JP2000177052A - 金属蒸着ポリウレタンフイルム - Google Patents

金属蒸着ポリウレタンフイルム

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JP2000177052A
JP2000177052A JP37513198A JP37513198A JP2000177052A JP 2000177052 A JP2000177052 A JP 2000177052A JP 37513198 A JP37513198 A JP 37513198A JP 37513198 A JP37513198 A JP 37513198A JP 2000177052 A JP2000177052 A JP 2000177052A
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JP
Japan
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metal
deposited
polyurethane film
metal vapor
deposited layer
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JP37513198A
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English (en)
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Yasuhiro Tsuji
康弘 辻
Hiroshi Togo
寛 東郷
Masayuki Mochizuki
正行 望月
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Toyo Metallizing Co Ltd
Original Assignee
Toyo Metallizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粘着剤あるいは接着剤のコーティング後の白化
現象および熱劣化による干渉膜が生ぜず、且つ金属蒸着
層とポリウレタンフイルムとの間の密着力が向上した金
属蒸着ポリウレタンフイルムを提供すること。 【解決手段】無延伸ポリウレタンフイルム表面に、ブラ
ズマ放電下による核付金属蒸着層、およびその上に金属
蒸着層を形成せしめてなる金属蒸着ポリウレタンフイル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属蒸着ポリウレ
タンフイルムに関し、詳しくは金属蒸着層とポリウレタ
ンフイルムとの間の密着力が向上した金属蒸着ポリウレ
タンフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンフイルム上に金属を蒸着し
た金属蒸着ポリウレタンフイルムは、装飾材料として、
特にワッペン、マーキングフイルムに広く使用されてい
る。しかし、金属蒸着層とポリウレタンフイルムとの間
の密着力が不十分であった。この密着力を向上させる方
法として、ポリウレタンフイルム上に予め樹脂からなる
アンカーコート層を設け、その上に金属蒸着を行う方法
が知られている。しかし、この方法で得られた金属蒸着
ポリウレタンフイルムは、使用段階でこれに粘着剤ある
いは接着剤をコートするときそれらに含まれる溶剤が樹
脂からなるアンカーコート層を溶解して白化したり、加
熱乾燥による熱劣化により干渉膜を生じるという欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着剤ある
いは接着剤のコーティング後の白化現象および熱劣化に
よる干渉膜が生ぜず、且つ金属蒸着層とポリウレタンフ
イルムとの間の密着力が向上した金属蒸着ポリウレタン
フイルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討の
結果、本発明の上記目的は、下記の本発明によって工業
的に有利に達成された。
【0005】[1]無延伸ポリウレタンフイルム表面
に、ブラズマ放電下による核付金属蒸着層、およびその
上に金属蒸着層を形成せしめてなる金属蒸着ポリウレタ
ンフイルム。
【0006】[2]ブラズマ放電の強度が1〜12KW
/m2であることを特徴とする上記[1]記載の金属蒸
着ポリウレタンフイルム。
【0007】[3]放電ガスが酸素であることを特徴と
する上記[1]または[2]に記載の金属蒸着ポリウレ
タンフイルム。
【0008】[4]ブラズマ放電下による核付金属蒸着
層の金属が銅であることを特徴とする上記[1]〜
[3]のいずれかに記載の金属蒸着ポリウレタンフイル
ム。
【0009】[5]金属蒸着層の金属がアルミニウムで
あることを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれかに
記載の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
【0010】[6]核付金属蒸着層の平均膜厚が0.0
2〜1.0nmであることを特徴とする上記[1]〜
[5]のいずれかに記載の金属蒸着ポリウレタンフイル
