JP2000169138A - アンモニアの精製方法 - Google Patents

アンモニアの精製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニアをニッケル触媒に接触させて酸
素、一酸化炭素、二酸化炭素を除去するアンモニア精製
方法において、ニッケル触媒の還元再生に水素の供給及
び窒素の供給を必要としない精製方法を開発する。 【解決手段】 アンモニアを加熱下でニッケル触媒と接
触させることにより、ニッケル触媒を還元再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンモニアの精製方
法に関し、更に詳細にはアンモニア精製方法におけるニ
ッケル触媒の還元再生をアンモニアによって行うアンモ
ニアの精製方法に関する。アンモニアは、半導体製造プ
ロセスにおいて窒化珪素膜生成のためにシランとともに
使用され、また、トリエチルガリウムなどとともに窒化
ガリウムなどの化合物半導体製造など各種窒化膜にも使
用されている。近年、成膜技術の進歩とともにアンモニ
アが極めて高純度であることが強く要求されており、更
にアンモニアが多量に使用されることから、高純度アン
モニアを連続して供給可能なアンモニアの精製方法が要
求されている。
【0002】
【従来の技術】アンモニアは液体状態でボンベあるいは
タンクなどに貯蔵されるが、半導体製造に使用される際
には、通常はガス状態で供給される。これらのアンモニ
ア中には不純物として、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素
及び水などが含まれている。そして半導体製造に用いる
際には、アンモニアを極めて高純度に精製する必要があ
る。
【0003】アンモニア中の酸素、一酸化炭素、二酸化
炭素の除去に関しては、アンモニアをニッケル触媒に接
触させることによって除去する方法が提案されている
(特開平5−124813号公報、特開平6−1074
12号公報)。この方法によれば、アンモニアをニッケ
ル触媒に接触させて、アンモニア中の酸素、一酸化炭
素、二酸化炭素を効率よく除去することができ、酸素、
一酸化炭素、二酸化炭素を10ppb以下の濃度まで除
去することが可能である。また、これらの不純物を捕捉
し精製能力の低下したニッケル触媒は水素還元によって
再生することができることから、優れた精製方法であ
る。
【0004】また、アンモニア中の水分及び二酸化炭素
を除去する方法としては、アンモニアを4Å、5Å程度
の細孔径を有する合成ゼオライトなどに接触させて吸着
除去することができる。水分あるいは二酸化炭素を吸着
した合成ゼオライトは加熱下に乾燥ガスを流通させるこ
とによって再生することができる。このような技術を基
に、アンモニアをニッケル触媒に接触させ、次いで合成
ゼオライトに接触させることによってアンモニアを高純
度に精製する装置が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ニッケル触媒
を用いるアンモニアの精製方法には次のような問題点が
あった。すなわち、アンモニア中の酸素、一酸化炭素、
二酸化炭素を捕捉したニッケル触媒を還元再生するに
は、アンモニア精製装置に付帯して水素の供給配管が必
要である。また、還元再生したニッケル触媒には多量の
水素が吸着していることから、水素による還元再生終了
後はニッケル触媒から水素を除去するために、加熱した
状態で窒素などの不活性ガスを長時間にわたり流通させ
る必要がある。更に、アンモニアの精製に先立って、ニ
ッケル触媒にアンモニアを通気し、ニッケル触媒層中の
窒素ガスを追い出すことが必要である。
【0006】このようにニッケル触媒を水素により還元
再生した後、窒素などの不活性ガスで水素の追い出しが
行われる。しかし、水素及び窒素は、元々酸素、一酸化
炭素、二酸化炭素などの不純物が含まれているため、そ
のまま使用するとこれら不純物によりニッケル触媒が汚
染される。このため、水素及び窒素を使用するには、そ
れぞれの精製装置が必要となり必然的にコスト高となる
不都合がある。更に、アンモニアの精製に先立ち、ニッ
ケル触媒を還元再生する際に使用した窒素ガスの追い出
しに多量の精製アンモニアを置換用として使用する必要
があり、操作が繁雑となるほか、コストがかかるという
不都合があった。更にまた、水素及び窒素を使用するこ
とから、これらのガス中に含まれる不純物が混入するこ
とにより、精製アンモニアの純度が低下するという不都
合があった。このほか、脱湿剤として合成ゼオライトな
どを組み合わせたアンモニア精製装置の場合には、窒素
をアンモニアに置換する際に、合成ゼオライトのアンモ
ニア吸着に基づく大きな吸着熱を生じる結果、冷却に長
時間を要する不都合があった。これらのことから、装置
