JP2000168211A - インクリボンカセットを用いたプリンタおよびインクリボンカセットならびにインクリボンカセットの管理方法 - Google Patents

インクリボンカセットを用いたプリンタおよびインクリボンカセットならびにインクリボンカセットの管理方法

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JP2000168211A
JP2000168211A JP10346881A JP34688198A JP2000168211A JP 2000168211 A JP2000168211 A JP 2000168211A JP 10346881 A JP10346881 A JP 10346881A JP 34688198 A JP34688198 A JP 34688198A JP 2000168211 A JP2000168211 A JP 2000168211A
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Masanobu Hida
正信 肥田
Hiroyuki Murakami
寛之 村上
Satoru Shinohara
悟 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボン残量を正しく表示するとともに
不正インクリボンによる印刷を防止する。 【解決手段】 インクリボンカセット8は熱転写インク
リボンを収容し、その端面10に磁気塗料を塗布して磁
性層12が形成され、磁性層12にはあらかじめ印刷可
能回数が磁気的に記録されている。マイクロコンピュー
タ22は印刷を実行するごとに、インクリボンカセット
8の磁性層12に記録されているこれまでの印刷実行回
数を磁気ヘッド18および再生回路23を通じて取得
し、印刷実行回数に1を加えた上で記録回路20および
磁気ヘッド18を通じて磁性層12に記録する。また、
印刷可能回数を同様に磁性層12から読み取り、印刷実
行回数との差をインクリボン4の残量として液晶表示装
置25に表示する。そして、印刷実行回数が印刷可能回
数に到達している場合には印刷を行わない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写インクリボ
ンを用いたプリンタおよびインクリボンカセットならび
にインクリボンカセットの管理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプリンタでは、熱により
溶融もしくは昇華して印刷媒体上に移行する染料の層状
のシートが表面に多数配設されたインクリボンを用いて
印刷を行い、インクリボンはリールに巻回しカセットに
収容して本体に装填され、1回の印刷実行ごとにインク
リボンをリールより繰り出し、新たな前記染料シートに
より印刷が行われる。このようなプリンタでは、インク
リボンの残量をユーザに知らせるため、新しいインクリ
ボンカセットがプリンタ本体に装填されると、そのこと
を検出して、まず未使用のインクリボンカセットによる
印刷可能回数を例えば内蔵の液晶表示装置に表示し、以
降、印刷が行われるごとに液晶表示装置に表示する回数
を1ずつ減少させるという方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法では、例えば途中まで使用したインクリボンカセット
を装填した場合でも、未使用のインクリボンカセットを
装填した場合と同様に、未使用のインクリボンカセット
による印刷可能回数が残量として表示されてしまい、実
際の残量とは異なった値が表示されることになり、正し
い残量の表示は不可能となる。
【0004】また、従来のプリンタでは、使用済みのイ
ンクリボンカセットでインクリボンを巻き戻してプリン
タ本体に装填した場合でも、インクリボンが使用済みの
ものか否かを識別できないため、未使用のインクリボン
と同様に印刷が実行される。しかし、使用済みのインク
リボンでは無論良好な印刷品質は得られず、したがっ
て、そのように不正に巻き戻されたインクリボンカセッ
トを知らずに入手したユーザは、印刷用紙などの印刷媒
体を無駄に消耗する結果となる。さらに、カセット内の
インクリボンが粗悪品などに詰め替えられた場合にも同
様の問題が生じ、その上、プリンタ本体の破損を招く虞
もある。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、新しいインクリボンカセ
ット以外のインクリボンカセットを装填した場合でもイ
ンクリボンの残量を正しく表示でき、さらに、インクリ
ボンの巻き戻しや詰め替えなどが行われた不正なインク
リボンカセットを識別して印刷を行わないようにできる
