JP2000172775A - 乗算回路およびota - Google Patents
乗算回路およびotaInfo
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- JP2000172775A JP2000172775A JP10352285A JP35228598A JP2000172775A JP 2000172775 A JP2000172775 A JP 2000172775A JP 10352285 A JP10352285 A JP 10352285A JP 35228598 A JP35228598 A JP 35228598A JP 2000172775 A JP2000172775 A JP 2000172775A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】トランジスタのキャリアの移動度の減少のよる
影響をなくし、半導体集積回路上に形成して好適とされ
るMOS乗算回路、及び、MOS OTAの提供。 【解決手段】ゲート・ソース間に一定電圧が印加された
第1から第4のトランジスタがソースを共通接続されて
定電流源で駆動されて線形領域で動作する第1から第4
のトランジスタを含み、第1の入力電圧をV1、第2の
入力電圧をV2とし、V3を任意の電圧とし、a、b、c
を任意の定数とすると、前記第1から第4のトランジス
タのドレインにはそれぞれ、aV1+bV2+V3、(a
−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3の電圧
が印加され、第1から第4のトランジスタは線形領域で
動作し、第1と第4のトランジスタのドレイン電流の和
電流と第2と第3のトランジスタのドレイン電流の和電
流との差電流を出力電流とし、第1の入力電圧と第2の
入力電圧との積に比例する電流を出力する。
影響をなくし、半導体集積回路上に形成して好適とされ
るMOS乗算回路、及び、MOS OTAの提供。 【解決手段】ゲート・ソース間に一定電圧が印加された
第1から第4のトランジスタがソースを共通接続されて
定電流源で駆動されて線形領域で動作する第1から第4
のトランジスタを含み、第1の入力電圧をV1、第2の
入力電圧をV2とし、V3を任意の電圧とし、a、b、c
を任意の定数とすると、前記第1から第4のトランジス
タのドレインにはそれぞれ、aV1+bV2+V3、(a
−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3の電圧
が印加され、第1から第4のトランジスタは線形領域で
動作し、第1と第4のトランジスタのドレイン電流の和
電流と第2と第3のトランジスタのドレイン電流の和電
流との差電流を出力電流とし、第1の入力電圧と第2の
入力電圧との積に比例する電流を出力する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗算回路に関し、特
に半導体集積回路上に形成されるCMOS乗算回路及び
Bi−MOS乗算回路とCMOS OTA(オペレーシ
ョナルトランスコンダクタンスアンプ)及びBi−MO
S OTAに関する。
に半導体集積回路上に形成されるCMOS乗算回路及び
Bi−MOS乗算回路とCMOS OTA(オペレーシ
ョナルトランスコンダクタンスアンプ)及びBi−MO
S OTAに関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明の関連する技術について、以下
の刊行物が参照される。
の刊行物が参照される。
【0003】文献1.特開平7−57026号公報. 文献2.Jun and D.M. Kim,“Phase−Tunable CMOS
Triode Transconductor,”IEE Electronics Lette
rs 8th January 1998 Vol. 34, No. 1, pp. 72−7
4.
Triode Transconductor,”IEE Electronics Lette
rs 8th January 1998 Vol. 34, No. 1, pp. 72−7
4.
【0004】従来の線形領域で動作するMOSトランジ
スタを利用した乗算器コア回路として、図8に示すよう
に、2つのトランジスタからなるMOS乗算器コア回路
が知られている。すなわち、ソースが互いに接続されて
電圧V2が印可されるMOSトランジスタM1、M2を
備え、MOSトランジスタM1、M2のドレインには電
圧V1が印可されゲートにはそれぞれ電圧V3、V4が印
可される。
スタを利用した乗算器コア回路として、図8に示すよう
に、2つのトランジスタからなるMOS乗算器コア回路
が知られている。すなわち、ソースが互いに接続されて
電圧V2が印可されるMOSトランジスタM1、M2を
備え、MOSトランジスタM1、M2のドレインには電
圧V1が印可されゲートにはそれぞれ電圧V3、V4が印
可される。
【0005】基板効果とチャネル長変調を無視するとM
OSトランジスタのドレイン電流I Dは、次の3つの動
作領域により、それぞれ式(1a)乃至(1c)で表さ
れる。
OSトランジスタのドレイン電流I Dは、次の3つの動
作領域により、それぞれ式(1a)乃至(1c)で表さ
れる。
【0006】ピンチ領域では、 ID=0 (VGS≦VTH) …(1a)
【0007】線形領域では、 ID=2β(VGS−VTH−VDS/2)VDS (VDS≦VGS−VTH) …(1b)
【0008】飽和領域では、 ID=β(VGS−VTH)2 (VGS≧ VGS−VTH) …(1c)
【0009】ただし、β=μ(COX/2)(W/L)は
トランスコンダクタンスパラメータであり、μはキャリ
アの実効モビリティ、COXは単位面積当たりのゲート酸
化膜容量、W、Lは、それぞれゲート幅、ゲート長、V
THはスレッショルド電圧、V GSはゲート・ソース間電
圧、VDSはドレイン・ソース間電圧である。
トランスコンダクタンスパラメータであり、μはキャリ
アの実効モビリティ、COXは単位面積当たりのゲート酸
化膜容量、W、Lは、それぞれゲート幅、ゲート長、V
THはスレッショルド電圧、V GSはゲート・ソース間電
圧、VDSはドレイン・ソース間電圧である。
【0010】図8において、MOSトランジスタM1、
M2に流れる電流ID1、ID2は、それぞれ次式(2)、
(3)で与えられる。
M2に流れる電流ID1、ID2は、それぞれ次式(2)、
(3)で与えられる。
【0011】 ID1=2β{(V3−V2−VTH)−(V1−V2)/2}(V1−V2) …(2)
【0012】 ID2=2β{(V4−V2−VTH)−(V1−V2)/2}(V1−V2) …(3)
【0013】したがって、電流ID1、ID2の差電流ΔI
(=ID1−ID2)は次式(4)と求まり、線形領域で動
作する2つのMOSトランジスタは乗算器コア回路とな
ることがわかる。
(=ID1−ID2)は次式(4)と求まり、線形領域で動
作する2つのMOSトランジスタは乗算器コア回路とな
ることがわかる。
【0014】 ΔI=ID1−ID2=2β(V1−V2)(V3−V4) …(4)
【0015】図8に示した2つのトランジスタからなる
MOS乗算器コア回路は、共通ソース電圧を任意の電圧
値VSに設定すると、図9に示すように、4トランジス
タからなるMOS乗算器コア回路に変形できる。図9を
参照すると、MOSトランジスタM1、M2、M3、M
4のソースは共通接続され、MOSトランジスタM1、
M4のゲートには電圧V3、MOSトランジスタM2、
M3のゲートには電圧V4が印加され、MOSトランジ
スタM1、M2、M3、M4のドレインには電圧V1、
V2、V3、V4が印加される。
MOS乗算器コア回路は、共通ソース電圧を任意の電圧
値VSに設定すると、図9に示すように、4トランジス
タからなるMOS乗算器コア回路に変形できる。図9を
参照すると、MOSトランジスタM1、M2、M3、M
4のソースは共通接続され、MOSトランジスタM1、
M4のゲートには電圧V3、MOSトランジスタM2、
M3のゲートには電圧V4が印加され、MOSトランジ
スタM1、M2、M3、M4のドレインには電圧V1、
V2、V3、V4が印加される。
【0016】図9において、線形領域で動作するMOS
トランジスタM1、M2、M3、M4に流れる電流
ID1、ID2、ID3、ID4は、それぞれ次式(5)乃至
(8)で与えられる。
トランジスタM1、M2、M3、M4に流れる電流
ID1、ID2、ID3、ID4は、それぞれ次式(5)乃至
(8)で与えられる。
【0017】 ID1=2β{(V3−VS−VTH)−(V1−VS)/2}(V1−VS) …(5)
【0018】 ID2=2β{(V4−VS−VTH)−(V1−VS)/2}(V1−VS) …(6)
【0019】 ID3=2β{(V4−VS−VTH)−(V2−VS)/2}(V2−VS) …(7)
【0020】 ID4=2β{(V3−VS−VTH)−(V2−VS)/2}(V2−VS) …(8)
【0021】したがって、MOSトランジスタM1とM
3に流れる電流ID1、ID3の和電流と、MOSトランジ
スタM2とM4に流れる電流ID2、ID4の和電流の差電
流ΔIは次式(9)と求まる。
3に流れる電流ID1、ID3の和電流と、MOSトランジ
スタM2とM4に流れる電流ID2、ID4の和電流の差電
流ΔIは次式(9)と求まる。
【0022】 ΔI=(ID1+ID3)−(ID2+ID4) =2β(V1−V2)(V3−V4) …(9)
【0023】すなわち線形領域で動作する4つのMOS
トランジスタM1〜M4は、乗算器コア回路となること
がわかる。
トランジスタM1〜M4は、乗算器コア回路となること
がわかる。
【0024】従来の線形領域で動作するMOSトランジ
スタを用いた4つのMOSトランジスタからなる乗算器
