JP2005177993A - プリント装置、該装置用プリント剤収納容器およびプリントシステム - Google Patents

プリント装置、該装置用プリント剤収納容器およびプリントシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のインクタンクが装着可能で、各インクタンクには収納するインクの残量情報を書き換え可能に記憶するEEPROMが設けられている場合にあって、EEPROMが故障して情報の読み書きができなくなった場合にも、そのインクタンクが収納するインクを利用したプリントを続行できるようにする。
【解決手段】 各インクタンクのEEPROMにインク残量情報の読み書きが正しくできるかどうかを確認し、その上で読み書きができなくなった不揮発性記憶素子を有するプリント剤収納容器のインク残量情報を、読み書きが可能なインクタンクの不揮発性記憶素子の空き領域を利用して管理する。これにより、ある特定のインクタンクのEEPROMに不具合が発生した場合にも、問題なくプリントを行うことができるようになる。
【選択図】 図4


Description

本発明は、プリント装置、プリントシステムおよび前記装置用プリント剤収納容器に関し、特にプリント媒体に付与するプリント剤としてインクを用いるインクジェットプリント装置、該装置を含むプリントシステム、およびプリント剤であるインクを収納するインクタンクに適用して好適なものである。
プリント剤をプリント媒体に付与することによりプリントを行うプリント装置、例えばプリント剤としてのインクを吐出することによりプリントを行うインクジェットプリント装置として、着脱可能なインクタンクを用いるものがある。また、インクタンクには不揮発性記憶素子を搭載し、インクタンク自らに係る所定の情報を記憶させておく一方、当該記憶情報を読み出し、その内容に基づいた動作制御が行われるプリント装置もある。
このようなプリント装置で行われる種々の動作制御のうちの一つは、インクタンクに収納されているインクの残量を管理することである。インクがどれほど残っているかは、使用者が特に意を払う点の一つである。インクが無くなった時点で突然プリントができなくなったり、色がかすれてしまったりしては、プリント装置としての使い勝手が悪いだけでなく、プリント中であったプリント媒体を無駄にしてしまうことにもなるからである。そこで、インクタンクに搭載された不揮発性記憶素子に対し、インクの残量に関する情報を所定のタイミングで更新しながら書き込んでおくことで、インクタンクのインク残量を個別に管理する構成が知られている(例えば特許文献1)。
この構成によれば、使用するインク色の変更等によってインクタンクの交換ないし脱着が繰り返されても、装着時にはいつでもそのインクタンク内のインク残量を読み取ることが可能となる。また、使用量ないし残量をパーセンテージで細かく数値表示すること(例えば「10%使用」、「20%使用」、「90%使用」など)も可能となる。さらに、インクが無くなってプリントが不能となる前に、使用者に事前に注意を促すことも可能となる。
特開昭62−184856号公報
インクタンクに搭載される不揮発性記憶素子としては、EEPROMが用いられるのが一般的である。そしてEEPROMは通常、10万回の書き替え耐久性を持つとされている。しかし、その回数を超えて書き替えが行われる場合や、その他の思わぬ故障が生じた場合には、情報の消去および書き込みや読み出しなどのデータアクセスの動作が正しく行われなくなる恐れが高まり、情報のアクセスが正常に行われないと、本来意図している機能が働かなくなる。すなわち、例えば、まだインク残量が残っているにもかかわらずインク無しと誤判断されてしまい、その結果印刷ができなくなると言う不都合が発生する。また、この場合、そのインクタンクが使用に耐えないものと判断され、残っているインクを無駄にしてしまう不都合も生じる。
このような問題は、EEPROMの書き替え耐久限界を超えた場合以外にも、静電気によるEEPROMのデバイス自体の破壊や、インクタンクをプリント装置に装着する際、EEPROMとプリント装置本体側との電気的接続部の接触不良によっても発生し得る。
一方、複数の色調(色や濃度)のインクを用いるインクジェットプリント装置は、印刷の三原色であるイエロー、マゼンタおよびシアン、またはさらにこれらにブラックを加えた4色のインクを用いるものが一般的であったが、最近では、ハーフトーンをより美しく印刷するために、さらに薄いシアン(ライトシアン)や薄いマゼンタ(ライトマゼンタ)を用いるものもあり、また、色再現域を拡張するために色相空間において上記三原色の中間の色相角を持つレッド、グリーン、ブルーのインクなどを用いるものの提案もなされている。
このようにインクジェットプリント装置は用いる色数が増加する傾向があり、これに伴ってそれぞれのインクを収納するインクタンクの数も増加することになるので、その分、上記情報のアクセスが行えないという不都合が発生する確率も高くなる。
本発明は、以上の不都合を解決することを目的とする。
そのために、本発明は、プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置であって、
前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する手段と、
一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う手段と、
を具えたことを特徴とする。
