JP2000174502A - 帯域通過フィルタ、アンテナ共用器および通信装置 - Google Patents

帯域通過フィルタ、アンテナ共用器および通信装置

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JP2000174502A JP10343987A JP34398798A JP2000174502A JP 2000174502 A JP2000174502 A JP 2000174502A JP 10343987 A JP10343987 A JP 10343987A JP 34398798 A JP34398798 A JP 34398798A JP 2000174502 A JP2000174502 A JP 2000174502A
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    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振線路用孔のステップ位置および共振器長
を一定とし、また開放面に容量結合調整用の電極を設け
ることもなく、所定のフィルタ特性が得られるようにし
た帯域通過フィルタ、アンテナ共用器およびそれらを用
いた通信装置を構成する。 【解決手段】 誘電体ブロック1の内部に、内面に共振
線路を形成した共振線路用孔2a,2b,2cを設け、
1組の帯域通過フィルタ部分の共振線路用孔のうち少な
くとも1つの短絡端側または開放端側の内形サイズを他
の共振線路用孔とは異ならせるとともに、複数の共振線
路用孔の配列方向の中央を対称軸とする対称関係にある
共振線路用孔について、短絡端側または開放端側の内形
サイズを等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波帯で使用
される帯域通過フィルタ、アンテナ共用器およびこれら
を用いた通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】誘電体ブロック内に、それぞれの内面に
共振線路を形成した複数の共振線路用孔を配列し、誘電
体ブロックの外面に外導体を形成して成る誘電体フィル
タとして、特開平6−310911号、特表平6−
505608号、特開平7−86807号、特開平
2−92001号、および特開平5−37203号が
示されている。
【0003】の誘電体フィルタは、誘電体ブロックの
互いに対向する第1端面と第2端面との間を貫通する孔
を設け、第1端面を除く面と貫通孔に導体膜を形成し、
貫通孔の第1端面側と第2端面側とで、その断面形状を
異ならせることにより、共振線路の特性インピーダンス
を開放端側と短絡端側とで異ならせて共振器間の結合を
とるようにしたものである。
【0004】の誘電体フィルタは、誘電体ブロックに
断面形状一定の貫通孔を形成し、一方の開口面を除く外
面および貫通孔の内面に導体を形成し、誘電体ブロック
の側面に入出力用の端子(パッド)を設けたものであ
る。
【0005】の誘電体フィルタは、誘電体ブロック
に、内面に導体膜を形成した貫通孔を設け、貫通孔の一
方の端面で貫通孔内面の導体膜と誘電体ブロック外面の
導体膜とを電気的に接続し、他方の端面に凹部を形成し
て、その凹部の内面に、貫通孔内面の導体膜から連なる
導体膜を形成することによって共振線路の開放端に付加
容量を構成したものである。
【0006】の誘電体フィルタは、と同様に誘電体
ブロックの互いに対向する第1端面と第2端面との間を
貫通する孔を設け、第1端面を除く面と貫通孔に導体膜
を形成し、貫通孔の大径部と小径部とに区分する段差を
設けるとともに、各共振線路における大径部と小径部の
内径比もしくは小径部の軸方向の長さを、隣接する共振
線路で異なるようにしたものである。
【0007】の誘電体フィルタは、誘電体ブロックに
貫通孔および、底部が貫通孔の1端面となるような溝を
形成し、その溝を広げるように誘電体ブロックの一部を
切り欠き、貫通孔の内面の導体を溝の内側面の導体に連
続させて、外導体との間に静電容量を生じさせるように
したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】〜に示した従来の
誘電体フィルタにおいては、誘電体ブロックの開放面か
