JP2000176656A - 摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置 - Google Patents

摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置

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JP2000176656A
JP2000176656A JP10354463A JP35446398A JP2000176656A JP 2000176656 A JP2000176656 A JP 2000176656A JP 10354463 A JP10354463 A JP 10354463A JP 35446398 A JP35446398 A JP 35446398A JP 2000176656 A JP2000176656 A JP 2000176656A
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friction welding
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廣一 川浦
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/26Auxiliary equipment

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 完成品の全長精度及び外観品質の向上を図る
ことができるとともに、生産効率の向上を図ることがで
きる摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置を提供する。 【解決手段】 第1,第3ワークW1,W3を、第2ワ
ークW2に接触させるとともにそれぞれ第1,第2主軸
ユニット14,15に設けられたストッパ14f,15
fに当接させる。この状態における第1,第2主軸ユニ
ット14,15の基準ポイントPo1,Po2の実当接
位置CP1,CP2がそれぞれ所定基準当接位置TP
1,TP2に対する変位量△Po1,△Po2及び全長
寸法誤差△Lwを求める。変位量△Po1,△Po2及
び全長寸法誤差△Lwが許容誤差値△E1,△E2及び
△L1以下であるである場合のみ、ワークW1〜W3を
次の摩擦圧接の作業工程に移るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦圧接方法及び摩
擦圧接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワーク同士を接合する手法と
して、摩擦圧接方法がよく知られている。摩擦圧接にお
いては、接合しようとするワークの端面を互いに接触さ
せて加圧しながら相対運動させることによって接合界面
に摩擦熱を発生させ、アプセット圧力を加えることによ
りワーク間の接合部は互いにめり込むようにして一体化
し接合する。
【0003】摩擦圧接作業過程としては、まず、所定の
タイミングにおいて主軸の回転を開始して、一定の回転
数で回転させながらワーク同士を接触させる。このと
き、推力装置により両ワークの接触面に予熱推力を加え
る。そして、所定期間が経過した所定のタイミングで推
力装置により両ワークの接触面に摩擦推力を加えると、
接合界面は摩擦熱により温度が上昇し、高温層が形成さ
れる。つまり、ワーク間の接合界面が軟化するため、あ
るタイミングで寄り代が発生する。この後、接合界面が
所望の軟化状態となる所定のタイミングにて回転を急停
止させつつアプセット推力を加える。すると、寄り代の
変化量が増加し、そのまま一定時間保持させると、ワー
クは高温・高圧のもとで固相接合が行われる 以上の摩擦圧接作業過程は、ブレーキ作動信号(減速開
始信号)とアプセット推力付加信号との時間関係つまり
減速開始信号を出すタイミングによって制御されてい
る。制御方式としては、一般的に、時間制御、寸法制
御、摩擦寄り代制御及び総全長制御などの制御方式があ
る。時間制御は、ワークの接触時から所定時間が経過し
たとき減速開始信号を出す制御方式である。寸法制御
は、減速開始信号をワークの長さ変化で制御する制御方
式である。また、摩擦寄り代制御は、予熱寄り代(通常
はほとんどゼロ)と摩擦寄り代の和が所定の値に到達し
たとき減速開始信号を出す制御方式である。総全長制御
は、ワークのそれぞれの長さに関係なく摩擦過程におい
て両ワーク(又は3つのワーク)の総全長が所定の長さ
に到達したとき減速開始信号を出す制御方式である。そ
して、接合した完成品の総全長精度を図る摩擦圧接にお
いては、総全長制御方式がよく使われている。
【0004】総全長制御方式にて制御した従来の摩擦圧
接の例として、例えば、特公昭48−43537号公報
では、両頭主軸スライド型摩擦圧接機における総全長規
制ならびに検知方法が開示されている。この技術は、ク
ランプに固定された第三加工片の両端に対してそれぞれ
接合される第一,第二加工片を支持するチャック間隔を
検出して総全長規制することを提案している。この技術
によれば、不良品の早期発見が極めて容易であると共に
不良品の再発の防止に対して迅速な対策を立てることが
でき更に加工片及び完成品長の面倒な測定工程が省略で
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記総全長
制御は、あくまで各ワークのそれぞれ加工前の長さに関
係なく摩擦圧接過程において互いに接合するワークの総
全長が所定の長さに到達した時、減速開始信号を出力す
る制御方式である。そのため、この総全長制御方式で接
合した成型品は、各ワークの加工前の長さのバラツキと
各ワーク間の接合誤差などによって各接合部のバリが不
均一となる。
【0006】詳述すると、クランプ装置にクフンプされ
たワーク(中間ワーク)に対してその中間ワークの左端
に左側ワークを、右端に右側ワークをそれぞれ総全長制
御で接合する場合において、中間ワークをクランプ装置
に固定する際に一方の端(以下、説明の便宜上左端とす
る)を基準位置に合わせて固定している。
【0007】このとき、左側及び右側ワークの加工前の
長さが規格どおり同一であって、中間ワークの加工前の
長さにバラツキがあるとすると、中問ワークの左端と左
側ワークとは、常に一定の間隔が保持される。一方、中
間ワークの右端と右側ワークとは、中間ワークの加工前
の長さのバラツキが現れるため、常に一定の間隔が保持
されないことになる。
【0008】つまり、中間ワークが規格より長い場合に
は、中間ワークの右端は規格位置より右側ワーク側に長
い分だけ突出している。又、中間ワークが規格より短い
場合には、中間ワークの右端は規格位置より反右側ワー
ク側にその短い分だけ後退している。
【0009】従って、左及び右側ワークを回転させなが
らそれぞれ中間ワークの端部に向かってスライド移動さ
せて摩擦圧接加工を行うとき、中間ワークの加工前の長
さが規格どおりの場合には、中間ワークの左端部と右端
部の寄り代(摩擦長)は等しくなりバリも等しくなる。
一方、中間ワークが規格より長い場合には、中間ワーク
の左端部より、その長い分だけ右端部の寄り代は長くな
りバリも大きくなる。又、中間ワークが規格より短い場
合には、中間ワークの左端部より、その短い分だけ右端
部の寄り代は短くなりバリも小さくなる。
【0010】このように、中間ワークの寸法バラツキに
よって、左右両端の接合部の接合状態が不均一になり完
成品としては不的確なものとなったり外観が悪いものと
なる問題があった。このような左右両端の接合部の接合
状態の不均一は、左側及び右側ワークの寸法バラツキ
や、左側及び右側ワークのチャックの取付誤差によって
も同様に生じていた。
【0011】又、上記摩擦圧接における品質管理は接合
後の完成品で行っていた。従って、接合前における各ワ
ークの寸法誤差や各ワークの取付誤差に起因した不良品
の発生を未然に防止することができず、生産性の向上を
図る上でも問題があった。
【0012】さらに、前記した従来の摩擦圧接装置は、
左側及び右側ワークを中間ワークの端部に向かってスラ
イド移動させるスライド駆動手段は、油圧シリンダが使
用されている。そして、各種センサからの検出信号に基
づいて制御装置が油圧シリンダを駆動制御する油圧回路
の切換電磁バルブ等を駆動制御するようになっている。
従って、電気的制御系において動作制御のための動作タ
イミング制御を精度よく行っても、油圧系においてはこ
の電気的制御系で求めた精度の高い動作タイミングに追
従することができず動作遅れが生じ精度の高い成品を作
ることには限界があった。又、油圧シリンダに供給され
る作動油は、その粘性が環境温度によって左右されスラ
イド移動を正確に制御することは難しいため、同様に精
度の高い成品を作ることには限界があった。
【0013】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、完成品の全長
精度を確保することができると共に、完成品の外観品質
の向上を図ることができる摩擦圧接方法及び摩擦圧接装
置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、生産効率の向上を
図ることができる摩擦圧接方法及び摩擦圧接装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、ワーク固定装置に固定
された第2ワークに対しその一端にチャックに締着させ
た第1ワークの先端を、他端にチャックに締着させた第
