JP2000175348A - 電動機の制御装置 - Google Patents

電動機の制御装置

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JP2000175348A
JP2000175348A JP10345334A JP34533498A JP2000175348A JP 2000175348 A JP2000175348 A JP 2000175348A JP 10345334 A JP10345334 A JP 10345334A JP 34533498 A JP34533498 A JP 34533498A JP 2000175348 A JP2000175348 A JP 2000175348A
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Japan
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temperature
failure
variable speed
outputting
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JP10345334A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yuasa
理之 湯浅
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機故障による電動機の突然のトリップを
防止する、経済的な電動機の制御装置を提供する。 【解決手段】 電動送風機故障検出回路9で電動送風機
34の故障検出後も、電動機1は運転を継続する。故障
検知時、電動機継続運転可能時間演算回路11は、電動
送風機3の無い状態での電動機1の継続運転可能時間を
演算し出力する。電動機負荷調整回路13は、設定され
た所望の継続運転時間実現のための駆動トルク値を、可
変速駆動回路6へ送出する。電動機許容限界温度検出回
路10では、電動機1の許容可能な限界温度への到達を
検出すると、電動機運転停止回路7に対し、停止指令を
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙・パルプ・フィ
ルム等を生産する一般産業、製鉄等の重工産業、電力産
業等の設備における電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の制御による電動機の制御
装置を示す。同図において、負荷(図示せず)に接続さ
れ、この負荷を駆動する電動機1は、可変速駆動制御装
置2により可変速駆動制御される。
【0003】なお、図5においては、便宜上、1台の電
動機と、1台の可変速駆動制御装置を示しているが、複
数台の電動機群とこれらに対応する複数台の可変速駆動
制御装置群であっても構わない。
【0004】電動機1は、冷却用ファンを備えた電動送
風機3により冷却され、この電動送風機3は電動送風機
駆動回路4によって駆動される。また、電動機1には、
電動機1の温度を検出する電動機温度検出器5が取り付
けられており、常時電動機温度を監視する。
【0005】可変速駆動制御装置2は、電動機1を可変
速駆動制御するための駆動トルク基準値を演算し、出力
する可変速駆動回路6と、この可変速駆動回路6より出
力された駆動トルク基準値に従い、電動機1を運転し、
または停止する電動機運転停止回路7と、前述の電動機
温度検出器5より電動機温度を入力し、この温度の監視
信号(またはアラーム信号)を外部に送出する電動機温
度検出回路8とより構成される。
【0006】電動機1には、駆動、運転する際に電動機
が許容し得る温度に限界値があり、その温度は一意に決
定される。従って、その温度を超えて運転することは出
来ない。許容温度を超えた運転を行った場合、過熱によ
り電動機が焼損したり、またその影響で可変速駆動制御
装置2の構成要素(素子、ヒューズ、基板等)が破損
し、場合によっては可変速駆動制御装置2そのものも焼
損して、設備が使用不能になり、復旧にも長時間を要す
る。
【0007】運転時、電動機1の温度上昇は、電動送風
機3による冷却効果で抑えられ、運転後ある一定の時間
が経過するとほぼ一定の温度に落ち着くよう設計されて
いる。
【0008】一般的に、電動機1の負荷が軽ければ運転
中の電動機温度は低く、逆に負荷が重ければ運転中の電
動機温度は高くなる。このため、運転中は電動機温度検
出器5と電動機温度検出回路8により電動機1の温度監
視を常時行い、制限値を設けて、電動機温度が許容値を
超えて無制限に大きくならないように監視している。
【0009】ここで、かかる構成においては、何らかの
異常により電動送風機3、もしくは電動送風機駆動回路
4が故障した場合、送風機が停止することで過熱により
電動機1が焼損したり、前述のような可変速駆動制御装
置2の不具合に発展する。
【0010】そこで、電動送風機3、もしくは電動送風
機駆動回路4が故障した場合には、電動送風機故障検出
回路9でこれを検出し、電動機1及び可変速駆動制御装
置2を停止(トリップ)させることにより焼損を回避す
