JP2009122517A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御助手段を有しており、現像剤帯電制御帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有している画像形成装置において、クリーナレスシステムの重要な機能を担っている補助ブラシからの効果的にトナーを吐き出し、機能を維持してやること。
【解決手段】 非画像領域に、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段にバイアスを印加しない状態で該トナーパターン像を転写部通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、転写バイアスを印加させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 非画像領域に、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段にバイアスを印加しない状態で該トナーパターン像を転写部通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、転写バイアスを印加させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、転写型の電子写真方式を用いた複写機・プリンタ・ファクシミリ等の転写方式画像形成装置は、回転ドラム型を一般的とする像担持体である感光体、その感光体を所定の極性・電位に一様に帯電処理する帯電装置(帯電工程)、帯電処理された感光体に静電潜像を形成する情報書き込み手段としての露光装置(露光工程)、感光体上に形成された静電潜像を現像剤であるトナーにより顕像化する現像装置(現像工程)、上記トナー画像を感光体面から紙などの転写材に転写する転写装置(転写工程)、転写工程後の感光体上に多少ながら残余するトナーを除去して感光体面を清掃するクリーニング装置(クリーニング工程)、転写材上のトナー画像を定着させる定着装置(定着工程)などから構成されており、感光体は繰り返して電子写真プロセス(帯電・露光・現像・転写・クリーニング)が適用されて作像に供される。
クリーニング装置により感光体面から除去された感光体上に残余するトナーを収容する廃トナー回収容器がクリーニング装置内に設けられている。よって耐久寿命が長い装置とするためにはこの容器を大型にする必要があり、装置の小型化の点でデメリットとなる。
そこで、廃トナー回収容器を有するクリーニング装置を廃し、転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像装置において「現像同時クリーニング」で感光体上から除去・回収し再利用するようにしたクリーナレス方式の画像形成装置がある。
現像同時クリーニングは、転写後の感光体上の転写残トナーを次工程以降の現像工程時、即ち引き続き感光体を帯電し、露光して静電潜像を形成し、該静電潜像の現像工程過程時にかぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって、トナーで現像されるべきではない感光体面部分上(非画像部)に存在する転写残トナーは現像装置に回収する方法である。
この方法によれば、転写残トナーは現像装置に回収されて次工程以降の静電潜像の現像に再利用されるため、廃トナーをなくし、またメンテナンスに手を煩わせることも少なくすることができ、廃トナー容器が無いことで画像形成装置の小型化にも有利である。
一方、帯電手段としては近年コロナ帯電器にかわり、特に接触帯電部材として導電ローラを用いたローラ帯電方式が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。ローラ帯電では導電性の弾性ローラ(帯電ローラ)を被帯電体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによって被帯電体の帯電を行なう。
この帯電方式に関しては、特開昭63−149669号公報に開示されるように、所望の被帯電体表面電位Vdに相当するDC電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した電圧を接触帯電部材に印加するAC帯電方式が提案され、実用にも供されている。このACによる電位のならし効果によりDC帯電方式よりも更なる帯電の均一化を図ることができ、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdにほぼ収束する。
転写工程後の感光体上の転写残トナーを現像装置において現像同時クリーニングで除去・回収するクリーナレス方式の画像形成装置において、感光体の帯電装置として上記した接触帯電装置を用いた場合には、感光体上の転写残トナーが感光体と接触帯電装置の接触ニップ部である帯電部を通過する際に、転写残トナー中の特に帯電極性が正規極性とは逆極性に反転しているトナーが接触帯電装置に付着して接触帯電装置を許容以上にトナー汚染させて帯電不良の原因となってしまう。
この原因は、現像剤としてのトナーには、量的には少ないけれども、帯電極性がもともと正規極性とは逆極性に反転しているトナーが混在しているものや、更に帯電極性が正規極性のトナーであっても転写バイアスや剥離放電等に影響されて帯電極性が反転するものや、除電されて帯電量が少なくなるものがあるためである。
つまり、転写残トナーには帯電極性が正規極性のもの、逆極性の反転トナー、帯電量が少ないものが混在しており、その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが感光体と接触帯電装置の接触ニップ部である帯電部を通過する際に接触帯電装置に付着し易いのである。
また、感光体上の転写残トナーを現像装置の現像同時クリーニングにて除去・回収するためには、帯電部を通過して現像部に持ち運ばれる感光体上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置によって感光体の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが必要である。反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては感光体上から現像装置に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
そこで、転写部の下流に転写残トナー均一化手段を設け、更に下流でかつ感光体を帯電する帯電手段の上流に現像剤帯電量制御手段を設けた画像形成装置を提案されている(特許文献1)。
この画像形成装置おいて、この転写残トナー均一化手段は、転写部から現像剤帯電量制御手段部へ持ち運ばれる像担持体上のパターン状の残留トナー像を、像担持体面に分散分布化して、非パターン化する手段である。具体的には、像担持体面を摺擦部材で摺擦することで残留現像剤像パターンを掻き崩し或は攪乱して現像剤を像担持体面に分散分布化する。
