JP2000168855A - 棒状のゲル状物収納容器 - Google Patents
棒状のゲル状物収納容器Info
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- JP2000168855A JP2000168855A JP10340424A JP34042498A JP2000168855A JP 2000168855 A JP2000168855 A JP 2000168855A JP 10340424 A JP10340424 A JP 10340424A JP 34042498 A JP34042498 A JP 34042498A JP 2000168855 A JP2000168855 A JP 2000168855A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】例えば顔面使用のパック剤として薬液を含侵さ
せた紙又は布を一枚宛気密に包装して容器体内に収納し
たもの、均等厚みに切断した多数チーズ片を一枚宛紙袋
で包装し、或いは包装しないまま多数紙箱内に収納させ
たものがある。そのようなゲル状物を気化防止のため
に、棒状物のまま容器内に収納し、また、該棒状収納物
を使用の都度、使用に適する薄片化することが容易なカ
ット手段を容器上部に装備させたものである。 【解決手段】ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する筒胴
体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇底２
を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講じ、
また、筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉する蓋体
５を水平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面には押し出
すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断するカ
ッター７を装着して成る。
せた紙又は布を一枚宛気密に包装して容器体内に収納し
たもの、均等厚みに切断した多数チーズ片を一枚宛紙袋
で包装し、或いは包装しないまま多数紙箱内に収納させ
たものがある。そのようなゲル状物を気化防止のため
に、棒状物のまま容器内に収納し、また、該棒状収納物
を使用の都度、使用に適する薄片化することが容易なカ
ット手段を容器上部に装備させたものである。 【解決手段】ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する筒胴
体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇底２
を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講じ、
また、筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉する蓋体
５を水平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面には押し出
すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断するカ
ッター７を装着して成る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒状のゲル状物収
納容器に関する。
納容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば顔面使用のパック剤として、薬液
を含侵させた紙又は布を、一枚宛気密に包装して容器体
内に収納したもの、また、均等厚みに切断した多数チー
ズ片を一枚宛紙袋で包装し、或いは包装しないまま多数
紙箱内に収納させたものが知られている。
を含侵させた紙又は布を、一枚宛気密に包装して容器体
内に収納したもの、また、均等厚みに切断した多数チー
ズ片を一枚宛紙袋で包装し、或いは包装しないまま多数
紙箱内に収納させたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のように薬液含浸
紙等を一枚宛気密包装等することは開封が面倒であり、
手数がかかる。そのように予め薄片としておく理由は、
消費者の使用の便宜のためであるが、その気化防止のた
めの気密包装の必要な場合が生じ、更にコストを押し上
げることとなる。本発明は、上記のようなゲル状物の気
化防止のために、棒状物のまま容器内に収納し、また、
該棒状収納物を使用の都度、使用に適する薄片化するこ
とが容易なカット手段を容器上部に装備させたものであ
る。
紙等を一枚宛気密包装等することは開封が面倒であり、
