JP2000173514A - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JP2000173514A
JP2000173514A JP10348664A JP34866498A JP2000173514A JP 2000173514 A JP2000173514 A JP 2000173514A JP 10348664 A JP10348664 A JP 10348664A JP 34866498 A JP34866498 A JP 34866498A JP 2000173514 A JP2000173514 A JP 2000173514A
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grid
wiring
rib
pad
wirings
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JP10348664A
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Jun Mori
順 毛利
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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Publication date
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】表示領域の外側に生じる表示の無効幅を小さく
して小型化が容易なグラフィック表示用蛍光表示管を提
供する。 【解決手段】 Gパッド28が絶縁体層40上に突設さ
れた凸部52上に設けられることから、リブ・グリッド
電極22の端部との絶縁性はその凸部52で確保され
る。しかも、Gパッド28と端子パッド58とを接続す
るメッシュ・グリッド配線30も凸部52上に設けら
れ、そのGパッド28の下側にはメッシュ・グリッド電
極24に接続される導体は存在しないため、その部分を
他の配線に利用し得る。一方、リブ・グリッド電極22
は、長手方向端部よりも外側に設けられたスルーホール
38rを介して絶縁体層40上の接続配線46によって
リブ・グリッド配線48に接続されるため、陽極配線3
6との短絡を防止する目的で、表示領域Dからその端部
までの距離をリブ・グリッド配線48の配設範囲幅を考
慮して大きく確保する必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのグリッド電
極が重ねて設けられてグリッド・マルチ・マトリクス方
式で駆動されるドット・マトリクス表示用の蛍光表示管
に関し、特に、蛍光体層の列毎に設けられる第2グリッ
ド配線構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に縦横に並んでマトリクス状に備
えられた複数の陽極上に蛍光体層がそれぞれ固着され、
真空空間内においてその蛍光体層の上方に架設された陰
極から発生させられた電子を、それら蛍光体層と陰極と
の間に二重に設けられたグリッド電極で制御してその蛍
光体層を選択的に発光させる形式の所謂ドット・マトリ
クス表示(グラフィック表示)用の蛍光表示管(以下、
DM管という)が知られている。この蛍光体層を二重に
覆うグリッド電極は、例えば、蛍光体層の複数列毎に設
けられた複数の第1グリッド電極が、その蛍光体層の上
方に配置された網状金属薄板から成るメッシュ・グリッ
ド電極で構成され、蛍光体層の列毎に設けられた複数本
の第2グリッド電極が、そのメッシュ・グリッド電極の
下方において蛍光体層をそれぞれ囲む位置にそれよりも
高く突設されたリブ状壁の頂部に設けられた所謂リブ・
グリッド電極によって構成される。例えば、本願出願人
等が先に出願して公開された特開平8−36975号公
報に記載した表示管等がそれである。このような蛍光表
示管は、陰極から発生した電子が衝突させられる蛍光体
層の表面が表示側に位置するために動作電圧が低く鮮明
に表示されると共に、発光色の異なる蛍光体層を用意す
ることによりカラー表示が可能となる等の特徴があるた
め、音響機器や自動車の表示パネルの表示部品等に多用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8(a) は、上記公報
に記載されたDM管の表示面72の要部構成を説明する
図である。図において、ドット状の蛍光体層74および
その下にそれぞれ備えられた陽極76が縦横に並んで設
けられており、その列間を通るように複数本のリブ・グ
リッド電極78が備えられている。リブ・グリッド電極
78の端部の外側位置には、メッシュ・グリッド固定用
パッド(以下、Gパッドという)80が設けられてお
り、メッシュ・グリッド電極82は、その両端部から表
示面72に向かって突設された脚部84がそのGパッド
80に固着されることで、蛍光体層74の複数列毎にリ
ブ・グリッド電極78等を覆うように配設されている。
【0004】図8(b) は、上記の陽極76等の下側に絶
縁層を介して備えられた配線構成の要部を説明する図で
ある。DM管の各配線は、例えばアルミニウム薄膜の蒸
着や厚膜導体の印刷等によって設けられている。陽極7
6に正電圧を印加するためにその直下に基板の長手方向
に沿って設けられた複数本の陽極配線86は、絶縁層を
貫通するスルーホール88aを介して陽極76に行毎に
接続されている。また、リブ・グリッド電極78に制御
電圧を印加するためのリブ・グリッド配線90は、上記
複数本の陽極配線86に沿ってその外側に設けられてお
り、複数本のリブ・グリッド電極78の予め定められた
列毎(図の例では8列毎)に共通となるように、スルー
ホール88rを介して順次異なる配線90に接続され
る。また、メッシュ・グリッド電極82に制御電圧を印
加するためのメッシュ・グリッド配線92は、Gパッド
80の直下に設けられたスルーホール88mを介してそ
れぞれ接続されている。なお、これらの各配線86、9
0、92は、表示面72の周縁部に備えられた図示しな
い複数個の端子パッド(Pパッド)にそれぞれ接続さ
れ、そのPパッドを介して所定の駆動電圧を印加され
る。
【0005】このようなDM管を駆動するに際しては、
メッシュ・グリッド電極82に順次加速電圧を印加して
走査すると共に、それぞれに加速電圧が印加されている
期間内にリブ・グリッド電極78に順次加速電圧を印加
して走査することによって発光させる蛍光体層74の列
を選択し、その列選択のタイミングに同期して陽極配線
86に正電圧を印加することで所望の蛍光体層74を選
択的に発光させる。これにより、所謂グリッド・マルチ
・マトリクス方式のダイナミック駆動によって、所望の
画像を連続的に表示できる。前述の配線構成において、
リブ・グリッド電極78が一定の周期を以てリブ・グリ
ッド配線90に順次接続されるのは、駆動時において列
選択を可能とするためである。
【0006】しかしながら、従来のDM管では、上記の
ような配線構造を採った結果、複数本のリブ・グリッド
配線90は隣接する他の配線90との交絡を避けつつ所
定の複数のスルーホール88r直下を通らなければなら
ないため、図8(b) に示されるように、基板の長手方向
に沿って一列に並んで備えられたそのスルーホール88
