JP2000174590A - ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路 - Google Patents

ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路

Info

Publication number
JP2000174590A
JP2000174590A JP10349027A JP34902798A JP2000174590A JP 2000174590 A JP2000174590 A JP 2000174590A JP 10349027 A JP10349027 A JP 10349027A JP 34902798 A JP34902798 A JP 34902798A JP 2000174590 A JP2000174590 A JP 2000174590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coefficient
sampling frequency
digital signal
data
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10349027A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Murata
宣男 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP10349027A priority Critical patent/JP2000174590A/ja
Publication of JP2000174590A publication Critical patent/JP2000174590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】少ない回路規模のディジタル信号のサンプリン
グ周波数変換方法およびその回路を提供する。 【解決手段】複数の遅延回路と、複数の係数レジスタ
と、係数選択スイッチ回路と、複数の乗算回路と、積算
回路とを有するサンプリング周波数変換回路に使用し、
スイッチ制御回路から係数選択スイッチ回路に入力され
る制御信号により、サンプリング周波数faの信号とサ
ンプリング周波数fbの信号との周波数比で決定される
整数の周期で所要の一組の係数レジスタを1クロック単
位で切換え選択し、周波数変換を行なうサンプリング周
波数変換方法において、スイッチ制御回路から係数選択
スイッチ回路を制御し、所要数の係数レジスタを一組と
した複数組の係数レジスタを切換え選択し、乗算器と組
み合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所要の周波数のサ
ンプリング信号でディジタル化されたディジタル信号
を、所要の異なる周波数のサンプリング信号でディジタ
ル化されたディジタル信号に変換するために、サンプリ
ング信号の周波数の変換を行なうディジタル信号のサン
プリング周波数変換方法およびその回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近時のディジタル技術の進展に伴い、映
像、音声などを扱う多くの電子機器のディジタル化が進
み、これら電子機器間の信号授受も、従来はディジタル
化された信号を一旦アナログ信号に戻してから行なって
いたが、ディジタル信号の状態で行なわれることが多く
なってきている。周知のように、この映像、音声などの
ディジタル信号は、ほとんどがアナログ信号をディジタ
ル信号に変換したものであり、アナログ信号をディジタ
ル信号に変換する際に、所要の周波数のサンプリング信
号で標本化(サンプリング)され、所要の信号レベルで
量子化され、一般的に2値に符号化されているものであ
る。したがって、このようなディジタル信号を入出力す
る電子機器間の信号授受においては、各電子機器で扱う
ディジタル信号のサンプリング周波数が同一になってい
ないと信号授受が不能となるなど種々の問題を発生する
ことになるため、各電子機器には所定のサンプリング周
波数を使用するように統一規格が定めらけれている。
【0003】しかしながら、電子機器の、例えば同じ映
像信号を扱うカラーテレビジョンカメラとVTR(ビデ
オテープレコーダ)とで使用されているサンプリング周
波数を見ると、一方の、例えばNTSC方式のカラーテ
レビジョンカメラでは、通常、映像信号などのディジタ
ル処理をCCD(固体撮像素子)の駆動クロック信号と
同一の周波数で行なう必要があるため、サンプリング周
波数として、サブキャリア周波数(3.58MHz)の
整数倍(4倍=14.3MHzの場合が多い)が選ばれ
使用されていることが多い。ところが、他方の、VTR
では、一般に、各国で採用されているテレビジョン方式
に適用できるように定められた国際統一規格のサンプリ