3ワークの先端を摩擦圧接して接合する摩擦圧接方法に
おいて、前記第1及び第3ワークの先端をそれぞれ接合
する第2ワークの端部に当接し押圧させてそれぞれ第1
及び第3ワークを締着させるチャックに設けたストッパ
に同ワークの基端を当接させた後、加工前のワークの寸
法誤差と、第2ワークの取付誤差の少なくともいずれか
一方を判定するようにしたことを要旨とする。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の摩擦圧接方法において、前記判定結果が許容値以内に
あった時、第1及び第3ワークを第2ワークの接触位置
から予め定めた摩擦圧接完了位置に向かって摩擦圧接を
行い、その摩擦圧接完了位置と第1及び第3ワークの第
2ワークの接触位置とから、第1及び第3ワークの第2
ワークのそれぞれ接合による寄り代をそれぞれ求め、そ
の各寄り代に基づいて成品判定をするようにしたことを
要旨とする。
【0017】請求項3に記載の発明は、ワーク固定装置
に固定された第2ワークに対しその一端に第1ワークの
先端を、他端に第3ワークの先端を同時に摩擦圧接して
接合する摩擦圧接装置において、第2ワークに対して第
1及び第3ワークを同時接合する前にそれぞれ第1及び
第3ワークを第2ワークに対して互いに接触させて全長
を算出して加工前のワークの寸法誤差と、第2ワークの
取付誤差の少なくともいずれか一方を判定する判定手段
を設けたことを要旨とする。
【0018】請求項4に記載の発明は、ワーク固定装置
に固定された第2ワークに対しその一端に第1ワークの
先端を、他端に第3ワークの先端を同時に摩擦圧接して
接合する際に第1及び第3ワークの先端が共に第2ワー
ク対して等距離離間した圧接開始位置からそれぞれ摩擦
圧接完了位置まで移動して摩擦圧接して接合する摩擦圧
接装置において、第2ワークに対して第1及び第3ワー
クを同時接合する前にそれぞれ第1及び第3ワークを第
2ワークに対して互いに接触させて全長を算出して加工
前のワークの寸法誤差と、第2ワークの取付誤差の少な
くともいずれか一方を判定する素材判定手段と、第2ワ
ークに対して第1及び第3ワークを同時接合した後、前
記摩擦圧接完了時の位置と第1及び第3ワークの第2ワ
ークとの接触位置とから、第1及び第3ワークの第2ワ
ークとのそれぞれ接合による寄り代をそれぞれ求め、そ
の各寄り代に基づいて成品判定をする寄り代判定手段
と、第2ワークに対して第1及び第3ワークを同時接合
した後、前記摩擦圧接完了時の位置から、第1及び第3
ワークの第2ワークとの接合による総全長を求め、その
総全長に基づいて成品判定をする全長判定手段とを備え
たことを要旨とする。
【0019】請求項5に記載の発明は、ワーク固定装置
に固定された第2ワークに対しその一端にチャックに締
着させた第1ワークの先端を摩擦圧接して接合する摩擦
圧接装置において、第1ワークと第2ワークとを接合す
る前に互いに接触させて全長を算出して加工前のワーク
の寸法誤差を判定する素材判定手段を設けたことを要旨
とする。
【0020】請求項6に記載の発明は、ワーク固定装置
に固定された第2ワークの一端に、第1ワークの先端を
摩擦圧接して接合した後、前記第2ワークの他端に、第
3ワークの先端を摩擦圧接して接合する摩擦圧接装置に
おいて、第1ワークと第2ワークとを接合する前に互い
に接触させて全長を算出して加工前のワークの寸法誤差
を判定するとともに、前記第1ワークを接合した第2ワ
ークと第3ワークとを接合する前に互いに接触させて全
長を算出して加工前のワークの寸法誤差を判定する素材
判定手段とを設けたことを要旨とする。
【0021】請求項7に記載の発明は、ワーク固定装置
に固定された第2ワークの一端に、第1ワークの先端を
摩擦圧接して接合した後、前記第2ワークの他端に、第
3ワークの先端を摩擦圧接して接合する摩擦圧接装置に
おいて、第2ワークに対して第1ワークを接合した後、
摩擦圧接完了時の位置と第1ワークの第2ワークとの接
触位置とから、第1ワークの第2ワークとの接合による
寄り代と、接合した第1ワークと第2ワークに対して第
3ワークを接合した後、摩擦圧接完了時の位置と第3ワ
ークの接合した第1ワークと第2ワークとの接触位置と
から、第3ワークの接合した第1ワークと第2ワークと
の接合による寄り代とをそれぞれ求め、その各寄り代に
基づいて成品判定をする寄り代判定手段と、接合した第
1ワークと第2ワークに対して第3ワークを接合した
後、摩擦圧接完了時の位置から、第3ワークの接合した
第1ワークと第2ワークとの接合による総全長を求め、
その総全長に基づいて成品判定をする総全長判定手段と
を備えたことを要旨とする。
【0022】(作用)請求項1及び3に記載の発明によ
れば、加工前のワークの寸法誤差と、第2ワークの取付
誤差の少なくともいずれか一方が予め定めた許容誤差を
超えている場合には、次の摩擦圧接の作業を行わないよ
うにすれば、摩擦圧接の作業を行った場合に明らかに規
格外の品質の悪い完成品ができる無駄な摩擦圧接作業
は、未然に防止される。その結果、品質の向上を図るこ
とができるとともに生産効率の向上を図ることができ
る。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、第1及び第3ワークの第
2ワークとのそれぞれ接合による寄り代が予め定めた許
容誤差を超えない完成品を合格品とすれば、第1及び第
3ワークの第2ワークとのそれぞれ接合による寄り代が
ほぼ同じとなり、両側部に形成されるバリは均等とな
る。その結果、完成品の外観品質の向上を図ることがで
きる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、加工前の
ワークの寸法誤差と、第2ワークの取付誤差の少なくと
もいずれか一方が予め定めた許容誤差を超えている場合
には、次の摩擦圧接の作業を行わないようにすれば、摩
擦圧接の作業を行った場合に明らかに規格外の品質の悪
い完成品ができる無駄な摩擦圧接作業は、未然に防止さ
れる。
【0025】また、第1及び第3ワークの第2ワークと
のそれぞれ接合による寄り代が予め定めた許容値を超え
ない完成品を合格品とすれば、第1及び第3ワークの第
2ワークとのそれぞれ接合による寄り代がほぼ同じとな
り、両側部に形成されるバリは均等となる。
【0026】さらに、第1及び第3ワークの第2ワーク
との接合による総全長が予め定めた許容値を超えない完
成品を合格品とすれば、第2ワークに対して第1及び第
3ワークを同時接合した完成品の全長精度を確保するこ
とができる。
【0027】その結果、完成品の全長精度及び外観品質
の向上を図ることができるとともに、生産効率の向上を
図ることができる。請求項5に記載の発明によれば、加
工前のワークの寸法誤差が予め定めた許容誤差を超えて
いる場合には、次の摩擦圧接の作業を行わないようにす
れば、摩擦圧接の作業を行った場合に明らかに規格外の
品質の悪い完成品ができる無駄な摩擦圧接作業は、未然
に防止される。その結果、品質の向上を図ることができ
るとともに生産効率の向上を図ることができる。
【0028】請求項6に記載の発明によれば、第1ワー
クと第2ワークとを接合する前のワークの寸法誤差と、
第1ワークと接合した第2ワークと第3ワークとを接合
する前のワークの寸法誤差が予め定めた許容誤差を超え
ている場合には、次の摩擦圧接の作業を行わないように
すれば、摩擦圧接の作業を行った場合に明らかに規格外
の品質の悪い完成品ができる無駄な摩擦圧接作業は、未
然に防止される。その結果、品質の向上を図ることがで
きるとともに生産効率の向上を図ることができる。
【0029】請求項7に記載の発明によれば、その各寄
り代が予め定めた許容値を超えない完成品を合格品とす
れば、第1及び第3ワークの第2ワークとのそれぞれ接
合による寄り代がほぼ同じとなり、両側部に形成される
バリは均等となる。
【0030】さらに、第1及び第3ワークの第2ワーク
との接合による総全長が予め定めた許容値を超えない完
成品を合格品とすれば、第2ワークに対して第1及び第
3ワークを同時接合した完成品の全長精度を確保するこ
とができる。
【0031】その結果、完成品の全長精度及び外観品質
の向上を図ることができるとともに、生産効率の向上を
図ることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1の実施形態を図1〜図5に従って説明す
る。
【0033】図1は、3個のワークを接合する両頭型摩
擦圧接装置を示す。図1において、本実施形態の摩擦圧
接装置10の設備ベース11の上面11aの左側には第
1リニアガイド12が、右側には第2リニアガイド13
が左右方向(Y方向)に延設されている。第1リニアガ
イド12には第1主軸ユニット14が同リニアガイド1
2に沿って移動可能に設置されている。第2リニアガイ
ド13には第2主軸ユニット15が同リニアガイド13
に沿って移動可能に設置されている。
【0034】第1及び第2主軸ユニット14,15に
は、主軸14a,15aが回転可能に設けられている。
主軸14a,15aは主軸箱14b,15b内に設けら
れたギア14c,15cを介してそれぞれ主軸箱14
b,15bに固設した第1及び第2回転用サーボモータ
M1,M2と駆動連結されている。
【0035】前記各主軸14a,15aの先端には、そ
れぞれチャック14e,15eが取り付けられている。
そして、第1主軸ユニット14のチャック(以下、左側
チャックという)14eには第1ワーク(以下、左側ワ
ークという)W1が、第2主軸ユニット15のチャック
(以下、右側チャックという)15eには第3ワーク