rの両側において複雑に蛇行するものとなっていた。す
なわち、複数本のリブ・グリッド配線90のうちその配
列範囲の両端部に位置する2本がスルーホール88rの
列の一方側および他方側に固定的に位置する一方、それ
らの間に位置する他の配線90はスルーホール88rの
列の両側に交互に位置する。このため、スルーホール8
8rの列の両側に確保すべき配線スペースはそれぞれ全
配線本数n よりも一本だけ少ない(n-1) 本分となり、全
体で2(n-1)本分もの配線スペースを確保する必要があっ
た。そして、その両側に位置する陽極配線86およびメ
ッシュ・グリッド配線92は、このように配設幅寸法が
大きくなるリブ・グリッド配線90との短絡が生じない
ように、スルーホール88rから離隔して配設される。
したがって、図8(a) に示される基板の表示面72にお
いては、スルーホール88a上に位置する陽極76およ
びスルーホール88m上に位置するGパッド80と、リ
ブ・グリッド電極78のスルーホール88r上に位置す
る端部との間隔が大きくならざるを得ない。そのため、
リブ・グリッド配線90を設けるために必要な幅寸法が
大きいことに起因して、陽極76が備えられる表示領域
の外側に大きな非表示領域が存在し、延いてはDM管の
幅寸法を小さくすることが困難になっていた。
【0007】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、表示領域の外側に生じる
表示の無効幅を小さくして小型化が容易なグラフィック
表示用蛍光表示管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明の要旨とするところは、基板の表示面の表示
領域内に縦横に並んで備えられた複数個の陽極上にそれ
ぞれ固着された蛍光体層と、その蛍光体層の上方にその
蛍光体層の所定の複数列毎に設けられた複数の第1グリ
ッド電極と、それら蛍光体層と第1グリッド電極との間
にその蛍光体層の列毎にそれぞれ設けられた長手状の複
数の第2グリッド電極と、前記表示面の下側に絶縁層を
介して設けられてその蛍光体層の行方向に沿って伸び、
前記複数個の陽極が行毎に接続された複数本の陽極配線
と、それら複数本の陽極配線に沿ってその外側に設けら
れてそれら複数の第2グリッド電極が予め定められた所
定の列毎に共通に接続された複数本の第2グリッド配線
と、その第2グリッド電極の長手方向端部よりも外側に
設けられて前記複数の第1グリッド電極の各々を支持す
る複数個の第1グリッド用パッドと、その第1グリッド
用パッドを介してその第1グリッド電極に通電するため
に前記表示面の周縁部に設けられた複数個の端子パッド
とを備え、真空空間内においてその蛍光体層の上方に架
設された陰極から発生させられた電子を前記第1グリッ
ド電極および前記第2グリッド電極で制御して前記蛍光
体層を選択的に発光させる形式の蛍光表示管であって、
(a) 前記絶縁層上に突設されて頂部に前記第1グリッド
用パッドが設けられた絶縁材料から成るグリッド・パッ
ド台と、(b) 前記絶縁層の上側に備えられてその第1グ
リッド用パッドと前記端子パッドとを接続する複数本の
第1グリッド配線と、(c) 前記第2グリッド電極の長手
方向端部よりも外側の位置において前記第2グリッド配
線上に前記絶縁層を貫通して設けられたスルーホール
と、(d) そのスルーホールを介して前記第2グリッド電
極と前記第2グリッド配線とを接続するために前記絶縁
層上に設けられた接続配線とを、含むことことにある。
【0009】
【発明の効果】このようにすれば、第1グリッド用パッ
ドが絶縁層上に突設された絶縁材料製のグリッド・パッ
ド台上に設けられることから、第2グリッド電極の長手
方向端部と第1グリッド用パッドとの電気的絶縁性はそ
のグリッド・パッド台によって確保される。そのため、
グリッド・パッド台を第2グリッド電極の端部に近接し
て配設することが可能となる。しかも、その第1グリッ
ド用パッドと端子パッドとを接続する第1グリッド配線
も絶縁層上に設けられることから、その第1グリッド用
パッドの下側には、第1グリッド電極に通電するための
導体は存在しないため、その部分を他の配線のために利
用し得る。一方、第2グリッド電極は、その長手方向端
部よりも外側に設けられたスルーホールを介して絶縁層
上の接続配線によって第2グリッド配線に接続されるた
め、陽極配線との短絡を防止する目的で、表示領域から
第2グリッド電極の端部までの距離を第2グリッド配線
の配設範囲幅を考慮して大きく確保する必要がない。こ
のとき、接続配線は第2グリッド電極の端部から第1グ
リッド用パッド側に向かって伸びることとなるが、その
第1グリッド用パッドは上述のように絶縁材料製のグリ
ッド・パッド台上に備えられているため、接続配線との
短絡を防止する目的でスルーホールとそのグリッド・パ
ッド台との位置関係が制限されることもない。上記によ
り、第2グリッド電極と表示領域および第1グリッド用
パッドとの間隔を何れも小さくできるため、表示の無効
幅を小さくできて小型化が容易なグラフィック表示用蛍
光表示管が得られる。
【0010】
【発明の他の態様】ここで、好適には、(c-2) 前記複数
本の第2グリッド配線の各々上に設けられている前記ス
ルーホールは、その第2グリッド配線相互に前記第2グ
リッド電極の長手方向に沿った方向における位置が異な
るものである。このようにすれば、異なるリブ・グリッ
ド配線上に位置するスルーホールは、一直線上に並んで
設けられない。そのため、複数のスルーホールに対して
共通となる第2グリッド配線を、従来のような複雑な蛇
行形状とすることなく、換言すれば一列に並んだスルー
ホールの両側に確保すべき配線スペースを第2グリッド
配線の本数分よりも多くすることなく、配設することが
可能となる。したがって、第2グリッド配線を設けるた
めに必要な幅寸法を一層小さくすることができるため、
蛍光表示管の非表示領域の幅寸法を一層小さくして一層
の小型化が可能となる。
【0011】また、好適には、(e) 前記第2グリッド配
線は、前記スルーホール間に位置する細幅部の幅寸法よ
りもその幅方向における寸法が大きくされた拡幅部をそ
のスルーホールによって露出させられる複数箇所に備
え、(f) 前記複数本の第2グリッド配線の配列範囲の縁
は、その配列範囲の幅方向における両端部に位置する前
記細幅部の外側端によってそれぞれ定められると共に、
前記拡幅部の外側端はその縁に略一致させられ、(g) 前
記複数本の第2グリッド配線のうち前記幅方向の内側に
位置するものは、その幅方向の両端部に位置する第2グ
リッド配線の内側端形状に略倣った外側端形状を備えた
ものである。このようにすれば、第2グリッド配線のス
ルーホールによって露出させられる部分に拡幅部が備え
られる場合に、配列範囲の幅方向端部に位置する細幅部
によって定められるその配列範囲の縁に拡幅部の外側端
が略一致させられることから、その幅方向において細幅
部よりも拡幅部が外側にはみ出すことに起因する配列範
囲の幅寸法拡大を抑制できる。しかも、その配列範囲の
内側に位置する第2グリッド配線は、幅方向端部に位置
するものの内側端形状に略倣った形状を備えることか
ら、隣接する第2グリッド配線相互の間隔が拡幅部の備
えられる部分を含めて略一様になる。したがって、第2
グリッド配線の配設密度が一層高められることから、非
表示領域を一層狭くして蛍光表示管の幅寸法を一層縮小
