JP2000171057A - 除湿空調システム - Google Patents
除湿空調システムInfo
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- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F3/00—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems
- F24F3/12—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling
- F24F3/14—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification
- F24F3/1411—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant
- F24F3/1423—Air-conditioning systems in which conditioned primary air is supplied from one or more central stations to distributing units in the rooms or spaces where it may receive secondary treatment; Apparatus specially designed for such systems characterised by the treatment of the air otherwise than by heating and cooling by humidification; by dehumidification by absorbing or adsorbing water, e.g. using an hygroscopic desiccant with a moving bed of solid desiccants, e.g. a rotary wheel supporting solid desiccants
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
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- F24F2203/10—Rotary wheel
- F24F2203/1004—Bearings or driving means
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F24F2203/10—Rotary wheel
- F24F2203/1084—Rotary wheel comprising two flow rotor segments
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理空間の温度と湿度のバランスをとるこ
とができる除湿空調システムを提供する。 【解決手段】 処理空気中の水分を吸着し、再生空気で
水分を脱着されるデシカントを有する水分吸着装置10
3と、第1の低熱源L1から第1の高熱源H1に熱を汲
み上げる第1のヒートポンプHP1と、第1の低熱源L
1より低温の第2の低熱源L2から第2の高熱源H2に
熱を汲み上げる第2のヒートポンプ10とを備え、第1
の低熱源L1と第2の高熱源H2との間で熱交換するよ
うに構成され、第1の高熱源H1として、前記デシカン
トを再生する前の前記再生空気を用いるように構成さ
れ、第2の低熱源L2として、前記処理空気以外の且つ
前記再生空気以外の第3の熱媒体を用いるように構成さ
れたことを特徴とする除湿空調システム。第2のヒート
ポンプは例えば冷凍・冷蔵ショウケース用冷凍機であ
り、第3の熱媒体は例えばショウケース内冷凍空気であ
る。典型的には、デシカントで水分を吸着され除湿され
た処理空気をショウケース周りに給気する。
とができる除湿空調システムを提供する。 【解決手段】 処理空気中の水分を吸着し、再生空気で
水分を脱着されるデシカントを有する水分吸着装置10
3と、第1の低熱源L1から第1の高熱源H1に熱を汲
み上げる第1のヒートポンプHP1と、第1の低熱源L
1より低温の第2の低熱源L2から第2の高熱源H2に
熱を汲み上げる第2のヒートポンプ10とを備え、第1
の低熱源L1と第2の高熱源H2との間で熱交換するよ
うに構成され、第1の高熱源H1として、前記デシカン
トを再生する前の前記再生空気を用いるように構成さ
れ、第2の低熱源L2として、前記処理空気以外の且つ
前記再生空気以外の第3の熱媒体を用いるように構成さ
れたことを特徴とする除湿空調システム。第2のヒート
ポンプは例えば冷凍・冷蔵ショウケース用冷凍機であ
り、第3の熱媒体は例えばショウケース内冷凍空気であ
る。典型的には、デシカントで水分を吸着され除湿され
た処理空気をショウケース周りに給気する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿空調システム
に関し、特にコールドアイル解消に好適な除湿空調シス
テムに関するものである。
に関し、特にコールドアイル解消に好適な除湿空調シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17に示すように、従来からスーパー
マーケット等の食品売場60にはオープン形の冷凍、冷
蔵ショウケース50A〜50Cが設置され、ショウケー
ス50A〜50Cに冷凍用の冷媒を供給する冷凍機10
が店舗60の外部に設置されている。冷凍機10に冷媒
凝縮用の冷却水を供給する冷却塔20が冷却水配管2
1、22により冷凍機10に接続されており、配管21
の途中には冷却水循環用ポンプが備えられている。ショ
ウケース50A〜50Cは、顧客が商品を容易に見てま
た出し入れできるようにオープン形に構成されている。
また、食品売場60の空調用として空調機70が備えら
れ、空調用の空気を供給する給気口を備えたダクトが食
品売場60の天井に敷設されており、一方、空調機70
の換気口76が食品売場60に接続されており、空調空
間からの還気を空調機70に戻すように構成されてい
る。
マーケット等の食品売場60にはオープン形の冷凍、冷
蔵ショウケース50A〜50Cが設置され、ショウケー
ス50A〜50Cに冷凍用の冷媒を供給する冷凍機10
が店舗60の外部に設置されている。冷凍機10に冷媒
凝縮用の冷却水を供給する冷却塔20が冷却水配管2
1、22により冷凍機10に接続されており、配管21
の途中には冷却水循環用ポンプが備えられている。ショ
ウケース50A〜50Cは、顧客が商品を容易に見てま
た出し入れできるようにオープン形に構成されている。
また、食品売場60の空調用として空調機70が備えら
れ、空調用の空気を供給する給気口を備えたダクトが食
品売場60の天井に敷設されており、一方、空調機70
の換気口76が食品売場60に接続されており、空調空
間からの還気を空調機70に戻すように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のシ
ステムでは、ショウケース50A〜50Cがオープン形
に構成されているので、ケースからは冷気が溢れ出す。
そのためケース周辺には、溢れ出した冷気が澱むいわゆ
るコールドアイル65が発生し、足元の気温が異常に低
く、例えば20℃以下にもなり不快であった。このよう
にショウケース50A〜50Cの周辺は乾球温度が低い
ので、それ以上冷房するわけにゆかず、空調機70で冷
却除湿された冷風を供給できなかった。即ち、通常時に
は給気口75A〜75Cは閉じられていた。その結果、
食品売場60は湿度が高い状態にあった。一般にスーパ
ーマーケットの冷凍、冷蔵ショウケースの周りは、相対
湿度が約60%以上になっており、この湿度では冷蔵シ
ョウケースに多量の霜が付着する。したがってデフロス
トを頻繁に行う必要があり、霜を溶かすヒーター等に多
量の電力を消費するとともに、冷凍食品等に霜が付着
し、またデフロストで霜が溶けて濡れることによって、
商品価値を損なうという問題があった。
ステムでは、ショウケース50A〜50Cがオープン形
に構成されているので、ケースからは冷気が溢れ出す。
そのためケース周辺には、溢れ出した冷気が澱むいわゆ
るコールドアイル65が発生し、足元の気温が異常に低
く、例えば20℃以下にもなり不快であった。このよう
にショウケース50A〜50Cの周辺は乾球温度が低い
ので、それ以上冷房するわけにゆかず、空調機70で冷
却除湿された冷風を供給できなかった。即ち、通常時に
は給気口75A〜75Cは閉じられていた。その結果、
食品売場60は湿度が高い状態にあった。一般にスーパ
ーマーケットの冷凍、冷蔵ショウケースの周りは、相対
湿度が約60%以上になっており、この湿度では冷蔵シ
ョウケースに多量の霜が付着する。したがってデフロス
トを頻繁に行う必要があり、霜を溶かすヒーター等に多
量の電力を消費するとともに、冷凍食品等に霜が付着
し、またデフロストで霜が溶けて濡れることによって、
商品価値を損なうという問題があった。
【0004】そこで本発明は、被処理空間の温度と湿度
のバランスをとることができる除湿空調システムを提供
することを目的とする。
のバランスをとることができる除湿空調システムを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明による除湿空調システムは、
図1、図2、図5に示されるように、処理空気中の水分
を吸着し、再生空気で水分を脱着されるデシカントを有
する水分吸着装置103と;第1の低熱源L1から第1
の高熱源H1に熱を汲み上げる第1のヒートポンプHP
1と;第1の低熱源L1より低温の第2の低熱源L2か
ら第2の高熱源H2に熱を汲み上げる第2のヒートポン
プ10とを備え;第1の低熱源L1と第2の高熱源H2
との間で熱交換するように構成され;第1の高熱源H1
として、前記デシカントを再生する前の前記再生空気を
用いるように構成され;第2の低熱源L2として、前記
処理空気以外の且つ前記再生空気以外の第3の熱媒体を
用いるように構成されたことを特徴とする。
めに、請求項1に係る発明による除湿空調システムは、
図1、図2、図5に示されるように、処理空気中の水分
を吸着し、再生空気で水分を脱着されるデシカントを有
する水分吸着装置103と;第1の低熱源L1から第1
の高熱源H1に熱を汲み上げる第1のヒートポンプHP
1と;第1の低熱源L1より低温の第2の低熱源L2か
ら第2の高熱源H2に熱を汲み上げる第2のヒートポン
プ10とを備え;第1の低熱源L1と第2の高熱源H2
との間で熱交換するように構成され;第1の高熱源H1
として、前記デシカントを再生する前の前記再生空気を
用いるように構成され;第2の低熱源L2として、前記
処理空気以外の且つ前記再生空気以外の第3の熱媒体を
用いるように構成されたことを特徴とする。
【0006】第2のヒートポンプは例えば冷凍・冷蔵シ
ョウケース用冷凍機であり、第3の熱媒体は例えばショ
ウケース内冷凍空気である。典型的には、デシカントで
水分を吸着され除湿された処理空気をショウケース周り
に給気する。
ョウケース用冷凍機であり、第3の熱媒体は例えばショ
ウケース内冷凍空気である。典型的には、デシカントで
水分を吸着され除湿された処理空気をショウケース周り
に給気する。
【0007】このように構成すると、第1の低熱源L1
と第2の高熱源H2との間で熱交換するように構成され
るので、いわば第2のヒートポンプの出す廃熱を第1の
ヒートポンプが利用することになり、熱の有効利用を図
ることができる。
と第2の高熱源H2との間で熱交換するように構成され
るので、いわば第2のヒートポンプの出す廃熱を第1の
ヒートポンプが利用することになり、熱の有効利用を図
ることができる。
【0008】また、請求項2に記載のように、前記第3
の熱媒体は、被冷却空間を冷却するように構成され、前
記被冷却空間あるいは前記被冷却空間周辺部に前記デシ
カントで水分を吸着された処理空気を給気するように構
成してもよい。このときは、湿度の低い処理空気が被冷
却空間あるいは被冷却空間周辺部の湿度を低下させる。
の熱媒体は、被冷却空間を冷却するように構成され、前
記被冷却空間あるいは前記被冷却空間周辺部に前記デシ
カントで水分を吸着された処理空気を給気するように構
成してもよい。このときは、湿度の低い処理空気が被冷
却空間あるいは被冷却空間周辺部の湿度を低下させる。
【0009】前記目的を達成するために、請求項3に係
る発明による除湿空調システムは、図1、図2、図5に
示されるように、被調湿空間に供給する処理空気を除湿
するデシカントを有する水分吸着装置103と;第1の
低熱源L1から熱を汲み上げて、前記デシカントを再生
する再生空気を加熱する第1のヒートポンプHP1と;
前記被調湿空間中の被冷却空間から熱を奪い高熱源H2
に熱を捨てる第2のヒートポンプ10と;第1の低熱源
L1と高熱源H2との間に熱交換関係を有するように構
成されたことを特徴とする。ここで、前記被冷却空間
は、例えば、冷凍ショウケースであり、被調湿空間は、
冷凍ショウケース周りの空間である。即ち、被調湿空間
は、本発明を実施しなければ例えば「コールドアイル」
(低温高湿度(相対湿度が高い)の環境)となるべき空
間である。被冷却空間は、典型的には前記低温高湿度の
環境よりもさらに温度が低い。また一般的には相対湿度
も高い。したがってこの被冷却空間の存在により、本発
明を実施しなければ、被調湿空間は低温高湿度の環境と
なる。
る発明による除湿空調システムは、図1、図2、図5に
示されるように、被調湿空間に供給する処理空気を除湿
するデシカントを有する水分吸着装置103と;第1の
低熱源L1から熱を汲み上げて、前記デシカントを再生
する再生空気を加熱する第1のヒートポンプHP1と;
前記被調湿空間中の被冷却空間から熱を奪い高熱源H2
に熱を捨てる第2のヒートポンプ10と;第1の低熱源
L1と高熱源H2との間に熱交換関係を有するように構
成されたことを特徴とする。ここで、前記被冷却空間
は、例えば、冷凍ショウケースであり、被調湿空間は、
冷凍ショウケース周りの空間である。即ち、被調湿空間
は、本発明を実施しなければ例えば「コールドアイル」
(低温高湿度(相対湿度が高い)の環境)となるべき空
間である。被冷却空間は、典型的には前記低温高湿度の
環境よりもさらに温度が低い。また一般的には相対湿度
も高い。したがってこの被冷却空間の存在により、本発
明を実施しなければ、被調湿空間は低温高湿度の環境と
なる。
【0010】また、請求項4に記載のように、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載の除湿空調システム
では、水分吸着装置103に対して前記処理空気の流れ
の後流側に設けられ、前記デシカントにより水分を吸着
された前記処理空気を外気で冷却する処理空気冷却器を
備えてもよい。処理空気冷却器は例えば顕熱熱交換器で
あり、顕熱熱交換器では処理空気と外気とは直接的に熱
交換される。
