JP2010078304A - 空気調和機とその運転方法並びに空調システム - Google Patents

空気調和機とその運転方法並びに空調システム Download PDF

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Abstract

【課題】ヒートポンプの効率を向上させることができる空気調和機およびその運転方法を提供する。
【解決手段】空気調和機1000は、空気流れを外気導入経路Aまたは排気放出経路Bに切り替える空気流路切替手段(図示しない)と、外気導入経路Aを流れる空気と排気放出経路Bを流れる空気との間で熱交換をする全熱交換器10と、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3および蒸発器4で構成される冷媒回路100と、デシカントロータ20とを有し、排気放出経路Bの風上側から風下側に向けて、全熱交換器10、凝縮器3、デシカントロータ20の再生領域、蒸発器4が、順次配置され、また、空気流路切替手段によって、空気流れが切り替わった際、外気導入経路Aの風上側から風下側に向けて、全熱交換器10、凝縮器3、デシカントロータ20の再生領域、蒸発器4が、順次配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機とその運転方法並びに空調システムに関するものである。
従来、全熱交換器とヒートポンプとデシカントとを組み合わせて、外気処理や換気空調を行う空調システムが知られている。全熱交換器の後段にヒートポンプとデシカントとを配置して、外気と室内空気とを全熱交換器に導入して全熱交換させた後に、ヒートポンプへ送り込み、さらにデシカントで調湿する風路構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の発明においては、顕熱交換器とヒートポンプとデシカントとを組み合わせて、外気処理や換気空調を行う空調システムが知られている(例えば、特許文献2、3、4参照)。
特開平10−197011号公報(第3−4頁、第2図) 特開平10−26369号公報 (第3−5頁、第1図) 特開平10−26433号公報(第3−5頁、第1図) 特開平10−288486号公報(第5−7頁、第1図)
しかし、従来の発明では、凝縮器をデシカントの再生側上流に配置して、蒸発器をデシカントの吸着側下流に配置した構造であるから、例えば、冷房運転時においては、デシカントの再生排熱がそのまま排気として室外に排出されるため、前記再生排熱が有効利用されていないといった問題があった(例えば特許文献1)。
また、デシカントの吸脱着能力を増大させるためには、再生空気温度を高くする必要があるが、そのためにはヒートポンプの高圧側冷媒凝縮温度を上げる必要があり、ヒートポンプの負荷が増大するため、効率が低下するといった問題があった。
また、それに伴って圧縮機の運転負荷が増大するため、圧縮機の運転許容範囲を逸脱する恐れがあるといった問題があった。
また、従来の発明では、凝縮器をデシカントの再生側上流に配置して、蒸発器をデシカントの再生側下流もしくは再生側と吸着側下流との両方に配置した構造であるから、デシカントの吸着側上流に蒸発器が配置されず、吸着側空気はなりゆきで流入するため、デシカントの吸脱着能力の大小が吸着側流入空気の状態に大きく影響を受けるといった問題があった(例えば特許文献1〜4)。
さらに、従来の発明においては、蒸発器における結露処理のためのドレンが発生せず、かつ、デシカントにおける除加湿性能が高い空気調和機は存在しなかったといった問題があった。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、ヒートポンプの効率を向上させることができる空気調和機およびその運転方法並びに空調システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器から構成された冷媒回路と、
前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
を備え、
前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする。
本発明に係る空気調和機は、水分吸着手段(デシカントに同じ)の再生側の上流に凝縮器を配置すると共に、下流側に蒸発器を配置している。そのため、再生側の上流では、凝縮器における冷媒の温熱放出が促進され、水分吸着手段に流入する空気が加熱される。一方、再生側の下流では、圧縮機に吸引される冷媒が水分吸着手段を通過した空気によって温められ、水分吸着手段を通過した空気は冷却される。
すなわち、水分吸着手段(デシカント)の再生側における再生排熱を利用して冷媒蒸発を行うためヒートポンプの効率を向上させることができる。また、暖房時の室内供給空気の温度上昇を抑え、空調目標温度に近づけることが可能となる。
実施の形態1.
《システム構成》
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る空気調和機を説明するものであって、図1の(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図1の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図2の(a)は冷房時の外気導入経路Aにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図、図2の(b)は冷房時の排気放出経路Bにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図である。なお、図2の(a)および(b)において、縦軸は絶対湿度、横軸は乾球温度である。
図1の(a)および(b)において、空気調和機1000は、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3および蒸発器4で構成される冷媒回路100と、全熱交換器10と、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ(水分吸着手段に同じ)20とを有している。
なお、デシカントロータ20はモータ等の回転機構を有し、吸着材が担持され、軸方向に通気性を有するハニカム構造のデシカントロータを用いるものとするが、吸着材が保持され、水分の吸着と放出とを繰り返すことが可能で、同様な役割を果たす機構が備えられていれば、この形式に限定されないものとする。
また、デシカントロータは吸着材として、例えばゼオライト、シリカゲル、活性炭等、からなる多孔質基材に塗布あるいは表面処理あるいは含浸されたものを使用する。
また、冷媒回路100において使用される冷媒は、限定するものではなく、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒、HFC410A、HFC407Cなどの代替冷媒など、塩素を含まない冷媒、もしくは既存の製品に使用されているR22、R134aなどのフロン系冷媒である。そして、かかる冷媒を循環させる圧縮機などの流体機器は、レシプロ、ロータリー、スクロール、スクリューなどの各種タイプとする。
空気調和機1000には、外気(図中、符号「OA」にて示す)を室内導入空気(図中、符号「SA」にて示す)として室内に導入する外気導入経路A(第1の空気流路に相当する)と、室内空気(図中、符号「RA」にて示す)を室外に排気(図中、符号「EA」にて示す)として排出する排気放出経路B(第2の空気流路に相当する)とが交差して設けられている。
外気導入経路Aと排気放出経路Bと(以下、まとめた又は一方を「空気経路」と称する場合がある)には、それぞれ例えばファンのような送風手段(図示せず)が設けられ、空気経路のそれぞれにおいて空気を流す。
両方の空気経路にまたがって全熱交換器10とデシカントロータ20とが設けられ、デシカントロータ20の吸脱着を補助する熱源として冷媒回路100が設けられている。
また、外気導入経路Aと排気放出経路Bとの間には空気流路切替手段(図示せず)が設けられており、冷房運転モードまたは暖房運転モードへの切替に連動して、外気導入経路Aと排気放出経路Bとが入れ替わる構造となっている。なお、空気流路切替手段については、例えばダンパーのようなものを用いることとする。
次に、各運転モードにおける動作について説明する。
《冷房運転モード動作説明》
図1の(a)において、外気導入経路Aでは、外気OAより導入された室内導入空気SAが全熱交換器10で除湿され、さらにデシカントロータ20における吸着側領域で吸着材により水分が吸着・除湿される。その除湿空気が室内に供給される。
一方、排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された排出空気が全熱交換器10で加湿され、凝縮器3に送られる。凝縮器3で冷媒と熱交換し、加熱された排出空気はデシカントロータ20の再生側領域に流入する。この時、加熱された排出空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低くなるため、吸着材は水分を放出(脱着)する。これにより再生側領域の排出空気は加湿され、蒸発器4を通り熱交換し、冷却された後、この空気は室外に排気EAとして排出される。
《暖房運転モード動作説明》
図1の(b)において、外気導入経路Aでは、外気OAより導入された室内導入空気SAが全熱交換器10で加湿されて、凝縮器3に送られる。凝縮器3で冷媒と熱交換し、加熱された導入空気はデシカントロータ20の再生側領域に流入する。この時、加熱された導入空気は5〜25%RH程度と相対湿度が低いため、吸着材は水分を放出(脱着)する。これにより再生側領域の導入空気は加湿され、蒸発器4を通り熱交換し、冷却された後、室内導入空気SAとなり室内に供給される。
