JP2000174786A - データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
タ通信を行うデータ処理装置におけるデータ送受信の効
率低下を抑止する。 【解決手段】データ処理装置1においては、送信情報取
得部8がdestination IDとtLabelとを取得して送信キュ
ー5に出力すると、送信装置3は、直ちに新たなリクエ
ストパケットを送信することができる。その結果、リク
エストパケットに対する応答が失敗したとしても、判断
部11が、応答が失敗したことを検出することができる
ので、応答の失敗に備えるため、リクエストパケットの
送信からレスポンスパケットの受信までの間に、送信装
置がリクエストパケットを出力できなかった従来と異な
り、応答が失敗したと判断部11で判断されるまで次々
にリクエストパケットを送信することができるので、リ
クエストパケットの送信効率を従来に比して向上させる
ことができる。
Description
し、特にIEEE1394規格に準拠したシリアルバスを介し
て、パケット単位でデータの送受信を行うシステムに用
いられるデータ処理装置に関する。
像データや音声データを取り込んだり、AV機器をコン
トロールするためには、ビデオキャプチャボードやRS
232Cバス等が個別に必要であり、統一した取り扱い
をすることはできなかった。
ータ通信に適した規格が提案されており、例えば、「IE
EE1394ハイパフォーマンスシリアルバス規格(以下、IEE
E1394規格という)」により、高速大容量の通信を自由に
行えるような環境整備がなされている。
置の一例を示す。このデータ処理装置101は、図示し
ない他のデータ処理装置とともにIEEE1394バス106に
接続されている。IEEE1394バス106は、IEEE1394規格
に準拠し、パケット単位でデータの転送が可能なシリア
ルバスであって、データ処理装置101は、IEEE1394バ
ス106を介して、リクエストパケットを送信し、アク
ノレジ信号のみを受信するか、アクノレジ信号に加えて
レスポンスパケットを受信することにより、他のデータ
処理装置とデータの送受信ができるようにされている。
と、送信装置103と、受信装置104とを有してい
る。このうち、送信装置103と受信装置104とは、
マイコン102と、IEEE1394バス106との間に並列に
配置されている。
データ処理装置との間でデータの送受信を行なう場合に
ついて、図5のフローチャートを参照しながら説明す
る。このフローチャートは、リクエストパケットを送信
する間に、送信装置103が行なう処理を示すフローチ
ャートであって、符号S101〜S106は、各処理ステップ
を示している。
ムに基づいてリクエストパケットを生成し、送信装置1
03に次々に出力する。各リクエストパケットには、リ
クエストパケットを識別する識別情報や、送信元である
データ処理装置101を特定する情報や、リクエストパ
ケットの送信先の他のデータ処理装置を特定する情報
や、読み出すべきデータを特定するための情報などが記
載されている。
(不図示)を有しており、次々に入力されるリクエストパ
ケットをバッファメモリに順次保持し、1個ずつ読み出
してIEEE1394バス106に送出する(S101)。
送出すると、送出したリクエストパケットの識別情報を
受信装置104に出力して、リクエストパケットを送出
した旨を受信装置104に通知するとともに、アクノレ
ジ信号の入力待ち状態(S102)になり、後述するアクノ
レジ信号が入力されるまでは、新たなリクエストパケッ
トを送信しない。
へと送出されると、リクエストパケットの内容で特定さ
れた他のデータ処理装置(以下相手方のデータ処理装置
と称する。)が、IEEE1394バス106からリクエストパ
ケットを順次受信し、その内容を読み出し、その内容に
対応したアクノレジ信号をIEEE1394バス106に送出す
る。なお、アクノレジ信号とは、「受領確認」と「ペン
ディング」のいずれかからなる情報であって、いずれも
リクエストパケットを受信した旨を通知するために送出
されるものであるが、受領確認のアクノレジ信号は、レ
スポンスパケットを必要としない場合に、ペンディング
のアクノレジ信号は、レスポンスパケットを必要とする
ときに、それぞれ送出されるものとする。
間が経過した後に、受信装置104から送信装置103