乃至請求項3のいずれか1項に記載の除湿空調システム
では、水分吸着装置103に対して前記処理空気の流れ
の後流側に設けられ、前記デシカントにより水分を吸着
された前記処理空気を外気で冷却する処理空気冷却器を
備えてもよい。処理空気冷却器は例えば顕熱熱交換器で
あり、顕熱熱交換器では処理空気と外気とは直接的に熱
交換される。
【0011】さらに請求項5に記載のように、請求項4
に記載の除湿空調システムでは、前記処理空気冷却器3
00b、cは、前記処理空気を冷媒の蒸発により冷却
し、蒸発した前記冷媒を外気により冷却して凝縮するよ
うに構成してもよい。処理空気冷却器300b、cが冷
媒の蒸発と凝縮を利用した熱交換器であり、処理空気と
外気とは間接的に熱交換される。前記第1のヒートポン
プが典型的には冷媒圧縮式であり、処理空気冷却器に用
いる冷媒は、第1のヒートポンプに用いる冷媒を使用す
る。
に記載の除湿空調システムでは、前記処理空気冷却器3
00b、cは、前記処理空気を冷媒の蒸発により冷却
し、蒸発した前記冷媒を外気により冷却して凝縮するよ
うに構成してもよい。処理空気冷却器300b、cが冷
媒の蒸発と凝縮を利用した熱交換器であり、処理空気と
外気とは間接的に熱交換される。前記第1のヒートポン
プが典型的には冷媒圧縮式であり、処理空気冷却器に用
いる冷媒は、第1のヒートポンプに用いる冷媒を使用す
る。
【0012】このように構成すると、処理空気冷却器3
00b、cが冷媒の蒸発伝熱と凝縮伝熱を利用するの
で、高い熱伝達率を利用でき、間接的に熱交換させるの
で、熱交換機の構造、配置が自由に決められる。
00b、cが冷媒の蒸発伝熱と凝縮伝熱を利用するの
で、高い熱伝達率を利用でき、間接的に熱交換させるの
で、熱交換機の構造、配置が自由に決められる。
【0013】また請求項6に記載のように、請求項1乃
至請求項5のいずれか1項に記載の除湿空調システムで
は、さらに第1の低熱源L1に加えて第1のヒートポン
プHP1の低熱源として処理空気を用いるように構成し
てもよい。例えば、複数の熱交換器(典型的には蒸発
器)が備えられ、少なくともそのうち1つの熱交換器で
第1の低熱源L1と第2の高熱源H2とが熱交換し、他
の熱交換器で処理空気と第2の高熱源H2とが熱交換
し、処理空気が冷却される。さらに、前記他の熱交換器
の冷却能力を調節可能に構成し、空調空間に設けた温度
センサーからの信号によって調節するようにしてもよ
い。
至請求項5のいずれか1項に記載の除湿空調システムで
は、さらに第1の低熱源L1に加えて第1のヒートポン
プHP1の低熱源として処理空気を用いるように構成し
てもよい。例えば、複数の熱交換器(典型的には蒸発
器)が備えられ、少なくともそのうち1つの熱交換器で
第1の低熱源L1と第2の高熱源H2とが熱交換し、他
の熱交換器で処理空気と第2の高熱源H2とが熱交換
し、処理空気が冷却される。さらに、前記他の熱交換器
の冷却能力を調節可能に構成し、空調空間に設けた温度
センサーからの信号によって調節するようにしてもよ
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似
符号を付し、重複した説明は省略する。
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号あるいは類似
符号を付し、重複した説明は省略する。
【0015】図1の模式的配置図を参照して、本発明の
第1の実施の形態である除湿空調システムの構成をスー
パーマーケットの食品売場の例で説明する。図中、空調
空間である食品売場60の床に、冷凍、冷蔵ショウケー
ス50A〜50Cが設置されている。また食品売場60
の外部に、食品売場60を空調する除湿空調装置(HD
−AC)80が備えられ、除湿空調装置80の還気口7
6が、還気RAを取り込むように食品売場60の、特に
床に近い高さに接続されている。除湿空調装置80の具
体例は図3他を参照して、後で詳細に説明する。
第1の実施の形態である除湿空調システムの構成をスー
パーマーケットの食品売場の例で説明する。図中、空調
空間である食品売場60の床に、冷凍、冷蔵ショウケー
ス50A〜50Cが設置されている。また食品売場60
の外部に、食品売場60を空調する除湿空調装置(HD
−AC)80が備えられ、除湿空調装置80の還気口7
6が、還気RAを取り込むように食品売場60の、特に
床に近い高さに接続されている。除湿空調装置80の具
体例は図3他を参照して、後で詳細に説明する。
【0016】除湿空調装置80の処理空気SAを供給す
るダクトが、食品売場60の天井付近に敷設されてお
り、該ダクトには給気口75A、75Bが設けられてい
る。給気口75A、75Bは、ショウケース50A〜5
0C同士の間、あるいはショウケース50A〜50Cの
周辺に向けられている。ショウケース50A〜50Cに
は、不図示の蒸発器510が備えられており、ショウケ
ース50A〜50C内の食品貯蔵スペースあるいは展示
スペース内の空気を低温に冷却し、あるいは低温に冷却
した空気を食品貯蔵、展示スペースに供給するように構
成されている。
るダクトが、食品売場60の天井付近に敷設されてお
り、該ダクトには給気口75A、75Bが設けられてい
る。給気口75A、75Bは、ショウケース50A〜5
0C同士の間、あるいはショウケース50A〜50Cの
周辺に向けられている。ショウケース50A〜50Cに
は、不図示の蒸発器510が備えられており、ショウケ
ース50A〜50C内の食品貯蔵スペースあるいは展示
スペース内の空気を低温に冷却し、あるいは低温に冷却
した空気を食品貯蔵、展示スペースに供給するように構
成されている。
【0017】一方、食品売場60の外部には、蒸発器5
10に液冷媒を供給し、またガス冷媒を戻す冷凍機10
が設置されている。冷凍機10は、冷媒ガスを圧縮する
圧縮機16、圧縮機16で圧縮された冷媒ガスから熱を
奪って凝縮させる凝縮器15を備え、凝縮器15と蒸発
器510とは、不図示の絞りを備えた冷媒液配管11で
接続されており、凝縮器15から蒸発器510に液冷媒
を供給するように構成されている。また、蒸発器510
と圧縮機16とは、冷媒ガス配管12で接続されてお
り、蒸発器510で蒸発してガスになった冷媒を圧縮機
16に戻すように構成されている。
10に液冷媒を供給し、またガス冷媒を戻す冷凍機10
が設置されている。冷凍機10は、冷媒ガスを圧縮する
圧縮機16、圧縮機16で圧縮された冷媒ガスから熱を
奪って凝縮させる凝縮器15を備え、凝縮器15と蒸発
器510とは、不図示の絞りを備えた冷媒液配管11で
接続されており、凝縮器15から蒸発器510に液冷媒
を供給するように構成されている。また、蒸発器510
と圧縮機16とは、冷媒ガス配管12で接続されてお
り、蒸発器510で蒸発してガスになった冷媒を圧縮機
16に戻すように構成されている。
【0018】また、冷凍機10の冷却水用冷却塔20が
備えられ、凝縮器15と冷却塔20とは、凝縮器15で
冷媒を凝縮することにより昇温した冷却水を冷却塔20
に送る冷却水配管23で接続されている。さらに、冷却
塔20と除湿空調装置80とは、冷却塔20で冷却され
た冷却水を除湿空調装置80に送る配管21により接続
されている。配管21の途中、特に冷却塔20の鉛直方
向下方には、冷却水循環ポンプ25が設置されている。
備えられ、凝縮器15と冷却塔20とは、凝縮器15で
冷媒を凝縮することにより昇温した冷却水を冷却塔20
に送る冷却水配管23で接続されている。さらに、冷却
塔20と除湿空調装置80とは、冷却塔20で冷却され
た冷却水を除湿空調装置80に送る配管21により接続
されている。配管21の途中、特に冷却塔20の鉛直方
向下方には、冷却水循環ポンプ25が設置されている。
【0019】次に図2を参照して、図1に示す除湿空調
システム用の除湿空調装置80として用いて好適な装置
80Aの構成を説明する。この除湿空調装置80Aは、
デシカント(乾燥剤)によって処理空気の湿度を下げ、
処理空気の供給される空調空間60を快適な環境に維持
するものである。
システム用の除湿空調装置80として用いて好適な装置
80Aの構成を説明する。この除湿空調装置80Aは、
デシカント(乾燥剤)によって処理空気の湿度を下げ、
処理空気の供給される空調空間60を快適な環境に維持
するものである。
【0020】まず処理空気の流れの経路に沿って配置さ
れた構成機器を説明する。図中、空調空間60から処理
空気Aの経路に沿って、処理空気Aを循環するための送
風機102、デシカントを充填したデシカントロータ1
03、処理空気Aと外気である再生空気Bとを熱交換す
る熱交換器104がこの順番で配列され、そして空調空
間60に戻るように構成されている。
れた構成機器を説明する。図中、空調空間60から処理
空気Aの経路に沿って、処理空気Aを循環するための送
風機102、デシカントを充填したデシカントロータ1
03、処理空気Aと外気である再生空気Bとを熱交換す
る熱交換器104がこの順番で配列され、そして空調空
間60に戻るように構成されている。
【0021】次に再生空気の流れの経路に沿って配置さ
れた構成機器を説明する。屋外OAから再生空気Bの経
路に沿って、デシカントロータ103に入る前であって
加熱される前の再生空気Bと処理空気Aとを熱交換する
熱交換器104、冷媒凝縮器(再生空気Bから見れば加
熱器)220、デシカントロータ103、再生空気Bを
循環するための送風機140がこの順番で配列され、そ
して屋外に排気EXするように構成されている。
れた構成機器を説明する。屋外OAから再生空気Bの経
路に沿って、デシカントロータ103に入る前であって
加熱される前の再生空気Bと処理空気Aとを熱交換する
熱交換器104、冷媒凝縮器(再生空気Bから見れば加
熱器)220、デシカントロータ103、再生空気Bを
循環するための送風機140がこの順番で配列され、そ
して屋外に排気EXするように構成されている。
【0022】次に冷媒の流れの経路に沿って配置された
構成機器を説明する。前記の冷媒凝縮器220で凝縮さ
れた冷媒液を減圧し膨張させる膨張弁270、減圧され
た冷媒を蒸発させ、(第4の熱媒体としての)冷水を冷
却する冷媒蒸発器210、冷媒蒸発器(冷水から見れば
冷却器)210で蒸発してガスになった冷媒を圧縮する
圧縮機260がこの順番で配列され、そして再び冷媒凝
縮器220に戻るように配置されている。なお膨張弁2
70は、冷媒蒸発器210の後流側に配置された温度検
出器によって制御されており、冷媒蒸発器210の出口
側の冷媒が飽和ガスあるいは乾きガスになるようにして
いる。
構成機器を説明する。前記の冷媒凝縮器220で凝縮さ
れた冷媒液を減圧し膨張させる膨張弁270、減圧され
た冷媒を蒸発させ、(第4の熱媒体としての)冷水を冷
却する冷媒蒸発器210、冷媒蒸発器(冷水から見れば
冷却器)210で蒸発してガスになった冷媒を圧縮する
圧縮機260がこの順番で配列され、そして再び冷媒凝
縮器220に戻るように配置されている。なお膨張弁2
70は、冷媒蒸発器210の後流側に配置された温度検
出器によって制御されており、冷媒蒸発器210の出口
側の冷媒が飽和ガスあるいは乾きガスになるようにして
いる。
【0023】デシカントロータ103は、回転軸AX回
りに回転する厚い円盤状のロータとして形成されてお
り、そのロータ中には、気体が通過できるような隙間を
もってデシカントが充填されている。例えばチューブ状
の乾燥エレメントを、その中心軸が回転軸AXと平行に
なるように多数束ねて構成している。このロータは回転
軸AX回りに、電動機等の駆動機105により一方向に
回転し、また処理空気Aと再生空気Bとが回転軸AXに
平行に流れ込み流れ出るように構成されている。各乾燥
エレメントは、ロータ103が回転するにつれて、処理
空気A及び再生空気Bと交互に接触するように配置され
る。
りに回転する厚い円盤状のロータとして形成されてお
り、そのロータ中には、気体が通過できるような隙間を
もってデシカントが充填されている。例えばチューブ状
の乾燥エレメントを、その中心軸が回転軸AXと平行に
なるように多数束ねて構成している。このロータは回転
軸AX回りに、電動機等の駆動機105により一方向に
回転し、また処理空気Aと再生空気Bとが回転軸AXに
平行に流れ込み流れ出るように構成されている。各乾燥
エレメントは、ロータ103が回転するにつれて、処理
空気A及び再生空気Bと交互に接触するように配置され
る。
【0024】乾燥エレメントは束になってデシカントロ
ータ103の円盤全体にぎっしりと詰まっている。一般
に処理空気Aと再生空気Bとは、回転軸AXに平行に、
それぞれ円形のデシカントロータ103のほぼ半分の領
域を、対向流形式で流れるように構成されている。
ータ103の円盤全体にぎっしりと詰まっている。一般
に処理空気Aと再生空気Bとは、回転軸AXに平行に、
それぞれ円形のデシカントロータ103のほぼ半分の領
域を、対向流形式で流れるように構成されている。
【0025】熱交換器104は、デシカントロータ10
3と同様なロータ構造を有したロータリー熱交換器であ
る。ただし、ロータリー熱交換器104では、デシカン
トの代わりに、熱容量が大きくまた熱伝導率の高い金属
製ハニカムのような蓄熱体を充填してある。ロータリー
熱交換器104は、やはり回転軸BX回りに、電動機等
の駆動機により一方向に回転するように構成されてい
る。別の実施の形態では、ロータリー熱交換器104の
代わりに、直交流型の熱交換器を使用してもよい。
3と同様なロータ構造を有したロータリー熱交換器であ
る。ただし、ロータリー熱交換器104では、デシカン
トの代わりに、熱容量が大きくまた熱伝導率の高い金属
製ハニカムのような蓄熱体を充填してある。ロータリー
熱交換器104は、やはり回転軸BX回りに、電動機等
の駆動機により一方向に回転するように構成されてい
る。別の実施の形態では、ロータリー熱交換器104の
代わりに、直交流型の熱交換器を使用してもよい。
【0026】図3の湿り空気線図を参照して、また構成
については適宜図2を参照して、除湿空調装置80Aの
作用を説明する。図3中、アルファベット記号K、L、
M、Q、R、S、T、Uにより、各部における空気の状
態を示す。この記号は、図2のフロー図中で丸で囲んだ
アルファベットに対応する。なお実施例として具体的な
温度を適宜示す。
については適宜図2を参照して、除湿空調装置80Aの
作用を説明する。図3中、アルファベット記号K、L、
M、Q、R、S、T、Uにより、各部における空気の状
態を示す。この記号は、図2のフロー図中で丸で囲んだ
アルファベットに対応する。なお実施例として具体的な
温度を適宜示す。
【0027】先ず処理空気Aの流れを説明する。図3に
おいて、空調空間60からの温度が約27℃の処理空気
(状態K)は、処理空気経路107を通して、送風機1
02により吸い込まれ、処理空気経路108を通してデ
シカントロータ103に送り込まれる。ここで乾燥エレ
メント中のデシカントにより水分を吸着されて絶対湿度
を下げるとともに、デシカントの吸着熱により乾球温度
を上げて温度が約50℃の状態Lに到る。この空気は処
理空気経路109を通して熱交換器104に送られ、こ