し得る。
【0012】また、好適には、(h) 前記複数の第1グリ
ッド電極の各々は、網状金属薄板から成るものであり、
(i) 前記複数の第2グリッド電極の各々は、その第1グ
リッド電極の下方において前記蛍光体層をそれぞれ囲む
位置にその蛍光体層よりも高く突設されたリブ状壁の頂
部にその蛍光体層の列毎にそれぞれ設けられた長手状の
リブ・グリッド電極である。このようにすれば、蛍光体
層の所定の複数列毎に設けられる第1グリッド電極が網
状金属薄板から構成される一方、蛍光体層の列毎に設け
られる第2グリッド電極が所謂リブ・グリッド電極で構
成される。そのため、蛍光体層と陰極との間に備えられ
る2つの第1グリッド電極および第2グリッド電極のう
ち、一方の第2グリッド電極が蛍光体層の周囲に位置す
るリブ・グリッド電極で構成されることから、その第2
グリッド電極では蛍光体層の発光が遮られない。したが
って、両グリッド電極が何れも網状金属薄板で構成され
る場合に比較して、一方の第2グリッド電極による遮光
がないことから、蛍光表示管の輝度が高められる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例の蛍光表示管1
0の一部を切り欠いて示す斜視図である。図において、
蛍光表示管10は、図の右端部分に一部が示されるよう
な多数のドット状の蛍光体層12が一面13に備えられ
たガラス、セラミックス、琺瑯等の絶縁体材料製の基板
14と、枠状に形成されたガラス製のスペーサ16と、
透明なカバー・ガラス板18と、それぞれ複数本の陽極
端子20P 、メッシュ・グリッド端子20MG、リブ・グ
リッド端子20RG、およびカソード端子20Kとを備え
ており、それら基板14、スペーサ16、およびカバー
・ガラス板18が相互にガラス封着されることにより、
それらの部材に囲まれた真空空間が形成されている。本
実施例においては、上記の陽極端子20P 、メッシュ・
グリッド端子20MG、リブ・グリッド端子20RG、およ
びカソード端子20K が電極端子に相当する。
【0015】上記の基板14の真空空間により覆われた
一面13は、蛍光表示管の表示面として機能するもので
あり、その表示面13に設けられている上記多数のドッ
ト状の蛍光体層12は、例えば各々が一辺が400(μm)程
度の正方形形状を備えて数十乃至数百列×数十行程度の
格子状(マトリクス状)に配列されている。また、表示
面13上には、上記複数の蛍光体層12の各々の全周
を、基板14の長手方向と直交する幅方向に並んだ複数
の蛍光体層12からそれぞれ構成される列毎に囲む長手
状の複数のリブ・グリッド電極22が設けられている。
これら複数のリブ・グリッド電極22は表示面13上に
おいて相互に電気的に絶縁されたものであって、例えば
後述の図2に詳しく示されるように、個々の形状が上記
幅方向に伸びる梯子状を成している。本実施例において
は、このリブ・グリッド電極22が第2グリッド電極に
相当する。
【0016】また、基板14の表示面13には、複数枚
のメッシュ・グリッド電極24がそれぞれ予め定められ
た所定本数のリブ・グリッド電極22を覆って設けられ
ている。このメッシュ・グリッド電極24は、表示面1
3に向かって突設された一対の脚部26を基板14の幅
方向の両端部側に備えており、その基板14の幅方向に
おいてそのリブ・グリッド電極22よりも外側位置の表
示面13上に備えられたメッシュ・グリッド電極固定用
パッド(以下、Gパッドという)28にそれら一対の脚
部26が固定されることによって、リブ・グリッド電極
22から上方に離隔した位置に配設されている。そし
て、上記の蛍光体層12の各々は、例えば行毎に後述の
陽極配線36を介して各陽極端子20P にそれぞれ接続
され、各メッシュ・グリッド電極24は基板14を覆う
後述の絶縁体層40の上側に形成されたメッシュ・グリ
ッド配線30を介してメッシュ・グリッド端子20MG
それぞれ接続され、各リブ・グリッド電極22は予め定
められた行毎に後述のリブ・グリッド配線48を介して
共通のリブ・グリッド端子20RGにそれぞれ接続されて
いる。本実施例においては、上記のメッシュ・グリッド
電極24が第1グリッド電極に相当する。
【0017】また、基板14の両端部には、前記カソー
ド端子20K を備えた一対のフィラメント支持フレーム
(右側に位置する一方だけを図示)32がそれぞれ固設
されており、それらフィラメント支持フレーム32の間
には、直熱型カソードとして機能する細線(フィラメン
ト)状の複数本の陰極34が、基板14の長手方向に平
行であって表示面13から離隔した所定の高さ位置に架
設されている。
【0018】このため、上記陰極34から放出された熱
電子は、例えばその零(V) の陰極34に対して例えば20
(V) 程度の正電圧(加速電圧)が印加されたメッシュ・
グリッド電極24およびリブ・グリッド電極22により
加速されるので、そのメッシュ・グリッド電極24の下
側に位置し且つそのリブ・グリッド電極22により囲ま
れた蛍光体層12にも正電圧が印加されていると、熱電
子がその蛍光体層12に衝突して蛍光体層12が発光さ
せられるが、蛍光体層12に正電圧が印加されていて
も、その上側のメッシュ・グリッド電極24およびそれ
を囲むリブ・グリッド電極22の何れかに陰極34に対
して数(V) 程度の負のバイアス電圧(カットオフ・バイ
アス)が印加されていると、熱電子が蛍光体層12に到
達せず蛍光体層12は発光しない。したがって、上記陰
極34に電流が流されることにより熱電子が放出された
状態で、前記メッシュ・グリッド電極24およびリブ・
グリッド電極22に順次正電圧が印加されることに同期
して、前記各蛍光体層12のうちの所望のものにも正電
圧が印加されると、所謂ダイナミック駆動によって所望
のパターンで発光表示が行われる。
【0019】以下、上記基板14の表示面13の一部を
拡大して示す図2、および図2におけるIII −III 視断
面図の要部を示す図3(a) 、(b) を用いて、基板14上
の電極構造を詳細に説明する。図3(a) において、基板
14の表示面13上には、厚膜導体ペーストがスクリー
ン印刷法等によって 15(μm)程度の厚さに印刷され且つ
焼成されることにより、或いはアルミニウム薄膜等の蒸
着およびエッチング処理等により前記陽極端子20P
接続されるように陽極配線36が形成されている。この
陽極配線36上には、基板14の略全面を覆うように所
定厚みに形成され且つ厚み方向に貫通するスルーホール
(貫通孔)38を適宜備えた絶縁体層40が固着されて
いる。絶縁体層40は、例えば、低融点ガラスおよび着
色顔料から成る厚膜絶縁ペーストがスクリーン印刷法に
よって30〜 40(μm)程度の厚みで塗布され且つ焼成され
ることにより構成されたものである。
【0020】上記絶縁体層40の上には、蛍光体層12
と同様なドット状の複数の陽極42が上記スルーホール
38aを介して陽極配線36と導通する位置に形成され
ている。この陽極42は、グラファイトを主成分とする
厚膜印刷ペーストが所定のドット状パターンに 40(μm)
程度の厚みで印刷され且つ焼成されたものである。上記
の蛍光体層12は、例えばこの陽極42上に厚膜蛍光体
ペーストが印刷されることによって形成されている。本
実施例においては、この蛍光体層12の備えられている
図2に示される範囲Dが表示領域となる。陽極配線36
