JP2000172803A - 磁気記録カ―ド - Google Patents

磁気記録カ―ド

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JP2000172803A
JP2000172803A JP18498499A JP18498499A JP2000172803A JP 2000172803 A JP2000172803 A JP 2000172803A JP 18498499 A JP18498499 A JP 18498499A JP 18498499 A JP18498499 A JP 18498499A JP 2000172803 A JP2000172803 A JP 2000172803A
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Satoshi Ooume
聡 大梅
Masaaki Okamoto
正明 岡本
Shoji Aoyanagi
祥二 青柳
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の磁気記録カードの製造工程と大幅には異
ならず、従って、製造コストもあまり変わらないにもか
かわらず、セキュリティ性の高い新しいタイプの磁気記
録カードを提供すること。 【解決手段】カード用基材2と、カード用基材上に設け
られた保磁力が100Oe以下の軟質磁性材料を含む磁
気バーコード1と、該磁気バーコードが設けられた領域
と少なくとも重なる領域に設けられた磁気記録層3と、
該磁気バーコードが設けられた領域と重なる領域で、か
つ該磁気記録層より少なくとも上層側に設けられた非磁
性材料を主成分とする非磁性材のバー列6と、を備え、
かつ前記非磁性材のバー列の形状が最上層側から目視に
よって識別可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不正使用の防止が
可能なプリペイドカード、通行券、入場券等に使用され
る磁気記録カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気記録カードは、磁気記録層と
して300〜3000Oeの硬質磁性材料を、目的に応
じて1層または複数層設けただけのものが一般的であっ
て、さらにセキュリティ性を高める目的で、これらの磁
気記録面上もしくは反対面上に磁気バーコード,光学バ
ーコード,IRバーコード等の固定データを設けたりし
て各々の磁気記録カードが容易に偽造,変造されるのを
防いでいる。また、ソフトウェアの面からもデータの特
殊コード化やデータスクランブル等の対策が施され、磁
気記録カード類の不正使用の防止を行っている。
【0003】しかし、磁気記録カード類は、その磁気記
録情報が、基本的に書き換え可能であるため、情報の後
天的な書換えによる磁気カード偽造は常につきまとう問
題点となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの磁気カード類
の偽造防止策として、磁気ヘッドによる書き換え不能な
記録体である磁気バーコードを印刷により設けた磁気カ
ードが交通カード等に広く利用されている。例えば特開
昭54−118800号公報にバーコード部分に磁性
体、非磁性の材料からなる2種類の印刷インクを組み合
わせてバーコード状に印刷し、データ部分を構成し、目
視によっては判読不可能だが磁気センサーにて読取れば
磁気バーコードが認識でき、目的のデーターが読取れる
と提案されている。
【0005】しかし、実際の磁気カードの運用において
は、磁気バーコード部は磁気カードの表層部に設けて使
用されており、磁気バーコードのパターンは目視できる
状態にあるが、コード情報が容易に目視判読できないよ
う、磁気バーコード部と非磁性の材料からなるダミーバ
ーコード部を外観的に区別できないように製造し、外観
からの判読で磁気センサーの読取りデータが推定できな
いように印刷することが行われている。しかし磁気バー
コードとダミーバーコードの印刷のずれやインクの主材
料が異なるため外観上の微妙に違いが生じバーコードデ
ータが目視により判読される懸念がある。磁気バーコー