こで絶対湿度一定のまま冷却され、温度が約38℃の状
態Mの空気になり、経路110を通して、空調空間60
に戻される。
おいて、空調空間60からの温度が約27℃の処理空気
(状態K)は、処理空気経路107を通して、送風機1
02により吸い込まれ、処理空気経路108を通してデ
シカントロータ103に送り込まれる。ここで乾燥エレ
メント中のデシカントにより水分を吸着されて絶対湿度
を下げるとともに、デシカントの吸着熱により乾球温度
を上げて温度が約50℃の状態Lに到る。この空気は処
理空気経路109を通して熱交換器104に送られ、こ
こで絶対湿度一定のまま冷却され、温度が約38℃の状
態Mの空気になり、経路110を通して、空調空間60
に戻される。
【0028】次に再生空気Bの流れを説明する。図3に
おいて、屋外OAからの温度が約32度の再生空気(状
態Q)は、再生空気経路125を通して吸い込まれ、熱
交換器104に送り込まれる。ここで状態Lの処理空気
と熱交換して乾球温度を上昇させ温度が約46℃の状態
Rの空気になる。この空気は経路126を通して、冷媒
凝縮器(再生空気から見れば加熱器)220に送り込ま
れ、ここで加熱されて乾球温度を上昇させ、温度が約6
5℃の状態Tの空気になる。この空気は経路128を通
して、デシカントロータ103に送り込まれ、ここでデ
シカントから水分を奪いこれを再生して、自身は絶対湿
度を上げるとともに、デシカントの水分脱着熱により乾
球温度を下げて状態Uに到る。この空気は経路129を
通して、再生空気を循環するための送風機140に吸い
込まれ、経路130を通して排気EXされる。
おいて、屋外OAからの温度が約32度の再生空気(状
態Q)は、再生空気経路125を通して吸い込まれ、熱
交換器104に送り込まれる。ここで状態Lの処理空気
と熱交換して乾球温度を上昇させ温度が約46℃の状態
Rの空気になる。この空気は経路126を通して、冷媒
凝縮器(再生空気から見れば加熱器)220に送り込ま
れ、ここで加熱されて乾球温度を上昇させ、温度が約6
5℃の状態Tの空気になる。この空気は経路128を通
して、デシカントロータ103に送り込まれ、ここでデ
シカントから水分を奪いこれを再生して、自身は絶対湿
度を上げるとともに、デシカントの水分脱着熱により乾
球温度を下げて状態Uに到る。この空気は経路129を
通して、再生空気を循環するための送風機140に吸い
込まれ、経路130を通して排気EXされる。
【0029】以上のように、処理空気では状態Kと状態
Mの温度差と湿度差が冷房効果であり、状態Kの高い絶
対湿度と状態Mの低い絶対湿度の差で除湿負荷を処理す
る。またこの実施例では、状態Kの乾球温度は約27
℃、状態Mの乾球温度は38℃であり、顕熱負荷がなく
(または顕熱負荷がマイナスであり)除湿負荷が大きい
空調負荷に対処するのに適する。
Mの温度差と湿度差が冷房効果であり、状態Kの高い絶
対湿度と状態Mの低い絶対湿度の差で除湿負荷を処理す
る。またこの実施例では、状態Kの乾球温度は約27
℃、状態Mの乾球温度は38℃であり、顕熱負荷がなく
(または顕熱負荷がマイナスであり)除湿負荷が大きい
空調負荷に対処するのに適する。
【0030】また、再生空気では状態Rと状態Tとの温
度差(エンタタルピ差)がヒートポンプの排熱に相当
し、これは圧縮ヒートポンプHP1が冷媒蒸発器210
で回収する熱と圧縮機260を駆動する駆動機の動力と
の合計に等しい。
度差(エンタタルピ差)がヒートポンプの排熱に相当
し、これは圧縮ヒートポンプHP1が冷媒蒸発器210
で回収する熱と圧縮機260を駆動する駆動機の動力と
の合計に等しい。
【0031】図4を参照して、以上説明した除湿空調装
置の機械的な配置の例を説明する。図4において、装置
を構成する機器はキャビネット700の中に収容されて
いる。キャビネット700の鉛直方向下部側方に処理空
気RAの吸込口76が開口しており、その開口には、空
調空間の埃を装置内に持ち込まないようにフィルターが
設けられている。フィルターの内側のキャビネット70
0内には、送風機102が設置されており、その吸入口
がフィルターを介してキャビネットの処理空気吸込口に
通じている。
置の機械的な配置の例を説明する。図4において、装置
を構成する機器はキャビネット700の中に収容されて
いる。キャビネット700の鉛直方向下部側方に処理空
気RAの吸込口76が開口しており、その開口には、空
調空間の埃を装置内に持ち込まないようにフィルターが
設けられている。フィルターの内側のキャビネット70
0内には、送風機102が設置されており、その吸入口
がフィルターを介してキャビネットの処理空気吸込口に
通じている。
【0032】送風機102とほぼ水平方向に横に並べて
冷媒蒸発器210、圧縮機260が、また蒸発器210
の上方に送風機140が、キャビネットの下部の空間に
配置されている。また、送風機140の上方に、デシカ
ントロータ103が回転軸を鉛直方向に向けて配置され
ている。デシカントロータ103は、その近傍に回転軸
を鉛直方向に向けて配置された電動機105と、ベル
ト、チェーン等により結合され、数分間に1回転程度の
低速で回転可能に構成されている。このようにして、装
置全体の高さを低く抑えた、据えつけ面積の小さいコン
パクトで据えつけ安定性の高い除湿空調装置としてい
る。
冷媒蒸発器210、圧縮機260が、また蒸発器210
の上方に送風機140が、キャビネットの下部の空間に
配置されている。また、送風機140の上方に、デシカ
ントロータ103が回転軸を鉛直方向に向けて配置され
ている。デシカントロータ103は、その近傍に回転軸
を鉛直方向に向けて配置された電動機105と、ベル
ト、チェーン等により結合され、数分間に1回転程度の
低速で回転可能に構成されている。このようにして、装
置全体の高さを低く抑えた、据えつけ面積の小さいコン
パクトで据えつけ安定性の高い除湿空調装置としてい
る。
【0033】送風機102の吐出口は通路108により
デシカントロータ103に接続されている。処理空気が
流入するのは、円形のデシカントロータ103の、約半
分(半円)の領域である。
デシカントロータ103に接続されている。処理空気が
流入するのは、円形のデシカントロータ103の、約半
分(半円)の領域である。
【0034】デシカントロータ103の鉛直方向上方、
特に処理空気が流入する方の半分の領域の上方には、ロ
ータリー熱交換機104が配置されており、その約半分
(半円)の領域に処理空気が流入するように構成されて
いる。デシカントロータ103とロータリー熱交換機1
04との間が、経路109として構成されている。
特に処理空気が流入する方の半分の領域の上方には、ロ
ータリー熱交換機104が配置されており、その約半分
(半円)の領域に処理空気が流入するように構成されて
いる。デシカントロータ103とロータリー熱交換機1
04との間が、経路109として構成されている。
【0035】ロータリー熱交換機104の鉛直方向上方
には、供給空気SAを空調空間に吹き出す開口がキャビ
ネット700にあけられている。ロータリー熱交換機1
04と供給空気SAの吹き出し開口との間が経路110
として構成されている。
には、供給空気SAを空調空間に吹き出す開口がキャビ
ネット700にあけられている。ロータリー熱交換機1
04と供給空気SAの吹き出し開口との間が経路110
として構成されている。
【0036】一方キャビネット700の上面中央部に
は、外気OA導入口が開口しており、ここには外気の埃
を遮断するためのフィルターが設けられている。そのフ
ィルターの内側で鉛直方向下方にロータリー熱交換機1
04の前記処理空気領域とは反対側の半分の領域が配置
されており、前記フィルタと熱交換機104との間の空
間が経路125を構成している。
は、外気OA導入口が開口しており、ここには外気の埃
を遮断するためのフィルターが設けられている。そのフ
ィルターの内側で鉛直方向下方にロータリー熱交換機1
04の前記処理空気領域とは反対側の半分の領域が配置
されており、前記フィルタと熱交換機104との間の空
間が経路125を構成している。
【0037】熱交換器104の一方の鉛直方向下方には
冷媒凝縮器220が、熱交換チューブがほぼ水平になる
ように配置されている。冷媒凝縮器220の鉛直方向下
方にはデシカントロータ103が配置されており、その
さらに下方に前述の送風機140がある。送風機140
の吐出口は、側方を向いており、キャビネット700内
で鉛直方向に画成された経路130により、排気EXさ
れるように構成されている。一方、圧縮機260と冷媒
凝縮器220、膨張弁270、冷媒蒸発器210をそれ
ぞれ接続する冷媒配管がキャビネット700内に敷設さ
れている。
冷媒凝縮器220が、熱交換チューブがほぼ水平になる
ように配置されている。冷媒凝縮器220の鉛直方向下
方にはデシカントロータ103が配置されており、その
さらに下方に前述の送風機140がある。送風機140
の吐出口は、側方を向いており、キャビネット700内
で鉛直方向に画成された経路130により、排気EXさ
れるように構成されている。一方、圧縮機260と冷媒
凝縮器220、膨張弁270、冷媒蒸発器210をそれ
ぞれ接続する冷媒配管がキャビネット700内に敷設さ
れている。
【0038】ここで、図1に戻って除湿空調システムの
作用を説明する。以上説明したように、図1に示す空調
空間60においては、除湿空調装置80からのダクトに
設けられた供給空気出口75A、75Bは、ショウケー
ス50A、50B、50Cの周辺部に処理空気を供給す
るように配置されているが、供給される処理空気は、除
湿された比較的温度の高い(図3の実施例では38℃
の)空気である。このように本空調システムによれば、
ショウケース周りに除湿された比較的暖かい処理空気が
供給されるので、コールドアイルが解消する。またショ
ウケース周りの湿度が低下するため、ケース内の着霜が
減少し、デフロストの回数を減らすことができる。ま
た、着霜が減少するので水分の凝固潜熱(約80kca
l/kg)分の冷凍負荷が低減される。したがって冷凍
機10の容量が小さくて済む。ある試算によれば、湿度
60%を40%に下げることによって、冷凍機10の容
量は約18%も小さくできる。
作用を説明する。以上説明したように、図1に示す空調
空間60においては、除湿空調装置80からのダクトに
設けられた供給空気出口75A、75Bは、ショウケー
ス50A、50B、50Cの周辺部に処理空気を供給す
るように配置されているが、供給される処理空気は、除
湿された比較的温度の高い(図3の実施例では38℃
の)空気である。このように本空調システムによれば、
ショウケース周りに除湿された比較的暖かい処理空気が
供給されるので、コールドアイルが解消する。またショ
ウケース周りの湿度が低下するため、ケース内の着霜が
減少し、デフロストの回数を減らすことができる。ま
た、着霜が減少するので水分の凝固潜熱(約80kca
l/kg)分の冷凍負荷が低減される。したがって冷凍
機10の容量が小さくて済む。ある試算によれば、湿度
60%を40%に下げることによって、冷凍機10の容
量は約18%も小さくできる。
【0039】さらに冷凍機10の高熱源の温度を低くで
きるため、ひいては冷媒の凝縮温度を低くできるため、
圧縮機の圧縮比が小さくなり、圧縮動力が小さくなり省
エネルギーになる。
きるため、ひいては冷媒の凝縮温度を低くできるため、
圧縮機の圧縮比が小さくなり、圧縮動力が小さくなり省
エネルギーになる。
【0040】なお、蒸発器510の代わりに、ブライン
−空気熱交換機とし、冷凍機10はブライン−空気熱交
換機に低温のブラインを供給するように構成してもよ
い。
−空気熱交換機とし、冷凍機10はブライン−空気熱交
換機に低温のブラインを供給するように構成してもよ
い。
【0041】次に図5を参照して、以上の実施の形態を
一般化して、特にヒートポンプHP1と冷凍機10との
関係を説明する。先ず図5(a)に示すように、このシ
ステムは、再生空気を加熱する冷媒凝縮器220を備え
る。ここで加熱された再生空気は、水分吸着装置である
デシカントロータ103(図2)に供給される。デシカ
ントロータ103は、処理空気中の水分を吸着し、再生
空気で水分を脱着されるデシカントを有する。再生空気
は、凝縮器220には経路126を介して供給され、経
路128を介してデシカントロータ103に送られる。
一般化して、特にヒートポンプHP1と冷凍機10との
関係を説明する。先ず図5(a)に示すように、このシ
ステムは、再生空気を加熱する冷媒凝縮器220を備え
る。ここで加熱された再生空気は、水分吸着装置である
デシカントロータ103(図2)に供給される。デシカ
ントロータ103は、処理空気中の水分を吸着し、再生
空気で水分を脱着されるデシカントを有する。再生空気
は、凝縮器220には経路126を介して供給され、経
路128を介してデシカントロータ103に送られる。
【0042】冷凍機10の圧縮機16が圧縮した冷媒ガ
スが第1の低熱源L1であり、第1のヒートポンプHP
1は、この第1の低熱源L1から第1の高熱源H1であ
る再生空気に熱を汲み上げるように構成されている。即
ち、蒸発器210で第1の低熱源L1から熱をもらって
蒸発した第1の冷媒が圧縮機260により圧縮され、凝
縮器220に送られ、ここで第1の高熱源H1に熱を与
えることにより凝縮した第1の冷媒は、絞り270で減
圧され、蒸発器210に戻る。
スが第1の低熱源L1であり、第1のヒートポンプHP
1は、この第1の低熱源L1から第1の高熱源H1であ
る再生空気に熱を汲み上げるように構成されている。即
ち、蒸発器210で第1の低熱源L1から熱をもらって
蒸発した第1の冷媒が圧縮機260により圧縮され、凝
縮器220に送られ、ここで第1の高熱源H1に熱を与
えることにより凝縮した第1の冷媒は、絞り270で減
圧され、蒸発器210に戻る。
【0043】また、第2のヒートポンプとしての冷凍機
10は、第2の低熱源L2としての、また第3の熱媒体
としての冷凍、冷蔵ショウケース内の空気、あるいは冷
凍、冷蔵ショウケース内の送られる空気から、第2の高
熱源H2としてのヒートポンプHP1の蒸発器210内
の第1の冷媒に熱を汲み上げる。即ち、蒸発器510で
第2の低熱源L2から熱をもらって蒸発した第2の冷媒
が圧縮機16により圧縮され、蒸発器210(冷凍機1
0から見れば凝縮器)210に送られ、ここで第2の高
熱源H2に熱を与えることにより凝縮した第2の冷媒
は、絞り570で減圧され、蒸発器510に戻る。
10は、第2の低熱源L2としての、また第3の熱媒体
としての冷凍、冷蔵ショウケース内の空気、あるいは冷
凍、冷蔵ショウケース内の送られる空気から、第2の高
熱源H2としてのヒートポンプHP1の蒸発器210内
の第1の冷媒に熱を汲み上げる。即ち、蒸発器510で
第2の低熱源L2から熱をもらって蒸発した第2の冷媒
が圧縮機16により圧縮され、蒸発器210(冷凍機1
0から見れば凝縮器)210に送られ、ここで第2の高
熱源H2に熱を与えることにより凝縮した第2の冷媒
は、絞り570で減圧され、蒸発器510に戻る。
【0044】このことにより、冷凍、冷蔵ショウケース