ング周波数13.5MHzが使用されている。したがっ
て、NTSC方式のカラーテレビジョンカメラから出力
されるディジタル化された映像信号を、画質劣化となら
ないようにディジタルの映像信号のままでVTRへ供給
するには、カラーテレビジョンカメラから出力されるサ
ンプリング周波数14.3MHzの映像信号を、VTR
で使用されるサンプリング周波数13.5MHzの映像
信号に変換するためのサンプリング周波数変換回路が必
要となる。
【0004】ここで、ディジタル信号のサンプリング周
波数変換の方法と、このディジタル信号のサンプリング
周波数変換回路の構成を簡単に説明する。サンプリング
周波数変換は、図3の変換方法説明図に示すように、サ
ンプリング周波数を変換するサンプリング周波数f1の
ディジタルデータ列(Xn)とサンプリング周波数を変
換され出力されるサンプリング周波数f2のディジタル
データ列(Ym)との位相差にもとづき変換するもので
ある。サンプリング周波数f1のディジタルデータ列
(Xn)からサンプリング周波数f2のディジタルデー
タ列(Ym)にサンプリング周波数を変換する場合、例
えばサンプリング周波数f2のディジタルデータYmと
サンプリング周波数f1のディジタルデータXn−1、
Xn、Xn+1、Xn+2との位相差にもとづく係数デ
ータを使用し予測してディジタルデータYmを生成する
ものである。一般に、サンプリング周波数f1でサンプ
リングされた離散信号列(ディジタルデータ列)Xnか
ら、サンプリング周波数f2でサンプリングした離散信
号列(ディジタルデータ列)Ymを生成するには、下記
の(1)式を使用することで求めることができる。 Ym=ΣXn・C(tn) ・・・(1) ここで、tnは、離散信号列XnとYmとの位相差(時
間差)である。また、C(tn)は補間関数であり、一
般にf2/2の周波数帯域を持つ理想的なローパスフィ
ルタのインパルス応答である下記のSin関数(2)式
が使用される。 Cn=Sin(π・f2・tn)/π・f2・tn ・・・(2) ここで、tnは、標本点XnとYmとの時間差である。
【0005】(1)式、(2)式から理解できるよう
に、サンプリング周波数f2のディジタルデータ列Ym
を、サンプリング周波数f1のディジタルデータ列Xn
の有限個(k個)のデータから予測し生成する場合、デ
ィジタルデータ列XnとYmとは、k次のFIR(Fini
te Impulse Response )フィルタの入力信号と出力信号
の関係になる。図4は、k次のFIRフィルタを使用し
たディジタル信号のサンプリング周波数変換回路であ
る。サンプリング周波数変換回路は、図4に示すよう
に、直列に接続された(k−1)個の単位遅延回路4−
2、k個の乗算回路4−3、h(hは、サンプリング周
波数を変換する入力信号と出力信号のサンプリング周波
数比で決定される出力信号側の整数)×k個の係数レジ
スタ4−6、h×k個の係数レジスタ4−6を切換え選
択する係数選択スイッチ回路4−5、所要の係数レジス
タ4−6を選択するために係数選択スイッチ回路4−5
を切換え制御するスイッチ制御回路4−7、k個の乗算
回路4−3の出力を累積加算する積算器4−4から構成
されている。なお、サンプリング周波数変換回路の出力
は、一時記憶メモリFIFO4−9を介して出力されて
いる。
【0006】ここで、h×k個の係数レジスタ4−6の
それぞれに記憶される係数データは、上記(2)式で求
まる値を実現するための係数データとし、サンプリング
周波数を変換した出力信号のデータとサンプリング周波
数を変換する入力信号のデータとの位相差によって値を
変える。たとえば、サンプリング周波数14.3MHz
のディジタル信号をサンプリング周波数13.5MHz
のディジタル信号に変換する場合、両者の周波数の比
は、35:33となるので、このサンプリング周波数変
換の場合ではh=33であり、係数レジスタ4−6に、
1つの乗算回路毎(k個)に33通りの係数データを記
憶しておき、このうちの一組の係数データをスイッチ回
路4−5で周期的に選択するようにスイッチ制御回路4
−7を動作させる。
【0007】このような動作を行なうFIRフィルタ
(一般に、時変係数フィルタと呼ばれる)を使用したデ
ィジタル信号のサンプリング周波数変換回路は、入力端
子4−1から35個のサンプリングデータが入力される
間に、出力端子4−8から33個の有効なサンプリング
データが得られる。一般に、出力端子4−8に得られ
た、このサンプリングデータを一時記憶メモリFIFO
4−9に書き込み、この記憶したサンプリングデータ
を、入力サンプリング周波数14.3MHzの33/3
5倍にあたる13.5MHzのクロック信号で読み出す
と、連続したサンプリング周波数13.5MHzのデー
タを得ることができる。しかしながら、上述の例で示す
ように、ディジタル信号のサンプリング周波数変換回路
には、h×k×w(係数レジスタに記憶する係数データ
のビット長)ビットのレジスタが必要となるため、回路