一方、排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された排出空気が全熱交換器10で除湿され、さらにデシカントロータ20における吸着側領域で吸着材により水分が吸着・除湿される。その除湿された排出空気を室外に排気EAとして排出する。
なお、デシカントロータ20における吸着側領域と再生側領域の割合は本発明においては1:1とするが、任意の割合に変更してもよい。
また、空気状態を示す「状態1〜状態8」は、図2における丸で囲った数字「1〜8」にそれぞれ対応している。また、符号「OA」は外気、符号「RA」は室内空気、符号「SA」は室内に供給される室内導入空気、符号「EA」は室外に排出される排気を示す。
《システム動作による作用の説明》
図2の(a)において、外気導入経路Aでは、外気OAから導入された導入空気(状態1)が全熱交換器10において、室内空気RAより導入された排出空気(状態4)と全熱交換して、全熱交換器の公知の状態変化過程の通り、状態1と状態4と結ぶ直線上に沿って状態変化して、エンタルピが減少し、温度および絶対湿度が低下する(状態2)。
エンタルピが減少し、除湿冷却された導入空気(状態2)はデシカントロータ20の吸着領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を吸着され、絶対湿度が低下する(状態3)。このように外気導入経路Aにおいて除湿された導入空気(状態4)が室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
図2の(b)において、排気放出経路Bでは室内空気RAより導入された排出空気(状態4)が全熱交換器10において、外気OAから導入された導入空気(状態1)と全熱交換して、エンタルピが増加し、温度が上昇、絶対湿度が増加する(状態5)。
エンタルピが増加し、加湿加熱された空気(状態5)は凝縮器3に送られて、熱交換して加熱され、相対湿度は低下する(状態6)。相対湿度が低下した排出空気(状態6)は、デシカントロータ20の再生領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を脱着され、相対湿度が上昇する(状態7)。相対湿度が上昇した排出空気(状態7)は、デシカントロータ20の再生領域下流に設置される蒸発器4に送られ、熱交換することにより温度が低下し、排気EAとして室外へ排出される(状態8)。
このようにして得られる導入空気SA(状態3)は、全熱交換器10による除湿に加え、さらにそこで残った水分をデシカントによってさらに除湿することが可能なため、全熱交換による除湿+デシカントによる吸着除湿というように、二重の除湿効果によって絶対湿度が大きく低下し、高い除湿効果を得ることができる。
また、排気放出経路Bにおいては、デシカントの再生に凝縮器3の排熱を利用するとともに、再生後の高温空気である再生排熱を蒸発器4に導入して、排熱回収を行うため、冷媒回路100における圧縮機1の入力を低減させることができ、省エネ効果が得られ、システムにおける高効率化につながる。
ここまでは前述のとおり冷房運転の作用について説明したが、一方で、暖房運転においては室内空気RAと外気OAの状態が入れ替わり、外気が低温低湿で、室内が高温高湿となる。よって、図1の(b)に示すように暖房の場合には、前述の空気流路切替手段によって外気導入経路Aと排気放出経路Bとを入れ替える。
このように空気流路を入れ替えることによって、図2に示す各空気状態において、状態1が室内空気RA、状態3が排気EA、状態4が外気OA、状態8が室内導入空気SAとなり、外気導入経路Aの空気においては絶対湿度が増加して室内に供給されるため、室内空間を加湿することができる。この間の作用については冷房の場合と同様であるため記載を省略する。
また、暖房時においては蒸発器4をデシカント再生出口に配置することにより、導入空気における吸着材の再生排熱の余剰顕熱分を除去することができるから、室温制御における暖房負荷を軽減させることが可能となる。
実施の形態2.
《システム構成》
図3および図4は本発明の実施の形態2に係る空気調和機を説明するものであって、図3の(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図3の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図4の(a)は冷房時の外気導入経路Aにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図、図4の(b)は冷房時の排気放出経路Bにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図である。
なお、空気調和機1000(実施の形態1)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、空気状態を示す「状態1〜状態8」は、図4における丸で囲った数字「1〜8」にそれぞれ対応している。
図3の(a)および(b)において、空気調和機2000は、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3、第1の蒸発器4a、および第2の蒸発器4bで構成される冷媒回路200と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とを有している。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図3(a)において、空気調和機2000は第1の蒸発器4aおよび第2の蒸発器4b、すなわち、2個の蒸発器が設けられ、第1の蒸発器4aはデシカントロータ20の吸着側領域の上流に、第2の蒸発器4bは再生側領域の下流に配置されている。
なお、空気調和機2000は図3に示すとおり、第1の蒸発器4aと第2の蒸発器4bとが1本の配管によって直列に接続され、一方から流出した冷媒が他方に流入するものであるが、本発明はこれに限定するものではなく、第1の蒸発器4aと第2の蒸発器4bとを並列に配置して、分岐してそれぞれに流入した冷媒が、それぞれを通過して流出した後、合流するようにしてもよい。また、第1の蒸発器4aと第2の蒸発器4bとを直列接続とした場合、何れを上流側(より高温の冷媒が供給される側)に配置してもよい。
次に、各運転モードにおける動作について説明する。
《冷房運転モード動作説明》
図3の(a)において、空気調和機2000における外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気が全熱交換器10で除湿された後、第1の蒸発器4aに送り込まれる。ここで導入空気(外気OAに同じ)は第1の蒸発器4aと熱交換して冷却される。そして、冷却された導入空気がデシカントロータ20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。その除湿空気が室内導入空気SAとなって、室内に供給される。
《暖房運転モード動作説明》
図3の(b)において、排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された排出空気が全熱交換器10で除湿された後、第1の蒸発器4aに送り込まれる。ここで排出空気は第1の蒸発器4aと熱交換して冷却される。冷却された排出空気がデシカントロータ20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。その除湿空気を室外に排気EAとして排出する。
なお、図中の丸で囲った数字は図4と対応する各位置における空気状態を示す記号であり、その他記号は空気調和機1000(実施の形態1)と同様である。
《システム動作による作用の説明》
図4の(a)において、空気調和機2000の外気導入経路Aでは、外気OAから導入された導入空気(状態1)が全熱交換器10において、室内空気RAより導入された排出空気(状態5)と全熱交換して、全熱交換器の公知の状態変化過程の通り、状態1と状態5を結ぶ直線上に沿って状態変化して、エンタルピが減少し、温度および絶対湿度が低下する(状態2)。
エンタルピが減少し、除湿冷却された導入空気(状態2)は第1の蒸発器4aに送り込まれ、冷却されることにより相対湿度が上昇する(状態3)。相対湿度が上昇した導入空気(状態3)がデシカントロータ20の吸着領域に流入し、等エンタルピ過程で水分が吸着され、絶対湿度が低下する(状態4)。このように外気導入経路Aにおいて除湿された導入空気(状態4)が室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
《吸着材の吸着特性》
図5は本発明の実施の形態2に係る空気調和機に設置されたデシカントロータ20に担持する吸着材の吸着特性の一例を示す水蒸気吸着特性図であって、横軸は相対湿度[%]、縦軸は水蒸気吸着量[Wt%]である。
図5において、ある相対湿度を境に急激に水蒸気吸着量が増加し、立ち上がる特性を示している。
空気調和機2000においては空気調和機1000(実施の形態1)とは異なり、デシカントロータ20の吸着側領域上流に第1の蒸発器4aを配置しているから、前述のようにデシカントロータ20の吸着空気となる導入空気の相対湿度を80〜100%RH近くまで上昇させることができる。
このようにすることで、図5に示すような特性の吸着材を使用する場合、吸着空気の相対湿度を上げることにより、吸着空気と脱着空気との相対湿度差ΔRHが大きくなるため、デシカントロータ20における吸着材の吸脱着能力Δqが増大し、空気調和機1000(実施の形態1)や従来技術の場合よりも大きな除加湿能力を得ることが可能となる。
実施の形態3.