ら短絡面に貫通するその貫通孔の具体的構造とその構造
による効果については示されていない。の誘電体フィ
ルタにおいては、各共振素子の共振周波数を所要の周波
数バランスとなるように調整するために、各共振素子に
おける共振線路用孔の大径部と小径部の内径比もしくは
小径部の軸方向長さを、隣接する共振素子(共振線路)
に対して変化させて、開放面側部分と短絡面側部分との
共振線路の特性インピーダンスを相対的に変化させ、隣
接する共振線路間での結合係数を定める。また、の誘
電体フィルタにおいては、切り欠きを形成した部分が共
振器として作用せず、付加容量を形成する。
【0009】このような従来の誘電体フィルタにおいて
は、配列された複数の共振線路のうち所定の隣接する共
振線路間の結合を、他の共振線路間の結合とは独立して
異ならせることは困難であった。そのため、所定の帯域
通過特性および減衰極周波数を設計し難いという問題が
あった。所定のフィルタ特性を得るために、共振線路用
孔の配列ピッチと共振線路用孔の内径の異なる位置(ス
テップ位置)をそれぞれ適宜設定する方法も採れるが、
その結果、誘電体ブロックの外形サイズが大きくなり、
誘電体フィルタ全体が大型化してしまう。また、各共振
線路用孔の大径部と小径部のそれぞれの寸法およびステ
ップ位置が不定であると、製造効率が低下するという問
題が生じる。
【0010】この発明の目的は、単一の誘電体ブロック
に3つ以上の共振線路用孔を配列する場合に、所望のフ
ィルタ特性を容易に得られるようにし、また容易に製造
できるようにした帯域通過フィルタ、アンテナ共用器、
およびそれらを用いた通信装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、誘電体ブロ
ック内に、それぞれの内面に共振線路を形成した3つ以
上の共振線路用孔を配列し、前記誘電体ブロックの外面
に外導体を形成した誘電体フィルタにおいて、前記共振
線路の一端を短絡端、他端を開放端とし、前記共振線路
用孔の軸方向の途中で該共振線路用孔の内形サイズに差
をもたせ、複数の共振線路用孔のうち少なくとも1つの
共振線路用孔の短絡端側または開放端側の内形サイズ
を、他の共振線路用孔とは異ならせるとともに前記複数
の共振線路用孔の配列方向の中央を対称軸とする対称関
係にある共振線路用孔について、短絡端側または開放端
側の内形サイズを等しくする。
【0012】また、この発明は、誘電体ブロック内に、
それぞれの内面に共振線路を形成した3つ以上の共振線
路用孔を配列し、前記誘電体ブロックの外面に外導体を
形成した誘電体フィルタにおいて、前記共振線路の一端
を短絡端、他端を開放端とし、前記共振線路用孔の軸方
向の途中で該共振線路用孔の内形サイズに差をもたせ、
隣接する共振線路用孔の短絡端側または開放端側の間隔
を、前記複数の共振線路用孔の配列方向の中央を軸とし
て非対称関係にして、隣接する共振線路間を結合させ
る。
【0013】これらの構造により、共振線路長を一定と
し、且つ共振線路用孔のステップ位置を変更することな
く、隣接する共振線路間の所定の結合が独立して定めら
れ、且つ帯域通過フィルタ特性が容易に得られる。
【0014】また、この発明は前記共振線路用孔の短絡
端側または開放端側の内形サイズをすべての共振線路用
孔について等しくする。また、この発明は前記共振線路
用孔の短絡端から内形サイズの変化する位置までの長さ
を各共振線路用孔について一定にする。
【0015】これらの構造により、誘電体ブロックの成
形時に内部応力の分布が均一化されて、その歪みや変形
を少なくすることができる。しかも誘電体ブロック成形
用の金型の構造が単純となり、金型の製作が容易となっ
て、製造コストを削減することができる。
【0016】また、この発明は各共振線路用孔の一方の
共振線路用孔の開口面を外導体の無い開放面とし、該開
放面を前記共振線路の開放端とする。この構造によれ
ば、誘電体ブロックの開放面に結合用の電極を設ける必
要がなく、開放面の平面加工のみによって、各共振線路
の開放端を形成することができるため、製造コストを削
減することができる。
【0017】また、この発明は各共振線路用孔の一方の
共振線路用孔の開口面より奥まった箇所に、外導体から
分離する電極非形成部を設けて、該電極非形成部を前記
