JP2000176452A - 電解イオン水の製造方法 - Google Patents
電解イオン水の製造方法Info
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Abstract
つpH値の変動の少ないアルカリ性イオン水を、安定し
てしかもごく短時間で効率よく量産することができる電
解イオン水製造方法を提供する。 【解決手段】1対の隔膜により隔てられたカソード室と
中間室およびアノード室を有する3槽式の電解槽を複数
基直列に使用し、各電解槽のアノード室には酸性水製造
のための原料水をそれぞれ供給し、各電解槽の中間室に
は電解液を循環供給し、最上流の電解槽のカソード室か
ら取り出されたアルカリ性イオン水を下流の電解槽のカ
ソード室に順次供給し、最下流の電解槽のカソード室か
ら取り出したアルカリ性イオン水を電解槽の外部に設け
た貯槽に収容しつつポンプによって最上流の電解槽のカ
ソード室に送りこむ操作を繰り返すことによりカチオン
を蓄積させ、アルカリ性イオン水のpH値を上昇させ
る。
Description
詳細には、洗浄剤や除菌剤として好適な強アルカリ性イ
オン水を製造する方法に関する。
リ性水すなわちアルカリ性イオン水は公知である。かか
るアルカリ性イオン水を製造する装置や方法として、従
来、電解液を電解槽に連続供給してアルカリ性の水を作
り出す連続方式が知られている。この先行技術は、大別
すると、次の2種類がある。その一つは中央に電解液室
をその左右にアノード室とカソード室を有せしめるよう
に2枚の隔膜で区画し、アノード室とカソード室にそれ
ぞれ電極を設けた電解槽を用い、前記アノード室とカソ
ード室の入口側にそれぞれ外部からの水道水または純水
の供給配管を接続し、アノード室の出口側に酸性水の取
出し配管を接続し、カソード室の出口側にアルカリ性イ
オン水の取出し配管を接続している。そして、外部に電
解液槽を設け、これの排出側と電解液室の入口側とを循
環用ポンプを介して接続し、電解液室に電解液を循環供
給するようにしている。
ってアノード室とカソード室に区画した電解槽を使用
し、アノード室とカソード室のそれぞれの入口側に電解
液の供給配管を接続し、アノード室の出口側に酸性水の
取出し配管を接続し、カソード室の出口側にアルカリ性
の水の取出し配管を接続している。これら先行技術は、
電解液を電解槽に連続供給しながらアルカリ性イオン水
と酸性水を同時に採取する方式であるため、それらの水
を多量に製造することは可能であるものの、次のような
問題があった。
を問題なく製造することが困難である。すなわち、2槽
式の電解槽を用いた場合、電解液は連続して通路状のカ
ソード室を経て出口より排出されるため、電解液に電解
電圧が印加される時間は、電解液が電極間を通過する間
という極めて短時間となる。また、3槽式の電解槽を用
いた形式は、中央の電解液室内の電解液を電解してカソ
ード室内の水に隔膜を通してカチオンを移行させ、アル
カリ性イオン水を生成させるが、カソード室入り口から
供給される原料水(水道水または純水)は通路状のカソ
ード室を経てカソード室の出口から連続に排出されるた
め、原料水には電極を通過する極めて短い間しか隔膜を
通して電解液からカチオンが移行しない。したがって、
いずれの形式も、製造されるアルカリ性イオン水のpH
値は低くなる。このため、飲料用には利用することがで
きるアルカリ性イオン水の製造は可能であるが、洗浄剤
や除菌剤として効果のある高いpH値の水を製造するこ
とが困難である。
と、高濃度の塩化物イオンを含む電解液が電解されるた
め、アノード室側で、はなはだしい刺激臭のガスが大量
発生する問題が生ずる。また別の対策として、水道水ま
たは純水の供給量を減らすと、電解の電気エネルギーが
一部熱エネルギーに変わって電解液の温度を上昇させる
ため、隔膜に負担がかかって長時間の電解ができなくな
る。したがって、電解液として高濃度のものを使用でき
る3槽式の電解槽を使用しても、工業的に生成できるア
ルカリ性イオン水のpH値は12.0以下であった。第
2に、3槽式の電解槽を用い、アルカリ性イオン水の品
質を考慮して原料水に純水を使用した場合、この純水が
副生成物の酸性水の製造にも使用されることになる。純
水は陰イオンと陽イオンを除去処理した比較的高価な水
であるため、アルカリ性イオン水の製造コストが高くな
る。第3に、生成されるアルカリ性イオン水のpH値の
変動が大きく、一定のpH値のアルカリ性の水をバラツ
キなく製造することが困難である。すなわち、先行技術
では電解液の濃度の変化と液温の変化により電解電流が
変化し、それにより、夏期と冬期などではpH値の高い
アルカリ性イオン水となったり、pH値の低いアルカリ
性イオン水となるなど、バラツキが大きくなる。
前述した連続方式の他に、バッチ方式がある。この方式
は、電解槽内に電解液を貯めた状態で一定時間電解を行
うことによりアルカリ性イオン水を生成させ、得られた
アルカリ性イオン水を電解槽から取り出し、その後電解
槽内に再び電解液を貯めて一定時間電解する操作を行な
うものである。この先行技術は、電解液が槽に蓄えられ
た状態で電解電圧を印加するので、この電圧印加時間を
任意に設定することにより、連続式の場合に比べて高い
pH値のアルカリ性イオン水を作ることができる。しか
