JPH11161008A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH11161008A
JPH11161008A JP9326112A JP32611297A JPH11161008A JP H11161008 A JPH11161008 A JP H11161008A JP 9326112 A JP9326112 A JP 9326112A JP 32611297 A JP32611297 A JP 32611297A JP H11161008 A JPH11161008 A JP H11161008A
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JP
Japan
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developer
magnetic
carrier
developing
toner
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Application number
JP9326112A
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English (en)
Inventor
Keiichiro Suzuki
圭一郎 鈴木
Hisahiro Saito
久弘 斉藤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH11161008A publication Critical patent/JPH11161008A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体から成る現像剤規制部材を現像剤担持
体と所定の間隙を保持して対向配置し、現像剤担持体上
の現像剤の現像剤搬送量を現像域に搬送するとき、現像
剤担持体上の現像剤搬送量を一定に保って現像域に搬送
して、現像性を向上し、高画質な画像を得る現像装置を
提供する。 【解決手段】 平均粒径30〜80μm、平均磁化10
〜40emg/gである磁性キャリアとトナーとから構
成される二成分現像剤を担持して回転可能な現像剤担持
体141と、現像剤担持体141内に設置された複数の
磁極から成る固定磁石142と、現像剤担持体141に
近接し前記二成分現像剤の搬送量を規制する現像剤規制
部材143と、を有する現像装置において、現像剤規制
部材143は、磁性材料から形成され、複数の磁極のう
ち、反発磁界を形成する一対の磁極N2,N3のうち一
方の磁極N3と対向して配置され、現像剤規制部材14
3と現像剤担持体141との間隙を0.5mm以下に設
定した現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に備え
られた現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置の現像方式には、通常の電
子写真複写機等に用いられる正規現像方式と、デジタル
プリンタやデジタル電子写真複写機等に用いられる反転
現像方式が知られている。反転現像方式は、一般にレー
ザ、LED等を光源として用い、帯電、露光により像担
持体(以下、感光体ドラムと称す)上に形成された潜像
を、感光体ドラムの帯電極性と同極性に帯電したトナー
により現像してトナー像とする方式である。例えば、感
光体ドラムの帯電極性が負の場合、トナーの極性も負で
あり、露光により生じた電位差を利用して現像し、感光
体ドラム上にトナー像を形成する方式である。現像処理
後に、コロナ放電等を用いる転写装置により転写材をト
ナーの極性と逆極性に帯電させ、感光体ドラム上のトナ
ー像を転写材により転写させる。その後、ACコロナ放
電またはDCコロナ放電により転写材の電位を下げ、転
写材と感光体ドラムとの付着力を低減させたのち、感光
体ドラム表面から転写材を剥離し、次のプロセスに移行
する。
【0003】従来の現像装置においては、回転する感光
体ドラムに近接して、回転する現像スリーブ(現像剤担
持体)が配置されている。該現像スリーブは中空円筒体
状に形成されて、前記感光体ドラムに対向する側に開口
部を有するハウジングに収納されている。該現像スリー
ブには、例えば−650Vの直流電圧に、2700V、
8000Hzの交流電圧が重畳された現像バイアス電圧
が印加される。該現像スリーブは、その内部に固定磁石
を有し、現像スリーブの外周表面にはトナー粒子と磁性
粒子(キャリア)とを混合した二成分現像剤を担持して
いる。
【0004】上記の現像装置は、前記トナーとキャリア
とから成る二成分現像剤を収容する現像器ハウジング、
内部に固定の磁性体を有する磁界発生手段(マグネット
ロール)を有する現像剤搬送手段である現像スリーブ
(現像ローラ)、現像剤供給ローラ(以下、供給ローラ
と称す)、前記現像スリーブ上の現像剤層厚を所定量に
規制する現像剤層厚規制部材、現像剤撹拌スクリュー
(以下、撹拌スクリューと称す)から構成されている。
前記現像器ハウジングの上部に開口したトナー補給口部
でトナーカートリッジから前記現像器ハウジング内に補
給されたトナーは、回転する前記撹拌スクリューにより
前記現像器ハウジング内に収容された現像剤と撹拌、混
合されて均一なトナー濃度になり、回転する前記供給ロ
ーラにより前記現像スリーブの外周面上に供給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来よりよく知られて
いる現像装置は、現像剤担持体上に担持される現像剤の
量を規制する現像剤規制部材が設置され、適量の現像剤
により現像を行っている。この現像剤規制部材は多種の
ものがあるが、鋼材等の磁性体を現像剤担持体に対して
所定距離離して設置し、磁性体と現像剤担持体内部の固
定磁石との間に発生する磁力を利用することにより、現
像剤の量を規制する現像装置がある。
【0006】しかし、現像剤担持体に対して磁性体を所
