JP2000173296A - 半導体記憶装置及びその検査方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその検査方法

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JP2000173296A
JP2000173296A JP34255998A JP34255998A JP2000173296A JP 2000173296 A JP2000173296 A JP 2000173296A JP 34255998 A JP34255998 A JP 34255998A JP 34255998 A JP34255998 A JP 34255998A JP 2000173296 A JP2000173296 A JP 2000173296A
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memory cell
bit line
sense amplifier
data
word
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Toshisuke Iguchi
敏祐 井口
Kazuya Takahashi
和也 高橋
Masashi Agata
政志 縣
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置における検査工程を短縮でき
るようにし、また、バーンイン検査工程において、消費
電力を低減できるようにする。 【解決手段】 複数のメモリセルアレイMCA00〜M
CA23ごとに、複数のワード線WLy(n)のうちの
1本のワード線を一括して選択し、選択した1本のワー
ド線を活性化する。その後、活性化したワード線により
選択されたメモリセルに所定データを書き込み、所定デ
ータの値が確定する前の確定前データを、選択されたメ
モリセルからビット線BL(m)を通して各センスアン
プSA00〜SA33に読み出した後、該センスアンプ
SA00〜SA33を活性化する。続いて、複数のワー
ド線WLy(n)のうちの残りのワード線を活性化し、
活性化されたワード線によって選択されたメモリセル
に、確定された所定データを一括に書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検査データの書き
込み時間を短縮でき、また、バーンイン検査時の消費電
力を低減できる半導体記憶装置及びその検査方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置の記憶容量が4メガビッ
トや16メガビットから64メガビット、さらには25
6メガビットへと増加するに伴って、半導体記憶装置の
検査時間が増大している。この検査工数の増大により製
造コストがますます膨らみ、製造上の大きな問題となっ
ている。ここでいう検査には、バーンイン(B/I)検
査をも含んでいる。
【0003】従来、半導体記憶装置の動作確認の検査、
すなわち、書き込み及び読み出しの検査時間の短縮を図
る方法として、複数のメモリセルのすべてに、ローデー
タの0パターン(TPL−0)又はハイデータの1パタ
ーン(TPL−1)を書き込んだり、隣接間のデータト
ポロジーが互いに反転してなるチェッカーパターン(C
HK)等を書き込んだりする作業を、1回又は数回の動
作で実現することが考えられている(特開平6−290
587号公報)。
【0004】以下、前記公報に開示されている従来の半
導体記憶装置の検査方法について図面を参照しながら説
明する。
【0005】図24に示すように、従来の半導体記憶装
置は、ビット線BLと該ビット線BLの相補線であるビ
ット相補線/BLとからなるm対のビット線対BL,/
BLと、m対のビット線対のうちの第1群に属するビッ
ト線対と接続された第1のセンスアンプ(SA)101
と、m対のビット線対のうちの第2群に属するビット線
対と接続された第2のセンスアンプ102と、該第1の
センスアンプ101及び第2のセンスアンプ102とに
挟まれ、複数のメモリセルを有するメモリセルアレイ1
03と、n本のワード線WLと接続され、各メモリセル
を制御するロウデコーダ(ROW−DEC)104とを
備えている。ここで、m及びnは正の整数とする。
【0006】このように構成された半導体記憶装置の検
査方法は、まず、あらかじめ外部から指定されたロウ
(行)アドレスのメモリセルに所定データを書き込んで
おく。
【0007】次に、指定されたロウアドレスのワード線
WLを活性化することにより、該ワード線WLと接続さ
れたメモリセルと、該メモリセルと接続されたビット線
対BL,/BLとの間で電荷の再配分を行ない、ここで
生じる電位差をそれぞれ接続された第1のセンスアンプ
101又は第2のセンスアンプ102を用いて増幅す
る。このとき、各ビット線対BL,/BLには互いに相
補なデータが確定される。
【0008】次に、活性化されていない残りのワード線
WLのうちの1本又は複数本を活性化し、このとき活性
化されたワード線WLに接続されているメモリセルに対
して、第1のセンスアンプ101又は第2のセンスアン
プ102により確定されたデータを書き込む。これによ
り、メモリセルアレイ103単位で一括に所定データを
書き込みことができる。
【0009】また、前記公報は、センスアンプのシェア
ードゲートを制御することにより、選択されたワード線
WLと接続されたメモリセルアレイと、センスアンプを
共有して隣接するメモリセルアレイとに同時にデータを
書き込めることも開示している。
【0010】さらに、複数のメモリセルアレイの各ビッ
ト線間をそれぞれ接続するデータバスを設けることによ
り、すべてのメモリセルアレイに同時に一括してデータ
を書き込むことをも開示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の半導体記憶装置の検査方法のように、ロウアドレス
ストローブ(/RAS)の1周期内でアクセスされたワ
ード線WLを活性化し、その後、アクセスされたワード
線WLを有するメモリセルアレイの残りのワード線WL
を活性化する方法では、センスアンプにより区画された
メモリセルアレイの個数分だけ書き込み動作を繰り返さ
なければならない。このため、検査対象の半導体記憶装
置の記憶容量が極めて大きい場合に、半導体チップ全体
の検査を行なうには書き込み回数の低減を十分に図れな
いという問題がある。
【0012】また、シェアードゲートを制御することに
より、互いに隣接するメモリセルアレイにデータを書き
込む方法の場合でも、通常のメモリでは8個か16個に
メモリセルアレイが区画されている。また、シンクロナ
スメモリ等の場合は、メモリがバンクという独立して制
御される単位に区画されているため、チップ全体に所定
データを書き込むには、複数回の書き込み動作を繰り返
す必要がある。
【0013】また、外部から選択されたロウアドレスに
よりワード線WLを選択的に活性化し、活性化されたワ
ード線WLと接続されたメモリセルアレイのセンスアン
プによりデータを確定し、その後、確定したデータをデ
ータバスを用いて他のメモリセルアレイに伝達する方法
は、メモリセルアレイ間を接続するデータバスが新たに
必要となるため、レイアウトを行なう際に面積的に非常
に不利となる。
【0014】本発明は、前記従来の問題を解決し、検査
工程を短縮できるようにすることを第1の目的とし、ま
た、バーンイン検査工程において、消費電力を低減でき
るようにすることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る第1の半導体記憶装置は、それぞ
れが、複数のワード線、複数のビット線及び複数のメモ
リセルを有する複数のメモリセルアレイと、複数のメモ
リセルアレイの各ビット線と接続されたセンスアンプと
を備えた半導体記憶装置を前提とし、複数のメモリセル
アレイごとに、複数のワード線のうちの一部のワード線
を一括して選択し、選択した一部のワード線を活性化す
る第1のワード線活性化手段と、活性化したワード線に
より選択されたメモリセルに所定データを書き込むデー
タ書き込み手段と、所定データの値が確定する前の確定
前データを、選択されたメモリセルからビット線を通し
てセンスアンプに読み出すデータ読み出し手段と、確定
前データの値が確定して所定データとなるようにセンス
アンプを活性化するセンスアンプ活性化手段と、複数の
メモリセルアレイごとに、複数のワード線のうちの残部
のワード線の少なくとも1本を活性化することにより、
活性化したワード線によって選択されたメモリセルに、
確定した所定データを一括に書き込む第2のワード線活
性化手段とを備えている。
【0016】第1の半導体記憶装置によると、各メモリ
セルアレイのそれぞれに対して、複数のワード線のうち
の一部のワード線を活性化することにより、該一部のメ
モリセルに所望のデータを書き込む。その後、書き込ま
れたデータをビット線に読み出し、読み出したデータ値
を確定する。続いて、複数のワード線の残部の少なくと
も1本を活性化することにより、確定したデータが、残
部のいずれかのワード線及び確定した値を有するビット
線と接続されたメモリセルに一括に、例えば、コラムバ
ー状に書き込まれる。
【0017】また、複数のワード線のうちの一部とは、
1本でもよく複数本であってもよい。但し、1本とする
場合には、この1本のワード線に不具合が生じた場合に
検査を行なえないが、複数本の場合には確実に行なえ
る。
【0018】第1の半導体記憶装置において、センスア
ンプ活性化手段が、通常動作時にセンスアンプを駆動す
る通常用駆動トランジスタと、通常用駆動トランジスタ
と並列に接続され、検査時にセンスアンプを駆動する検
査用駆動トランジスタとを有していることが好ましい。
このようにすると、検査用のトランジスタに、通常動作
時の動作パターン以外の動作を独立に行なわせることが
できる。
【0019】この場合において、検査用駆動トランジス
タが、通常用駆動トランジスタよりもトランジスタサイ
ズが小さいことが好ましい。このようにすると、メモリ
セルアレイごとにセンスアンプが設けられている場合
に、すべてのセンスアンプが活性化したとしても、検査
用駆動トランジスタは通常用駆動トランジスタよりも電
流駆動能力が小さいため、各センスアンプに流れる瞬時
電流を低減できる。
【0020】第1の半導体記憶装置において、センスア
ンプ活性化手段が、センスアンプを駆動する駆動トラン
ジスタと、該駆動トランジスタのゲート電圧を制御する
電圧制御手段とを有していることが好ましい。このよう
にすると、メモリセルアレイごとにセンスアンプが設け
られている場合に、すべてのセンスアンプが活性化した
としても、駆動トランジスタの電流駆動能力を通常動作
時よりも小さくできるため、瞬時電流を低減できる。
【0021】本発明に係る第2の半導体記憶装置は、前
記第1の目的を達成し、それぞれが第1のビット線及び
第2のビット線からなる複数のビット線対と、第1のビ
ット線と接続された複数のメモリセルからなる第1のメ
モリセル群と、第2のビット線と接続された複数のメモ
リセルからなる第2のメモリセル群と、第1のメモリセ
ル群の各メモリセルを制御する複数のワード線からなる
第1のワード線群と、第2のメモリセル群の各メモリセ
ルを制御する複数のワード線からなる第2のワード線群
と、第1のワード線群及び第2のワード線群と接続さ
れ、第1のワード線群又は第2のワード線群のいずれか
一方を活性化するロウデコーダとを備えている。
【0022】第2の半導体記憶装置によると、互いに対
をなす第1のビット線及び第2のビット線のそれぞれに
接続された第1のメモリセル群及び第1のワード線群、
第2のメモリセル群及び第2のワード線群、並びにロウ
デコーダを備えているため、ロウデコーダで第1のワー
ド線群又は第2のワード線群のいずれか一方を活性化
し、続いて、選択されたビット線群の容量がメモリセル
の容量分だけ大きくなることを用いて、第1のビット線
群と第2のビット線群との電位を確定させる。その後、
すべてのワード線を同時に活性化することにより、後か
ら活性化したワード線群により選択されたメモリセル群
に、該メモリセル群と接続されているビット線から、確
定した電位のデータを一括に書き込むことができる。第
2の半導体記憶装置は、複数のビット線対ごとの電位差
を感知し増幅するセンスアンプをさらに備えていること
が好ましい。このようにすると、活性化されたワード線
により選択されたメモリセル群のビット線対の電位(デ
ータ)が確実に確定されるため、この後に、非選択のワ
ード線群を活性化すると、後から活性化されたメモリセ
ル群にも確定したデータを一括に書き込むことができ
る。
【0023】第2の半導体記憶装置は、複数のビット線
対ごとに、ビット線対の電位をほぼ等しくするイコライ
ズプリチャージとビット線対のインピーダンスの制御と
を行なうビット線イコライズプリチャージ回路とをさら
に備えていることが好ましい。このようにすると、活性
メモリセル群にあらかじめ蓄積されていたデータに関わ
らず、第1のビット線と第2のビット線とを同電位にす
ることができる。その結果、先に選択されたワード線群
と接続された活性メモリセル群及び非選択のワード線群