インクリボンカセットを用いたプリンタ、インクリボン
カセット、ならびにインクリボンカセットの管理方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、熱により溶融もしくは昇華して印刷媒体上
に移行する染料の層が表面に形成されたインクリボンを
用いて印刷を行い、前記インクリボンはリールに巻回し
カセットに収容して本体に装填されるプリンタであっ
て、前記インクリボンカセットのほぼ平坦な外面には磁
性層が形成されており、プリンタ本体に装填された前記
インクリボンカセットの前記磁性層に近接配置され前記
磁性層に情報を磁気的に記録しかつ前記磁性層から情報
を磁気的に読み取る磁気ヘッドと、与えられた電気信号
にもとづいて前記磁気ヘッドを電気的に駆動し情報を前
記磁性層に記録する記録回路と、前記磁気ヘッドが前記
磁性層から情報を読み取って出力する信号から前記磁性
層に記録された情報を表す電気信号を生成する再生回路
とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明は、熱により溶融もしくは昇
華して印刷媒体上に移行する染料の層が表面に形成され
たインクリボンを収容したインクリボンカセットであっ
て、ほぼ平坦な外面に磁性層が形成されていることを特
徴とする。また、本発明は、熱により溶融もしくは昇華
して印刷媒体上に移行する染料の層状のシートが表面に
多数配設されたインクリボンを用いて印刷を行い、前記
インクリボンはリールに巻回しカセットに収容して本体
に装填され、1回の印刷実行ごとに前記インクリボンを
リールより繰り出し、新たな前記染料シートにより印刷
を行うプリンタにおいてインクリボンカセットを管理す
る方法であって、前記インクリボンカセットのほぼ平坦
な外面に磁性層を形成し、前記磁性層に、前記インクリ
ボンカセットの管理に係わる情報を磁気的に記録し、必
要に応じて前記磁性層に記録された磁気情報から前記イ
ンクリボンカセットの管理に係わる情報を再生すること
を特徴とする。
【0008】したがって、本発明では、インクリボンカ
セットの外面に形成された磁性層に、そのインクリボン
カセットによる印刷可能回数や、すでに実行した印刷の
回数などの管理情報を記録しておき、インクリボンの残
量を表示する際はその情報を磁性層から読み出して残量
を算出すればよく、未使用のインクリボンカセットが装
填された場合に限らず常に正しい残量を表示することが
できる。また、使用済みのカセットで、インクリボンが
巻き戻されたり、詰め替えられていても、磁性層に記録
された印刷実行回数は印刷可能回数に到達しているの
で、そのことから印刷を行わないようにすることがで
き、ユーザは印刷媒体を無駄に消耗せずに済むとともに
プリンタ本体の破損などを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明によるインク
リボンカセットを用いたプリンタの一例を示す要部構成
図、図2は本発明によるインクリボンカセットの一例を
示す斜視図、図3は図2のインクリボンカセットに収容
されたインクリボンを示す斜視図である。以下ではこれ
らの図面を参照して本発明のインクリボンカセットを用
いたプリンタおよびインクリボンカセットの一例につい
て説明すると同時に本発明のインクリボンカセットの管
理方法について説明する。
【0010】図1に示した本実施の形態例のプリンタ2
は、熱により溶融もしくは昇華して印刷媒体上に移行す
る染料の層が表面に形成されたインクリボン、すなわち
熱転写インクリボンを用いて印刷を行うものである。図
3に示したように、インクリボン4はリール6に巻回し
て、図2に示したインクリボンカセット8内に収容さ
れ、インクリボンカセット8はプリンタ本体の所定箇所
に装填される。そして、カセットのほぼ平坦な端面10
の矩形領域には、磁気塗料を塗布して磁性層12が形成
されている。本実施の形態例では、この磁性層12に、
あらかじめインクリボンカセット8により印刷可能な回
数が磁気的に記録されている。
【0011】インクリボン4は、図3に示したように、
例えば合成樹脂から成る帯状のフィルム14上に、熱に
より溶融もしくは昇華して印刷媒体上に移行する染料の
層状のシートを、フィルム14の延在方向に多数並べて
配設したものであり、連続して配設された例えば3枚の
染料シート16が、イエロー、マジェンタ、シアンの各
染料によって形成され、1回の印刷にこれら3枚の染料
シート16を使用することで染料シート大の1枚の画像
のカラー印刷が行われる。
【0012】プリンタ2は、図1に示したように、磁気
ヘッド18を内蔵し、磁気ヘッド18は不図示の支持手
段により、磁性層12に接しつつ端面10と平行に矢印