ド、ダミーバーコード用の2種類の版、2種類のインク
使用が原因で、印刷物に微妙な違いを生じ情報が目視判
読できる現実問題がある。
【0006】かかる市場の問題点を解決し、従来の磁気
カードの製造工程と大幅に異ならず、従って製造コスト
もあまり変わらないにもかかわらず、セキュリティ性の
高い新しいタイプの磁気記録カードを提供しようとする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気記録カ
ードは、カード用基材と、カード用基材上に設けられた
保磁力が100Oe以下の軟質磁性材料を含む磁気バー
コードと、該磁気バーコードが設けられた領域と少なく
とも重なる領域に設けられた磁気記録層と、該磁気バー
コードが設けられた領域と重なる領域で、かつ該磁気記
録層より少なくとも上層側に設けられた非磁性材料を主
成分とする非磁性材のバー列と、を備え、かつ前記非磁
性材のバー列の形状が最上層側から目視によって識別可
能である。
【0008】また、前記非磁性材のバー列が前記磁気記
録層上に設けられ、更に必要に応じて隠蔽層および/ま
たは感熱記録層を設けてもよい。また、前記非磁性材の
バー列が前記磁気記録層上に設けれた隠蔽層上に設けら
れ、更に必要に応じて感熱記録層を設けてもよい。ま
た、前記非磁性材のバー列が、前記磁気記録層より上側
に設けた感熱記録層上に設けられても良い。また、前記
磁気バーコードと前記磁気記録層が互いに異なる分散媒
を使用して形成されることも好ましい。更に、前記互い
に異なる分散媒のいずれかが水系の分散媒であることも
良い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、このような問題点を解
決するための方法として、磁気記録カードの基材上の所
定の領域に、保磁力が100Oe以下の磁性材料からな
る磁気バーコード部をインクジェット,電子写真法,ド
ットインパクト等のプリンターによる印字、グラビア,
スクリーン,オフセット等の印刷、転写等の方法により
設ける。さらに硬質磁性材料からなる磁気記録層が、磁
気バーコード部を隠蔽、被覆し、または磁気バーコード
部の最上部を露出して覆う。この時、磁気記録層自体の
表面を平滑化するように設けることが好ましい。この磁
気記録層や場合によって設けられる隠蔽層、感熱記録層
のいずれか一層の上に、更に非磁性の通常の印刷インク
を用いたダミー用通常インクのバー列を磁気バーコード
領域の直上層に印刷することによって、磁気バーコード
を設けた領域と重なる領域に設け、非磁性材のバー列の
形状が最上層側から目視によって識別可能にしている。
バー列とは一般のバーコードではなく、その一部の有る
無しでバーコードを構成するバーを全て備えた特殊な、
いわば特定の一種類のバーコードであり、既に情報を伝
達することがないものである。このように構成すると、
従来のように、目視によって磁気バーコードと非磁性の
バーコードを区別して判読しようとすることが本質的に
無意味になることを特徴とする磁気記録カードおよびそ
の製造方法を提供しようとするものである。
【0010】本発明による磁気記録カードの基材として
は、硬質塩ビ、PET、紙等のすでに一般的使用されて
いるカード用基材の中から、その要求特性に応じて選択
すれば良い。このようなカード用基材の上に、軟質磁性
体からなる磁気バーコード層を形成するが、磁気記録層
下に設けるためカード表面からの目視判読の可能性は極
端に少ない。更に、本発明は1種類の磁気インクをバー
コードデータ列に従って設けるため、磁気特性の異なる
磁気インクを用いる外観上のためのダミー印刷は必要な
い。
【0011】保磁力が100Oe以下の軟質磁性材料を
用いるのは、読取りの際のバイアス磁場による残留磁化
が極めて少ないため、マグネットビューアー等によって
もその磁化パターンが見えないため、データを簡単には
読み取れないようにするためである。このような低保磁
力の軟質磁性材料としては、Fe,Ni,Mn,Zn,
Co,パーマロイ,センダスト,鉄アモルファス、Mn
−Znフェライト,Ni−Znフェライト,FeS等の
金属、合金および金属化合物が使用できる。
【0012】本発明に用いる磁気バーコードインクの調
