JP2000176246A - 有機物分解光触媒用の糸、ひも、ロ―プまたは織布 - Google Patents

有機物分解光触媒用の糸、ひも、ロ―プまたは織布

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JP2000176246A
JP2000176246A JP35201898A JP35201898A JP2000176246A JP 2000176246 A JP2000176246 A JP 2000176246A JP 35201898 A JP35201898 A JP 35201898A JP 35201898 A JP35201898 A JP 35201898A JP 2000176246 A JP2000176246 A JP 2000176246A
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photocatalyst
glass fiber
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titanium dioxide
thread
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JP35201898A
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Tadahide Iwashita
肇秀 岩下
Yukihisa Mitani
恭久 三谷
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2305/00Use of specific compounds during water treatment
    • C02F2305/10Photocatalysts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

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  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒用に用意された光源ばかりでなく、通
常の太陽光や室内光を利用し、様々な分野に応用するこ
とのできる光触媒材料を提供することを目的とする。 【解決手段】 グラスファイバ3をチタニアゾル中に浸
漬し、これを乾燥してグラスファイバ3の表面にチタニ
アゲルを付着し、これを450℃〜650℃の高温で加
熱する。高温処理されたグラスファイバ3は、表面に付
着されたチタニアゲルが二酸化チタン(Tio2)に変
化し、図1に示すようにグラスファイバ3の表面に二酸
化チタン層4が形成されることとなる。こうした二酸化
チタン層4は図1のA部あるいはB部に示すように、グ
ラスファイバ3の表面において斑状に付着された層状を
なし、グラスファイバ3に対して外光が適度に透過可能
とされる。このようにして表面に二酸化チタン層4を備
えたグラスファイバ3は、ファイバ端からはもちろん、
外周面からも外光を透過することができ、紫外線照射ラ
ンプなど特別に用意された照明の光や太陽光、室内光で
も二酸化チタン層4の部分において光触媒現象を発生さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は排ガスの処理、廃水
処理、浄水処理などの環境浄化手段として用いられる有
機物分解光触媒に適用するための有機物分解用の糸、ひ
も、ロープまたは織布に関する。
【0002】
【従来の技術】有機物分解光触媒は、例えば酸化チタン
等の半導体物質に光を照射することで、該半導体物質に
強い還元作用をもつ電子と強い酸化作用をもつ正孔を生
成し、この半導体に接触した分子種(有機物)を酸化還
元作用により分解する技術に係る。こうした光触媒技術
については、従来様々な提案がなされており、例えば特
開平9−253505号や特開平6−134476号に
示す光触媒材料が提案されている。また本出願の発明者
においても特願平10−243813号に示す提案を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、出願人は上
記出願を行った後においても、様々な材料について有機
物分解能に関する実験と実証を行っており、広い分野に
応用することのできる光触媒材料の開発に取り組んでい
るところである。
【0004】そうした中で、出願人は光触媒用に用意さ
れた光源ばかりでなく、通常の太陽光や室内光を利用
し、様々な分野に応用することのできる光触媒材料を提
供することを目的とし、本願発明を行なうに至ったもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は石英ガラス、鉛ガラス、ソーダガラス、パ
イレックスなどからなる透明糸状物質を、チタニアゾル
中に浸漬した後、透明糸状物質を乾燥させて該透明糸状
物質の表面にチタニアゲルを付着させ、該透明糸状物質
