JP2000177473A - マット - Google Patents
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- JP2000177473A JP2000177473A JP10355106A JP35510698A JP2000177473A JP 2000177473 A JP2000177473 A JP 2000177473A JP 10355106 A JP10355106 A JP 10355106A JP 35510698 A JP35510698 A JP 35510698A JP 2000177473 A JP2000177473 A JP 2000177473A
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- Japan
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- density polyethylene
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- polyethylene resin
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 面倒な部分架橋や共重合などの処理を不要と
し、しかもカレンダー成形方法によってマットを良好に
成形する。 【解決手段】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と、エチレ
ン・プロピレンゴム25〜75重量部の組成物をカレン
ダー成形装置によって成形する。
し、しかもカレンダー成形方法によってマットを良好に
成形する。 【解決手段】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と、エチレ
ン・プロピレンゴム25〜75重量部の組成物をカレン
ダー成形装置によって成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内装用フロア
マットの表皮などに使用されるマットに関する。
マットの表皮などに使用されるマットに関する。
【0002】
【従来の技術】車両内装用フロアマットなどのシート材
には、コスト、加工性、その他の物性からポリ塩化ビニ
ル樹脂を主成分とした組成物が多用されている。しかし
ながら、ポリ塩化ビニル樹脂を燃焼したときに、有毒な
塩化水素ガスを発生するおそれがあるため、環境保全上
好ましくない。
には、コスト、加工性、その他の物性からポリ塩化ビニ
ル樹脂を主成分とした組成物が多用されている。しかし
ながら、ポリ塩化ビニル樹脂を燃焼したときに、有毒な
塩化水素ガスを発生するおそれがあるため、環境保全上
好ましくない。
【0003】燃焼しても有毒なガスを発生するおそれの
ない材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン系樹脂があり、このポリオレフィン系
樹脂を主成分とした組成物を押し出し成形してシート材
とすることがなされている。しかしながら、押し出し成
形は、生産能力に限界があるため、大量生産には、不向
きである問題を有している。
ない材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリオレフィン系樹脂があり、このポリオレフィン系
樹脂を主成分とした組成物を押し出し成形してシート材
とすることがなされている。しかしながら、押し出し成
形は、生産能力に限界があるため、大量生産には、不向
きである問題を有している。
【0004】一方、シート材を生産性高く加工する方法
としては、カレンダー成形方法が知られている。カレン
ダー成形方法は、溶融状態の合成樹脂を多数の加熱ロー
ルによって圧延して所定の厚さや幅のシートを製造する
ものである。このような加工では、合成樹脂の特性とし
て、加工温度の範囲幅が広く、溶融時の合成樹脂強度
も、ある程度有しており、しかも、ある程度の軟質性が
要求される。このため、ポリオレフィン系樹脂には、不
向きの加工方法となっている。
としては、カレンダー成形方法が知られている。カレン
ダー成形方法は、溶融状態の合成樹脂を多数の加熱ロー
ルによって圧延して所定の厚さや幅のシートを製造する
ものである。このような加工では、合成樹脂の特性とし
て、加工温度の範囲幅が広く、溶融時の合成樹脂強度
も、ある程度有しており、しかも、ある程度の軟質性が
要求される。このため、ポリオレフィン系樹脂には、不
向きの加工方法となっている。
【0005】このようなことから、特開平7−2332
88号公報に記載されるように、エチレン、プロピレ
ン、α−オレフィンなどのハードセグメントと、EPD
MやEPRなどのソフトセグメントとを部分架橋や共重
合させて改質したポリオレフィン系樹脂を主成分とした
組成物が開発され、この組成物をカレンダー成形するこ
とによってシート材を成形することが行われている。
88号公報に記載されるように、エチレン、プロピレ
ン、α−オレフィンなどのハードセグメントと、EPD
MやEPRなどのソフトセグメントとを部分架橋や共重
合させて改質したポリオレフィン系樹脂を主成分とした
組成物が開発され、この組成物をカレンダー成形するこ
とによってシート材を成形することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなポリオレフィン系樹脂では、部分架橋や共重合
させて改質する必要があり、この改質工程の反応条件の
設定が面倒であると共に、工数が煩雑となっている。
又、合成樹脂のリサイクルでは、架橋部分を含んでいる
ため、リサイクルしにくい問題も有している。
たようなポリオレフィン系樹脂では、部分架橋や共重合
させて改質する必要があり、この改質工程の反応条件の