転写残トナー均一化手段が有ることで、次の正規極性が印加された現像剤帯電量制御手段による転写残トナーへの全体的な正規極性帯電化処理が常に十分になされて、転写残トナーの帯電手段への付着防止が効果的になされる。また残留トナー像パターンが消去されることで該残留トナー像パターンのゴースト像の発生が防止される。
すなわち、残留現像剤像均一化手段が無い場合は、例えば、縦ラインパターン現像剤像、環境、紙種(転写紙)、カラー2次色など、現像剤像の転写性が悪い時には、像担持体上のパターン状の転写残トナー像も多くなり、その転写残トナー像がそのまま現像剤帯電量制御手段部へ持ち運ばれて現像剤帯電量制御手段の一部に現像剤が集中してしまうことで、該現像剤帯電量制御手段の一部で残留現像剤の帯電量を制御しきれない現象(トナー帯電不良現象)をおこす。その結果、帯電部材汚れ→帯電不良→カブリ画像発生を招いたり、また残留トナー像パターンが残ってそのゴースト像が発生することにもなる。
残留トナー像均一化手段を設けることにより、上記のように、転写部から現像剤帯電量制御手段部へ持ち運ばれる像担持体上のパターン状の転写残トナー像は現像剤量が多くても、その現像剤が像担持体面に分散分布化され、非パターン化されるので、現像剤帯電量制御手段の一部に現像剤が集中することがなくなり、該現像剤帯電量制御手段による転写残留現像剤の全体的な正規極性帯電化処理が常に十分になされて、転写残現像剤の帯電手段への付着防止が効果的になされる。残留現像剤像パターンのゴースト像の発生も厳に防止される。
そして帯電手段により感光体を所定の電位に帯電すると同時に、上記の現像剤帯電量制御手段で正規極性である帯電処理された転写残トナーの帯電量を、現像装置によって感光ドラムの静電潜像を現像できる適切な帯電量に制御する。その結果現像装置での転写残トナーの回収が効率的になされ、ゴーストや帯電不良のない良好な画像が得られた。
しかし、印字比率の高いパターンで連続して画像形成を行なった場合、転写残トナー均一化手段、現像剤帯電量制御手段へのトナー蓄積量が増えてしまう。それによってそれぞれの帯電能力低下・機能低下を引き起こし、転写残トナーの非パターン化、転写残トナーへの帯電が不十分となり、帯電手段へのトナー付着を招くこととなる。
そこで、高印字パターンを多数枚連続印字行なった後にも転写残トナー均一化手段、現像剤帯電量制御手段の機能を維持させるために、この転写残トナー像均一化手段、現像剤帯電量制御手段に蓄積したトナーを定期的に吐き出す必要がある。そのために紙間や電源ON時の初期動作時やプリント動作終了時に吐き出し動作を設けている。吐き出し動作(吐き出しモード)においては、積極的に蓄積したトナーを吐き出すようなバイアスを印加することが従来から行われている。画像形成中に印加している電圧とは逆極性のバイアスを印加したり、バイアスを小刻みにON/OFFしたりすることも効果があることが知られている(特許文献2)。
特開2001―215798号公報
特開2003−316202号公報
特開昭63−149669号公報
しかしながら、上記文献のように、像担持体側に電位を持たせ、転写残トナー均一化手段、現像剤帯電量制御手段との電位差によって蓄積したトナーを吐き出す場合は、特に転写残トナー均一化手段、現像剤帯電量制御手段がブラシ形状であった場合には、前記電位差の逆極性に帯電された、ある程度極性を有したトナーで且つ、ブラシの先端部に付着したトナーしか吐き出されない。すなわち、トナーの帯電極性がネガ極性であった場合には、現像剤帯電量制御手段はネガ極性のバイアスが印加されている構成が普通で、ネガのバイアスを印加した現像剤帯電量制御手段に付着するトナーの帯電極性はポジ極性であるので、そこからトナーを電位差で吐き出すためには、像担持体には現像剤帯電量制御手段よりもネガの電位差を保持させるが、それでも吐き出させるトナーは現像剤帯電量制御手段のブラシ先端に付着したポジトナーのみで極少量である。また、逆に転写残トナー均一化手段に付着したネガトナーを吐き出す場合も、転写残トナー均一化手段のブラシ先端に付着した極少量のネガトナーのみである。
先に述べたトナーの蓄積によるそれぞれの帯電能力低下・機能低下による転写残トナーの非パターン化、転写残トナーへの帯電不良を解消するためには、前記のようにブラシの先端部に付着したトナーのみを吐き出しても、不十分であり、ブラシ奥深くに目詰まりしたトナーを吐き出してやらねばならない。特に、前記ブラシ奥深くに目詰まりしたトナーは、長い間の蓄積により、ネガポジ両電荷を失ったトナーが多く、電荷をもたないトナーになってしまっているので、前記強い電位差でたとえブラシ奥深くのトナーを引き戻そうとしても、電気的に像担持体側に飛んでいかない状態になっている。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、転写残現像剤を現像同時クリーニングで除去・回収し再利用するクリーナーレス方式の画像形成装置であって、残留現像剤均一化制御手段及び現像剤帯電量制御手段の吐き出しを効率的に行い安定した高画質画像が得られる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1にあっては、像坦持体と該像担持体の表面を帯電する帯電手段及び、前記像坦持体上に形成された形成された潜像を現像する現像手段をそれぞれ有し、
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御助手段を有しており、
該現像剤帯電制御帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、該トナー帯電補助手段は本体グランドに接続する切替手段を有している
画像形成装置において、
非画像領域において、前記現像剤帯電制御助手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段にバイアスを印加しない状態で該トナーパターン像を転写部通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、転写バイアスを印加させることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記帯電手段を通過している間は帯電手段に印加するバイアスをトナーの帯電極性と同極性のDCバイアスにすることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記現像手段を通過している間は現像スリーブの回転をOFFすることを特徴としている。
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御助手段を有しており、
該現像剤帯電制御帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、該トナー帯電補助手段は本体グランドに接続する切替手段を有している
