JP2000173817A - 圧粉磁心用金属磁性粉末 - Google Patents
圧粉磁心用金属磁性粉末Info
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- JP2000173817A JP2000173817A JP10346914A JP34691498A JP2000173817A JP 2000173817 A JP2000173817 A JP 2000173817A JP 10346914 A JP10346914 A JP 10346914A JP 34691498 A JP34691498 A JP 34691498A JP 2000173817 A JP2000173817 A JP 2000173817A
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/12—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
- H01F1/14—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials metals or alloys
- H01F1/147—Alloys characterised by their composition
- H01F1/14708—Fe-Ni based alloys
- H01F1/14733—Fe-Ni based alloys in the form of particles
- H01F1/14741—Fe-Ni based alloys in the form of particles pressed, sintered or bonded together
- H01F1/1475—Fe-Ni based alloys in the form of particles pressed, sintered or bonded together the particles being insulated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 透磁率が高く、かつ損失が低い圧粉磁心体を
得るために、飽和磁束密度が高く、保磁力が低く、成形
の際に高充填率を達成することができる軟質磁性材料粉
末を提供すること。 【解決手段】 Ni35〜55重量%と残部Feとを主
成分とし、平均アスペクト比1〜5から成る金属粉末表
面に酸化被膜厚0.01〜0.5μm形成せしめた高充
填性の優れた圧粉磁心用金属磁性粉末。
得るために、飽和磁束密度が高く、保磁力が低く、成形
の際に高充填率を達成することができる軟質磁性材料粉
末を提供すること。 【解決手段】 Ni35〜55重量%と残部Feとを主
成分とし、平均アスペクト比1〜5から成る金属粉末表
面に酸化被膜厚0.01〜0.5μm形成せしめた高充
填性の優れた圧粉磁心用金属磁性粉末。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイル部品の磁心
材として用いる圧粉磁心用金属磁性粉末に関するもので
ある。
材として用いる圧粉磁心用金属磁性粉末に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、ソフトフェライトやFe−Si−
Al系についての粉末は粉末相互の絶縁性は優れている
ものの、材料の飽和磁束密度が低いため、コアとした場
合に充分な透磁率が得られない。一方、Fe−Ni系材
料としてFe−78Ni合金(Mn等の添加元素も含
む)があるが、しかし、材料の飽和磁束密度が比較的低
いために、磁心材とした時の透磁率が十分に得られな
い。また、これらの組成は粉末の保磁力が高いことに起
因して磁心材とした時の損失が大きくなってしまう問題
がある。特にFe−30〜60Niについては、例えば
特開昭63−114108号公報に開示しているよう
に、平均アスペクト比が10〜40のフレーク状を呈す
る高周波用圧粉磁心原料粉末が知られている。
Al系についての粉末は粉末相互の絶縁性は優れている
ものの、材料の飽和磁束密度が低いため、コアとした場
合に充分な透磁率が得られない。一方、Fe−Ni系材
料としてFe−78Ni合金(Mn等の添加元素も含
む)があるが、しかし、材料の飽和磁束密度が比較的低
いために、磁心材とした時の透磁率が十分に得られな
い。また、これらの組成は粉末の保磁力が高いことに起
因して磁心材とした時の損失が大きくなってしまう問題