規模が著しく大きなものとなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によるディジ
タル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路
は、多数の係数データを記憶する多数の係数レジスタを
必要とするため、例えば、このサンプリング周波数変換
回路をLSI化する場合、チップサイズの大きさやコス
トが高くなる等の問題があった本発明は、前記問題を解
決した、係数データを記憶する削減した複数の係数レジ
スタと、この複数の係数レジスタに記憶された係数デー
タが乗算される乗算回路との組合わせを変える係数選択
手段を有する、少ない回路規模のディジタル信号のサン
プリング周波数変換方法およびその回路を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するため
に、本発明のディジタル信号のサンプリング周波数変換
方法は、サンプリング周波数を変換するサンプリング周
波数faのディジタル信号をそれぞれで所定時間遅延さ
せ、所定時間遅延させたディジタル信号をそれぞれから
出力する直列接続された複数の遅延回路と、前記サンプ
リング周波数faのディジタル信号とサンプリング周波
数を変換され出力されるサンプリング周波数fbのディ
ジタル信号との位相差により決定される所定の組み合わ
せの複数組の係数データの一組づつをそれぞれ記憶する
複数の係数レジスタと、該係数データの一組づつをそれ
ぞれ記憶する複数の係数レジスタをスイッチ制御回路か
ら入力される制御信号により切換え選択し、前記複数の
係数レジスタのそれぞれに記憶された前記複数組の係数
データの中から所要の一組の係数データを所定周期で1
クロック毎に順次切換え出力する係数選択スイッチ回路
と、前記サンプリング周波数faのディジタル信号およ
び前記複数の遅延回路のそれぞれから入力される前記所
定時間遅延されたディジタル信号と、前記係数選択スイ
ッチ回路から入力される前記所要の一組の係数データと
を乗算し、乗算により得られた乗算データをそれぞれ出
力する複数の乗算回路と、該複数の乗算回路のそれぞれ
から入力される乗算データを累積加算し、累積加算によ
り得られた積算データをサンプリング周波数fbのディ
ジタル信号として出力する積算回路とを有するディジタ
ル信号のサンプリング周波数変換回路に使用するディジ
タル信号のサンプリング周波数変換方法であって、前記
スイッチ制御回路から前記係数選択スイッチ回路に入力
される制御信号により、前記入力されるサンプリング周
波数faのディジタル信号と周波数変換されて出力され
るサンプリング周波数fbのディジタル信号とのサンプ
リング周波数比で決定される整数の周期で所要の一組の
係数レジスタを1クロック単位で切換え選択し、サンプ
リング周波数の周波数変換を行なうディジタル信号のサ
ンプリング周波数変換方法において、前記スイッチ制御
回路から前記係数選択スイッチ回路を制御し、前記複数
の係数データをそれぞれで記憶した前記複数の係数レジ
スタの所要数の係数レジスタを一組とした複数組の係数
レジスタの一組の係数レジスタを切換え選択し、切換え
選択した一組の係数レジスタに記憶した所要数の係数デ
ータと複数の乗算器との組み合わせを切換え選択する方
法である。
【0010】また、本発明のディジタル信号のサンプリ
ング周波数変換回路は、サンプリング周波数を変換する
サンプリング周波数faのディジタル信号をそれぞれで
所定時間遅延させ、所定時間遅延させたディジタル信号
をそれぞれから出力する直列接続された複数の遅延回路
と、前記サンプリング周波数faのディジタル信号とサ
ンプリング周波数を変換され出力されるサンプリング周
波数fbのディジタル信号との位相差により決定される
所定の組合わせの複数組の係数データの一組づつをそれ
ぞれ記憶する複数の係数レジスタと、該係数データの一
組づつをそれぞれ記憶する複数の係数レジスタをスイッ
チ制御回路から入力される制御信号により切換え選択
し、前記複数の係数レジスタのそれぞれに記憶された前
記複数組の係数データの中から所要の一組の係数データ
を出力する係数選択スイッチ回路と、前記サンプリング
周波数faのディジタル信号および前記複数の遅延回路
のそれぞれから入力される前記所定時間遅延されたディ
ジタル信号と、前記係数選択スイッチ回路から入力され
る前記所要の一組の係数データとを乗算し、乗算により
得られた乗算データをそれぞれ出力する複数の乗算回路
と、該複数の乗算回路のそれぞれから入力される乗算デ
ータを累積加算し、累積加算により得られた積算データ
をサンプリング周波数fbのディジタル信号として出力
する積算回路とを有するディジタル信号のサンプリング
周波数変換回路において、前記複数のレジスタをスイッ
チ制御回路から入力される制御信号により切換え選択
し、前記複数の係数レジスタのそれぞれに記憶された係
