JP2017140579A - 水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶存水素濃度が高いアルカリ性水の生成が可能であり、構成要素が化学的に損傷しにくい水処理装置を提供する。
【解決手段】水処理装置10は、第1の水槽31と、第2の水槽35と、第3の水槽41と、第4の水槽45と、第1の水槽31に設けられる第1の電極34と、第2の水槽35に設けられ、第1の電極34に対応する第2の電極38と、第3の水槽41に設けられる第3の電極44と、第4の水槽45に設けられ、第3の電極44に対応する第4の電極48と、第3の水槽41と第4の水槽45とを区画するイオン交換膜49と、第1の水槽31で電気分解された水を第3の水槽41および第4の水槽45に供給することなく取り出すための第1の水路52と、第2の水槽35と第4の水槽45とを連通する第1の連通路51とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は水処理装置に関する。
アルカリ性水が身体の健康の維持および増進に寄与することが知られている。例えば、pHが9.5程度のアルカリ性水は、胃腸の状態の改善に効果がある。pHが10よりも高いアルカリ性水は料理のあく抜き等に用いられる。水処理装置はそうしたアルカリ性水を生成可能な装置である。これはアルカリイオン整水器等と称されることもある。
従来の水処理装置は、陽極が設けられた陽極槽、陰極が設けられた陰極槽、陽極槽と陰極槽とを区画する隔膜、および、これらの槽のそれぞれに原水を供給する供給通路を備える。陽極および陰極に電圧が与えられた状態において、原水が陽極槽を通過することにより酸性水が生成され、原水が陰極槽を追加することによりアルカリ性水が生成される。
溶存水素濃度が高いアルカリ性水は老化および病気の原因と推測されている活性酸素の除去に寄与すると考えられている。従来の水処理装置を利用して溶存水素濃度が高いアルカリ性水を生成する方法の一例として、陰極槽における電気分解の進行の度合を高め、水素を多く発生させる方法が知られている。ただし、この方法によれば、アルカリ性水のpHがさらに上昇するため、飲用に適したアルカリ性水を生成しにくい。
特許文献1は上記課題を解決するための水処理装置の一例を開示している。この水処理装置は、陽極槽、陰極槽、および、隔膜等に加え、陽極槽において生成された酸性水が供給される第2の陽極槽、陰極槽において生成されたアルカリ性水が供給される第2の陰極槽、第2の陽極槽に設けられる第2の陽極、第2の陰極槽に設けられる第2の陰極、および、第2の陽極槽と第2の陰極槽とを区画するイオン交換膜を備える。第2の陰極槽では固体高分子膜(SPE:Solid Polymer Electrolyte)法によりアルカリ性水が電気分解され、水素および水酸化物イオンが発生する。このため、第2の陰極槽に供給されたアルカリ性水の溶存水素濃度が発生した水素により高められる。一方、第2の陽極槽において生成された水素イオンがイオン交換膜を介して第2の陰極槽に移動することにより、第2の陰極槽に供給されたアルカリ性水のpHの上昇が抑えられる。
このように、上記水処理装置によれば、第2の陰極槽に供給されたアルカリ性水のpHの上昇が抑えられながら溶存水素濃度が高められることにより、溶存水素濃度が高く、かつ、飲用に適したアルカリ性水が生成される。
特開2005−40781号公報
特許文献1の水処理装置によれば、アルカリ性水の生成にともない生成される次亜塩素酸の濃度が高い強酸性水が陽極槽に供給される。このため、陽極槽およびイオン交換膜の寿命を縮めるおそれがある。
本発明に従う水処理装置の一形態は、第1の水槽と、第2の水槽と、第3の水槽と、第4の水槽と、前記第1の水槽に設けられる第1の電極と、前記第2の水槽に設けられ、前記第1の電極に対応する第2の電極と、前記第3の水槽に設けられる第3の電極と、前記第4の水槽に設けられ、前記第3の電極に対応する第4の電極と、前記第3の水槽と前記第4の水槽とを区画するイオン交換膜と、前記第1の水槽で電気分解された水を前記第3の水槽および前記第4の水槽に供給することなく取り出すための第1の水路と、前記第2の水槽と前記第4の水槽とを連通する第1の連通路とを備える。
