JP2003239948A - ステアリングコラム用滑り軸受及びこの滑り軸受を具備したステアリングコラム機構 - Google Patents

ステアリングコラム用滑り軸受及びこの滑り軸受を具備したステアリングコラム機構

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JP2003239948A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コラムシャフトの外径寸法精度に起因する問
題を解決でき、コラムシャフトとの衝突音をなくし得、
その上、コラムチューブの内径の真円度に影響されない
でコラムシャフトを円滑に支承できて、ステアリング操
作をよりスムースに行わせることができるステアリング
コラム用滑り軸受及び斯かる滑り軸受を具備したステア
リングコラム機構を提供すること。 【解決手段】 ステアリングコラム用滑り軸受2は、筒
部5と、筒部5の円筒部11の軸方向Xの一端部6に一
体的に形成されている環状の軸受部7とを具備してお
り、筒部5及び軸受部7は、ポリアミド樹脂からなる一
体物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車のステアリ
ングコラムシャフトを回転自在に支承するために、ステ
アリングコラムチューブとステアリングコラムシャフト
との間に介在されるステアリングコラム用滑り軸受及び
斯かる滑り軸受を具備したステアリングコラム機構に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車のステアリング
コラムシャフト(以下、コラムシャフトという)を回転
自在に支承するステアリングコラム用軸受としては、ボ
ールベアリングからなる転がり軸受または合成樹脂から
なる滑り軸受が使用されている。一般に、コラムシャフ
トを回転自在に支承する軸受に対しては、荷重や速度な
どの回転条件はさほど厳しくないが、アイドリング時等
にコラムシャフトに作用する振動を吸収する振動吸収性
や摩擦トルクの安定性が要求される。転がり軸受では、
摩擦トルクは安定しているものの振動吸収性に劣り、ま
た転がり軸受を固定するステアリングコラムチューブ
(以下、コラムチューブという)及び転がり軸受に支承
されるコラムシャフトの寸法精度を高精度に仕上げる必
要があるため、転がり軸受自体の高価な点に加えて加工
コストも高くなるという問題がある。
【0003】滑り軸受は、転がり軸受に比べ、価格が安
く、振動吸収性に優れるという利点を有するものの、通
常、滑り軸受とコラムシャフトとの間に適度のクリアラ
ンス(軸受隙間)を必要とするため、コラムシャフトに
生じる振動によりコラムシャフトと滑り軸受との間に衝
突音を発生し、自動車を運転する者に不快音として伝達
されるという問題がある。この衝突音の発生を抑制すべ
く滑り軸受とコラムシャフトとの間のクリアランスを小
さくするとコラムシャフトの外径寸法誤差によりスティ
ックスリップ現象を生じ、摩擦トルクの安定性を阻害す
る要因となる。
【0004】また、コラムシャフトは、軸受を介してコ
ラムチューブに回転自在に支承されるのであるが、コラ
ムチューブの内径の真円度は通常それ程高くなく、斯か
るコラムチューブ内に合成樹脂からなる滑り軸受を圧
入、固定すると、コラムチューブの内径の真円度に影響
されて滑り軸受が歪んでコラムシャフトとの間のクリア
ランスに差異が生じ、これによっても摩擦トルクの安定
性を阻害することにもなる。
【0005】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、コラムシャフトの
外径寸法精度に起因する問題を解決でき、コラムシャフ
トとの衝突音をなくし得、その上、コラムチューブの内
径の真円度に影響されないでコラムシャフトを円滑に支
承できて、ステアリング操作をよりスムースに行わせる
ことができるステアリングコラム用滑り軸受及び斯かる
滑り軸受を具備したステアリングコラム機構を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様のス
テアリングコラム用滑り軸受は、筒部と、この筒部に一
体的に形成されている環状の軸受部とを具備しており、
ここで、筒部は、円筒部と、この円筒部の外周面に円筒
部の軸方向の一端から他端まで伸びていると共に周方向