コア回路を利用した乗算回路として、図10に示すよう
なBi−MOS乗算回路が知られている。
スタを用いた4つのMOSトランジスタからなる乗算器
コア回路を利用した乗算回路として、図10に示すよう
なBi−MOS乗算回路が知られている。
【0025】図10において、ソースが共通接続され定
電流源I0で駆動され、線形領域で動作するMOSトラ
ンジスタM1、M2、M3、M4からなるクァドリテー
ルセルは、図8に示した乗算器コア回路を構成してお
り、バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は
レベルシフトと電流取り出し用素子として用いられてい
る。すなわち、図10を参照すると、MOSトランジス
タM1、M2、M3、M4のソースは共通接続され定電
流源I0に接続され、MOSトランジスタM1、M4の
ゲートには電圧V3、MOSトランジスタM2、M3の
ゲートには電圧V4が印加され、MOSトランジスタM
1、M2、M3、M4のドレインにはそれぞれトランジ
スタQ1、Q2、Q3、Q4のエミッタが接続されてお
り、トランジスタQ1、Q2のベースは共通接続されて
電圧V1が印加され、トランジスタQ3、Q4のベース
は共通接続されて電圧V2が印加され、トランジスタQ
1、Q3のコレクタ同士、トランジスタQ2、Q4のコ
レクタ同士が接続され、それぞれ抵抗RLを介して電源
VCCに接続する。
電流源I0で駆動され、線形領域で動作するMOSトラ
ンジスタM1、M2、M3、M4からなるクァドリテー
ルセルは、図8に示した乗算器コア回路を構成してお
り、バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4は
レベルシフトと電流取り出し用素子として用いられてい
る。すなわち、図10を参照すると、MOSトランジス
タM1、M2、M3、M4のソースは共通接続され定電
流源I0に接続され、MOSトランジスタM1、M4の
ゲートには電圧V3、MOSトランジスタM2、M3の
ゲートには電圧V4が印加され、MOSトランジスタM
1、M2、M3、M4のドレインにはそれぞれトランジ
スタQ1、Q2、Q3、Q4のエミッタが接続されてお
り、トランジスタQ1、Q2のベースは共通接続されて
電圧V1が印加され、トランジスタQ3、Q4のベース
は共通接続されて電圧V2が印加され、トランジスタQ
1、Q3のコレクタ同士、トランジスタQ2、Q4のコ
レクタ同士が接続され、それぞれ抵抗RLを介して電源
VCCに接続する。
【0026】図10において、MOSトランジスタM
1、M2、M3、M4の共通ソース電位をVSとし、ド
レイン電流をそれぞれID1、ID2、ID3、ID4とし、バ
イポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベース
・エミッタ間電圧を、それぞれVBE1、VBE2、VBE3、
VBE4とすると、Bi−MOS乗算回路の差動出力電流
ΔI、トランジスタQ1、Q3のコレクタ電流の和電流
と、トランジスタQ2、Q4のコレクタ電流の和電流の
差電流は、次式(10)で与えられる。
1、M2、M3、M4の共通ソース電位をVSとし、ド
レイン電流をそれぞれID1、ID2、ID3、ID4とし、バ
イポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベース
・エミッタ間電圧を、それぞれVBE1、VBE2、VBE3、
VBE4とすると、Bi−MOS乗算回路の差動出力電流
ΔI、トランジスタQ1、Q3のコレクタ電流の和電流
と、トランジスタQ2、Q4のコレクタ電流の和電流の
差電流は、次式(10)で与えられる。
【0027】 ΔI=(ID1+ID3)−(ID2+ID4) =2β{V3−VS−VTH−(V1−VBE1−VS)/2}(V1−VBE1−VS) +2β{V4−VS−VTH−(V2−VBE3−VS)/2}(V1−VBE3−VS) −2β{V4−VS−VTH−(V1−VBE2−VS)/2}(V1−VBE2−VS) −2β{V3−VS−VTH−(V2−VBE4−VS)/2}(V2−VBE4−VS) =2β[(V3−VS−VTH)(V1−V2−VBE1+VBE4) −(V4−VS−VTH)(V1−V2−VBE2+VBE3) −1/2{(V1+V2−VBE1−VBE4−2VS)(V1−V2−VBE1+VBE4) −(V1+V2−VBE2−VBE3−2VS)(V1−V2−VBE2+VBE3)}] …(10)
【0028】ここで、バイポーラトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作していることから、 VBE1≒VBE2≒VBE3≒VBE4≒0.7V と近似すると、上式(10)は次式(11)と近似され
る。
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作していることから、 VBE1≒VBE2≒VBE3≒VBE4≒0.7V と近似すると、上式(10)は次式(11)と近似され
る。
【0029】 ΔI≒2β(V1−V2)(V3−V4) …(11)
【0030】したがって、近似的に2つの差動入力電圧
(V1−V2)と(V3−V4)の積が得られ、4象限乗算
器が実現される。しかしながら、出力回路を簡略化して
抵抗負荷としているために、差動をとらない出力電圧に
はMOSトランジスタの持つ2乗項が残るために、線形
性がさらに劣化する。
(V1−V2)と(V3−V4)の積が得られ、4象限乗算
器が実現される。しかしながら、出力回路を簡略化して
抵抗負荷としているために、差動をとらない出力電圧に
はMOSトランジスタの持つ2乗項が残るために、線形
性がさらに劣化する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のMOS
乗算回路においては、乗算器コア回路を構成するMOS
トランジスタのゲート・ソース間電圧(VGS)が変化す
るために、MOSトランジスタのモビリティμが変化
し、したがって、トランスコンダクタンスパラメータβ
が一定とはならない。また、図10に示したBi−MO
S乗算回路においても線形性の点で問題がある。
乗算回路においては、乗算器コア回路を構成するMOS
トランジスタのゲート・ソース間電圧(VGS)が変化す
るために、MOSトランジスタのモビリティμが変化
し、したがって、トランスコンダクタンスパラメータβ
が一定とはならない。また、図10に示したBi−MO
S乗算回路においても線形性の点で問題がある。
【0032】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、MOSトランジス
タのキャリアの移動度の減少のよる影響をなくし、半導
体集積回路上に形成して好適とされるMOS乗算回路、
及び、MOS OTAを提供することにある。
なされたものであって、その目的は、MOSトランジス
タのキャリアの移動度の減少のよる影響をなくし、半導
体集積回路上に形成して好適とされるMOS乗算回路、
及び、MOS OTAを提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、ゲート・ソース間に一定電圧が共通に印加される
第1乃至第4のトランジスタのソースが共通接続されて
定電流源で駆動され、第1の入力電圧をV1、第2の入
力電圧をV2とし、V3を任意の電圧とし、a、b、cを
それぞれ任意の定数として、前記第1乃至第4のトラン
ジスタのドレインにはそれぞれ、aV1+bV2+V3、
(a−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V
2+V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3なる
電圧が印加され、前記第1及び第4のトランジスタのド
レイン電流の和電流と、前記第2及び第3のトランジス
タのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流とし、
前記第1の入力電圧V1と前記第2の入力電圧V2との積
に比例する電流を出力する、乗算器コア回路であって、
前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形領域で動
作している、ことを特徴としたものである。
明は、ゲート・ソース間に一定電圧が共通に印加される
第1乃至第4のトランジスタのソースが共通接続されて
定電流源で駆動され、第1の入力電圧をV1、第2の入
力電圧をV2とし、V3を任意の電圧とし、a、b、cを
それぞれ任意の定数として、前記第1乃至第4のトラン
ジスタのドレインにはそれぞれ、aV1+bV2+V3、
(a−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V
2+V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3なる
電圧が印加され、前記第1及び第4のトランジスタのド
レイン電流の和電流と、前記第2及び第3のトランジス
タのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流とし、
前記第1の入力電圧V1と前記第2の入力電圧V2との積
に比例する電流を出力する、乗算器コア回路であって、
前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形領域で動
作している、ことを特徴としたものである。
【0034】本発明は、ゲート・ソース間に一定電圧が
共通印加される第1乃至第4のトランジスタのソースが
共通接続されて定電流源で駆動され、前記第1乃至第4
のトランジスタのドレインには、それぞれ第1の電圧V
1、第2の電圧V2、第1の電圧V1が一定電圧だけレベ
ルシフトされた電圧V1−VB、第2の電圧V2が一定電