画像形成装置において、
非画像領域において、前記現像剤帯電制御助手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段にバイアスを印加しない状態で該トナーパターン像を転写部通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、転写バイアスを印加させることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記帯電手段を通過している間は帯電手段に印加するバイアスをトナーの帯電極性と同極性のDCバイアスにすることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記現像手段を通過している間は現像スリーブの回転をOFFすることを特徴としている。
この方法により、上記現像剤帯電制御助手段に蓄積したトナーを像担持体上に形成したトナーパターン像のもっている電荷によって引き寄せ吐き出すことが可能となった。しかも、ある程度のトナー層の厚みがあるため、ブラシ奥深くの蓄積したトナーに対してトナー層の電荷が近接し、逆極性のトナーを回収することが可能となる。また、さらには、電位差では吐き出せなかったブラシ奥深くの電荷をもたないトナーに対しても、トナー層が直接接触することにより、電荷をもっていなかったトナーを分極化させ、トナー層に引き寄せて吐き出すことが可能なり、現像剤帯電制御助手段からの効果的な吐き出しが可能となった。
また、請求項2に関しては、像坦持体と該像担持体の表面を帯電する帯電手段及び、前記像坦持体上に形成された形成された潜像を現像する現像手段をそれぞれ有し、
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御手段を有しており、
該トナー帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、
且つ、該トナー帯電手段よりも上流に該トナー帯電手段とは逆極性のバイアスを印加する残留トナー均一化手段を有しており、該残留トナー均一化手段
は本体グランドに接続する切替手段を有している画像形成装置において、
非画像領域において、前記残留トナー均一化手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段に正規の印加バイアスよりも絶対値の大きいバイアスを印加させた状態で通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、正規の転写バイアスを印加させることを特徴とし、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記帯電手段を通過している間は帯電手段に印加するバイアスをトナーの帯電極性と同極性のDCバイアスにすることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記現像手段を通過している間は現像スリーブの回転をOFFすることを特徴としている。
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御手段を有しており、
該トナー帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、
且つ、該トナー帯電手段よりも上流に該トナー帯電手段とは逆極性のバイアスを印加する残留トナー均一化手段を有しており、該残留トナー均一化手段
は本体グランドに接続する切替手段を有している画像形成装置において、
非画像領域において、前記残留トナー均一化手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段に正規の印加バイアスよりも絶対値の大きいバイアスを印加させた状態で通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、正規の転写バイアスを印加させることを特徴とし、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記帯電手段を通過している間は帯電手段に印加するバイアスをトナーの帯電極性と同極性のDCバイアスにすることを特徴としており、
且つ、トナーパターン像が少なくとも、前記現像手段を通過している間は現像スリーブの回転をOFFすることを特徴としている。
この方法により、上記残留トナー均一化手段に蓄積したトナーを像担持体上に形成したトナーパターン像のもっている電荷によって引き寄せ吐き出すことが可能となった。しかも、ある程度のトナー層の厚みがあるため、ブラシ奥深くの蓄積したトナーに対してトナー層の電荷が近接し、逆極性のトナーを回収することが可能となる。また、さらには、電位差では吐き出せなかったブラシ奥深くの電荷をもたないトナーに対しても、トナー層が直接接触することにより、電荷をもっていなかったトナーを分極化させ、トナー層に引き寄せて吐き出すことが可能なり、残留トナー均一化手段からの効果的な吐き出しが可能となった。
以上説明したように、本発明によれば、クリーナレスシステムの重要な機能を担っている現像剤帯電性制御手段や、残トナー均一化手段に蓄積して、電流の流れを妨げているトナーの吐き出しを効果的に行い、且つ現像剤帯電性制御手段や、残トナー均一化手段に長時間留まり、電荷を失った0近傍のトナーも吐き出せるという効果を有する。また、現像剤帯電性制御手段に溜まったトナーとは逆極性のトナーの電荷をもったトナー層を用いて吐き出すので、吐き出しに用いたトナーと吐き出されたトナーの混在したトナーは両極性の電荷を部分的に保持しているので、吐き出されたトナー単体よりも中間転写体に転写しやすくなり、吐き出したトナーが再び現像剤帯電性制御手段に戻ってきて、汚染することはない。これにより、大がかりな構成を必要とすることなく、常時、高画質画像を保つことが可能となった。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置(画像記録装置)の要部の概略構成図、図2は本発明の実施の形態に係る画像形成装置(画像記録装置)の概略構成図である。
図2に示す画像形成装置としてのカラーレーザープリンタは、転写方式電子写真プロセス、接触帯電方式、反転現像方式、クリーナレス方式を用いた最大通紙サイズがA3サイズのカラーレーザープリンタであり、複数個のプロセスカートリッジ(以下P−CRG)8を有し、一旦第2の画像担持体である中間転写ベルト9に連続的に多重転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式(インライン)プリンタである。画像形成装置の画像形成動作は制御手段により制御されている。以下に、画像形成装置の構成及び画像形成動作について説明する。
図2に於いて無端状の中間転写ベルト9が、駆動ローラ9e、テンションローラ9f及び2次転写対向ローラ10aに懸架され、図中矢印の方向に回転している。
P−CRG8は、上記中間転写ベルト9に直列にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に4本配置されている。
以下、P−CRG8について図1に基づいて説明する。以下の説明においては、主にイエロートナーを現像するP−CRG8について述べるが、その他のP−CRGについても同様である。
イエロートナーを現像するP−CRG8において、1は像担持体としての回転ドラム型の像担持体としての電子写真感光体(感光ドラム)である。この感光ドラム1は、有機光導電体(OPC)ドラムで、外形50mmであり、中心支軸を中心に100mm/secのプロセススピード(周速度)をもって矢示の時計方向に回転駆動されている。
この感光ドラム1は、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)の表面に、光の干渉を抑え、上層の接着性を向上させる下引き層と、光電荷発生層と、電荷輸送層(厚さ20μm)の3層を下(中心部側)から順に塗り重ねた構成をしている。
帯電工程では、帯電手段として接触帯電器としての帯電ローラ2に、第1の電圧印加手段としての電源20から所定の条件の電圧が印加されており、感光ドラム1面上を一様に負極性に帯電処理を行なう。
この帯電ローラ2の長手長さは320mmであり、芯金(支持部材)の外回りに、下層と、中間層と、表面層2dを下(中心部側)から順次に積層した3層構成としている。下層は帯電音を低減するための発泡スポンジ層であり、中間層は帯電ローラ全体として均一な抵抗を得るための抵抗層であり、表面層2dは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があってもリークが発生するのを防止するために設けている保護層である。
本実施の形態の帯電ローラ2は芯金として直径6mmのステンレス丸棒を用い、表面層2dとしてフッ素樹脂にカーボンを分散させており、ローラとしての外径は14mm、ローラ抵抗は104Ω〜107Ωとしている。
この帯電ローラ2は、芯金の両端部をそれぞれ軸受け部材により回転自在に保持させると共に押し圧ばねによって感光ドラム1方向に付勢して感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接させており、感光ドラム1の回転に従動して回転する。
そして、電源20から直流電圧に周波数fの交流電圧を重畳した所定の振動電圧(バイアス電圧Vdc+Vac)が芯金を介して帯電ローラ2に印加されることで、回転する感光ドラム1の周面が所定の電位に帯電処理される。
本実施の形態においては直流電圧;−500V、交流電圧;周波数f=1150Hz、ピーク間電圧Vpp=1400V、正弦波とを重畳した振動電圧であり、感光ドラム1の周面は−500V(暗電位Vd)に一様に接触帯電処理される。
図2において、2fは帯電ローラクリーニング部材であり、本実施の形態では可撓性を持つクリーニングフィルムである。このクリーニングフィルム2fは帯電ローラ2の長手方向に対し平行に配置され且つ同長手方向に対し一定量の往復運動をする支持部材2gに一端を固定され、自由端側近傍の面において帯電ローラ2と接触ニップを形成するよう配置されている。
支持部材2gがプリンタの駆動モーターによりギア列を介して長手方向に対し一定量の往復運動駆動されて帯電ローラ表面層2dがクリーニングフィルム2fで摺擦される。これにより帯電ローラ表面層2dの付着汚染物(微粉トナー、外添剤など)の除去がなされる。
帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理されたのちは、不図示の画像露光手段(カラー原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを出力するレーザスキャンによる走査露光系等の情報書き込み手段)3による画像露光を受けることにより目的のカラー画像における第1の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形成される。
本実施の形態では露光装置として半導体レーザを用いたレーザビームスキャナを用い、不図示の画像読み取り装置等のホスト装置からプリンタ側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力して回転感光ドラム1の一様帯電処理面をレーザ走査露光(イメージ露光)する。
このレーザ走査露光により感光ドラム1面のレーザ光で照射されたところの電位が低下することで回転感光ドラム1面には走査露光した画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。本実施の形態においては露光部電位を−150Vとしている。
次いで、その静電潜像が、現像手段としての第1現像器4(イエロー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現像される。
ここで、現像器として第1現像器4(イエロー現像器)について図1を用いて説明する。
現像器4は2成分接触現像装置(2成分磁気ブラシ現像装置)である。40は現像容器、41は非磁性の現像スリーブであり内部に固定配置された不図示のマグネットローラを有している。この現像スリーブ41はその外周面の一部を外部に露呈させて現像容器40内に回転可能に配設してある。42は現像剤規制ブレード、45は現像容器40に収容したトナーと磁性キャリアの混合物である二成分現像剤、43,44は現像容器40内の底部側に配設した現像剤攪拌部材である。
現像スリーブ41には所定間隙を有して、現像剤規制ブレード42が設けられ、現像スリーブ41の矢印C方向に回転に伴い、現像スリーブ41上に現像剤薄層を形成する。
現像スリーブ41は感光ドラム1との最近接距離(S−Dgapと称する)を350μmに保たせて感光ドラム1に近接させて対向配設してある。この感光ドラム1と現像スリーブ41との対向部が現像部cである。現像スリーブ41は現像部cにおいて感光ドラム1の進行方向とは逆方向に回転駆動される。現像スリーブ41上の現像剤薄層は現像部cにおいて感光ドラム1の面に対して接触して感光ドラム面を適度に摺擦する。現像スリーブ41には不図示の電源から所定の現像バイアスが印加される。
本実施の形態において、現像スリーブ41に対する現像バイアス電圧は直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した振動電圧である。より具体的には、Vdc=−350V、Vac=1800V、周波数=2300Hzとを重畳した振動電圧である。
而して、回転する現像スリーブ41の面に薄層としてコーティングされ、現像部cに搬送された現像剤中のトナーが現像バイアスによる電界によって感光ドラム1面に静電潜像に対応して選択的に付着することで静電潜像がトナー画像として現像される。本実施の形態の場合は感光ドラム1面の露光明部に所定の磁極として負極性のトナーが付着して静電潜像が反転現像される。
現像部cを通過した現像スリーブ41上の現像剤薄層は引き続く現像スリーブ41の回転に伴い現像容器40内の現像剤溜り部に戻される。
現像器4内には、現像剤攪拌用の撹拌スクリュー43,44があり、スリーブ回転と同期して回転し、補給されたトナーとキャリアを攪拌しトナーに所定のトリボを与える機能を有している。
現像器4のスクリュー44の上流側壁面には、現像剤の透磁率変化を検出して現像剤中のトナー濃度を検知する不図示のセンサー部が設けられており、そのセンサーのやや下流側にトナー補給開口46が設けられている。現像動作を行った後に現像剤がセンサー部に運ばれここでトナー濃度を検知し、その検知結果に応じて現像剤中のトナー濃度を一定に維持するために、適宜現像剤供給ユニット(以下T−CRG)5中の不図示のスクリューの回転により、ここから現像器4のトナー補給開口46を通してトナー補給が行われる。
補給されたトナーはスクリュー44により搬送され、キャリアと混ざり合い適度なトリボを付与された後にスリーブ41近傍に運ばれ、現像スリーブ41上で薄層形成され現像に供される。
本実施の形態においてはトナーとして、平均粒径6μmのネガ帯電トナーを用い、キャリアとしては飽和磁化が205emu/cm3(1000ガウス(0.1T)当たりの磁化量56.9Am2/Kg(但し、比重3.6g/cm3))の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。また、トナーとキャリアを重量比6:94で混合したものを現像剤として用いた。
そして、感光ドラム1上に現像されたトナーの帯電量は−25μC/gである。
次に、転写手段について説明する。
図2に於いて、感光ドラム1上に形成されたイエロー画像は、中間転写ベルト9との1次転写ニップ部へ進入する。転写ニップ部では中間転写ベルト9の裏側に転写ローラ9gを所定の押圧力をもって圧接させている。転写ローラ9gには各ポートで独立にバイアス印加可能とするため、第4の電圧印加手段としての1次転写バイアス源9a〜9dを有している。中間転写ベルト9は1色目のポートでまずイエローを転写され、次いで先述した同様の工程を経た、各色に対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラックの各色を各ポートで多重転写する。
本実施の形態においては露光部Vl部(電位−150V)に現像されたトナーに対する転写効率を考慮し、一次転写バイアスとして、1色目〜4色目まですべて+350Vの電圧を印加した。中間転写ベルト9上で形成された4色フルカラー画像は、次いで2次転写ローラ10により、給紙ローラ12から送られてきた転写材Pに一括転写され、不図示の定着装置によって溶融定着されカラープリント画像を得る。
中間転写ベルト9上に残留する2次転写残トナーは、中間転写ベルトクリーナ11でブレードクリーニングされ、次作像工程に備える。
上記転写ベルト9の材質の選定としては、各色ポートでのレジストレーションを良くするため、伸縮する材料は望ましくなく、樹脂系或いは、金属芯体入りのゴムベルト、樹脂+ゴムベルトが望ましい。
本実施の形態ではPI(ポリイミド)にカーボン分散し、体積抵抗を108Ωcmオーダーに制御した樹脂ベルトを用いた。その厚さは80μm、長手方向320mm、全周は900mmである。
また転写ローラ9gとしては、導電性スポンジからなり。その抵抗は106Ω以下、外径は16mm、長手長さは315mmとしている。
図1において、通常であればクリーニングブレードが配置されているところに、現像剤帯電量制御手段6と残留現像剤均一化制御手段7が感光ドラム1に当接されている。両者とも本実施の形態では導電性の繊維からなるブラシ部材を用いている。
具体的には、現像剤帯電量制御手段6(第2ブラシ)は横長の電極板62にブラシ部61を具備させたものであり、また残留現像剤均一化制御手段7(第1ブラシ)についても同様に電極板72にブラシ部71を具備させてなる。そして、ブラシ部61及び71を感光ドラム1面に当接させて固定支持させて配設している。
ブラシ部61及び71はレーヨン、アクリル、ポリエステル等の繊維にカーボンや金属粉を含ませて抵抗値を制御したものである。ブラシ部61,71は、感光ドラム表面及び転写残トナーに均一に接触できるように、太さとしては30デニール以下、密度としては1550〜77500本/cm2(1〜50万本/inch2)以上が好ましい。本実施の形態では、ブラシ部61,71ともに6デニール、15500本/cm2(10万本/inch2)、毛足の長さ5mmで、ブラシの抵抗は6×103Ω・cmとした。
これらの現像剤帯電量制御手段6と残留現像剤均一化制御手段7を、ブラシ部61,71が感光ドラム1面に対して侵入量1mmとなるように感光ドラム1に当接させ、感光ドラム1との当接ニップ部幅は5mmとした。
上記の現像剤帯電量制御手段6と残留現像剤均一化制御手段7が制御手段により制御されることによって本実施の形態のクリーナレスシステムは実現している。
クリーナレスシステムは、転写後の感光ドラム1面上に残った転写残トナーを帯電部a、露光部bを通過させて、現像装置3により現像同時クリーニング(回収)させるシステムである。
感光ドラム1面上の転写残トナーは露光部bを通るので露光工程はその転写残トナー上からなされるが、転写残トナーの量は少ないため、大きな影響は現れない。
転写残トナーには帯電極性が正規極性のもの、逆極性のもの(反転トナー)、帯電量が少ないものが混在しており、その内の反転トナーや帯電量が少ないトナーが帯電部aを通過する際に帯電ローラ2に付着することで帯電ローラ2が許容以上にトナー汚染して帯電不良を生じることになる。
また、感光ドラム1面上の転写残トナーの現像装置3による現像同時クリーニングを効果的に行なわせるためには、現像部cに持ち運ばれる感光ドラム1上の転写残トナーの帯電極性が正規極性であり、かつその帯電量が現像装置によって感光ドラム1の静電潜像を現像できるトナーの帯電量であることが必要である。反転トナーや帯電量が適切でないトナーについては感光ドラム上から現像装置に除去・回収できず、不良画像の原因となってしまう。
また、近年のユーザニーズの多様化に伴い、写真画像などといった高印字率な画像などの連続の印字動作などにより、一度に大量の転写残トナーの発生により、上述のような問題を更に助長させてしまうのである。そこで、転写部dよりも感光ドラム回転方向下流側で帯電部aよりも上流側の位置に、感光ドラム1上の転写残トナーを均一化し、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えるために、残留現像剤均一化制御手段7と現像剤帯電量制御手段6を設けている。
残留現像剤均一化制御手段7は正極性の電圧(ポジバイアス=+350V)が第2の電圧印加手段としての電源S4より印加されている。
転写残トナーの中には、逆極性のものや、ほとんど極性を持たないものが混在しているが、その中のゼロ近傍〜負極性に帯電されているトナーは、電気的、物理的な力によってこの残留現像剤均一化制御手段7に吸引される。そして、残留現像剤均一化制御手段7のポジバイアスによって逆極性(正極性)となり、徐々にトナーが離脱して感光ドラム1上に再付着して搬送される。