に互いに離間された複数の突部とを有しており、軸受部
は、回転自在に支持すべきコラムシャフトが挿通される
貫通孔をその中央部に有していると共に筒部の各突部に
対応してスリットを有しており、貫通孔を規定する軸受
部の内周面は、周方向に互いに離間されていると共に各
スリットに対応して平坦な面を有しており、この平坦な
面は、コラムシャフトに摺動自在に接触するようになっ
ている。
【0007】第一の態様の滑り軸受によれば、軸受部
は、回転自在に支持すべきコラムシャフトに摺動自在に
接触するようになっている複数の平坦な面に対応してス
リットを有しているために、各平坦な面が若干弾性的に
撓み変形可能となる結果、コラムシャフトの外径寸法誤
差を吸収できて、コラムシャフトと各平坦な面との間に
隙間が生じることがなく、コラムシャフトとの衝突音を
なくし得る。
【0008】本発明の第二の態様のステアリングコラム
用滑り軸受では、第一の態様の滑り軸受において、各平
坦な面、この各平坦な面に対応の各スリット及びこの各
スリットに対応の各突部の夫々は、径方向に並んでい
る。
【0009】第二の態様のステアリングコラム用滑り軸
受によれば、各平坦な面とこれに対応の各突部との間に
はスリットが介在しているために、滑り軸受がその複数
の突部においてコラムチューブの内周面に当接して当該
コラムチューブ内に嵌着されて、この各突部での嵌着の
程度がコラムチューブの内径の真円度により異なってい
ても、これによって平坦な面が影響されることがなくコ
ラムシャフトを円滑に支承できて、ステアリング操作を
よりスムースに行わせることができる。
【0010】本発明の第三の態様のステアリングコラム
用滑り軸受では、第一又は第二の態様の滑り軸受におい
て、各平坦な面とこの各平坦な面に対応の各スリットと
の間の軸受部は、径方向に関して撓み得るように薄肉に
なっている。
【0011】本発明の第四の態様のステアリングコラム
用滑り軸受では、第一から第三のいずれかの態様の滑り
軸受において、互いに隣接する平坦な面間における軸受
部の内周面には、コラムシャフトに微小隙間をもって対
峙する面を有すると共に軸受部の軸方向の一端から他端
まで伸びている突起が一体的に形成されている。
【0012】第四の態様の滑り軸受によれば、コラムシ
ャフトが変位して各平坦な面が大きく撓み変形しようと
しても、コラムシャフトが軸受部の突起に当接するため
に、各平坦な面を大きく撓み変形させるコラムシャフト
の斯かる変位を防止することができる。
【0013】コラムシャフトに微小隙間をもって対峙す
る突起の面は、真っ直ぐに伸びた平坦又は凹面状若しく
は凸面状のいずれでもよいのであるが、好ましくは本発
明の第五の態様のステアリングコラム用滑り軸受のよう
に、凹状の円弧面である。
【0014】本発明においては軸受部の内周面は、周方
向に互いに離間された複数の突部を有していればよいの
であるが、好ましくは本発明の第六の態様のステアリン
グコラム用滑り軸受のように、周方向に実質的に等間隔
に配された少なくとも三個の平坦な面を有しており、斯
かる滑り軸受によれば、少なくとも周方向に実質的に等
間隔をもった三方向からコラムシャフトを摺動自在に支
持できるので、小さな摩擦トルクをもってコラムシャフ
トの揺動を確実に避けることができる。
【0015】また本発明においては各平坦な面は、凹面
状又は凸面状でもよいのであるが、好ましくは本発明の
第七の態様のステアリングコラム用滑り軸受のように、
直平面であり、各平坦な面がこのように真っ直ぐに伸び
た直平面であると、摩擦トルクを更に小さくできる。
【0016】本発明においてスリットは、円形、四角
形、正方形、長方形、楕円形、円弧形、三日月形等のい
ずれの形状であってもよいのであるが、好ましくは本発
明の第八の態様のステアリングコラム用滑り軸受のよう
に、対応の平坦な面と平行に伸びる長孔である。
【0017】本発明の第九の態様のステアリングコラム
用滑り軸受では、第一から第八のいずれかの態様の滑り
軸受において、筒部の各突部の頂面は、筒部の軸方向の
一端から他端まで伸びているセレーションを有してい
る。
【0018】第九の態様の滑り軸受のように筒部の各突
部がその頂面にセレーションを有していると、滑り軸受
をコラムチューブ内にしっかりと嵌着でき、滑り軸受と
コラムチューブとの間の相対的な回転を長期に亘って確
実に生じないようにできる。
【0019】本発明において、軸受部は、好ましくはそ