は、後述するように、例えば共通のリブ・グリッド電極
22により囲まれた蛍光体層12の列方向と直交する行
方向に沿った図2における左右方向に伸びるものであっ
て、陽極42は行単位に共通の陽極配線36に接続され
る。
【0021】また、蛍光体層12および陽極42の周囲
には、厚膜絶縁ペーストが印刷されることによりそれら
の外周縁に接触し且つ取り囲んだ状態(図2参照)のリ
ブ状壁44が絶縁体層40上に立設されている。このリ
ブ状壁44は、低融点ガラスや無機フィラー等の絶縁体
材料から構成された厚膜絶縁ペーストが、例えば線幅12
0 〜150(μm)程度の所定パターンで繰り返し印刷されて
積層形成されたものであり、絶縁体層40表面から200
(μm)程度の高さであって、蛍光体層12の表面から100
〜120(μm)程度の高さを有している。前記リブ・グリ
ッド電極22は、上記リブ状壁44の頂部に、銀、パラ
ジウム、アルミニウム、ニッケル、カーボン等の粒子状
導電性物質を含む厚膜導体ペーストが10〜 50(μm)程度
の厚みで印刷されることによって固着形成される。
【0022】上記のリブ状壁44の近傍には、図2に示
すように、リブ・グリッド電極22の長手方向に沿って
図における上側或いは下側(すなわち基板14の一辺側
或いは他辺側)に伸びる接続配線46が絶縁体層40上
に備えられている。図3(a)に示すように、接続配線4
6の基端は、リブ・グリッド電極22から僅かな距離だ
け離れて位置しており、そのリブ・グリッド電極22の
各々は、スクリーン印刷法等でその両端部の何れか一方
に塗布された厚膜導体50によって、その接続配線46
に接続されている。この接続配線46は、例えばアルミ
ニウムを含む厚膜導体ペーストを厚膜スクリーン印刷法
等によって線状パターンで印刷すること等によって設け
られる。なお、図2に示されるように、接続配線46
は、2枚のメッシュ・グリッド電極24で覆われる範囲
内に位置するリブ・グリッド電極22に接続されたもの
相互に長さが異なるものとなっている。例えば図におい
て右端に位置するものが最も長くなっている一方、左端
に位置するものは長さが零、すなわち接続配線46が設
けられていない。
【0023】図3(a) に戻って、基板14の表示面13
には、前記リブ・グリッド端子20 RGに図示しない位置
において接続された複数本のリブ・グリッド配線48
が、前記陽極配線36と同一平面上においてそれと同様
な材料および手法で、表示領域Dよりも外側の範囲に設
けられている。このリブ・グリッド配線48も、陽極3
6と同様に図2における左右方向に略沿って伸びるもの
であって、複数本の相互間隔は略一様である。図3(b)
にリブ・グリッド配線48の近傍を拡大して示すよう
に、絶縁体層40には、リブ・グリッド電極22の各々
の延長線上において、複数本のリブ・グリッド配線48
の何れか一つの上にスルーホール38rが設けられてい
る。前記の接続配線46の先端は、そのスルーホール3
8r内に入り込むように形成されており、そのスルーホ
ール38r内において接続配線46とリブ・グリッド配
線48とが接続されている。このため、リブ・グリッド
電極22は、それぞれ厚膜導体50、接続配線46、お
よびリブ・グリッド配線48を介して前記リブ・グリッ
ド端子20RGに接続されることとなる。なお、接続配線
46は複数本のリブ・グリッド配線48上を通る位置に
設けられているが、それらは間に設けられた絶縁体層4
0で絶縁された状態で立体的に交差(所謂ジャンパ配線
により接続)しているため、上記のスルーホール38r
内を除いて短絡していない。また、リブ・グリッド配線
48は、図3(a) における右端部にも複数本が設けられ
ており、図2において上側に伸びる接続配線46は、そ
の先端位置に備えられたスルーホール38rを介して、
そこにあるリブ・グリッド配線48の何れかに接続され
ている。
【0024】図4は、基板14上に設けられたリブ・グ
リッド配線48、陽極配線36、および絶縁体層40上
に設けられたGパッド28等の位置関係を説明する図で
ある。なお、図においては、説明の便宜上リブ・グリッ
ド配線48が基板14の一辺側において4本とされてい
る場合を示した。図における左右方向は基板14の長手
方向すなわち図2における左右方向に一致する。図にお
いて、表示領域D内に蛍光体層12の列方向に沿って平
行に配列して設けられている複数本の陽極配線36は、
その蛍光体層12および前記陽極42の直下に位置する
相対的に幅広の拡幅部36bと、その拡幅部36b間を
接続する細幅部36tとから構成されている。
【0025】また、その陽極配線36に平行に配列形成
された複数本のリブ・グリッド配線48は、例えば、幅
寸法が 80(μm)程度の細幅部48tと、蛍光体層12の
各列の間に位置するリブ・グリッド電極22の延長線上
の一定の位置に設けられて幅寸法が200(μm)程度と細幅
部48tよりも大きくされた拡幅部48bとを備えたも
のである。この拡幅部48bは、前記のスルーホール3
8rにより露出させられる位置に設けられたものであっ
て、複数本のリブ・グリッド配線48の各々の上にそれ
らの配列範囲W内の幅方向における位置が相互に異なる
ように配置されている。前記の図2に示されるように、
厚膜導体50および接続配線46は、列方向に並ぶ複数
本のリブ・グリッド電極22の長手方向における一方側
および他方側に交互に設けられていることから、その接
続配線46の各々に対して設けられているスルーホール
38rおよび拡幅部48bの配列間隔は、リブ・グリッ
ド電極22の列方向の配列間隔の倍になる。なお、リブ
・グリッド電極22の長手方向における反対側に備えら
れているリブ・グリッド配線48も、図示はしないが図
4に示したものと同様なパターンに形成されており、そ
の図4において接続されていないリブ・グリッド電極2
2がその反対側のリブ・グリッド配線48に接続されて
いる。また、前記の図3(b) においてスルーホール38
rと同一位置に設けられているリブ・グリッド配線48
が他のものよりも幅広に描かれているのは、この位置に
おいて上記の拡幅部48bが現れているためである。
【0026】複数本のリブ・グリッド配線48のうちそ
の配列範囲W内における表示領域D側端部に位置するも
のは、陽極配線36との相互間隔すなわち表示領域Dか
らの距離が例えばdr=420(μm)程度となっており、相
互の電気的絶縁状態が確保される範囲で陽極配線36に
近接して位置する。この間隔drは、図2において表示
領域Dからリブ・グリッド電極22の端部までの距離に
略一致するものであり、リブ・グリッド電極22の端部
は、表示領域Dから僅かな距離だけ離れた位置に位置し
ている。すなわち、上記D側端部に位置するリブ・グリ
ッド配線48に備えられる拡幅部48bは、そのリブ・
グリッド電極22の端部上に設けられた厚膜導体50の
直下に位置しており、その拡幅部48bの上側にリブ・
グリッド電極22と導通するためのスルーホール38r
が配置されている。また、上記端部に位置するものより
も外側に位置する他のリブ・グリッド配線48について
も、それぞれに備えられている拡幅部48bは、前記図
2に示されるように接続配線46の先端位置に設けられ
ているスルーホール38rの直下に位置させられてい
る。したがって、リブ・グリッド配線48と接続配線4
6との接続は、全てその拡幅部48bにおいて為されて