圧だけレベルシフトされた電圧V2−VBが印加され、前
記第1及び第4のトランジスタのドレイン電流の和電流
と、前記第2及び第3のトランジスタのドレイン電流の
和電流との差電流を出力電流とし、前記第1の電圧V1
と前記第2の電圧との差電圧V2と前記レベルシフト電
圧VBの積に比例する電流を出力する乗算器コア回路で
あって、前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形
領域で動作している、ことを特徴としたものである。
共通印加される第1乃至第4のトランジスタのソースが
共通接続されて定電流源で駆動され、前記第1乃至第4
のトランジスタのドレインには、それぞれ第1の電圧V
1、第2の電圧V2、第1の電圧V1が一定電圧だけレベ
ルシフトされた電圧V1−VB、第2の電圧V2が一定電
圧だけレベルシフトされた電圧V2−VBが印加され、前
記第1及び第4のトランジスタのドレイン電流の和電流
と、前記第2及び第3のトランジスタのドレイン電流の
和電流との差電流を出力電流とし、前記第1の電圧V1
と前記第2の電圧との差電圧V2と前記レベルシフト電
圧VBの積に比例する電流を出力する乗算器コア回路で
あって、前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形
領域で動作している、ことを特徴としたものである。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明のMOS乗算回路は、図1を参照すると、
ゲート・ソース間に一定電圧が印加された第1から第4
のトランジスタがソースを共通接続されて定電流源I0
で駆動され、線形領域で動作する第1から第4のトラン
ジスタ(M1〜M4)を備えたものであり、第1の入力
電圧をV1、第2の入力電圧をV2とし、V3を任意の電
圧とし、a、b、cを任意の定数とすると、前記第1か
ら第4のトランジスタのドレインには、それぞれ、aV
1+bV2+V3、(a−c)V1+bV2+V3、aV1+
(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−1/
c)V2+V3なる電圧が印加され、第1と第4のトラン
ジスタのドレイン電流の和電流と前記第2と第3のトラ
ンジスタのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流
とし、前記第1の入力電圧と前記第2の入力電圧との積
に比例する電流を出力する。
する。本発明のMOS乗算回路は、図1を参照すると、
ゲート・ソース間に一定電圧が印加された第1から第4
のトランジスタがソースを共通接続されて定電流源I0
で駆動され、線形領域で動作する第1から第4のトラン
ジスタ(M1〜M4)を備えたものであり、第1の入力
電圧をV1、第2の入力電圧をV2とし、V3を任意の電
圧とし、a、b、cを任意の定数とすると、前記第1か
ら第4のトランジスタのドレインには、それぞれ、aV
1+bV2+V3、(a−c)V1+bV2+V3、aV1+
(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−1/
c)V2+V3なる電圧が印加され、第1と第4のトラン
ジスタのドレイン電流の和電流と前記第2と第3のトラ
ンジスタのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流
とし、前記第1の入力電圧と前記第2の入力電圧との積
に比例する電流を出力する。
【0036】また本発明の実施の形態においては、その
部分図を図4に示すように、aV1+bV2+V3、(a
−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3のそれぞ
れの電圧が入力され、ボルテージフォロワを構成する4
対のMOS差動対を有し、前記各MOS差動対の出力に
は定電流で駆動されるレベルシフト用トランジスタのソ
ースが接続され、レベルシフト用トランジスタのゲート
が前記第1から第4のトランジスタのいずれかのトラン
ジスタのドレインに接続されているか、前記第1から第
4のトランジスタのドレインにそれぞれ接続される。
部分図を図4に示すように、aV1+bV2+V3、(a
−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3のそれぞ
れの電圧が入力され、ボルテージフォロワを構成する4
対のMOS差動対を有し、前記各MOS差動対の出力に
は定電流で駆動されるレベルシフト用トランジスタのソ
ースが接続され、レベルシフト用トランジスタのゲート
が前記第1から第4のトランジスタのいずれかのトラン
ジスタのドレインに接続されているか、前記第1から第
4のトランジスタのドレインにそれぞれ接続される。
【0037】さらに、本発明の実施の形態においては、
図6を参照すると、ゲート・ソース間に一定電圧が印加
された第1乃至第4のMOSトランジスタ(M1〜M
4)がソースを共通接続されて定電流源で駆動され、前
記第1乃至第4のMOSトランジスタに、それぞれ、第
1乃至第4のバイポーラトランジスタ(Q1〜Q4)が
カスコード接続され、第1の入力電圧をV1、第2の入
力電圧をV2とし、a、b、cをそれぞれ任意の定数と
して、前記第1乃至第4のバイポーラトランジスタのベ
ースには、それぞれ、aV1+bV2、(a−c)V1+
bV2、aV1+(b−1/c)V2、(a−c)V1+
(b−1/c)V2なる電圧が印加され、前記第1と第
4のバイポーラトランジスタのコレクタ電流の和電流
と、前記第2と第3のバイポーラトランジスタのコレク
タ電流の和電流との差電流を出力電流とする構成とされ
る。
図6を参照すると、ゲート・ソース間に一定電圧が印加
された第1乃至第4のMOSトランジスタ(M1〜M
4)がソースを共通接続されて定電流源で駆動され、前
記第1乃至第4のMOSトランジスタに、それぞれ、第
1乃至第4のバイポーラトランジスタ(Q1〜Q4)が
カスコード接続され、第1の入力電圧をV1、第2の入
力電圧をV2とし、a、b、cをそれぞれ任意の定数と
して、前記第1乃至第4のバイポーラトランジスタのベ
ースには、それぞれ、aV1+bV2、(a−c)V1+
bV2、aV1+(b−1/c)V2、(a−c)V1+
(b−1/c)V2なる電圧が印加され、前記第1と第
4のバイポーラトランジスタのコレクタ電流の和電流
と、前記第2と第3のバイポーラトランジスタのコレク
タ電流の和電流との差電流を出力電流とする構成とされ
る。
【0038】また本発明のMOS乗算回路又はMOS
OTA(オペレーショナルトランスコンダクタンスアン
プ)は、図7を参照すると、ゲート・ソース間に一定電
圧が共通印加される第1乃至第4のトランジスタの各ソ
ースが共通接続されて定電流源で駆動され、前記第1乃
至第4のトランジスタのドレインには、それぞれ第1の
電圧V1、第2の電圧V2、第1の電圧V1が一定電圧だ
けレベルシフトされた電圧V1−VB、第2の電圧V2が
一定電圧だけレベルシフトされた電圧V2−VBが印加さ
れ、前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形領域
で動作しており、前記第1及び第4のトランジスタのド
レイン電流の和電流と、前記第2及び第3のトランジス
タのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流とし、
前記第1の電圧V1と前記第2の電圧との差電圧V1−V
2と、前記レベルシフト電圧VBとの積に比例する電流を
出力する。
OTA(オペレーショナルトランスコンダクタンスアン
プ)は、図7を参照すると、ゲート・ソース間に一定電
圧が共通印加される第1乃至第4のトランジスタの各ソ
ースが共通接続されて定電流源で駆動され、前記第1乃
至第4のトランジスタのドレインには、それぞれ第1の
電圧V1、第2の電圧V2、第1の電圧V1が一定電圧だ
けレベルシフトされた電圧V1−VB、第2の電圧V2が
一定電圧だけレベルシフトされた電圧V2−VBが印加さ
れ、前記第1乃至第4のトランジスタがすべて線形領域
で動作しており、前記第1及び第4のトランジスタのド
レイン電流の和電流と、前記第2及び第3のトランジス
タのドレイン電流の和電流との差電流を出力電流とし、
前記第1の電圧V1と前記第2の電圧との差電圧V1−V
2と、前記レベルシフト電圧VBとの積に比例する電流を
出力する。
【0039】本発明の実施の形態においては、定電流駆
動される乗算器コア回路の場合、それぞれの出力電流
は、定電流源の電流値I0の半分を動作点とした線形な
差動出力電流となっていることから、抵抗素子を負荷と
することで、出力電圧を得ることができる。
動される乗算器コア回路の場合、それぞれの出力電流
は、定電流源の電流値I0の半分を動作点とした線形な
差動出力電流となっていることから、抵抗素子を負荷と
することで、出力電圧を得ることができる。
【0040】そして、本発明の実施の形態においては、
線形領域で動作するMOSトランジスタのゲートに定電
圧を印加し、ドレインに信号電圧を印加することでMO
Sトランジスタのキャリアの実効移動度(モビリティ)
の減少による影響を無くしたMOS乗算器コア回路を実
現することができる。以下各種実施例に即して詳細に説
明する。
線形領域で動作するMOSトランジスタのゲートに定電
圧を印加し、ドレインに信号電圧を印加することでMO
Sトランジスタのキャリアの実効移動度(モビリティ)
の減少による影響を無くしたMOS乗算器コア回路を実
現することができる。以下各種実施例に即して詳細に説
明する。
【0041】
【実施例】図1は、本発明の乗算器コア回路の一実施例
の回路構成を示す図である。図1を参照すると、本実施
例の乗算器コア回路において、MOSトランジスタM