と接続された非活性メモリセル群に対してビット線対間
でセンス(増幅)動作を行なえば、活性メモリセル群の
容量は非活性メモリセル群の容量と比べてメモリセルが
持つセル容量分だけ大きくなる。従って、第1のビット
線及び第2のビット線の互いのビット線容量が非平衡と
なるため、第1のビット線及び第2のビット線のうち、
一方がハイレベルとなり、他方がローレベルとなる。こ
れにより、あらかじめ、所望のデータを書き込まなくて
も、ビット線対にハイレベル又はローレベルのデータ値
を確定させられる。
【0024】本発明に係る第1の半導体記憶装置の検査
方法は、前記第1の目的を達成するため、それぞれが、
複数のワード線、複数のビット線及び複数のメモリセル
を有する複数のメモリセルアレイと、複数のメモリセル
アレイの各ビット線と接続されたセンスアンプとを備え
た半導体記憶装置の検査方法を前提とし、複数のメモリ
セルアレイごとに、複数のワード線のうちの一部のワー
ド線を一括して選択し、選択した一部のワード線を活性
化する第1のワード線活性工程と、活性化したワード線
により選択されたメモリセルに所定データを書き込むデ
ータ書き込み工程と、所定データの値が確定する前の確
定前データを、選択されたメモリセルからビット線を通
してセンスアンプに読み出すデータ読み出し工程と、確
定前データの値が確定して所定データとなるようにセン
スアンプを活性化するセンスアンプ活性化工程と、複数
のメモリセルアレイごとに、複数のワード線のうちの残
部のワード線の少なくとも1本を活性化することによ
り、活性化したワード線により選択されたメモリセル
に、確定した所定データを一括に書き込む第2のワード
線活性化工程とを備えている。
【0025】第1の半導体記憶装置の検査方法は、本発
明の第1の半導体記憶装置を用いた検査方法であって、
各メモリセルアレイのそれぞれに対して、複数のワード
線のうちの一部のワード線を活性化することにより、該
一部のメモリセルに所望のデータを書き込み、その後、
センスアンプによりビット線に読み出したデータの値を
確定する。続いて、複数のワード線の残部の少なくとも
1本を活性化することにより、確定したデータが、残部
のいずれかのワード線及び確定した値を有するビット線
と接続されたメモリセルに一括に、例えば、コラムバー
として書き込まれる。
【0026】第1の半導体記憶装置の検査方法におい
て、センスアンプ活性化工程が、通常動作時とは異なる
駆動トランジスタを用いてセンスアンプを活性化する工
程を含むことが好ましい。
【0027】本発明に係る第2の半導体記憶装置の検査
方法は、前記第1の目的を達成するため、それぞれが第
1のビット線及び第2のビット線からなる複数のビット
線対と、第1のビット線と接続された複数のメモリセル
からなる第1のメモリセル群と、第2のビット線と接続
された複数のメモリセルからなる第2のメモリセル群
と、第1のメモリセル群の各メモリセルを制御する複数
のワード線からなる第1のワード線群と、第2のメモリ
セル群の各メモリセルを制御する複数のワード線からな
る第2のワード線群とを備えた半導体記憶装置の検査方
法を対象とし、第1のワード線群及び第2のワード線群
のうちの一方を活性化する初期ワード線活性化工程と、
活性化されたワード線と接続されているメモリセル群の
ビット線対に対して増幅動作を行なうビット線対増幅工
程と、第1のワード線群及び第2のワード線群のうちの
他方を活性化する後期ワード線活性化工程とを備えてい
る。
【0028】第2の半導体記憶装置の検査方法は、本発
明の第2の半導体記憶装置を用いた検査方法であって、
まず、第1のワード線群及び第2のワード線群のうちの
一方を活性化することにより、第1のメモリセル群又は
第2のメモリセル群を活性化しておき、活性化されたメ
モリセル群のビット線対に対して増幅動作を行なう。こ
れにより、先に活性化したメモリセル群のビット線対の
データが確定するため、この後に、非活性のワード線群
を活性化すると、後から活性化したメモリセル群にも確
定したデータを一括に書き込むことができる。
【0029】第2の半導体記憶装置の検査方法は、初期
ワード線活性化工程とビット線対増幅工程との間に、ビ
ット線対間の電位をほぼ等しくするイコライズプリチャ
ージと、ビット線対のハイインピーダンス化とを行なう
工程をさらに備えていることが好ましい。このようにす
ると、あらかじめメモリセルに蓄積されていたデータの
値に関わらず、第1のビット線と第2のビット線とを同
電位にできる。
【0030】本発明に係る第3の半導体記憶装置の検査
方法は、前記第2の目的を達成するため、それぞれが、
複数のワード線、複数のビット線及び複数のメモリセル
を有する複数のメモリセルアレイを備えた半導体記憶装
置の検査方法を対象とし、各メモリセルアレイにおける
メモリセルの大部分に、各ビット線ごとに同一のデータ
を書き込むデータ書き込み工程と、複数のワード線のう
ち、データが書き込まれたメモリセルと接続されたワー
ド線を活性化するワード線活性化工程とを備えている。
【0031】第3の半導体記憶装置の検査方法による
と、各メモリセルアレイごとに、複数のメモリセルの大
部分にビット線単位で同一のデータを書き込んだ後、デ
ータが書き込まれたメモリセルと接続されたワード線を
活性化すると、センスアンプを動作させることなく、デ
ータが書き込まれたメモリセルのビット線の電位が、書
き込まれたデータの所定値に近づく。
【0032】本発明に係る第4の半導体記憶装置の検査
方法は、前記第2の目的を達成するため、それぞれが、
複数のワード線、複数のビット線対及び複数のメモリセ
ルを有する複数のメモリセルアレイと、複数のメモリセ
ルアレイの各ビット線対と接続されたセンスアンプと、
センスアンプを駆動するセンスアンプ駆動回路と、複数
のビット線対をイコライズするイコライズ回路とを備え
た半導体記憶装置の検査方法を対象とし、各メモリセル
アレイの複数のメモリセルに、ビット線対で互いに相補
となるようにデータを書き込むデータ書き込み工程と、
センスアンプ駆動回路を動作不可状態とするセンスアン
プ駆動回路不可工程と、イコライズ回路を動作不可状態
とするイコライズ回路不可工程と、複数のワード線のう
ちの大部分を活性化するワード線活性化工程とを備えて
いる。
【0033】第4の半導体記憶装置の検査方法による
と、各メモリセルアレイの複数のメモリセルの大部分に
ビット線対で互いに相補となるデータを書き込んだ後、
センスアンプ駆動回路及びイコライズ回路を共に動作不
可状態(ディセーブル)とする。この後、複数のワード
線のうちの大部分を活性化するため、センスアンプを動
作させることなく、データが書き込まれたメモリセルの
ビット線対の電位が、書き込まれたデータの所定値に近
づく。
【0034】第4の半導体記憶装置の検査方法は、ワー
ド線活性化工程よりも後に、センスアンプ駆動回路を動
作可能状態とすることにより、センスアンプを活性化す
る工程をさらに備えていることが好ましい。
【0035】本発明に係る第5の半導体記憶装置の検査
方法は、前記第2の目的を達成するため、それぞれが、
複数のワード線、複数のビット線対及び複数のメモリセ
ルを有する複数のメモリセルアレイと、複数のメモリセ
ルアレイの各ビット線対と接続されたセンスアンプと、
センスアンプを駆動するセンスアンプ駆動回路と、複数
のビット線対をイコライズするイコライズ回路とを備え
た半導体記憶装置の検査方法を対象とし、各メモリセル
アレイの複数のメモリセルに、ビット線対で互いに同一
となるようにデータを書き込むデータ書き込み工程と、
センスアンプ駆動回路を動作不可状態とするセンスアン
プ駆動回路不可工程と、イコライズ回路を動作不可状態
とするイコライズ回路不可工程と、複数のワード線のう
ちの大部分を活性化するワード線活性化工程とを備えて
いる。
【0036】第5の半導体記憶装置の検査方法による
と、各メモリセルアレイの複数のメモリセルの大部分に
ビット線対で互いに同一となるデータを書き込んだ後、
センスアンプ駆動回路及びイコライズ回路を共に動作不
可状態とする。この後、複数のワード線のうちの大部分
を活性化するため、センスアンプを動作させることな
く、データが書き込まれたメモリセルのビット線対の電
位が、書き込まれたデータの所定値に近づく。
【0037】第5の半導体記憶装置の検査方法は、ワー
ド線活性化工程よりも後に、イコライズ回路を動作可能
とする工程をさらに備えていることが好ましい。このよ
うにすると、ビット線対間で電位差が生じていても、イ
コライズ回路により同電位となるので、両ビット線にお
けるバーンインストレスが均等となる。さらに、例えば
TPL−0時にビット線を完全に振幅させられるので、
通常のバーンイン検査と同等のストレスを印加できる。
【0038】第5の半導体記憶装置の検査方法は、デー
タ書き込み工程よりも前に、ビット線対に書き込むデー
タと対応する値を用いてビット線対のプリチャージを行
なう工程をさらに備えていることが好ましい。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0040】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置の全体構成を概略的に示している。図1に示
すように、メモリセルアレイMCA1は、図示はしてい
ないが、互いに交差する複数のワード線、複数のビット
線対、及びこれらのワード線及びビット線対により選択
される複数のメモリセルを有している。メモリセルMC
A1の周辺部には、ビット線対と接続され、ビット線対
間の電位差を増幅して各メモリセルに保持されているデ
ータを確定するセンスアンプSA1と、ワード線と接続
され、外部から入力されたロウアドレス信号A0〜Ax
をデコードする第1及び第2のワード線活性化手段とし
てのロウデコーダRDEC1とが設けられている。
【0041】センスアンプSA1は、センスアンプ活性
化手段としてのセンスアンプ制御回路SACTRL1に
よって制御されると共に、ビット線対のデータはデータ
書き込み及び読み出し手段としてのデータ入出力回路D
Qを通して外部とアクセスされる。
【0042】第1及び第2のワード線活性化手段として
のロウアドレスプリデコーダRPDEC1は、ロウアド
レス信号A0〜Axを受け、プリデコードしたデータR
DyをロウデコーダRDEC1に出力し、ロウデコーダ
RDEC1は受けたRDyをデコードしワード線を指定
するデータWLnを生成して出力する。
【0043】また、通常動作モードとテスト(検査)モ
ードとを判定するテストモード判定回路TJ1を備えて
おり、該テストモード判定回路TJ1はテストモードに
遷移したときにテストモード信号TE1を出力する。
【0044】テストモード信号TE1は、テストモード
制御回路TC1に入力されており、ワード線の活性化方
法(活性化する順序等)を指示するためにロウアドレス
プリデコーダRPDEC1に入力され、また、センスア
ンプSA1の駆動方法を指示するためにセンスアンプ制
御回路SACTRL14に入力される。
【0045】図2は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置における複数のメモリセルアレイのレイアウ
ト構成を示している。図2に示すように、半導体基板上
に、例えば、アレイ状に配置された12個のメモリセル
アレイMCA00〜MCA23と、該メモリセルアレイ
同士のコラム方向の間及び外側の領域に配置された16
個のセンスアンプSA00〜SA33とが形成されてい
る。
【0046】第1のメモリセルアレイMCA00には、
第1のビット線対BL0(1),/BL0(1)〜第m
のビット線対BL0(m),/BL0(m)が設けられ
ており、例えば、奇数番目のビット線対は第1のセンス
アンプSA00と接続され、偶数番目のビット線対は第
5のセンスアンプSA10と接続されている。
【0047】同様に、第5のメモリセルアレイMCA1
0には、第1のビット線対BL1(1),/BL1
(1)〜第mのビット線対BL1(m),/BL1
(m)が設けられており、奇数番目のビット線対は第5
のセンスアンプSA10と接続され、偶数番目のビット
線対は第9のセンスアンプSA20と接続されている。
【0048】第1のメモリセルアレイMCA00〜第4
のメモリセルアレイMCA03には、ロウ方向に延び且
つ各ビット線対BL,/BLと交差する第1のワード線
WL0(1)〜第nのワード線WL0(n)が設けられ
ており、各ワード線WL0には第1のロウデコーダRO
W−DEC00が接続されている。
【0049】同様に、第5のメモリセルアレイMCA1
0〜第8のメモリセルアレイMCA13には、ロウ方向
に延び且つ各ビット線対BL,/BLと交差する第1の
ワード線WL1(1)〜第nのワード線WL1(n)が
設けられており、各ワード線WL1には第2のロウデコ
ーダROW−DEC10が接続されている。第3のロウ
デコーダ20も同様に、第9のメモリセルアレイMCA
20〜第12のメモリセルアレイMCA23のワード線
WL2(1)〜第nのワード線WL2(n)と接続され
ている。ここで、添え字のn及びmは正の整数とする。
【0050】各ロウデコーダROW−DEC00〜RO
W−DEC20には、ロウアドレス信号A0〜Axと、
テストモード時に各ロウデコーダを制御し、第1のワー