手数がかかる。そのように予め薄片としておく理由は、
消費者の使用の便宜のためであるが、その気化防止のた
めの気密包装の必要な場合が生じ、更にコストを押し上
げることとなる。本発明は、上記のようなゲル状物の気
化防止のために、棒状物のまま容器内に収納し、また、
該棒状収納物を使用の都度、使用に適する薄片化するこ
とが容易なカット手段を容器上部に装備させたものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項１の発明は、ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する
筒胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇
底２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講
じ、また、筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉する
蓋体５を水平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面には押
し出すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断す
るカッター７を装着して成る。
求項１の発明は、ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する
筒胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇
底２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講
じ、また、筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉する
蓋体５を水平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面には押
し出すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断す
るカッター７を装着して成る。
【０００５】請求項２の発明は、ゲル状物たる棒状収納
物Ａを収容する筒胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下
端を受ける上昇底２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋
上昇手段３を講じ、また、その筒胴体１の上端の口部４
に該口部を開閉するキャップ８を装備させ、そして、そ
の筒胴体１の口部４の後縁に水平に保持し得るカッター
ホルダー９を倒伏可能に装着し、該カッターホルダーに
は押し出すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切
断するカッター７を装着して成る。
物Ａを収容する筒胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下
端を受ける上昇底２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋
上昇手段３を講じ、また、その筒胴体１の上端の口部４
に該口部を開閉するキャップ８を装備させ、そして、そ
の筒胴体１の口部４の後縁に水平に保持し得るカッター
ホルダー９を倒伏可能に装着し、該カッターホルダーに
は押し出すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切
断するカッター７を装着して成る。
【０００６】請求項３の発明は、請求項２の棒状のゲル
状物収納容器にあって、上記カッターホルダー９を上記
筒胴体１の口部４の後縁部に枢着10するとともに、該枢
着部の近傍でその両者間のいづれか一方に凹部11を、ま
た、他方に該凹部と係合する弾性係合片12を設けること
で水平保持手段13を講じて成る。
状物収納容器にあって、上記カッターホルダー９を上記
筒胴体１の口部４の後縁部に枢着10するとともに、該枢
着部の近傍でその両者間のいづれか一方に凹部11を、ま
た、他方に該凹部と係合する弾性係合片12を設けること
で水平保持手段13を講じて成る。
【０００７】請求項４の発明は、請求項１、請求項２又
は請求項３の棒状のゲル状物収納容器にあって、上記筒
胴体１を角筒にするとともに、該角筒に適合させて上記
上昇底２も角形に形成して摺動自在に嵌合させ、また、
上記螺旋上昇手段３として、上記筒胴体１の下端部外周
の適所に窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端
部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部を上記窓孔14
に挿入させることで、窓孔14による回転自在な支持と外
部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面中央から
螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けた
ねじ孔17に螺合させて成る。
は請求項３の棒状のゲル状物収納容器にあって、上記筒
胴体１を角筒にするとともに、該角筒に適合させて上記
上昇底２も角形に形成して摺動自在に嵌合させ、また、
上記螺旋上昇手段３として、上記筒胴体１の下端部外周
の適所に窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端
部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部を上記窓孔14
に挿入させることで、窓孔14による回転自在な支持と外
部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面中央から
螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けた
ねじ孔17に螺合させて成る。
【０００８】請求項５の発明は、請求項１、請求項２又
は請求項３の棒状のゲル状物収納容器にあって、上記筒
胴体１を円筒にするとともに、該円筒に適合させて上記
上昇底２も円形に形成して摺動自在に嵌合させ、また、
上記螺旋上昇手段３として、上記筒胴体１の下端部外周
の適所に窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端
部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部を上記窓孔14
に挿入させることで、窓孔14による回転自在な支持と外
部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面中央から
螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けた
ねじ孔17に螺合させ、上記上昇底２に回止め手段18を講
じて成る。
は請求項３の棒状のゲル状物収納容器にあって、上記筒
胴体１を円筒にするとともに、該円筒に適合させて上記
上昇底２も円形に形成して摺動自在に嵌合させ、また、
上記螺旋上昇手段３として、上記筒胴体１の下端部外周
の適所に窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端
部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部を上記窓孔14
に挿入させることで、窓孔14による回転自在な支持と外
部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面中央から
螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けた
ねじ孔17に螺合させ、上記上昇底２に回止め手段18を講
じて成る。
【０００９】
【発明の実施の形態】その１．図１乃至図３は、請求項
１、請求項４の発明に係る棒状のゲル状物収納容器の実
施の形態を示している。図示のものは、ゲル状物たる棒
状収納物Ａを収容する有底の角筒で、かつ、その収容部
の横幅が奥行きよりも狭い筒胴体１を設け、該筒胴体の
内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける角形の上昇底２
を摺動自在に嵌合させ、該上昇底には螺旋上昇手段３を
講じ、また、筒胴体１の上端の口部４に後縁にて該口部
を開閉する角形の蓋体５を角度１８０度の水平転回可能
に枢着６し、該蓋体の内面には押し出すことで上記棒状
収納物Ａの上端部を薄片に切断する金属製のカッター７
を出入摺動自在に内装し、該カッターの後端部に指押し
で出入させる操作用突条19を形成している。ただし、蓋
体５を枢着６する軸とカッター７を金属製とする他は、
すべて合成樹脂による成形部材とし、筒胴体１は、前壁
を並行する外壁1aと内壁1bとで形成して、内壁1bで実際
の収容部を形成ており、その外壁1aと内壁1bとの間の上
部に頂壁1cを設けることで蓋体５の前端及びカッター７
の操作用突条19を載置させるようにし、外壁1aの上端に
は開蓋のためにその蓋体５の前端に指を掛け得るよう切
欠1dを設けている。なお、合成樹脂成形の都合と下記回
転盤15の内装の都合上から、筒胴体１の底壁1eは別部材
としている。
１、請求項４の発明に係る棒状のゲル状物収納容器の実
施の形態を示している。図示のものは、ゲル状物たる棒
状収納物Ａを収容する有底の角筒で、かつ、その収容部
の横幅が奥行きよりも狭い筒胴体１を設け、該筒胴体の
