JP2000169357A - 化粧料、医薬部外品、医薬品、食品 - Google Patents

化粧料、医薬部外品、医薬品、食品

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JP2000169357A
JP2000169357A JP10346274A JP34627498A JP2000169357A JP 2000169357 A JP2000169357 A JP 2000169357A JP 10346274 A JP10346274 A JP 10346274A JP 34627498 A JP34627498 A JP 34627498A JP 2000169357 A JP2000169357 A JP 2000169357A
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Takahiro Tada
貴広 多田
Fumihiro Hattori
文弘 服部
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】美白作用が高い美白原料を配合した化粧料、医
薬部外品、医薬品を提供する。 【解決手段】鳳尾草(Pteris multifida Poir)の全草の
溶媒抽出物は美白作用が非常に強く、これを化粧料、医
薬部外品、医薬品、食品に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美白作用が高い美白原料
を配合した化粧料、医薬部外品、医薬品に関する。
【0002】
【従来の技術】鳳尾草はイノモトソウ科の植物で学名Pt
eris multifida Poirといい、草丈30〜70cmの多年
生草本で薬用にはその全草を用い、細菌性の下痢、胃腸
炎、肝炎などに用いる。外用としては、止血剤として用
いる。
【0003】一方、化粧品、医薬部外品、医薬品の原料
として使用できる美白作用のある物質としては種々の物
質が知られているが、合成品は、長期間人間の肌に適応
した場合の安全性の保証がなく、使用が制限されつつあ
る。一方、天然物では美白作用が弱いものが多い。しか
し人の肌に対する安全性の面から天然物で、多年、人が
食したりして、安全性の面で保証されており、美白作用
のある物質が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
に適用して安全であると共に、美白作用がある有効な成
分を含んだ化粧品、医薬部外品、医薬品、食品を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明者らは、前記の課題を解
決するため、すでに多年にわたって食用に供され、人体
に対する安全性が確認されている植物をスクリーニング
して調べ、化粧品として利用価値のあるものを検討し
た。その結果、鳳尾草(Pteris multifida Poir)の全草
の抽出物が非常に化粧品原料として、或いは医薬部外
品、医薬品、食品の原料としての有効性を有することを
見出した。
【0006】鳳尾草からの抽出方法は水、親水性有機溶
媒の単独或いは組み合わせで抽出すればよいことが判明
した。親水性有機溶媒としては、エタノール、メタノー
ル、ブタノール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、それ以上のポリエチ
レングリコール類、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、それ以上のポリプロピレングリコール
類、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレング
リコール等のブチレングリコール類、グリセリン、ジグ
リセリン、それ以上のポリグリセリン類などが例示され
る。
【0007】植物からの抽出物を必要に応じて、溶媒を
除去し、化粧料、医薬部外品、医薬品、食品に配合す
る。用途によって配合量は異なるが0.0001〜5%
程度が一般的である。 この抽出物はさまざまな剤型に
配合することができる。例えば、ローション類、乳液
類、クリーム類、軟膏類、パック類、入浴剤の形態にす
ることができる。食品にも配合でき、飴、チューイング
ガム、錠剤等の形態にすることができる。
【0008】これら化粧料、医薬部外品、医薬品の剤型
を処方化するために、天然動植物油脂例えば、オリーブ
油、ミンク油、ヒマシ油、パーム油、牛脂、月見草油、
ヤシ油、ヒマシ油、カカオ油、マカデミアナッツ油等;
蝋例えば、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン、カルナウバ
ロウ、キャンデリラロウ等;高級アルコール例えば、ラ
ウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアル
コール、オレイルアルコール等;高級脂肪酸例えば、ラ
ウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、
ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸等;高級脂肪族炭化水素例
えば、流動パラフィン、固形パラフィン、スクワラン、
ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス
等;合成エステル油例えば、ブチルステアレート、ヘキ
シルラウレート、ジイソプロピルアジペート、ジイソプ
ロピルセバケート、ミリスチン酸オクチルドデシル、イ
ソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテートイ
ソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、
ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;シリコーン誘導
体例えば、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコー
ン等のシリコーン油
【0009】界面活性剤としては、アニオン性界面活性
剤例えば、アルキル硫酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルのリン酸塩や
硫酸塩等;非イオン性界面活性剤例えば、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリグリセリン脂肪酸エステル等;両面活性剤例え
ば、アルキルベタイン、ホスホベタイン、ホスファチジ
ルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファ
チジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファ
チジルイノシトール及びこれらのリゾ体の他、ホスホフ
ァチジン酸とその塩
【0010】多価アルコール例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
それ以上のポリエチレングリコール類、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、それ以上のポリプロ
ピレングリコール類、1,3−ブチレングリコール、