共振線路の開放端とする。この構造によれば、共振線路
の開放端が共振線路用孔の内部に存在するため、電磁界
リークが極めて少なくなり、しかも上記電極非形成部を
設ける位置および大きさを各共振線路用孔について等し
くすることができるため、加工条件の切り替えを行う必
要がなく、加工時間の短縮および製造コストの低減を図
ることができる。
【0018】また、この発明は上記のうちのいずれかの
構造の誘電体フィルタを、送信フィルタと受信フィルタ
として単一の誘電体ブロックに構成し、送信フィルタの
初段の共振線路に結合する送信信号入力端子と、受信フ
ィルタの終段の共振線路に結合する受信信号出力端子
と、送信フィルタの終段の共振線路と受信フィルタの初
段の共振線路にそれぞれ結合するアンテナ端子を設けて
アンテナ共用器を構成する。
【0019】さらに、この発明は上記帯域通過フィルタ
またはアンテナ共用器を高周波回路部に設けて通信装置
を構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態に係る
帯域通過フィルタの構成を図1を参照して説明する。
【0021】図1の(A)は帯域通過フィルタの斜視
図、(B)は(A)における縦断面図である。図1にお
いて1は直方体形状の誘電体ブロックであり、この誘電
体ブロック1の一方の端面からそれに対向する他方の端
面に貫通する3つの共振線路用孔2a,2b,2cを互
いに平行に配列している。これらの共振線路用孔2a,
2b,2cの内面には共振線路5a,5b,5cをそれ
ぞれ設けている。また誘電体ブロック1の外面には、共
振線路用孔2a,2b,2cの一方の開口面を除く五面
に外導体3を設けている。誘電体ブロック1の外導体の
形成していない開放面が共振線路5a,5b,5cの開
放端となり、開放面に対向する短絡面が共振線路の短絡
端となる。また、誘電体ブロック1の外面には、6,7
で示す端子電極を外導体3から絶縁状態に設けている。
これらの端子電極6,7は共振線路5a,5cの開放端
付近との間に生じる静電容量により結合する。
【0022】共振線路用孔2a,2b,2cは、共振線
路5a,5b,5cの開放端側の内径が短絡端側の内径
より大きいステップ構造としている。また、共振線路用
孔2a,2b,2cの開放端側の内径を同一寸法にし、
短絡端側を異ならせている。すなわち、1段目と3段目
の共振線路用孔2a,2cの短絡端側の内径を等しくす
るとともに、この内径より中央の共振線路用孔2bの短
絡端側の内径を大きくしている。これにより、隣接する
共振線路間をそれぞれ容量性結合させる。
【0023】以上の構造により、各共振線路用孔部分で
の誘電体ブロック1の物理長L、各共振線路用孔の大径
部の内径およびその長さが一定でありながら、1段目,
2段目,3段目の共振線路の共振周波数をそれぞれf
1,f2,f3としたとき、f1=f3<f2という関
係にすることができる。
【0024】また、1段目・2段目の共振線路間の容量
性結合と、2段目・3段目の共振線路間の容量性結合と
は等しいので、それぞれの結合による減衰極周波数は一
致し、通過帯域の低域側を急峻に減衰させることができ
る。この減衰極周波数は容量性結合の強さに応じて変化
するため、短絡端側および開放端側の共振線路用孔の内
径を定めることによって、通過帯域と減衰極周波数とを
任意に定めることができる。
【0025】なお、図1の例では、2段目の共振線路用
孔の短絡端側の内径を1・3段目の共振線路用孔の短絡
端側の内径より大きくしたが、逆に、2段目の共振線路
用孔の短絡端側の内径を1・3段目の共振線路用孔の短
絡端側の内径より小さくすることによって、1段目と2
段目間、および2段目と3段目間の容量性結合の強さを
定めてもよい。
【0026】次に、第2の実施形態に係る帯域通過フィ
ルタの構成を図2を参照して説明する。図1に示した帯
域通過フィルタと異なり、共振線路の開放端を共振線路
用孔の内部に設けている。すなわち図2において1は略
直方体状の誘電体ブロックであり、この誘電体ブロック
1の一方の端面からそれに対向する他方の端面に貫通す
る3つの共振線路用孔2a,2b,2cを互いに平行に
配列している。誘電体ブロック1の外面六面には外導体
3を設けている。共振線路用孔2a,2b,2cの内面
には、一方の開口部付近の電極非形成部g部分で開放さ