いる。
【0027】また、図4から明らかなように、配列範囲
Wの両端部に位置するリブ・グリッド配線48は、何れ
もその拡幅部48bの外側端(配列範囲Wの最外部に位
置する縁)が、図における左右方向に連続する細幅部4
8tの外側端に略一致するように形成されている。すな
わち、拡幅部48bは、それが存在するリブ・グリッド
配線48上の細幅部48tの内側端よりも内側にはみ出
すように形成されており、その細幅部48tよりも外側
にはみ出している部分はない。
【0028】そして、配列範囲Wの内側に位置する他の
リブ・グリッド配線48は、何れも上記の両端部に位置
するものの内側端形状に略沿って屈曲した形状に形成さ
れており、リブ・グリッド配線48相互の間隔はその配
列範囲W内全体で略一様である。したがって、その配列
範囲Wの幅寸法は、w=an+b(n−1)+c(但
し、a:細幅部48tの幅寸法、b:細幅部48tの相
互間隔、n:配線本数、c:拡幅部48bの幅寸法と細
幅部48tの幅寸法の差)で表される。例えば、相互間
隔をb= 60(μm)程度、リブ・グリッド配線48の本数
を表示領域Dの一方側において例えば8本とすれば、そ
の配列範囲Wの幅寸法wは例えば 1180(μm)程度とな
る。
【0029】図2に戻って、表示面13上の表示領域D
よりも外側であってリブ・グリッド電極22の両端部か
ら例えばそれぞれdm=600(μm)程度の距離だけ更に外
側の位置には、前記リブ状壁44と同様な200(μm)程度
の高さで同様な絶縁体から成る複数個の凸部52が基板
14の長手方向に沿って並んで設けられている。これら
複数の凸部52のうち図2において下側に位置するもの
は、3つの部分から構成されている。第1の部分はリブ
状壁44の近傍に位置するGパッド台52aであって、
略長方形の平面形状を有する。第2の部分は、そのGパ
ッド台52aの任意の辺から基板14の幅方向端部側す
なわちリブ状壁44とは反対側に伸びる配線台52bで
あって、互いに略平行な二本の細線状の平面形状を成し
ている。第3の部分は、その配線台52bの先に位置す
る端子台52cであって、略正方形の平面形状を成すも
のである。一方、図2において上側に位置する凸部52
は、上記第1の部分と同様なGパッド台52aだけから
構成されている。Gパッド台52aは、例えば前記のリ
ブ・グリッド用パッド46の中心間隔の数倍程度の中心
間隔で、0.1 〜1(mm) 程度の小さな相互間隔を以て設け
られている。なお、上記の配線台52bは、必ずしもG
パッド台52aから基板14の幅方向に沿った方向に伸
びて形成されておらず、図に示されるように、Gパッド
台52aと端子台52cとを斜めに結び、或いは中間部
が他の凸部52のGパッド台52aの近傍をその長辺に
沿って伸びるようにも形成されている。
【0030】そして、図3(a) に示すように、上記の凸
部52上に前記リブ・グリッド電極22と同様な厚膜導
体ペーストが10〜 50(μm)程度の厚みで印刷されること
によって、そのリブ・グリッド電極22と同時に固着形
成された導体層54が備えられている。前記Gパッド2
8は、この導体層54のうちのGパッド台52a上に形
成された部分と、更にその上に導体層54と同様な厚膜
導体ペーストを 30(μm)程度の厚みに塗布形成された固
着部56とから構成されている。また、前記メッシュ・
グリッド配線30は、上記の導体層54のうちの配線台
52b上に形成されている部分、すなわち例えば幅200
(μm)程度の二本の細線状導体によって構成されてい
る。更に、上記の導体層54のうちの端子台52c上に
形成されている部分は、前記メッシュ・グリッド端子2
MGの先端部が押圧固定されることにより電気的に接続
される端子用パッド58を構成している。したがって、
Gパッド28、メッシュ・グリッド配線30、および端
子用パッド58は凸部52の頂部において連続する。
【0031】上記のように、Gパッド28およびメッシ
ュ・グリッド配線30が絶縁体層40の上側に突設され
た凸部52上に備えられていることから、その凸部52
の下側にはメッシュ・グリッド電極24に通電するため
の配線が何ら設けられていない。そのため、前記の図2
乃至図4に示されるように、Gパッド28がリブ・グリ
ッド配線48に重なる位置に設けられていても、それら
は絶縁体層40を介して立体的に積層されることによっ
て電気的に絶縁されている。また、リブ・グリッド配線
48と端子用パッド58との間に必要に応じて設けられ
る陽極配線36とも、絶縁体層40を介して絶縁されて
いる。したがって、表示管10では、Gパッド28の下
側の部分を、陽極配線36やリブ・グリッド配線48の
配設領域として有効に利用し得るようになっている。
【0032】そのため、Gパッド28を、リブ・グリッ
ド配線48および陽極配線36と短絡することを防止す
る目的でそれらから離隔した位置に設ける必要がないこ
とから、リブ・グリッド電極22の端部とGパッド28
との間隔dmは、リブ・グリッド配線48の配列幅寸法
wよりも小さく(図4参照)、例えば600(μm)程度であ
る。この間隔dmは、リブ・グリッド電極22を接続配
線46に接続するための厚膜導体50と、Gパッド28
との短絡が生じない範囲で可及的に小さい値に設定さ
れ、表示領域DからGパッド28までの距離も、dr+
dm= 1020(μm)程度と小さい。また、陽極配線36を
Gパッド28から離隔した位置に設ける必要もないた
め、表示領域Dから陽極配線36およびリブ・グリッド
配線48の配列範囲Wの外側端部位置までの距離も小さ
くできる。したがって、前述したように表示領域Dから
リブ・グリッド配線48までの距離drを小さくでき、
且つそのリブ・グリッド配線48の配列範囲Wを小さく
できることと相俟って、表示管10の表示領域Dの外側
の無効幅寸法は極めて小さくなっている。
【0033】なお、本実施例においては、Gパッド2
8、メッシュ・グリッド配線30、および端子用パッド
58のうちのメッシュ・グリッド端子20MGが接続され
る端子用パッド58aは、全てリブ状壁44と同様な高
さの凸部52上に形成されているが、他の電極端子20
P 、20RGがそれぞれ接続される端子用パッド58b
は、図3において右側に示されるように、陽極配線36
等と同一平面上にそれらと同様な材質および手法で形成
されている。すなわち、基板14上には相互に高さの異
なる二種類の端子用パッド58a、58bが備えられて
いる。なお、図1においては省略されているが、図2に
おいて上側に位置する基板14の他方の長辺側にも端子
用パッド58が備えられて電極端子20が接続されてい
る。但し、この他方の長辺側には、長方形部52aのみ
から成る凸部52が設けられているため、備えられてい
るのは基板14上に形成された低い端子用パッド58b
のみである。そのため、図3において右端に示されるよ
うに、Gパッド28と端子用パッド58bとの電気的絶
縁性が絶縁体で構成される凸部52によって確保される
ことから、それらの平面図上での距離を図2から明らか
なように零とすることが可能となっている。
【0034】図5は、リブ・グリッド電極22、メッシ
ュ・グリッド電極24、および陽極42にそれぞれ接続
される配線の接続状態の一例を説明する図である。図に
示されるように、メッシュ・グリッド電極24は、例え
ばそれぞれ4個のリブ・グリッド電極22に対して共通