ド線活性化信号である制御信号TE1と、残りのワード
線WLを同時に活性化させる第2のワード線活性化信号
である制御信号AWLとが入力される。
【0051】図3は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置における、図1に示すロウデコーダRDEC
1とロウアドレスプリデコーダRPDEC1とテストモ
ード制御回路TC1との機能構成を示している。ここ
で、図2に示すロウデコーダROW−DECは、ロウデ
コーダRDEC1とロウアドレスプリデコーダRPDE
C1とを併せた構成である。図3に示すように、ロウア
ドレスプリデコーダRPDEC1において、アドレス信
号A0がA0プリデコーダによってプリデコード信号P
A0Rとその相補信号/PA0Rとにプリデコードされ
る。プリデコード信号PA0Rは、テストモード制御回
路TC1からの制御信号TE1との間で否定積(NAN
D)が演算され、デコード信号A0Rとして出力され
る。一方、プリデコード信号/PA0Rは、テストモー
ド制御回路TC1からの制御信号AWLとの間でNAN
Dが演算され、デコード信号/A0Rとして出力され
る。
【0052】また、アドレス信号A1〜Axは、A1〜
Axプリデコーダによってデコードされ、PRD0〜P
RD2x のプリデコード信号として出力され、これらの
プリデコード信号のうち、信号PRD0は制御信号TE
1との間でNANDが演算され、デコード信号RD0と
して出力され、プリデコード信号PRD1〜PRD2x
は制御信号AWLとの間でNANDが演算され、それぞ
れデコード信号RD1〜RD2x として出力される。こ
こで、PRD2x は、例えばxが4のときにはPRD1
6を表わす。
【0053】次に、ロウデコーダRDEC1において、
デコード信号A0R又はその相補信号/A0Rと、デコ
ード信号RD0〜RD2x との間でNANDが演算され
ることによりデコードし、ワード線WLy(1)〜WL
y(n)のうちのいずれかを選択する。ここで、ワード
線の添え字yは、図2に示す複数のロウデコーダROW
−DECのうちのy(但し、y=0,1,2)番目を表
わす。
【0054】図4は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置におけるメモリセルアレイとセンスアンプと
その周辺回路の部分構成を示している。図4に示すよう
に、例えば、それぞれがスイッチトランジスタとキャパ
シタとからなるメモリセルMC01,MC02,MC1
1及びMC12が配置されているとする。メモリセルM
C01には、第1のビット線BL01が接続され、スイ
ッチトランジスタのゲートとなる第1のワード線WL0
1が接続されている。同様に、メモリセルMC02に
は、第1のビット線BL01と相補な第1のビット相補
線/BL01と第2のワード線WL02が接続されてい
る。また、メモリセルMC11には、第2のビット線B
L11と第3のワード線WL11とが接続され、メモリ
セルMC12には、第2のビット線BL11と相補な第
2のビット相補線/BL11と第4のワード線WL12
とが接続されている。
【0055】第1のビット線対BL01,/BL01
は、互いのゲートを共有する2つのn型MOSトランジ
スタからなる第1のシェアードゲートSG01を介して
ビット線プリチャージイコライズ回路BEQ01及びセ
ンスアンプSA01と接続されている。また、第2のビ
ット線対BL11,/BL11は第2のシェアードゲー
トSG11を介してビット線プリチャージイコライズ回
路BEQ01及びセンスアンプSA01と接続されてい
る。第1のシェアードゲートSG01とビット線プリチ
ャージイコライズ回路BEQ01との間には、書き込み
時にに各ビット線対の電位を反転させ、読み出し時や待
機時にハイインピーダンスとなるYスイッチYSW01
が接続されている。
【0056】センスアンプSA01には、第1のセンス
アンプ駆動信号SAP及び第2のセンスアンプ駆動信号
SANが入力される。
【0057】センスアンプSA01には、図1に示すセ
ンスアンプ制御回路SACTRL1の一部であって、ゲ
ートにトランジスタ制御信号SAPBを受け、ソースに
電源電圧VINTが印加され、ドレインがセンスアンプ
SA01と接続された通常時のセンスアンプ駆動用の通
常用p型駆動トランジスタPMOS01と、ゲートにテ
ストモード時のトランジスタ制御信号SAPB_TES
Tを受け、ソースに電源電圧VINTが印加され、ドレ
インがセンスアンプSA01と接続されたテストモード
時のセンスアンプ駆動用のテスト用p型駆動トランジス
タPMOS02とが接続されている。
【0058】また、センスアンプSA01には、センス
アンプ制御回路SACTRL1の一部であって、ゲート
にトランジスタ制御信号SANBを受け、ソースに接地
電圧が印加され、ドレインがセンスアンプSA01と接
続された通常時のセンスアンプ駆動用の通常用n型駆動
トランジスタNMOS01と、ゲートにテストモード時
のトランジスタ制御信号SANB_TESTを受け、ソ
ースに接地電圧が印加され、ドレインがセンスアンプS
A01と接続されたテストモード時のセンスアンプ駆動
用のテスト用n型駆動トランジスタNMOS02とが接
続されている。
【0059】ビット線プリチャージイコライズ回路BE
Q01は、ビット線イコライズプリチャージ制御信号E
Qを受け、該信号EQがオンとなることにより、第1の
ビット線対BL01,/BL01又は第2のビット線対
BL11,/BL11をビット線プリチャージ電位VB
LPにイコライズする。
【0060】以下、前記のように構成された半導体記憶
装置の検査方法を図面に基づいて説明する。
【0061】図5は本発明の第1の実施形態に係る半導
体記憶装置の検査方法のタイミングチャートを示してい
る。
【0062】まず、図2に示す各メモリセルアレイMC
A00〜MCA23におけるワード線WLy(1)〜W
Ly(n)のうち、ロウデコーダROW−DEC00〜
20ごとに適当な1本をそれぞれ選択して、選択された
ワード線と接続されているメモリセルに、例えば、ロー
データである“0”を書き込む。いま、選択されたワー
ド線がWL0(1),WL1(1),WL2(1)とす
ると、これらのワード線WL0(1),WL1(1),
WL2(1)により選択されるメモリセルは、すべて、
ビット相補線/BLではなくビット線BLと接続されて
いる。
【0063】次に、半導体記憶装置をテストモードとす
る。具体的には、外部からコマンドを入力して装置内の
モードレジスタを変更したり、装置にテストモード設定
用の入力パッドを設けておき、該入力パッドから制御信
号を入力したりする等を行なえばよい。テストモード時
には、各ロウデコーダROW−DEC00〜ROW−D
EC20が、接続された各メモリセルアレイMCA00
〜MCA23に対していずれか1本のワード線WLが同
時期に活性化されるようになる。
【0064】次に、図5に示すように、テストモード制
御回路TC1の制御信号TE1をローレベルにすると、
図3に示すデコード信号A0R及びRD0のみがハイレ
ベルとなるため、あらかじめローデータを書き込んだメ
モリセルに接続されているワード線WL0(1),WL
1(1)及びWL2(1)が活性化する。このとき、選
択された各メモリセルのデータは該メモリセルに接続さ
れているビット線BL0(1)〜BL0(m)に読み出
され、これらビット線BL0(1)〜BL0(m)にそ
れぞれ接続されているセンスアンプSA00〜SA33
に伝達される。
【0065】次に、図5に示すように、テストモード時
のトランジスタ制御信号SAPB_TEST及びSAN
B_TESTをオンとして、図4に示すテスト用p型駆
動トランジスタPMOS02とテスト用n型駆動トラン
ジスタNMOS02を活性化させて、図2に示すすべて
のセンスアンプSA00〜SA33をセンス動作させる
ことにより、読み出された確定前データをビット線BL
側をローレベルに且つビット相補線/BL側をハイレベ
ルに確定する。
【0066】次に、図5に示すように、ビット線対B
L,/BL間のデータが確定した後、テストモード制御
回路TC1の制御信号AWLをローレベルにすることに
より、非活性状態であった残りのワード線WLy(2)
〜WLy(n)を活性化する。これにより、活性化され
たワード線WLy(2)〜WLy(n)に接続されてい
るメモリセルのうち、ビット線BLに接続されているメ
モリセルにはローデータが、ビット相補線/BLに接続
されているメモリセルにはハイデータが一括して書き込
まれる。ここでは、残りのワード線WLy(2)〜WL
y(n)のすべてを同時に活性化したが、複数回に分割
して活性化してもよい。
【0067】次に、図5に示すように、制御信号TE1
及びAWLを立ち上げ、すべてのワード線WLy(1)
〜WLy(n)を非活性化状態とし、テスト用p型駆動
トランジスタPMOS02及びテスト用n型駆動トラン
ジスタNMOS02をオフとし、ビット線プリチャージ
イコライズ回路BEQ01により各ビット線対をイコラ
イズする。
【0068】以上説明したように、本実施形態による
と、ロウデコーダRDEC1に、複数のメモリセルアレ
イを備えた半導体記憶装置における各メモリセルアレイ
に一本ずつのワード線を活性化するA0プリデコーダ
と、残りのワード線のうちの少なくとも1本を活性化す
るA1〜Axプリデコーダとを有する回路を設けること
のみにより、チップ全体にコラムバー状に一括してデー
タを書き込むことが可能となる。
【0069】従って、複数のメモリセルアレイごとに、
一本のワード線を選択して所望のデータを書き込み、そ
の後、書き込まれたデータをビット線対間に読み出して
データ値を確定する。続いて、残りのワード線の少なく
とも1本のワード線を活性化することにより、後から選
択されたメモリセルに、ビット線から確定したデータ値
(電位)を一括して書き込む。これにより、記憶容量が
極めて大きい半導体記憶装置であっても、検査データの
書き込み時間を大幅に短縮できる。従って、例えば、リ
フレッシュ回数をnとすると、データ書き込み時間が2
/nとなり、書き込み時間を短縮できる。
【0070】また、メモリセルの配置が図2に示すよう
な場合には、書き込まれたデータパターンはコラムバー
でもあり、一方、任意のメモリセルに着目すると、その
メモリセルに近接するメモリセルのデータトポロジーは
逆転しているため、チェッカーパターンでもあることが
分かる。
【0071】その上、センスアンプ制御回路SACTR
L1に、通常用p型駆動トランジスタPMOS01及び
通常用n型トランジスタNMOS01とそれぞれ並列に
接続されたテスト用p型駆動トランジスタPMOS02
及びテスト用n型駆動トランジスタNMOS02を新た
に設け、該テスト用駆動トランジスタのサイズを通常用
駆動トランジスタのサイズよりも小さくして、これらの
テスト用トランジスタの電流駆動能力を低下させること
により、センスアンプSA00〜SA33が同時に動作
したときの瞬時電流を減らすることができるので、半導
体記憶装置に過負荷による損傷を与えるおそれがない。
【0072】また、テスト用p型駆動トランジスタPM
OS02及びテスト用n型駆動トランジスタNMOS0
2は、センスアンプのアレイ列ごとに、例えば、センス
アンプSA00〜SA03にPMOSトランジスタとN
MOSトランジスタとを一つずつ付加するだけでよく、
容易に実現できる。
【0073】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0074】図6は本発明の第2の実施形態に係る半導
体記憶装置における複数のメモリセルアレイのレイアウ
ト構成を示している。図6において、図2に示す構成要
素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説
明を省略する。
【0075】第1の実施形態との差異は、あらかじめデ
ータを書き込むためのワード線を1本ではなく複数本選
択することと、センスアンプ制御回路SACTRL1の
一部に、検査用駆動トランジスタを設ける代わりに、通
常用駆動トランジスタのゲート電圧を制御することとで
ある。
【0076】従って、図6に示すように、制御信号TE
1に代えて制御信号TE2を用い、テストモード時のト
ランジスタ制御信号SAPB_TESTに代えて第1の
TEST信号TE21と、SANB_TESTに代えて
第2のTEST信号TE22とを用いる。
【0077】図7は本発明の第2の実施形態に係る半導
体記憶装置におけるロウデコーダRDEC1とロウアド
レスプリデコーダRPDEC1とテストモード制御回路
TC1との機能構成を示している。図7において、図3
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付す
ことにより説明を省略する。図7に示すように、本実施
形態に係るロウアドレスプリデコーダRPDEC1は、
第1のワード線活性化信号である制御信号TE2を受け
て複数のワード線を活性化するために、A0プリデコー
ダのプリデコード信号PA0R,/PA0Rとの間でN
AND演算が実行されると共にA1〜Axプリデコーダ
のプリデコード信号のうちのPRD0及びPRD1との
間でNAND演算が実行される。残りのプリデコード信
