JP2006057883A - 冷凍空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】吸湿部材を再生する際に、別途ヒータを必要とすることなく、不足する熱量を他の冷凍機器から効率的に吸熱することのできる冷凍空調システムを提供する。
【解決手段】熱交換器34によって第1の冷媒回路40の第1の圧縮機31に吸入される冷媒を第2の冷媒回路50の第2の凝縮器33から吐出される冷媒とを熱交換するようにしたので、第1の蒸発器14によって吸収した熱及び熱交換器34によって吸収した熱により空調ユニット10のデシカントロータ12の再生を行うことができ、従来のようにデシカントロータ12の再生に別途ヒータを用いる必要がなく、製造コストの低減及び消費電力の低減を図ることができる。
【選択図】図3
【解決手段】熱交換器34によって第1の冷媒回路40の第1の圧縮機31に吸入される冷媒を第2の冷媒回路50の第2の凝縮器33から吐出される冷媒とを熱交換するようにしたので、第1の蒸発器14によって吸収した熱及び熱交換器34によって吸収した熱により空調ユニット10のデシカントロータ12の再生を行うことができ、従来のようにデシカントロータ12の再生に別途ヒータを用いる必要がなく、製造コストの低減及び消費電力の低減を図ることができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内を空調するとともに、店舗内に設置された冷凍・冷蔵ショーケース等の冷凍機器内の商品を冷却する冷凍空調システムに関するものである。
従来、この種の空気調和装置としては、第1の通風路を流通する空気と熱交換する蒸発器と、第2の通風路を流通する空気と熱交換する凝縮器と、第1の通風路を流通する空気中の水分を吸着して第2の通風路を流通する空気中に放出する吸湿部材としてのデシカントロータと、圧縮機によって凝縮器及び蒸発器に順次冷媒を循環する冷媒回路とを備え、蒸発器を流通する冷媒によって第1の通風路を流通する空気を冷却して空調空間に供給し、凝縮器を流通する冷媒によって第2の通風路を流通する空気を加熱してデシカントロータが第1の通風路を流通する空気中から吸着した水分を第2の通風路を流通する空気中に放出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、冷蔵ショーケース等の冷凍機器の冷却装置としては、凝縮器及び蒸発器に圧縮機から吐出した冷媒を順次流通させて圧縮機に吸入する冷媒回路を備え、蒸発器によって冷却対象物を冷却するようにしたものが知られている。
特開2003−227677号公報
しかしながら、従来の空気調和装置において、第1の通風路を流通する空気は、デシカントロータによって除湿されるとともに、蒸発器によって冷却されるようになっているため、蒸発器を流通する冷媒と第1の通風路を流通する空気との熱交換は顕熱のみの熱交換を行うようになっている。このため、凝縮器によって第2の通風路を流通する空気を加熱してデシカントロータに吸着した水分を第2の通風路を流通する空気中に放出させるために必要な熱量を蒸発器において吸熱することができず、別途加熱ヒータを設ける必要があり、消費電力量が多くなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸湿部材を再生する際に、別途ヒータを必要とすることなく、不足する熱量を他の冷凍機器から効率的に吸熱することのできる冷凍空調システムを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、第1の通風路を流通する空気中の水分を吸着して第2の通風路内に放出する吸湿部材と、第1の通風路を流通する空気と冷媒とを熱交換する第1の蒸発器と、第2の通風路を流通する空気と冷媒とを熱交換する第1の凝縮器と、第1の圧縮機から吐出した冷媒を第1の蒸発器及び第1の凝縮器に循環する第1の冷媒回路と、第2の圧縮機、第2の凝縮器及び第2の蒸発器が接続された第2の冷媒回路とを備えた冷凍空調システムであって、第1の冷媒回路の第1の凝縮器から吐出される冷媒の一部と第2の冷媒回路の第2の凝縮器から吐出される冷媒とを熱交換することにより、第1の冷媒回路の冷媒を蒸発させるとともに、第2の冷媒回路の冷媒を過冷却する熱交換器を備えている。
