JP2000175917A - 超音波トランスデューサ軸方向移動装置および超音波カテーテル診断装置 - Google Patents

超音波トランスデューサ軸方向移動装置および超音波カテーテル診断装置

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JP2000175917A
JP2000175917A JP10358622A JP35862298A JP2000175917A JP 2000175917 A JP2000175917 A JP 2000175917A JP 10358622 A JP10358622 A JP 10358622A JP 35862298 A JP35862298 A JP 35862298A JP 2000175917 A JP2000175917 A JP 2000175917A
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ultrasonic transducer
ultrasonic
moving device
drive shaft
catheter
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English (en)
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Takami Kakizaki
隆己 柿崎
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構の簡単化により小型軽量化することがで
き、クラッチ機構なしに自動と手動との切り替えを容易
に行って操作者の負担の軽減を図る。 【解決手段】 超音波カテーテル1のシース13内で、
機械的駆動力を伝達するドライブシャフト14の先端側
に固定された超音波トランスデューサ15を軸方向に移
動させる装置であって、ドライブシャフト14を回転駆
動させるドライビングユニット3が着脱可能に取り付け
られるホルダ62に連結される歯付きベルト53と、歯
付きベルト53が巻掛けられるプーリ54,55と、駆
動プーリ54を回転駆動させるモータ61と、を備えた
超音波トランスデューサ軸方向移動装置5である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波カテーテル
のシース内で、ドライブシャフトの先端側に固定された
超音波トランスデューサを長手軸方向に移動させる装
置、およびこれを用いた超音波カテーテル診断装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転されるドライブシャフト
とその先端側に固定される超音波トランスデューサとを
備えた超音波カテーテルの挿入部を、体外から体腔内に
挿入して、血管系や消化器官系のような管状器官等の身
体腔内の超音波画像観察を行うようにした超音波カテー
テル診断装置が知られている。
【0003】また最近では、超音波カテーテルの挿入部
の外側チューブであるシース内で、ドライブシャフトの
先端側に固定された超音波トランスデューサを長手軸方
向に移動させるようにした装置が提案されてきている
(特開平6−30939号公報、特表平7−50820
4号公報参照)。
【0004】上記公報に記載された超音波トランスデュ
ーサ軸方向移動装置では、ボールねじをモータにより回
転させ、ねじの送り動作によってモータによる回転運動
を軸方向の直線運動に変換することにより、ドライブシ
ャフトの後端側と接続しているドライビングユニットを
長手軸方向に移動させるようにしている。
【0005】また、この超音波トランスデューサの軸方
向移動を、自動操縦状態と手動操縦状態とに切り替える
ために、クラッチ機構を設けたものが知られている(特
表平7−508204号公報参照)。
【0006】このような超音波トランスデューサ軸方向
移動装置を用いた超音波カテーテル診断装置によれば、
超音波トランスデューサが固定されたドライブシャフト
をドライビングユニットにより回転させると共に、超音
波トランスデューサを軸方向に移動させることにより、
管長手方向に連続的にスキャンして体腔内の管の断面像
を得ることができる。また、スキャンを終了した後に
は、自動操縦状態から手動操縦状態に切り替えて、超音
波トランスデューサを、手の感覚で確認しながら速やか
に元の位置まで戻すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の超音波トランスデューサ軸方向移動装置にあっ
ては、ボールねじを用いた駆動力伝達機構により、モー