号PRD2〜PRD2x は制御信号AWLとの間でNA
ND演算が実行される。
【0078】図8は本発明の第1の実施形態に係るメモ
リセルアレイとセンスアンプとその周辺回路の部分構成
を示している。図8において、図4に示す構成要素と同
一の構成要素には同一の符号を付すことにより説明を省
略する。図8に示すように、本実施形態に係るセンスア
ンプ活性化手段は、第1のテスト信号TE21を受け、
センスアンプSA01を駆動するp型駆動トランジスタ
PMOS01のゲート電圧を制御するSAPB制御回路
CTRL01と、第2のテスト信号TE22を受け、セ
ンスアンプSA01を駆動するn型駆動トランジスタN
MOS01のゲート電圧を制御するSANB制御回路C
TRL02とを有している。
【0079】以下、前記のように構成された半導体記憶
装置の検査方法を図面に基づいて説明する。
【0080】図9は本発明の第2の実施形態に係る半導
体記憶装置の検査方法のタイミングチャートを示してい
る。
【0081】まず、図6に示す各メモリセルアレイMC
A00〜MCA23におけるワード線WLy(1)〜W
Ly(n)のうち、ロウデコーダROW−DEC00〜
20ごとに適当な複数本をそれぞれ選択する。一例とし
て、各メモリセルアレイMCA00〜MCA23のWL
0(1)〜WL0(4), WL1(1)〜WL1
(4), WL2(1)〜WL2(4)を選択する。ま
た、書き込みデータは、ビット線BL側がローレベルで
且つビット相補線側がハイレベルとなるように、ワード
線WL0(1),WL0(3),WL1(1),WL1
(3),WL2(1)及びWL2(3)に選択されるメ
モリセルに“0”を書き込み、ワード線WL0(2),
WL0(4),WL1(2),WL1(4),WL2
(2)及びWL2(4)に選択されるメモリセルに
“1”を書き込む。
【0082】このような書き込みパターン以外にも、ビ
ット線BLに接続されたメモリセルのみをアクセスする
ように、WLy(1),WLy(3),WLy(5),
WLy(7),…,WLy(2m−1)に、“1”又は
“0”を書き込んでもよい。
【0083】次に、半導体記憶装置をテストモードに遷
移させる。図7のロウアドレスプリデコーダRPDEC
1に示すように、テストモード時には、各ロウデコーダ
ROW−DEC00〜20が、それぞれ接続されたメモ
リセルアレイMCA00〜MCA23に対していずれも
4本のワード線WLを同時期に活性化できるようにな
る。
【0084】次に、図9に示すように、テストモード制
御回路TC1の制御信号TE2をローとすると、ワード
線のうちのWLy(1)〜WLy(4)が選択され活性
化するため、これらのワード線WLy(1)〜WLy
(4)に選択された各メモリセルのデータは該メモリセ
ルに接続されているビット線BL0(1)〜BL0
(m)に読み出され、これらビット線BL0(1)〜B
L0(m)にそれぞれ接続されているセンスアンプSA
00〜SA33に伝達される。
【0085】ここで、各センスアンプSA00〜SA3
3に読み出された電位確定前のデータは、ビット線プリ
チャージ電位VBLPと比べて、メモリセル容量をCS
とし、ビット線容量をCBとすると、メモリセルの電荷
とビット線の電荷との電荷再結合により、ビット線BL
の電位が2CS・VINT/(CB+CS)だけ小さく
なる。逆に、ビット相補線/BLの電位は2CS・VI
NT/(CB+CS)だけ高くなる。なお、ここでは、
ビット線プリチャージ電位VBLP及びメモリセルプレ
ート電位VCPは電源電位VINTの約2分の1とす
る。
【0086】次に、図9に示すように、トランジスタ制
御信号SAPBの電位をローレベルに且つトランジスタ
制御信号SANBの電位をハイレベルに変化させて、図
8に示すp型駆動トランジスタPMOS01及びn型駆
動トランジスタNMOS01を活性化させることによ
り、第1のセンスアンプ駆動信号SAPの電位をハイレ
ベルに且つ第2のセンスアンプ駆動信号SANの電位を
ローレベルに遷移させる。これにより、図6に示すすべ
てのセンスアンプSA00〜SA33において、選択さ
れたビット線BLがローレベルに、選択されたビット相
補線/BLがハイレベルとなる。
【0087】このとき、SAPB制御回路CTRL01
及びSANB制御回路CTRL02は、それぞれのトラ
ンジスタ制御信号SAPB,SANBを相対的に緩やか
に変化させる。このようにすると、テストモード時に、
センスアンプ駆動用のp型駆動トランジスタPMOS0
1及びn型駆動トランジスタNMOS01の各ゲート・
ソース間電圧VGSが緩やかに変化するため、これら駆
動トランジスタPMOS01,NMOS01がそれぞれ
徐々にオン状態となるので、全センスアンプSA00〜
SA33が一斉に駆動する際の瞬時電流を抑制できる。
【0088】なお、トランジスタ制御信号SAPB,S
ANBの電位を緩やかに変化させることにより瞬時電流
を抑制したが、トランジスタ制御信号SAPB,SAN
Bを段階的に変化させてもよい。
【0089】次に、図9に示すように、ビット線対B
L,/BL間のデータが確定した後、テストモード制御
回路TC1の制御信号AWLをローレベルにすることに
より、非活性状態であった残りのワード線WLy(5)
〜WLy(n)を活性化する。このようにすると、活性
化されたワード線WLy(5)〜WLy(n)に接続さ
れているメモリセルのうち、ビット線BLに接続されて
いるメモリセルにはローデータが、ビット相補線/BL
に接続されているメモリセルにはハイデータが一括して
書き込まれる。ここでは、残りのワード線WLy(5)
〜WLy(n)のすべてを同時に活性化したが、複数回
に分割して活性化してもよい。
【0090】次に、図9に示すように、制御信号TE2
及びAWLを立ち上げ、すべてのワード線WLy(1)
〜WLy(n)を非活性化状態とし、p型駆動トランジ
スタPMOS01及びn型駆動トランジスタNMOS0
1をオフとし、ビット線プリチャージイコライズ回路B
EQ01により各ビット線対をイコライズする。
【0091】以上説明したように、本実施形態による
と、半導体記憶装置が有する複数のメモリセルアレイの
すべてに、複数のワード線を一度に活性化させることに
より、検査用の所定データを書き込み、その後、書き込
まれたデータをセンスアンプに読み出す際は、活性化さ
れた複数のワード線と接続されたメモリセルから読み出
す。このようにすると、初期ワード線活性化信号である
制御信号TE2により活性化される複数のワード線のな
かに、例えば、ビットBL線に接続された一のメモリセ
ルと、該一のメモリセルと隣接し且つビット相補線/B
Lに接続された他のメモリセルとが互いにショートして
いるような場合であっても、センスアンプSAに読み出
されたビット線対BL,/BLの電位を確実に確定する
ことができる。
【0092】すなわち、図10(a)の1つのメモリセ
ルアレイMCAを例にとると、最初に選択されるワード
線WLy(1)と接続されているメモリセルに不具合が
生じていない場合には、ワード線WLy(1)に活性化
されるメモリセルにハイデータを書き込むと、その後の
一括書き込み時には、図10(b)に示すように、すべ
てのメモリセルに対してコラムバー状にデータを書き込
める。一方、図10(c)に示すように、最初に選択さ
れるワード線WLy(1)と接続されているメモリセル
に不具合が生じている場合には、図10(d)に示すよ
うに、期待値と異なるデータの反転が生じてしまう可能
性がある。
【0093】しかしながら、本実施形態によると、最初
に活性化するワード線WLを複数本とし、同時に読み出
すメモリセルからの電荷量を多くする。本実施形態のよ
うに、ワード線WLを4本同時に活性化する場合には、
互いに隣接する2本のワード線WLによって選択される
メモリセルがショートしていたとしても、他の2本のワ
ード線WLにより、ビット線BLの電位は−CS・VI
NT/(CB+CS)分、ビット相補線/BLの電位は
CS・VINT/(CB+CS)分が変化することか
ら、所望のデータパターンを書き込める。
【0094】さらに、本実施形態は、センスアンプ駆動
用のトランジスタPMOS01,NMOS01のゲート
・ソース間電圧を、テストモード時に通常モード時より
も小さくなるように制御するSAPB制御回路CTRL
01とSANB制御回路CTRL02とを備えている。
このため、複数のメモリセルに対して一括に検査を行な
えるように、複数のセンスアンプを同時に活性化するに
もかかわらず、各センスアンプに生じる瞬時電流の増大
を抑制できる。
【0095】従って、例えば、最初に、トランジスタP
MOS01,NMOS01のゲート・ソース間電圧VG
Sを電源電圧VINTの2分の1程度で動作させ、その
後、電源電圧VINTにまで昇圧すれば、各センスアン
プSA00からSA33に流れる瞬時電流を確実に抑制
できる。
【0096】また、p型駆動トランジスタPMOS01
のトランジスタ制御信号SAPBと、n型駆動トランジ
スタNMOS01のトランジスタ制御信号SANBと
の、オフ状態からオン状態へ変わる遷移時間をそれぞれ
十分に長くすることによっても同様の効果を期待でき
る。
【0097】その上、本実施形態によると、センスアン
プになんら回路変更を行なわなくてもよく、レイアウト
面積に影響を与えない (第3の実施形態)以下、本発明の第3の実施形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0098】図11は本発明の第3の実施形態に係る半
導体記憶装置における複数のメモリセルアレイのレイア
ウト構成を示している。図11において、図2に示す構
成部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことによ
り説明を省略する。図11に示すように、各ロウデコー
ダROW−DEC00〜ROW−DEC20には、複数
のワード線WLy(1)〜WL(n)の活性化パターン
を決定する第1のワード線活性化信号、第2のワード線
活性化信号TE102及び第3のワード線活性化信号T
E103が入力されている。
【0099】図12は本発明の第3の実施形態に係る半
導体記憶装置におけるロウデコーダRDEC1とロウア
ドレスプリデコーダRPDEC1とテストモード制御回
路TC1との機能構成を示している。図12に示すよう
に、第1のワード線活性化信号TE101は、テストモ
ード時に各メモリセルアレイMCA00〜MCA23ご
とにビット線BLに接続されたメモリセルをアクセスす
る1本のワード線WLを活性化する。第2のワード線活
性化信号TE102は、テストモード時に各メモリセル
アレイMCA00〜MCA23ごとにビット相補線/B
Lに接続されたメモリセルをアクセスする1本のワード
線WLyを活性化する。第3のワード線活性化信号TE
103は、第1のワード線活性化信号TE101又は第
2のワード線活性化信号TE102によって1本のワー
ド線WLyが活性化された状態に基づいて、残りのワー
ド線WLyのいずれかを選択的に活性化する。
【0100】このような構成を採ると、図13に示すよ
うなメモリセルの配列を持つメモリセルアレイを備えた
半導体記憶装置の検査にも適用できる。図13に示すよ
うに、メモリセルアレイには、4対のビット線対BLz
1,/BLz1〜BLz4,/BLz4と、これらビッ
ト線対BLz1,/BLz1〜BLz4,/BLz4と
それぞれ交差する8本のワード線WLy(1)〜WLy
(8)が設けられている。
【0101】ワード線WLy(1),WLy(2),W
Ly(5)及びWLy(6)は、ビット線BLz1,B
Lz2,BLz3及びBLz4と接続されたメモリセル
1A,1Bを選択し、ワード線WLy(3),WLy
(4),WLy(7)及びWLy(8)は、ビット相補
線/BLz1,/BLz2,/BLz3及び/BLz4
と接続されたメモリセル2A,2Bを選択する。
【0102】ここでは、図13に示すように、ワード線
WLy(1),WLy(3),WLy(5)及びWLy
(7)に選択されるメモリセル1A,2Aにハイデータ
が書き込まれ、ワード線WLy(2),WLy(4),
WLy(6)及びWLy(8)に選択されるメモリセル
1B,2Bにローデータが書き込まれてなるチェッカー
パターンを表わしている。
【0103】以下、図12に示すロウデコーダROW−
DECと図13に示すメモリセルアレイを有する半導体
記憶装置の検査方法を図面に基づいて説明する。
【0104】図14は本発明の第3の実施形態に係る半
導体記憶装置の検査方法のタイミングチャートを示して
いる。
【0105】まず、ワード線WLy(1)により選択さ
れた各メモリセル1Aにハイデータを書き込むと共に、
ワード線WLy(2)により選択された各メモリセル1
Bにローデータを書き込む。このように、ビット線対B
Lz,/BLzのうち、ビット線BLと接続されたメモ
リセル1A,1Bをアクセスするワード線WLy
(1),WLy(2)を2本選択し、選択されたメモリ
セル1A,1Bに互いに相補なデータを書き込む。
【0106】次に、テストモードに遷移し、図14に示
すように、第1のワード線活性化信号TE101を立ち
下げて、図12に示すROW−DECを用いてワード線
WLy(1)を活性化し、ワード線WLy(1)により
選択されたメモリセル1Aのデータを各センスアンプS
