JP2006159788A - インクジェット記録装置および記録装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および記録装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェット記録装置において、簡易な構成でインクタンクからの情報の正誤を正確に判断する。
【解決手段】 インクタンクから読み出す所定の可変データについて、その受信データと管理テーブルのデータとを比較して正誤判定を行い(S602)、読み出したデータが正しいかどうかを調べる(S603)。すなわち、ID情報を用いてプリンタが保持している可変情報とインクタンクのタグに記憶されている可変情報とを比較し、それに応じてインクタンクにおけるその可変情報データの正誤を判断する。このように、インクタンクのタグ情報における可変情報のうち、プリンタ本体の記憶部に存在する可変情報のデータを用いてインクタンクから読み出した同じ可変情報についてその正誤を判断することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置および記録装置の制御方法に関し、詳しくは、インクタンクに設けられた記憶素子に記憶された情報に基づいて記録装置の動作を制御するインクジェット記録装置および記録装置の制御方法に関するものである。
従来、インクジェット記録装置は、ユーザにおける使用の簡便性などを目的として記録ヘッドとインクタンクが一体となったヘッドカートリッジを記録装置のキャリッジに装着した形態や、記録ヘッドをキャリッジに装着するともにインクタンクは装置の別の場所に固定し、このインクタンクのインクをチューブ等を介して記録ヘッドに供給する形態が知られている。しかし、前者は、インクタンクのインクが無くなったときには一体の記録ヘッドも共に使用済みとなり、記録ヘッドの寿命が未だあるような場合には不経済となる。また、後者では、記録ヘッドとインクタンクとを連結するチューブ等のはい回しによって、そのためのスペースを設けるなど装置構成上の制約があるとともに、インク供給に際したインク流動の点でも制約がある。
これに対し、キャリッジに対して記録ヘッドとインクカートリッジを個別に装着する形態が知られている。この形態は、キャリッジにおいてこれらを連結するとともに、記録ヘッド、インクカートリッジとも必要時個々に着脱可能としたものである。また、同様の形態として、記録ヘッドはキャリッジに固定され、インクタンクのみを着脱可能とした形態も知られている。
このようなインクタンクがキャリッジなどの装置本体に対して着脱可能な構成では、装着されているインクタンクが貯留するインクに関する情報をインクタンクに設けられた記憶素子に記憶させ、この情報に基づいて記録装置の動作を制御することが行われている。記憶素子に記憶される情報としては、インクタンクの識別情報、インクの色、染料、顔料など色材の種類などの固定情報、インク残量などの可変情報がある。そして、これらの情報に基づいて、例えば、誤ったインクタンクが装着されていることを検知したり、インクの種類に応じた画像処理を実行したり、インク残量が少なくなったことを警告するなどの制御を実行する。
上記インクの種類に応じた画像処理を例にとり、より詳細に説明すると次のようである。ホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)におけるアプリケーションがその処理する画像データをプリンタで記録する場合、R、G、B(レッド、グリーン、ブルー)三原色からなる色情報の画像データをプリンタで使用するインクの色情報であるY、M、C、K(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に色変換することによって記録データを生成され、プリンタはその記録データに基づいて記録を行う。ここで、上記の色変換する際に、インクタンクが貯留しているインクの発色特性(色材成分)に対応した色変換処理をすることがある。このため、インクタンクにメモリを備えたタグを設けて上記の発色情報などインクに関する情報を記憶しておき、これらの情報をプリンタが読み出し、読み出したインクの発色特性に応じて色変換処理を行うようにするものである。
インクタンクに備えられたメモリの情報を利用する他の技術として、特許文献1には、インク供給カートリッジにディジタルコードによる個別番号を付し、プリンタはそれを読取ってプリンタが保持する個別番号と一致しないときはプリンタを動作させないなどの制御を行うことが記載されている。また、特許文献2には、インクカートリッジのメモリから制御データを読取り、その制御データに基づいて、いわゆる吐出回復動作を制御することが記載されている。