定距離離して設置しても、機械動作等に起因する微小な
距離変動で担持される現像剤の量が大きく変化してしま
う場合がある。その結果、良好な現像が行えない可能性
がある。
【0007】上記理由により磁性体を現像剤担持体に対
して非接触状態で配置するだけでは十分な機能を果たせ
ず、特に、現像剤担持体上に薄層の現像剤を形成し現像
する現像装置では不十分であった。
【0008】また、現像剤担持体内に設置された複数の
磁極の磁力線の方向により、現像剤担持体が回転する
と、現像剤のトナーのみが開口部に推積し、外部に漏出
して飛散する可能性があり、周辺の部材への汚染や画質
低下等の問題が発生する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するためになされたものであり、本発明の第1の目
的は、磁性部材を利用した現像剤規制手段により、平均
粒径30〜80μm、平均磁化10〜40emg/gで
あるキャリアとトナーから構成される二成分現像剤の現
像剤担持体上の量を一定に保つ現像装置を提供すること
にある。
【0010】上記目的を達成する本発明の現像装置は、
平均粒径30〜80μm、平均磁化10〜40emg/
gである磁性キャリアとトナーとから構成される二成分
現像剤を担持して回転可能な現像剤担持体と、前記現像
剤担持体内に設置された複数の磁極から成る固定磁石
と、前記現像剤担持体に近接し、前記二成分現像剤の搬
送量を規制する現像剤規制部材と、を有する現像装置に
おいて、前記現像剤規制部材は、磁性材料から形成さ
れ、前記複数の磁極のうち、反発磁界を形成する一対の
磁極のうち一方の磁極と対向して配置され、該現像剤規
制部材と前記現像剤担持体との距離を0.5mm以下に
設定したことを特徴とするものである。
【0011】本発明の第2の目的は、現像剤層形成部で
磁気カーテンが形成され、その磁気カーテンのある部位
(現像スリーブと現像剤層形成手段の間隙のある位置)
で、磁気カーテンが剪断される際に、その衝撃でトナー
が外部に漏出、飛散すること(トナー吐き出しと称す)
を防止する現像装置を提供することにある。
【0012】上記目的を達成する本発明の現像装置は、
現像剤を担持する回転自在な現像剤担持体と、前記現像
剤担持体の内部に設置され複数の磁極から成る固定磁石
と、前記現像剤担持体に近接し該現像剤担持体上に担持
される現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、を有す
る現像装置において、前記現像剤規制部材は磁性体から
成り、前記複数の磁極のうちの一つの磁極に近接して対
向配置され、且つ、前記複数の磁極のうちの一つの磁極
は、前記現像剤規制部材が前記現像剤担持体に最も近接
する位置より、前記現像剤担持体の回転方向上流側に設
定されたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の説明に先立
って、本発明の現像装置を複数組搭載した画像形成装置
の一例であるカラープリンタの構成とその作用を図1の
断面構成図によって説明する。
【0014】このカラープリンタは、像担持体上に順次
形成される各色トナー像を重ね合わせたのち、転写部で
記録紙上に1回で転写してカラー画像を形成し、その
後、分離手段により像担持体面から記録紙を剥離する方
式のカラー画像形成装置である。
【0015】図1において、10は像担持体である感光
体ドラムで、OPC感光体(有機感光体)をドラム基体
上に塗布形成したもので、接地されて図示の時計方向に
駆動回転される。11はスコロトロン帯電器で、感光体
ドラム10周面に対し高電位VHの一様な帯電をグリッ
ド電位VGに電位保持されたグリッドとコロナ放電ワイ
ヤによるコロナ放電によって与えられる。このスコロト
ロン帯電器11による帯電に先だって、前プリントまで
の感光体ドラムの履歴をなくすために発光ダイオード等
を用いた帯電前除電器(PCL)12による露光を行っ
て感光体ドラム周面の除電をしておく。上記の感光体ド
ラムの履歴とは、先行した画像形成時の帯電、画像露光
で作像した感光体上に残留した画像パターンをいい、感
光体メモリーとも称す。
【0016】感光体ドラム10への一様帯電ののち、像
露光手段13により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。像露光手段13は図示しないレーザーダイオードを
発光光源とし回転するポリゴンミラー、fθレンズ、シ
リンドリカルレンズを経て反射ミラーにより光路を曲げ
られ主走査がなされるもので、感光体ドラム10の回転
(副走査)によって潜像が形成される。本実施の形態で
は文字部に対して露光を行い、露光部電位VLの方が帯
電電位VHよりも低電位となるような反転潜像を形成す
る。
【0017】感光体ドラム10の周縁には、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C),黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る二成分現像剤をそれぞれ
内蔵した現像器14Y,14M,14C,14Kから成
る現像装置14が設けられている。
【0018】先ず1色目のイエローの現像が、マグネッ
トロール142を内蔵し現像剤を保持して回転する現像
スリーブ141によって行われる。現像剤はマグネタイ
トをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティング
したキャリアと、ポリエステルを主材料として色に応じ
た顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたト
ナーとからなるもので、現像剤は後述する現像剤規制部
材143によって現像スリーブ141上に100〜60
0μmの現像剤層厚に規制されて現像領域へと搬送され
る。
【0019】現像領域における現像スリーブ141と感
光体ドラム10との間隙は現像剤層厚よりも大きい0.