また、本発明は、プリント装置が用いるプリント剤を収納し、前記プリント装置に装着可能なプリント剤収納容器であって、前記プリント装置によるプリント動作の管理に供される、自らの情報を記憶するための領域と、他のプリント剤収納容器の情報を記憶可能な領域と、を有する不揮発性記憶素子を具えたことを特徴とする。
さらに、本発明は、プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置を用いるプリントシステムであって、
前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する手段と、
一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う手段と、
を具えたことを特徴とする。
加えて、本発明は、プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置の制御方法であって、
前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する工程と、
一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う工程と、
を具えたことを特徴とする。
さらに加えて、本発明は、コンピュータによりこの制御方法を実施するための制御プログラム、およびこの制御プログラムを記憶した記憶媒体に存する。
以上において、前記情報は、収納されているプリント剤の色調および残量に係る情報を含むことができる。また、前記プリント剤はインクであり、前記プリント装置はそのインクをプリント媒体に吐出することによりプリントを行うインクジェットプリント装置の形態を有するものとすることができる。
本発明によれば、各プリント剤収納容器(インクタンク)の不揮発性記憶素子に情報(インク残量情報など)の読み書き(アクセス)が正しくできるかどうかを確認し、その上で読み書きができなくなった不揮発性記憶素子を有するプリント剤収納容器の情報を、読み書きが可能なインクタンクの不揮発性記憶素子の空き領域を利用して管理する。これにより、ある特定のプリント剤収納容器の不揮発性記憶素子に不具合が発生した場合にも、問題なくプリントを行うことができるようになる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェットプリント装置の模式的断面図、図2はインクタンクおよびこれが取り付けられるホルダ部分の模式的斜視図である。
これらの図において、1はインクジェットヘッド107およびインクタンク2が取り付けられるホルダであり、不図示のキャリッジに搭載されて、図1の紙面に垂直な方向(図2の左右方向)に往復主走査される。インクジェットヘッド107は、これら図の下向きに開口し、図1の左右方向に配列された複数のインク吐出口を有しており、本例ではインク吐出口の列をシアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの4色に対応して設けてある。また、これに応じて、上記各色のインクを収容したインクタンク2が、それぞれ独立にホルダ1に着脱可能である。
図1において、3はプリント対象となる紙,布,プラスチックフィルムなどのプリント媒体、4はプリント媒体を載置するための給紙トレイ、5は給紙トレイに載置されたプリント媒体をプリント装置本体17内に導入するための給紙口である。6は導入されたプリント媒体をインクジェットヘッド107によるプリント領域に導くための搬送ローラ、7は搬送ローラ6の下にあってプリント媒体を下から支えながら、搬送ローラ6と協働してプリント媒体を挟持搬送する、例えばゴム製の搬送従動ローラである。8は2本のアームを有して軸8Aを中心に回動可能な紙センサレバーである。この紙センサレバー8は、プリント媒体3が一方のアームに当接することで図1の反時計方向に回動し、これに伴って他方のアームがフォトインタラプタ9の光軸を遮ることで、プリント媒体3が送られてきたことが検出可能である。そして、フォトインタラプタ9の受光部が発生する電気信号は、後述する動作を制御するためのマイクロコンピュータに伝達される。
10はプリント領域においてプリント媒体3の被記録面を平坦に規制するためのプラテンである。11は排紙口13にプリント媒体を排出するための排出ローラ、12は排出ローラ11の下にあってプリント媒体を下から支えながら、排出ローラ11と協働してプリント媒体を挟持搬送する、例えばゴム製の排出従動ローラである。
14は排紙口13を介して装置外部に排出されたプリント媒体を受ける排紙トレイである。15は、紙センサレバー8と同様、2本のアームを有して軸15Aを中心に回動可能な紙センサレバーである。この紙センサレバー15もプリント媒体3が一方のアームに当接することで図1の反時計方向に回動し、これに伴って他方のアームがフォトインタラプタ16の光軸を遮ることで、プリント媒体3が排出されたことが検出可能である。そして、フォトインタラプタ16の受光部が発生する電気信号も、後述する動作を制御するためのマイクロコンピュータに伝達される。
インクタンク2には、図2の拡大部分に示すように、インク導出口18が設けられ、このインク導出口18がインクタンク2がホルダ1に搭載されたときにホルダ1側に設けられたインク導入口と接続されることによって、インクジェットヘッド107へのインクの供給が可能となる。また、インクタンク2にはプリント基板19が取り付けられている。さらにこのプリント基板19には不揮発性記憶素子としてのEEPROMのチップ20が実装され、またプリント基板19上にはEEPROM20から引き回された電極群21が設けられている。電極群21は、インクタンク2がホルダ1に搭載されたときに、ホルダ1側に設けられた電気切片と接触することによって、プリント装置本体の制御部との間でデータの授受が可能となるように配されている。