を高温処理して透明糸状物質の表面に二酸化チタン層を
形成してなる有機物分解光触媒用の糸としたものであ
る。
【0006】また本発明は透明糸状物質を、チタニアゾ
ル中に浸漬し、乾燥した後高温処理する工程を少なくと
も3回から5回繰り返すようにしたものである。
【0007】また本発明は透明糸状物質を高温処理する
工程にあって処理温度を450℃〜650℃としたもの
である。
【0008】また本発明は、上記のようにして表面に二
酸化チタン層を形成してなる有機物分解光触媒用の糸を
束状に撚り、形成される有機物分解光触媒用のひもとし
たものである。
【0009】また本発明は、上記のようにして形成され
た有機物分解光触媒用のひもをさらに束状に撚り、形成
される有機物分解光触媒用のロープとしたものである。
【0010】さらに本発明は、表面に二酸化チタン層を
形成してなる有機物分解光触媒用の糸を用いて織成され
た有機物分解光触媒用の織布としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。本願発明者は、先にグラスファイ
バーの外周面に酸化チタン層を形成する材料の提案(特
願平10−243813号)を行ったが、実際には中々
酸化チタン層を安定的に定着することが困難とされた。
出願人はこうした実験を繰り返すうち、チタニアゾル中
にグラスファイバを浸漬する方法が最も良好かつ安定的
にこうした物質を定着することが確認されたため、先ず
その方法から開示する。
【0012】図2に示すように、水槽1中に界面活性剤
を添加してなる溶液中にチタニアゾルを2〜5%程度配
合し、撹拌してチタニアゾル配合液2を貯留させる。チ
タニアゾルは有機チタネートやチタン塩を加水分解した
り、微粒子の二酸化チタンを水やアルコールなどの溶媒
に懸濁することによって得られる。水槽1中の底部にお
いてはプロペラ等の撹拌機を設置する方法が好適とされ
る。次に石英ガラス、鉛ガラス、ソーダガラス等を糸状
(100〜500ミクロン程度)に伸長させて形成され
るグラスファイバ3を順次チタニアゾル配合水2の中に
供給し、浸漬させる。浸漬時間は1回3分から10分程
度とし、こうして浸漬が行われたグラスファイバ3は一
旦水槽1から引き上げられた後、自然乾燥する。乾燥時
間は10分〜30分程度とし、こうして乾燥が行われる
とグラスファイバ3は、表面に付着されたチタニアゾル
が乾燥されてチタニアゲルとなる。
【0013】こうして図3に示すように浸漬工程並びに
乾燥工程を繰り返されたグラスファイバ3は、次に処理
温定450℃〜650℃程度に加熱された高温炉中に供
給され、図3に示す加熱工程へと移行される。加熱時間
は30分程度が適当とされ、こうして高温処理されたグ
ラスファイバ3は、表面に付着されたチタニアゲルが二
酸化チタン(Tio2)に変化し、図1に示すようにグ
ラスファイバ3の表面に二酸化チタン層4が形成される
こととなる。上記チタニアゾル配合水2への浸漬工程並
びに乾燥工程、さらに加熱工程は、図3に示すように通
常3〜5回程度繰り返され、これにより、徐々に二酸化
チタン層4の層圧並びに付着量が増大する。こうした二
酸化チタン層4は図1のA部あるいはB部に示すよう
に、グラスファイバ3の表面において斑状に付着された
層状をなし、グラスファイバ3に対して外光が適度に透
過可能とされる。なお、グラスファイバ3の表面におけ
る二酸化チタン層4の層圧を増大させたり、また外表面
における斑状の二酸化チタン層4の面積を増加させる場
合は、上記浸漬工程あるいは乾燥工程の繰り返し回数を
増加させる方法やチタニアゾル配合液2中における界面
活性剤について、よりエマルション性の高いものを選択
する方法がある。
【0014】すなわち、このようにして表面に二酸化チ
タン層4を備えたグラスファイバ3は、ファイバ端から
はもちろん、外周面からも外光を透過することができ、
紫外線照射ランプなど特別に用意された照明の光や太陽
光、室内光でも二酸化チタン層4の部分において光触媒
現象を発生させることができる。つまりこの現象はグラ
スファイバ3内に透過された光γがエネルギとなって、
二酸化チタン層4の部分に電子と正孔が生成される酸化
還元作用が発生し、こうして形成されるグラスファイバ
3は従来から使用される糸に代わって様々な用途に使用
することが可能とされる。例えばこうして形成されたグ
ラスファイバ3を縦糸、横糸として図4に示すように織
布5を織成することとしてもよい。また縦糸、横糸のう
ち、いずれかをグラスファイバ3として図5に示すよう
に織布6を織成してもよい。さらに、特に図示しないが
こうして形成されたグラスファイバ3の束を3本撚りあ
るいは5本撚りしてひもを形成し、またこのようにして
形成されたひもをさらに束状に撚って図6に示すロープ
7を形成することとしてもよい。
【0015】
【実施例】このようにして形成されるグラスファイバ3
(糸)、織布5、6、ひもあるいはロープ7は、光触媒
材料として様々な分野に応用することが可能とされ、例
えば枕カバー、シーツ、白衣、衣服等の繊維素材として
利用した場合においては、自然光に基づく光触媒反応に