1、M2、M3、M4のソースは共通接続されて定電流
源I0で駆動されている。MOSトランジスタM1、M
2、M3、M4のゲート・ソース間電圧VGSはすべて、
VDS≦VGS−VTHなる条件内にあり、線形領域で動作し
ている。MOSトランジスタM1、M2、M3、M4の
ゲート・ソース間電圧VGSはすべて等しくVGS=VAと
する。MOSトランジスタM1、M2、M3、M4のド
レイン電圧は、それぞれ、aV1+bV2+V3、(a−
c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3とされて
いる。ただし、V1は第1の入力電圧、V2は第2の入力
電圧であり、V3は任意の電圧値であり、a、b、cを
任意の定数とする。MOSトランジスタM1、M4のド
レイン同士が接続され、MOSトランジスタM2、M3
のドレイン同士が接続され、MOSトランジスタM1、
M4のドレイン電流の和と、MOSトランジスタM2、
M3のドレイン電流の和との差電流が差電流出力回路1
01から出力される構成とされている。
の回路構成を示す図である。図1を参照すると、本実施
例の乗算器コア回路において、MOSトランジスタM
1、M2、M3、M4のソースは共通接続されて定電流
源I0で駆動されている。MOSトランジスタM1、M
2、M3、M4のゲート・ソース間電圧VGSはすべて、
VDS≦VGS−VTHなる条件内にあり、線形領域で動作し
ている。MOSトランジスタM1、M2、M3、M4の
ゲート・ソース間電圧VGSはすべて等しくVGS=VAと
する。MOSトランジスタM1、M2、M3、M4のド
レイン電圧は、それぞれ、aV1+bV2+V3、(a−
c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V2+
V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3とされて
いる。ただし、V1は第1の入力電圧、V2は第2の入力
電圧であり、V3は任意の電圧値であり、a、b、cを
任意の定数とする。MOSトランジスタM1、M4のド
レイン同士が接続され、MOSトランジスタM2、M3
のドレイン同士が接続され、MOSトランジスタM1、
M4のドレイン電流の和と、MOSトランジスタM2、
M3のドレイン電流の和との差電流が差電流出力回路1
01から出力される構成とされている。
【0042】この場合、MOSトランジスタM1、M
2、M3、M4のドレイン電流ID1、ID2、ID3、ID4
は、それぞれ次式(12)乃至(15)で表せる。
2、M3、M4のドレイン電流ID1、ID2、ID3、ID4
は、それぞれ次式(12)乃至(15)で表せる。
【0043】 ID1=2β{(VA−VTH)−(aV1+bV2+V3−VS)/2}(aV1+bV2+V3−VS) …(12)
【0044】 ID2=2β[(VA−VTH)−{(a−c)V1+bV2+V3−VS}/2]{(a−c)V1+bV2+V3−VS} …(13)
【0045】 ID3=2β[(VA−VTH)−{aV1+(b−1/c)V2+V3−VS}/2]{aV1+(b−1/c)V2+V3− VS} …(14)
【0046】 ID4=2β[(VA−VTH)−{(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3−VS}/2]{(a−c)V1+(b−1/ c)V2+V3−VS} …(15)
【0047】上式(12)乃至(15)において、VS
はMOSトランジスタM1、M2、M3、M4の共通ソ
ース電圧である。
はMOSトランジスタM1、M2、M3、M4の共通ソ
ース電圧である。
【0048】したがって、MOSトランジスタM1とM
4のドレイン電流の和電流(ID1+ID4)とMOSトラ
ンジスタM2とM3のドレイン電流の和電流(ID2+I
D3)との差電流ΔIは、上式(12)及至(15)から
次式(16)と求まる。
4のドレイン電流の和電流(ID1+ID4)とMOSトラ
ンジスタM2とM3のドレイン電流の和電流(ID2+I
D3)との差電流ΔIは、上式(12)及至(15)から
次式(16)と求まる。
【0049】 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3)=2βV1V2 …(16)
【0050】よって、図1に示す線形領域で動作する4
つのMOSトランジスタを定電流駆動させても乗算器コ
ア回路が実現できることがわかる。
つのMOSトランジスタを定電流駆動させても乗算器コ
ア回路が実現できることがわかる。
【0051】また、MOSトランジスタM1、M2、M
3、M4のテール電流の条件: ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(17) から、上式(16)が成り立つ入力電圧V1、V2の電圧
範囲が求められる。
3、M4のテール電流の条件: ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(17) から、上式(16)が成り立つ入力電圧V1、V2の電圧
範囲が求められる。
【0052】このように、定電流駆動される乗算器コア
回路の場合には、それぞれの出力電流は、次式(1
8)、(19)と表され、定電流源の電流値の半分であ
る直流電流I0/2を動作点とした線形な差動出力電流
となっていることから、抵抗を負荷とすることで出力電
圧が得られる。
回路の場合には、それぞれの出力電流は、次式(1
8)、(19)と表され、定電流源の電流値の半分であ
る直流電流I0/2を動作点とした線形な差動出力電流
となっていることから、抵抗を負荷とすることで出力電
圧が得られる。
【0053】 I+=ID1+ID4=I0/2+βV1V2 …(18)
I-=ID2+ID3=I0/2−βV1V2 …(19)
I-=ID2+ID3=I0/2−βV1V2 …(19)
【0054】ところで、一般に、MOSトランジスタに
はキャリアの実効移動度(モビリティ)の減少があり、
次式(20)で表される。
はキャリアの実効移動度(モビリティ)の減少があり、
次式(20)で表される。
【0055】 μ=μ0/{1+θ(VGS−VTH)} …(20)
【0056】上式(20)において、μ0は無電界時の
実効移動度であり、θ=1/(tOXECR)と表され、t
OXはゲート酸化膜厚、ECRは臨界電界である。
実効移動度であり、θ=1/(tOXECR)と表され、t
OXはゲート酸化膜厚、ECRは臨界電界である。
【0057】したがって、MOSトランジスタのトラン
スコンダクタンスパラメータβはゲート・ソース間電圧
(VGS)で変化するが、図1に示す乗算器コア回路で
は、ゲート・ソース間電圧(VGS)に一定電圧(VA)
を印加しているので、上述した移動度パラメータθの影
響は現れない。
スコンダクタンスパラメータβはゲート・ソース間電圧
(VGS)で変化するが、図1に示す乗算器コア回路で
は、ゲート・ソース間電圧(VGS)に一定電圧(VA)
を印加しているので、上述した移動度パラメータθの影
響は現れない。
【0058】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2は、本発明のMOS乗算器コア回路の第二の
実施例の構成を示す図である。図2を参照すると、ソー
スが共通接地されて定電流源I0に接続され、ゲート・
ソース間に定電圧VAが共通に印加されるMOSトラン
ジスタM1、M2、M3、M4のドレインには、電圧V
1+V3、V2+V3、V1+V3−VB、V2+V3−VBが印
加されており(但しV3は0を含む任意の電圧)、トラ
ンジスタM1、M2、M3、M4のドレイン電流ID1、
ID2、ID3、ID4は、それぞれ次式(20)乃至(2
4)と表せる。
する。図2は、本発明のMOS乗算器コア回路の第二の
実施例の構成を示す図である。図2を参照すると、ソー
スが共通接地されて定電流源I0に接続され、ゲート・
ソース間に定電圧VAが共通に印加されるMOSトラン
ジスタM1、M2、M3、M4のドレインには、電圧V
1+V3、V2+V3、V1+V3−VB、V2+V3−VBが印
加されており(但しV3は0を含む任意の電圧)、トラ
ンジスタM1、M2、M3、M4のドレイン電流ID1、
ID2、ID3、ID4は、それぞれ次式(20)乃至(2
4)と表せる。
【0059】 ID1=2β{(VA−VTH)−(V1+V3−VS)/2}(V1+V3−VS) …(21)
【0060】 ID2=2β{(VA−VTH)−(V2+V3−VS)/2}(V2+V3−VS) …(22)
【0061】 ID3=2β{(VA−VTH)−(V1+V3−VB−VS)/2}(V1+V3−VB−VS) …(23)
【0062】 ID4=2β{(VA−VTH)−(V2+V3−VB−VS)/2}(V2+V3−VB−VS) …(24)
【0063】但し、VSは、MOSトランジスタ(M1
〜M4)の共通ソース電位である。
〜M4)の共通ソース電位である。
【0064】したがって、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3) =−2βVB(V1−V2) …(25)
【0065】と求められ、差電流ΔIは、第1の電圧V
1と第2の電圧V2の差電圧V1−V2に比例した電流値と
されており、図2に示す線形領域で動作する4つのMO
SトランジスタからOTAが実現できることがわかる。
また差電流ΔIは差電圧V1−V2とレベルシフト電圧V
Bとの積に比例しており、乗算器としても機能する。
1と第2の電圧V2の差電圧V1−V2に比例した電流値と
されており、図2に示す線形領域で動作する4つのMO
SトランジスタからOTAが実現できることがわかる。
また差電流ΔIは差電圧V1−V2とレベルシフト電圧V
Bとの積に比例しており、乗算器としても機能する。