この作用により、感光ドラム1上のトナーの分布が均一化され、一度に大量のトナーが下流の現像剤帯電量制御手段6に流れ込まないようになる。また、感光ドラム1上の電位は0V付近になる。転写残トナーを逆極性(正極性)にし、感光ドラム1上の電位を0V付近にすることで、後述するように、現像剤帯電量制御手段6がトナーに対して充分に電荷付与を行なえるようにする役目も果たしている。
現像剤帯電量制御手段6には負極性の電圧(ネガバイアス=−800V)が第3の電圧印加手段としての電源S5より印加されている。
現像剤帯電量制御手段6を通過すると、感光ドラム1上の転写残トナーはその帯電極性が正規極性である負極性に揃えられる。第1ブラシ(残留現像剤均一化制御手段7)で、トナーは正極性に揃えられており、また感光ドラム1上の電位も0V付近になっているため、より効果的に強い負極性に揃えることができる。
このトナー帯電量制御手段6で、転写残トナーの帯電極性を正規極性である負極性に揃えることにより、さらに下流に位置する帯電部aで、該転写残トナーの上から感光ドラム1面上を帯電処理する際に、感光ドラム1への鏡映力が大きくなり、転写残トナーの帯電ローラ2への付着を防止するのである。そして、帯電ローラ2に付着せずに通過したトナーは現像器4において現像同時クリーニングされ回収される。
このような方法で、感光ドラム1上の転写残トナーを現像器4に回収するためには、適正なトナー帯電量であることが必要である。
しかしながら、上述したように帯電ローラ2へのトナー付着を防止するために、現像剤帯電量制御手段6によって負極性に大きく帯電された転写残トナーを、現像器4において回収させるためには、除電を行なう必要がある。
現像剤帯電量制御手段6によって負極性に大きく帯電された転写残トナーが、帯電ローラ2に印加された交流電圧(周波数f1150Hz、Vpp1400V)により交流除電され、帯電部aを通過後のトナー帯電量は現像トナーの帯電量とほぼ同じとなる。
そして、現像工程において、トナーが現像されるべきではない未露光部の感光ドラム1上の転写残トナーは、完全に負極性に揃い、帯電ローラ2により適度に除電され感光ドラム1との鏡映力を減じることが出来ていることから、前述したドラム電位−500Vと現像バイアスのDC成分の−350Vとの関係で確実に現像器4内に回収される。本実施の形態においては現像器4の現像スリーブ41は前述したように現像部cにおいて、感光ドラム1面の進行方向とは逆方向に回転させており、これは感光ドラム1上の転写残トナーの回収に有利となる。
近年のユーザニーズの多様化に伴い、写真画像などといった高印字率な画像の連続印字動作が行われた場合、大量の転写残トナーが発生し、残留現像剤均一化制御手段7と現像剤帯電量制御手段6に蓄積するトナー量が増えてしまう。このような状態において引き続き印字動作を繰り返すと、現像剤帯電量制御手段6の機能低下、帯電力不足が起こり、帯電ローラのトナー汚染、現像器回収不良などの問題が発生してしまう。
さらに、吐き出し動作として、像担持体との間に電位差をもうけることによって吐き出そうとしても、現像剤帯電制御手段や残留トナー均一化手段のブラシ先端に付着したトナーのみしか吐き出されず、特にブラシ奥深くに溜まった前記電荷をもたない0近傍のトナーも吐き出されない。従って、ブラシ部材からトナーが飽和状態となって溢れ出し、画像不良の原因となっていた。現像剤帯電制御手段や残留トナー均一化手段に付着したトナーを効率的に吐き出すために、本実施の形態では、図3、図4のようなフローで吐き出し動作を行なっている。
まず、図3を用いて、現像剤帯電制御手段からのトナーの吐き出し動作について説明する。非画像領域(紙間、及び後回転、前回転時、このましくは吐き出し動作を行うときだけ、紙間を広げ、吐き出し動作を行う)で通常の画像形成と同様に、像担事態を帯電手段によって帯電し、レーザ露光によって、図5のような均一なハーフトーン(HT)パターンを潜像形成し、正規バイアスを現像スリーブに印加して、前記HTトナーパターン像を像担持体上に形成する。形成したHTパターン像は、転写手段に印加するバイアスをOFFして、フロート状態とし、像担持体から転写手段へ電流が流れない状態を形成し、HTパターン像を転写手段を通過させる。この際、少なくともHTパターン像が前記転写手段と、像担持体にニップ部を通過している間は、前記転写手段はフロート状態としておくことが望ましい。すなわち、極力、像担持体から転写手段への電流が流れにくい状態をつくり、そこを通過するHTパターン像のトナーの電荷を強ネガ(-20μC/g〜-60μC/g)の状態のままで通過させることが重要である。従って、1次転写ローラのみを脱させる、中間転写体ごと、1転手段を脱させるなども同様の効果が得られる。次に、前記HTパターン像が現像剤帯電制御手段や残留トナー均一化手段を通過する間、両方のブラシにはバイアスは印加せず、グランド状態にしておく。こうすることで、残留トナー均一化手段を通過する際には、HTパターン像のトナーの保持した電荷を大きく変えることない。また、現像剤帯電制御手段を通過する際には、バイアスがかかっていないので、現像剤帯電制御手段のブラシに対してトナーが新たにトラップされることはなく、ブラシ側に付着したトナーだけが、像担持体上のトナー層の電荷によって、吐き出される。このとき、パターン像のトナーの総電荷が大きいほど、吐き出しには効果がある。すなわち、トナーの載り量が多いベタなどのパターンや、像担持体表面の被覆面積が大きい画像が効果が高いが、トナーの消費量や生産性の観点から、バランスの良いパターンを選ぶことが好ましい。従って、本実施例においてはHTパターン像を用いている。
続いて、HTパターン像と吐き出しトナーが混在したトナー層(以下、吐き出しトナー層と呼ぶ)が、Cローラ通過する間は、Cローラに印加するバイアスとして、ACは重畳させず、DCのみで−500Vを印加した。Cローラに印加するバイアスは、吐き出しトナー層でCローラ汚染されないものであれば、第一の目的は達成され、Cローラをフロート状態、もしくはDC 0V〜−1000Vの間であれば良いが、好ましくは、第二の目的として、吐き出しトナー層をさらにネガ化させ、転写されやすい電荷にしてやる目的から、−300V〜−800くらいにしてやるのが良い。これに関しても、少なくとも、吐き出しトナー層がCローラを通過している間は、バイアスを印加しておくことが望ましい。また、前記吐き出しトナー像が現像スリーブ近傍を通過している間は、現像スリーブの回転はストップさせ、現像に印加するバイアスはOFFとした。この際も、現像スリーブに吐き出しトナー層が回収されることが避けれれば良いので、現像スリーブに印加するバイアスが像担持体との電位差(以下、Vbackとよぶ)が適正に維持されていれば問題なく、好ましくはVback 100V〜200Vとなるように維持されていれば良い。Vbackが100Vより小さいと現像スリーブからトナーが像担持体側に飛翔してしまい、Vbackが200Vより大きいとスリーブからキャリアが飛翔(いわゆるキャリ着)してしまうので、それを避ける設定にすることが重要である。