るという方式を従来は採用している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この方法では、電動送風機故障発生時にいきなりトリッ
プが発生し、その度に負荷設備が急停止、操業も停止す
るため、設備操業に大きな支障を来していた。
【0012】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために為されたもので、簡単な構成で、送風
機故障による突然のトリップを防止する、経済的な電動
機の制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの手段として、請求項1に対応する本発明は、負荷に
接続され、この負荷を駆動する電動機を制御する電動機
の制御装置において、電動機を可変速駆動制御するため
の駆動トルク値を演算し、出力する可変速駆動手段と、
この可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従
い、電動機を運転し、または停止する電動機運転停止手
段と、電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、
電動機に送風することで電動機を冷却する電動機冷却手
段と、この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手
段と、この故障検出手段により故障が検出された後、電
動機冷却手段が停止した状態で電動機が継続して運転可
能な時間を演算する電動機継続運転可能時間演算手段
と、この電動機継続運転可能時間演算手段により演算さ
れた継続運転可能時間を外部へ出力する電動機継続運転
可能時間出力手段と、電動機継続運転可能時間演算手段
により演算された継続運転可能時間と、所望の継続運転
時間とから駆動トルク値を演算し、演算した駆動トルク
値を可変速駆動手段に供給して電動機の負荷を調整する
電動機負荷調整手段と、電動機温度検出手段により検出
される電動機の温度が、許容可能な限界温度に達したこ
とを検出したとき、電動機運転停止手段に対し、停止指
令を出力する電動機許容限界温度検出手段とを具備した
ことを特徴とする。
【0014】このような構成により、電動機負荷を調整
することができ、電動機冷却手段故障後も設備の運転を
即時停止させることなく、所望の時間継続して電動機の
運転を行うことができる。
【0015】請求項2に対応する本発明は、負荷に接続
され、この負荷を駆動する電動機を制御する電動機の制
御装置において、電動機を可変速駆動制御するための駆
動トルク値を演算し、出力する可変速駆動手段と、この
可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従い、
電動機を運転し、または停止する電動機運転停止手段
と、電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、電
動機に送風することで電動機を冷却する電動機冷却手段
と、この電動機冷却手段の故障を検出し、故障検知信号
を外部へ出力する故障検出手段と、この故障検出手段に
より故障が検出された後、電動機温度検出手段により検
出される電動機の温度が、許容可能な限界温度に達した
ことを検出したとき、電動機運転停止手段に対し、停止
指令を出力する電動機許容限界温度検出手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0016】このような構成により、電動機冷却手段故
障後も設備の運転を即時停止させることなく、電動機の
運転を継続することができるとともに、電動機冷却手段
の故障を報知することができる。これにより、操業員な
どへの注意の喚起を促す。また、電動機の温度が許容限
界に到達した時点で停止させることにより、電動機が、
過熱が原因で焼損することを防止することができる。
【0017】請求項3に対応する本発明は、負荷に接続
され、この負荷を駆動する電動機を制御する電動機の制
御装置において、電動機を可変速駆動制御するための駆
動トルク値を演算し、出力する可変速駆動手段と、この
可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従い、
電動機を運転し、または停止する電動機運転停止手段
と、電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、電
動機に送風することで電動機を冷却する電動機冷却手段
と、この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手段
と、この故障検出手段により故障が検出された後、電動
機温度検出手段により検出される電動機の温度が、許容
可能な限界温度に達したことを検出したとき、検出信号
を出力する電動機許容限界温度検出手段と、この電動機
許容限界温度検出手段から出力される検出信号が入力さ
れたとき、前記電動機、もしくは前記電動機の含まれる
グループを選択し、選択された電動機もしくはグループ
の電動機運転停止手段に停止指令を出力する選択手段と
を具備したことを特徴とする。
【0018】このような構成により、電動機冷却手段故
障後も設備の運転を即時停止させることなく、電動機の
運転を継続し、電動機の温度が許容限界に到達した時点