《システム構成》
図6および図7は本発明の実施の形態3に係る空気調和機を説明するものであって、図6の(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図6の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図7の(a)は冷房時の外気導入経路Aにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図、図7の(b)は冷房時の排気放出経路Bにおける作動状態の動きを示す湿り空気線図である。
なお、空気調和機1000(実施の形態1)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、空気状態を示す「状態1〜状態8」は、図7における丸で囲った数字「1〜8」にそれぞれ対応している。
図6の(a)および(b)において、空気調和機3000は、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4cで構成される冷媒回路300と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とを有している。以下、実施の形態2と同一の箇所については説明を割愛する。
図6の(a)において、空気調和機3000は、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4c、すなわち、3個の蒸発器が設けられており、第1の蒸発器4aはデシカントロータ20の吸着側領域の上流に、第2の蒸発器4bは吸着側領域の下流に、第3の蒸発器4cは再生側領域の下流に、それぞれ配置されている。
なお、空気調和機3000は図6に示すとおり、第1の蒸発器4aと第2の蒸発器4bと第3の蒸発器4cが1本の配管によって順番に直列接続され、一方から流出した冷媒が他方に流入するものであるが、本発明はこれに限定するものではなく、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4cの何れか2個または全てを、並列に配置して、分岐してそれぞれに流入した冷媒が、それぞれを通過して流出した後、合流するようにしてもよい。また、3個の蒸発器の接続順は限定するものではなく、何れの蒸発器をより上流側(より高温の冷媒が供給される側)に配置してもよい。
次に、各運転モードにおける動作について説明する。
《冷房運転モード動作説明》
図6の(a)において、空気調和機3000の外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気が全熱交換器10で除湿された後、第1の蒸発器4aに送り込まれる。ここで導入空気は第1の蒸発器4aと熱交換して冷却される。冷却された導入空気がデシカントロータ20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。さらに除湿された導入空気は第2の蒸発器4bと熱交換して冷却され、室内導入空気SAとなり、供給される。
《暖房運転モード動作説明》
図6の(b)において、空気調和機3000の排気放出経路Bでは、導入された室内空気RAが全熱交換器10で除湿された後、第1の蒸発器4aに送り込まれる。ここで排出空気は第1の蒸発器4aと熱交換して冷却される。冷却された排出空気がデシカントロータ20における吸着側領域に流入し、吸着材により水分が吸着・除湿される。除湿された導入空気はさらに第2の蒸発器4bと熱交換して冷却され、室外に排気EAとして排出する。
《システム動作による作用の説明》
図7の(a)において、空気調和機3000の冷房時における外気導入経路Aでは、外気OAから導入された導入空気(状態1)が、全熱交換器10において室内空気RAより導入された排出空気(状態5)と全熱交換して、全熱交換器の公知の状態変化過程の通り、状態1と状態5を結ぶ直線上に沿って状態変化して、エンタルピが減少し、温度および絶対湿度が低下する(状態2)。
エンタルピが減少し、除湿冷却された導入空気(状態2)は第1の蒸発器4aに送り込まれ、冷却されることにより相対湿度が上昇する(状態3)。相対湿度が上昇した導入空気(状態3)がデシカントロータ20の吸着領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を吸着され、絶対湿度が低下する(状態4)。絶対湿度が低下した導入空気(状態4)はデシカントの吸着熱により温度が上昇しているため、第2の蒸発器4bに送り、再び冷却する(状態5)。この冷却された導入空気(状態5)が室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
以上のように、空気調和機3000においては、デシカントロータ20の吸着側領域の下流に第2の蒸発器4bを配置することにより、特に冷房運転時において、導入空気における吸着材の吸着熱による温度上昇分の顕熱を除去することができ、冷房負荷を軽減させることが可能となる。また、吸着材の吸着熱を回収することにより、冷媒回路300の効率改善の効果も得ることができる。
実施の形態4.
《システム構成》
図8および図9は本発明の実施の形態4に係る空気調和機を説明するものであって、図8の(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図8の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図9は冷媒状態についての作動状態の一例を示すp−h線図(モリエル線図)である。
なお、空気状態を示す「状態A〜状態F」は、図9における丸で囲った英文字「A〜F」にそれぞれ対応している。
図8の(a)および(b)において、空気調和機4000は、圧縮機1、第1の膨張弁2aおよび第2の膨張弁2b(以下、まとめて又は一方を「膨張弁2」と称す場合がある)、凝縮器3、第1の蒸発器4aおよび第2の蒸発器4b(以下、まとめて又は一方を「蒸発器4」と称す場合がある)で構成される冷媒回路400と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とで構成され、膨張弁2a、第1の蒸発器4a、膨張弁2b、第2の蒸発器4bの順に配管接続されている。
すなわち、空気調和機4000は、空気調和機2000(実施の形態2)における第1の蒸発器4aと凝縮器3との間に、第2の膨張弁2bを追加して設置したものに相当し、その他の構成は空気調和機2000に同じであるから、空気調和機2000と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
《暖房運転モードおよび暖房運転モードにおける動作説明》
図8の(a)および(b)において、空気調和機4000における冷房運転モード、暖房運転モードの各風路構成は、図3に示す空気調和機2000と同様であるため、説明を省略する。
《システム動作による作用の説明》
図9において、空気調和機4000の冷媒回路400における冷媒状態は、圧縮機1に吸入された冷媒蒸気(状態A)は、圧縮され高温高圧の冷媒ガスとなる(状態B)。高温高圧の冷媒ガス(状態B)は凝縮器3に流入して、空気と熱交換し冷却・凝縮され、高圧の液冷媒となる(状態C)。高圧の液冷媒(状態C)は第1の膨張弁2aを通過し、絞り膨張(等エンタルピ変化)により圧力が低下、気液2相冷媒(状態D)となる。
この気液2相冷媒は、一旦第1の蒸発器4aに入り、空気と熱交換し、液冷媒は加熱・蒸発される(状態E)。さらに第2の膨張弁2bを通過し絞り膨張され、低温低圧の液冷媒となり、第2の蒸発器4bに流入する(状態F)。ここで、再び液冷媒(状態F)は加熱・蒸発され、冷媒は過熱蒸気(状態A)となり、圧縮機1に吸入される。
すなわち、冷媒回路400は、膨張弁2が2つ配置される2段膨張サイクルとなっている。図8に示すように、2つの蒸発器4について、各々の上流に膨張弁2を設けることにより、各々の蒸発器4に流入する冷媒循環量を制御することが可能となる。これにより、各々の蒸発器4に流入する冷媒の比容積が異なるため、各々の蒸発器4において別の蒸発温度帯となる。つまり、2つの蒸発温度(蒸発圧力)帯を設けることができる。
また、冷媒循環量を制御することにより、各々の蒸発器4の冷却能力を制御することができるため、例えば、蒸発器4において通過空気を飽和する直前まで冷却し、結露させないようにして、ドレン処理を不要とすることも可能となる。
実施の形態5.
《システム構成》
図10および図11は本発明の実施の形態5に係る空気調和機を説明するものであって、図10(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図10の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図11は冷媒状態についての作動状態の一例を示すp−h線図(モリエル線図)である。
なお、空気状態を示す「状態A〜状態G」は、図11における丸で囲った英文字「A〜G」にそれぞれ対応している。
図10の(a)および(b)において、空気調和機5000は、第1の圧縮機1aおよび第2の圧縮機1b(以下、まとめて又は一方を「圧縮機1」と称す場合がある)、第1の膨張弁2aおよび第2の膨張弁2b(以下、まとめて又は一方を「膨張弁2」と称す場合がある)、凝縮器3、第1の蒸発器4aおよび第2の蒸発器4b(以下、まとめて又は一方を「蒸発器4」と称す場合がある)で構成される冷媒回路500と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とを有している。
すなわち、空気調和機5000は、圧縮機1と蒸発器4及び膨張弁2が各々2つずつ設けられており、2段圧縮2段膨張サイクルとなっている。
このとき、第1の圧縮機1aと第2の圧縮機1bとは直列接続され、両者を接続する配管には、第1の蒸発器4aの出側に接続された配管が合流している。また、第1の膨張弁と第1の蒸発器4aとは直列接続され、両者を接続する配管は分岐して、第2の膨張弁2bの入側に接続されている。そして、第2の膨張弁2b(の出側)は、第2の蒸発器4bを経由して第2の圧縮機(の入側)に接続されている。
なお、空気調和機4000(実施の形態4)と同一の箇所については説明を省略する。
《暖房運転モードおよび暖房運転モードにおける動作説明》
図10の(a)および(b)において、空気調和機5000における冷房運転モード、暖房運転モードの各風路構成は、図3または図8に示す空気調和機2000または空気調和機4000と同様であるため、説明を省略する。
《システム動作による作用の説明》
図11において、空気調和機5000の冷媒回路500における冷媒状態は、低段の第2の圧縮機1bに吸入された冷媒蒸気(状態A)は、圧縮され吐出冷媒ガスとなる(状態B)。この吐出冷媒ガス(状態B)は第1の蒸発器4aより流入してきた冷媒と混合し冷却され、高段の第1の圧縮機1aに吸入される(状態C)。第1の圧縮機1aにより圧縮された高温高圧の吐出冷媒ガス(状態D)は凝縮器3に流入して、空気と熱交換し冷却・凝縮され、高圧の液冷媒となる(状態E)。
高圧の液冷媒(状態E)は第1の膨張弁2aを通過し、絞り膨張(等エンタルピ変化)により圧力が低下、気液2相冷媒(状態F)となる。この気液2相冷媒は、一部分流されて第1の蒸発器4aに流入し、空気と熱交換し液冷媒は加熱・蒸発される(状態C)。この分流された冷媒が前述の高段の圧縮機1aに吸入される混合冷媒となる。
もう一方の本流は第2の膨張弁2bで絞り膨張されて、低温低圧の液冷媒(状態G)となり、第2の蒸発器4bに流入する。ここで、低温低圧の液冷媒(状態G)は加熱・蒸発され、冷媒は過熱蒸気(状態A)となり、第2の圧縮機1bに吸入される。
すなわち、空気調和機5000の冷媒回路500は、2段圧縮2段膨張方式である。したがって、2段圧縮では、圧縮工程を2段に分けることで、各段の圧縮比は小さくなり、体積効率、圧縮効率の著しい低下を防ぐことができ、結果的に冷凍サイクルのCOPが向上する。
なお、一段圧縮(単段圧縮)では、凝縮器吸込空気の温度が高い等、高圧が高くなるような条件で、圧縮比が大きくなり、吐出温度が著しく上昇し、その吐出温度上昇の影響で、潤滑油の粘度が低下し潤滑作用がなくなり、油が劣化し、圧縮機は潤滑不良を起こして運転不能となる。また、体積効率や圧縮効率も著しく減少して、冷凍能力が極端に低下し、COPも著しく低下するという弊害があった。
実施の形態6.