図3は本実施形態に係るインクジェットプリント装置の制御系の要部構成例を示す。これは印刷システムの例であり、プリントに係る画像データの供給源をなす外部のホストコンピュータ201と、プリント装置17とが接続されてなるものである。そして、入出力部105を介して、コンピュータ201で作成された種々の画像データや監視プログラムが発行するコマンドがプリント装置17に送信される一方、プリント装置17側のステータス信号等がコンピュータ201に送信される。なお、画像データの供給源としては、図示のコンピュータとするほか、画像読み取り用のリーダ部や、あるいはデジタルカメラ等の形態であってもよい。
プリント装置17は、概して、マイクロコンピュータ101、ROM102、RAM103、EEPROM104、入出力部105、ヘッド部インタフェース(I/F)106、操作部108、およびインクタンク部インタフェース(I/F)109を有し、これらがシステムバス110を介して相互に接続されている。またマイクロコンピュータ101には、外部より図1で示したフォトインタラプタ9および16の検出信号等が入力される。
ROM102には制御部プログラムや所要のテーブルその他の固定データが格納され、マイクロコンピュータ101はその制御プログラムに従って各部を制御し、ヘッド部インタフェース106を介して接続されたプリントヘッド107に対しプリントデータとしての画像信号を出力する。また、フォトインタラプタ9および16の検出信号等を観察することにより紙搬送状態を検出し、また不図示のプリントヘッド主走査系およびプリント媒体搬送(副走査)系の駆動制御を行うことができる。
RAM103は、コンピュータ201から供給された画像データを展開する領域、プリントヘッド107に転送すべきプリントデータを展開するためのプリントバッファ領域、および後述の処理においてインクタンク2から読み出した情報を記憶する領域その他の作業用の領域等を有する。EEPROM104はプリント装置本体の所定のデータを装置電源オフ時にも保持するためにプリント装置本体側に設けられたものであり、この記憶領域を後述の処理においてインクタンク2から読み出した情報を記憶するのに用いることも可能である。
操作部108は、操作者による指示入力を受容するスイッチ、電源スイッチ、コンピュータ201とのオンライン/オフラインとを設定するためのスイッチなどのほか、装置の動作状況を操作者に報知するための表示部を有する。ヘッド部インタフェース(I/F)106は、プリントヘッド107へのプリントデータ等の送信およびプリントヘッド107からの所定の情報(例えば温度情報など)を受信するための処理を行う。また、インクタンク部インターフェース109は、インクタンク2に搭載されたEEPROM20と後述するデータの通信処理を行うものである。
図4は図2および図3に示したEEPROM20の内部のメモリマップの一例を示し、本例においては、各アドレスのデータはすべて16ビットで構成されている。ここで、アドレス0はインクタンクに充填されているインク色の記憶領域であり、シアンであれば「0」、マゼンタであれば「1」、イエローであれば「2」、ブラックであれば「3」が書き込まれている。
また、アドレス1、アドレス2、アドレス3およびアドレス4は、インクタンクに充填されているインクの残量を記憶する領域であり、データ長が16ビットであるので、1ミリリットルを単位とすれば0〜65535ミリリットルのインク残量を記憶可能である。アドレス1、アドレス2、アドレス3およびアドレス4は、それぞれ、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクおよびブラックインクの残量の記憶領域に対応し、通常(すなわち他色のインク残量を記憶する必要がない場合)は、そのインクタンクに充填されているインク色に該当した部分のデータのみが有効である。すなわち、例えばシアンインクの充填されたインクタンク2では、アドレス1の記憶内容のみが有効であり、アドレス2、アドレス3およびアドレス4は他の色のインクタンクのEEPROMに不具合が生じたときの救済用であって通常は空き領域となっている。
また、本例では、各色インクタンクのすべてについて、情報の記憶領域を統一すなわち内部アドレス構成を等くしてある。すなわち、色と内部アドレスとの対応は各インクタンクについて同じである。これによれば、ある色のインクを収納したインクタンクのEEPROMに不具合が生じたために、そのインク残量を他の色のインクを収納しているインクタンクのEEPROMに書き込んでおくような場合において、当該EEPROMの指定を行えば内部アドレスを変更することなくデータアクセスを行うことができるので、制御上有利である。
なお、本説明においてEEPROMに生じる不具合または問題とは、EEPROM自体の故障に起因するもののほか、電気接続部の接触不良によってデータアクセスが不能となった場合なども含めて言うものである。
図5〜図9を参照し、上記構成を用いた制御の態様を説明する。
まず、図5はインクタンク2をプリント装置17に取り付けた場合に応答して、処理を開始する場合の手順の一例を示すフローチャートである。ここではシアンインクを収納したインクタンク2がプリント装置17に取り付けられた場合について例示するが、他色のインクを収納したインクタンクが取り付けられた場合でも同様の処理を行うことができる。