しながら、電解槽のカソード室とアノード室の容積が固
定されているため、アルカリ性イオン水と酸性水の生成
量の比率を任意に変化させることができない点、アルカ
リ性イオン水と酸性水のpH値を各々自由に設定するこ
とができない点、多量のアルカリ性イオン水と酸性水を
製造するには、電解液を収容する電解槽およびそれに付
帯する設備も大きくしなければならず、装置全体が大型
化する点に難点がある。
が12.0を越える強アルカリ性を有しかつpH値の変
動の少ないアルカリ性イオン水を、安定してしかもごく
短時間で効率よく量産することができる新規な電解イオ
ン水製造方法を提供することにある。
本発明の電解イオン水製造方法(第1方法)は、電解槽
に電解質を含む水溶液を連続的に供給しながら、電解槽
内部のカソード電極とアノード電極間に電解電圧を印加
することにより前記カソード室でアルカリ性イオン水を
生成させ、その生成されたアルカリ性イオン水を再びカ
ソード室に供給して電解電圧を印加する操作を繰り返す
ことによりカチオンを蓄積させ、アルカリ性イオン水の
pH値を上昇させる方法であって、1対の隔膜により隔
てられたカソード室と中間室およびアノード室を有する
3槽式の電解槽を複数基直列に使用し、各電解槽のアノ
ード室には酸性水製造のための原料水をそれぞれ供給
し、各電解槽の中間室には電解液を循環供給し、カソー
ド室で生成されたアルカリ性イオン水のカソード室への
供給は、最上流の電解槽のカソード室から取り出された
アルカリ性イオン水を下流の電解槽のカソード室に順次
供給し、最下流の電解槽のカソード室から取り出したア
ルカリ性イオン水を電解槽の外部に設けた貯槽に収容し
つつポンプによって最上流の電解槽のカソード室に送り
こむ循環系により行われることを特徴としている。
2方法)は、電解槽に電解質を含む水溶液を連続的に供
給しながら、電解槽内部のカソード電極とアノード電極
間に電解電圧を印加することにより前記カソード室でア
ルカリ性イオン水を生成させ、その生成されたアルカリ
性イオン水を再びカソード室に供給して電解電圧を印加
する操作を繰り返すことによりカチオンを蓄積させ、ア
ルカリ性イオン水のpH値を上昇させる方法であって、
隔膜によって隔てられたカソード室とアノード室を有す
る2槽式の電解槽を複数基直列に使用し、各電解槽のア
ノード室に電解液をそれぞれ供給し、アルカリ性イオン
水の製造用原料水としては電解液を使用し、カソード室
で生成されたアルカリ性イオン水のカソード室への供給
は、最上流の電解槽のカソード室から取り出したアルカ
リ性イオン水を順次下流の電解槽のカソード室に供給
し、最下流の電解槽のカソード室から取り出したアルカ
リ性イオン水を電解槽の外部に設けた貯槽に収容しつつ
ポンプによって最上流の電解槽のカソード室に送りこむ
循環系により行われることを特徴としている。
成したアルカリ性イオン水を電解液として使用し、カソ
ード室に再び供給して電解する操作を反復する循環電解
方式であるため、低電圧、低電流の条件でも、電解電圧
の印加時間を調整することにより、pHが12.0を大
きく越える強アルカリ性イオン水を安定して製造するこ
とができる。また、本発明は、カソード室で生成したア
ルカリ性イオン水を電解液として循環使用することによ
り高pH化するため、pH値のバラツキの少ない品質の
よいアルカリ性イオン水を製造することができる。もち
ろん、従来の連続方式の場合と同様に、生成するアルカ
リ性イオン水と酸性水の生成量の比率を任意に変化させ
る事ができるとともに、アルカリ性イオン水と酸性水の
pH値をおのおの自由に設定することができる。
用し、カソード室で生成されたアルカリ性イオン水のカ
ソード室への供給は、最上流の電解槽のカソード室から
取り出されたアルカリ性イオン水を下流の電解槽のカソ
ード室に順次供給し、最下流の電解槽のカソード室から
取り出したアルカリ性イオン水を電解槽の外部に設けた
貯槽に収容しつつポンプによって最上流の電解槽のカソ
ード室に送りこむ循環系により行われるので、効率よ
く、短時間で高いpH値のアルカリ性イオン水を製造す
ることができる。本発明の他の特徴や利点は以下の詳細
な説明の記載で明らかにするが、本発明の基本的特徴を
備えている限り、実施例に示される構成に限定されるも
のではない。
を参照して説明する。図1は本発明による電解イオン水
製造方法の第1態様の概略を示している。2A,2B,
2Cは直列状に配置された複数(図示するものでは3
基)の電解槽であり、各電解槽2A,2B,2Cは、そ
れぞれ中央に電解液室となるべき中間室2bを有し、中
間室2bの片側にアノード室2aを形成する隔膜(アニ
オン交換膜)2dを有し、他側にカソード室2cを形成
する隔膜(カチオン交換膜)2d’を有している。アノ
ード室2aとカソード室2cには、それぞれアノード電
極2e,カソード電極2fを対向状に配しており、それ
らアノード電極2eとカソード電極2fは直流電源装置
に接続されている。
性水製造用の原料水の供給系7が接続され、酸性水製造
用の原料水(工業用水、水道水、井戸水などから選択さ
れる水)をアノード室2aに導くようになっている。ま
た、第2の電解槽2Bのアノード室2aには前記供給系
7から分岐した供給系7aが接続されており、同様に第
3の電解槽2Cのアノード室2aには前記供給系7から