タによる回転運動を直線運動に変換して超音波トランス
デューサを軸方向に移動させるようにしているため、モ
ータへの通電を停止したとしても、そのままでは手動で
ドライビングユニットを長手軸方向に移動させることは
できなかった。これは、ボールねじを用いた駆動力伝達
機構では、減速比が非常に大きくなっているので、直線
運動から回転運動へ逆方向に変換することは構造上きわ
めて困難だからである。
【0008】したがって、自動操縦状態から手動操縦状
態に切り替えるためには、機械的クラッチ機構が必須と
なっており、装置そのものの複雑化による大型化が避け
られなかった。また、ボールねじを用いた駆動力伝達機
構では、ボールねじ、ベアリング、ギア等に加えて上記
クラッチ機構を備えているので、重量的にもかなり大き
くなってしまう。
【0009】しかも、超音波カテーテルを使用する際に
は、そのドライビングユニットや超音波トランスデュー
サ軸方向移動装置を、患者近くのベッド上等に設置する
必要があるが、大きくて重量のある装置によって、例え
ば局部麻酔を受けた患者等に圧迫感や不快感を与えるこ
ととなる。また、ボールねじを用いて駆動力を伝達する
場合、特にゴミ等が付着したときには、ギリギリ音が生
じる虞れもある。
【0010】さらに、上記したクラッチ機構の操作の煩
雑さは、超音波カテーテルの操作者である医師等にとっ
ても、不快感や疲労をもたらす結果となっていた。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、機構の
簡単化により小型軽量化することができ、クラッチ機構
なしに自動と手動との切り替えを容易に行って操作者の
負担の軽減を図ることができる、超音波トランスデュー
サ軸方向移動装置および超音波カテーテル診断装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。 (1)超音波カテーテルのシース内で、機械的駆動力を
伝達するドライブシャフトの先端側に固定された超音波
トランスデューサを該ドライブシャフトの軸方向に移動
させる装置であって、前記ドライブシャフトの後端側に
連結される無端状の巻掛け媒介部材と、前記巻掛け媒介
部材が巻掛けられる滑車と、前記滑車を回転駆動させる
モータと、を備えたことを特徴とする超音波トランスデ
ューサ軸方向移動装置。 (2)前記巻掛け媒介部材は、歯付きベルトであること
を特徴とする上記(1)に記載の超音波トランスデュー
サ軸方向移動装置。 (3)前記巻掛け媒介部材に固着され、前記ドライブシ
ャフトの後端側が着脱可能に取り付けられる連結手段を
備えたことを特徴とする上記(1)または(2)に記載
の超音波トランスデューサ軸方向移動装置。 (4)前記シースの後端側を着脱可能に保持固定するた
めの保持手段をさらに備えたことを特徴とする上記
(3)に記載の超音波トランスデューサ軸方向移動装
置。 (5)上記(1)または(2)に記載の超音波トランス
デューサ軸方向移動装置を設けたことを特徴とする超音
波カテーテル診断装置。 (6)前記超音波トランスデューサ軸方向移動装置と、
前記ドライブシャフトを回転駆動させるドライビングユ
ニットとに接続され、これら両者の制御を司る制御手段
を備えたことを特徴とする上記(5)に記載の超音波カ
テーテル診断装置。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施形態に係る超音波
カテーテル診断装置を示す全体構成図、図2は、超音波
カテーテルの拡大断面図、図3は、超音波トランスデュ
ーサ軸方向移動装置を示す斜視図、図4は、超音波トラ
ンスデューサ軸方向移動装置の駆動系を説明するための
概略平面図である。
【0015】図1に示す超音波カテーテル診断装置10
0は、超音波カテーテル1と、スキャンを行うための回
転駆動力を供給するドライビングユニット3と、このド
ライビングユニット3を軸方向に移動させる超音波トラ
ンスデューサ軸方向移動装置5と、超音波カテーテル診
断装置100全体の制御および入出力を司る装置本体8
とを有している。
【0016】図2に示すように、超音波カテーテル1
は、体腔内に挿入される挿入部11と、その後端側に設
けられた基端部21とから構成される。
【0017】挿入部11は、外側のチューブとしてのシ
ース13を有しており、このシース13内に、後端側か
ら先端側まで機械的駆動力を伝達するドライブシャフト
14と、このドライブシャフト14の先端部に固定され
る超音波トランスデューサ15とが配置されている。な
お、図中符号16は、超音波トランスデューサ15に接
続されて信号の入出力を行うためのリード線である。
【0018】基端部21は、シース13の後端側に固着