構成が簡単であり、還元再生操作の容易なアンモニア精
製方法の開発が望まれていた。すなわち、本発明の課題
は、水素や窒素などを使用する必要がなく、簡便な操作
で精製することができ、しかもコスト的に優れたアンモ
ニア精製方法を開発することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら従
来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ア
ンモニアを用いることによって、極めて効率よくニッケ
ル触媒を還元再生し得ること、及びこの方法によって従
来ニッケル触媒の還元再生のために必要であった、高純
度水素供給ライン、高純度窒素供給ラインが不要になる
ことを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明は、
アンモニアをニッケル触媒と接触させ、該アンモニア中
の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素を除去するアンモニア
精製方法において、アンモニアを加熱下でニッケル触媒
と接触させることにより該ニッケル触媒を還元再生する
ことを特徴とするアンモニアの精製方法である。本発明
において、アンモニアとは特に断らない限りガス状のア
ンモニアを意味するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、アンモニアの精製方法
に適用される。本発明において、ニッケル触媒とは有効
成分としてニッケルを含み、アンモニア中の酸素、一酸
化炭素、二酸化炭素を捕捉除去するものであり、酸素、
一酸化炭素、二酸化炭素の除去能力が大であるとともに
極低濃度まで除去するものである。ニッケル触媒は金属
ニッケル又はニッケルの酸化物など還元されやすいニッ
ケル化合物を含むものである。またニッケル以外の金属
成分としてクロム、コバルト、鉄、銅などの金属を少量
含むものでもよい。これらのニッケルは単独で用いても
よく、触媒担体などに担持させた形態で用いてもよい
が、ニッケルの表面とガスの接触効率を上げる目的など
から通常は触媒担体などに担持させた形態で用いられ
る。
【0009】ニッケル触媒は、珪藻土、アルミナ、シリ
カアルミナなどの担体に硝酸ニッケル、蓚酸ニッケルな
どのニッケル塩の水溶液と炭酸ソーダなどのアルカリ性
物質を用いて含浸、乾燥、焼成することなどにより調製
することができる。また、ニッケルの無機塩、有機塩な
どを焼成した後、押し出し成形、打錠成形などによって
調製することもできる。このほか、ニッケル触媒として
市販品があることから、それらを用いることもできる。
【0010】市販のニッケル触媒としては、例えば、水
素化触媒であるN−112(Ni−珪藻土)、ガス変成
触媒であるN−174(NiO)、ガス化触媒であるN
−185(NiO)[以上日揮化学(株)製]、水蒸気
変成触媒であるC11−2−03(NiO−セメン
ト)、水素化触媒であるC46−7(Ni−珪藻土)
[以上東洋CCI(株)製]などがある。要は、還元ニ
ッケル、酸化ニッケルなどが微細に分散されて、その表
面積が大きくガスとの接触効率の高い形態であればよ
く、触媒の形態に特に限定されるものではない。
【0011】本発明において、ニッケル触媒の比表面積
として通常は、BET法で10〜300m/gの範囲
のもの、好ましくは30〜250m/g範囲のもので
ある。また、ニッケル含有量は金属ニッケル換算で通常
は5〜95重量%、好ましくは20〜90重量%であ
る。
【0012】本発明において、アンモニアのニッケル触
媒による精製は、上記ニッケル触媒を筒状の精製筒等に
充填し還元した後、アンモニアを精製筒に通気すること
によって行われ、アンモニア中の酸素、一酸化炭素、二
酸化炭素が捕捉除去される。本発明が適用されるアンモ
ニア中の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の濃度は通常そ
れぞれ10ppm以下である。
【0013】本発明において、ニッケル触媒の充填長は
実用上通常は50〜1500mmとされる。50mmよ
りも短いと酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の除去率が低
下する虞があり、1500mmよりも長くなると圧力損
失が大きくなり過ぎる虞がある。精製時のアンモニアの
空筒線速度(LV)はアンモニア中の酸素、一酸化炭
素、二酸化炭素の濃度によっても異なり一概に特定はで
きないが、通常は100cm/sec以下、好ましくは
30cm/sec以下である。
【0014】本発明において、アンモニア精製時のアン
モニアとニッケル触媒の接触温度は100℃以下、好ま
しくは80℃以下であり、通常は常温でよく、特に加熱
や冷却を必要としない。ニッケル触媒とアンモニアの接
