JP2000172043A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2000172043A
JP2000172043A JP10342836A JP34283698A JP2000172043A JP 2000172043 A JP2000172043 A JP 2000172043A JP 10342836 A JP10342836 A JP 10342836A JP 34283698 A JP34283698 A JP 34283698A JP 2000172043 A JP2000172043 A JP 2000172043A
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混色及び文字ちりの発生を低減し、良好なカ
ラー画像が形成されるカラー画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 複数の現像手段は、各々の現像剤担持体
に交流バイアスを重畳した直流バイアスを印加するバイ
アス印加手段を有するとともに、交流バイアスは周波数
が一定で、かつ潜像担持体回転方向に対して上流側に配
置する現像剤担持体のほうが、下流側に配置する現像剤
担持体よりもピーク値が高く設定されていることを特徴
とするカラー画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、潜像担持体の周辺に帯
電手段、像露光手段及び現像手段を配置して潜像担持体
上にトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する電子
写真方式のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、潜像担持体上にトナー像を重ね合
わせて多色のカラー画像を形成する方法としては、潜像
担持体の周囲に帯電手段、像露光手段及び複数組の現像
手段を配設し、潜像担持体を複数回回転して、潜像担持
体に対する帯電手段による帯電と像露光手段よりの像露
光光による潜像の形成と現像手段による潜像の現像によ
るトナー像形成とを各色毎に繰り返して行い、潜像担持
体の周面に複数のトナー像を重ね合わせてカラートナー
像を形成するカラー画像形成装置、或いは、潜像担持体
の周囲に複数組の帯電手段、像露光手段及び現像手段を
配設し、潜像担持体の一回転以内に、潜像担持体に対す
る帯電手段による帯電と像露光手段よりの像露光光によ
る潜像の形成と現像手段による潜像の現像によるトナー
像形成とを各色毎に繰り返して行い、潜像担持体の周面
に複数のトナー像を重ね合わせてカラートナー像を形成
するカラー画像形成装置等が知られている。
【0003】また、現像手段に複数の現像剤担持体を用
いるものが、特許第273619号等により開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き潜像担持体
上にトナー像を重ね合わせて多色のカラー画像を形成す
るカラー画像形成装置では、2色目以降の現像におい
て、前色のトナー像を乱さないように、その現像剤担持
体上の現像剤による磁気ブラシは潜像担持体と接触しな
いように極めて薄く、いわゆる薄層状態にする必要があ
る。
【0005】この潜像担持体と現像剤担持体上の磁気ブ
ラシが非接触の薄層現像では、現像電界に交流電界を重
畳させた直流電界を使用したり、潜像担持体の周速(V
pと呼ぶ)に比べて現像剤担持体の周速(Vsと呼ぶ)
を速く設定して(Vs/Vp=1以上)、現像性(現像
濃度)を確保してきた。
【0006】しかしながら、この際の問題を図4に示す
が、現像剤担持体(現像スリーブ)914に交流電界を
使用すると(図4(A))、前色のトナー像よりトナー
が潜像担持体(感光体ドラム)10上から離脱して現像
スリーブ914へ飛翔し、感光体ドラム910の前色の
トナーが離脱した場所に電位ギャップができ(図4
(B))、感光体ドラム910のその位置に、他の色の
現像スリーブ914から別の色のトナーがくっつく(図
4(C))という問題が起こり、いわゆる混色が発生し
やすくなる。混色は交流電界のピーク値が高く、また周
波数が低いほど発生しやすい。混色がおこりにくいよう
に弱い交流電界にすると、文字再現性が低下するという
別の問題が発生する。文字再現性(細線濃度の再現性)
の低下を防止するためにVs/Vpを高く設定したり、
現像剤担持体による現像剤搬送量を増やすと文字ちりが
発生しやすくなるという問題が起こる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、混色及び
文字ちりの発生を低減し、良好なカラー画像が形成され
るカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、潜像を担持