A00〜SA33に読み出してセンス動作を開始する。
ここで、複数のセンスアンプを同時に動作させるときの
瞬時電流を抑制するため、第1の実施形態で示したよう
なトランジスタ制御信号SAPB_TEST及びSAN
B_TESTによって制御されるテスト用駆動トランジ
スタを有するセンスアンプ制御回路SACTRL1を用
いる。このとき、ワード線WLy(1)に選択されてい
るメモリセル1Aはビット線BLzに接続されているた
め、センス動作後はビット線BLz側がハイレベルに、
ビット相補線/BLz側がローレベルに確定する。
【0107】次に、図14に示すように、ワード線WL
y(1)を活性化した状態で第3のワード線活性化信号
TE103を立ち下げることにより、ビット線BLzと
接続され且つハイデータを書き込むメモリセル1Aを選
択するワード線WLy(5)と、ビット線/BLzと接
続され且つローデータを書き込むメモリセル2Bを選択
するワード線WLy(4),WLy(8)とを活性化す
る。
【0108】次に、図14に示すように、第1のワード
線活性化信号TE101及び第3のワード線活性化信号
TE103を立ち上げた後、第2のワード線活性化信号
TE102を立ち下げることにより、図12に示すRO
W−DECを用いてワード線WLy(2)を活性化し、
活性化したワード線WLy(2)により選択されたメモ
リセル1Bのデータを各センスアンプSA00〜SA3
3に読み出してセンス動作を開始する。ここでも、セン
スアンプ制御回路SACTRL1には、トランジスタ制
御信号SAPB_TEST及びSANB_TESTを用
いる。この場合は、センス動作後にビット線BLz側が
ローレベルに、ビット相補線/BLz側がハイレベルに
確定する。
【0109】次に、図14に示すように、ワード線WL
y(2)を活性化した状態で第3のワード線活性化信号
TE103を立ち下げることにより、ビット線BLzと
接続され且つローデータを書き込むメモリセル1Bを選
択するワード線WLy(6)と、ビット線/BLzと接
続され且つハイデータを書き込むメモリセル2Aを選択
するワード線WLy(3),WLy(7)とを活性化す
る。
【0110】その後、図14に示すように、第2のワー
ド線活性化信号TE102及び第3のワード線活性化信
号TE103を立ち上げて、活性化したワード線WLy
(2),WLy(3),WLy(6)及びWLy(7)
を非活性状態とする。
【0111】以上説明したように、本実施形態による
と、ビット線対BLz,/BLzのうち、ビット線BL
と接続されたメモリセル1A、1Bをアクセスするワー
ド線WLyを2本選択し、選択されたメモリセル1A、
1Bに互いに相補なデータを書き込む。その後、選択さ
れた2本のワード線WLyのうちの一方により選択され
たメモリセルのデータをビット線対BLz,/BLzに
読み出し、データを確定した後、ビット線対BLz,/
BLzにそれぞれ接続されている他のメモリセルに対し
て確定したデータを書き込む。同様に、選択された2本
のワード線WLyのうちの他方により選択されたメモリ
セルのデータをビット線対BLz,/BLzに読み出
し、データを確定した後、ビット線対BLz,/BLz
にそれぞれ接続されている他のメモリセルに対して確定
したデータを書き込む。これにより、図13に示すよう
な構成のメモリセルアレイであっても、複数のメモリセ
ルアレイに、複数のチェッカーパターンを2回の書き込
み動作で一括に書き込むことができる。
【0112】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0113】図15は本発明の第4の実施形態に係る半
導体記憶装置の構成を示している。図15に示すよう
に、(k+1)対のビット線対BL(k),/BL
(k)(k=0,1,…,k)と、ビット線対BL
(k),/BL(k)と交差する(m+1)本のワード
線WL(m)(m=0,1,…,m)とが基板上に配置
されている。
【0114】各ワード線WLm及びビット線対BL
(k),/BL(k)の交差部にはメモリセルMCm
(k)が設けられている。メモリセルMCm(k)(m
=0,3,4,7,…,m)は、ゲートがワード線WL
mに接続され、ドレインがビット線BL(k)に接続さ
れたスイッチトランジスタと、該スイッチトランジスタ
のソースと接続されたキャパシタとからなる。また、メ
モリセルMCm(k)(m=1,2,5,6,…,m−
1)は、ゲートがワード線WLmに接続され、ドレイン
がビット相補線/BL(k)に接続されたスイッチトラ
ンジスタと、該スイッチトランジスタのソースと接続さ
れたキャパシタとからなる。ここで、m=0,3,4,
7,…,mのワード線WLmを第1のワード線群と呼
び、m=1,2,5,6,…,m−1のワード線WLm
を第2のワード線群と呼ぶ。
【0115】各ビット線対BL(k),/BL(k)に
は、メモリセルMCm(k)から読み出された確定前の
データを増幅するセンスアンプSA(k)と、ビット線
対BL(k),/BL(k)をプリチャージ電位VBL
Pにイコライズするビット線イコライズプリチャージ回
路BP(k)とが接続されている。
【0116】センスアンプ制御回路T1は、第1のセン
スアンプ駆動信号SAP及び第2のセンスアンプ駆動信
号SANにより各センスアンプSA(k)を制御すると
共に、イコライズ信号/EQにより各ビット線イコライ
ズプリチャージ回路BP(k)を制御する。
【0117】各ワード線WLmはロウデコーダT2と接
続され、ロウデコーダT2はロウアドレスプリデコード
回路T3と接続されている。
【0118】ロウアドレスプリデコード回路T3には、
外部から入力されるロウアドレス信号A0〜An、該ロ
ウアドレス信号をラッチするための制御信号/RAS及
びテストモード信号/TEが入力される。
【0119】テストモード判定回路T4は制御信号/R
ASを受け、テストモード信号/TEをセンスアンプ制
御回路T1及びロウアドレスプリデコード回路T3に出
力する。ここで、テストモード判定回路T4は公知の回
路構成であるため、詳細な説明は省略する。
【0120】センスアンプ制御回路T1において、テス
トモード信号/TEがローレベル(オン状態)にあると
きにイコライズ信号/EQをローレベル(オフ状態)と
するタイミングは、ワード線WLmが活性化するタイミ
ングとセンスアンプSA(k)が起動するタイミングと
の間である。
【0121】図16は本実施形態に係るロウデコーダT
2及びロウアドレスプリデコーダT3の回路構成を示し
ている。図16に示すように、ロウアドレスプリデコー
ダT3は、ロウアドレス信号A0及びA1〜Anが入力
され、テストモード判定回路T4からのテストモード信
号/TEが入力されると、内部の遅延回路により遅延信
号/TEDを生成する。ロウアドレス信号A0が入力さ
れると、プリデコードの結果、第1のプリデコード信号
PA0Rとその相補信号/PA0Rが出力される。第1
のプリデコード信号PA0R,/PA0Rは、待機時に
ハイレベルであり、活性化時には選択される側がローレ
ベルとなる。さらに、第1のプリデコード信号PA0
R,/PA0Rは、遅延信号/TEDとのNAND演算
が実行されて第1のデコード信号A0Rとその相補信号
/A0Rを出力する。
【0122】一方、ロウアドレス信号A1〜Anはプリ
デコードの結果、第2のプリデコード信号PRD0〜P
RD2n が出力される。第2のプリデコード信号PRD
0〜PRD2n は待機時にハイレベルとなり、活性化時
には、ロウアドレス信号A1〜Anのうちのいずれか1
つの入力値に応じた一の信号が選択されてローレベルと
なる。さらに、第2のプリデコード信号PRD0〜PR
D2n は、テストモード信号/TEとのNAND演算が
実行されて第2のデコード信号RD0〜RD2n として
出力され、それぞれロウデコーダT2に入力される。
【0123】ロウデコーダT2において、第1のデコー
ド信号A0R,/A0Rと第2のデコード信号RD0〜
RD2n との論理組み合わせによって各ワード線WLm
の出力を制御する。
【0124】以下、前記のように構成された半導体記憶
装置の検査方法を図面に基づいて説明する。
【0125】図17は本発明の第4の実施形態に係る半
導体記憶装置の検査方法のタイミングチャートを示して
いる。
【0126】まず、図17に示すように、テストモード
信号/TEを立ち下げてテストモードに遷移させる。そ
の結果、図16に示すロウアドレスプリデコード回路T
3において、制御信号/RASによりロウアドレス信号
A0〜Anがラッチされる。続いて、ロウアドレス信号
A1〜Anはプリデコードされた後、テストモード信号
/TE信号がローレベルであるため、第2のプリデコー
ド信号PRD0〜PRD2n の値に関わらず第2のデコ
ード信号RD0〜RD2n はすべてハイレベルとなる。
ここで、ロウアドレス信号A0がハイレベルであれば、
第1のプリデコード信号PA0Rはローレベルとなり、
その相補信号/PA0Rはハイレベルのままである。
【0127】従って、第1のデコード信号A0R,/A
0RのうちのA0Rのみがハイレベルとなるため、図1
6に示すロウデコーダT2において、初期ワード線活性
化工程として、第1のデコード信号A0Rに制御される
第1のワード線群WL0,WL3,WL4,WL7,
〜,WLmのみが活性化される。この第1のワード線群
の活性化によって、メモリセルMC0(k),MC3
(k),MC4(k),MC7(k),〜,MCm
(k)がビット線BL(k)と接続される。このように
すると、図15に示すように、これらのメモリセルMC
0(k),MC3(k),MC4(k),MC7
(k),〜,MCm(k)は各スイッチトランジスタが
各キャパシタと導通状態であり、一方、ビット相補線/
BL(k)と接続されたメモリセルMC1(k),MC
2(k),MC5(k),MC6(k),〜,MCm
(k)の各スイッチトランジスタは非導通状態となる。
【0128】このような状態では、ビット線BL(k)
とビット相補線/BL(k)との容量の差が非常に大き
くなる。例えば、ビット線容量を200fF、メモリセ
ル容量を20fFとし、kの値を256とすると、ビッ
ト相補線/BL(k)の容量が200fFであるのに対
し、ビット線BL(k)の容量は2760fFとなり、
ビット線BL(k)とビット相補線/BL(k)との容
量比はおよそ14倍もあり、十分にアンバランス(非平
衡)である。
【0129】次に、図17に示すように、イコライズ信
号/EQを立ち下げ、ビット線対をハイインピーダンス
状態とした後、一般的なセンスアンプのように第2のセ
ンスアンプ駆動信号SANをローレベルに遷移させ、そ
の後、第1のセンスアンプ駆動信号SAPをハイレベル
に遷移させる。
【0130】このとき、第1のワード線群が活性化され
ている間にもイコライズ信号/EQがオン状態であるた
め、ビット線対BL(k),/BL(k)は共に同電位
のVBLPとなっている。この状態で各センスアンプS
A(k)を活性化させると、各ビット線対BL(k),
/BL(k)はビット線間の容量がアンバランスのまま
増幅される。従って、ビット線対が同電位且つビット線
間容量がアンバランスであるため、接地電源を供給する
第2のセンスアンプ駆動信号SANが、電源電圧を供給
する第1のセンスアンプ駆動信号SAPよりも先に起動
すれば、ビット線容量が小さいビット相補線/BL
(k)が、ビット線容量が大きいビット線BL(k)に
比べローレベルとなりやすい。その結果、ビット線BL
(k)がハイレベルに且つビット相補線/BL(k)が
ローレベルに増幅される。これにより、ビット線対BL
(k),/BL(k)間の電位が確定することにより、
メモリセルMC0(k),MC3(k),MC4
(k),MC7(k),〜,MCm(k)にはハイデー
タが書き込まれる。
【0131】次に、図17に示すように、図16に示す
ロウアドレスプリデコード回路T3の遅延回路からテス
トモード信号/TEの遅延信号/TEDが出力されるた
め、第1のプリデコード信号の相補信号/A0Rはハイ
レベルとなるので、後期ワード線活性化工程として、第
2のワード線群WL1,WL2,WL5,WL6,〜,
WLm−1がそれぞれハイレベルとなって活性化され
る。従って、すべてのビット線対BL(k),/BL
(k)の電位は確定しているため、それぞれビット相補
線/BL(k)と接続されているメモリセルMC1
(k),MC2(k),MC5(k),MC6(k),
〜,MCm−1(k)にはローデータが書き込まれるこ
とになる。その後、ワード線WLmを非活性状態とした
時点で書き込みが完了する。
【0132】このように、本実施形態によると、最初に
ビット線BL(k)とビット相補線/BL(k)との間
に容量差が生じるようにワード線WLmを活性化させ、
このビット線間の容量差を用いてセンス動作させること
により、ビット線間の電位差を確定する。次に、確定し
た電位差をメモリセルにそれぞれ書き込むため、あらか
じめ検査データをメモリセルに書き込むことなく、複数
のメモリセルに一括に検査データを書き込むことができ
る。従って、例えば、リフレッシュ回数をnとすると、
データ書き込み時間が2/nとなり、書き込み時間を短
縮できる。
【0133】なお、本実施形態においては、テストモー
ド時に、イコライズ信号/EQをオフ状態とするタイミ