設定が面倒であると共に、工数が煩雑となっている。
又、合成樹脂のリサイクルでは、架橋部分を含んでいる
ため、リサイクルしにくい問題も有している。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、ポリオレフィン系樹脂を用い
るものであっても、面倒な部分架橋や共重合などの処理
を不要とし、しかもカレンダー成形方法によって好適に
成形することが可能なマットを提供することを目的とす
る。
してなされたものであり、ポリオレフィン系樹脂を用い
るものであっても、面倒な部分架橋や共重合などの処理
を不要とし、しかもカレンダー成形方法によって好適に
成形することが可能なマットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、メタロセン触媒を用いた反応に
よって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂10
0重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と
の組成物からなることを特徴とする。
め、請求項1の発明は、メタロセン触媒を用いた反応に
よって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂10
0重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と
の組成物からなることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、メタロセン触媒を用い
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部との組成物からなり、この組成物100重量部に
対して2.5重量部以下の脂肪酸エステル系滑剤が混合
されていることを特徴とする。
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部との組成物からなり、この組成物100重量部に
対して2.5重量部以下の脂肪酸エステル系滑剤が混合
されていることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、メタロセン触媒を用い
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部と、エチレン・プロピレンゴム25〜75重量部
の組成物からなることを特徴とする。
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部と、エチレン・プロピレンゴム25〜75重量部
の組成物からなることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、メタロセン触媒を用い
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部と、エチレン・プロピレンゴム25〜75重量部
との組成物からなり、この組成物100重量部に対して
2.5重量部以下の脂肪酸エステル系滑剤が混合されて
いることを特徴とする。
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂100重量部と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50
重量部と、エチレン・プロピレンゴム25〜75重量部
との組成物からなり、この組成物100重量部に対して
2.5重量部以下の脂肪酸エステル系滑剤が混合されて
いることを特徴とする。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、メタロセン触
媒を用いた反応によって製造された直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂を主成分としており、この合成樹脂は、低
分量成分が少なく、カレンダー成形装置のロールへの滑
性が良好となる。又、この合成樹脂は、架橋部分や共重
合部分をほとんど含有しておらず、リサイクル性に優れ
る。低密度ポリエチレン樹脂は、溶融時の合成樹脂の強
度を高めるように作用する。従って、これらの合成樹脂
からなる組成物は、カレンダー成形によって良好なシー
ト状に成形でき、マットとして好適に使用することがで
きる。
媒を用いた反応によって製造された直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂を主成分としており、この合成樹脂は、低
分量成分が少なく、カレンダー成形装置のロールへの滑
性が良好となる。又、この合成樹脂は、架橋部分や共重
合部分をほとんど含有しておらず、リサイクル性に優れ
る。低密度ポリエチレン樹脂は、溶融時の合成樹脂の強
度を高めるように作用する。従って、これらの合成樹脂
からなる組成物は、カレンダー成形によって良好なシー
ト状に成形でき、マットとして好適に使用することがで
きる。
【0013】請求項2の発明によれば、滑剤が混合され
るため、カレンダー加工性がさらに向上する。
るため、カレンダー加工性がさらに向上する。
【0014】請求項3の発明によれば、エチレン・プロ
ピレンゴムが溶融時の抗張力を高めるように作用し、こ
のエチレン・プロピレンゴムを配合するため、カレンダ
ー成形時の引き取り性が向上し、カレンダー加工性が向
上する。
ピレンゴムが溶融時の抗張力を高めるように作用し、こ
のエチレン・プロピレンゴムを配合するため、カレンダ
ー成形時の引き取り性が向上し、カレンダー加工性が向
上する。
【0015】請求項4の発明によれば、溶融時の抗張力
を高めるエチレン・プロピレンゴムを配合した組成物で
あると共に、この組成物に滑剤を混合しているため、カ
レンダー加工性が向上する。