内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける角形の上昇底２
を摺動自在に嵌合させ、該上昇底には螺旋上昇手段３を
講じ、また、筒胴体１の上端の口部４に後縁にて該口部
を開閉する角形の蓋体５を角度１８０度の水平転回可能
に枢着６し、該蓋体の内面には押し出すことで上記棒状
収納物Ａの上端部を薄片に切断する金属製のカッター７
を出入摺動自在に内装し、該カッターの後端部に指押し
で出入させる操作用突条19を形成している。ただし、蓋
体５を枢着６する軸とカッター７を金属製とする他は、
すべて合成樹脂による成形部材とし、筒胴体１は、前壁
を並行する外壁1aと内壁1bとで形成して、内壁1bで実際
の収容部を形成ており、その外壁1aと内壁1bとの間の上
部に頂壁1cを設けることで蓋体５の前端及びカッター７
の操作用突条19を載置させるようにし、外壁1aの上端に
は開蓋のためにその蓋体５の前端に指を掛け得るよう切
欠1dを設けている。なお、合成樹脂成形の都合と下記回
転盤15の内装の都合上から、筒胴体１の底壁1eは別部材
としている。
【００１０】螺旋上昇手段３は、筒胴体１の両側壁下端
部に左右一対の横長の窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴
体１内の下端部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部
を両窓孔14へ挿入させることで、窓孔14による回転自在
な支持と外部への表出をなし、更に、その回転盤15の上
面中央から螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中
央に設けたねじ孔17に螺合させており、回転盤15の回転
で螺棒16を回転させることにより、上昇底２を螺動上昇
させるようにしている。なお、回転盤15の１回転で上昇
底２が２mm程度上昇するように設定するとよい。
部に左右一対の横長の窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴
体１内の下端部に回転盤15を内装して、該回転盤の一部
を両窓孔14へ挿入させることで、窓孔14による回転自在
な支持と外部への表出をなし、更に、その回転盤15の上
面中央から螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中
央に設けたねじ孔17に螺合させており、回転盤15の回転
で螺棒16を回転させることにより、上昇底２を螺動上昇
させるようにしている。なお、回転盤15の１回転で上昇
底２が２mm程度上昇するように設定するとよい。
【００１１】如上の構成であり、使用に当たっては、筒
胴体１内の収容部にゲル状物たる棒状収納物Ａを上昇底
２上に載せた状態にして収容し、かつ、蓋体５を閉じて
おく（図１、図２）。この閉蓋により、収容した棒状収
納物Ａについては水分等の気化を防止でき、乾燥を阻止
できる。その棒状収納物Ａを取り出すときは、蓋体５を
１８０度水平転回させて開蓋させ、回転盤15を適宜に回
転させて螺旋上昇手段３を機械的に作動させ、棒状収納
物Ａの上端部を上方へと進出させる（図３）。このと
き、回転盤15の１回転で上昇底２が２mm程度上昇するも
のであれば棒状収納物Ａの上端部も２mm程度進出するこ
とはいうまでもない。続いて、カッター７の操作用突条
19に指を掛けて該カッター７を押し出し、棒状収納物Ａ
の上端部を薄片に切断して、この薄片を取り出す。その
後は、その操作用突条19を逆方向に指で押してカッター
７を後退させ、蓋体５を閉蓋させればよい（図１、図
２）。
胴体１内の収容部にゲル状物たる棒状収納物Ａを上昇底
２上に載せた状態にして収容し、かつ、蓋体５を閉じて
おく（図１、図２）。この閉蓋により、収容した棒状収
納物Ａについては水分等の気化を防止でき、乾燥を阻止
できる。その棒状収納物Ａを取り出すときは、蓋体５を
１８０度水平転回させて開蓋させ、回転盤15を適宜に回
転させて螺旋上昇手段３を機械的に作動させ、棒状収納
物Ａの上端部を上方へと進出させる（図３）。このと
き、回転盤15の１回転で上昇底２が２mm程度上昇するも
のであれば棒状収納物Ａの上端部も２mm程度進出するこ
とはいうまでもない。続いて、カッター７の操作用突条
19に指を掛けて該カッター７を押し出し、棒状収納物Ａ
の上端部を薄片に切断して、この薄片を取り出す。その
後は、その操作用突条19を逆方向に指で押してカッター
７を後退させ、蓋体５を閉蓋させればよい（図１、図
２）。
【００１２】その２．図４乃至図１０は、請求項２、請
求項３及び請求項５の発明に係る棒状のゲル状物収納容
器の実施の形態を示している。図示のものは、収容部が
円筒でゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する有底の筒胴
体１を設け、該筒胴体の内部にその棒状収納物Ａの下端