特開平8−230213号公報 特開平11−70662号公報
しかしながら、上述したいずれの従来技術においても、インクタンクから読取る情報もしくはデータに誤りがあった場合、それを検知できずにその誤った情報に基づいて制御を行ってしまうという問題がある。
このような場合、例えば、上述した色変換処理では、色変換処理によって得られる記録データがその記録に用いられるインクに応じたものとならず、記録画像の品質が低下することがある。また、インク残量検知では、ユーザに対して誤ったメッセージ等を与える場合がある。さらには、インクのない状態で記録動作を行ってプリンタ自体に障害が発生する恐れがある。このようなデータの誤りは、インクタンクのメモリからデータを読取る際のデータの転送エラー、メモリに記憶されるデータ自体の誤りなどに起因している。
これに対し、インクタンクから読取るデータの総てについて、プリンタ側でその読取るデータと比較するためのデータを用意しその比較によってデータの正誤を判定することが考えられる。しかし、この場合には、読取るデータの総てに対応して比較のためのデータをメモリに用意することになり、交換されるインクタンクの分も考慮すると、必要とするメモリ容量が膨大になる。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成でインクタンクからの情報の正誤を正確に判断することを可能とするインクジェット記録装置および記録装置の制御方法を提供することにある。
そのために本発明では、インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録ヘッドに供給するインクを貯留したインクタンクのメモリから読み出した当該インクタンクに関する情報に基づき、当該記録装置の動作を制御するインクジェット記録装置において、前記メモリに記憶させる情報のうち、少なくとも1つの情報を記憶する記憶手段と、該記憶手段の情報と、前記メモリから読みされる、前記少なくとも1つの情報および該情報以外の他の情報とを用い、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断する判断手段と、を具えたことを特徴とする。
また、インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録ヘッドに供給するインクを貯留したインクタンクのメモリから読み出した当該インクタンクに関する情報に基づき、当該記録装置の動作を制御するための制御方法において、前記メモリに記憶させる情報のうち、少なくとも1つの情報を記憶する工程と、該記憶した情報と、前記メモリから読みされる、前記少なくとも1つの情報および該情報以外の他の情報とを用い、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断する工程と、を有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、インクタンクのメモリに記憶させる情報のうち、少なくとも1つの情報と、上記メモリから読みされる、上記少なくとも1つの情報およびそれ以外の他の情報とを用い、その少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、メモリから読み出される情報の正誤を判断するので、例えば、インクタンクの少なくとも1つの情報と記憶される少なくとも1つの情報とが一致するときは、他の情報の変化量がその一致に対応した変化量か否かを判断でき、対応した変化量でないときはその他の情報のデータは正しくないと判断することができる。
これにより、簡易な構成でインクタンクからの情報の正誤を正確に判断することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の主要部の構成を示す斜視図である。
図1において、1は本実施形態のインクジェット記録装置を示す。記録装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)それぞれのインクを吐出する記録ヘッドを備えてカラー記録を可能とするものである。これに応じてY、M、C、Kのインクをそれぞれ貯留するインクタンク2を用いる。すなわち、それぞれのインクタンク2はホルダ15を介してキャリッジ15に対して着脱自在に装着される。このホルダ15は、その下部にYMCKそれぞれに対応した記録ヘッドを備え、このホルダをキャリッジに装着することにより、記録ヘッドの駆動回路およびインクタンクのメモリ回路が、記録装置本体の制御部とフレキシブルケーブルなどを介して電気的に接続する。キャリッジはガイドシャフトに沿って移動可能に構成され、キャリッジモータ(CRモータ)5の駆動力が駆動ベルトを介して伝達されることによって上記ガイドシャフトに沿って移動することができる。