を高めるエチレン・プロピレンゴムを配合した組成物で
あると共に、この組成物に滑剤を混合しているため、カ
レンダー加工性が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけるマット
は、メタロセン触媒を用いて製造された直鎖状の低密度
ポリエチレン樹脂を主成分とし、これに低密度エチレン
樹脂が配合された組成物からなり、この組成物をカレン
ダー成形によってシート状に成形するものである。
は、メタロセン触媒を用いて製造された直鎖状の低密度
ポリエチレン樹脂を主成分とし、これに低密度エチレン
樹脂が配合された組成物からなり、この組成物をカレン
ダー成形によってシート状に成形するものである。
【0017】メタロセン触媒を用いた直鎖状の低密度ポ
リエチレン樹脂は、分子量分布をシャープにコントロー
ルできる合成樹脂であり、ロールへの付着に関与する低
分子量成分が少なく、良好なロール滑性を有している。
又、この合成樹脂は、架橋成分及び重合成分をほとんど
含まないため、リサイクル性に優れている。このメタロ
セン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂とし
ては、「L−LDPE」(材料名「エボリュー SP0
540」及び/又は「エボリューSP2020」、三井
化学(株)製)を用いることができる。
リエチレン樹脂は、分子量分布をシャープにコントロー
ルできる合成樹脂であり、ロールへの付着に関与する低
分子量成分が少なく、良好なロール滑性を有している。
又、この合成樹脂は、架橋成分及び重合成分をほとんど
含まないため、リサイクル性に優れている。このメタロ
セン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂とし
ては、「L−LDPE」(材料名「エボリュー SP0
540」及び/又は「エボリューSP2020」、三井
化学(株)製)を用いることができる。
【0018】この合成樹脂に配合される低密度ポリエチ
レン樹脂は、溶融時の合成樹脂強度を高めるように作用
する。この低密度ポリエチレン樹脂としては、「LDP
E」(材料名「ミラソン 14P」、三井化学(株)
製)を用いることができる。低密度ポリエチレン樹脂の
配合比は、メタロセン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂100重量部に対して、5〜50重量部で
ある。配合比が5重量部未満の場合には、溶融時の合成
樹脂強度が充分に高くならず、50重量部以上では、主
成分であるメタロセン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂の配合量が少なくなって上述した特性が損
なわれる。
レン樹脂は、溶融時の合成樹脂強度を高めるように作用
する。この低密度ポリエチレン樹脂としては、「LDP
E」(材料名「ミラソン 14P」、三井化学(株)
製)を用いることができる。低密度ポリエチレン樹脂の
配合比は、メタロセン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂100重量部に対して、5〜50重量部で
ある。配合比が5重量部未満の場合には、溶融時の合成
樹脂強度が充分に高くならず、50重量部以上では、主
成分であるメタロセン触媒を用いた直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂の配合量が少なくなって上述した特性が損
なわれる。
【0019】以上の組成物に対しては、添加物を適宜、
混合してマットを成形することができる。添加物として
は、脂肪酸エステル系の滑剤、充填材、難燃剤、発泡
剤、耐熱安定剤などを選択することができる。表1は、
混合する添加剤の一例を示す。同表では、上述した組成
物100重量部に対する配合比を重量比で示してある。
混合してマットを成形することができる。添加物として
は、脂肪酸エステル系の滑剤、充填材、難燃剤、発泡
剤、耐熱安定剤などを選択することができる。表1は、
混合する添加剤の一例を示す。同表では、上述した組成
物100重量部に対する配合比を重量比で示してある。
【表1】 表1における添加物の内、脂肪酸エステル系の滑剤を添
加することにより、カレンダー加工性を向上させること
ができるものである。
加することにより、カレンダー加工性を向上させること
ができるものである。
【0020】この実施形態では、メタロセン触媒を用い
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂として上述した「L−LDPE」を、低密度ポリエ
チレンとして「LDPE」をそれぞれ用いて組成物と
し、その配合比を変えてテストロールによる成形性を評
価した。表2は、この実施形態における評価の配合比を
重量比で示し、表3は、評価の判断基準を示している。
た反応によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン
樹脂として上述した「L−LDPE」を、低密度ポリエ
チレンとして「LDPE」をそれぞれ用いて組成物と
し、その配合比を変えてテストロールによる成形性を評
価した。表2は、この実施形態における評価の配合比を
重量比で示し、表3は、評価の判断基準を示している。
【0021】
【表2】
【表3】 表2から、以下のことが判明する。
【0022】サンプル3で示すように、「L−LDP
E」だけでは、引き取り性が悪いものとなっている。こ
れは、合成樹脂の溶融時の抗張力が低いためである。こ
れに対し、[LDPE」を配合することにより、抗張力
が向上する。この場合の配合比は、50重量部が限界で
あり、50重量部を越えると、サンプル4で示すよう
に、圧延性が低下し、薄膜化が困難となる。これは、プ
ラスチックリカバリー量が増大するためと思われる。こ