で、電動機もしくは電動機の含まれるグループ(セクシ
ョン)の電動機のみの停止動作を行うことができる。従
って、設備(ライン)としての運転、操業は続行するこ
とができる。
【0019】請求項4に対応する本発明は、負荷に接続
され、この負荷を駆動する電動機を制御する電動機の制
御装置において、電動機を可変速駆動制御するための駆
動トルク値を演算し、出力する可変速駆動手段と、この
可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従い、
電動機を運転し、または停止する電動機運転停止手段
と、電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、電
動機に送風することで電動機を冷却する電動機冷却手段
と、この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手段
と、この故障検出手段により故障が検出された後、電動
機冷却手段が停止した状態で電動機が継続して運転可能
な時間を演算する電動機継続運転可能時間演算手段と、
この電動機継続運転可能時間演算手段により演算された
継続運転可能時間を外部へ出力する電動機継続運転可能
時間出力手段と、電動機温度検出手段により検出される
電動機の温度が、許容可能な限界温度に達したことを検
出したとき、電動機運転停止手段に対し、停止指令を出
力する電動機許容限界温度検出手段とを具備したことを
特徴とする。
【0020】このような構成により、電動機冷却手段故
障後も設備の運転を即時停止させることなく、電動機の
運転を継続することができとともに、電動機の温度が許
容限界に到達するまでの時間(継続運転可能時間)を出
力することができる。これにより、操業員などへの注意
の喚起を促す。また、電動機の温度が許容限界に到達し
た時点で停止させることにより、電動機が、過熱が原因
で焼損することを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下の図におい
て、従来例を示す図を含めて同符号は同一部分または対
応部分を示す。
【0022】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る電動機の制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0023】図1において、電動機1の温度変化に伴
い、電動機温度検出器5は、常時電動機1の温度を検出
し、この温度値を電動機温度検出回路8へ送出する。こ
れによって、常時電動機温度を監視している。
【0024】電動機1は、冷却用ファンを備えた電動送
風機3により冷却され、この電動送風機3は電動送風機
駆動回路4によって駆動される。運転中、電動機1の温
度上昇は、電動送風機3による冷却効果で抑えられ、運
転後ある一定の時間が経過するとほぼ一定の温度に落ち
着くよう電動機設計されている。
【0025】電動送風機3、もしくは電動送風機駆動回
路4が故障すると、電動送風機故障検出回路9が故障を
即座に検出する。この故障は、例えば電動送風機3の温
度検出器のトリップや、電動送風機駆動回路4のトリッ
プにより、検出することができる。
【0026】電動送風機故障検出回路9にて電動送風機
の故障を検出すると、この故障検出信号は、電動機温度
検出回路8及び電動機限界温度検出回路9を経由して電
動機継続運転可能時間演算回路11に送出される。故障
検出信号が入力されると電動機継続運転可能時間演算回
路11は、電動機温度検出回路8から出力されている電
動機1の現在の温度及び電動機限界温度検出回路9で設
定されている許容限界温度を用いて、電動送風機3の無
い、すなわち電動機冷却効果の無い状態で、その後電動
機1がどれだけ継続して運転可能かの継続運転可能時間
を演算する。
【0027】電動送風機3の無い状態では、電動機1の
温度は急激に上昇するが、許容限界温度に到達するまで
の間は、設備として運転続行が可能である。電動機継続
運転可能時間演算回路11にて演算された継続運転可能
時間は電動機継続運転可能時間出力回路12へ送出さ
れ、送風機故障の情報(アラーム)と共に外部へ出力さ
れる。これにより、操業員や保全員に対し、警報を送る
ことが出来る。
【0028】このように、電動機継続運転可能時間演算
回路11にて継続運転可能時間が演算されるが、一方、
設備操業の方法によっては、操業員などが希望する所定
の継続運転時間が存在し、その間は設備(ライン)を停
止させたくない、というケースもある。
【0029】一般的に、電動機1の負荷が軽ければ運転
中の電動機温度は低く、逆に負荷が重ければ運転中の電
動機温度は高くなる。すなわち、電動機1の負荷が軽
く、温度が低い冷えた状態(コールド状態)であれば、
送風機故障後の継続運転可能時間をそれだけ長くするこ
とが出来る。
【0030】そこで、操業員は、送風機故障後の継続運
転可能時間が例えば3分であるのに対し、継続運転可能
時間をそれより長く例えば5分としたい場合には、その
所望の継続運転時間を、電動機継続運転可能時間設定器
15により設定する。
【0031】電動機負荷調整回路13は、電動機継続運
転可能時間設定器15で設定された所望の継続運転時間