数データの中から所要の一組の係数データを出力する第
1の係数選択スイッチ回路と、該第1の係数選択スイッ
チ回路から入力される前記所要の一組の係数データを前
記係数選択スイッチ回路から入力される制御信号により
切換え選択し、前記所要の一組の係数データが入力され
る乗算器を切換え選択し組み合わせを変える第2の係数
選択スイッチ回路とを有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によるディジタル信号のサ
ンプリング周波数変換方法およびその回路の実施の形態
を説明する前に、本発明のサンプリング周波数変換方法
にかかる基本事項を説明する。従来、サンプリング周波
数変換回路におけるディジタル信号のサンプリング周波
数の変換は、サンプリング周波数の変換を行なう入力信
号とサンプリング周波数の変換を行なった出力信号との
間に発生する位相差により決定される所要の係数データ
を、入力信号に乗算し、乗算により得た乗算データを積
算し、積算して得た積算データを出力信号とすることで
行なわれる。このサンプリング周波数の変換を行なう入
力信号とサンプリング周波数の変換を行なった出力信号
との間に発生する位相差は、一定周期で変化する。この
一定周期は、例えばサンプリング周波数14.3MHz
の入力信号とサンプリング周波数13.5MHzの出力
信号との間では比率35:33の出力信号の数である3
3周期となる。
【0012】すなわち、この33周期の例の場合では、
周波数変換を行なった1番目の出力信号と周波数変換を
行なう入力信号との位相関係は、一定周期の33周期が
終わり新しい周期が始まる34番目の出力信号と入力信
号との位相関係と等しい。つぎに、2番目の出力信号と
入力信号との位相関係と、33番目の出力信号と入力信
号との位相関係とを考えると、これは図5に示すよう
に、位相差が、 ti−1=tj+1、ti=tj、ti+1=tj−
1、 となっており、同じ値が左右対象になった関係にある。
すなわち、入力信号から33番目の出力信号を得るとき
にサンプリング周波数変換回路で使用する係数データ
は、入力信号から2番目の出力信号を得るときに使用す
る係数データと同じ組み合せであるが、ただ、係数デー
タが乗算される乗算回路の組み合せの位置が左右反転し
た状態となっている。これは、以下、同じ組み合わせと
なる。本発明は、前記組み合わせの位置の左右反転に合
わせ、サンプリング周波数変換回路の係数データが記憶
された係数レジスタと記憶された係数データが乗算され
る乗算回路との組み合せを変える手段を有しており、係
数データの記憶に必要な係数レジスタの数を約半分にす
ることを可能としたものである。
【0013】以下、図1に、本発明によるディジタル信
号のサンプリング周波数変換方法を使用したサンプリン
グ周波数変換回路の一例を示し、具体的な構成および動
作の説明をする。なお、説明において、サンプリング周
波数を変換する入力信号と変換した出力信号とのサンプ
リング周波数の比率を、g:hとする。図1において、
1−1は、サンプリング周波数を変換するディジタル信
号の入力端子、1−2は、所要の遅延時間、例えば入力
端子1−1を介し入力されるディジタル信号の1クロッ
ク周期の遅延時間をそれぞれが持つ直列に接続された
(k−1)個の遅延回路、1−3は、入力端子1−1を
介し入力されるディジタル信号および(k−1)個の遅
延回路それぞれから出力される所要の遅延時間遅延した
ディジタル信号と係数レジスタ1−6から出力される係
数データとを乗算するk個の乗算回路、1−4は、k個
の乗算回路1−3のそれぞれから出力される係数データ
が乗算されたディジタル信号を累積加算する積算回路、
1−8は、積算回路1−4から出力されるサンプリング
周波数を変換したディジタル信号の出力端子、1−6
は、所要の係数データを記憶させるh’(h’は、サン
プリング周波数を変換する入力信号と変換した出力信号
とのサンプリング周波数比で決定される出力信号側の整
数hにもとづく整数)×k個の係数レジスタ、1−5
は、h’×k個の係数レジスタ1−6を制御信号により
切換え選択する第1の係数選択スイッチ回路、1−11
は、第1の係数選択スイッチ回路1−5とk個の乗算回
路1−3との接続の組合せを制御信号により切換え選択
する第2の係数選択スイッチ回路、1−7は、h’×k
個の係数レジスタを選択するために第1の係数選択スイ
ッチ回路1−5と第2の係数選択スイッチ回路1−11
とを切換え制御するスイッチ制御回路、1−9は、サン
プリング周波数を変換したディジタル信号を一時記憶し
出力する一時記憶メモリFIFOを示す。
【0014】サンプリング周波数変換回路の入力端子1
−1に入力されるサンプリング周波数を変換するサンプ
リング周波数faのディジタル信号は、それぞれが所要
の遅延時間を持つ直列に接続された(k−1)個の遅延
回路1−2の第1番目の遅延回路と、k個の乗算回路1
−3の第1番目の乗算回路とに入力される。一方の直列
に接続された(k−1)個の遅延回路1−2の第1番目
の遅延回路に入力されるサンプリング周波数faのディ
ジタル信号は、(k−1)個の遅延回路1−2のそれぞ
れで所要の遅延時間、例えば入力ディジタル信号のクロ
ック周期の1クロック周期づつ遅延されたディジタル信
号となり、k個の乗算回路1−3の第2番目の乗算回路
からk番目の乗算回路へそれぞれ順に出力される。
【0015】他方のk個の乗算回路1−3は、入力端子
1−1から入力されるサンプリング周波数faのディジ
タル信号および(k−1)個の遅延回路1−2のそれぞ
れから入力される所要の遅延時間、例えば1クロック周
期づつ遅延されたディジタル信号と、第1の係数選択ス
イッチ回路1−5と第2の係数選択スイッチ回路1−1
1とから切換え選択されて1クロック周期で入れ替わっ
て入力される係数データとをそれぞれ乗算し、乗算した
結果をそれぞれ累積加算する積算回路1−4へ出力す
る。
【0016】つぎに、係数データを記憶させる係数レジ
スタの数量を、従来に比し、約1/2に減少させた係数
レジスタと乗算回路との接続を所要の接続とする手段の
説明図を図2に示し、約1/2に減少させた係数レジス
タを使用して従来と同一のサンプリング周波数の変換を
行なうことができる本発明のディジタル信号のサンプリ
ング周波数変換方法およびその回路の特徴の説明をす
る。図2は、所定数の係数レジスタ1−6を一組とする
複数組の係数レジスタ1−6と所定数の切換接点を持つ
スイッチを一組とする複数組のスイッチを備える第1の
係数選択スイッチ1−5とこの第1の係数選択スイッチ
1−5と接続された複数のスイッチを備える第2の係数
選択スイッチ1−11との所要の組合わせを、スイッチ
制御回路1−7により制御する構成を示している。それ
ぞれ所要の係数データを記憶した複数組の係数レジスタ
1−6とそれぞれ接続された複数組のスイッチを備える
第1の係数選択スイッチ1−5と、複数の乗算回路1−
3と接続された複数のスイッチを備える第2の係数選択
スイッチ1−11とを、所要の接続とする組合わせの制
御は、スイッチ制御回路1−7により行なわれる。複数
組の係数レジスタ1−6と複数組のスイッチを備える第
1の係数選択スイッチ1−5との接続は、第1の係数選
択スイッチ1−5の例えばk組のスイッチのそれぞれの
スイッチの複数の接点に対して、h’(h’は、hが偶
数のときはh/2、奇数のときは(h+1)/2、例え
ばサンプリング周波数14.3MHzの入力信号とサン
プリング周波数13.5MHzの出力信号との間ではh
=33であり、h’=17となる)個の係数レジスタ1
−6が接続されている。
【0017】上述の接続において、スイッチ制御回路1
−7は、h’×k個の係数レジスタ1−6とk組のスイ
ッチを備える第1の係数選択スイッチ1−5との組合わ
せの内から、所要の一組を選択し、サンプリング周波数
を変換する入力ディジタル信号のクロックのg倍の周期
で、所要の一組のh’個の係数レジスタ1−6を1クロ
ック単位で周期的に切換え選択するように制御する。こ
のときに選択されたh’個の係数レジスタ1−6と第1
の係数選択スイッチ1−5とで組合わせられ得られる係
数データは、有効な出力信号データの1番目とh番目、
2番目と(h−1)番目、・・・の合成に対し同じ係数
データとなる。このように選択された係数データは、ス
イッチ制御回路1−7の制御により、第2の係数選択ス
イッチ1−11が1番目とh番目、2番目と(h−1)
番目、・・・の係数データを合成するときは、同じ組合
せの係数データのうち、係数データと乗算回路1−3と
の組合せが入れ替わるように制御される。具体的には、
第2の係数選択スイッチ1−11から第1番目と第k番
目、第2番目と第(k−1)番目、・・・の乗算回路1
−3に入力される係数データが互いに入れ替わるように
制御される。
【0018】上述のようにして選択された係数データと
所要の遅延をされたディジタル信号とを乗算して乗算回
路1−3から出力される乗算データは、積算回路1−4
で累積加算された後、出力端子1−8から出力される。
出力端子1−8から出力された積算データは、一時記憶
メモリFIFO1−9に入力され、ついで、サンプリン
グ周波数変換後のクロック周波数で読み出され一時記憶
メモリFIFO1−9から読み出されたディジタル信号
出力は、端子1−10からサンプリング周波数が変換さ
れたディジタル信号の出力となる。上述のように、本発
明のディジタル信号のサンプリング周波数変換方法を使
用することにより、従来はh×k×wビット必要であっ
た係数レジスタのビット数を、1/2(hが奇数の場合
は(h+1)/2)に削減することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、係数データを記憶する
削減した複数の係数レジスタと、この複数の係数レジス
タに記憶された係数データが乗算される乗算回路との組
合わせを変える係数選択手段を有する、少ない回路規模