《システム構成》
図12および図13は本発明の実施の形態6に係る空気調和機を説明するものであって、図12(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図12の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図13は冷媒状態についての作動状態の一例を示すp−h線図(モリエル線図)である。
なお、空気状態を示す「状態5〜状態11」は、図13における丸で囲った数字「5〜11」にそれぞれ対応している。
図12の(a)および(b)において、空気調和機6000は、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3、第1の蒸発器4aおよび第2の蒸発器4bで構成される冷媒回路200と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20と、顕熱熱交換器11とを有している。
すなわち、空気調和機6000は、デシカントロータ20の再生側領域出口に配置された放熱部11aと、凝縮器3の吸込側に配置された吸熱部11bと、放熱部11aと吸熱部11bとを連通する熱伝達部11cとからなる顕熱熱交換器11を有する点が空気調和機2000(実施の形態2)と相違するものの、その他の構成は空気調和機2000と同じであるから、一部の説明を省略する。
《暖房運転モードおよび暖房運転モードにおける動作説明》
図12の(a)および(b)において、空気調和機6000における冷房運転モード、暖房運転モードの各風路構成は、図3に示す空気調和機2000と同様であるため、説明を省略する。
《システム動作による作用の説明》
図13において、空気調和機6000の冷房時の排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された排出空気(状態5)が全熱交換器10において、外気OAから導入された導入空気(状態1)と全熱交換して、エンタルピが増加し、温度が上昇、絶対湿度が増加する(状態6)。エンタルピが増加し、加湿加熱された空気(状態6)は顕熱熱交換器11の放熱部11a(温熱を放出する)で、デシカントロータ20の再生側出口空気(状態9)と顕熱熱交換し(状態7)、凝縮器3に送られる。そして、そこで熱交換して加熱され、相対湿度は低下する(状態8)。
相対湿度が低下した排出空気(状態8)は、デシカントロータ20の再生領域に流入し、等エンタルピ過程で水分を脱着され、相対湿度が上昇する(状態9)。相対湿度が上昇した排出空気(状態9)は、顕熱熱交換器11の吸熱部11b(温熱を吸収する、冷熱を放出するに同じ)で凝縮器3の吸込空気(状態6)と顕熱熱交換し(状態10)、デシカントロータ20の再生領域下流に設置される蒸発器4に送られる。そして、そこで熱交換することにより温度が低下し、排気EAとして室外へ排出される(状態11)。
したがって、空気調和機6000においては、デシカントロータ20の再生側領域出口および凝縮器3の吸込側で顕熱熱交換をするように、それぞれ顕熱熱交換器11の放熱部11aおよび顕熱熱交換器11の吸熱部11bを配置し、熱回収をしている。
このため、凝縮器3と第2の蒸発器4bとの熱交換の負荷を軽減することができるから、冷媒回路200としての負荷を上げることなく、デシカントロータ20の再生能力を増大させることが可能となる。よって、圧縮機1の入力が低減され、効率向上につながる。例えば、空気調和機2000(実施の形態2)の場合と比較すると、最大15%程度効率が向上する。
《顕熱熱交換器の説明》
なお、顕熱熱交換器11の放熱部11aと吸熱部11bとを連通させる熱伝達部11cの例として、例えばヒートパイプがある。ヒートパイプは、管の内壁に毛細管構造を持たせた金属製のパイプであり、内部は真空で、少量の水もしくは代替フロンなどが封入されている。管の材質としては、通常、銅などの熱伝導の大きい物質が用いられる。ヒートパイプの一端を熱源に接触させて加熱すると、内部の液体が蒸発して気化し、この時、潜熱(気化熱)として熱が取り込まれる。そして低温部へ高速に(ほぼ音速で)移動し、そこで冷却されまた液体に戻り、熱を放出する(凝縮潜熱による熱放出)。液体は毛細管構造を通って元の場所へ戻る。ヒートパイプはこのサイクルを繰り返すことによって、極めて高い効率での熱伝導を可能とする装置である。
また、本発明は顕熱熱交換器11の放熱部11aおよび顕熱熱交換器11の吸熱部11bの構成等を限定するものではなく、前記のような役割と同様の作用効果(顕熱熱交換媒体による熱回収の作用等)を奏するものであれば、いずれの構成であってもよい。また、その配置についても、図12に示すような配置に限定するものではない。
実施の形態7.
《システム構成》
図14は本発明の実施の形態7に係る空気調和機を説明するものであって、図14(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図14の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図である。
図14の(a)および(b)において、空気調和機7000は、圧縮機1、膨張弁2、凝縮器3、第1の蒸発器4aおよび第2の蒸発器4bで構成される冷媒回路200と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とを有している。すなわち、空気調和機7000は空気調和機2000(実施の形態2)において排気放出経路Cを設けたものに相当するから、空気調和機2000と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
空気調和機7000は、空気調和機1000〜6000(実施の形態1〜6)とは異なり、外気導入経路Aと排気放出経路Bの他に、排気放出経路Cが設けられている。
排気放出経路Cは、冷房時には、室内空気RAを導入して、全熱交換器10にて外気導入経路Aより導入されてきた空気と全熱熱交換して排気するためのものであり、暖房時には、外気OAを導入して、全熱交換器10にて排気放出経路Bより導入されてきた空気と全熱熱交換して排気するためのものである。
次に、各運転モードにおける動作について説明する。
《冷房運転モード動作説明》
図14の(a)において、空気調和機7000の冷房運転モードにおける排気放出経路Bでは、室内空気RAより導入された排出空気が、凝縮器3に送り込まれ熱交換して加熱される。加熱された空気がデシカントロータ20における再生側領域に流入し、吸着材により水分が脱着・放湿される。その脱着空気が第2の蒸発器4bに送り込まれ、熱交換し冷却される。その冷却空気を室外に排気EAとして排出する。
このとき、排気放出経路Cでは、室内空気RAより導入された排出空気が、全熱交換器10において、外気導入経路Aにおいて外気OAから導入された導入空気と全熱熱交換し、室外に排気EAとして排出される。
《暖房運転モード動作説明》
図14の(b)において、空気調和機7000の暖房運転モードにおける外気導入経路Aでは、外気OAより導入された導入空気が、凝縮器3に送り込まれ熱交換して加熱される。加熱された導入空気がデシカントロータ20における再生側領域に流入し、吸着材により水分が脱着・放湿される。その脱着された導入空気が第2の蒸発器4bに送り込まれ、熱交換し冷却され、室内導入空気SAとして室内空間に供給される。
このとき、排気放出経路Cでは、外気OAより導入された排出空気が、全熱交換器10において、排気放出経路Bにおいて室内空気RAから導入された導入空気と全熱熱交換し、室外に排気EAとして排出される。
《システム動作による作用の説明》
空気調和機7000の冷媒回路200の作動状態における湿り空気線図上の動きは、空気調和機2000(実施の形態2)と同様な傾向となるため、説明及び図示は省略する。
なお、空気調和機2000と異なる点としては、凝縮器3に送り込む空気は全熱交換器10を介さず、冷房時は図14の(a)に示すように室内空気RAを送り込み、一方、暖房時は図14の(b)に示すように外気OAを送り込んでいることにある。
このように凝縮器3に送り込む空気は全熱交換器10を介さないようにすることで、冷房時・暖房時ともに比較的絶対湿度が低い空気とすることができる。
絶対湿度が低い空気を凝縮器3に送り込み、熱交換し加熱すると、デシカントロータ20の再生側領域に流入する空気の相対湿度は低い状態にすることができ、吸着側領域に流入する空気の相対湿度との相対湿度差ΔRHが大きくなる。
よって、図5に示すような特性の吸着材を使用する場合、吸着空気と脱着空気との相対湿度差ΔPHが大きくなると、デシカントロータ20における吸着材の吸脱着能力Δqが増大し、空気調和機2000の場合よりもさらに大きな除加湿能力を得ることが可能となる。
またこの時、凝縮器3に送り込む空気は比較的低温であり、冷凍サイクルの負荷は軽減され、圧縮機入力は低減されるため、効率向上につながる。
実施の形態8.