分岐した供給系7bが接続されている。前記供給系7は
水圧を所定の圧力に調整するための減圧弁700を上流
側に有し、これよりも下流には、手動操作型または電磁
操作型の流量調整弁701と、運転停止時に各電解槽2
A,2B,2Cのアノード室2aへの原料水供給を停止
させるため電磁式の開閉弁702が設けられている。前
記第1の電解槽2Aないし最終の電解槽2Cの出口側に
はそれぞれ酸性水取出し系10,10,10が接続され
ている。それら酸性水取出し系は独立してまたは集合し
て下流に導かれ、酸性水収容タンク類に導かれている。
なお、取出し系は配管中にポンプなどの採水機器を介在
させてもよい。
電解液槽3が配置され、ここに電解液が蓄えられるよう
になっている。電解液槽3にはポンプP1が付属されて
おり、このポンプP1の吐出側に供給配管60が接続さ
れていて、供給配管60の他端が第1の電解槽2Aの中
間室2bの入口に接続されることにより電解液が連続的
に供給されるようになっている。また中間室2bの出口
には電解液排出配管61’が接続されており、該電解液
排出配管61’は第2の電解槽2Bの中間室2bの入口
に接続されている。そして、この中間室2bの電解液排
出配管61’は最終の電解槽2Cの中間室2bの入口に
接続され、この中間室2bの出口側の電解液排出配管6
1は電解液槽3に接続され、それによって電解液の循環
系6aが構成されている。ポンプP1としては電磁ポン
プが好適である。電解液槽3にはポンプP1を駆動制御
するためのレベルスイッチ31が設けられている。
によってカチオンとアニオンに電気分解する液体を指
す。この第1態様においては、電解液として、塩化ナト
リウムの飽和溶液を使用することも可能である。しか
し、ポンピングなどの関係から、一般的には、10〜3
0%塩化ナトリウム溶液が用いられる。そして、カルシ
ウムイオンやマグネシウムイオンの沈着を防止するた
め、前記塩化ナトリウム溶液に1〜5%クエン酸ナトリ
ウムを添加したものを使用してもよい。
の外部には、前記電解液槽3よりも相対的に大きな容積
の、単一のアルカリ性イオン水の貯槽(循環用貯槽)4
が設置されており、循環ポンプP2を有する配管によっ
て各電解槽2A,2B,2Cのカソード室2c,2c,
2cとの間で循環系8aが構成されている。すなわち、
まず、第1の電解槽2Aと第2の電解槽2Bと第3の電
解槽2Cのそれぞれのカソード室2c,2c,2cは配
管810,811によって直列状に接続されていて、前
記貯槽4は、上部が第3の電解槽2Cのカソード室2c
の抜き取り配管81に接続されるとともに、底側が配管
80によって循環ポンプP2の吸込み側に接続されてお
り、循環ポンプP2の吐出側は配管82によって第1の
電解槽2Aのカソード室2cの送りこみ側に接続してい
る。循環ポンプP2としては電磁ポンプが好適である。
そして、貯槽4の底側は、希望するpH値のアルカリ性
イオン水の取出し系9を有しており、取出し系9には採
水手段900を有している。この採水手段900はバル
ブ、ポンプなど任意である。
料水の補給系5が接続されており、補給系5は貯槽4内
の水量を調整するための電磁式の補給弁51を有してい
る。アルカリ性イオン水の原料水としては水道水でもよ
い。しかし、生成されるアルカリ性イオン水の質や装置
のメンテナンスの面から、好適には、陽イオン、陰イオ
ンを除去した水すなわち純水である。また、純水はこれ
を使用すると水酸化イオン濃度が高くなり、若干ではあ
るもののpH値の高い水を生成できる点でも有利であ
る。原料水が純水である場合、補給系5には、純水供給
手段が接続される。その例としては、器体にイオン交換
樹脂を交換自在に充填したカートリッジ式の純水製造装
置が挙げられる。この場合には、純水製造装置には取り
入れ口側に純水製造用の原料水の供給系が接続される
が、その原料水が水道水や井戸水である場合、前記酸性
水製造用の原料水の供給系7に接続されていてもよい。
造するに当たっては、各電解槽2A,2B,2Cのアノ
ード室2aに供給系7,7a,7bからそれぞれ酸性水
製造用の原料水を供給し、第1電解槽2Aないし第3の
電解槽2Cの中間室2bには電解液循環系6aによって
電解液を循環供給し、また、貯槽4にあらかじめ蓄えて
おいたアルカリ性イオン水の原料水を、循環ポンプP2
により第1電解槽2Aないし第3の電解槽2Cのカソー
ド室2cに順次供給し、この状態で各電解槽のアノード
電極2eとカソード電極2f間に電解電圧を印加する。
これによって電解液は電気分解され、隔膜2dを通して
アニオン(塩素イオン)はアノード室2aに、隔膜2
d’を通してカチオン(ナトリウムイオン)はカソード
室2cにそれぞれ移行される。それによりアノード室側
の水は酸性になり、カソード室側の水はアルカリ性にな
り、カソード室2cでアルカリ性イオン水が生成され
る。
分解されることにより、カソード室2cで生成されたア
ルカリイオン水は、配管810によって第2の電解槽2
Bのカソード室2cに供給される。そして第2の電解槽
2Bでも同様に電解され、アルカリ性イオン水にカチオ
ンが蓄積される。そのアルカリ性イオン水は配管811
によって第3の電解槽2Cのカソード室2cに供給さ
れ、第3の電解槽2Cで再び電解されるので、アルカリ
性イオン水にはさらにカチオンが蓄積される。こうして