ングをワード線WLmが活性化するタイミングとセンス
アンプSA(k)が起動するタイミングとの間に設定し
ている。これにより、ビット線BL(k)及びビット相
補線/BL(k)のうち容量が大きい方がハイデータと
なる。しかしながら、イコライズ信号/EQを通常のタ
イミング、すなわち、ワード線WLmを活性化する前に
オフ状態とする場合には、メモリセルMCm(k)に残
っている電荷量によってワード線WLm活性化後のビッ
ト線BL(k)の電位が確定するため、第1の実施形態
のように、あらかじめ所望のデータを書き込めば一括書
き込みが可能となる。
【0134】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0135】本実施形態は、ワード線一括立ち上げを行
なうバーンイン(B/I)ストレス印加方法であって、
検査時の低消費電力化を図る半導体記憶装置及びその検
査方法である。
【0136】図18は本発明の第5の実施形態に係る半
導体記憶装置の部分構成を示している。図18におい
て、図3に示す周辺回路の構成要素と同一の構成要素に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。図18
に示すように、本半導体記憶装置は、n本のワード線W
Ly(n)とm対のビット線対BLm,/BLmと、各
ワード線WLy(n)と各ビット線対BLm,/BLm
との交差部にメモリセルとを有するメモリセルアレイM
CA51と、ビット線対BLm,/BLm(m=1,
3,5,…)と接続された第1のセンスアンプ51と、
ビット線対BLm,/BLm(m=2,4,6,…)と
接続された第2のセンスアンプ52とを備えている。こ
こでは、図示の都合上、メモリセルアレイにMCA51
のみを図示しているが、複数のメモリセルアレイを想定
している。
【0137】本実施形態に係るテストモード制御回路T
C1は、テストモード時に活性化され、各センスアンプ
SA51,SA52を駆動する第1のテスト信号TE5
1及び第2のテスト信号TE52をセンスアンプ制御回
路SACTRL1に出力すると共に、全ワード線活性化
信号AWLをロウアドレスプリデコード回路PRDEC
1に出力する。
【0138】以下、前記のように構成された半導体記憶
装置の検査方法を図面に基づいて説明する。
【0139】図19は本発明の第5の実施形態に係る半
導体記憶装置の検査方法のタイミングチャートを示して
いる。メモリセルアレイMCA51のすべてのメモリセ
ルについて、一のビット線BLに接続されたメモリセル
には、一のトポロジーのデータ(いわゆるコラムバー)
を書き込む。例えば、メモリセルアレイMCA51のセ
ル配置が図13(a)及び(b)と同等であって、図2
0(a)に示す構成の場合に、ビット線BLに接続され
たメモリセル1A,1Bにローデータを、ビット相補線
/BLに接続されたメモリセル2A,2Bにハイデータ
を書き込むとする。また、図20(b)は、(a)にお
けるビット線BLに接続されたメモリセル1A,1Bの
データと、ビット相補線/BLに接続されたメモリセル
2A,2Bのデータとをすべて反転させたデータトポロ
ジーである。
【0140】ここでは、図20(a)に示すトポロジー
の場合を説明する。
【0141】まず、図19に示すように、全ワード線活
性化信号AWLを立ち下げて活性化し、全ワード線WL
yを立ち上げ、ビット線BLとビット相補線/BLへの
電化の再分配を行なう。
【0142】ここで、ビット線容量をCBとし、メモリ
セル容量をCSとして、例えば、ビット線容量CBのメ
モリセル容量CSに対する比の値(CB/CS)を10
とする。また、電源電圧をVINTとし、セルプレート
電圧VCPをVINT/2とし、ビット線プリチャージ
電圧VBLPをVINT/2とし、メモリセルのハイデ
ータの書き込み電圧をVINTとし、ローデータの書き
込み電圧を0V(ボルト)とする。さらに、一本のビッ
ト線BLにはx個のメモリセルが接続されているとす
る。但し、xは128又は256程度の数である。
【0143】従って、一組のビット線対BL,/BLに
着目すると、全ワード線WLyが一括して選択された後
のビット線BLの電位は、5VINT/(10+x)と
なる。その結果、例えば、xを128、電源電圧VIN
Tを2Vとすると、0.07Vとなることが分かる。一
方、ビット相補線BL/の電位は(10+2x)VIN
T/(2(10+x))となり、2V−0.07V=
1.93Vとなることが分かる。
【0144】このように、あらかじめ、すべてのメモリ
セルにコラムバー状にデータを書き込んでおき、すべて
のワード線WLyを一括に立ち上げると、センスアンプ
SA51,SA52を駆動することなく、該センスアン
プSA51,SA52を駆動した場合の約93%の電圧
振幅を得られることが分かる。この後、図19に示すよ
うに、第1のテスト信号TE51及び第2のテスト信号
TE52を共に活性化し、各センスアンプSA51,S
A52を駆動することにより、電圧振幅が100%とな
るまでにビット線対BL,/BLを動作させてもよい。
【0145】通常、メモリセルアレイがセンスアンプ列
によって16個に区画されている構成の場合には、通常
動作時において、そのうちの2列のセンスアンプ列が動
作する。これに対し、本実施形態に係る検査方法を用い
ると、17列のセンスアンプが同時に動作することにな
る。しかし、この場合でも全体の消費電流は通常動作時
と比較して、1メモリセルアレイ当たり7%の電流が低
減するため、全体で約60%(=7%×17/2)の消
費電流を減らすことが可能となる。すなわち、ワード線
一括立ち上げ時に、すべてのセンスアンプを駆動させて
も、センス動作による瞬時電流は通常時の値より小さく
することができる。
【0146】以下、図21に示すメモリセルの模式的な
断面図を参照しながら、バーンイン時にメモリセルのど
の部分がストレスを受けるかについて説明する。図21
に示すように、例えば、シリコンからなる基板11に
は、ゲート絶縁膜12を介してゲートとなるワード線W
Lが設けられている。
【0147】基板11の上部におけるゲート長方向には
+ 型ドレイン領域13及び第1のn型ソース領域14
Aが形成され、分離領域15を挟み第1のn型ソース領
域14Aと隣接するように第2のn型ソース領域14B
が形成されている。
【0148】n+ 型ドレイン領域13上にはコンタクト
21及びビット線BLが設けられ手いる。
【0149】第1のn型ソース領域14A及び第2のn
型ソース領域14B上にはそれぞれ第1のキャパシタセ
ルCS1及び第2のキャパシタセルCS2が設けられ、
第1のキャパシタセルCS1上には第1の上部電極SS
1が、第2のキャパシタセルCS2上には第2の上部電
極SS2が設けられ、第1の上部電極SS1及び第2の
上部電極SS2はこれらの上に設けられたセルプレート
により電気的に接続されている。
【0150】ここで、ワード線WLの電位がハイレベル
にあるとする。このとき、ビット線BLを0Vとしてロ
ーデータを書き込むと、n+ 型ドレイン領域13と第1
のn型ソース領域14Aとの電位も0Vとなるため、ワ
ード線(ゲート)WLとn+型ドレイン領域13及びワ
ード線(ゲート)WLと第1のn型ソース領域14Aと
のそれぞれの間に第1のストレス31が印加されること
になる。
【0151】次に、ビット線BLをVINTとしてハイ
データを書き込むと、基板11と第1のn型ソース領域
14A及び基板11と第2のn型ソース領域14Bとの
それぞれの間に第2のストレス32が印加される。通常
の半導体記憶装置のメモリセル領域はデータ保持時間を
確保するために基板電位を−1V程度としており、ハイ
データを書き込むと、基板11と各ソース領域14A,
14bとの界面に生じた結晶欠陥に起因する不良をスク
リーニングできる。
【0152】次に、第1の上部電極SS1をハイレベル
としたまま、図示されていないワード線を活性化するこ
とにより、第1の上部電極SS1と隣接する第2の上部
電極SS2をローレベルとなるように設定する。これ
は、一般的にはチェッカーパターンやコラムバーパター
ン等により実現できる。このようにすると、隣接メモリ
セル間の第3のストレス33を印加することができる。
すなわち、図20(a)及び(b)に示すように、ビッ
ト線BLとビット相補線/BLとの電位が異なるため、
ワード線WLy方向に互いに隣接するメモリセル同士に
対してストレスを印加できる。
【0153】このように、本実施形態においては、あら
かじめメモリセルアレイのすべてのメモリセルにコラム
バー状にデータを書き込んでおき、センス動作時の瞬時
電流値を極力小さくする構成について述べたが、本実施
形態に係るメモリセルアレイと異なるメモリアーキテク
チャの場合にはセンス動作時の瞬時電流値は異なってく
る。従って、メモリアーキテクチャによっては、あらか
じめデータをすべてのメモリセルに書き込まなくても、
ワード線一括立ち上げ時のセンス動作による瞬時電流値
を通常動作時と同程度に抑えることが可能となる。
【0154】本実施形態は、ワード線の一括立ち上げを
行なってバーンイン相当のストレス印加を行なう際に、
センス動作による瞬時電流を抑制することである。従っ
て、バーンインの効率を考えると、通常のバーンインに
おいては、ビット線対BL,/BLは完全振幅するのに
対し、図20(a)及び(b)に示したように、センス
アンプを駆動しない場合においては、ビット線対BL,
/BLの振幅が約7%小さくなる。
【0155】このことを考慮すると、通常のバーンイン
検査に相当するストレスを印加をするには、ワード線W
Ly当たりの印加時間を約7%長くする必要がある。
【0156】しかしながら、図19のタイミングチャー
トに示すように、第1のセンスアンプ駆動信号SAP及
び第2のセンスアンプ駆動信号SANを活性化させてセ
ンス動作を行なうことにより、ビット線対BL,/BL
の電位を完全振幅させることができるため、ストレス印
加時間を延長する必要はない。
【0157】以上述べてきたように、本実施形態による
と、ワード線一括立ち上げ技術を用いるバーンインスト
レス印加方法に関し、あらかじめ所定数のメモリセルに
所望のデータを書き込んでおき、一括立ち上げ時にセン
スアンプを駆動することなく90パーセント以上のスト
レス印加を行なえるようになる。
【0158】これにより、本実施形態は、図18に示す
ような通常のロウデコーダRDEC1に、テストモード
時にすべてのワード線WLyを同時に活性化するよう
に、テストモード制御回路TC1及びロウアドレスプリ
デコード回路PRDEC1を付加するだけで実現可能と
なる。さらに、テストモード時に第1のセンスアンプS
A51及び第2のセンスアンプSA52を駆動するセン
スアンプ制御回路SACTRL1を付加すれば、検査時
間を延長することなく、ビット線対BL,/BLが10
0%の振幅となる効率的なバーンイン検査を実施でき
る。
【0159】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0160】図22は本発明の第6の実施形態に係る半
導体記憶装置におけるメモリセルアレイとセンスアンプ
とその周辺回路との部分構成を示している。図22にお
いて、図4に示す構成用要素と同一の構成要素には同一
の符号を付すことにより説明を省略する。また、図示は
していないが、メモリセルアレイMCA51、テストモ
ード制御回路TC1及びロウアドレスプリデコード回路
PRDEC1は第5の実施形態と同等とする。
【0161】図4に示す周辺回路との差異は、ビット線
プリチャージイコライズ回路BEQ01にプリチャージ
電位VBLPを供給するVBLP供給線と接続されたビ
ット線電位発生回路VBLP01を有している点であ
る。
【0162】ビット線電位発生回路VBLP01は、通
常モード時は、電位VBLP(=VINT/2)を出力
する一方、テストモード時は、第1の制御信号VBLP
_0Vを受けて0Vを出力し、また、第2の制御信号V
BLP_VINTを受けてVINTを出力する。
【0163】本実施形態においても、メモリセルアレイ
の構成が図23(a)及び(b)に示す構成であり、こ
こでは、図23(a)に示す書き込みパターンでバーン
イン検査を効率よく行なえる検査方法を説明する。
【0164】まず、メモリセルアレイのすべてのメモリ
セルにローデータを書き込む。この状態で、ワード線W
Lyを一括して立ち上げると、ビット線BLとビット相
補線/BLの電位は、セル数及び電位が第5の実施形態
と同等とすると、いずれも0.07V程度となる。な
お、本実施形態においては、この後も第1のセンスアン
プSA51及び第2のセンスアンプSA52を駆動させ
ない。これは、ビット線対BL,/BL間においては、
0V近傍でわずかな電位差が起こり得るため、この電位
差がセンス動作によって0VとVINTと増幅されるの
で、ビット線BL及びビット相補線/BLの両方を同時
に0Vに設定できないからである。
【0165】このことは、図23(b)の場合も同様で
あり、ビット線BL,ビット相補線/BL線ともほぼV
INTに設定でき、このときもセンス動作は行なわな
い。
【0166】ところで、バーンインの効率を考えると、
通常のバーンインの場合には、ビット線対BL,/BL
は完全振幅するのに対し、図23(a)及び(b)の場