図17〜図19は本発明の実施の形態8に係る空気調和機を説明するものであって、図17の(a)は冷房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図17の(b)は暖房運転モードの風路構成を模式的に示す構成図、図18は冷房運転における制御動作を示すフロー図、図19は暖房運転における制御動作を示すフロー図である。なお、空気調和機3000(実施の形態3)と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
《システム構成》
図17の(a)および(b)において、空気調和機8000は、冷媒回路800と、全熱交換器10、水分の吸着と放出(再生)を繰り返すデシカントロータ20とを有している。なお、冷媒回路800は、圧縮機1、第1の膨張弁2a、第2の膨張弁2b、第3の膨張弁2c(以下、まとめてまたはそれぞれを「膨張弁2」と称す場合がある)、凝縮器3、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4c(以下、まとめてまたはそれぞれを「蒸発器4」と称す場合がある)で構成されている。
なお、凝縮器3には、熱交換器温度(冷媒温度)を検知する冷媒温度サーミスタ60と、吹出温度を検知する吹出温度サーミスタ61と、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段(以下「露点温度センサ」と称す)62と、が設置されている。
また、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4cの各熱交換器には、熱交換器温度(冷媒温度)を検知する熱交換器(冷媒)温度検知手段(以下「冷媒温度サーミスタ」と称す)40a、40b、40cと、吹出温度を検知する吹出空気温度検知手段(以下「吹出温度サーミスタ」と称す)41a、41b、41cと、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段(以下「露点温度センサ」と称す)42a、42b、42cと、が設置されている。
さらに、圧縮機1の吐出冷媒配管部には吐出冷媒の温度を検知する吐出冷媒温度検知手段(以下「冷媒温度サーミスタ」)50が設置されている。
図17の(a)において、空気調和機8000は、第1の膨張弁2a、第2の膨張弁2b、第3の膨張弁2c、第1の蒸発器4a、第2の蒸発器4bおよび第3の蒸発器4c、を具備している。すなわち、各3つずつ膨張弁2と蒸発器とが設けられており、第1の膨張弁2aは第1の蒸発器4aと、第2の膨張弁2bは第2の蒸発器4bと、第3の膨張弁2cは第3の蒸発器4cと、各々直列に接続されている。
また、第1の蒸発器4aはデシカントロータ20の吸着側領域の上流に、第2の蒸発器4bは吸着側領域の下流に、第3の蒸発器4cは再生側領域の下流に、それぞれ配置されている。
なお、空気調和機8000は図17に示すとおり、第1の蒸発器4aと第2の蒸発器4bと第3の蒸発器4cがすべて並列接続されているが、3つの蒸発器のうち少なくとも1つが並列接続となっていてもよい。また、3つの蒸発器の配置位置は限定するものではなく、何れの蒸発器を吸着側領域上流、吸着側領域下流、脱着側領域下流の3箇所のうち、何れの位置に配置してもよい。
《システム動作による作用の説明》
空気調和機8000の冷媒回路800における冷媒状態は、圧縮機1に吸入された冷媒蒸気は、圧縮され高温高圧の冷媒ガスとなる。高温高圧の冷媒ガスは凝縮器3に流入して、空気と熱交換し冷却・凝縮され、高圧の液冷媒となる。ここで、高圧の液冷媒は配管で3方向に分岐されて、そのうち一方は第1の膨張弁2aを通過し、絞り膨張(等エンタルピ変化)により圧力が低下、気液2相冷媒となる。この気液2相冷媒は、第1の蒸発器4aに入り、空気と熱交換し、液冷媒は加熱・蒸発される。
もう一方でも同様に、第2の膨張弁2bを通過し、絞り膨張(等エンタルピ変化)により圧力が低下、気液2相冷媒となる。この気液2相冷媒は、第2の蒸発器4bに入り、空気と熱交換し、液冷媒は加熱・蒸発される。
他方でも同じく、第3の膨張弁2cを通過し、絞り膨張(等エンタルピ変化)により圧力が低下、気液2相冷媒となる。この気液2相冷媒は、第3の蒸発器4cに入り、空気と熱交換し、液冷媒は加熱・蒸発される。
これらは、各蒸発器4を通過した後の下流側において合流し、合流した冷媒は過熱蒸気の状態で、圧縮機1に吸入される。
空気調和機8000における制御動作について説明する。始めに、冷房運転について図18に基づいて説明する。まず、空気調和機使用者が室内空調温湿度(蒸発器2吹出空気温湿度目標値に相当)を設定する(ST101)。
それに基づき、空気調和機で圧縮機1の運転容量、第1の膨張弁2a、第2の膨張弁2b、第3の膨張弁2cの初期値が設定され(ST102)、運転開始する(ST103)。
運転開始後、空気調和機使用者が設定した室内空調温湿度から凝縮器3の吹出空気温度の目標値、例えば60℃が設定される(ST104)。
圧縮機運転容量の制御については、吹出空気サーミスタ60で検知される凝縮器3の吹出温度が予め設定された目標値、例えば60℃となるように制御される(ST105)。
圧縮機1の運転容量が大きいと冷媒の凝縮温度が高くなるため、凝縮器3の吹出空気温度が高くなる。一方で、圧縮機1の運転容量が小さいと冷媒の凝縮温度が低くなり、凝縮器3の吹出空気温度は低くなる。そこで、凝縮器3の吹出空気温度と目標値とを比較し、目標値よりも吹出空気温度が低ければ、圧縮機1の運転容量を増加させ、目標値よりも高ければ、圧縮機1の運転容量は減少させる(ST106)。
なお、制御値を前記説明の凝縮器3の吹出空気温度に代えて、露点温度センサ62が検知する凝縮器3の冷媒凝縮温度としても良い。
第1の膨張弁2aの開度制御については、吹出温度サーミスタ41aで検知される第1の蒸発器4aの吹出空気温度が、露点温度センサ42aが検知した露点温度よりも、例えば1〜2℃程度高くなるように制御される(ST107)。
第1の膨張弁2aは膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第1の蒸発器4aの吹出空気温度が高くなる。一方で、第1の膨張弁2aの開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第1の蒸発器4aの吹出空気温度が低くなる。そこで、第1の蒸発器4aの吹出空気温度と露点温度センサ42aが検知する露点温度とを比較し、露点温度よりも吹出空気温度が低ければ、第1の膨張弁2aの開度を大きくし、露点温度+2℃よりも吹出空気温度が高ければ、第1の膨張弁2aの開度を小さくする(ST108)。
なお、制御値を前記説明の第1の蒸発器4aの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40aが検知する第1の蒸発器4aの冷媒蒸発温度としても良い。
第2の膨張弁2bの開度制御については、吹出温度サーミスタ41bで検知される第2の蒸発器4bの吹出空気温度が予め設定された室内空調温度の目標値、例えば28℃となるように制御される(ST109)。
第2の膨張弁2bは膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第2の蒸発器4bの吹出空気温度が高くなる。一方で、膨張弁開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第2の蒸発器4bの吹出空気温度が低くなる。そこで、第2の蒸発器4bの吹出空気温度と室内空調温度の目標値とを比較し、目標値よりも吹出空気温度が低ければ、第2の膨張弁2bの開度を大きくし、目標値よりも吹出空気温度が高ければ、第2の膨張弁2bの開度を小さくする(ST110)。
なお、制御値を前記説明の第2の蒸発器4bの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40bが検知する第2の蒸発器4bの冷媒蒸発温度としても良い。
第3の膨張弁2cの開度制御については、吹出温度サーミスタ41cで検知される第3の蒸発器4cの吹出空気温度がその露点温度よりも、例えば1〜2℃程度高くなるように制御される(ST111)。
第3の膨張弁2cは膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第3の蒸発器4cの吹出空気温度が高くなる。一方で、膨張弁開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第3の蒸発器4cの吹出空気温度が低くなる。そこで、第3の蒸発器4cの吹出空気温度と露点温度センサ42cが検知する露点温度とを比較し、露点温度よりも吹出空気温度が低ければ、第3の膨張弁2cの開度を大きくし、露点温度+2℃よりも吹出空気温度が高ければ、第3の膨張弁2cの開度を小さくする(ST112)。
その後、ST104〜ST112のサイクルを繰り返す(図18中の記号Aから記号Aへ)。
なお、制御値を前記説明の第3の蒸発器4cの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40cが検知する第3の蒸発器4cの冷媒蒸発温度としても良い。
次に暖房運転について図19に基づいて説明する。まず、空気調和機8000の使用者が室内空調温湿度(蒸発器3の吹出空気温湿度目標値に相当)を設定する(ST201)。
それに基づき、空気調和機で圧縮機1の運転容量、第1の膨張弁2a、第2の膨張弁2b、第3の膨張弁2cの初期値が設定され(ST202)、運転開始する(ST203)。
運転開始後、空気調和機使用者が設定した室内空調温湿度から凝縮器3の吹出空気温度の目標値、例えば45℃が設定される(ST204)。
圧縮機1の運転容量の制御については、吹出空気サーミスタ60で検知される凝縮器3の吹出温度が予め設定された目標値、例えば45℃となるように制御される(ST205)。