にいずれのアクノレジ信号も入力されなかった場合に
は、送信装置103はエラーが発生したと判断し、その
旨をマイコン102に通知して、エラー処理(S103)に
移行する。
にアクノレジ信号が入力された場合には、入力されたア
クノレジ信号を検出し、そのアクノレジ信号が、受領確
認のアクノレジ信号であるか否かを判断する(S104)。
受領確認のアクノレジ信号であった場合には、送信装置
103はそのトランザクションについては終了したもの
と判断し、1個のリクエストパケットの送信に関する一
連の処理が終了する。一連の処理が終了すると、送信装
置103は新たなリクエストパケットを送信可能な状態
になる。
認のアクノレジ信号でなく、ペンディングのアクノレジ
信号であった場合には、送信装置103はレスポンス受
信待ち状態(S105)に移行する。このレスポンス受信待
ち状態に移行すると、送信装置103は、後述するレス
ポンスパケットが受信されたことが確認されるまでは、
新たなリクエストパケットを送信しない状態になる。
相手方のデータ処理装置は、受信したリクエストパケッ
トの内容に応じて、識別情報や、送信元、送信先を特定
する情報や、リクエストパケットの送信先の他のデータ
処理装置を特定する情報や、読み出すべきデータを特定
するための情報などを含むレスポンスパケットを生成し
てIEEE1394バス106に送出する。
信したら、受信装置104は、受信したレスポンスパケ
ットの識別情報を送信装置103に出力し、レスポンス
パケットを受信した旨を通知する。
スポンスパケットを受信したことを確認したら、そのト
ランザクションについては終了し、次のリクエストパケ
ットを送信可能な状態に移行する。
受信した旨を通知したら、そのレスポンスパケットをマ
イコン102へと出力する。マイコン102は、入力さ
れたレスポンスパケットを、所定の記憶装置に格納する
などの処理をする。
アクノレジ信号が入力されてから一定時間が経過して
も、レスポンスパケットを受信した旨の通知がなけれ
ば、エラーが発生したと判断し、その旨をマイコン10
2に通知して、エラー処理に移行する(S106)。
101では、リクエストパケットを送信して、それに対
応するレスポンスパケットを受信することで、データの
送受信を行なうことができる。
では、送信装置103が、アクノレジ信号が入力された
か否かを判断したり(S102)、入力されたアクノレジ信
号が受領確認であるか否かを判断したり(S104)、レス
ポンスパケットが受信されたか否かを判断したり
(S105)するという判断処理をしなければならなかった
ので、送信装置の処理負担が過重になってしまうという
問題があった。
号の入力待ち状態や、レスポンスパケットの受信待ち状
態の間は、リクエストパケットを送信しないようにされ
ているので、新たなリクエストパケットが続々とマイコ
ン102で生成されても、受信待ちの間は生成されたリ
クエストパケットを続々と送出することができなかった
ので、リクエストパケットを送出する際の効率が低下し
てしまうという問題が生じていた。
不都合を解決するために創作されたものであり、その目
的は、IEEE1394バスに接続可能なデータ処理装置におい
て、リクエストパケットの送信効率を向上させる技術を
提供することにある。
に、本発明の請求項1に記載のデータ処理装置は、リク
エストパケットを生成する処理装置と、シリアルバスに
接続され、上記リクエストパケットを上記シリアルバス
に送信して確認信号待ち状態となる送信装置と、上記シ
リアルバスに接続され、上記リクエストパケットに対す
る応答である第1の確認信号又は第2の確認信号とレス
ポンスパケットを上記シリアルバスから受信し、上記第
1又は第2の確認信号を上記送信装置に出力し、上記レ
スポンスパケットを上記処理装置に出力する受信装置
と、上記リクエストパケットに含まれるリクエストパケ
ットを特定するための送信情報を記憶する送信情報記憶
手段と、上記送信情報と送信結果又は上記レスポンスパ
ケットに含まれるレスポンスパケットを特定するための
受信情報とレスポンスパケットの応答状態を示す状態通
知情報とを記憶する受信結果記憶手段とを有し、上記送
信装置は、上記リクエストパケットを送信する際に上記
送信情報を上記送信情報記憶手段に出力し、上記確認情
報が上記第1の確認信号である場合には上記送信情報及
び当該第1の確認信号が示す送信結果を上記受信結果記