これにより、熱交換器によって第1の冷媒回路の冷媒が蒸発するとともに、第2の冷媒回路の冷媒が過冷却されることから、第1の蒸発器によって吸収した熱及び熱交換器によって吸収した熱によって第2の通風路を流通する空気が加熱され、第1の通風路を流通する空気中から吸湿部材に吸着した水分が第2の通風路を流通する空気中に放出される。
本発明によれば、第1の通風路を流通する空気中から吸湿部材が吸着した水分を第1の蒸発器によって吸収した熱及び熱交換器によって吸収した熱によって第2の通風路を流通する空気中に放出することができるので、従来のように吸湿部材の再生に別途ヒータを用いる必要がなく、製造コストの低減及び消費電力の低減を図ることができる。また、熱交換器によって第2の冷媒回路の冷媒は過冷却されるので、冷蔵ショーケース側の冷却負荷が大きい場合においても、各冷蔵ショーケースの冷却能力を低下させることがなく、第1の冷媒回路の冷媒が吸湿部材の再生に必要な熱を第2の冷媒回路から吸収することができる。
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1は冷凍空調システムの冷媒回路図、図2は制御系を示すブロック図、図3は冷媒の流路を示す冷媒回路図、図4は第1及び第2の冷媒回路の冷凍サイクルを示すモリエ線図である。
この冷凍空調システムは、店舗A内の空調を行う空調ユニット10と、店舗A内に設置された複数の冷蔵ショーケース20と、空調ユニット10及び各冷蔵ショーケース20の熱源となる冷凍機ユニット30と、空調ユニット10側の冷凍サイクルを構成する第1の冷媒回路40と、冷蔵ショーケース20側の冷凍サイクルを構成する第2の冷媒回路50と、空調ユニット10及び各冷蔵ショーケース20の温度または運転等の制御を行う制御部60とから構成されている。
空調ユニット10は、店舗Aの天井裏または店舗Aに隣接して設けられたバックヤードまたは機械室内に設置されたユニット本体11と、店舗A内に供給する空気を除湿する吸湿部材としてのデシカントロータ12と、除湿された空気を流通させる空調用送風機13と、除湿する空気を冷却する第1の蒸発器14と、デシカントロータ12を再生する空気を流通させる再生用送風機15と、デシカントロータ12を再生する空気を加熱する第1の凝縮器16と、店舗A内に供給する空気と加熱前のデシカントロータ12を再生する空気とを熱交換させる顕熱交換ロータ17とを備えている。
ユニット本体11は、その内部を仕切ることにより並べて設けられた第1の通風路11a及び第2の通風路11bを備え、第1の通風路11aの両端部及び第2の通風路11bの両端部にはそれぞれダクトが接続される開口部が設けられている。また、第1の通風路11aの一端側及び第2の通風路11bの一端側はそれぞれ店舗A内に連通するとともに、第1の通風路11aの他端側及び第2の通風路11bの他端側はそれぞれ店舗A外に連通するようになっている。
デシカントロータ12は、例えばシリカゲル、ゼオライト等の吸湿剤を含んだエレメント12aを円板状に形成した部材からなり、第1の通風路11a及び第2の通風路11bに亘って設けられている。また、デシカントロータ12は、図示しないモータによってエレメント12aを径方向の中心を軸に回転させることにより、第1の通風路11a内と第2の通風路11b内との間をエレメント12aが回転しながら移動するようになっている。
空調用送風機13は、第1の通風路11a内に設置され、第1の通風路11aの他端側から一端側に向かって空気を流通させることにより店舗A外の空気を店舗A内に流通させるようになっている。
第1の蒸発器14は、第1の通風路11a内のデシカントロータ12の上流側に設けられ、第1の通風路11aを流通する空気を冷却するようになっている。
再生用送風機15は、第2の通風路11b内に設置され、第1の通風路11aの空気の流れ方向と逆向きに店舗A内の空気を店舗A外に流通させるようになっている。
第1の凝縮器16は、第2の通風路11b内のデシカントロータ12の上流側に設けられ、第2の通風路11bを流通する空気を加熱するようになっている。
顕熱交換ロータ17は、ハニカム構造を有するアルミニウム等の金属材料からなるエレメント17aを円板状に形成した部材からなり、第1の通風路11a及び第2の通風路11bに亘って設けられている。また、顕熱交換ロータ17は、図示しないモータによってエレメント17aを径方向の中心を軸に回転させることにより、第1の通風路11a内と第2の通風路11b内との間をエレメント17aが回転しながら移動するようになっている。
各冷蔵ショーケース20は、前面を開放したオープンショーケースや前面をガラス扉によって開閉するリーチインショーケース等からなり、それぞれの冷蔵ショーケース20の内部には第2の冷媒回路50に接続された第2の蒸発器21が設けられている。また、それぞれの冷蔵ショーケース20の内部には各冷蔵ショーケース20内の空気と第2の蒸発器21内の冷媒とをそれぞれ熱交換させる蒸発器用送風機22が設けられている。
冷凍機ユニット30は、店舗A外に設置され、第1の冷媒回路40に接続された第1の圧縮機31と、第2の冷媒回路50に接続された第2の圧縮機32と、第2の圧縮機32の吐出側に接続された第2の凝縮器33と、第1の冷媒回路40及び第2の冷媒回路50に接続された熱交換器34とを備え、熱交換器34によって第1の冷媒回路40の冷媒と第2の冷媒回路50の冷媒とを熱交換させるようになっている。また、第1の圧縮機31は、インバータ制御により回転数が制御され、冷媒の吐出量を調整できるようになっている。更に、冷凍機ユニット30内には第2の凝縮器33を流通する冷媒と店舗A外の空気と熱交換させる凝縮器用送風機35が設けられている。
第1の冷媒回路40は、図1に示すように、第1の蒸発器14、第1の凝縮器16、第1の圧縮機31、熱交換器34、第1の膨張弁41、第2の膨張弁42及び蒸発圧力調整弁43を備え、これらは冷媒流通用の配管によって接続されている。即ち、第1の圧縮機31の吐出側には第1の凝縮器16の吸入側が接続され、第1の凝縮器16の吐出側には第1の蒸発器14の吸入側と熱交換器34の第1の冷媒回路40側の吸入側がそれぞれ並列に接続されている。このとき、第1の凝縮器16と第1の蒸発器14との間には第1の膨張弁41が設けられ、第1の凝縮器16と熱交換器34との間には第2の膨張弁42が設けられている。また、第1の蒸発器14の吐出側と熱交換器34の第1の冷媒回路40側の吐出側にはそれぞれ並列に第1の圧縮機31の吸入側が接続されている。このとき、第1の蒸発器14と第1の圧縮機31との間には第1の蒸発器14の蒸発圧力を所定圧力以上に調整する蒸発圧力調整弁43が設けられている。
第2の冷媒回路50は、図1に示すように、複数の第2の蒸発器21、第2の圧縮機32、第2の凝縮器33、熱交換器34、受液器51、複数の電磁弁52、複数の第3の膨張弁53を備え、これらは冷媒流通用の配管によって接続されている。即ち、第2の圧縮機32の吐出側には第2の凝縮器33の吸入側が接続され、第2の凝縮器33の吐出側には熱交換器34が接続されている。このとき、第2の凝縮器33と熱交換器34との間には受液器51が設けられている。熱交換器34の吐出側には各第2の蒸発器21の吸入側がそれぞれ並列に接続され、各第2の蒸発器21の吐出側にはそれぞれ並列に第2の圧縮機32の吸入側が接続されている。このとき、各第2の蒸発器21の吸入側と熱交換器34の吐出側との間にはそれぞれ電磁弁52が設けられ、各電磁弁52と各第2の蒸発器21の吸入側との間には第3の膨張弁53が設けられている。
制御部60はマイクロコンピュータからなり、図2に示すように、デシカントロータ12、空調用送風機13、再生用送風機15、顕熱交換ロータ17、蒸発器用送風機22、第1の圧縮機31、第2の圧縮機32、凝縮器用送風機35及び各電磁弁52が接続されている。また、制御部60には、第1の蒸発器14によって冷却される前の外気の露点温度を検出する露点温度センサ61及び第2の通風路11bに設けられ、第1の凝縮器によって加熱された後の空気の温度を検出する温度センサ62が接続されている。