内を冷凍、冷蔵温度に保持する。ここで、第2の低熱源
L2は冷凍、冷蔵ケース内の空気であるから、その温度
は第1の低熱源L1の温度よりも低い。また、第1の低
熱源L1と第2の高熱源H2とは、蒸発器210内で熱
交換する。即ち、第1の低熱源L1から第2の高熱源H
2に熱が移動する。
内を冷凍、冷蔵温度に保持する。ここで、第2の低熱源
L2は冷凍、冷蔵ケース内の空気であるから、その温度
は第1の低熱源L1の温度よりも低い。また、第1の低
熱源L1と第2の高熱源H2とは、蒸発器210内で熱
交換する。即ち、第1の低熱源L1から第2の高熱源H
2に熱が移動する。
【0045】以上のように、本除湿空調システムでは、
第1の高熱源H1として、前記デシカントを再生する前
の前記再生空気を用いるように構成され、また第2の低
熱源L2として、前記処理空気以外の且つ前記再生空気
以外の第3の熱媒体、例えば冷凍、冷蔵ショウケース内
の空気、あるいはそのような空気を冷却するブラインを
用いるように構成されている。
第1の高熱源H1として、前記デシカントを再生する前
の前記再生空気を用いるように構成され、また第2の低
熱源L2として、前記処理空気以外の且つ前記再生空気
以外の第3の熱媒体、例えば冷凍、冷蔵ショウケース内
の空気、あるいはそのような空気を冷却するブラインを
用いるように構成されている。
【0046】また、図5(b)に示すように、ヒートポ
ンプHP1の第1の冷媒を蒸発する冷媒蒸発器210の
他に、冷凍機10が第2の冷媒を凝縮する冷媒凝縮器1
5を備え、冷媒蒸発器210と冷媒凝縮器15との間
を、熱媒体としての冷水を循環する冷水配管21、22
で接続してもよい。冷水配管21には、冷水循環ポンプ
25が備えられている。このときは、凝縮器15から蒸
発器210に向けて、冷水が熱を運搬する。即ち蒸発器
210内を流れる冷水が第1の低熱源L1として、また
凝縮器15内を流れる冷水が第2の高熱源H2として作
用する。蒸発器210内で第1の低熱源L1としての冷
水から、蒸発する冷媒H2’が熱を奪い、凝縮器15内
で冷水H2が冷媒から熱を奪い凝縮させる。
ンプHP1の第1の冷媒を蒸発する冷媒蒸発器210の
他に、冷凍機10が第2の冷媒を凝縮する冷媒凝縮器1
5を備え、冷媒蒸発器210と冷媒凝縮器15との間
を、熱媒体としての冷水を循環する冷水配管21、22
で接続してもよい。冷水配管21には、冷水循環ポンプ
25が備えられている。このときは、凝縮器15から蒸
発器210に向けて、冷水が熱を運搬する。即ち蒸発器
210内を流れる冷水が第1の低熱源L1として、また
凝縮器15内を流れる冷水が第2の高熱源H2として作
用する。蒸発器210内で第1の低熱源L1としての冷
水から、蒸発する冷媒H2’が熱を奪い、凝縮器15内
で冷水H2が冷媒から熱を奪い凝縮させる。
【0047】このときも、冷水を介して間接的に、第1
のヒートポンプHP1は、第1の低熱源L1’から第1
の高熱源H1に熱を汲み上げ、第2のヒートポンプとし
ての冷凍機10は、第2の低熱源L2から第2の高熱源
H2’に熱を汲み上げるように構成されていると言うこ
とができる。また第1の低熱源L1’と第2の高熱源H
2’との間で熱交換するように構成されていると言え
る。
のヒートポンプHP1は、第1の低熱源L1’から第1
の高熱源H1に熱を汲み上げ、第2のヒートポンプとし
ての冷凍機10は、第2の低熱源L2から第2の高熱源
H2’に熱を汲み上げるように構成されていると言うこ
とができる。また第1の低熱源L1’と第2の高熱源H
2’との間で熱交換するように構成されていると言え
る。
【0048】次に図6を参照して、本発明の実施の形態
の空調システムに使用して好適な第2の除湿空調装置8
0Bの例を説明する。図中、空調空間60から処理空気
Aの経路に沿って、処理空気を循環するための送風機1
02、デシカントロータ103、本発明の処理空気冷却
器300c、冷媒蒸発器(処理空気から見れば冷却器)
210Aとこの順番で配列され、そして空調空間60に
戻るように構成されている。
の空調システムに使用して好適な第2の除湿空調装置8
0Bの例を説明する。図中、空調空間60から処理空気
Aの経路に沿って、処理空気を循環するための送風機1
02、デシカントロータ103、本発明の処理空気冷却
器300c、冷媒蒸発器(処理空気から見れば冷却器)
210Aとこの順番で配列され、そして空調空間60に
戻るように構成されている。
【0049】また、屋外OAから再生空気Bの経路に沿
って、先ず外気は処理空気冷却器300cの冷却流体と
して処理空気冷却器300cに導かれ、次に再生空気と
して冷媒凝縮器(再生空気から見れば加熱器)220、
デシカントロータ103、再生空気を循環するための送
風機140とこの順番で配列され、そして屋外に排気E
Xするように構成されている。
って、先ず外気は処理空気冷却器300cの冷却流体と
して処理空気冷却器300cに導かれ、次に再生空気と
して冷媒凝縮器(再生空気から見れば加熱器)220、
デシカントロータ103、再生空気を循環するための送
風機140とこの順番で配列され、そして屋外に排気E
Xするように構成されている。
【0050】さらに、冷媒蒸発器210Aから冷媒の経
路に沿って、冷媒蒸発器210Aで蒸発してガスになっ
た冷媒を導く経路205、経路205で導かれた冷媒を
圧縮する圧縮機260、冷媒凝縮器220、ヘッダー2
35、ヘッダー235から分岐した複数の絞り230
A、230B、230Cが並列的に、そして処理空気冷
却器300c、複数の絞り230A、230B、230
Cに対応する複数の絞り240A、240B、240
C、これらの絞りからの流れを集合するヘッダー245
がこの順番で配列され、そして再び冷媒蒸発器210に
戻るように構成されている。なお、除湿空調装置80B
では、ヘッダー245と冷媒蒸発器210との間に膨張
弁270Aが設けられている。冷媒蒸発器210A、圧
縮機260、冷媒凝縮器220、複数の絞り230A、
230B、230C、処理空気冷却器300c、複数の
絞り240A、240B、240Cを含んでヒートポン
プHP2が構成されている。
路に沿って、冷媒蒸発器210Aで蒸発してガスになっ
た冷媒を導く経路205、経路205で導かれた冷媒を
圧縮する圧縮機260、冷媒凝縮器220、ヘッダー2
35、ヘッダー235から分岐した複数の絞り230
A、230B、230Cが並列的に、そして処理空気冷
却器300c、複数の絞り230A、230B、230
Cに対応する複数の絞り240A、240B、240
C、これらの絞りからの流れを集合するヘッダー245
がこの順番で配列され、そして再び冷媒蒸発器210に
戻るように構成されている。なお、除湿空調装置80B
では、ヘッダー245と冷媒蒸発器210との間に膨張
弁270Aが設けられている。冷媒蒸発器210A、圧
縮機260、冷媒凝縮器220、複数の絞り230A、
230B、230C、処理空気冷却器300c、複数の
絞り240A、240B、240Cを含んでヒートポン
プHP2が構成されている。
【0051】また、ヘッダー245から膨張弁270A
への経路の途中には、3方弁280が設けられている。
即ち、ヘッダー245と3方弁280の1つの口とが経
路203で接続されており、3方弁の第2の口が経路2
04で膨張弁270Aと接続されている。3方弁の第3
の口が経路206で第2の冷媒蒸発器210Bと接続さ
れており、経路206の途中には膨張弁270Bが設け
られている。さらに第2の冷媒蒸発器210Bで蒸発し
た冷媒の出口は、経路207により経路205に接続さ
れている。
への経路の途中には、3方弁280が設けられている。
即ち、ヘッダー245と3方弁280の1つの口とが経
路203で接続されており、3方弁の第2の口が経路2
04で膨張弁270Aと接続されている。3方弁の第3
の口が経路206で第2の冷媒蒸発器210Bと接続さ
れており、経路206の途中には膨張弁270Bが設け
られている。さらに第2の冷媒蒸発器210Bで蒸発し
た冷媒の出口は、経路207により経路205に接続さ
れている。
【0052】第2の冷媒蒸発器210Bには、本発明の
第3の熱媒体である冷水を第2の冷媒蒸発器210Bに
供給する配管21、また戻す配管22が接続されてい
る。このように、本実施の形態では、高熱源側でデシカ
ントの再生を行うヒートポンプHP2の低熱源側に複数
の冷媒蒸発器(図6では2個の蒸発器210A、210
B)を設け、少なくともそのうちの一つの蒸発器210
Bで第3の熱媒体を冷却し、他の蒸発器210Aでは処
理空気を冷却する。なお、処理空気の冷却はデシカント
による水分吸着後でも吸着前でも、あるいはその両方で
あってもよい。
第3の熱媒体である冷水を第2の冷媒蒸発器210Bに
供給する配管21、また戻す配管22が接続されてい
る。このように、本実施の形態では、高熱源側でデシカ
ントの再生を行うヒートポンプHP2の低熱源側に複数
の冷媒蒸発器(図6では2個の蒸発器210A、210
B)を設け、少なくともそのうちの一つの蒸発器210
Bで第3の熱媒体を冷却し、他の蒸発器210Aでは処
理空気を冷却する。なお、処理空気の冷却はデシカント
による水分吸着後でも吸着前でも、あるいはその両方で
あってもよい。
【0053】次に図7を参照して、ヒートポンプHP2
に利用して好適な熱交換器300cの構成を説明する。
図中、熱交換器300cは、処理空気Aを流す第1の区
画310と、冷却流体である外気(再生空気として用い
る)を流す第2の区画320とが、1枚の隔壁301を
介して隣接して設けられている。
に利用して好適な熱交換器300cの構成を説明する。
図中、熱交換器300cは、処理空気Aを流す第1の区
画310と、冷却流体である外気(再生空気として用い
る)を流す第2の区画320とが、1枚の隔壁301を
介して隣接して設けられている。
【0054】第1の区画310と第2の区画320及び
隔壁301を貫通して、冷媒250を流す、流体流路と
しての熱交換チューブ(伝熱管)が複数本ほぼ水平に設
けられている。この熱交換チューブは、第1の区画を貫
通している部分は第1の流体流路としての蒸発セクショ
ン251(複数の蒸発セクションを251A、251
B、251Cとする)であり、第2の区画を貫通してい
る部分は第2の流体流路としての凝縮セクション252
(複数の凝縮セクションを252A、252B、252
Cとする)である。
隔壁301を貫通して、冷媒250を流す、流体流路と
しての熱交換チューブ(伝熱管)が複数本ほぼ水平に設
けられている。この熱交換チューブは、第1の区画を貫
通している部分は第1の流体流路としての蒸発セクショ
ン251(複数の蒸発セクションを251A、251
B、251Cとする)であり、第2の区画を貫通してい
る部分は第2の流体流路としての凝縮セクション252
(複数の凝縮セクションを252A、252B、252
Cとする)である。
【0055】図7に示す熱交換器の形態では、蒸発セク
ション251Aと凝縮セクション252Aとは、1本の
チューブで一体の流路として構成されている。蒸発セク
ション251B、Cと凝縮セクション252B、Cとに
ついても同様である。したがって、第1の区画310と
第2の区画320とが、1枚の隔壁301を介して隣接
して設けられていることと相まって、熱交換器300c
を全体として小型コンパクトに形成することができる。
ション251Aと凝縮セクション252Aとは、1本の
チューブで一体の流路として構成されている。蒸発セク
ション251B、Cと凝縮セクション252B、Cとに
ついても同様である。したがって、第1の区画310と
第2の区画320とが、1枚の隔壁301を介して隣接
して設けられていることと相まって、熱交換器300c
を全体として小型コンパクトに形成することができる。
【0056】図7の熱交換器の形態では、蒸発セクショ
ンは図中上から251A、251B、251Cの順番で
並んでおり、凝縮セクションも図中上から252A、2
52B、252Cの順番で並んでいる。
ンは図中上から251A、251B、251Cの順番で
並んでおり、凝縮セクションも図中上から252A、2
52B、252Cの順番で並んでいる。
【0057】一方、処理空気Aは、図中で第1の区画に
ダクト109を通して上から入り下から流出するように
構成されている。また、冷却流体である外気は、図中で
第2の区画にダクト124を通して下から入り上から流
出するように構成されている。
ダクト109を通して上から入り下から流出するように
構成されている。また、冷却流体である外気は、図中で
第2の区画にダクト124を通して下から入り上から流
出するように構成されている。
【0058】このような処理空気冷却器乃至は熱交換器
300cでは、蒸発セクション251での蒸発圧力、ひ
いては凝縮セクション252に於ける凝縮圧力は、処理
空気Aの温度と冷却流体である外気Bの温度とによって
定まる。熱交換器300cは、蒸発伝熱と凝縮伝熱とを
利用しているので、熱伝達率が非常に優れており、熱交
換効率が非常に高い。また冷媒は、蒸発セクション25
1から凝縮セクション252に向けて貫流するので、即
ちほぼ一方向に強制的に流されるので、処理空気と冷却
流体としての外気との間の熱交換効率が高い。
300cでは、蒸発セクション251での蒸発圧力、ひ
いては凝縮セクション252に於ける凝縮圧力は、処理
空気Aの温度と冷却流体である外気Bの温度とによって
定まる。熱交換器300cは、蒸発伝熱と凝縮伝熱とを
利用しているので、熱伝達率が非常に優れており、熱交
換効率が非常に高い。また冷媒は、蒸発セクション25
1から凝縮セクション252に向けて貫流するので、即
ちほぼ一方向に強制的に流されるので、処理空気と冷却
流体としての外気との間の熱交換効率が高い。
【0059】ここで、熱交換効率φとは、高温側の流体
の熱交換器入り口温度をTP1、出口温度をTP2、低
温側の流体の熱交換器入り口温度をTC1、出口温度を
TC2としたとき、高温側の流体の冷却に注目した場
合、即ち熱交換の目的が冷却の場合は、φ=(TP1−
TP2)/(TP1−TC1)、低温の流体の加熱に注
目した場合、即ち熱交換の目的が加熱の場合は、φ=
(TC2−TC1)/(TP1−TC1)と定義される
ものである。
の熱交換器入り口温度をTP1、出口温度をTP2、低
温側の流体の熱交換器入り口温度をTC1、出口温度を
TC2としたとき、高温側の流体の冷却に注目した場
合、即ち熱交換の目的が冷却の場合は、φ=(TP1−
TP2)/(TP1−TC1)、低温の流体の加熱に注
目した場合、即ち熱交換の目的が加熱の場合は、φ=
(TC2−TC1)/(TP1−TC1)と定義される
ものである。
【0060】ここで、冷媒は蒸発セクション251から
凝縮セクション252に向けて流れるので、蒸発圧力の
方が凝縮圧力よりも若干高いが、蒸発セクション251
と凝縮セクション252とは連続した熱交換チューブで
構成されているので、蒸発圧力と凝縮圧力とは実質的に
はほぼ同一と考えられる。
凝縮セクション252に向けて流れるので、蒸発圧力の
方が凝縮圧力よりも若干高いが、蒸発セクション251
と凝縮セクション252とは連続した熱交換チューブで
構成されているので、蒸発圧力と凝縮圧力とは実質的に