憶手段に出力して新たなリクエストパケットを送信可能
な状態になり、上記処理装置は、上記送信情報記憶手段
に記憶されている上記送信情報と上記受信結果記憶手段
に記憶されている上記送信情報及び上記送信結果に基づ
いて上記リクエストパケットの送信による一連の処理が
正常に行なわれたか否かを判断する。
は、請求項1に記載のデータ処理装置であって、上記送
信装置は上記確認信号が上記第2の確認信号である場合
には新たなリクエストパケットを送信可能な状態にな
り、上記受信装置は上記レスポンスパケットを受信する
と上記受信情報及び上記状態通知情報を上記受信結果記
憶手段に出力し、上記処理装置は上記送信情報記憶手段
に記憶されている上記送信情報と上記受信結果記憶手段
に記憶されている上記受信情報及び上記状態通知情報と
に基づいて上記リクエストパケットの送信による一連の
処理が正常に行なわれたか否かを判断する。
は、請求項2に記載のデータ処理装置であって、上記受
信装置が上記第2の確認信号を受信してから所定の時間
が経過しても上記レスポンスパケットが受信されない場
合に、受信されるべきレスポンスパケットの上記受信情
報、上記状態通知情報及び識別情報を含む疑似レスポン
スパケットを生成する疑似レスポンスパケット生成手段
を有し、上記受信装置は上記疑似レスポンスパケットの
上記受信情報及び上記状態通知情報を上記受信結果記憶
手段に出力すると共に上記疑似レスポンスパケットを上
記処理装置に出力し、上記処理装置は上記送信情報記憶
手段に記憶されている上記送信情報と上記受信結果記憶
手段に記憶されている上記受信情報及び上記状態通知情
報とに基づいて上記リクエストパケットの送信による一
連の処理が正常に行なわれたか否かを判断する。
は、請求項1、2又は3に記載のデータ処理装置であっ
て、上記リクエストパケット、上記レスポンスパケット
及び上記シリアルバスがIEEE1394規格に準拠するように
構成されている。
は、請求項4に記載のデータ処理装置であって、上記送
信情報がディスティネーションIDとtLabelとで構成さ
れ、上記受信情報がソースIDとtLabelとで構成され、
上記状態通知情報がrCode で構成される。
パケットを送信する際に、リクエストパケットから送信
情報を取得して送信情報記憶手段に出力しており、確認
信号(アクノレジ信号)の内容が、レスポンスパケットが
返信されない内容である場合、即ち、第1の確認信号で
ある場合には、受信したアクノレジ信号の内容(送信結
果)と、送信情報とを受信結果記憶手段に出力してい
る。
送信時に送信情報記憶手段に入力された送信情報と、ア
クノレジ信号の受信時に受信結果記憶手段に入力された
送信情報及びアクノレジ信号の内容とに基づいて、リク
エストパケットの送信状態(一連の処理)が正常であった
か否かを判断することができるので、従来のように送信
状態の正常、異常を送信装置が判断する必要がない。従
って、送信状態の正常、異常についての判断を送信装置
が行なっていた従来に比して、送信装置のなすべき処理
を軽減することができる。
内容が、レスポンスパケットが返信される内容である場
合、即ち、第2の確認信号である場合には、送信装置
は、リクエストパケットを送信する際に、リクエストパ
ケットから送信情報を取得して送信情報記憶手段に出力
し、受信装置は、レスポンスパケットを受信する際に、
レスポンスパケットの受信情報及び状態通知情報を受信
結果記憶手段に出力し、処理装置は、送信情報、受信情
報及び状態通知情報に基づいて、リクエストパケットの
送信に対するレスポンスパケットの応答が正常であった
か否かを判断し、異常であったと判断した場合には、送
信装置にリクエストパケットの送信を中断させている。
するレスポンスパケットの応答が正常であったか否かを
送信装置がこれを判断して、その判断に基づいてリクエ
ストパケットの送信を待つ必要がない。
クエストパケットを送信したら、処理装置で送信状態に
異常が生じたと判断されないかぎり、レスポンスパケッ
トの受信状態には関係なく、すぐに次のリクエストパケ
ットを送信することができ、次々にリクエストパケット
を送信することができるので、リクエストパケットの送
信効率を、レスポンスパケットの受信待ち状態の間、新
たなリクエストパケットを送信することができなかった
従来に比して向上させることができる。
内容が、レスポンスパケットが返信される内容であって