Xの方向に移動可能に支持され、そして不図示の駆動手
段によりマイクロコンピュータの制御のもとで矢印Xの
方向に駆動される。
【0013】磁気ヘッド18に接続された記録回路20
はマイクロコンピュータ22よりインターフェース21
を通じて供給されるデジタル信号にもとづいて磁気ヘッ
ド18を電気的に駆動し磁性層12に磁気的に情報を記
録する。マイクロコンピュータ22が記録回路20に供
給するデジタル信号は論理”1”および論理”0”を表
す信号を配列して成るシリアルデータであり、例えば印
刷実行回数などの数字を表している。したがって、磁性
層12には、このような論理”1”および論理”0”を
表す磁気情報が一列に配列した状態で記録される。
【0014】一方、再生回路23は、磁気ヘッド18が
上記駆動手段により駆動され、その結果、磁性層12か
ら情報を読み取って信号を出力したとき、その信号から
磁性層12に記録されていた情報を表す電気信号を生成
し、インターフェース21を通じてマイクロコンピュー
タ22に出力する。消去回路24は、マイクロコンピュ
ータ22の制御のもとで磁気ヘッド18を電気的に駆動
し、磁性層12に記録されている磁気情報を消去する。
マイクロコンピュータ22に接続された液晶表示装置2
5は、インクリボン4の残量などを表示するためのもの
である。
【0015】次に、このように構成されたプリンタ2お
よびインクリボンカセット8を用いていかにインクリボ
ンカセット8を管理するかについて説明する。まず、印
刷に関する基本的な動作について説明すると、マイクロ
コンピュータ22は、印刷を行う場合、不図示のリール
駆動手段を制御してインクリボンカセット8のリール6
を回転させ、インクリボン4をリール6から繰り出して
新しいイエローの染料シート16をカセット8のリボン
窓26の中央部に配置する。つづいて、リボン窓26を
通じて印刷用紙をインクリボン4に押圧し、一方、リボ
ン窓26と反対側の不図示の窓を通じて加熱手段をイン
クリボン4に押圧し、加熱手段と印刷用紙とでインクリ
ボン4を挟んだ状態にして、画像の各部の明暗に応じた
温度でインクリボン4の各部を加熱する。これにより、
染料が熱により例えば溶融して印刷用紙に転写され、イ
エローの染料による画像が印刷用紙上に形成される。マ
イクロコンピュータ22はこのような動作をマジェン
タ、シアンの各染料シート16ごとに繰り返し、印刷用
紙上にカラー画像を形成して、1回の印刷動作を完了す
る。
【0016】そして、本実施の形態例のプリンタ2で
は、1回の印刷動作を完了するごとに、マイクロコンピ
ュータ22は磁気ヘッド18の駆動手段を制御して磁気
ヘッド18を移動させ、インクリボンカセット8の管理
情報としての仕様情報と使用履歴情報とを再生回路23
を通じて読み出す。仕様情報は具体的には本実施の形態
例では上述したインクリボンカセット8による印刷可能
回数であり、一方、使用履歴情報はインクリボンカセッ
ト8によりすでに実行した印刷の回数である。なお、印
刷実行回数の記録については後に説明する。
【0017】マイクロコンピュータ22は、印刷可能回
数とすでに実行した印刷の回数を読み出すと、まず、印
刷実行回数に1を加算し、新たなな印刷実行回数を取得
し、その印刷実行回数を上記印刷可能回数から減じた数
値を、インクリボン4の残量として液晶表示装置25に
表示させる。ユーザはこの表示をみて現在装填されてい
るインクリボンカセット8によって後、何回印刷できる
かを把握することができる。マイクロコンピュータ22
はまた、このとき上記駆動手段を制御して磁気ヘッド1
8を移動させ、消去回路24を制御してすでに記録され
ている印刷実行回数を消去するとともに記録回路20に
上記新たに取得した印刷実行回数の信号を供給して新た
な印刷実行回数を磁性層12に記録させる。
【0018】さらに、本実施の形態例のプリンタ2で
は、マイクロコンピュータ22は新たに印刷を開始する
場合、磁性層12より印刷可能回数とともに印刷実行回
数を読み取り、読み取った印刷実行回数が印刷可能回数
より少ない場合にのみ印刷動作を行い、印刷実行回数が
印刷可能回数に到達しているときは、印刷を中止すると
ともに装填されているインクリボンカセット8のインク
リボン4を使い切った旨をユーザに通知する警告メッセ
ージを液晶表示装置25に表示する。ここで、印刷実行
回数が印刷可能回数に到達したことが検出されるのは、
実際にインクリボン4を使い切った場合に検出されるだ
けでなく、使用済みのインクリボンカセット8でインク
リボン4を巻き戻したり詰め替えた場合にもそのことが
検出される。したがって、本実施の形態例では不正なイ
ンクリボンカセットの使用が回避されることになる。
【0019】このように、本実施の形態例では、印刷を