ム。
【0011】[7]金属蒸着層の平均膜厚が10〜10
0nmであることを特徴とする上記[1]〜[6]のい
ずれかに記載の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
【0012】[8]無延伸ポリウレタンフイルムが厚さ
25〜75μmのポリエステルフイルムからなる支持フ
イルムを用いてつくられ、かつ厚みが20〜50μmで
あることを特徴とする上記[1]〜[7]のいずれかに
記載の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
【0013】[9]無延伸ポリウレタンフイルムと金属
蒸着層との密着力が、ブラズマ放電下による核付金属蒸
着層がない場合のそれの50倍以上であることを特徴と
する上記[1]〜[8]のいずれかに記載の金属蒸着ポ
リウレタンフイルム。
【0014】本発明の最大の特徴は、無延伸ポリウレタ
ンフイルムの表面に予めプラズマ放電下に核付金属蒸着
層を形成せしめた点にあり、これにより、無延伸ポリウ
レタンフイルムと金属蒸着層との密着力を、従来品にみ
られる欠点を伴わずに、大幅に向上せしめた点にある。
核付金属蒸着層を形成させない無延伸ポリウレタンフイ
ルムを用いた場合に比較して、50倍以上の密着力を達
成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を詳しく説明する。
【0016】本発明において、無延伸ポリウレタンフイ
ルムを構成するポリウレタンの種類は特に制限はなく、
またその厚みは20〜50μmであることが好ましい。
この無延伸ポリウレタンフイルムは、厚さ25〜75μ
mのポリエステルフイルムからなる支持フイルムを用い
てつくられたものであることが好ましい。
【0017】本発明におけるプラズマ放電下の核付金属
蒸着は、通常次のように行われる。
【0018】酸素ガス雰囲気で、好ましくは、0.1〜
100Paの雰囲気で、高周波電源より供給された電流
をマグネトロン電極のカソード及びアノード間で放電さ
せる。その際カソードに核付金属蒸着層を構成する金属
例えば銅を用いる。カソードにガス陽イオンが引き寄せ
られカソードの金属をスバッタする。そのスパッタされ
た金属がポリウレタンフイルムに付着し核付金属蒸着層
を形成する。プラズマ放電の処理強度は、1〜12KW
/m2の範囲であることが好ましい。この処理強度が、
1KW/m2未満であると、ポリウレタンフイルムに付
着した核付金属蒸着層の厚みが0.1nm未満となり、
プラズマ放電処理の効果が少なくなる恐れがあり、また
12KW/m2を超えると、ポリウレタンフイルムに付
着した核付金属蒸着層の厚みが1.0nmを超えてしま
い、その金属色が確認出来るようになり、外観上不都合
を生じる恐れがある。
【0019】また、核付金属蒸着層上に蒸着する金属と
しては、特に制限はないが、スズ、クロム及びアルミニ
ウム等が挙げられる。なかでも、色調及び蒸着適性から
アルミニウムが最も好ましい。その蒸着方法は、特に制
限されないが、真空蒸着法、イオンプレーティング法、
スパッタリング法、およびイオンビーム法などが用いら
れる。
【0020】この金属蒸着層の平均膜厚は好ましくは1
0〜100nmである。また、核付金属蒸着層上の金属
蒸着形成は核付蒸着金属蒸着層の形成後、その表面を大
気に暴露することなく同一真空下で行う方が密着性の向
上のため好ましい。
【0021】本発明の金属蒸着ポリウレタンフイルム
は、無延伸ポリウレタンフイルムと金属蒸着層との密着
力が、ブラズマ放電下による核付金属蒸着層がない場合
のそれの50倍以上であることが好ましい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0023】なお、実施例および比較例中のラミネート
強度は次のように測定した。
【0024】ラミネート強度:蒸着面にウレタン系2液
型接着剤をドライで2μm相当をコートし25μmのポ
リエステルフイルムとラミネートし72時間40℃雰囲
気でエージングする。その後15mm幅×200mm長
に切り取り、オリエンテック社製テンシロン万能試験機
を用いて引張速度200mm/minで0°剥離時の密
着強度として評価した(ドライラミネート強度)。ま
た、0°剥離時剥離界面に蒸留水を2〜3滴滴下して、
同様に密着強度を評価した(ウェットラミネート強
度)。
【0025】[実施例1]〜[実施例4]、[比較例
1]〜[比較例5] 支持体として、厚さ50μmのポリエステルフイルムを
用い、その上に厚さ30μmのポリウレタンフイルムを
溶融押出法で形成させたフイルムを用いて、通常ロール
・ロール型の蒸着機で1×10-3mmHgの真空下マグ
ネトロン電極のカソードに純度99.9%の銅材を用い
て、酸素0.5リットル/minを放電雰囲気で供給す
る。更にマグネトロン電極に電圧をかけ放電電流のプラ
ズマ放電雰囲気でポリウレタンフイルムの上にそれぞれ
次に示す平均厚みの核付金属蒸着層を形成した。その核
付金属蒸着層の上に引き続き1×10-4mmHgの真空
下でアルミニウム蒸着層を50nm形成させた。
【0026】 実施例1:0.01nm 実施例2:0.1nm 実施例3:1.0nm 実施例4:2.0nm 一方、比較例1は、核付金属蒸着層を形成することな