本手順が起動されると、まず当該インクタンクのアドレス1からシアンインクの残量を読み取り(ステップS501)、読み取ったシアンインクの残量をマイクロコンピュータ101のRAM103に保存する(ステップS502)。
次に、そのアドレス1に対しデータ長(16ビット)に対応した第1の所定のデータ(例えば16進表記で「AAAA」)を書き込む(ステップS503)。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが「AAAA」に一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS504)。ここで否定判定であればステップS510の処理に移行する。
一方、肯定判定であればステップS505に進み、アドレス1に対し第2の所定のデータ(例えば16進表記で「5555」)を書き込む。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが「5555」に一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS506)。ここで否定判定であればステップS510の処理に移行する。
一方、肯定判定であればステップS507に進み、先にRAM103に保存しておいたシアンインクの元の残量データをアドレス1に対して書き込む。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが元の残量データに一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS508)。
ここで肯定判定がなされれば、マイクロコンピュータ101のRAM103にシアンインクのEEPROMのチェック結果が問題がなかったことを示すフラグをセットし、本手順を終了する(ステップS509)。一方、ステップS504、S506およびS508でそれぞれ否定判定がなされた場合にはステップS510に移行し、RAM103にシアンインクのEEPROMのチェック結果が問題があったことを示すフラグをセットして本手順を終了する。
以上、シアンインクのインクタンク2をプリント装置17に取り付けた場合に実行される処理について説明したが、他色のインクを収納したインクタンクが取り付けられた場合でも同様である。すなわち、マゼンタインクのインクタンクの場合はアドレス2に対して、イエローインクのインクタンクの場合はアドレス3に対して、およびブラックインクのインクタンクの場合はアドレス4に対して、それぞれチェックを行い、それぞれのEEPROMの問題の有無をRAM103の所定領域にフラグセットすることにより記憶することができる。
図6は図5におけるEEPROMの判定結果に基づいて、残量の情報をどの色のEEPROMに書き込んで残量管理を行うかを決定するための処理手順の一例を示すフローチャートである。図6においても、図5と同様にシアンインクのインクタンクをプリント装置に取り付けた場合を例にして説明する。
まず、シアンインクを収納しているインクタンクのEEPROMに問題がなかったか否かを、マイクロコンピュータ101のRAM103のフラグに基づいて判定する(ステップS601)。問題がないと判定されれば、ステップS602に移行し、シアンインクの残量情報は、シアンインクのインクタンクのEEPROMに書かれていることを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、本手順を動作を終了する。この場合、以後はシアンインクのインクタンクのアドレス1に書かれていた数値を基に、インク残量の管理が行われることになる。
一方、マイクロコンピュータ101のRAM103にシアン用インクタンクのEEPROMのチェック結果が問題があったことを示すフラグがセットされていれば、ステップS603に進み、マゼンタインクのインクタンクのEEPROMのアドレス1にまずインク残量の初期値を書き込む。なおこの初期値とは、インクタンクに通常充填される場合のインク量であり、新たなインクタンクであればその量がインク残量に実質的に等しい。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが書き込んだ初期値に一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS604)。
ここで肯定判定であればステップS605に移行し、シアンインクの残量情報はシアンインクのインクタンクのEEPROMに書かれていることを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、本手順を動作を終了する。この場合、以後はマゼンタ用インクタンクのアドレス1に書かれた数値を基に、シアンインクの残量の管理が行われることになる。
ステップS604で否定判定された場合、すなわちシアン用インクタンクだけでなくマゼンタ用インクタンクのEEPROMのアドレス1にも問題があった場合はステップS606に進み、イエローインクのインクタンクのEEPROMのアドレス1に対し上記と同様インク残量の初期値を書き込む。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが書き込んだ初期値に一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS607)。