と、電動機継続運転可能時間演算回路11にて演算され
た継続運転可能時間とから、所望の継続運転時間を実現
できるように電動機1の運転負荷を自動的に調整(トル
ク低減)するための駆動トルク値を、可変速駆動回路6
へ送出する。
【0032】また、電動機許容限界温度検出回路10で
は、電動機1が許容可能な限界温度に到達したことを検
出すると、電動機運転停止回路7に対し、電動機1の運
転を取り止める、すなわち停止させる指令を出力する。
これにより、電動機1が、過熱が原因で焼損することを
防止する。
【0033】以上説明したように、この第1の実施形態
においては、可変速駆動制御装置2にて電動機1の運転
負荷を調整することができ、電動送風機3、もしくは電
動送風機駆動回路4の故障後も設備の運転を即時停止さ
せることなく、電動機1及び可変速駆動制御装置2の運
転を行なうことができる。
【0034】(第2の実施形態)次に、図2は、本発明
の第2の実施形態に係る電動機の制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【0035】第2の実施形態においては、図1に示す第
1の実施形態に対して、電動送風機故障検出回路9、及
び電動機許容限界温度検出回路10のみを運転継続のた
めの手段として具備したものである。
【0036】この構成において、電動送風機3、もしく
は電動送風機駆動回路4が故障すると、電動送風機故障
検出回路9が故障を即座に検出する。電動送風機故障検
出回路9にて電動送風機の故障を検出すると、この検出
結果は温度検出回路8を経由して電動機許容限界温度検
出回路10に送出されるとともに、送風機故障の情報
(アラーム)として外部へ出力される。これにより、操
業員や保全員に対し、警報を送ることが出来る。
【0037】また、電動機許容限界温度検出回路10で
は、電動機1が許容可能な限界温度に到達したことを検
出すると、電動機運転停止回路7に対し、電動機1の運
転を取り止める、すなわち停止させる指令を出力する。
これにより、電動機1が、過熱が原因で焼損することを
防止する。
【0038】以上説明したように、この第2の実施形態
においては、電動送風機3、もしくは電動送風機駆動回
路4の故障後も設備の運転を即時停止させることなく、
電動機1及び可変速駆動制御装置2の運転を継続し、電
動機1の温度が許容限界に到達した時点で設備の停止動
作を行なう。また電動送風機3、もしくは電動送風機駆
動回路4の故障を報知して、操業員や保全員への注意の
喚起を促すことができる。
【0039】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係る電動機の制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0040】第3の実施形態においては、図1に示す第
1の実施形態に対して、電動送風機故障検出回路9、電
動機許容限界温度検出回路10、及び電動機継続運転選
択回路14のみを運転継続のための手段として具備した
ものである。電動機継続運転選択回路14は、電動機
1、もしくは電動機1の含まれるグループ(セクショ
ン)を選択し、停止指令を該当する電動機1もしくはグ
ループの電動機1の運転停止回路7へ送出するためのも
のである。
【0041】この構成において、電動送風機3、もしく
は電動送風機駆動回路4が故障すると、電動送風機故障
検出回路9が故障を即座に検出する。電動送風機故障検
出回路9にて故障を検出すると、この検出結果は温度検
出回路8を経由して電動機許容限界温度検出回路10に
送出される。
【0042】電動機許容限界温度検出回路10では、電
動機1が許容可能な限界温度に到達したことを検出する
と、検出信号を電動機継続運転選択回路14に出力する
とともに、電動機運転停止回路7に対し、電動機1の運
転を取り止める、すなわち停止させる指令を出力する。
これにより、電動機1が、過熱が原因で焼損することを
防止する。
【0043】電動機1が許容可能な限界温度に到達した
ことを検出した検出信号が入力された電動機継続運転選
択回路14は、検出信号を外部のコントローラ20に出
力する。この検出信号が入力されたコントローラ20
は、電動機1の含まれるグループ(セクション)の電動
機 継続運転選択回路14に対し、電動機の運転を取り
止める、すなわち停止させる指令を出力する。この指令
を受けた電動機継続運転選択回路14は電動機運転停止
回路7に対し、電動機1の運転を取り止める、すなわち
停止させる指令を出力する。
【0044】以上説明したように、この第3の実施形態
においては、電動送風機3、もしくは電動送風機駆動回
路4の故障後も、設備の運転を即時停止させることな
く、電動機1及び可変速駆動制御装置2の運転を継続
し、電動機1の温度が許容可能な限界温度に到達した時
点で、電動機1、もしくはこの電動機1の含まれるグル
ープ(セクション)の電動機1を選択して停止させる
が、他のグループ(セクション)の電動機1はそのまま
運転を続行する。従って、設備(ライン)としての運
転、操業は続行することができる。
【0045】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施形態に係る電動機の制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0046】第4の実施形態においては、図1に示す第