がある。特にFe−30〜60Niについては、例えば
特開昭63−114108号公報に開示しているよう
に、平均アスペクト比が10〜40のフレーク状を呈す
る高周波用圧粉磁心原料粉末が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開昭63−
114108号公報に開示されているような平均アスペ
クト比が10以上の粉末を用いた高周波用圧粉磁心原料
粉末は、ある程度の初透磁率の増大には役立つかも知れ
ないが、しかしながら成形時の充填率が極めて低く十分
な透磁率が得られないという問題がある。
114108号公報に開示されているような平均アスペ
クト比が10以上の粉末を用いた高周波用圧粉磁心原料
粉末は、ある程度の初透磁率の増大には役立つかも知れ
ないが、しかしながら成形時の充填率が極めて低く十分
な透磁率が得られないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、透磁
率が高く、かつ損失が低い圧粉磁心体を得るために、飽
和磁束密度が高く、保磁力が低く、成形の際に高充填率
を達成することができる軟質磁性材料粉末を提供するこ
とにある。その発明の要旨とするところは、Ni35〜
55重量%と残部Feとを主成分とし、平均アスペクト
比1〜5から成る金属粉末表面に酸化被膜厚0.01〜
0.5μm形成せしめた高充填性の優れた圧粉磁心用金
属磁性粉末にある。
消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、透磁
率が高く、かつ損失が低い圧粉磁心体を得るために、飽
和磁束密度が高く、保磁力が低く、成形の際に高充填率
を達成することができる軟質磁性材料粉末を提供するこ
とにある。その発明の要旨とするところは、Ni35〜
55重量%と残部Feとを主成分とし、平均アスペクト
比1〜5から成る金属粉末表面に酸化被膜厚0.01〜
0.5μm形成せしめた高充填性の優れた圧粉磁心用金
属磁性粉末にある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、Ni35〜55重量%と残部F
eとした理由は、Fe−Ni系合金の中でもFe−35
〜55重量%Niの飽和磁束密度が最も大きく、磁心材
にした場合に透磁率も最も大きくなることを明らかにし
た。Niが35重量%未満であると粉末の磁束密度を向
上させることが出来ない。また、55重量%を超えると
粉末の磁束密度が飽和に達するためである。また、粉末
のアスペクト比を1〜5と小さくすることにより、成形
時の充填率を向上させることが明らかになった。5を超
えると成形時の充填率を向上させることが出来ない。従
って、アスペクト比を1〜5とした。
する。本発明において、Ni35〜55重量%と残部F
eとした理由は、Fe−Ni系合金の中でもFe−35
〜55重量%Niの飽和磁束密度が最も大きく、磁心材
にした場合に透磁率も最も大きくなることを明らかにし
た。Niが35重量%未満であると粉末の磁束密度を向
上させることが出来ない。また、55重量%を超えると
粉末の磁束密度が飽和に達するためである。また、粉末
のアスペクト比を1〜5と小さくすることにより、成形
時の充填率を向上させることが明らかになった。5を超
えると成形時の充填率を向上させることが出来ない。従
って、アスペクト比を1〜5とした。
【0006】次に、金属粉末表面の酸化被膜厚を0.0
1〜0.5μm形成せしめた理由は、金属粉末表面に酸
化被膜を形成させることによって金属間の絶縁性を高
め、アスペクト比の小さい状態においても金属粉末間の
絶縁性を高めながら加圧成形による占積率の向上と、充
填率の向上を図ることが出来る。そのためには、0.0
1μmの酸化被膜を形成させる必要があり、0.01μ
m未満であると絶縁効果が達成することが出来ない。ま
た、0.5μmを超える酸化被膜は絶縁効果が飽和に達
し必要ない。従って、金属粉末表面の酸化被膜厚を0.
01〜0.5μmとした。
1〜0.5μm形成せしめた理由は、金属粉末表面に酸
化被膜を形成させることによって金属間の絶縁性を高
め、アスペクト比の小さい状態においても金属粉末間の
絶縁性を高めながら加圧成形による占積率の向上と、充
填率の向上を図ることが出来る。そのためには、0.0
1μmの酸化被膜を形成させる必要があり、0.01μ
m未満であると絶縁効果が達成することが出来ない。ま
た、0.5μmを超える酸化被膜は絶縁効果が飽和に達
し必要ない。従って、金属粉末表面の酸化被膜厚を0.