のディジタル信号のサンプリング周波数変換方法および
その回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル信号のサンプリング周波数
変換方法を使用した回路のブロック図。
【図2】本発明の係数レジスタと係数選択スイッチとの
組合わせを説明する図。
【図3】ディジタル信号のサンプリング周波数変換の原
理を説明する図。
【図4】従来のディジタル信号のサンプリング周波数変
換回路のブロック図。
【図5】本発明のディジタル信号のサンプリング周波数
変換方法の基本を説明する図。
【符号の説明】
1−2、4−2 遅延回路、 1−3、4−3 乗算回路、 1−4、4−4 積算回路、 1−5 第1の係数選択スイッチ、 1−6、4−6 係数レジスタ、 1−7、4−7 スイッチ制御回路、 1−9、4−9 FIFOメモリ、 1−11 第2の係数選択スイッチ、 4−5 スイッチ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサンプリング周波数の第1のディ
    ジタル信号を構成する複数のサンプルデータ列(第1の
    サンプルデータ列)をフィルタリング処理し、該処理に
    より第2のサンプルデータを生成し、該第2のサンプル
    データにより第2のサンプリング周波数の第2のディジ
    タル信号が構成されるようにするサンプリング周波数変
    換方法において、 前記第1のサンプルデータ列と前記第2のサンプルデー
    タとにおける前記第1のサンプリング周波数と前記第2
    のサンプリング周波数とに応じた周期毎の位相関係に応
    じた係数であって、前記第1のサンプルデータ列のそれ
    ぞれに演算される係数を記憶し、 前記周期ごとの前記第1のサンプルデータ列と前記第1
    のサンプルデータ列から生成される前記第2のサンプル
    データとの位相関係が前記時間軸の正逆両方向でそれぞ
    れ同一となる二つの第2のサンプルデータ毎に、前記複
    数係数の組み合わせを記憶し、 該記憶された組み合わせを前記二つの第2のサンプルデ
    ータのうちの一方を求めるときには、前記第1のサンプ
    ルデータ列に前記組み合わせの複数係数を所定順列でも
    って対応させてそれぞれ演算し、 前記二つの第2のサンプルデータのうちの他方を求める
    ときには、前記第1のサンプルデータ列に前記組み合わ
    せの複数係数を前記所定順列の逆順でもって対応させて
    それぞれ演算するようにしたことを特徴とするディジタ
    ル信号のサンプリング周波数変換方法。
  2. 【請求項2】 サンプリング周波数を変換するサンプリ
    ング周波数faのディジタル信号をそれぞれで所定時間
    遅延させ、所定時間遅延させたディジタル信号をそれぞ
    れから出力する直列接続された複数の遅延回路と、 前記サンプリング周波数faのディジタル信号とサンプ
    リング周波数を変換され出力されるサンプリング周波数
    fbのディジタル信号との位相差により決定される所定
    の組み合わせの複数組の係数データの一組づつをそれぞ
    れ記憶する複数の係数レジスタと、 該係数データの一組づつをそれぞれ記憶する複数の係数
    レジスタをスイッチ制御回路から入力される制御信号に
    より切換え選択し、前記複数の係数レジスタのそれぞれ
    に記憶された前記複数組の係数データの中から所要の一
    組の係数データを所定周期で1クロック毎に順次切換え
    出力する係数選択スイッチ回路と、 前記サンプリング周波数faのディジタル信号および前
    記複数の遅延回路のそれぞれから入力される前記所定時
    間遅延されたディジタル信号と、前記係数選択スイッチ
    回路から入力される前記所要の一組の係数データとを乗
    算し、乗算により得られた乗算データをそれぞれ出力す
    る複数の乗算回路と、 該複数の乗算回路のそれぞれから入力される乗算データ
    を累積加算し、累積加算により得られた積算データをサ
    ンプリング周波数fbのディジタル信号として出力する
    積算回路とを有するディジタル信号のサンプリング周波
    数変換回路に使用するディジタル信号のサンプリング周
    波数変換方法であって、 前記スイッチ制御回路から前記係数選択スイッチ回路に
    入力される制御信号により、前記入力されるサンプリン
    グ周波数faのディジタル信号と周波数変換されて出力
    されるサンプリング周波数fbのディジタル信号とのサ
    ンプリング周波数比で決定される整数の周期で所要の一
    組の係数レジスタを1クロック単位で切換え選択し、サ
    ンプリング周波数の周波数変換を行なうディジタル信号
    のサンプリング周波数変換方法において、 前記スイッチ制御回路から前記係数選択スイッチ回路を
    制御し、 前記複数の係数データをそれぞれで記憶した前記複数の
