JP2000170220A - 利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設 - Google Patents

利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設

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JP2000170220A
JP2000170220A JP10346907A JP34690798A JP2000170220A JP 2000170220 A JP2000170220 A JP 2000170220A JP 10346907 A JP10346907 A JP 10346907A JP 34690798 A JP34690798 A JP 34690798A JP 2000170220 A JP2000170220 A JP 2000170220A
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Takeshi Tanaka
毅 田中
Hiroshi Ishimaru
寛 石丸
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OZAWA CONCRETE INDUSTRIES CO Ltd
Ozawa Concrete Industry Co Ltd
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OZAWA CONCRETE INDUSTRIES CO Ltd
Ozawa Concrete Industry Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 住宅等の屋根などから集まった雨水等を貯留
して利用することができると共に、貯留容量を超える水
は地下に浸透させることができる地下貯留浸透施設を提
供する。 【解決手段】 外側が鉄筋コンクリート層3で構成され
ると共に内側が樹脂製容器2又は遮水シート24で構成
される貯留槽1の開口縁に、該貯留槽1の開口縁と略等
しい径を有する透水コンクリート筒体4を配設し、さら
にその上面に、脱着可能なマンホール蓋17を取り付け
る蓋受部を備えるコンクリート枠体15を配設し、前記
貯留槽1及び透水コンクリート筒体4の外周には透水性
の充填材層19を設けてなり、雨水等を貯留し、有効に
利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の屋根など
から集まった雨水等を貯留して利用することができると
共に、貯留容量を超える水は地下に浸透させることがで
きる利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、雨水や融雪水の地下浸透施設
としては、コンクリート製或いはプラスチック製の浸透
桝や浸透トレンチ、浸透側溝、浸透井戸等を、地中に埋
設すると共に、その周辺に砕石を充填し、集水した雨水
等をその底部や側面などから地中へ浸透させる構造のも
のが知られている。これらの地下浸透施設は、内部に雨
水等を集水して貯留し、次第に地中へ雨水を浸透させる
ので、表層土の冠水、流失、脆弱化が防止される。地中
に浸透した水は地下水となり、そのまま地下の保湿性の
高い層に停滞して保存されたり、地表の凹地や谷壁に湧
き出して河川水となるため、結果的に環境保全に貢献す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の地下浸透施設は、一時的に雨水等を貯留するに過ぎ
ず、時間の経過とともに次第に地中へ浸透、流出させる
ものであるから、雨水等を有効利用できるものではなか
った。即ち、降雨量の減少や環境変化等により特に夏季
等には貯水ダムの貯水量が十分でなくなり、毎年のよう
に生活用水の節水が呼びかけられたり、断水等の強制的
な給水制限が行われるという状況があるが、このような
状況に対して長期的には地下水の涵養という点で貢献す
るが、即時的に雨水等を有効利用できるものではなかっ
た。
【0004】尚、即時的に雨水等を利用とする試みもあ
るが、既設の住宅への適用を目的とした天水貯留施設で
あり、実際には水を貯留するタンクに過ぎないので、タ
ンク容量を超える雨水等に対しては何等流出抑制機能を
備えるものではなかった。しかも、このように施設の地