1回実行するごとに、インクリボンカセット8の磁性層
12にこれまでの印刷実行回数が磁気的に記録されるの
で、記録された情報をもとに、未使用のインクリボンカ
セット8が装填された場合に限らず、常に正しい残量を
表示することができる。また、使用済みのカセットで、
インクリボン4が巻き戻されたり、詰め替えられていて
も、磁性層12に記録された印刷実行回数は印刷可能回
数に到達しているので、マイクロコンピュータ22は、
そのことから印刷を行わず、ユーザは印刷媒体を無駄に
消耗せずに済むとともにプリンタ本体の破損などを防止
できる。
【0020】なお、本実施の形態例では、磁性層12に
沿って磁気ヘッド18を移動させて情報の記録再生を行
うとしたが、磁気ヘッド18は固定とし、インクリボン
カセット8をプリンタ本体に装填したり、プリンタ本体
から取り出す際のインクリボンカセット8の移動を利用
することも可能である。その場合には、図4の斜視図に
示したように磁性層12は、インクリボンカセット8を
プリンタ本体に装填する際のインクリボンカセット8の
移動方向Yとほぼ平行な例えば側面28に形成してお
き、磁気ヘッド18はプリンタ本体内で、インクリボン
カセット8が出し入れされる際に上記側面28の磁性層
12に接触し、磁性層12が磁気ヘッド18に対して摺
動する位置に配置しておく。
【0021】このような構成とすることで、ユーザがイ
ンクリボンカセット8をプリンタ本体に装填したり、プ
リンタ本体から取り出す際に磁気ヘッド18が磁性層1
2に対して相対的に移動し、情報の記録再生が可能とな
る。なお、インクリボンカセット8の出し入れは例えば
光学的なセンサにより検出でき、マイクロコンピュータ
22がその検出結果にもとづいて磁性層12に対する情
報の記録あるいは磁性層12からの情報の読み取りを行
う構成とすればよい。そして、この磁気ヘッド18を固
定とする方式には、磁気ヘッド18を移動させる必要が
ないので機構が簡素になるという利点がある。
【0022】また、本実施の形態例では、磁性層12に
は印刷可能回数および印刷実行回数を記録するとした
が、インクリボン4に形成された染料シート16の総数
や、未使用の染料シート16の数などを記録するように
しても、それらの数値から印刷可能回数や印刷実行回数
を把握できるので、同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0023】さらに、本実施の形態例では、1回印刷を
行うごとに印刷実行回数を磁性層12に記録するとした
が、通常は印刷実行回数をプリンタ本体に設けたメモリ
などに保持させておき、例えばインクリボンカセット8
がプリンタ本体から取り出される場合にのみ、インクリ
ボンカセット8の磁性層12に印刷実行回数を記録する
構成とすることも可能である。
【0024】また、磁性層12に記録する情報は、不正
な解析などを防止するため、暗号化しておくことも有効
である。そして、印刷実行回数が印刷可能回数に到達し
たとき、その旨を表す情報自体を磁性層12に記録して
おき、印刷を行う場合には、その情報が磁性層12に記
録されているか否かにもとづいて印刷の実行を制御する
構成とすることも可能である。
【0025】次に、本発明の第2の実施の形態例につい
て説明する。第2の実施の形態例はインクリボンカセッ
ト8の磁性層12に対する情報の記録において、より高
い信頼性を確保できるように図ったものである。すなわ
ち、第2の実施の形態例では、図5の説明図に示したよ
うに、磁性層12に例えば4本のトラック30、32、
34、36を形成し、トラック30にインクリボンカセ
ットの管理情報を記録し、他のトラック32、34、3
6にはトラック30と同一内容の管理情報を重複して記
録する。[表1]は各トラックに記録する管理情報を詳
しく示し、AないしDは管理情報の各項目であり、例え
ば上述した印刷可能回数や印刷実行回数である。
【0026】
【表1】 さらに、この第2の実施の形態例では、マイクロコンピ
ュータ22は、[表1]に示したように、1つのトラッ
クに記録する管理情報(A〜D)は1つのトラックに3
回繰り返して記録する。
【0027】したがって、かりに1つのトラックに記録
された情報が何らかの理由で失われた場合でも、他のト
ラックの情報と照合することで情報の欠損を検知し、ど
のトラックに正しい情報が記録されているかを識別し
て、その情報にもとづきインクリボンカセット8を確実
に管理することができる。さらに、同様に、1つのトラ
ックで例えば1つの管理情報(A〜D)が失われても、
そのトラックに記録されている他の管理情報を用いてイ
ンクリボンカセット8を正しく管理することができる。
なお、各トラックごとに複数の管理情報を記録する際、