より殺菌・消臭を可能とすることができる。
【0016】また紫外線照射ランプを併用することで、
防ガスフィルタ、空調用殺菌装置、空気清浄機の炉材と
して用いることもできる。
【0017】また、ゴルフ練習用のネット、魚網、自動
車用車幌、テント、壁紙・外壁材等の建築素材として用
いる場合、自然光に基づく光触媒反応により、従来に比
べて汚れが付着しにくい材料として提供できることとな
る。
【0018】また、傷口等の密閉パッド、手術用糸、包
帯、眼帯、ガーゼ、医療用マスク等の医療用品や殺菌シ
ート、防カビシート等の家庭用品などにおいても適用す
ることができる。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば光触媒用
に用意された光源ばかりでなく、通常の太陽光や室内光
を利用し、様々な分野に応用することのできる光触媒材
料を提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 有機物分解光触媒用の糸(グラスファイバ)
を示す図である。
【図2】 有機物分解光触媒用の糸(グラスファイバ)
の製造工程を示す図である。
【図3】 有機物分解光触媒用の糸(グラスファイバ)
の製造工程を示すブロック図である。
【図4】 図1に示す糸を用いて製造される織布を示す
図である。
【図5】 図1に示す糸を用いて製造される織布を示す
図である。
【図6】 図1に示す糸を用いて製造されるロープを示
す図である。
【符号の説明】
1 水槽 2 チタニアゾル配合水 3 光ファイバ(糸) 4 二酸化チタン層 5、6 織布 7 ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D048 AA17 AB01 AB02 BA07X BA10Y BA13X BA41X BA42Y BB08 CC04 EA01 4G060 BA02 BA05 BD07 BD15 BD22 CA09 4G069 AA03 BA04A BA04B BA14A BA14B BA48A CA07 CA10 CA11 CA15 CD02 DA06 EA03X EA03Y EA09 FA02 FB15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス、鉛ガラス、ソーダガラス、
    パイレックスなどからなる透明糸状物質を、チタニアゾ
    ル中に浸漬した後、透明糸状物質を乾燥させて該透明糸
    状物質の表面にチタニアゲルを付着させ、該透明糸状物
    質を高温処理して透明糸状物質の表面に二酸化チタン層
    を形成してなる有機物分解光触媒用の糸。
  2. 【請求項2】 請求項1において、透明糸状物質を、チ
    タニアゾル中に浸漬し、乾燥した後高温処理する工程を
    少なくとも3回から5回繰り返してなる有機物分解光触
    媒用の糸。
  3. 【請求項3】 請求項1において、透明糸状物質を高温
    処理する工程にあって処理温度を450℃〜650℃と
    してなる有機物分解光触媒用の糸。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に基づく表面に二酸化
    チタン層を形成してなる有機物分解光触媒用の糸を束状
    に撚り、形成される有機物分解光触媒用のひも。
  5. 【請求項5】 請求項4に基づき形成された有機物分解
    光触媒用のひもをさらに束状に撚り、形成される有機物
    分解光触媒用のロープ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3に基づく表面に二酸化
    チタン層を形成してなる有機物分解光触媒用の糸を用い
    て織成された有機物分解光触媒用の織布。
JP35201898A 1998-12-11 1998-12-11 有機物分解光触媒用の糸、ひも、ロ―プまたは織布 Pending JP2000176246A (ja)

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WO2009008122A1 (ja) * 2007-07-09 2009-01-15 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. 繊維状光触媒体及び浄化装置並びに繊維状光触媒体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009008122A1 (ja) * 2007-07-09 2009-01-15 Shin-Etsu Quartz Products Co., Ltd. 繊維状光触媒体及び浄化装置並びに繊維状光触媒体の製造方法
JP2009011995A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 繊維状光触媒体及び浄化装置並びに繊維状光触媒体の製造方法

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