する潜像担持体と、現像剤を担持・搬送する複数本の現
像剤担持体を有する複数の現像手段によって、前記潜像
担持体上に複数色のトナー像を形成後、転写材に一括転
写するカラー画像形成装置において、前記複数の現像手
段は、各々の前記現像剤担持体に交流バイアスを重畳し
た直流バイアスを印加するバイアス印加手段を有すると
ともに、前記交流バイアスは周波数が一定で、かつ潜像
担持体回転方向に対して上流側に配置する現像剤担持体
のほうが、下流側に配置する現像剤担持体よりもピーク
値が高く設定されていることを特徴とするカラー画像形
成装置によって達成される(第1の発明)。
【0009】また、上記目的は、潜像を担持する潜像担
持体と、現像剤を担持・搬送する複数本の現像剤担持体
を有する複数の現像手段によって、前記潜像担持体上に
複数色のトナー像を形成後、転写材に一括転写するカラ
ー画像形成装置において、前記複数の現像手段は、各々
の前記現像剤担持体に交流バイアスを重畳した直流バイ
アスを印加するバイアス印加手段を有するとともに、前
記交流バイアスはピーク値が一定で、かつ潜像担持体の
回転方向に対して上流側に配置する現像剤担持体のほう
が、下流側に配置する現像剤担持体よりも周波数が低く
設定されていることを特徴とするカラー画像形成装置に
よって達成される(第2の発明)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0011】本発明にかかわる画像形成装置の一例であ
るカラープリンタの画像形成プロセス及び各機構と該画
像形成装置に用いられる現像手段とについて、図1ない
し図3を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画
像形成装置の一例であるカラープリンタの断面構成図で
あり、図2は、図1の現像手段の拡大断面構成図であ
り、図3は、図2の現像手段による文字再現性の寄与率
と混色を防止した現像性への寄与率とを示す図である。
【0012】図1によれば、10は潜像担持体である感
光体ドラムで、OPC感光体(有機感光体)をドラム基
体上に塗布形成したもので、接地されて図示の時計方向
に駆動回転される。11は帯電手段であるスコロトロン
帯電器で、制御グリッドと放電電極とを有し、感光体ド
ラム10の感光層と対峙して取付けられ、トナーと同極
性(本実施形態においてはマイナス極性)のコロナ放電
によって感光体ドラム10の周面に対し一様な帯電電位
(白部電位)VH、例えば−750Vを与える。このス
コロトロン帯電器11による帯電に先だって、前プリン
トまでの感光体ドラム10の履歴をなくすために発光ダ
イオード等を用いた帯電前除電器であるPCL11aに
よる露光を行って感光体ドラム10周面の除電をしてお
く。上記の感光体ドラム10の履歴とは、先行した画像
形成時の帯電、画像露光で作像した感光体に残留した画
像パターンをいい、感光体メモリーとも称す。
【0013】感光体ドラム10への一様帯電ののち、像
露光手段である露光光学系12により画像信号に基づい
た像露光が行われる。露光光学系12は図示しないレー
ザーダイオードを発光光源とし回転するポリゴンミラー
12a、fθレンズ12b、シリンドリカルレンズ12
cを経て反射ミラー12dにより光路を曲げられ主走査
がなされるもので、感光体ドラム10の回転(副走査)
によって潜像が形成される。本実施の形態では文字部に
対して露光を行って、露光部電位(黒部電位)VL、例
えば−50Vを形成し、絶対値で黒部電位VLの方が白
部電位VHよりも低電位となるような反転潜像を形成す
る。
【0014】感光体ドラム10の周縁には、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
のトナーと磁性キャリアとから成る二成分現像剤をそれ
ぞれ内蔵したY、M、C及びKの現像手段である現像器
13が設けられている。各色毎の現像器13には、後段
において詳述する感光体ドラム10の回転方向に対して
上流側と下流側とに、それぞれ現像剤を担持して回転す
る現像剤担持体である現像スリーブ131a,131b
が設けられる。
【0015】先ず1色目のYの現像器14によるイエロ
ーの現像が、Yの現像剤を保持して回転する現像スリー
ブ131a,131bによって行われる。現像剤はマグ
ネタイトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーテ
ィングした磁性キャリアと、ポリエステルを主材料とし
て色に応じた顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等
を加えたトナーとからなるもので、現像スリーブ131
a,131b上に100〜400μmの現像剤層厚に規
