアリング装置の伸縮軸機構を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、一端部の外周面に雄スプラインを形成したスプライン部と、該スプライン部に連続して他端に至る本体部を有するインナシャフトと、該インナシャフトを収容し内周面に前記スプライン部の雄スプラインと係合する雌スプラインを形成した中空のアウタシャフトとを備え、該アウタシャフトと前記インナシャフトを軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結するステアリング装置の伸縮軸機構において、前記インナシャフトが、前記インナシャフトの中心軸に対して傾斜した傾斜面で前記スプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び前記本体部側の第2のスプライン部を有し、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の一方を他方に対し前記インナシャフトの中心軸に対して直交する方向に移動可能に支持する支持機構と、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の一方を他方に対し軸方向に付勢する付勢手段とを備え、該付勢手段の付勢力によって、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部が前記傾斜面に沿って相対移動して前記第1のスプライン部及び前記第2のスプライン部の雄スプラインが前記アウタシャフトの雌スプラインを押接するように配置することとしたものである。
上記ステアリング装置の伸縮軸機構において、前記支持機構は、前記第1のスプライン部に形成した貫通孔と、該貫通孔を挿通して前記第2のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備えたものとし、該固定部材の他端と前記第1のスプライン部との間に前記付勢手段を介装することとするとよい。
あるいは、前記支持機構は、前記第2のスプライン部及び前記本体部に形成した貫通孔と、該貫通孔を挿通して前記第1のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備えたものとし、該固定部材の他端と前記本体部との間に前記付勢手段を介装することとしてもよい。この場合において、前記本体部が、前記インナシャフトの他端側から前記貫通孔に連通するように形成した軸方向凹部を有し、該軸方向凹部内に前記固定部材及び前記付勢手段を収容することとするとよい。
上記ステアリング装置の伸縮軸機構において、前記固定部材を、前記一端側に螺子部を有し前記他端側に頭部を有するボルトで構成し、前記付勢手段を、前記ボルトの頭部に係止するように配置するばね部材で構成することができる。あるいは、前記付勢手段を、前記ボルトの頭部に係止するように配置するゴム部材で構成することもできる。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明のステアリング装置の伸縮軸機構においては、インナシャフトが、インナシャフトの中心軸に対して傾斜した傾斜面でスプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び本体部側の第2のスプライン部を有し、第1のスプライン部と第2のスプライン部の一方を他方に対しインナシャフトの中心軸に対して直交する方向に移動可能に支持する支持機構と、第1のスプライン部と第2のスプライン部の一方を他方に対し軸方向に付勢する付勢手段とを備え、その付勢力によって、第1のスプライン部と第2のスプライン部が傾斜面に沿って相対移動して第1及び第2のスプライン部の雄スプラインがアウタシャフトの雌スプラインを押接するように配置されているので、スプライン部の加工精度を特に高精度とする必要なく両者間のガタを確実に抑えることができる。また、スプライン部に対しコーティング等の特段の表面処理を必要とすることなく、付勢手段による付勢力を調整することにより両者間の摺動抵抗を容易且つ適切に調整することができる。即ち、付勢手段の付勢力によって第1及び第2のスプライン部がアウタシャフトに押接された状態となり、インナシャフトはアウタシャフトに対し適切な押接荷重で嵌合された状態となる。従って、安価な構成で、ステアリングホイールにガタが生ずることなく、アウタシャフトに対しインナシャフトが適切に保持される。
例えば、支持機構は、第1のスプライン部に形成した貫通孔と、これを挿通して第2のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備えたものとし、その他端と第1のスプライン部との間に付勢手段を介装する構成とすれば、第1のスプライン部と第2のスプライン部を付勢手段を介して固定部材によって固定したインナシャフトをアウタシャフトに収容することにより、付勢手段の付勢力によって第1及び第2のスプライン部がアウタシャフトに適切な押接荷重で嵌合される。