【0066】また、テール電流の条件: ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(26) から上式(23)が成り立つ入力電圧(V1−V2)の電圧範
囲が求められる。
囲が求められる。
【0067】次に、MOS乗算器コア回路の一定電圧
(VA)をゲート・ソース間に印加するための具体的な
回路の一例を図3に示す。
(VA)をゲート・ソース間に印加するための具体的な
回路の一例を図3に示す。
【0068】図3を参照すると、ダイオード接続されn
段カスコード接続されたMOSトランジスタM51、
…、M5nは、定電流IAで駆動されており、最上段の
MOSトランジスタM51のゲートとドレインの接続点
が、ソースが共通接続されたMOSトランジスタM1、
M2、M3、M4のゲートに共通接続されており、再下
段のMOSトランジスタM5nのソースはMOSトラン
ジスタM1〜M4のソースと共通接続されており、MO
SトランジスタM51、…、M5nの各トランジスタの
ゲート・ソース間電圧をVGS5とすると、MOSトラン
ジスタM1、M2、M3、M4のソース・ゲート間電圧
は等しくVA(=nVGS5)になる。
段カスコード接続されたMOSトランジスタM51、
…、M5nは、定電流IAで駆動されており、最上段の
MOSトランジスタM51のゲートとドレインの接続点
が、ソースが共通接続されたMOSトランジスタM1、
M2、M3、M4のゲートに共通接続されており、再下
段のMOSトランジスタM5nのソースはMOSトラン
ジスタM1〜M4のソースと共通接続されており、MO
SトランジスタM51、…、M5nの各トランジスタの
ゲート・ソース間電圧をVGS5とすると、MOSトラン
ジスタM1、M2、M3、M4のソース・ゲート間電圧
は等しくVA(=nVGS5)になる。
【0069】ここで、カスコード接続されたMOSトラ
ンジスタM51、…、M5nは飽和領域で動作してい
る。
ンジスタM51、…、M5nは飽和領域で動作してい
る。
【0070】MOSトランジスタM1、M2、M3、M
4を線形領域で動作させるためには、MOSトランジス
タM1、M2、M3、M4のゲート幅/ゲート長の比
(W/L)を小さな値に設定すると、ゲート・ソース間
電圧VGS(=VA)の値としては、比較的大きな電圧値
が必要となり、飽和領域で動作する1つのトランジスタ
のゲート・ソース間電圧ではまかないきれなくなるため
に、ダイオード接続されたトランジスタを複数段カスコ
ード接続して必要なゲート・ソース間電圧VAを実現し
ている。
4を線形領域で動作させるためには、MOSトランジス
タM1、M2、M3、M4のゲート幅/ゲート長の比
(W/L)を小さな値に設定すると、ゲート・ソース間
電圧VGS(=VA)の値としては、比較的大きな電圧値
が必要となり、飽和領域で動作する1つのトランジスタ
のゲート・ソース間電圧ではまかないきれなくなるため
に、ダイオード接続されたトランジスタを複数段カスコ
ード接続して必要なゲート・ソース間電圧VAを実現し
ている。
【0071】次に、前記実施例のMOS乗算器コア回路
(図1参照)の入力回路について説明する。
(図1参照)の入力回路について説明する。
【0072】図4は、MOS差動対を用いた上述したM
OS乗算器コア回路の入力回路の回路構成の一例を示す
図である。図4に示すように、MOS差動対をボルテー
ジフォロワとして用いると、MOSトランジスタM10
1、M102からなるMOS差動対の2つの入力端子電
圧を等しくできる。なお、MOSトランジスタM10
1、M102からなるMOS差動対、定電流源2ISS、
カレントミラー回路M103、M104よりなる回路は
入力差動段を構成し、その出力は、トランジスタM10
5を介して反転入力端に帰還入力されてボルテージフォ
ロワを構成しており、差動対の非反転入力端にはaV1
+bV2+V3(但し、a、bは任意の定数)の電圧が印
加される。ここで、V1、V2、V3は図1に示した第1
〜第3の電圧に対応する。
OS乗算器コア回路の入力回路の回路構成の一例を示す
図である。図4に示すように、MOS差動対をボルテー
ジフォロワとして用いると、MOSトランジスタM10
1、M102からなるMOS差動対の2つの入力端子電
圧を等しくできる。なお、MOSトランジスタM10
1、M102からなるMOS差動対、定電流源2ISS、
カレントミラー回路M103、M104よりなる回路は
入力差動段を構成し、その出力は、トランジスタM10
5を介して反転入力端に帰還入力されてボルテージフォ
ロワを構成しており、差動対の非反転入力端にはaV1
+bV2+V3(但し、a、bは任意の定数)の電圧が印
加される。ここで、V1、V2、V3は図1に示した第1
〜第3の電圧に対応する。
【0073】この場合、各MOSトランジスタM10
1、M102、M103、M104、M105、M10
6が平衡状態となり、トランジスタM101、M102
のドレイン電流が等しくなり、MOSトランジスタM1
01、M102、M103、M104、M105、M1
06のドレイン電流は、いずれも、MOSトランジスタ
M101、M102からなるMOS差動対のテール電流
の半分(ISS)となっている。
1、M102、M103、M104、M105、M10
6が平衡状態となり、トランジスタM101、M102
のドレイン電流が等しくなり、MOSトランジスタM1
01、M102、M103、M104、M105、M1
06のドレイン電流は、いずれも、MOSトランジスタ
M101、M102からなるMOS差動対のテール電流
の半分(ISS)となっている。
【0074】また、MOSトランジスタM107のドレ
インにソースを接続し、ゲートがMOSトランジスタM
1のドレインに接続されたMOSトランジスタM107
は、レベルシフト用のトランジスタであり、線形動作す
るMOSトランジスタM1のドレイン電圧を決定してい
る。
インにソースを接続し、ゲートがMOSトランジスタM
1のドレインに接続されたMOSトランジスタM107
は、レベルシフト用のトランジスタであり、線形動作す
るMOSトランジスタM1のドレイン電圧を決定してい
る。
【0075】MOSトランジスタM1とともにソースが
共通接続されて定電流源I0+IAで駆動されるMOSトラ
ンジスタM2、M3、M4のドレインにも、図4に示し
た構成と同様のボルテージフォロワをなす第2乃至第4
のMOS差動対とレベルシフトトランジスタよりなる入
力回路から、それぞれ(a−c)V1+bV2+V3、a
V1+(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−
1/c)V2+V3が入力される。なお、図4では、第2
乃至第4のMOS差動対とレベルシフトトランジスタの
構成は省略されている。図4において、定電流IAで駆動
され、カスコード接続されたMOSトランジスタM51
〜M53は、MOSトランジスタM1〜M4のゲート・
ソース間に一定電圧を供給している。
共通接続されて定電流源I0+IAで駆動されるMOSトラ
ンジスタM2、M3、M4のドレインにも、図4に示し
た構成と同様のボルテージフォロワをなす第2乃至第4
のMOS差動対とレベルシフトトランジスタよりなる入
力回路から、それぞれ(a−c)V1+bV2+V3、a
V1+(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−
1/c)V2+V3が入力される。なお、図4では、第2
乃至第4のMOS差動対とレベルシフトトランジスタの
構成は省略されている。図4において、定電流IAで駆動
され、カスコード接続されたMOSトランジスタM51
〜M53は、MOSトランジスタM1〜M4のゲート・
ソース間に一定電圧を供給している。
【0076】図4において、レベルシフト用のトランジ
スタを2つに増やしてM107A、M107Bとし、2
つのトランジスタに応じたレベルシフト電圧をVB1、V
B2とする。こうして得られる入力回路を図5に示す。図
5は、図2に示した前記第2の実施例のMOS乗算回路
の入力回路の構成を示す図である。
スタを2つに増やしてM107A、M107Bとし、2
つのトランジスタに応じたレベルシフト電圧をVB1、V
B2とする。こうして得られる入力回路を図5に示す。図
5は、図2に示した前記第2の実施例のMOS乗算回路
の入力回路の構成を示す図である。
【0077】図5を参照すると、MOSトランジスタM
101、M102からなるMOS差動対、定電流源2I
SS、カレントミラー回路M103、M104は入力差動
段を構成し、その出力は、トランジスタM105を介し
てMOS差動対の反転入力端子に帰還入力されてボルテ
ージフォロワを構成しており、非反転入力端子には第1
の電圧V1(図2のV1参照)が印加されている。レベル
シフト用トランジスタM107A、M107Bは互いに
異なる電流値の電流源2ISS、3ISSで駆動されてお
り、トランジスタM105のチャネル幅Wとチャンネル
長Lの比(W/L)は×3とされている。
101、M102からなるMOS差動対、定電流源2I
SS、カレントミラー回路M103、M104は入力差動
段を構成し、その出力は、トランジスタM105を介し
てMOS差動対の反転入力端子に帰還入力されてボルテ
ージフォロワを構成しており、非反転入力端子には第1
の電圧V1(図2のV1参照)が印加されている。レベル
シフト用トランジスタM107A、M107Bは互いに
異なる電流値の電流源2ISS、3ISSで駆動されてお
り、トランジスタM105のチャネル幅Wとチャンネル
長Lの比(W/L)は×3とされている。
【0078】トランジスタM1、M3のドレイン電位
は、トランジスタM105に接続された2つのレベルシ
フト用トランジスタM107A、M107Bのゲート電
位として与えられ、トランジスタM1、M3にそれぞれ
流れる電流は、それぞれ、カレントミラー回路M110
A、M111A、及びカレントミラー回路M110B、