触圧力に特に限定はなく、常圧、加圧、減圧いずれも実
施可能である。また、アンモニア中に微量の水分が存在
しても酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の除去には特に悪
影響を及ぼすことはない。本発明においてニッケル触媒
による酸素、一酸化炭素、二酸化炭素の除去工程に必要
に応じて合成ゼオライトなどの脱湿剤による水分除去工
程を組み合わせることができる。これによって、アンモ
ニアを極めて高純度に精製することができる。
【0015】本発明においてニッケル触媒の還元再生
は、ニッケル触媒が充填された精製筒を加熱のもとにア
ンモニアを通気することによって行われる。アンモニア
を使用することにより、装置構成が簡単で、還元再生操
作が容易になる。該アンモニアは精製したアンモニア又
は精製する前の粗アンモニアを使用することができる
が、精製したアンモニアが特に好ましい。ニッケル触媒
の還元再生時における温度は通常150〜300℃であ
る。150℃より低いとニッケル触媒の還元再生が不十
分となる虞がある。また、300℃よりも高い場合は、
ニッケルのシンタリングを生じる虞がある。
【0016】なお、ニッケル触媒還元再生の際における
アンモニアとニッケル触媒との接触時間に特に限定はな
いが通常は0.5秒以上であり、好ましくは2秒以上で
空筒線速度(LV)は1〜5cm/secの範囲であ
る。接触時間が0.5秒よりも短いとアンモニアが無駄
に消費される虞がある。
【0017】本発明のアンモニア精製方法の例を図1に
より具体的に説明するが本発明はこれらにより限定され
るものではない。図1はアンモニア精製筒を並列に2基
設けた構成の例で示した。アンモニア精製筒4、4’に
はニッケル触媒5、5’が充填されている。粗アンモニ
アはアンモニア供給ライン1からバルブ2を経て常温付
近の温度に保持されたアンモニア精製筒4に導入され、
アンモニア中の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素がニッケ
ル触媒5に捕捉除去される。
【0018】次いでアンモニア精製筒出口、バルブ7を
経て精製アンモニアライン8から高純度アンモニアが得
られる。この間、精製アンモニアの一部が、バルブ1
0’を経て加熱されたアンモニア精製筒4’に精製筒下
部から導入される。ニッケル触媒5’を還元再生した後
のアンモニアはアンモニア精製筒上部、冷却器3’、バ
ルブ9’、パージライン11を経て大気中あるいは排ガ
ス処理設備に導かれる。ニッケル触媒5’の還元再生が
終了した時点で、アンモニア精製筒4’の加熱を停止
し、常温付近の温度となるまで少量の精製アンモニアを
流通させる。しかる後、バルブ9’、10’を閉にし、
ニッケル触媒の還元再生操作終了とし、精製筒の切換え
に備える。
【0019】このアンモニア精製及びニッケル触媒還元
再生の操作を交互に行うことにより、連続して高純度ア
ンモニアを供給することができる。
【0020】また、アンモニア精製筒の下部に直列に合
成ゼオライトなどの脱湿剤を充填した精製筒を設けるこ
と、あるいはアンモニア精製筒内のニッケル触媒の下部
又は上部、好ましくは下部に脱湿剤層を設けることもで
きる。これによりアンモニア中の水分を除去し、アンモ
ニアを高純度に精製することができる。アンモニアの脱
湿剤として、例えば4Å、5Å程度の細孔径を有する合
成ゼオライト(ユニオン昭和(株)製、又はリンデ製、
モレキュラーシーブ4A、5A)などが用いられる。こ
れらの合成ゼオライトは、アンモニア中の水分を吸着し
た後、250〜350℃の加熱下に精製アンモニアを通
気することによって再生することができる。
【0021】なお本発明において、アンモニアの精製を
ニッケル触媒と合成ゼオライトなどの脱湿剤と組み合わ
せた方法とした場合には、アンモニアでニッケル触媒の
還元再生と同時に脱湿剤の再生を行うことができる。こ
の方法においては、脱湿剤は再生操作中、常にアンモニ
ア含有ガスと接触してアンモニアを吸着した状態になっ
ている。したがって脱湿剤の冷却過程でのアンモニア吸
着量が少なく、それに伴って吸着熱が減少する結果、従
来の再生方法に比較して脱湿剤の再生操作が容易にな
る。
【0022】本発明は以上のごとく、アンモニア精製、
及びニッケル触媒の還元再生にアンモニア以外のガスを
全く使用しない精製方法の例で示した。しかし、排気ガ
スの安全性保持などを考慮して、高純度窒素の供給ライ
ンを設けることもできる。本発明は、このように窒素供
給ラインを組み合わせることを排除するものではない。
【0023】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれらにより限定されるものではない。 実施例1 図1に示すものと同様のアンモニア精製装置を製作し