01〜0.5μmとした。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。Fe40−60wt%Ni粉末をガスアトマイズ
法にて作製した後、篩により粗粉末を取り除き、平均粒
径80μmの粉末を得た。得られた粉末について、その
保磁力をHcメーターにより印加磁界1.8kOeにて
測定した。また、飽和磁束密度を振動試料型磁束計を用
いて印加磁界10kOeにて測定した。また、その粉末
に対して重量比で1.5wt%のSi系樹脂とステアリ
ン酸亜鉛を混合し、その後成形圧10t/cm2 にて常
温加圧成形を施し、外径25mm、内径15mm、厚み
5mmのトロイダル形状を得た。その後、粉末内部の歪
み取りおよび磁心材の機械強度向上を目的に650℃×
30分の熱処理をAr雰囲気下で施した。その結果を表
1に示す。
する。Fe40−60wt%Ni粉末をガスアトマイズ
法にて作製した後、篩により粗粉末を取り除き、平均粒
径80μmの粉末を得た。得られた粉末について、その
保磁力をHcメーターにより印加磁界1.8kOeにて
測定した。また、飽和磁束密度を振動試料型磁束計を用
いて印加磁界10kOeにて測定した。また、その粉末
に対して重量比で1.5wt%のSi系樹脂とステアリ
ン酸亜鉛を混合し、その後成形圧10t/cm2 にて常
温加圧成形を施し、外径25mm、内径15mm、厚み
5mmのトロイダル形状を得た。その後、粉末内部の歪
み取りおよび磁心材の機械強度向上を目的に650℃×
30分の熱処理をAr雰囲気下で施した。その結果を表
1に示す。
【0008】得られた試験片は、LCRメーターを用い
て測定周波数100kHz、交流印加磁界0.01Oe
におけるインダクタンスより交流透磁率を算出した。損
失については交流B−Hカーブ測定機を用いて測定周波
数100kHz、測定磁束密度0.1Tで測定した。表
1に示すように、No1〜8は本発明例であり、No9
〜13は比較例である。本発明例No1〜8のいずれも
保磁力が低く、成形の際の充填率が高く、しかも飽和磁
束密度および交流初透磁率が高く、磁心材損失が低い製
品を得ることが出来た。これに対して、比較例No9〜
13の場合は、いずれもNi量が低いか、アスペクト比
が高く、その結果保磁力が高く、飽和磁束密度および交
流初透磁率が低く、磁心材損失が高いことが分かる。
て測定周波数100kHz、交流印加磁界0.01Oe
におけるインダクタンスより交流透磁率を算出した。損
失については交流B−Hカーブ測定機を用いて測定周波
数100kHz、測定磁束密度0.1Tで測定した。表
1に示すように、No1〜8は本発明例であり、No9
〜13は比較例である。本発明例No1〜8のいずれも
保磁力が低く、成形の際の充填率が高く、しかも飽和磁
束密度および交流初透磁率が高く、磁心材損失が低い製
品を得ることが出来た。これに対して、比較例No9〜
13の場合は、いずれもNi量が低いか、アスペクト比
が高く、その結果保磁力が高く、飽和磁束密度および交
流初透磁率が低く、磁心材損失が高いことが分かる。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によりコアの
透磁率、および損失は他の組成と比較して良好であっ
た。また、同等の組成においてもアスペクト比の大きい
粉末を用いた場合と比較して、充填率が大きく良好な交
流特性を有する極めて優れた効果を奏するものである。
透磁率、および損失は他の組成と比較して良好であっ
た。また、同等の組成においてもアスペクト比の大きい
粉末を用いた場合と比較して、充填率が大きく良好な交
流特性を有する極めて優れた効果を奏するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ni35〜55重量%と残部Feとを主
成分とし、平均アスペクト比1〜5から成る金属粉末表
面に酸化被膜厚0.01〜0.5μm形成せしめた高充
填性の優れた圧粉磁心用金属磁性粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346914A JP2000173817A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 圧粉磁心用金属磁性粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10346914A JP2000173817A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 圧粉磁心用金属磁性粉末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000173817A true JP2000173817A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18386674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10346914A Withdrawn JP2000173817A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 圧粉磁心用金属磁性粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000173817A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002080202A1 (fr) * | 2001-03-29 | 2002-10-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Materiau magnetique composite |
JP2006344867A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
CN104073660A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-10-01 | 浙江大学 | 一种流延成型制备金属软磁复合材料的方法 |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP10346914A patent/JP2000173817A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002080202A1 (fr) * | 2001-03-29 | 2002-10-10 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Materiau magnetique composite |
JP2006344867A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Sumitomo Electric Ind Ltd | リアクトル |
CN104073660A (zh) * | 2014-06-05 | 2014-10-01 | 浙江大学 | 一种流延成型制备金属软磁复合材料的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |