JP2001183905A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001183905A
JP2001183905A JP36549399A JP36549399A JP2001183905A JP 2001183905 A JP2001183905 A JP 2001183905A JP 36549399 A JP36549399 A JP 36549399A JP 36549399 A JP36549399 A JP 36549399A JP 2001183905 A JP2001183905 A JP 2001183905A
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JP36549399A
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Masahide Kinoshita
正英 木下
Yasunari Watanabe
泰成 渡邉
Motonori Adachi
元紀 足立
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電手段表面にトナーが付着し帯電不良を生
じたり、転写残トナーが現像手段によって回収できない
ために、先の画像が次にポジゴーストとして現れる等の
問題を防止し、長期にわたって良好な画像を出力させる
ことが可能な画像形成装置を提供する。 【解決手段】 転写動作後、中間転写体または記録材に
転写されなかった感光ドラム1上の残留トナーを負の極
性に帯電させるトナー帯電制御手段6を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式にて
シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例
えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置
などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ
などの画像形成装置において、電子写真感光体、静電記
録誘電体等の像担持体を帯電処理する手段としてはコロ
ナ帯電器が使用されてきた。
【0003】これは、被帯電体としての像担持体にコロ
ナ帯電器を非接触に対向配設して、高圧を印加したコロ
ナ帯電器から放出されるコロナシャワーに像担持体面を
曝して所定の極性電位に帯電させるものである。
【0004】近年は、これに代わって接触帯電装置が実
用化されてきている。これは、導電性の帯電部材(接触
帯電部材)を被帯電体に当接させ、該接触帯電部材に電
圧を印加して被帯電体面を所定の極性・電位に帯電させ
るもので、コロナ帯電器に比べて、低オゾン、低電力等
の有利性がある。
【0005】この中でも特に接触帯電部材として導電ロ
ーラを用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点か
ら好ましく用いられている。ローラ帯電では導電性の弾
性ローラ(帯電ローラ)を被帯電体に加圧当接させ、こ
れに電圧を印加することによって被帯電体の帯電を行
う。
【0006】ローラ帯電においては、帯電は接触帯電部
材から被帯電体への放電によって主に行われるため、あ
るしきい値電圧以上の電圧を印加することによって帯電
が開始される。このしきい値電圧を帯電開始電圧Vth
と定義する。
【0007】像担持体としての感光体に必要とされる表
面電位Vdを得るためには、接触帯電部材としての帯電
ローラにはVd+Vthという必要とされる感光体表面
電位Vd以上のDC電圧の印加が必要となる。このよう
にしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して帯電を行
う方法をDC帯電方式と称する。
【0008】また、特開昭63−149669号公報に
開示されるように、所望の被帯電体表面電位Vdに相当
するDC電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つA
C成分を重畳した電圧を接触帯電部材に印加するAC帯
電方式が提案され、実用にも供されている。
【0009】これは、ACによる電位のならし効果によ
りDC帯電方式よりも更なる帯電の均一化を図ることが
でき、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央である
Vdにほぼ収束する。このようにして、AC+DC電圧
を印加して帯電を行う方法をAC帯電と称する。
【0010】一方、画像形成装置の小型化等のために、
像担持体上の転写後残留トナー(以後、転写残トナーと
記す)のクリーニングを、専用の像担持体クリーニング