管理情報ごとに管理項目A〜Dの順序を変えておけば、
リスク分散によりさらに信頼性を高めることができる。
【0028】磁性層12に4本のトラックを形成する方
法としては、磁気ヘッド18の位置を、記録再生時の磁
気ヘッド18の移動方向に直交する方向(トラックを横
断する方向)に一定のピッチで移動させたり、あるいは
4つの磁気ヘッドを各トラックごとに配置しておくとい
った方法を採ることができる。ただし、短時間にすべて
の情報を記録したりあるいは再生できるという点で後者
の方法が望ましい。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態例につい
て説明する。第3の実施の形態例は、上記第2の実施の
形態例と同様、インクリボンカセット8の磁性層12に
対する情報の記録において、より高い信頼性を確保でき
るように図ったものであるが、各トラックに対する情報
の記録方法の点で第2の実施の形態例と異なっている。
【0030】すなわち、第3の実施の形態例では、[表
2]に示したように、磁性層12に例えば第1ないし第
5のトラックを形成し、各トラックごとに管理情報の各
項目を分けて記録する。[表2]中のAないしEは管理
情報の各項目であり、例えば上述した印刷可能回数や印
刷実行回数である。
【表2】 また、第3の実施の形態例では、[表1]に示したよう
に1つのトラックに記録する管理情報の各項目は1つの
トラックに繰り返し記録する。[表1]の例では各管理
項目A〜Eはいずれも6回繰り返して各トラックに記録
されている。したがって、この場合にも、第2の実施の
形態例と同様、記録情報の一部が何らかの理由で失われ
たとしても、各トラックごとに6つの情報を読み取りそ
れらを照合することで、情報の欠損を検知し、どの情報
が正しかを識別して、正しい情報にもとづきインクリボ
ンカセット8を確実に管理することができる。
【0031】なお、磁性層12に記録するインクリボン
カセット8の管理情報としては、上述のように仕様情報
や使用履歴情報以外にも、例えば、インクリボンカセッ
ト8のシリアル番号や、インクリボンカセット8に対応
した暗証番号であってもよく、それらの情報により例え
ばインクリボンカセット8を使用するユーザの正当性を
確認することができる。すなわち、新しいインクリボン
カセット8がプリンタ本体に装填されたとき、例えばマ
イクロコンピュータ22の制御のもとで、液晶表示装置
25にシリアル番号や暗証番号の入力をユーザに促すメ
ッセージを表示し、これに対してユーザが、プリンタ2
に付属するキーボードなどから、磁性層12に記録され
ているシリアル番号や暗証番号に一致する番号を入力し
た場合にのみ、印刷を実行できるようにする。これによ
り、正しいシリアル番号や暗証番号を知っている正当な
ユーザのみがインクリボンカセット8により印刷を行え
ることになる。なお、シリアル番号や暗証番号は、カセ
ットごと、または購入単位(例えば10パック)ごとに
異なるものとしておけば、これらの番号の不正流通を防
止する上で有効である。また、不正解析を防止するた
め、シリアル番号や暗証番号を暗号化してインクリボン
カセット8の磁性層12に記録しておくことも有効であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、インク
リボンカセットの外面に形成された磁性層に、そのイン
クリボンカセットによる印刷可能回数や、すでに実行し
た印刷の回数などの管理情報を記録しておき、インクリ
ボンの残量を表示する際はその情報を磁性層から読み出
して残量を算出すればよく、未使用のインクリボンカセ
ットが装填された場合に限らず常に正しい残量を表示す
ることができる。また、使用済みのカセットで、インク
リボンが巻き戻されたり、詰め替えられていても、磁性
層に記録された印刷実行回数は印刷可能回数に到達して
いるので、そのことから印刷を行わないようにすること
ができ、ユーザは印刷媒体を無駄に消耗せずに済むとと
もにプリンタ本体の破損などを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクリボンカセットを用いたプ
リンタの一例を示す要部構成図である。
【図2】本発明によるインクリボンカセットの一例を示
す斜視図である。
【図3】図2のインクリボンカセットに収容されたイン
クリボンを示す斜視図である。
【図4】本発明によるインクリボンカセットの他の例を
示す斜視図である。
【図5】インクリボンカセットの磁性層に形成されるト
ラックを示す説明図である。
【符号の説明】
2……プリンタ、4……インクリボン、6……リール、
8……インクリボンカセット、10……端面、12……
磁性層、14……フィルム、16……染料シート、18