M111Bで折り返されID1、ID3として取り出されて
いる。トランジスタM2、M4のドレインにも図5に示
した構成と同様の回路から、回路から、第2の電圧V2
と第2の電圧をレベルシフトした電圧がそれぞれ印加さ
れる。なお、図5では、トランジスタM2、M4のドレ
イン電圧の入力回路は省略されている。
は、トランジスタM105に接続された2つのレベルシ
フト用トランジスタM107A、M107Bのゲート電
位として与えられ、トランジスタM1、M3にそれぞれ
流れる電流は、それぞれ、カレントミラー回路M110
A、M111A、及びカレントミラー回路M110B、
M111Bで折り返されID1、ID3として取り出されて
いる。トランジスタM2、M4のドレインにも図5に示
した構成と同様の回路から、回路から、第2の電圧V2
と第2の電圧をレベルシフトした電圧がそれぞれ印加さ
れる。なお、図5では、トランジスタM2、M4のドレ
イン電圧の入力回路は省略されている。
【0079】このような回路構成で、得られる出力電流
ID1、ID2、ID3、ID4は次式(27)乃至(30)と
求められる。
ID1、ID2、ID3、ID4は次式(27)乃至(30)と
求められる。
【0080】 ID1=2β{(VA−VTH)−(V1−VB1−VS)/2}(V1−VB1−VS) …(27)
【0081】 ID2=2β{(VA−VTH)−(V2−VB1−VS)/2}(V2−VB1−VS) …(28)
【0082】 ID3=2β{(VA−VTH)−(V1−VB2−VS)/2}(V1−VB2−VS) …(29)
【0083】 ID4=2β{(VA−VTH)−(V2−VB2−VS)/2}(V2−VB2−VS) …(30)
【0084】したがって、得られる出力電流は、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3) =2β(VB1−VB2)(V1−V2) …(31)
【0085】と求められ、第1の電圧V1と第2の電圧
V2の差電圧(V1−V2)に比例する出力電流が得ら
れ、OTAが実現される。
V2の差電圧(V1−V2)に比例する出力電流が得ら
れ、OTAが実現される。
【0086】ただし、 ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(32) である。
【0087】以上、CMOS乗算回路とCMOS OT
Aについて説明した。しかし、上述したように、ボルテ
ージフォロワ用のMOS差動対やレベルシフト回路は多
少回路規模が大きくなる。
Aについて説明した。しかし、上述したように、ボルテ
ージフォロワ用のMOS差動対やレベルシフト回路は多
少回路規模が大きくなる。
【0088】従来の回路として図10に説明したよう
に、このボルテージフォロワとレベルシフト回路をバイ
ポーラトランジスタで代用すれば回路規模を大幅に小さ
くできる。
に、このボルテージフォロワとレベルシフト回路をバイ
ポーラトランジスタで代用すれば回路規模を大幅に小さ
くできる。
【0089】こうして得られるBi−MOS乗算回路と
Bi−MOS OTAの回路を、図6及び図7にそれぞ
れ示す。
Bi−MOS OTAの回路を、図6及び図7にそれぞ
れ示す。
【0090】図6を参照すると、このBi−MOS乗算
回路は、ソースが共通接続されて定電流源I0に接続さ
れ、ゲート・ソース間に定電圧VAが共通に印加される
MOSトランジスタM1、M2、M3、M4のドレイン
には、バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4
のエミッタが接続され、バイポーラトランジスタQ1、
Q4のコレクタ、バイポーラトランジスタQ2、Q3の
コレクタ同士が接続され、バイポーラトランジスタQ
1、Q4のコレクタ電流の和電流とバイポーラトランジ
スタQ2、Q3のコレクタ電流の和電流との差電流が出
力される構成とされており、バイポーラトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4のベースには、それぞれ、aV1
+bV2、(a−c)V1+bV2、aV1+(b−1/
c)V2、(a−c)V1+(b−1/c)V2の電圧が
印加される。
回路は、ソースが共通接続されて定電流源I0に接続さ
れ、ゲート・ソース間に定電圧VAが共通に印加される
MOSトランジスタM1、M2、M3、M4のドレイン
には、バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4
のエミッタが接続され、バイポーラトランジスタQ1、
Q4のコレクタ、バイポーラトランジスタQ2、Q3の
コレクタ同士が接続され、バイポーラトランジスタQ
1、Q4のコレクタ電流の和電流とバイポーラトランジ
スタQ2、Q3のコレクタ電流の和電流との差電流が出
力される構成とされており、バイポーラトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4のベースには、それぞれ、aV1
+bV2、(a−c)V1+bV2、aV1+(b−1/
c)V2、(a−c)V1+(b−1/c)V2の電圧が
印加される。
【0091】図6において、トランジスタM1、M2、
M3、M4のドレイン電流ID1、I D2、ID3、ID4は、
トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベース・エミッ
タ間電圧をそれぞれVBE1、VBE2、VBE3、VBE4、共通
ソース電位をVSとすると、次式(33)乃至(36)
で表わされる。
M3、M4のドレイン電流ID1、I D2、ID3、ID4は、
トランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベース・エミッ
タ間電圧をそれぞれVBE1、VBE2、VBE3、VBE4、共通
ソース電位をVSとすると、次式(33)乃至(36)
で表わされる。
【0092】 ID1=2β{(VA−VTH)−(aV1+bV2−VBE1−VS)/2}(aV1+bV2−VBE1−VS)…(33)
【0093】 ID2=2β[(VA−VTH)−{(a−c)V1+bV2−VBE2−VS}/2]{(a−c)V1+bV2−VBE2− VS} …(34)
【0094】 ID3=2β[(VA−VTH)−{aV1+(b−1/c)V2−VBE3−VS}/2]{aV1+(b−1/c)V2−VB E3 −VS} …(35)
【0095】 ID4=2β[(VA−VTH)−{(a−c)V1+(b−1/c)V2−VBE4−VS}/2]{(a−c)V1+(b− 1/c)V2−VBE4−VS}…(36)
【0096】ここで、バイポーラトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作していることから、VBE1≒VBE2≒VBE3≒
VBE4≒0.7Vと近似すると、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3)≒4βV1V2 …(37) となる。
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作していることから、VBE1≒VBE2≒VBE3≒
VBE4≒0.7Vと近似すると、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3)≒4βV1V2 …(37) となる。
【0097】ただし、 ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(38) である。
【0098】したがって、近似的に2つの差動入力電圧
V1とV2の積V1V2が得られ、乗算回路が実現される。
このように、定電流駆動される乗算器コア回路の場合に
は、それぞれの出力電流は次式(39)、(40)と表
わされる。 I+=ID1+ID4≒I0/2+βV1V2 …(39) I-=ID2+ID3≒I0/2−βV1V2 …(40)
V1とV2の積V1V2が得られ、乗算回路が実現される。
このように、定電流駆動される乗算器コア回路の場合に
は、それぞれの出力電流は次式(39)、(40)と表
わされる。 I+=ID1+ID4≒I0/2+βV1V2 …(39) I-=ID2+ID3≒I0/2−βV1V2 …(40)
【0099】すなわち、定電流電源I0の電流値の半分
の直流電流I0/2を動作点としたほぼ線形な差動出力
電流となっていることから、抵抗を負荷とすることで出
力電圧が得られる。なお、バイポーラトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4のベースには、V3を任意の電圧
として、それぞれ、(a−c)V1+bV2+V3、aV1
+(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−1
/c)V2+V3の電圧を印加してもよい。
の直流電流I0/2を動作点としたほぼ線形な差動出力
電流となっていることから、抵抗を負荷とすることで出
力電圧が得られる。なお、バイポーラトランジスタQ
1、Q2、Q3、Q4のベースには、V3を任意の電圧
として、それぞれ、(a−c)V1+bV2+V3、aV1
+(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−1
/c)V2+V3の電圧を印加してもよい。
【0100】また、図6と、図4に示した部分図とを比
べてもボルテージフォロワとレベルシフト回路の回路規
模が大幅に縮小できることがわかる。
べてもボルテージフォロワとレベルシフト回路の回路規
模が大幅に縮小できることがわかる。
【0101】また図7を参照すると、ソースが共通接続
されて定電流源I0に接続され、ゲート・ソース間に定
電圧VAが共通に印加されるMOSトランジスタM1、