手段(クリーナー)を具備させない構成で、現像装置で
現像同時清掃を行う方法が提案されている。(クリーナ
ーレスシステム)。
【0011】前の画像形成で像担持体上に残留したトナ
ー粒子は現像手段に回収されて現像剤として再利用さ
れ、廃トナーを出さないことによる環境保護などの点で
有利性がある。
【0012】現像手段による現像同時クリーニングは、
転写後に像担持体上に若干残留したトナーを次工程以後
の現像時に現像手段に印加する直流電圧と像担持体の表
面電位間の電位差である、かぶり取り電位差Vback
によって回収する方法であり、転写残トナーは現像手段
に回収されて次工程以後用いられるため、廃トナーをな
くすことができる。よって、スペースの面での利点も大
きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0013】この帯電ローラをクリーナーレスシステム
に適用させた場合に、特に問題となるのは転写残トナー
が帯電ローラに付着してしまい帯電が良好に行われない
ことである。そのため、帯電ローラへの付着量を減らす
ために転写残トナーを減らす、また、帯電ローラに付着
しないようにするために転写残トナーの帯電極性を像担
持体の帯電極性と同じに揃える必要がある。
【0014】これは、帯電ローラで像担持体を帯電する
ときには帯電ローラに印加するAC+DC電圧のうちの
DC電圧と像担持体表面とはわずかながら電位差を生じ
ており、帯電ローラの方がその帯電しようとする極性で
やや高めとなり、そのため逆極性トナーが付着しやすく
なるためである。
【0015】そこで、特開平8−15948号にて転写
手段として中間転写体を用いたクリーナーレスシステム
の提案がなされている。
【0016】中間転写体への転写は従来の紙のような記
録材への転写と違い、抵抗むら等のない均質な材質への
転写になることや紙に比べて環境変動が小さい点で顕著
に有利であり、大幅に転写残トナーを減らすことが可能
となる。
【0017】また、使用する紙の抵抗変動を加味するこ
となく転写電圧を低めに設定できるために、転写残トナ
ーが転写によって逆極性になりにくく、転写残トナー中
の逆極性トナーの割合を減らすことが可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のクリーナーレスシステム、すなわち、像担
持体の帯電手段として帯電ローラを用い、現像手段によ
る現像同時回収を行なわせ、転写手段として中間転写体
を使用し、画像形成動作を繰り返した場合において、帯
電ローラ表面にトナーが付着し画像形成動作の繰り返し
により堆積し帯電不良を生じたり、転写残トナーが現像
手段によって回収できないために、先の画像が次にポジ
ゴーストとして現れる等の問題を生じていた。
【0019】この原因は、転写残トナー中に存在する逆
極性トナーであり、以下たとえば、負極性トナーを一様
に電位Vdで負極性帯電したドラムの露光部、すなわち
Vl部に現像する場合について説明する。
【0020】まず、現像装置内のトナーはすべてが負極
性トナーではなく、この場合の逆極性である正極性トナ
ーが一部存存する。現像時において負極性トナーは像担
持体上の露光部つまりVl部に付着するが、この正極性
トナーは像担持体上の未露光部すなわちVd部に付着す
る。
【0021】この未露光部に付着した正極性トナー、す
なわちカブリトナーは、プラス電圧を印加された中間転
写体が感光ドラムのVd部に対して放電することでさら
に正極性になり、感光ドラム上に残留し帯電ローラに付
着しやすくなり、帯電ローラ汚れによる帯電不良を招
く。
【0022】更に、帯電ローラに付着しなかったカブリ
トナーは、現像部にて回収されないため、堆積し、最終
的には中間転写体上に接触転写されるなどして紙上に現
れてしまう。
【0023】また、Vl部に付着した負極性トナーに関
しては、中間転写体を用いることで高い転写効率で中間
転写体上に転写され、残留した転写残トナーは転写のプ
ラス電圧によって一部逆極性になる。このうち、負極性
トナーは帯電ローラに付着せずに通過し、現像部におい
てトナー回収のための電位差(Vback)により回収
される。一部の逆極性トナーに関しては、カブリトナー
と同様に帯電ローラに付着しやすくなり、帯電ローラ汚
れによる帯電不良を招く。
【0024】更に、帯電ローラを通過した転写残トナー
は現像装置で回収されずに転写部に運ばれ、本来なら逆
極性トナーなので中間転写体に転写されないのだが、接
触しているために接触転写されポジゴーストとなる。
【0025】むろん上述した様に中間転写体によって転
写を行うことにより、転写残トナーの極性は、転写ロー
ラ等で紙上に転写する場合に比べて、使用する紙の抵抗
変動を加味することなく転写電圧を低めに設定できるた
めに、逆極性になりにくい。しかし、すべてを負極性の
ままとするのは不可能でめり、転写残トナー中に逆極性
トナーが存在してしまい帯電ローラへの付着を招いてし
まうのである。
【0026】要するに、中間転写体を用いることで、転
写残トナー量を減らし、且つ逆極性トナーを減らすこと
が可能となったが、それだけでは現像中のカブリトナー
や露光部の転写残トナー中の逆極性トナーによる帯電ロ
ーラ汚れやドラム上逆極性トナーの堆積に伴う画像カブ
リやポジゴーストの発生を防ぎきれなかった。
【0027】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、帯電
手段表面にトナーが付着し帯電不良を生じたり、転写残
トナーが現像手段によって回収できないために、先の画
像が次にポジゴーストとして現れる等の問題を防止し、
長期にわたって良好な画像を出力させることが可能な画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、静電潜像が形成される像担持体
と、前記像担持体に接触配置され、該像担持体を所定の
極性に帯電させる帯電手段と、前記帯電手段により帯電
された前記像担持体を露光することにより該像担持体上
に静電潜像を形成させる露光手段と、前記露光手段によ
り前記像担持体上に形成された静電潜像を前記所定の極
性と同一極性の現像剤により現像するとともに、該像担
持体上に残留した現像剤を回収する現像清掃手段と、前
記現像清掃手段により現像された現像剤画像を中間転写
体または搬送される記録材に転写する第1の転写手段
と、を備え、搬送される記録材に画像形成動作を行う画
像形成装置において、前記第1の転写手段による転写動
作後、該第1の転写手段により中間転写体または記録材
に転写されなかった前記像担持体上の残留現像剤を前記
所定の極性に帯電させる現像剤帯電制御手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0029】前記現像剤帯電制御手段は、前記像担持体
の現像剤の転写が終了した領域に対して放電開始可能と
なる放電開始電圧より前記所定の極性側の直流電圧が印
加されることも好適である。
【0030】前記現像剤帯電制御手段は、前記像担持体
に接触する導電性繊維ブラシ部を備えることも好適であ
る。
【0031】前記現像清掃手段は、前記像担持体に対し
て現像剤が接触した状態で現像が行われる接触現像方式
であることも好適である。
【0032】前記現像剤帯電制御手段は、前記第1の転
写手段による転写動作後、かつ、次工程の画像形成動作
における前記帯電手段による帯電動作前に、前記像担持
体上の残留現像剤を前記所定の極性に帯電させることも
好適である。
【0033】前記第1の転写手段により転写された前記
中間転写体上の現像剤画像を搬送される記録材に転写す
る第2の転写手段を備えることも好適である。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される
装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきもので
あり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣
旨のものではない。
【0035】(実施の形態1)図1,図2は実施の形態
1に係る画像形成装置の概略断面図である。本実施の形
態の画像形成装置は、像担持体の帯電手段として帯電ロ
ーラを用い、現像清掃手段としての現像器で現像同時ク
リーニングを行なうクリーナレスシステムの装置であ
る。
【0036】図2に示す画像形成装置としてのカラーレ
ーザープリンタは、複数個のプロセスカートリッジ7を
有し、一旦、第2の像担持体である中間転写ベルト8
(中間転写体)に連続的に多重転写し、フルカラープリ
ント画像を得る4連ドラム方式(インライン)プリンタ
である。
【0037】図2に於いて、無端状の中間転写ベルト8
が、駆動ローラ8a,テンションローラ8b及び2次転
写対向ローラ8cに懸架され、図中矢印の方向に回転し
ている。
【0038】プロセスカートリッジ(以下P−CRG)
7は、中間転写ベルト8に直列に各色に対応し4本配置
されている。
【0039】以下、P−CRG7について図1にもとづ
いて説明する。イエロートナーを現像するP−CRG7
において、1は像担持体としての回転ドラム型の電子写
真感光体(感光ドラム)である。この感光ドラム1は、
有機光導電体(OPC)ドラムで、外形50mmであ
り、中心支軸を中心に100mm/sのプロセススピー
ド(周速度)をもって矢示の時計方向に回転駆動されて
いる。
【0040】この感光ドラム1は、アルミニウム製シリ
ンダ(導電性ドラム基体)の表面に、光の干渉を抑え、
上層の接着性を向上させる下引き層と、光電荷発生層
と、電荷輸送層(厚さ20μm)の3層を下から順に塗
り重ねた構成をしている。
【0041】帯電工程では、帯電手段としての帯電ロー
ラ2に所定の条件の電圧が印加されており、感光ドラム
1面上を一様に負極性に帯電処理を行う。この帯電ロー
ラ2の長手長さは320mmであり、芯金(支持部材)
2aの外回りに、下層2bと、中間層2cと、表層2d
を下から順次に積層した3層構成としている。
【0042】下層2bは帯電音を低減するための発泡ス
ポンジ層であり、中間層2cは帯電ローラ全体として均
一な抵抗を得るための導電層であり、表層2dは感光ド
ラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生
するのを防止するために設けている保護層である。
【0043】より具体的には、本実施の形態の帯電ロー
ラ2の仕様は下記のとおりである。
【0044】 a) 芯金2a ;直径6mmのステンレス丸棒 b) 下層2b ;カーボン分散の発泡EPDM 比重 0.5g/cm3 体積抵抗値 102Ω・cm〜109Ω・cm 層厚 3.0mm,長さ 320mm c) 中間層2c;カーボン分散のNBR系ゴム 体積抵抗値 102Ω・cm〜105Ω・cm 層厚 700μm d) 表層2d ;フッ素化合物のトレジン樹脂に酸化
錫、カーボンを分散 体積抵抗値 107Ω・cm〜1010Ω・cm 表面粗さ(平均鏡面粗さRa) 1.5μm 層厚 10μm
【0045】この帯電ローラ2は、芯金2aの両端部を
それぞれ軸受け部材により回転自在に保持させると共
に、押し圧ばねによって感光ドラム1方向に付勢して感
光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接さ
せており、感光ドラム1の回転に従動して回転する。
【0046】そして、電源20から直流電圧に周波数f
の交流電圧を重畳した所定の振動電圧(バイアス電圧V
dc+Vac)が芯金2aを介して帯電ローラ2に印加
されることで、回転する感光ドラム1の周面が所定の電
位に帯電処理される。
【0047】本実施の形態においては、帯電の交流バイ
アスとして周波数1000Hz,Vac=1600V,
Vdc=−600Vとし、感光体ドラム1を−600V
に一様帯電した。
【0048】帯電ローラ2により所定の極性・電位に一
様に帯電処理されたのちは、不図示の露光手段(カラー
原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列
電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビー
ムを出力するレーザスキャンによる走査露光系等)によ
る画像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第
1の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が
形成される。本実施の形態においては露光部電位を−1
50Vとしている。
【0049】次いで、その静電潜像が第1現像器4(イ
エロー現像器)により第1色であるイエロートナーによ
り現像される。
【0050】ここで、現像器4について図1を用いて説
明する。
【0051】現像器4は、2成分接触現像装置(2成分
磁気ブラシ現像装置)であり、マグネットローラを内包
した現像スリーブ41上にキャリアとトナーからなる現
像剤を保持している。
【0052】現像スリーブ41には所定間隙を有して、
現像剤規制ブレード42が設けられ、現像スリーブ41
の矢印C方向の回転に伴い、現像スリーブ41上に現像
剤薄層を形成する。
【0053】現像スリーブ41は、感光ドラム1と所定
間隙を有するように配置され、現像時においては、現像
スリーブ41上に形成された現像剤薄層が、感光ドラム
1に対して接触する状態で現像できるように設定されて
いる。
【0054】本実施の形態において用いたトナーは、平
均粒径6μmのネガ帯電トナーを用い、キャリアとして
は飽和磁化が2050C/cm3(205emu/c
3)の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。ま
た、トナーとキャリアを重量比6:94で混合したもの
を現像剤として用いた。
【0055】現像器4内には、現像剤攪拌用の攪拌スク
リュー43,44があり、スリーブ回転と同期して回転
し、補給されたトナーとキャリアを攪拌しトナーに所定
のトリボを与える機能を有している。
【0056】現像器4のスクリュー44の上流側壁面に
は、現像剤の透磁率変化を検出して現像剤中のトナー濃
度を検知するセンサ45が設けられており、そのセンサ
45のやや下流側にトナー補給開口が設けられている。
【0057】現像動作を行った後に現像剤がセンサ45
部に運ばれここでトナー濃度を検知し、その検知結果に
応じて現像剤中のトナー濃度を一定に維持するために、
適宜現像剤供給ユニット(以下T−CRG)5中のスク
リュー51の回転により、ここから現像器4の開口46
を通してトナー補給が行われる。
【0058】補給されたトナーはスクリュー44により
搬送され、キャリアと混ざり合い適度なトリボを付与さ
れた後にスリーブ41近傍に運ばれ、現像スリーブ41
上で薄層形成され現像に供される。
【0059】具体的には、現像バイアスとしてVdc=
−400V,Vac=1800V,周波数=2300H
zの電圧を印加することで感光ドラム1上の露光部Vl
=−150Vに現像する。
【0060】図2に示すように第1の転写手段により転
写動作が行われる、すなわち、感光ドラム1上に形成さ
れたイエロー画像は、中間転写ベルト8との1次転写ニ
ップ部へ進入する。1次転写ニップ部では中間転写ベル
ト8の裏側に可撓性電極9を接触当接させている。可撓
性電極9には各ポートで独立にバイアス印加可能とする
ため、1次転写バイアス源9a〜9dを有している。
【0061】中間転写ベルト8は1色目のポートでまず
イエローを転写し、次いで先述した同様の工程を経た、
各色に対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色を各ポートで多重転写する。
【0062】本実施の形態においては、露光部Vl部
(電位−150V)に現像されたトナーに対する転写効
率を考慮し、一次転写バイアスとして、1色目〜4色目
まですべて+350Vの電圧を印加した。
【0063】中間転写ベルト8上で形成された4色フル
カラー画像は、次いで第2の転写手段としての2次転写
ローラ10により、記録材としての転写材Pに一括転写
され、不図示の定着装置によって溶融定着されカラープ
リント画像を得る。
【0064】中間転写ベルト8上に残留する2次転写残
トナーは、中間転写ベルトクリーナ11でブレードクリ
ーニングされ、次作像工程に備える。
【0065】上記中間転写ベルト8の材質の選定として
は、各色ポートでのレジストレーションを良くするた
め、伸縮する材料は望ましくなく、樹脂系或いは、金属
芯体入りのゴムベルト、樹脂+ゴムベルトが望ましい。
【0066】本実施の形態では、PI(ポリイミド)に
カーボン分散し、体積抵抗を108Ω・cmオーダーに
制御した樹脂ベルトを用いた。その厚さは80μm,長
手方向320mm,全周は900mmである。
【0067】また、可撓性電極9としては、十分な可撓
性と対摩耗性を有し、低抵抗に制御できるカーボン分散
高密度ポリエチレンを用いた。その抵抗は104Ω以
下、厚さは500μmで、長手長さは315mmとし、
感光ドラム1とのリークを避けている。
【0068】図1において、転写工程後の感光ドラム1
面上には転写残トナーがあり、その転写残トナーには画
像部の負極性トナー、非画像部の正極性トナー、転写の
正極性の電圧に影響され極性が正極性に反転してしまっ
たトナーが含まれる。
【0069】このような転写残トナーの極性を負極性に
揃えるための、トナー(現像剤)帯電制御手段6が設け
られている。
【0070】このトナー帯電制御手段6として、本実施
の形態ではファーブラシ帯電器を用いている。具体的に
は、横長の電極板62にファーブラシ部61を具備させ
たものであり、ファーブラシ部61を感光ドラム1面に
当接させて固定支持させて配設した。
【0071】ファーブラシ部61は感光ドラム1表面及
び転写残トナーに均一に接触できるように、太さとして
は30デニール以下(デニールは、絹・人絹・ナイロン
の繊度(繊維の太さ)の単位で、1デニールは長さ45
0mで質量50mgのときの繊度)、密度としては15
50〜77500本/cm2(1〜50万本/inc
2)以上が好ましい。
【0072】本実施の形態では、ファーブラシ部61は
6デニール、15500本/cm2(10万本/inc
2)、毛足の長さ7mmのファーブラシ部61を具備
させた固定タイプのもので、ファーブラシの抵抗は6×
103Ω・cmとした。
【0073】このファーブラシ帯電器6を本実施の形態
ではファーブラシ部61を感光ドラム1面に対して侵入
量1mmで当接させ、感光ドラム1との当接ニップ部幅
は7mmとした。
【0074】また、トナー帯電制御手段6には、負極性
の電圧が電源21より印加されている。本実施の形態に
おいては、転写残トナーに確実に帯電付与を行うため
に、転写後のVd部及びVl部それぞれの電位に対し
て、放電開始電圧以上のマイナス電圧を印加する必要が
ある。
【0075】本発明者らは、このトナー帯電制御手段6
の効果を確認するために印加するバイアスを変えて、本
実施の形態の構成で画像形成動作をA4サイズで100
00枚行い、帯電ローラ2の汚れについて調べた。その
結果を図3に示す。
【0076】図3に記したように印加電圧−600V以