1の実施形態に対して、電動送風機故障検出回路9、電
動機許容限界温度検出回路10、電動機継続運転可能時
間演算回路11、及び電動機継続運転可能時間出力回路
12のみを運転継続のための手段として具備したもので
ある。
【0047】この構成において、電動送風機3、もしく
は電動送風機駆動回路4が故障すると、電動送風機故障
検出回路9が故障を即座に検出する。電動送風機故障検
出回路9にて電動送風機の故障を検出すると、この故障
検出信号は、電動機温度検出回路8及び電動機限界温度
検出回路9を経由して電動機継続運転可能時間演算回路
11に送出される。故障検出信号が入力されると電動機
継続運転可能時間演算回路11は、電動機温度検出回路
8から出力されている電動機1の現在の温度及び電動機
限界温度検出回路9で設定されている許容限界温度を用
いて、電動送風機3の無い、すなわち電動機冷却効果の
無い状態で、その後電動機1がどれだけ継続して運転可
能かの継続運転可能時間を演算する。
【0048】電動送風機3の無い状態では、電動機1の
温度は急激に上昇するが、許容限界温度に到達するまで
の間は、設備として運転続行が可能である。電動機継続
運転可能時間演算回路11にて演算された継続運転可能
時間は電動機継続運転可能時間出力回路12へ送出さ
れ、送風機故障の情報(アラーム)と共に外部へ出力さ
れる。これにより、操業員や保全員に対し、警報を送る
ことが出来る。
【0049】また、電動機許容限界温度検出回路10で
は、電動機1が許容可能な限界温度に到達したことを検
出すると、電動機運転停止回路7に対し、電動機1の運
転を取り止める、すなわち停止させる指令を出力する。
これにより、電動機1が、過熱が原因で焼損することを
防止する。
【0050】以上説明したように、この第4の実施形態
においては、電動送風機3、もしくは電動送風機駆動回
路4の故障後も設備の運転を即時停止させることなく、
電動機1及び可変速駆動制御装置2の運転を継続し、電
動機1の温度が許容限界に到達した時点で設備の停止動
作を行なう。また、電動送風機3、もしくは電動送風機
駆動回路4の故障後電動機1の温度が許容限界に到達す
るまでの時間(継続運転可能時間)を出力して、操業員
などへの注意の喚起を促すことができる。なお、操業方
法のニーズに応じて、実施形態1乃至実施形態4のよう
に、臨機応変に制御の方式を変更して対応することが可
能である。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成にも拘わら
ず、電動送風機が故障した場合にも、電動機の運転を即
時停止させることなく、電動送風機による冷却の無い状
態で運転を継続させることにより、電動送風機故障時に
いきなりトリップが発生し、その度に負荷設備が急停止
し、操業も停止して、設備操業に大きな支障を来すとい
う不具合を解消出来る。
【0052】これにより、設備の操業率がアップし、製
品の歩留り向上を図ることが可能である。特に、24時
間操業を要求される設備や、操業の関係上停止させられ
ない負荷設備のような場合には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電動機の制御
装置の構成を示すブロック図。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る電動機の制御
装置の構成を示すブロック図。
【図3】 本発明の第3の実施形態に係る電動機の制御
装置の構成を示すブロック図。
【図4】 本発明の第4の実施形態に係る電動機の制御
装置の構成を示すブロック図。
【図5】 従来技術による電動機の制御装置の構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1…電動機 2…可変速駆動制御装置 3…電動送風機 4…電動送風機駆動回路 5…電動機温度検出器 6…可変速駆動回路 7…電動機運転停止回路 8…電動機温度検出回路 9…電動送風機故障検出回路 10…電動機許容限界温度検出回路 11…電動機継続運転可能時間演算回路 12…電動機継続運転可能時間出力回路 13…電動機負荷調整回路 14…電動機継続運転選択回路 15…電動機継続運転可能時間設定器 20…コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷に接続され、この負荷を駆動する電動
    機を制御する電動機の制御装置において、 前記電動機を可変速駆動制御するための駆動トルク値を
    演算し、出力する可変速駆動手段と、 この可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従
    い、前記電動機を運転し、または停止する電動機運転停
    止手段と、 前記電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、 前記電動機に送風することで前記電動機を冷却する電動
    機冷却手段と、 この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手段と、 この故障検出手段により故障が検出された後、前記電動
    機冷却手段が停止した状態で前記電動機が継続して運転
    可能な時間を演算する電動機継続運転可能時間演算手段
    と、 この電動機継続運転可能時間演算手段により演算された
    継続運転可能時間を外部へ出力する電動機継続運転可能
    時間出力手段と、 前記電動機継続運転可能時間演算手段により演算された
    継続運転可能時間と、所望の継続運転時間とから駆動ト
    ルク値を演算し、演算した駆動トルク値を前記可変速駆
    動手段に供給して前記電動機の負荷を調整する電動機負
    荷調整手段と、 前記電動機温度検出手段により検出される前記電動機の
    温度が、許容可能な限界温度に達したことを検出したと
    き、前記電動機運転停止手段に対し、停止指令を出力す
    る電動機許容限界温度検出手段とを具備したことを特徴
    とする電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】負荷に接続され、この負荷を駆動する電動
    機を制御する電動機の制御装置において、 前記電動機を可変速駆動制御するための駆動トルク値を
    演算し、出力する可変速駆動手段と、 この可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従
    い、前記電動機を運転し、または停止する電動機運転停
    止手段と、 前記電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、 前記電動機に送風することで前記電動機を冷却する電動
    機冷却手段と、 この電動機冷却手段の故障を検出し、故障検知信号を外
    部へ出力する故障検出手段と、 この故障検出手段により故障が検出された後、前記電動
    機温度検出手段により検出される前記電動機の温度が、
    許容可能な限界温度に達したことを検出したとき、前記
    電動機運転停止手段に対し、停止指令を出力する電動機
    許容限界温度検出手段とを具備したことを特徴とする電
    動機の制御装置。
  3. 【請求項3】負荷に接続され、この負荷を駆動する電動
    機を制御する電動機の制御装置において、 前記電動機を可変速駆動制御するための駆動トルク値を
    演算し、出力する可変速駆動手段と、 この可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従
    い、前記電動機を運転し、または停止する電動機運転停
    止手段と、 前記電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、 前記電動機に送風することで前記電動機を冷却する電動
    機冷却手段と、 この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手段と、 この故障検出手段により故障が検出された後、前記電動
    機温度検出手段により検出される前記電動機の温度が、
    許容可能な限界温度に達したことを検出したとき、検出
    信号を出力する電動機許容限界温度検出手段と、 この電動機許容限界温度検出手段から出力される検出信
    号が入力されたとき、前記電動機、もしくは前記電動機
    の含まれるグループを選択し、選択された電動機もしく
    はグループの電動機運転停止手段に停止指令を出力する
    選択手段とを具備したことを特徴とする電動機の制御装
    置。
  4. 【請求項4】負荷に接続され、この負荷を駆動する電動
    機を制御する電動機の制御装置において、 前記電動機を可変速駆動制御するための駆動トルク値を
    演算し、出力する可変速駆動手段と、 この可変速駆動手段により演算された駆動トルク値に従
    い、前記電動機を運転し、または停止する電動機運転停
    止手段と、 前記電動機の温度を検出する電動機温度検出手段と、 前記電動機に送風することで前記電動機を冷却する電動
    機冷却手段と、 この電動機冷却手段の故障を検出する故障検出手段と、 この故障検出手段により故障が検出された後、前記電動
    機冷却手段が停止した状態で前記電動機が継続して運転
    可能な時間を演算する電動機継続運転可能時間演算手段
    と、 この電動機継続運転可能時間演算手段により演算された
    継続運転可能時間を外部へ出力する電動機継続運転可能
    時間出力手段と、 前記電動機温度検出手段により検出される前記電動機の
    温度が、許容可能な限界温度に達したことを検出したと
    き、前記電動機運転停止手段に対し、停止指令を出力す
    る電動機許容限界温度検出手段とを具備したことを特徴
    とする電動機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024116296A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 ファナック株式会社 冷却装置を制御する制御装置

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