れに対し、「L−LDPE」100重量部に対し、「L
DPE」を5〜50重量部の範囲内で配合した組成物で
は、サンプル1及び2で示すように、評価項目のいずれ
も良好の範囲内にあり、車両内装用のマットとして好適
に使用することができる。
E」だけでは、引き取り性が悪いものとなっている。こ
れは、合成樹脂の溶融時の抗張力が低いためである。こ
れに対し、[LDPE」を配合することにより、抗張力
が向上する。この場合の配合比は、50重量部が限界で
あり、50重量部を越えると、サンプル4で示すよう
に、圧延性が低下し、薄膜化が困難となる。これは、プ
ラスチックリカバリー量が増大するためと思われる。こ
れに対し、「L−LDPE」100重量部に対し、「L
DPE」を5〜50重量部の範囲内で配合した組成物で
は、サンプル1及び2で示すように、評価項目のいずれ
も良好の範囲内にあり、車両内装用のマットとして好適
に使用することができる。
【0023】本発明では、メタロセン触媒を用いた反応
によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂及
び低密度ポリエチレンに加えて、エチレン・プロピレン
ゴムを配合した組成物を使用することが可能である。エ
チレン・プロピレンゴムは、エチレンとプロピレンとの
共重合体からなるエラストマーであり、これを添加する
ことにより合成樹脂溶融時の抗張力を高めることができ
る。
によって製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂及
び低密度ポリエチレンに加えて、エチレン・プロピレン
ゴムを配合した組成物を使用することが可能である。エ
チレン・プロピレンゴムは、エチレンとプロピレンとの
共重合体からなるエラストマーであり、これを添加する
ことにより合成樹脂溶融時の抗張力を高めることができ
る。
【0024】又、エチレン・プロピレンゴムを添加する
ことにより、結晶化後の硬度の調整が可能となる。一般
に、合成樹脂製のマットでは、発泡剤を添加して成形す
ることによりマットを軟質とするが、エチレン・プロピ
レンゴムを配合することにより、発泡剤を添加すること
なく軟質のマットを成形することが可能となる。
ことにより、結晶化後の硬度の調整が可能となる。一般
に、合成樹脂製のマットでは、発泡剤を添加して成形す
ることによりマットを軟質とするが、エチレン・プロピ
レンゴムを配合することにより、発泡剤を添加すること
なく軟質のマットを成形することが可能となる。
【0025】さらに、エチレン・プロピレンゴムを添加
することにより、「LDPE」などの低密度ポリエチレ
ンの配合比が多い場合の圧延性の低下を抑制することが
でき、加工性を向上させることができる。
することにより、「LDPE」などの低密度ポリエチレ
ンの配合比が多い場合の圧延性の低下を抑制することが
でき、加工性を向上させることができる。
【0026】かかるエチレン・プロピレンゴムとして
は、「EPR」(材料名「エンゲージ」、デュポン・ダ
ウ(社)製)を使用することができる。又、このエチレ
ン・プロピレンゴムの配合比は、上述したメタロセン触
媒を用いた反応によって製造された直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂及び低密度ポリエチレン樹脂の配合比によ
って決定され、メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量
部、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部に対し、2
5〜75重量部の範囲が好適である。エチレン・プロピ
レンゴムの配合比が25重量部未満の場合には、十分な
軟質性を付与することができず、75重量部以上の場合
には、加工性が低下すると共に、高価となるためであ
る。
は、「EPR」(材料名「エンゲージ」、デュポン・ダ
ウ(社)製)を使用することができる。又、このエチレ
ン・プロピレンゴムの配合比は、上述したメタロセン触
媒を用いた反応によって製造された直鎖状の低密度ポリ
エチレン樹脂及び低密度ポリエチレン樹脂の配合比によ
って決定され、メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量
部、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部に対し、2
5〜75重量部の範囲が好適である。エチレン・プロピ
レンゴムの配合比が25重量部未満の場合には、十分な
軟質性を付与することができず、75重量部以上の場合
には、加工性が低下すると共に、高価となるためであ
る。
【0027】表4は、メタロセン触媒を用いた反応によ
って製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂として
「L−LDPE」及び低密度ポリエチレン樹脂として
[LDPE」を用い、エチレン・プロピレンゴムとして
「EPR」を用いて組成物とし、テストロールで成形し
た場合の成形性を表3と同様にして評価したものであ
り、「EPR」が25〜75重量部の範囲内で良好な成
形性を示している。
って製造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂として
「L−LDPE」及び低密度ポリエチレン樹脂として
[LDPE」を用い、エチレン・プロピレンゴムとして
「EPR」を用いて組成物とし、テストロールで成形し
た場合の成形性を表3と同様にして評価したものであ
り、「EPR」が25〜75重量部の範囲内で良好な成
形性を示している。
【0028】
【表4】 図1は、本発明のマットを成形するために使用されるカ
レンダー成形装置を示し、合成樹脂は、バンバリーミキ
サー(図示省略)からミキシングロール1に導入され、
ミキシングロール1からウォーミングロール2に導入さ