製方法は、上記軟質磁性材料を使用して、公知の製造方
法に従い、例えば水、有機溶剤等を分散媒として、ボー
ルミル、サンドグラインダー、アトライター等攪拌、粉
砕機等を使用して、合成樹脂等のバインダー、分散剤、
湿潤剤、帯電防止剤、可塑剤、滑剤、研磨材、消泡剤等
を同時に、または別々に懸濁、分散、溶解する等の処理
方法で調製される。
【0013】かかる合成樹脂バインダーとしては公知の
バインダー類が使用できる。例えばポリビニルアルコー
ル、スチレンマレイン酸共重合体、スチレンブタジエン
共重合体、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル酢酸ビニルビニルアルコール共重合体、メラミン樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、セルロース誘導体及び
これらと磁性材料と親和性向上せしめるため、官能基、
例えばスルホン基、スルホン酸基、カルボキシル基等で
変性した上記のバインダー等を単独または混合して用い
られる。
【0014】磁気バーコードをグラビア,スクリーン,
オフセット等の印刷により設ける。このバーコードは、
磁気インクを用いた磁気バーコードのみをデーターの情
報列に従って印刷する。印刷手段として特に限定はしな
いが、磁気バーコード出力としてシャープな高出力を得
やすいスクリーン印刷方式が好ましい。インクの盛り量
としてはインクの磁気特性にもよるが2〜20μm程度
が好ましい。
【0015】また、これらの磁気バーコードはカード基
材の全面に設けてもよいが、通常の運用情報である磁気
エンコードデータのR/W(リード/ライト)の読取の
正確性を保証するためには、磁気エンコードエリアを避
けて設けることが望ましい。そして、これらの磁気バー
コードパターンをデータとして取り扱うためには、例え
ば磁気センサーまたは検出用コイルによって読み取った
波形データをコード化し、暗号として磁気エンコードデ
ータ中に書込む方法または、磁気エンコードデータのフ
ォーマットをコード化したデータに応じて変更する等の
使用方法ができる。このようにして、同じ券種の磁気カ
ードであっても、軟質磁性材料による磁気バーコードデ
ータが異なるようにすれば、磁気エンコードデータが1
枚1枚異なった磁化パターンでエンコードされるため、
セキュリティ性は更に向上する。このような、磁気バー
コードパターンは、パターンが正確にコード化できるよ
うなS/N比が得られればよく、コンピューター用プリ
ンターのようにドットで構成されていても良い。
【0016】さらに、軟質磁性材料からなる磁気バーコ
ードを隠蔽かつ平滑化するように磁気記録層、隠蔽層、
感熱記録層および保護層等を適宜選択してグラビア,エ
アーナイフ,ブレード、エヤーナイフ、カーテンコー
タ、ダイ、リバースロールコータ、等のコーティング方
法を適宜選択して用いて設ける。
【0017】この際、先に設けてある磁気バーコードの
形状ができるだけ変形しないことが好ましい。この理由
は、磁気バーコードを形成するバーの縁部の俊鋭さが鋭
い程、磁気信号が明確に出やすいためである。このよう
な変形を抑える上で磁気バーコードを形成する際に使用
する分散媒と磁気記録層を形成する際に使用するそれと
異なるものにすることがある。その例としては極性の異
なるものにすることが挙げられる。具体的には例えば、
水系と有機溶剤系の組み合わせ、アルコール系と非アル
コール系の組み合わせ等があげられる。
【0018】磁気記録層としては1000Oe以上の保
磁力を有する一般的な磁気記録用の磁性粉で、例えば、
市場で流通している、飽和磁束密度10〜300emu
/g、保磁力1000〜8000エルステッド、粒径
0.01〜100μmの粉体状の鉄化合物、クロム化合
物、ニッケル化合物、コバルト化合物からなり、例えば
鉄、鉄鉱石、バリウムフェライト、γ−フェライト、コ
バルトドープγ−フェライト、ストロンチュウムフェラ
イト、クロム鋼、コバルト鋼、MK鋼、KS鋼、二酸化
クロム等、が挙げられこれらの球状、棒状、針状、フレ
ーク状、板状、不定形等の1種以上を単独または混合し
て用いる。磁気記録層用の塗工量としては0.3〜3.