合は、ビット線対BL,/BLの振幅が約7%小さくな
る。従って、前述したように、通常のバーンイン相当の
ストレスと同等のストレスを印加をするには、ワード線
1本当たりの印加時間を約7%長くする必要がある。
【0167】また、印加時間を長くする替わりに、本実
施形態に係るビット線電位発生回路VBLP01を用い
てプリチャージ電位VBLPの値をコントロールするこ
とによりビット線対BL,/BLをそれぞれ完全に振幅
させることができる。
【0168】すなわち、モードレジスタ等を用いて、例
えば図23(a)に示すパターンとなるテストモードが
入力されたときに、プリチャージ電位VBLPの値が0
Vとなるように構成しておく。次に、すべてのワード線
WLyを活性化し、且つ、すべてのビット線BL及びビ
ット相補線/BLをほぼ0Vとする。その後、ビット線
プリチャージイコライズ回路BEQ01を活性化させる
ことにより、ビット線対BL,/BLの電位を互いに等
しくし、且つ、ビット線対BL,/BLの電位を0Vと
する。
【0169】同様に、図23(b)に示す書き込みパタ
ーンの場合には、モードレジスタ等によりテストモード
が設定された時点で、プリチャージ電位VBLPの電位
をVINTにまで引き上げるようにする。
【0170】なお、図22に示すビット線プリチャージ
イコライズ回路BEQ01がnMOSトランジスタによ
り構成されている場合には、該nMOSトランジスタの
ゲートを制御しているイコライズ信号EQに、VINT
よりも高い電位の電源、例えば、内部昇圧電源VPPを
用いるなどすることにより、nMOSトランジスタの出
力をVINTとすることができる。
【0171】本実施形態の特徴として、ワード線一括立
ち上げ技術を用いるバーンインストレス印加方法に関
し、あらかじめ所定数のメモリセルに、すべてローデー
タ又はハイデータを書き込んでおき、ローデータの場合
には、ビット線プリチャージイコライズ回路BEQ01
をプリチャージ電位VBLPが0Vとなるように動作さ
せる。これにより、読み出したビット線BL及びビット
相補線/BLを共に0Vにできる。同様に、ハイデータ
の場合には、ビット線プリチャージイコライズ回路BE
Q01をプリチャージ電位VBLPがVINTとなるよ
うに動作させて、読み出したビット線BL及びビット相
補線/BLを共にVINTにできる。
【0172】これにより、第5の実施形態と同様の回路
構成に対して、周辺回路にVBLPの出力を制御するビ
ット線電位発生回路VBLP01を付加することによ
り、メモリコアを変更することなく、ビット線対BL,
/BLの電位を容易に且つ確実にVINT又は0Vとす
ることができる。
【0173】本実施形態の場合は、センスアンプを駆動
しないため、さらに低消費電力化を図ることができる。
【0174】
【発明の効果】本発明の第1の半導体記憶装置及びその
検査方法によると、ワード線の一部を活性化して一部の
メモリセルにデータを書き込んでおき、ビット線に読み
出したこれらのデータ値を確定する。続いて、ビット線
に確定したデータを複数のワード線の残部の少なくとも
1本を活性化することにより、この確定したデータが、
残部のいずれかのワード線と接続され且つ確定した値を
有するビット線と接続されたメモリセルに一括に書き込
まれる。これにより、複数のメモリセルアレイに一括し
てデータを書き込めるので、リフレッシュ回数をnとす
ると、データ書き込み時間が2/nとなり、書き込み時
間を短縮できる。
【0175】第1の半導体記憶装置において、センスア
ンプ活性化手段が、通常動作時にセンスアンプを駆動す
る通常用駆動トランジスタと、通常用駆動トランジスタ
と並列に接続され、検査時にセンスアンプを駆動する検
査用駆動トランジスタとを有していると、該検査用駆動
トランジスタに通常動作時の動作パターン以外の動作を
独立に行なわせることができる。さらに、検査用駆動ト
ランジスタが、通常用駆動トランジスタよりもトランジ
スタサイズが小さいと、メモリセルアレイごとにセンス
アンプが設けられている場合に、すべてのセンスアンプ
が活性化したとしても、検査用駆動トランジスタは通常
用駆動トランジスタよりも電流駆動能力が小さいため、
瞬時電流を低減できるので、半導体記憶装置に過負荷に
よる損傷を与えるおそれがない。
【0176】第1の半導体記憶装置において、センスア
ンプ活性化手段が、センスアンプを駆動する駆動トラン
ジスタと、該駆動トランジスタのゲート電圧を制御する
電圧制御手段とを有していると、メモリセルアレイごと
にセンスアンプが設けられている場合に、すべてのセン
スアンプが活性化したとしても、駆動トランジスタの電
流駆動能力を通常動作時よりも小さくできるため、各セ
ンスアンプの駆動時に生じる瞬時電流を低減できる。
【0177】本発明の第2の半導体記憶装置及びその検
査方法によると、第1のワード線群又は第2のワード線
群のいずれか一方を活性化し、これにより選択されたビ
ット線群の容量がメモリセルの容量分だけ大きくなるこ
とを用いて、第1のビット線群と第2のビット線群との
電位を確定させる。続いて、後から活性化したワード線
群により選択されたメモリセル群に、該メモリセル群と
接続されているビット線から、この確定した電位のデー
タをコラムバー状に一括に書き込める。このため、複数
のメモリセルアレイに一括してデータを書き込めるの
で、リフレッシュ回数をnとすると、データ書き込み時
間が2/nとなり、書き込み時間を短縮できる。
【0178】第2の半導体記憶装置は、複数のビット線
対ごとの電位差を感知し増幅するセンスアンプをさらに
備えていると、活性化されたワード線により選択された
メモリセル群のビット線対の電位(データ)が確実に確
定されるため、この後に、非選択のワード線群を活性化
すると、後から活性化されたメモリセル群にも確定した
データを一括に書き込むことができる。
【0179】第2の半導体記憶装置は、複数のビット線
対ごとに、ビット線対の電位をほぼ等しくするイコライ
ズプリチャージとビット線対のインピーダンスの制御と
を行なうビット線イコライズプリチャージ回路とをさら
に備えていると、第1のビット線と第2のビット線とを
同電位にすることができる。さらに、活性メモリセル群
の容量は非活性メモリセル群の容量と比べてメモリセル
が持つセル容量分だけ大きくなるため、第1のビット線
及び第2のビット線のうち、一方がハイレベルとなり、
他方がローレベルとなるので、あらかじめ、所望のデー
タを書き込まなくても、ビット線対にハイレベル又はロ
ーレベルのデータ値を確定できる。
【0180】第2の半導体記憶装置の検査方法は、初期
ワード線活性化工程とビット線対増幅工程との間に、ビ
ット線対間の電位をほぼ等しくするイコライズプリチャ
ージと、ビット線対のハイインピーダンス化とを行なう
工程をさらに備えていると、あらかじめメモリセルに蓄
積されていたデータの値に関わらず、第1のビット線と
第2のビット線とを同電位にできる。従って、活性化さ
れたメモリセル群のビット線と非活性のメモリセル群の
ビット線との間の容量が非平衡な状態でビット線対の増
幅動作を行なうため、該ビット線間のデータ値が確定
し、後から活性化したメモリセル群に一括してデータを
確実に書き込める。
【0181】本発明の第3の半導体記憶装置の検査方法
によると、各メモリセルアレイごとに、複数のメモリセ
ルの大部分にビット線単位で同一のデータを書き込んだ
後、データが書き込まれたメモリセルと接続されたワー
ド線を活性化すると、センスアンプを動作させることな
く、データが書き込まれたメモリセルのビット線の電位
が、書き込まれたデータの所定値に近づく。このため、
バーンイン検査時の瞬時電流を低減しながら半導体記憶
装置にバーンインストレスを印加できる。
【0182】本発明の第4の半導体記憶装置の検査方法
によると、各メモリセルアレイの複数のメモリセルの大
部分に、ビット線対で互いに相補となるデータを書き込
んだ後、センスアンプ駆動回路及びイコライズ回路を共
にディセーブルとする。この後、複数のワード線のうち
の大部分を活性化するため、センスアンプを動作させる
ことなく、データが書き込まれたメモリセルのビット線
対の電位が書き込まれたデータの所定値に近づく。この
ため、バーンイン検査時の瞬時電流を低減しながら半導
体記憶装置にバーンインストレスを印加できる。
【0183】第4の半導体記憶装置の検査方法は、ワー
ド線活性化工程よりも後に、センスアンプ駆動回路を動
作可能状態とすることにより、センスアンプを活性化す
る工程をさらに備えていると、データが書き込まれたメ
モリセルのビット線対の電位を書き込まれたデータの所
定値にまで完全振幅させられるため、半導体記憶装置に
十分なバーンインストレスを印加できるようになる。
【0184】本発明の第5の半導体記憶装置の検査方法
によると、各メモリセルアレイの複数のメモリセルの大
部分に、ビット線対で互いに同一となるデータを書き込
んだ後、センスアンプ駆動回路及びイコライズ回路を共
に動作不可状態とする。この後、複数のワード線のうち
の大部分を活性化するため、センスアンプを動作させる
ことなく、データが書き込まれたメモリセルのビット線
対の電位が、書き込まれたデータの所定値に近づく。こ
のため、バーンイン検査時の瞬時電流を低減しながら半
導体記憶装置にバーンインストレスを印加できる。
【0185】第5の半導体記憶装置の検査方法は、ワー
ド線活性化工程よりも後に、イコライズ回路を動作可能
とする工程をさらに備えていると、ビット線対間で電位
差が生じていても、イコライズ回路により同電位となる
ので、通常のバーンイン検査と同等のストレスを印加で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
を概略的に示す全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
における複数のメモリセルアレイを示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
におけるロウデコーダ、ロウアドレスプリデコーダ及び
テストモード制御回路を示す構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
における周辺回路を示す部分構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置
の検査方法のタイミングチャートを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置
における複数のメモリセルアレイを示す構成図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置
におけるロウデコーダ、ロウアドレスプリデコーダ及び
テストモード制御回路を示す構成図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置
における周辺回路を示す部分構成図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置
の検査方法のタイミングチャートを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装
置の検査方法の優位性を示すためのメモリセルアレイに
データを書き込む様子を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装
置における複数のメモリセルアレイを示す構成図であ
る。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装
置におけるロウデコーダ、ロウアドレスプリデコーダ及
びテストモード制御回路を示す構成図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装
置におけるメモリセルアレイを示す平面構成図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装
置の検査方法のタイミングチャートを示す図である。
【図15】本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装
置を示す構成図である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装
置におけるロウデコーダ及びロウアドレスプリデコーダ
を示す構成図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装
置の検査方法のタイミングチャートを示す図である。
【図18】本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装
置を示す構成図である。
【図19】本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装
置の検査方法のタイミングチャートを示す図である。
【図20】(a)及び(b)は本発明の第5の実施形態
に係る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイを示す
平面構成図である。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装