も、受信装置が前記レスポンスパケットを受信できない
場合には、疑似レスポンスパケット生成手段で、疑似レ
スポンスパケットを生成している。
常を示す状態通知情報を記載しておけば、レスポンスパ
ケットが受信できなかった場合でも、疑似レスポンスパ
ケットから状態通知情報を読み出すことにより、レスポ
ンスパケットが受信されるときと同じ一連の処理で、リ
クエストパケットに応答するレスポンスパケットの応答
が正常であったか否かを判断することができる。
情報(識別情報)を読み出すことで、疑似レスポンスパケ
ットと通常受信されたレスポンスパケットとを区別する
ことができるので、疑似レスポンスパケットが受信され
たトランザクションについては、レスポンスパケットが
受信されなかったことを検出でき、そのトランザクショ
ンについてはリクエストパケットを再送信することがで
きる。
処理装置を説明する。図1において、符号1は本発明の
実施形態のデータ処理装置である。
タ処理装置とともに、IEEE1394バス6に接続され、IEEE
1394バス6を介して、他のデータ処理装置とデータの送
受信ができるようにされている。
装置3と、受信装置4と、送信キュー5と、受信キュー
7とを有している。マイコン2は、判断部11を有して
いる。送信装置3は、送信情報取得部8を有している。
また、受信装置4は、受信情報取得部9と、疑似パケッ
ト生成部10とを有している。
マイコン2と、IEEE1394バス6との間に並列に配置され
ている。送信キュー5と、受信キュー7は、FIFO(F
irst in first out)構造のメモリからなり、送信キュー
5は送信情報取得部8と判断部11との間に、受信キュ
ー7は受信情報取得部9と判断部11との間に、それぞ
れ配置されている。
タ処理装置との間でデータの送受信を行なう場合につい
て、図2のフローチャートを参照しながら説明する。こ
のフローチャートは、リクエストパケットを送信する間
に、送信装置3が行なう処理を示すフローチャートであ
って、符号S1〜S6は、各処理ステップを示している。
まず、マイコン2が、所定のプログラムに基づいてリク
エストパケットを生成し、送信装置3に次々に出力す
る。
するリクエストパケットのフォーマットの概略を示す。
このフォーマット20は、第1〜第3の記憶領域21〜
23を有しており、そのそれぞれに、destination ID、
tLabel、source ID が記載されている。destination ID
は、送信先の機器を指定する情報である。tLabelは、未
解決の各トランザクションに割り当てられた固有のタグ
である。また、sourceID は、送信元の機器を指定する
情報である。
と、送信装置3は、その内部に設けられたバッファメモ
リ(不図示)に、入力されたリクエストパケットを順次保
持し、1個ずつ読み出す。
ストパケットのdestination IDと、tLabelとを取得して
対応付け、一組にして送信キュー5に出力する(S1)。
送信情報取得部8が、destination IDと、tLabelとの組
を取得して、送信キュー5に出力したら、送信装置3
は、リクエストパケットをIEEE1394バス6に送出する
(S2)。
送出されると、リクエストパケットのdestination IDで
特定された他のデータ処理装置(以下相手方のデータ処
理装置と称する。)が、IEEE1394バス6からリクエスト
パケットを順次受信し、その内容を読み出し、その内容
に対応したアクノレジ信号をIEEE1394バス6に送出す
る。なお、アクノレジ信号とは、「受領確認」と「ペン
ディング」のいずれかからなる情報であって、いずれも
リクエストパケットを受信した旨を通知するために送出
されるものであるが、受領確認のアクノレジ信号は、後
述するレスポンスパケットが返信されない場合に、ペン
ディングのアクノレジ信号は、レスポンスパケットが返
信されるときに、それぞれ送出されるものとする。
すると、アクノレジ信号の入力待ち状態(S3)になり、
リクエストパケットを送信してから所定時間が経過した
後に、受信装置4から送信装置3にいずれのアクノレジ
信号も入力されなかった場合には、送信装置3は、送信
したリクエストパケットのdestination ID、tLabelに加
えて、送信にエラーが生じた旨の送信結果を対応付け、
一組にして受信キュー7に出力する(S4)。