ここで肯定判定であればステップS608に移行し、シアンインクの残量情報はイエローインクのインクタンクのEEPROMに書かれていることを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、本手順を動作を終了する。この場合、以後はイエロー用インクタンクのアドレス1に書かれた数値を基に、シアンインクの残量の管理が行われることになる。
ステップS607で否定判定された場合、すなわちシアン用インクタンクおよびマゼンタ用インクタンクに加え、さらにイエロー用インクタンクのEEPROMのアドレス1にも問題があった場合はステップS609に進み、ブラックインクのインクタンクのEEPROMのアドレス1に対し上記と同様インク残量の初期値を書き込む。次いで、そのアドレス1からのデータ読み出しを行い、読み出しデータが書き込んだ初期値に一致しているかを判定することで、正しい書き込みが行われたか否かをチェックする(ステップS610)。
ここで肯定判定であればステップS611に移行し、シアンインクの残量情報はブラックインクのインクタンクのEEPROMに書かれていることを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、本手順を動作を終了する。この場合、以後はブラック用インクタンクのアドレス1に書かれた数値を基に、シアンインクの残量の管理が行われることになる。
一方、ステップS610で否定判定された場合、すなわち4色すべてのインクタンクのEEPROMのアドレス1に問題があった場合は、エラーメッセージを表示し(ステップS612)、処理を終了する。エラーメッセージは、プリント装置17本体の操作部108に設けた表示部上に表示を行うものとするほか、これとともに、またはこれに代えて、エラー情報をコンピュータ201に通知することでコンピュータ201が有する表示装置上に表示を行うものでもよい。また、表示とともに、またはこれに代えて、所定の警報音を出力することで報知を行うものでもよい。
以上、シアンインクのインクタンク2をプリント装置17に取り付けた場合に実行される処理について説明したが、他色のインクを収納したインクタンクが取り付けられた場合でも同様である。すなわち、マゼンタインクのインク残量については、マゼンタ用インクタンクが本来有しているEEPROMに問題ない場合は、マゼンタ用インクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。一方、そのEEPROMに問題がある場合は、シアン用インクタンク、また必要に応じてイエローおよびブラック用の各インクタンクのEEPROMのアドレス2に対してチェックを行い、代用が決定されたどのインクタンクのEEPROMに残量情報が書かれているかを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、そのインクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。
イエローインクのインク残量についても同様に、イエロー用インクタンクが本来有しているEEPROMに問題ない場合は、イエロー用インクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。一方、そのEEPROMに問題がある場合は、シアン用インクタンク、また必要に応じてマゼンタおよびブラック用の各インクタンクのEEPROMのアドレス2に対してチェックを行い、代用が決定されたどのインクタンクのEEPROMに残量情報が書かれているかを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、そのインクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。
ブラックインクのインク残量についても同様に、ブラック用インクタンクが本来有しているEEPROMに問題ない場合は、ブラック用インクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。一方、そのEEPROMに問題がある場合は、シアン用インクタンク、また必要に応じてマゼンタおよびイエロー用の各インクタンクのEEPROMのアドレス2に対してチェックを行い、代用が決定されたどのインクタンクのEEPROMに残量情報が書かれているかを示す情報をマイクロコンピュータ101のRAM103にセットし、そのインクタンクのEEPROMのアドレス2に書かれた残量情報に基づいて管理が行われるようにする。
図7は、以上の処理を経てRAM103に設定された各色用EEPROMの問題の有無を示す情報(フラグ)と、インク残量の記憶先を示す情報との一例を示す。EEPROMの良否としては、問題がない場合には「1」を、問題がある場合には「0」をセットするものとすることができる。また、インク残量の記憶先としては、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラック用の各インクタンクのEEPROMにそれぞれ「00」、「01」、「10」および「11」の情報を割り当てたものとすることができる。