溶存水素濃度が高いアルカリ性水の生成が可能であり、構成要素が化学的に損傷しにくい水処理装置を提供できる。
第1の実施形態の水処理装置の全体の模式図。 第2の実施形態の水処理装置の全体の模式図。 第3の実施形態の水処理装置の全体の模式図。 第4の実施形態の水処理装置の全体の模式図。
(水処理装置が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明に従う水処理装置の一形態は、第1の水槽と、第2の水槽と、第3の水槽と、第4の水槽と、前記第1の水槽に設けられる第1の電極と、前記第2の水槽に設けられ、前記第1の電極に対応する第2の電極と、前記第3の水槽に設けられる第3の電極と、前記第4の水槽に設けられ、前記第3の電極に対応する第4の電極と、前記第3の水槽と前記第4の水槽とを区画するイオン交換膜と、前記第1の水槽で電気分解された水を前記第3の水槽および前記第4の水槽に供給することなく取り出すための第1の水路と、前記第2の水槽と前記第4の水槽とを連通する第1の連通路とを備える。
上記水処理装置において、第1の電極の電位が第2の電極の電位よりも高くなるように第1の電極および第2の電極に電圧が与えられた場合、第1の水槽において酸性水が生成され、第2の水槽においてアルカリ性水が生成される。第1の水路が水処理装置に含まれることにより、その酸性水が第3の水槽および第4の水槽に供給されないため、第3の水槽および第4の水槽が化学的に損傷するおそれが低減する。
〔2〕前記水処理装置の一例によれば、前記第3の水槽は原水を供給する原水路を接続可能である。
上記水処理装置によれば、第4の水槽に供給されたアルカリ性水が電気分解されることにより、そのアルカリ性水の溶存水素濃度が高められる。また、第3の水槽に供給された原水が電気分解されることにより発生した水素イオンがイオン交換膜を通過して第4の水槽に供給されることにより、第4の水槽を通過するアルカリ性水のpHの増加が抑えられる。この装置構成によれば、第2の水槽において生成されたアルカリ性水の全部を第4の水槽に供給できるため、高い溶存水素濃度を有するアルカリ性水の生成に要する時間を短縮できる。
〔3〕前記水処理装置の一例によれば、前記第4の水槽は原水を供給する原水路を接続可能である。
上記水処理装置によれば、第3の水槽および第4の水槽に原水を供給し、第4の電極の電位が第3の電極の電位よりも高くなるように第3の電極および第4の電極に電圧が与えられることにより、第4の水槽において酸性水が生成される。これにより、第4の水槽に付着しているスケールが酸性水に溶解するため、第4の水槽に付着したスケールを除去できる。
〔4〕前記水処理装置の一例によれば、前記第1の連通路は前記第2の水槽と前記第3の水槽とをさらに連通する。
上記水処理装置によれば、第4の水槽に供給されたアルカリ性水が電気分解されることにより、そのアルカリ性水の溶存水素濃度が高められる。また、第3の水槽に供給されたアルカリ性水が電気分解されることにより発生した水素イオンがイオン交換膜を通過して第4の水槽に供給されることにより、第4の水槽を通過するアルカリ性水のpHの増加が抑えられる。この装置構成によれば、第1の水槽および第2の水槽と第3の水槽および第4の水槽との間に第1の連通路とは別の水路を設ける必要がないため、水路に関する構成を簡素化できる。
〔5〕前記水処理装置の一例によれば、前記第2の水槽で電気分解された水を前記第3の水槽および前記第4の水槽に供給することなく取り出すための第2の水路をさらに備える。
アルカリ性水の生成時間が長くなるにつれて第4の水槽に炭酸カルシウムおよび水酸化マグネシウム等のスケールが付着しやすくなる。上記水処理装置によれば、第2の水路を利用してアルカリ性水を取り出すことにより、第4の水槽にスケールが付着することを抑制できる。
(実施の形態1)
図1に示されるように、水処理装置10は、隔膜39で隔離された第1の水槽31および第2の水槽35を有するアルカリ水槽30、および、イオン交換膜49で区画された第3の水槽41および第4の水槽45を有する水素水槽40を備える。アルカリ水槽30および水素水槽40は、ケース20に格納されている。