く、50nmのアルミニウム蒸着層を形成させた。ま
た、比較例2では、アンカーコート処理面に同様のアル
ミニウム蒸着層を形成させた。比較例3では抵抗加熱方
式で銅を1.0nmの厚みで核付金属蒸着層を形成し引
き続いて50nmのアルミニウム蒸着層を形成させた。
比較例4では放電ガスである酸素ガスの代わりに窒素ガ
スを用いて1.0nmの核付金属蒸着層を形成させ引き
続いて50nmのアルミニウム蒸着層を形成させた。ま
た、比較例5では放電ガスである酸素ガスの代わりにア
ルゴンガスを用いて1.0nmの核付金属蒸着層を形成
させ引き続いて50nmのアルミニウム蒸着層を形成さ
せた。
【0027】表1に実施例1〜4で得られた金属蒸着ポ
リウレタンフイルムおよび比較例1〜5で得られた金属
蒸着ポリウレタンフイルムの特性の測定結果をまとめ
た。
【0028】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1〜4により得られた
金属蒸着ポリウレタンフイルムはいずれもラミネート強
度(ドライ及びウェットとも)が比較例1〜5により得
られた金属蒸着ポリウレタンフイルムのそれよりもより
レベルアップした値を有する。
【0029】
【発明の効果】本発明では、ポリウレタンフイルム上に
特定の核付金属蒸着層及び金属蒸着層を順次形成するこ
とにより、核付金属蒸着層のないものに比べて、蒸着層
の脱落が改良されたポリウレタンフイルムとなる。従っ
て、本発明は、ラミネート強度の必要な装飾用金属蒸着
フィルム(ワッペン、マーキングフィルム)として特に
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 正行 静岡県三島市長伏33番地の1 東洋メタラ イジング株式会社三島工場内 Fターム(参考) 4F006 AA35 AA37 AB73 BA01 CA07 DA01 EA03 4F100 AB10C AB17B AK41D AK51A AT00A AT00D BA04 BA07 BA10C BA10D EH66B EH66C EJ58B EJ61B GB71 JK06 4K044 AA16 AB02 BA06 BA10 BB08 BC05 CA13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無延伸ポリウレタンフイルム表面に、ブラ
    ズマ放電下による核付金属蒸着層、およびその上に金属
    蒸着層を形成せしめてなる金属蒸着ポリウレタンフイル
    ム。
  2. 【請求項2】ブラズマ放電の強度が1〜12KW/m2
    であることを特徴とする請求項1記載の金属蒸着ポリウ
    レタンフイルム。
  3. 【請求項3】放電ガスが酸素であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の金属蒸着ポリウレタンフイル
    ム。
  4. 【請求項4】ブラズマ放電下による核付金属蒸着層の金
    属が銅であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
  5. 【請求項5】金属蒸着層の金属がアルミニウムであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属蒸
    着ポリウレタンフイルム。
  6. 【請求項6】核付金属蒸着層の平均膜厚が0.02〜
    1.0nmであることを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
  7. 【請求項7】金属蒸着層の平均膜厚が10〜100nm
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の金属蒸着ポリウレタンフイルム。
  8. 【請求項8】無延伸ポリウレタンフイルムが厚さ25〜
    75μmのポリエステルフイルムからなる支持フイルム
    を用いてつくられ、かつ厚みが20〜50μmであるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の金属蒸
    着ポリウレタンフイルム。
  9. 【請求項9】無延伸ポリウレタンフイルムと金属蒸着層
    との密着力が、ブラズマ放電下による核付金属蒸着層が
    ない場合のそれの50倍以上であることを特徴とする請
    求項1〜8のいずれかに記載の金属蒸着ポリウレタンフ
    イルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018533A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Toray Ind Inc ガスバリア性フィルム
JPWO2008035557A1 (ja) * 2006-09-22 2010-01-28 東レ株式会社 ガスバリア性フィルム
KR101291560B1 (ko) 2009-08-31 2013-08-16 코오롱인더스트리 주식회사 증착필름

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