され、略円筒状を呈する外筒ハブ22と、ドライビング
ユニット3の取付部に着脱可能に取り付けられるジョイ
ント23とを有している。
【0019】ジョイント23の先端側には内筒スリーブ
24が連設される。この内筒スリーブ24は、外筒ハブ
22の内側に挿入され、例えば150mm程度の所定距
離だけ図示矢印方向に摺動可能とされている。外筒ハブ
22の内面に形成された凹溝には、Oリング25が嵌着
されており、これにより、外筒ハブ22と内筒スリーブ
24との間がシールされる。ドライブシャフト14の後
端側には回転端子としてのロータ26が固定されてお
り、このロータ26は、ジョイント23の内部で回転自
在に支持されている。
【0020】ドライビングユニット3は、上記したドラ
イブシャフト14を回転させるための図示しないモータ
と、超音波カテーテル1のジョイント23を着脱可能に
取り付ける取付部31とを備える。取付部31の内部に
は、ドライブシャフト14の後端側に固定されたロータ
26と連結される接続部が設けられており、この接続部
は、超音波トランスデューサ15からのリード線16を
介した端子と連結される電気的接続部と、ドライブシャ
フト14の後端側に回転伝達可能に連結される機械的接
続部とを有している(いずれも図示せず)。
【0021】超音波トランスデューサ軸方向移動装置5
は、超音波カテーテル1のシース13内で、ドライブシ
ャフト14の先端側に固定された超音波トランスデュー
サ15を該ドライブシャフト14の軸方向に移動させる
装置であり、具体的には、前述したように、ドライビン
グユニット3ごと軸方向に移動させることを可能とした
ものである。
【0022】図3に示すように、本実施形態の超音波ト
ランスデューサ軸方向移動装置5では、巻掛け伝動装置
51を用いており、この巻掛け伝動装置51は、無端状
の巻掛け媒介部材としてのゴム製の歯付きベルト53を
備えている。この歯付きベルト53は、ベース板52上
で鉛直軸のまわりに回転可能に支持される滑車としての
駆動プーリ54および従動プーリ55に装架されてい
る。なお、歯付きベルト53は、図示しない保護カバー
により覆われるようにするとよい。このような巻掛け伝
動装置51を使用することにより、動作時の騒音が少な
く、しかも距離分解能を確保しつつ速度制御も良好に行
うことが可能となっている。
【0023】また、歯付きベルトに代えて平ベルト等を
使用することも勿論可能ではあるが、歯付きベルト53
を使用すれば、例えば移動速度を上げたり起動ないし停
止させたりしたときに加速度がかかってもスリップする
ことがなく、安定した動作が可能となる観点から、より
好ましい。
【0024】なお、巻掛け伝動装置51は、上記したゴ
ム製のベルトとプーリに限られるものではなく、スチー
ルベルトを使用するものであってもよく、他の巻掛け伝
動装置、例えばワイヤーを使用することもできる。
【0025】図3および図4に示すように、駆動プーリ
54には、ギア56〜59を介して、モータ61からの
回転力が伝達されるようになっている。モータ61とし
ては、例えばステッピングモータを使用することができ
るが、これに限られるものではなく、DCモータを利用
してもよい。また、例えば扁平なステッピングモータを
使用して他のギアやプーリと同様に主軸を鉛直方向に向
けて配置することができる。これにより、超音波トラン
スデューサ軸方向移動装置5の高さ寸法をコンパクトに
することが可能となって安定性が増し、ベッド上等に置
いた状態で転倒するような事態を防止することができ
る。
【0026】歯付きベルト53の側面の所定箇所には、
連結手段としてのホルダ62がスライドブロック75を
介して固着されており、このホルダ62には、ドライビ
ングユニット3が着脱可能に取り付けられるようになっ
ている。したがって、超音波トランスデューサ軸方向移
動装置5は、超音波カテーテル1ないしドライビングユ
ニット3とは別個独立した構成とされており、これによ
り操作性および汎用性が増している。しかも、ドライビ
ングユニット3ごと軸方向に移動させるようにしたの
で、一般的なドライビングユニットをそのまま使用する
ことができる。
【0027】そして、ホルダ62は、ベース板52上に
設けられたスライド手段63によって、歯付きベルト5
3の装架方向(長手方向)に沿って滑らかにスライド移
動自在とされる。したがって、ドライビングユニット3
を取り付けたホルダ62は、巻掛け伝動装置51によ
り、軸方向に所定の移動動作が可能である。
【0028】スライド手段63は、ベース板52上に固
定されるガイドレール64と、このガイドレール64上
を摺動する上記スライドブロック75とを備えており、