5〜1.0mmとして、この間にACバイアスVACとD
CバイアスVDCが重畳して印加される。DCバイアスV
DCと感光体帯電電位VH、トナーの帯電は同極性である
ため、ACバイアスVACによってキャリアから離脱する
きっかけを与えられたトナーは、正帯電時にはDCバイ
アスVDCより電位の高い感光体帯電電位VHの部分には
付着せず、DCバイアスVDCより電位の低い露光部電位
L部分に付着し顕像化(反転現像)が行われる。
【0020】1色目の顕像化が終った後、2色目のマゼ
ンタの画像形成行程に入り、再びスコロトロン帯電器1
1による一様帯電が行われ、2色目の画像データによる
潜像が像露光手段13によって形成される。このとき1
色目の画像形成行程で行われたPCL12による除電
は、1色目の画像部に付着したトナーがまわりの電位の
急激な低下により飛び散るため行わない。
【0021】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
感光体帯電電位VHに帯電された感光体のうち、1色目
の画像のない部分に対しては1色目と同様の潜像がつく
られ現像が行われるが、1色目の画像がある部分に対し
再び現像を行う部分では、1色目の付着したトナーによ
り遮光とトナー自身のもつ電荷の影響によって、1色目
の露光部電位VLよりも若干高い電位VMの潜像が形成さ
れ、DCバイアスVDCと電位VMの電位差に応じた現像
が行われる。
【0022】3色目のシアン、4色目の黒色についても
2色目のマゼンタと同様の画像形成行程が行われ、感光
体ドラム10周面上には4色の顕像が形成される。
【0023】上記各現像器14Y,14M,14C,1
4Kに新規の各色トナーを制御して補給するトナー供給
装置は、着脱可能な複数のトナーカートリッジ15
(Y,M,C,K)、トナー貯蔵手段16(Y,M,
C,K)、トナー搬送手段161(Y,M,C,K)か
ら構成されている。
【0024】一方、給紙カセット20より半月ローラ2
1を介して搬出された一枚の転写材(転写紙等)Pは、
中間給紙ローラ対22A,22Bを経て、レジストセン
サ位置近傍で一旦停止し、転写のタイミングの整った時
点で、給紙部のレジストローラ対23の回転作動により
転写域へと給紙される。
【0025】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面にトナー像を転写するため
の電圧を印加する転写ローラ等の転写手段17が圧接さ
れ、給紙された転写材Pを挟着して多色像が一括して転
写される。
【0026】次いで、転写材Pは鋸歯電極等の分離手段
18によって除電され、感光体ドラム10の周面より分
離して定着装置24に搬送され、熱ローラ(上ローラ)
241と圧着ローラ(下ローラ)242の加熱、加圧に
よってトナーを溶着したのち、排紙ローラ25A,25
B,25Cを経て装置外部の排紙トレイ26上に排出さ
れる。なお、転写手段17は転写材Pの通過後、感光体
ドラム10の周面より退避離間して、次なるトナー像の
形成に備える。
【0027】一方、転写材Pを分離した感光体ドラム1
0は、クリーニング装置19のブレード191の圧接に
より残留トナーを除去・清掃され、再びPCL12によ
る除電とスコロトロン帯電器11による帯電を受けて次
なる画像形成のプロセスに入る。なお、ブレード191
は感光体ドラム面のクリーニング後、直ちに移動して感
光体ドラム10の周面より退避する。ブレード191に
よってクリーニング装置19内に掻き落された廃棄トナ
ーは、スクリュー192により排出されたのち、図示し
ない廃トナー回収容器内へ貯留される。
【0028】図2は本発明による複数組の現像器14
Y,14M,14C,14Kから成る現像装置14の断
面図である。これらの現像器14Y,14M,14C,
14Kは、各現像スリーブ141が前記感光体ドラム1
0の感光面に対向して、上下方向に平行配置されてい
る。これら複数組の現像器14Y,14M,14C,1
4Kは、ほぼ同一構造をなすから、以下、現像器14Y
を代表して、現像装置14と称して説明する。
【0029】図3は本発明の現像装置14の断面図、図
4は現像スリーブ141と周辺部材との配置関係を示す
部分拡大断面図である。
【0030】これらの図において、140はトナーとキ
ャリアとから成る二成分現像剤を収容する現像器ハウジ
ング(現像剤収容部)、141は内部に固定の磁石を有
する磁界発生手段(マグネットロール)142を有する
現像剤担持体である現像スリーブ、143は現像スリー
ブ141上の現像剤層厚を所定量に規制する磁性材から
成る現像剤規制部材(現像剤穂立ち規制部材、以下磁性
体と称す)、144は現像剤受け部材である。
【0031】現像スリーブ141内には、複数個の磁極
N1,N2,N3,S1,S2が交互に配置されたマグ
ネットロール142が固設されている。これらの複数個
の磁極のうち、互いに隣接する任意の2つの磁極N2と
磁極N3は同極性に配置され、この隣接する同極性の磁
極(剥ぎ取り磁極)N2,N3により反発磁界が形成さ
れ、現像スリーブ141上の現像剤を剥ぎ取る剥ぎ取り
磁極部分が形成されている。磁極N3は磁性体143に