制されて現像領域へと搬送される。
【0016】現像領域における現像スリーブ131a,
131bと感光体ドラム10とのそれぞれの間隙は現像
剤層厚よりも大きい0.4〜1.0mmとして、この間
に、後段において詳述する交流バイアスAC1,AC2
を、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)の直流バイアスE1,E2、例えばそれぞれ−60
0V、に重畳したバイアス印加手段としての現像バイア
スVB1,VB2がそれぞれの現像スリーブ131a,
131bに印加され(図2参照)、非接触の反転現像に
よる感光体ドラム10上の潜像の顕像化(現像)が行わ
れ、Yのトナー像が感光体ドラム10上に形成される。
【0017】1色目の顕像化が終った後、2色目のマゼ
ンタの画像形成行程に入り、再びスコロトロン帯電器1
1による一様帯電が行われ、2色目の画像データによる
潜像が露光光学系12によって形成される。このとき1
色目の画像形成行程で行われたPCL11aによる除電
は、1色目の画像部に付着したYのトナー像がまわりの
電位の急激な低下により飛び散る場合は行わない。
【0018】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
白部電位VH(本実施形態においては−750V)に帯
電された感光体のうち、1色目の画像のない部分に対し
ては1色目と同様の潜像がつくられ、Mの現像器13で
の現像によるMのトナー像の形成が行われるが、1色目
の画像がある部分に対し再び現像を行う部分では、1色
目の付着したトナーによる遮光とトナー自身のもつ電荷
の影響によって、1色目の黒部電位VL(本実施形態に
おいては−50V)よりも若干高い電位の潜像が形成さ
れ、直流バイアスE1,E2(本実施形態においては−
600V)との電位差に応じた現像が行われる。
【0019】3色目のシアン、4色目の黒色についても
2色目のマゼンタと同様の画像形成行程が行われ、感光
体ドラム10周面上にはY、M、C及びKの各トナー像
による4色の重ね合わせカラートナー像が形成される。
【0020】上記Y、M、C及びKの現像器13に新規
の各色トナーを制御して補給するトナー供給装置16
は、着脱可能なY、M、C及びKのトナーカートリッジ
16a、Y、M、C及びKのトナー貯蔵手段16b、
Y、M、C及びKのトナー搬送手段16cから構成され
ており、各色毎にトナーカートリッジ16aからトナー
貯蔵手段16b、トナー搬送手段16cを経て、不図示
のトナー補給路を通して未使用のトナーが各色毎の現像
器13内に投入、補給される。
【0021】一方、給紙カセット15より半月ローラ1
5aを介して搬出された一枚の転写材である記録紙P
は、中間給紙ローラ対15b,15cを経て、レジスト
センサ(不図示)が近傍に設けられるタイミングローラ
15dで一旦停止し、転写のタイミングの整った時点
で、感光体ドラム10上のカラートナー像と同期してレ
ジストローラ15dの回転作動により転写域へと給送さ
れる。
【0022】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面上のカラートナー像を記録
紙Pに転写するための電圧を印加する転写手段である転
写ローラ14aが圧接され、給送された記録紙Pを挟着
して感光体ドラム10の周面上のカラートナー像が記録
紙Pに一括して転写される。
【0023】次いで、記録紙Pは分離手段である鋸歯電
極14bによって除電され、感光体ドラム10の周面よ
り分離して定着手段である定着装置17に搬送され、熱
ローラ(上ローラ)17aと圧着ローラ(下ローラ)1
7bの加熱、加圧によって記録紙P上のトナー像を溶着
された後、排紙ローラ18a,18b,18cを経て装
置外部の排紙トレイ20上に排出される。なお、転写ロ
ーラ14aは記録紙Pの通過後、感光体ドラム10の周
面より退避離間して、次なるトナー像の形成に備える。
【0024】一方、記録紙Pを分離した感光体ドラム1
0は、クリーニング装置19のブレード19aの圧接に
より残留トナーを除去・清掃され、再びPCL11aに
よる除電とスコロトロン帯電器11による帯電を受けて
次なる画像形成のプロセスに入る。なお、ブレード19
aは感光体ドラム面のクリーニング後、直ちに移動して
感光体ドラム10の周面より退避する。ブレード19a
によってクリーニング装置19内に掻き落された廃トナ
ーは、スクリュー19bにより排出されたのち、図示し
ない廃トナー回収容器内へ貯留される。
【0025】図2または図3によれば、図1にて説明し
たように、Y、M、C及びKの各色毎の現像器13は、
それぞれの有する上流側の現像スリーブ131a及び下
流側の現像スリーブ131bを有し、例えば外径100
mmの感光体ドラム10の感光面に対向して、Y、M、