最後に、前記吐き出しトナー層が像担持体を1周して、再び転写手段に到達する際には、前記転写手段には、正規の転写バイアスを印加し、本実施例には+350Vを印加し、吐き出しトナー層を中間転写体上に回収させた。この際、転写手段に印加するバイアスは+100V〜+2000Vであれば良いが、吐き出しトナー層が反転して、転写効率が下がってしまわないようにできるだけ小さいバイアスを印加することが望ましい。
このような吐き出し動作によって、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
まず、図4を用いて、残留トナー均一化手段からのトナーの吐き出し動作について説明する。非画像領域(紙間、及び後回転、前回転時、このましくは吐き出し動作を行うときだけ、紙間を広げ、吐き出し動作を行う)で通常の画像形成と同様に、像担事態を帯電手段によって帯電し、レーザ露光によって、図6のような均一な帯状パターンを潜像形成し、正規バイアスを現像スリーブに印加して、前記HTトナーパターン像を像担持体上に形成する。形成した帯状パターン像は、転写手段に印加するバイアスを通常画像形成時に印加するバイアスよりも大きな+1000Vを印加して、帯状パターン像を転写手段を通過させる。この方法により、転写手段を通過したトナーの一部は中間転写体に転写されるが、像担持体上に残された転写残トナーの電荷は、トナーの正規の帯電極性とは逆の極性に反転しており、像担持体上に転写残トナーの量は上記HTパターンくらいの量が残される(以下、このトナーをつよ抜け転写残トナーと呼ぶ)。次に、前記つよ抜け転写残トナーが現像剤帯電制御手段や残留トナー均一化手段を通過する間、両方のブラシにはバイアスは印加せず、グランド状態にしておく。こうすることで、残留トナー均一化手段を通過する際には、バイアスがかかっていないので、残留トナー均一化手段のブラシに対してトナーが新たにトラップされることはなく、ブラシ側に付着したトナーだけが、像担持体上のトナー層の電荷によって、吐き出される。このとき、つよ抜け転写残トナーの総電荷が大きいほど、吐き出しには効果がある。すなわち、トナーの載り量が多いベタなどのパターンや、像担持体表面の被覆面積が大きい画像が効果が高いが、トナーの消費量や生産性の観点から、バランスの良いパターンを選ぶことが好ましい。つよ抜け転写残トナーと吐き出しトナーが混在したトナー層(以下、吐き出しトナー層と呼ぶ)が、現像剤帯電制御手段を通過する際には、現像剤帯電制御手段にはバイアスが印加されていないので、現像剤帯電制御手段にはトラップされない。続いて、Cローラ通過する間は、Cローラに印加するバイアスとして、ACは重畳させず、DCのみで−500Vを印加した。Cローラに印加するバイアスは、吐き出しトナー層でCローラ汚染されないものであれば、第一の目的は達成され、Cローラをフロート状態、もしくはDC 0V〜−1000Vの間であれば良いが、好ましくは、第二の目的として、吐き出しトナー層をさらにネガ化させ、転写されやすい電荷にしてやる目的から、−300V〜−800くらいにしてやるのが良い。これに関しても、少なくとも、吐き出しトナー層がCローラを通過している間は、バイアスを印加しておくことが望ましい。また、前記吐き出しトナー像が現像スリーブ近傍を通過している間は、現像スリーブの回転はストップさせ、現像に印加するバイアスはOFFとした。この際も、現像スリーブに吐き出しトナー層が回収されることが避けれれば良いので、現像スリーブに印加するバイアスが像担持体との電位差(以下、Vbackとよぶ)が適正に維持されていれば問題なく、好ましくはVback 100V〜200Vとなるように維持されていれば良い。Vbackが100Vより小さいと現像スリーブからトナーが像担持体側に飛翔してしまい、Vbackが200Vより大きいとスリーブからキャリアが飛翔(いわゆるキャリ着)してしまうので、それを避ける設定にすることが重要である。
最後に、前記吐き出しトナー層が像担持体を1周して、再び転写手段に到達する際には、前記転写手段には、正規の転写バイアスを印加し、本実施例には+350Vを印加し、吐き出しトナー層を中間転写体上に回収させた。この際、転写手段に印加するバイアスは+100V〜+2000Vであれば良いが、吐き出しトナー層が反転して、転写効率が下がってしまわないようにできるだけ小さいバイアスを印加することが望ましい。
このような吐き出し動作によって、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
なお、残留現像剤均一化制御手段7と現像剤帯電量制御手段6は、本実施の形態では固定のブラシ状部材であるが、ブラシ回転体、弾性ローラ体、シート状部材など任意の形態の部材にすることができる。
また、像担持体は表面抵抗が109〜1014Ω・cmの電荷注入層を設けた直接注入帯電性のものであってもよい。電荷注入層を用いていない場合でも、例えば電荷輸送層が上記の抵抗範囲にある場合も同等の効果が得られる。表層の体積抵抗が約1013Ω・cmであるアモルファスシリコン感光体でもよい。
帯電手段としては、可撓性の接触帯電部材として帯電ローラの他に、ファーブラシ、フェルト、布などの形状・材質のものも使用可能である。また各種材質のものの組み合わせでより適切な弾性、導電性、表面性、耐久性のものを得ることもできる。
また、接触帯電部材や現像部材に印加する振動電界の交番電圧成分(AC成分、周期的に電圧値が変化する電圧)の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能である。直流電源を周期的にオン/オフすることによって形成された矩形波であってもよい。
更に、像担持体としての感光ドラムの帯電面に対する情報書き込み手段としての像露光手段は本実施の形態のレーザ走査手段以外にも、例えば、LEDのような固体発光素子アレイを用いたデジタル露光手段であってもよい。ハロゲンランプや蛍光灯等を原稿照明光源とするアナログ的な画像露光手段であってもよい。要するに、画像情報に対応した静電潜像を形成できるものであればよい。
実施例2としては、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、吐き出し動作として、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーを吐き出す際に使用するパターン像として、図6に示すような帯パターン画像を使用した。帯部のトナーの載り量としては、いわゆるベタ帯である0.55mg/cm2の載り量のパターン像を形成した。この際も実施例1と同様に、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