対向する。なお、E1はAC電源、E2はDC電源であ
る。
【0032】現像スリーブ141の外径は、φ8mm以
上、φ60mm以下が望ましい。外径が、φ8mm以下
であると、画像形成に必要な磁極N1,S1,N2,S
2,N3から成る少なくとも5極の磁極を有するマグネ
ットロール142を形成することが不可能である。
【0033】また、現像スリーブ141の外径がφ60
mm以上であると、現像装置が大型化する。特に、複数
組の現像装置(例えば14(Y,M,C,K)現像器)
を有するカラープリンタ(図1参照)においては、現像
装置14が大型化すると、感光体ドラム10の外径が増
大化する。また、転写材への転写、除電後に、曲率分離
を行うことが困難になる。さらに、現像装置14と感光
体ドラム10の大型化により画像形成装置が大型化にな
ってしまう。
【0034】なお、本発明に係わる画像形成装置には、
Konica KL−2010カラープリンタ(コニカ
(株)製)改造機を使用し、現像スリーブ141の外径
はφ18mm、感光体ドラム10の外径はφ100mm
である。
【0035】磁性体143は、磁性を有するステンレス
鋼、鉄鋼材等の磁性部材から成り、現像スリーブ141
に対向する面は、最小間隙部が微小な所定間隙A(例え
ばA=0.35mm)に設定され、磁極N3に対向して
いる。この最小間隙部より現像スリーブ141の回転方
向の上流側では、間隙が次第に広がり、楔形状の空間を
形成している。磁性体143は、現像器ハウジング14
0の底部内壁の図示の傾斜面に設置され、ネジ等により
固定される。
【0036】現像剤受け部材144は、樹脂材(例えば
ABS樹脂等)から成り、磁性体143の端面に接着さ
れて一体となっている。磁性体143と現像剤受け部材
144とは、現像スリーブ141の下方に所定の間隙で
配置されている。
【0037】145は複数の羽根部145Aを有するパ
ドル形状の現像剤供給ローラ(以下、パドルホイールと
称す)であり、現像スリーブ141に現像剤を搬送する
とともに、現像処理後の現像剤を現像スリーブ141面
から撹拌スクリュー146に搬送する。パドルホイール
145の羽根部145Aの先端部の回転軌跡と、現像ス
リーブ141の外周面との間隙Bは、微小な所定間隙
(例えばB=0.5mm)に設定されている。
【0038】146,147は撹拌スクリュー(現像剤
撹拌スクリュー)である。なお、図示の矢印は各ローラ
の回転方向を示し、二重矢印は現像剤の搬送方向を示
す。撹拌スクリュー146と撹拌スクリュー147と
は、現像器ハウジング140の底部から直立した仕切り
壁140aを挟んで両側に形成された第1の撹拌室14
0b及び第2の撹拌室140c内にそれぞれ平行に配置
され、互いに逆方向に駆動回転される。第1の撹拌室1
40b及び第2の撹拌室140cの上部は、天板140
Aにより閉蓋されている。
【0039】トナーカートリッジ15からトナー貯蔵手
段16、トナー搬送手段161を経て補給されたトナー
は、天板140Aに穿設されたトナー補給口部(図示せ
ず)から第1の撹拌室140b内に投入、補給される。
【0040】前記剥ぎ取り磁極N2,N3による反発磁
界の上流側で、現像スリーブ141に近接する磁極N2
寄りの所定位置に、磁極N2,N3と異なる磁性の磁界
を形成する磁界発生部材148を設置した。即ち、磁界
発生部材148のS極は、磁極N2の近傍に対向して配
置され、吸引磁界を形成する。149は磁界発生部材1
48を保持して、現像器ハウジング140の上部を閉蓋
する天板140Aの内側の所定位置に固定するととも
に、現像スリーブ141上の現像処理後の現像剤をパド
ルホイール145に搬送する磁性部材である。磁性部材
149は、磁性を有するステンレス鋼(SUS430
等)や鉄鋼部材により形成され、現像スリーブ141に
対向する現像剤案内面149Aと、天板140Aに固定
される取り付け部149Bと、折り曲げ部149Cとか
ら成り、折り曲げ部1490Cで屈折されたV字形状を
なす。折り曲げ部149Cでの折り曲げ傾斜角(磁性体
取付角)θは、例えばθ=35°に設定されている。
【0041】磁性部材149の現像スリーブ141に対
向する側の面は、現像剤搬送方向で最小間隙部が所定間
隙C(例えばC=3mm)に設定され、磁極N2の近傍
に対向している。この所定間隙Cより現像スリーブ14
1の回転方向の下流側では、間隙が次第に広がり、楔形
状の空間を形成している。現像剤案内面149Aの先端
部は、前記パドルホイール145の羽根部145Aの先
端部の回転軌跡に近接し、所定の間隙D(例えばD≒2
mm)に設定されている。
【0042】磁性部材149の現像剤案内面149Aの
背面部には、磁界発生部材148が両面粘着テープによ
って固着されている。磁界発生部材148は、永久磁石
等で形成される。磁界発生部材148は、図2、図3に
示すように、現像剤案内面149Aの上流側、即ち、磁
性部材149の折り曲げ部近傍には存在しないから、磁
界発生部材148による磁界の強さは上流側では弱くな
っている。したがって、現像スリーブ141上の現像処
理後の現像剤は、下流側の弱い磁界部分で現像剤の吸引
がなく、磁界発生部材148のある現像剤案内面149