最下流の電解槽2Cで生成されたアルカリ性イオン水
は、カソード室2cから配管81を通して貯槽4に排出
され、循環ポンプP2により配管82を通して第1の電
解槽2Aのカソード室2cに再び供給され、再びアノー
ド電極2eとカソード電極2fにより電解される。そし
てこの操作が第2の電解槽2Bと第3の電解槽2Cで反
復される。
ルカリ性イオン水をカソード室2cに電解液として循環
供給し、繰り返し電解電圧を印加して電解するため、カ
ソード室2cのアルカリ性イオン水にカチオンが蓄積さ
れ、時間の経過とともにpH値が上昇する。しかも、本
発明は、複数の電解槽2A,2B,2Cのカソード室2
cで順次生成されたアルカリ性イオン水を電解液として
循環供給し、繰り返し電解電圧を印加して電解するた
め、短時間のうちにアルカリ性イオン水にカチオンが蓄
積され、高いpH値のアルカリ性イオン水を能率よく製
造できる。こうして所定時間連続して電解電圧を印加
し、目的とするpH値となったところで、採水手段90
0を操作することによりアルカリ性イオン水を取り出
す。一方、各電解槽2A,2B,2Cのアノード室2a
を通過するように供給されている水は、電気分解によっ
て酸性水となり、酸性水取出し系10,10,10によ
って連続的に外部に取り出される。
第2態様の概略を示しており、複数基(図では2基が用
いられている)の電解槽2A’,2B’が直列状に配置
されている。各電解槽2A’,2B’は、槽体の中央に
隔膜(イオン交換膜)2gを有し、該隔膜2gを境とし
て一側にアノード室2aが、他側にカソード室2cが画
成されている。アノード室2aとカソード室2cには、
それぞれアノード電極2e,カソード電極2fを対向状
に配しており、それらアノード電極2eとカソード電極
2fは直流電源装置に接続されている。第1の電解槽2
A’のアノード室2aには電解液供給系6が接続され、
アノード室2aに電解液を導くようになっている。ま
た、第2の電解槽2B’のアノード室2aには前記電解
液供給系6から分岐した電解液供給系6aが接続されて
いる。この例では電解液供給系6は、分岐電解液供給系
6aよりも上流に電解液補給配管3aがバルブ32を介
して接続されており、その電解液補給配管3aは電解液
補給ポンプ3bを介して電解液槽3に接続されている。
電解液として、原料水に所望の濃度の電解液(たとえば
10〜30%塩化ナトリウム溶液)を添加したものが供
給される。電解液としては水道水を使用することもでき
る。この場合にはバルブ32を閉じて電解液供給系6か
ら水道水を供給すればよい。なお、各電解槽2A’,2
B’のアノード室2a,2aの他所には酸性水取出し系
10,10が接続されている。これら酸性水取出し系1
0,10は独立してまたは集合して下流に導かれ、酸性
水収容タンク類に導かれている。なお、取出し系は配管
中にポンプなどの採水機器を介在させてもよい。
イオン水の貯槽(循環用貯槽)4が設置されており、ま
た、第1の電解槽2A’と第2の電解槽2B’のそれぞ
れのカソード室2cは配管810によって直列状に接続
され、前記貯槽4と循環ポンプP2を有する配管によっ
て循環系8aが構成されている。すなわち、前記貯槽4
は、上部が第2の電解槽2B’のカソード室2cの抜き
取り配管81に接続されるとともに、底側が配管80に
よって循環ポンプP2の吸込み側に接続されており、循
環ポンプP2の吐出側は配管82によって第1の電解槽
2A’のカソード室2cの送りこみ側に接続している。
そして、貯槽4の底側は、希望するpH値のアルカリ性
イオン水の取出し系9aを有しており、取出し系9aに
は採水手段900を有している。この採水手段900は
バルブ、ポンプなど任意である。なお、貯槽4にアルカ
リ性イオン水の原料水の補給系5’が接続されている。
この第2態様におけるアルカリ性イオン水の原料水は電
解液であり、たとえば0.1〜0.2%塩化ナトリウム
溶液が用いられる。補給系5’は所望のpH値のアルカ
リイオン水を前記採水手段900により取り出したの
ち、次のサイクルでアルカリイオン水を生成するために
原料水を補給するためのものである。
を製造するに当たっては、第1電解槽2A’と第2の電
解槽2B’のアノード室2aに電解液供給系6,6aか
ら電解液を連続供給し、また、貯槽4にあらかじめ蓄え
ておいた原料水を循環ポンプP2により第1電解槽2
A’と第2の電解槽2B’のカソード室2cに順次供給
し、この状態で各電解槽のアノード電極2eとカソード
電極2f間に電解電圧を印加する。
膜2gを通してアニオン(塩素イオン)はアノード室側
に、カチオン(ナトリウムイオン)はカソード室側にそ
れぞれ移行され、それによりアノード室側は酸性にな
り、カソード室側はアルカリ性になり、カソード室2c
でアルカリ性イオン水が生成される。そのアルカリ性イ
オン水は配管810によって第2の電解槽2B’のカソ
ード室2cに供給される。そして第2の電解槽2B’で
も同様に電解され、アルカリ性イオン水にはカチオンが
蓄積される。そのアルカリ性イオン水は第2の電解槽2
B’のカソード室2cから配管81を通して貯槽4に排
出され、循環ポンプP2により配管82を通して第1の
電解槽2A’のカソード室2cに再び供給され、再び電
解される。そしてこれが第2の電解槽2Bで反復され
る。