……磁気ヘッド、20……記録回路、22……マイクロ
コンピュータ、23……再生回路、24……消去回路、
25……液晶表示装置、26……リボン窓、28……側
面、30……トラック、32……トラック、34……ト
ラック、36……トラック。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C068 AA02 AA06 AA08 AA15 AA22 EE03 EE56 EE58 EE60 EE98 NN01 NN08 NN11 NN20 NN28

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱により溶融もしくは昇華して印刷媒体
    上に移行する染料の層が表面に形成されたインクリボン
    を用いて印刷を行い、前記インクリボンはリールに巻回
    しカセットに収容して本体に装填されるプリンタであっ
    て、 前記インクリボンカセットのほぼ平坦な外面には磁性層
    が形成されており、 プリンタ本体に装填された前記インクリボンカセットの
    前記磁性層に近接配置され前記磁性層に情報を磁気的に
    記録しかつ前記磁性層から情報を磁気的に読み取る磁気
    ヘッドと、 与えられた電気信号にもとづいて前記磁気ヘッドを電気
    的に駆動し情報を前記磁性層に記録する記録回路と、 前記磁気ヘッドが前記磁性層から情報を読み取って出力
    する信号から前記磁性層に記録された情報を表す電気信
    号を生成する再生回路とを備えたことを特徴とするイン
    クリボンカセットを用いたプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドを、前記磁性層とほぼ平
    行に移動可能な状態で支持する支持手段と、前記磁気ヘ
    ッドを移動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載のインクリボンカセットを用いたプリン
    タ。
  3. 【請求項3】 前記磁性層は、前記インクリボンカセッ
    トをプリンタ本体に装填する際の前記インクリボンカセ
    ットの移動方向とほぼ平行な面に形成されていることを
    特徴とする請求項1記載のインクリボンカセットを用い
    たプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記磁性層に記録される情報はデジタル
    情報であることを特徴とする請求項1記載のインクリボ
    ンカセットを用いたプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記デジタル情報は論理”1”または論
    理”0”を表す情報を配列して成ることを特徴とする請
    求項4記載のインクリボンカセットを用いたプリンタ。
  6. 【請求項6】 熱により溶融もしくは昇華して印刷媒体
    上に移行する染料の層が表面に形成されたインクリボン
    を収容したインクリボンカセットであって、 ほぼ平坦な外面に磁性層が形成されていることを特徴と
    するインクリボンカセット。
  7. 【請求項7】 前記磁性層は、前記インクリボンカセッ
    トをプリンタ本体に装填する際の前記インクリボンカセ
    ットの移動方向とほぼ垂直な面に形成されていることを
    特徴とする請求項6記載のインクリボンカセット。
  8. 【請求項8】 前記磁性層は、前記インクリボンカセッ
    トをプリンタ本体に装填する際の前記インクリボンカセ
    ットの移動方向とほぼ平行な面に形成されていることを
    特徴とする請求項6記載のインクリボンカセット。
  9. 【請求項9】 前記インクリボンが巻回された第1のリ
    ールと、前記第1のリールに巻回されたインクリボンを
    巻き取る第2のリールと、前記第1および第2のリール
    を収容するケースと、インクリボンを前記第1および第
    2のリールの間で外部に露出可能にする、前記ケースに
    形成された開口とを備えたことを特徴とする請求項6記
    載のインクリボンカセット。
  10. 【請求項10】 熱により溶融もしくは昇華して印刷媒
    体上に移行する染料の層状のシートが表面に多数配設さ
    れたインクリボンを用いて印刷を行い、前記インクリボ
    ンはリールに巻回しカセットに収容して本体に装填さ
    れ、1回の印刷実行ごとに前記インクリボンをリールよ
    り繰り出し、新たな前記染料シートにより印刷を行うプ
    リンタにおいてインクリボンカセットを管理する方法で
    あって、 前記インクリボンカセットのほぼ平坦な外面に磁性層を