上記のインナシャフトにおける第1のスプライン部と第2のスプライン部との関係を逆にして、第2のスプライン部及び本体部に形成した貫通孔を挿通して第1のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備えたものとし、その他端と本体部との間に付勢手段を介装する構成とすれば、先ず第1及び第2のスプライン部を仮組みし、そのインナシャフトをアウタシャフトに収容後に付勢手段を介して固定部材を固定することができ、組み付け時の第1及び第2のスプライン部によるアウタシャフトに対する押接荷重のばらつきを抑え、一定の荷重でインナシャフトをアウタシャフトに組み付けることができる。更に、本体部が、インナシャフトの他端側から貫通孔に連通するように形成した軸方向凹部を有し、この軸方向凹部内に固定部材及び付勢手段を収容する構成とすれば、インナシャフトを容易にアウタシャフトに組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係るステアリング装置の一部を示す横断面図である。 図1におけるインナシャフトの構造を拡大して示す断面図である。 図1におけるインナシャフトの組み付け状態を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態におけるインナシャフトの構造を示す断面図である。 本発明の更に他の実施形態におけるインナシャフトの構造を示す断面図である。 本発明の別の実施形態におけるインナシャフトのサブアッセンブリを示す断面図である。 本発明の別の実施形態におけるインナシャフトの組み付け状態を示す部分断面図である。 本発明の別の実施形態に係る伸縮軸機構の横断面図である。
以下、本発明の望ましい実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るステアリング装置の一部を示すもので、本実施形態のステアリングシャフトは、金属製のインナシャフト1及びアウタシャフト2によって伸縮軸機構が構成されている。インナシャフト1はロアシャフトとも呼ばれ、その一端部の外周面には雄スプラインのスプライン部1sが形成されており、このスプライン部1sに連続して本体部1bが形成されている。アウタシャフト2はアッパシャフトとも呼ばれ、中空の筒状部材で、その内周面に雌スプラインが形成されており、スプライン部1sの雄スプラインと係合するように配置され、その後端部(図1の右側)にステアリングホイール(図示せず)が接続される。即ち、スプライン結合によってインナシャフト1とアウタシャフト2とが軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結され、インナシャフト1の前端部(図1の左側)が操舵機構(図示せず)に接続される。
インナシャフト1及びアウタシャフト2は、金属製のインナチューブ3内に収容され、このインナチューブ3内に収容されたアウタシャフト2が、インナチューブ3の後端部に軸受を介して回転可能に支持される。但し、アウタシャフト2とインナチューブ3との間の軸方向相対移動は規制されており、アウタシャフト2とインナチューブ3は一体となって軸方向移動し得るように構成されている。更に、インナチューブ3は金属製のアウタチューブ4に収容され、アウタシャフト2に対し所定値以上の荷重が印加されたときには、アウタチューブ4に対するインナチューブ3の軸方向相対移動(ひいてはアウタシャフト2の軸方向移動)を許容するように構成されており、インナチューブ3及びアウタチューブ4がエネルギー吸収手段として機能する。尚、アウタチューブ4は軸受を介してコラムハウジング5に支持されており、このコラムハウジング5は車体(図示せず)に固定される。
上記のインナシャフト1は、その中心軸に対して所定角度傾斜した傾斜面1dでスプライン部1sが二分割され、第1のスプライン部10及び本体部1b側の第2のスプライン部20となっている。本実施形態では、第1のスプライン部10と第2のスプライン部20は、支持機構30によって、傾斜面1dに沿ってインナシャフト1の中心軸に対して直交する方向に相対移動可能に支持されている。そして、第1のスプライン部10は第2のスプライン部20に対し、付勢手段40によって軸方向に付勢されている。この付勢力によって、第1のスプライン部10と第2のスプライン部20は傾斜面1dに沿って相対移動して各スプライン部の雄スプラインがアウタシャフト2の雌スプラインを押接するように配置されている。