せた共振線路5a,5b,5cを形成している。この開
放端側の面に対向する面(短絡面)が共振線路の短絡端
となる。また、誘電体ブロック1の外面には、6,7で
示す端子電極を外導体3から絶縁状態に設けている。こ
れらの端子電極6,7は共振線路5a,5cの開放端付
近との間に生じる静電容量により結合する。
【0027】第1の実施形態の場合と同様に、共振線路
用孔2a,2b,2cは、共振線路5a,5b,5cの
開放端側の内径を短絡端側の内径より大きいステップ構
造とし、共振線路用孔2a,2b,2cの開放端側の内
径を同一寸法にし、短絡端側を異ならせている。
【0028】このように共振線路の開放端を共振線路用
孔の開口面より奥まった箇所に設けることによって、電
磁界リークを極めて小さく抑えることができる。しかも
各共振線路の共振周波数を短絡端側の共振線路用孔の内
径を変えることによって定めたので、電極非形成部gの
位置および寸法を各共振線路用孔について等しくするこ
とができ、その加工条件が共通となって、加工時間の短
縮が図れ、コストダウンにつながる。
【0029】次に、第3の実施形態に係る帯域通過フィ
ルタの構成を図3を参照して説明する。第1・第2の実
施形態では、3段の共振器からなる帯域通過フィルタを
例にしたが、この第3の実施形態に係る帯域通過フィル
タは4段の共振器で構成する。すなわち、誘電体ブロッ
ク1の一方の端面からそれに対向する他方の端面に貫通
する4つの共振線路用孔2d,2e,2f,2gを互い
に平行に配列している。誘電体ブロック1の外面一面を
開放面として、残る五面に外導体3を設けている。共振
線路用孔2d,2e,2f,2gの内面にはそれぞれ共
振線路を形成している。この開放端側の面に対向する面
(短絡面)が共振線路の短絡端となる。また、誘電体ブ
ロック1の外面には、6,7で示す端子電極を外導体3
から絶縁状態に設けている。これらの端子電極6,7は
共振線路用孔2d,2g内面の共振線路の開放端付近と
の間に生じる静電容量により結合する。
【0030】図3において複数の共振線路用孔2d,2
e,2f,2gの配列方向の中央を対称軸とする対称関
係にある共振線路用孔、すなわち2e−2fおよび2d
−2gの組み合わせについて、共振周波数を等しくする
ために、共振線路用孔の短絡端側の内径を一定にすると
ともに、開放端側の共振線路用孔の内形をそれぞれの組
み合わせで等しくしている。また共振線路間を容量結合
させ、且つf1=f4<f2=f3の関係となるよう
に、2段目と3段目の共振線路用孔2e,2fの開放端
側の内径を小さくしている。
【0031】次に第4の実施形態に係る帯域通過フィル
タの構成を図4を参照して説明する。図4は帯域通過フ
ィルタの斜視図である。この例では、共振線路用孔2
a,2b,2cの形状が異なり、その他の構造は図1に
示したフィルタと同様である。
【0032】共振線路用孔2a,2b,2cは、それぞ
れ開放端側の内径を短絡端側の内径より大きいステップ
構造としている。ただし、共振線路用孔の短絡端側の配
列ピッチ(隣接する共振線路用孔間の間隔)を、中央の
共振線路用孔を中心とする軸に対して非対称としてい
る。この構造により、1段目と2段目の共振線路につい
ては、短絡端側の間隔を狭くして誘導性結合させ、2段
目と3段目の共振線路については、短絡端側の間隔を広
くして容量性結合させている。
【0033】この構造により、上記容量性結合により、
通過帯域の低域側に減衰極が生じ、上記誘導性結合によ
り、通過帯域の高域側に減衰極が生じる。
【0034】なお、共振線路用孔の短絡端側と開放端側
の両方について、その配列ピッチを非対称にしてもよ
い。また、共振線路用孔の短絡端側の内径と開放端側の
内径をそれぞれ異なった寸法にしてもよい。
【0035】次に第5の実施形態に係るアンテナ共用器
の構成を図5を参照して説明する。図5において直方体
状の誘電体ブロック1には、一方の端面からそれに対向
する他方の端面にかけて貫通する7つの共振線路用孔2
a〜2gを形成している。共振線路用孔2a〜2c部分
は図1に示した3段の共振器からなる帯域通過フィルタ
と略等しく、2d〜2gで示す部分は図3に示した4段
の共振器からなる帯域通過フィルタと略同様の構成であ
る。但し、共振線路用孔2cについては、その開放端付
