JP2000212726A - 金属蒸着アルミニウム箔 - Google Patents

金属蒸着アルミニウム箔

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JP2000212726A
JP2000212726A JP1534099A JP1534099A JP2000212726A JP 2000212726 A JP2000212726 A JP 2000212726A JP 1534099 A JP1534099 A JP 1534099A JP 1534099 A JP1534099 A JP 1534099A JP 2000212726 A JP2000212726 A JP 2000212726A
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JP
Japan
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metal
aluminum foil
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foil
metal vapor
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JP1534099A
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English (en)
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Shinya Kusama
震哉 草間
Hiroshi Togo
寛 東郷
Eriko Haga
遠理子 芳賀
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Toyo Metallizing Co Ltd
Original Assignee
Toyo Metallizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属蒸着層の密着性に優れた金属蒸着アルミニ
ウム箔を提供すること。 【解決手段】アルミニウム箔表面に、プラズマ放電下に
よる核付金属蒸着層、及びその上に金属蒸着層をそれぞ
れ形成せしめてなる金属蒸着アルミニウム箔。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属蒸着アルミニウ
ム箔に関し、特に金属蒸着層の密着力向上により、強密
着性を付与させたことを特徴とする金属蒸着アルミニウ
ム箔に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム箔表面に金属蒸着したアル
ミニウム箔は、一般的に金属蒸着層との密着性が良好で
ないという欠点がある。この密着力を向上させる方法と
して、金属蒸着をする前に予めアルミニウム箔上に焼
鈍、酸洗い等の処理をする方法が知られているが、密着
力が大きく向上しないという難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属蒸着層
との密着性に優れた金属蒸着アルミニウム箔を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らの鋭意検討の
結果、本発明の上記目的は下記の本発明により工業的に
有利に達成された。
【0005】[1]アルミニウム箔表面に、プラズマ放
電下による核付金属蒸着層、及びその上に金属蒸着層を
それぞれ形成せしめてなる金属蒸着アルミニウム箔。
【0006】[2]プラズマ放電の強度が6.7W・m
in./m2以上であることを特徴とする上記[1]記
載の金属蒸着アルミニウム箔。
【0007】[3]プラズマ放電の放電ガスが酸素であ
ることを特徴とする上記[1]もしくは[2]に記載の
金属蒸着アルミニウム箔。
【0008】[4]プラズマ放電下による核付金属蒸着
層の金属が銅であることを特徴とする上記[1]〜
[3]のいずれかに記載の金属蒸着アルミニウム箔。
【0009】[5]金属蒸着層の金属が銅であることを
特徴とする上記[1]〜[4]のいずれかに記載の金属
蒸着アルミニウム箔。
【0010】[6]核付金属蒸着層のの平均膜厚が0.
01nm以上であることを特徴とする上記[1]〜
[5]のいずれかに記載の金属蒸着アルミニウム箔。
【0011】[7]金属蒸着層の平均膜厚が5nm〜1
50nmであることを特徴とする上記[1]〜[6]の
いずれかに記載の金属蒸着アルミニウム箔。
【0012】[8]プラズマ放電下による核付金属蒸着