置を示す部分断面構成図である。
【図22】本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装
置における周辺回路を示す部分構成図である。
【図23】(a)及び(b)は本発明の第6の実施形態
に係る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイを示す
平面構成図である。
【図24】従来の半導体記憶装置におけるメモリセルア
レイを示す平面構成図である。
【符号の説明】
WL ワード線 BL ビット線 /BL ビット相補線 A0〜Ax ロウアドレス信号 SAPB トランジスタ制御信号(通常時) SANB トランジスタ制御信号(通常時) SAPB_TEST トランジスタ制御信号(テスト
時) SANB_TEST トランジスタ制御信号(テスト
時) SAP 第1のセンスアンプ駆動信号 SAN 第2のセンスアンプ駆動信号 VBLP プリチャージ電位 EQ イコライズ信号 PMOS01 通常用p型駆動トランジスタ NMOS01 通常用n型駆動トランジスタ PMOS02 テスト用p型駆動トランジスタ NMOS02 テスト用n型駆動トランジスタ TE1 制御信号(第1のワード線活性化信号) TE2 制御信号(第1のワード線活性化信号) AWL 制御信号(第2のワード線活性化信号) TE21 第1のTEST信号 TE22 第2のTEST信号 TE101 第1のワード線活性化信号 TE102 第2のワード線活性化信号 TE103 第3のワード線活性化信号 A0〜An ロウアドレス信号 1A メモリセル 1B メモリセル 2A メモリセル 2B メモリセル MCA51 メモリセルアレイ AWL 全ワード線活性化信号 TE51 第1のTEST信号 TE52 第2のTEST信号 11 基板 12 ゲート絶縁膜 13 n+ 型ドレイン領域 14A 第1のn型ソース領域 14B 第2のn型ソース領域 21 コンタクト CS1 第1のキャパシタセル CS2 第2のキャパシタセル SS1 第1の上部電極 SS2 第2の上部電極 31 第1のストレス 32 第2のストレス 33 第3のストレス
フロントページの続き (72)発明者 縣 政志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G032 AA07 AB02 AC03 AE06 AE07 AE08 AG01 AK01 AK14 AK15 5B024 AA01 AA15 BA05 BA07 BA09 BA13 CA16 EA02 5B025 AD03 AD06 AD11 AD16 AE06 AE09 5L106 AA01 DD06 DD35 EE02 FF01 GG03 GG05 9A001 BB05 LL05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが、複数のワード線、複数のビ
    ット線及び複数のメモリセルを有する複数のメモリセル
    アレイと、前記複数メモリセルアレイの各ビット線と接
    続されたセンスアンプとを備えた半導体記憶装置におい
    て、 前記複数のメモリセルアレイごとに、前記複数のワード
    線のうちの一部のワード線を一括して選択し、選択した
    一部のワード線を活性化する第1のワード線活性化手段
    と、 活性化したワード線により選択されたメモリセルに所定
    データを書き込むデータ書き込み手段と、 前記所定データの値が確定する前の確定前データを、選
    択されたメモリセルから前記ビット線を通して前記セン
    スアンプに読み出すデータ読み出し手段と、 前記確定前データの値が確定して前記所定データとなる
    ように前記センスアンプを活性化するセンスアンプ活性
    化手段と、 前記複数のメモリセルアレイごとに、前記複数のワード
    線のうちの残部のワード線の少なくとも1本を活性化す
    ることにより、活性化したワード線によって選択された
    メモリセルに、確定した所定データを一括に書き込む第
    2のワード線活性化手段とを備えていることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記センスアンプ活性化手段は、 通常動作時に前記センスアンプを駆動する通常用駆動ト
    ランジスタと、 前記通常用駆動トランジスタと並列に接続され、検査時
    に前記センスアンプを駆動する検査用駆動トランジスタ
    とを有していることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記検査用駆動トランジスタは、前記通
    常用駆動トランジスタよりもトランジスタサイズが小さ
    いことを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記センスアンプ活性化手段は、 前記センスアンプを駆動する駆動トランジスタと、 前記駆動トランジスタのゲート電圧を制御する電圧制御
    手段とを有していることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 それぞれが第1のビット線及び第2のビ
    ット線からなる複数のビット線対と、 前記第1のビット線と接続された複数のメモリセルから
    なる第1のメモリセル群と、 前記第2のビット線と接続された複数のメモリセルから
    なる第2のメモリセル群と、 前記第1のメモリセル群の各メモリセルを制御する複数
    のワード線からなる第1のワード線群と、 前記第2のメモリセル群の各メモリセルを制御する複数
    のワード線からなる第2のワード線群と、 前記第1のワード線群及び第2のワード線群と接続さ
    れ、前記第1のワード線群又は第2のワード線群のいず
    れか一方を活性化するロウデコーダとを備えていること
    を特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のビット線対ごとの電位差を感
    知し増幅するセンスアンプをさらに備えていることを特
    徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記複数のビット線対ごとに、ビット線
    対の電位をほぼ等しくするイコライズプリチャージとビ
    ット線対のインピーダンスの制御とを行なうビット線イ
    コライズプリチャージ回路とをさらに備えていることを
    特徴とする請求項5に記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 それぞれが、複数のワード線、複数のビ
    ット線及び複数のメモリセルを有する複数のメモリセル
    アレイと、前記複数のメモリセルアレイの各ビット線と
    接続されたセンスアンプとを備えた半導体記憶装置の検
    査方法において、 前記複数のメモリセルアレイごとに、前記複数のワード
    線のうちの一部のワード線を一括して選択し、選択した
    一部のワード線を活性化する第1のワード線活性工程
    と、 活性化したワード線により選択されたメモリセルに所定
    データを書き込むデータ書き込み工程と、 前記所定データの値が確定する前の確定前データを、選
    択されたメモリセルから前記ビット線を通して前記セン
    スアンプに読み出すデータ読み出し工程と、 前記確定前データの値が確定して前記所定データとなる
    ように前記センスアンプを活性化するセンスアンプ活性
    化工程と、 前記複数のメモリセルアレイごとに、前記複数のワード
    線のうちの残部のワード線の少なくとも1本を活性化す
    ることにより、活性化したワード線によって選択された
    メモリセルに、確定した所定データを一括に書き込む第
    2のワード線活性化工程とを備えていることを特徴とす
    る半導体記憶装置の検査方法。
  9. 【請求項9】 前記センスアンプ活性化工程は、 通常動作時とは異なる駆動トランジスタを用いて前記セ
    ンスアンプを活性化する工程を含むことを特徴とする請
    求項8に記載の半導体記憶装置の検査方法。
  10. 【請求項10】 それぞれが第1のビット線及び第2の
    ビット線からなる複数のビット線対と、前記第1のビッ
    ト線と接続された複数のメモリセルからなる第1のメモ
    リセル群と、前記第2のビット線と接続された複数のメ
    モリセルからなる第2のメモリセル群と、前記第1のメ
    モリセル群の各メモリセルを制御する複数のワード線か
    らなる第1のワード線群と、前記第2のメモリセル群の
    各メモリセルを制御する複数のワード線からなる第2の
    ワード線群とを備えた半導体記憶装置の検査方法であっ
    て、 前記第1のワード線群及び第2のワード線群のうちの一
    方を活性化する初期ワード線活性化工程と、 活性化されたワード線と接続されているメモリセル群の
    ビット線対に対して増幅動作を行なうビット線対増幅工
    程と、 前記第1のワード線群及び第2のワード線群のうちの他
    方を活性化する後期ワード線活性化工程とを備えている
    ことを特徴とする半導体記憶装置の検査方法。
  11. 【請求項11】 前記初期ワード線活性化工程と前記ビ
    ット線対増幅工程との間に、 前記ビット線対間の電位をほぼ等しくするイコライズプ
    リチャージと、前記ビット線対のハイインピーダンス化
    とを行なう工程をさらに備えていることを特徴とする請
    求項10に記載の半導体記憶装置の検査方法。
  12. 【請求項12】 それぞれが、複数のワード線、複数の
    ビット線及び複数のメモリセルを有する複数のメモリセ
    ルアレイを備えた半導体記憶装置の検査方法であって、 前記各メモリセルアレイにおける前記メモリセルの大部
    分に、各ビット線ごとに同一のデータを書き込むデータ
    書き込み工程と、 前記複数のワード線のうち、前記データが書き込まれた
    メモリセルと接続されたワード線を活性化するワード線
    活性化工程とを備えていることを特徴とする半導体装置
    の検査方法。
  13. 【請求項13】 それぞれが、複数のワード線、複数の
    ビット線対及び複数のメモリセルを有する複数のメモリ
    セルアレイと、前記複数のメモリセルアレイの各ビット
    線対と接続されたセンスアンプと、前記センスアンプを
    駆動するセンスアンプ駆動回路と、前記複数のビット線
    対をイコライズするイコライズ回路とを備えた半導体記
    憶装置の検査方法であって、 前記各メモリセルアレイの前記複数のメモリセルに、ビ
    ット線対で互いに相補となるようにデータを書き込むデ
    ータ書き込み工程と、 前記センスアンプ駆動回路を動作不可状態とするセンス
    アンプ駆動回路不可工程と、 前記イコライズ回路を動作不可状態とするイコライズ回
    路不可工程と、 前記複数のワード線のうちの大部分を活性化するワード
    線活性化工程とを備えていることを特徴とする半導体記
    憶装置の検査方法。
  14. 【請求項14】 前記ワード線活性化工程よりも後に、 前記センスアンプ駆動回路を動作可能状態とすることに
    より、前記センスアンプを活性化する工程をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項13に記載の半導体記憶
    装置の検査方法。
  15. 【請求項15】 それぞれが、複数のワード線、複数の
    ビット線対及び複数のメモリセルを有する複数のメモリ
    セルアレイと、前記複数のメモリセルアレイの各ビット
    線対と接続されたセンスアンプと、前記センスアンプを
    駆動するセンスアンプ駆動回路と、前記複数のビット線
    対をイコライズするイコライズ回路とを備えた半導体記
    憶装置の検査方法であって、 前記各メモリセルアレイの前記複数のメモリセルに、ビ
    ット線対で互いに同一となるようにデータを書き込むデ
    ータ書き込み工程と、 前記センスアンプ駆動回路を動作不可状態とするセンス
    アンプ駆動回路不可工程と、 前記イコライズ回路を動作不可状態とするイコライズ回
    路不可工程と、 前記複数のワード線のうちの大部分を活性化するワード
    線活性化工程とを備えていることを特徴とする半導体記
    憶装置の検査方法。
  16. 【請求項16】 前記ワード線活性化工程よりも後に、 前記イコライズ回路を動作可能とする工程をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項15に記載の半導体記憶
    装置の検査方法。
  17. 【請求項17】 前記データ書き込み工程よりも前に、 前記ビット線対に書き込むデータと対応する値を用いて
    前記ビット線対のプリチャージを行なう工程をさらに備
    えていること特徴とする請求項15に記載の半導体記憶
    装置の検査方法。
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