    形成し、 前記磁性層に、前記インクリボンカセットの管理に係わ
    る情報を磁気的に記録し、 必要に応じて前記磁性層に記録された磁気情報から前記
    インクリボンカセットの管理に係わる情報を再生するこ
    とを特徴とするインクリボンカセットの管理方法。
  11. 【請求項11】 前記管理情報は前記インクリボンカセ
    ットの仕様および使用履歴のいずれか一方または両方に
    係わる情報を含むことを特徴とする請求項10記載のイ
    ンクリボンカセットの管理方法。
  12. 【請求項12】 前記仕様情報は前記インクリボンカセ
    ットによる印刷可能回数に係わる情報を含むことを特徴
    とする請求項11記載のインクリボンカセットの管理方
    法。
  13. 【請求項13】 前記使用履歴情報は、前記インクリボ
    ンカセットによりすでに実行した印刷の回数に係わる情
    報を含むことを特徴とする請求項11記載のインクリボ
    ンカセットの管理方法。
  14. 【請求項14】 前記仕様情報は前記インクリボンカセ
    ットによる印刷可能回数に係わる情報を含み、前記使用
    履歴情報は前記インクリボンカセットによりすでに実行
    した印刷の回数に係わる情報を含み、前記印刷可能回数
    および前記印刷実行回数に係わる情報を前記磁性層より
    読み出し、前記印刷可能回数および前記印刷実行回数を
    把握して、前記印刷可能回数より前記印刷実行回数を減
    じた値をもとに前記インクリボンの残量に係わる数値を
    表示することを特徴とする請求項11記載のインクリボ
    ンカセットの管理方法。
  15. 【請求項15】 前記仕様情報は前記インクリボンカセ
    ットによる印刷可能回数に係わる情報を含み、前記使用
    履歴情報は前記インクリボンカセットによりすでに実行
    した印刷の回数に係わる情報を含み、前記印刷可能回数
    および前記印刷実行回数に係わる情報を前記磁性層より
    読み出し、前記印刷可能回数および前記印刷実行回数を
    把握して前記印刷可能回数より前記印刷実行回数が少な
    い場合にのみ前記インクリボンカセットにより印刷を行
    うことを特徴とする請求項11記載のインクリボンカセ
    ットの管理方法。
  16. 【請求項16】 前記管理情報は前記インクリボンカセ
    ットに係わるシリアル番号および暗証番号のいずれか一
    方または両方を含むことを特徴とする請求項10記載の
    インクリボンカセットの管理方法。
  17. 【請求項17】 前記管理情報は暗号化して前記磁性層
    に記録することを特徴とする請求項10記載のインクリ
    ボンカセットの管理方法。
  18. 【請求項18】 前記磁性層に複数のトラックを形成
    し、第1のトラックに管理情報を記録し、他トラックに
    は前記第1のトラックと同一内容の前記管理情報を重複
    して記録することを特徴とする請求項10記載のインク
    リボンカセットの管理方法。
  19. 【請求項19】 1つのトラックに記録する前記管理情
    報は1つのトラックの異なる箇所に繰り返し記録するこ
    とを特徴とする請求項18記載のインクリボンカセット
    の管理方法。
  20. 【請求項20】 前記磁性層に複数のトラックを形成
    し、前記管理情報の各項目を各項目ごとに異なるトラッ
    クに記録することを特徴とする請求項10記載のインク
    リボンカセットの管理方法。
  21. 【請求項21】 1つのトラックに記録する前記管理情
    報項目は1つのトラックの異なる箇所に繰り返し記録す
    ることを特徴とする請求項20記載のインクリボンカセ
    ットの管理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003080353A1 (en) * 2002-03-27 2003-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Printing device
US7760945B2 (en) 2005-04-26 2010-07-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Thermal transfer type image forming apparatus and method of indicating/detecting remaining amount of ink ribbon

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