の第十の態様のステアリングコラム用滑り軸受のよう
に、筒部の軸方向の一端部に一体的に形成されており、
また、筒部及び軸受部は、好ましくはその第十一の態様
のステアリングコラム用滑り軸受のように、合成樹脂製
の一体物であり、より好ましくはその第十二の態様のス
テアリングコラム用滑り軸受のように、ポリアセタール
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフ
ィン樹脂、ポリカーボネート樹脂及びフッ素樹脂のうち
の少なくとも一つを含む合成樹脂からなる一体物であ
る。
【0020】なお、本発明において、少なくとも筒部
は、その第十三の態様のステアリングコラム用滑り軸受
のように、自己潤滑性を有するポリアミド樹脂、ポリオ
レフィン樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも一つを
含む合成樹脂からなっているとよい。
【0021】本発明に係るステアリングコラム機構は、
上記のいずれかの態様のステアリングコラム用滑り軸受
と、この滑り軸受を介してコラムチューブに回転自在に
支持されるコラムシャフトとを有しており、ここで、ス
テアリングコラム用滑り軸受は、その複数の突部におい
てコラムチューブの内周面に当接して当該コラムチュー
ブ内に嵌着されていると共にその複数の平坦な面におい
て締代をもってコラムシャフトに摺動自在に接触してい
る。
【0022】本発明に係るステアリングコラム機構によ
れば、衝突音のない上、ステアリング操作をよりスムー
スに行わせることができる。
【0023】以下、本発明及びその実施の形態を、図に
示す好ましい例に基づいて説明する。なお、本発明はこ
れらの例に何等限定されないのである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1から図4において、本例のス
テアリングコラム機構1は、ステアリングコラム用滑り
軸受2と、滑り軸受2を介してコラムチューブ3に軸心
Oを中心としてR方向に回転自在に支持される中空のコ
ラムシャフト4とを有している。
【0025】滑り軸受2は、筒部5と、筒部5の円筒部
11の軸方向Xの一端部6に一体的に形成されている環
状の軸受部7とを具備しており、本例では、筒部5及び
軸受部7は、合成樹脂製であるポリアミド樹脂からなる
一体物である。
【0026】筒部5は、円筒部11と、円筒部11の外
周面12に当該円筒部11の軸方向の一端13から他端
14まで伸びていると共に周方向に互いに離間された複
数、本例では周方向に実質的に等間隔に配された五個の
突部15とを有しており、各突部15の頂面16は、コ
ラムチューブ3の円筒状の内周面17の形状と相補的な
形状の凸状の円弧面となっている。
【0027】軸受部7は、R方向に回転自在に支持すべ
きコラムシャフト4が挿通される貫通孔21をその中央
部に有していると共に筒部5の突部15に対応してスリ
ット22を有しており、貫通孔21を規定する軸受部7
の内周面23は、周方向に互いに離間されていると共に
各スリット22に対応して平坦な面24を有しており、
周方向に実質的に等間隔に配された五個の平坦な面24
の夫々は、直平面であってコラムシャフト4の外周面2
5に摺動自在に接触するようになっており、各スリット
22は、対応の平坦な面24と平行に伸びる長孔であ
り、各平坦な面24、各平坦な面24に対応の各スリッ
ト22及び各スリット22に対応の各突部15の夫々は
径方向に並んでいる。
【0028】軸受部7は、各平坦な面24と各平坦な面
24に対応の各スリット22との間に薄肉部26を有し
ており、これにより各平坦な面24と各平坦な面24に
対応の各スリット22との間の軸受部7は、径方向に関
して撓み得るように薄肉になっている。
【0029】軸受部7の内周面23において、円周方向
において互いに隣接する平坦な面24間には、コラムシ
ャフト4の外周面25に微小隙間31をもって対峙する
面32を有すると共に軸受部7の軸方向Xの一端33か
ら他端34まで伸びている突起35が一体的に形成され
ており、各突起35の面32は、凹状の円弧面である。
【0030】滑り軸受2は、その各突部15においてコ
ラムチューブ3の内周面17に当接して当該コラムチュ
ーブ3内に嵌着されていると共にその各平坦な面24に
おいて締代をもってコラムシャフト4に摺動自在に接触
している。