り、カソード室2cで生成されたアルカリ性イオン水を
カソード室2cに循環供給し、繰り返し電解電圧を印加
して電解するため、カソード室側の液からアニオンが減
少し、アノード室からカチオンが移行し、これによりア
ルカリ性イオン水にカチオンが蓄積され、時間の経過と
ともにpH値が上昇する。しかも、本発明は、複数の電
解槽2A’,2B’のカソード室2cで順次生成された
アルカリ性イオン水を電解液として循環供給し、繰り返
し電解電圧を印加して電解するため、短時間のうちにア
ルカリ性イオン水にカチオンが蓄積され、高いpH値の
アルカリ性イオン水を能率よく製造できる。希望するp
H値となったところで、採水手段900を操作すること
によりアルカリ性イオン水を取り出せばよい。一方、ア
ノード室2aを通過するように供給されている電解液
は、電気分解によって酸性水となり、酸性水取出し系1
0,10によって連続的に外部に取り出される。
御系の例を示している。この例では図1の第1態様に対
するものが示されているが、図2の第2態様に対するも
のも電解槽を除いて同じである。制御手段としては、直
流電源装置110のほか、リレー回路112および所定
のプログラムによって各部の駆動を制御するシーケンス
回路を備えたコントローラ111を有している。また、
製造を希望するアルカリ性イオン水のpH値を設定しか
つ表示するためのpHメータ12を有している。前記コ
ントローラ111の出力側は、前記循環ポンプP1とア
ルカリ性イオン水の循環ポンプP2および採水手段90
0(たとえば採水ポンプ)の駆動部とそれぞれ電気的に
接続され、オンオフ制御するようになっている。前記ア
ルカリ性イオン水の貯槽4には、収容しているアルカリ
性イオン水(スタート時には原料水)の量を検出する手
段代表的にはフロートスイッチ40が設けられており、
また、貯槽内には、アルカリ性イオン水のpHを検出す
るpH測定器41が配されている。
111に電気的に接続され、フロートスイッチ40から
の信号を処理したコントローラ111からの信号で前記
補給弁51と採水手段900とが関連駆動制御されるよ
うになっている。また、pH測定器41は前記pHメー
タ12に接続され、常時pH値を検出してそれを信号と
して送出するようになっている。pHメータ12はまた
コントローラ111に電気的に接続されていて、貯槽4
内のアルカリ性イオン水がpHメータ12で任意に設定
したpH値に達したことがコントローラ111で判断さ
れたときに、コントローラ111から信号が発せられ、
すくなくとも、アルカリ性イオン水の循環ポンプP2の
駆動を停止させ、また、直流電源装置110の電解電流
リレー回路をオフとし、かつ採水手段900を駆動させ
るようになっている。
配されており、該レベルスイッチ31も前記コントロー
ラ111と電気的に接続され、電解液の循環ポンプP1
と直流電源装置110の電解電流リレーのオンオフを制
御するようになっている。なお、電解槽2A,,2B,
2Cには電解液温度を検出する温度センサー21が取り
付けられている。ただし、図では代表的に第1電解槽2
Aについてだけ示している。それら温度センサー21は
温度計15に接続されるとともに、前記コントローラ1
11と電気的に接続され、電解液温度が所定温度以上に
なったときに、直流電源装置110の電解電流リレーを
自動的にオフとする信号を発するようになっている。そ
のほか、電源スイッチ16、自動手動切換えスイッチ1
7および電流計19などを有し、それらは前記コントロ
ーラ111および電源装置110と接続されている。
オン水製造法について説明する。ここでは、アルカリ性
イオン水の製造用原料水として純水を使用し、酸性水の
原料水として水道水を使用し、また、製造されたアルカ
リ性イオン水の採水手段900としてポンプを使用した
場合を例にとって説明する。運転開始に当たっては、電
解液槽3に電解液を充填する一方、流量調整弁703を
開いて、アルカリ性イオン水製造用の原料水供給手段5
(この例では純水製造装置)に水道水を送って塩類イオ
ンを除去して純水を作り、これを貯槽4に所定量収容さ
せておく。準備が整ったならば、pHメータ12に希望
するアルカリ性イオン水のpH値を設定し、自動運転ス
イッチを選択すると、コントローラ111からの信号に
より装置の運転が開始される。
イオン蓄積用の循環系8aに介在されている循環ポンプ
P2と、電解液循環系6aに介在されている循環ポンプ
P1が作動され、それとともに電源装置110から電解
電流が送られ、さらに、酸性水供給系7の原料水開閉弁
702が開弁する。循環ポンプP2の作動により、純水
は貯槽4から取り出され、循環ポンプP2から吐出され
て第1の電解槽2Aのカソード室2cに送られ、このカ
ソード室2cから第2の電解槽2Bのカソード室2cお
よび第3の電解槽2Cのカソード室2cを通って再び貯
槽4に戻されるように連続循環される。また、循環ポン
プP1の作動により、電解液は電解液槽3から抜かれて
第1の電解槽2Aの中間室2bに送られ、この中間室2
bから第2の電解槽2Bの中間室、第3の電解槽2Cの
中間室を通って再び電解液槽3に戻される循環系が構成
される。また、開閉弁702の開弁により、減圧弁70
0で所定の圧力に低減された水道水が第1の電解槽2
A,第2の電解槽2Bおよび第3の電解槽2Cの各アノ