間内に、受信装置4から送信装置3にアクノレジ信号が
入力された場合には、入力されたアクノレジ信号を検出
し、そのアクノレジ信号が、ペンディングのアクノレジ
信号であるか否かを判断する(S5)。アクノレジ信号が
ペンディングのアクノレジ信号でなく、受領確認のアク
ノレジ信号であった場合には、送信したリクエストパケ
ットのdestination ID、tLabelに加えて、正常に送信が
された旨の送信結果を受信キュー7に出力し(S6)、そ
のトランザクションが終了したとして、新たなリクエス
トパケットを送信可能な状態に直ちに移行する。
5には、送信したリクエストパケットの一組のdestinat
ion ID、tLabelが記憶されており、受信キュー7には、
送信したリクエストパケットの一組のdestination ID、
tLabel、送信結果が記憶されていることになる。
受信キュー7の記憶内容を読み出し、送信キュー5に記
載された一組のdestination ID、tLabelで対応付けられ
る受信キュー7の送信結果を検出し、正常に送信がなさ
れたか否かを判断し、その判断結果をマイコン2に通知
する。
検出された場合には、マイコン2は処理を中断する旨の
制御命令を送信装置3や受信装置4などに出力して、一
連の処理を中断させ、リクエストパケットを再送信する
などの処理を行なうが、正常に送信がされた旨の送信結
果が検出された場合には、一連の処理を続行する。
は、判断部11が行なっており、送信装置3がかかる判
断処理をしたり、リクエストパケットの送信を待ったり
する必要が無いので、送信装置3の処理を軽減すること
ができ、処理を高速化することができる。
れない場合について説明したが、相手方のデータ処理装
置がデータ処理装置1へ、レスポンスパケットを返信し
てデータを転送する必要がある場合(スプリット・トラ
ンザクション)には、相手方のデータ処理装置は、ペン
ディングのアクノレジ信号をIEEE1394バス6へと送出す
る。
ら、送信装置3はそのトランザクションについては終了
したとし、新たなリクエストパケットを送信可能な状態
に直ちに移行する。ペンディングのアクノレジ信号を送
出した相手方のデータ処理装置は、受信したリクエスト
パケットの内容に応じて、レスポンスパケットを生成す
る。
理装置で生成される通常のレスポンスパケットのフォー
マットの概略を示す。このフォーマット30は、第1〜
第5の記憶領域31〜35を有しており、そのそれぞれ
に、destination ID、tLabel、source ID 、rCode 、転
送されるべきデータが記載されている。destinationID
は、送信先の機器を指定する情報であって、この場合
は、データ処理装置1を指定している。source ID は、
送信元の機器を指定する情報であって、この場合は、他
のデータ処理装置を指定している。また、tLabelは、未
解決の各トランザクションに割り当てられた固有のタグ
であって、この場合は、対応するリクエストパケットに
記載されたtLabelと同じ値が記載されている。
て、リクエストパケットに対する応答が成功したか否か
を示すコードである。rCode の値が成功を示していると
きには、リクエストパケットの要求に応じたデータの読
み出しに成功し、そのデータを転送することを示してい
る。他方、rCode の値が失敗を示しているときには、第
5の記憶領域35にあるデータは無視される。
ォーマットを有するレスポンスパケットを、IEEE1394バ
ス6に送出する。受信装置4はIEEE1394バス6からレス
ポンスパケットを受信する。受信したら、受信情報取得
部9は、レスポンスパケットからsource ID と、tLabel
と、rCode とを取得し、これらを対応付けて一組にして
受信キュー7に出力する。
スポンスパケットから取得されたsource ID と、tLabel
と、rCode が一組にされて記憶されており、送信キュー
5には、送信したリクエストパケットのdestination I
D、tLabelの組が記憶されていることになる。
れたレスポンスパケットのsource IDと、リクエストパ
ケットのdestination IDは同じ内容であり、リクエスト
パケットのtLabelとレスポンスパケットのtLabelもま
た、同じ内容であるので、判断部11が、送信キュー5
の記憶内容と受信キュー7の記憶内容とを照合し、送信