水処理装置10の外部には、蛇口1および流路切替器2が設けられる。蛇口1は水道水を吐出する。流路切替器2は、蛇口1に取り付けられ、使用者の操作に応じて給水口11に水道水を給水する。
水処理装置10は、ケース20の外部に向けて突出する給水口11、第1の吐水口12、第2の吐水口13、および、第3の吐水口14を備える。給水口11は、水処理装置10の内部に水道水を給水する。第1の吐水口12は、水処理装置10から水道水よりもpHが高いアルカリ性水、または、アルカリ性水素水を吐水する。アルカリ性水素水は、アルカリ性水よりも溶存水素濃度が高い。第2の吐水口13および第3の吐水口14は、水処理装置10から水道水よりもpHが低い酸性水を吐水する。
ケース20は、浄水部21、第1の電源24、第2の電源25、第1の切替器26、第2の切替器27、原水路50、第1の連通路51、第1の水路52、第1の給水路53、第1の管61、および、第2の管62を格納する。浄水部21は、活性炭式およびろ過膜式の浄水器であり、水道水を浄化する。浄水部21により浄化された水である原水は、原水路50を通過してアルカリ水槽30に供給される。浄水部21は、活性炭部22およびろ過膜部23を備える。活性炭部22は活性炭を有し、水道水から有機物、臭い、および、残留塩素等を除去する。ろ過膜部23は、一例として、ポリエチレン製の中空糸膜を有し、活性炭部22を通過した水から0.1マイクロメートル以上の粒子、雑菌、および、赤錆等を除去する。
第1の電源24および第2の電源25は、アルカリ水槽30および水素水槽40において電気分解を行うために使用される直流電源である。第1の電源24の陽極24Xの電位V1Aは、第1の電源24の陰極24Yの電位V1Bよりも高い。第2の電源25の陽極25Xの電位V2Aは、第2の電源25の陰極25Yの電位V2Bよりも高い。
第1の切替器26は、第1の入力端子26A、第2の入力端子26B、第1の切替スイッチ26E、第1の出力端子26X、および、第2の出力端子26Yを備える。第1の入力端子26Aおよび第2の入力端子26Bは、それぞれ第1の電源24の陽極24Xおよび陰極24Yに電気的に接続される。第1の切替器26は、第1の切替スイッチ26Eの操作に応じて、第1の出力端子26Xの電位および第2の出力端子26Yの電位を電位V1Aおよび電位V1Bに設定する。また、第1の切替スイッチ26Eの操作により、通常モードおよび逆電モードに切替え可能である。通常モードでは、第1の出力端子26Xの電位が電位V1Aに設定され、第2の出力端子26Yの電位が電位V1Bに設定される。逆電モードでは、第1の出力端子26Xの電位が電位V1Bに設定され、第2の出力端子26Yの電位が電位V1Aに設定される。第1の切替スイッチ26Eは、一例として、ケース20の外面に設けられたボタンである。
第2の切替器27は、第3の入力端子27A、第4の入力端子27B、第2の切替スイッチ27E、第3の出力端子27X、および、第4の出力端子27Yを備える。第3の入力端子27Aおよび第4の入力端子27Bは、それぞれ第2の電源25の陽極25Xおよび陰極25Yに電気的に接続される。第2の切替器27は、第2の切替スイッチ27Eの操作に応じて、第3の出力端子27Xの電位および第4の出力端子27Yの電位を電位V2Aおよび電位V2Bに設定する。また、第2の切替スイッチ27Eの操作により、通常モード、逆電モード、および、絶縁モードに切替え可能である。通常モードでは、第3の出力端子27Xの電位が電位V2Aに設定され、第4の出力端子27Yの電位が電位V2Bに設定される。逆電モードでは、第3の出力端子27Xの電位が電位V2Bに設定され、第4の出力端子27Yの電位が電位V2Aに設定される。絶縁モードでは、第3の入力端子27Aおよび第4の入力端子27Bは、第2の電源の陽極25Xおよび陰極25Yと電気的に接続されない。第2の切替スイッチ27Eは、一例として、ケース20の外面に設けられたボタンである。