を受ける円形の上昇底２を上昇摺動可能に嵌合させ、該
上昇底には螺旋上昇手段３を講じ、その筒胴体１の上端
の口部４に該口部を開閉する円形のキャップ８を着脱自
在に嵌合させ、その筒胴体１の口部４の後縁部に角形の
カッターホルダー９を、基部の両側から直角に突設した
左右一対の突片20の先端を以て倒伏可能に枢着10すると
ともに、該枢着部の近傍すなわち両突片20の中間部に左
右一対の弾性係合片12を切込みを入れることで形成し、
かつ、両弾性係合片12に対応させて筒胴体１側の枢着部
10の直上に左右一対の凹部11を設けて、該凹部とその弾
性係合片12とを係合させることによりカッターホルダー
９の水平姿勢を維持するようにした水平保持手段13を講
じ、更に、カッターホルダー９の内面に押し出すことで
棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断する金属製のカッタ
ー７を出入摺動自在に内装し、該カッターの後端部に指
押しで出入させる操作用突条19を形成している。ただ
し、カッター７を金属製とする他は、すべて合成樹脂に
よる成形部材とし、筒胴体１は、後壁を後方へと箱状に
突出する外壁1fと半円筒状の内壁1gとで形成して、内壁
1gで実際の収容部を形成ており、その外壁1fと内壁1gと
の間の上部に頂壁1hを設け、また、その外壁1fの後面上
部に倒伏姿勢のカッターホルダー９が納まるホルダー格
納部21を形成し、該ホルダー格納部の下端に指入れ部22
を一連に凹設している。なお、合成樹脂成形の都合と下
記回転盤15の内装の都合上から、筒胴体１の底壁1iは別
部材としている。
求項３及び請求項５の発明に係る棒状のゲル状物収納容
器の実施の形態を示している。図示のものは、収容部が
円筒でゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する有底の筒胴
体１を設け、該筒胴体の内部にその棒状収納物Ａの下端
を受ける円形の上昇底２を上昇摺動可能に嵌合させ、該
上昇底には螺旋上昇手段３を講じ、その筒胴体１の上端
の口部４に該口部を開閉する円形のキャップ８を着脱自
在に嵌合させ、その筒胴体１の口部４の後縁部に角形の
カッターホルダー９を、基部の両側から直角に突設した
左右一対の突片20の先端を以て倒伏可能に枢着10すると
ともに、該枢着部の近傍すなわち両突片20の中間部に左
右一対の弾性係合片12を切込みを入れることで形成し、
かつ、両弾性係合片12に対応させて筒胴体１側の枢着部
10の直上に左右一対の凹部11を設けて、該凹部とその弾
性係合片12とを係合させることによりカッターホルダー
９の水平姿勢を維持するようにした水平保持手段13を講
じ、更に、カッターホルダー９の内面に押し出すことで
棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断する金属製のカッタ
ー７を出入摺動自在に内装し、該カッターの後端部に指
押しで出入させる操作用突条19を形成している。ただ
し、カッター７を金属製とする他は、すべて合成樹脂に
よる成形部材とし、筒胴体１は、後壁を後方へと箱状に
突出する外壁1fと半円筒状の内壁1gとで形成して、内壁
1gで実際の収容部を形成ており、その外壁1fと内壁1gと
の間の上部に頂壁1hを設け、また、その外壁1fの後面上
部に倒伏姿勢のカッターホルダー９が納まるホルダー格
納部21を形成し、該ホルダー格納部の下端に指入れ部22
を一連に凹設している。なお、合成樹脂成形の都合と下
記回転盤15の内装の都合上から、筒胴体１の底壁1iは別
部材としている。
【００１３】上述の枢着10には、突片20の先端に片持ち
軸23を突設し、ホルダー格納部21の上部側面に軸受穴24
を設けて片持ち軸23を回転自在に嵌合させている（図６
乃至図１０）。弾性係合片12には、係合突子25を設ける
ことにより凹部11へと係脱自在に係合させているが、そ
の凹部11を上記軸受穴24の直上にてホルダー格納部21の
上端部側面に設けることでカッターホルダー９の水平姿
勢を維持し得るようにしている。なお、カッターホルダ
ー９を倒伏させてホルダー格納部21内に収納した際に
も、その係合突子25を他の凹部へと係脱自在に係合させ
るようにするとよい。
軸23を突設し、ホルダー格納部21の上部側面に軸受穴24
を設けて片持ち軸23を回転自在に嵌合させている（図６
乃至図１０）。弾性係合片12には、係合突子25を設ける
ことにより凹部11へと係脱自在に係合させているが、そ
の凹部11を上記軸受穴24の直上にてホルダー格納部21の
上端部側面に設けることでカッターホルダー９の水平姿
勢を維持し得るようにしている。なお、カッターホルダ
ー９を倒伏させてホルダー格納部21内に収納した際に
も、その係合突子25を他の凹部へと係脱自在に係合させ
るようにするとよい。
【００１４】螺旋上昇手段３は、筒胴体１の下端部にお