れた後、カレンダーロール3に導入されてシート状に成
形される。カレンダーロール3内には、トップロール3
1及びサイドロール32が平行状に設けられると共に、
カレンダーロール31の下方には、センターロール3
3,ボトムロール34が順に配置されている。合成樹脂
Sは、鎖線で示すように、トップロール31及びサイド
ロール32で圧延された後、トップロール31及びセン
ターロール33で圧延され、さらに、センターロール3
3及びボトムロール34で圧延される。
レンダー成形装置を示し、合成樹脂は、バンバリーミキ
サー(図示省略)からミキシングロール1に導入され、
ミキシングロール1からウォーミングロール2に導入さ
れた後、カレンダーロール3に導入されてシート状に成
形される。カレンダーロール3内には、トップロール3
1及びサイドロール32が平行状に設けられると共に、
カレンダーロール31の下方には、センターロール3
3,ボトムロール34が順に配置されている。合成樹脂
Sは、鎖線で示すように、トップロール31及びサイド
ロール32で圧延された後、トップロール31及びセン
ターロール33で圧延され、さらに、センターロール3
3及びボトムロール34で圧延される。
【0029】このカレンダー成形装置によって、以上の
配合比の合成樹脂を成形する場合の加工条件は、バンバ
リーミキサーを170℃で3.5分混練するように設定
し、ミキシングロール1を130〜160℃、ウォーミ
ングロール2を130から160℃とし、カレンダーロ
ール3内のトップロール31を164℃、サイドロール
32を164℃、センターロール33を160℃、ボト
ムロール34を156℃に設定することにより行うこと
ができる。
配合比の合成樹脂を成形する場合の加工条件は、バンバ
リーミキサーを170℃で3.5分混練するように設定
し、ミキシングロール1を130〜160℃、ウォーミ
ングロール2を130から160℃とし、カレンダーロ
ール3内のトップロール31を164℃、サイドロール
32を164℃、センターロール33を160℃、ボト
ムロール34を156℃に設定することにより行うこと
ができる。
【図1】カレンダー成形装置の要部の断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B088 HA02 4F055 AA22 FA06 FA39 4J002 BB031 BB032 BB153 EF056 FD176
Claims (4)
- 【請求項1】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部との組成物
からなることを特徴とするマット。 - 【請求項2】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部との組成物
からなり、この組成物100重量部に対して2.5重量
部以下の脂肪酸エステル系滑剤が混合されていることを
特徴とするマット。 - 【請求項3】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と、エチレ
ン・プロピレンゴム25〜75重量部の組成物からなる
ことを特徴とするマット。 - 【請求項4】 メタロセン触媒を用いた反応によって製
造された直鎖状の低密度ポリエチレン樹脂100重量部
と、低密度ポリエチレン樹脂5〜50重量部と、エチレ
ン・プロピレンゴム25〜75重量部との組成物からな
り、この組成物100重量部に対して2.5重量部以下
の脂肪酸エステル系滑剤が混合されていることを特徴と
するマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10355106A JP2000177473A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | マット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10355106A JP2000177473A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000177473A true JP2000177473A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18441981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10355106A Pending JP2000177473A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | マット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000177473A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007239403A (ja) * | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Fukuvi Chem Ind Co Ltd | 建築現場における床面保護およびスリップ防止シート、およびそれを用いる床面保護およびスリップ防止方法 |
KR100835672B1 (ko) | 2007-04-10 | 2008-06-09 | 덕산기업 주식회사 | 메탈로센 рр를 이용한 차량용 바닥재 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10355106A patent/JP2000177473A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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