(以下、右側ワークという)W3を固定する。又、左側
及び右側チャック14e,15eの基端には、それぞれ
左側及び右側ワークW1,W3を規制するストッパ14
f,15fが設けられている。
【0036】第1及び第2主軸ユニット14,15の下
面には、設備ベース11内に突出するアーム16,17
が設けられている。各アーム16,17は、設備ベース
11の左右側壁に固設した左側及び右側スライド用サー
ボモータM3,M4により駆動されるボールネジ20,
21とそれぞれ螺合されている。従って、左側及び右側
スライド用サーボモータM3,M4が正逆回転、即ちボ
ールネジ20,21が正逆回転すると、第1及び第2主
軸ユニット14,15は、ボールネジ20,21とアー
ム16,17との間に発生する推進力により左右方向
(Y方向)に移動する。
【0037】第1及び第2主軸ユニット14,15の間
における設備ベース11の上面11aには、第2ワーク
(以下、中間ワークという)W2を締着するワーク固定
装置としての固定クランプ22と移動クランプ23が設
置されている。固定クランプ22は設備ベース11に固
設され、中間ワークW2の左側部を締着する。移動クラ
ンプ23は前記第2リニアガイド13に沿って移動可能
に同リニアガイド13に設置され、中間ワークW2の右
側部を締着する。
【0038】次に、上記のように構成した両頭型摩擦圧
接装置の電気的構成について説明する。図2は、両頭型
摩擦圧接装置に設けられた制御装置のブロック回路を示
す。制御装置は、摩擦圧接装置全体を制御するメインコ
ントローラ31と、メインコントローラ31からの指令
信号に基づいて前記サーボモータM1〜M4を駆動制御
するNCコントローラ32と、メインコントローラ31
からの指令信号に基づいて摩擦圧接加工の際の品質保証
検査処理を実行する品質保証コントローラ33、起動ス
イッチ等を備えた入力装置34、及び、表示装置35を
有している。
【0039】判定手段を構成する各コントローラ31〜
33は、中央処理装置(CPU)、制御プログラム等を
記憶したROM,CPUの演算結果等を一時記憶するR
AM等をそれぞれ備えている。各コントローラ31〜3
3は、互いに摩擦圧接加工のための演算を実行し、その
時々のデータを交互に転送している。
【0040】メインコントローラ31は入力装置34に
設けた起動スイッチの操作に基づいて摩擦圧接加工のた
めの動作を実行するためにNCコントローラ32及び品
質保証コントローラ33を統括制御する。
【0041】NCコントローラ32は、メインコントロ
ーラ31からの指令信号に基づいて一連の摩擦圧接加工
のためにアンプ37,38を介して第1及び第2回転用
サーボモータM1,M2を回転制御する。又、NCコン
トローラ32は、メインコントローラ31からの指令信
号に基づいて一連の摩擦圧接加工のためにアンプ39,
40を介して左側及び右側スライド用サーボモータM
3,M4を回転制御する。
【0042】NCコントローラ32は、両頭型摩擦圧接
装置に備えた左側及び右側ストロークセンサS1,S2
からの位置検出信号を入力する。NCコントローラ32
は、左側ストロークセンサS1の位置検出信号に基づい
て設備ベース11に対する第1主軸ユニット14の位置
を演算する。また、NCコントローラ32は、右側スト
ロークセンサS2の位置検出信号に基づいて設備ベース
11に対する第2主軸ユニット15の位置を演算する。
そして、本実施形態では、NCコントローラ32は、左
側チャック14eの基端に設けたストッパ14fのワー
クW1を規制する規制面の位置(基準ポイントPo1)
を設備ベース11に対する第1主軸ユニット14の位置
として演算する。同様に、NCコントローラ32は、右
側チャック15eの基端に設けたストッパ15fのワー
クW3を規制する規制面の位置(基準ポイントPo2)
を設備ベース11に対する第2主軸ユニット15の位置
として演算する。この演算した第1及び第2主軸ユニッ
ト14,15の位置は、各回転用及びスライド用サーボ
モータM1〜M4の回転制御に使用されるとともに前記
品質保証コントローラ33の品質保証のための演算処理
に使用される。
【0043】NCコントローラ32は、各アンプ37〜
40を介して各サーボモータM1〜M4のその時々のト
ルクを演算する。この求めたトルクに基づいてNCコン
トローラ32は、各サーボモータM1〜M4に対して所
定のトルク制御を行うとともに後記する接触検出の判断
に使用する。
【0044】前記品質保証コントローラ33は、メイン
コントローラ31からの指令信号に基づいて摩擦圧接加
工前のワークW1〜W3の規格検査処理を行うととも
に、加工後の完成品検査処理を実行する。規格検査処理
(素材長判定)は、ワークW1〜W3の長さが規格長に
対して許容範囲内にあるかどうか判定する処理であっ
て、前記NCコントローラ32からの位置データと、予
め用意された基準データに基づいて行われる。そして、
品質保証コントローラ33は、判定結果をメインコント
ローラ31及びNCコントローラ32に出力するととも
に、表示装置35に表示する。ちなみに、許容範囲内に
ある場合には、NCコントローラ32による摩擦圧接加
工が開始される。反対に、許容範囲内にない場合には、
NCコントローラ32による摩擦圧接加工が中止され、
ワークW1〜W3の交換を指示する表示が表示装置35
に表示される。
【0045】完成品検査処理は、完成品に対して左側ワ
ークWlと中間ワークW2との接合部と、右側ワークW
3と中間ワークW2との接合部(寄り代)が予め定めた
許容範囲内の接合状態にあるかどうか判定する処理であ
って、前記NCコントローラ32からの位置データと、
予め用意された基準データに基づいて行われる。そし
て、品質保証コントローラ33は、判定結果をメインコ
ントローラ31及びNCコントローラ32に出力すると
ともに、表示装置35に表示する。
【0046】次に、上記のように構成した両頭型摩擦圧
接装置が摩擦圧接作業のために行う一連の作業を図4及
び図5に示す作業フローチャートに従って説明する。 「ワーク初期セツト」この作業工程は、左側及び右側ワ
ークW1,W3をそれぞれの左側及び右側チャック14
e,15eに所定の状態にセットするとともに中間ワー
クW2を固定クランプ22と移動クランプ23に所定の
状態にする作業工程である。
【0047】本実施形態では、まず、第1及び第2主軸
ユニット14,15を原位置に配置した状態からステッ
プ100においてこの作業が開始される。そして、ステ
ップ101及びステップ102において、中間ワークW
2を固定クランプ22と移動クランプ23に締着固定さ
せる。
【0048】次に、ステップ103及びステップ104
において、左側ワークW1を左側チャック14eに締着
固定させる。この時、左側ワークW1は左側チャック1
4eに対する組み付け誤差を考慮しないで締着してい
る。
【0049】次に、ステップ105及びステップ106
において、右側ワークW3を右側チャック15eに締着
固定させる。この時、右側ワークW3は右側チャック1
5eに対する組み付け誤差を考慮しないで締着してい
る。
【0050】尚、上記した中間ワークW2、左側及び右
側ワークW1,W3を締着する順番は特に限定されるも
のではなく、順番は適宜変更してもよい。各ワークW1
〜W3の締着固定が完了するとステップ107a,10
7bに移り、スライド早送りを実行する。スライド早送
りは、前記メインコントローラ31からの指令信号に基
づいてNCコントローラ32が実行する。NCコントロ
ーラ32は、左側及び右側スライド用サーボモータM
3,M4を同時に駆動する前に、第1及び第2主軸ユニ
ット14,15の現在の位置(基準ポイントPo1,P
o2)を原位置にあるかどうか確認する。
【0051】そして、この時の第1主軸ユニット14が
原位置にある時の基準ポイントPo1の位置をHP1と
し、第2主軸ユニット15が原位置にある時の基準ポイ
ントPo2の位置をHP2とする。
【0052】NCコントローラ32は、左側及び右側ワ
ークW1,W3を中間ワークW2に向かってスライド移
動させるべく、左側及び右側スライド用サーボモータM
3,M4を駆動させる。この時、左側及び右側スライド
用サーボモータM3,M4を高速回転させ、左側及び右
側ワークW1,W3を中間ワークW2に向かって早送り
させる。
【0053】この時、ステップ108a,108bにお
いて、基準ポイントPo1,Po2が予め定めた設定位
置SP1,SP2に到達したかどうかチェックしながら
早送りさせる。この設定位置SP1,SP2は、早送り
されている左側及び右側ワークW1,W3が減速されて
微速送りになっても中間ワークW2の端部に直ちに接触
しないところの位置である。
【0054】つまり、前記基準ポイントPo1の原位置
HP1及び基準ポイントPo2の原位置HP2は、予め
ワークW1〜W3を締着させる際に加工前のワークW1
〜W3の長さのバラツキ及び作業性を考慮した必要な位
置に予め設定されている。そして、設定位置SP1,S
P2も加工前のワークWl〜W3の長さのバラツキを考
慮し、早送り中に左側及び右側ワークW1,W3と中間
ワークW2が衝突しない位置に予め設定されている。
【0055】やがて、基準ポイントPo1,Po2が設
定位置SP1,SP2に到達すると、ステップ109
a,109bに移る。NCコントローラ32は、左側及
び右側スライド用サーボモータM3,M4を微速回転さ
せ、中間ワークW2に向かって左側及び右側ワークW
1,W3を微速送りさせる。
【0056】微速送りされている左側及び右側ワークW
1,W3が中間ワークW2の端部に当接すると、左側及