アルカリ水槽30は、原水を第1の電源24を用いて電気分解することによりアルカリ性水を生成する。アルカリ水槽30は、第1の水槽31、第2の水槽35、および、隔膜39を備える。第1の水槽31は、第1の流入口32、第1の流出口33、および、第1の電極34を備える。第2の水槽35は、第2の流入口36、第2の流出口37、および、第2の電極38を備える。第1の水槽31および第2の水槽35は一体に形成され、隔膜39により隔離される。アルカリ水槽30の形状は、第1の流入口32および第2の流入口36から第1の流出口33および第2の流出口37に水が通過しやすい形状が好ましい。第1の電極34および第2の電極38は、アルカリ水槽30を通過する水との接触面積が広くなる形状、一例として、第1の水槽31の内面および第2の水槽35の内面に沿って伸びる形状が好ましい。第1の電極34と第1の出力端子26Xとは電気的に接続される。第2の電極38と第2の出力端子26Yとは電気的に接続される。
水素水槽40は、アルカリ水槽30で生成されたアルカリ性水を第2の電源25を用いて電気分解することにより、アルカリ性水素水を生成する。水素水槽40は、第3の水槽41、第4の水槽45、および、イオン交換膜49を備える。第3の水槽41は、第3の流入口42、第3の流出口43、および、第3の電極44を備える。第4の水槽45は、第4の流入口46、第4の流出口47、および、第4の電極48を備える。第3の水槽41および第4の水槽45は一体に形成され、イオン交換膜49により区画される。イオン交換膜49は陽イオン交換膜であり、第3の水槽41および第4の水槽45中の水に含まれる陽イオンを通過させることができる。水素水槽40の形状は、第3の流入口42および第4の流入口46から第3の流出口43および第4の流出口47に水が通過しやすい形状が好ましい。第3の電極44および第3の出力端子27Xは電気的に接続される。第4の電極48および第4の出力端子27Yは電気的に接続される。
第1の連通路51は、第2の流出口37と第4の流入口46とを連通する。第1の水路52は、第1の流出口33と第3の吐水口14とを連通する。第1の給水路53は、ろ過膜部23と第3の流入口42とを連通する。原水路50は、ろ過膜部23と第1の流入口32および第2の流入口36とを連通する。第1の管61は、第4の流出口47と第1の吐水口12とを連通する。第2の管62は、第3の流出口43と第2の吐水口13とを連通する。
水処理装置10のアルカリ水槽30の動作について説明する。
蛇口1から吐出された水道水は、給水口11を通過し、浄水部21に供給される。浄水部21により浄化された原水は、アルカリ水槽30の第1の水槽31および第2の水槽35に供給される。
第1の切替器26が通常モードのとき、第1の電極34の電位はV1A程度に設定され、第2の電極38の電位はV1B程度に設定される。第1の電極34の電位は第2の電極38の電位よりも高いため、第2の水槽35において、以下の[1]式に示される原水の還元反応が生じる。
[1]式は、原水中の水分子HOが還元され、水酸化物イオンOHおよび水素Hが生成されることを表した化学反応式である。電気分解が進むと水酸化物イオンOHの濃度が高まり、アルカリ性水が生成される。アルカリ水槽30の電気分解は、アルカリ性水素水のpHが飲用に適した値、例えば、pHが9.5程度となるように制御される。生成されたアルカリ性水は、第1の連通路51を介して水素水槽40の第4の水槽45に送られる。
一方、第1の水槽31において、以下の[2]式および[3]式に示される原水の酸化反応が生じる。
[2]式は、原水中の水分子HOが酸化され、水素イオンHおよび酸素Oが生成されることを表した化学反応式である。電気分解が進むと水素イオンHの濃度が高まり、酸性水が生成される。[3]式は原水中の塩化物イオンClが酸化され塩素Clが生成されることを表した化学反応式である。[3]式の反応は[2]式の反応よりも優先する。生成された塩素Clにより、以下の[4]式に示される化学反応が生じる。[4]式は、原水中の水分子HOおよび塩素Clから次亜塩素酸HClOおよび塩酸HClが生成されることを表した化学反応式である。
水処理装置10の水素水槽40の動作について説明する。
第2の切替器27が通常モードのとき、第3の電極44の電位はV2A程度に設定され、第4の電極48の電位はV2B程度に設定される。第3の電極44の電位は第4の電極48の電位よりも高いため、第4の水槽45においては、アルカリ性水の還元反応が生じる。すなわち[1]式に示される化学反応が生じる。また、第3の水槽41においては、原水の酸化反応が生じる。すなわち[2]式〜[4]式に示される化学反応が生じる。