圧縮機1の運転容量が大きいと冷媒の凝縮温度が高くなるため、凝縮器3の吹出空気温度が高くなる。一方で、圧縮機1の運転容量が小さいと冷媒の凝縮温度が低くなり、凝縮器1の吹出空気温度は低くなる。そこで、凝縮器3の吹出空気温度と目標値とを比較し、目標値よりも吹出空気温度が低ければ、圧縮機1の運転容量を増加させ、目標値よりも高ければ、圧縮機運転容量を減少させる(ST206)。
なお、制御値を前記説明の凝縮器3の吹出空気温度に代えて、露点温度センサ62が検知した凝縮器3の冷媒凝縮温度としても良い。
第1の膨張弁2aの開度制御については、吹出温度サーミスタ41aで検知される第1の蒸発器4aの吹出空気温度がその露点温度よりも、例えば1〜2℃程度高くなるように制御される(ST207)。
第1の膨張弁2aの膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第1の蒸発器4aの吹出空気温度が高くなる。一方で、膨張弁開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第1の蒸発器4aの吹出空気温度が低くなる。そこで、第1の蒸発器4aの吹出空気温度と露点温度センサ42aが検知した露点温度とを比較し、露点温度よりも吹出空気温度が低ければ、第1の膨張弁2aの開度を大きくし、露点温度+2℃よりも吹出空気温度が高ければ、第1の膨張弁2aの開度を小さくする(ST208)。
なお、制御値を前記説明の第1の蒸発器4aの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40aが検知する第1の蒸発器4aの冷媒蒸発温度としても良い。
第2の膨張弁2bの開度制御については、吹出温度サーミスタ41bで検知される第2の蒸発器4bの吹出空気温度がその露点温度よりも、例えば1〜2℃程度高くなるように制御される(ST209)。
第2の膨張弁2bの膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第2の蒸発器4bの吹出空気温度が高くなる。一方で、膨張弁開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第2の蒸発器4bの吹出空気温度が低くなる。そこで、第2の蒸発器4bの吹出空気温度と露点温度センサ42bが検知した露点温度とを比較し、露点温度よりも吹出空気温度が低ければ、第2の膨張弁2bの開度を大きくし、露点温度+2℃よりも吹出空気温度が高ければ、第2の膨張弁2bの開度を小さくする(ST210)。
なお、制御値を前記説明の第2の蒸発器4bの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40bが検知する第2の蒸発器4bの冷媒蒸発温度としても良い。
第3の膨張弁2cの開度制御については、吹出温度サーミスタ41cで検知される第3の蒸発器4cの吹出空気温度が予め設定された室内空調温度の目標値、例えば24℃となるように制御される(ST211)。
第3の膨張弁2cの膨張弁開度が大きいと冷媒の蒸発温度が高くなるため、第3の蒸発器4cの吹出空気温度が高くなる。一方で、膨張弁開度が小さいと冷媒の蒸発温度が低くなるため、第3の蒸発器吹出空気温度が低くなる。そこで、第3の蒸発器4cの吹出空気温度と室内空調温度の目標値とを比較し、目標値よりも吹出空気温度が低ければ、第3の膨張弁2cの開度を大きくし、目標値よりも吹出空気温度が高ければ、第3の膨張弁2cの開度を小さくする(ST212)。
その後、ST204〜ST212のサイクルを繰り返す(図19中の記号Bから記号Bへ)。
なお、制御値を前記説明の第3の蒸発器4cの吹出空気温度に代えて、冷媒温度サーミスタ40cが検知する第3の蒸発器4cの冷媒蒸発温度としても良い。
すなわち、冷媒回路800は冷媒回路上に並列配置された3つの蒸発器4に対応して、各々の上流に膨張弁2を設けることにより、各々の蒸発器4に流入する冷媒循環量を制御することが可能となり、各々の蒸発器4における処理熱量を制御することができる。
また、この場合は各々の蒸発器4に流入する冷媒の比容積が異なるため、各々の蒸発器4において別の蒸発温度帯となり、各蒸発器の吹出温度を別々に制御することできる。
また、このように3つの蒸発器の冷媒を別々に制御することにより、すべての蒸発器4において結露させないようにして、ドレン処理を不要とすることが可能となる。
実施の形態1〜8.
《水分吸着手段の説明》
以上説明したように、空気調和機1000〜8000(実施の形態1〜8)における水分吸着手段は限定するものではない。
図15および図16は本発明の実施の形態1〜8に係る空気調和機に設置される水分吸着手段の一例を説明するものであって、図15は模式的に示す斜視図、図16は構成する吸着材の吸着特性の概念を示す水蒸気吸着特性図(横軸は相対湿度[%]、縦軸は水蒸気吸着量[Wt%])である。
図15において、水分吸着手段30は、デシカントロータ20に替えて空気調和機1〜7に設置されるものであって、第1の吸着材21aが担持された第1のデシカントロータ20aと、第2の吸着材21bが担持された第2のデシカントロータ20bが直列に配置されている。
また、図16において、第1の吸着材21aの相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、低湿度である第1の相対湿度22aと、第1の相対湿度22aよりも高湿度である第2の相対湿度22bとに挟まれた範囲(22a〜22b)において、第1の相対湿度よりも低湿度の範囲(〜22a)における前記変化率や、第2の相対湿度よりも高湿度の範囲(22b〜)における前記変化率よりも、大きい吸着特性を有する。すなわち、第1の吸着材21aは、高湿度域で吸着量が急増している。
一方、第2の吸着材21bの相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、第1の相対湿度22aよりも低湿度である第3の相対湿度22c以下の範囲(〜22c)における前記変化率が、第3の相対湿度22c以上の範囲(22c〜)における前記変化率よりも大きい吸着特性を有する。すなわち、第2の吸着材21bは、比較的低湿度域で吸着量が多い。
したがって、吸着風路において、吸着空気が、高湿度域で吸着量が多い第1の吸着材21aが担持された第1のデシカントロータ20aを通過した後、比較的低湿度域で吸着量が多い第2の吸着材21bが担持された第2のデシカントロータ20bを通過することで、高湿度域で吸着量が多い第1の吸着材21aにその水分が吸着されて湿度が減少した後、その水分が奪われた空気が、さらに低湿度域で比較的吸着量が多い第2の吸着材21bにも吸着される。つまり、水分吸着手段30では2重の吸着効果が得られるため、1種類の吸着材の場合よりも吸着量が増加する。
例えば、第1の相対湿度22aが30%、第2の相対湿度22bが60%なら、吸着風路において、吸着空気が相対湿度100%で吸気すると、第1のデシカントロータ20aを通過して60%程度となり、そこからさらに第2のデシカントロータ20bによって、除加湿が可能ということになる。
また、水分吸着手段30に設ける固体吸着材は、1.5〜2.5ナノメートルの孔径の細孔が多数設けられたケイ素材料で構成されており、この孔径を拡大・減少することにより、図16における第1の相対湿度22aの値と、第2の相対湿度22bの値とを変化させることができる。したがって、孔径を大きくし、第1の相対湿度22aの値および第2の相対湿度22bの値とを高湿度側に設定しておけば、再生空気の温度が低下しても、十分な吸着材の再生が得られ、吸着量を維持することが可能となる。
なお、第1の吸着材21aと第2の吸着材21bの特性や、第1の相対湿度22a、第2の相対湿度22b、第3の相対湿度22cの例を出して説明したが、本発明はこれに限定するものではない。第1のデシカントロータ20aと第2のデシカントロータ20bにおいて、それぞれに異なる2種類の吸着材を使用すれば、同様の効果が期待できる。
以上のように、水分吸着手段30は、それぞれ異なる2種類の吸着材が担持された第1のデシカントロータ20aと第2のデシカントロータ20bとを直列に配置することにより、広範囲の空気湿度に対して吸着量を確保することが可能となり、除加湿量を増加させることができる。
《発明の整理》
以上、実施の形態1〜8において説明した本発明は、以下のように整理することができる。
(1)絶対湿度差の小さくなった全熱交換器処理後空気を冷媒回路で熱交換させることにより、デシカントの再生側入口へは凝縮器で加熱した高温低湿度空気を送り、吸着側へは蒸発器で冷却した低温高湿空気を送り、吸着側と再生側の相対湿度差を大きくすることができる。そのため、吸着材の吸脱着特性より、吸着側と再生側の相対湿度差が大きいほど吸脱着能力は大きくなるため、吸着材の吸脱着性能を増大させることができる。
また、全熱交換器処理後空気は温度差が小さくなるため、これを凝縮器・蒸発器両方に送り込むことで、ヒートポンプの負荷は軽減され、圧縮機入力が低減されるため、効率を向上させることができる。
(2)デシカント再生側下流と吸着側下流に蒸発器を配置し、再生排熱及び吸着熱を合わせて利用することで、さらにヒートポンプの負荷を軽減し、圧縮機入力を低減させ、効率を向上させることができる。また、デシカント吸着側出口に蒸発器を配置することにより、冷房時の室内供給空気の温度上昇を抑え、空調目標温度に近づけることが可能となる。
(3)冷媒回路においてLEVを2個設けることにより、蒸発器に流れる冷媒量を制御し、冷媒の蒸発温度帯を分離して制御可能となり、冷房除湿運転時は蒸発器の結露防止、暖房加湿運転時は結露防止に加え、着霜防止の効果が得られる。
(4)圧縮機を2つ配置する2段圧縮方式を適用することで、圧縮機入力を単段に比べて低減することができ、効率を向上させることが可能となる。
(5)顕熱熱交換媒体を設け、熱回収を行うことでヒートポンプの負荷を軽減し、圧縮機入力が低減されるため、効率を向上させることが可能となる。
(6)冷房除湿時は室内空気、暖房加湿時は外気と、凝縮器に比較的低湿度となる空気を導入することにより、再生空気の相対湿度が低くなるため、蒸発器を通る吸着側と再生側の相対湿度差が大きくなる。吸着材の吸脱着特性より、吸着側と再生側の相対湿度差が大きいほど吸脱着能力は大きくなるため、デシカントの除加湿性能を増大させることができる。