上への設置は、広範な土地を占有するので、広い土地を
有する住宅にしか適用できないという問題があった。さ
らに、地表面から掘削した穴に、バケツやタンクを設置
して火災等の消火用水として用いることも一部では行わ
れているが、前記と同様に雨水等に対する流出抑制機能
を何等備えていないので、防災上設置する意義はあって
も実用性が低いものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、外側が鉄筋コンクリート層で構成される
と共に内側が樹脂製容器又は遮水シートからなる遮水層
で構成される貯留槽の開口縁に、該貯留槽の開口縁と略
等しい径を有する透水コンクリート筒体を配設し、さら
にその上面に、脱着可能なマンホール蓋を取り付ける蓋
受部を備えるコンクリート枠体を配設し、前記貯留槽及
び透水コンクリート筒体の外周には透水性の充填材層を
設けてなる利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設に関す
るものである。より望ましくは、上方が開放する樹脂製
の容器の外側に鉄筋コンクリート層を形成した貯留槽、
或いは上方が開放する容器状の鉄筋コンクリートの内面
に遮水シートからなる遮水層を形成した貯留槽、の開口
縁に、該貯留槽の開口縁と略等しい径を有する透水コン
クリート筒体を配設し、さらにその上面に、脱着可能な
マンホール蓋を取り付ける蓋受部を備えるコンクリート
床版等のコンクリート枠体を配設し、前記貯留槽及び透
水コンクリート筒体の外周には透水性の充填材層を設
け、先端にフィルターを取り付けた流入管並びに流出管
の各端縁を前記透水コンクリート筒体から内部に臨ませ
てなり、雨水等を流入管から導入して貯留槽に貯留し、
貯留槽の容量を超える流入水については透水コンクリー
ト筒体から充填材層に流出するか、周囲地盤に浸透拡散
するか、流出管から外部に排出させ、貯留した水につい
ては貯留槽の内部に配設した取水装置で汲み上げて利水
・用水を兼ねたものとする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における貯留槽は、前述の
ように上方が開放する樹脂製の容器と、その外周面に被
覆させた鉄筋コンクリート層からなる場合と、上方が開
放する容器状に形成した鉄筋コンクリートの内面に遮水
シートからなる遮水槽を形成した場合との二種類があ
る。前者における樹脂製の容器としては200〜200
0リットル程度の通称ポリタンク、ポリバケツと呼ばれ
る汎用のプラスチック製容器を用いることができる。こ
の容器は軽量で、水を貯留する機能に優れているが、強
度的には不十分であるため、その外周面の鉄筋コンクリ
ートによって強度を増強した。後者における容器状の鉄
筋コンクリートの内面に遮水層としては、袋状に加工し
たゴムシート又はポリ塩化ビニルシート等の遮水シート
を用いる。
【0007】本発明における透水コンクリート筒体は、
前記貯留槽の開口縁に配設されるもので、骨材を少量の
結合材で連結し、連続する微細空隙を形成させてなる透
水性コンクリートのリング状成形体であり、この成形体
の径は、前記貯留槽の開口縁と略等しい寸法に成形す
る。
【0008】本発明におけるコンクリート枠体として
は、一般的にはコンクリート床版が用いられ、前記透水
コンクリート筒体の上面を閉塞するように配設される鉄
筋コンクリート製の成形体であり、蓋受部を備え、該蓋
受部には脱着可能なマンホール蓋が取り付けられる。マ
ンホール蓋は特にその材質を限定するものでなく、例え
ば樹脂製でも良い。
【0009】本発明における充填材層は、充填材として
透水性と貯留性に優れた道路用単粒度砕石を用いても良
いし、小粒径が含まれる再生資源骨材を用いても良い
し、適宜に分級したものを用いても良い。
【0010】流入管は、雨水や融雪水を施設に送り込む
水路管であって、例えばその先端は住宅等の雨縦樋など
に接続していても良く、その具体的な配設構成や素材構
成、形状等については何等限定するものではない。例え
ば前記透水コンクリート筒体への取付けは、予め透水コ
ンクリート筒体に挿通孔を穿設しておき、施工に際して
この挿通孔に流入管の端部を挿通して適宜空隙にコンク
リート組成物を充填して一体状としても良い。或いは予
め透水コンクリート筒体に穿設した挿通孔に短尺の流入
管を挿通して固定し、施工に際してこの短尺の流入管と
別の長尺の流入管とを連結するようにしても良い。
【0011】流出管は、前記貯留槽が雨水等で満たされ