近と端子電極8との整合を適正にするために、共振線路
用孔2aとは非対称にしている。これにより共振線路用
孔2a・2b間の容量性結合と2b・2c間の容量性結
合との強度に差が生じている。同様に、共振線路用孔2
dについては、その開放端付近と端子電極8との整合を
適正にするために、共振線路用孔2gとは非対称にして
いる。
【0036】この場合、端子電極6をTx端子、端子電
極7をRx端子、端子電極8をANT端子として用い、
共振線路用孔2a〜2c部分の3段の共振器からなる帯
域通過フィルタを送信フィルタ、共振線路用孔2d〜2
g部分の4段の共振器からなる帯域通過フィルタを受信
フィルタとして用いる。但し、ANT端子8は単なる電
極としてではなく、線路としても用い、このアンテナ端
子8の所定箇所から送信信号の出力および受信信号の入
力を行う。
【0037】なお、以上に示した各実施形態では、共振
線路用孔の断面形状を円形としたが、これを楕円や多角
形にしてもよい。
【0038】次に第6の実施形態に係る通信装置の構成
をブロック図として図6に示す。図6においてANTは
送受信アンテナ、DXPはアンテナ共用器、BPFa,
BPFb,BPFcはそれぞれ帯域通過フィルタ、AM
Pa,AMPbはそれぞれ増幅回路、MIXa,MIX
bはそれぞれミキサ、OSCはオシレータ、DIVは分
周器(シンセサイザー)である。MIXaはDIVから
出力される周波数信号を変調信号で変調し、BPFaは
送信周波数の帯域のみを通過させ、AMPaはこれを電
力増幅してDPXを介しANTより送信する。BPFb
はDPXから出力される信号のうち受信周波数帯域のみ
を通過させ、AMPbはそれを増幅する。MIXbはB
PFcより出力される周波数信号と受信信号とをミキシ
ングして中間周波信号IFを出力する。
【0039】図6に示したDPX部分は図5に示した構
造のアンテナ共用器を用いる。また帯域通過フィルタB
PFa,BPFb,BPFcは図1〜図4に示した構造
の帯域通過フィルタを用いる。このようにして全体に小
型の通信装置を構成する。
【0040】
【発明の効果】請求項1,2に係る発明によれば、共振
線路長を一定とし、且つ共振線路用孔のステップ位置を
変更することなく、隣接する共振線路間の所定の結合が
独立して定められ、所定のフィルタ特性を有する小型の
帯域通過フィルタが容易に得られる。
【0041】請求項3,4に係る発明によれば、誘電体
ブロックの成形時に内部応力の分布が均一化されて、そ
の歪みや変形を少なくすることができる。しかも誘電体
ブロック成形用の金型の構造が単純となり、金型の製作
が容易となって、製造コストを削減することができる。
【0042】請求項5に係る発明によれば、誘電体ブロ
ックの開放面に結合用の電極を設ける必要がなく、開放
面の平面加工のみによって、各共振線路の開放端を形成
することができるため、製造コストを削減することがで
きる。
【0043】請求項6に係る発明によれば、共振線路の
開放端が共振線路用孔の内部に存在するため、電磁界リ
ークが極めて少なくなり、しかも上記電極非形成部を設
ける位置および大きさを各共振線路用孔について等しく
することができるため、加工条件の切り替えを行う必要
がなく、加工時間の短縮および製造コストの低減を図る
ことができる。
【0044】請求項7に係る発明によれば、全体に小型
化されたアンテナ共用器が得られる。
【0045】さらに、請求項8に係る発明によれば、よ
り小型の通信装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る帯域通過フィルタの構成
を示す図
【図2】第2の実施形態に係る帯域通過フィルタの構成
を示す図
【図3】第3の実施形態に係る帯域通過フィルタの構成
を示す図
【図4】第4の実施形態に係る帯域通過フィルタの構成
を示す図
【図5】第5の実施形態に係るアンテナ共用器の構成を
示す図