ード室2a,2a,2aに供給される。
極2eとカソード電極2f間に電解電圧が印加されるた
め、電解質を含む水は前述したように電気分解され、純
水はアルカリ性イオン水となって前記循環系により貯槽
4に戻され、さらにそれが循環ポンプP2により第1の
電解槽2Aないし第3の電解槽2Cのカソード室2cに
順次再び供給されつつ電気分解される操作が反復され
る。それにより、アルカリ性イオン水は繰返し電解電圧
の印加を受けてpHが上昇する。一方、第1ないし第3
の電解槽2A,2B,2Cの各アノード室2aを通過す
るように供給されている水道水は電気分解によって酸性
水となり、酸性水取出し配管10,10,10によって
連続的に外部に取り出される。
は、貯槽4に設けられているpH測定器41により連続
的に測定される。その信号はpHメータ12に送られて
逐次表示されるとともに、pHメータ12からコントロ
ーラ111に入力され、レベルが比較判断される。い
ま、pHメータ12における設定値がたとえばpH1
2.5である場合には、このpH値に達したことが判断
されるまで貯槽4と前記第1ないし第3の電解槽2A,
2B,2Cのカソード室2c間でアルカリ性イオン水は
繰り返し循環され、その間電解電圧が繰り返し印加され
る操作が継続される。また、製造中における電解液槽3
の電解液の量は、電解液槽3のレベルスイッチ31によ
り常時検出され、この信号がコントローラ111に入力
されることにより、適正か否かが判断される。電解液の
量が所定の量以下となったときには、循環ポンプP1の
作動、電解電流の供給が停止される。
B,2Cの温度は温度センサー21により逐次検出され
てコントローラ111に入力され、あらかじめ設定した
温度と比較される。設定温度がたとえば60℃であると
すると、温度センサー21により検出された温度が60
℃温度以下であれば、運転が持続され、60℃を越える
温度となったときには電解電流の供給が停止される。本
発明においては、第1の電解槽2Aのカソード室2cで
生成されたアルカリ性イオン水そのものを第2の電解槽
2Bのカソード室2cに供給して電解電圧を印加し、さ
らに第2の電解槽2Bで生成されたアルカリ性イオン水
そのものを第3の電解槽2Cのカソード室2cに供給し
て電解電圧を印加する。このため、アルカリ性イオン水
は効率よくカチオンが蓄積されてpH値が上昇する。
2.5にし、その信号がpH測定器41からpHメータ
12およびコントローラ111に入力されると、コント
ローラ111から信号が送出され、循環ポンプP2の駆
動が停止され、電解電流の供給も停止され、かつ供給配
管部70の開閉弁702が閉弁される。循環ポンプP2
の駆動停止により、アルカリ性イオン水の循環が停止さ
れるため、所定量生成された高いpH値のアルカリ性イ
オン水は、貯槽4に貯水される。また、各電解槽2A,
2B,2Cのアノード室への水道水の供給も停止され、
電極による電気分解も停止される。
111からの信号により、採水ポンプP3が駆動する。
それにより、貯槽4に貯水されている高pH値のアルカ
リ性イオン水は、取出し系9を通って外部に取り出され
る。この取出し量はフロートスイッチ40で検出され、
所望量の取出しによりフロートスイッチ40がオフとな
ると、コントローラ111からの信号で採水手段900
の駆動が停止される。これに続いて、補給弁51が開弁
し、それにより、純水製造装置から純水が貯槽4に補給
される。そして、フロートスイッチ40がオンになる
と、補給弁51がオフとされ、これで貯槽4には純水で
稀釈されたアルカリ性イオン水(循環用貯槽4からアル
カリ性イオン水の全量を取り出した場合には純水)が定
量蓄えられる。そして、この状態になると最初のステッ
プに戻り、再びアルカリ性イオン水の製造が開始され
る。以後、前記工程が繰返されることにより自動的に強
アルカリ性のイオン水が間欠的に、また酸性水が連続的
に製造される。
貯槽4と循環ポンプP2を使用して、生成アルカリ性イ
オン水を第1の電解槽2Aないし第3の電解槽2Cのカ
ソード室2cに循環供給しつつ、それぞれ電解電圧を印
加する。したがって、電解時間を任意に調整するだけ
で、pH値が12.0を越え酸化還元電位が−800m
Vを越えるような非常に高いアルカリ性イオン水をごく
短時間で製造することができる。また、貯槽4に蓄えた
定量のアルカリ性イオン水を循環してカチオンを蓄積し
高pH化するため、電解液の濃度変化、液温変化に基づ
く電解電流の変化の影響を受けず、したがって、pH値
のバラツキの少ない精度のよいアルカリ性イオン水を製
造することができる。
れは貯槽4にのみ供給され、酸性水が生成されるアノー
ド室側には純水でなく工業用水、水道水、井戸水など安
価な水を供給すればよいので経済的である。また、希望
するpH値のアルカリ性イオン水の取出し後、その減量
した分の原料水を貯槽4に補給し、常に定量の生成アル
カリ性イオン水を循環ポンプP2により貯槽4と第1な
いし第3の電解槽2A,2B,2Cの各カソード室2c
との間で循環させることから、電解槽は小型、低容量な
もので足りる。したがって、付帯する電解液槽3もコン
パクトなものでよくなり、比較的コンパクトな装置でア
ルカリ性イオン水を多量に製造することができる。本発
明により製造されるアルカリ性イオン水は、pH12.