キュー5に記憶されたdestination ID、tLabelの組と内
容が一致するsource ID、tLabel の組を、受信キュー7
から検出し、検出されたsource ID、tLabel の組と対応
付けられるrCode を読み出すことで、相手方のデータ処
理装置で、リクエストパケットの送信に対する応答が成
功して、データが正しく転送されたか否かを判断するこ
とができる。
ットから、応答が失敗した旨のrCode を検出した場合に
は、マイコン2は処理を中断する旨の制御命令を送信装
置3や受信装置4などに出力して、処理を中断させ、リ
クエストパケットを再送信するなどの処理をするが、受
信されたレスポンスパケットから正常に送信がされた旨
のrCode が検出されたら、その後も処理を続行する。
からsource ID と、tLabelと、rCode とを読み出して受
信キュー7に出力したら、受信装置4は、マイコン2に
レスポンスパケットを出力する。マイコン2は、入力さ
れたレスポンスパケットを記憶領域(不図示)に格納し
て、リクエストパケットの送信に始まる一つのトランザ
クションを終了する。
行した場合には、送信情報取得部8は、送信するリクエ
ストパケットからdestination ID、tLabelの組を送信キ
ュー5に書き込むとともに、受信装置4にもdestinatio
n ID、tLabelの組を通知しており、リクエストパケット
送信後に、予め定められた所定時間が経過しても、受信
装置4がレスポンスパケットを受信できなかった場合に
は、疑似パケット生成部10が、受信装置4に通知され
たdestination ID、tLabel等に基づいて、図3(c)の符
号40に示すようなフォーマットを有する疑似レスポン
スパケットを生成する。
ケット40は、受信されるべきレスポンスパケットと同
じフォーマットであって、第1〜第5の記憶領域41〜
45を有しており、そのそれぞれに、destination ID、
tLabel、source ID 、rCodeと、付加情報とが記載され
ている。
きレスポンスパケットと同内容のdestination ID、tLab
el、source IDを記載し、エラーが生じた旨のrCodeを記
載するとともに、付加情報を記載する。この付加情報
は、通常のレスポンスパケットと、疑似レスポンスパケ
ットとを区別するための情報である。
ると、受信情報取得部9は、疑似レスポンスパケットか
ら、受信されるべきレスポンスパケットに記載されてい
るsource ID と、tLabelと、rCode とを取得し、これら
を対応付けて一組にして受信キュー7に出力する。
が生成された場合には、受信キュー7には疑似レスポン
スパケットから取得されたsource ID と、tLabelと、rC
odeが一組にされて記憶されており、送信キュー5には
送信したリクエストパケットのdestination ID、tLabel
の組が記憶されている。
憶内容と受信キュー7の記憶内容とを照合し、送信キュ
ー5に記憶されたdestination ID、tLabelの組と内容が
一致するsource ID、tLabel の組を、受信キュー7から
検出し、検出されたsource ID、tLabel の組と対応付け
られるrCode を読み出すことで、リクエストパケットに
対する応答が成功したか否かを判断することができる。
した旨のrCode が記載されているので、判断部11は、
応答が失敗したと判断し、その判断結果をマイコン2に
通知する。するとマイコン2は、処理を中断する旨の制
御命令を送信装置3や受信装置4などに出力して、一連
の処理を中断させ、リクエストパケットを再送信するな
どの処理を行なう。
ットから、source ID と、tLabelと、rCode とを取得し
て受信キュー7に出力したら、受信装置4は、疑似レス
ポンスパケットをマイコン2に出力する。
パケットを記憶領域に格納し、疑似レスポンスパケット
から付加情報を読み出すことによって、マイコン2はト
ランザクションを終了させることができる。
処理装置1では、送信情報取得部8がdestination IDと
tLabelとを取得して送信キュー5に出力すると、送信装
置3は、直ちに新たなリクエストパケットを送信するこ
とができる。その結果、リクエストパケットに対する応
答が失敗したとしても、判断部11が、応答が失敗した