た場合に、充填材層からの浸透速度を上回る流入水を外
部に排出(放流)する水路管であって、例えばその先端
は下水道等流末に接続していても良く、前記流入管と同
様その具体的な配設構成や素材構成、形状等については
何等限定するものではない。
【0012】フィルターは、前記流入管の先端に取付け
られ、雨水等に含まれるゴミや土粒子をここに貯めるこ
とができるものであって、その具体的な取付け構成や素
材構成、形状等については何等限定するものではない。
管に直接取り付ける管口フィルターでもよい。
【0013】取水装置は、貯留した水を地上に汲み上げ
るための装置であって、その具体的な装置構成や配設構
成については何等限定するものではないが、例えば水の
使用用途に応じて動力式・手動式のポンプなどを貯留槽
の内部に設置すればよい。
【0014】本発明の地下貯留浸透施設は前記構成を有
するので、雨水や融雪水などを内部に貯留して必要に応
じて取水装置で汲み上げて例えば庭への散水、トイレの
洗浄水、火災や地震等の緊急時の非常用の水源などとし
て即時的に有効に利用することができる。貯留槽の内部
に各種浄化剤を入れておいたり、取水装置で汲み上げた
水を各種浄化装置を通すことにより、水質を浄化してよ
り広範な用途に用いるようにしても良い。
【0015】したがって、例えば夏季等に生活用水の節
水が呼びかけられたり、断水等の強制的な給水制限が行
われるという状況に対して即時的に雨水等を有効利用で
き、極めて実用的価値が高い。
【0016】また、施設は地下に埋設されるため土地
(地表)が有効に利用でき、しかもコンクリート構造で
あるため強度が高く、例えば施設の上を駐車場として利
用することが可能である。したがって、例えば庭が狭い
住宅においても駐車場の地下部分を本発明の施設として
有効に利用することができる。このように本発明は、特
に広い土地を必要とすることなく設置できるので、全般
的に住宅の土地面積が少ない国内の住宅実状に適したも
のであり、極めて実用性が高い。
【0017】さらに、貯留槽の容量を超える流入水は、
透水コンクリート筒体の間隙を通じて充填材層に導か
れ、さらに周囲の地盤に浸透する。流入水の流入速度が
充填材層からの浸透速度を上回る場合には、流入水は流
出管から外部に排出する。このように貯留槽の容量を上
回る多量の流入水があっても、充填材層を通じて浸透さ
せるか或いは流出管から外部に排出するので、施設から
水が溢れ出たりすることがなく、流末水路への負担も軽
減される。
【0018】尚、施設の保守、点検は、コンクリート枠
体に取り付けられたマンホール蓋を取り外して行うこと
ができる。
【0019】
【実施例】[実施例1]図1に示す本発明の地下貯留浸
透施設は、一般家庭用の実施例である。尚、埋め戻し土
や充填材層を除いた施設の分解斜視図を図2に示した。
【0020】まず、地表面の径が3160mm、底面の径
が1900mm、深さが2100mmのすり鉢状の掘削孔1
8を形成した。
【0021】次に、単粒度砕石19を厚さ300mm程度
敷設し、貯留槽1をその中央に設置した。図示実施例の
貯留槽1は、開口縁の径が1265mm、底面の径が10
40mmのPE製容器2(M−1000)の外側に、鉄筋
コンクリート層3(鉄筋は図示せず)を一体状に形成し
た外径が1385mm、高さ1300mmの複合成形体であ
る。
【0022】続いて透水コンクリート筒体4を貯留槽1
の開口縁に配設した。図示実施例の透水コンクリート筒
体4は、内径1085mm、外径1385mm、高さ350
mmのリング状成形体であって、挿通孔5,6を開設した
ものであり、施工に際しては挿通孔5,6に流入管7、
流出管8を挿通、固定する。
【0023】さらにその上面にコンクリート枠体(コン
クリート床版)15を配設した。図示実施例のコンクリ
ート床版15は、径1385mm、厚さ150mmの円盤状
の鉄筋コンクリート成形体であり、径600mmの蓋受部
16にはFRP製のマンホール蓋17(MP−F型:6
00)が取り付けられる。また、コンクリート床版15
の裏面には、流入管7の先端に臨むようにフィルター9
を取り付ける。図示実施例のフィルター9は、マスプレ
ート10、浅型バケット11、プラフィルター12から
なり、固定用金具14からなり、施工に際しては、固定
用金具14をコンクリート床版15の蓋受部16の裏面
に吊り下げ固定し、流入管7の端縁がフィルター9に臨
むように配設する。
【0024】そして、貯留槽1及び透水コンクリート筒