C及びKの順で上下方向に平行配置されるが、各色毎の
現像手段である現像器13は、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の前述した二
成分の現像剤をそれぞれ収容し、それぞれ感光体ドラム
10の周面に対し所定の間隙を保って、現像スリーブ1
31a,131bが現像位置において感光体ドラム10
の回転方向(図2の時計方向)と順方向(図2の反時計
方向)に回転される。
【0026】各色毎の現像手段である現像器13は、以
下の如く構成される。なお、現像器13内部での現像剤
の流れを図2の点線にて示す。
【0027】現像器13において、130はトナーとキ
ャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像剤収容部
である現像器ケーシング、131aは感光体ドラム10
の回転方向に対して上流側に配置される現像剤搬送体で
ある現像スリーブ、131bは感光体ドラム10の回転
方向に対して下流側に配置される現像剤搬送体である現
像スリーブ、132a及び132bは回転されるそれぞ
れの現像スリーブ131a,131bの内部に固定して
配置される磁界発生手段である固定磁石、133は上流
側の現像スリーブ131a上への現像剤供給の層厚を所
定量に規制する磁性材から成る層厚規制手段である層厚
規制板、134は下流側の現像スリーブ131b上から
の現像剤の剥取りと搬送とを行うローラ状の磁石体より
成る搬送ローラ、135は供給ローラ、136及び13
7は一対の攪拌スクリューである。
【0028】現像剤搬送体である現像スリーブ131
a,131bは、それぞれ例えばアルミ材或いはステン
レス材を用いた、例えば外径が8mm〜30mm程度の
非磁性の円筒状の部材からなり、感光体ドラム10の周
面に対し、それぞれの現像スリーブ131a,131b
の両端に設けられた不図示の突当コロにより所定の間隙
を保って感光体ドラム10の回転(図2の時計方向回
転)に対し順方向に回転される(図2の反時計方向回
転)。感光体ドラム10の回転方向に対して、上流側に
配置される現像スリーブ131aには、直流バイアスE
1に交流バイアスAC1を重畳した構成のバイアス印加
手段としての現像バイアスVB1が、また下流側に配置
される現像スリーブ131bには、直流バイアスE2に
交流バイアスAC2を重畳した構成のバイアス印加手段
としての現像バイアスVB2がそれぞれ印加される。
【0029】現像スリーブ131a,131bの内部に
配設される磁界発生手段である固定磁石132a,13
2bは、それぞれ複数個の磁極N,Sの磁石を配し、現
像スリーブ131a,131b内に固定されていて、非
磁性のスリーブ周面に磁界を形成している。
【0030】層厚規制手段である層厚規制板133は、
例えば棒状或いは板状の磁性ステンレス材よりなり、上
流側の現像スリーブ131aの固定磁石132aの、例
えば磁極Sと対向し、現像スリーブ131aと所定の間
隙で配置され、現像スリーブ131aの周面上に形成さ
れる二成分現像剤の層厚を安定かつ均一に規制してい
る。特に磁性の層厚規制板133を用いる本方式は、現
像スリーブ131a表面に薄い層厚の現像剤を形成する
のに優れている。
【0031】搬送ローラ134は、複数個の磁極N,S
を交互に配したローラ状の磁石体より成り、現像スリー
ブ131bの磁極N,N部の反撥磁界と搬送ローラ13
4の磁界作用とにより、下流側の現像スリーブ131b
上からの現像剤の剥取りと、剥取られた現像剤の攪拌ス
クリュー136への搬送とを行う。
【0032】攪拌スクリュー136及び攪拌スクリュー
137は、互いに相反する方向に等速で回転し、現像器
13内のトナーと磁性キャリアとを攪拌、混合し、所定
のトナー成分を均等に含有する二成分現像剤とする。
【0033】供給ローラ135は、攪拌スクリュー13
6,137により攪拌された現像剤を層厚規制板133
へと供給する。
【0034】攪拌スクリュー137の上部で現像器ケー
シング130の上部の不図示のトナー補給口から現像器
ケーシング130内に補給されたトナーは、互いに相反
する方向に等速で回転する攪拌スクリュー136,13
7により現像器ケーシング130内に収容された現像剤
と攪拌、混合されて均一なトナー濃度の現像剤となり、
該現像剤が回転する供給ローラ135により層厚規制板
133に搬送される。層厚規制板133により所定の層
厚に規制されて、感光体ドラム10の回転方向に対して
上流側に配置される現像スリーブ131a上に安定して
供給される現像剤が、現像スリーブ131a,131b
の回転と固定磁石132a,132bの磁界作用とによ
り、現像スリーブ131aから感光体ドラム10の回転
方向に対して下流側に配置される現像スリーブ131b
上へ搬送される。現像スリーブ131a,131bによ