本発明によれば、デシカント再生側における再生排熱を利用して冷媒蒸発を行うためヒートポンプの効率を向上させることができるから各種空気調和機はもとより、冷凍サイクルを装備した各種乾燥装置あるいは各種保存装置として広く利用することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図1に示す空気調和機における動作状態を示す湿り空気線図。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図3に示す空気調和機における動作状態を示す湿り空気線図。 図3に示す空気調和機における吸着材の吸着特性の一例を示す吸着特性図。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図6に示す空気調和機における動作状態を示す湿り空気線図。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図8に示す空気調和機における冷媒回路動作状態を示したp−h線図。 本発明の実施の形態5に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図10に示す空気調和機における冷媒回路動作状態を示したp−h線図。 本発明の実施の形態6に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図12に示す空気調和機における動作状態を示す湿り空気線図。 本発明の実施の形態7に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 本発明の実施の形態1〜7に係る空気調和機に設置される水分吸着手段の一例を説明する斜視図。 図15に示す水分吸着手段に担持される吸着材の等温吸着線の概念図。 本発明の実施の形態8に係る空気調和機を説明する風路構成を示す構成図。 図17に示す空気調和機の冷房運転における制御動作を示すフロー図。 図17に示す空気調和機の暖房運転における制御動作を示すフロー図。
符号の説明
1:圧縮機、1a:第1の圧縮機、1b:第2の圧縮機、2:膨張弁、2a:第1の膨張弁、2b:第2の膨張弁、3:凝縮器、4:蒸発器、4a:第1の蒸発器、4b:第2の蒸発器、4c:第3の蒸発器、10:全熱交換器、11:顕熱熱交換器、11a:放熱部、11b:吸熱部、11c:熱伝達部、20:デシカントロータ、20a:第1のデシカントロータ、20b:第2のデシカントロータ、21a:第1の吸着材、21b:第2の吸着材、22a:第1の相対湿度、22b:第2の相対湿度、22c:第3の相対湿度、30:水分吸着手段、40a:冷媒温度サーミスタ、40b:冷媒温度サーミスタ、40c:冷媒温度サーミスタ、41a:吹出温度サーミスタ、41b:吹出温度サーミスタ、41c:吹出温度サーミスタ、42a:露点温度センサ、42b:露点温度センサ、42c:露点温度センサ、60:冷媒温度サーミスタ、61:吹出温度サーミスタ、62:露点温度センサ、100:冷媒回路(実施の形態1)、200:冷媒回路(実施の形態2)、300:冷媒回路(実施の形態3)、400:冷媒回路(実施の形態4)、500:冷媒回路(実施の形態5)、800:冷媒回路(実施の形態8)、1000:空気調和機(実施の形態1)、2000:空気調和機(実施の形態2)、3000:空気調和機(実施の形態3)、4000:空気調和機(実施の形態4)、5000:空気調和機(実施の形態5)、6000:空気調和機(実施の形態6)、7000:空気調和機(実施の形態7)、8000:空気調和機(実施の形態8)、A:外気導入経路、B:排気放出経路、C:排気放出経路、OA:外気、RA:室内空気、SA:室内導入空気。

Claims (30)

  1. 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
    前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
    前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器、絞り装置及び蒸発器から構成された冷媒回路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
    を備え、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする空気調和機。
  2. 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
    前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
    前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器、絞り装置、第1の蒸発器及び第2の蒸発器から構成された冷媒回路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
    を備え、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器および前記水分吸着手段が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器および前記水分吸着手段が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする空気調和機。
  3. 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
    前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
    前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器、絞り装置、第1の蒸発器、第2の蒸発器および第3の蒸発器から構成された冷媒回路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
    を備え、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする空気調和機。
  4. 前記冷媒回路の前記第1の蒸発器と前記第2の蒸発器との間に、第2の膨張弁が設置されることを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  5. 前記冷媒回路の前記第1の蒸発器と前記第2の蒸発器との間、または前記第2の蒸発器と前記第3の蒸発器との間に、第2の膨張弁が設置されることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  6. 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
    前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
    前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
    冷媒を圧縮する第1の圧縮機、凝縮器、第1の絞り装置および第2の絞り装置、第2の蒸発器、第2の圧縮器および前記第1圧縮機が順次接続されると共に、入側が前記第1の絞り装置の下流側で分岐する配管に接続され、出側が前記第2の圧縮機と前記第1の圧縮機との間に合流する配管に接続された第1蒸発器を具備する冷媒回路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
    を備え、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器および前記水分吸着手段が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器および前記水分吸着手段が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする空気調和機。
  7. 前記冷媒回路の前記第2の絞り装置と前記第2の蒸発器との間に、第3の蒸発器が設置され、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする請求項6記載の空気調和機。
  8. 前記凝縮器の流入する直前の空気と、前記蒸発器に流入する直前の空気との間で、顕熱を交換する顕熱熱交換器が配置されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  9. 前記凝縮器の流入する直前の空気と、前記第2の蒸発器に流入する直前の空気との間で、顕熱を交換する顕熱熱交換器が配置されることを特徴とする請求項2、4、6または7の何れかに記載の空気調和機。
  10. 前記凝縮器の流入する直前の空気と、前記第3の蒸発器に流入する直前の空気との間で、顕熱を交換する顕熱熱交換器が配置されることを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  11. 前記水分吸着手段の全部または一部に設けられる吸着材の相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、第1の相対湿度と該第1の相対湿度よりも高湿度である第2の相対湿度との間の範囲において、前記第1の相対湿度よりも低湿度の範囲および前記第2の相対湿度よりも高湿度の範囲よりも、大きいことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の空気調和機。
  12. 前記第1の相対湿度が略30%で、前記第2の相対湿度が略60%であることを特徴とする請求項11記載の空気調和機。
  13. 前記水分吸着手段の全部または一部に設けられる吸着材の相対湿度に対する水分の平衡吸着量の変化率が、前記第1の相対湿度よりも低湿度である第3の相対湿度よりも高湿度の範囲において、前記第3の相対湿度よりも低湿度の範囲よりも大きいことを特徴とする請求項11または12記載の空気調和機。