いて、円筒収容部の前半から後半にかけて１つの横長の
窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端部に回転
盤15を内装して、該回転盤の一部を両窓孔14へ挿入させ
ることで、窓孔14による回転自在な支持と外部への表出
をなし、更に、その回転盤15の上面中央から螺棒16を立
設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けたねじ孔17に
螺合させ、また、筒胴体１の円筒収容部内周と上昇底２
の外周との間に適数の縦案内溝26と該縦案内溝に摺動自
在に嵌合させた適数の案内突子27とを配することで、上
昇底２に回止め手段18を講じており、回転盤15の回転で
螺棒16を回転させることにより、上昇底２を螺動上昇さ
せるようにしている。なお、この場合も、回転盤15の１
回転で上昇底２が２mm程度上昇するように設定するとよ
い。
いて、円筒収容部の前半から後半にかけて１つの横長の
窓孔14を穿設し、かつ、その筒胴体１内の下端部に回転
盤15を内装して、該回転盤の一部を両窓孔14へ挿入させ
ることで、窓孔14による回転自在な支持と外部への表出
をなし、更に、その回転盤15の上面中央から螺棒16を立
設し、該螺棒を上記上昇底２の中央に設けたねじ孔17に
螺合させ、また、筒胴体１の円筒収容部内周と上昇底２
の外周との間に適数の縦案内溝26と該縦案内溝に摺動自
在に嵌合させた適数の案内突子27とを配することで、上
昇底２に回止め手段18を講じており、回転盤15の回転で
螺棒16を回転させることにより、上昇底２を螺動上昇さ
せるようにしている。なお、この場合も、回転盤15の１
回転で上昇底２が２mm程度上昇するように設定するとよ
い。
【００１５】如上の構成であり、使用に当たっては、筒
胴体１内の収容部にゲル状物たる棒状収納物Ａを上昇底
２上に載せた状態にして収容し、かつ、キャップ８を口
部４に嵌合させておく（図４）。これにより、収容した
棒状収納物Ａについては水分等の気化を防止でき、乾燥
を阻止できる。その棒状収納物Ａを取り出すときは、キ
ャップ８を外し、カッターホルダー９を水平に起こして
その状態を水平保持手段13により維持させ、また、回転
盤15を適宜に回転させて螺旋上昇手段３を機械的に作動
させることにより棒状収納物Ａの上端部を上方へと進出
させる（図５）。続いて、カッター７の操作用突条19に
指を掛けて該カッター７を押し出し、棒状収納物Ａの上
端部を薄片に切断して、この薄片を取り出す。その後
は、その操作用突条19を逆方向に指で押してカッター７
を後退させ、カッターホルダー９を倒伏させてホルダー
格納部21内に納め、キャップ８を口部４へと嵌合させれ
ばよい（図４）。
胴体１内の収容部にゲル状物たる棒状収納物Ａを上昇底
２上に載せた状態にして収容し、かつ、キャップ８を口
部４に嵌合させておく（図４）。これにより、収容した
棒状収納物Ａについては水分等の気化を防止でき、乾燥
を阻止できる。その棒状収納物Ａを取り出すときは、キ
ャップ８を外し、カッターホルダー９を水平に起こして
その状態を水平保持手段13により維持させ、また、回転
盤15を適宜に回転させて螺旋上昇手段３を機械的に作動
させることにより棒状収納物Ａの上端部を上方へと進出
させる（図５）。続いて、カッター７の操作用突条19に
指を掛けて該カッター７を押し出し、棒状収納物Ａの上
端部を薄片に切断して、この薄片を取り出す。その後
は、その操作用突条19を逆方向に指で押してカッター７
を後退させ、カッターホルダー９を倒伏させてホルダー
格納部21内に納め、キャップ８を口部４へと嵌合させれ
ばよい（図４）。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、既述構成であるから、
ゲル状物は棒状のままでつまり棒状収納物Ａとして筒胴
体１内に収容でき、取り出すときは、カッター７を操作
することで薄片に切断して取り出すことができ、その薄
片の厚さは螺旋上昇手段３を操作することで任意に設定
でき、また、これによって、薄片として取り出すもので
はあっても、従来にようにゲル状物全体を予め薄片状に
切断しておくことも、それらの薄片をそれぞれ包装等し
ておく必要もなく、棒状収納物Ａのままで収納できて、
気化、乾燥等を防止できる。
ゲル状物は棒状のままでつまり棒状収納物Ａとして筒胴
体１内に収容でき、取り出すときは、カッター７を操作
することで薄片に切断して取り出すことができ、その薄
片の厚さは螺旋上昇手段３を操作することで任意に設定
でき、また、これによって、薄片として取り出すもので
はあっても、従来にようにゲル状物全体を予め薄片状に
切断しておくことも、それらの薄片をそれぞれ包装等し
ておく必要もなく、棒状収納物Ａのままで収納できて、
気化、乾燥等を防止できる。
【００１７】加えて、請求項１の発明では、蓋体５を水