0 Mx/CM程度である。
【0019】本発明に用いる磁気記録用塗料の調製方法
は、上記磁性材料を使用して、公知の製造方法に従い、
例えば水、有機溶剤等を分散媒として、ボールミル、サ
ンドグラインダー、アトライター、等攪拌、粉砕機等を
使用して、磁性材料、分散剤、バインダー、湿潤剤、帯
電防止剤、可塑剤、滑剤、研磨材、消泡剤等を同時に、
または別々に懸濁、分散、溶解する等の処理方法で調製
される。
【0020】かかる塗料中には磁性材料等を支持体に結
着する目的で使用されるバインダーとしては公知のバイ
ンダー類が使用できる。例えばポリビニルアルコール、
スチレンマレイン酸共重合体、スチレンブタジエン共重
合体、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
酢酸ビニルビニルアルコール共重合体、メラミン樹脂、
尿素樹脂、フェノール樹脂、セルロース誘導体及びこれ
らと磁性材料と親和性を向上せしめるため、官能基、例
えばスルホン基、スルホン酸基、カルボキシル基等で変
性した上記のバインダー等を単独または混合して用いら
れる。なお磁気特性の向上のため、スムーザー、スーパ
ーカレンダー、磁場配向器、研磨器、養生器、カール矯
正等を用いても良い。
【0021】また塗工磁性層を強化するものとして、ホ
ルマリン樹脂、イソシアネート化合物等が硬化剤として
用いられる。かかるバインダー類は、通常全固形分の1
〜60重量%、好ましくは10〜50重量%程度配合さ
れる。
【0022】本発明の磁気バーコードのダミーのために
設ける非磁性の通常インクを用いたバー列は磁気カード
の磁気記録層、隠蔽層、感熱記録層等の中間層上に設
け、利用者には磁気バーコードがそのバー列中に混在さ
れていると見えるよう印刷する。印刷インクとしては無
機顔料、有色顔料、金属性顔料、カーボンブラック等の
非磁性の顔料にビヒクルとしてアマニ油ワニス、フェノ
ール樹脂ワニス、アクリル樹脂、石油樹脂、ロジン誘導
体、セルロース誘導体等等に、粘度調節剤、乾燥用調節
剤を使用し、液状、ペースト状に調製し、酸化重合、加
熱乾燥、紫外線硬化方式等、凸版、オフセット、グラビ
ヤ等により印刷する。更に例えばアルミフレーク、ウレ
タン樹脂等からなる保護層、感熱記録層を塗工し、更に
OPニスを印刷して良い。このバー列はその上に必要に
応じて隠蔽層、感熱記録層、保護層等が設けられる。そ
の際に少なくとも、そのバー列の凹凸の形状が最上層側
から目視によって識別可能になっている必要がある。す
なわち、具体的には凹凸形状の輪郭が分かる、色彩等の
違いが表面で認識できる、等の場合である。例えば、バ
ー列より上に形成される層を非常に厚く形成したり、形
成後スムージングを行う等のことをするとこのような識
別が不可能になる。
【0023】また本発明の磁気カードの機能を多様化す
るため、両面磁気塗工、両面感熱層塗工、多層磁性層
化、保護層、磁気シールド層、熱破壊記録層、印刷、凹
凸加工、光学マーク、図柄印刷等の加工を行うこともで
きる。必要な加工を行った後、カードサイズにオス、メ
ス刃を有するプレス機等で打ち抜きを行いカード化す
る。
【0024】本発明による磁気カードは、従来のような
磁気カードの表面層側にダミーバーを含む磁気バーコー
ド情報とは異なり、磁気バーコード印刷が磁気記録層と
ペット基材間に設けられるため、磁気バーコードデータ
が表面から目視判読が困難になり、1種類の磁性インク
を用いて印刷するため、従来のダミーバーを用いた2種
類インクの印刷に比べ、磁気バーコードの見当違いもな
く、同一の価値や機能を持ったカードが能率的に製造で
きる。このようににしてできたカード表面上に、磁性バ
ーコード層の所定の領域の上層に磁気バーコードの撹乱
のための非磁性のバー列を1種類のインクを用いて印刷
するため、外観上は従来のカード表層部に、磁気バーコ
ードとダミーバーコードを両方印刷したカードと同様に
なる。
【0025】その磁気バーコードデータ層の表層に設け
られた磁気バーコード部に相当するダミーの通常の印刷
インクによるバー列は1種類のインクからなるため利用
者には磁気バーコードの目視解読は全く意味をもたなく
なるので、従来のような磁気バーコードと非磁気バーコ
ードの判読の回避策として、印刷インクの製造技術と精
密印刷技術による方法を取ることに較べて、より簡便で
信頼性の高い磁気記録カードシステムを提供することが
可能となる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明の磁気カードお
よびその製造方法について、詳細に説明する。