はほぼ同一と考えられる。
【0061】蒸発セクション251、凝縮セクション2
52を構成する熱交換チューブの内面には、スパイラル
溝を形成する等により高性能伝熱面とするのが好まし
い。
52を構成する熱交換チューブの内面には、スパイラル
溝を形成する等により高性能伝熱面とするのが好まし
い。
【0062】また、第1の区画の熱交換チューブの外側
に取り付けるフィンは、流体の流れを乱すような形状に
するのが好ましい。第2の区画のフィンも同様である。
に取り付けるフィンは、流体の流れを乱すような形状に
するのが好ましい。第2の区画のフィンも同様である。
【0063】図8の湿り空気線図を参照して、また構成
については適宜図6を参照して、除湿空調装置80Bの
作用を説明する。図8中、アルファベット記号K〜N、
Q、R、T、Uにより、各部における空気の状態を示
す。この記号は、図6のフロー図中で丸で囲んだアルフ
ァベットに対応する。
については適宜図6を参照して、除湿空調装置80Bの
作用を説明する。図8中、アルファベット記号K〜N、
Q、R、T、Uにより、各部における空気の状態を示
す。この記号は、図6のフロー図中で丸で囲んだアルフ
ァベットに対応する。
【0064】先ず空調空間60からの処理空気(状態
K)は、処理空気経路107を通して、送風機102に
より吸い込まれ、処理空気経路108を通してデシカン
トロータ103に送り込まれる。ここでデシカントロー
タ103中のデシカントにより水分を吸着されて絶対湿
度を下げるとともに、デシカントの吸着熱により乾球温
度を上げて状態Lに到る。この空気は処理空気経路10
9を通して処理空気冷却器300cの第1の区画310
に送られ、ここで絶対湿度一定のまま蒸発セクション2
51(図7)内で蒸発する冷媒により冷却され状態Mの
空気になり、経路110を通して冷却器210Aに入
る。ここでやはり絶対湿度一定でさらに冷却されて温度
が約15℃の状態Nの空気になる。この空気は、乾燥し
冷却され、適度な湿度でかつ適度な温度の処理空気SA
として、ダクト111を経由して空調空間60に戻され
る。
K)は、処理空気経路107を通して、送風機102に
より吸い込まれ、処理空気経路108を通してデシカン
トロータ103に送り込まれる。ここでデシカントロー
タ103中のデシカントにより水分を吸着されて絶対湿
度を下げるとともに、デシカントの吸着熱により乾球温
度を上げて状態Lに到る。この空気は処理空気経路10
9を通して処理空気冷却器300cの第1の区画310
に送られ、ここで絶対湿度一定のまま蒸発セクション2
51(図7)内で蒸発する冷媒により冷却され状態Mの
空気になり、経路110を通して冷却器210Aに入
る。ここでやはり絶対湿度一定でさらに冷却されて温度
が約15℃の状態Nの空気になる。この空気は、乾燥し
冷却され、適度な湿度でかつ適度な温度の処理空気SA
として、ダクト111を経由して空調空間60に戻され
る。
【0065】次に再生空気Bの流れを説明する。図8に
おいて、屋外OAからの再生空気(状態Q)は、再生空
気経路124を通して吸い込まれ、処理空気冷却器30
0cの第2の区画320に送り込まれる。ここで凝縮す
る冷媒と熱交換して乾球温度を上昇させ状態Rの空気に
なる。この空気は経路126を通して、冷媒凝縮器(再
生空気から見れば加熱器)220に送り込まれ、ここで
加熱されて乾球温度を上昇させ状態Tの空気になる。こ
の空気は経路128を通して、デシカントロータ103
に送り込まれ、ここでデシカントから水分を奪いこれを
再生して、自身は絶対湿度を上げるとともに、デシカン
トの水分脱着熱により乾球温度を下げて状態Uに到る。
この空気は経路129を通して、再生空気を循環するた
めの送風機140に吸い込まれ、経路130を通して排
気EXされる。
おいて、屋外OAからの再生空気(状態Q)は、再生空
気経路124を通して吸い込まれ、処理空気冷却器30
0cの第2の区画320に送り込まれる。ここで凝縮す
る冷媒と熱交換して乾球温度を上昇させ状態Rの空気に
なる。この空気は経路126を通して、冷媒凝縮器(再
生空気から見れば加熱器)220に送り込まれ、ここで
加熱されて乾球温度を上昇させ状態Tの空気になる。こ
の空気は経路128を通して、デシカントロータ103
に送り込まれ、ここでデシカントから水分を奪いこれを
再生して、自身は絶対湿度を上げるとともに、デシカン
トの水分脱着熱により乾球温度を下げて状態Uに到る。
この空気は経路129を通して、再生空気を循環するた
めの送風機140に吸い込まれ、経路130を通して排
気EXされる。
【0066】以上のように空調装置80Bでは、図8の
湿り空気線図上に示す空気側のサイクルで判るように、
該装置のデシカントの再生のために再生空気に加えられ
た熱量をΔH、処理空気から汲み上げる熱量をΔq、圧
縮機の駆動エネルギーをΔhとすると、ΔH=(蒸発器
210Aと210Bから回収される熱量)+Δhであ
る。この熱量ΔHによる再生の結果得られる冷房効果Δ
Qは、水分吸着後の処理空気(状態L)と熱交換させる
外気(状態Q)の温度が低いほど大きくなる。また、状
態Qと状態Mとの温度差、状態Rと状態Lとの温度差が
小さいほど大きくなる。本実施の形態では、処理空気冷
却器300cの熱交換効率が非常に高いので、冷房効果
を著しく高めることができる。
湿り空気線図上に示す空気側のサイクルで判るように、
該装置のデシカントの再生のために再生空気に加えられ
た熱量をΔH、処理空気から汲み上げる熱量をΔq、圧
縮機の駆動エネルギーをΔhとすると、ΔH=(蒸発器
210Aと210Bから回収される熱量)+Δhであ
る。この熱量ΔHによる再生の結果得られる冷房効果Δ
Qは、水分吸着後の処理空気(状態L)と熱交換させる
外気(状態Q)の温度が低いほど大きくなる。また、状
態Qと状態Mとの温度差、状態Rと状態Lとの温度差が
小さいほど大きくなる。本実施の形態では、処理空気冷
却器300cの熱交換効率が非常に高いので、冷房効果
を著しく高めることができる。
【0067】次に図6と図9を参照して、各機器間の冷
媒の流れ及びヒートポンプHP2の作用を説明する。図
6において、冷媒圧縮機260により圧縮された冷媒ガ
スは、圧縮機の吐出口に接続された冷媒ガス配管201
を経由して再生空気加熱器(冷媒凝縮器)220に導か
れる。圧縮機260で圧縮された冷媒ガスは、圧縮熱に
より昇温しており、この熱で再生空気を加熱する。冷媒
ガス自身は熱を奪われ冷却され、さらに凝縮する。
媒の流れ及びヒートポンプHP2の作用を説明する。図
6において、冷媒圧縮機260により圧縮された冷媒ガ
スは、圧縮機の吐出口に接続された冷媒ガス配管201
を経由して再生空気加熱器(冷媒凝縮器)220に導か
れる。圧縮機260で圧縮された冷媒ガスは、圧縮熱に
より昇温しており、この熱で再生空気を加熱する。冷媒
ガス自身は熱を奪われ冷却され、さらに凝縮する。
【0068】冷媒凝縮器220の冷媒出口は、熱交換器
である処理空気冷却器300cの蒸発セクション251
の入り口に冷媒経路202により接続されており、冷媒
経路202の途中、蒸発セクション251の入り口近傍
には、複数の絞り230A、230B、230Cが設け
られている。図6には絞りは3個のみ示されているが、
蒸発セクション251乃至は凝縮セクション252の数
に応じて、2個以上いくつにでも構成可能である。
である処理空気冷却器300cの蒸発セクション251
の入り口に冷媒経路202により接続されており、冷媒
経路202の途中、蒸発セクション251の入り口近傍
には、複数の絞り230A、230B、230Cが設け
られている。図6には絞りは3個のみ示されているが、
蒸発セクション251乃至は凝縮セクション252の数
に応じて、2個以上いくつにでも構成可能である。
【0069】冷媒凝縮器(再生空気から見れば加熱器)
220を出た液冷媒は、絞り230で減圧され、膨張し
て一部の液冷媒が蒸発(フラッシュ)する。その液とガ
スの混合した冷媒は、蒸発セクション251に到り、こ
こで液冷媒は蒸発セクションのチューブの内壁を濡らす
ように流れ蒸発して、第1の区画を流れる処理空気を冷
却する。
220を出た液冷媒は、絞り230で減圧され、膨張し
て一部の液冷媒が蒸発(フラッシュ)する。その液とガ
スの混合した冷媒は、蒸発セクション251に到り、こ
こで液冷媒は蒸発セクションのチューブの内壁を濡らす
ように流れ蒸発して、第1の区画を流れる処理空気を冷
却する。
【0070】蒸発セクション251と凝縮セクション2
52とは、一連のチューブである。即ち一体の流路とし
て構成されているので、蒸発した冷媒ガス(及び蒸発し
なかった冷媒液)は、凝縮セクション252に流入し
て、第2の区画を流れる外気により熱を奪われ凝縮す
る。
52とは、一連のチューブである。即ち一体の流路とし
て構成されているので、蒸発した冷媒ガス(及び蒸発し
なかった冷媒液)は、凝縮セクション252に流入し
て、第2の区画を流れる外気により熱を奪われ凝縮す
る。
【0071】図6に示すヒートポンプHP2用の熱交換
器300cは、ヘッダ235と蒸発セクション251と
の間に、オリフィス等の絞りを挿入してある。絞りは、
複数の蒸発セクション251A、251B、251Cに
それぞれ230A、230B、230Cを振り当ててあ
る。またそれぞれに対応する凝縮セクション252A、
252B、252Cには、ヘッダ245との間に、それ
ぞれ絞り240A、240B、240Cを振り当ててあ
る。
器300cは、ヘッダ235と蒸発セクション251と
の間に、オリフィス等の絞りを挿入してある。絞りは、
複数の蒸発セクション251A、251B、251Cに
それぞれ230A、230B、230Cを振り当ててあ
る。またそれぞれに対応する凝縮セクション252A、
252B、252Cには、ヘッダ245との間に、それ
ぞれ絞り240A、240B、240Cを振り当ててあ
る。
【0072】このような構造において、処理空気Aは、
第1の区画内では蒸発セクションを251A、251
B、251Cの順番に接触するように熱交換チューブに
直交して流れ、冷媒との間の熱交換を行い、入り口温度
が処理空気より低温の外気Bは、第2の区画内で凝縮セ
クションを252C、252B、252Aの順番に接触
するように熱交換チューブに直交して流れる。このよう
な場合、冷媒の蒸発圧力(温度)あるいは凝縮圧力(温
度)は、絞りでグループ化されたセクション毎に定まる
が、蒸発セクションでは251A、251B、251C
の順番に、高から低になり、また凝縮セクションでは2
52C、252B、252Aの順番に、低から高にな
る。即ち、処理空気冷却器300cは、処理空気Aを冷
却する冷媒の蒸発圧力が複数あり、かつ冷却流体である
外気Bにより冷却して凝縮する冷媒の凝縮圧力が前記蒸
発圧力に対応して複数あり、その複数の蒸発圧力乃至は
凝縮圧力は高さの順に配列されるように構成されている
ことになる。このようにして、処理空気Aと外気Bの流
れに注目すると、いわば両者は対向流で熱交換すること
になるので、著しく高い熱交換効率φ、例えば80%以
上の熱交換効率φも実現できる。
第1の区画内では蒸発セクションを251A、251
B、251Cの順番に接触するように熱交換チューブに
直交して流れ、冷媒との間の熱交換を行い、入り口温度
が処理空気より低温の外気Bは、第2の区画内で凝縮セ
クションを252C、252B、252Aの順番に接触
するように熱交換チューブに直交して流れる。このよう
な場合、冷媒の蒸発圧力(温度)あるいは凝縮圧力(温
度)は、絞りでグループ化されたセクション毎に定まる
が、蒸発セクションでは251A、251B、251C
の順番に、高から低になり、また凝縮セクションでは2
52C、252B、252Aの順番に、低から高にな
る。即ち、処理空気冷却器300cは、処理空気Aを冷
却する冷媒の蒸発圧力が複数あり、かつ冷却流体である
外気Bにより冷却して凝縮する冷媒の凝縮圧力が前記蒸
発圧力に対応して複数あり、その複数の蒸発圧力乃至は
凝縮圧力は高さの順に配列されるように構成されている
ことになる。このようにして、処理空気Aと外気Bの流
れに注目すると、いわば両者は対向流で熱交換すること
になるので、著しく高い熱交換効率φ、例えば80%以
上の熱交換効率φも実現できる。
【0073】凝縮セクション252側のヘッダー245
は、冷媒液配管203により3方弁280に導かれ2つ
の経路204と206に分岐する。経路204に流れた
冷媒は膨張弁270Aで減圧され冷媒蒸発器210Aで
処理空気を冷却して蒸発し、経路205を経て圧縮機2
60に吸入される。
は、冷媒液配管203により3方弁280に導かれ2つ
の経路204と206に分岐する。経路204に流れた
冷媒は膨張弁270Aで減圧され冷媒蒸発器210Aで
処理空気を冷却して蒸発し、経路205を経て圧縮機2
60に吸入される。
【0074】一方冷媒配管206に流れた冷媒は膨張弁
270Bで減圧され第2の冷媒蒸発器210Bで冷水を
冷却して蒸発し、経路207を経て経路205に合流し
圧縮機260に吸入される。
270Bで減圧され第2の冷媒蒸発器210Bで冷水を
冷却して蒸発し、経路207を経て経路205に合流し
圧縮機260に吸入される。
【0075】なお、図6の除湿空調装置80Bは3方弁
280を制御するコントローラ90をさらに備えてい
る。コントローラ90は、空調空間60内の空気温度を
検出する感温部95と接続されており、冷媒蒸発器21
0Aに送られる冷媒量を調節可能に、ひいては冷媒蒸発
器210Aの冷却能力を調節可能にしている。このよう
にして、この除湿空調装置を例えば図1の実施の形態に
用いた場合、冷凍、冷蔵ショウケースの周りを適温に保
つことができる。
280を制御するコントローラ90をさらに備えてい
る。コントローラ90は、空調空間60内の空気温度を
検出する感温部95と接続されており、冷媒蒸発器21
0Aに送られる冷媒量を調節可能に、ひいては冷媒蒸発
器210Aの冷却能力を調節可能にしている。このよう
にして、この除湿空調装置を例えば図1の実施の形態に
用いた場合、冷凍、冷蔵ショウケースの周りを適温に保
つことができる。
【0076】図6の除湿空調装置80Bでは、絞り24
0A、B、Cとして開度一定のオリフィス等が用いてお
り、これら固定絞りの他に、膨張弁270Aあるいは2
70Bを設けてある。そして、冷媒蒸発器210A、2
10Bの熱交換部あるいはそれらの冷媒出口箇所に温度
検知器(不図示)を取り付けて過熱温度を検知できるよ
うにし、その温度検知器により膨張弁270の開度を調
節できるように構成する。このようにすれば、冷媒蒸発
器210A、210Bに過剰な冷媒液が供給されて、圧
縮機260に蒸発しきれなかった冷媒液が吸い込まれる
ようなことを防止することができる。冷房負荷がほぼ一
定の場合は、膨張弁270A、270Bを省略した簡易
な装置としてもよい。
0A、B、Cとして開度一定のオリフィス等が用いてお
り、これら固定絞りの他に、膨張弁270Aあるいは2
70Bを設けてある。そして、冷媒蒸発器210A、2
10Bの熱交換部あるいはそれらの冷媒出口箇所に温度
検知器(不図示)を取り付けて過熱温度を検知できるよ