【0031】以上の滑り軸受2によれば、コラムシャフ
ト4に摺動自在に接触するようになっている平坦な面2
4に対応してスリット22を軸受部7が有し、各平坦な
面24と各平坦な面24に対応の各スリット22との間
に薄肉部26を有しているために、各平坦な面24が若
干弾性的に撓み変形可能となる結果、コラムシャフト4
の外径寸法誤差を吸収できて、コラムシャフト4と各平
坦な面24と間に隙間が生じることがなく、コラムシャ
フト4との衝突音をなくし得る。
【0032】また滑り軸受2によれば、各平坦な面24
とこれに対応の各突部15との間にはスリット22が介
在しているために、滑り軸受2がその各突部15の頂面
16においてコラムチューブ3の内周面17に当接して
当該コラムチューブ3内に嵌着されて、各突部15での
嵌着の程度がコラムチューブ3の内径の真円度により異
なっていても、これによって平坦な面24が影響される
ことがなくコラムシャフト4を円滑に支承できて、ステ
アリング操作をよりスムースに行わせることができる。
【0033】更に滑り軸受2によれば、コラムシャフト
4が変位して各平坦な面24が大きく撓み変形しようと
しても、コラムシャフト4が突起35の面32に当接す
るために、斯かるコラムシャフト4の各平坦な面24を
大きく撓み変形させる変位を防止することができる。
【0034】更にまた滑り軸受2によれば、周方向に実
質的に等間隔をもった五方向からコラムシャフト4を摺
動自在に支持できるので、小さな摩擦トルクをもってコ
ラムシャフト4の揺動を確実に避けることができる上
に、各平坦な面24が真っ直ぐに伸びた直平面であるた
めに、摩擦トルクを更に小さくできる。
【0035】上記の滑り軸受2では、各突部15の頂面
16を平坦な凸状の円弧面としたが、これに代えて、図
5に示すように、各突部15の頂面16は、軸方向Xの
一端13から他端14まで伸びているセレーション41
を有していてもよく、斯かるセレーション41を有して
いると、滑り軸受2をコラムチューブ3内にしっかりと
嵌着でき、滑り軸受2とコラムチューブ3との間の相対
的な回転を長期に亘って確実に生じないようにできる。
【0036】また滑り軸受2では、図6及び図7に示す
ように、円筒部11の他端14側であって各突部15に
対応して、当該円筒部11に一体的に鍔部51を設けて
もよく、各鍔部51をコラムチューブ3の円環状の端面
52に当接させることにより、滑り軸受2の意図しない
必要以上のコラムチューブ3内への嵌入を防止し得る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、コラムシャフトの外径
寸法精度に起因する問題を解決でき、コラムシャフトと
の衝突音をなくし得、その上、コラムチューブの内径の
真円度に影響されないでコラムシャフトを円滑に支承で
きて、ステアリング操作をよりスムースに行わせること
ができるステアリングコラム用滑り軸受及び斯かる滑り
軸受を具備したステアリングコラム機構を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の好ましい一例の図2にお
けるI−I線矢視断面図である。
【図2】図1に示す例のII−II線矢視断面図であ
る。
【図3】図2に示すIII−III線矢視断面図であ
る。
【図4】図1に示す例のステアリングコラム用滑り軸受
の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の好ましい他の例の斜視図
である。
【図6】本発明の実施の形態の好ましい更に他の例の断
面図である。
【図7】図6の例の右側面図である。
【符号の説明】
2 ステアリングコラム用滑り軸受 5 筒部 7 軸受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DC35 DC39 3J011 AA01 BA13 DA01 KA02 LA04 PA02 PA03 SC13 SC14 SC15 SC16 SC20 3J012 AB07 BB01 CB04 EB06 FB01 GB10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部と、この筒部に一体的に形成されて
    いる環状の軸受部とを具備しており、筒部は、円筒部
    と、この円筒部の外周面に円筒部の軸方向の一端から他
    端まで伸びていると共に周方向に互いに離間された複数