り、感光体ドラム10上の潜像を現像した現像スリーブ
131b上の現像剤は、搬送ローラ134の作用により
剥取られ、供給ローラ135により再度攪拌スクリュー
136へと搬送される。
【0035】感光体ドラム10上の静電潜像が、直流バ
イアスE1に交流バイアスAC1を重畳した現像バイア
スVB1の印加される現像スリーブ131aと、直流バ
イアスE2に交流バイアスAC2を重畳した現像バイア
スVB2の印加される現像スリーブ131bとによる非
接触現像法により、現像剤を非接触の状態として反転現
像される。
【0036】この感光体ドラム10と磁気ブラシが非接
触の薄層現像では、現像バイアスVB1,VB2での現
像電界に交流電界を重畳させた直流電界を使用したり、
潜像担持体である感光体ドラム10の周速(Vpと呼
ぶ)に比べて現像剤担持体としての現像スリーブ131
a,131bの周速(共にVsと呼ぶ)を速く設定して
(Vs/Vp=1以上)、現像性を確保してきた。しか
し、交流電界を使用すると、前色のトナー像が感光体ド
ラム10上から離脱して、離脱した場所に電位ギャップ
ができ、その位置に別のトナーがくっつく、いわゆる混
色という問題が発生しやすくなる。混色は現像バイアス
VB1,VB2の交流電界のピーク値が高く、また周波
数が低いほど発生しやすい。混色がおこりにくいように
弱い交流電界にすると文字再現性(細線濃度の再現性)
が低下する。このためVs/Vpを高く設定したり、現
像スリーブ131a,131bの現像剤搬送量を増やす
と文字ちりが発生しやすくなる。
【0037】ここで我々は混色と文字再現性に時間的な
差があることを見いだした。文字再現性は交流電界下で
瞬時に形成されるのに対し、混色での前色トナー像の離
脱は交流電界下でほぐされて、トナー同士の付着力が弱
まったところで離脱が開始する。即ち、強い交流電界を
少し(短時間)掛ければ文字再現性(細線濃度の再現
性)がよくなるが、弱い交流電界をいくら(長時間)掛
けても文字再現性は良くならず、混色は起こってしま
う。
【0038】そこで本発明では、感光体ドラム10の回
転方向に対して上流側に配置する現像スリーブ131a
の現像バイアスVB1の交流バイアスAC1による交流
電界よりも下流側に配置する現像スリーブ131bの現
像バイアスVB2の交流バイアスAC2による交流電界
のほうを実質的に弱く設定する。
【0039】例えば、現像スリーブ131a,131b
の交流バイアスAC1,AC2の周波数を共に8kHz
で一定とし、かつ上流側に配置する現像スリーブ131
aの交流バイアスAC1の印加電圧を1.8kV(V
P-P)、下流側に配置する現像スリーブ131bの交流
バイアスAC2の印加電圧を1.2kV(VP-P)と
し、上流側の現像スリーブ131aのほうが、下流側に
配置する現像スリーブ131bよりも交流印加電圧のピ
ーク値(VP-P)を高く設定するようにして、下流側の
現像剤担持体のほうを実質的に交流電界を弱く設定す
る。
【0040】また例えば、現像スリーブ131a,13
1bの交流バイアスAC1,AC2の交流印加電圧のピ
ーク値(VP-P)を共に1.6kV(VP-P)で一定と
し、かつ上流側に配置する現像スリーブ131aの交流
バイアスAC1の周波数を6kHz、下流側に配置する
現像スリーブ131bの交流バイアスAC2の周波数を
10kHzとし、上流側の現像スリーブ131aのほう
が、下流側に配置する現像スリーブ131bよりも周波
数を低く設定するようにして、下流側の現像剤担持体の
ほうを実質的に交流電界を弱く設定する。
【0041】上記の如くすることにより、上流側の現像
スリーブ131aと下流側の現像スリーブ131bとに
よる現像領域での文字再現性への寄与率(頻度)と混色
を防止した現像性への寄与率(頻度)とは、図3に示す
ように縦軸を寄与率(頻度)とすると、文字再現性(細
線濃度の再現性)への寄与率としては、図3の曲線
(a)に示すように、交流電界の高い上流側の現像剤担
持体である現像スリーブ131aで行うことができ、混
色の発生を防止した現像性(現像濃度)への寄与率とし
ては、図3の曲線(b)に示すように、交流電界の高い
上流側の現像スリーブ131aにおいて現像性にはあま
り寄与せず、またある程度の混色が発生するが、混色が
頻繁に発生し始めると、交流電界の弱い下流側の現像剤
担持体である現像スリーブ131b側に潜像位置が移動
していく。このため、混色は従来の半分程度まで低減す
ることができ、さらに下流側の現像スリーブ131bで
現像濃度を確保することができる。
【0042】なお上記において、上流側に配置する現像
スリーブ131aに印加する直流バイアスE1及び交流
バイアスAC1を固定とし、下流側に配置する現像スリ
ーブ131bに印加する直流バイアスE2及び/または
交流バイアスAC2を可変として現像濃度の調整を行う