以上のように構成された冷凍空調システムにおいて、空調ユニット10及び各冷蔵ショーケース20の運転は、図3に示すように、第1の圧縮機31から吐出された冷媒は第1の凝縮器16を流通した後、冷媒の一部は第1の膨張弁41を介して第1の蒸発器14を流通するとともに、他の冷媒は第2の膨張弁42を介して熱交換器34を流通し、第1の蒸発器14及び熱交換器34から流出した冷媒はそれぞれ第1の圧縮機31に吸入される。また、第2の圧縮機32から吐出された冷媒は、第2の凝縮器33を流通した後、熱交換器34に流通する。熱交換器34から吐出した冷媒は電磁弁52及び第3の膨張弁53を介して第2の蒸発器21に流通し、第2の圧縮機32に吸入される。
このとき、第1の冷媒回路40の冷媒は第1の蒸発器14及び熱交換器34において吸熱することにより蒸発し、第1の凝縮器16において放熱して凝縮する。また、第2の冷媒回路50の冷媒は、各第2の蒸発器21において吸熱することにより蒸発し、第2の凝縮器33において放熱することにより凝縮する。更に、図4のモリエ線図に示すように、第2の冷媒回路50の冷媒は熱交換器34において第1の冷媒回路40の冷媒と熱交換することにより凝縮温度からT℃過冷却される。
このようにして、空調ユニット10では、空調用送風機13によって店舗A外から第1の通風路11aに流通させた外気(OA)を第1の蒸発器14を流通する冷媒と熱交換させることにより冷却し、冷却して相対湿度が高くなった空気をデシカントロータ12に接触させることにより空気中の水分をエレメント12aに吸着させて除湿する。更に、除湿した空気を顕熱交換ロータ17によって第2の通風路11bを流通する空気と顕熱を熱交換した後に給気(SA)として店舗A内に供給する。また、再生用送風機15によって店舗A内から第2の通風路11bに流通させた還気(RA)を顕熱交換ロータ17によって第1の通風路11aを流通する空気と顕熱を熱交換した後、その空気を第1の凝縮器16を流通する冷媒と熱交換させることにより加熱し、加熱した空気をデシカントロータ12に接触させることによりデシカントロータ12のエレメント12aに吸着した水分を蒸発させる。これにより、デシカントロータ12のエレメント12aが再生され、再生に利用されて水分を吸収した空気は排気(EA)として店舗A外に排出される。また、各冷蔵ショーケース20では、冷蔵ショーケース20内の空気を蒸発用送風機22によって循環させ、循環する空気を第2の蒸発器21によって冷却することにより冷蔵ショーケース20内に収納された商品が冷却される。
このとき、露点温度センサ61によって第1の通風路11aを流通する外気の露点温度を検出するようになっており、外気に含まれる水分が第1の蒸発器14に結露しないように第1の蒸発器14の蒸発圧力を調整する。これにより、第1の蒸発器14において熱交換される外気の熱は顕熱のみの熱交換となる。また、第1の凝縮器16と熱交換した後の空気の温度を温度センサ62によって検出するようになっており、検出された空気の温度に基づいて第1の圧縮機31の回転数の制御を行う。これにより、第2の通風路11bを流通する空気の温度が変化した場合においても、第1の凝縮器16を流通する冷媒の凝縮温度を制御することによりデシカントロータ12を再生する空気を効率的な温度に加熱することができる。
このように、本実施形態の冷凍空調システムによれば、熱交換器34によって第1の冷媒回路40の第1の凝縮器16から吐出される冷媒の一部を第2の冷媒回路50の第2の凝縮器33から吐出される冷媒とを熱交換するようにしたので、第1の蒸発器14によって吸収した熱及び熱交換器34によって吸収した熱により空調ユニット10のデシカントロータ12の再生を行うことができ、従来のようにデシカントロータ12の再生に別途ヒータを用いる必要がなく、製造コストの低減及び消費電力の低減を図ることができる。また、熱交換器34によって第2の冷媒回路50の冷媒は過冷却されているので、冷蔵ショーケース20側の冷却負荷が大きくなった場合においても、各冷蔵ショーケース20の冷却能力を低下させることがなく、第1の冷媒回路40の冷媒はデシカントロータ12の再生に必要な熱を第2の冷媒回路50から吸収することができる。