【図6】第6の実施形態に係る通信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】 1−誘電体ブロック 2−共振線路用孔 3−外導体 5−共振線路 6−端子電極(Tx端子) 7−端子電極(Rx端子) 8−端子電極(ANT端子) g−電極非形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 英幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5J006 HA04 HA12 HA15 HA25 HA27 HA33 JA01 KA01 LA21 LA25 NA04 NB07 NC03 NE14 NF03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロック内に、それぞれの内面に
    共振線路を形成した3つ以上の共振線路用孔を配列し、
    前記誘電体ブロックの外面に外導体を形成した誘電体フ
    ィルタにおいて、 前記共振線路の一端を短絡端、他端を開放端とし、前記
    共振線路用孔の軸方向の途中で該共振線路用孔の内形サ
    イズに差をもたせ、複数の共振線路用孔のうち少なくと
    も1つの共振線路用孔の短絡端側または開放端側の内形
    サイズを、他の共振線路用孔とは異ならせるとともに前
    記複数の共振線路用孔の配列方向の中央を対称軸とする
    対称関係にある共振線路用孔について、短絡端側または
    開放端側の内形サイズを等しくして、隣接する共振線路
    間を結合させたことを特徴とする帯域通過フィルタ。
  2. 【請求項2】 誘電体ブロック内に、それぞれの内面に
    共振線路を形成した3つ以上の共振線路用孔を配列し、
    前記誘電体ブロックの外面に外導体を形成した誘電体フ
    ィルタにおいて、 前記共振線路の一端を短絡端、他端を開放端とし、前記
    共振線路用孔の軸方向の途中で該共振線路用孔の内形サ
    イズに差をもたせ、隣接する共振線路用孔の短絡端側ま
    たは開放端側の間隔を、前記複数の共振線路用孔の配列
    方向の中央を軸として非対称関係にして、隣接する共振
    線路間を結合させたことを特徴とする帯域通過フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記共振線路用孔の短絡端側または開放
    端側の内形サイズを全ての共振線路用孔について等しく
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の帯域通
    過フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記共振線路用孔の短絡端から内形サイ
    ズの変化する位置までの長さを各共振線路用孔について
    一定にしたことを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の帯域通過フィルタ。
  5. 【請求項5】 各共振線路用孔の一方の共振線路用孔の
    開口面を外導体の無い開放面とし、該開放面を前記共振
    線路の開放端としたことを特徴とする請求項1〜4のう
    ちいずれかに記載の帯域通過フィルタ。
  6. 【請求項6】 各共振線路用孔の一方の共振線路用孔の
    開口面より奥まった箇所に、外導体から分離する電極非
    形成部を設けて、該電極非形成部を前記共振線路の開放
    端としたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか
    に記載の帯域通過フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のうちいずれかに記載の帯
    域通過フィルタを、送信フィルタと受信フィルタとして
    単一の誘電体ブロックに構成し、送信フィルタの初段の
    共振線路に結合する送信信号入力端子と、受信フィルタ
    の終段の共振線路に結合する受信信号出力端子と、送信
    フィルタの終段の共振線路と受信フィルタの初段の共振
    線路にそれぞれ結合するアンテナ端子を設けて成るアン
    テナ共用器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のうちいずれかに記載の帯
    域通過フィルタまたは請求項7に記載のアンテナ共用器
    を高周波回路部に設けたことを特徴とする通信装置。
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