うにし、その温度検知器により膨張弁270の開度を調
節できるように構成する。このようにすれば、冷媒蒸発
器210A、210Bに過剰な冷媒液が供給されて、圧
縮機260に蒸発しきれなかった冷媒液が吸い込まれる
ようなことを防止することができる。冷房負荷がほぼ一
定の場合は、膨張弁270A、270Bを省略した簡易
な装置としてもよい。
【0077】次に図9のモリエ線図を参照して、ヒート
ポンプHP2の作用を説明する。実施例として適宜具体
的な温度、圧力、エンタルピを挙げて説明する。図9
は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図であ
る。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力であ
る。図中、点aは図6に示す冷却器210Aあるいは2
10Bの冷媒出口の状態、あるいは両者からの冷媒が合
流した後の冷媒の状態であり、飽和ガスの状態である。
圧力は4.2kg/cm2 、温度は10℃、エンタルピ
は148.83kcal/kgである。このガスを圧縮
機260で吸込圧縮した状態、圧縮機260の吐出口で
の状態が点bで示されている。この状態は、圧力が1
9.3kg/cm2 、温度は78℃である。
ポンプHP2の作用を説明する。実施例として適宜具体
的な温度、圧力、エンタルピを挙げて説明する。図9
は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図であ
る。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力であ
る。図中、点aは図6に示す冷却器210Aあるいは2
10Bの冷媒出口の状態、あるいは両者からの冷媒が合
流した後の冷媒の状態であり、飽和ガスの状態である。
圧力は4.2kg/cm2 、温度は10℃、エンタルピ
は148.83kcal/kgである。このガスを圧縮
機260で吸込圧縮した状態、圧縮機260の吐出口で
の状態が点bで示されている。この状態は、圧力が1
9.3kg/cm2 、温度は78℃である。
【0078】この冷媒ガスは、加熱器(冷媒凝縮器)2
20内で冷却され、モリエ線図上の点cに到る。この点
は飽和ガスの状態であり、圧力は19.3kg/cm
2 、温度は65℃である。この圧力下でさらに熱を奪わ
れ凝縮して、点dに到る。この点は飽和液の状態であ
り、圧力と温度は点cと同じく、圧力は19.3kg/
cm2 、温度は65℃、そしてエンタルピは122.9
7kcal/kgである。
20内で冷却され、モリエ線図上の点cに到る。この点
は飽和ガスの状態であり、圧力は19.3kg/cm
2 、温度は65℃である。この圧力下でさらに熱を奪わ
れ凝縮して、点dに到る。この点は飽和液の状態であ
り、圧力と温度は点cと同じく、圧力は19.3kg/
cm2 、温度は65℃、そしてエンタルピは122.9
7kcal/kgである。
【0079】この冷媒液のうち、絞り230Aで減圧さ
れ蒸発セクション251Aに流入した冷媒の状態は、モ
リエ線図上では、点e1で示されている。温度は約43
℃になる。圧力は、本発明の異なる複数の圧力の一つで
あり、温度43℃に対応する飽和圧力である。同様に、
絞り230Bで減圧され蒸発セクション251Bに流入
した冷媒の状態は、モリエ線図上では、点e2で示され
ており、温度は40℃、圧力は、本発明の異なる複数の
圧力の一つであり、温度40℃に対応する飽和圧力であ
る。同様に、絞り230Cで減圧され蒸発セクション2
51Cに流入した冷媒の状態は、モリエ線図上では、点
e3で示されており、温度は37℃、圧力は、本発明の
異なる複数の圧力の一つであり、温度37℃に対応する
飽和圧力である。
れ蒸発セクション251Aに流入した冷媒の状態は、モ
リエ線図上では、点e1で示されている。温度は約43
℃になる。圧力は、本発明の異なる複数の圧力の一つで
あり、温度43℃に対応する飽和圧力である。同様に、
絞り230Bで減圧され蒸発セクション251Bに流入
した冷媒の状態は、モリエ線図上では、点e2で示され
ており、温度は40℃、圧力は、本発明の異なる複数の
圧力の一つであり、温度40℃に対応する飽和圧力であ
る。同様に、絞り230Cで減圧され蒸発セクション2
51Cに流入した冷媒の状態は、モリエ線図上では、点
e3で示されており、温度は37℃、圧力は、本発明の
異なる複数の圧力の一つであり、温度37℃に対応する
飽和圧力である。
【0080】点e1、e2、e3のいずれにおいても、
冷媒は、一部の液が蒸発(フラッシュ)して液とガスが
混合した状態にある。各蒸発セクション内で、前記各複
数の異なる圧力の一つである圧力下で冷媒液は蒸発し
て、それぞれ各圧力の飽和液線と飽和ガス線の中間の点
f1、f2、f3に到る。
冷媒は、一部の液が蒸発(フラッシュ)して液とガスが
混合した状態にある。各蒸発セクション内で、前記各複
数の異なる圧力の一つである圧力下で冷媒液は蒸発し
て、それぞれ各圧力の飽和液線と飽和ガス線の中間の点
f1、f2、f3に到る。
【0081】この状態の冷媒が、各凝縮セクション25
2A、252B、252Cに流入する。各凝縮セクショ
ンでは、冷媒は第2の区画を流れる外気により熱を奪わ
れ、それぞれ点g1、g2、g3に到る。これらの点は
モリエ線図では飽和液線上にある。温度はそれぞれ43
℃、40℃、37℃である。これらの冷媒液は、各絞り
を経て、それぞれ点j1、j2、j3に到る。これらの
点の圧力は10℃の飽和圧力の4.2kg/cm2 であ
る。
2A、252B、252Cに流入する。各凝縮セクショ
ンでは、冷媒は第2の区画を流れる外気により熱を奪わ
れ、それぞれ点g1、g2、g3に到る。これらの点は
モリエ線図では飽和液線上にある。温度はそれぞれ43
℃、40℃、37℃である。これらの冷媒液は、各絞り
を経て、それぞれ点j1、j2、j3に到る。これらの
点の圧力は10℃の飽和圧力の4.2kg/cm2 であ
る。
【0082】ここでは冷媒は、液とガスが混合した状態
にある。これらの冷媒は一つのヘッダ245に合流する
が、ここでのエンタルピは点g1、g2、g3をそれぞ
れに対応する冷媒の流量で重み付けして平均した値とな
るが、この例では約113.51kcal/kgであ
る。この冷媒は、冷却器(冷媒蒸発器)210A、21
0Bで処理空気、あるいは第3の熱媒体から熱を奪い、
蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスとなり、
再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを繰り返
す。
にある。これらの冷媒は一つのヘッダ245に合流する
が、ここでのエンタルピは点g1、g2、g3をそれぞ
れに対応する冷媒の流量で重み付けして平均した値とな
るが、この例では約113.51kcal/kgであ
る。この冷媒は、冷却器(冷媒蒸発器)210A、21
0Bで処理空気、あるいは第3の熱媒体から熱を奪い、
蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスとなり、
再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを繰り返
す。
【0083】以上説明したように、熱交換器300c内
では、冷媒は各蒸発セクションで蒸発を、各凝縮セクシ
ョンで凝縮をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱であるた
め、熱伝達率が非常に高い。しかも、第1の区画310
では図中上から下に流れるにしたがって高い温度から低
い温度に冷却される処理空気を、それぞれ43℃、40
℃、37℃と順番に並んだ温度で冷却するので、一つの
温度例えば40℃で冷却する場合と比較して熱交換効率
を高めることができる。凝縮セクションも同様である。
即ち、第2の区画320では図中下から上に流れるにし
たがって低い温度から高い温度に加熱される外気(再生
空気)を、それぞれ37℃、40℃、43℃と順番に並
んだ温度で加熱するので、一つの温度例えば40℃で加
熱する場合と比較して熱交換効率を高めることができ
る。
では、冷媒は各蒸発セクションで蒸発を、各凝縮セクシ
ョンで凝縮をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱であるた
め、熱伝達率が非常に高い。しかも、第1の区画310
では図中上から下に流れるにしたがって高い温度から低
い温度に冷却される処理空気を、それぞれ43℃、40
℃、37℃と順番に並んだ温度で冷却するので、一つの
温度例えば40℃で冷却する場合と比較して熱交換効率
を高めることができる。凝縮セクションも同様である。
即ち、第2の区画320では図中下から上に流れるにし
たがって低い温度から高い温度に加熱される外気(再生
空気)を、それぞれ37℃、40℃、43℃と順番に並
んだ温度で加熱するので、一つの温度例えば40℃で加
熱する場合と比較して熱交換効率を高めることができ
る。
【0084】さらに、圧縮機260、加熱器(冷媒凝縮
器)220、絞り及び冷却器(冷媒蒸発器)210A、
210Bを含む圧縮ヒートポンプHP2としては、熱交
換器300cを設けない場合は、加熱器(凝縮器)22
0における点dの状態の冷媒を、絞りを介して冷却器
(蒸発器)210に戻すため、冷却器(蒸発器)で利用
できるエンタルピ差は25.86kcal/kgしかな
いのに対して、熱交換器300bを設けた本発明の実施
例の場合は、148.83−113.51=35.32
kcal/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機に
循環するガス量を、ひいては所要動力を27%も小さく
することができる。逆に同一動力で達成できる冷却効果
で見れば、冷却効果を37%も高めることができる。こ
のように、ヒートポンプHP2に、いわゆるエコノマイ
ザサイクルの作用を持たせることができる。
器)220、絞り及び冷却器(冷媒蒸発器)210A、
210Bを含む圧縮ヒートポンプHP2としては、熱交
換器300cを設けない場合は、加熱器(凝縮器)22
0における点dの状態の冷媒を、絞りを介して冷却器
(蒸発器)210に戻すため、冷却器(蒸発器)で利用
できるエンタルピ差は25.86kcal/kgしかな
いのに対して、熱交換器300bを設けた本発明の実施
例の場合は、148.83−113.51=35.32
kcal/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機に
循環するガス量を、ひいては所要動力を27%も小さく
することができる。逆に同一動力で達成できる冷却効果
で見れば、冷却効果を37%も高めることができる。こ
のように、ヒートポンプHP2に、いわゆるエコノマイ
ザサイクルの作用を持たせることができる。
【0085】図10に、除湿空調装置80Bの機械的な
配置の例を示す。基本的な構造は、図4の装置と同様な
ので詳細な説明は省略する。図中の符号は、図6の符号
に対応する。図4の場合との主な相違点は、ロータリー
熱交換器104がなくなり、その代わりに処理空気冷却
器300cと冷媒蒸発器210Aが配設された点であ
る。
配置の例を示す。基本的な構造は、図4の装置と同様な
ので詳細な説明は省略する。図中の符号は、図6の符号
に対応する。図4の場合との主な相違点は、ロータリー
熱交換器104がなくなり、その代わりに処理空気冷却
器300cと冷媒蒸発器210Aが配設された点であ
る。
【0086】図11を参照して、本発明の除湿空調シス
テムに使用して好適な、除湿空調装置の第3の例80C
を説明する。この装置で用いる処理空気冷却器300b
は、複数の蒸発セクションにおける蒸発圧力(蒸発温
度)が各蒸発セクション間で同一圧力である点が図6の
除湿空調装置と異なる。
テムに使用して好適な、除湿空調装置の第3の例80C
を説明する。この装置で用いる処理空気冷却器300b
は、複数の蒸発セクションにおける蒸発圧力(蒸発温
度)が各蒸発セクション間で同一圧力である点が図6の
除湿空調装置と異なる。
【0087】図11を参照して、先ず処理空気の経路を
説明する。図中、空調空間60から吸込経路であるダク
ト107を通して、送風機102により処理すべき空気
RAを取り出す。空気RAは状態Kにある。送風機10
2の吐出口はダクト108によりデシカントロータ10
3の処理空気側入り口に接続されている。デシカントロ
ータ103の処理空気側出口はダクト109により、処
理空気冷却器である熱交換器300bの第1の区画31
0の入り口に接続されている。デシカントロータ103
を出た処理空気は状態Lにある。
説明する。図中、空調空間60から吸込経路であるダク
ト107を通して、送風機102により処理すべき空気
RAを取り出す。空気RAは状態Kにある。送風機10
2の吐出口はダクト108によりデシカントロータ10
3の処理空気側入り口に接続されている。デシカントロ
ータ103の処理空気側出口はダクト109により、処
理空気冷却器である熱交換器300bの第1の区画31
0の入り口に接続されている。デシカントロータ103
を出た処理空気は状態Lにある。
【0088】デシカントロータ103で水分を吸着され
乾燥して状態Mになった処理空気はダクト109を経由
して熱交換器300bに到る。
乾燥して状態Mになった処理空気はダクト109を経由
して熱交換器300bに到る。
【0089】第1の区画310では、処理空気は、蒸発
セクション251で蒸発する冷媒により冷却される。第
1の区画310の処理空気出口はダクト110により空
調空間60に接続されており、処理空気SAは空調空間
60に戻る。
セクション251で蒸発する冷媒により冷却される。第
1の区画310の処理空気出口はダクト110により空
調空間60に接続されており、処理空気SAは空調空間
60に戻る。
【0090】次に、デシカントを再生する再生空気の経
路を説明する。屋外から外気ダクト124により取り込
まれた状態Qの外気は、顕熱交換器121に送り込まれ
る。顕熱交換器121は、ロータリー熱交換器である。
顕熱交換器121により、ある程度まで加熱され状態R
になった外気は、ダクト126を経て加熱器220に到
り、ここでさらに冷媒ガスにより加熱され昇温て状態T
になった外気は、ダクト127を経て再生空気としてデ
シカントロータ103の再生側に導入される。
路を説明する。屋外から外気ダクト124により取り込
まれた状態Qの外気は、顕熱交換器121に送り込まれ
る。顕熱交換器121は、ロータリー熱交換器である。
顕熱交換器121により、ある程度まで加熱され状態R
になった外気は、ダクト126を経て加熱器220に到
り、ここでさらに冷媒ガスにより加熱され昇温て状態T
になった外気は、ダクト127を経て再生空気としてデ
シカントロータ103の再生側に導入される。
【0091】デシカントロータ103で、デシカントを
再生して状態Uになった再生空気は、デシカントロータ
103と顕熱交換器121の前記他方の区画とを接続す
るダクト128、129を経て、顕熱交換器121に導