層、及び金属蒸着層の形成を同一真空下で行うことを特
徴とする上記[1]〜[7]のいずれかに記載の金属蒸
着アルミニウム箔。
【0013】[9]アルミニウム箔が、アルミニウム箔
の金属蒸着面の反対面にプラスチックシートまたはプラ
スチックフイルムを貼合わせた貼合箔、アルミニウム箔
の金属蒸着面の反対面にポリマーを塗布した塗布箔、ま
たはアルミニウム箔の金属蒸着面の反対面を着色または
印刷した着色箔または印刷箔であり、その厚みが6〜2
00μmであることを特徴とする上記[1]〜[8]の
いずれかに記載の金属蒸着アルミニウム箔。
【0014】本発明の最大の特徴は、アルミニウム箔表
面に、プラズマ放電下による核付金属蒸着層、好ましく
は平均膜厚が0.01nm以上の核付金属蒸着層を形成
せしめ、その上に形成される好ましくは平均膜厚5〜1
50nmの金属蒸着層とアルミニウム箔との間の密着力
を向上せしめた点にある。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳しく説明する。
【0016】本発明において、アルミニウム箔として
は、アルミニウム箔単体のみならず、アルミニウム箔の
金属蒸着面の反対面にプラスチックシートまたはプラス
チックフイルムを貼合わせた貼合箔、アルミニウム箔の
金属蒸着面の反対面にポリマーを塗布した塗布箔、また
はアルミニウム箔の金属蒸着面の反対面を着色または印
刷した着色箔または印刷箔等が用いられる。その厚みは
通常6〜200μmである。
【0017】本発明におけるプラズマ放電下の核付金属
蒸着は通常次のように行われる。すなわち、酸素ガス雰
囲気で、好ましくは0.1〜100Paの雰囲気で、高
周波電源より供給された電流をマグネトロン電極のカソ
ードおよびアノード間で放電させる。その際、カソード
に核付金属蒸着層を構成する銅を用いる。カソードにガ
ス陽イオンが引き寄せられ、カソード金属をスパッタす
る。そのスパッタされた金属がアルミニウム箔に付着し
核付金属蒸着層を形成する。核付金属蒸着層の平均膜厚
は0.01nm以上であることが、金属蒸着層とアルミ
ニウム箔との間の密着力を向上せしめる点で、好まし
い。プラズマ放電の強度は6.7W・min./m2
上であることが好ましい。この際放電強度が6.7W・
min./m2より小さい場合、アルミニウム箔上に付
着する核付金属蒸着層の平均厚みは0.01nm未満と
なり、したがってアルミニウム箔に対するプラズマ放電
処理の表面処理効果は少なくなってしまう。
【0018】核付金属蒸着層の金属としては、銅、銀、
スズ、ニッケル、及びクロム等が挙げられるが、銅が好
ましい。
【0019】また、核付金属蒸着層上に形成する金属蒸
着層の金属としては特に制限はないが、銅、銀、ニッケ
ル、スズ、及びクロム等が挙げられる。なかでも、蒸着
適性から銅が最も好ましい。その蒸着方法はとくに制限
されないが、真空蒸着法、イオンプレーティング法、ス
パッタリング法、イオンビーム法などが用いられる。
【0020】この金属蒸着層の平均膜厚は通常5nm〜
150nmとする。また、核付金属蒸着層上の金属蒸着
層の形成は核付金属蒸着層形成後、その表面を大気に暴
露することなく同一真空下で行う方が密着性向上のため
好ましい。
【0021】本発明の金属蒸着アルミニウム箔は、例え
ば電線被覆用、パソコンの同軸ケーブルの被覆用として
好適に用いられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】なお、実施例及び比較例中の密着強度は次
のように測定した。
【0024】蒸着面にウレタン系2液型接着剤をドライ
で2μm相当をコートし、25μmの未延伸PPフイル
ムとラミネートし、40℃雰囲気で18時間エージング
する。その後、15mm幅×200mm長に切り取り、
オリエンテック社製テンシロン万能試験機を用いて引張
速度300mm/min.で金属蒸着層を90°剥離し
た時の剥離強度を密着強度とした。
【0025】[実施例1]〜[実施例5]、[比較例
1]〜[比較例3] アルミニウム箔として1000mm幅、厚さ15μmの
アルミニウム箔(7μm)とポリエステルフイルム(6
μm)の貼合品(接着剤層が2μm)を用いて通常のロ
ール・ロール型の蒸着機で0.1Pa真空下で1.5m
の6.7W・min./m2マグネトロン電極のカソー
ドに純度99.9%の銅材を用いて酸素0.5l/mi
n.を放電雰囲気で供給する。更に、マグネトロン電極
に電圧をかけ、表1に示すそれぞれの放電強度のプラズ
マ放電雰囲気でアルミニウム箔面上にそれぞれ表1に示
す平均厚みの核付金属蒸着層を形成した。引き続き0.