本実施形態の支持機構30は、図2に拡大して示すように、第1のスプライン部10には貫通孔12が形成されており、固定部材たるボルト31が、貫通孔12を挿通してその一端の螺子部32が第2のスプライン部20の傾斜面21側に固定される。即ち、第2のスプライン部20の傾斜面21側には、インナシャフト1の中心軸に沿って雌螺子孔22が形成されており、この雌螺子孔22にボルト31の螺子部32が螺合される。一方、第1のスプライン部10の貫通孔12は、第2のスプライン部20に固定されたボルト31が、貫通孔12内をインナシャフト1の中心軸に対して直交する方向に移動可能し得るスペースを有する断面形状に形成されている。換言すれば、貫通孔12の断面形状は円形、楕円形あるいは異形形状としてもよいが、第1のスプライン部10と第2のスプライン部20がインナシャフト1の中心軸に対して直交する方向に相対移動可能なスペースが確保されている。
そして、付勢手段40たる圧縮コイルばね41が、ボルト31の他端の頭部33と第1のスプライン部10との間に介装される。尚、貫通孔12の断面形状に拘わらず圧縮コイルばね41を確実に支持し得るように、第1のスプライン部10の端面と圧縮コイルばね41との間にはシム50が介装されている。
上記の構成になるステアリング装置の伸縮軸機構に関し、インナシャフト1の組み付け工程について図3を参照して説明する。ボルト31に対し、圧縮コイルばね41、シム50そして第1のスプライン部10が順次装着され、螺子部32が第2のスプライン部20の雌螺子孔22に螺合される。これにより、第1及び第2のスプライン部10及び20が各々の傾斜面11及び21に沿って相対移動し、即ち、両者がインナシャフト1の中心軸に対して直交する方向に相対移動し、第1のスプライン部10が第2のスプライン部20に対し図2に示すように支持された形態のインナシャフト1のサブアッセンブリが構成される。
次に、図2に示すインナシャフト1のサブアッセンブリは、図1に示すアウタシャフト2内に収容される。この場合において、第1のスプライン部10がアウタシャフト2内に挿入された後、第2のスプライン部20が挿入されると、第1及び第2のスプライン部10及び20は各々の傾斜面11及び21に沿って図2とは逆方向に相対移動し、支持機構30によって、インナシャフト1の中心軸に対して直交する方向に相対移動可能に支持された状態となる。即ち、圧縮コイルばね41の付勢力によって第1及び第2のスプライン部10及び20の雄スプラインがアウタシャフト2の雌スプラインに押接された状態となり、適切な押接荷重で嵌合された状態となる。従って、ステアリングホイール(図示せず)にガタが生ずることなく、アウタシャフト2に対しインナシャフト1が適切に保持される。
上記の付勢手段40としては、圧縮コイルばね41に代えて、図4に示す皿ばね42を用いてもよく、図5に示すようにゴム部材43を用いることとしてもよい。尚、図4及び図5に記載の実施形態におけるその他の構成は上記の実施形態と実質的に同じであるので、図2と同じ符号を付して説明は省略する。
図6乃至図8は、本発明の別の実施形態に係るもので、図6及び図7にインナシャフト1xを示し、これをアウタシャフト2に組みつけた状態を図8に示している。図6に示すように、インナシャフト1xの一端部の外周面には雄スプラインのスプライン部1sxが形成され、このスプライン部1sxに連続して本体部1bxが形成されている。本実施形態の支持機構30xは、第2のスプライン部20x及び本体部1bxに長尺の貫通孔22xが形成されており、固定部材たるボルト31xが、貫通孔22xを挿通してその一端の螺子部32xが第1のスプライン部10xの傾斜面11x側に固定される。そして、圧縮コイルばね41が、ボルト31xの他端の頭部33xと本体部1bxとの間に介装される。本実施形態においては、本体部1bxには、インナシャフト1xの他端側から貫通孔22xに連通するように軸方向凹部1rxが形成され、この軸方向凹部1rx内にボルト31x及び圧縮コイルばね41が収容されている。
上記の構成になるインナシャフト1xの組み付け工程について図7を参照して説明すると、ボルト31xに圧縮コイルばね41が装着された状態で貫通孔22x内に収容され、本体部1bx及び第2のスプライン部20xを挿通して、螺子部32xが第1のスプライン部10xの雌螺子孔12xに螺合される。これにより、第1及び第2のスプライン部10x及び20xが各々の傾斜面11x及び21xに沿って相対移動し、即ち、両者がインナシャフト1xの中心軸に対して直交する方向に相対移動し、第1のスプライン部10xが第2のスプライン部20xに対し図6に示すように支持された形態のインナシャフト1xのサブアッセンブリが構成される。尚、ボルト31x及び圧縮コイルばね41は軸方向凹部1rx内に収容されるので、本体部1bxの外形は図3の本体部1bの外形と同様となる。