【0027】〔実施例1〕図1に本発明の一実施例の磁
気記録カードの断面図を示した。以下この図を参照しつ
つ説明する。 (1)基材2となる乳白PETフィルム188μmに、
軟磁性材料鉄アモルファス(保磁力10エルステッド)
の偏平粒子の平均粒子3μm65重量部、ウレタン樹脂
25重量部にシクロヘキサノン10重量部使用し乳鉢を
用いて混練りして得たインキをスクリーンを用いて形状
として、走行方向に巾1mm、走行方向に直角方向に、
巾5mm、印刷高さ10μmになるようにバーコード1
を10mmピッチで印刷を行った。 (2)ついで以下の磁性塗料を調製した。 平均粒径 0.7ミクロンのバリウムフェライト 100 重量部 エスレックA(積水化学社製) 10 重量部 ニッポラン 2304(日本ポリウレタン社製) 10 重量部 コロネートL (日本ポリウレタン社製) 5 重量部 レシチン 1 重量部 メチルエチルケトン 75 重量部 カーボンブラック 2 重量部 トルエン 150 重量部 次いで、マイヤーバーを用いて該磁性塗料を該基材上に
塗工し、未乾燥のうちに、3000ガウスのNN対向永
久磁石間で配向器処理を行い、角型比88%飽和磁束密
度 1.5Mx/cm2の磁気特性を有する磁気記録層3を形成し
た。更に、アルミフレークからなる厚み3μmで銀白色
の隠蔽層4、厚み4μmで透明のロイコ染料系感熱記録
層5を塗工、形成した。 (3)更に先にスクリーン印刷にて設けた磁気バーコー
ド1の位置に重なる位置に相当するロイコ染料系感熱記
録層5上の領域に、走行方向に巾1mm、走行方向に直
角方向に、巾5mm印刷高さ1μmで5mmピッチのバ
ー列6を形成した。実際には非磁性材料よりなる白色の
バー列6のオフセット印刷を紫外線下で行った。その
後、厚み2μmで透明のポリビニルアルコール系保護層
7を塗工した。
【0028】プレス機を使用してカードを打ち抜き、試
作した。走行中のカードの磁性層面に外部磁界を印加し
ながらリングヘッドを接して磁気出力をチェックしたと
ころ外観的に5mmピッチのバー列の存在下に磁気バー
コード位置に10mmピッチの磁気出力が検出された。
この磁気出力の一例を図2に示した。図2は本発明によ
る磁気記録カードの固有データの読み取り波形の一例を
示す図。またバー列6はポリビニルアルコール系保護層
7の上から容易に目視で識別できた。
【0029】〔実施例2〕実施例1の鉄アモルファスの
代わりにMn−Znフェライト(保磁力50エルステッ
ド)を使用し、オフセット印刷の代わりにフレキソ印刷
によってバー列を隠蔽層上に形成した以外は実施例1と
同様にして、基材2、磁気記録層3、アルミフレークか
らなる隠蔽層4、バー列6、ロイコ染料系感熱記録層
5、ポリビニルアルコール系保護層7を順次有する磁気
塗工シートを得た。プレス機を使用してカードに打ち抜
きした。走行中のカードの磁性層面に高感度の外部磁界
付き磁気センサーを接して磁気出力をチェックしたとこ
ろ磁気バーコード位置に磁気出力が検出された。またバ
ー列6はポリビニルアルコール系保護層7の上から凹凸
の陰影により容易に目視で識別できた。
【0030】〔実施例3〕実施例1の鉄アモルファスの
代わりにパーメンジュール(保磁力20エルステッド)
を使用し、バー列を磁気記録層上に形成した以外は実施
例1と同様にして基材2、磁気記録層3、バー列6、ア
ルミフレークからなる隠蔽層4、ロイコ染料系感熱記録
層5、ポリビニルアルコール系保護層7を順次有する磁
気塗工シートを得た。プレス機を使用してカードに打ち
抜きした。走行中のカードの磁性層面に高感度の外部磁
界付き磁気センサーを接して磁気出力をチェックしたと
ころ磁気バーコード位置に磁気出力が検出された。また
バー列6はポリビニルアルコール系保護層7の上から凹
凸の陰影により目視で識別できた。
【0031】〔実施例4〕実施例1のバーコードを印刷
する際に使用するインキにレシチンを1重量部加えた他
は実施例1と同様のインキを使用して実施例1と同様に
バーコードを印刷した。更に磁性塗料として以下の塗料
を調整した。 平均粒径 0.7ミクロンのバリウムフェライト 100 重量部 ウレタンラテックス(大日本インキ社製) 20 重量部 ポリカルボン酸ナトリウム 2 重量部 スチレンマレイン酸ナトリウム 2 重量部 消泡剤 0.1 重量部 カーボンブラック 1 重量部 水 180 重量部 配向処理以下の工程を実施例1と同様に行って、基材
2、磁気記録層3、アルミフレークからなる隠蔽層4、
バー列6、ロイコ染料系感熱記録層5、ポリビニルアル
コール系保護層7を順次有する磁気塗工シートを得た。