M2、M3、M4のドレインには、バイポーラトランジ
スタQ1、Q2、Q3、Q4のエミッタが接続され、バ
イポーラトランジスタQ1、Q4のコレクタ、バイポー
ラトランジスタQ2、Q3のコレクタ同士が接続され、
バイポーラトランジスタQ1、Q4のコレクタ電流の和
電流とバイポーラトランジスタQ2、Q3のコレクタ電
流の和電流との差電流が出力される構成とされており、
バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベー
スには、それぞれ電圧V1、V2、V1−VB、V2−VBが
印加される。
されて定電流源I0に接続され、ゲート・ソース間に定
電圧VAが共通に印加されるMOSトランジスタM1、
M2、M3、M4のドレインには、バイポーラトランジ
スタQ1、Q2、Q3、Q4のエミッタが接続され、バ
イポーラトランジスタQ1、Q4のコレクタ、バイポー
ラトランジスタQ2、Q3のコレクタ同士が接続され、
バイポーラトランジスタQ1、Q4のコレクタ電流の和
電流とバイポーラトランジスタQ2、Q3のコレクタ電
流の和電流との差電流が出力される構成とされており、
バイポーラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベー
スには、それぞれ電圧V1、V2、V1−VB、V2−VBが
印加される。
【0102】MOSトランジスタM1、M2、M3、M
4のドレイン電流はID1、ID2、I D3、ID4は、共通ソ
ース電位をVSとすると、次式(41)乃至(44)で
表わされる。
4のドレイン電流はID1、ID2、I D3、ID4は、共通ソ
ース電位をVSとすると、次式(41)乃至(44)で
表わされる。
【0103】 ID1=2β{(VA−VTH)−(V1−VBE1−VS)/2}(V1−VBE1−VS) …(41)
【0104】 ID2=2β{(VA−VTH)−(V2−VBE2−VS)/2}(V2−VBE2−VS) …(42)
【0105】 ID3=2β{(VA−VTH)−(V1−VB−VBE3−VS)/2}(V1−VB−VBE3−VS)…(43)
【0106】 ID4=2β{(VA−VTH)−(V2−VB−VBE4−VS)/2}(V2−VB−VBE4−VS)…(44)
【0107】ここで、バイポーラトランジスタQ1、Q
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作しているから、VBE1≒VBE2≒VBE3≒VBE4
≒0.7Vと近似すると、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3)≒−4βVB(V1−V2) …(45) となる。
2、Q3、Q4はアクティブ領域でボルテージフォロワ
として動作しているから、VBE1≒VBE2≒VBE3≒VBE4
≒0.7Vと近似すると、 ΔI=(ID1+ID4)−(ID2+ID3)≒−4βVB(V1−V2) …(45) となる。
【0108】ただし、 ID1+ID2+ID3+ID4=I0 …(46) である。
【0109】したがって、近似的に第1の電圧V1と第
2の電圧V2の差電圧に比例する出力電流が得られ、O
TAが実現される。同様に、図7と、図5の部分図とを
比べてもボルテージフォロワとレベルシフト回路の回路
規模が大幅に縮小できることがわかる。なお、バイポー
ラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベースには、
V3を任意の電圧として、それぞれ、V1+V3、V2+V
3、V1−VB+V3、V2−VB+V3の電圧を印加しても
よい。
2の電圧V2の差電圧に比例する出力電流が得られ、O
TAが実現される。同様に、図7と、図5の部分図とを
比べてもボルテージフォロワとレベルシフト回路の回路
規模が大幅に縮小できることがわかる。なお、バイポー
ラトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のベースには、
V3を任意の電圧として、それぞれ、V1+V3、V2+V
3、V1−VB+V3、V2−VB+V3の電圧を印加しても
よい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下記記載の効果を奏する。
下記記載の効果を奏する。
【0111】本発明の第1の効果は、MOSトランジス
タのキャリアの実効移動度(モビリティ)の減少による
影響を無くしたMOS乗算器コア回路を実現することが
できる、ということである。
タのキャリアの実効移動度(モビリティ)の減少による
影響を無くしたMOS乗算器コア回路を実現することが
できる、ということである。
【0112】その理由は、本発明においては、線形領域
で動作するMOSトランジスタのゲートに定電圧を印加
し、ドレインに信号電圧を印加しているからである。
で動作するMOSトランジスタのゲートに定電圧を印加
し、ドレインに信号電圧を印加しているからである。
【0113】本発明の第2の効果は、抵抗負荷とする乗
算回路を実現できる、ということである。
算回路を実現できる、ということである。
【0114】その理由は、本発明においては、MOS乗
算器コア回路を構成する4つのトランジスタを定電流駆
動としているからである。
算器コア回路を構成する4つのトランジスタを定電流駆
動としているからである。
【0115】本発明の第3の効果は、回路規模の小さな
乗算回路を実現できる、ということである。
乗算回路を実現できる、ということである。
【0116】その理由は、本発明においては、ボルテー
ジフォロワとレベルシフト回路をバイポーラトランジス
タで構成しているからである。
ジフォロワとレベルシフト回路をバイポーラトランジス
タで構成しているからである。
【図1】本発明のMOS乗算器コア回路の一実施例の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図2】本発明のMOS乗算器コア回路の第2の実施例
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図3】本発明のMOS乗算器コア回路の第3の実施例
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図4】本発明のCMOS乗算回路の4の実施例の構成
を示す図であり、1系列の入力回路を含む回路構成を示
す図である。
を示す図であり、1系列の入力回路を含む回路構成を示
す図である。
【図5】本発明のCMOS OTAの一実施例の構成を
示す図である。
示す図である。
【図6】本発明のBi−MOS乗算回路の一実施例の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図7】本発のBi−MOS OTAの一実施例の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図8】従来の2トランジスタからなるMOS乗算器コ
ア回路の構成を示す図である。
ア回路の構成を示す図である。
【図9】従来の4トランジスタからなるMOS乗算器コ
ア回路の構成を示す図である。
ア回路の構成を示す図である。
【図10】従来のBi−MOS乗算回路の構成を示す図
である。
である。
M1〜M4、M11〜M1n、M21〜M2n、M51
〜M5n、M71〜M7n、M101〜M111 MO
Sトランジスタ I0、I0+IA、IA、2I、2ISS 定電流源 Q1〜Q4 バイポーラトランジスタ 101 差電流出力回路
〜M5n、M71〜M7n、M101〜M111 MO
Sトランジスタ I0、I0+IA、IA、2I、2ISS 定電流源 Q1〜Q4 バイポーラトランジスタ 101 差電流出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA47 CA15 CA91 FA05 HA02 HA10 HA18 HA19 HA25 KA02 KA05 KA09 KA18 MA05 MA17 MA21 ND01 ND14 ND22 ND23 PD01 5J092 AA01 AA47 CA15 CA91 FA05 HA02 HA10 HA18 HA19 HA25 KA02 KA05 KA09 KA18 MA05 MA17 MA21
Claims (16)
- 【請求項1】ゲート・ソース間に一定電圧が共通に印加
され、ソースが共通接続されて定電流源で駆動される第
1乃至第4のトランジスタを備え、 第1の入力電圧をV1、第2の入力電圧をV2とし、V3
を任意の電圧とし、a、b、cをそれぞれ任意の定数と
して、前記第1乃至第4のトランジスタのドレインには
それぞれ、aV1+bV2+V3、(a−c)V1+bV2
+V3、aV1+(b−1/c)V2+V3、(a−c)V
1+(b−1/c)V2+V3なる電圧が印加され、 前記第1乃至第4のトランジスタはすべて線形領域で動
作し、 前記第1及び第4のトランジスタのドレイン電流の和電
流と、前記第2及び第3のトランジスタのドレイン電流
の和電流との差電流を出力電流とし、前記第1の入力電
圧V1と前記第2の入力電圧V2との積に比例する電流を
出力する、ことを特徴とするMOS乗算器コア回路。 - 【請求項2】ゲート・ソース間に一定電圧が共通に印加
され、ソースが共通接続されて定電流源で駆動される第
1乃至第4のトランジスタを備え、 前記第1乃至第4のトランジスタのドレインには、それ
ぞれ第1の電圧V1、第2の電圧V2、第1の電圧V1が
一定電圧VBだけレベルシフトされた電圧V1−VB、第
2の電圧V2が一定電圧VBだけレベルシフトされた電圧
V2−VBが印加され、 前記第1乃至第4のトランジスタはすべて線形領域で動
作し、 前記第1及び第4のトランジスタのドレイン電流の和電
流と、前記第2及び第3のトランジスタのドレイン電流
の和電流との差電流を出力電流とし、前記第1の電圧V