Aに沿って搬送されるから、取り付け部149B付近で
の現像剤の滞留による現像剤搬送不良を発生することは
ない。
【0043】磁界発生部材148として、TDK(株)
製のフェライト系ラバーマグネットBQC14を使用し
て優れた効果が得られた。BQC14はストロンチュー
ムフェライト粉末を、NBRゴムに混練したもので、そ
の材質特性を以下に示す。
【0044】 残留磁束密度(Br):230〜250〔mT〕 保持力:HcB 163〜195〔kA/m〕 固有保持力:HcJ 279〜358〔kA/m〕 最大エネルギー積(BH)max:10.3〜11.9
〔kJ/m3〕 なお、上記のフェライト系ラバーマグネットBQC14
以外のフェライト系ラバー(BQJ05、BQA14、
BQE14、BQK12)や、ネオジム・鉄・ボロン系
希土類コバルトマグネット(NEORECマグネットシ
リーズ)や、希土類コバルトマグネット(RECマグネ
ットシリーズ)や、フェライトマグネット湿式異方性材
質系(FBシリーズ)等の複合マグネット(磁性体)で
もほぼ同等の効果が得られる。なお、上記の各種磁性体
材料は、何れもTDK(株)製であるが、所要の残留磁
束密度、保持力、最大エネルギー積を有する磁性体であ
れば、上記材料に限定されるものではない。
【0045】駆動回転する撹拌スクリュー146,14
7により撹拌されたトナーとキャリアとから成る二成分
現像剤は、図示の時計方向に回転するパドルホイール1
45の羽根部145Aにより搬送されて、磁性体143
の傾斜面と現像スリーブ141の外周面とが対向する間
隙部に送り込まれる。二成分現像剤は、この間隙部近傍
おいてマグネットロール142の磁力により現像スリー
ブ141上に吸着され、更に最小間隙Aにより、現像ス
リーブ141上に100〜600μmの現像剤層厚に規
制されて搬送され、現像剤受け部材144と現像スリー
ブ141との間隙を通過して、現像スリーブ141と感
光体ドラム10が対向する現像領域に搬送される。
【0046】現像領域において現像処理された後に、現
像スリーブ141上に吸着されて搬送される現像剤は、
磁性部材149と現像スリーブ141との最小の間隙C
を通過する。現像スリーブ141の回転方向上流側の磁
界発生部材148の存在しない磁極N2の近傍では、現
像剤への吸引力が少ないが、現像スリーブ141の回転
方向下流側に行くにしたがって、磁界発生部材148の
直下付近で磁界の強さが増す。
【0047】現像スリーブ141と磁性部材149との
間隙Cを有する空間では、剥ぎ取り磁極N2,N3によ
り、現像剤が現像スリーブ141上から引き剥がされ、
磁界発生部材148により吸引され、現像スリーブ14
1側に移動しないようにして、パドルホイール145の
上方に搬送する。
【0048】現像剤は、現像スリーブ141の回転方向
下流側に現像剤が移動するにしたがって現像スリーブ1
41上より磁界発生部材148側に引き寄せられるの
で、現像スリーブ141上から現像剤を引き剥がすこと
が可能になる。よって、十分な現像剤を現像剤スリーブ
141上から除去することが可能である。
【0049】現像剤は現像スリーブ141と磁性部材1
49との間隙Cを通過し、現像剤案内面149Aの下方
に搬送され、磁界発生部材148のS極と、マグネット
ロール142の磁極N2とによる吸引磁界により、現像
スリーブ141上から剥ぎ取られた現像剤は、磁性部材
149の現像剤案内面149A上に吸引されながら現像
剤案内面149A上に沿って斜め下方に移動し、現像剤
案内面149Aの末端部の間隙D付近で落下し、回転す
るパドルホイール145上に搬送される。
【0050】回転するパドルホイール145の羽根部1
45Aは、現像スリーブ141上から剥ぎ取られた現像
剤を保持しながら搬送し、回転する撹拌スクリュー14
6に現像剤を搬送、還流する。現像剤案内面149Aの
先端部は、パドルホイール145の羽根部145Aの回
転軌跡のほぼ真上に間隙Dを保って近接配置されてい
る。
【0051】パドルホイール145の羽根部145Aの
先端部と、現像スリーブ141の外周面との間隙Bは微
小であり、かつ、パドルホイール145の羽根部145
Aは現像スリーブ141上から剥ぎ取られた現像剤を間
隙Bで掻き上げる方向に回転するから、現像剤は殆ど間
隙Bを通過せず、現像剤案内面149Aから落下した現
像剤のほぼ全量が、パドルホイール145の羽根部14
5Aに捕捉されて撹拌スクリュー146側に搬送され
る。
【0052】前述したように、現像スリーブ141に対
して現像剤規制部材(磁性体)を所定距離離して設置し
ても、機械動作等に起因する微小な距離変動で担持され
る現像剤の量が大きく変化してしまう場合がある。この
現像剤量の変化は、現像剤規制部材と現像スリーブ14
1との設定距離により大きく変化したり、それほど変化
しなかったりすることを発明者は発見した。
【0053】平均粒径30〜80μm、平均磁化10〜
40emg/gであるキャリアとトナーから構成される
二成分現像剤を使用する現像装置において、磁性体14
3表面と現像スリーブ141表面との設定距離(間隙
A)を、0.4〜0.6mmの範囲で変化させて実験し
たところ、0.5mm以下、0.4mm以上に設定すれ