上で帯電ローラ汚れが低減され、−700Vを印加する
と10000枚後でも帯電ローラ汚れが生じることはな
く良好な結果が得られた。
【0077】この原因は、転写後の感光ドラム1表面に
対する放電が行われたか否かによる。つまり、本実施の
形態では一次転写バイアスとして、+350Vにしてお
り、中間転写ベルト8と感光ドラム1間の放電開始電圧
は約450Vであったことから転写後のドラム上電位は
Vd部、Vl部ともに−100Vになっていた。
【0078】この電位に対してトナー帯電制御手段6に
印加する電圧として、本実施の形態におけるトナー帯電
制御手段6と感光ドラム1間の放電開始電圧である50
0V以上になる−600V以上とすることで放電による
転写残トナーへの帯電付与が可能となったと考えられ
る。
【0079】図3にて、−600Vでは丁度放電が開始
された電圧であったことから転写残トナーへの帯電付与
は不十分であり、帯電ローラ2のトナー汚れも完全には
防ぎきれなかった。−700V以上とすることで十分な
放電がなされ、トナーへの帯電付与を十分にでき、その
結果帯電ローラ2へのトナー汚れを完全になくすことが
できる。
【0080】よって、トナー帯電制御手段6に−700
V以上のバイアスを印加することで、ここを通過する転
写残トナーは、負極性に揃えられる。
【0081】なお、上述した帯電工程にて、転写残トナ
ーの上から感光ドラム1面上を帯電処理するが、転写残
トナーの極性はトナー帯電制御手段6によって、負極性
に一様に揃えられているため、トナーの帯電ローラ2へ
の付着はない。露光工程においても転写残トナー上から
露光を行うが、転写残トナーの量は少ないため、影響は
現れない。
【0082】そして、現像工程において、トナーが現像
されるべきではない未露光部の感光ドラム1上の転写残
トナーは、完全に負極性に揃っていることから、前述し
たドラム電位−600Vと現像バイアスのDC成分の−
400Vとの関係で確実に現像器内に回収される。
【0083】(実施の形態2)図4を用いて実施の形態
2を説明する。本実施の形態では、トナー帯電制御手段
として、実施の形態1のファーブラシを用いたものと異
なり帯電ローラを適用したものである。その他の構成お
よび作用については実施の形態1と同一なので、同一の
構成部分については同一の符号を付して、その説明は省
略する。
【0084】本実施の形態においては、第2の帯電ロー
ラとして、補助帯電ローラ22を設けている。この補助
帯電ローラ22の構成は実施の形態1の帯電ローラ2と
同じである。ただし、機能としてトナーへの帯電を良好
に行えればよく、表面平滑性や抵抗均一性はさほど必要
ないために帯電ローラ2と全く同じにする必要はなく、
構造を簡略化できる。
【0085】たとえば、芯金上にシリコンゴム、エチレ
ンプロピレンゴム等のゴムに導電性粒子を分散させたも
のを単層で形成したものを用いても良い。
【0086】印加する電圧は、実施の形態1と同様に転
写後の感光ドラム1に対して放電可能である電圧以上と
すればよく、本実施の形態においても−700V以上で
帯電ローラ2の汚れ防止に効果が得られた。
【0087】なお、実施の形態1,2において、感光ド
ラム1,帯電ローラ2,及びトナー帯電制御手段6,現
像装置4をプロセスカートリッジ7に包含させてプリン
タ本体に対して一括して着脱・交換自在としたプロセス
カートリッジ方式の装置としたが、これに限るものでは
ない。
【0088】また、画像形成装置の作像プロセスは上述
の実施の形態のものに限らず任意である。
【0089】また、必要に応じて他の補助プロセス機器
を加えてもよい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
像剤帯電制御手段により、第1の転写手段による転写動
作後に像担持体上に存在する残留現像剤を所定の極性に
帯電させるので、帯電手段への現像剤の付着を完全に防
止することができ、確実に現像清掃手段による現像剤回
収を可能とする。
【0091】その結果、安定した帯電性が得られ、帯電
不良による画像不良の発生や残留現像剤の現像清掃手段
の回収不良にともなうポジゴーストの発生しない良好な
画像が長期にわたり安心して得られる信頼性の高い画像
形成装置を提供することが可能となる。
【0092】さらに、転写手段として中間転写体を使用
することで、残留現像剤の量を減らし、残留現像剤の極
性を逆極性になりにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置の感光ドラム周
りの概略断面図である。
【図2】本発明を適用した画像形成装置の概略断面図で
ある。
【図3】本発明の実験結果を表す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る感光ドラム周りの