電気分解の進行度を大きくすると、第4の水槽45において水素Hの発生量が増加し、アルカリ性水の溶存水素濃度を高めることができる。同時に、水酸化物イオンOHの濃度も増加し、pHも増加する。このとき、第3の水槽41で発生した水素イオンHが、イオン交換膜49を通過し第4の水槽45へ移動する。このため、水酸化物イオンOHの濃度の増加が抑制され、pHの増加が抑制される。したがって、第4の水槽45において、飲用に適したアルカリ性水素水を生成できる。
また、第2の切替器27が絶縁モードのとき、第3の電極44および第4の電極48には電圧が加えられず、電気分解が行われない。このため、第4の水槽45から、溶存水素濃度を高めないアルカリ性水を入手することができる。
また、アルカリ水槽30において、[4]式に示されるように、第1の水槽31にて生成される酸性水には、次亜塩素酸HClOが含まれている。生成された次亜塩素酸HClOを含む水は強酸性である。強酸性水は、水槽等の構成要素を化学的に損傷させるおそれがある。
水処理装置10によれば、酸性水が第1の流出口33から第1の水路52を介して水処理装置10の外部に吐出されるため、第3の水槽41、第4の水槽45、および、イオン交換膜49が化学的に損傷するおそれが低減される。
また、第3の水槽41に原水が供給されるため、第2の水槽35において生成されたアルカリ性水の全部を第4の水槽45に供給できる。このため、高い溶存水素濃度を有するアルカリ性水の生成に要する時間を短縮でき、生成に要する電力を削減できる。
(実施の形態2)
実施の形態2の水処理装置10Aは、実施の形態1の水処理装置10と実質的に同じ構成を備える。実施の形態2では、第1の連通路51および第1の給水路53に替えて、第1の連通路51Aを備える点において、実施の形態1の構成と相違する。
図2に示されるとおり、第1の連通路51Aは、第1の分岐51Xを含む。第1の連通路51Aは、第2の水槽35と第3の水槽41および第4の水槽45とを連通する。第2の流出口37から吐水された水は、第1の分岐51Xにおいて第3の流入口42および第4の流入口46へ分けられてそれぞれに供給される。
第2の切替器27が通常モードのとき、第3の水槽41において、アルカリ水の酸化反応が生じる。すなわち[2]式〜[4]式に示される化学反応が生じる。第4の水槽45において、実施の形態1と同様に、アルカリ性水の還元反応が生じる。すなわち[1]式に示される化学反応が生じる。
水処理装置10Aによれば、第1の水槽31および第2の水槽35と第3の水槽41および第4の水槽45との間に第1の給水路53を設ける必要がないため、水路に関する構成を簡素化できる。
(実施の形態3)
実施の形態3の水処理装置10Bは、実施の形態1の水処理装置10と実質的に同じ構成を備える。実施の形態3では、第2の水路54、第4の吐水口15、および、第1の弁17をさらに備える点において、実施の形態1の構成と相違する。
図3に示されるとおり、第4の吐水口15はケース20を貫通する。第1の弁17は、第1の連通路51、第2の水路54、および、第4の流入口46を連通する。第2の水路54は、第1の弁17および第4の吐水口15を連通する。第1の弁17は、第1の連通路51から第4の流入口46、および、第1の連通路51から第2の水路54のいずれかに流路を切替可能である。
アルカリ性水の生成時間が長くなるにつれて、第4の水槽45に炭酸カルシウムおよび水酸化マグネシウム等のスケールが付着しやすくなる。水処理装置10Bによれば、第2の切替器27を絶縁モードに設定し、第2の水路54を利用してアルカリ性水を取り出すことにより、第4の水槽45にスケールが付着することを抑制できる。
(実施の形態4)
実施の形態4の水処理装置10Cは、実施の形態1の水処理装置10と実質的に同じ構成を備える。実施の形態4では、第2の給水路56および第2の弁18をさらに備える点において、実施の形態1の構成と相違する。
図4に示されるとおり、第2の給水路56は原水路50から分岐している。第2の弁18は、第2の給水路56、第1の連通路51、および、第4の流入口46を連通する。第2の弁18は、第1の連通路51から第4の流入口46、および、第2の給水路56から第4の流入口46のいずれかに流路を切替可能である。