すなわち、着目するインクタンクが本来有しているEEPROMに問題がなければ、そのEEPROM(の対応内部アドレス)に記憶されたインク残量が管理に用いられ、問題があれば他のインクタンクのEEPROM(の対応アドレス)に記憶されたインク残量が管理に用いられる。図7では、マゼンタ、イエローおよびブラック用の各インクタンクに設けられたEEPROMには問題がなく、それぞれのインクタンクのEEPROMがそのまま用いられる一方、シアン用のインクタンクに設けられたEEPROMには問題があり、マゼンタ用のインクタンクのEEPROM(の内部アドレス1)が用いられることを示している。
なお、図7のようなテーブルは、本体側のEEPROM104に形成されるものでもよい。または、電源オフ時にここに保存されるようにしてもよい。
また、インク残量の管理は、新たなインクタンクを装填したときに「フル」にセットされるインク残量からの減算に基づいて行うことができる。「フル」とは例えば“100%”とするものでもよい。そして、プリントを行う毎に、各色データに基づいてプリントで使用されたインク量を各色別に減算していき、当該減算結果をもってEEPROMの記憶内容を更新するようにすればよい。
図8はプリントの要求に応答してその処理を実行する処理手順の一例を示すフローチャートであり、この図を参照して実際のプリント動作におけるインク残量情報の活用例を示す。
本手順が起動されると、まずインクタンク2のEEPRROM20からインク残量を読み取る(ステップS701)。この読み取り動作は装着されている4色全てのインクについて行う。また読み取りに際しては、図6のフローチャートで説明したそれぞれの色のインク残量がどのインクタンクのEEPROMに書かれているかを判断する基準となる情報(図7に例示したような内容)を参照し、対象となるEEPROMの対応アドレスから読み出しを行う。
続いて、インク残量が充分か否かを判別する。この判別にあたっては、これからプリントしようとする画像データの内容に基づいて各色インクの使用量を予測し、その予測値と記憶されているインク残量との比較を行うものとすることができる。そして、インク残量が1色でも不足するのであればステップS703に移行し、表示により操作者への報知を行った後、処理を終了する。またこの際、どの色のEEPROMからも残量情報の読み出しができなかったような場合には、図6のフローチャートと同様のエラーの報知を行うこともできる。
全色のインク残量に問題がなければ、搬送ローラ6を回転させて、給紙口5からプリント媒体を搬送させる(ステップS704)そしてフォトインタラプタ9からの信号を監視し、ジャム等の搬送異常が生じたか、あるいは正しく搬送されたかを判断する(ステップS705)。ここで、搬送異常が判定された場合にはステップS706に移行してエラーメッセージを表示した後、処理を終了する。
正常な搬送が行われたと判定された場合にはステップS707に進み、プリントヘッド107に画像データを転送し、主走査および副走査系を制御しつつプリント動作を行う。プリント動作の進捗に応じ、搬送ローラ6および排出ローラ11を回転させることでプリント媒体は排出口13から排出されて行く(ステップS708)。このときフォトインタラプタ16からの信号を監視し、ジャム等の搬送異常が生じたか、あるいは正しく搬送されたかを判断する(ステップS709)。ここで、搬送異常が判定された場合にはステップS710に移行してエラーメッセージを表示した後、処理を終了する。
プリント媒体の排出が正常に完了した場合にはステップS711に進み、インク残量を更新する。更新にあたっては、プリントした画像データのビット総数から判る各色のインク消費量を元の各色インク残量から減算し、これを各色インクタンクのEEPROMに書き込めばよい。この際、図7に例示したような内容を参照し、問題のあるEEPROMがあれば、他のインクタンクのEEPROMに書き込みを行うことができる。
また、この書き込みに先立って図5および図6で示したような手順を実行し、EEPROMの問題の有無の判定と、問題がある場合の新たな記憶先の決定とを行うようにすれば、使用中にEEPROMが不良となった場合にも対応することができる。また図6のフローチャートと同様、どの色のEEPROMにも残量情報を書き込めなくなった場合には、エラーの報知を行うことができる。
さらに、プリント媒体が正常に排出されないために本手順が終了される場合においても、それまでのプリント動作によってインクが消費されていれば、その分インク残量を減算してEEPROMの記憶内容の更新を行うことも有効である。
図9はインクタンクの交換の要求に応答して行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。図9においては、マゼンタインクのインクタンクを取り外す場合について例示するが、その他の色のインクタンクが交換される場合も同様に処理を行うことができる。
まず、マゼンタインクのインクタンクのEEPROMにインク残量のデータが記憶されているか否かを判断する(ステップS801)。判断にあたっては、図6のような手順を経て確立された図7のようなテーブルを参照することができる。ここで、マゼンタのインクタンクのEEPROMにはどの色のインクの残量も書き込まれていない場合は処理を終了する。この後、使用者によってマゼンタインクのインクタンクが取り外されることになる。
一方、マゼンタインクのインクタンクのEEPROMにインク残量のデータが記憶されている場合には、何色のインクの残量情報が書かれているかをチェックする。ここでマゼンタインクのインク残量のみが記憶されている場合は、取り外すインクタンク自らの情報であり、他の色のインク残量の管理に関しては問題がないため、そのまま処理を終了する(ステップS802)。