び右側スライド用サーボモータM3,M4の負荷トルク
が増大することを利用して、ステップ110a,110
bにおいて素材接触の判定を行う。その判定結果によっ
て、メインコントローラ31より次のステップに移るか
どうかについて指令が出される。そして、微速送りされ
ている左側及び右側ワークW1,W3が中間ワークW2
の端部に当接したという判定結果があったら、ステップ
111a,111bに移る。NCコントローラ32は、
左側及び右側チャック14e,15eを緩めながら左側
及び右側スライド用サーボモータM3,M4を続けて微
速回転させ、第1,第2主軸ユニット14,15をスラ
イド微速送りさせる。そして、左側ワークW1の基端は
ストッパ14fの規制面に当接し、右側ワークW3の基
端はストッパ15fの規制面に当接すると、左側及び右
側スライド用サーボモータM3,M4の負荷トルクが再
度増大する。このトルクの増大に基づいてNCコントロ
ーラ32は、左側及び右側チャック14e,15eを再
び締める(再チャック)。この時点で、中間ワークW2
の左端は左側ワークW1の先端と当接し、中間ワークW
2の右端は右側ワークW3の先端と当接する。又、左側
ワークW1の基端はストッパ14fの規制面(基準ポイ
ントPo1)に当接し、右側ワークW3の基端はストッ
パ15fの規制面(基準ポイントPo2)に当接する。
【0057】従って、ストッパ14fの規制面(基準ポ
イントPo1)とストッパ15fの規制面(基準ポイン
トPo2)との間隔が、加工前の各ワークW1〜W3を
つなぎ合わせた時の実全長Lbe(図3参照)となる。
【0058】そして、ステップ112において規格検査
処理(素材長判定)が行われる。規格検査処理は、品質
保証コントローラ33が行う。品質保証コントローラ3
3は、基準ポイントPo1,Po2の現在位置(実当接
位置)CP1,CP2を読み出す。この両実当接位置C
P1,CP2に基づいて加工前の各ワークW1〜W3を
つなぎ合わせた時の実全長Lbeを演算する。つまり、
左側ワークW1の規格長をLw1、中間ワークW2の規
格長をLw2、右側ワークW3の規格長をLw3とし、
左側ワークW1の寸法誤差を△w1、中間ワークW2の
寸法誤差を△w2、右側ワークW3の寸法誤差を△w3
とすると、実全長Lbeは、 Lbe=Lw1+Lw2+Lw3+△w1+△w2+△
w3 となる。そして、この実全長Lbeは、基準ポイントP
o1,Po2の間隔から求めることができる。
【0059】即ち、 Lbe=CP2−CP1 となる。
【0060】次に、各基準ポイントPo1,Po2の実
当接位置CP1,CP2がそれぞれ予め設定されている
基準当接位置TP1,TP2に対してどれだけ変位して
いるかその変位量△Po1,△Po2を求める。
【0061】基準当接位置TP1,TP2は予め試験等
で求めコントローラ33に記憶したデータであって、本
実施形態では以下のように定義している。即ち、加工前
の各ワークW1〜W3の長さが寸法誤差のないそれぞれ
規格長Lw1,Lw2,Lw3であって、その各ワーク
W1〜W3の各チャック14e,15e及びクランプ2
2,23に対して取り付け誤差がない状態で締着された
状態において、それぞれ第1及び第2主軸ユニット1
4,15が原位置HP1,HP2から中間ワークW2に
向かってスライド移動される。そして、左側及び右側ワ
ークW1,W3が中間ワークW2の両端にそれぞれ当接
した時の各基準ポイントPo1,Po2の位置を基準当
接位置TP1,TP2としている。つまり、基準当接位
置TP1,TP2は、規格長どおりのワークWl〜W3
を取付誤差のないように取り付け時に、各ワークW1〜
W3をつなぎ合わせた時の各基準ポイントPo1,Po
2の位置である。
【0062】従って、変位量△Po1,△Po2は、 △Po1=CP1−TP1=△w1+△e △Po2=CP2−TP2=△w2+△w3−△e となる。尚、△eは中間ワークW2のクランプ22,2
3の取付誤差である。
【0063】次に、求めた実全長Lbeから全長寸法誤
差△Lwを求める。つまり、規格長どおりの全長をLt
(=Lw1+Lw2+Lw3)とすると、 △Lw=Lbe−Lt=△w1+△w2+△w3 となる。
【0064】そして、品質保証コントローラ33は求め
た全長寸法誤差△Lwの絶対値が予め定めた許容全長誤
差値△L1以下であるか判定する。又、品質保証コント
ローラ33は前記求めた変位量△Po1,△Po2の絶
対値がそれぞれ予め定めた許容変位誤差値△E1,△E
2以下であるか判定する。
【0065】品質保証コントローラ33は、全長寸法誤
差△Lwの絶対値が許容全長誤差値△L1以下で且つ変
位量△Po1,△Po2の絶対値がそれぞれ許容変位誤
差値△E1,△E2以下である場合のみ、次の摩擦圧接
の作業工程に移る。反対に、少なくともいずれか1つが
許容誤差値を超える値になった場合には、各ワークW1
〜W3の寸法誤差△w1〜△w3が大きいとして新たな
ワークW1〜W3に交換するようステップ100へ戻り
上記したワーク初期セットの作業工程を再度行う。
【0066】「摩擦圧接」摩擦圧接は、左側ワークW1
の先端部を中間ワークW2の左端部に接合するとともに
右側ワークW3の先端部を中間ワークW2の右端部に接
合する作業工程である。
【0067】ステップ113a,113bにおいて、N
Cコントローラ32は左側及び右側スライド用サーボモ
ータM3,M4の回転を逆回転させて中間ワークW2に
対して当接状態にある左側及び右側ワークW1,W3を
同中間ワークW2から離間(後退)させる。この離間
は、左側及び右側ワークW1,W3とも同じ距離Ldだ
け離間させる。そして、基準ポイントPo1,Po2
が、その実当接位置CP1,CP2から距離Ldだけ離
間すると、すなわち基準ポイントPo1,Po2がそれ
ぞれ圧接開始位置STP1(=CP1−Ld),STP
2(=CP2+Ld)に到達すると、NCコントローラ
32は左側及び右側スライド用サーボモータM3,M4
の回転を停止させる。
【0068】次に、図5に示すように、ステップ114
において、NCコントローラ32は第1及び第2回転用
サーボモータM1,M2を回転させる。第1及び第2回
転用サーボモータM1,M2(主軸14a,15a)が
所定の回転数になると、ステップ115a,115bに
移り左側及び右側スライド用サーボモータM3,M4を
予熱推力がP0となるように回転させて左側及び右側ワ
ークW1,W3を中間ワークW2に向かってスライド前
進させる。そして、左側及び右側ワークW1,W3が中
間ワークW2に接触すると、ステップ116a,116
bにおいて、予め設定した設定時間だけこの状態を続行
して予熱摩擦に入る。
【0069】予め設定した設定時間を経過すると、ステ
ップ117a,117bにおいて、推力が予熱推力P0
から摩擦推力P1となるように左側及び右側スライド用
サーボモータM3,M4を回転制御して左側及び右側ワ
ークWl,W3をさらにスライド前進させる。
【0070】そして、ステップ118において、基準ポ
イントPo1と基準ポイントPo2の間隔が予め定めた
設定値になったかどうか判定し、その間隔が設定値にな
るまで、摩擦推力P1でスライド前進させる。即ち、総
全長規制制御を行う。この設定値は、主軸を回転停止さ
せ、所定時間だけアプセット推力P2を加えた後の全長
が全長完成品の規格長となるために予め試験などで求め
た値である。
【0071】そして、基準ポイントPo1と基準ポイン
トPo2の間隔が予め定めた設定値になると、ステップ
119において第1及び第2回転用サーボモータM1,
M2に制動をかけて主軸14a,15aを回転停止させ
るとともに、ステップ120a,120bにおいて左側
及び右側スライド用サーボモータM3,M4をアプセッ
ト推力がP2となるように回転させる。
【0072】ステップ121において、アプセット推力
がP2をかけた状態が予め定めた設定時間経過すると、
ステップ122に移り左側及び右側スライド用サーボモ
ータM3,M4を停止させて摩擦圧接を終了するととも
に完成品検査処理を行う。
【0073】完成品検査処理は、品質保証コントローラ
33が行う。品質保証コントローラ33は、NCコント
ローラ32から基準ポイントPo1,Po2の現在位置
(最終位置)ECP1,ECP2を読み出す。この両最
終位置ECP1,ECP2に基づいて各ワークW1〜W
3を接合した完成品の実全長Lafを演算する。
【0074】この実全長Lafは、基準ポイントPo
1,Po2の間隔から求めることができる。即ち、 Laf=ECP2−ECP1 となる。
【0075】品質保証コントローラ33は、この完成品
の実全長Lafが完成品の規格長に対して許容誤差内に
あるかどうか判定する。そして、許容誤差内にある場合
には、左側ワークW1と中間ワークW2との間の摩擦圧
接による左側寄り代D1、及び、右側ワークW3と中間
ワークW2との間の摩擦圧接による右側寄り代D2を求
める。
【0076】左側寄り代D1及び右側寄り代D2は、前
記実当接位置CP1,CP2と最終位置ECP1,EC
P2から、 D1=ECP1−CP1 D2=ECP2−CP2 となる。
【0077】品質保証コントローラ33は、この求めた
左側寄り代D1及び右側寄り代D2が予め設定された許
容誤差内にそれぞれあるかどうか判定する。そして、完
成品の実全長Laf、左側及び右側寄り代D1,D2の
判定結果を表示装置35に表示する。
【0078】完成検査処理が終了すると、ステップ12
3a,123bに移り左側及び右側チャック14e,1
5eを緩める。続いて、ステップ124a,124b及
びステップ125a,125bにて、左側及び右側スラ