このスライドブロック75にホルダ62の受け部65が
ねじ締め等により固定されている。また、スライドブロ
ック75には、前述したように、歯付きベルト53の側
面が図示しない当て部材等を用いてねじ締め等により固
定されている。なお、歯付きベルト53の側面とホルダ
62の受け部65とを、スライドブロック75を介さな
いで、図示しない接続部材としてのブラケット等を用い
て連結する構成としてもよい。
【0029】ホルダ62は、その受け部65上にドライ
ビングユニット3が載置されたときに、このドライビン
グユニット3を位置決めするための上部ガイド66およ
び側部ガイド67,67を有している。また、上部ガイ
ド66と反対側には、ピン68を中心にして開閉可能な
クランプカバー部材69が設けられている。したがっ
て、クランプカバー部材69でドライビングユニット3
を押さえることにより、ドライビングユニット3をホル
ダ62内に確実に保持できるように構成されている。
【0030】なお、受け部65のクランプカバー部材6
9側の端部には、図示しないばね部材により上方に付勢
される伸縮自在なロック部材76が設けられている。ロ
ック部材76の頂部には、図示のように傾斜面が形成さ
れており、クランプカバー部材69を開いた状態から閉
める場合には、クランプカバー部材69が傾斜面に当接
してロック部材76を下方に移動させ、完全に閉じたと
きに、ロック部材76が上昇してクランプカバー部材6
9の背面を押さえて開放を防止するように構成されてい
る。
【0031】一方、超音波トランスデューサ軸方向移動
装置5の先端側には、ベース板52上に、超音波カテー
テル1のシース13の後端側、つまり基端部21の外筒
ハブ22を着脱可能に保持固定するための保持手段とし
ての固定子71が設けられている。この固定子71の上
端には、図示のように略U字状の切欠きが形成されてお
り、超音波カテーテル1の外筒ハブ22に形成される溝
部27を上方から嵌合させるだけで簡単に固定できるよ
うになっている。これにより、体腔内に挿入された超音
波カテーテル1のシース13を安定的に保持しながら、
超音波トランスデューサ15が固定されたドライブシャ
フト14のみの軸方向移動を良好に行うことができる。
【0032】また、超音波トランスデューサ軸方向移動
装置5には、図示しない緊急停止キーが設けられてい
る。したがって、患者近くにいる操作者が必要時に迅速
に移動装置5の停止を行うことが可能となっている。こ
れにより、例えば、ドライブシャフト14を引っ張って
超音波トランスデューサ15の軸方向移動を行っている
ときに、狭小な管腔内の屈曲の強い部分で、ドライブシ
ャフト14が後端側に移動し、残されたシース13のみ
が大きく折れ曲がって損傷を受ける虞れ等を事前に回避
することが可能となる。
【0033】図1に示したように、装置本体8には、超
音波トランスデューサ軸方向移動装置5およびドライビ
ングユニット3が電気的に接続され、これら両者の制御
を司る制御手段としてのコントローラ81が備えられて
いる。また、各種画像等の情報を表示するモニター82
と、超音波トランスデューサ軸方向移動のオン・オフを
行わせるためのプルバックキーや、この軸方向移動のス
ピードを例えば2段階に切り替えることができるスピー
ドセレクトキー等を含む操作部83とが、コントローラ
81に接続されている。
【0034】装置本体8から超音波トランスデューサ軸
方向移動装置5には、ケーブルを通して、超音波トラン
スデューサの軸方向移動のための電力供給や、その軸方
向移動のオン・オフ制御および移動速度制御などが行わ
れ、同時に、装置本体8は、超音波トランスデューサ軸
方向移動装置5の移動情報を得て、これをモニター82
に表示するようになっている。また、装置本体8からド
ライビングユニット3には、ケーブルを通して、超音波
トランスデューサの回転のための電力供給や、その回転
のオン・オフ制御および超音波信号の送受信が行われ、
同時に、装置本体8は、得られた超音波画像をモニター
82に表示する。さらに、モニター82に表示されてい
る画像は、図示しないビデオデッキ等で録画記録するこ
とができるようになっている。
【0035】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0036】まず、超音波カテーテル診断装置100を
使用する際には、ドライビングユニット3と超音波トラ
ンスデューサ軸方向移動装置5とを、汚染防止のための
図示しない滅菌袋に挿入する。次いで、ドライビングユ
ニット3を超音波トランスデューサ軸方向移動装置5の
ホルダ62にセットし、クランプカバー部材69を閉じ
て保持する。