これに対し、マゼンタインク以外のインク残量が記憶されている場合は、さらに何色のインクの残量情報が書かれているかチェックする。ここで、1色(例えばシアンインク)のみ残量が書かれていた場合は(ステップS803)、ステップS805に分岐してそのインクの残量の書き込み先を新たに探す。その方法は、図6においてステップS603およびS604をスキップし、ステップS601からステップS606に移行するようにすること以外は、図6の処理手順と同様とすることができる。すなわち、取り外される予定のマゼンタ用インクタンクのEEPROMを除いた、その他のシアン、イエローまたはブラックのインクタンクのEEPROMに書き込み先を求めてこれを利用するのである。
また、そのインクの残量がマゼンタ用インクタンクのEEPROMに書かれていたということはそのインクタンクのEEPROMに問題があったということであるので、そのインクタンクに係る処理(シアンインクの場合はステップS601およびS602)の処理をスキップするようにしてもよい。また、他の2色のインク(例えばシアンインクおよびイエローインク)の残量が書かれていた場合(ステップS804で否定判定の場合)は、ステップS806に移行して残余の1色(例えばブラック)のインクタンクのEEPROMをそれら2色のインク残量の書き込み先とする。
さらに、他の3色すべてのインクの残量が書かれていた場合(ステップS804で肯定判定の場合)は、ステップS807に移行してエラー報知を行う。また、ステップS805で新たな書き込み先が見つからない場合、およびステップS806で残余のインクタンクのEEPROMが利用できない場合もエラー報知を行う。しかしこれらのエラー報知を行うことに代えて、交換に係るマゼンタ用インクタンクのEEPROMに書かれていた他色のインク残量情報を一旦RAM103に移し、新たなマゼンタ用インクタンクが装着されたときにそのEEPROMに対して書き込みを行うようにしてもよい。
(その他)
なお、以上の実施形態においては、各色のインクタンクのEEPROMに不具合があったときに、そのインク残量を他の色のインクタンクのEEPROMに記憶させるようにしたが、それに先立って操作者に一度脱着を促すなどの報知を行うようにすることもできる。EEPROMの不具合が単にインクタンクの装着が十分でなかったための接触不良に基づくような偶発的ないしは一過性の要因に基づくものであれば、そのような脱着が有効な場合もあり得るからである。
また、以上ではプリント動作に先立ってインク残量が十分であるか否かを判定し、残量不足が判定されたときに報知を行うようにしたが、適宜のタイミングまたは操作者の要求に応じて、例えば%表示などによってインク残量を細かく報知するものでもよい。
また、インクタンクのEEPROM等の不揮発性記憶素子に記憶させておく内容としては、上述のようなインク色および残量方法のほか、製造場所,製造日時,ロット番号等を含む製造情報など、インクタンクに係る所要の管理を行うために供され得るその他の情報であってもよい。
加えて、上例ではイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのインクを収納するインクタンクを用いる場合について説明したが、インクの種類ないし色調(色,濃度)はそれに限られることなく、2以上のインクタンクを装着可能な構成であれば本発明は有効に適用できることは言うまでもない。
さらに、以上の実施形態においては、プリント装置側において図5、図6、図8および図9に示した手順のすべてを実行するものとしたが、ホスト装置であるコンピュータ201において少なくとも一部の処理を実行するようにすることもできる。すなわち、EEPROMのチェックの指示や、チェック結果等の保存、あるいはエラー等の報知などが、コンピュータ201側で作動する制御プログラム(プリンタドライバ)により行われるようにしてもよい。
特にコンピュータがかかる機能を担当する場合、その機能を実現するためのソフトウェアまたはプリンタドライバのプログラムコードをコンピュータに供給し、コンピュータに格納されたプログラムコードによって作動させるようにしたものも、本発明の範囲に含まれる。
この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに加えて、本発明は、インクジェット方式によるプリント装置ないしシステムに限定されず、その他の方式によるプリント装置ないしシステムにも適用できる。例えば、着脱可能なインクリボンカセットを複数用いる熱転写式プリント装置において、インクリボンの残量などを管理するためにも適用することが可能である。また、インクジェット方式によるプリント装置に適用する場合にも、インク吐出に利用されるエネルギとして熱エネルギを用いる方式によるプリントヘッドや、圧電素子を使用して機械的エネルギにより吐出を行う方式によるプリントヘッドを用いるものでもよい。
本発明の一実施形態に係るインクジェットプリント装置の模式的断面図である。 図1の装置に適用されるインクタンクおよびこれが取り付けられるホルダ部分の模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェットプリント装置の制御系の要部構成例を示すブロック図である。 図2および図3に示したインクタンク側EEPROMの内部のメモリマップの一例を示す説明図である。 インクタンクをプリント装置に取り付けた場合に応答して、処理を開始する場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5における判定結果に基づいて、インク残量の情報をどの色のインクタンクのEEPROMに書きこんで残量管理を行うかを決定するための処理手順の一例を示すフローチャートである。 各インクタンクのEEPROMの良否と、問題がある場合のインク残量の記憶先とを示すテーブルの一例を示す説明図である。 プリントの要求に応答して行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 インクタンクの交換の要求に応答して行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ホルダ