0を越える高いpH値を有しているため、除菌効果に加
えてすぐれた洗浄効果が得られ、同時に連続生成される
酸性水もpH2.7以下の酸性水であるため、電解によ
って生ずる次亜塩素酸の効果により殺菌、消毒、消臭の
各作用が発揮される。
かの例であり、これに限定されるものでないことはもと
よりである。第1態様において電解槽の数は3基である
が、2基でもよいし、あるいは4基以上でもよい。第2
態様において、電解槽の数は2基であるが、3基以上で
もよい。第1態様において、アルカリ性イオン水の原料
水補給系5として純水製造装置を使用した場合、酸性水
製造用原料水の供給系7と独立した配管としてもよい。
原料水補給系5は外部の純水製造装置で別途製造した純
水を充填したタンク型ないしボンベ型の純水貯槽を用い
ることもできる。この場合には、該純水貯槽を重力落下
式かあるいはポンプ類を使用してアルカリ性イオン水の
循環用貯槽4に供給すればよい。本発明においては、前
述のようにアルカリ性イオン水製造のための原料水とし
て水道水を使用することもできる。この場合には、電解
槽2A,2B,2Cに対する酸性水製造用の原料水の供
給系7から分岐し、そのまま補給弁を介して貯槽4に導
けばよい。
具体例を示す。 実施例1 電解槽を3基直列に順次接続して図1に示す多段システ
ムとし、このシステムを用いてアルカリ性イオン水の製
造を行なった。第1ないし第3の電解槽としては、中央
に容量60mlの電解液室を、左右に容量75mlずつの
アノード室2aとカソード室2cを有する3槽式のもの
を使用した。電解液槽は容量10lの塩化ビニール製の
容器を使用した。アルカリ性イオン水の貯槽は容量30
lの塩化ビニール製の容器を使用した。純水製造手段
は、イオン交換樹脂を装填した樹脂容量5l、純水製造
能力950l/Cの純水製造装置を使用した。
ネットポンプを使用し、アルカリ性イオン水循環ポンプ
は毎分吐出量6lのマグネットポンプを使用し、アルカ
リ性イオン水の採水ポンプは毎分吐出量10lのマグネ
ットポンプを使用した。製造に先立って、電解液槽に8
lの20%塩化ナトリウム溶液を収容し、貯槽に純水製
造装置で作った20lの純水を収容した。
ら純水(以後は生成アルカリ性イオン水)を1l/分の
流速で第1の電解槽から第3の電解槽の各カソード室に
順次循環供給しながら、第1の電解槽から第3の電解槽
の各アノード室に水道水を0.5l/分の流速で供給
し、かつまた、電解液循環ポンプを駆動して電解液槽か
ら20%塩化ナトリウム溶液を1l/分の流速で第1の
電解槽から第3の電解槽の各電解液室に順次供給した。
そして、それぞれの電解槽のカソード電極とアノード電
極の間に12Vの電解電圧を印加した。
性イオン水はpH12.3、酸化還元電位は−850m
Vであった。各アノード室から取り出された酸性水は3
0l従って合計90lで、おのおのpH2.6であった。
前記pH12.3のアルカリイオン水を第1イオン水と
称す。また、連続1.7時間電圧印加して得られたアル
カリ性イオン水はpH12.5、酸化還元電位は−93
0mVであった。各アノード室から取り出された酸性水
は51l(合計153l)で、pH2.6であった。pH
12.5のアルカリイオン水を第1イオン水と称す。以
上の結果から、短時間でpH12.0を越える強アルカ
リ性イオン水を製造できることがわかる。電圧印加時間
を連続0.5時間としたところ、得られたアルカリ性イ
オン水(これを比較イオン水と称する)は、pH12.
0、酸化還元電位は−620mVであった。
高いアルカリ性イオン水を製造してみた。前記条件にお
いて、連続6時間の電圧印加を行なった結果、pH1
3.4、酸化還元電位−1200mVの超アルカリ性イ
オン水が得られた。
試験を行なった。 〔洗浄試験結果〕冷延鋼板(SPCC−SD)、150
mm×70mm×0.8mmの試験片に防錆油(成分動
植物系の油)を刷毛塗りで塗布し、温度25℃、湿度5
0%の室内に放置した。24時間後、試験片を水平に保
ちながら、第2イオン水(pH12.5)と従来イオン
水(pH11.5)を5分間スプレーし、試験片からの
油の除去率から洗浄力を判定した。その結果、第2イオ
ン水の場合、油の除去率は100%、従来イオン水の油
の除去率は50%であった。
用し、大腸菌の菌液を添加し、経時的に試験液の生菌数
を測定した。試験菌は、Escherichia coil ATCC 43895
(大腸菌,血清型O157:H7,ベロ毒素IおよびI
I型産生株)を使用した。菌液としては、肉エキスを
0.2%添加した普通ブイヨン培地で35℃、10〜2
4時間培養した試験菌の培養液を使用した。試験操作
は、検体10mlに菌液を1ml加えて混合した。20℃
で30秒、1分間および5分間作用させた後、これら各
々の1mlをSCDLP培地 9mlにそれぞれ添加し、
生菌数を測定した。生菌数はSCDLPA培地を用いた
寒天平板培養法(35℃、48時間培養)により測定し
た。なお、対照として滅菌精製水についても同様に試験
した。作用時間は5分間とした。その結果を下記表1に
示す。
は極めて除菌効果が高いことがわかる。また、pH1
2.0の比較イオン水は除菌効果が乏しく、このことか
ら、pH11.5の従来イオン水はさらに除菌効果が劣
ることが明確である。
菌について 第1イオン水、第2イオン水および比較イオン水を検体
(試験液)として使用し、緑膿菌、サルモネラ菌、黄色
ブドウ球菌の菌液を添加し、20℃で保存し、経時的に
試験液の生菌数を測定した。試験菌は、Pseudomonas ae
rugininosa IFO 13275(緑膿菌)、Salmonellaenteritidi
s IFO 3313(サルモネラ菌)、Staphylococcus aureus IFO
12732(黄色ブドウ球菌)を使用した。菌液としては、試
験菌を肉エキスを0.2%添加した普通ブイヨン培地に
接種し、35℃、10〜24時間培養して得られた培養
液を使用した。試験操作は、検体10mlに菌液を1ml
加えて混合した。20℃で保存した。次に、30秒、5
分間および15分間作用させた後、これら各々の1ml
をSCDLP培地9mlにそれぞれ添加し、生菌数を測