3は記録用紙などの記録媒体9を搬送する搬送機能を構成する搬送ローラを示し、このローラによって記録媒体9が図中矢印4の方向に搬送され、記録が完了すると装置外へ排紙される。7は回復ポンプ、8はワイパープレートを示す。これらの回復ポンプ7およびワイパーブレード8によって、記録ヘッドの吐出回復動作が行なわれる。
図2は、図1に示したインクジェットプリンタを用いた記録システムの構成を示すブロック図である。
図2において、201はホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)、202はプリンタ本体、203はホルダ15に装着された状態の記録ヘッドとインクタンクによって構成される記録ヘッドカートリッジを示し、本実施形態の記録システムは概略これらの要素によって構成される。
PC201において、204はアプリケーション、206はプリンタドライバをそれぞれ示し、これらのソフトウエアによって記録データが生成され、また、その記録データに基づくプリンタ本体202による記録動作が制御される。205はモニタ、207はプリンタ本体とのデータ授受を制御するインターフェース(I/F)をそれぞれ示す。
プリンタ本体202において、208はPC201とのデータの授受を制御するI/F、209は本プリンタ本体におけるデータ処理や制御を実行するシステム制御部、210は画像処理部、211は記録ヘッドの駆動を制御する記録ヘッド制御部、212はCRモータ5や紙送りモータ(LFモータ)215の駆動を制御するモーター制御部をそれぞれ示す。214はユーザが記録装置に関する入力を行うための操作部を示す。213は記憶部を示し、この記憶部213に後述のタグ情報221を格納する領域が設けられる。222は、インクタンクから読み出されるタグ情報の正誤を判定する判定処理部を示す。
記録ヘッドカートリッジ203において、217a、217b、217cはインクタンクを示す。なお、本実施形態の記録装置はY、M、C、Kの4種類のインクに対応して4つのインクタンクが設けられるが(図1参照)、図2では図示の簡略化のため3つのインクタンクを示している。218a、218b、218cは、それぞれのインクタンクに設けられるタグ(記憶部を含む)を示し、これらのタグの記録部にその貯留するインクに関する情報がタグ情報として格納される。記録ヘッド220において、219は記憶部を示す。ここで、記憶部219は不揮発性メモリ、揮発性メモリおよびリードオンリメモリで構成されており、不揮発性メモリには、記録装置本体の電源をオフしても保持しておきたいデータが記憶されている。また、インクタンクのタグ情報222はこの不揮発性メモリに記憶されている。なお、タグ218a、218b、218cの記憶部は揮発性メモリやリードオンリメモリや不揮発性メモリで構成されていても良いが、不揮発性メモリだけで構成しても良い。不揮発性メモリやリードオンリメモリに記憶されているデータについては、インクタンク単体の状態でもデータは保持されている。この記憶部の不揮発性メモリの具体例としては、EEPROMやフラッシュメモリ等であるが、不揮発性のメモリであればよくこれらに限定されるものではない。
以上図2に示した記録システムにおける動作について説明する。
プリンタ本体202は、各インクタンクのタグの記憶部に記憶されているデータや記録ヘッドの記憶部に記憶されているデータによって提供される各種パラメータや情報を入手し、その記憶部213に必要な情報を記憶する。なお、画像処理、特に、色変換に必要な情報に関しては、PC201側でこの画像処理を行う形態では、PC側に必要な情報が転送され、プリンタ本体202で処理する形態では、プリンタ本体でそのまま記憶する。画像処理をPC側で行う形態では、画像処理後の記録データが送られてくるが、プリンタ本体側で画像処理する形態では、PC側からは画像処理前の画像データが送られてくる。このため、プリンタ本体で画像処理が必要な情報を読み出しその情報に基づいて画像処理を行う。
以下、図3〜図6を参照して、インクタンクのタグに記憶されたタグ情報をプリンタ本体で読み出す際に、タグ情報を利用して読み出したタグ情報の所定のデータについて誤りがないか否かを判断する処理について説明する。