2 インクタンク
3 プリント媒体
4 トレイ
5 給紙口
6、7、11、12 ローラ
8、15 センサレバー
9、16 フォトインタラプタ
10 プラテン
13 排紙口
14 トレイ
17 プリント装置本体
20 EEPROM
101 マイクロコンピュータ
102 ROM
103 RAM
104 プリント装置本体側EEPROM
105 入出力部
106 ヘッド部インタフェース
107 プリントヘッド
108 操作部
109 インクタンク部インタフェース
201 コンピュータ(ホスト装置)

Claims (10)

  1. プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置であって、
    前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する手段と、
    一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う手段と、
    を具えたことを特徴とするプリント装置。
  2. 前記情報は、収納されているプリント剤の色調および残量に係る情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記プリント剤はインクであり、該インクをプリント媒体に吐出することによりプリントを行うインクジェットプリント装置の形態を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリント装置。
  4. プリント装置が用いるプリント剤を収納し、前記プリント装置に装着可能なプリント剤収納容器であって、前記プリント装置によるプリント動作の管理に供される、自らの情報を記憶するための領域と、他のプリント剤収納容器の情報を記憶可能な領域と、を有する不揮発性記憶素子を具えたことを特徴とするプリント剤収納容器。
  5. 前記情報は、収納されているプリント剤の色調および残量に係る情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のプリント剤収納容器。
  6. 前記プリント剤としてインクを収納するインクタンクの形態を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のプリント剤収納容器。
  7. プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置を用いるプリントシステムであって、
    前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する手段と、
    一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う手段と、
    を具えたことを特徴とするプリントシステム。
  8. プリント動作の管理に供される情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶素子をそれぞれ有した複数のプリント剤収納容器が装着可能で、該複数のプリント剤収納容器から供給されるプリント剤によりプリント動作を行うプリント装置の制御方法であって、
    前記複数のプリント剤収納容器が有するそれぞれの前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが可能であるか否かを判定する工程と、
    一の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対する前記情報のアクセスが不能であると判断された場合には、当該情報のアクセスを、他の前記プリント剤収納容器が有する前記不揮発性記憶素子に対して行う工程と、
    を具えたことを特徴とするプリント装置の制御方法。
  9. コンピュータにより請求項8に記載の制御方法を実施するための制御プログラム。
  10. コンピュータにより請求項8に記載の制御方法を実施するための制御プログラムを記憶した記憶媒体。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007015249A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Canon Inc インク残量異常検知方法及びインクジェット記録装置の制御方法
CN106183423A (zh) * 2015-02-12 2016-12-07 珠海纳思达企业管理有限公司 成像盒和使用在成像盒上的存储芯片
WO2016192486A1 (zh) * 2015-06-04 2016-12-08 珠海纳思达企业管理有限公司 成像盒和使用在成像盒上的存储芯片

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