【0037】ここで、あらかじめホルダ62を先端側に
位置させて、巻掛け伝動装置51のモータ61に通電を
行ない、モータ61の保持トルクによりホルダ62を超
音波トランスデューサ軸方向移動装置5上で固定してお
く。
【0038】その他、配線や各種キーの初期状態等を確
認した上で、ドライビングユニット3が保持固定された
超音波トランスデューサ軸方向移動装置5を患者の足側
の例えばベッド上に置く。
【0039】次に、用意されている超音波カテーテル1
のジョイント23を、ドライビングユニット3の取付部
31に取り付けて接続すると共に、超音波カテーテル1
の外筒ハブ22を固定子71に差し込んで固定する。
【0040】こうして超音波診断の準備を整えた後、ド
ライビングユニット3の図示しないモータによりドライ
ブシャフト14を高速回転させると、モニター82にそ
の断面の超音波画像が表示される。そして、巻掛け伝動
装置51のモータ61を回転駆動させると、ホルダ62
に保持されたドライビングユニット3が後方に所定速度
で所定距離だけ直線移動する。したがって、超音波カテ
ーテル1全体を動かすことなく、ドライブシャフト14
の先端側に固定された超音波トランスデューサ15が軸
方向に移動させられる。これにより、例えば狭窄部に超
音波カテーテル1を何度も通さずに済む。このようにし
て、長手軸方向に連続的にスキャンして体腔内の管の断
面像を得ることができ、モニター82上にその画像を表
示する。同時に、超音波トランスデューサ軸方向移動装
置5による超音波トランスデューサ15の移動情報がモ
ニター82上に表示される。
【0041】一方、所定のスキャンを終了した後には、
装置本体8側で、巻掛け伝動装置51のモータ61への
通電を停止し、ドライビングユニット3を手の感覚で例
えばシースに損傷を与えないように確認しながら速やか
に手動で動かして、超音波トランスデューサ15を元の
位置まで戻す。そして、他の箇所でも超音波画像が必要
な場合には、上記の操作が繰り返し行われる。
【0042】なお、超音波画像を得たい位置が、併せて
観察されるX線画像によりわかっているような場合等に
も、モータ61への通電を停止して手動により速やかに
超音波トランスデューサ15を当該位置まで移動させて
迅速な診断を行うことができる。
【0043】このように本実施形態によれば、巻掛け伝
動装置51を採用し、モータ61の回転運動を、プーリ
54,55を介して低い減速比で駆動されるベルト53
の動きを直接利用して、軸方向移動に変換するようにし
たので、モータ61への電圧無負荷時に超音波トランス
デューサ15を容易に手動により移動操作することが可
能になる。これにより、従来のようなクラッチ機構によ
って自動操縦状態と手動操縦状態とを一々切り替える煩
雑な操作が不要となり、操作者の負担の軽減を図ること
ができる。また、機構の簡単化により小型軽量化するこ
とができ、狭い場所でも容易に設置して使用することが
可能で、圧迫感も少なくなる。
【0044】そして、超音波トランスデューサ軸方向移
動装置5およびドライビングユニット3の制御を別々に
行う場合には、それぞれの制御を複数の操作者で行うか
一人の操作者が移動して行うかしなければならないが、
本実施形態では、これら両者の制御を装置本体8のコン
トローラ81で行えるようにしたので、電源供給や各種
キー操作等を装置本体8側で一括して行うことが可能と
なり、操作性が向上する。また、超音波トランスデュー
サ軸方向移動装置5の移動情報の履歴の記録も、従来は
例えば操作者がオン・オフのタイミングをビデオデッキ
への録画の際にビデオテープに音声入力して行う等して
いたが、本実施形態では、超音波画像と共に、簡便かつ
正確に自動で行うことが可能となる。このようにして、
操作者の煩わしさが大きく軽減される。
【0045】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
例えば、超音波トランスデューサ軸方向移動装置5は上
述した実施形態のように装置本体8側で制御するのが好
ましいが、装置本体8と切り離して独立して制御する構
成とすることも勿論可能である。
【0046】
【発明の効果】以上述べたごとく、請求項1に記載の発
明によれば、巻掛け伝動を採用し、モータの回転運動
を、滑車を介して低い減速比で駆動される巻掛け媒介部
材の動きを直接利用して、軸方向移動に変換するように
したので、モータ無負荷時に超音波トランスデューサを
容易に手動により移動操作することが可能になる。これ
により、従来のようなクラッチ機構によって自動操縦状
態と手動操縦状態とを一々切り替える煩雑な操作が不要
となり、操作者の負担の軽減を図ることができる。ま