図3(a)は、プリンタ本体のインクタンク用ホルダの各スロットに装着されているインクタンクの状態について、図4以降で後述される処によって判別される「タグの有無」、「種別正誤」の状態情報を、プリンタ本体202のタグ情報記憶部221に格納した状態を示す図である。図3(b)は、プリンタ本体202に一度でも装着されたことのあるインクタンクのタグから取得した情報がタグ情報記憶部221に格納されるタグ情報管理テーブルを示す図であり、同図に示すように、インクタンク(ID情報)ごとに、インクタンクの可変情報である「インク残量」、「最終使用日」、「使用回数」などが格納される。
一方、図3(c)は、インクタンクに設けられるタグ218a、218b、218cの記憶部の構成を示す図である。
図3(c)に示すように、本実施形態では、記憶部に格納されるタグ情報は、タグないしインクタンクを識別するための情報である「ID情報」と、インクタンクまたはそれが貯留するインクに関する情報である「データ情報」によって構成されている。また、記憶部には、これらのタグ情報以外に、このタグ情報をプリンタ本体との間で送受信する際に、正誤判定等のための暗号化処理を施す「暗号化処理部」やデータの「検査ビット」が設けられる。
データ情報としては、固定情報として、色種別や型種別やVer.情報等の識別情報やインクに関する各種特性情報や消費情報、インクタンクの製造年月日、工場出荷日、ロット情報、インクタンクの使用開始日等があり、書き換え可能な可変情報として、インク残量、最終使用日、アクセス回数、使用回数などである。なお、データ情報は上記の例に限られるものではなく、インクタンクに関連する情報であればよいことはもちろんである。
次に、上記のインクタンクから読み出したタグ情報について、そのデータに誤りがないか否かを判定するタグ情報正誤判定部222の処理について説明する。
第1のデータ正誤判定として、タグ情報正誤判定部222は、図3(a)および(b)に示したプリンタ本体の記憶部に格納されるタグ情報を用いないで行うデータの正誤判定処理として、インクタンクから読み出したタグ情報におけるID情報やデータ情報についてこれらに付加された検査ビット(図3(c)参照)を用いて、そのID情報自身やデータ情報のデータの誤りをチェックする処理を行う。また、タグ情報正誤判定部222は、インクタンクにおいて暗号処理(図3(c)参照)を施すことにより、その暗号化されたデータの復号処理をしたときに正しく復号化できるか否かによってデータの誤りをチェックすることもできる。この正誤判定処理は、図5にて後述するステップS503、S504の処理として行われる。
また、タグ情報正誤判定部222は、第2のデータの正誤判定として、プリンタ本体のタグ情報記憶部221にタグ情報の1つとして記憶されているID情報を用いたデータの正誤判定を行う。この処理では、図3(b)に示したタグ情報管理テーブルにおけるID情報と可変情報の1つを用いて判断を行う。具体的には、プリンタ本体に装着されているインクタンクからタグ情報を読み出し、そのID情報と、タグ情報記憶部221に記憶されているID情報とを比較する。ここで、ID情報が一致する場合には、過去に使用したインクタンクでそのID情報がプリンタ本体のタグ情報記憶部221に記憶されていることを示している。次に、インクタンクのタグ情報のうち、上記一致したID情報に対応する可変情報を読取り、その情報が工場出荷時のデフォルト値から正しく変化しているか否かを判断する。例えば、可変情報がインクタンクのタグ情報を読み出すための「アクセス回数」の場合、アクセスの回数が1回以上であれば、そのアクセス回数の可変情報は正しく変化していると判断する。一方、アクセス回数が0回の場合は、過去にそのインクタンクが使用されその際にアクセスされたにもかかわらず、0回であるから正しく変化していないとして、そのアクセス回数の可変情報は誤りであると判断する。以上説明した正誤判定処理は、図5にて後述されるステップS503、S504の処理として行われる。
以上の処理によれば、先ず、プリンタ本体が保持しているID情報を用いてそのインクタンクの使用履歴を知り、それに応じて、インクタンクのタグ情報における可変情報の正誤を判断することができ、これにより、簡易な構成でインクタンクからの情報の正誤を正確に判断することが可能となる。そして、上記の判定方法は、インクタンクのタグ情報における可変情報のうち、プリンタ本体のタグ情報記憶部221のタグ情報管理テーブルに存在しない可変情報のデータについて正誤を判断することができる。
さらに、タグ情報正誤判定部222は、第3のデータの正誤判定処理として、プリンタ本体のタグ情報記憶部221にタグ情報の1つとして記憶されているID情報と可変情報を用いた正誤判定を行う。