    係数レジスタの所要数の係数レジスタを一組とした複数
    組の係数レジスタの一組の係数レジスタを切換え選択
    し、 切換え選択した一組の係数レジスタに記憶した所要数の
    係数データと複数の乗算器との組み合わせを切換え選択
    するようにしたことを特徴とするサンプリング周波数変
    換方法。
  3. 【請求項3】 サンプリング周波数を変換するサンプリ
    ング周波数faのディジタル信号をそれぞれで所定時間
    遅延させ、所定時間遅延させたディジタル信号をそれぞ
    れから出力する直列接続された複数の遅延回路と、 前記サンプリング周波数faのディジタル信号とサンプ
    リング周波数を変換され出力されるサンプリング周波数
    fbのディジタル信号との位相差により決定される所定
    の組合わせの複数組の係数データの一組づつをそれぞれ
    記憶する複数の係数レジスタと、 該係数データの一組づつをそれぞれ記憶する複数の係数
    レジスタをスイッチ制御回路から入力される制御信号に
    より切換え選択し、前記複数の係数レジスタのそれぞれ
    に記憶された前記複数組の係数データの中から所要の一
    組の係数データを出力する係数選択スイッチ回路と、 前記サンプリング周波数faのディジタル信号および前
    記複数の遅延回路のそれぞれから入力される前記所定時
    間遅延されたディジタル信号と、前記係数選択スイッチ
    回路から入力される前記所要の一組の係数データとを乗
    算し、乗算により得られた乗算データをそれぞれ出力す
    る複数の乗算回路と、 該複数の乗算回路のそれぞれから入力される乗算データ
    を累積加算し、累積加算により得られた積算データをサ
    ンプリング周波数fbのディジタル信号として出力する
    積算回路とを有するディジタル信号のサンプリング周波
    数変換回路において、 前記複数のレジスタをスイッチ制御回路から入力される
    制御信号により切換え選択し、前記複数の係数レジスタ
    のそれぞれに記憶された係数データの中から所要の一組
    の係数データを出力する第1の係数選択スイッチ回路
    と、 該第1の係数選択スイッチ回路から入力される前記所要
    の一組の係数データを前記係数選択スイッチ回路から入
    力される制御信号により切換え選択し、前記所要の一組
    の係数データが入力される乗算器を切換え選択し組み合
    わせを変える第2の係数選択スイッチ回路とを有するこ
    とを特徴とするサンプリング周波数変換器。
JP10349027A 1998-12-08 1998-12-08 ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路 Pending JP2000174590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10349027A JP2000174590A (ja) 1998-12-08 1998-12-08 ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10349027A JP2000174590A (ja) 1998-12-08 1998-12-08 ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000174590A true JP2000174590A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18401002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10349027A Pending JP2000174590A (ja) 1998-12-08 1998-12-08 ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000174590A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064362A (ja) * 2000-08-16 2002-02-28 Fujitsu Ltd オーバサンプリングfirフィルタ、オーバサンプリングfirフィルタの制御方法、およびオーバサンプリングfirフィルタを有する半導体集積回路、オーバサンプリングfirフィルタでフィルタリングされたデータを送信する通信システム
WO2020204879A1 (en) 2019-03-29 2020-10-08 The Board Of Regents Of The Nevada System Of Higher Education On Behalf Of The University Of Nevada, Las Vegas Conversion of uranium hexafluoride and recovery of uranium from ionic liquids