に(すなわちそれらを覆うように)設けられており、そ
れぞれメッシュ・グリッド配線30a、30b、〜30
k(kはメッシュ・グリッド電極24の枚数)を介して
異なるメッシュ・グリッド端子20MGに接続されてい
る。また、リブ・グリッド電極22は、メッシュ・グリ
ッド電極24が共通に設けられた単位毎に同位置に対応
するものが共通のリブ・グリッド配線48に接続されて
いる。すなわち、複数のリブ・グリッド電極22は、基
板14上に例えば8本設けられたリブ・グリッド配線4
8a、48b、〜48hの各々に列方向に沿って順に接
続されている。また、前記陽極42は、行毎に各一本が
設けられた複数本の陽極配線36a、36b、〜36n
(但し、nは列毎に設けられた陽極42の数)にそれぞ
れ共通に接続されている。前記の図4に示すリブ・グリ
ッド配線形状は、このように複数本のリブ・グリッド電
極22を順に共通の配線48に接続する目的で構成され
ているのである。
【0035】このため、前述のようにダイナミック駆動
をするに際しては、メッシュ・グリッド電極24a、2
4b、〜24kに順次加速電圧を印加して走査すると共
に、それぞれに加速電圧が印加されている期間において
リブ・グリッド配線48a、48b、〜48hに順に加
速電圧を印加して走査し、その走査のタイミングに同期
して所定の陽極配線36a、36b、〜36nに正電圧
を印加することにより、所謂グリッド・マルチ・マトリ
クス駆動によって所望の蛍光体層12が選択され且つ発
光させられる。なお、図は説明の便宜上、共通のメッシ
ュ・グリッド電極24に覆われたリブ・グリッド電極2
2の本数を4本としているが、前記図2等に示されるよ
うにその本数が8本の場合にも、リブ・グリッド配線4
8の全本数が16本になる他は同様に順に接続され、グ
リッド・マルチ・マトリクス方式によって駆動される。
なお、図5において、62〜66は、それぞれ陽極配線
36、リブ・グリッド配線48、およびメッシュ・グリ
ッド電極24に駆動電圧を印加するためのアノード・ド
ライバ、第2グリッド・ドライバ、および第1グリッド
・ドライバであり、これらは何れもコントローラ60に
入力されたデータ信号に従って駆動される。なお、駆動
方法の詳細については、本発明の理解に必要ではないの
で説明を省略する。
【0036】以上説明したように、本実施例によれば、
Gパッド28が絶縁体層40上に突設されたGパッド台
52a上に設けられることから、リブ・グリッド電極2
2の端部とGパッド28との電気的絶縁性はそのGパッ
ド台52aによって確保される。そのため、Gパッド台
52aをリブ・グリッド電極22の端部に近接して配設
できる。しかも、そのGパッド28と端子パッド58と
を接続するメッシュ・グリッド配線30も配線台52b
上に設けられることから、そのGパッド28の下側に
は、メッシュ・グリッド電極24に接続される導体は存
在しないため、その部分を他の配線のために利用し得
る。一方、リブ・グリッド電極22は、その長手方向の
端部よりも外側に設けられたスルーホール38rを介し
て絶縁体層40上の接続配線46によってリブ・グリッ
ド配線48に接続されるため、陽極配線36との短絡を
防止する目的で、表示領域Dからリブ・グリッド電極2
2の端部までの距離をリブ・グリッド配線48の配設範
囲幅を考慮して大きく確保する必要はない。このとき、
接続配線46はリブ・グリッド電極22の端部からGパ
ッド28側に向かって伸び、更に他のリブ・グリッド配
線48と交差する場合もあるが、そのGパッド28は上
述のようにGパッド台52a上に備えられることで接続
配線46との絶縁性が確保され、また、他のリブ・グリ
ッド配線48は、絶縁体層40で接続配線46との絶縁
性が確保されているため、それらの短絡防止のためにス
ルーホール38rおよびGパッド台52a等の位置関係
が制限されることもない。上記により、表示領域D、リ
ブ・グリッド電極22の端部、およびGパッド28の相
互間隔を小さくできることから、そのGパッド28が表
示領域Dに近接して設けられるため、表示の無効幅を小
さくできて蛍光表示管10の一層の小型化が容易にな
る。
【0037】また、本実施例によれば、複数本のリブ・
グリッド配線48の各々の上に設けられている前記スル
ーホール38rは、リブ・グリッド配線48相互にリブ
・グリッド電極22の長手方向に沿った方向における位
置が異なるものとなっている。そのため、異なるリブ・
グリッド配線48上に位置するスルーホール38rは、
一直線上に並んで設けられないことから、複数のスルー
ホール38rに対して共通となるリブ・グリッド配線4
8を従来のような複雑な蛇行形状とすることに起因し
て、配線に必要な幅寸法が大きくなることがない。した
がって、表示面13上ではGパッド28を表示領域Dに
接近させ得る一方、絶縁体層40の下側では陽極配線3
6の外側にリブ・グリッド配線48を設けるために必要
な幅寸法が一層小さくなることから、蛍光表示管10の
非表示領域の幅寸法を一層小さくして一層の小型化が可
能となる。
【0038】因みに、前記の図8に示される従来のリブ
・グリッド配線構成では、スルーホールがリブ・グリッ
ド電極の端部の直下に設けられると共に、そのスルーホ
ールの両側においてリブ・グリッド配線が広い幅寸法の
範囲に蛇行して備えられていた。そのため、陽極配線3
6とリブ・グリッド配線48との短絡を防止する目的
で、リブ・グリッド電極22の端部が表示領域Dの縁か
ら比較的離れた位置に設けられていたことから、それら
の間の非表示領域が大きくなっていたのである。なお、
図8のような従来の構造では、陽極82(蛍光体層1
2)とリブ・グリッド電極82端部との間に大きな非表
示領域が形成される結果、図には示していないが、その
部分の絶縁体層40上に蓄積された負電荷の影響による
発光の陰りを防止するために、そこに補助リブ・グリッ
ド電極を設ける等の処置が採られていた。本実施例にお
いては、このような補助リブ・グリッド電極を設けるス
ペースが失われることとなるが、本実施例の構成によれ
ば、その部分の絶縁体層40の露出面積が極めて小さく
なるため、補助リブ・グリッド電極を設ける必要はな
い。
【0039】また、本実施例においては、リブ・グリッ
ド配線48は、スルーホール38r間に位置する細幅部
48tの幅寸法よりもその幅方向における寸法が大きく
された拡幅部48bをそのスルーホール38rによって
露出させられる複数箇所に備えるものであるが、リブ・
グリッド配線48の配列範囲Wの幅方向端部に位置する
細幅部48tによって定められるその配列範囲Wの縁に
拡幅部48bの外側端が一致させられることから、その
幅方向において細線部48tよりも拡幅部48bが外側
にはみ出すことに起因する配列範囲Wの幅寸法拡大を抑
制できる。しかも、その配列範囲Wの内側に位置するリ
ブ・グリッド配線48は、幅方向端部に位置するものの
内側端形状に略倣った形状を備えることから、隣接する
リブ・グリッド配線48相互の間隔が拡幅部48bが備
えられる部分を含めて略一様になる。したがって、リブ
・グリッド配線48の配設密度が一層高められることか
ら、非表示領域を一層狭くして蛍光表示管10の幅寸法
を一層縮小し得る。
【0040】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】図6は、本発明の他の実施例のリブ・グリ
ッド配線構成を説明する前記図4に対応する図である。