例えば、プリンタ本体にタグ情報として記憶されている可変情報のインク残量データの場合、先ず、ID情報に対応させて、インクタンクから読み出されるタグ情報のひとつとしてインク残量のデータを取得する。同時に、プリンタ本体のタグ情報記憶部221のタグ情報管理テーブルを参照して同じID情報に対応するインク残量を取得する。そして、これらのインク残量を比較する。
ここで、インク残量は記録するとそのデータ値は減少していくので、データ値が増えることはありえない可変情報である。そこで、もしインクタンクから読み出したインク残量のデータ値がプリンタ本体に記憶されているインク残量のデータ値より小さい場合、つまり、インク残量が減っていることを表している場合、データとしては正しいと判断する。但し、このデータ値が取り得る範囲が規定されているのでその範囲内のデータ値でない場合は、たとえ小さい値であってもデータに誤りがあると判断する。一方、インクタンクから読み出したインク残量のデータ値がプリンタ本体に記憶されているインク残量のデータ値より大きい場合、つまり、インク残量が増えていることを表している場合、データとしては誤りと判断する。以上説明した正誤判定処理は、図6にて後述されるステップS603、S604の処理として行われる。
以上の処理によれば、ID情報を用いてプリンタが保持している可変情報とインクタンクのタグに記憶されている可変情報とを比較し、それに応じてインクタンクにおけるその可変情報データの正誤を判断することができ、これにより、上記第2の判定処理と同様、簡易な構成でインクタンクからの情報の正誤を正確に判断することが可能となる。そして、この第3の判定方法は、インクタンクのタグ情報における可変情報のうち、プリンタ本体のタグ情報記憶部221のタグ情報管理テーブルに存在する可変情報のデータについて正誤を判断することができる。
なお、インクタンクの残量が無くなった場合には、プリンタ本体のタグ情報として記憶するデータ値は、残量が無くなったことを表すフラグビットに置き換えることができ、これにより、記憶容量を削減することが可能となる。また、インク残量値をそのまま記憶するのが記憶容量の点で困難な場合は、残量値をあるレベル情報に置き換えて、インク残量の目安を把握することによりある程度の正誤判定が可能となる。上記の説明では、データ情報としてインク残量を例にして説明したが、その他の可変情報であっても同様に、データとして取り得る範囲内かどうかと、データの変化の仕方として妥当かどうかをチェックすることでデータの正誤判定は可能である。
次に、以上説明した第1〜第3のデータ正誤判定処理を用いた、プリンタ本体の制御処理を、図4、図5および図6を参照して説明する。
先ず、プリンタ本体の電源をオンし(S401)、インクタンクのタグへ電源を供給し(S402)、インクタンクのタグへアクセスする。(S403)
次に、インクタンクのタグからの応答が有るかどうかを判定し(S404)、応答が無い場合は、ステップS411へ進み、応答が有る場合は、インクタンクのタグに記憶されたID情報を問い合わせし(S405)、正しくID情報を取得できたか否かを判定する(S406)。ここで、正しくID情報を取得できなかったと判断したときは、ステップS411へ進み、正しく取得できたときは、タグ有りのインクタンクとして管理テーブルに登録する(S407;図3(a))。そして、管理テーブルに記録済みのIDと今回取得したIDとを比較する(S408)。ここで、不一致のときはステップS412へ進み、一致しているときは管理テーブルに今回取得したIDを追加して記録する(S410)。そして、ステップS412では、実装中のすべてのインクタンクのID問い合わせが完了したか否かを調べ、完了していないときはステップS403へ進み、完了しているときはステップS501へ進む。ステップS411では、タグ無しのインクタンクとして登録し、ステップS412へ進む。
ステップS501では、指定したインクタンクのタグに記憶されているデータを要求し(つまり、タグのデータの読み出しを行い)、タグからの応答があるか否かを調べる(S502)。ここで、応答が無い場合はステップS506へ進み、応答が有るときはデータ受信が正しく完了したか否かを調べる(S503)。ここで、正しく完了していないときはステップS506へ進み、完了しているときは受信したタグのデータの正誤判定を行い(S504)、タグから読み出したID情報、固定データおよび所定の可変データが正しいか否かを調べる(S505)。この処理は、上述した第1および第2の判定処理によって行う。正しく完了していないときはリトライ回数をアップし(S506)、規定リトライ回数か否かを調べ(S507)、リトライ回数に達していない場合は、ステップS501へ進み、達している場合は、リトライ回数をクリアし(S515)、指定されたインクタンクはタグ無しとして登録し管理テーブルのインクタンクのIDに無効を記載する(S607)する。