体4の外周には、単粒度砕石からなる充填材層19を敷
設し、最後に埋め戻し土20を厚さ150mmで地表面に
敷設する。
【0025】尚、図示していないが、貯留槽1の内部に
はポンプが配設され、該ポンプに接続した取水管がマン
ホール蓋17の裏面に受支されている。その際、ポンプ
は外部からの操作により稼働されるようにしておくこと
が望ましい。必要時にはポンプを稼働し、取水管から、
或いは取水管に連結した適宜ホース等から貯留槽1の内
部の水を取り出して有効に利用することができる。
【0026】このように施工される地下貯留浸透施設の
貯留槽1の容量は、PE製容器2の容量と同じであり、
1.0m3である。また、貯留槽1の満水時におけるこの
実施例1の地下貯留浸透施設の単位設計浸透量は0.4
27m3/hr、単位設計貯留量は3.336m3、単位設計
処理量は3.764m3/hrである。
【0027】[実施例2]図3に示す本発明の地下貯留
浸透施設は、浸透ポラコン井戸と組み合わせた例であ
る。
【0028】まず、地表面の径が4460mm、底面の径
が2000mm、深さが4100mmのすり鉢状の掘削孔1
8を形成した。
【0029】次に、単粒度砕石19を厚さ370mm程度
敷設し、貯留槽1をその中央に設置した。貯留槽1とし
ては、前記実施例1と同様の構成の複合成形体を用い
た。
【0030】続いて厚み180mm(継手部厚み120m
m)、外径1550mm、内径950mmの鉄筋コンクリー
ト製の継手リング21を介して高さが1000mmの透水
コンクリート筒体4を貯留槽1の開口縁に配設した。
【0031】さらにその上面に高さ600mmの直管状の
コンクリート筒体22、高さ600mmの円錐台状のコン
クリート筒体23をその順に載置し、その頂部にコンク
リート枠体15を配設した。コンクリート筒体22には
流入管7、流出管8を取り付け固定した。このコンクリ
ート枠体15は、厚さ110mmの円盤状の鉄筋コンクリ
ート成形体であり、マンホール蓋17が取り付けられ
る。
【0032】そして、貯留槽1及び透水コンクリート筒
体4の外周には、単粒度砕石からなる充填材層19を厚
さ合計2790mm程度敷設し、最後に埋め戻し土20を
厚さ1310mmで地表面に敷設する。
【0033】このように施工される地下貯留浸透施設の
貯留槽1の容量は、PE製容器2の容量と同じであり、
1.0m3である。また、貯留槽1の満水時におけるこの
実施例2の地下貯留浸透施設の単位設計浸透量は0.5
73m3/hr、単位設計貯留量は7.189m3、単位設計
処理量は7.762m3/hrである。
【0034】[実施例3]図4に示す本発明の地下貯留
浸透施設は、前記実施例2と同様に浸透ポラコン井戸と
組み合わせた例である。
【0035】まず、地表面の径が4964mm、底面の径
が2300mm、深さが4440mmのすり鉢状の掘削孔1
8を形成した。
【0036】次に、単粒度砕石19を厚さ370mm程度
敷設し、貯留槽1をその中央に設置した。貯留槽1とし
ては、開口縁の径が1410mm、内側底面の径が128
6mmで、外径が1530mm、高さ1740mmの容器状の
鉄筋コンクリート3(鉄筋は図示せず)の内側に、袋形
状に加工したポリ塩化ビニルシートからなる遮水層24
を密接させたものを用いた。
【0037】続いて厚み180mm(継手部厚み120m
m)、外径1850mm、内径1250mmの鉄筋コンクリ
ート製の継手リング21を介して高さが1000mmの透
水コンクリート筒体4を貯留槽1の開口縁に配設した。
【0038】さらにその上面に高さ200mmのコンクリ
ート床版25を載置し、高さ600mmの直管状のコンク
リート筒体22、高さ300mmの円錐台状のコンクリー
ト筒体23をその順に載置し、その頂部にコンクリート
枠体15を配設した。このコンクリート枠体15は、厚
さ110mmの円盤状の鉄筋コンクリート成形体であり、
マンホール蓋17が取り付けられる。
【0039】そして、貯留槽1及び透水コンクリート筒
体4の外周には、単粒度砕石からなる充填材層19を合
計厚さ3230mm程度敷設し、最後に埋め戻し土20を
厚さ1310mmで地表面に敷設する。
【0040】このように施工される地下貯留浸透施設の
貯留槽1の容量は、容器状の鉄筋コンクリート3の内容
量と同じであり、2.0m3である。また、貯留槽1の満
水時におけるこの実施例3の地下貯留浸透施設の単位設
計浸透量は0.712m3/hr、単位設計貯留量は12.