第2の切替器27が逆電モードのとき、第4の水槽45において、原水の酸化反応が生じる。すなわち、[2]式〜[4]式に示される化学反応が生じ、第4の水槽45において酸性水が生成される。このため、第4の水槽45に付着しているスケールが酸性水に溶解し、スケールが除去される。
(変形例)
上記各実施の形態に関する説明は本発明に従う水処理装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う水処理装置は実施の形態以外に例えば以下に示される上記各実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・原水の作成方法は、任意に変更可能である。第1の例では、井戸水またはミネラルウォーターを浄水部21により浄水し、浄水された原水を水処理装置10に供給する。第2の例では、浄水部21を省略して、水道水を原水として水処理装置10に直接的に供給する。
・原水に電解質を添加する添加部を、水処理装置10に付加できる。添加部は、例えば浄水部21から吐出された原水に、電解質の一例である塩を添加する。添加された塩が水中でナトリウムイオンNaおよび塩化物イオンClとなるため、原水の電気分解が促進される。このため、生成されるアルカリ性水のpHが高められやすい。
・実施の形態3において、第1の弁17を設けなくともよい。第2の切替器27が絶縁モードのとき、第2の水路54および第1の管61からアルカリ性水を吐出することができる。
・実施の形態3の第1の切替器26を逆電モードに設定し、第2の水槽35において酸性水を生成してもよい。原水が通過する第2の水槽35においても、長期間経過するとスケールが付着することがある。生成した酸性水により第2の水槽35に付着したスケールを除去することができる。また、実施の形態3および実施の形態4の構成を組み合わせて、第2の水槽35および第4の水槽45に付着したスケールを同時に除去することもできる。
本発明の一形態に従う水処理装置は、構成要素を化学的に損傷しにくく装置の寿命を延ばすことが可能となるため、多量の水を使用、または、構成要素を補修しにくい家電製品に適用できる。
10 :水処理装置
10A:水処理装置
10B:水処理装置
10C:水処理装置
31 :第1の水槽
34 :第1の電極
35 :第2の水槽
38 :第2の電極
41 :第3の水槽
44 :第3の電極
45 :第4の水槽
48 :第4の電極
49 :イオン交換膜
50 :原水路
51 :第1の連通路
51A:第1の連通路
52 :第1の水路
54 :第2の水路

Claims (5)

  1. 第1の水槽と、
    第2の水槽と、
    第3の水槽と、
    第4の水槽と、
    前記第1の水槽に設けられる第1の電極と、
    前記第2の水槽に設けられ、前記第1の電極に対応する第2の電極と、
    前記第3の水槽に設けられる第3の電極と、
    前記第4の水槽に設けられ、前記第3の電極に対応する第4の電極と、
    前記第3の水槽と前記第4の水槽とを区画するイオン交換膜と、
    前記第1の水槽で電気分解された水を前記第3の水槽および前記第4の水槽に供給することなく取り出すための第1の水路と、
    前記第2の水槽と前記第4の水槽とを連通する第1の連通路とを備える
    水処理装置。
  2. 前記第3の水槽は原水を供給する原水路を接続可能である
    請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記第4の水槽は原水を供給する原水路を接続可能である
    請求項1または2に記載の水処理装置。
  4. 前記第1の連通路は前記第2の水槽と前記第3の水槽とをさらに連通する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水処理装置。
  5. 前記第2の水槽で電気分解された水を前記第3の水槽および前記第4の水槽に供給することなく取り出すための第2の水路をさらに備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の水処理装置。
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