ステップS505で、タグのデータが正しいと判断したときは、管理テーブルにより新規登録されたインクタンクか否かを確認する(S508)。新規登録でない場合には取得したデータが初期データか否かを確認し(S510)、初期データか否かを調べ(S512)、初期データの場合にはステップS607へ進み、初期データでない場合にはステップS513へ進む。ステップS509で新規登録であると判断したときは、取得したデータが規定範囲内かどうかの判定処理を行い(S513)、範囲内かどうかを調べ(S513)、範囲内でない場合はステップS607へ進み、範囲内の場合には、管理テーブルに記憶されているデータと同じ値かどうかを調べる(S601)。同値の場合は、S605へ進み、同値でない場合は、所定の可変データについて、管理テーブルと受信データとを比較して正誤判定を行い(S602)、受信データが正しいかどうかを調べる(S603)。この処理は上述した第3の判定方法によって行う。
受信データが正しくないと判断した場合はステップS506へ進み、受信データが正しい場合は管理テーブルのデータを受信データに更新し(S604)、受信データからインクを使い切ったことを確認し(S605)、使い切っていない場合はステップS608へ進み、使い切った場合は管理テーブルのIDにインクの使い切りを記憶する(S606)。
次に、インクタンクのタグへのデータ書き込みか否かを調べ(S608)、データ書き込みでない場合は、ステップS413へ進み、データ書き込みの場合には、その書き込み対象となるインクタンクがタグ有りで登録されているか否かを調べる(S609)。タグ有りのインクタンクとして登録されていない場合はステップS413へ進み、タグ有りのインクタンクとして登録されている場合はそのインクタンクのタグへアクセスし(S610)、データの書き込みを行う(S611)。そして、データが正しく書き込めたかどうかを調査し(S612)、正しく書き込めていない場合は、リトライ回数をアップし(S617)、規定リトライ回数を達成したか否かを調べ(S618)、達成していない場合はステップS610へ進み、達成している場合は、リトライ回数をクリアして(S619)、そのインクタンクはタグ無しとして登録し管理テーブルのインクタンクのIDに無効を記憶し(S620)、ステップS413へ進む。
次に、ステップS612でタグにデータが正しく書き込めたことが確認された場合には、その書き込んだデータが新規データの書き込みか否かを調べる(S613)。新規データでない場合は、ステップS615へ進み、新規データの場合には、管理テーブルにそのデータを新規に記憶し(S614)、ステップS615で、その書き込みデータが更新データか否かを調べる。ここで、更新データでない場合は、ステップS615へ進み、新規データの場合には、管理テーブルにそのデータを更新記憶する(S616)。
ステップS413では、インクタンクのタグへの問い合わせをするか否かを調べ、問い合わせする場合には、ステップS403へ進み、問い合わせしない場合には、電源オフするか否かを調べ、電源OFFしない場合は、ステップS501へ進み、電源オフする場合には、電源をオフとて(S415)、本処理を終了する。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の主要部の構成を示す斜視図である。 図1に示したインクジェットプリンタを用いた記録システムの構成を示すブロック図である。 (a)は、インクタンクのタグの有無、種別正誤の情報をプリンタ本体の記憶部に格納した状態を示す図であり、(b)は、同様にプリンタ本体の記憶部に格納されるタグ情報管理テーブルを示す図であり、(c)は、インクタンクに設けられるタグの記憶部の構成を示す図である。 図1、図2に示すプリンタの制御処理を示すフローチャートである。 図1、図2に示すプリンタの制御処理を示すフローチャートである。 図1、図2に示すプリンタの制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェット記録装置、
2 インクタンク、
3 搬送機構、
4 排紙方向、
5 CRモータ
6 駆動ベルト、
7 吸引回復ポンプ、
8 ワイパーブレード、
9 記録媒体
15 ホルダ
201 PC、
202 プリンタ本体
203 記録ヘッドカートリッジ、