ば、微小な間隙距離変動でも担持される現像剤の量がそ
れほど変化しないことが分かった。
【0054】図5は、上記の現像剤を使用して、間隙A
(mm)を変化させて、現像スリーブ141上の現像剤
搬送量(mg/cm2)を実測した結果を示す図であ
る。
【0055】図示のように、間隙Aが0.5mm以下に
設定すれば、現像スリーブ141上の現像剤搬送量は、
約11〜13mg/cm2の範囲内でほぼ一定量であ
る。間隙Aが0.5mmを越えると、現像剤搬送量が急
激に増大するとともに、変動も大きくなる。これによっ
て、磁性体143と現像スリーブ141との間隙Aを
0.5mm以内に設定すれば、良好な現像が行われ、高
画質な画像が得られる。
【0056】間隙Aを0.5mm以下の所定値に設定す
る一方法として、使用される現像スリーブ141の半径
より間隙Aだけ大きい半径の基準ドラムを予め準備し、
この基準ドラムを前記現像スリーブ141に代えて現像
装置に装着する。この基準ドラムの円周面に対して磁性
体143の表面を当接させて、磁性体143を位置決め
した後、ネジ等により固定する。
【0057】図6は本発明による現像装置の磁極と磁性
体との位置関係を示す拡大断面図である。
【0058】現像剤規制部材(磁性体)143を現像剤
担持体141の外周に近接させ、且つ、現像剤規制部材
143を、現像剤担持体141の内部に設置された複数
の磁極のうちで、剥ぎ取り磁極を構成する一対の磁極N
2,N3のうち、現像剤担持体141の回転方向下流側
の磁極N3に対向させることにより、現像剤担持体14
1上に担持される現像剤の量を規制する現像剤規制手段
では、現像剤規制部材143と磁極N3との間に形成さ
れる磁力線の方向により、現像剤が飛散してしまう問題
がある。
【0059】この問題を解決するため、磁極N3を、現
像剤規制部材143が現像剤担持体141に最も近接す
る位置Mより、現像剤担持体141の回転方向上流側に
設置する。磁極N3をこのような位置に設置すると、こ
の磁極N3により形成された磁力線の影響により、現像
剤担持体141上に担持されている現像剤が現像剤担持
体141の表面から離れる方向に剥ぎ取られる。その結
果、剥ぎ取られた現像剤が、現像剤担持体141の回転
力により現像装置14の開口部から外部に押し出される
可能性がなくなり、現像剤の飛散が減少する。
【0060】磁極N3の設置位置としては、現像剤規制
部材143が現像剤担持体141に最も近接する位置M
より、現像剤担持体141の回転方向下流側18°以下
の角度θに設定することが好ましい。
【0061】表1に、磁極N3の設置位置(角度θ)
と、現像性との関係を示す。
【0062】
【表1】
【0063】表1に示すように、磁極N3の設置角度θ
が、位置Mより上流側に0°〜18°の角度範囲に設置
したとき、斑状むらや、トナー吐き出し(前述の現像装
置開口部からの現像剤の漏出をいう)がなく、良好な現
像性が達成される。ここで斑状むらとは、現像剤の搬送
量が局部的に増減し、画像に斑点がでるむらをいう。
【0064】しかし、磁極N3の設置角度θが、位置M
より上流側に20°以上になり、磁極N3と現像剤規制
部材143とが離れると、斑状むらはないが、現像剤が
漏出する。また、磁極N3の設置角度θが、位置Mより
下流側に設置されると(−5°〜−10°)、現像剤の
漏出はないが、斑状むらが発生する。したがって、磁極
N3の設置角度θは、位置Mより上流側に0°〜18°
の角度範囲が好ましい。
【0065】図7は像担持体として、中間転写ドラム6
0を使用したカラー画像形成装置の断面構成図である。
この中間転写ドラム60を使用した場合には、回動する
感光体ドラム10上に形成された静電潜像を現像スリー
ブ141と、剥ぎ取り磁極を有するマグネットロール1
42と、磁性体143と、を備えた現像器14Yにより
現像してY色トナー像を形成し、このY色トナー像を感
光体ドラム10から中間転写ドラム60に転写し、同様
にして、感光体ドラム10上に形成された静電潜像を現
像器14Mにより現像してM色トナー像を形成し、この
M色トナー像を感光体ドラム10から中間転写ドラム6
0に転写し、以下同様にして、C色トナー像及びK色ト
ナー像を感光体ドラム10から中間転写ドラム60に順
次転写する。更に、中間転写ドラム60と転写手段17
とが接する転写部において、多色トナー像(Y,M,
C,K)を転写材Pに一括して静電転写したのち、分離
手段18により分離して、定着装置24により画像を定
着する。
【0066】図8は、本発明の現像装置を適用したカラ
ー画像形成装置のさらに他の実施の形態を示す断面構成
図である。
【0067】なお、図面に使用されている符号につい
て、図1と同じ機能を有する部分には、同符号を付して
いる。また、前記の実施の形態と異なる点を説明する。
【0068】このカラー画像形成装置は、図1と同様
に、像担持体10の周囲に、帯電手段11(Y,M,
C,K)、外部露光型の像露光手段13(Y,M,C,
K)、現像装置14(Y,M,C,K)とから成る画像
形成ユニットを複数組(図示4組)配設したものであ
る。但し、像担持体として可撓性の無端ベルト状の感光
体(以下、ベルト感光体と称す)100を、像露光手段