図において、リブ・グリッド配線68は、図4に示すリ
ブ・グリッド配線48と同様に細幅部68tおよび拡幅
部68bを備えている。拡幅部68bは、同一のリブ・
グリッド配線68上に位置する複数個が一直線上に配置
され、且つ異なる配線68上に位置するものがその長手
方向に垂直な幅方向において異なる位置に設けられてお
り、細幅部68tは、その拡幅部68bの幅方向におけ
る中央部を通るように一直線上に配置されている。複数
本のリブ・グリッド配線68は、各々に備えられる拡幅
部68bと隣接する細幅部68tとの間隔がb= 60(μ
m)程度になっており、細幅部68t相互の間隔は、その
間隔bに拡幅部68bと細幅部68tとの幅寸法差の1
/2を加えた大きさに等しく、bt=120(μm)程度であ
る。したがって、この配線構成の場合のリブ・グリッド
配線68の配列範囲Wの幅寸法は、図4の場合と配線数
および線幅を同様とすれば1460(μm)程度である。
【0042】なお、図示しない他の部分の構成は前述の
実施例と略同様である。すなわち、リブ・グリッド配線
68は、その拡幅部68b上に設けられているスルーホ
ール38rおよび接続配線46を介してリブ・グリッド
電極22に接続されており、そのリブ・グリッド電極2
2の端部は表示領域Dの近傍の距離drだけ隔てた位置
に設けられている。また、Gパッド28は、Gパッド台
52a上に設けられて、その絶縁体層40の下にはメッ
シュ・グリッド電極24に通電するための配線は何ら設
けられておらず、その下側の部分にはリブ・グリッド配
線68が重なる位置に設けられている。そのため、本実
施例においても、リブ・グリッド配線68と陽極配線3
6との短絡防止のために表示領域Dからリブ・グリッド
電極22までの距離drを大きく設ける必要がなく、ま
た、メッシュ・グリッド配線30とリブ・グリッド配線
68等との短絡を防止するためにそのリブ・グリッド配
線68の配列範囲Wの端部からGパッド28までの距離
dmを大きく設ける必要もない。したがって、それら距
離dr、dmが大きくなることに起因する非表示領域の
拡大が好適に抑制される。
【0043】また、本実施例においても、異なるリブ・
グリッド配線68上に位置するスルーホール38rは、
一直線上に並んで設けられない。そのため、複数のスル
ーホール38rに対して共通となるリブ・グリッド配線
68を、従来のような複雑な蛇行形状とすることなく配
設できる。したがって、前述の実施例と同様にリブ・グ
リッド配線68を設けるために必要な幅寸法を一層小さ
くすることができるため、蛍光表示管10の非表示領域
の幅寸法を一層小さくして一層の小型化が可能となる。
なお、本実施例においては、リブ・グリッド配線68の
線間隔btが120(μm)程度であって前述の実施例の場合
よりも大きくなっているが、このような構成でも、その
配列範囲Wの幅寸法は配線が蛇行していた従来に比較し
て十分に狭くなっている。
【0044】図7は、更に他の実施例のリブ・グリッド
配線構成を説明する図である。図において、リブ・グリ
ッド配線70をスルーホール38rを介して接続配線4
6と接続するためにその上に備えられる拡幅部70b
は、陽極配線36の長手方向に沿った一直線上に設けら
れている。したがって、その接続配線46の長さ寸法は
一様である。また、リブ・グリッド配線70の細幅部7
0tは、その拡幅部70bの両側を通るように設けられ
ている。具体的には、その配列範囲Wの両端部に位置す
るリブ・グリッド配線70a、70eは、陽極配線36
に沿って伸びる部分と、拡幅部70bに向かって伸びて
それらを接続する部分とから構成されており、一列に並
ぶ拡幅部70bの一方側および他方側に固定的に位置す
る。一方、配列範囲Wの内側に位置するリブ・グリッド
配線70c、70gは、それら一方側および他方側に交
互に位置するように蛇行している。そのため、それら一
方側および他方側の何れの側でも、全配線本数よりも一
本だけ少ない本数の導体配線が設けられていることか
ら、それぞれの側における配線のための幅寸法は何れも
ws=980(μm)程度であり、配列範囲Wの幅寸法wは、
2wsに拡幅部70bの幅寸法を加えた 2160(μm)程度
の大きい値になる。
【0045】しかしながら、このようなリブ・グリッド
配線構成の場合にも、リブ・グリッド電極22の端部と
拡幅部70bとの間が接続配線46で接続されることに
よって、その拡幅部70bの表示領域Dからの距離dr
が十分に大きくされている。そのため、図8に示される
従来の表示管のようにリブ・グリッド配線90と陽極配
線86との短絡が生じないようにそのリブ・グリッド配
線90の配線スペースを確保するためにリブ・グリッド
電極78の端部を表示領域から大きく離隔した位置に設
ける必要がないため、それに起因して非表示領域の幅寸
法が拡大することが、本実施例においても好適に抑制さ
れる。しかも、本実施例においても、Gパッド28がG
パッド台52a上に設けられることによって、絶縁体層
40に隔てられた状態でリブ・グリッド配線70と立体
的に重ねられているため、それらの短絡を防止するため
にGパッド28を表示領域Dから大きく離隔した位置に
配置させる必要もない。これらにより、本実施例におい
ても、陽極配線36、リブ・グリッド配線70、および
メッシュ・グリッド配線30相互の短絡を防止する目的
でそれらを相互に離隔して配置し、延いては非表示領域
が拡大することが好適に抑制される。
【0046】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0047】例えば、実施例においては、蛍光体層12
と陰極34との間に二重に備えられる二種のグリッド電
極のうち、第1グリッド電極がメッシュ・グリッド電極
24で、第2グリッド電極がリブ・グリッド電極22で
構成される蛍光表示管10に本発明が適用された場合に
ついて説明したが、これらは何れも他の種類のグリッド
電極で構成されてもよい。例えば、第1グリッド電極は
それぞれ複数本のワイヤで構成することもでき、第2グ
リッド電極はメッシュ・グリッド電極24と同様な形状
を備えた金属メッシュ(網状金属薄板)や列の単位毎に
備えられた1本或いは2本のワイヤ等で構成してもよ
い。
【0048】また、実施例においては、リブ・グリッド
配線が図4に示されるように相互に密接に配設された場
合、図6に示されるように一直線上に設けられた場合、
或いは図7に示されるように従来と同様な蛇行する形状
で設けられた場合について説明したが、その形状は配線
形成の難易度や所望の配線密度に応じて適宜変更され
る。
【0049】また、実施例においては、リブ・グリッド
電極22が蛍光体層12の各々を取り囲むように形成さ
れていたが、蛍光体層12の列相互の間を通るように線
状に形成されたリブ・グリッド電極の場合にも、本発明
は同様に適用される。
【0050】また、実施例においては、メッシュ・グリ
ッド電極24が4列或いは8列の蛍光体層12を覆うよ
うに設けられている場合を例示したが、その列数は必要
となる引出し端子数、配線本数や駆動条件等を考慮して
適宜変更される。
【0051】また、実施例においては、矩形の蛍光体層
12が表示面13に縦横に並んで備えられていたが、蛍
光体層12は六角形等の矩形以外の形状であってもよ
く、その配列が千鳥状とされている場合にも、本発明は
好適に適用され得る。すなわち、本願にいう「縦横に並