イド用サーボモータM3,M4を逆回転させて基準ポイ
ントPo1,Po2が原位置HP1,HP2に到達する
まで第1及び第2主軸ユニット14,15を後退させ
る。
【0079】第1及び第2主軸ユニット14,15の基
準ポイントPo1,Po2が原位置HP1,HP2に到
達すると、ステップ126及びステップ127に移り、
固定クランプ22及び移動クランプ23を緩め、完成品
を固定クランプ22及び移動クランプ23から取り出し
1つの完成品を加工するまでの作業が終了する。
【0080】次に、上記のように構成した摩擦圧接装置
10の特徴について説明する。 (1)本実施形態では、加工前において左側及び右側ワ
ークW1,W3を中間ワークW2に当接させた状態で、
NCコントローラ32は、左側及び右側チャック14
e,15eを緩めながら左側及び右側スライド用サーボ
モータM3,M4を続けて微速回転させ、第1,第2主
軸ユニット14,15をスライド微速送りさせる。左側
及び右側ワークW1,W3がストッパ14f,15fに
当接したら、左側及び右側チャック14e,15eを再
度締めるようにした。従って、左側及び右側ワークW
1,W3の左側及び右側チャック14e,15eに対す
る取付誤差は無くなる。
【0081】(2)本実施形態では、加工前において前
記取付誤差の無い状態にしてから、各ワークW1〜W3
をつなぎ合わせた時の実全長Lbeを求めた。そして、
その求めた加工前の実全長Lbeが規格長Ltに対して
その全長寸法誤差△Lwが予め定めた許容全長誤差値△
L1を超えている場合には、次の摩擦圧接の作業を行わ
ないようにした。
【0082】従って、摩擦圧接の作業を行った場合に明
らかに規格外の品質の悪い完成品ができる無駄な摩擦圧
接作業は、未然に防止される。その結果、品質の向上を
図ることができるとともに生産効率の向上を図ることが
できる。
【0083】(3)本実施形態では、加工前において前
記取付誤差の無い状態にしてから、左側及び右側ワーク
W1,W3が中間ワークW2の両端にそれぞれ当接した
時の各基準ポイントPo1,Po2の実当接位置CP
1,CP2と基準当接位置TP1,TP2との間の変位
量△Po1,△Po2を求めた。そして、変位量△Po
1,△Po2が予め定めた許容変位誤差値△E1,△E
2を超えている場合には、次の摩擦圧接の作業を行わな
いようにした。
【0084】つまり、実全長Lbeの全長寸法誤差△L
wが許容全長誤差値△L1内にあっても、各ワークW1
〜W3のいずれか1つに大きな寸法誤差△w1〜△w3
があったり、中間ワークW2のクランプ22,23に対
する取り付けに大きな取付誤差があった場合には、次の
摩擦圧接の作業を行わないようにした。従って、前記し
た無駄な摩擦圧接作業がなくなり、さらに品質の向上及
び生産効率の向上を図ることができる。
【0085】(4)本実施形態では、左側及び右側ワー
クW1,W3を中間ワークW2に当接した状態から、そ
れぞれ中間ワークW2から離間する方向に距離Ldだけ
後退させる。そして、後退した位置(基準ポイントPo
l,Po2がそれぞれ圧接開始位置STP1,STP
2)から、左側及び右側ワークW1,W3を回転及び前
進させて所定のタイミングで予熱推力、摩擦推力及びア
ップセット推力を制御しながら摩擦圧接を行った。
【0086】従って、左側寄り代D1と右側寄り代D2
は同じとなるため、両側部に形成されるバリは均等とな
り完成品の外観品質の向上を図ることができる。又、左
側及び右側ワークW1,W3を回転及び前進させて所定
のタイミングで予熱推力、摩擦推力及びアップセット推
力を制御しながら摩擦圧接を行う制御は、第1主軸ユニ
ット14と第2主軸ユニット15とも同じタイミングで
行うことができることから非常に摩擦圧接のための制御
を簡単にすることができる。
【0087】(5)本実施形態では、摩擦圧接が終了す
ると、完成品の実全長Lafを求めこの完成品の実全長
Lafが完成品の規格長に対して許容誤差内にあるかど
うか判定する。そして、その判定結果を表示装置35に
表示するようにした。
【0088】従って、加工後においても、完成品の実全
長Lafが許容誤差内に無い不良品を自動的に見つける
ことができ、より信頼性の高い完成品を生産することが
できる。
【0089】(6)本実施形態では、完成品の実全長L
afが完成品の規格長に対して許容誤差内にあるかどう
の判定の他に、左側寄り代D1及び右側寄り代D2がそ
れぞれ予め設定された許容誤差内にそれぞれあるかどう
か判定する。そして、その判定結果を表示装置35に表
示するようにした。
【0090】従って、加工後においても、左側及び右側
寄り代D1,D2がそれぞれ許容誤差内に無い不良品を
自動的に見つけることができ、より信頼性の高い完成品
を生産することができる。
【0091】(7)本実施形態では、第1及び第2主軸
ユニット14,15のスライド移動を駆動する駆動機構
を左側及び右側スライド用サーホモータM3,M4にて
実現した。
【0092】従って、従来のように油圧シリンダを用い
て第1及び第2主軸ユニット14、15のスライド移動
させるのと比べて精度の高い移動制御及びアップセット
推力の制御を行うことができる。又、本実施形態では、
油圧シリンダのように環境温度の影響に左右されず動作
の応答性も油圧シリンダのよりも速いことから信頼性の
向上及び生産性の向上を図ることができる。
【0093】(8)本実施形態では、規格検査処理及び
完成品検査処理は、一連の摩擦圧接作業の中で品質保証
コントローラ33が行っている。従って、検査処理のた
めに特別な装置を別途設けて別の場所ですることがない
ので、生産性の向上を図ることができる。
【0094】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ○上記実施形態では、「摩擦圧接」という作業工程にお
いて、ワークW1,W3を同時にワークW2に接合させ
るように実施したが、ワークW1,W3を片側ずつワー
クW2に接合させるように実施してもよい。この場合、
ステップ114からステップ122までの作業は、第1
及び第2主軸ユニット14,15により片側ずつ行われ
るようになっている。例えばワークW1をワークW2に
接合してからワークW3をワークW2に接合させる場合
について詳述すると、図6に示すように、まず、ステッ
プ114aにおいて、NCコントローラ32は第1回転
用サーボモータM1を回転させる。第1回転用サーボモ
ータM1(主軸14a)が所定の回転数になると、ステ
ップ115aに移る。そして、ステップ116a、ステ
ップ117aを経て、ステップ118aに移る。
【0095】ステップ118aにおいて、第1主軸ユニ
ット14の基準ポイントPo1が主軸回転停止位置FP
1に到達するまでスライド前進を続行させる。ここで
は、主軸回転停止位置FP1は、予め試験等で求めコン
トローラ32に記憶してあったデータであって、以下の
ように定義している。即ち、加工前の各ワークW1〜W
3の長さが寸法誤差のないそれぞれ規格長Lw1,Lw
2,Lw3であって、その各ワークW1〜W3の各チャ
ック14e,15e及びクランプ22,23に対して取
り付け誤差がない状態で締着された状態にで摩擦圧接を
行う。そして、回転停止させてアプセット推力をP2を
加えて接合した時に両接合部分が均一な接合状態で且つ
加工後の全長が完成品の規格長となる時の前記回転停止
動作を開始する基準ポイントPo1の位置である。
【0096】そして、基準ポイントPo1が主軸回転停
止位置FP1に到達すると、ステップ119aにおいて
第1回転用サーボモータM1に制動をかけて主軸14a
を回転停止させるとともに、ステップ120aにおいて
左側スライド用サーボモータM3をアプセット推力がP
2となるように回転させる。
【0097】ステップ121aにおいて、アプセット推
力がP2をかけた状態が予め定めた設定時間経過する
と、ステップ122aに移り左側スライド用サーボモー
タM3を停止させてワークW1とワークW2との摩擦圧
接を終了するとともに中間成品検査処理を行う。
【0098】ステップ122aにおいて、品質保証コン
トローラ33は、左側ワークW1と中間ワークW2との
間の摩擦圧接による左側寄り代D1(=ECP1−CP
1)が予め設定された寄り代設定値と比較し許容誤差内
にあるかどうか判定する。ここでは、寄り代設定値は、
予め試験等で求めコントローラ32に記憶してあったデ
ータであって、以下のように定義している。即ち、加工
前の各ワークW1〜W3の長さが寸法誤差のないそれぞ
れ規格長Lw1,Lw2,Lw3であって、その各ワー
クW1〜W3の各チャック14e,15e及びクランプ
22,23に対して取り付け誤差がない状態で締着され
た状態にで摩擦圧接を行う。そして、加工後の全長が完
成品の規格長となる圧接終了時の基準ポイントPo1の
位置(最終位置)と、圧接する前に左側ワークW1が中
間ワークW2に当接する時の基準ポイントPo1の位置
(実当接位置)との差を寄り代設定値にする。
【0099】そして、寄り代D1を予め設定された寄り
代設定値と比較し許容誤差内にないと判定されると、作
業がステップ123aに移り左側チャック14eを緩め
る(このとき、NCコントローラ32が右側チャック1
5eを緩めない指令を出す)。続いて、ステップ124
a,124b及びステップ125a,125bにて、左
側及び右側スライド用サーボモータM3,M4を逆回転
させて基準ポイントPo1,Po2が原位置HP1,H
P2に到達するまで第1及び第2主軸ユニット14,1
5を後退させる。
【0100】第1及び第2主軸ユニット14,15の基