た、機構の簡単化により小型軽量化することができ、狭
い場所でも容易に設置して使用することが可能で、圧迫
感も少なくなる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の効果に加え、安定した動作が可能となると共
に、動作時の騒音が少なくなる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2の発明の効果に加え、超音波トランスデ
ューサ軸方向移動装置を、超音波カテーテルとは別個独
立した構成とすることができ、操作性および汎用性が増
す。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の効果に加え、超音波カテーテルのシースを安定
的に保持しながら、超音波トランスデューサが固定され
たドライブシャフトのみの軸方向移動を良好に行うこと
ができる。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
または請求項2の発明の効果に加え、超音波トランスデ
ューサの軸方向移動を良好に行わせつつ、長手軸方向に
連続的にスキャンして体腔内の管の断面像を得ることが
できる。
【0051】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の発明の効果に加え、超音波トランスデューサ軸方向移
動装置およびドライビングユニットに対する電源供給や
各種キー操作等を一括して行うことが可能となり、操作
性が向上する。また、超音波トランスデューサ軸方向移
動装置の移動情報の履歴の記録も、超音波画像と共に、
簡便かつ正確に自動で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る超音波カテーテル
診断装置を示す全体構成図である。
【図2】 超音波カテーテルの拡大断面図である。
【図3】 超音波トランスデューサ軸方向移動装置を示
す斜視図である。
【図4】 超音波トランスデューサ軸方向移動装置の駆
動系を説明するための概略平面図である。
【符号の説明】
1…超音波カテーテル、 13…シース、 14…ドライブシャフト、 15…超音波トランスデューサ、 3…ドライビングユニット、 5…超音波トランスデューサ軸方向移動装置、 53…歯付きベルト(巻掛け媒介部材)、 54,55…プーリ(滑車)、 61…モータ、 62…ホルダ(連結手段)、 71…固定子(保持手段)、 8…装置本体、 81…コントローラ(制御手段)、 100…超音波カテーテル診断装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波カテーテルのシース内で、機械的
    駆動力を伝達するドライブシャフトの先端側に固定され
    た超音波トランスデューサを該ドライブシャフトの軸方
    向に移動させる装置であって、 前記ドライブシャフトの後端側に連結される無端状の巻
    掛け媒介部材と、 前記巻掛け媒介部材が巻掛けられる滑車と、 前記滑車を回転駆動させるモータと、 を備えたことを特徴とする超音波トランスデューサ軸方
    向移動装置。
  2. 【請求項2】 前記巻掛け媒介部材は、歯付きベルトで
    あることを特徴とする請求項1記載の超音波トランスデ
    ューサ軸方向移動装置。
  3. 【請求項3】 前記巻掛け媒介部材に固着され、前記ド
    ライブシャフトの後端側が着脱可能に取り付けられる連
    結手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の超音波トランスデューサ軸方向移動装置。
  4. 【請求項4】 前記シースの後端側を着脱可能に保持固
    定するための保持手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項3記載の超音波トランスデューサ軸方向移動装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の超音波ト
    ランスデューサ軸方向移動装置を設けたことを特徴とす
    る超音波カテーテル診断装置。
  6. 【請求項6】 前記超音波トランスデューサ軸方向移動
    装置と、前記ドライブシャフトを回転駆動させるドライ
    ビングユニットとに接続され、これら両者の制御を司る
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の超音
    波カテーテル診断装置。
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