ことも可能である。
【0043】上記により、混色及び文字ちりの発生が低
減され、良好なカラー画像が形成される。
【0044】なお、上記図1にて説明したカラープリン
タは、像担持体上に順次形成される各色トナー像を重ね
合わせた後、像担持体上に形成された重ね合わせカラー
トナー像を転写部にて転写材上に1回で転写してカラー
画像を形成する方式のカラー画像形成装置であるが、本
発明のカラー画像形成装置としては、これに拘るもので
なく、潜像担持体の周囲に複数組の帯電手段、像露光手
段及び現像手段を配設し、潜像担持体の一回転以内に、
潜像担持体に対する帯電手段による帯電と像露光手段よ
りの像露光光による潜像の形成と現像手段による潜像の
現像によるトナー像形成とを各色毎に繰り返して行い、
潜像担持体の周面に複数のトナー像を重ね合わせてカラ
ートナー像を形成するカラー画像形成装置にも適用され
ることは勿論である。
【0045】また、現像手段に用いられる現像剤として
二成分磁性現像剤にて説明したが、一成分現像剤を現像
剤として適用してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、混色及び文字ちりの発
生が低減され、良好なカラー画像が形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一例であるカ
ラープリンタの断面構成図である。
【図2】図1の現像手段の拡大断面構成図である。
【図3】図2の現像手段による文字再現性の寄与率と混
色を防止した現像性への寄与率とを示す図である。
【図4】従来の問題点を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 17 定着装置 19 クリーニング装置 131a,131b 現像スリーブ AC1,AC2 交流バイアス E1,E2 直流バイアス P 記録紙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を担持する潜像担持体と、現像剤を
    担持・搬送する複数本の現像剤担持体を有する複数の現
    像手段によって、前記潜像担持体上に複数色のトナー像
    を形成後、転写材に一括転写するカラー画像形成装置に
    おいて、 前記複数の現像手段は、各々の前記現像剤担持体に交流
    バイアスを重畳した直流バイアスを印加するバイアス印
    加手段を有するとともに、前記交流バイアスは周波数が
    一定で、かつ潜像担持体回転方向に対して上流側に配置
    する現像剤担持体のほうが、下流側に配置する現像剤担
    持体よりもピーク値が高く設定されていることを特徴と
    するカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 潜像を担持する潜像担持体と、現像剤を
    担持・搬送する複数本の現像剤担持体を有する複数の現
    像手段によって、前記潜像担持体上に複数色のトナー像
    を形成後、転写材に一括転写するカラー画像形成装置に
    おいて、 前記複数の現像手段は、各々の前記現像剤担持体に交流
    バイアスを重畳した直流バイアスを印加するバイアス印
    加手段を有するとともに、前記交流バイアスはピーク値
    が一定で、かつ潜像担持体の回転方向に対して上流側に
    配置する現像剤担持体のほうが、下流側に配置する現像
    剤担持体よりも周波数が低く設定されていることを特徴
    とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記下流側に配置する現像剤担持体に印
    加する直流バイアス及び/または交流バイアスが可変で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のカラー
    画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6941099B2 (en) * 2001-11-08 2005-09-06 Ricoh Company, Ltd. Developing device having plurality of biased magnetic sleeves
JP2013228431A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6941099B2 (en) * 2001-11-08 2005-09-06 Ricoh Company, Ltd. Developing device having plurality of biased magnetic sleeves
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