  14. 前記水分吸着手段に固体吸着材が設けられ、
    該固体吸着材が、1.5〜2.5ナノメートルの穴径の細孔が多数設けられたケイ素材料で構成されることを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の空気調和機。
  15. 前記水分吸着手段は、直接に配置された、第1の吸着材が担持された第1の水分吸着手段と、第1の吸着材とは異なる種類の第2の吸着材が担持された第2の水分吸着手段とから構成されることを特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の空気調和機。
  16. 請求項1乃至15の何れかに記載の空気調和機において、
    前記蒸発器における冷媒蒸発温度が、前記蒸発器の吸込空気温度の露点以下にならないように冷媒循環量を制御することを特徴とする空調機運転方法。
  17. 請求項1乃至15の何れかに記載の空気調和機において、
    前記第1の空間を室外とし、前記第2の空間を空調室として、該空調室を冷房することを特徴とする空調機運転方法。
  18. 請求項1乃至15の何れかに記載の空気調和機において、前記第1の空間を空調室とし、前記第2の空間を室外として、前記空調室を暖房することを特徴とする空調機運転方法。
  19. 請求項1乃至15の何れかに記載の空気調和機を外気処理空気調和機とし、顕熱処理用の空気調和機を併設したことを特徴とする空調システム。
  20. 第1の空間から第2の空間に向かう空気の流れを形成する第1の空気流路と、
    前記第2の空間から前記第1の空間に向かう空気の流れを形成する第2の空気流路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とを入れ替える空気流路切替手段と、
    前記第1の空気流路を流れる空気と前記第2の空気流路を流れる空気との間で全熱交換を行う全熱交換器と、
    冷媒を圧縮する圧縮機、凝縮器、第1の絞り装置、該第1の絞り装置の出側に接続された第1の蒸発器、第2の絞り装置、該第2の絞り装置の出側に接続された第2の蒸発器、第3の絞り装置および該第3の絞り装置の出側に接続された第3の蒸発器から構成され、前記第1の絞り装置の入側、前記第2の絞り装置の入側および前記第3の絞り装置の入側がそれぞれ前記凝縮器の出側に接続されると共に、前記第1の蒸発器の出側、前記第2の蒸発器の出側および前記第3の蒸発器の出側がそれぞれ前記圧縮機の入側に接続された冷媒回路と、
    前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とに跨がって配置され、前記第1の空気流路に位置する領域において吸着除湿し、該領域が前記第2の空気流路に移動されて加熱再生され、かつ、前記第2の空気流路に位置する領域において加熱再生され、該領域が前記第1の空気流路に移動されて吸着除湿する水分吸着手段と、
    を備え、
    前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置され、かつ、前記空気流路切替手段によって前記第1の空気流路と前記第2の空気流路とが入れ替わった際、前記第1の空気流路に、前記全熱交換器、前記凝縮器、前記水分吸着手段および前記第3の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されると共に、前記第2の空気流路に、前記全熱交換器、前記第1の蒸発器、前記水分吸着手段および前記第2の蒸発器が、風上側から風下側に向かって順次配置されることを特徴とする空気調和機。
  21. 前記凝縮器が吹出空気温度検知手段を備え、
    前記吹出空気温度検知手段の検知温度が高い場合は前記圧縮機の運転容量を小さくし、低い場合は前記圧縮機の運転容量を大きくするように制御することを特徴とする請求項20記載の空気調和機。
  22. 前記第1の絞り装置が開度調整弁によって構成され、
    前記第1の蒸発器が、吹出空気の温度を検知する吹出空気温度検知手段と、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段と、を備え、
    前記吹出空気温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記吹出空気温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することにより、冷凍サイクルにおける冷媒蒸発温度が前記第1の蒸発器の吹出空気の露点温度よりも高く設定されることを特徴とする請求項20または21記載の空気調和機。
  23. 前記第1の絞り装置が開度調整弁によって構成され、
    前記第1の蒸発器が、これを通過した冷媒の温度を検知する熱交換器温度検知手段と、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段と、を備え、
    前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することにより、冷凍サイクルにおける冷媒蒸発温度が前記第1の蒸発器の吹出空気の露点温度よりも高く設定されることを特徴とする請求項20または21記載の空気調和機。
  24. 前記第2の絞り装置が開度調整弁によって構成され、
    前記第2の蒸発器が、吹出空気の温度を検知する吹出空気温度検知手段を備え、
    前記第2の蒸発器が前記第1の空気流路に位置し、前記第2の蒸発器からの吹出空気が前記第2の空間に供給される際に、前記吹出空気温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記吹出空気温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することを特徴とする請求項20乃至23の何れかに記載の空気調和機。
  25. 前記第2の絞り装置が開度調整弁によって構成され、
    前記第2の蒸発器が、これを通過した冷媒の温度を検知する熱交換器温度検知手段を備え、
    前記第2の蒸発器が前記第1の空気流路に位置し、前記第2の蒸発器吹出空気が前記第2の空間に供給される際に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することを特徴とする請求項20乃至23の何れかに記載の空気調和機。
  26. 前記圧縮機が、吐出冷媒の温度を検知する吐出冷媒温度検知手段を備え、
    前記第2の蒸発器が前記第2の空気流路に位置し、前記第2の蒸発器吹出空気が前記第1の空間に供給される際に、前記吐出冷媒温度検知手段の検知温度が目標温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記吐出冷媒温度検知手段の検知温度が目標温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することを特徴とする請求項24または25記載の空気調和機。
  27. 前記第2の蒸発器が、これを通過した冷媒の温度を検知する熱交換器温度検知手段と、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段と、を備え、
    前記第2の蒸発器が前記第2の空気流路に位置し、前記第2の蒸発器吹出空気が前記第1の空間に供給される際に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することにより、冷凍サイクルにおける冷媒蒸発温度が前記第2の蒸発器の吹出空気の露点温度よりも高く設定されることを特徴とする請求項24または25記載の空気調和機。
  28. 前記第3の絞り装置が開度調整弁によって構成され、
    前記第3の蒸発器が、吹出空気の温度を検知する吹出空気温度検知手段を備え、
    前記第3の蒸発器が前記第1の空気流路に位置し、前記第3の蒸発器吹出空気が前記第2の空間に供給される際に、前記吹出空気温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記吹出空気温度検知手段の検知温度が給気目標温度よりも低い場合、開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することを特徴とする請求項20乃至27の何れかに記載の空気調和機。
  29. 前記圧縮機が、吐出冷媒の温度を検知する吐出冷媒温度検知手段を備え、
    前記第3の蒸発器が前記第2の空気流路に位置し、前記第3の蒸発器吹出空気が前記第1の空間に供給される際に、前記吐出冷媒温度検知手段の検知温度が目標温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記吐出冷媒温度検知手段の検知温度が目標温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することを特徴とする請求項28記載の空気調和機。
  30. 前記第3の蒸発器が、これを通過した冷媒の温度を検知する熱交換器温度検知手段と、吹出空気の露点温度を検知する露点温度検知手段と、を備え、
    前記第3の蒸発器が前記第2の空気流路に位置し、前記第3の蒸発器吹出空気が前記第1の空間に供給される際に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも低い場合、前記開度調整弁の開度を閉方向に、前記熱交換器温度検知手段の検知温度が前記露点温度検知手段の検知温度よりも高い場合、前記開度調整弁の開度を開方向に、それぞれ制御することにより、冷凍サイクルにおける冷媒蒸発温度が前記第3の蒸発器の吹出空気の露点温度よりも高く設定されることを特徴とする請求項28記載の空気調和機。
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