準ポイントPo1,Po2が原位置HP1,HP2に到
達すると、ステップ126及びステップ127に移り、
固定クランプ22及び移動クランプ23を緩め、不合格
の中間成品を固定クランプ22及び移動クランプ23か
ら取り出し新たな左側ワークW1と中間ワークW2を取
り替えしてから再びステップ107a,107bからス
テップ122aまで作業を行う。
【0101】また、ステップ122aにおいて、寄り代
D1を予め設定された寄り代設定値と比較し許容誤差内
にあると判定されると、作業がステップ114bに移
る。同様に、ステップ114bにおいて、まず、NCコ
ントローラ32は第2回転用サーボモータM2を回転さ
せる。第2回転用サーボモータM2(主軸15a)が所
定の回転数になると、ステップ115bに移る。そし
て、ステップ116b、ステップ117bを経て、ステ
ップ118bに移る。
【0102】ステップ118bにおいて、第2主軸ユニ
ット15の基準ポイントPo2が主軸回転停止位置FP
2に到達するまでスライド前進を続行させる。ここで
は、主軸回転停止位置FP2は、予め試験等で求めコン
トローラ32に記憶してあったデータであって、以下の
ように定義している。即ち、加工前の各ワークW1〜W
3の長さが寸法誤差のないそれぞれ規格長Lw1,Lw
2,Lw3であって、その各ワークW1〜W3の各チャ
ック14e,15e及びクランプ22,23に対して取
り付け誤差がない状態で締着された状態にで摩擦圧接を
行う。そして、回転停止させてアプセット推力をP2を
加えて接合した時に両接合部分が均一な接合状態で且つ
加工後の全長が完成品の規格長となる時の前記回転停止
動作を開始する基準ポイントPo2の位置である。
【0103】そして、基準ポイントPo2が主軸回転停
止位置FP2に到達すると、ステップ119bにおいて
第2回転用サーボモータM2に制動をかけて主軸15a
を回転停止させるとともに、ステップ120bにおいて
右側スライド用サーボモータM4をアプセット推力がP
2となるように回転させる。
【0104】ステップ121bにおいて、アプセット推
力がP2をかけた状態が予め定めた設定時間経過する
と、ステップ122bに移り右側スライド用サーボモー
タM4を停止させてすべての摩擦圧接を終了するととも
に完成品検査処理を行う。
【0105】ステップ122bにおいて、まず、品質保
証コントローラ33は、上記実施形態と同様に、基準ポ
イントPo1,Po2の現在位置(最終位置)に基づい
て各ワークW1〜W3を接合した完成品の実全長Laf
が完成品の規格長に対して許容誤差内にあるかどうか判
定する。
【0106】次に、品質保証コントローラ33は、右側
ワークW3と中間ワークW2との間の摩擦圧接による左
側寄り代D2(=ECP2−CP2)が予め設定された
寄り代設定値と比較し許容誤差内にあるかどうか判定す
る。ここでは、寄り代設定値は、予め試験等で求めコン
トローラ32に記憶してあったデータであって、以下の
ように定義している。即ち、加工前の各ワークW1〜W
3の長さが寸法誤差のないそれぞれ規格長Lw1,Lw
2,Lw3であって、その各ワークW1〜W3の各チャ
ック14e,15e及びクランプ22,23に対して取
り付け誤差がない状態で締着された状態にで摩擦圧接を
行う。そして、加工後の全長が完成品の規格長となる圧
接終了時の基準ポイントPo2の位置(最終位置)と、
圧接する前に右側ワークW3が中間ワークW2に当接す
る時の基準ポイントPo2の位置(実当接位置)との差
を寄り代設定値にする。
【0107】そして、それらの判定結果を表示装置35
に表示する。そして、完成品検査が終了すると、作業が
ステップ123a,123bに移り左側及び右側チャッ
ク14e,15eを緩める。続いて、ステップ124
a,124b及びステップ125a,125bにて、左
側及び右側スライド用サーボモータM3,M4を逆回転
させて基準ポイントPo1,Po2が原位置HP1,H
P2に到達するまで第1及び第2主軸ユニット14,1
5を後退させる。
【0108】第1及び第2主軸ユニット14,15の基
準ポイントPo1,Po2が原位置HP1,HP2に到
達すると、ステップ126及びステップ127に移り、
固定クランプ22及び移動クランプ23を緩め、合格又
は不合格の完成品を固定クランプ22及び移動クランプ
23から取り出し作業が終了する。
【0109】従って、この場合、上記実施形態とほぼ同
様な効果を得ることができる。なお、この場合、ワーク
W3をワークW2に接合してからワークW1をワークW
2に接合させるように実施してもよい。
【0110】また、ステップ119bにおいて第2回転
用サーボモータM2に制動をかけるタイミングは、第2
主軸ユニット15の基準ポイントPo2と前記第1主軸
ユニット14の主軸回転停止位置FP1との相対位置間
の距離が標準設定値になった時点にて実施してもよい。
【0111】○上記実施形態のワークW1,W3を同時
にワークW2に接合させる形式と、上記別例のワークW
1,W3を片側ずつワークW2に接合させる形式とを、
互いに切り換えることができる2つのモードにし摩擦圧
接装置10に持たせて実施してもよい。従って、接合し
ようとする3つのワークW1,W2,W3の条件によっ
て自由に2つのモードを選択することができる。その結
果、上記実施形態の効果に加えて、摩擦圧接装置10の
汎用性を向上することができる。
【0112】○ワークW1,W3をワークW2に対して
位相合わせする必要がない場合において、第1,2主軸
ユニット14,15の主軸14a,15aを回転駆動す
るモータを、サーボモータ以外のモータ例えばインダク
ションモータ等にて実施してもよい。
【0113】○上記実施形態では、品質保証コントロー
ラ33は、全長寸法誤差△Lwの絶対値が許容全長誤差
値△L1以下で且つ変位量△Po1,△Po2の絶対値
がそれぞれ許容変位誤差値△E1,△E2以下である場
合のみ、次の摩擦圧接の作業工程に移るように実施し
た。実際には、全長寸法誤差△Lwの絶対値が許容全長
誤差値△L1以下で変位量△Po1,△Po2の絶対値
がいずれか1つ又は両方ともそれぞれ許容変位誤差値△
E1,△E2を超える場合がある。そのため、中間ワー
クW2のクランプ22,23に対する取り付けに大きな
取付誤差があったと判断されたとき、次のように修正し
て実施してもよい。
【0114】つまり、固定クランプ22と移動クランプ
23を緩めてから、第1,第2主軸ユニット14,15
を同方向に且つ同じスライド量にてスライド移動させ
る。このとき、第1,第2主軸ユニット14,15をス
ライド移動させる方向及びスライド量が、変位量△Po
1,△Po2の絶対値と許容変位誤差値△E1,△E2
との相対値によってメインコントローラ31より決め
る。そして、この修正によって、変位量△Po1,△P
o2の絶対値がそれぞれ許容変位誤差値△E1,△E2
以下であるとなれば、固定クランプ22と移動クランプ
23を締めて次のステップ113a,113bに移る。
修正した後の変位量△Po1,△Po2の絶対値がいず
れか1つやはり許容変位誤差値△E1,△E2を超える
となれば、新たなワークW1〜W3に交換しワーク初期
セットの作業工程を再度行う。
【0115】従って、この場合、上記実施形態の効果に
加えて、ワークW2を取り付けるための取付基準(スト
ッパ)等を省略してもよい。その結果、ワークW2を簡
単に取り付けることができるとともに、摩擦圧接装置1
0の構造を簡単にすることができる。
【0116】○上記実施形態では、「摩擦圧接」の作業
工程では、ステップ113a,113bにおいて、第
1,第2主軸ユニット14,15を一時後退させてから
ワークW1,W3をワークW2に接合させるように実施
したが、第1,第2主軸ユニット14,15を一時後退
させなくて直接ワークW1,W3をワークW2に接合さ
せるように実施してもよい。このとき、ワークW1,W
2,W3の接合端面の均一性及び平行度を一定基準に満
足することが要求される。この場合、上記実施形態とほ
ぼ同様な効果を得ることができる。
【0117】○上記実施形態では、図5に示すように、
主軸停止のステップ119とP2トルクスライド前進の
ステップ120a,120bは、同時に行うように実施
したが、それと違って、規制ONにて主軸停止してから
タイマにてP2トルクスライド前進の開始を遅らし、又
は規制ONにてP2トルクスライド前進の開始してから
タイマにて主軸停止を遅らして実施してもよい。この場
合、上記実施形態とほぼ同様な効果を得ることができ
る。
【0118】○固定クランプ22と移動クランプ23の
うちいずれか1つを省略して実施してもよい。 ○品質保証コントローラ33による完成品検査処理を省
略して実施してもよい。この場合、上記実施形態の
(5)、(6)及び(8)以外の効果を得ることができ
る。
【0119】○第2リニアガイド13、移動クランプ2
3と第1リニアガイド12の配置は上記実施形態のよう
に限定されず、逆にしてもよい。 (第2実施形態)以下、本発明を具体化した第2の実施
形態を図7〜図10に従って説明する。
【0120】図7は、本実施形態の単頭型摩擦圧接装置
の正面図である。図7に示すように、摩擦圧接装置50
の設備ベース51の一端上面には、リニアガイド52が
長手方向(Y方向)に延設されている。リニアガイド5
2には主軸ユニット53が移動可能に設置されている。
主軸ユニット53には、主軸53aが回転可能に設けら
れている。主軸53aは回転用サーボモータ53dと駆
動連結されている。主軸53aの先端にはチャック53
eが取り付けられている。そのチャック53eの奥側に
は、ワークの移動を規制するためのストッパ53fが設