平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面にカッター７を装
着しているので、蓋体５をカッターホルダーに兼用でき
て、構成及び操作を簡潔にできる。
平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面にカッター７を装
着しているので、蓋体５をカッターホルダーに兼用でき
て、構成及び操作を簡潔にできる。
【００１８】請求項２の発明では、カッター７を有する
カッターホルダー９を倒伏可能に装着しているので、カ
ッターホルダー９もカッター７も無用なときに倒伏させ
ておくことで邪魔にならず、便利である。
カッターホルダー９を倒伏可能に装着しているので、カ
ッターホルダー９もカッター７も無用なときに倒伏させ
ておくことで邪魔にならず、便利である。
【００１９】請求項３の発明では、カッターホルダー９
を筒胴体１の口部４の後縁部分に枢着10するとともに、
該枢着部の近傍でその両者間のいづれか一方に凹部11
を、また、他方に該凹部と係合する弾性係合片12を設け
ることで水平保持手段13を講じているので、カッター７
の使用時にはカッターホルダー９を水平態勢に安定に保
持できて、カッター７を安定に、安全に、的確に操作で
きる。
を筒胴体１の口部４の後縁部分に枢着10するとともに、
該枢着部の近傍でその両者間のいづれか一方に凹部11
を、また、他方に該凹部と係合する弾性係合片12を設け
ることで水平保持手段13を講じているので、カッター７
の使用時にはカッターホルダー９を水平態勢に安定に保
持できて、カッター７を安定に、安全に、的確に操作で
きる。
【００２０】また、請求項４、請求項５の発明では、既
述構成により、角筒型、円筒型が簡単に実現でき、しか
も、螺旋上昇手段３における回転盤15の一部を筒胴体１
の下端部外周に穿設した窓孔14へ挿入させることで回転
盤15の回転自在な支持と外部への表出をなしているか
ら、構造を簡単かつコンパクトにでき、安価に提供でき
る。
述構成により、角筒型、円筒型が簡単に実現でき、しか
も、螺旋上昇手段３における回転盤15の一部を筒胴体１
の下端部外周に穿設した窓孔14へ挿入させることで回転
盤15の回転自在な支持と外部への表出をなしているか
ら、構造を簡単かつコンパクトにでき、安価に提供でき
る。
【図１】 請求項１、請求項４の発明に係る実施の形態
その１．を示す縦断側面図である。
その１．を示す縦断側面図である。
【図２】 同平面図である。
【図３】 同薄片取り出し態勢における斜視図である。
【図４】 請求項２、請求項３、請求項５の発明に係る
実施の形態その２．を示す縦断側面図である。
実施の形態その２．を示す縦断側面図である。
【図５】 同薄片取り出し態勢における斜視図である。
【図６】 同要部の拡大平面図である。
【図７】 同要部の拡大截断側面図である。
【図８】 同要部の薄片取り出し態勢における拡大斜視
図である。
図である。
【図９】 同要部の薄片取り出し態勢における拡大側面
図である。
図である。
【図１０】同要部の薄片取り出し態勢における拡大截断
背面図である。
背面図である。
Ａ…棒状収納物 １…筒胴体 ２…上昇底 ３…螺旋上昇手段 ４…口部 ５…蓋体 ６…枢着 ７…カッター ８…キャップ ９…カッターホルダー 10…枢着 11…凹部 12…弾性係合片 13…水平保持手段 14…窓孔 15…回転盤 16…螺棒 17…ねじ孔 18…回止め手段 19…操作用突条 20…突片 21…ホルダー格納部 22…指入れ部 23…片持ち軸 24…軸受穴 25…係合突子 26…縦案内溝 27…案内突子 1a…外壁 1b…内壁 1c…頂壁 1d…切欠 1e…底壁 1f…外壁 1g…内壁 1h…頂壁 1i…底壁
Claims (5)
- 【請求項１】 ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する筒
胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇底
２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講
じ、また、筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉する
蓋体５を水平転回可能に枢着６し、該蓋体の内面には押
し出すことで上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断す
るカッター７を装着したことを特徴とする棒状のゲル状
物収納容器。 - 【請求項２】 ゲル状物たる棒状収納物Ａを収容する筒
胴体１の内部にその棒状収納物Ａの下端を受ける上昇底
２を可動に内挿し、該上昇底には螺旋上昇手段３を講
じ、また、その筒胴体１の上端の口部４に該口部を開閉
するキャップ８を装備させ、そして、その筒胴体１の口