概略断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 レーザ光 4 現像装置 5 現像剤供給ユニット 6 トナー帯電制御手段 7 プロセスカートリッジ 8 中間転写ベルト 9 1次転写電極 10 2次転写ローラ 11 中間転写ベルトクリーナ 12 レジストローラ 20,21 電源 22 補助帯電ローラ 41 現像スリーブ 42 ブレード 43,44 現像剤攪拌スクリュー 45 トナー濃度検知センサ 46 現像器補給開口 51 スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 元紀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 CC04 DD03 DD06 2H032 BA09 CA12 DA27 2H077 AA37 AB02 AD02 AD06 AD36 DA10 DB02 EA03 GA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される像担持体と、 前記像担持体に接触配置され、該像担持体を所定の極性
    に帯電させる帯電手段と、 前記帯電手段により帯電された前記像担持体を露光する
    ことにより該像担持体上に静電潜像を形成させる露光手
    段と、 前記露光手段により前記像担持体上に形成された静電潜
    像を前記所定の極性と同一極性の現像剤により現像する
    とともに、該像担持体上に残留した現像剤を回収する現
    像清掃手段と、 前記現像清掃手段により現像された現像剤画像を中間転
    写体または搬送される記録材に転写する第1の転写手段
    と、 を備え、搬送される記録材に画像形成動作を行う画像形
    成装置において、 前記第1の転写手段による転写動作後、該第1の転写手
    段により中間転写体または記録材に転写されなかった前
    記像担持体上の残留現像剤を前記所定の極性に帯電させ
    る現像剤帯電制御手段を備えることを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤帯電制御手段は、前記像担持
    体の現像剤の転写が終了した領域に対して放電開始可能
    となる放電開始電圧より前記所定の極性側の直流電圧が
    印加されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤帯電制御手段は、前記像担持
    体に接触する導電性繊維ブラシ部を備えることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像清掃手段は、前記像担持体に対
    して現像剤が接触した状態で現像が行われる接触現像方
    式であることを特徴とする請求項1,2または3に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤帯電制御手段は、前記第1の
    転写手段による転写動作後、かつ、次工程の画像形成動
    作における前記帯電手段による帯電動作前に、前記像担
    持体上の残留現像剤を前記所定の極性に帯電させること
    を特徴とする請求項1,2,3または4に記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の転写手段により転写された前
    記中間転写体上の現像剤画像を搬送される記録材に転写
    する第2の転写手段を備えることを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005062858A (ja) * 2003-07-30 2005-03-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置におけるカブリ顕在化方法及びカブリ顕在化装置
JP2009192941A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Canon Inc 画像形成装置
US7657197B2 (en) 2006-12-05 2010-02-02 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus employing a cleaner-less system

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US7805089B2 (en) 2006-12-05 2010-09-28 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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