けられている。主軸ユニット53は、設備ベース51内
に突出するアーム54を介してスライド用サーボモータ
55と駆動連結されている。
【0121】また、摩擦圧接装置50の設備ベース51
の他端上面には、基台56が固着されている。さらにそ
の基台56の主軸ユニット53に近い基端(図7におい
て左端)の上面には、ワーク固定装置としての固定クラ
ンプ57が固設されている。また、基台56の上面には
リニアガイド58が設けられ、リニアガイド58にはス
トッパ59がY方向移動可能に配置されている。ストッ
パ59の後端には調節レバー59aが設けられ、ストッ
パ59の位置は、その調節レバー59aにて調整するこ
とができる。
【0122】本実施形態の摩擦圧接装置50の電気的構
成は右側回転用及びスライド用サーボモータM2,M3
が省略されている点を除いて第1実施形態とはほぼ同じ
であって、各コントローラ31〜33に内蔵したROM
に記憶した制御プログラムが相違する。従って、その相
違する制御プログラムに関連した動作を以下の摩擦圧接
作業に従って説明する。
【0123】上記のように構成した単頭型摩擦圧接装置
が摩擦圧接作業のために行う一連の作業を図8及び図9
に示す作業フローチャートに従って説明する。なお、説
明の便宜上、第1実施形態と同じ作業の詳しい説明を省
略する。
【0124】「ワーク初期セツト」本実施形態では、ま
ず、主軸ユニット53を原位置に配置した状態からステ
ップ200においてこの作業が開始される。
【0125】そして、ステップ201a及びステップ2
02aにおいて、ワークW1をチャック53eに締着固
定させる。この時、ワークW1はチャック53eに対す
る組み付け誤差を考慮しないで締着している。
【0126】次に、ステップ201b及びステップ20
2bにおいて、中間ワークW2を固定クランプ57の主
軸ユニット53側から突出する長さを一定基準値にする
ように固定クランプ57により締着している。そして、
このとき、前記ストッパ59を、固定クランプ57によ
り締結されたワークW2に当接するようにY方向移動し
基台56に固定させる。
【0127】そして、ステップ203からステップ20
8までの作業順は、第1実施形態のステップ107aか
らステップ112までの作業順と同じである。ただし、
ステップ208における規格検査処理(素材長判定)は
次のように行う。
【0128】NCコントローラ32は、単頭型摩擦圧接
装置に備えた左側及び右側ストロークセンサ(図示せ
ず)からの位置検出信号を入力する。NCコントローラ
32は、左側ストロークセンサの位置検出信号に基づい
て設備ベース51に対する主軸ユニット53の位置を演
算する。また、NCコントローラ32は、右側ストロー
クセンサの位置検出信号に基づいて設備ベース51に対
するストッパ59の位置を演算する。そして、本実施形
態では、NCコントローラ32は、主軸ユニット53の
チャック53eの基端に設けたストッパ53fのワーク
W1を規制する規制面の位置(基準ポイントPo3)を
設備ベース51に対する主軸ユニット53の位置として
演算する。同様に、NCコントローラ32は、ストッパ
59のワークW2を規制する規制面の位置Po4を設備
ベース51に対するストッパ59の位置T1として演算
する。この演算した主軸ユニット53の位置Po3とス
トッパ59の位置T1は、回転用及びスライド用サーボ
モータ53d,55を回転制御に使用されるとともに品
質保証コントローラ33の品質保証のための演算処理に
使用される。
【0129】そして、第1回目圧接作業前の規格検査処
理では、品質保証コントローラ33は、NCコントロー
ラ32からの基準ポイントPo3の現在位置(実当接位
置)CP3を読み出す。そして、基準ポイントPo3の
実当接位置CP3が予め設定されている基準当接位置T
P3に対してどれだけ変位しているかその変位量△Po
3を求める。つまり、 △Po3=CP3−TP3=△w1+△e となる。次に、品質保証コントローラ33は、NCコン
トローラ32からの主軸ユニット53の現在位置CP3
を読み出すとともに、ストッパ59の現在位置T1を読
み出す。そして、両ストッパ53f,ストッパ59間の
相対距離L12(=L1+L2)とワークW3の基準長
さLw3により加工前の各ワークW1〜W3をつなぎ合
わせた時の実全長Lbeを演算する。つまり、 Lbe=L12+Lw3=Lw1+Lw2+Lw3+△
w1+△w2 となる。求めた実全長Lbeから全長寸法誤差△Lwを
求める。つまり、規格長どおりの全長をLt(=Lw1
+Lw2+Lw3)とすると、 △Lw=Lbe−Lt=△w1+△w2 となる。
【0130】そして、品質保証コントローラ33は求め
た全長寸法誤差△Lwの絶対値が予め定めた許容全長誤
差値△L3以下であるか判定する。又、品質保証コント
ローラ33は前記求めた変位量△Po3の絶対値が予め
定めた許容変位誤差値△E3以下であるか判定する。
【0131】品質保証コントローラ33は、全長寸法誤
差△Lwの絶対値が許容全長誤差値△L3以下で且つ変
位量△Po3の絶対値が許容変位誤差値△E3以下であ
る場合のみ、次の摩擦圧接の作業工程に移る。反対に、
少なくともいずれか1つが許容誤差値を超える値になっ
た場合には、ワークW1及びワークW2の寸法誤差△w
1,△w2が大きいとして新たなワークW1及びワーク
W2に交換するようステップ200へ戻り上記したワー
ク初期セットの作業工程を再度行う。
【0132】「摩擦圧接」ステップ209の一時後退を
した後のステップ210からステップ222までの作業
は第1実施形態の別例を示す図6のステップ114aか
らステップ126までの作業とほぼ同じである。ただ
し、ステップ218における品質判定では、品質保証コ
ントローラ33は、NCコントローラ32から基準ポイ
ントPo3の現在位置(最終位置)ECP3を読み出
す。ワークW1と中間ワークW2との間の摩擦圧接によ
る寄り代D3を求める、つまり、 D3=ECP3−CP3 となる。この求めた寄り代D3が予め設定された許容誤
差内にあるかどうかのみ判定する。
【0133】そして、ステップ223において、ステッ
プ218における品質判定が合格し且つ第2回目圧接が
完了していないワークしかステップ224に移らないよ
うに設定している。ステップ224において、一体に接
合されたワークW1,W2の向きをひっくり返して、ス
テップ200へ戻る。また、ステップ218における品
質判定が不合格したワークW1,W2はステップ225
で取り出され破棄される。
【0134】そして、図10に示すように、一体に接合
されたワークW1,W2を固定クランプ57の主軸ユニ
ット53側から突出する長さを一定基準値にするように
固定クランプ57により締結する。前記ストッパ59
を、固定クランプ57により締結された一体となったワ
ークW1,W2のワークW1端面に当接するようにY方
向移動し基台56に固定させる。(ステップ201b及
びステップ202b)。
【0135】次に、ワークW3をチャック53eに締着
固定させる(ステップ201a及びステップ202
a)。この時、ワークW3はチャック53eに対する組
み付け誤差を考慮しないで締着している。
【0136】そして、上記と同様に、ステップ203か
らステップ223までの作業によってワークW3を一体
となったワークW1,W2に圧接させる。その中、ステ
ップ208における第2回目圧接作業前の規格検査処理
では、品質保証コントローラ33は、NCコントローラ
32からの基準ポイントPo3の現在位置(実当接位
置)CP4を読み出す。そして、基準ポイントPo3の
実当接位置CP4が予め設定されている基準当接位置T
P4に対してどれだけ変位しているかその変位量△Po
4を求める。つまり、 △Po4=CP4−TP4=△w3+△e となる。
【0137】そして、品質保証コントローラ33は前記
求めた変位量△Po4の絶対値が予め定めた許容変位誤
差値△E4以下であるか判定する。品質保証コントロー
ラ33は、変位量△Po4の絶対値が許容変位誤差値△
E4以下である場合のみ、次の摩擦圧接の作業工程に移
る。反対に、変位量△Po4の絶対値が許容変位誤差値
△E4を超える場合には、新たなワークW3に交換する
ようステップ200へ戻り上記したワーク初期セットの
作業工程を再度行う。
【0138】また、ステップ218における品質判定で
は、品質保証コントローラ33は、NCコントローラ3
2から基準ポイントPo3の現在位置(最終位置)EC
P4を読み出す。ワークW3と一体となったワークW
1,W2との間の摩擦圧接による寄り代D4を求めて、
つまり、寄り代D4は、最終位置ECP4とステップ2
07においてメインことローラ31より記憶した実当接
位置CP4から、 D4=ECP4−CP4 となる。この求めた寄り代D4が予め設定された許容誤
差内にあるかどうか判定する。
【0139】また、品質保証コントローラ33は、その
最終位置ECP4とストッパ59の現在位置T2に基づ
いて各ワークW1〜W3を接合した完成品の実全長La
fを演算する。つまり、 Laf=T2−ECP4 となる。この完成品の実全長Lafが完成品の規格長に
対して許容誤差内にあるかどうか判定する。そして、寄
り代D4及び完成品の実全長Lafの判定結果を表示装
置35に表示する。
【0140】また、ステップ223の判定によってステ
ップ225に移って完成品(不合格品を含む)を取り出
すことによってすべての作業が終了する。従って、第1
及び第2回目の摩擦圧接の寄り代D3,D4はほぼ同じ
となることから、本実施形態は、第1実施形態とほぼ同
じの効果を得ることができる。