実施例3としては、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、吐き出し動作として、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーを吐き出す際に使用するパターン像として、図7に示すような細線パターン画像を使用した細線部のトナーの載り量としては、いわゆるベタラインである0.7mg/cm2の載り量のパターン像を形成した。この際も実施例1と同様に、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
実施例4としては、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、吐き出し動作として、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーを吐き出す際に使用するパターン像として、図8に示すようなスラスト方向でトナーの載り量の異なる画像を形成した。現像剤帯電制御手段のブラシへのトナーの詰まり方は、現像剤のカブリ量などによって左右される。現像器内のスリーブ手前での剤循環の方向が手前から奥であれば、循環の不十分な、すなわち電荷を充分に帯びていないトナーが手前側に多く存在するので、トナーのカブリ量は奥側よりも手前側の方が多くなる。よって、現像剤帯電制御手段のブラシへのトナーの詰まりも手前側の方が多くなってしまう。その逆に剤の循環方向が奥から手前であった場合には、カブリトナーは奥側に奥発生し、ブラシの奥側にトナーが詰まりやすい。本実施例では、特に前者のスリーブ近傍での剤循環方向として、手前から奥の現像器を使用しているので、現像剤帯電制御手段のブラシの手前側に多くのトナーが溜まりがちであり、図8に示すようなスラストで画像載り量の異なるパターン像、すなわち、スラスト方向でトナー層の持つ総電荷の異なる画像が吐き出し動作には有効である。
この際も実施例1と同様に、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。従って、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
実施例5としては、実施例1と同様の画像形成装置を用いて、吐き出し動作として、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーを吐き出す際に使用するパターン像として、図9に示すようなスラスト方向でトナーの像担持体表面の被覆率の異なる画像を形成した。実施例4と同様の理由で、本実施例では、特に前者のスリーブ近傍での剤循環方向として、手前から奥の現像器を使用しているので、現像剤帯電制御手段のブラシの手前側に多くのトナーが溜まりがちであり、図9に示すようなスラストで像担持体表面の被覆率の異なるパターン像、すなわち、スラスト方向でトナー層の持つ総電荷の異なる画像が吐き出し動作には有効である。
この際も実施例1と同様に、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。従って、現像剤帯電制御手段に蓄積したトナーが像担持体上に効果的に吐き出され、且つ、効果的に転写手段に回収されて、吐き出したトナーが再び現像剤帯電制御手段を汚染することは防がれた。
Claims (5)
- 像坦持体と該像担持体の表面を帯電する帯電手段及び、前記像坦持体上に形成された形成された潜像を現像する現像手段を備え、
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御助手段を有しており、
該現像剤帯電制御帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、該トナー帯電補助手段は本体グランドに接続する切替手段を有している
画像形成装置において、
非画像領域において、前記現像剤帯電制御助手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段にバイアスを
印加しない状態で該トナーパターン像を転写部通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、転写バイアスを印加させることを特徴とした画像形成装置。 - 像坦持体と該像担持体の表面を帯電する帯電手段及び、前記像坦持体上に形成された形成された潜像を現像する現像手段を備え、
形成されたトナー画像が転写される転写手段とを備えており、前記像担持体の回転方向に対して、前記転写手段の位置する転写部よりも下流で、且つ前記帯電手段の位置する帯電部よりも上流の位置にトナーの帯電極性と同極性の電圧が印加される現像剤帯電制御手段を有しており、
該トナー帯電手段で帯電させたトナーを現像で再び回収するシステムを有し、
且つ、該トナー帯電手段よりも上流に該トナー帯電手段とは逆極性のバイアスを印加する残留トナー均一化手段を有しており、該残留トナー均一化手段は本体グランドに接続する切替手段を有している画像形成装置において、
非画像領域において、前記残留トナー均一化手段を本体グランド接続状態にし、前記像坦持体上にトナーパターン像を形成し、前記転写手段に正規の印加バイアスよりも絶対値の大きいバイアスを印加させた状態で該トナーパターン像を転写部を通過させ、該トナーパターン像が1周して再び転写部に到達する前に、正規の転写バイアスを印加させることを特徴とした画像形成装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置において、
トナーパターン像が少なくとも、前記帯電手段を通過している間は帯電手段に印加するバイアスをトナーの帯電極性と同極性のDCバイアスにすることを特徴とした画像形成装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置において、
トナーパターン像が少なくとも、前記現像手段を通過している間は現像スリーブの回転をOFFすることを特徴とした画像形成装置。 - 請求項1、又は請求項2に記載の画像形成装置において、
トナーパターン像は、像担持体のスラスト方向でトナーの載り量、乃至は像担持体表面に対する被覆面積の異なるパターン像にすることを特徴とした画像形成装置。
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JP2011150051A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-08-04 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置 |
JP2018146664A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007298152A patent/JP2009122517A/ja active Pending
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