また、第1の蒸発器14の蒸発圧力を所定圧力以上に調整可能に構成したので、外気に含まれる水分が第1の蒸発器14に結露しないように、第1の蒸発器14を流通する冷媒の蒸発温度を調整することができ、第1の蒸発器14において熱交換される外気の熱を顕熱のみとすることにより第1の圧縮機31の消費電力量の低減を図ることができる。
また、第1の蒸発器14の蒸発圧力を蒸発圧力調整弁43によって調整するようにしたので、簡単な構成で第1の蒸発器14の蒸発圧力を調整することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、第1の凝縮器16によって熱交換された第2の通風路11bを流通する空気の温度を温度センサ62によって検出し、検出温度に基づいて第1の圧縮機31の回転数を制御するようにしたので、第2の通風路11bを流通する空気の温度に応じて第1の凝縮器16を流通する冷媒の凝縮温度を制御することができ、デシカントロータ12の再生を効率的に行うことができる。
尚、前記実施形態では、冷蔵ショーケース20の冷凍サイクルを構成する第2の冷媒回路40を流通する冷媒と空調ユニット10の冷凍サイクルを構成する第1の冷媒回路50を流通する冷媒とを熱交換器34によって熱交換するようにしたものを示したが、冷凍ショーケースやその他の冷凍機器の冷凍サイクルを構成する冷媒回路の冷媒と空調ユニット10の冷凍サイクルを構成する第1の冷媒回路を流通する冷媒とを熱交換するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、顕熱交換ロータ17によって第1の通風路11aを流通する空気と第2の通風路11bを流通する空気の顕熱を交換するようにしたものを示したが、顕熱交換ロータを備えていない空気調和装置であってもよい。
また、前記実施形態では、第1の通風路11aを流通する空気と第2の通風路を流通する空気の顕熱を交換するために顕熱交換器を回転型の熱交換器としての顕熱交換ロータ17を用いたものを示したが、直交型の顕熱熱交換器を用いるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第1の蒸発器14の吐出側に蒸発圧力調整弁を設けたものを示したが、第1の蒸発器14の吸入側に電子膨張弁を設けるようにして第1の蒸発器14を流通する冷媒の蒸発圧力を調整するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、外気の露点温度を検出するために露点温度センサを用いたものを示したが、外気の温度及び湿度を検出して制御部によって露点温度を算出するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、第1の蒸発器14をデシカントロータ12の上流側に設けたものを示したが、第1の蒸発器14をデシカントロータ12の下流側に設けるようにしてもよい。
図5乃至図9は他の実施形態を示すもので、図5は冷凍空調システムの冷媒回路図、図6は制御系を示すブロック図、図7は除湿冷房運転時の冷媒の流路を示す冷媒回路図、図8は暖房運転時の冷媒の流路を示す冷媒回路図、図9は空調空間が所定温度以上の場合の暖房運転時の冷媒の流路を示す冷媒回路図である。尚、前記実施形態と同様の構成部分には同一の符号を付して示す。
本実施形態の冷凍空調システムの空調ユニット70は、顕熱交換ロータを備えておらず、第1の通風路11aを流通する空気を加熱する第3の凝縮器18を備えている。
冷媒回路80は、図5に示すように、前記実施形態と同様な冷媒回路が構成され、更に、第1の凝縮器16の吐出側と第1の膨張弁41との間には第1の電磁弁81が設けられ、第1の圧縮機31の吐出側と第1の凝縮器16との間には第2の電磁弁82が設けらている。また、第1の圧縮機31の吐出側と第2の電磁弁82との間と、第1の凝縮器16の吐出側と第2の膨張弁42との間は配管によってバイパス接続され、その間には第3の凝縮器18及び第3の電磁弁83が設けられている。