んで配置」には、蛍光体層12が縦横に整列させられて
いるものだけでなく、事実上縦および横の単位で区分し
て駆動し得るものであれば、千鳥状のように表示面13
に略一様に分布させられてグラフィック表示に一層好適
な配列パターン等も含まれる。
【0052】また、実施例においては、凸部52は絶縁
体から構成されていたが、導体で構成することもでき
る。すなわち、厚膜導体ペーストを絶縁体層40表面に
スクリーン印刷法等によって積層形成することによって
凸部52を設け、一体的に形成されたその上層部が実質
的に前記導体層54として機能するように構成してもよ
い。このようにしても、厚膜導体ペーストの広がりを考
慮してGパッド28相互の間隔等を十分に大きく設定で
きる場合には、短絡等の不具合は特に生じないのであ
る。
【0053】また、実施例においては、メッシュ・グリ
ッド配線30および端子用パッド58のうちのメッシュ
・グリッド配線30に接続されるものが何れも凸部52
上に備えられていたが、これらは絶縁体層40上に直接
形成されて、Gパッド28と異なる高さに設けられてい
ても差し支えない。少なくともメッシュ・グリッド配線
30が絶縁体層40の上側すなわち絶縁体層40の表面
或いはその上方であって凸部52等の頂部等に設けられ
ていれば、陽極配線36等とその絶縁体層40を介して
立体的に積層されて備えられるため、本発明の効果を得
ることができる。
【0054】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の蛍光表示管の一部を切り欠
いて示す斜視図である。
【図2】図1の蛍光表示管の表示面の一部を拡大して示
す図である。
【図3】(a) は、図2におけるIII −III 視断面の要部
を示す図であり、(b) は、(a)のスルーホール近傍を拡
大して示す図である。
【図4】図1の蛍光表示管のリブ・グリッド配線の配線
形状を説明する図である。
【図5】図1の蛍光表示管の配線接続状態の一例を説明
する図である。
【図6】本発明の他の実施例を説明する図4に対応する
図である。
【図7】本発明の更に他の実施例を説明する図4に対応
する図である。
【図8】従来のリブ・グリッド配線の配線形状を説明す
る図である。
【符号の説明】
10:蛍光表示管 12:蛍光体層 13:表示面 14:基板 22:リブ・グリッド電極(第2グリッド電極) 24:メッシュ・グリッド電極(第1グリッド電極) 28:Gパッド(第1グリッド用パッド) 30:メッシュ・グリッド配線(第1グリッド配線) 34:陰極 36:陽極配線 38:スルーホール 40:絶縁体層 42:陽極 46:接続配線 48:リブ・グリッド配線(第2グリッド配線) 52:凸部(グリッド・パッド台) 58:端子用パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C036 EE03 EE08 EE14 EE16 EF02 EF06 EG15 EG16 EG29 EH01 EH08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表示面の表示領域内に縦横に並ん
    で備えられた複数個の陽極上にそれぞれ固着された蛍光
    体層と、該蛍光体層の上方に該蛍光体層の所定の複数列
    毎に設けられた複数の第1グリッド電極と、該蛍光体層
    と該第1グリッド電極との間に該蛍光体層の列毎にそれ
    ぞれ設けられた長手状の複数の第2グリッド電極と、前
    記表示面の下側に絶縁層を介して設けられて該蛍光体層
    の行方向に沿って伸び、前記複数個の陽極が行毎に接続
    された複数本の陽極配線と、該複数本の陽極配線に沿っ
    てその外側に設けられて該複数の第2グリッド電極が予
    め定められた所定の列毎に共通に接続された複数本の第
    2グリッド配線と、該第2グリッド電極の長手方向端部
    よりも外側に設けられて前記複数の第1グリッド電極の
    各々を支持する複数個の第1グリッド用パッドと、該第
    1グリッド用パッドを介して該第1グリッド電極に通電
    するために前記表示面の周縁部に設けられた複数個の端
    子パッドとを備え、真空空間内において該蛍光体層の上
    方に架設された陰極から発生させられた電子を前記第1
    グリッド電極および前記第2グリッド電極で制御して前
    記蛍光体層を選択的に発光させる形式の蛍光表示管であ
    って、 前記絶縁層上に突設されて頂部に前記第1グリッド用パ
    ッドが設けられた絶縁材料から成るグリッド・パッド台
    と、 前記絶縁層の上側に備えられて該第1グリッド用パッド
    と前記端子パッドとを接続する複数本の第1グリッド配
    線と、 前記第2グリッド電極の長手方向端部よりも外側の位置
    において前記第2グリッド配線上に前記絶縁層を貫通し
    て設けられたスルーホールと、 該スルーホールを介して前記第2グリッド電極と前記第
    2グリッド配線とを接続するために前記絶縁層上に設け
    られた接続配線とを、含むことを特徴とする蛍光表示
    管。
  2. 【請求項2】 前記複数本の第2グリッド配線の各々上
    に設けられている前記スルーホールは、該第2グリッド
    配線相互に前記第2グリッド電極の長手方向に沿った方
    向における位置が異なるものである請求項1の蛍光表示
    管。
  3. 【請求項3】 前記第2グリッド配線は、前記スルーホ
    ール間に位置する細幅部の幅寸法よりもその幅方向にお
    ける寸法が大きくされた拡幅部を該スルーホールによっ
    て露出させられる複数箇所に備え、 前記複数本の第2グリッド配線の配列範囲の縁は、該配
    列範囲の幅方向における両端部に位置する前記細幅部の
    外側端によってそれぞれ定められると共に、前記拡幅部
    の外側端は該縁に略一致させられ、 前記複数本の第2グリッド配線のうち前記幅方向の内側
    に位置するものは、該幅方向の両端部に位置する第2グ
    リッド配線の内側端形状に略倣った外側端形状を備えた
    ものである請求項2の蛍光表示管。
  4. 【請求項4】 前記複数の第1グリッド電極の各々は、
    網状金属薄板から成るものであり、 前記複数の第2グリッド電極の各々は、該第1グリッド
    電極の下方において前記蛍光体層をそれぞれ囲む位置に
    該蛍光体層よりも高く突設されたリブ状壁の頂部に該蛍
    光体層の列毎にそれぞれ設けられた長手状のリブ・グリ
    ッド電極である請求項1乃至3の何れかの蛍光表示管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231163A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Noritake Itron Corp 蛍光表示管

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JP2002231163A (ja) * 2001-02-01 2002-08-16 Noritake Itron Corp 蛍光表示管

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