ことを検出することができるので、その後、一連の処理
を中断させ、応答が失敗したトランザクションについて
のリクエストパケットを再送信するというように、応答
の失敗に対して、後から対応することができる。
ストパケットの送信からレスポンスパケットの受信まで
の間に、送信装置がリクエストパケットを送信できなか
った従来と異なり、エラーが発生したと判断部11で判
断されるまで次々にリクエストパケットを送信すること
ができるので、リクエストパケットの送信効率を従来に
比して向上させることができる。
った場合でも、疑似レスポンスパケット生成部10で疑
似レスポンスパケットを生成し、通常のレスポンスパケ
ットと同様にdestination ID、tLabel 、rCodeを読み出
すことで、リクエストパケットに対する応答が成功した
か否かを判断することができる。
を読み出すことにより、そのパケットが疑似レスポンス
パケットであると判断することができるので、付加情報
を読み出すことにより、疑似レスポンスパケットが生成
されたトランザクションについては、レスポンスパケッ
トが受信されなかったということを認識することができ
る。従って、従来のように特別な処理をすることなく、
レスポンスパケットが受信されなかったことを検出する
ことができる。
リクエストパケットを次々に送信し、相手方のデータ処
理装置に複数のレスポンスパケットを返信させて、相手
方のデータ処理装置から複数のデータを読み出してマイ
コン2に順次格納するような場合には、疑似レスポンス
パケットを他のレスポンスパケットとともにマイコン2
内に格納しても、疑似レスポンスパケットを他のレスポ
ンスパケットと識別することができる。
ンザクションについては、データが欠落しているが、疑
似レスポンスパケットを他のレスポンスパケットと識別
することができるので、そのトランザクションに用いる
リクエストパケットを再送信して、欠落したデータをあ
とから補充することができる。
入力は送信情報取得部8に、受信キュー7の入力は受信
情報取得部9及び送信情報取得部8に、それぞれ接続さ
れており、送信キュー5と受信キュー7の出力は、とも
に判断部11に接続されている。
無に関わらず、送信キュー5にはリクエストパケットの
destination ID、tLabelとが書き込まれ、他方、受信キ
ュー7には、レスポンスパケットが返信されないときに
はリクエストパケットのdestination ID、tLabel及び送
信結果が、レスポンスパケットが返信されるときには、
レスポンスパケットのsource ID、tLabelと、rCodeと
が、それぞれ書き込まれることになる。
トが返信されないときには、送信キュー5のdestinatio
n ID、tLabelと、受信キュー7のdestination ID、tLab
el及び送信結果とを参照して異常の有無を判断すること
ができ、他方、レスポンスパケットが返信されるときに
は、送信キュー5のdestination ID、tLabelと、受信キ
ュー7のsource ID、tLabel及びrCodeとを参照して異常
の有無を判断することができるので、レスポンスパケッ
トの返信の有無に関わらず、送信キュー5と受信キュー
7の記憶内容を参照するという同じ動作で、リクエスト
パケットの送信状態を判断することができる。
信キュー7とをFIFO構造のメモリで構成している
が、本発明はこれに限らず、それ以外のメモリを用いて
もよい。また、本実施形態では、送信キュー5と受信キ
ュー7とを設けているが、これらを設けることなく、送
信情報取得部8、受信情報取得部9を判断部11と直接
接続するような構成にしてもよい。
パケットから付加情報を読み出してレスポンスパケット
が受信されなかったことをマイコン2が判断するように
しているが、本発明はこれに限らず、例えば受信装置4
が付加情報を読み出して判断し、送信装置3に、レスポ
ンスパケットが受信されなかったことを通知するような
構成にしてもよい。
クエストパケットの送信状態が正常であったか否かにつ
いては処理装置が判断しており、送信装置が判断する必
要がないので、判断処理を送信装置が行なっていた従来
に比して、送信装置のなすべき処理を軽減することがで
きる。
処理では、リクエストパケットの送信が適正であったか
否かは、処理装置が判断するので、送信に異常が生じた
と処理装置が判断するまでは、送信装置は次々に新たな