1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコール
類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグリセ
リン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、
マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類のエチ
レンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシ
ド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類のE
O、PO付加物、ガラクトース、グルコース、フルクト
ース等の単糖類とそのEO、PO付加物、マルトース、
ラクトース等の多糖類とそのEO、PO付加物などの多
価アルコール
【0011】薬剤としてトコフェロール、酢酸トコフェ
ロール、ビタミンC、アラントイン、胎盤抽出物、エラ
スチン、アルブチン、コラーゲン、トリクロサン、トリ
クロロカルバン、グリチルリチン酸ジカリウム、メチル
パラベン、ブチルパラベン
【0012】これらの原料を組み合わせて必要な製剤を
得る。ただし、界面活性剤は特開平3−83909号、
特開平5−43416号、特開平6−9333号公報に
記載があるように配合しないことによってもひとつの利
点があり、目的によっては配合しない。勿論他の原料も
必要に応じて配合する。
【0013】食品の場合も同様にいろいろな形で配合で
きることは当然である。
【0014】
【実施例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。本発明で使用したの物質及び抽出物の製造例
を次に示す。
【0015】製造例 鳳尾草(Pteris multifida Poir)の全草の乾燥物100
gに50%エタノール2リッターを加え、5日間放置し
た。減圧濃縮後、凍結乾燥した。
【0016】 実施例−1 ローション オリーブ油 0.5 製造例 0.5 ホ゜リオキシエチレン(20E.O)ソルヒ゛タンモノステアレート 2.0 ホ゜リオキシエチレン(60E.O)硬化ヒマシ油 2.0 エタノール 10.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 精製水 80.0
【0017】 実施例−2 クリーム A スクワラン 20.0 オリーブ油 2.0 ミンク油 1.0 ホホバ油 5.0 ミツロウ 5.0 セトステアリルアルコール 2.0 グリセリンモノステアレート 1.0 ソルビタンモノステアレート 2.0 製造例 1.0 B 精製水 47.9 ホ゜リオキシエチレン(20E.O)ソルヒ゛タンモノステアレート 2.0 ホ゜リオキシエチレン(60E.O)硬化ヒマシ油 1.0 グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 5.0 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 AとBをそれぞれ計量し、70℃まで加温し、BにAを
攪拌しつつ徐々に加えたのち、ゆっくり攪拌しつつ30
℃まで冷却した。
【0018】B−16メラノーマ細胞試験 検体を所定の濃度になるように、EaglesMEM培
地に加え、除菌フィルターでろ過後、牛胎児血清が10
%なるように加え、pHを7.6±0.1になるように
炭酸水素ナトリウムで調整し、シャーレに6ml分注
し、B−16メラノーマ細胞浮遊液(1×106cel
l/ml)を0.05ml加え、5%CO2、95%a
irの条件下で37℃で3日間培養した。さらに、培地
交換(上記の検体が入った10%牛胎児血清含有Eag
lesMEM培地)を行い、3日間培養した。(このと
き、細胞増殖を判定する) 細胞を剥離し、遠心分離して、細胞を集め、肉眼で白色
度の判定を行った。
【0019】判定基準 白色度 ブランクと同程度 ± わずかに白色化傾向 + 明らかに白色化傾向 ++ 強い白色化傾向 +++ 細胞増殖 ブランクの80%以上 A ブランクの60〜80% B ブランクの30〜60% C ブランクの30%以下 D
【0020】
【表1】
【0021】動物での美白試験 有色モルモット(メス、3匹)の背部より両測腹部にわ
たる毛を電気バリカン及び電気シェーバーで刈毛、剃毛
し、2cm×2cmに1%製造物−50%エタノール溶液を
0.05mlづつ、毎日2回塗布した。対照として、50
%エタノールも同様に実施した。2日目より紫外線(U
V−B)を週3回、2週間、1回当たり、750mJ照射
した。2日目より2週間間隔で色差計でL*(明度)、
M.I.(メラニンインデックス)を測定した。結果を表3
に示す。
【0022】
【表2】
【0023】結果は、L*、MIとも照射期間中の2週
間後までは対照と差がないが、2週間後から4週間後の
黒化は対照に比較して製造例は大幅に抑制されている。
【0024】使用テスト 女性6名の顔面を左右に分け、一方を実施例、もう一方
を比較例として毎日、1回以上使用してもらって、3月
後、アンケートした。なお、比較例は実施例より製造例
の各種の抽出物を水にかえたものである。(比較例1,
2)
【0025】判定基準は以下のようでアンケートの結果
をまとめたのが以下の表である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0026】
【0027】
【効果】鳳尾草(Pteris multifida Poir)の全草の溶媒
抽出物は美白作用が非常に強く、これを配合した化粧
料、医薬部外品、医薬品、食品は美白作用が強く有効で
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/78 A61K 35/78 C Fターム(参考) 4B018 LB01 LE01 MD08 MD10 MD15 MD48 ME14 MF01 4C083 AA111 AA112 AA122 AC022 AC072 AC092 AC392 AC442 AC482 AD332 CC01 CC04 CC05 DD27 DD31 EE10 EE16 4C088 AA18 AC01 NA14 NA20 ZA89

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鳳尾草の溶媒抽出物を配合した化粧料、
    医薬部外品、医薬品、食品
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013216617A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Kao Corp レチノイン酸様剤
JP2016098188A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 メラニン生成抑制剤、化粧料、及びメラニン生成抑制剤の製造方法
CN113295817A (zh) * 2021-06-30 2021-08-24 江西农业大学 一种凤尾草抑菌成分的制备、分离及鉴定方法

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