制御部90は、図6に示すように、デシカントロータ12、空調用送風機13、再生用送風機15、蒸発器用送風機22、第1の圧縮機31、第2の圧縮機32、凝縮器用送風機35及び各電磁弁52、露点温度センサ61、温度センサ62、第1の電磁弁81、第2の電磁弁82、第3の電磁弁83、除湿冷房運転と暖房運転を切換える運転切換スイッチ91及び空調空間Aの温度を検出する温度センサ92が接続されている。
以上のように構成された冷凍空調システムにおいて、運転切換スイッチ91によって除湿冷房運転が選択されると、第1の電磁弁81及び第2の電磁弁82を開放して、第3の電磁弁83を閉鎖して運転を行う。これにより、図7に示すように、第1の圧縮機31から吐出された冷媒は第1の凝縮器16を流通した後、冷媒の一部は第1の膨張弁41を介して第1の蒸発器14を流通するとともに、他の冷媒は第2の膨張弁42を介して熱交換器34を流通し、第1の蒸発器14及び熱交換器34から流出した冷媒はそれぞれ第1の圧縮機31に吸入される。
このようにして、空調ユニット70では、空調用送風機13によって空調空間としての店舗A外から第1の通風路11aに流通させた外気(OA)を第1の蒸発器14を流通する冷媒と熱交換させることにより冷却し、冷却した空気をデシカントロータ12に接触させることにより除湿して店舗A内に給気(SA)として供給する。また、再生用送風機15によって店舗A内から第2の通風路11bに流通させた還気(RA)を第1の凝縮器16を流通する冷媒と熱交換させることにより加熱し、加熱した空気をデシカントロータ12に接触させることによりデシカントロータ12のエレメント12aに吸着した水分を蒸発させる。これにより、デシカントロータ12のエレメント12aが再生され、再生に利用されて水分を吸収した空気は排気(EA)として店舗A外に排出される。
また、運転切換スイッチ91によって暖房運転が選択されると、デシカントロータ12を停止するとともに、第1の電磁弁81及び第2の電磁弁82を閉鎖して第3の電磁弁83を開放して運転を行う。これにより、図8に示すように、第1の圧縮機31から吐出された冷媒は、第3の凝縮器18を流通した後、第2の膨張弁42を介して熱交換器34を流通して第1の圧縮機31に吸入される。
このようにして、空調ユニット70では、空調用送風機13によって店舗A外から第1の通風路11aに流通させた外気(OA)を第3の凝縮器18を流通する冷媒と熱交換させることにより加熱し、加熱した空気を店舗A内に給気(SA)として供給する。また、再生用送風機15によって店舗A内から第2の通風路11bに流通させた還気(RA)を第1の凝縮器16において熱交換させることなく、排気(EA)として店舗外に排出する。
また、運転切換スイッチ91によって暖房運転が選択された状態で、温度センサ92によって検出される店舗A内の温度が所定温度以上になった場合には、第1の電磁弁81及び第3の電磁弁83を閉鎖し、第2の電磁弁82を開放する。これにより、図9に示すように、第1の圧縮機31から吐出された冷媒は、第3の凝縮器18に流通することなく第1の凝縮器16を流通した後、第2の膨張弁42を介して熱交換器34を流通して第1の圧縮機31に吸入される。
このようにして、空調ユニット70では、空調用送風機13によって店舗A外から第1の通風路11aに流通させた外気(OA)を第3の凝縮器18において熱交換させることなく、店舗A内に給気(SA)として供給する。また、再生用送風機15によって店舗A内から第2の通風路11bに流通させた還気(RA)を第1の凝縮器16を流通する冷媒と熱交換させることにより加熱し、加熱した空気を店舗A外に排気(EA)として排出する。
このように、本実施形態の冷凍空調システムによれば、第1の圧縮機31から吐出した冷媒を第3の凝縮器18において凝縮させた後、凝縮した冷媒を熱交換器34において蒸発させるようにして暖房運転を行うようにしたので、熱交換器34において第2の冷媒回路50の冷媒を過冷却する際に第1の冷媒回路40の冷媒が吸収する熱を店舗Aの暖房運転に利用することができ、省エネルギー化を図ることができる。