リクエストパケットを送信することができるので、リク
エストパケットの送信効率を従来に比して向上させるこ
とができる。
受信できなかった場合には、疑似レスポンスパケットを
生成しているので、レスポンスパケットが受信できなか
った場合でも、レスポンスパケットが受信されるときと
同じ一連の処理で、受信が正しかったか否かを判断する
ことができる。
す図
明する図 (b):レスポンスパケットのフォーマットを説明する図 (c):疑似レスポンスパケットのフォーマットを説明す
る図
…送信装置 4…受信装置 5…送信キュー(送信情
報記憶手段) 6…IEEE1394バス(シリアルバス) 7…受信キュー(受信結果記憶手段) 8…送信情報取得
部 9…受信情報取得部 10…疑似パケット生成部 11…判断部
Claims (5)
- 【請求項1】リクエストパケットを生成する処理装置
と、 シリアルバスに接続され、上記リクエストパケットを上
記シリアルバスに送信して確認信号待ち状態となる送信
装置と、 上記シリアルバスに接続され、上記リクエストパケット
に対する応答である第1の確認信号又は第2の確認信号
とレスポンスパケットを上記シリアルバスから受信し、
上記第1又は第2の確認信号を上記送信装置に出力し、
上記レスポンスパケットを上記処理装置に出力する受信
装置と、 上記リクエストパケットに含まれるリクエストパケット
を特定するための送信情報を記憶する送信情報記憶手段
と、 上記送信情報と送信結果又は上記レスポンスパケットに
含まれるレスポンスパケットを特定するための受信情報
とレスポンスパケットの応答状態を示す状態通知情報と
を記憶する受信結果記憶手段と、 を有し、 上記送信装置は、上記リクエストパケットを送信する際
に上記送信情報を上記送信情報記憶手段に出力し、上記
確認情報が上記第1の確認信号である場合には上記送信
情報及び当該第1の確認信号が示す送信結果を上記受信
結果記憶手段に出力して新たなリクエストパケットを送
信可能な状態になり、 上記処理装置は、上記送信情報記憶手段に記憶されてい
る上記送信情報と上記受信結果記憶手段に記憶されてい
る上記送信情報及び上記送信結果に基づいて上記リクエ
ストパケットの送信による一連の処理が正常に行なわれ
たか否かを判断するデータ処理装置。 - 【請求項2】上記送信装置は上記確認信号が上記第2の
確認信号である場合には新たなリクエストパケットを送
信可能な状態になり、上記受信装置は上記レスポンスパ
ケットを受信すると上記受信情報及び上記状態通知情報
を上記受信結果記憶手段に出力し、上記処理装置は上記
送信情報記憶手段に記憶されている上記送信情報と上記
受信結果記憶手段に記憶されている上記受信情報及び上
記状態通知情報とに基づいて上記リクエストパケットの
送信による一連の処理が正常に行なわれたか否かを判断
する請求項1に記載のデータ処理装置。 - 【請求項3】上記受信装置が上記第2の確認信号を受信
してから所定の時間が経過しても上記レスポンスパケッ
トが受信されない場合に、受信されるべきレスポンスパ
ケットの上記受信情報、上記状態通知情報及び識別情報
を含む疑似レスポンスパケットを生成する疑似レスポン
スパケット生成手段を有し、 上記受信装置は上記疑似レスポンスパケットの上記受信
情報及び上記状態通知情報を上記受信結果記憶手段に出
力すると共に上記疑似レスポンスパケットを上記処理装
置に出力し、上記処理装置は上記送信情報記憶手段に記
憶されている上記送信情報と上記受信結果記憶手段に記
憶されている上記受信情報及び上記状態通知情報とに基
づいて上記リクエストパケットの送信による一連の処理
が正常に行なわれたか否かを判断する請求項2に記載の
データ処理装置。 - 【請求項4】上記リクエストパケット、上記レスポンス
パケット及び上記シリアルバスがIEEE1394規格に準拠す
るように構成されている請求項1、2又は3に記載のデ
ータ処理装置。 - 【請求項5】上記送信情報がディスティネーションID
とtLabelとで構成され、上記受信情報がソースIDとtL
abelとで構成され、上記状態通知情報がrCode で構成さ
れる請求項4に記載のデータ処理装置。
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1999
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