かれる。ダクト128とダクト129との間には、送風
機140が設けられており、外気を取り込み、また再生
空気経路を流すのに用いられる。
再生して状態Uになった再生空気は、デシカントロータ
103と顕熱交換器121の前記他方の区画とを接続す
るダクト128、129を経て、顕熱交換器121に導
かれる。ダクト128とダクト129との間には、送風
機140が設けられており、外気を取り込み、また再生
空気経路を流すのに用いられる。
【0092】顕熱交換器121で、外気と熱交換して
(外気を加熱して)状態Vになった再生空気はダクト1
30を経て、排気EXとして排出される。
(外気を加熱して)状態Vになった再生空気はダクト1
30を経て、排気EXとして排出される。
【0093】熱交換器300bの第2の区画は、熱交換
チューブに直交するように設けられた邪魔板をぬって、
第3の熱媒体である冷水が熱交換チューブの外側をチュ
ーブに直交して流れるように構成されている。第2の区
画の冷水入口には、外部から冷水を供給する冷水配管2
1が接続されており、冷水出口には冷却水配管23が接
続されている。このような構成により、熱交換器300
bの凝縮セクションで凝縮する冷媒により加熱されて温
度が上昇した冷水を、後述の冷媒蒸発器210に導くよ
うに構成されている。冷媒蒸発器210で冷却された冷
水は冷水配管22により外部に供給されるように構成さ
れている。
チューブに直交するように設けられた邪魔板をぬって、
第3の熱媒体である冷水が熱交換チューブの外側をチュ
ーブに直交して流れるように構成されている。第2の区
画の冷水入口には、外部から冷水を供給する冷水配管2
1が接続されており、冷水出口には冷却水配管23が接
続されている。このような構成により、熱交換器300
bの凝縮セクションで凝縮する冷媒により加熱されて温
度が上昇した冷水を、後述の冷媒蒸発器210に導くよ
うに構成されている。冷媒蒸発器210で冷却された冷
水は冷水配管22により外部に供給されるように構成さ
れている。
【0094】このようにして、図6の装置においては、
外気により凝縮セクションで冷媒を凝縮させたのに対し
て、図11の装置では、冷水により凝縮セクションで冷
媒を凝縮させている。
外気により凝縮セクションで冷媒を凝縮させたのに対し
て、図11の装置では、冷水により凝縮セクションで冷
媒を凝縮させている。
【0095】次に、ヒートポンプHP3の冷媒の経路を
説明する。図中、冷媒圧縮機260により圧縮された冷
媒ガスは、圧縮機の吐出口に接続された冷媒ガス配管2
01を経由して再生空気加熱器220に導かれる。圧縮
機260で圧縮された冷媒ガスは、圧縮熱により昇温し
ており、この熱で前述のように再生空気を加熱する。冷
媒ガス自身は熱を奪われ凝縮する。
説明する。図中、冷媒圧縮機260により圧縮された冷
媒ガスは、圧縮機の吐出口に接続された冷媒ガス配管2
01を経由して再生空気加熱器220に導かれる。圧縮
機260で圧縮された冷媒ガスは、圧縮熱により昇温し
ており、この熱で前述のように再生空気を加熱する。冷
媒ガス自身は熱を奪われ凝縮する。
【0096】加熱器220の冷媒出口は、熱交換器30
0bの蒸発セクション251の入り口に冷媒経路202
により接続されており、冷媒経路202の途中、蒸発セ
クション251の入り口近傍には、ヘッダーが設けられ
ておりその中に絞り230が組み込まれている。
0bの蒸発セクション251の入り口に冷媒経路202
により接続されており、冷媒経路202の途中、蒸発セ
クション251の入り口近傍には、ヘッダーが設けられ
ておりその中に絞り230が組み込まれている。
【0097】加熱器(冷媒側から見れば冷却器あるいは
凝縮器)220を出た、液冷媒は絞り230で減圧さ
れ、膨張して一部の液冷媒が蒸発(フラッシュ)する。
その液とガスの混合した冷媒は、蒸発セクション251
に到り、ここで液冷媒は蒸発セクションのチューブの内
壁を濡らすように流れ蒸発して、第1の区画を流れる処
理空気を冷却する。
凝縮器)220を出た、液冷媒は絞り230で減圧さ
れ、膨張して一部の液冷媒が蒸発(フラッシュ)する。
その液とガスの混合した冷媒は、蒸発セクション251
に到り、ここで液冷媒は蒸発セクションのチューブの内
壁を濡らすように流れ蒸発して、第1の区画を流れる処
理空気を冷却する。
【0098】蒸発セクション251と凝縮セクション2
52とは、図6で説明したのと同様に一連のチューブで
ある。
52とは、図6で説明したのと同様に一連のチューブで
ある。
【0099】凝縮セクション252の出口側は、ヘッダ
ー240でまとめられた後、冷媒液配管203により冷
却器210に接続されている。冷媒配管203の途中に
は、絞りである膨張弁270が設けられている。凝縮セ
クション252で凝縮した冷媒液は、絞り270で減圧
され膨張して温度を下げて、冷却器210に入り蒸発
し、その蒸発熱で冷水を冷却する。
ー240でまとめられた後、冷媒液配管203により冷
却器210に接続されている。冷媒配管203の途中に
は、絞りである膨張弁270が設けられている。凝縮セ
クション252で凝縮した冷媒液は、絞り270で減圧
され膨張して温度を下げて、冷却器210に入り蒸発
し、その蒸発熱で冷水を冷却する。
【0100】冷却器(冷媒側から見れば蒸発器)210
で蒸発してガス化した冷媒は、冷媒経路205を通して
冷媒圧縮機260の吸込側に導かれ、以上のサイクルを
繰り返す。
で蒸発してガス化した冷媒は、冷媒経路205を通して
冷媒圧縮機260の吸込側に導かれ、以上のサイクルを
繰り返す。
【0101】図12を参照して、図11の除湿空調装置
80C中のヒートポンプHP3の作用を説明する。図1
2は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図で
ある。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力であ
る。
80C中のヒートポンプHP3の作用を説明する。図1
2は、冷媒HFC134aを用いた場合のモリエ線図で
ある。この線図では横軸がエンタルピ、縦軸が圧力であ
る。
【0102】図中、点a、点b、点c、点dは、図9の
場合と同じであるので説明を省略する。点dの状態の冷
媒液は、絞り230で減圧され熱交換器300bの蒸発
セクション251に流入する。モリエ線図上では、点e
で示されている。温度は約30℃になる。圧力は、本発
明の第2の圧力であり、本実施例では4.2kg/cm
2 と19.3kg/cm2 との中間の値、即ち30℃に
対応する飽和圧力となる。ここでは、一部の液が蒸発し
て液とガスが混合した状態にある。蒸発セクション25
1内で、前記第2の圧力下で冷媒液は蒸発して、同圧力
で飽和液線と飽和ガス線の中間の点fに到る。ここでは
液は殆ど蒸発してしまっている。
場合と同じであるので説明を省略する。点dの状態の冷
媒液は、絞り230で減圧され熱交換器300bの蒸発
セクション251に流入する。モリエ線図上では、点e
で示されている。温度は約30℃になる。圧力は、本発
明の第2の圧力であり、本実施例では4.2kg/cm
2 と19.3kg/cm2 との中間の値、即ち30℃に
対応する飽和圧力となる。ここでは、一部の液が蒸発し
て液とガスが混合した状態にある。蒸発セクション25
1内で、前記第2の圧力下で冷媒液は蒸発して、同圧力
で飽和液線と飽和ガス線の中間の点fに到る。ここでは
液は殆ど蒸発してしまっている。
【0103】なお、点eにおいては、冷媒液とガスとの
割合は、30℃の飽和圧力線が飽和液線と飽和ガス線を
切る点のエンタルピと点dのエンタルピの差の逆比とな
るので、本モリエ線図から明らかなように、重量比では
液の方が多い。しかしながら、容積比ではガスの方が圧
倒的に多いので、蒸発セクションでは大量のガスに液が
混合して、その液が蒸発セクションのチューブの内面を
濡らすような状態にありながら蒸発する。
割合は、30℃の飽和圧力線が飽和液線と飽和ガス線を
切る点のエンタルピと点dのエンタルピの差の逆比とな
るので、本モリエ線図から明らかなように、重量比では
液の方が多い。しかしながら、容積比ではガスの方が圧
倒的に多いので、蒸発セクションでは大量のガスに液が
混合して、その液が蒸発セクションのチューブの内面を
濡らすような状態にありながら蒸発する。
【0104】点fで示される状態の冷媒が、凝縮セクシ
ョン252に流入する。凝縮セクション252では、冷
媒は第2の区画を流れる冷水により熱を奪われ、点gに
到る。この点はモリエ線図では飽和液線上にある。温度
は30℃、エンタルピは109.99kcal/kgで
ある。
ョン252に流入する。凝縮セクション252では、冷
媒は第2の区画を流れる冷水により熱を奪われ、点gに
到る。この点はモリエ線図では飽和液線上にある。温度
は30℃、エンタルピは109.99kcal/kgで
ある。
【0105】点gの冷媒液は、絞り270で、温度10
℃の飽和圧力である4.2kg/cm2 まで減圧され、
10℃の冷媒液とガスの混合物として冷却器(冷媒から
見れば蒸発器)210に到り、ここで処理空気から熱を
奪い、蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスと
なり、再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを
繰り返す。
℃の飽和圧力である4.2kg/cm2 まで減圧され、
10℃の冷媒液とガスの混合物として冷却器(冷媒から
見れば蒸発器)210に到り、ここで処理空気から熱を
奪い、蒸発してモリエ線図上の点aの状態の飽和ガスと
なり、再び圧縮機260に吸入され、以上のサイクルを
繰り返す。
【0106】以上説明したように、熱交換器300b内
では、冷媒は蒸発セクション251では点eから点fま
での蒸発を、凝縮セクション252では、点fから点g
までの状態変化をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱である
ため、熱伝達率が非常に高い。
では、冷媒は蒸発セクション251では点eから点fま
での蒸発を、凝縮セクション252では、点fから点g
までの状態変化をしており、蒸発伝熱と凝縮伝熱である
ため、熱伝達率が非常に高い。
【0107】さらに、圧縮機260、加熱器(冷媒凝縮
器)220、絞り230、240及び冷却器(冷媒蒸発
器)210を含む圧縮ヒートポンプとしては、熱交換器
300bを設けない場合は、加熱器(凝縮器)220に
おける点dの状態の冷媒を、絞りを介して冷却器(蒸発
器)210に戻すため、冷却器(蒸発器)で利用できる
エンタルピ差は148.83−122.97=25.8
6kcal/kgしかないのに対して、熱交換器300
bを設けた本発明の実施例のヒートポンプHP3の場合
は、148.83−109.99=38.84kcal
/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機に循環する
ガス量を、ひいては所要動力を33%も小さくすること
ができる。すなわち、いわゆるエコノマイザの作用を持
たせることができる。
器)220、絞り230、240及び冷却器(冷媒蒸発
器)210を含む圧縮ヒートポンプとしては、熱交換器
300bを設けない場合は、加熱器(凝縮器)220に
おける点dの状態の冷媒を、絞りを介して冷却器(蒸発
器)210に戻すため、冷却器(蒸発器)で利用できる
エンタルピ差は148.83−122.97=25.8
6kcal/kgしかないのに対して、熱交換器300
bを設けた本発明の実施例のヒートポンプHP3の場合
は、148.83−109.99=38.84kcal
/kgになり、同一冷却負荷に対して圧縮機に循環する
ガス量を、ひいては所要動力を33%も小さくすること
ができる。すなわち、いわゆるエコノマイザの作用を持
たせることができる。
【0108】図13に、除湿空調装置80Cの機械的な
配置の例を示す。デシカントロータ103を回転軸を鉛
直方向に向けて配置する等の基本的な構成は、図4、図
10の装置と同様である。特に図10の装置との主な相
違点は、直交流型の熱交換機121が、キャビネット7
00の上部に配置されている点、第2の区画320が、
デシカントロータ103よりも外側に張り出して配置さ
れている点、冷媒蒸発径210が、第2の区画の下方で
デシカントロータ103の側方に配置されている点であ
る。
配置の例を示す。デシカントロータ103を回転軸を鉛
直方向に向けて配置する等の基本的な構成は、図4、図
10の装置と同様である。特に図10の装置との主な相
違点は、直交流型の熱交換機121が、キャビネット7
00の上部に配置されている点、第2の区画320が、
デシカントロータ103よりも外側に張り出して配置さ
れている点、冷媒蒸発径210が、第2の区画の下方で
デシカントロータ103の側方に配置されている点であ
る。
【0109】さらに図14を参照して、本発明の第2の
実施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。
除湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、図1の
場合と同様であるので重複した説明は省略する。異なる
のは、冷凍機10の構成と冷媒機配管11の途中にサブ
クーラ30が備えられている点である。
実施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。
除湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、図1の
場合と同様であるので重複した説明は省略する。異なる
のは、冷凍機10の構成と冷媒機配管11の途中にサブ
クーラ30が備えられている点である。
【0110】冷凍機10は、冷凍、冷蔵ショウケース5
0A〜50Cの蒸発器510から戻される冷媒ガス配管
12に接続された圧縮機16と、圧縮機16で圧縮され
た冷媒ガスから熱を奪い凝縮させる空冷凝縮器15と、
空冷凝縮器15で凝縮された冷媒液を貯留する冷媒レシ
ーバー17とを含んで構成される。
0A〜50Cの蒸発器510から戻される冷媒ガス配管
12に接続された圧縮機16と、圧縮機16で圧縮され
た冷媒ガスから熱を奪い凝縮させる空冷凝縮器15と、
空冷凝縮器15で凝縮された冷媒液を貯留する冷媒レシ
ーバー17とを含んで構成される。
【0111】冷媒レシーバー17には、冷媒液を蒸発器
510に送る冷媒配管11が接続されている。冷媒液配
管11の途中には、冷媒液を過冷却するサブクーラ30
が設置されている。サブクーラ30には、冷水配管2
2、21が接続されており、冷水配管21には、冷水循
環ポンプ25が設置されている。冷水配管22を通し
て、除湿空調装置80で冷却された冷水がサブクーラ3
0に送られ、ここで冷媒液が冷水で冷却されて、過冷却
状態の冷媒液がショウケース50A〜50Cに送られ
る。サブクーラ30で昇温した冷水は、冷水配管21を
通してポンプ25により除湿空調装置80に送られる。
このようにして冷水は除湿空調装置80とサブクーラ3
0との間を循環する。