    の突部とを有しており、軸受部は、回転自在に支持すべ
    きステアリングコラムシャフトが挿通される貫通孔をそ
    の中央部に有していると共に筒部の各突部に対応してス
    リットを有しており、貫通孔を規定する軸受部の内周面
    は、周方向に互いに離間されていると共に各スリットに
    対応して平坦な面を有しており、この平坦な面は、ステ
    アリングコラムシャフトに摺動自在に接触するようにな
    っているステアリングコラム用滑り軸受。
  2. 【請求項2】 各平坦な面、この各平坦な面に対応の各
    スリット及びこの各スリットに対応の各突部の夫々は、
    径方向に並んでいる請求項1に記載のステアリングコラ
    ム用滑り軸受。
  3. 【請求項3】 各平坦な面とこの各平坦な面に対応の各
    スリットとの間の軸受部は、径方向に関して撓み得るよ
    うに薄肉になっている請求項1又は2に記載のステアリ
    ングコラム用滑り軸受。
  4. 【請求項4】 互いに隣接する平坦な面間における軸受
    部の内周面には、ステアリングコラムシャフトに微小隙
    間をもって対峙する面を有すると共に軸受部の軸方向の
    一端から他端まで伸びている突起が一体的に形成されて
    いる請求項1から3のいずれか一項に記載のステアリン
    グコラム用滑り軸受。
  5. 【請求項5】 ステアリングコラムシャフトに微小隙間
    をもって対峙する突起の面は、凹状の円弧面である請求
    項4に記載のステアリングコラム用滑り軸受。
  6. 【請求項6】 軸受部の内周面は、周方向に実質的に等
    間隔に配された少なくとも三個の平坦な面を有している
    請求項1から5のいずれか一項に記載のステアリングコ
    ラム用滑り軸受。
  7. 【請求項7】 各平坦な面は、直平面である請求項1か
    ら6のいずれか一項に記載のステアリングコラム用滑り
    軸受。
  8. 【請求項8】 各スリットは、対応の平坦な面と平行に
    伸びる長孔である請求項1から7のいずれか一項に記載
    のステアリングコラム用滑り軸受。
  9. 【請求項9】 筒部の各突部の頂面は、筒部の軸方向の
    一端から他端まで伸びているセレーションを有している
    請求項1から8のいずれか一項に記載のステアリングコ
    ラム用滑り軸受。
  10. 【請求項10】 軸受部は、筒部の軸方向の一端部に一
    体的に形成されている請求項1から9のいずれか一項に
    記載のステアリングコラム用滑り軸受。
  11. 【請求項11】 筒部及び軸受部は、合成樹脂製の一体
    物である請求項1から10のいずれか一項に記載のステ
    アリングコラム用滑り軸受。
  12. 【請求項12】 筒部及び軸受部は、ポリアセタール樹
    脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィ
    ン樹脂、ポリカーボネート樹脂及びフッ素樹脂のうちの
    少なくとも一つを含む合成樹脂からなる一体物である請
    求項1から11のいずれか一項に記載のステアリングコ
    ラム用滑り軸受。
  13. 【請求項13】 筒部は、ポリアミド樹脂、ポリオレフ
    ィン樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも一つを含む
    合成樹脂からなる請求項1から12のいずれか一項に記
    載のステアリングコラム用滑り軸受。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか一項に記
    載のステアリングコラム用滑り軸受と、この滑り軸受を
    介してステアリングコラムチューブに回転自在に支持さ
    れるステアリングコラムシャフトとを有しており、ステ
    アリングコラム用滑り軸受は、その筒部の複数の突部に
    おいてステアリングコラムチューブの内周面に当接して
    当該ステアリングコラムチューブ内に嵌着されていると
    共にその複数の平坦な面において締代をもってステアリ
    ングコラムシャフトに摺動自在に接触しているステアリ
    ングコラム機構。
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