【0141】なお、第2実施形態は、次のように変更し
てもよい。 ○第2実施形態では、回転側である主軸ユニット側がス
ライドするものであったが図11に示すように、非回転
側(つまり固定クランプ側)がスライドするものにして
もよい。
【0142】簡単に説明すると、図11に示すように、
摩擦圧接装置60のリニアガイド61上に移動クランプ
62が移動可能に設けられ、移動クランプ62がアーム
63及びボールネジ64などを介してスライド用サーボ
モータ65と駆動連結されている。移動クランプ62に
はストッパ66が固定され、設備ベース67上の図中右
側には主軸ユニット68が固定されている。この構成で
は、移動クランプ62がスライド前進して、移動クラン
プ62に固定されたワークW2(又は一体となったワー
クW1,W2)と主軸ユニット68のチャック68aに
固定されるワークW1(又はワークW3)とが摩擦圧接
される。
【0143】従って、この場合、上記実施形態の効果に
加え、主軸ユニット側が固定されるので、主軸回転用サ
ーボモータの制御に必要な電気配線の取り回し等が容易
となる。さらに、スライドの慣性が小さくなるので、ス
ライドの高速化を図ることができ、実用上好ましいもの
となる。
【0144】なお、上記各実施形態において述べた式
は、座標基準の取り方より必要に応じて符号が変わるの
は言うまでもない。上記各実施形態とも、図面右側を
+、左側を−としているが、例えば中間ワークW2に対
し近寄る方向を−、離間する方向を+と定義することも
可能である。
【0145】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び3に
記載の発明によれば、品質の向上を図ることができると
ともに生産効率の向上を図ることができる。
【0146】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、完成品の外観品質の向上
を図ることができる。請求項4に記載の発明によれば、
完成品の全長精度及び外観品質の向上を図ることができ
るとともに、生産効率の向上を図ることができる。
【0147】請求項5に記載の発明によれば、品質の向
上を図ることができるとともに生産効率の向上を図るこ
とができる。請求項6に記載の発明によれば、品質の向
上を図ることができるとともに生産効率の向上を図るこ
とができる。
【0148】請求項7に記載の発明によれば、完成品の
全長精度及び外観品質の向上を図ることができるととも
に、生産効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の摩擦圧接装置の正面図。
【図2】同じく摩擦圧接装置の電気的構成を示す説明
図。
【図3】同じく摩擦圧接装置の素材長判定を示す説明
図。
【図4】摩擦圧接作業を示すフローチャート。
【図5】同じく摩擦圧接作業を示すフローチャート。
【図6】別例の摩擦圧接作業を示すフローチャート。
【図7】第2実施形態の摩擦圧接装置の正面図。
【図8】摩擦圧接作業を示すフローチャート。
【図9】同じく摩擦圧接作業を示すフローチャート。
【図10】同じく摩擦圧接装置の正面図。
【図11】第2実施形態の別例の摩擦圧接装置の正面
図。
【符号の説明】
10,50,60…摩擦圧接装置、14,15…第1,
2主軸ユニット、14f,15f…ストッパ、22,2
3,57,62…ワーク固定装置としての固定及び移動
クランプ、68…主軸ユニット、M3,M4…スライド
用サーボモータ、S1,S2…ストロークセンサ、W
1,W2,W3…第1,第2及び第3ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 広之 愛知県大府市北崎町清水1丁目3番地 イ ヅミ工業 株式会社内 Fターム(参考) 4E067 BG02 CA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    に対しその一端にチャックに締着させた第1ワークの先
    端を、他端にチャックに締着させた第3ワークの先端を
    摩擦圧接して接合する摩擦圧接方法において、 前記第1及び第3ワークの先端をそれぞれ接合する第2
    ワークの端部に当接し押圧させてそれぞれ第1及び第3
    ワークを締着させるチャックに設けたストッパに同ワー
    クの基端を当接させた後、加工前のワークの寸法誤差
    と、第2ワークの取付誤差の少なくともいずれか一方を
    判定するようにした摩擦圧接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の摩擦圧接方法におい
    て、 前記判定結果が許容値以内にあった時、第1及び第3ワ
    ークを第2ワークの接触位置から予め定めた摩擦圧接完
    了位置に向かって摩擦圧接を行い、その摩擦圧接完了位
    置と第1及び第3ワークの第2ワークの接触位置とか
    ら、第1及び第3ワークの第2ワークのそれぞれ接合に
    よる寄り代をそれぞれ求め、その各寄り代に基づいて成
    品判定をするようにした摩擦圧接方法。
  3. 【請求項3】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    に対しその一端に第1ワークの先端を、他端に第3ワー
    クの先端を同時に摩擦圧接して接合する摩擦圧接装置に
    おいて、 第2ワークに対して第1及び第3ワークを同時接合する
    前にそれぞれ第1及び第3ワークを第2ワークに対して
    互いに接触させて全長を算出して加工前のワークの寸法
    誤差と、第2ワークの取付誤差の少なくともいずれか一
    方を判定する判定手段を設けた摩擦圧接装置。
  4. 【請求項4】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    に対しその一端に第1ワークの先端を、他端に第3ワー
    クの先端を同時に摩擦圧接して接合する際に第1及び第
    3ワークの先端が共に第2ワーク対して等距離離間した
    圧接開始位置からそれぞれ摩擦圧接完了位置まで移動し
    て摩擦圧接して接合する摩擦圧接装置において、 第2ワークに対して第1及び第3ワークを同時接合する
    前にそれぞれ第1及び第3ワークを第2ワークに対して
    互いに接触させて全長を算出して加工前のワークの寸法
    誤差と、第2ワークの取付誤差の少なくともいずれか一
    方を判定する素材判定手段と第2ワークに対して第1及
    び第3ワークを同時接合した後、前記摩擦圧接完了時の
    位置と第1及び第3ワークの第2ワークとの接触位置と
    から、第1及び第3ワークの第2ワークとのそれぞれ接
    合による寄り代をそれぞれ求め、その各寄り代に基づい
    て成品判定をする寄り代判定手段と第2ワークに対して
    第1及び第3ワークを同時接合した後、前記摩擦圧接完
    了時の位置から、第1及び第3ワークの第2ワークとの
    接合による総全長を求め、その総全長に基づいて成品判
    定をする全長判定手段とを備えた摩擦圧接装置。
  5. 【請求項5】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    に対しその一端にチャックに締着させた第1ワークの先
    端を摩擦圧接して接合する摩擦圧接装置において、 第1ワークと第2ワークとを接合する前に互いに接触さ
    せて全長を算出して加工前のワークの寸法誤差を判定す
    る素材判定手段を設けた摩擦圧接装置。
  6. 【請求項6】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    の一端に、第1ワークの先端を摩擦圧接して接合した
    後、前記第2ワークの他端に、第3ワークの先端を摩擦
    圧接して接合する摩擦圧接装置において、 第1ワークと第2ワークとを接合する前に互いに接触さ
    せて全長を算出して加工前のワークの寸法誤差を判定す
    るとともに、 前記第1ワークを接合した第2ワークと第3ワークとを
    接合する前に互いに接触させて全長を算出して加工前の
    ワークの寸法誤差を判定する素材判定手段とを設けた摩
    擦圧接装置。
  7. 【請求項7】 ワーク固定装置に固定された第2ワーク
    の一端に、第1ワークの先端を摩擦圧接して接合した
    後、前記第2ワークの他端に、第3ワークの先端を摩擦
    圧接して接合する摩擦圧接装置において、 第2ワークに対して第1ワークを接合した後、摩擦圧接
    完了時の位置と第1ワークの第2ワークとの接触位置と
    から、第1ワークの第2ワークとの接合による寄り代
    と、接合した第1ワークと第2ワークに対して第3ワー
    クを接合した後、摩擦圧接完了時の位置と第3ワークの
    接合した第1ワークと第2ワークとの接触位置とから、
    第3ワークの接合した第1ワークと第2ワークとの接合
    による寄り代とをそれぞれ求め、その各寄り代に基づい
    て成品判定をする寄り代判定手段と、 接合した第1ワークと第2ワークに対して第3ワークを
    接合した後、摩擦圧接完了時の位置から、第3ワークの
    接合した第1ワークと第2ワークとの接合による総全長
    を求め、その総全長に基づいて成品判定をする総全長判
    定手段とを備えた摩擦圧接装置。
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