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064362A (ja) * 2000-08-16 2002-02-28 Fujitsu Ltd オーバサンプリングfirフィルタ、オーバサンプリングfirフィルタの制御方法、およびオーバサンプリングfirフィルタを有する半導体集積回路、オーバサンプリングfirフィルタでフィルタリングされたデータを送信する通信システム
JP4722266B2 (ja) * 2000-08-16 2011-07-13 富士通セミコンダクター株式会社 オーバサンプリングfirフィルタ、オーバサンプリングfirフィルタの制御方法、およびオーバサンプリングfirフィルタを有する半導体集積回路、オーバサンプリングfirフィルタでフィルタリングされたデータを送信する通信システム
WO2020204879A1 (en) 2019-03-29 2020-10-08 The Board Of Regents Of The Nevada System Of Higher Education On Behalf Of The University Of Nevada, Las Vegas Conversion of uranium hexafluoride and recovery of uranium from ionic liquids

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0453558B1 (en) A high speed interpolation filter for television standards conversion
US4777612A (en) Digital signal processing apparatus having a digital filter
US6041339A (en) Efficient decimation filtering
JP2999478B2 (ja) サンプル信号をサブサンプルするのに使用されるビット直列累算器
KR0129767B1 (ko) 샘플링레이트 변환장치
JP2603134B2 (ja) 移動平均処理装置
JPH0340972B2 (ja)
EP0305864B1 (en) Improved sampling frequency converter for converting a lower sampling frequency to a higher sampling frequency and a method therefor
GB2122055A (en) Sampling frequency conversion circuit
US6304133B1 (en) Moving average filter
US5821884A (en) Sampling rate conversion method and apparatus utilizing an area effect correlation method
JP2000174590A (ja) ディジタル信号のサンプリング周波数変換方法およびその回路
EP0576215B1 (en) Rate converter for converting data rate
JPH08172343A (ja) Iir型ディジタルフィルタの構成方法
US5130942A (en) Digital filter with front stage division
JPS61107808A (ja) デイジタルフイルタ
JP2880580B2 (ja) 非巡回型デジタルフィルター回路
KR20050084345A (ko) 변환기, 디지털 텔레비전 수신기, 변환 방법 및 컴퓨터프로그램
JP3258938B2 (ja) デシメーションフィルタ
JPH09312549A (ja) レート変換回路
TWI411298B (zh) Frequency conversion device and conversion method and filter thereof
JPH0693600B2 (ja) デイジタルフイルタ
JP2527019B2 (ja) 非巡回形補間フィルタ
JPH0795671B2 (ja) デイジタルフイルタ
KR19980050961A (ko) 저전송율 압축/복원을 위한 이차원 이산 여현 변환기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050317

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080807

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310