13(Y,M,C,K)としてレーザビーム走査光学装
置を使用したものである。
【0069】ベルト感光体100は、駆動ローラ101
及び回動ローラ102,103に張架され、テンション
ローラ104の作用により緊張状態にされ、内周面に設
けられたバックアップ部材105により局部的に当接し
ながら、図示の時計方向に回動する。バックアップ部材
40は、現像スリーブ141(Y,M,C,K)の現像
領域及び像露光手段13(Y,M,C,K)の結像位置
を位置決めしている。
【0070】張架されたベルト感光体100の外周側面
には、4組の帯電手段11(Y,M,C,K)、像露光
手段13(Y,M,C,K)、現像装置14(Y,M,
C,K)から成る像形成手段が設けられている。
【0071】画像記録のスタートにより、駆動モータが
回動して駆動ローラ101を介してベルト感光体100
は図示の時計方向へと回動し、スコロトロン帯電器11
(Y)の帯電作用によりベルト感光体100への電位の
付与が開始される。ベルト感光体100は電位を付与さ
れたあと、像露光手段13Yにおいて第1の色信号すな
わちイエローYの画像信号に対応する電気信号による露
光が開始され、ベルトの回転(副走査)によってその表
面の感光層に現像画像のイエロー(Y)の画像に対応す
る静電潜像を形成する。この潜像は現像器14Yにより
現像スリーブ141Y上に付着搬送された現像剤が非接
触の状態で反転現像され、ベルト感光体100の回転に
応じてイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0072】次いでベルト感光体100はイエロー
(Y)のトナー像の上にさらにスコロトロン帯電器11
Mの帯電作用により電位が付与され、像露光手段13M
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像信号に対
応する電気信号による露光が行われ、現像器14Mによ
る非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のト
ナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて
形成される。
【0073】同様のプロセスによりスコロトロン帯電器
11C、像露光手段13C及び現像器14Cによってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、またスコロトロン帯電器11K、像露光手段13K
及び現像器14Kによって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、ベルト
感光体100の一回転以内にその周面上にカラーのトナ
ー像が形成される。
【0074】現像器14Y,14M,14C及び14K
による現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ14
1Y,141M,141C及び141Kに対し直流ある
いは更に交流を加えた現像バイアスが印加され、現像ス
リーブ141上に付着した一成分或いは二成分現像剤に
よる非接触現像が行われて、導電層を接地したベルト感
光体100に対してベルト感光体100の帯電と同極性
の直流バイアスが印加された現像スリーブ141から感
光体上の露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像
が行われる。
【0075】かくして、ベルト感光体100の周面上に
形成されたカラーのトナー像はスコロトロン帯電器11
Fによって付着トナーの電位が揃えられたのち転写前露
光器によって除電が行われ、転写部において、給紙装置
である給紙カセット20(A),20(B)或いは手差
し部から送り出され、レジストローラ対23へと搬送さ
れ、レジストローラ対23の駆動によってベルト感光体
100上のトナー像領域と同期して給紙される転写紙上
に、ベルト感光体100の駆動用の駆動ローラ101の
下部に対向して配置された転写手段17により転写され
る。
【0076】トナー像の転写を受けた転写紙は、駆動ロ
ーラ101の曲率に沿ったベルト感光体100周面より
分離されたのち、定着装置24へ搬送され、定着装置2
4において加熱・圧着されてトナーが転写紙上に溶着・
定着されて定着装置24より排出され、排紙ローラ対2
5A,25B,25Cにより搬送されて、上部に設けら
れた排紙トレイ26に転写紙上のトナー像面を下面にし
て排出される。
【0077】一方、転写紙を分離したベルト感光体10
0はクリーニング装置19においてクリーニングブレー
ド191によってベルト感光体100面の摺擦がなさ
れ、残留トナーの除去・清掃がなされて、次の原稿画像
のトナー像の形成を続行するか、もしくは一旦停止して
待機する。なお次の原稿画像のトナー像の形成が続いて
行われるときは、帯電前除電器12によるベルト感光体
100の感光体面への露光が行われて前歴の除去がなさ
れる。
【0078】上記の現像器14(Y,M,C,K)の各
現像スリーブ141も、図2に示すような複数個の磁極
S1,S2,N1,N2,N3を有し、これらの複数個
の磁極のうち互いに隣接する同極性の磁極N2,N3に