部４の後縁に水平に保持し得るカッターホルダー９を倒
伏可能に装着し、該カッターホルダーには押し出すこと
で上記棒状収納物Ａの上端部を薄片に切断するカッター
７を装着したことを特徴とする棒状のゲル状物収納容
器。 - 【請求項３】 上記カッターホルダー９を上記筒胴体１
の口部４の後縁部に枢着10するとともに、該枢着部の近
傍でその両者間のいづれか一方に凹部11を、また、他方
に該凹部と係合する弾性係合片12を設けることで水平保
持手段13を講じた請求項２記載の棒状のゲル状物収納容
器。 - 【請求項４】 上記筒胴体１を角筒にするとともに、該
角筒に適合させて上記上昇底２も角形に形成して摺動自
在に嵌合させ、また、上記螺旋上昇手段３として、上記
筒胴体１の下端部外周の適所に窓孔14を穿設し、かつ、
その筒胴体１内の下端部に回転盤15を内装して、該回転
盤の一部を上記窓孔14に挿入させることで、回転自在な
支持と外部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面
中央から螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央
に設けたねじ孔17に螺合させた請求項１、請求項２又は
請求項３記載の棒状のゲル状物収納容器。 - 【請求項５】 上記筒胴体１を円筒にするとともに、該
円筒に適合させて上記上昇底２も円形に形成して摺動自
在に嵌合させ、また、上記螺旋上昇手段３として、上記
筒胴体１の下端部外周の適所に窓孔14を穿設し、かつ、
その筒胴体１内の下端部に回転盤15を内装して、該回転
盤の一部を上記窓孔14に挿入させることで、回転自在な
支持と外部への表出をなし、更に、その回転盤15の上面
中央から螺棒16を立設し、該螺棒を上記上昇底２の中央
に設けたねじ孔17に螺合させ、上記上昇底２に回止め手
段18を講じた請求項１、請求項２又は請求項３記載の棒
状のゲル状物収納容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34042498A JP3795686B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 棒状のゲル状物収納容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34042498A JP3795686B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 棒状のゲル状物収納容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000168855A true JP2000168855A (ja) | 2000-06-20 |
| JP3795686B2 JP3795686B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=18336832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34042498A Expired - Fee Related JP3795686B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | 棒状のゲル状物収納容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3795686B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102171728B1 (ko) * | 2020-06-12 | 2020-10-29 | 윤용제 | 버터용기 |
| WO2021210675A1 (ja) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | 株式会社資生堂 | カッター付き繰出容器および固形物質収容容器 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP34042498A patent/JP3795686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021210675A1 (ja) * | 2020-04-17 | 2021-10-21 | 株式会社資生堂 | カッター付き繰出容器および固形物質収容容器 |
| KR102171728B1 (ko) * | 2020-06-12 | 2020-10-29 | 윤용제 | 버터용기 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3795686B2 (ja) | 2006-07-12 |
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