01Paの同一真空下で銅蒸着層をラインスピード10
0m/min.で50nm形成させた。これらを実施例
1〜実施例5とした。
【0026】
【表1】 一方、比較例1は核付金属蒸着層を形成することなく5
0nmの銅蒸着層を形成させた。また、比較例2では核
付金属蒸着層を形成させずアルミニウム箔/ポリエステ
ルフイルム貼合品をプラズマ放電雰囲気中に通し、大気
圧に戻した後、再度0.01Paの真空下で50nmの
銅蒸着層を形成させた。比較例3では抵抗加熱方式で銅
を1.0nmの厚みで核付金属蒸着層を形成し、同一真
空下で50nmの銅蒸着層を形成させた。
【0027】表2に実施例1〜5と比較例1〜3の特性
の測定結果をまとめた。
【0028】
【表2】 表2から明らかなように、実施例1〜5により得られた
金属蒸着アルミニウム箔は、いずれの処理を比較しても
比較例1〜3より銅蒸着膜の密着力は大きく向上してい
る結果が得られた。
【0029】
【発明の効果】本発明では、アルミニウム箔上に特定の
核付金属蒸着層および金属蒸着層を順次形成することに
より、金属蒸着層のグレンサイズが核付蒸着層のないも
のに比べて小さく且つ蒸着層の脱落が改良されたアルミ
ニウム箔となる。従って、本発明の銅蒸着膜の密着強度
の必要なアルミニウム箔銅蒸着品に特に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳賀 遠理子 東京都中央区日本橋本石町3丁目3番16号 東洋メタライジング株式会社本社内 Fターム(参考) 4F100 AB01B AB01C AB10A AB17B AB17C AB33A AK01D AK41 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C EC18D EH46D EH66B EH66C EJ58B EJ59B EJ59C EJ61B GB46 HB00A HB31A JK06 JL10A JM02B JM02C YY00A YY00B YY00C 4K029 AA02 AA25 BA08 BB02 BC00 CA04 EA01 EA06 GA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム箔表面に、プラズマ放電下に
    よる核付金属蒸着層、及びその上に金属蒸着層をそれぞ
    れ形成せしめてなる金属蒸着アルミニウム箔。
  2. 【請求項2】プラズマ放電の強度が6.7W・min.
    /m2以上であることを特徴とする請求項1記載の金属
    蒸着アルミニウム箔。
  3. 【請求項3】プラズマ放電の放電ガスが酸素であること
    を特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の金属蒸
    着アルミニウム箔。
  4. 【請求項4】プラズマ放電下による核付金属蒸着層の金
    属が銅であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の金属蒸着アルミニウム箔。
  5. 【請求項5】金属蒸着層の金属が銅であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の金属蒸着アルミニ
    ウム箔。
  6. 【請求項6】核付金属蒸着層の平均膜厚が0.01nm
    以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の金属蒸着アルミニウム箔。
  7. 【請求項7】金属蒸着層の平均膜厚が5nm〜150n
    mであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の金属蒸着アルミニウム箔。
  8. 【請求項8】プラズマ放電下による核付金属蒸着層、及
    び金属蒸着層の形成を同一真空下で行うことを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の金属蒸着アルミニウ
    ム箔。
  9. 【請求項9】アルミニウム箔が、アルミニウム箔の金属
    蒸着面の反対面にプラスチックシートまたはプラスチッ
    クフイルムを貼合わせた貼合箔、アルミニウム箔の金属
    蒸着面の反対面にポリマーを塗布した塗布箔、アルミニ
    ウム箔の金属蒸着面の反対面を着色または印刷した着色
    箔または印刷箔であり、その厚みが6〜200μmであ
    ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の金
    属蒸着アルミニウム箔。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004038065A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Fcm Co., Ltd. 安定化層を積層したアルミニウム安定化積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004038065A1 (ja) * 2002-10-25 2004-05-06 Fcm Co., Ltd. 安定化層を積層したアルミニウム安定化積層体

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