プレス機を使用してカードに打ち抜きした。走行中のカ
ードの磁性層面に高感度の外部磁界付き磁気センサーを
接して磁気出力をチェックしたところ磁気バーコード位
置に磁気出力が検出された。またバー列6はポリビニル
アルコール系保護層7の上から凹凸の陰影により容易に
目視で識別できた。
【0032】〔実施例5〕実施例1のバーコードを印刷
する際に使用するインキにコロネートL(日本ポリウレ
タン社製)を1重量部加えた他は実施例1と同様のイン
キを使用して実施例1と同様にバーコードを印刷した。
更に磁性塗料として実施例1と同様の塗料を使用して塗
工、配向処理以下の工程を実施例1と同様に行って、基
材2、磁気記録層3、アルミフレークからなる隠蔽層
4、バー列6、ロイコ染料系感熱記録層5、ポリビニル
アルコール系保護層7を順次有する磁気塗工シートを得
た。プレス機を使用してカードに打ち抜きした。走行中
のカードの磁性層面に高感度の外部磁界付き磁気センサ
ーを接して磁気出力をチェックしたところ磁気バーコー
ド位置に磁気出力が検出された。またバー列6はポリビ
ニルアルコール系保護層7の上から凹凸の陰影により容
易に目視で識別できた。
【0033】〔比較例1〕実施例1のカード基材にバリ
ウムフェライト(保磁力2000エルステッド)を使用
した以外は同様にして磁気塗工シートを得た。プレス機
を使用してカードを打ち抜き、試作した。走行中のカー
ドの磁性層面に外部磁界付きリングヘッドを接して磁気
出力をチェックしたところ磁気バーコードに相当する出
力は検出されなかった。
【0034】〔評価〕各実施例で得られたサンプルにつ
いて磁気出力の結果を比較した。同一条件では実施例4
および5の磁気バーコードから得られる出力は、実施例
1〜3の磁気バーコードから得られる出力に対して2〜
3割大きかった。
【0035】
【発明の効果】従来の磁気記録カードの製造工程と大幅
には異ならず、従って製造コストもあまり変わらないに
も拘らず、セキュリティ性の高い新しいタイプの磁気記
録カードであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気記録カードの断面図。
【図2】本発明による磁気記録カードの固有データの読
み取り波形の一例を示す図。
【符号の説明】
1 磁気バーコード 2 基材 3 磁気記録層 4 隠蔽層 5 保護層 6 非磁性材のバー列

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード用基材と、カード用基材上に設けら
    れた保磁力が100Oe以下の軟質磁性材料を含む磁気
    バーコードと、該磁気バーコードが設けられた領域と少
    なくとも重なる領域に設けられた磁気記録層と、該磁気
    バーコードが設けられた領域と重なる領域で、かつ該磁
    気記録層より少なくとも上層側に設けられた非磁性材料
    を主成分とする非磁性材のバー列と、を備え、かつ前記
    非磁性材のバー列の形状が最上層側から目視によって識
    別可能な磁気記録カード。
  2. 【請求項2】前記非磁性材のバー列が前記磁気記録層上
    に設けられ、更に必要に応じて隠蔽層および/または感
    熱記録層を設けた請求項1記載の磁気記録カード。
  3. 【請求項3】前記非磁性材のバー列が前記磁気記録層上
    に設けれた隠蔽層上に設けられ、更に必要に応じて感熱
    記録層を設けた請求項1記載の磁気記録カード。
  4. 【請求項4】前記非磁性材のバー列が前記磁気記録層よ
    り上側に設けた感熱記録層上に設けられた請求項1記載
    の磁気記録カード。
  5. 【請求項5】前記磁気バーコードと前記磁気記録層が互
    いに異なる分散媒を使用して形成された請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の磁気記録カード。
  6. 【請求項6】前記互いに異なる分散媒のいずれかが水系
    の分散媒である請求項5記載の磁気記録カード。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009064273A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Yokohama National Univ 印刷物への識別情報の付与方法、識別情報を付与した印刷物、および印刷物のセキュリティ管理システム

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