204 アプリケーション、
205 モニタ、
206 プリンタドライバ、
207、208 I/F、
209 システム制御部、
210 画像処理部、
211 プリントヘッド制御部、
212 モーター制御部、
213 記憶部、
214 操作部、
215 LFモータ、
216 記録ヘッドカートリッジ、
217a、217b、217c インクタンク、
218a、218b、218c タグ(記憶部含む)、
219 記憶部、
220 記録ヘッド、
221 タグ情報、
222 タグ情報の正誤判定部

Claims (8)

  1. インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録ヘッドに供給するインクを貯留したインクタンクのメモリから読み出した当該インクタンクに関する情報に基づき、当該記録装置の動作を制御するインクジェット記録装置において、
    前記メモリに記憶させる情報のうち、少なくとも1つの情報を記憶する記憶手段と、
    該記憶手段の情報と、前記メモリから読みされる、前記少なくとも1つの情報および該情報以外の他の情報とを用い、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断する判断手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記少なくとも1つの情報は、インクタンクのID情報であり、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報は、前記インクタンクに関して変化する可変情報であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記判断手段は、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の初期値に対する、前記メモリから読み出した前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記憶手段は、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報をも記憶し、前記判断手段は、前記メモリから読み出した前記少なくとも1つの情報以外の他の情報に対する、前記記憶手段が記憶する前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  5. インクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録ヘッドに供給するインクを貯留したインクタンクのメモリから読み出した当該インクタンクに関する情報に基づき、当該記録装置の動作を制御するための制御方法において、
    前記メモリに記憶させる情報のうち、少なくとも1つの情報を記憶する工程と、
    該記憶した情報と、前記メモリから読みされる、前記少なくとも1つの情報および該情報以外の他の情報とを用い、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断する工程と、
    を有したことを特徴とする記録装置の制御方法。
  6. 前記少なくとも1つの情報は、インクタンクのID情報であり、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報は、前記インクタンクに関して変化する可変情報であることを特徴とする請求項5に記載の記録装置の制御方法。
  7. 前記判断工程は、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の初期値に対する、前記メモリから読み出した前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断することを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置の制御方法。
  8. 前記記憶工程は、前記少なくとも1つの情報以外の他の情報をも記憶し、前記判断工程は、前記メモリから読み出した前記少なくとも1つの情報以外の他の情報に対する、前記記憶工程で記憶する前記少なくとも1つの情報以外の他の情報の変化量の程度に基づいて、前記メモリから読み出される情報の正誤を判断することを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置の制御方法。
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