上記のインナシャフト1xのサブアッセンブリは、図8に示すアウタシャフト2内に収容される。この場合において、第1のスプライン部10xがアウタシャフト2内に挿入された後、第2のスプライン部20xが挿入されると、第1及び第2のスプライン部10x及び20xは各々の傾斜面11x及び21xに沿って図6とは逆方向に相対移動し、支持機構30xによって、インナシャフト1xの中心軸に対して直交する方向に相対移動可能に支持された状態となる。即ち、圧縮コイルばね41の付勢力によって第1及び第2のスプライン部10x及び20xの雄スプラインがアウタシャフト2の雌スプラインに押接された状態となり、適切な押接荷重で嵌合された状態となる。
また、本実施形態によれば、先ず、インナシャフト1xにおける第1及び第2のスプライン部10x及び20xを仮組みし、そのインナシャフト1xをアウタシャフト2に収容後に圧縮コイルばね41を介してボルト31xを固定することができ、組み付け時の第1及び第2のスプライン部10x及び20xによるアウタシャフト2に対する押接荷重のばらつきを抑え、一定の荷重でインナシャフト1xをアウタシャフト2に組み付けることができる。
尚、上記の伸縮軸機構は、特許文献1と同様、車両前方のインターミディエイトシャフト(図示せず)に適用することも可能である。
1,1x インナシャフト
1b,1bx 本体部
1s,1sx スプライン部
2 アウタシャフト
3 インナチューブ
4 アウタチューブ
10,10x 第1のスプライン部
20,20x 第2のスプライン部
12,22x 貫通孔
22,12x 雌螺子孔
30,30x 支持機構
31,31x ボルト
32,32x 螺子部
33,33x 頭部
40 付勢手段
41 圧縮コイルばね
42 皿ばね
43 ゴム部材

Claims (6)

  1. 一端部の外周面に雄スプラインを形成したスプライン部と、該スプライン部に連続して他端に至る本体部を有するインナシャフトと、該インナシャフトを収容し内周面に前記スプライン部の雄スプラインと係合する雌スプラインを形成した中空のアウタシャフトとを備え、該アウタシャフトと前記インナシャフトを軸方向に相対移動可能で相対回転不能に連結するステアリング装置の伸縮軸機構において、前記インナシャフトが、前記インナシャフトの中心軸に対して傾斜した傾斜面で前記スプライン部を二分割して成る第1のスプライン部及び前記本体部側の第2のスプライン部を有し、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の一方を他方に対し前記インナシャフトの中心軸に対して直交する方向に移動可能に支持する支持機構と、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部の一方を他方に対し軸方向に付勢する付勢手段とを備え、該付勢手段の付勢力によって、前記第1のスプライン部と前記第2のスプライン部が前記傾斜面に沿って相対移動して前記第1のスプライン部及び前記第2のスプライン部の雄スプラインが前記アウタシャフトの雌スプラインを押接するように配置したことを特徴とするステアリング装置の伸縮軸機構。
  2. 前記支持機構が、前記第1のスプライン部に形成した貫通孔と、該貫通孔を挿通して前記第2のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備え、該固定部材の他端と前記第1のスプライン部との間に前記付勢手段を介装することを特徴とする請求項1記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  3. 前記支持機構が、前記第2のスプライン部及び前記本体部に形成した貫通孔と、該貫通孔を挿通して前記第1のスプライン部の傾斜面側に一端を固定する固定部材を備え、該固定部材の他端と前記本体部との間に前記付勢手段を介装することを特徴とする請求項1記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  4. 前記本体部が、前記インナシャフトの他端側から前記貫通孔に連通するように形成した軸方向凹部を有し、該軸方向凹部内に前記固定部材及び前記付勢手段を収容することを特徴とする請求項3記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  5. 前記固定部材が、前記一端側に螺子部を有し前記他端側に頭部を有するボルトであって、前記付勢手段が、前記ボルトの頭部に係止するように配置するばね部材であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
  6. 前記固定部材が、前記一端側に螺子部を有し前記他端側に頭部を有するボルトであって、前記付勢手段が、前記ボルトの頭部に係止するように配置するゴム部材であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のステアリング装置の伸縮軸機構。
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