定した。生菌数は、SCDLPA培地を用いた混釈平板
培養法(35℃、48時間培養)により生菌数を測定し
た。なお、対照として滅菌精製水についても同様に試験
した。作用時間は15分間とした。その結果を表2に示
す。
ン水の除菌効果が高く、これに対して、比較イオン水は
除菌効果が低いことがわかる。従来イオン水は、比較イ
オン水よりもpH値が低いので、さらに除菌効果が劣る
ことは明確である。
ン水を製造した。各電解槽は、片方に容量100mlの
アノード室を、他方に容量105mlのカソード室を有
する2槽式のものを使用した。電解液槽は容量10lの
塩化ビニール製の容器を使用した。アルカリ性イオン水
の貯槽は容量30lの塩化ビニール製の容器を使用し
た。電解液補給ポンプは毎分吐出量3.2mlのダイヤ
フラムポンプを使用し、アルカリ性イオン水の循環ポン
プは毎分吐出量6lのマグネットポンプを使用し、アル
カリ性イオン水の採水ポンプは毎分吐出量10lのマグ
ネットポンプを使用した。製造に先立って、電解液槽に
8lの20%塩化ナトリウム溶液を収容し、循環用貯槽
には、0.13%塩化ナトリウム溶液を収容した。
ら前記電解液(以後は生成アルカリ性イオン水)を1l
/分の流速で第1電解槽と第2電解槽の各カソード室に
順次循環供給しながら、第1電解槽と第2電解槽の各ア
ノード室に電解液補給ポンプにより毎分3.2mlの2
0%塩化ナトリウム溶液を添加した水道水を0.5l/
分の流速で供給した。そして、第1電解槽と第2電解槽
の各カソード電極とアノード電極の間に30Vの電解電
圧を印加した。その結果、連続6.5時間電圧印加して
得られたアルカリ性イオン水はpH12.3、酸化還元
電位は−850mVであった。各アノード室から取り出
された酸性水は195l(合計390l)で、pH2.6
であった。また、連続10時間電圧印加して得られたア
ルカリ性イオン水はpH12.5、酸化還元電位は−9
30mVであった。各アノード室から取り出された酸性
水は300l(合計600l)で、pH2.6であった。
以上の結果から、比較的短時間でpH12.0を越える
強アルカリ性イオン水を製造できることがわかる。
れば、カソード室で生成したアルカリ性イオン水を電解
液として使用し、カソード室に再び供給して電解する操
作を反復する循環電解方式であるため、低電圧、低電流
の条件でも、電解電圧の印加時間を調整することによ
り、pHが12.0を大きく越える強アルカリ性イオン
水を安定して製造することができ、しかも、電解槽を複
数基直列に使用し、カソード室で生成されたアルカリ性
イオン水のカソード室への供給は、最上流の電解槽のカ
ソード室から取り出されたアルカリ性イオン水を下流の
電解槽のカソード室に順次供給し、最下流の電解槽のカ
ソード室から取り出したアルカリ性イオン水を電解槽の
外部に設けた貯槽に収容しつつポンプによって最上流の
電解槽のカソード室に送りこむ循環系により行われるの
で、効率よく、短時間で高いpH値のアルカリ性イオン
水を製造することができるというすぐれた効果が得られ
る。
様を概略的に示す説明図である。
第2態様を概略的に示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】電解槽に電解質を含む水溶液を連続的に供
給しながら、電解槽内部のカソード電極とアノード電極
間に電解電圧を印加することにより前記カソード室2c
でアルカリ性イオン水を生成させ、その生成されたアル
カリ性イオン水を再びカソード室2cに供給して電解電
圧を印加する操作を繰り返すことによりカチオンを蓄積
させ、アルカリ性イオン水のpH値を上昇させる方法で
あって、1対の隔膜2d,2d’により隔てられたカソ
ード室2cと中間室2bおよびアノード室2aを有する
3槽式の電解槽2A,2B,2Cを複数基直列に使用
し、各電解槽2A,2B,2Cのアノード室2a,2
a,2aには酸性水製造のための原料水をそれぞれ供給
し、各電解槽2A,2B,2Cの中間室2bには電解液
を循環供給し、カソード室2cで生成されたアルカリ性
イオン水のカソード室2cへの供給は、最上流の電解槽
2Aのカソード室2cから取り出されたアルカリ性イオ
ン水を下流の電解槽2Bのカソード室2cに順次供給
し、最下流の電解槽2Cのカソード室2cから取り出し
たアルカリ性イオン水を電解槽の外部に設けた貯槽4に
収容しつつポンプP2によって最上流の電解槽2Aのカ
ソード室2cに送りこむ循環系8aにより行われること
を特徴とするアルカリ性イオン水の製造方法。 - 【請求項2】電解槽に電解質を含む水溶液を連続的に供
給しながら、電解槽内部のカソード電極とアノード電極
間に電解電圧を印加することによりカソード室2cでア
ルカリ性イオン水を生成させ、その生成されたアルカリ
性イオン水を再びカソード室2cに供給して電解電圧を
印加する操作を繰り返すことによりカチオンを蓄積さ
せ、アルカリ性イオン水のpH値を上昇させる方法であ
って、隔膜2gによって隔てられたカソード室2cとア
ノード室2aを有する2槽式の電解槽2A’,2B’を
複数基直列に使用し、各電解槽2A’,2B’のアノー
ド室2a,2aに電解液をそれぞれ供給し、アルカリ性
イオン水の製造用原料水としては電解液を使用し、カソ
ード室2cで生成されたアルカリ性イオン水のカソード
室2cへの供給は、最上流の電解槽2A’のカソード室
2cから取り出したアルカリ性イオン水を順次下流の電
解槽のカソード室2cに供給し、最下流の電解槽2B’
のカソード室2cから取り出したアルカリ性イオン水を
電解槽の外部に設けた貯槽4に収容しつつポンプP2に
よって最上流の電解槽2A’のカソード室2cに送りこ
む循環系8aにより行われることを特徴とするアルカリ
性イオン水の製造方法。
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JP35497198A JP4021083B2 (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 電解イオン水の製造方法 |
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