002m3、単位設計処理量は12.714m3/hrであ
る。
【0041】本発明は、実施例に限定されるものではな
く、前記特許請求の範囲を変更しない限りどのように実
施することもでき、例えば施設の貯留能力(容量)は貯
留槽に用いる容器により設定でき、施設の浸透能力は透
水コンクリート筒体(浸透性や厚み、高さ等の寸法)、
または施設を設置する掘削孔の大きさ(単粒度砕石等で
置換する掘削孔の体積)により設定できるので、用途や
設置環境等の各種条件に応じたものを適宜に選定して用
いればよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の利水・用
水を兼ねた地下貯留浸透施設は、雨水などを内部に貯留
して必要に応じて取水装置で汲み上げて即時的に有効に
利用することができる。そのため治水対策、緊急非常時
対策としても有効である。また、本発明の地下貯留浸透
施設は従来の天水貯留施設に対して土地の有効利用が図
られ、しかもコンクリート構造であるため高い強度を備
え、例えば施設の上を駐車場として利用することが可能
である。さらに、貯留槽の容量を超える流入水は、透水
コンクリート筒体の間隙を通じて充填材層に導かれ、さ
らに周囲の地盤に浸透する。流入水の流入速度が充填材
層からの浸透速度を上回る場合には、流入水は流出管か
ら外部に排出する。したがって、単に流入管及び流出管
を配設した施設に対して流末水路への負担も軽減される
と共に地下水の涵養に貢献する。そのため、生態系の保
全と回復にも貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地下貯留浸透施設の一実施例(実施例
1)を示す断面図である。
【図2】図1の地下貯留浸透施設を構成する各成形体の
分解斜視図である。
【図3】本発明の地下貯留浸透施設の一実施例(実施例
2)を示す断面図である。
【図4】本発明の地下貯留浸透施設の一実施例(実施例
3)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 貯留槽 2 樹脂製の容器 3 鉄筋コンクリート層 4 透水コンクリート筒体 7 流入管 8 流出管 9 フィルター 15 コンクリート枠体 16 蓋受部 17 マンホール蓋 19 充填材層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側が鉄筋コンクリート層で構成される
    と共に内側が樹脂製容器又は遮水シートで構成される貯
    留槽の開口縁に、該貯留槽の開口縁と略等しい径を有す
    る透水コンクリート筒体を配設し、さらにその上面に、
    脱着可能なマンホール蓋を取り付ける蓋受部を備えるコ
    ンクリート枠体を配設し、前記貯留槽及び透水コンクリ
    ート筒体の外周には透水性の充填材層を設けてなること
    を特徴とする利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設。
JP10346907A 1998-12-07 1998-12-07 利水・用水を兼ねた地下貯留浸透施設 Pending JP2000170220A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235362A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Shinichiro Hayashi 浮力対策を施した槽
JP2009110480A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 電線共同溝マンホール内の溜水管理方法
JP2011236692A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Watanabe Sato Co Ltd 雨水貯留設備
JP2014084647A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Nishimatsu Constr Co Ltd 排水システムおよび排水方法
CN114086628A (zh) * 2021-11-03 2022-02-25 江苏城归设计有限公司 一种花池储水装置

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