た。アンモニア精製筒4、4’はSUS316L製、内
径83.1mm、長さ1260mmであり、外部電気ヒ
ーター6、6’により温度制御し得るように構成されて
いる。またアンモニア精製筒内部には日揮化学(株)製
ニッケル触媒(N−112)を3.28L(充填長60
5mm)充填した。
【0024】(ニッケル触媒の活性化)常温付近の温度
に保持されたアンモニア精製筒4を流通させたアンモニ
アガスの一部を、バルブ10’を経て250℃に加熱さ
れたアンモニア精製筒4’に流量0.6Nm/hで4
時間通気し、ニッケル触媒の還元を行った。その後、ア
ンモニア精製筒4’の加熱を停止し、バルブ10’を
開、バルブ9’を閉の状態で、アンモニア精製筒4’の
温度が50℃以下となるまで放置した。このようにし
て、アンモニア精製筒4’のニッケル触媒5’を還元し
た。次いで、アンモニア精製筒4のニッケル触媒の還元
をアンモニア精製筒4’のニッケル触媒の還元と同様に
行った。
【0025】(アンモニアの精製)上記アンモニア精製
筒4に、アンモニア供給ラインから酸素25ppm、一
酸化炭素1ppm、二酸化炭素0.5ppmを含む粗ア
ンモニアを0.4MPaの加圧下、5Nm/hの流量
で96時間流通させた。
【0026】(精製筒出口アンモニアの不純物分析)精
製開始40時間、及び80時間後における精製筒出口ア
ンモニア中の不純物を分析した。酸素はDELTA F
社製酸素分析計(検出下限 0.1ppm)で、一酸化
炭素、二酸化炭素は島津製作所(株)製、ガスクロマト
グラフGC−12A(メタン変換器、FID検出器付、
検出下限 0.01ppm)でそれぞれ分析した。結果
を表1に示した。
【0027】
【表1】 表1 精製開始後の分析 酸素 一酸化炭素 二酸化炭素 時間(h) (ppm) (ppm) (ppm) 40 n.d n.d n.d 80 n.d n.d n.d n.d=検出せず
【0028】(ニッケル触媒の再生)粗アンモニアの供
給をアンモニア精製筒4’側に変え、精製アンモニアを
バルブ10を経て250℃に加熱されたアンモニア精製
筒4に0.6Nm/hの流量で4時間通気し、ニッケ
ル触媒5を還元再生した。その後、アンモニア精製筒4
の加熱を停止し、50℃以下となるまで少量の精製アン
モニアを流通させた。このようにして、アンモニア精製
筒4のニッケル触媒5を再生した。
【0029】(ニッケル触媒の再生繰り返しによる劣化
試験)上記のアンモニアの精製とニッケル触媒の再生を
アンモニア精製筒4とアンモニア精製筒4’とで200
時間ごとに交互に行い、その間の酸素、一酸化炭素、二
酸化炭素の破過時間を測定した。なお、破過濃度は検出
下限値とした。結果を表2に示した。この結果から、ア
ンモニアによりニッケル触媒の再生が繰り返し良好に行
われていることが認められた。
【0030】
【表2】 表 2 繰り返し回数 破過するまでの時間(h) 酸素 一酸化炭素 二酸化炭素 初回 190 163 121 2 192 162 120 3 191 161 118 4 192 160 119 5 191 160 118
【0031】
【発明の効果】本発明により、アンモニア精製における
ニッケル触媒の還元再生に水素供給ライン及び窒素供給
ラインが不要となった。このために精製操作が単純化さ
れた。さらに、水素及び窒素を使用しないことから、水
素及び窒素中の不純物の混入による純度低下を完全に防
止することができ、常に高純度の精製アンモニアが得ら
れるようになった。また、精製装置が単純化されたこと
から、精製装置を安価に製作することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】精製装置のフローシートの例である。
【符号の説明】
1 アンモニア供給ライン 2、2’、7、7’9、9’、10、10’ バルブ 3、3’ 冷却器 4、4’ アンモニア精製筒 5、5’ ニッケル触媒 6、6’ ヒーター 8 精製アンモニアライン 11 パージライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニアをニッケル触媒と接触させ、
    該アンモニア中の酸素、一酸化炭素、二酸化炭素を除去
    するアンモニア精製方法において、アンモニアを加熱下
    でニッケル触媒と接触させることにより該ニッケル触媒
    を還元再生することを特徴とするアンモニアの精製方
    法。
  2. 【請求項2】 アンモニアをニッケル触媒に接触させ、
    該ニッケル触媒を還元再生する際の温度が150〜30
    0℃である請求項1に記載のアンモニアの精製方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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