より反発磁界を形成して、現像スリーブ141上の現像
剤を剥ぎ取るとともに、磁極N3に対向して現像剤規制
部材(磁性体)143を間隙A=0.5mm以下に設定
することにより、現像スリーブ141上に安定した現像
剤層を形成し、所定の現像剤搬送量を現像領域に搬送す
ることができる。これによって、良好な現像が行われ、
高画質な画像が得られる。
【0079】なお、本発明の現像装置は、複数の現像器
を備えたカラー画像形成装置に限定されず、現像装置1
個のモノクロ画像形成装置にも適用可能である。
【0080】
【発明の効果】本発明は、磁性体から成る現像剤規制部
材と現像スリーブとの間隙を0.5mm以下に設定し、
平均粒径30〜80μm、平均磁化10〜40emg/
gである磁性キャリアとトナーとから構成される二成分
現像剤を使用し、現像スリーブ上の現像剤搬送量を一定
に保って現像域に搬送することにより、現像性が向上
し、高画質な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置を複数組搭載したカラープリ
ンタの断面構成図。
【図2】本発明による複数組の現像器から成る現像装置
の断面図。
【図3】本発明の現像装置の断面図。
【図4】現像スリーブと周辺部材との配置関係を示す拡
大断面図。
【図5】間隙Aと現像スリーブ上の現像剤搬送量との実
測結果を示す図。
【図6】本発明による現像装置の磁極と磁性体との位置
関係を示す拡大断面図。
【図7】本発明の現像装置を適用した中間転写ドラムを
有するカラー画像形成装置の断面構成図。
【図8】本発明の現像装置を適用したカラー画像形成装
置のさらに他の実施の形態を示す断面構成図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像担持体) 100 ベルト感光体(像担持体) 14 現像装置 14Y,14M,14C,14K 現像器 140 現像器ハウジング(現像剤収容部) 141 現像スリーブ(現像剤担持体) 142 磁界発生手段(マグネットロール、固定磁石) 143 現像剤規制部材(現像剤穂立ち規制部材、磁性
体) 144 現像剤受け部材 145 現像剤供給ローラ(現像剤供給部材、パドルホ
イール) 146,147 現像剤撹拌スクリュー(撹拌スクリュ
ー) 148 磁界発生部材 149 磁性部材(案内部材) A 間隙(現像剤規制部材と現像スリーブとの間隙) N2,N3 剥ぎ取り磁極(磁極)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径30〜80μm、平均磁化10
    〜40emg/gである磁性キャリアとトナーとから構
    成される二成分現像剤を担持して回転可能な現像剤担持
    体と、前記現像剤担持体内に設置された複数の磁極から
    成る固定磁石と、前記現像剤担持体に近接し、前記二成
    分現像剤の搬送量を規制する現像剤規制部材と、を有す
    る現像装置において、前記現像剤規制部材は、磁性材料
    から形成され、前記複数の磁極のうち、反発磁界を形成
    する一対の磁極のうち一方の磁極と対向して配置され、
    該現像剤規制部材と前記現像剤担持体との距離を0.5
    mm以下に設定したことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤を担持する回転自在な現像剤担持
    体と、前記現像剤担持体の内部に設置され複数の磁極か
    ら成る固定磁石と、前記現像剤担持体に近接し該現像剤
    担持体上に担持される現像剤の量を規制する現像剤規制
    部材と、を有する現像装置において、前記現像剤規制部
    材は磁性体から成り、前記複数の磁極のうちの一つの磁
    極に近接して対向配置され、且つ、前記複数の磁極のう
    ちの一つの磁極は、前記現像剤規制部材が前記現像剤担
    持体に最も近接する位置より、前記現像剤担持体の回転
    方向上流側に設定されたことを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の磁極のうちの一つの磁極は、
    前記現像剤規制部材が前記現像剤担持体に最も近接する
    位置より、前記現像剤担持体の回転方向上流側18°以
    下の角度に設定されたことを特徴とする請求項2に記載
    の現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010210993A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
US10725401B2 (en) * 2017-07-14 2020-07-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Developing device with a gap forming member and image forming apparatus having the same

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