また、店舗A内の温度が所定温度以上になった場合には、第1の圧縮機31から吐出した冷媒を第3の凝縮器18に流通させることなく第1の凝縮器16に流通させるようにしたので、第2の通風路11bを流通する空気中に第2の冷媒回路50の冷媒を過冷却する際に第1の冷媒回路40の冷媒が吸収する熱を外部に排出することができ、店舗A内の暖房を停止した場合にも冷蔵ショーケース20の冷却運転を継続することができる。
10…空調ユニット、11…ユニット本体、11a…第1の通風路、11b…第2の通風路、12…デシカントロータ、14…第1の蒸発器、16…第1の凝縮器、18…第3の凝縮器、20…冷蔵ショーケース、21…第2の蒸発器、30…冷凍機ユニット、31…第1の圧縮機、32…第2の圧縮機、33…第2の凝縮器、34…熱交換器、40…第1の冷媒回路、43…蒸発圧力調整弁、50…第2の冷媒回路、60…制御部、62…温度センサ、80…冷媒回路、90…制御部、91…切換スイッチ、92…温度センサ、A…店舗。
Claims (6)
- 第1の通風路を流通する空気中の水分を吸着して第2の通風路内に放出する吸湿部材と、第1の通風路を流通する空気と冷媒とを熱交換する第1の蒸発器と、第2の通風路を流通する空気と冷媒とを熱交換する第1の凝縮器と、第1の圧縮機から吐出した冷媒を第1の蒸発器及び第1の凝縮器に循環する第1の冷媒回路と、第2の圧縮機、第2の凝縮器及び第2の蒸発器が接続された第2の冷媒回路とを備えた冷凍空調システムであって、
第1の冷媒回路の第1の凝縮器から吐出される冷媒の一部と第2の冷媒回路の第2の凝縮器から吐出される冷媒とを熱交換することにより、第1の冷媒回路の冷媒を蒸発させるとともに、第2の冷媒回路の冷媒を過冷却する熱交換器を備えた
ことを特徴とする冷凍空調システム。 - 前記第1の蒸発器を流通する冷媒の蒸発圧力を所定圧力以上に調整する蒸発圧力調整手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調システム。 - 前記蒸発圧力調整手段として第1の蒸発器の吐出側に蒸発圧力調整弁を接続した
ことを特徴とする請求項2記載の冷凍空調システム。 - 前記第1の凝縮器によって熱交換された第2の通風路を流通する空気の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段の検出温度に基づいて第1の圧縮機の回転数を制御する制御手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調システム。 - 前記第1の通風路を流通する空気と冷媒とを熱交換する第3の凝縮器と、
第1の圧縮機から吐出する冷媒を第1の凝縮器に流通させ、第1の凝縮器から吐出する冷媒の一部を膨張手段を介して第1の蒸発器に流通させ、他の冷媒を膨張手段を介して熱交換器に流通させることにより第1の蒸発器によって第1の通風路を流通する空気を冷却する除湿冷房運転用冷媒流通経路と、
第1の圧縮機から吐出する冷媒を第3の凝縮器に流通させ、第3の凝縮器から吐出する冷媒を膨張手段を介して熱交換器に流通させることにより第3の凝縮器によって第1の通風路を流通する空気を加熱する暖房運転用冷媒流通経路と、
各冷媒流通経路を切換える切換手段とを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の冷凍空調システム。 - 前記第1の通風路を流通する空気が供給される空調空間の温度を検出する温度検出手段と、
暖房運転時に温度検出手段の検出温度が所定温度に達すると、圧縮機から吐出する冷媒を第3の凝縮器に流通させずに第1の凝縮器に流通させ、第1の凝縮器から吐出する冷媒を膨張手段を介して熱交換器に流通させる制御手段とを備えた
ことを特徴とする請求項5記載の冷凍空調システム。
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