510に送る冷媒配管11が接続されている。冷媒液配
管11の途中には、冷媒液を過冷却するサブクーラ30
が設置されている。サブクーラ30には、冷水配管2
2、21が接続されており、冷水配管21には、冷水循
環ポンプ25が設置されている。冷水配管22を通し
て、除湿空調装置80で冷却された冷水がサブクーラ3
0に送られ、ここで冷媒液が冷水で冷却されて、過冷却
状態の冷媒液がショウケース50A〜50Cに送られ
る。サブクーラ30で昇温した冷水は、冷水配管21を
通してポンプ25により除湿空調装置80に送られる。
このようにして冷水は除湿空調装置80とサブクーラ3
0との間を循環する。
【0112】この実施の形態では、冷凍機10の凝縮器
15が空冷式であるので、図1の場合と違って冷却塔を
必要としない。また、図1の場合と同様に、除湿空調装
置80の、ヒートポンプの低熱源は、冷凍機10の凝縮
した液冷媒であり、冷凍ショウケース50A〜50Cに
供給する液冷媒のエンタルピを下げてショウケースの冷
凍効果を増大させており、結局冷凍ショウケースを冷却
するための熱媒体をヒートポンプの低熱源として利用し
ている。除湿空調装置80からは、湿度の低いまた比較
的暖かい処理空気が、冷凍ショウケース50A〜50C
の周辺に供給されるので、コールドアイルが解消され
る。
15が空冷式であるので、図1の場合と違って冷却塔を
必要としない。また、図1の場合と同様に、除湿空調装
置80の、ヒートポンプの低熱源は、冷凍機10の凝縮
した液冷媒であり、冷凍ショウケース50A〜50Cに
供給する液冷媒のエンタルピを下げてショウケースの冷
凍効果を増大させており、結局冷凍ショウケースを冷却
するための熱媒体をヒートポンプの低熱源として利用し
ている。除湿空調装置80からは、湿度の低いまた比較
的暖かい処理空気が、冷凍ショウケース50A〜50C
の周辺に供給されるので、コールドアイルが解消され
る。
【0113】次に図15を参照して、本発明の第3の実
施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。除
湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、第1、第
2の実施の形態と同様であるので重複した説明は省略す
る。この実施の形態のシステムでは、冷凍機10は、冷
媒ガス配管12に接続された圧縮機16と、圧縮機16
で圧縮された冷媒ガスから熱を奪い凝縮させる空冷凝縮
器15と、空冷凝縮器15で凝縮された冷媒液を過冷却
するサブクーラ30と、過冷却された冷媒液を貯留する
冷媒レシーバー17とを含んで構成される。
施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。除
湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、第1、第
2の実施の形態と同様であるので重複した説明は省略す
る。この実施の形態のシステムでは、冷凍機10は、冷
媒ガス配管12に接続された圧縮機16と、圧縮機16
で圧縮された冷媒ガスから熱を奪い凝縮させる空冷凝縮
器15と、空冷凝縮器15で凝縮された冷媒液を過冷却
するサブクーラ30と、過冷却された冷媒液を貯留する
冷媒レシーバー17とを含んで構成される。
【0114】冷媒レシーバー17には、冷媒液を蒸発器
510に送る冷媒配管11が接続されている。第2の実
施の形態とことなり、サブクーラ30が凝縮器15とレ
シーバー17との間に設置されているので、レシーバー
17には過冷却された冷媒が貯留される。なお、サブク
ーラ30は、レシーバ17と一体に構成してもよい。
510に送る冷媒配管11が接続されている。第2の実
施の形態とことなり、サブクーラ30が凝縮器15とレ
シーバー17との間に設置されているので、レシーバー
17には過冷却された冷媒が貯留される。なお、サブク
ーラ30は、レシーバ17と一体に構成してもよい。
【0115】次に図16を参照して、本発明の第4の実
施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。除
湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、第1〜第
3の実施の形態と同様でありるので重複した説明は省略
する。この実施の形態のシステムでは、空冷凝縮器15
と空気冷却器30’とが一体に構成されている。空気冷
却器30’には、除湿空調装置80で冷却された冷水
が、冷水配管22導かれ、また冷水配管21を通して、
冷水循環ポンプ25で戻されるように構成されている。
施の形態である除湿空調システムの構成を説明する。除
湿空調装置80及び食品売場60内の構成は、第1〜第
3の実施の形態と同様でありるので重複した説明は省略
する。この実施の形態のシステムでは、空冷凝縮器15
と空気冷却器30’とが一体に構成されている。空気冷
却器30’には、除湿空調装置80で冷却された冷水
が、冷水配管22導かれ、また冷水配管21を通して、
冷水循環ポンプ25で戻されるように構成されている。
【0116】この冷凍機10では、空冷凝縮器15で冷
媒を凝縮する空気は、先ず空気冷却器30’を通過し
て、冷却される。その冷却された空気により、空冷凝縮
器内で冷媒が凝縮される。したがって、空冷凝縮器15
をコンパクトにすることができ、あるいは空冷凝縮器1
5内で冷媒を過冷却することができる。凝縮された、あ
るいはさらに過冷却された冷媒は、冷媒レシーバー17
に貯留される。
媒を凝縮する空気は、先ず空気冷却器30’を通過し
て、冷却される。その冷却された空気により、空冷凝縮
器内で冷媒が凝縮される。したがって、空冷凝縮器15
をコンパクトにすることができ、あるいは空冷凝縮器1
5内で冷媒を過冷却することができる。凝縮された、あ
るいはさらに過冷却された冷媒は、冷媒レシーバー17
に貯留される。
【0117】以上説明したように、本発明の実施の形態
で用いる除湿空調装置80A〜80Cは、50℃以下
(40℃前後)の廃熱、例えば冷凍冷蔵用の冷凍機の凝
縮熱を利用し、比較的温度の高い乾燥空気を必要とする
システムに適したものである。そこで第1〜第4の実施
の形態で説明したような、スーパーマーケットの冷凍食
品売場の冷凍用冷凍機と組み合わせたシステムとして構
成すると、コールドアイルが解消されると共に、冷凍機
の動力の低減、食品の商品価値の維持という極めて優れ
た効果を奏する。
で用いる除湿空調装置80A〜80Cは、50℃以下
(40℃前後)の廃熱、例えば冷凍冷蔵用の冷凍機の凝
縮熱を利用し、比較的温度の高い乾燥空気を必要とする
システムに適したものである。そこで第1〜第4の実施
の形態で説明したような、スーパーマーケットの冷凍食
品売場の冷凍用冷凍機と組み合わせたシステムとして構
成すると、コールドアイルが解消されると共に、冷凍機
の動力の低減、食品の商品価値の維持という極めて優れ
た効果を奏する。
【0118】また、低温高湿度の問題がある雪国の冬の
ペリメータの結露防止に利用することもできる。そのと
きは熱源は室内換気を用いればよい。
ペリメータの結露防止に利用することもできる。そのと
きは熱源は室内換気を用いればよい。
【0119】
【発明の効果】第1の低熱源L1と第2の高熱源H2と
の間で熱交換するように構成されるので、いわば第2の
ヒートポンプの出す廃熱を第1のヒートポンプが利用す
ることになり、熱の有効利用を図ることができる。
の間で熱交換するように構成されるので、いわば第2の
ヒートポンプの出す廃熱を第1のヒートポンプが利用す
ることになり、熱の有効利用を図ることができる。
【0120】第3の熱媒体は、被冷却空間を冷却するよ
うに構成され、前記被冷却空間あるいは前記被冷却空間
周辺部に前記デシカントで水分を吸着された処理空気を
給気するように構成するときは、湿度の低い処理空気が
被冷却空間あるいは被冷却空間周辺部の湿度を低下させ
ることができ、被処理空間の温度と湿度のバランスをと
ることができる。
うに構成され、前記被冷却空間あるいは前記被冷却空間
周辺部に前記デシカントで水分を吸着された処理空気を
給気するように構成するときは、湿度の低い処理空気が
被冷却空間あるいは被冷却空間周辺部の湿度を低下させ
ることができ、被処理空間の温度と湿度のバランスをと
ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態である除湿空調シス
テムの模式的構成図である。
テムの模式的構成図である。
【図2】本発明の実施の形態である除湿空調システムに
用いて好適な除湿空調装置のフロー図である。
用いて好適な除湿空調装置のフロー図である。
【図3】図2の除湿空調装置の湿り空気線図である。
【図4】図2の除湿空調装置の模式的構造図である。
【図5】本発明の除湿空調システムの第1のヒートポン
プと第2のヒートポンプとの関係を一般的に説明するフ
ロー図である。
プと第2のヒートポンプとの関係を一般的に説明するフ
ロー図である。
【図6】本発明の実施の形態である除湿空調システムに
用いて好適な除湿空調装置の第2の例のフロー図であ
る。
用いて好適な除湿空調装置の第2の例のフロー図であ
る。
【図7】本発明の除湿空調システムの実施の形態に使用
する除湿空調装置に用いて好適な処理空気冷却器の模式
的構造図である。
する除湿空調装置に用いて好適な処理空気冷却器の模式
的構造図である。
【図8】図6の除湿空調装置の湿り空気線図である。
【図9】図6の除湿空調装置に用いるヒートポンプのモ
リエ線図である。
リエ線図である。
【図10】図6の除湿空調装置の模式的構造図である。
【図11】本発明の実施の形態である除湿空調システム
に用いて好適な除湿空調装置の第3の例のフロー図であ
る。
に用いて好適な除湿空調装置の第3の例のフロー図であ
る。
【図12】図11の除湿空調装置に用いるヒートポンプ
のモリエ線図である。
のモリエ線図である。
【図13】図11の除湿空調装置の模式的構造図であ
る。
る。
【図14】本発明の第2の実施の形態である除湿空調シ
ステムの模式的構成図である。
ステムの模式的構成図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態である除湿空調シ
ステムの模式的構成図である。
ステムの模式的構成図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態である除湿空調シ
ステムの模式的構成図である。
ステムの模式的構成図である。
【図17】従来の除湿空調装置のフローチャートであ
る。
る。
10 冷凍機 50A、50B、50C 冷凍、冷蔵ショウケース 60 空調空間 80 除湿空調装置 103 デシカントロータ 210、210A、210B 冷媒蒸発器 220 冷媒凝縮器 251 蒸発セクション 252 凝縮セクション 230A、230B、230C 絞り 240A、240B、240C 絞り 260 圧縮機 300b、300c 処理空気冷却器 310 第1の区画 320 第2の区画 HP1、HP2、HP3 ヒートポンプ
Claims (6)
- 【請求項1】 処理空気中の水分を吸着し、再生空気で
水分を脱着されるデシカントを有する水分吸着装置と;
第1の低熱源から第1の高熱源に熱を汲み上げる第1の
ヒートポンプと;前記第1の低熱源より低温の第2の低
熱源から第2の高熱源に熱を汲み上げる第2のヒートポ
ンプとを備え;前記第1の低熱源と前記第2の高熱源と
の間で熱交換するように構成され;前記第1の高熱源と
して、前記デシカントを再生する前の前記再生空気を用
いるように構成され;前記第2の低熱源として、前記処
理空気以外の且つ前記再生空気以外の第3の熱媒体を用
いるように構成されたことを特徴とする;除湿空調シス
テム。 - 【請求項2】 前記第3の熱媒体は、被冷却空間を冷却
するように構成され、前記被冷却空間あるいは前記被冷
却空間周辺部に前記デシカントで水分を吸着された処理
空気を給気するように構成された、請求項1に記載の除
湿空調システム。 - 【請求項3】 被調湿空間に供給する処理空気を除湿す
るデシカントを有する水分吸着装置と;第1の低熱源か
ら熱を汲み上げて、前記デシカントを再生する再生空気
を加熱する第1のヒートポンプと;前記被調湿空間中の
被冷却空間から熱を奪い高熱源に熱を捨てる第2のヒー
トポンプと;前記第1の低熱源と前記高熱源との間に熱
交換関係を有するように構成されたことを特徴とする;
除湿空調システム。 - 【請求項4】 前記水分吸着装置に対して前記処理空気
の流れの後流側に設けられ、前記デシカントにより水分
を吸着された前記処理空気を外気で冷却する処理空気冷
却器を備えたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3
のいずれか1項に記載の除湿空調システム。 - 【請求項5】 前記処理空気冷却器は、前記処理空気を
冷媒の蒸発により冷却し、蒸発した前記冷媒を外気によ
り冷却して凝縮するように構成されたことを特徴とす
る、請求項4に記載の除湿空調システム。 - 【請求項6】 さらに前記第1の低熱源に加えて第1の
ヒートポンプの低熱源として処理空気を用いるように構
成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の
除湿空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10345937A JP2000171057A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 除湿空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10345937A JP2000171057A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 除湿空調システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000171057A true JP2000171057A (ja) | 2000-06-23 |
Family
ID=18380021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10345937A Pending JP2000171057A (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 除湿空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000171057A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002303431A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-18 | Sanyo Electric Co Ltd | 空調システム |
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