1と前記第2の電圧V2との差電圧と、前記レベルシフト
電圧VBとの積に比例する電流を出力する、ことを特徴
とするMOS乗算器コア回路。 - 【請求項3】ゲート・ソース間に一定電圧が共通に印加
され、ソースが共通接続されて定電流源で駆動される第
1乃至第4のトランジスタを備え、 第1、第2の電圧をV1、V2、レベルシフト電圧を
VB、V3を任意の電圧値として、前記第1乃至第4のト
ランジスタのドレイン・ソース間には、それぞれ、V1
+V3、V2+V3、V1−VB+V3、V2−VB+V3なる
電圧が印加され、 前記第1乃至第4のトランジスタはすべて線形領域で動
作し、 前記第1及び第4のトランジスタのドレイン電流の和電
流と、前記第2及び第3のトランジスタのドレイン電流
の和電流との差電流を出力電流とし、前記第1の電圧V
1と前記第2の電圧V2との差電圧と、前記レベルシフト
電圧VBとの積に比例する電流を出力する、ことを特徴
とするMOS乗算器コア回路。 - 【請求項4】ダイオード接続されたトランジスタを複数
段カスコード接続し、このうち最下段のトランジスタの
ソースを、前記第1乃至第4のトランジスタのソースの
共通接続点に接続し、最上段のトランジスタのゲートと
ドレインの接続点を、前記第1乃至第4のトランジスタ
のゲートに共通接続している、ことを特徴とする請求項
1乃至3のいずれか一に記載のMOS乗算器コア回路。 - 【請求項5】ボルテージフォロワを構成し、前記aV1
+bV2+V3、(a−c)V1+bV 2+V3、aV1+
(b−1/c)V2+V3、(a−c)V1+(b−1/
c)V2+V3のそれぞれの電圧が入力される第1乃至第
4のMOS差動対を有し、 前記第1乃至第4のMOS差動対の出力には、定電流で
駆動されるレベルシフト用トランジスタのソースが接続
され、前記レベルシフト用トランジスタのゲートが、請
求項1記載の前記第1乃至第4のトランジスタのいずれ
かのトランジスタのドレインに接続されている、ことを
特徴とするMOS乗算回路。 - 【請求項6】ボルテージフォロワを構成し、それぞれ前
記第1の電圧、及び前記第2の電圧が入力される第1、
第2のMOS差動対を有し、 前記第1、第2のMOS差動対の出力には、それぞれ異
なる定電流で駆動される第1、第2のレベルシフト用ト
ランジスタのソースが接続され、 前記第1、第2のレベルシフト用トランジスタのゲート
が、それぞれ請求項2記載の前記第1と第3のトランジ
スタのいずれかのトランジスタのドレインに接続されて
いる、ことを特徴とするCMOSオペレーショナルトラ
ンスコンダクタンスアンプ。 - 【請求項7】請求項1記載の前記第1乃至第4のトラン
ジスタにドレイン電圧をそれぞれ供給する回路として、
第1乃至第4のボルテージフォロワをそれぞれ構成する
第1乃至第4のMOS差動対を備え、第1乃至第4のM
OS差動対には、それぞれ前記aV1+bV2+V3、
(a−c)V1+bV2+V3、aV1+(b−1/c)V
2+V3、(a−c)V1+(b−1/c)V2+V3なる
電圧が入力され、 前記第1乃至第4のMOS差動対の出力には、それぞれ
定電流で駆動される第1乃至第4のレベルシフト用トラ
ンジスタのソースが接続され、 前記第1乃至第4のレベルシフト用トランジスタのゲー
トが、請求項1記載の前記第1乃至第4のトランジスタ
のドレインにそれぞれ接続されている、ことを特徴とす
るMOS乗算回路。 - 【請求項8】請求項2記載の前記第1乃至第4のトラン
ジスタにドレイン電圧を供給する回路として、第1、第
2のボルテージフォロワをそれぞれ構成する第1、第2
のMOS差動対を備え、前記第1、第2のMOS差動対
には、それぞれ、前記第1の電圧V1、及び前記第2の
電圧V2が入力され、 前記第1のMOS差動対の出力には、それぞれ異なる定
電流で駆動される第1、第2のレベルシフト用トランジ
スタのソースが接続され、 前記第1のMOS差動対の出力には、それぞれ異なる定
電流で駆動される第3、第4のレベルシフト用トランジ
スタのソースが接続され、 前記第1、第2のレベルシフト用トランジスタのゲート
が、それぞれ請求項2記載の前記第1及び第3のトラン
ジスタのドレインに接続され、 前記第3、第4のレベルシフト用トランジスタのゲート
が、それぞれ請求項2記載の前記第2及び第4のトラン
ジスタのドレインに接続されている、ことを特徴とする
CMOSオペレーショナルトランスコンダクタンスアン
プ。 - 【請求項9】ゲート・ソース間に一定電圧が印加され、
ソースが共通接続されて定電流源で駆動される第1乃至
第4のMOSトランジスタと、 前記第1乃至第4のMOSトランジスタに、それぞれ、
カスコード接続された第1乃至第4のバイポーラトラン
ジスタと、を備え、 第1の入力電圧をV1、第2の入力電圧をV2とし、a、
b、cをそれぞれ任意の定数として、前記第1乃至第4
のバイポーラトランジスタのベースには、それぞれ、a
V1+bV2、(a−c)V1+bV2、aV1+(b−1
/c)V2、(a−c)V1+(b−1/c)V2なる電
圧が印加され、 前記第1と第4のバイポーラトランジスタのコレクタ電
流の和電流と、前記第2と第3のバイポーラトランジス
タのコレクタ電流の和電流との差電流を出力電流とす
る、ことを特徴とするBi−MOS乗算回路。 - 【請求項10】ゲート・ソース間に一定電圧が印加さ
れ、ソースが共通接続されて定電流源で駆動される第1
乃至第4のMOSトランジスタと、 前記第1乃至第4のMOSトランジスタに、それぞれ、
カスコード接続された第1乃至第4のバイポーラトラン
ジスタと、を備え、 前記第1乃至第4のバイポーラトランジスタのベースに
は、第1の電圧V1、第2の電圧V2、前記第1の電圧V
1が一定電圧VBだけレベルシフトされた電圧V1−VB、
前記第2の電圧V2が一定電圧VBだけレベルシフトされ
た電圧V2−VBが印加され、 前記第1と第4のバイポーラトランジスタのコレクタ電
流の和電流と、前記第2と第3のバイポーラトランジス
タのコレクタ電流の和電流との差電流を出力電流とす
る、ことを特徴とするBi−MOSオペレーショナルト
ランスコンダクタンスアンプ。 - 【請求項11】前記第1乃至第4のMOSトランジスタ
がいずれも線形領域で動作している、ことを特徴とする
請求項9記載のBi−MOS乗算回路。 - 【請求項12】前記第1乃至第4のMOSトランジスタ
がいずれも線形領域で動作している、ことを特徴とする
請求項10記載のBi−MOSオペレーショナルトラン
スコンダクタンスアンプ。 - 【請求項13】前記第1及び第4のトランジスタのドレ
インの接続点と、前記第2及び第3のトランジスタのド
レインの接続点とをそれぞれ抵抗素子を介して電源に接
続し、これら2つの接続点から、前記第1の入力電圧V
1と前記第2の入力電圧V2との積に比例する信号電圧を
差動出力する、ことを特徴とする請求項1に記載のMO
S乗算器コア回路。 - 【請求項14】前記第1及び第4のトランジスタのドレ
インの接続点と、前記第2及び第3のトランジスタのド
レインの接続点とをそれぞれ抵抗素子を介して電源に接
続し、これら2つの接続点から、前記第1の入力電圧V
1と前記第2の入力電圧V2と差電圧と、レベルシフト電
圧VBとの積に比例する信号電圧を差動出力する、こと
を特徴とする請求項2又は3記載のMOS乗算器コア回
路。 - 【請求項15】前記第1及び第4のトランジスタのドレ
インの接続点と、前記第2及び第3のトランジスタのド
レインの接続点とをそれぞれ抵抗素子を介して電源に接
続し、これら2つの接続点から、前記第1の入力電圧V
1と前記第2の入力電圧V2と差電圧に比例した信号電圧
を差動出力する、ことを特徴とする請求項8記載のCM
OSオペレーショナルトランスコンダクタンスアンプ。 - 【請求項16】前記第1及び第4のMOSトランジスタ
のドレインの接続点と、前記第2及び第3のトランジス
タのドレインの接続点とをそれぞれ抵抗素子を介して電
源に接続し、これら2つの接続点から、前記第1の入力
電圧V1と前記第2の入力電圧V2との積に比例する信号
電圧を差動出力する、ことを特徴とする請求項9記載の
Bi−MOS乗算回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352285A JP2000172775A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 乗算回路およびota |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352285A JP2000172775A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 乗算回路およびota |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000172775A true JP2000172775A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18423028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10352285A Pending JP2000172775A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 乗算回路およびota |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000172775A (ja) |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP10352285A patent/JP2000172775A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011016 |